JP2020034856A - ヘッドアップディスプレイ - Google Patents

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Abstract

【課題】HUDに入射する太陽光による画質の低下を低減する。【解決手段】映像光を被投射部材に投射し、前記被投射部材から前記映像光による虚像を視認するユーザのアイボックスに向けて反射させるヘッドアップディスプレイであって、外装筐体と、外装筐体に形成され、映像光が出射する筐体開口部と、外装筐体に収容され、映像光を形成し出射する映像表示装置と、映像表示装置から筐体開口部に至る映像光の光路上に配置された光学素子と、を備え、光学素子の少なくとも一つの表面は自由曲面で形成され、筐体開口部から入射した太陽光のうち、自由曲面で反射されアイボックスに到達する光束の立体角0.03度における平均輝度が、映像光の最大輝度に対して1/10以下の輝度である。【選択図】図4B

Description

本発明は、ヘッドアップディスプレイに関し、特にヘッドアップディスプレイに入射する太陽光の影響を抑制する技術に関する。
自動車等の車両において、通常は、車速やエンジン回転数等の情報は、ダッシュボード内の計器盤(インパネ)に表示される。また、ナビゲーション等の画面は、ダッシュボード内に組み込まれるか、もしくはダッシュボード上に設置されたディスプレイに表示される。運転者がこれらの情報を視認する場合に視線を大きく移動させることが必要となることから、視線の移動量を低減させる技術として、車速等の情報やナビゲーションに係る誘導指示等の情報をウィンドシールド(フロントガラス)等に投射して表示するヘッドアップディスプレイ(Head Up Display、以下では「HUD」と記載する)が知られている。
HUDに関連する技術として、例えば、特許文献1には、「表示装置は、像を表す表示光を出射する表示器と、表示器から出射された表示光が入射し、入射した表示光を透過させて出射する光学レンズと、光学レンズとフロントガラスとの間に配置される外光反射低減部と、を備える。外光反射低減部は、直線偏光板とλ/4位相差板とを積層してなり、直線偏光板がフロントガラス側となるように配置される円偏光板と、円偏光板のフロントガラス側に配置され、表示光を透過し表示光の波長域以外の光を反射するバンドパスフィルターと、を備えてなる(要約抜粋)」表示装置が開示されている。
特開2015−222337号公報
HUDを自動車のダッシュボードに配置すると、HUDの筐体内に太陽光が入射する。入射した太陽光は、映像光の光路を逆行して光学素子上で反射し、その反射光が映像光の光路に沿って進行し、自動車の運転者の眼に到達する。その結果、映像光に太陽光の反射光が重畳される事になり、映像光のコントラストの低下を招き虚像の画質低下の要因になる。
特許文献1では、映像光に対しては、λ/4位相差板により円偏光に変換した光を直線偏光板に透過させるので、原理的に光量が半分以下になり、その結果映像光の輝度が半分以下に低下してしまうので、そのままでは映像光が暗くなり認識性が悪くなる。またそれを補うため、HUDの照明光強度を2倍以上に高めれば良いが、そうする事により、消費電力の増大や光源の発熱量が増大し、HUD構成部品が熱的なダメージを受ける等の問題がある。
本発明は上記実情に鑑みたものであり、HUDの筐体に入射する太陽光による画質の低下を低減するHUDを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、特許請求の範囲に記載の構成を有する。その一例を挙げるならば、映像光を被投射部材に投射し、前記被投射部材から前記映像光による虚像を視認するユーザのアイボックスに向けて反射させるヘッドアップディスプレイであって、外装筐体と、前記外装筐体に形成され、前記映像光が前記外装筐体から出射する筐体開口部と、前記外装筐体に収容され、映像光を形成し出射する映像表示装置と、前記映像表示装置から前記筐体開口部に至る前記映像光の光路上に配置された光学素子と、を備え、前記光学素子の少なくとも一つの表面は自由曲面で形成され、前記筐体開口部から入射した太陽光のうち、前記自由曲面で反射され前記アイボックスに到達する光束の立体角0.03度における平均輝度が、前記映像光の最大輝度に対して1/10以下の輝度である、ことを特徴する。
本発明によれば、HUDの筐体に入射する太陽光による画質の低下を低減するHUDを提供することができる。なお、上記した以外の目的、構成、効果については下記実施形態において明らかにされる。
HUDを搭載した車両の運転座席付近を横から見た概略構成図 HUDの内部の機能ブロック構成図 HUDの部品配置を示した模式図 従来のHUDの部品配置を示した模式図 屈折素子を含むHUDの基本構造と屈折素子の中央部を透過する光線を示す斜視図 図4Aの要部拡大図 屈折素子を含むHUDの基本構造と屈折素子の周縁部を透過する光線を示す斜視図 図5Aの要部拡大図 運転者が感じる眩しさを太陽光の相対輝度と外光立体角との関係で示した図 HUDの設計手順を示すフローチャート
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための全図において、同一部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。以下に示す各実施形態では、ヘッドアップディスプレイ(HUD)が自動車等の車両に設置される場合を例として説明するが、電車や航空機等の他の乗り物にも適用可能である。また、乗り物以外の用途に用いるHUDにも適用可能である。
[HUD10−全体の構成]
図1は、HUD10を搭載した車両50の運転座席付近を横から見た概略構成図である。
図1に示すように、HUD10は、車両50に搭載されており、例えば車載システムの一部として設けられる。HUD10は、例えば車両50のダッシュボードの一部に設置されている。
そして車両50内の運転座席57に座った運転者58の目54(視点とも記載する)から、前方のウィンドシールド51を通じて、透過される実像(例えば道路等の風景)や、HUD10によって実像に対し重畳表示される虚像56(例えば矢印画像)を見る。
図1では、説明上の方向として、X方向、Y方向、Z方向を示す。X方向(図面に垂直な方向)は、第1水平方向であり、車両50の左右方向、及び虚像56の表示領域4の横方向の其々に対応する。Y方向(図面内の横方向)は、第2水平方向であり、車両50の前後方向に対応する。Z方向(図面内の縦方向)は、鉛直方向であり、車両50の上下方向、及び表示領域4の縦方向の其々に対応する。
ウィンドシールド51は、ガラス等で構成され、光透過性の視認領域を有する。視認領域は、運転者58から見て実像が視認できる領域である。ウィンドシールド51の視認領域内に、HUD10からの映像光ILが投射される投射領域52が含まれる。
また、投射領域52に投影された映像光ILを運転者58の位置で、所定の品質で認識出来る領域すなわちアイボックス53が、車両50内に形成される。
HUD10は、外装筐体60を備える。外装筐体60の内部に、映像表示装置20の構成部品や調整光学系40の構成部品が配置、収容されている。外装筐体60の一部、例えば上面の一部には、筐体開口部61が形成される。筐体開口部61は、防眩板(グレアトラップ)62で覆われている。
映像表示装置20は、光源装置(光源モジュール)21と、液晶表示素子22とを含んで構成される。映像表示装置20は、映像データに基づいて映像光ILを生成し出射して、ウィンドシールド51に対する投射表示を行うプロジェクタである。本実施形態では被投射部材としてウィンドシールド51を用いて説明するが、被投射部材はウィンドシールド51の直前に設けられる専用の表示板(コンバイナー)でもよい。
光源装置21は、LED素子や照明光学系212を含み、液晶表示素子22に対する照明光を生成し照射する。
液晶表示素子22は、表示制御信号及び光源装置21からの照明光に基づいて映像光ILを生成し、光学系(特に調整光学系40と記載する)へ出射する。
調整光学系40は、映像表示装置20から近い順に自由曲面形状の屈折素子30、折返し反射ミラー42、及び自由曲面形状の凹面反射ミラー41が配置される。その他の光学素子を含んでもよい。これらの光学素子は、ウィンドシールド51に対する映像光ILの投射位置、即ち投射領域52の位置や虚像56の表示距離等を調整する機能(表示距離調整機構)を実現する。
HUD10は、映像表示装置20の液晶表示素子22から出射された映像光ILを、調整光学系40を用いて反射及び拡大させて、ウィンドシールド51の投射領域52に投射する。
[HUD10−機能ブロック]
図2は、図1のHUD10の内部の機能ブロック構成を示す。HUD10は、メインコントローラ10A、映像表示装置20、調整光学系40を含む。
映像表示装置20は、表示コントローラ20A、光源装置21、液晶表示素子22を含む。液晶表示素子22は、透過型又は反射型液晶表示装置である。上記メインコントローラ10Aや表示コントローラ20Aは、各コントローラの機能を実現するソフトウェアを実行するプロセッサや、各機能を実現するサーキットにより構成されてもよい。
光源装置21は、光源211、照明光学系212を含む。光源211は、LED素子等の固体光源、固体光源からの光を捕集するコリメータ等からなる。照明光学系212は、偏向変換素子、導光体、又は拡散板等の配光を制御する配光素子等からなる。
調整光学系40は、屈折素子30、折返し反射ミラー42、凹面反射ミラー41等で構成される。少なくとも凹面反射ミラー41には、配置角度を可変に調整するためのミラー駆動装置44(例えば凹面反射ミラー41を回転可能に保持する回転保持部材と、回転保持部材を回動するモータ)が接続されている。
HUD10は、車載システムに接続されている場合、図示しないエンジン制御部(ECU)等からの制御に従って動作可能である。HUD10のメインコントローラ10Aは、映像表示装置20の表示コントローラ20Aや、調整光学系40のミラー駆動装置44等を制御することで、ウィンドシールド51における映像光ILの投射位置を変更し、虚像56の表示位置を制御する。
表示コントローラ20Aは、メインコントローラ10Aからの表示制御信号に従って、虚像56として表示する表示オブジェクトを液晶表示素子22に表示させる。
光源装置21は、メインコントローラ10Aからの照明制御信号に従って光源211(例えばLED素子等)の発光のオン/オフ等を制御することで照明光を生成し出射する。
光源211から発生した照明光は、照明光学系212に入射する。照明光学系212は、光源211から出射した光に対して、光学素子によって液晶表示素子22及びHUD10に好適な照明光を生成するための所定の特性の配向制御が行われ、集光及び均一化されて、面状の照明光として、液晶表示素子22の面に照射される。液晶表示素子22は、表示駆動回路を含み、照明光が液晶表示素子22を透過することで表示オブジェクト像を含む映像光ILが生成され、液晶表示素子22から出射する。
なお、表示素子としては、液晶表示素子22に限らず、他の種類の素子も適用可能である。その場合、その表示素子の特性に合わせるように、調整光学系40や光源装置21の配光制御を含む特性が実装される。また、光源装置21及び液晶表示素子22に代わり、MEMSを用いて映像光ILを生成してもよい。
[屈折素子の効果と課題]
図3Aは、HUD10の部品配置を示した模式図である。また図3Bは、従来のHUD10bの部品配置を示した模式図である。
図3Aに示すHUD10の部品配置は、3面(凹面反射ミラー41の反射面、屈折素子30の出射面30a及び入射面30b)を自由曲面とする事により、設計の自由度が増し、小型化を実現している。より具体的には、HUD10の小型化を図るため、調整光学系40には屈折素子30が配置されている。屈折素子30の凹面レンズの作用及び凹面反射ミラー41の凹面の曲率を従来の凹面反射ミラー41b(図3B参照)よりも大きくした効果により、凹面反射ミラー41と映像表示装置20間の光路長を短縮し、その結果HUD10の小型化が可能となる。映像表示装置20からの映像光ILの出射角及び凹面反射ミラー41からの映像光ILの出射角は、従来例とほぼ同一である。そのため、虚像56の倍率及び虚像距離は従来と同等のまま、HUD10の小型化が可能となる。
また、従来の凹面反射ミラー41bは、単純な球面あるいは非球面形状であったのに対して、本実施形態で用いる凹面反射ミラー41及び屈折素子30の入射面30b及び出射面30a(図4B参照)の少なくとも一つの面は自由曲面形状とした。これにより、収差や歪みの小さなHUD10が実現出来る。また、凹面反射ミラー41および屈折素子30の入射面30bおよび出射面30aのすべてを自由曲面にすることにより、設計の自由度がさらに増し、HUDの小型化を保ちつつ、さらに収差や歪みの小さなHUD10が実現出来る。
自由曲面形状を有した屈折素子30を配置する事により、上述したようなHUD10の小型化や、映像の低収差、低歪み化が可能となる一方、特に太陽光のような輝度の高い外光が入射した場合、屈折素子30の入射面30b又は出射面30aで反射した光が、ウィンドシールド51方向に戻り、運転者58の目54に入り、虚像56の視認性を低下させる、いわゆるフレアが発生し、問題となる。
特に、自由曲面形状を有した屈折素子30は、複雑な形状を有するので前述したフレアが発生しやすい。
[課題(フレア発生)の対策]
図4Aは屈折素子30を含むHUD10の基本構造と屈折素子30の中央部を透過する光線を示す斜視図であって、フレア発生を防ぐ構成を説明する。また図4Bはその要部拡大図である。また図4Aは屈折素子30のほぼ中央を透過する映像光ILに特化して記載したが、図5Aは屈折素子30を含むHUD10の基本構造と屈折素子30の周縁部を透過する映像光ILを示す斜視図である。また図5Bはその要部拡大図である。
屈折素子30の出射面30aの任意の点O(図4B参照)から出射した映像光ILの内で、ウィンドシールド51で反射され、運転者58の目54の位置が想定されるアイボックス53の左上端位置I、左下端位置J、右下端位置K、右上端位置Lに到達する光線を各々O−A、O−B、O−C、O−D(図4B参照)とする。その光線の一部は、ウィンドシールド51を透過し、天空の所定位置、それぞれQ、R、S、T(図4A参照)に達する。
太陽が天空の位置Q、R、S、Tのいずれか、あるいはQRSTで形成される矩形内にある場合、屈折素子30の出射面30aの法線が、四角錘O‐ABCDと重なると、屈折素子30の出射面30aの表面で反射した太陽光は、アイボックス53内に到達する。
屈折素子30における映像光ILの入射面30b(図4B参照)に対しても同様の事が言える。
すなわち、屈折素子30の入射面30b及び出射面30aにおいて、アイボックス53の端部に到達する光線O−A、O−B、O−C、O−Dを求め、図4B、図5Bに示した様に各任意の点の法線OHが四角錘O−ABCDに交わらない事が、四角錘O−ABCDの頂角内で規定される角度で太陽光が入射した場合、屈折素子30の出射面30aあるいは入射面30bの表面で反射した太陽光がアイボックス53内に戻らない必要条件となる(条件A)。
また、上記で示した屈折素子30の出射面30aあるいは入射面30bの法線方向の条件下でも、上述した太陽光の方向以外から入射した場合は、太陽光のフレアがアイボックス53内に戻る恐れがあるが、太陽光の入射口である防眩板62で覆われた筐体開口部61が有限であること、及びHUD10内での屈折素子30の配置が、筐体開口部61に対して奥の方向なので、上記で規定した角度から大きく外れた太陽光は、屈折素子30に到達しない。
検討の結果、四角錘O−ABCDの斜面を形成する辺の中で、屈折素子30の出射面30aの法線OHあるいは入射面30bの法線O’H’の其々に一番近い辺と法線OH及び法線O’H’の其々とがなす角度をそれぞれα、α’とすると、下式(1)又は式(2)を満たすことにより、実質的に太陽光のフレア発生を抑制する事が出来る事が分かった(条件B)。なお、上記において屈折率nの媒質中では、角度の大きさは約1/nである。
α≧5deg.・・・(1)
α’/n≧5deg・・・(2)
ただしnは、屈折素子30の屈折率である
なお、以上の説明は、屈折素子30の表面の反射光に対してフレア発生を抑制する手段に関して説明したが、上述した指針は、屈折素子30に限らず、その他の透過素子、反射素子に関しても適応できる指針である。
[映像光に対して影響がある外光の輝度検討]
しかし、屈折素子30の入射面30b、出射面30aを自由曲面で設計した場合、特に入射面30b、出射面30aの周辺では、急激に面形状が変化し、それに伴い面の法線方向も大きく変わるので、前記条件Bをすべての面上で満足するのは難しく、場合によっては、条件Aを満足するのが難しい場合がある。その場合は、屈折素子30により反射された外光すなわちフレアが運転者58の目54に入射し、映像光ILの視認性が低下する恐れがある。
その反面、面形状が急激に変わると、前記条件を満足出来ないエリアの面積は小さくなるため、運転者58の目54に入射する前記フレアの立体角が小さくなり、その結果、運転者58の目54に入射する前記フレアのエネルギーは小さくなり、映像光ILの視認性に与える影響が小さくなる事が期待できる。
そこで、HUD10に矢印等の表示オブジェクト像を含む映像光ILを表示させ、ウィンドシールド51で反射させる事により所定の虚像56を表示させると同時に、虚像56の表示位置と重なる様にウィンドシールド51越しに所定の立体角を有する外光を照射させ、HUD10の映像光ILの視認性がどの程度低下するか、10人の試験者で実験を行った。その結果を図6に示す。図6は運転者58が感じる眩しさを太陽光(反射した太陽光)の相対輝度と外光立体角との関係で示した図である。
外光の立体角は、0.01度,0.03度、0.1度,0.3度の4種とした。
外光の輝度は、映像光ILに対して、0.03倍、0.1倍、0.3倍、1倍、3倍とした。
10人の試験者の中で、HUD10の映像光ILに対して外光が影響し視認性が低下すると感じた人が4人以上いた条件を×、2〜3人いた条件を△、一人以下であった条件を○に示す。
図6から分かるように、映像光ILに対する相対輝度を1/10以下にすれば、HUD10の映像光ILの視認性低下が小さい事が分かった。さらに好ましくは、映像光ILに対する相対輝度を1/30以下にすれば、HUD10の映像光ILの視認性低下がほとんど無い事が分かった。
また、映像光ILに対する相対輝度が1/10より大きくても外光立体角が0.03度より小さい条件では、HUD10の映像光ILの視認性低下が小さい条件がある事分かった。例えば外光立体角0.01度の条件では、外光の輝度に対して1倍程度の輝度でもHUD10の映像光ILの視認性低下が小さい。さらに0.3倍程度の輝度では、視認性低下がほとんど無い事が分かった。
その理由として、立体角0.03度は、人間の眼の分解能近い角度なので、それ以下の立体角でも、ほぼ立体角が0.03度の外光と認識され、認識される輝度は立体角0.03度内で平均化された輝度になると考えられる。なお、図6において外光立体角0.01度において、立体角0.03度内で平均化すると、△で示した相対輝度は、映像光ILに対する相対輝度1/10に、○で示した相対輝度は、映像光ILに対する相対輝度1/30に相当する。
以上の結果から、屈折素子30の出射面30a又は入射面30bで反射した太陽光(反射太陽光)がアイボックス53内に到達しても、立体角0.03度以内の平均輝度がHUD10の映像光最大輝度の1/10以下に抑えれば、HUD10の映像光ILに対して影響が少ない事が分かった。さらに好ましくは、立体角0.03度以内の平均輝度がHUD10の映像光最大輝度の1/30以下に抑えれば、HUD10の映像光ILに対して影響がほとんど無い事が分かった。すなわちHUD10の映像光輝度は、昼間には一般的に約10000Nitなので、太陽光が入射した場合、アイボックス53内に到達する太陽光起因のフレアの輝度を立体角0.03度以内の平均輝度で1000Nit以下、さらに好ましくは300Nit以下に抑えれば良い。
一方、屈折素子30の面形状の最適化により、出射面30a又は入射面30bの無反射処理を合わせる事により、太陽光起因のフレアの立体角0.03度以内における平均輝度を1000Nit以下できる条件があることが分かった。この現象は、屈折素子30の表面は無反射処理によって反射率が1%以下と低いため、出来る対策である。一方、反射素子は、反射率が高いので、これと同様の対応は難しく、少なくとも前記条件A、好ましくは前記条件Bを満足する必要がある。上記では屈折素子30の出射面30a及び入射面30bを例に挙げて説明したが、凹面反射ミラー41の反射面も出射面30a及び入射面30bと同様の自由曲面形状で形成する。
[設計手順]
図7はHUD10の設計手順を示すフローチャートである。
まず、HUD10の基本仕様、例えばFOV(虚像像のエリア、有効エリアともいう)、アイボックスサイズ、虚像距離、画像解像度等から、HUD10の基本部品である凹面反射ミラー41等の部品サイズと形状を仮決めする(S101)。
次にHUD10の基本仕様に従い、HUD10の部品の詳細形状を決める(S102)。本ステップで、屈折素子30の詳細形状、例えば入射面30b及び出射面30aの形状も決める。
次にHUD10の各部品が、車両50内に配置可能か確認する(S103)。配置不可の場合は(S103/No)、S102へ戻り、再設計する。
配置可の場合は(S103/Yes)、屈折素子30の入射面30b及び出射面30aの其々にある各代表点(例えば10×10の100点)に対して、アイボックス53の左上端位置I、左下端位置J、右下端位置K、右上端位置Lに到達する光線O−A、O−B、O−C、O−Dを求め、かつ各代表点の法線O’H’及び法線OHの其々が四角錘O’−ABCD、四角錘O−ABCDに交わらない事を確認する(図4B、図5B参照)(S104)。
具体的には、屈折素子30の入射面30b及び出射面30aの其々にある各代表点に対して、その法線O’H’及び法線OHの其々が代表点毎に求まる四角錘O−ABCDに交わらない事に自由曲面の面形状を変える。それに対応して、各光線が所定の収差に治まる様に、残りの自由曲面の形状を変える。
凹面反射ミラー41、屈折素子30の入射面30b及び出射面30aの3面は自由曲面であるため、設計の自由度が大きい。そこで、HUD10に求められる基本仕様(収差、解像度等)を満たしつつ、上記条件(B)あるいは悪くとも上記条件(A)を満足する形状をほとんど場合見出す事が可能である。そこで、自由曲面の形状設計についてはトライアンドエラーを繰り返し、再設計の余地があれば(S104/No、S105/Yes)、ステップS102に戻り再設計する。ただし、自由曲面の曲率変化が大きく、条件(A)又は条件(B)のいずれも満たす事ができず、再設計の余地がない場合(S104/No、S105/No)は、ステップS106へ進み、その後ステップS107にて迷光の仕様を確認する。
ステップS106では、虚像56の輝度、輝度むら等が、HUD10の基本仕様内(FOV仕様、アイボックスサイズetc.)で満足出来る様に光源装置21の設計を実施する(S106)。
そしてHUD10の基本仕様を満たしつつ、虚像視認性に影響を与える迷光等が無い事を確認する(S107)。基本仕様を満たしている場合(S107/Yes)、及び再設計の余地がない場合(S107/No、S108/No)、設計処理を終了する。再設計の余地があれば(S108/Yes)、ステップS106へ戻る。
本実施形態によれば、自由曲面を有する光学素子を用いたHUD10において、自由曲面で反射された太陽光がアイボックス53に到達することを抑止する。その結果、自由曲面を有する光学素子を用いることにより収差補正や虚像距離等、HUD10の設計自由度を確保しつつ、太陽光による視認性の低下を抑制することができる。
上記各実施形態は本発明を限定する趣旨ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲での変形例は本発明の技術的範囲に属する。
例えば条件Bの5degは、マージンの一例であり、HUD10の外装筐体60の筐体開口部61の形状や外装筐体60の内部における光学素子の配置角度や位置、またHUD10のダッシュボードへの取付角度に応じて適宜変更してもよい。
4 :表示領域
10 :HUD
10A :メインコントローラ
20 :映像表示装置
20A :表示コントローラ
21 :光源装置
22 :液晶表示素子
30 :屈折素子
30a :出射面
30b :入射面
40 :調整光学系
41 :凹面反射ミラー
41b :凹面反射ミラー
42 :折返し反射ミラー
43 :屈折素子
44 :ミラー駆動装置
50 :車両
51 :ウィンドシールド
52 :投射領域
53 :アイボックス
54 :目
56 :虚像
57 :運転座席
58 :運転者
60 :外装筐体
61 :筐体開口部
62 :防眩板
211 :光源
212 :照明光学系
I :左上端位置
IL :映像光
J :左下端位置
K :右下端位置
L :右上端位置

Claims (9)

  1. 映像光を被投射部材に投射し、前記被投射部材から前記映像光による虚像を視認するユーザのアイボックスに向けて反射させるヘッドアップディスプレイであって、
    外装筐体と、
    前記外装筐体に形成され、前記映像光が前記外装筐体から出射する筐体開口部と、
    前記外装筐体に収容され、前記映像光を形成し出射する映像表示装置と、
    前記映像表示装置から前記筐体開口部に至る前記映像光の光路上に配置された光学素子と、を備え、
    前記光学素子の少なくとも一つの表面は自由曲面で形成され、
    前記筐体開口部から入射した太陽光のうち、前記自由曲面で反射され前記アイボックスに到達する光束の立体角0.03度における平均輝度が、前記映像光の最大輝度に対して1/10以下の輝度である、
    ことを特徴するヘッドアップディスプレイ。
  2. 請求項1に記載のヘッドアップディスプレイにおいて、
    前記筐体開口部から入射した太陽光のうち、前記自由曲面で反射され前記アイボックスに到達する立体角0.03度以上の光束の最大輝度は、1000Nit以下である、
    ことを特徴するヘッドアップディスプレイ。
  3. 請求項1に記載のヘッドアップディスプレイにおいて、
    前記筐体開口部から入射した太陽光のうち、前記自由曲面で反射され前記アイボックスに到達する光束の立体角0.03度における平均輝度が、前記映像光の最大輝度に対して1/30以下の輝度である、
    ことを特徴するヘッドアップディスプレイ。
  4. 請求項1に記載のヘッドアップディスプレイにおいて、
    前記筐体開口部から入射した太陽光のうち、前記自由曲面で反射され前記アイボックスに到達する立体角0.03度以上の光束の最大輝度は、300Nit以下である、
    ことを特徴するヘッドアップディスプレイ。
  5. 映像光を被投射部材に投射し、前記被投射部材から前記映像光による虚像を視認するユーザのアイボックスに向けて反射させるヘッドアップディスプレイであって、
    外装筐体と、
    前記外装筐体に形成され、前記映像光が前記外装筐体から出射する筐体開口部と、
    前記外装筐体に収容され、前記映像光を形成し出射する映像表示装置と、
    前記映像表示装置から前記筐体開口部に至る前記映像光の光路上に配置された光学素子と、を備え、
    前記光学素子の少なくとも一つの表面は自由曲面で形成され、
    前記自由曲面の有効エリア内にある任意の点における法線が、前記任意の点から前記アイボックス内に到達する前記映像光の光束で形成される立体角内に含まれない、
    ことを特徴するヘッドアップディスプレイ。
  6. 請求項5に記載のヘッドアップディスプレイにおいて、
    前記自由曲面の有効エリア内にある任意の点における法線が、前記任意の点から前記アイボックス内に到達する前記映像光の光束で形成される立体角から5度以上乖離している、
    ことを特徴するヘッドアップディスプレイ。
  7. 請求項5に記載のヘッドアップディスプレイにおいて、
    前記光学素子は前記映像光が透過する屈折素子により形成され、前記屈折素子の屈折率をnとしたときに、前記屈折素子における前記映像光の入射面における有効エリア内にある任意の点における法線が、前記任意の点から前記アイボックス内に到達する前記映像光の光束で形成される立体角と5/n度以上乖離している、
    ことを特徴するヘッドアップディスプレイ。
  8. 請求項1、3、5のいずれか一つに記載のヘッドアップディスプレイにおいて、
    前記光学素子は、前記映像光が透過する屈折素子であって、前記自由曲面は前記屈折素子における前記映像光の入射面、又は前記映像光の出射面の少なくとも一つである、
    ことを特徴するヘッドアップディスプレイ。
  9. 請求項1、3、5のいずれか一つに記載のヘッドアップディスプレイにおいて、
    前記光学素子は、前記映像光を前記筐体開口部に向けて反射する凹面反射ミラーであって、前記自由曲面は前記凹面反射ミラーの反射面である、
    ことを特徴するヘッドアップディスプレイ。
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