JP2020037057A - 吸収性物品の製造方法 - Google Patents

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孝友希 半谷
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Abstract

【課題】一定量の液状物が塗布対象部位に均一に塗布された吸収性物品の製造方法の提供。【解決手段】吸収性物品を製造する工程のうちのいずれかの工程で、吸収性物品の構成材料の一つであるシート材Sに液状物Lを塗布する。吐出装置20から吐出された液状物Lを、吐出装置20から所定距離隔てた位置において、一方向に走行するシート材Sに直接塗布する工程を備え、吐出装置20から吐出され、シート材Sに到達する前の状態にある液状物Lの吐出状態を撮像して画像を取得し、画像における液状物Lの吐出軌跡と背景とのエッジをエッジ検出処理によって検出し、検出されたエッジに基づいて、液状物Lの吐出状態の良否を判定する吸収性物品の製造方法。【選択図】図1

Description

本発明は、吸収性物品の製造方法に関する。
使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品は、その肌触りや風合い等の機能性を向上させる目的で、製造過程において様々な処理が施される。このような処理として、例えば吸収性物品を構成するシート状物にローションや柔軟剤等の液状物を塗布する方法が挙げられる。これらの液状物は、目的の効果が発現できる場所に所定量が塗布されることによって機能性が発現するので、製造過程において液状物の塗布状態を監視しておく必要がある。
液状物の塗布状態を監視するために、特許文献1には、シート状物に塗布した後の液状物をカメラで監視する方法が開示されている。また特許文献2には、吐出後且つシート状物に到達する前の液状物に光を照射して、その透過光量によって液状物を監視する方法が開示されている。
特開2007−301440号公報 特開2012−166165号公報
しかし、特許文献1に記載の製造方法によって液状物の塗布状態を監視する場合、その塗布対象となるシート状物の表面形状が、液状物の塗布状態の良否判定に影響する可能性があった。また、特許文献2に記載の製造方法では、液状物の吐出幅と同等以上の測定幅を有する検出器が必要となるので、製造設備の省スペース化の観点から改善の余地があった。
したがって、本発明の課題は、従来技術の欠点を解決し得る吸収性物品の製造方法を提供することにある。
本発明は、吸収性物品を製造する工程のうちのいずれかの工程で、該吸収性物品の構成材料の一つであるシート材に液状物を塗布する吸収性物品の製造方法において、
吐出装置から吐出された前記液状物を、該吐出装置から所定距離隔てた位置において、一方向に走行する前記シート材に直接塗布する工程を備え、
前記工程においては、前記吐出装置から吐出され、かつ前記シート材に到達する前の状態にある前記液状物の吐出状態を撮像して画像を取得し、
前記画像における前記液状物の吐出軌跡と背景とのエッジをエッジ検出処理によって検出し、
検出された前記エッジに基づいて、前記液状物の吐出状態の良否を判定する、吸収性物品の製造方法を提供するものである。
本発明によれば、吸収性物品の製造方法において、液状物の吐出状態を経時的に観察しながら液状物の吐出状態の良否を判定することができる。
図1は、本発明の製造装置の一実施形態を示す模式図である。 図2(a)及び(b)は、図1に示す製造装置における吐出装置、撮像装置及び光源の配置位置を示す断面模式図である。 図3(a)ないし(c)は、吐出装置から吐出される液状物の吐出状態を示す模式図である。 図4(a)及び(b)は、吐出装置から吐出される液状物の別の吐出状態を示す模式図である。
以下、本発明の吸収性物品の製造方法を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。本発明の吸収性物品の製造方法は、吸収性物品を製造する工程のうちのいずれかの工程で、吸収性物品を構成する材料の一つであるシート材に液状物を塗布する工程を備える。本発明の適用対象となる吸収性物品は、身体に装着され、身体から排泄される排泄物を吸収保持する機能を有するものを広く包含する。そのような吸収性物品としては、例えば使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド、おむつと等と併用される補助パッド(尿取りパッド)、パンティライナ等が挙げられる。
吸収性物品を構成する材料であるシート材は、例えば表面シート、裏面シート、防漏カフ及びウイング部などを形成するために用いられる材料が挙げられる。表面シートは、吸収性物品における肌対向面を形成するものであり、液透過性を有している。裏面シートは、表面シートと反対側に位置し、吸収性物品における非肌対向面を形成するものであり、液不透過性又は液難透過性である。防漏カフは、吸収性物品の肌対向面における左右両側の位置に長手方向に延びるように配置され、液の横漏れを防止する働きを有するものである。ウイング部は、吸収性物品の左右の両側縁から外方に延出する部位であり、吸収性物品をショーツに装着するときに折り返して、ショーツの股下部の外面に固定される部位である。
上述した表面シート、裏面シート、防漏カフ及びウイング部には、吸収性物品の製造工程において種々の液状物が塗布されることがある。例えば表面シートにおける肌対向面や、防漏カフにおける内面には、ローション、柔軟剤、水溶性抗菌剤等のスキンケア剤が液状物として塗布されることがある。また、裏面シートやウイング部には、これらの部材どうし又はこれらの部材と他の部材とを接合するためのホットメルト粘着剤が液状に塗布されることがある。これらスキンケア剤やホットメルト粘着剤等の液状物は、表面シート等に一定の幅をもって一定量が連続的に又は間欠的に塗布される。
図1には、本発明の製造方法で好適に用いられる製造装置10の一実施形態が示されている。同図に示す製造装置10は、液状物Lを吐出するための吐出装置20と、液状物Lの吐出状態を撮像して画像を取得するための撮像装置30と、所定の撮像領域を照らす光源40とを備えている。
吐出装置20は、塗布対象であるシート材Sに対して液状物Lを吐出するためのものである。吐出装置20は、一方向MDに走行するシート材Sから所定距離隔てた上方の位置にシート材Sに対して非接触状態で配されている。吐出装置20は、シート材Sの走行方向MDと交差する方向である幅方向CDに沿って、液状物Lを吐出する吐出口を有している(図示せず)。吐出口の形態としては、例えば複数の吐出ノズルや、幅方向CDに沿って延びる吐出スリット等が挙げられる。このような構成となっていることで、吐出装置20から液状物Lを吐出して、一方向MDに走行するシート材S上に直接塗布することができるようになっている。
吐出装置20は、該吐出装置20に液状物Lを供給するための液状物供給部20Aと、該吐出装置20に空気を供給するための空気供給部20Bとがそれぞれ接続されている。液状物供給部20Aは、その内部に、液状物Lを貯蔵するタンクと液状物Lの供給量を制御するポンプとを備えている(図示せず)。空気供給部20Bは、その空気の流路に電磁弁20Cを備えており、電磁弁20Cによって吐出装置20からの液状物Lの吐出を開始又は停止できるようになっている。液状物供給部20Aにおけるポンプ及び電磁弁20Cは、後述する制御部70と電気的に接続されている。吐出装置20から吐出される液状物Lは、吐出時に液体であればよく、吐出の前後では固体であってもよい。
撮像装置30は、吐出装置20から吐出され、かつシート材Sに到達する前の状態にある液状物Lの吐出状態を撮像して画像を取得するものである。撮像装置30は、レンズ及び光電変化部を備えており、空間を移動する液状物Lを静止画像として撮像できる装置である。このような撮像装置としては、例えば光電変換素子を備えるエリアカメラやラインスキャンカメラなどが挙げられる。光電変換素子は、電荷結合素子(CCD)であってもよく、あるいはCMOSセンサであってもよい。光電変換素子は、RGBカラーでの階調表現ができる光電変換素子であってもよく、256階調のグレースケールでの階調表現ができる光電変換素子であってもよく、好ましくは更に高階調な階調表現ができる光電変換素子であってもよい。また、撮像する液状物Lに対する分解能を上げることが、より鮮明な画像を得るために好ましい。
光源40は、撮像装置30における撮像領域を照らすものであれば、その配置位置、光源の色及び光源の形に特に制限はない。配置位置としては、例えば図2(a)に示すように、撮像装置30と光源40とを対向して配置し、これらの間を液状物Lが移動できるように配置されていてもよく、図2(b)に示すように、光源40からの光の射出方向の背面に撮像装置30を配置していてもよい。いずれの場合であっても、撮像装置30及び光源40は、吐出装置20から吐出された液状物Lと距離を隔てて位置に配置されていることが好ましい。
撮像装置30における液状物Lの撮像をより鮮明なものとする観点から、光源40の配置位置は、撮像装置30と光源40とを対向して配置し、これらの間を液状物Lが移動できるように配置されていることが好ましく、撮像装置30におけるレンズの光軸方向に沿う仮想線CLよりも上方又は下方に配置することが更に好ましい。この場合、仮想線CLと光源40からの光の射出方向とのなす角度θは、0°超90°以下であることが好ましく、5°以上10°以下であることが更に好ましい。特に光源40は、図2(a)に示すように、仮想線CLよりも鉛直上方に配置され、光源40からの光が撮像装置におけるレンズに直接入射しないことが好ましい。液状物Lの撮像をより鮮明なものとする観点から、光源40から出射する光の波長は、青色のような短い波長であることも好ましい。撮像装置30及び光源40は、それぞれ後述する制御部70に電気的に接続されていてもよい。
液状物の付着等を防いで安定的な撮像を行うとともに、吐出装置の保守を容易にする観点から、撮像装置30及び光源40は、それぞれ筐体50に収容されていることが好ましい。筐体50は、その形状や材質は特に制限されず、例えば形状としては筒状、箱状等が挙げられ、材質としては木材、プラスチック、金属等が挙げられる。筐体50は、これ自体が光透過性であってもよく、あるいは光不透過性であってもよい。筐体50の寸法は、用いる撮像装置30及び光源40の寸法に応じて適宜調整することができる。
図1に示すように、筐体50は、光の出射及び入射が可能な貫通窓51を備えていることが好ましい。撮像装置30が収容されている筐体50は、撮像装置30における受光面への光の入射が可能な部位に貫通窓51を有している。また光源40が収容されている筐体50は、光源40からの光の出射が可能な部位に貫通窓51を有している。
撮像装置の撮像視野の汚染を防ぎ、液状物の安定的な撮像を行う観点から、筐体50は気体導入口60を更に備えていることが好ましい。気体導入口60は、空気等の気体を外部から筐体50内へ供給する貫通口である。同図においては、気体を供給する気体供給部61が気体導入路を介して気体導入口60に接続されている。
液状物の撮像を安定的に行う観点から、気体導入口60は、撮像装置30を収容する筐体50においては、貫通窓51への光の入射を遮らない部位に設けられていることが好ましく、光源40を収容する筐体50においては、貫通窓51への光の出射を遮らない部位に設けられていることが好ましい。気体導入口60は、例えば撮像装置30又は光源40の全体を箱状の筐体50内に収容した場合には、筐体50の天面、底面又は背面に配置したり、撮像装置のレンズ部分よりも後方に配置したりすることができる。気体導入口60は、一箇所に配置してもよく、複数箇所に配置してもよい。
図1に示すように、撮像装置30及び光源40は、貫通窓51及び気体導入口60を有する筐体50にそれぞれ収容されていることによって、各気体導入口60を通じて各筐体50内に供給した気体を、各貫通窓51を通じて気体流として排出しながら撮像等ができるようになっている。このような構成となっていることで、液状物の飛散に起因した撮像装置及び光源の汚染を防ぎ、液状物の安定的な撮像を行うことができる。
吸収性物品の製造過程における液状物の撮像を経時的に行いつつ、撮像によって得られた画像から液状物の吐出量及び幅をリアルタイムに制御可能とする観点から、製造装置10は、制御部70を備えていることが好ましい。制御部70の内部には、例えば電気信号処理部、画像処理部、演算部、解析部、処理部及び電気信号発信部等の複数の構成部を有しており(図示せず)、撮像装置30から伝送された電気信号を画像化し、画像処理ができるようになっている。制御部70は、液状物供給部20A、電磁弁20C及び光源40と電気的にそれぞれ接続して、撮像装置30から制御部70に伝送された電気信号及びその解析結果に基づいて、液状物供給部20Aにおける液状物の供給量の調整、電磁弁20Cにおける液状物の吐出開始及び停止の制御、並びに光源40における光量の調整がそれぞれ自動的に行われるようになっていてもよい。制御部70は、例えば、画像処理ソフトウェア等がインストールされたコンピュータや画像コントローラをもとに構築した装置などを用いることができる。また、制御部70にはインターフェース80が接続されており、インターフェース80を介して人手によって入力された電気信号に基づいて制御部70を制御可能としたり、制御部70から発信された電気信号に基づいて液状物の吐出状態に関する警告や不具合等をインターフェース80に表示可能としたりすることができる。
以上は、本発明の製造方法において好適に用いられる製造装置に関する説明であったところ、以下に本発明の製造方法について説明する。本発明の製造方法は、吐出装置20から吐出された液状物Lを、吐出装置20から所定距離隔てた位置において、一方向MDに走行するシート材Sに直接塗布する工程を備えている。
まず、上述の工程において、吐出装置20から吐出され、かつシート材Sに到達する前の状態にある液状物Lの吐出状態を、撮像装置30によって撮像して画像を取得する。例えば図3(a)に示すように、幅方向CDに沿って複数の吐出ノズル21が設けられた吐出装置20を用いて、液状物Lが吐出されている状態を連続的に又は断続的に撮像して、液状物Lの吐出状態に関する画像を取得する。撮像装置30における撮像領域は、本発明の効果が奏される限り特に制限はないが、一回の撮像で液状物Lの吐出状態の良否を容易に判定可能とする観点から、液状物Lの吐出直後の領域R1(以下、これを「第1領域R1」ともいう。)と、吐出装置20から所定距離離間した領域R2(以下、これを「第2領域R2」ともいう。)とを含む領域を撮像して画像を取得しておくことが好ましい。
次いで、得られた画像における液状物Lの吐出の軌跡と背景とのエッジをエッジ検出処理によって検出する。エッジ検出処理とは、画像のピクセル輝度において階調値の変化が大きい部分を検出する処理を指し、例えば一方向における階調値を微分して得られた勾配に基づいて階調値の大きい箇所を抽出していく処理等の既知の検出処理方法が挙げられる。本処理は、撮像装置30の撮像と並行して制御部70によって行ってもよく、撮像装置30の撮像後に制御部70又は他の画像処理装置を用いて行ってもよい。また、エッジ検出処理の処理方向は、液状物の吐出方向と交差する方向に沿って行われることが好ましい。
例えば図3(a)及び(b)に示す画像が得られた場合、液状物の吐出方向と交差する方向であるCD方向において検出され得る液状物の吐出の軌跡と背景とのエッジは以下のとおりである。すなわち、第1領域R1では、各吐出ノズル21から吐出された液状物Lの吐出軌跡と背景との境界が階調値の変化が大きい部分となるので、これらの境界部分がそれぞれエッジE1,E2、・・・,Eαとして検出されることになる。また、第2領域R2では、隣り合う吐出ノズル21から吐出された液状物の吐出軌跡が重複しているので、CD方向における液状物Lの吐出軌跡の一端及び他端と背景との境界が階調値の変化が大きい部分となるので、これらの部分がそれぞれエッジEa,Eb,・・・として検出されることになる。
続いて、検出されたエッジに基づいて、液状物の吐出状態の良否を判定する。吐出状態とは、液状物の吐出幅及び吐出量の変化の少なくとも一方を指し、液状物の吐出幅及び吐出量の増減だけでなく、液状物の吐出の有無も包含される。液状物の吐出状態の良否判定は、吐出幅の変化、吐出量の変化及び液状物の吐出の有無のいずれか一つに基づいて行ってもよく、これらの組み合わせで行ってもよい。
液状物の吐出状態として、液状物の吐出幅に着目して良否を判定する方法は、例えば以下のとおりである。まず、液状物Lの吐出状態の画像を取得して、その画像から液状物Lの吐出軌跡と背景とのエッジをエッジ検出処理によって検出する。このとき、エッジ検出処理は、図3(a)に示すように、第1領域R1を処理対象として、CD方向の一端で検出されるエッジE1と、同方向における他端で検出されるエッジEαとが少なくとも検出できるように設定しておく。次いで、検出された両端のエッジE1,Eα間のCD方向における距離D1を画素の合計値に基づいて算出し、算出された距離D1と、予め設定されているしきい値の範囲とを比較して、液状物の吐出幅の良否を判定する。例えば、距離D1がしきい値の範囲内であれば、液状物の吐出幅が良好であると判定し、距離D1がしきい値の上限より長いか、又は下限よりも短ければ、液状物の吐出幅が不良であると判定することができる。距離D1に関するしきい値は、例えば吐出ノズルが存在する位置のCD方向の全長に基づいて設定することができる。
液状物の吐出幅によって良否を判定する別の方法として、第1領域R1とエッジE1,Eαとで画成される領域内の画素の合計値を算出して、該領域内の画素の合計値としきい値とを比較して、液状物の吐出幅の良否を判定してもよい。この判定は、エッジE1,Eα間の距離D1に基づく判定結果とともに良否判定を行ってもよく、又は距離D1に基づく判定に代えて行ってもよい。
液状物の吐出状態として、液状物の吐出の有無に着目して良否を判定する方法は、例えば以下のとおりである。まず、複数の吐出ノズルを備えた吐出装置における液状物Lの吐出状態の画像を取得して、その画像から液状物Lの吐出軌跡と背景とのエッジをエッジ検出処理によって検出する。このとき、エッジ検出処理は、図3(b)に示すように、第1領域R1を処理対象として、各吐出ノズル21から吐出された各液状物LのCD方向における一端のエッジE1,E2,・・・,E10を少なくとも検出できるように設定しておく。
次いで、検出された複数のエッジに基づいて、液状物の吐出状態の良否を判定する。判定方法としては、エッジの検出本数に基づいて液状物の吐出本数を算出し、その本数と吐出装置20における実際の吐出ノズルの本数とを比較して、液状物の吐出状態の良否を判定する方法が挙げられる。例えば図3(b)に示す吐出状態の画像をエッジ検出の対象とした場合、検出されるエッジの本数は、エッジE1,E2,・・・,E10の計10本となるので、液状物の吐出本数は10本と算出される。同図中における吐出ノズル21の本数は10本であるので、吐出ノズルの本数を基準値として設定し、基準値と検出されたエッジの検出本数とが一致しているか否かによって良否を判定する。同図中では、基準値とエッジの検出本数とが一致しているので、液状物が吐出ノズル21で目詰まりを起こすことなく吐出されており、液状物の吐出状態が良好であると判定することができる。
一方、例えば図3(c)に示す吐出状態の画像をエッジ検出の対象として、上述と同様のエッジ検出処理を行った場合、検出されるエッジの本数は、同図に示すように、エッジE1,E2,・・・,E8の計8本となる。同図中における吐出ノズルの本数は10本であるので、エッジの検出本数と、基準値である吐出ノズル21の本数とが異なっている。したがって、本図の吐出状態では、吐出ノズル21の目詰まりが発生していると推察され、液状物の吐出状態が不良であると判定することができる。
液状物の吐出の有無に着目して液状物の吐出状態の良否を判定する別の方法として、第1領域R1と隣り合うエッジ間とで画成される領域内の画素の合計値を算出し、得られた合計値と予め設定したしきい値とを比較して、吐出状態の良否を判定してもよい。例えば図3(c)において、隣り合うエッジE1,E2間と、第1領域R1とで画成される領域、すなわち吐出状態が良好である領域は、画素の合計値は少なく算出されることになる。それに対して、同図に示すように、隣り合うエッジE4,E5間と、第1領域R1とで画成される領域、すなわち液状物が吐出されておらず吐出状態が不良である領域は、画素の合計値は多く算出されることになる。このように、領域内の画素の合計値に基づくしきい値を設定することによっても、液状物の吐出状態の良否を判定することができる。
液状物の吐出状態として、液状物の吐出量に着目して良否を判定する方法は、例えば以下のとおりである。まず、複数の吐出ノズルを備えた吐出装置における液状物Lの吐出状態の画像を取得して、その画像から液状物Lの吐出軌跡と背景とのエッジをエッジ検出処理によって検出する。このとき、エッジ検出処理は、図3(a)に示すように、第2領域R2を処理対象として、吐出ノズル21から吐出された液状物LのCD方向における一端及び他端のエッジEa,Ebを少なくとも検出できるように設定しておく。次いで、検出されたエッジEa,Ebに基づいて、エッジEa,Ebと第2領域R2とで画成される吐出領域を画定し、この吐出領域の階調平均値を算出して、該領域の面積当たりの階調平均値と予め設定したしきい値とを比較することによって、液状物の吐出量の良否を判定することができる。一般的に、階調平均値が高いほど液状物の吐出量が増加するような線形又は非線形の関係となるので、階調平均値の増減に基づいて吐出量の増減を判断し、その結果、液状物の吐出状態の良否を判定することができる。階調平均値と液状物の吐出量との関係は、液状物の吐出を予め行って線形又は非線形の関係を確認し、この結果に基づいてしきい値を設定することができる。
上述した吐出状態の良否の判定は、複数の吐出ノズルが備えられている吐出装置を用いて、液状物をストライプ状に吐出した態様で説明したが、これに限られず、スパイラル状等の他の形状で吐出した場合であっても、上述の方法と同様に、得られた画像からエッジ検出処理によってエッジを検出し、検出されたエッジに基づいて液状物の吐出状態の良否を判定することができる。
吐出装置20における吐出口の別の形態として、CD方向に沿って延びる吐出スリット(図示せず)を形成して、該スリットから液状物Lがカーテン状に吐出される実施形態とした場合、液状物の吐出幅に着目して液状物の吐出状態の良否を判定する方法は以下のとおりである。
上述の実施形態と同様に、液状物Lの吐出状態の画像を取得して、その画像から液状物Lの吐出軌跡と背景とのエッジをエッジ検出処理によって検出する。このとき、エッジ検出処理は、図4(a)に示すように、第1領域R1を処理対象として、CD方向の一端で検出されるエッジE1と、同方向における他端で検出されるエッジEαとが少なくとも検出できるように設定しておく。次いで、検出された両端のエッジE1,Eα間のCD方向における距離D1を画素の合計値に基づいて算出し、算出された距離D1と、予め設定されているしきい値の範囲とを比較して、液状物の吐出幅の良否を判定する。本方法におけるしきい値は、例えば吐出スリットのCD方向の長さに基づいて設定することができる。また、これとともに、又はこれに代えて、図4(a)における第1領域R1とエッジE1,Eαとで画成される領域における画素の合計値としきい値とを比較して、液状物の吐出幅の良否を判定してもよい。
図4(a)及び(b)に示す形態における液状物の吐出の有無に着目した良否の判定方法は、例えば以下のとおりである。まず、複数の吐出ノズルを備えた吐出装置における液状物Lの吐出状態の画像を取得して、その画像から液状物Lの吐出軌跡と背景とのエッジをエッジ検出処理によって検出する。このとき、エッジ検出処理は、図4(a)に示すように、第1領域R1を処理対象として、吐出装置におけるCD方向の一端のエッジE1を少なくとも検出できるように設定しておく。
次いで、検出されたエッジに基づいて、液状物の吐出状態の良否を判定する。例えば図4(a)に示す吐出状態の画像をエッジ検出の対象とした場合、検出されるエッジの本数は、エッジE1の計1本となる。同図中における吐出スリットは連続した直線状の吐出口となっているので、基準値を1本として設定し、基準値と検出されたエッジの本数とが一致しているか否かによって良否を判定する。同図中では、基準値とエッジの検出本数とが一致しているので、液状物が吐出装置で目詰まりを起こすことなく吐出されており、液状物の吐出状態が良好であると判定することができる。
一方、例えば図4(b)に示す吐出状態の画像をエッジ検出の対象として、上述と同様のエッジ検出処理を行った場合、検出されるエッジの本数は、同図に示すように、エッジE1,E2の計2本となる。したがって、エッジの検出本数と、基準値とが異なっているので、本図の吐出状態では、吐出口の目詰まりが発生していると推察され、液状物の吐出状態が不良であると判定することができる。
本実施形態は、上述の実施形態と同様に、液状物の吐出の有無に着目して液状物の吐出状態の良否を判定する方法として、隣り合うエッジ間と、第1領域R1とで画成される領域における画素の合計値に基づく判定方法や隣り合うエッジ間と、第1領域R1とで画成される領域における最大の合計値に基づく判定方法を採用することができる。
また本実施形態は、上述の実施形態と同様に、液状物の吐出量に着目して液状物の吐出状態の良否を判定する方法として、第2領域R2とエッジEa,Ebとで画成される領域の階調平均値を算出して、該領域の面積当たりの階調平均値と予め設定したしきい値とを比較して、液状物の吐出量の良否を判定する方法を採用することができる。
上述のように行われた良否判定の判定過程及びその結果は、制御部70によって解析される。このとき、液状物の吐出状態が不良又は判定不能と判定されると、制御部70がその判定に基づく電気信号を出力し、液状物供給部20Aから供給される液状物の供給量や電磁弁20Cの開閉を制御して、液状物を良好な吐出状態となるように調整したり、撮像装置30の撮像視野や光源40の光量を調整したりする。あるいは、不良と判定されたシート材の部位を製造ライン外へ排出する。これらの調整は、制御部70に接続されているインターフェース80で手動で行ってもよく、制御部70内で自動で行うように制御されていてもよい。
これらの良否判定の判定過程及びその結果に関する情報は、制御部70から出力された電気信号を介してインターフェース80に表示させることもできる。インターフェース80に表示させる情報は、特に制限はなく、例えば液状物の吐出状態が良好である旨を表示したり、液状物の吐出状態が不良となっている旨及びその吐出箇所を表示したり、又は液状物の吐出状態の良否判定が不能である旨を表示したりすることができる。これらの情報は、リアルタイムで表示及び更新されていてもよく、一定時間ごとに表示及び更新されるように設定してもよい。
以上のとおり、本発明によれば、画像のエッジ検出処理によって得られたエッジに基づいて、液状物の吐出幅、液状物の吐出本数を含む液状物の吐出の有無、及び液状物の吐出量の少なくとも一つを算出して、液状物の吐出状態の良否を効果的に判定することができる。その結果、一定量の液状物が塗布対象部位に均一に塗布された吸収性物品を首尾よく得ることができる。これらの算出は、液状物の物性や吐出形態に応じて単独で行ってもよく、組み合わせて行ってもよい。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば、エッジ検出処理において設定する領域は、本発明の効果が奏される限り特に制限はなく、例えば第1領域R1に代えて第2領域R2を対象領域としたり、第1領域R1及び第2領域R2を含む新たな領域を設定したりすることができる。
10 製造装置
20 吐出装置
21 吐出ノズル
30 撮像装置
40 光源
50 筐体
51 貫通窓
60 気体導入口
70 制御部

Claims (5)

  1. 吸収性物品を製造する工程のうちのいずれかの工程で、該吸収性物品の構成材料の一つであるシート材に液状物を塗布する吸収性物品の製造方法において、
    吐出装置から吐出された前記液状物を、該吐出装置から所定距離隔てた位置において、一方向に走行する前記シート材に直接塗布する工程を備え、
    前記工程においては、前記吐出装置から吐出され、かつ前記シート材に到達する前の状態にある前記液状物の吐出状態を撮像して画像を取得し、
    前記画像における前記液状物の吐出軌跡と背景とのエッジをエッジ検出処理によって検出し、
    検出された前記エッジに基づいて、前記液状物の吐出状態の良否を判定する、吸収性物品の製造方法。
  2. 前記エッジに基づいて前記液状物の吐出幅を算出して、該液状物の吐出状態の良否を判定する、請求項1に記載の吸収性物品の製造方法。
  3. 前記吐出装置が複数の吐出ノズルを備えており、
    前記エッジに基づいて前記液状物の吐出本数を算出して、該液状物の吐出状態の良否を判定する、請求項1又は2に記載の吸収性物品の製造方法。
  4. 前記エッジに基づいて前記液状物の吐出領域を画定し、前記画像の該吐出領域の階調平均値を算出して、該液状物の吐出状態の良否を判定する、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の吸収性物品の製造方法。
  5. 前記画像を取得するための撮像装置と、撮像領域を照らす光源とを用い、
    前記撮像装置及び前記光源は、前記吐出装置から吐出された前記液状物と距離を隔てた位置に配置されており、
    前記撮像装置及び前記光源はそれぞれ筐体内に収容されており、
    前記撮像装置を収容する前記筐体は、該撮像装置への光の入射が可能な部位に貫通窓を有し、且つ該貫通窓からの光の入射を遮らない部位に気体導入口を有し、
    前記光源を収容する筐体は、該光源からの光の出射が可能な部位に貫通窓を有し、且つ該貫通窓からの光の出射を遮らない部位に気体導入口を有し、
    前記各気体導入口を通じて前記各筐体内に供給した気体を、前記各貫通窓を通じて排出しながら撮像する、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の吸収性物品の製造方法。
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