JP2020035205A - 演算装置、及び相互監視システム - Google Patents

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Abstract

【課題】同期処理を要することなく、他の演算装置との間で互いに動作故障を監視することを可能とする演算装置を提供する。【解決手段】相互監視システムUにおいて、共通の周期性を有する符号系列を用いて、他の演算装置との間で動作状態の相互監視を行う演算装置10であって、符号系列の第1ビット値を算出する第1演算部12と、他の演算装置20に内蔵された第2演算部22から算出した符号系列の第2ビット値を取得する受信処理部13と、第1ビット値と第2ビット値との相関演算を行う相関演算部16と、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、演算装置、及び相互監視システムに関する。
従来、マイコン等の演算装置の動作故障を判定する手法として、宿題回答方式の監視システムが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
図1は、従来技術に係る監視システムの構成の一例を示している。
この種の監視システムにおいては、例えば、監視装置T3が、複数の演算装置T1、T2それぞれに対して予め定められた共通の宿題信号を送ると共に、複数の演算装置T1、T2それぞれから当該宿題信号に基づいて演算処理がなされた演算結果を取得する。そして、監視装置T3は、一の演算装置T1が算出した演算結果と他の演算装置T2が算出した演算結果とを比較して、両者が異なる演算結果を出力した場合、いずれかの演算装置が故障状態であると判定する。
特開2004−259137号公報
ところで、従来技術に係る監視システムにおいては、複数の演算装置T1、T2それぞれから同一の宿題信号に対する回答を取得するため、演算装置T1と演算装置T2との間で宿題信号に対する演算処理を同期して実行させたり、演算装置T1から監視装置T3が回答を取得するタイミング又は演算装置T2から回答を取得するタイミングを調整したりする構成となっている。
しかしながら、演算装置の種類が異なる場合、処理能力の違いにより、複数の演算装置間で演算結果を出力するタイミングが異なることになる。そのため、当該相互監視システムにおいて、従来技術を適用する場合には、複数の演算装置間を同期させるためのクロック機構が必要となる等、回路構成や処理シーケンスが複雑化するおそれがある。
本開示は、上記問題点に鑑みてなされたもので、同期処理を要することなく、他の演算装置との間で互いに動作故障を監視することを可能とする演算装置、及び相互監視システムを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る演算装置は、
共通の符号系列を用いて、他の演算装置との間で動作状態の相互監視を行う演算装置であって、
前記符号系列の第1ビット値を算出する第1演算部と、
前記他の演算装置に内蔵された第2演算部から、前記第2演算部が算出した前記符号系列の第2ビット値を取得する受信処理部と、
前記第1ビット値と、前記第2ビット値との相関演算を行う相関演算部と、
を備え、
前記符号系列は周期性を有する。
本開示の一態様に係る相互相関システムは、
共通の符号系列を用いて、複数の演算装置間で相互監視を行う相互監視システムであって、
前記複数の演算装置は、それぞれ、
前記符号系列の第1ビット値を算出する第1演算部と、
前記複数の演算装置のうちの他の演算装置に内蔵された第2演算部から、前記第2演算部が算出した前記符号系列の第2ビット値を取得する受信処理部と、
前記第1ビット値と、前記第2ビット値との相関演算を行う相関演算部と、
を備え、
前記符号系列は周期性を有する。
本開示に係る演算装置によれば、同期処理を要することなく、他の演算装置との間で互いに動作故障を監視することが可能である。
従来技術に係る監視システムの構成の一例を示す図 第1の実施形態に係る相互監視システムの構成の一例を示す図 第1の実施形態に係るシフト演算部の演算処理を説明する図 第1の実施形態に係るシフト演算部が算出するPN符号系列の一例を示す図 第1の実施形態に係る第1リングバッファの構成の一例を示す図 第1の実施形態に係る第2リングバッファの構成の一例を示す図 第1の実施形態に係る相互監視システムにおける第1演算装置の動作フローの一例を示す図 第1演算装置、第2演算装置及び第3演算装置から車両ECUへの報知内容の一例を示す図 第2の実施形態に係る相互監視システムの構成の一例を示す図 第3の実施形態に係る相互監視システムの構成の一例を示す図
近年の電子制御の多様化に起因して、互いに種類が異なる複数の演算装置間(例えば、機器制御用のマイコンとセンサ信号検知用のマイコン等)において、相互監視システムを構築することが求められている。特に、電子制御が複雑である自動運転や運転支援などの車両制御装置に有用である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施形態について詳細に説明する。尚、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
[相互監視システムの構成]
以下、図2〜図5を参照して、本実施形態に係る相互監視システムUの構成の一例について説明する。
図2は、本実施形態に係る相互監視システムUの構成の一例を示す図である。
図3は、シフト演算部12の演算処理を説明する図である。図4は、図3のシフト演算部12によって算出されるPN符号系列の一例を示す図である。
図5Aは、本実施形態に係る第1リングバッファ14の構成の一例を示す図である。図5Bは、本実施形態に係る第2リングバッファ15の構成の一例を示す図である。
相互監視システムUは、複数の演算装置10、20、30それぞれにおいて、共通の演算処理を行い、これによって、互いに動作故障を監視するシステムである(共通宿題方式とも称される)。
本実施形態に係る相互監視システムUは、第1演算装置10、第2演算装置20及び第3演算装置30によって構成され、これらの第1演算装置10、第2演算装置20及び第3演算装置30の間で相互に動作状態(典型的には、動作故障)を監視している。より詳細には、本実施形態に係る相互監視システムUは、例えば、車載バッテリの状態の監視を行う電子制御ユニット(第1演算装置10)、車載バッテリへの充放電を制御する電子制御ユニット(第2演算装置20)、及び、車載バッテリから各部に通流する電流を検知する電子制御ユニット(第3演算装置30)の相互監視に適用されている。そして、第1演算装置10、第2演算装置20及び第3演算装置30にて検出された動作故障の結果は、車両ECU100に出力される。
尚、第1演算装置10、第2演算装置20及び第3演算装置30は、それぞれ、例えば、CPU、レジスタ、ROM、RAM、入力ポート、及び出力ポート等を含んで構成されるマイコンである。そして、第1演算装置10、第2演算装置20及び第3演算装置30それぞれが有する機能は、例えば、CPUがレジスタ、ROM又はRAMに格納された制御プログラムや各種データを参照することによって実現される。
第1演算装置10は、シード記憶部11、シフト演算部12、受信処理部13、第1リングバッファ14、第2リングバッファ15、及び、相関演算部16を備えている。
第2演算装置20は、シード記憶部21、シフト演算部22、受信処理部23、第1リングバッファ24、第2リングバッファ25、及び、相関演算部26を備えている。
第3演算装置30は、シード記憶部31、シフト演算部32、受信処理部33、第1リングバッファ34、第2リングバッファ35、及び、相関演算部36を備えている。
尚、ここでは、第1演算装置10、第2演算装置20及び第3演算装置30のシード記憶部(11、21、31)、シフト演算部(12、22、32)、受信処理部(13、23、33)、第1リングバッファ(14、24、34)、第2リングバッファ(15、25、35)、及び、相関演算部(16、26、36)は、それぞれ、同様の構成を有するものとして、第1演算装置10の構成についてのみ、説明する。
本実施形態に係る相互監視システムUは、所定のPN符号系列の算出処理を共通宿題として設定している点で、従来技術に係る相互監視システムUと相違する。
PN符号系列(Pseudo-Noise Sequences)は、周期性を有する符号系列であり、その不規則性から擬似乱数として幅広く利用されている。尚、本実施形態では、PN符号系列として、一例として、15ビットを一周期とするM系列を用いる態様を示す。具体的には、本実施形態では、図4に示すように、「100011110101100」の15ビットからなるPN符号系列を用いている。
シード記憶部11は、シフト演算部12にて、所定のPN符号系列を算出するための初期値を記憶する(例えば、図4の一行目に示す「0001」のビット列)。
シフト演算部12(本開示の「第1演算部」に相当)は、例えば、所定の演算処理により、所定のPN符号系列の周期内の位相を進めるようにPN符号系列のビット値(本開示の「第1ビット値」に相当)を順番に算出し、第1リングバッファ14に順番に記憶する。又、シフト演算部12は、算出したPN符号系列のビット値を順番に第3の演算装置30に送信する。
図3には、シフト演算部12の演算処理の一例を示している。シフト演算部12は、例えば、PN符号系列を算出するための所定の生成多項式(ここでは、h(X)=X+X+1)に基づいた演算処理を実行する。具体的には、シフト演算部12は、シフト演算処理と排他的論理和(Exclusive OR)演算処理によって、PN符号系列のビット値を順番に算出する。図3には、当該演算処理を実行するための構成として、4つのレジスタ部12a、12b、12c、12dと、排他的論理和(Exclusive OR)演算部12eとを示している。
シフト演算部12は、まず、各レジスタ部12a、12b、12c、12dに、シード記憶部11に格納された初期値を設定する。そして、シフト演算部12は、シフト演算毎に、各レジスタ部12a、12b、12c、12dへのデータ入出力を一回実行する。
このとき、レジスタ部12aの値は、レジスタ部12b及び排他論理和演算部12eに出力される。レジスタ部12bの値は、レジスタ部12cに出力される。レジスタ部12cの値は、レジスタ部12dに出力される。レジスタ部12dの値は、排他論理和演算部12eに出力される。排他論理和演算部12eは、レジスタ部12aの値とレジスタ部12dの値との排他論理和演算を実行し、その結果をレジスタ部12aに出力する。
そして、シフト演算部12は、レジスタ部12dにセットされる「1」又は「0」の値を、シフト演算毎に取り出す。その結果、シフト演算部12は、図4に示す15ビットのPN符号系列を、この順で、周期的に発生する。
尚、シフト演算部12の上記の演算処理は、例えば、CPUがレジスタ、ROM又はRAMに格納された制御プログラムや各種データを参照することによって実現される。これによって、シフト演算部12によって算出されるPN符号系列が、第1演算装置10内のCPU、レジスタ、ROM及びRAM等の動作の正常又は異常を示す信号として生成されることになる。
又、シフト演算部12は、PN符号系列を繰り返し、即ち、巡回的に算出する。
シフト演算部12は、例えば、演算処理を実行する毎に、1周期分のPN符号系列(即ち、15ビット分のビット値)を算出する。但し、シフト演算部12は、1周期分のPN符号系列のうちの一部(即ち、15ビット分のビット値のうちの数ビット分)のみを算出する態様としてもよい。その場合、シフト演算部12は、シード記憶部11に前回時点で算出したビット列(ここでは、レジスタ部12a、12b、12c、12dに記憶される4ビット分のビット値)を記憶しておき、前回時点で算出したPN符号系列から位相を進めるように、続くPN符号系列のビット値を算出し、第1リングバッファ14に順番に記憶する構成とすればよい。
尚、シフト演算部12が演算処理を実行するタイミングは、任意であり、第2演算装置20及び第3演算装置30が同様の演算処理を実行するタイミングとは独立したタイミングであってもよいし、第2演算装置20及び第3演算装置30と同期したタイミングであってもよい。又、シフト演算部12は、CPUの空き時間に逐次的に当該演算処理を実行してもよい。本実施形態に係るシフト演算部12は、例えば、予め設定された所定時間(例えば、1分)毎に、1周期分のPN符号系列のビット値を算出する。
受信処理部13は、他の演算装置(ここでは、第2演算装置20)から、当該他の演算装置(シフト演算部22(本開示の「第2演算部」に相当))がPN符号系列の周期内の位相を進めるように算出したPN符号系列のビット値(本開示の「第2ビット値」に相当)を取得して、第2リングバッファ15に順番に記憶する。
第1リングバッファ14(本開示の「第1記憶部」に相当)は、シフト演算部12が算出したPN符号系列のビット値を順番に記憶する(図5Aを参照)。つまり、第1リングバッファ14は、PN符号系列の15種類のビット値を順番に、記憶することになる。
尚、リングバッファは、FIFO(First-In, First-Out)型メモリであり、データが入力される毎に、先に入力されたデータのポインタを、順次、シフトするようにデータ記憶を行う。又、リングバッファにおいては、データが入力される度に、先頭データが抹消され、当該記憶領域に、新たに入力されたデータが上書きされることになる。
第1リングバッファ14は、典型的には、PN符号系列の1周期分のデータ容量よりも大きな記憶容量を有している。これによって、シフト演算部12による第1リングバッファ14への追記処理が停止した場合にも、当該事態を検出し得るようにしている。
第2リングバッファ15(本開示の「第2記憶部」に相当)は、受信処理部13が取得した他の演算装置(ここでは、第2演算装置20)が算出したPN符号系列のビット値を順番に記憶する(図5Bを参照)。尚、第2リングバッファ15は、典型的には、第1リングバッファ14と同様の構成を有する。
つまり、第1演算装置10と第2演算装置20の動作が正常に動作している場合には、第1リングバッファ14と第2リングバッファ15とは、PN符号系列の15ビット分のビット値を同一の順番で、記憶することになる。
相関演算部16は、第1リングバッファ14に格納された1周期分のPN符号系列と、第2リングバッファ15に格納された1周期分のPN符号系列との相関演算を行って、故障判定結果として出力する。相関演算部16は、例えば、第1リングバッファ14に最後に追加されたビット値から1周期分のPN符号系列を取得する(図5AのA1部分)。又、相関演算部16は、例えば、第2リングバッファ15に最後に追加されたビット値から1周期分のPN符号系列を取得する(図5BのA2部分)。
相関演算部16は、この相関演算によって、第1リングバッファ14に格納された1周期分のPN符号系列、又は第2リングバッファ15に格納された1周期分のPN符号系列のいずれかに誤りが含まれているか否かを求める。この際、相関演算部16は、PN符号系列の特性上、いずれにも誤りが含まれていない場合には、相関値を「1」と算出し、いずれかに誤りが含まれている場合には、相関値を「1未満の値(−1以上且つ1未満)」と算出することになる。
相関演算部16は、例えば、車両ECU100に対して、相関演算の結果を、故障判定結果として出力する。そして、車両ECU100は、例えば、相関値「1」の場合には、第1演算装置10及び第2演算装置20のいずれにも異常なしと判定し、相互相関値「1未満の値(−1以上且つ1未満)」の場合には、第1演算装置10又は第2演算装置20のいずれかに異常ありと判定する。尚、車両ECU100(本開示の「監視装置」に相当)は、第1演算装置10又は第2演算装置20のいずれかに異常ありと判定した場合には、警報等によって運転者に警告を行ったり、当該第1演算装置10及び第2演算装置20による動作を停止させたりする。
尚、上記したように、第1演算装置10、第2演算装置20及び第3演算装置30のシード記憶部(11、21、31)いずれにおいても、共通の初期値が設定され、第1演算装置10、第2演算装置20及び第3演算装置30のシフト演算部(12、22、32)は、共通のPN符号系列(図4を参照)を算出する。そして、第1演算装置10が算出するPN符号系列は、第3演算装置30に対して入力され、第2演算装置20が算出するPN符号系列は、第1演算装置10に対して入力され、第3演算装置30が算出するPN符号系列は、第2演算装置20に対して入力される。
このようにして、第1演算装置10、第2演算装置20及び第3演算装置30の間で、互いに動作故障を相互監視することが可能となる。
[相互監視システムUの動作フロー]
次に、本実施形態に係る相互監視システムUの動作フローの一例について、説明する。
図6は、本実施形態に係る相互監視システムUにおける第1演算装置10の動作フローの一例を示す図である。
図6に示すフローのうち、ステップS1〜S7は、相互監視を開始する際の初期診断の処理に相当し、ステップS8〜S15は、相互監視を運用している際の故障診断処理に相当する。
第1演算装置10(受信処理部13)は、まず、第2演算装置20から、当該第2演算装置20が算出した1周期以上のPN符号系列を受信し(ステップS1)、当該PN符号系列を第2リングバッファ15に記憶する(ステップS2)。
一方、第1演算装置10(シフト演算部12)は、ステップS1〜S2と並列に、1周期以上のPN符号系列を算出する処理を実行し(ステップS3)、当該PN符号系列を第1リングバッファ14に記憶する(ステップS4)。又、第1演算装置10は、この際、第3演算装置30に対して、算出したPN符号系列を送信する(ステップS5)。
ステップS1〜S5の後、第1演算装置10(相関演算部16)は、第1リングバッファ14に記憶された1周期分のPN符号系列と第2リングバッファ15に記憶された1周期分のPN符号系列との相互相関を計算して、相関値が「1」であるか否かを判定する(ステップS6)。この際、相関値が「1」である場合(S6:Yes)、第1演算装置10は、初期故障は発生していないとして、ステップS8〜S15の相互監視システムUの運用を開始する。一方、相関値=1でない場合(S6:No)、第1演算装置10は、初期故障が発生しているとして、車両ECU100に対して、その旨を報知する(ステップS7)。
運用中においては、第1演算装置10(受信処理部13)は、まず、第2演算装置20から、当該第2演算装置20が算出したPN符号系列(例えば、1周期分)を受信し(ステップS8)、当該PN符号系列を第2リングバッファ15に記憶する(ステップS9)。
一方、第1演算装置10(シフト演算部12)は、ステップS8〜S9と並列に、PN符号系列(例えば、1周期分)を算出する処理を実行し(ステップS10)、当該PN符号系列を第1リングバッファ14に記憶する(ステップS11)。又、第1演算装置10は、この際、第3演算装置30に対して、算出したPN符号系列を送信する(ステップS12)。
ステップS8〜S12の後、第1演算装置10は、第1リングバッファ14に記憶された最新1周期分のPN符号系列と第2リングバッファ15に記憶された最新1周期分のPN符号系列との相互相関を計算して、相互相関値が「1」であるか否かを判定する(ステップS13)。この際、相関値が「1」である場合(S13:Yes)、第1演算装置10は、第1演算装置10及び第2演算装置20のいずれも正常動作中であるとして、その旨を車両ECU100に対して、その旨を報知して、ステップS8に戻って処理を繰り返す(ステップS15)。一方、相関値が「1」でない場合(S13:No)、第1演算装置10は、第1演算装置10又は第2演算装置20のいずれかに動作故障が発生しているとして、車両ECU100に対して、その旨を報知する(ステップS14)。
第1演算装置10は、以上のような処理を実行することで、自身又は第2演算装置20のいずれかに動作故障が発生しているか否かを、自動的に検査する。
尚、第2演算装置20及び第3演算装置30においても、図6の動作フローと同様の処理を実行する。
図7は、第1演算装置10、第2演算装置20及び第3演算装置30から車両ECU100への報知内容を示す図である。
本実施形態に係る相互監視システムUにおいては、第1演算装置10が故障した場合には、第1演算装置10及び第3演算装置30にて当該動作故障が検出される。又、第2演算装置20が故障した場合には、第1演算装置10及び第2演算装置20にて当該動作故障が検出される。又、第3演算装置30が故障した場合には、第2演算装置20及び第3演算装置30にて当該動作故障が検出されることになる。
車両ECU100は、典型的には、第1演算装置10、第2演算装置20又は第3演算装置30のいずれかに故障が生じた場合には、車両のインパネ等にその旨を報知する。又、この際、車両ECU100は、図7に示すように、第1演算装置10、第2演算装置20及び第3演算装置30からの報知内容に基づいて、多数決方式により、第1演算装置10、第2演算装置20又は第3演算装置30のいずれに故障状態が発生しているかを識別して、報知してもよい(例えば、第1演算装置10及び第3演算装置30から故障発生の報知があった場合、第1演算装置10が故障状態であると識別する)。
[効果]
以上のように、本実施形態に係る相互監視システムUの演算装置(ここでは、第1演算装置10)は、PN符号系列の周期内の位相を進めるように符号系列のビット値を順番に算出して、第1記憶部(ここでは、第1リングバッファ14)に記憶させる第1演算部(ここでは、シフト演算部12)と、他の演算装置(ここでは、第2演算装置20)に内蔵された第2演算部(ここでは、シフト演算部22)から、当該第2演算部22が順番に算出したPN符号系列のビット値を取得して、第2記憶部(ここでは、第2リングバッファ15)に記憶させる受信処理部(ここでは、受信処理部13)と、第1記憶部に格納された1周期分の符号系列と、第2記憶部に格納された1周期分の符号系列との相関演算を行って、当該相関演算の結果を故障判定結果として出力する相関演算部(ここでは、相関演算部16)と、を備えている。
従って、本実施形態に係る相互監視システムUによれば、各演算装置で独立したタイミングにて(即ち、非同期な状態にて)、宿題演算(即ち、シフト演算処理)及び故障判定演算(即ち、相関演算処理)を実行することが可能である。
これによって、互いに異なるアーキテクチャ、又は互いに異なる演算能力の演算装置が混在していても、相互監視を行うことが可能である。又、これによって、複数の演算装置を同期して動作させるための動作シーケンスも不要となり、相互監視のための処理負荷の軽減にも資する。又、これによって、相互監視システムUを構成する演算装置の個数を、容易に設定変更することが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、図8を参照して、第2の実施形態に係る相互監視システムUの構成について説明する。
図8は、本実施形態に係る相互監視システムUの構成の一例を示す図である。
本実施形態に係る相互監視システムUは、第1演算装置10、第2演算装置20、第3演算装置30、及び第4演算装置40の4つの演算装置によって、構成されている点で、第1の実施形態と相違する。
第1演算装置10、第2演算装置20、第3演算装置30、及び第4演算装置40は、それぞれ、第1の実施形態に係る相互監視システムUと同様に、同一の機能部を有している。具体的には、シード記憶部(11、21、31、41)、シフト演算部(12、22、32、42)、受信処理部(13、23、33、43)、第1リングバッファ(14、24、34、44)、第2リングバッファ(15、25、35、45)、及び、相関演算部(16、26、36、46)を有している。
尚、上記したように、第1演算装置10、第2演算装置20、第3演算装置30及び第4演算装置40のシード記憶部(11、21、31、41)のいずれにおいても、共通の初期値が設定され、第1演算装置10、第2演算装置20、第3演算装置30及び第4演算装置40のシフト演算部(12、22、32、42)は、共通のPN符号系列(図4を参照)を算出する。そして、第1演算装置10が算出するPN符号系列は、第4演算装置40に対して入力され、第2演算装置20が算出するPN符号系列は、第1演算装置10に対して入力され、第3演算装置30が算出するPN符号系列は、第2演算装置20に対して入力され、第4演算装置40が算出するPN符号系列は、第3演算装置30に対して入力される。
このような構成によって、第1演算装置10、第2演算装置20、第3演算装置30及び第4演算装置40の間で、互いに動作故障を相互監視することが可能となる。
(第3の実施形態)
次に、図9を参照して、第3の実施形態に係る相互監視システムUについて説明する。
図9は、本実施形態に係る相互監視システムUの構成の一例を示す図である。
本実施形態に係る相互監視システムUは、各演算装置10、20、30が、第1リングバッファ(14、24、34)、第2リングバッファ(15、25、35)に加えて、第3リングバッファ(17、27、37)を備えている点で、第1の実施形態と相違する。
本実施形態においては、第1演算装置10で算出されたPN符号系列は、第2演算装置20及び第3演算装置30の両方に送信される。又、第2演算装置20で算出されたPN符号系列は、第1演算装置10及び第3演算装置30の両方に送信される。又、第3演算装置30で算出されたPN符号系列は、第1演算装置10及び第2演算装置20の両方に送信される。
つまり、本実施形態に係る相互監視システムUにおいて、各演算装置10、20、30の第1リングバッファ(14、24、34)、第2リングバッファ(15、25、35)、及び第3リングバッファ(17、27、37)それぞれには、第1演算装置10で算出されたPN符号系列、第2演算装置20で算出されたPN符号系列、及び第3演算装置30で算出されたPN符号系列が格納されることになる。
第1演算装置10の相関演算部16は、第1リングバッファ14に格納された1周期分のPN符号系列と、第2リングバッファ15に格納された第2演算装置20の1周期分のPN符号系列との相関演算を行って、車両ECU100に対して、第1故障判定結果として出力する。又、相関演算部16は、第1リングバッファ14に格納された1周期分のPN符号系列と、第3リングバッファ17に格納された第3演算装置30の1周期分のPN符号系列との相関演算を行って、第2故障判定結果として出力する。
同様に、第2演算装置20の相関演算部26は、第1リングバッファ24に格納された1周期分のPN符号系列と、第2リングバッファ25に格納された第3演算装置30の1周期分のPN符号系列との相関演算を行って、第1故障判定結果として出力する。又、相関演算部26は、第1リングバッファ24に格納された1周期分のPN符号系列と、第3リングバッファ27に格納された第3演算装置30の1周期分のPN符号系列との相関演算を行って、第2故障判定結果として出力する。
同様に、第3演算装置30の相関演算部36は、第1リングバッファ34に格納された1周期分のPN符号系列と、第2リングバッファ35に格納された第2演算装置20の1周期分のPN符号系列との相関演算を行って、第1故障判定結果として出力する。又、相関演算部36は、第1リングバッファ34に格納された1周期分のPN符号系列と、第3リングバッファ37に格納された第2演算装置20の1周期分のPN符号系列との相関演算を行って、第2故障判定結果として出力する。
このように、車両ECU100に対して、各演算装置10、20、30から第1故障判定結果及び第2故障判定結果を出力することによって、車両ECU100は、多数決方式によって、より容易に、第1演算装置10、第2演算装置20又は第3演算装置30のいずれにおいて動作故障が発生したかを識別することが可能となる。
(その他の実施形態)
本開示は、上記実施形態に限らず、種々に変形態様が考えられる。
上記実施形態では、各演算装置(10、20、30)で算出する共通の周期性を有する符号系列の一例として、PN符号系列を示した。しかしながら、当該符号系列は、周期性を有する符号系列であれば、PN符号系列以外の他の符号系列が用いられてもよい。又、その際に、周期性を有する符号系列を算出するための演算処理の手法も任意であってよい。又、その際に、シフト演算部(12、22、32)にて1ビットずつビット値を算出する態様に代えて、数ビット列ずつビット値を算出する態様が用いられてもよい。
又、上記実施形態では、各演算装置(10、20、30)の一例として、各演算装置(10、20、30)がシード記憶部(11、21、31)を有する態様を示した。しかしながら、シード記憶部(11、21、31)に記憶された初期値は、例えば、各演算装置(10、20、30)のシフト演算部(12、22、32)にてシフト演算を行う際に、外部装置から入力される態様としてもよい。
又、上記実施形態では、各演算装置(10、20、30)の一例として、自身が算出したPN符号系列を、PN符号系列を受信する先の演算装置(図2では、第2演算装置20)とは別の演算装置(図2では、第3演算装置30)に送信する態様を示した。しかしながら、各演算装置の構成として、PN符号系列を受信する対象の演算装置と、自身が算出したPN符号系列を送信する対象の演算装置とは、同一の演算装置であってもよい。
又、上記実施形態では、相互監視システムUの一例として、各演算装置(10、20、30)が出力する故障判定結果を示す信号を、車両ECU100にて統括監視する態様を示した。しかしながら、本開示における相互監視システムUにおいては、統括監視する装置は、必ずしも必要ではない。例えば、故障判定結果を示す信号が、電気経路を遮断するためのスイッチ信号となっていてもよい。
又、上記実施形態で説明したシード記憶部、シフト演算部、受信処理部、相関演算部などの各ブロックは、LSIなどの半導体装置により個別に1チップ化されても良いし、一部又は全部を含むように1チップ化されても良い。
又、上記各実施形態の各機能ブロックの処理の一部又は全部は、コンピュータプログラムにより実現されるものであってもよい。また、上記実施形態の各処理をハードウエアにより実現してもよいし、ソフトウエア(OS(オペレーティングシステム)、ミドルウェア、あるいは、所定のライブラリとともに実現される場合を含む。)により実現してもよい。更に、ソフトウエア及びハードウエアの混在処理により実現してもよい。
又、上記実施形態に係る処理方法の実行順序は、必ずしも、上記実施形態の記載に制限されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲で、実行順序を入れ替えることができる。
以上、本開示の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本開示に係る演算装置によれば、同期処理を要することなく、他の演算装置との間で互いに動作故障を監視することが可能である。
U 相互監視システム
10 第1演算装置
20 第2演算装置
30 第3演算装置
40 第4演算装置
11、21、31、41 シード記憶部
12 シフト演算部(第1演算部)
22 シフト演算部(第2演算部)
32、42 シフト演算部
12a、12b、12c、12d レジスタ部
12e 排他的論理和演算部
13、23、33、43 受信処理部
14、24、34、44 第1リングバッファ
15、25、35、45 第2リングバッファ
17、27、37 第3リングバッファ
16、26、36、46 相関演算部
100 車両ECU
T1 演算装置
T2 演算装置
T3 監視装置

Claims (10)

  1. 共通の符号系列を用いて、他の演算装置との間で動作状態の相互監視を行う演算装置であって、
    前記符号系列の第1ビット値を算出する第1演算部と、
    前記他の演算装置に内蔵された第2演算部から、前記第2演算部が算出した前記符号系列の第2ビット値を取得する受信処理部と、
    前記第1ビット値と、前記第2ビット値との相関演算を行う相関演算部と、
    を備え、
    前記符号系列は周期性を有する、演算装置。
  2. 前記第1ビット値及び前記第2ビット値は、それぞれ、前記符号系列の周期内の位相を進めるように順番に算出されたビット値である
    請求項1に記載の演算装置。
  3. 前記相関演算部は、前記相関演算の結果から故障判定を行う
    請求項1又は2に記載の演算装置。
  4. 前記符号系列は、所定のPN符号系列である
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の演算装置。
  5. 前記第1演算部が算出した前記符号系列の前記第1ビット値を記憶する第1記憶部と、
    前記受信処理部が取得した前記第2ビット値を記憶する第2記憶部と、を有し、
    前記第1記憶部及び前記第2記憶部は、それぞれ、前記符号系列の1周期分よりも大きい記憶容量を有するリングバッファによって構成される
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の演算装置。
  6. 前記第1演算部は、シフト演算により、初期値から前記符号系列の周期内の位相を進めるように前記符号系列のビット値を順番に算出する
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の演算装置。
  7. 共通の符号系列を用いて、複数の演算装置間で相互監視を行う相互監視システムであって、
    前記複数の演算装置は、それぞれ、
    前記符号系列の第1ビット値を算出する第1演算部と、
    前記複数の演算装置のうちの他の演算装置に内蔵された第2演算部から、前記第2演算部が算出した前記符号系列の第2ビット値を取得する受信処理部と、
    前記第1ビット値と、前記第2ビット値との相関演算を行う相関演算部と、
    を備え、
    前記符号系列は周期性を有する、相互監視システム。
  8. 前記複数の演算装置は、3個以上の演算装置を含む
    請求項7に記載の相互監視システム。
  9. 前記第1演算部は、自身が算出した前記符号系列を、前記複数の演算装置のうちの前記他の演算装置とは異なる他の演算装置に送信する
    請求項8に記載の相互監視システム。
  10. 前記複数の演算装置それぞれから前記相関演算部の演算結果を取得する監視装置、を更に備え、
    前記監視装置は、前記複数の演算装置それぞれの前記相関演算部の演算結果に基づいて、多数決方式で、前記複数の演算装置のうち故障が発生した演算装置を特定する
    請求項8又は9に記載の相互監視システム。
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