JP2020034817A - 照明装置内蔵カメラ - Google Patents

照明装置内蔵カメラ Download PDF

Info

Publication number
JP2020034817A
JP2020034817A JP2018162512A JP2018162512A JP2020034817A JP 2020034817 A JP2020034817 A JP 2020034817A JP 2018162512 A JP2018162512 A JP 2018162512A JP 2018162512 A JP2018162512 A JP 2018162512A JP 2020034817 A JP2020034817 A JP 2020034817A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mirror
lead screw
lead
camera
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018162512A
Other languages
English (en)
Inventor
小島 信久
Nobuhisa Kojima
信久 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2018162512A priority Critical patent/JP2020034817A/ja
Publication of JP2020034817A publication Critical patent/JP2020034817A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stroboscope Apparatuses (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】簡単な構成でカメラに内蔵された照明装置の係止解除を行う【解決手段】モータと、モータの出力軸と一体的に回動するリードスクリュー213と、リードスクリューの溝部に係合する係合部材212Cを有して直進移動する移動部材と、移動部材に係合されて移動されるミラーと、照明装置と、照明を使用位置方向に付勢する付勢部材の付勢力に抗して照明装置を係止している係止部材と、リードスクリューの回動に伴い駆動されるカム部材とを有し、カム部材は係止部材と係合して係止部材を駆動させる第1の位置と、係止部材と係合しない第2の位置とに移動可能に保持され、リードスクリューは、第2のリード角β1とβ2が第1のリード角αよりも小さい角度の関係の溝部を持ち、第2のリード角β1、β2の溝部に係合部材がいるとき、リードスクリューの回動に伴いカム部材は第2の位置から第1の位置に移動することを特徴とする。【選択図】図3E

Description

本発明は、使用状態と非使用状態とで所定の軸を中心に回動する照明装置(ストロボ)を内蔵したカメラ、特に発光位置側に付勢する付勢部材の付勢力に抗して収納待機位置に係止しておく係止状態と、該係止を解除する状態とに移動可能な爪部を有する係止部材を駆動する駆動装置を備えた照明装置内蔵カメラに関する。
従来、照明装置内蔵カメラのポップアップ機構としては、特許文献1に示すようにソレノイドを駆動して、引っ張りバネの力に抗して係止部材を駆動するように構成されているものが開示されている。
また別の構成としては、特許文献2に示すようにモータを駆動源として、該モータからの駆動力を、遊星機構を介してカムギヤトレインに伝達しトグルバネを反転させ、照明装置をポップアップさせる構成が開示されている。
ここで、一眼レフカメラは、撮影レンズから撮像素子に至る撮像光路中にクイックリターンミラー機構を有しており、メインミラーおよびサブミラーを撮像光路内位置と撮像光路外位置との間で高速に回動させることが可能である。このミラー駆動機構として、モータにより回転駆動されるリードスクリューによってミラーの回動を行うダイレクトドライブ機構が提案されている。
特開平07−056226号公報 特開平09−043685号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示された従来技術では、ソレノイドが必要なため部品点数が多くなってしまう問題があった。
また、上述の特許文献2に開示された従来技術では、遊星機構が必要なため複雑化や大型化してしまう問題があった。
そこで、本発明の目的は、簡単な構成でカメラに内蔵された照明装置の係止解除を行うことを可能にした照明装置内蔵カメラを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る照明装置内蔵カメラは、
モータと、前記モータの出力軸と一体的に回動するリードスクリューと、前記リードスクリューの溝部に係合する係合部材を有して直進移動する移動部材と、前記移動部材に係合されて移動されるミラーと、照明装置と、前記照明を使用位置方向に付勢する付勢部材の付勢力に抗して前記照明装置を係止している係止部材と、前記リードスクリューの回動に伴い駆動されるカム部材と、を有し、前記カム部材は前記係止部材と係合して前記係止部材を駆動させる第1の位置と、前記係止部材と係合しない第2の位置とに移動可能に保持され、前記リードスクリューは、第2のリード角β1とβ2が第1のリード角αよりも小さい角度の関係の溝部を持ち、前記第2のリード角β1、β2の溝部に係合部材がいるとき、前記リードスクリューの回動に伴い前記カム部材は第2の位置から第1の位置に移動することを特徴とする。
本発明によれば、ミラーの駆動機構を使用して照明装置の係止解除を行うことが可能となるため、簡単な構成で照明装置をポップアップさせることができる照明装置内蔵カメラを提供することができる。
第1実施例の一眼レフカメラを表した中央断面模式図 第1実施例の外観斜視図と要部機構配置斜視図 同上図 第1実施例のミラー駆動部の詳細を説明する図 同上図 同上図 同上図 同上図 第1実施例の係止解除駆動部の詳細を説明する図 同上図 メインミラーとサブミラーがミラーダウン位置からミラーアップ位置へ移動する際の動きについて説明する図 同上図 照明装置が収納待機位置から発光位置へ移動する際の動きについて説明する図 同上図 第2実施例のリードスクリューの展開図
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。但し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
以下、図1から図5を参照して、本発明の第1の実施形態である照明装置内蔵カメラについて説明する。
図1は本実施例の一眼レフカメラを表した中央断面模式図である。
図1に図示するように、一眼レフカメラは、カメラボディ200と、カメラボディ200に着脱可能な撮影レンズ100から構成される。撮影レンズ100はフォーカスレンズ群やズームレンズ群からなるレンズ部101を備えている。撮影レンズ100を透過した被写体像の予定結像面付近には、CMOSセンサなどの撮像素子201が配置される。撮影レンズ100と撮像素子201の間には、ハーフミラー部202aを有するメインミラー202とサブミラー203が撮影光軸102aに対して45°傾けて配置される。
メインミラー202は回転軸202bを中心に矢印300方向に回動することができる。メインミラー202およびサブミラー203は、ミラーダウン位置(第1の位置)とミラーアップ位置(第2の位置)との間を移動可能に構成される。メインミラー202がダウンストッパ(第1のミラー位置規制部材)208に当接した状態をミラーダウン位置とする。そして、アップストッパ(第2のミラー位置規制部材)209に当接し、メインミラー202およびサブミラー203が撮影光軸102aから退避した状態をミラーアップ位置とする。さらに、メインミラー202が回転動作途中、つまりミラーダウン位置とミラーアップ位置の間にあるときを、ミラー駆動位置とする。サブミラー203はメインミラー202の回転動作に連動してメインミラー202に対して回動する。
メインミラー202およびサブミラー203がミラーダウン位置にある場合、メインミラー202で反射した光線はマット面とフレネル面を備えるピント板205のマット面上に結像し、ペンタプリズム206を介して、接眼光学系207に導かれる。光軸102bはメインミラー202のハーフミラー部202aで反射した光線の撮影光軸を示している。また、メインミラー202のハーフミラー部202aを透過した光線はサブミラー203で反射し、焦点検出部204に導かれる。光軸102cはメインミラー202のハーフミラー部202aを透過し、サブミラー203で反射した光線の撮影光軸を示している。メインミラー202がミラーアップ位置にある場合、撮影レンズ100を透過した光線は撮像素子201の撮像面上に結像する。ミラーボックス211は、内部にメインミラー202およびサブミラー203を有する箱形状の部材であり、後述するミラー駆動装置等が取り付けられている。
カメラボディ200には、被写体の輝度が低い場合の撮影に用いられる照明装置であるストロボユニット250が回転軸250aを中心に矢印303および304方向に回動可能に保持されている。ここで、ストロボユニット250について実線で示す位置を収納位置、点線で示す位置を発光位置とする。ストロボユニット250には閃光発光管251、反射鏡252、フレネルパネル253からなる発光ユニットが配置される。
ストロボユニット250は不図示の付勢部材により使用状態である発光位置側(矢印303側)に付勢されており、不図示の係止部材により付勢部材の付勢力に抗して非使用状態である収納位置に係止されている。ストロボユニット250は後述する係止解除機構により不図示の係止部材を駆動することで、非使用状態が解除され発光位置側に回転移動する。
図2Aの(a)は本実施例のカメラのストロボユニット250がポップダウンした非使用状態を撮影レンズ100側から見て右側から見た外観斜視図である。図2Aの(b)は本実施例のカメラのストロボユニット250がポップアップした使用状態を撮影レンズ100側から見て右側から見た外観斜視図である。図2Bの(c)、(d)は本発明の特徴を最もよく表す機構配置斜視図である。図2Bの(c)は撮影レンズ100側から見て右側から見た斜視図である。図2Bの(d)は撮影レンズ100の反対側から見て左側から見た斜視図である。
図2Aの(a)、(b)において、200はカメラボディであり、230はカメラボディ200に不図示の撮影レンズを交換可能に取り付ける際のレンズマウント部である。231はグリップ部であり、撮影時などにカメラボディ200をユーザーが保持する際に把持する場所である。232はレリーズ釦であり、撮影時に釦を押下げることで撮影を行うものである。233は撮影モードを変更するためのダイヤルであり、シャッタースピード優先モードや露出優先モードなどに変更できる。カメラはレリーズ釦232の押下を検出すると、非図示の撮像素子や画像処理回路、記録処理回路などを制御し、撮影画像の記録を行う。250はカメラボディ200の上部に設けられ、ストロボ係止機構により係止されるストロボユニット250である。255はストロボユニット250を収納位置に係止する係止部材であるフックレバーである。234はフックレバー255を係止解除駆動させるための解除釦である。カメラは解除釦234の押下を検出すると、非図示の係止解除機構を制御することでストロボユニット250をポップアップさせる。
図2Bの(c)、(d)において、256はストロボユニット250の下カバーであり、閃光発光管251、反射鏡252、フレネルパネル253からなる発光ユニットが配置される。ストロボユニット250はカメラボディ200に回転軸250a1、250a2を中心に回動可能に設けられており、第1のトーションバネ(第1の付勢部材)257によりストロボユニット250を使用状態である発光位置側に付勢される。255はストロボユニット250を非使用状態である収納位置に係止するフックレバー(係止部材)であり、第2のトーションバネ(第2の付勢部材)258により非使用状態である収納位置側に付勢される。フックレバー255は不図示の軸がフックレバー255の穴部255aに回転可能に嵌合しており、第2のトーションバネ258により収納位置側に付勢され下カバー256の係止受け面256aに当接している。これによりストロボユニット250は第1のトーションバネ257の付勢力に抗して非使用状態である収納位置に係止される。ストロボユニット250は後述する係止解除駆動機構によりフックレバー255を駆動することで、非使用状態が解除され発光位置側に回転移動する。214はモータであり、メインミラー202およびサブミラー203をミラーダウン位置とミラーアップ位置との間に駆動するとともに、ストロボユニット250を収納位置から発光位置へ移動させるためフックレバー255を係止解除駆動するための動力源である。
まず初めに図3A〜図3Eの(a)〜(k)を用いて、メインミラー202およびサブミラー203をミラーダウン位置とミラーアップ位置との間に駆動するミラー駆動機構について詳細に説明する。
図3Aの(a)は、本実施例のミラー駆動機構を撮影レンズ100側から見て左側から見た斜視図である。図3Aの(b)は撮影レンズ100の反対側から見て左側から見た斜視図である。図3Bの(c)は、本実施例のミラー駆動機構のミラー部を撮影レンズ100側から見て左側から見た斜視図である。図3Bの(d)は図3Bの(c)の分解斜視図である。図3Cの(e)はミラー駆動部を撮影レンズ100の反対側から見て左側から見た斜視図である。図3Cの(f)は図3Cの(e)の一部を分解した分解斜視図である。図3Dの(g)・(h)〜図3Eの(i)・(j)は、本実施例のミラー駆動機構の駆動部のリードスクリューとリードスクリューに係合する駆動ピン(係合部材)の噛合いを示す図である。図3Dの(g)は駆動部を上部から見た図である。図3Dの(h)は図3Dの(g)の断面A−Aで見た断面図である。図3Eの(i)はリードスクリューと駆動ピンを撮影レンズ100の反対側から見た図である。図3Eの(j)はリードスクリューと駆動ピンを撮影レンズ100側から見た図である。図3Eの(k)はリードスクリューの溝部の展開図である。それぞれ、ミラーダウン位置の状態を表している。
図3Aと図3Bの(a)〜(d)に図示するように、ミラー部において、メインミラー202にはカメラボディ200に対して回動可能に軸支される回転軸202bとサブミラー203が回動可能に軸支される軸部202cが設けられている。サブミラー203には軸部202cに摺動嵌合する穴部203aと軸部202cに同軸な位置に駆動軸(係合軸)203bが設けられている。駆動軸203bには後述する駆動部のミラー付勢バネ(付勢部材)217の腕部217b、217cが駆動軸203bを挟み込むように掛けられる。ミラー付勢バネ217はミラー駆動ホルダー212に形成されたバネ取付部212bにミラー付勢バネ217の巻き線部217aが遊嵌されており、ミラー駆動ホルダー212が直進移動することで、駆動軸203bがミラー付勢バネ217によって移動し、メインミラー202を回転移動させる。
ミラー付勢バネ217は、メインミラー202が移動しているときはメインミラー202を付勢せず、メインミラーが第1の位置に位置するときはメインミラーを第1のミラー位置規制部208に付勢する。メインミラー202が第2の位置に位置するときはメインミラー202を第2のミラー位置規制部209に付勢する。したがって、メインミラー202はミラーダウン位置(第1の位置)とミラーアップ位置(第2の位置)に安定的に保持される。
ここで、太陽ギア219の回転軸穴219bはメインミラー202の回動軸202bと同軸の位置に配置されており、サブミラー203の駆動軸203bに設けられたギア部203cと噛合している。太陽ギアバネ220はミラーアップ位置またはミラーダウン位置においてサブミラー203を付勢するものである。メインミラー202の回動に伴って回動するサブミラー203の動作に関しては既知の技術なのでここでは詳しい説明を省略する。
図3C・図3D・図3Eの(e)〜(k)に図示するように、ミラー駆動部において、ミラー駆動ホルダー(移動部材)212にはリードスクリューに係合する駆動ピン(係合部材)212cが挿入される穴部212aが設けられている。駆動ピン212cは穴部212aに挿入され、押え板212bによりミラー駆動ホルダー212保持されており、リードスクリュー213の溝部と係合している。リードスクリュー213には、ミラー駆動ホルダー212が直進移動する方向301に対して垂直な方向305を基準として第1のリード角αと第2のリード角β1、β2を持つ溝部が設けられている。ここで、メインミラー202のミラーダウン位置とミラーアップ位置に対応する位置の溝部であるリード角β1とβ2はリード角αに対して小さくしている。ここで、図3A〜図3Eにおいては、溝部のリード角β1とβ2は共に305方向と略平行(約0度)に設定してある。したがって、駆動ピン212cが第2のリード角β1またはβ2の溝部に位置するとき、ミラー駆動ホルダー212は301方向には移動しないのでセルフロックがかかる。駆動ピン212cは、ミラー付勢バネ217の反力によりミラーダウン位置ではリードスクリューの矢印301方向、ミラーアップ位置では逆方向に付勢される。
リードスクリュー213には歯車213aが設けられ、モータ214の出力軸にはピニオン214aが設けられている。歯車213aとピニオン214aとが噛合しており、モータ214によってリードスクリュー213は回転駆動される。駆動ユニットベース215にはリードスクリュー213、モータ214、ガイドバー216が取り付けられており、ミラー駆動ホルダー212はガイドバー216a、216bにガイドされている。駆動ピン212cが第1のリード角αの溝部に位置するとき、モータ214によりリードスクリュー213が回転駆動されることで、ミラー駆動ホルダー212は矢印301方向または矢印302方向に直進移動する。
ここで、リードスクリュー213の回転軸には歯車213aと反対側にも歯車213bが設けられており、後述するストロボユニット250の係止するフックレバー255を駆動するための係止解除機構に連結させている。
次に図4A・図4Bの(a)〜(f)を用いて、ストロボユニット250を収納位置に係止するフックレバー256を係止解除駆動する係止解除機構について詳細に説明する。
図4Aの(a)は、本実施例のストロボ係止解除機構の駆動部から係止部材までの機構配置を撮影レンズ100の反対側から見て左側から見た斜視図である。図4Aの(b)は撮影レンズ100の反対側から見て右側から見た斜視図である。図4Bの(c)は、本実施例のストロボ係止解除機構のフックレバー256が係止位置にあるときの上面図である。図4Bの(d)は、図4Bの(c)を側面から見た図である。図4Bの(e)は、本実施例のストロボ係止解除機構のフックレバー256が係止解除位置にあるときの上面図である。図4Bの(f)は、図4Bの(e)を側面から見た図である。それぞれ、ミラーダウン位置の状態を表している。
図4A・図4Bの(a)〜(f)に図示するように、フックレバー255は、ミラーボックス210に設けられた不図示の軸部がフックレバー255の穴部255aに嵌合し、矢印306、307方向に回動可能に保持されている。フックレバー255の穴部255a周りには第2のトーションバネ258が掛けられており、フックレバー255はストロボユニット250を非使用状態に係止する矢印306方向に付勢されている。フックレバー255のフック部255bは下カバー256の係止受け面256aに当接しており、ストロボユニット250は第1のトーションバネ257の付勢力に抗して非使用状態である収納位置に係止される。
259はカム部と歯車部を有するカムギアであり、ミラーボックス210に設けられた不図示の軸部がカムギア259の穴部259aに嵌合し、矢印308、309方向に回動可能に組付けられている。
ここで、フックレバー255にはカム面255cとカム面255dが穴部255aを基準としたフック部255bの反対側に設けられており、カムギア259にはカム面259bとカム面259cが設けられている。カムギア259が回転すると、カム面255cとカム面259b、または、カム面2556dとカム面259cが当接しフックレバー255は矢印307方向の係止解除方向に回動する。ストロボユニット250の係止解除が行われると、ストロボユニット250は第1のトーションバネ257により使用状態である発光位置側に付勢されているので、収納位置から発光位置へ回転移動する。
260はミラー駆動装置の動力をカムギア259に連結させるための歯車であり、回転量調整のために段ギアを用いている。段ギア260の第1の歯車部260bはカムギア259の歯車部259dと噛合しており、段ギア260の第2の歯車部260cはリードスクリューに設けられた歯車213bと噛合している。
図3Eの(k)のリードスクリュー213の溝部展開図に示すように、メインミラー202がミラーダウン位置とミラーアップ位置に対応する位置の溝部はリードスクリュー213を1周している。したがって、駆動ピン212cがミラーダウン位置とミラーアップ位置において、リードスクリュー213は複数回転が可能となっている。
ここで、駆動ピン212cがミラーダウン位置にいるとき、モータ214によりリードスクリュー213の溝部に対して駆動ピン212cがストロボ解除方向である矢印311方向に移動させる。すると、駆動ピン212cは点線矢印312のように第2のリード角β1の溝部から第1のリード角αの溝部へ入りかけることがある。しかし、2点鎖線矢印312に示す駆動ピン212cがミラーダウン位置へ駆動後、セルフロックする動きから分かるように、駆動ピン212cは第2のリード角β1の溝部に戻って移動を続けることができる。また、ミラーアップ位置において、駆動ピン212cがストロボ解除方向である矢印310方向に移動するとき、上述した動きと同様の動きをする。
ここで、ミラー駆動ホルダー212が多少動いてもミラー付勢バネ217により、ミラーダウン位置ではメインミラー202を第1のミラー位置規制部208に付勢しているためメインミラー202とサブミラー203が移動することはない。また、ミラーアップ位置でも同様にメインミラー202とサブミラー203が動作することはない。
次に図5A・図5Bの(a)〜(h)を用いて、メインミラー202とサブミラー203がミラーダウン位置からミラーアップ位置へ移動する際の動きについて説明する。
図5Aの(a)はミラーダウン位置における要部斜視図である。図5Aの(b)、(c)はミラー駆動位置における要部斜視図である。図5Aの(d)はミラーアップ位置における要部斜視図である。図5Bの(e)は図5Aの(a)の駆動部を上部から見た図である。図5Bの(f)、(g)はそれぞれ図5Aの(b)、(c)の駆動部を上部から見た図である。図5Bの(h)は図5Aの(d)の駆動部を上部から見た図である。
まず、リードスクリュー213に駆動ピン212cが第1のリード角αの溝部に係合しているとき、リードスクリュー213の回動に伴いミラー駆動ホルダー212は矢印301または302方向に駆動される。次に、ミラー駆動ホルダー212にはミラー付勢バネ217が取付けられており、ミラー付勢バネ217はサブミラー203の腕部203bを挟んでおりミラー駆動ホルダー212が駆動されるとメインミラー202とサブミラー203が回動する。このとき、カムギア259はリードスクリュー213の回動に伴い歯車213b、段ギア260、カムギア259による減速ギア列によりフックレバー255のカム面に当たらない角度γ(約250度)範囲で回動する。
次に図6A・図6Bの(a)〜(h)を用いて、ストロボユニット250が収納待機位置から発光位置へ移動する際の動きについて説明する。
図6Aの(a)はフックレバー255の係止位置における要部斜視図である。図6Aの(b)はフックレバー255の解除位置における要部斜視図である。図6Aの(c)、(d)はフックレバー255の解除位値から係止位置に戻った後の位置における要部斜視図である。図5Bの(e)は図5Aの(a)の駆動部を上部から見た図である。図5Bの(f)は図5Aの(b)の駆動部を上部から見た図である。図5Bの(g)、(h)はそれぞれ図5Aの(c)、(d)の駆動部を上部から見た図である。それぞれ、ミラーダウン位置の状態を表している。
まず、上述したようにリードスクリュー213に駆動ピン212cがミラーダウン位置の第2のリード角β1の溝部に係合しているとき、リードスクリュー213が回動してもメインミラー202とサブミラー203が移動することはない。このとき、カムギア259はリードスクリュー213の回動に伴いフックレバー255のカム面に当接し、フックレバー255を係止解除方向に駆動した後、元の位置に戻る動きをする。つまり、カムギア259は矢印309方向に角度δ(360度)の回転をする。また、ミラーアップ位置においても、カムギア259の回転は、上記と同様に矢印310方向に1周する。
したがって、駆動ピン212cがミラーダウン位置とミラーアップ位置において、モータ(214)を動作させることでフックレバー255の係止が解除駆動され、非図示のストロボユニット(250)は収納位置から発光位置に回転移動する。
図5A・図5Bと図6A・図6Bにおいて、リードスクリューの回転をミラーアップまたはミラーダウン駆動時セルフロックの回転を含んで3回転とすると、フックレバー係止解除駆動は約4.3回転となり、減速比は1:4.3となる。ここで、モータ214にステップモータを用いるとポジションセンサ等が無くてもミラーアップ位置またはミラーダウン位置に精度よく駆動することが可能である。
以上のような構成により、ミラーの駆動機構を使用してカメラに内蔵されたストロボの係止解除を行うことが可能となるため、簡単かつ安価な構成でストロボをポップアップさせることができる。
以下、図7を参照して、本発明の第2の実施例による照明装置内蔵カメラについて説明する。
図7は本実施例の本実施例の一眼レフカメラに用いられているリードスクリュー400の溝部の展開図である。その他の構成は実施例1と同様の構成なのでここでは省略する。
図7に示すように、リードスクリュー400には、ミラー駆動ホルダー212が直進移動する方向に対して垂直な方向305に対して第1のリード角αと第2のリード角β1、β2を持つ溝部が設けられている。ここで、メインミラー202がミラーダウン位置とミラーアップ位置に対応する位置の溝部のリード角β1とβ2を小さくしている(約0度)。したがって、駆動ピン212cが第2のリード角β1またはβ2の溝部に位置するとき、ミラー駆動ホルダー212はセルフロックがかかる。駆動ピン212cは、ミラーダウン位置ではミラー付勢バネ217の反力によりリードスクリューの矢印301方向、ミラーアップ位置では逆方向に付勢される。
ここで、メインミラー202がミラーダウン位置とミラーアップ位置に対応する位置の溝部はリードスクリュー400を1周している。したがって、駆動ピン212cがミラーダウン位置とミラーアップ位置において、リードスクリュー213は複数回転が可能となっている。
ここで、リードスクリュー400には、ミラーダウン位置に対応する溝部にはカム面400a、ミラーアップ位置に対応する溝部にはカム面400bが設けられている。ここで、駆動ピン212cがミラーダウン位置にいるとき、駆動ピン212cはストロボ解除方向である矢印311方向に移動したときの動きを点線矢印314に示す。点線矢印314に示すように、カム面400aにより第1のリード角αの溝部の入口から距離dだけ遠ざかる。その後、第1のリード角αの溝部の入口を超え第2のリード角β1の溝部を移動し続けることになる。したがって、駆動ピン212cがミラーダウン位置にいるとき、ストロボ解除方向である矢印311方向に移動したとき、第1のリード角αの溝部に入りにくくなる。同様に、駆動ピン212cがミラーアップ位置にいるとき、駆動ピン212cはストロボ解除方向である矢印310方向に移動したとき、第1のリード角αの溝部に入りにくくなる。したがって、駆動ピン212cは第1のリード角αの入口付近の溝部に当たることなくスムーズ移動可能になる。つまり、ストロボユニット250を収納位置に係止するフックレバー256を係止解除駆動するときに静音化が図れる。
以上のような構成により、ミラーの駆動機構を使用してカメラに内蔵されたストロボの係止解除を行うことが可能となるため、簡単かつ安価な構成で照明装置を静かにポップアップさせることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
202 メインミラー、203 サブミラー、212 ミラー駆動ホルダー、
213 リードスクリュー、214 モータ、215 駆動ユニットベース、
216a,216b ガイドバー、217 ミラー付勢バネ、
250 ストロボユニット、255 フックレバー、257 第1の付勢部材、
258 第2の付勢部材、259 カムギア

Claims (8)

  1. モータと、
    前記モータの出力軸と一体的に回動するリードスクリューと、
    前記リードスクリューの溝部に係合する係合部材を有して直進移動する移動部材と、
    前記移動部材に係合されて移動されるミラーと、
    照明装置と、
    前記照明を使用位置方向に付勢する付勢部材の付勢力に抗して前記照明装置を係止している係止部材と、
    前記リードスクリューの回動に伴い駆動されるカム部材と、を有し、
    前記カム部材は前記係止部材と係合して前記係止部材を駆動させる第1の位置と、前記係止部材と係合しない第2の位置とに移動可能に保持され、
    前記リードスクリューは、第2のリード角β1とβ2が第1のリード角αよりも小さい角度の関係の溝部を持ち、
    前記第2のリード角β1、β2の溝部に係合部材がいるとき、前記リードスクリューの回動に伴い前記カム部材は第2の位置から第1の位置に移動することを特徴とする照明装置内蔵カメラ。
  2. 前記第2のリード角β1、β2はほぼ0度であり、前記第2のリード角β1、β2の溝部に前記係合部材がいるとき、前記係合部材は前記リードスクリューに対して相対的に1周以上回動可能であることを特徴とする請求項1に記載の照明装置内蔵カメラ。
  3. 前記移動部材を駆動時の前記リードスクリューの回動量は、前記カム部材を駆動時の前記リードスクリューの回動量よりも小さいことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の照明装置内蔵カメラ。
  4. モータと、
    前記モータの出力軸と一体的に回動するリードスクリューと、
    前記リードスクリューの溝部に係合する係合部材を有して直進移動する移動部材と、
    前記移動部材に係合されて移動されるミラーと、
    照明装置と、
    前記照明装置を使用位置方向に付勢する付勢部材の付勢力に抗して前記照明装置を係止している係止部材と、
    前記リードスクリューの回動に伴い駆動されるカム部材と、を有し、
    前記カム部材は前記係止部材と係合して前記係止部材を駆動させる第1の位置と、前記係止部材と係合しない第2の位置に移動可能に保持され、
    前記リードスクリューは、第2のリード角β1とβ2が第1のリード角αよりも小さい角度の溝部を持ち、
    前記リードスクリューの前記第2のリード角β1、β2の溝部には、前記第1のリード角αの溝部の入口近傍にカム面が設けられ、
    前記第2のリード角β1、β2の溝部に係合部材がいるとき、前記リードスクリューの回動に伴い前記カムギアは第2の位置から第1の位置に移動することを特徴とする照明装置内蔵カメラ。
  5. 前記第2のリード角β1、β2はほぼ0度であり、前記第2のリード角β1、β2の溝部に前記係合部材がいるとき、前記係合部材は前記リードスクリューに対して相対的に1周以上回動可能になっていることを特徴とする請求項4に記載の照明装置内蔵カメラ。
  6. 前記移動部材の駆動時の前記リードスクリューの回動量は、前記カム部材を駆動時の前記リードスクリューの回動量よりも小さいことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の照明装置内蔵カメラ。
  7. 前記カム面は、前記係合部材が前記リードスクリューに対して前記照明装置の係止が解除される方向に移動したとき、前記第1のリード角αの溝部の入口から遠ざかるように設けられていること特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれか一項に記載の照明装置内蔵カメラ。
  8. 前記モータはステップモータであることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の照明装置内蔵カメラ。
JP2018162512A 2018-08-31 2018-08-31 照明装置内蔵カメラ Pending JP2020034817A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018162512A JP2020034817A (ja) 2018-08-31 2018-08-31 照明装置内蔵カメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018162512A JP2020034817A (ja) 2018-08-31 2018-08-31 照明装置内蔵カメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020034817A true JP2020034817A (ja) 2020-03-05

Family

ID=69669170

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018162512A Pending JP2020034817A (ja) 2018-08-31 2018-08-31 照明装置内蔵カメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020034817A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8858101B2 (en) Image pickup apparatus including bayonet coupling section in lens barrel, and accessory
JP5743530B2 (ja) 撮像装置
US7413356B2 (en) Image-taking apparatus
US7909519B2 (en) Single-lens reflex camera including mirror driving device
US7352963B2 (en) Camera
US7435017B2 (en) Digital single lens reflex camera
JP2020034817A (ja) 照明装置内蔵カメラ
US6712531B2 (en) Camera
JP2004287259A (ja) カメラ
US6497520B2 (en) Compact camera
JP2004287257A (ja) ストロボ内蔵カメラ
JP2010128199A (ja) 一眼レフレックスカメラ
JP2004287260A (ja) カメラ
JP2014006303A (ja) 照明装置及び照明方法
JP2006098486A (ja) カメラ
JPS6078434A (ja) 焦点距離切替式カメラ
JP2016206570A (ja) 発光装置、及び撮像装置
JPH06103375B2 (ja) レンズカバ−付きカメラ
JP6942473B2 (ja) 撮像装置
JPH0760240B2 (ja) 沈胴式カメラ
JP3036104B2 (ja) 複数の撮影画角で撮影可能なカメラ
JP5115214B2 (ja) 撮影装置
JP2006003463A (ja) ミラー駆動装置及び撮影装置
JP2005140977A (ja) 閃光装置及び撮像装置
JPH10206944A (ja) ストロボ内蔵カメラ

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20191125