JP2020039514A - 除菌装置及び手摺り - Google Patents

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Abstract

【課題】手摺りの把持棒を、人手を要さず、効果的に除菌することができる除菌装置、及び該除菌装置を装備した手摺りを提供する。【解決手段】手摺り1の把持棒10を掴持し、この把持棒10の長さ方向に移動する移動機体2を備える。移動機体2は、紫外線照射器を保持しており、この紫外線照射器から把持棒10の表面に紫外線を照射して把持棒10の表面を除菌する。【選択図】図1

Description

本発明は、手摺りの把持棒の除菌に用いられる除菌装置、及び該除菌装置を装備した手摺りに関する。
多くの人が利用する公共施設では、各種の病原菌、ウイルスによる感染リスクの低減を図るために、利用者の身体に触れる箇所を対象とした除菌対策が重要である。除菌は、例えば、アルコール、次亜塩素酸水等の消毒剤を用い、対象箇所を洗浄することにより実現されるが、除菌効果が限定的であるという問題がある。
特許文献1、2には、紫外線(UV)を利用した除菌装置が開示されている。この除菌装置は、床面上を走行する走行機体に紫外線の照射器を搭載し、該照射器の動作により走行経路の周辺に紫外線を照射するように構成されている。紫外線、特に、280nm以下の短波長を有する紫外線(UV−C)は、生物のDNAに作用して破壊する機能を有しており、あらゆる種類の病原菌、ウイルスを短時間で有効に死滅させることができ、良好な除菌効果が得られる。
特開2005−046592号公報 特開2015−112439号公報
さて、多くの公共施設、特に、病院、介護施設では、廊下、階段、室内の各所に、歩行を補助するための手摺りが設置されている。これらの手摺りは、利用者が能動的に把持する把持棒を有しており、この把持棒の定期的な除菌が不可欠である。
特許文献1、2に記載の除菌装置は、床面を除菌対象として構成されており、手摺りの除菌に適用することはできない。なお、特許文献2においては、除菌範囲の拡大を目的として走行機体の下面及び側面から紫外線を出射しているが、紫外線、特にUV−Cは、人体に対しても有害であり、側面からの出射は好ましくない。
このような事情により手摺りの除菌は、一般的に、前述した消毒剤を用いた把持棒の洗浄により実施されており、除菌効果が限定される上、長大な手摺りの除菌に多大の手間を要するという問題がある。また近年、手持ち式の紫外線照射装置が実用化されており、この装置を把持棒の除菌に使用することも可能であるが、この場合にも人手を必要とし、有害な紫外線に対する防護を含めた作業者の労力負担が大きいという問題がある。
本開示の目的は、手摺りの把持棒を、人手を要さず、効果的に除菌することができる除菌装置、及び該除菌装置を装備した手摺りを提供することを目的とする。
本開示に係る除菌装置は、手摺りの把持棒を掴持し、該把持棒の長さ方向に移動する移動機体と、該移動機体に保持され、前記把持棒の表面に紫外線を照射する紫外線照射器とを備えている。
本開示によれば、移動機体が手摺りの把持棒を掴持して長さ方向に移動し、この移動の間に移動機体に保持された紫外線照射器が動作して把持棒の表面に紫外線を照射する。従って、把持棒の表面に付着する病原菌、ウイルスを紫外線の作用により死滅させ、手摺りの把持棒を、人手を要さずに効果的に除菌することができる。
また前記移動機体は、前記把持棒の周面に転接する少なくとも1つの駆動輪と、該駆動輪と異なる周方向位置で前記把持棒の周面に弾接する複数の従動輪とを備えている。
移動機体は、把持棒の周面に転接する駆動輪と、駆動輪とは異なる周方向位置で把持棒の周面に弾性的に接触する複数の従動輪とにより把持棒を安定的に掴持し、この状態での駆動輪の回転により移動する。従動輪の弾接は、例えば、夫々の支持位置に介装したばねにより把持棒の周面に向かう付勢力を加えることで実現し得る。
また前記移動機体は、前記把持棒の周面に転接する少なくとも1つの駆動輪と、該駆動輪と異なる周方向位置で前記把持棒の周面に弾接する複数の従動輪とを備える第1機体と、該第1機体から前記把持棒の長さ方向に離れて位置し、該把持棒の周面に周方向の複数箇所で弾接する複数の従動輪を備え、前記紫外線照射器を保持する第2機体と、前記第1機体及び第2機体を連結する蛇腹状の連結体とを備えている。
第1機体は、駆動輪及び複数の従動輪により把持棒を掴持し、第2機体は、第1機体とは離れた位置で複数の従動輪により把持棒を掴持する。第1機体と第2機体とは、連結体により連結されており、第1機体は駆動輪の回転により移動し、第2機体は第1機体に追従移動する。移動機体は、長さ方向に離れた2箇所で把持棒を掴持しており安定した姿勢で移動し得る。連結体は蛇腹状であり、把持棒の屈曲部において変形することで連結状態を維持し、屈曲部での移動を可能とする。
また少なくとも前記紫外線照射器の周辺部分を含めて前記移動機体の外側を囲う遮光部材を備えている。
遮光部材は、紫外線照射器の周辺部分を囲って紫外線を遮光し、人体に有害な紫外線が外部に漏れ出すことを防止する。
また移動及び紫外線照射の電源となる充電池と、該充電池の充電残量に基づいて動作し、前記移動機体を予め定めた所定位置に移動させ、該移動機体の移動及び前記紫外線照射器の動作を停止させる制御部とを備えている。
制御部は、充電池の充電残量に基づいて動作し、例えば、充電残量が少ない場合、移動機体を所定位置に移動させ、移動機体の移動及び紫外線照射器の動作を停止させる。所定位置は、移動経路の途中に設けた充電ステーションの位置、又は使用者による回収が容易な位置等である。前者の場合、充電ステーションとの間の接触又は非接触充電によって、後者の場合、回収者による充電によって充電残量の不足を解消し、運転を継続することができる。
また移動経路前方の障害物を検出する障害物センサと、該障害物センサの検出結果に基づいて動作し、前記移動機体を停止させる制御部とを備えている。
制御部は、障害物センサの検出結果に基づいて動作し、例えば、移動経路前方に把持棒を把持する利用者が検出された場合、移動機体の移動を停止させて衝突を回避する。この場合、利用者への影響を避けるべく紫外線照射器の動作も停止させるのが望ましい。また移動経路の終端にストッパを設けることにより、障害物センサによるストッパの検出に応じて移動機体を自動停止させることができる。
また移動機体の周辺情報を外部機器に送信する送信部を更に備えている。
使用者は、外部機器に送信される周辺情報を参照し、除菌装置の運転状況を確認することができる。
また前記周辺情報は、前記移動機体の移動位置を含んでいる。
使用者は、外部機器に送信される周辺情報から除菌装置の移動位置を随時確認することができ、例えば、故障、動作不良の発生時における速やかな回収、点検が可能となる。
また移動位置周辺を撮像する撮像部を備え、前記周辺情報は、前記撮像部による撮像画像を含んでいる。
使用者は、外部機器に送信される周辺情報から除菌装置の周辺の撮像画像を適宜に視認することができる。撮像画像は、例えば、除菌装置が適用された施設の保安情報として利用され得る。
更に本開示に係る手摺りは、利用者により把持される把持棒と、該把持棒に装備された上記の除菌装置とを備える。
本開示に係る除菌装置及び手摺りによれば、利用者により把持される把持棒を、人手を要さず、効果的に除菌することができる。
実施の形態1に係る除菌装置の使用状態を示す模式図である。 第1機体の内部構成を略示する図1のII−II線による断面図である。 第2機体の内部構成を略示する図1の III−III 線による断面図である。 手摺りの屈曲部における移動状態の説明図である。 除菌装置の制御系の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る除菌装置の第1機体の内部構成を略示する断面図である。 実施の形態3に係る除菌装置の第1機体の内部構成を略示する断面図である。 トイレ室への適用例を示す説明図である。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1は、実施の形態1に係る除菌装置の使用状態を示す模式図である。図中1は、除菌対象となる手摺りであり、利用者が把持する把持棒10を、長さ方向複数箇所のブラケット11、11により廊下、階段室等の側壁に固定支持して構成されている。
除菌装置は、把持棒10を上側から跨ぐようにセットされ、該把持棒10の長さ方向に移動する移動機体2を備えている。図示の移動機体2は、第1機体3及び第2機体4を連結体5により連結して構成されている。図2は、第1機体の内部構成を略示する図1のII−II線による断面図、図3は、第2機体の内部構成を略示する図1の III−III 線による断面図である。
図2に示す第1機体3は、円形断面の把持棒10を対象としており、周方向の一部を欠落させた薄肉円筒形のハウジング30と、該ハウジング30の内部に支持された1つの駆動輪31及び2つの従動輪32とを備えている。
駆動輪31は、ハウジング30の内面の周方向中央部に、ハウジング30の長さ方向及び径方向に直交する軸周りの回転を可能として支持されている。この駆動輪31は、支持位置の一側に固定された移動モータ33に連結されており、該移動モータ33により回転駆動される。
2つの従動輪32は、ハウジング30の内面の周方向両端部に、ハウジング30の長さ方向及び径方向に直交する軸周りの回転を可能として夫々支持されている。これらの従動輪32は、夫々の支軸とハウジング30の内面との間に介装された付勢ばね34により径方向内向きに付勢されている。
以上の如き第1機体3は、図2に示すように、把持棒10の周面に駆動輪31及び2つの従動輪32を転接させてセットされる。2つの従動輪32は、付勢ばね34の付勢力により把持棒10の周面に弾接しており、該周面に押し付けられている。また2つの従動輪32の弾接位置は、駆動輪31の転接位置の両側に夫々90°以上離れており、付勢ばね34の付勢力は、駆動輪31を把持棒10の周面に押し付ける作用もなす。従って把持棒10は、周面に転接する駆動輪31と、周面に弾接する2つの従動輪32とにより掴持され、第1機体3は、移動モータ33の駆動による駆動輪31の回転に応じて、図1中に白抜矢符により示すように移動する。
駆動輪31及び従動輪32の周面には、例えば、ゴム等の滑り止め材を被着する等の滑り止め処理を施すのが望ましい、また駆動輪31及び従動輪32の外周は、把持棒10の周面に対応する凹形の湾曲面とするのが望ましい。これらにより、把持棒10をより強固に掴持することができ、駆動輪31の回転による移動を確実に行わせることができる。なお、ハウジング30を弾性材料製とし、該ハウジング30の弾性復元力を付勢ばね34の付勢力に加えることで把持棒10の掴持をより確実に行わせることができる。
2つの従動輪32は、付勢ばね34の付勢に抗してハウジング30の径方向に変位可能であり、把持棒10の若干の形状変化に追随変位して弾接状態を維持する。従って第1機体3は、例えば、図1に示すブラケット11の取付け部等を乗り超えて移動することができる。なおハウジング30の欠落部は、ブラケット11を側壁12に支持する支持脚(図2中に2点鎖線により示す)の通過を可能とするために必要である。
またハウジング30の内部には、移動モータ33及び後述する紫外線照射のための電源となる充電池6と、後述する制御動作をなす制御部7とが、駆動輪31及び2つの従動輪32との干渉を避けて取り付けてある。
更に第1機体3の外側には、図1に示すように障害物センサ35が取り付けてある。障害物センサ35は、例えば、矢符により示すように走行方向の前方に向けて光を発する発光部、及び障害物からの反射光を受光する受光部とを備える光センサであり、把持棒10を把持する利用者の手指等、走行経路上の障害物の有無を検出する。
一方、図3に示す第2機体4は、第1機体3のハウジング30と同様、周方向の一部を欠落させた薄肉円筒形をなすハウジング40を備え、該ハウジング40の内部には、3つの従動輪41及び4つの紫外線照射器42が取り付けてある。
3つの従動輪41は、ハウジング40の内面の周方向両端部及び中央部に、ハウジング40の長さ方向及び径方向に直交する軸周りの回転を可能として夫々支持されている。これらの従動輪41は、夫々の支軸とハウジング40の内面との間に介装された付勢ばね43により径方向内向きに付勢されている。
紫外線照射器42は、紫外線、特に、280nm以下の短波長を有し、優れた除菌効果を有する紫外線(UV−C)を発光する発光素子又は紫外線ランプである。図3においては、3つの従動輪41の支持位置の間に夫々2つの紫外線照射器42が、周方向に適宜の間隔を隔ててハウジング40の内面に固定され、ハウジング40の中心に向けて紫外線を照射するように構成されている。
以上の如き第2機体4は、図3に示すように、把持棒10の周面に3つの従動輪41を転接させてセットされる。従動輪41は、付勢ばね43の付勢力により把持棒10の周面に弾接し、夫々の弾接位置は、相互に90°以上離れている。従って把持棒10は、周面に弾接する3つの従動輪41により掴持される。第2機体4は、連結体5によって第1機体3に連結されており、前述の如く移動する第1機体3に牽引され、従動輪41の転動を伴って把持棒10に沿って移動することができる。
3つの従動輪41は、付勢ばね43の付勢に抗してハウジング40の径方向に変位可能であり、把持棒10の形状変化に追随変位して弾接状態を維持するから、第2機体4は、第1機体3と同様、ブラケット11の取付け部等の形状変化部位を乗り超えて移動することができる。ハウジング40の欠落部は、第1機体3のハウジング30の欠落部と同様、ブラケット11の支持脚の通過を可能とするために設けてある。
第1機体3と第2機体4とは、把持棒10の長さ方向に離隔しており、移動機体2は、長さ方向に離れた2箇所での把持棒10の掴持により安定した姿勢を保って移動することができる。第1機体3及び第2機体4を連結する連結体5は、図1に示すように蛇腹状であり、移動方向に直交する方向に撓み変形可能である。従って、第1機体3及び第2機体4を備える移動機体2は、把持棒10の屈曲部においても、連結体5の変形を伴って移動することができる。図4は、手摺りの屈曲部における移動状態の説明図であり、例えば、廊下から階段への移行部における把持棒10の屈曲部での移動機体2の移動状態を示している。
ハウジング40の内面に固定された4つの紫外線照射器42は、3つの従動輪41により掴持された把持棒10に対面しており、夫々の紫外線照射器42が発光する紫外線は、図中に2点鎖線により示すように広がり、把持棒10の上面及び両側面の全域に照射される。把持棒10の表面は、移動する第2機体4の内側での紫外線照射により、移動機体2の移動範囲の略全長に亘って効果的に除菌される。
ハウジング40は、紫外線照射器42の周辺部分を外側から囲っており、把持棒10に照射される紫外線を遮光する遮光部材としても機能する。これにより、人体に有害な紫外線が外部に漏れ出すことを防止することができる。紫外線の漏れ出しは、移動機体2の全体を覆う遮光部材を別途設けることで、より確実に防止することができる。
なお図3においては、3つの従動輪41及び4つの紫外線照射器42が同一断面上に並べて図示してあるが、紫外線照射器42は、従動輪41とは異なる断面上に並設するのが望ましい。これにより、紫外線の照射位置と従動輪41の転接位置との重なりを排除し、把持棒10の表面への紫外線照射を良好に行わせることができる。
ハウジング40の内部には、紫外線照射器42及び前述した移動モータ33の電源となる充電池を配設してもよく、第1機体3のハウジング30内に配した充電池6との併用により、移動及び紫外線照射を伴う運転時間を長くすることができる。
更に第2機体3の外側には、図1及び図3に示すように撮像部44が取り付けてある。撮像部44は、例えば、図3中に矢符により示す如く、手摺り1が固定された側壁12の反対側を撮像領域とするカメラであり、移動経路の適宜位置で側壁12に対向する周辺の画像を撮像する。
図5は、除菌装置の制御系の構成を示すブロック図である。第1機体3の内部に設けられた制御部7は、CPU70、ROM71及びRAM72を備え、ROM71に格納された制御プログラムに従うCPU70の動作により移動モータ33及び紫外線照射器42を制御する。
制御部7には、制御対象となるモータ33及び紫外線照射器42が各別の駆動回路を介して接続されている。また制御部7には、前述した障害物センサ35及び撮像部44が接続されており、更に、充電池6の充電残量を検出する残量検出器73及び外部機器への送信を行う送信部74が接続されている。
制御部7は、適宜の起動操作に応じて動作を開始し、移動モータ33及び紫外線照射器42に動作指令を与え、移動モータ33を駆動し、紫外線照射器42を動作させる。起動操作は、移動機体2に設けた起動スイッチ(図示せず)の操作であってもよく、制御部7との間での通信が可能な外部機器の操作であってもよい。
移動機体2は、移動モータ33の駆動により把持棒10に沿って移動し、紫外線照射器42は、把持棒10の表面に紫外線を照射する。紫外線の照射は、移動機体2の移動に応じて連続的に、又は間欠的に実施されるから、例えば、病院、介護施設等の公共施設において、廊下、階段、居室に亘って設置された長大な手摺り1の把持棒10を、人手を要さず、効果的に除菌することができる。
以上の動作中、制御部7は、障害物センサ35の出力を逐次取り込み、移動経路の前方の障害物の有無を判定し、障害物ありと判定された場合、移動モータ33及び紫外線照射器42に停止指令を与え、移動モータ33及び紫外線照射器42を停止させる制御動作を行う。制御部7は、予め設定された待機時間の経過を待ち、待機時間の経過後に障害物が検出されなくなった場合には移動モータ33及び紫外線照射器42の停止を解除し、待機時間経過後も障害物の検出が継続している場合には制御動作を終了する。
障害物は、例えば、把持棒10を把持する利用者の手指である。この場合、制御部7の前述した動作により移動機体2が停止するから、利用者への衝突を未然に回避することができる。また紫外線照射器42も動作を停止するから、利用者への紫外線の影響を排除することができる。待機時間は、利用者の移動に十分な時間(例えば数分間)に設定しておけばよく、待機時間の経過後に移動モータ33及び紫外線照射器42の停止が解除されるから、除菌装置の運転を自動的に再開することができる。
障害物は、例えば、移動経路の終端に設けたストッパである。この場合、制御部7の前述した動作により移動機体2及び紫外線照射器42が停止され、この状態が待機時間の経過後も継続するから、除菌装置の運転を終端位置で自動停止させることができる。
また制御部7は、残量検出部73の出力を逐次取り込み、充電池6の充電残量を監視しており、充電残量が所定値を下回った場合、移動機体2を移動経路の途中に予め設定された所定の停止位置に移動させた後、移動モータ33及び紫外線照射器42に停止指令を与え、移動モータ33及び紫外線照射器42を停止させる制御動作を行う。
停止位置は、例えば、移動経路の途中に設けられた充電ステーションの位置であり、この場合、充電ステーションとの間の接触又は非接触充電によって充電残量の不足を解消することができる。また停止位置は、使用者による回収が容易な位置である。この場合、回収者による充電によって充電残量の不足を解消することができる。制御部7は、再度の起動操作に応じて動作し、除菌装置の運転を再開する。
撮像部44は、制御部7からの動作指令に応じて動作し、前述の如く移動機体2周辺の画像(動画又は静止画)を撮像する。制御部7は、撮像部44の撮像画像を取り込み、送信部74を介して外部機器に送信する。使用者は、外部機器に送信される撮像画像を視認し、移動機体2の移動位置周辺の状況を適宜に把握することができる。例えば、病院、介護施設等公共施設において除菌装置の運転を夜間に実施する場合、撮像画像は、施設の保安情報として有効に利用され得る。なお、撮像部44の撮像領域は、前述した領域に限らず、例えば、全方向の撮像が可能な全方向型カメラを撮像部44として用いてもよい。また、撮像部44の撮像画像は、除菌装置が備える着脱自在の記憶媒体に記憶させておき、運転終了後に記憶媒体を取り出し、撮像画像を再生することで周辺状況を確認することも可能である。
送信部74は、移動機体2の移動位置を送信する機能も果たす。移動位置は、例えば、GPS信号、ビーコン信号として送信され得る。使用者は、外部機器に送信される周辺情報から移動機体2の移動位置を随時確認し、除菌装置の運転状況を監視することができ、例えば、故障、動作不良の発生時における速やかな回収、点検が可能となる。
なお、送信部74は、移動機体2周辺の画像、移動機体2の移動位置以外の周辺情報も送信可能とすることができる。例えば、移動機体2の周辺における人の存否を検出する人感センサを備え、該人感センサの検出結果を周辺情報として送信してもよい。人感センサの検出結果は、撮像部44の撮像画像と同様、夜間の保安情報として利用され得る。また人感センサの検出結果は、障害物センサ35の検出結果と同様、移動及び紫外線照射の停止及び再開制御に利用することができる。
以上の如く構成された除菌装置は、連続する把持棒10の適宜位置に予め装備された手摺り1として提供され得る。また、既存の手摺り1に後付けすることも可能である。除菌装置が設けられる手摺り1は、把持棒10の表面に、二酸化チタン等の光触媒活性物質によるコーティング、所謂、光触媒コーティングを施すのが望ましい。光触媒コーティングは、紫外線照射による除菌効果を高める作用をなす。
(実施の形態2)
図6は、実施の形態2に係る除菌装置の第1機体の内部構成を略示する断面図である。図6に示す第1機体3は、実施の形態1と同様、把持棒10の周囲を囲う欠落円筒形のハウジング30と、該ハウジング30の内側に支持された駆動輪31及び2つの従動輪32を備えている。
実施の形態2のハウジング30は、実施の形態1とは異なり、一方の従動輪32の支持位置を含む一部を他部と分離させた分体30aを備えている。この分体30aは、外周側の蝶番30bを介して他部と連結されており、該蝶番30bを中心として揺動し、図6中に2点鎖線により示す如く、内側の従動輪32と共に外向きに開く。分体30aを開いた場合、ハウジング30の欠落部の幅が増大するから、第1機体3は、把持棒10の上方からハウジング30を被せ、その後に分体30aを閉じ、駆動輪31及び2つの従動輪32により把持棒10を掴持させてセットすることができる。第2機体4も同様の構成とすることにより、移動機体2を把持棒10の適宜位置に容易にセットすることができ、点検整備のための手摺り1からの着脱、更には既存の手摺り1への後付けに好便に対応可能である。分体30aの大きさ及び蝶番30bの位置は、図6に示す大きさ及び位置に限らず、必要に応じて適宜に変更可能である。
(実施の形態3)
図7は、実施の形態3に係る除菌装置の第1機体の内部構成を略示する断面図である。実施の形態3は、矩形断面を有する把持棒10を対象としており、第1機体3は、把持棒10の上面及び両側面を囲うハウジング30と、該ハウジング30の内側に支持された駆動輪31及び2つの従動輪32とを備え、把持棒10の上面に駆動輪31を転接させ、把持棒10の両側面に2つの従動輪32を夫々弾接させて、これらにより把持棒10を掴持して使用される。
第2機体4も同様の構成としてあり、移動機体は、移動モータ33により駆動される駆動輪31の回転により把持棒10の長さ方向に移動し、把持棒10の上面及び両側面に紫外線を照射する。
以上の実施の形態においては、移動機体2が第1機体3と第2機体4とを備える構成としているが、駆動輪及び従動輪と紫外線照射器を単一の機体に備える構成とすることも可能である。更に、駆動輪及び従動輪の数及び配置は、実施の形態に示す数及び配置に限らず適宜に設定可能である。
また以上の実施の形態は、公共施設の廊下、階段等に設置された手摺りを除菌対象とする場合について説明したが、例えば、身障者用のトイレ室に設置された手摺り等、他の手摺りを除菌対象とすることができる。
図8は、トイレ室への適用例を示す説明図である。図中8は、トイレ室であり、該トイレ室8には、床面上に便器80が、該便器80の一側の壁面に手摺り1が夫々設置されている。手摺り1は、両端部及び中途部のブラケット11により壁面に固定された把持棒10を備えている。把持棒10は、床面と平行に延びる横行部と、該横行部の一端で直角に屈曲して上方に延びる縦行部とを有しており、トイレ室8の利用者は、便器80への着座及び便器80からの立ち上がりに際し、把持棒10の横行部及び縦行部を適宜に把持して手摺り1を使用する。
把持棒10には、前述した移動機体2を備える除菌装置がセットされている。除菌装置は、例えば、トイレ室8からの利用者の退室に応じて把持棒10の横行部及び縦行部の全長に亘って移動機体2を移動させ、この移動の間に把持棒10の表面に紫外線を照射する動作をなす。これにより、把持棒10を常時清潔に保つことができる。
除菌装置の動作の有無は、トイレ室8の利用状態を示す情報として用い得る。動作情報は、図5に示す送信部74から外部機器に送信される。外部機器は、例えば、入退室用の扉81に設けられた表示装置82である。表示装置82は、除菌装置の動作情報をトイレ室8の利用可否の表示に用い、除菌装置の動作中には利用不可の表示を行う。また、除菌装置が前述した人感センサを備えている場合には、人感センサの検出結果を表示装置82に送信し、利用可否の表示に用いるようにしてもよい。
更に、トイレ室8を多数備える施設においては、施設全体を統合監視する監視装置と各トイレ室8の除菌装置及び表示装置82との間での情報の送受を可能とし、施設内で利用可能な他のトイレ室8を表示装置82に表示させることもできる。この場合、前述の如くGPS信号として発信される夫々の除菌装置の位置情報に基づいて利用可能なトイレ室8を表示させることができる。
また除菌装置は、図5に示す残量検出器73により検出される充電池6の充電残量を監視装置に送信する。監視装置は、多数のトイレ室8に装備された除菌装置の充電残量を監視し、充電残量の不足を除菌装置の位置と共に報知する。この報知に従って使用者は、充電残量が不足している除菌装置を遅滞なく回収し、充電、整備等の必要な処置を実行することができる。
なお、今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等な意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 手摺り
2 移動機体
3 第1機体
4 第2機体
5 連結体
6 充電池
7 制御部
10 把持棒
31 駆動輪
32 従動輪
35 障害物センサ
40 ハウジング(遮光部材)
41 従動輪
42 紫外線照射器
44 撮像部
74 送信部

Claims (10)

  1. 手摺りの把持棒を掴持し、該把持棒の長さ方向に移動する移動機体と、
    該移動機体に保持され、前記把持棒の表面に紫外線を照射する紫外線照射器とを備えることを特徴とする除菌装置。
  2. 前記移動機体は、
    前記把持棒の周面に転接する少なくとも1つの駆動輪と、
    該駆動輪と異なる周方向位置で前記把持棒の周面に弾接する複数の従動輪とを備える請求項1に記載の除菌装置。
  3. 前記移動機体は、
    前記把持棒の周面に転接する少なくとも1つの駆動輪と、該駆動輪と異なる周方向位置で前記把持棒の周面に弾接する複数の従動輪とを備える第1機体と、
    該第1機体から前記把持棒の長さ方向に離れて位置し、該把持棒の周面に周方向の複数箇所で弾接する複数の従動輪を備え、前記紫外線照射器を保持する第2機体と、
    前記第1機体及び第2機体を連結する蛇腹状の連結体とを備える請求項1に記載の除菌装置。
  4. 少なくとも前記紫外線照射器の周辺部分を含めて前記移動機体の外側を囲う遮光部材を備える請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の除菌装置。
  5. 移動及び紫外線照射の電源となる充電池と、該充電池の充電残量に基づいて動作し、前記移動機体を予め定めた所定位置に移動させ、該移動機体の移動及び前記紫外線照射器の動作を停止させる制御部とを備える請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の除菌装置。
  6. 移動経路前方の障害物を検出する障害物センサと、該障害物センサの検出結果に基づいて動作し、前記移動機体を停止させる制御部とを備える請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の除菌装置。
  7. 移動機体の周辺情報を外部機器に送信する送信部を更に備える請求項1から請求項6のいずれか1つに記載の除菌装置。
  8. 前記周辺情報は、前記移動機体の移動位置を含む請求項7に記載の除菌装置。
  9. 移動位置周辺を撮像する撮像部を備え、前記周辺情報は、前記撮像部による撮像画像を含む請求項7又は請求項8に記載の除菌装置。
  10. 利用者により把持される把持棒と、
    該把持棒に装備された請求項1から請求項9のいずれか1つに記載の除菌装置とを備えることを特徴とする手摺り。
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