JP2020040005A - 粉体塗装装置 - Google Patents

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佐藤 秀行
Hideyuki Sato
秀行 佐藤
田中 和博
Kazuhiro Tanaka
和博 田中
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Abstract

【課題】粉面の凹凸を抑制する。【解決手段】複数のチャンバーの真上の粉面の高さのうちの少なくとも1つが管理範囲外である場合において、粉面の高さの最高値が管理範囲の上限値を超えているときには、複数のチャンバーのうち真上の粉面の高さが最高値であるチャンバーに供給する空気の圧力が低下するように空気供給装置を制御し、複数のチャンバーの真上の粉面の高さのうち少なくとも1つが管理範囲外である場合において、粉面の高さの最低値が管理範囲の下限値未満であるときには、複数のチャンバーのうち真上の粉面の高さが最低値であるチャンバーに供給する空気の圧力が上昇するように空気供給装置を制御する。【選択図】図4

Description

本発明は、粉体塗装装置に関し、詳しくは、粉体貯留部と、チャンバー部と、多孔板と、を有する粉体槽と、空気供給装置と、を備え、導体が露出した露出部を有するステータコイルの露出部を粉体貯留部に貯留している粉体に浸漬して、露出部を粉体で塗装する粉体塗装装置に関する。
従来、この種の粉体塗装装置としては、粉体槽(粉体流動槽)を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。粉体槽は、粉体貯留部と、チャンバー部
(プレナム室)と、多孔板と、を備えている。粉体貯留部は、絶縁性能が高い粉体を貯留している。チャンバーは、粉体貯留部の下方に設けられ高圧の空気が供給される。多孔板は、粉体貯留部とチャンバーとを区画している。この粉体塗装装置では、ステータコイルをステータコアに装着した状態でチャックでステータコアを把持する。そして、粉体貯留部に貯留している粉体の粉面の傾き具合に応じてチャックの位置と角度とを調整して、ステータコイルの導体が露出した露出部を粉体に浸漬して、露出部を粉体で塗装する。これにより、粉面に対して傾くことなくステータコイルの露出部を粉体に浸漬している。
特開2013−166099号公報
しかしながら、上述の粉体塗装装置では、多孔板に詰まりが生じると、粉面に複数の凹凸(高さのバラツキ)が発生してしまう。粉面に複数の凹凸が発生した状態でステータコイルの導体の露出部を粉体に浸漬すると、露出部を均一に塗装できず、塗装むらが生じる不都合が生じる場合がある。こうした不都合に対処する手法として、多孔板に詰まりが生じたときには、多孔板を交換する手法が考えられる。しかしながら、この手法では、交換するための工数がかかったり、交換用の多孔板を多数準備する必要がある。そのため、多孔板を交換することなく、粉面の凹凸を抑制することが望まれている。
本発明の粉体塗装装置は、粉面の凹凸を抑制することを主目的とする。
本発明の粉体塗装装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の粉体塗装装置は、
絶縁性能が高い粉体を貯留する粉体貯留部と、前記粉体貯留部の下方に設けられ高圧の空気が供給されるチャンバー部と、前記粉体貯留部と前記チャンバー部とを区画する多孔板と、を有する粉体槽と、
前記チャンバー部へ高圧の空気を供給する空気供給装置と、
前記空気供給装置を制御する制御装置と、
を備え、
導体が露出した露出部を有するステータコイルの前記露出部を前記粉体貯留部に貯留している前記粉体に浸漬して、前記露出部を前記粉体で塗装する粉体塗装装置であって
前記チャンバー部は、高圧の空気が供給される複数のチャンバーを有し、
前記空気供給装置は、複数の前記チャンバーへ高圧の空気を供給し、
前記制御装置は、
複数の前記チャンバーの真上の粉面の高さのうちの少なくとも1つが管理範囲外である場合において、前記粉面の高さの最高値が前記管理範囲の上限値を超えているときには、複数の前記チャンバーのうち真上の前記粉面の高さが前記最高値である前記チャンバーに供給する空気の圧力が低下するように前記空気供給装置を制御し、
複数の前記チャンバーの真上の前記粉面の高さのうち少なくとも1つが前記管理範囲外である場合において、前記粉面の高さの最低値が前記管理範囲の下限値未満であるときには、複数の前記チャンバーのうち真上の前記粉面の高さが最低値である前記チャンバーに供給する空気の圧力が上昇するように前記空気供給装置を制御する、
を備えることを要旨とする。
この本発明の粉体塗装装置では、チャンバー部は、それぞれ高圧の空気が供給される複数のチャンバーを有している。空気供給装置は、それぞれの複数のチャンバーへ空気を供給する。複数のチャンバーの真上の粉面の高さのうちの少なくとも1つが管理範囲外である場合において、粉面の高さの最高値が管理範囲の上限値を超えているときには、複数のチャンバーのうち真上の粉面の高さが最高値であるチャンバーに供給する空気の圧力が低下するように空気供給装置を制御する。これにより、粉面の高さの最高値を低くすることができる。そして、複数のチャンバーの真上の粉面の高さのうち少なくとも1つが管理範囲外である場合において、粉面の高さの最低値が管理範囲の下限値未満であるときには、複数のチャンバーのうち真上の粉面の高さが最低値であるチャンバーに供給する空気の圧力が上昇するように空気供給装置を制御する。これにより、粉面の高さの最低値を高くすることができる。この結果、粉面の凹凸を抑制することができる。なお、「管理範囲」は、露出部を良好に塗装可能な粉面の高さの範囲として予め定められた範囲である。
本発明の一実施例としての粉体塗装装置20を用いて製造されるステータ1の構成の概略を示す構成図である。 本発明の一実施例としての粉体塗装装置20の構成の概略を示す構成図である。 多孔板26と全体用チャンバー30,6つの部分用チャンバー32の配置の一例を示す概略図である。 コントローラ50のCPUにより実行される供給制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 粉面高さHa〜Hgの時間変化の一例を示す説明図である。 変形例の粉体塗装装置120の構成の概略を示す構成図である。 多孔板26と部分用チャンバー132の配置の一例を示す概略図である。 コントローラ50のCPUにより実行される変形例の供給制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての粉体塗装装置20を用いて製造されるステータ1の構成の概略を示す構成図である。ステータ1は、図示しないロータと共に、例えば電気自動車やハイブリッド車両の走行駆動源あるいは発電機として用いられる3相交流電動機を構成するものである。ステータ1は、ステータコア2と、ステータコイル3u(U相コイル)と、ステータコイル3v(V相コイル)と、ステータコイル3w(W相コイル)とを含む。
ステータコア2は、例えばプレス加工により円環状に形成された電磁鋼板を複数積層することにより構成されている。ステータコア2は、周方向に間隔をもって径方向内側に突出する図示しない複数のティースと、それぞれ互いに隣り合うティースの間に形成された図示しない複数のコアスロットとを備える。
各ステータコイル3u,3v,3wは、ステータコア2の複数のティースの間のスロットに差し込まれる複数のセグメントコイル4を電気的に接合することにより形成される。セグメントコイル4は、例えばエナメル樹脂等からなる絶縁被膜が表面に成膜された平角線(導電体)を略U字状に曲げ加工することにより形成され、それぞれ絶縁被膜が除去された先端部41を有する一対の脚部40を含む。複数のセグメントコイル4は、脚部40の長辺側の側面が互いに当接するように重ね合わされた状態で複数のスロットの各々から同数かつ偶数個(例えば、6−10個)の脚部40が突出するようにステータコア2に組み付けられる。各先端部41は、対応する他のセグメントコイル4の先端部41に電気的に接合(溶接)される。これにより、複数のステータコイル3u,3v,3wがステータコア2に対して巻回され、各ステータコイル3u,3v,3wは、それぞれステータコア2の軸方向における端面から外側に突出する2つの環状のコイルエンド部3a,3bを有する。なお、ステータコア2の各スロット内には、図示しないインシュレータ(絶縁紙)が配置される。
コイルエンド部3aの各先端部41の絶縁被膜が除去され導体が露出された露出部は、実施例の粉体塗装装置20を用いて、絶縁性能が高い熱 硬化性樹脂(例えば、エポキシ樹脂)の粉体で塗装される。
図2は、本発明の一実施例としての粉体塗装装置20の構成の概略を示す構成図である。粉体塗装装置20は、粉体槽22と、空気供給装置42と、加振器44と、コントローラ50と、を備える。
粉体槽22は、粉体貯留部24と、多孔板26と、チャンバー部28と、を備えている。
粉体貯留部24は、全体として略円筒状に形成されており、上部および底部が開口している。粉体貯留部24の底部には、多孔板26が配置されている。粉体貯留部24は、多孔板26の上面を底面として、コイルエンド部3aの各先端部41やコイルエンド部3bに塗装される粉体を貯留している。
多孔板26は、焼結した樹脂により円板状に形成されており、粉体貯留部24とチャンバー部28とを区画している。多孔板26は、多数の細孔を備えている。細孔は、粉体貯留部24に貯留する粉体の粒度分布に基づいて粉体を支持可能な大きさに形成されている。
チャンバー部28は、多孔板26の下方に設けられており、1つの全体用チャンバー30と、6つの部分用チャンバー32と、を備えている。図3は、多孔板26と全体用チャンバー30,6つの部分用チャンバー32の配置の一例を示す概略図である。全体用チャンバー30は、上部が開口した略円筒形状に形成されており、多孔板26の下面を覆うように配置されている。全体用チャンバー30の側壁には、高圧空気を供給する空気供給装置42からの管路42aが連結された空気導入口30aが設けられている。6つの部分用チャンバー32は、全体用チャンバー30より直径および高さが小さく上部が開口した略円筒形状に形成されており、多孔板26の下面の一部を上面とするよう全体用チャンバー30内に配置されている。各部分用チャンバー32の下面には、高圧空気を供給する空気供給装置42からの対応する管路42bが連結された空気導入口32aが設けられている。したがって、空気供給装置42から高圧の空気が全体用チャンバー30内に供給されると、全体用チャンバー30から多孔板26の下面の6つの部分用チャンバー32が配置されていない位置へ高圧の空気が供給され、多孔板26の細孔を介して高圧の空気が粉体貯留部24のほぼ全体へ供給される。空気供給装置42から高圧の空気が6つの部分用チャンバー32内に供給されると、6つの部分用チャンバー32から多孔板26の対応する位置へ高圧の空気が供給され、多孔板26の細孔を介して、高圧の空気が粉体貯留部24の対応する位置へ供給される。
空気供給装置42は、高圧の空気を管路42aと6つの管路42bへ個別に供給する。空気供給装置42は、管路42aと6つの管路42bのそれぞれへ供給する空気の圧力を個別に調整する。空気供給装置42は、コントローラ50に制御されている。
加振器44は、粉体貯留部24を水平方向に振動させるバイブレータとして構成されている。加振器44は、コントローラ50に駆動制御されている。
コントローラ50は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUに加えて、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポート、通信ポートを備える。コントローラ50には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力される。コントローラ50に入力される信号としては、例えば、粉体貯留部24の6つの部分用チャンバー32に対応しない位置の真上に取り付けられ6つの部分用チャンバー32に対応しない位置での粉体貯留部24が貯留している粉体の表面(以下、「粉面」という)の高さを検出するレーザ変位センサ52aからの粉面高さHaや、粉体貯留部24の各部分用チャンバー32に対応する位置の真上に取り付けられ各部分用チャンバー32に対応する位置での粉面の高さを検出するレーザ変位センサ52b〜52gからの粉面高さHb〜Hgを挙げることができる。コントローラ50からは、各種制御信号が出力ポートを介して出力される。コントローラ50から出力される信号としては、例えば、空気供給装置42への制御信号や、加振器44への制御信号を挙げることができる。
こうして構成された粉体塗装装置20では、ステータコイル3u,3v,3wのコイルエンド部3aの導体が露出した露出部を粉体貯留部24に貯留している粉体に浸漬して、露出部を粉体で塗装する。露出部の塗装は、空気供給装置42からチャンバー部28へ高圧の空気を供給することで、図2の白抜きの矢印で示すように、多孔板26の細孔を介して、高圧の空気が粉体貯留部24へ供給される。粉体貯留部24では、供給された空気の圧力で粉体が浮いて流動層が形成され、この流動層に予め加熱したステータコイル3u,3v,3wの露出部を浸漬することでステータコイル3u,3v,3wの露出部を塗装する。
次に、こうして構成された粉体塗装装置20による動作、特に、空気供給装置42からチャンバー部28へ供給する空気の圧力を調整する際の動作について説明する。図4は、コントローラ50のCPUにより実行される供給制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。本ルーチンは、粉体塗装装置20を用いてステータコイル3u,3v,3wの導体が露出した露出部を塗装する際に繰り返し実行される。
本ルーチンが実行されると、コントローラ50は、レーザ変位センサ52a〜52gにより検出された粉面高さHa〜Hgを入力する処理を実行する(ステップS100)。
続いて、粉面高さHa〜Hgの全てが管理範囲Ma内に入っているか否かを判定する(ステップS110)。管理範囲Maは、露出部を良好に塗装可能な粉面の高さの範囲として予め実験や解析などにより定められた範囲である。粉面高さHa〜Hgの全てが管理範囲Ma内に入っているときには、粉面の凹凸(高さのバラツキ)や水平に対する傾きが小さいと考えれる。粉面高さHa〜Hgの少なくとも1つが管理範囲Ma外であるときには、粉面の凹凸(高さのバラツキ)や水平に対する傾きが大きいと考えられる。したがって、ステップS110の処理は、粉面の凹凸(高さのバラツキ)や水平に対する傾きが大きいか否かを判定する処理となっている。
ステップS110で粉面高さHa〜Hgの全てが管理範囲Ma内であるときには、粉面の凹凸(高さのバラツキ)や水平に対する傾きが小さいと判断して、本ルーチンを終了する。したがって、粉面高さHa〜Hgの全てが管理範囲Ma内であるときには、チャンバー部28の全体用チャンバー30および6つの部分用チャンバー32に供給する空気圧を維持するよう空気供給装置42が制御されることになる。こうした制御により、露出部を均一に塗装することができる。
ステップS110で粉面高さHa〜Hgの少なくとも1つが管理範囲Ma外であるときには、粉面の凹凸や水平に対する傾きが大きくなっていると判断して、続いて、粉面高さHa〜Hgの総和を検出値の個数7で除して平均値Avhを演算し(ステップS120)、平均値Avhが管理範囲Ma内であるか否かを判定する(ステップS130)。ここでは、粉面高さHa〜Hgの少なくとも1つが管理範囲Ma外であるときを考えている。したがって、平均値Avhが管理範囲Ma外であるときには、粉面高さHa〜Hgが全体として高めか低めの値、すなわち、粉面の高さが全体として高めか低めになっていると考えられる。また、平均値Avhが管理範囲Ma内であるときには、平均値Avhとしては管理範囲Ma内であっても粉面高さHa〜Hgのバラツキが大きく、粉面の凹凸(高さのバラツキ)が大きくなっていると考えられる。したがって、ステップS130は、粉面の高さが全体として高めか低めになっていることと、粉面の凹凸(高さのバラツキ)が大きくなっていることと、を判別する処理となっている。
ステップS130で平均値Avhが管理範囲Ma外であるときには、粉面の高さが全体として高めか低めになっていると判断して、続いて、平均値Avhが管理範囲Maの上限値Mamaxより高いか否かを判定する(ステップS140)。平均値Avhが上限値Mamaxより高いときには、粉面の高さが全体として高めとなっていると判断して、全体用チャンバー30に供給される空気圧P1が所定値Pref1下がるように空気供給装置42を制御して(ステップS150)、本ルーチンを終了する。所定値Pref1は、全体用チャンバーへ供給する空気の変化量として予め定めた値である。こうした制御により、全体用チャンバー30から多孔板26の細孔を介して粉体貯留部24のほぼ全体へ供給される空気圧が低下する。これにより、粉面全体の高さを下げることができ、粉面の高さを管理範囲Maに近づけることができる。したがって、実施例の粉体塗装装置20を用いることで露出部を均一に塗装することができる。
ステップS140で平均値Avhが管理範囲Maの上限値Mamaxを超えていないときには、全体用チャンバー30に供給される空気圧P1が所定値Pref1高くなるように空気供給装置42を制御して(ステップS160)、本ルーチンを終了する。ここでは、平均値Avhが管理範囲Ma外であるときを考えているから、平均値Avhが管理範囲Maの上限値Mamaxを超えていないときには、平均値Avhは管理範囲Maの下限値Mamin未満であると考えられる。したがって、全体用チャンバー30に供給される空気圧P1を上昇させることにより、全体用チャンバー30から多孔板26の細孔を介して粉体貯留部24のほぼ全体へ供給される空気圧を上昇する。これにより、粉面全体の高さを上げることができ、粉面の高さを管理範囲Maへ近づけることができる。したがって、実施例の粉体塗装装置20を用いることで露出部を均一に塗装することができる。
ステップS130で平均値Avhが管理範囲Ma内であるときには、粉面の凹凸(高さのバラツキ)が大きくなっていると判断して、続いて、粉面高さHa〜Hgのうちの最高値Hmaxが上限値Mamaxを超えているか否かを判定する(ステップS170)。粉面高さHa〜Hgのうちの最高値Hmaxが上限値Mamaxを超えているときには、全体用チャンバー30および6つの部分用チャンバー32のうち、真上の粉面の高さが最高値Hmaxであるチャンバー(全体用チャンバー30,部分用チャンバー32のいずれか1つ)に供給する空気圧Pmaxが所定値Pref1だけ低下するように空気供給装置42を制御して(ステップS180)、本ルーチンを終了する。こうすれば、粉面高さHa〜Hgのうち最も高い位置に対応するチャンバー(全体用チャンバー30,部分用チャンバー32のいずれか1つ)に供給する空気圧が低下するから、粉面高さHa〜Hgの最大値を小さくすることができ、粉面の凹凸を抑制できる。したがって、実施例の粉体塗装装置20を用いることで露出部を均一に塗装することができる。
ステップS170で粉面高さHa〜Hgのうちの最高値Hmaxが上限値Mamaxを超えていないときには、粉面高さHa〜Hgのうちの最低値Hminが下限値Mamin未満であると判断して、全体用チャンバー30および6つの部分用チャンバー32のうち、真上の粉面の高さが最低値Hminであるチャンバー(全体用チャンバー30,部分用チャンバー32のいずれか1つ)に供給する空気圧Pminが所定値Pref1だけ低下するように空気供給装置42を制御して(ステップS180)、本ルーチンを終了する。こうすれば、粉面高さHa〜Hgのうち最も低い位置に対応するチャンバー(全体用チャンバー30,部分用チャンバー32のいずれか1つ)に供給する空気圧を高くするから、粉面高さHa〜Hgの最小値を大きくすることができ、粉面の凹凸を抑制できる。したがって、実施例の粉体塗装装置20を用いることで露出部を均一に塗装することができる。
図5は、粉面高さHa〜Hgの時間変化の一例を示す説明図である。図中、白丸は、粉面高さHa〜Hgの検出値を概念的に示している。図3に例示した供給制御ルーチンが実行されると、粉面高さHa〜Hgは、図示するように、粉面高さHa〜Hgのうち最高値Hmaxに対応する位置では粉面の高さが低くなり、粉面の高さHa〜Hgのうち最低値Hminに対応する位置では粉面の高さが高くなり、全ての粉面の高さHa〜Hgは次第に管理範囲Ma内となっていき、粉面の凹凸が抑制される。したがって、実施例の粉体塗装装置20を用いることで露出部を均一に塗装することができる。
以上説明した実施例の粉体塗装装置20によれば、粉面高さHa〜Hgのうちの少なくとも1つが管理範囲Ma外である場合において、粉面の高さの最高値Hmaxが管理範囲Maの上限値Mamaxを超えているときには、全体用チャンバー30および部分用チャンバー32のうち真上の粉面の高さが最高値Hmaxであるチャンバーに供給する空気の圧力が低下するように空気供給装置42を制御し、粉面高さHa〜Hgのうちの少なくとも1つが管理範囲Ma外である場合において、粉面の高さの最低値Hminが管理範囲Maの下限値Mみn未満であるときには、全体用チャンバー30および部分用チャンバー32のうち真上の粉面の高さが最低値Hminであるチャンバーに供給する空気の圧力が上昇するように空気供給装置42を制御することにより、粉面の凹凸を抑制することができる。
実施例の粉体塗装装置20では、チャンバー部28は、1つの全体用チャンバー30と、全体用チャンバー30内に取り付けられた6つの部分用チャンバー32と、を備えている。しかしながら、図6の変形例の粉体塗装装置120や図7の多孔板26と部分用チャンバー132の配置の一例に例示するように、チャンバー部28を、全体用チャンバー30を備えずに6つの部分用チャンバー132を備えるものとしてもよい。6つの部分用チャンバー132は、上部が開口した円筒を6つに区画したうちの一つの区画に相当し、多孔板26の下面の一部を上面とするよう配置されている。6つの部分用チャンバー132の側壁には、高圧空気を供給する空気供給装置42からの管路142bが連結された空気導入口132aが設けられている。したがって、空気供給装置42から高圧の空気が6つの部分用チャンバー132内に供給されると、6つの部分用チャンバー132から多孔板26の細孔を介して、高圧の空気が粉体貯留部24の対応する位置へ供給される。
変形例の粉体塗装装置120では、粉面の高さを全体として調整する全体用チャンバー30を備えていないことから、コントローラ50は、図4に例示した供給制御ルーチンに代えて、図8に例示した供給制御ルーチンを実行する。図8の供給制御ルーチンは、図4の供給制御ルーチンとは、ステップS100の処理で全体用チャンバー30の真上の粉面の高さHaを入力しない点、ステップS120〜S160を実行しない点、ステップS110で6つの部分用チャンバー132の真上の粉面高さHb〜Hgが管理範囲外であるときにステップS170を実行する点、を除いて、図3の供給制御ルーチンを同一の処理を実行する。こうした制御により、粉面の凹凸を抑制することができる。
実施例の粉体塗装装置20では、全体用チャンバー30の側壁には、空気導入口30aが設けられており、部分用チャンバー32の下面には、空気導入口32aが設けられている。しかしながら、空気導入口30a,32aの形成位置は、各チャンバーや空気供給装置42の配置等に応じて適宜変更してもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、粉体貯留部24が「粉体貯留部」に相当し、チャンバー部28が「チャンバー部」に相当し、多孔板26が「多孔板」に相当し、粉体槽22が「粉体槽」に相当し、空気供給装置42が「空気供給装置」に相当し、コントローラ50が「制御装置」に相当する、
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、粉体塗装装置の製造産業などに利用可能である。
1 ステータ、2 ステータコア、2s スロット、3a,3b コイルエンド部、3u,3v,3w ステータコイル、4 セグメントコイル、20,120 粉体塗装装置、22 粉体槽、24 粉体貯留部、26 多孔板、28 チャンバー部、30 全体用チャンバー、30a,32a,132a 空気導入口、32,132 部分用チャンバー、40 脚部、41 先端部、42 空気供給装置、42a,42b,142b 管路、44 加振器、50 コントローラ、52a,52b レーザ変位センサ。

Claims (1)

  1. 絶縁性能が高い粉体を貯留する粉体貯留部と、前記粉体貯留部の下方に設けられ高圧の空気が供給されるチャンバー部と、前記粉体貯留部と前記チャンバー部とを区画する多孔板と、を有する粉体槽と、
    前記チャンバー部へ高圧の空気を供給する空気供給装置と、
    前記空気供給装置を制御する制御装置と、
    を備え、
    導体が露出した露出部を有するステータコイルの前記露出部を前記粉体貯留部に貯留している前記粉体に浸漬して、前記露出部を前記粉体で塗装する粉体塗装装置であって
    前記チャンバー部は、高圧の空気が供給される複数のチャンバーを有し、
    前記空気供給装置は、複数の前記チャンバーへ高圧の空気を供給し、
    前記制御装置は、
    複数の前記チャンバーの真上の粉面の高さのうちの少なくとも1つが管理範囲外である場合において、前記粉面の高さの最高値が前記管理範囲の上限値を超えているときには、複数の前記チャンバーのうち真上の前記粉面の高さが前記最高値である前記チャンバーに供給する空気の圧力が低下するように前記空気供給装置を制御し、
    複数の前記チャンバーの真上の前記粉面の高さのうち少なくとも1つが前記管理範囲外である場合において、前記粉面の高さの最低値が前記管理範囲の下限値未満であるときには、複数の前記チャンバーのうち真上の前記粉面の高さが最低値である前記チャンバーに供給する空気の圧力が上昇するように前記空気供給装置を制御する、
    粉体塗装装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020142196A (ja) * 2019-03-07 2020-09-10 本田技研工業株式会社 粉体流動装置及び粉体流動方法
JP2021154264A (ja) * 2020-03-30 2021-10-07 本田技研工業株式会社 粉体塗装装置及び方法
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