JP2020040360A - 制御部を備えた光硬化樹脂用光照射装置 - Google Patents

制御部を備えた光硬化樹脂用光照射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 光硬化樹脂の硬化後の収縮、酸素阻害による表面のべたつき、硬化後のひずみ、端部のひび割れを解消することが可能な照射装置を得る。【解決手段】 光硬化樹脂を硬化させる光を照射する光源を備えた本体部と、光源からの光の照射条件を制御する制御部とを備えた光硬化樹脂用光照射装置において、光源は光硬化樹脂を硬化させる波長領域の内で長い波長領域にピーク波長を有する長波長光と長波長光に対して短い波長領域にピーク波長を有する短波長光とを備え、制御部が予め記憶された2種以上の制御工程から選択された照射制御工程に沿って光源による長波長光の照射量と短波長光の照射量とを制御するもの。【選択図】 図1

Description

本発明は近紫外線等の光照射を受けて硬化する光硬化樹脂を硬化させるための光硬化樹脂用光照射装置に関し、特に光硬化樹脂を硬化させる領域内での長い波長と短い波長との光の照射を制御する制御部を備えた光照射装置に関するものである。
ネイルアート等においては、紫外線を含む光で硬化する光硬化樹脂を手や足の爪に、塗布した後に、塗布領域にLEDライトから紫外線領域を含む光を照射することにより、爪上に保護膜を硬化形成するためのLEDライト装置が既に提案されている(例えば、特許文献1参照)。
従来の紫外線硬化樹脂を硬化させる際に使用されている紫外線ライトは、照射範囲が開放的になっており人体に暴露される可能性がある。紫外線は波長の短い高エネルギーの光線であり、紫外線の人体に対する有害性は種々のものがある。
例えば、眼の角膜に紫外線があたると、角膜の炎症を起こし、強い目の痛み、充血といった症状が出ることがあり、ダメージの蓄積によって、白内障の発症の可能性がある。また、皮膚に紫外線があたると、皮膚の弾性を失わせ老化を促進し、メラニン色素を酸化させて褐色に変化させる。ダメージの蓄積によって、皮膚前がん症、皮膚がん等の発症の可能性も指摘されている。
実用新案登録第3180139号
近年では、紫外線の人体への暴露の影響を低減させるため、紫外線領域でも可視光に近い近紫外線で硬化する光硬化樹脂を用いたり、更には、紫外線領域に近い高エネルギー可視光線で硬化する光硬化樹脂を用いることも検討されつつあり、光硬化樹脂の開発も暫時行われているようである。
このような光硬化樹脂を硬化させる光照射装置としては、以下2つのタイプがある。
(a) 1種類の波長のみを照射し、光硬化樹脂を硬化させるもの。
(b) 蛍光管等で波長を調整し2つ以上の異なった波長を同時に照射させ、光硬化樹脂を硬化させるもの。
(a) 及び(b) の照射装置を使用し紫外線硬化樹脂を硬化させると以下のような不具合が生じることが判った。
(a) の照射装置で長波長光の場合には、反応が遅く、光硬化樹脂表面の酸素による硬化阻害の影響の為に表面がべたつく。また、(a) の照射装置で短波長光の場合には、反応が早い分、収縮が大きい。厚みのある形を硬化させる場合、光が奥まで届き難く硬化後のひずみが生じやすい。
また、(b) の照射装置の場合には、短波長光を初めから照射することで硬化後に収縮しやすく、短、長波長光を同時照射する為に、表面と奥で硬化速度が異なり硬化後のひずみ(端部のひび割れ)が生じ易いという課題がある。
本発明は、従来の照射装置における長波長光、短波長光の相違に基づく不具合を解消するためになされたものであり、具体的には、光硬化樹脂の硬化後の収縮、酸素阻害による表面のべたつき、硬化後のひずみ、端部のひび割れを解消することが可能な照射装置を得ることを目的とする。
請求項1に記載された発明に係る制御部を備えた光硬化樹脂用光照射装置は、光硬化樹脂を硬化させる光を照射する光源を備えた本体部と、前記光源からの光の照射条件を制御する制御部とを備えた光硬化樹脂用光照射装置において、
前記光源は、前記光硬化樹脂を硬化させる光として、前記光硬化樹脂を硬化させる波長領域の内で長い波長領域にピーク波長を有する長波長光と、前記長波長光に対して短い波長領域にピーク波長を有する短波長光とを備え、
前記制御部が、予め記憶された2種以上の制御工程から選択された照射制御工程に沿って前記光源による前記長波長光の照射量と前記短波長光の照射量とを制御するものであるものであることを特徴とするものである。
請求項2に記載された発明に係る制御部を備えた光硬化樹脂用光照射装置は、請求項1に記載の長波長光が360nm〜440nmにピーク波長を有し、
前記短波長光が300nm〜400nmにピーク波長を有するものであることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明に係る制御部を備えた光硬化樹脂用光照射装置は、請求項1又は2に記載の制御部が、硬化開始時には長波長光のみを30〜90秒照射した後、長波長光と短波長光とを30〜360秒照射させるように制御することを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明に係る制御部を備えた光硬化樹脂用光照射装置は、請求項1〜3の何れか1項に記載の制御部に、前記光源からの光の照射中に異常を検知した場合に照射を停止する照射停止手段を更に備えたことを特徴とするものである。
本発明は、光硬化樹脂の硬化後の収縮、酸素阻害による表面のべたつき、硬化後のひずみ、端部のひび割れを解消することが可能な照射装置を得るという効果がある。
本発明の光硬化樹脂用光照射装置の一実施例の概念図である。 図1の装置のより具体的な折り畳み時の構成を示す説明図である。 図2の短辺脚部と長辺脚部とを立脚させた状態を示す説明図である。 図2の短辺脚部の構成を示す説明図である。 図2の長辺脚部の構成を示す説明図である。 図2の本体部に4枚の脚部を立脚させた状態を示す説明図である。 図2の長辺脚部と短辺脚部との嵌合を示す説明図である。 図1の光硬化樹脂用光照射装置で用いる2種類のLEDライトのピーク波長を示す説明図である。 図1の制御部で制御されるプログラムによる照射制御工程の2つのフロー図である。 図1の制御部で制御される別のプログラムによる照射制御工程の2つのフロー図である。 図1の制御部で制御される更に別のプログラムによる照射制御工程のフロー図である。
本発明においては、光硬化樹脂を硬化させる光を照射する光源を備えた本体部と、光源からの光の照射条件を制御する制御部とを備えた光硬化樹脂用光照射装置において、光源は、光硬化樹脂を硬化させる光として、光硬化樹脂を硬化させる波長領域の内で長い波長領域にピーク波長を有する長波長光と、長波長光に対して短い波長領域にピーク波長を有する短波長光とを備え、制御部が、予め記憶された2種以上の制御工程から選択された照射制御工程に沿って光源による長波長光の照射量と短波長光の照射量とを制御する。このため、光硬化樹脂の硬化後の収縮、酸素阻害による表面のべたつき、硬化後のひずみ、端部のひび割れを解消することを可能とする。
即ち、光硬化樹脂を硬化させる光の波長領域であっても短い波長の光は、エネルギー量が大きい。このため、光硬化樹脂への反応が早く、厚みのある樹脂部分の表面が早く固まる利点があるが、固まる部分が表面が主となるため、収縮が大きくなり、歪みも大きくなる欠点がある。一方、光硬化樹脂を硬化させる光の波長領域であっても長い波長の光では、エネルギー量が小さい。このため、光硬化樹脂への反応が遅く、全体をゆっくりと硬化させることができ、樹脂の収縮や歪みの発生が小さい利点がある反面、樹脂表面の酸素による硬化阻害の影響のため表面がベタつく欠点がある。
これら短波長光と長波長光との欠点、利点を勘案して、制御部で長波用光源と短波用光源との照射量を制御することにより、光硬化樹脂の硬化後の収縮、酸素阻害による表面のべたつき、硬化後のひずみ、端部のひび割れを解消することを可能とする。
本発明の光硬化樹脂を硬化させる光としては、光硬化樹脂を硬化させる波長の光を含む光であればよく、照射される光硬化樹脂の種類に応じて選択されればよい。具体的には、ウレタンアクリレート、アクリル酸エステル、アクリルモノマー等の単量体に光重合開始剤を添加した光硬化樹脂を用いる。この場合、用いる光重合開始剤に応じて硬化する光の波長が相違する。例えば、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイドや1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニルケトン等の光重合開始剤では、紫外線領域、紫外線領域でも可視光に近い近紫外線、更には、ブルーライトのような紫外線領域に近い高エネルギー可視光でも硬化する。本発明では、光硬化樹脂を硬化させる光として、光硬化樹脂を硬化させる波長領域の内で長い波長領域にピーク波長を有する長波長光と、長波長光に対して短い波長領域にピーク波長を有する短波長光とを備える。
このような長波長光と短波長光とは、幅広い波長を含む光から特定の波長領域を遮断するフィルターを通した光で長波長光又は短波長光を得てもよいが、特定のピーク波長を照射する複数のLEDを光源として用いる方が安価に製造することができる。即ち、長波長光を照射する長波用光源と、短波長光を照射する短波用光源とを本体部に搭載すればよい。個々の長波用光源と短波長光源とは1個のLED光源で切り換えて照射されるものでもよく、長波用光源と短波長光源とを個別に1つずつ搭載してもよいが、各々複数個を搭載する方が、広い面積を略均一に照射することができるため、より好ましい。
本発明の光源から照射される光としては、更に、好ましくは、長波長光が360nm〜440nmにピーク波長を有し、短波長光が300nm〜400nmにピーク波長を有するものである。
本発明の制御部としては、光源の照射条件を制御するものであって、予め記憶された2種以上の制御工程から選択された照射制御工程に沿って前記長波長光の照射量と前記短波長光の照射量とを制御するものであればよい。好ましくは、硬化初期では長波用光の照射量に対して短波用光の照射量を少なく制御するものであり、硬化後期に短波用光の照射量を初期よりも増加させればよい。より好ましくは、次の3種の制御を単独又は組み合わせて行う。
(1) 長波長光の照射後に、短、長波長光を同時に照射する
(2) 照射初期には長波長光を照射し、照射終盤にかけて短波長光を徐々に強める
(3) 短波長光を間欠的に照射する
より詳しくは、制御部の予め記憶された照射制御工程の1つが、長波長光のみを30〜90秒照射した後、長波長光と短波長光とを30〜360秒照射させる。これにより、光硬化樹脂の硬化後の収縮、酸素阻害による表面のべたつき、硬化後のひずみ、端部のひび割れを解消することができる。
また、前述の照射制御工程以外でも、継続的な長波長光と間欠的な短波長光とを照射することによっても硬化初期の短波長光の照射量が長波長光の照射量よりも小さくすることができ、硬化後期にかけて短波長光の間欠間隔を短くすることにより、光硬化樹脂の硬化後の収縮、酸素阻害による表面のべたつき、硬化後のひずみ、端部のひび割れを解消することができる。短波長光の間欠的な照射については、硬化初期段階と硬化後期段階とで間隔を相違させてもよい。
本発明では光源からの光の照射中に異常を検知した場合に照射を停止する照射停止手段を制御部に更に備えてもよい。具体的には、本体部の光源の近傍に温度センサを配置させておき、計測された温度センサの温度が予め定められた温度の閾値を超えた場合に、光源における光の照射を停止させたり、本体部に傾斜スイッチを配置しておき、照射中に本体部が予め定められた角度の閾値以上に傾いた状態を傾斜スイッチが検知した場合に、光源における光の照射を停止させる停止手段を搭載させてもよい。
これらの制御部を備えた光硬化樹脂用光照射装置としては、種々の光照射装置を採用してもよく、特に、光硬化樹脂を硬化させる光が人体に暴露されにくい機構を備えたものが好ましい。例えば、下面側に光硬化樹脂を硬化させる光を照射する光源を備えた本体部と、本体部を支持する支持手段とを備えた光硬化樹脂用光照射装置において、本体部は外形が矩形状の筐体であり、支持手段として本体部の矩形の4辺の縁部に本体部の下部空間を囲むように立脚される4枚の板状の脚部を備え、記板状の脚部が光源からの照射光の全波長領域又は特定波長領域を低減又は遮蔽するものであるものが好ましい。
1.装置構造
図1は本発明の光硬化樹脂用光照射装置の一実施例の概念図である。図2は図1の装置のより具体的な折り畳み時の構成を示す説明図であり、a図は平面図、b図は斜視図、c図は裏面図、d図は本体部のみの裏面図である。図3は図2の短辺脚部と長辺脚部とを立脚させた状態を示す説明図であり、a図は平面図、b図は斜視図である。図4は図2の短辺脚部の構成を示す説明図であり、a図は平面図、b図は斜視図、c図は正面図、d図は側面図である。図5は図2の長辺脚部の構成を示す説明図であり、a図は平面図、b図は斜視図、c図は正面図、d図は側面図である。図6は図2の本体部に4枚の脚部を立脚させた状態を示す説明図であり、a図は平面図と要部の拡大図であり、b図は斜視図と要部の拡大図である。図7は図2の長辺脚部と短辺脚部との嵌合を示す平面図と要部の拡大図及び係止状態の要部の拡大図である。
図1及び図2に示す通り、本実施例の光硬化樹脂用光照射装置10は、矩形状の本体部11と、本体部11を支持する支持手段として、矩形の短辺の内縁部に配される一対の板状の短辺脚部41と矩形の長辺の内縁部に配される一対の板状の長辺脚部51との4枚の板状の脚部41、51とを備える。本体部11の上面にはプログラムの呼び出しとプログラムのスタート等を操作する操作スイッチ12と表示部13とを備え、本体部11の下面には光源としての10個のLEDライト14が備わっている。
図3に示す通り、4枚の板状の脚部41、51は折り畳み状態から立脚状態へ移行することができる。具体的には、対向位置に配置される各々の板状の脚部41、51は、本体部11の矩形の4辺の内縁部に2つの支点42、52で回動可能に掛止されている。
折り畳み状態では、本体部11の矩形の長辺の内縁部に配置される一対の板状の脚部51が内側で、本体部11の矩形の短辺の内縁部に配置される一対の板状の脚部41が外側に配置される。一対の板状の脚部41の支点42の反対側の端部に配置された掛止突起部43が一対突設され、本体部11の折り畳み時の対向位置に穿設された掛止孔19に掛止突起部43が挿入されて掛止されることで折り畳み状態を維持することができる。この折り畳み状態とすることにより、脚部の立脚時には、装置全体の厚みとしての4.7cmの高さが、折り畳み時には1.9cmの高さとなる。
また、支点42、52で回動して折り畳み状態と立脚状態とを開閉自在に動作する4枚の板状の脚部41、51は、本体部11に対して着脱自在である。より詳しくは、4枚の板状の脚部41、51の支点42、52が、本体部11の対応する支点支持部21、26から着脱自在となっている。
図4に示す通り、本体部11の矩形の短辺の内縁部に配置される短辺脚部41は、上縁部の内側に2つの支点42が突設して形成されている。取付けに際しては、本体部11の対応する支点支持部21に装入され、図6に示す通り、2つの支点42が支点支持部21の挿入口22から同時に差し入れられ、斜めに傾斜されたスライダー部23に沿って内側から外側に向かって同時に押圧されることにより、2つの支点42が支持位置に乗り上げられて回動可能にロックされる。
取外しに際しては、2つの支点42が支持位置で回動されている状態から、2つの支点42を同時に脚部41を本体部11の中心側へ移動させることにより、支持位置の乗り上げ状態からスライダー部23へ移動される。この状態から2つの支点42を挿入口22へ移動させ、短辺脚部41を取り外す。
同じく図5に示す通り、本体部11の矩形の長辺の内縁部に配置される長辺脚部51についても、上縁部の内側に2つの支点52が突設して形成され、本体部11の対応する支点支持部26に装入され、図6に示す通り、2つの支点52が支点支持部26の挿入口27から同時に差し入れられ、斜めに傾斜されたスライダー部28に沿って内側から外側に向かって同時に押圧されることにより、2つの支点52が同時に支持位置に乗り上げられて回動可能にロックされる。
取外しに際しても、2つの支点52が支持位置で回動されている状態から、2つの支点52を同時に脚部51を本体部11の中心側へ移動させることにより、2つの支点52が同時に支持位置の乗り上げ状態からスライダー部28へ移動される。この状態から2つの支点52を挿入口27へ移動させ、長辺脚部51を取り外す。
これらの機構により、4枚の板状の脚部41、51は何れの脚部を取り外すことが可能となる。この場合、光硬化樹脂用光照射装置10の本体部11を立脚させるためには、少なくとも対向する2つの板状の脚部が立脚されていればよい。従って、4枚の板状の脚部は、同時には1枚又は対向する2枚を取り外すことができる。
また、4枚の板状の脚部41、51には、各々の支点42、52に対して、支点支持部21、26の支持位置で回動される。閉脚状態から立脚状態となる際に、ぐらつかないように固定される。詳しくは、本体部11の矩形の短辺の内縁部に配置される板状の脚部41の上端縁が本体部11の2つの支点支持部21の内側近傍に開口縁に形成された乗り上げ突起20が形成されている。これら乗り上げ突起20を乗り越えることで脚部41、51が立脚状態で固定される。尚、本体部11の矩形の長辺の内縁部に配置される板状の脚部51についても、同様の乗り上げ突起25が形成されている。
更に、個々の4枚の板状の脚部41、51同士については、隣接する板状の脚部41、51の端縁部同士が互いに嵌まり合うように突起部とこれが嵌まる溝部とを形成される。詳しくは、本実施例では、短辺脚部41の両側部は、長辺脚部51に向かって対向するように曲折されており、外周面部が長辺脚部51に向かって突設され、内周面部は凹設され、断面がL字状となっている。長辺脚部51は短辺脚部41のL字状の断面に合致するように、外周面部が凹設され、内周面部が突設されている。
短辺脚部41の支点42の反対側の端部には、掛止突起部43が突設されているため、長辺脚部51の突設された内周面部がこの係止突起部43を乗り越えて短辺脚部41の凹設された内周面部に嵌まり込むことで連結される。即ち、図7に示す通り、長辺脚部51の突設された内周面部は、立脚状態の短辺脚部41を更に広げることにより、脚部41の撓みで係止突起部43を乗り越えて短辺脚部の凹設された内周面部に嵌まり込む。
4枚の脚部41、51同士は短辺脚部41の係止突起部43を乗り越えて長辺脚部51の突設された内周面部が嵌まり込むことでその間隙から光硬化樹脂を硬化させる光が漏れることがないように間隙を無くすことができる。尚、脚部の折り畳み時から4枚の脚部41、51を展開させる際に、指を入れやすいように、短辺脚部41には下端部の中央となる箇所にくぼみ44が、長辺脚部51には中央に穴54が開いている。
2.制御部
図8は図1の光硬化樹脂用光照射装置で用いる2種類のLEDライトのピーク波長を示す説明図である。図9は図1の制御部で制御されるプログラムによる照射制御工程の2つのフロー図である。図10は図1の制御部で制御される別のプログラムによる照射制御工程の2つのフロー図である。図11は図1の制御部で制御される更に別のプログラムによる照射制御工程のフロー図である。
本実施例のLEDライト14は、1種だけでなく、長波長光が360nm〜440nmにピーク波長を有するLEDライトと、短波長光が300nm〜400nmにピーク波長を有するLEDライトとを分散させて配置し、各々のLEDライト14を本体部11内に配置された制御部15で駆動・制御する。本実施例では、図8に示す通り、長波長光としては420nmにピーク波長を有したLEDライトと、短波長光としては405nmと365nmとにピーク波長を有したLEDライトとを用いた。
これら2種類のLEDライト14は制御部15によってON−OFF駆動を制御される。制御部15による制御は、記憶部16に予め記憶された2種以上のプログラムによる照射制御工程に沿って行われる。好ましくは、硬化初期では長波用光の照射量に対して短波用光の照射量を少なく制御するものであり、硬化後期に短波用光の照射量を初期よりも増加させればよい。
例えば、照射制御工程の1つとしては、硬化開始時には長波長光のみを照射して光硬化樹脂の全体をゆっくりと硬化させた後、長波長光に加えて短波長光を照射して光硬化樹脂の表面のベタつきを解消する制御を行う。より具体的には、光硬化樹脂の硬化後の収縮、酸素阻害による表面のべたつき、硬化後のひずみ、端部のひび割れを解消するために、例えば、図9のa図のフロー図に示す通り、全体的な硬化を促すために長波長光のみを30秒照射した後、全体的な硬化と共に表面のベタつきを解消するために長波長光と短波長光とを60秒照射させる照射制御工程01を行う。尚、これら長波長光のみの照射時間と長波長光と短波長光との照射時間を変更させてもよい。例えば、表示部13及び操作スイッチ12を用いたり、別体の表示・操作パネルを接続等して変更して新たな照射制御工程として記憶部16に追加記憶させてもよい。
また、他の照射制御工程として、継続的な長波長光と間欠的な短波長光とを照射することによっても硬化初期の短波長光の照射量が長波長光の照射量よりも小さくすることができ、硬化後期にかけて短波長光の間欠間隔を短くして、光硬化樹脂の硬化後の収縮、酸素阻害による表面のべたつき、硬化後のひずみ、端部のひび割れを解消することができる。例えば、図9のb図のフロー図に示す通り、全体的な硬化を促すために長波長光のみを5秒照射した後、全体的な硬化と共に表面のベタつきを解消するために長波長光と短波長光とを5秒照射し、短波長光を5秒停止する操作を10回繰り返す照射制御工程02を行う。尚、これら長波長光のみの照射時間と長波長光と短波長光との照射時間も同様に変更させて、別の制御工程として記憶させてもよい。
前述の照射制御工程01及び02は長波長光を短波長光の照射中でも継続して照射していたが、短波長光の照射中は長波長光の照射を止める制御を行ってもよい。これにより、駆動時間が長くなるが、装置の最大消費電力を小さくして発熱も小さくなる。例えば、図10のa図のフロー図に示す通り、全体的な硬化を促すために長波長光のみを60秒照射した後、長波長光の照射を停止して、表面のベタつきを解消するために短波長光のみを30秒照射させる照射制御工程03を行う。
更に、照射制御工程03の改良として、図10のb図のフロー図に示す通り、全体的な硬化を促すために長波長光のみを60秒照射した後、長波長光の照射を停止して、表面のベタつきを解消するために短波長光のみを30秒照射させて短波長光の照射を停止し、硬化残しを防止するため、長波長光のみを30秒照射させてる照射制御工程04を行ってもよい。尚、これら長波長光のみの照射時間と長波長光と短波長光との照射時間も同様に変更させて、別の制御工程として記憶させてもよい。
また、図9のb図の短波長光の間欠的な照射については、硬化初期段階と硬化後期段階とで間隔を相違させても光硬化樹脂の硬化後の収縮、酸素阻害による表面のべたつき、硬化後のひずみ、端部のひび割れを解消することができる。例えば、図11のフロー図に示す通り、長波長光のみを3秒照射した後、長波長光と短波長光とを3秒照射し、短波長光を3秒停止する操作を5回繰り返した後、長波長光と短波長光とを10秒照射し、短波長光を10秒停止する操作を5回繰り返す照射制御工程05を行う。尚、これら長波長光のみの照射時間と長波長光と短波長光との照射時間も同様に変更させて、別の制御工程として記憶させてもよい。
また、制御部15には、種々の安全装置を備えてもよい。例えば、LEDランプ14の近傍に温度センサを配置しておき、例えば、80℃以上となった場合に、強制的に照射を中止するような安全装置を備えてもよい。また、本体部11に傾斜スイッチを配置しておき、照射中に本体部11が予め定められた角度の閾値以上に傾いた状態を傾斜スイッチが検知した場合に、LEDライト14における光の照射を停止させる停止手段を搭載させてもよい。更に、制御部15にスピーカー等を敷設しておき、記憶部16に記憶された照射制御工程に沿って駆動が終了した際に終了チャイムを発するようにしてもよい。以上のように、本実施例の光硬化樹脂用光照射装置はネイルアートは元より、光硬化樹脂を用いたアクセサリーの作製等の工作に使用することができる。
10…光硬化樹脂用光照射装置、
11…本体部、
12…操作スイッチ、
13…表示部、
14…LEDライト、
15…制御部、
16…記憶部、
19…掛止孔、
20…乗り上げ突起、
21…支点支持部、
22…挿入口、
23…スライダー部、
25…乗り上げ突起、
26…支点支持部、
27…挿入口、
28…スライダー部、
41…脚部(短辺脚部)、
42…支点、
43…掛止突起部、
44…くぼみ、
51…脚部(長辺脚部)、
52…支点、
54…穴、

Claims (4)

  1. 光硬化樹脂を硬化させる光を照射する光源を備えた本体部と、前記光源からの光の照射条件を制御する制御部とを備えた光硬化樹脂用光照射装置において、
    前記光源は、前記光硬化樹脂を硬化させる光として、前記光硬化樹脂を硬化させる波長領域の内で長い波長領域にピーク波長を有する長波長光と、前記長波長光に対して短い波長領域にピーク波長を有する短波長光とを備え、
    前記制御部が、予め記憶された2種以上の制御工程から選択された照射制御工程に沿って前記光源による前記長波長光の照射量と前記短波長光の照射量とを制御するものであることを特徴とする制御部を備えた光硬化樹脂用光照射装置。
  2. 前記長波長光が360nm〜440nmにピーク波長を有し、
    前記短波長光が300nm〜400nmにピーク波長を有するものであることを特徴とする請求項1に記載の制御部を備えた光硬化樹脂用光照射装置。
  3. 前記制御部の予め記憶された照射制御工程の1つが、硬化開始時には長波長光のみを30〜90秒照射した後、長波長光と短波長光とを30〜360秒照射させるように制御するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の制御部を備えた光硬化樹脂用光照射装置。
  4. 前記制御部に、前記光源からの光の照射中に異常を検知した場合に照射を停止する照射停止手段を更に備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の制御部を備えた光硬化樹脂用光照射装置。
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