JP2020034145A - 車両の制御装置及び車両の制御方法 - Google Patents

車両の制御装置及び車両の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】車両のコースト走行中にロックアップクラッチを解放状態から締結するときに、オイルポンプの負荷の変動によるショックやジャダーの発生を抑制する。【解決手段】制御装置10は、エンジン1のトルクを制御するECU11と、自動変速機3を制御し、オイルポンプ5の負荷に応じた負荷レベル信号をECU11に出力するATCU12と、を有する。ATCU12は、車両100のコースト走行中にロックアップクラッチ2aを解放状態から締結する締結制御を実行するときは、オイルポンプ5の実際の負荷にかかわらず、所定の大きさの負荷レベル信号を疑似負荷レベル信号としてECU11に出力し、ECU11は、締結制御を実行している間、疑似負荷レベル信号に基づいてエンジン1のトルクを制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、車両の制御装置及び車両の制御方法に関する。
特許文献1には、ロックアップクラッチを有するトルクコンバータを、エンジンと変速機の間に備えた車両において、コースト状態でロックアップクラッチが解放されているとき、エンジンの燃料増量によりロックアップクラッチを再締結する制御を行うロックアップ制御手段を設けた車両が開示されている。特許文献1のロックアップ制御手段は、惰性により走行している滑走状態であるか否かを判定する滑走状態判定部を有し、滑走状態であると判定されると、ロックアップクラッチの再締結制御を開始する。
特開2016−48087号公報
特許文献1に記載のような車両においては、無段変速機はエンジンによって駆動されるオイルポンプからの油圧に基づいて制御されるが、無段変速機は走行状態や温度などにより負荷状態が変わる。このため、コースト状態でロックアップクラッチの再締結制御中に、例えば、無段変速機の負荷状態が変化してオイルポンプの負荷が変動すると、オイルポンプが必要とするトルクが変動し、この結果、エンジン回転速度が変動するおそれがある。
このため、コースト状態でロックアップクラッチを解放状態から締結状態に移行する場合、単にエンジンに対し燃料増量を指示しただけでは、オイルポンプの負荷の変動によってショックやジャダーが生じ、運転者に違和感を与えるおそれがある。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたもので、車両のコースト走行中にロックアップクラッチを解放状態から締結するときに、オイルポンプの負荷の変動によるショックやジャダーの発生を抑制することを目的とする。
本発明のある態様によれば、車両の制御装置は、エンジンと、無段変速機と、エンジンと無段変速機の間に設けられロックアップクラッチを有するトルクコンバータと、エンジンの動力によって駆動され、無段変速機及びロックアップクラッチに油圧を供給するオイルポンプと、を備えた車両を制御する。また、車両の制御装置は、エンジンのトルクを制御するエンジン制御部と、無段変速機を制御し、オイルポンプの負荷に応じた負荷レベル信号をエンジン制御部に出力する変速機制御部と、を有し、変速機制御部は、車両のコースト走行中にロックアップクラッチを解放状態から締結する締結制御を実行するときは、オイルポンプの実際の負荷にかかわらず、所定の大きさの負荷レベル信号を疑似負荷レベル信号としてエンジン制御部に出力し、エンジン制御部は、締結制御を実行している間、疑似負荷レベル信号に基づいてエンジンのトルクを制御する、ことを特徴とする。
この態様によれば、エンジン制御部は、締結制御を実行している間、疑似負荷レベル信号に基づいてエンジンのトルクを制御するので、オイルポンプの負荷の変動によるショックやジャダーの発生を抑制できる。
本発明の実施形態に係る車両の概略構成図である。 本発明の実施形態に係るロックアップクラッチの締結制御の流れを示すフローチャートである。 コースト走行中における通常のロックアップクラッチの締結制御の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るロックアップクラッチの締結制御のタイムチャートを示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、車両100の概略構成図である。車両100は、エンジン1と、自動変速機3と、オイルポンプ5と、駆動輪6と、車両100を制御する制御装置10と、を備える。
エンジン1は、ガソリン、軽油等を燃料とする内燃機関であり、走行用駆動源として機能する。エンジン1は、制御装置10からの指令に基づいて、回転速度、トルク等が制御される。
自動変速機3は、ベルト式無段変速機である。自動変速機3は、締結要素31と、ベルト式無段変速機構(以下、「CVT」ともいう。)30と、油圧コントロールバルブユニット40(以下では、単に「バルブユニット40」ともいう。)と、オイル(作動油)を貯留するオイルパン32と、を備える。
トルクコンバータ2は、動力伝達経路におけるエンジン1と自動変速機3の間に設けられる。トルクコンバータ2は、流体を介して動力を伝達する。また、トルクコンバータ2は、ロックアップクラッチ2aを締結することで、エンジン1からの駆動力の動力伝達効率を高めることができる。
締結要素31は、動力伝達経路におけるトルクコンバータ2とCVT30の間に設けられる。締結要素31は、制御装置10からの指令に基づき、オイルポンプ5の吐出圧を元圧としてバルブユニット40によって調圧されたオイルによって制御される。締結要素31としては、例えば、ノーマルオープンの湿式多板クラッチが用いられる。締結要素31は、図示しない前進クラッチ及び後進ブレーキによって構成されていてもよい。
CVT30は、締結要素31と駆動輪6との間の動力伝達経路上に配置され、車速やアクセル開度等に応じて変速比を無段階に変更する。CVT30は、プライマリプーリ30aと、セカンダリプーリ30bと、両プーリ30a,30bに巻き掛けられたベルト30cと、を備える。プーリ圧によりプライマリプーリ30aの可動プーリとセカンダリプーリ30bの可動プーリとを軸方向に動かし、ベルト30cのプーリ接触半径を変化させることで、変速比を無段階に変更する。なお、プライマリプーリ30aに作用するプーリ圧及びセカンダリプーリ30bに作用するプーリ圧は、オイルポンプ5からの吐出圧を元圧としてバルブユニット40によって調圧される。
CVT30のセカンダリプーリ30bの出力軸には、図示しない終減速ギヤ機構を介してディファレンシャル12が接続される。ディファレンシャル12には、ドライブシャフト13を介して駆動輪6が接続される。
オイルポンプ5は、エンジン1の回転がベルトを介して伝達されることによって駆動される。オイルポンプ5は、例えばベーンポンプによって構成される。オイルポンプ5は、オイルパン32に貯留されるオイルを吸い上げ、バルブユニット40にオイルを供給する。バルブユニット40に供給されたオイルは、各プーリ30a,30bの駆動や、締結要素31の駆動、自動変速機3の各要素の潤滑などに用いられる。
制御装置10は、中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。制御装置10は、エンジン1のトルクや回転速度の制御を行うエンジン制御部としてのECU11と、自動変速機3の各種動作を制御する変速機制御部としてのATCU12と、を備える。なお、ECU11及びATCU12は、別体であっても一体であってもよい。
制御装置10には、エンジン1の回転速度(エンジン回転速度Ne)を検出する第1回転速度センサ51、トルクコンバータ2の出力側であるタービンの回転速度(タービン回転速度Nt)を検出する第2回転速度センサ52、締結要素31の出力回転速度Nout(=プライマリプーリ30aの回転速度)を検出する第3回転速度センサ53、セカンダリプーリ30bの回転速度を検出する第4回転速度センサ54、車速Vを検出する車速センサ55、自動変速機3のセレクトレンジ(前進、後進、ニュートラル及びパーキングを切り替えるセレクトレバー又はセレクトスイッチの状態)を検出するインヒビタスイッチ56、アクセル開度を検出するアクセル開度センサ57、ブレーキの踏力を検出する踏力センサ58等、からの信号が入力される。制御装置10(ECU11及びATCU12)は、入力されるこれらの信号に基づき、エンジン1及び自動変速機3などの各種動作を制御する。
ATCU12は、自動変速機3内で必要とする油圧をオイルポンプ5の負荷とし、この負荷に応じた負荷レベル信号をECU11に出力する。負荷レベルとは、オイルポンプ5の負荷の大きさを複数の段階(例えば、5段階)に区分したものであり、負荷レベル信号とは、負荷レベルの段階に応じた信号である。負荷レベル信号は、オイルポンプ5の負荷の大きさに応じて段階的(例えば、5段階)に変化するように設定される。負荷レベル信号は、負荷レベルが上昇するにつれて、大きくなるように設定される。
ECU11は、負荷レベル信号が入力されると、車両100の走行等に必要なトルクに、入力された負荷レベル信号に基づくトルク(オイルポンプ5の負荷分に相当するトルク)を上乗せしたトルクを出力するようにエンジン1を制御する。
車両100は、アクセルオフになると、慣性で走行するコースト走行を行う。このとき、エンジン1は、アイドリング回転速度Neiに維持される。
ロックアップクラッチ2aが解放された状態でコースト走行しているときに、例えば、燃費要求のためにロックアップクラッチ2aを締結する必要がある場合がある。以下に、図3を参照しながら、このシチュエーションについて説明する。
図3は、エンジン回転速度Ne(アイドリング回転速度Nei)がトルクコンバータ2の出力側の回転速度(タービン回転速度Nt)を下回っている状態で、かつ、ロックアップクラッチ2aが解放された状態でコースト走行しているときに、ロックアップクラッチ2aを締結する締結制御を示すタイムチャートである。
時刻t1において、ATCU12がロックアップクラッチ2aの締結が必要であると判定すると、ATCU12は、エンジン1の回転速度(エンジン回転速度Ne)を上昇させるために、ECU11に対してエンジン1の出力トルクを増加させる指令を出力する。
これにより、ECU11がエンジン1の出力トルクを増加させるので、エンジン回転速度Neが上昇する。ECU11は、エンジン1の出力トルクを所定値まで増加させる(時刻t2)。
時刻t3において、オイルポンプ5の負荷が上昇する。オイルポンプ5の負荷が上昇する要因としては、例えば、CVT30において油圧脈動などが生じ、ATCU12がベルト30cの滑りを防止するためにプーリ圧を上昇させる指令を出すときなどがある。
オイルポンプ5の負荷が上昇すると、エンジン1のトルクがその分不足してしまうため、エンジン回転速度Neが低下してしまう(時刻t3)。そこで、ATCU12は、オイルポンプ5の負荷の上昇に応じて負荷レベルを上げ、この負荷レベル応じた負荷レベル信号をECU11に出力する(時刻t4)。ECU11は、負荷レベル信号を受信すると、エンジン1の出力トルクを上昇させる。これにより、エンジン回転速度Neが所望の回転速度まで上昇する(時刻t5)。
時刻t6において、オイルポンプ5の負荷が低下すると、エンジン1のトルクがその分余剰になるため、エンジン回転速度Neが上昇してしまう(時刻t6)。そこで、ATCU12は、オイルポンプ5の負荷の低下に応じて負荷レベルを下げ、この負荷レベル応じた負荷レベル信号をECU11に出力する(時刻t7)。ECU11は、負荷レベル信号を受信すると、エンジン1の出力トルクを低下させる。これにより、エンジン回転速度Neが所望の回転速度まで低下する(時刻t8)。
時刻t9において、ロックアップクラッチ2aの締結が完了すると、ATCU12は、ECU11に対してエンジン1の出力トルクを低下させる指令を出力する。
このようにして、ロックアップクラッチ2aの締結制御が完了する。
図3に示す例では、オイルポンプ5の負荷が変化してから、エンジン1のトルクが変化するまでに、若干のタイムラグがある。特に、オイルポンプ5の負荷を、段階的に変化する負荷レベル信号として出力する場合には、オイルポンプ5の負荷が所定の値まで上昇しないと、次の負荷レベルに移行しないため、タイムラグが大きくなる。このようなタイムラグがあると、上述のようなエンジン1の回転速度が短時間に大きく変動してしまう。ロックアップクラッチ2aを締結させるようとしているときに、短時間にこのようなエンジン回転速度Neの急激な変動が生じると、ショックやジャダー(振動)が発生しドライバに違和感を与えるおそれがある。
そこで、本実施形態では、このようなエンジン回転速度Neの短時間の急激な変動を抑制しながら、ロックアップクラッチ2aの締結制御を実行する。以下に、図2に示すフローチャートを参照しながら、本実施形態におけるロックアップクラッチ2aの締結制御について説明する。
まず、ステップS1では、アクセルがOFFであるかを判定する。アクセルがOFFであれば、ステップS2に進み、アクセルがOFFでなければステップS7に進む。アクセルがOFFでない、つまり、アクセルがONであれば、コースト走行状態にないので、通常の制御を行う。
ステップS2では、ロックアップクラッチ2aが解放されているか否かを判定する。ロックアップクラッチ2aが解放されていれば、ステップS3に進み、ロックアップクラッチ2aが解放されていなければ、ステップS7に進み、通常の制御を行う。
ステップS3では、エンジン回転速度Neがタービン回転速度Nt未満であるか否かを判定する。ATCU12は、第1回転速度センサ51によって検出されたエンジン回転速度Neが、第2回転速度センサ52によって検出されたタービン回転速度Nt未満であるか否かを判定する。エンジン回転速度Neがタービン回転速度Nt未満であれば、ステップS4に進み、エンジン回転速度Neがタービン回転速度Nt以上であれば、ステップS7に進み、通常の制御を行う。
ステップS4では、ロックアップクラッチ2aの締結が必要か否かを判定する。具体的には、ATCU12は、燃費要求等に基づいて、ロックアップクラッチ2aの締結が必要か否かを判定する。ロックアップクラッチ2aの締結が必要であれば、ステップS5に進み、ロックアップクラッチ2aの締結が必要でなければ、ステップS7に進み、通常の制御を行う。
ステップS5では、疑似負荷レベル信号を送信する。具体的には、ATCU12は、オイルポンプ5の実際の負荷にかかわらず、所定の大きさの負荷レベル信号を疑似負荷レベル信号としてECU11に送信する。
疑似負荷レベル信号は、エンジン回転速度Neをアイドリング回転速度Neiからタービン回転速度Ntまで引き上げるために必要なトルクをエンジン1が発生できるような値以上であって、ロックアップクラッチ2aの締結制御中において想定される実際の負荷のレベル(段階)よりも大きな負荷のレベル(段階)に設定される。
ATCU12は、ロックアップクラッチ2aの締結制御を実行している間、疑似負荷レベル信号の大きさを一定に維持する。
ステップS6では、エンジン1のトルクアップ及びロックアップクラッチ2aの締結制御を実行する。具体的には、ECU11は、ATCU12から送信された疑似負荷レベル信号に基づいて、エンジン1の出力トルクを上昇させる。また、ATCU12は、ロックアップクラッチ2aの締結制御を開始する。
このように、疑似負荷レベル信号に基づいてエンジン1のトルクを制御することにより、ロックアップクラッチ2aの締結制御中に、オイルポンプ5の負荷が上昇しても、エンジン1のトルクが短時間に急激に変動することがない。これにより、ロックアップクラッチ2aの締結に伴うショックやシャダーの発生を抑制することができる。
次に、本実施形態におけるロックアップクラッチ2aの締結制御を実行した際のエンジン1のトルクの変化について、図4を参照しながら説明する。
図4は、エンジン回転速度Neがタービン回転速度Ntを下回っている状態で、かつ、ロックアップクラッチ2aが解放された状態でコースト走行しているときに、ロックアップクラッチ2aを締結する締結制御を示すタイムチャートである。
時刻t11において、ATCU12がロックアップクラッチ2aの締結が必要であると判定すると、ATCU12は、エンジン1の回転速度(エンジン回転速度Ne)を上昇させるために、ECU11に対して疑似負荷レベル信号を出力する。
これにより、ETC11がエンジン1の出力トルクを増加させるので、エンジン回転速度Neが上昇する。ETC11は、エンジン1の出力トルクを所定値まで増加させる(時刻t12)。
時刻t13において、オイルポンプ5の負荷が上昇する。このとき、本実施形態では、ATCU12は、ECU11に出力する負荷レベル信号(疑似負荷レベル信号)を一定のまま維持する。オイルポンプ5の負荷が上昇した分、エンジン1のトルクが不足してしまい、エンジン回転速度Neの上昇度合いが低下する(時刻t14)。しかしながら、疑似負荷レベル信号は、予め想定される実際の負荷のレベル(段階)よりも大きな負荷のレベル(段階)に設定されているので、エンジン1のトルクがオイルポンプ5の負荷によって増減することがなく、疑似負荷レベル信号を用いていない場合(図3)に比べて、エンジン回転速度Neの変動(実際のオイルポンプ5の負荷とエンジン1のトルク変動のタイミングの違いによる変動)を抑制できる。
時刻t16において、オイルポンプ5の負荷が低下すると、エンジン回転速度Neが所望の回転速度まで上昇する(時刻t17)。このとき、ATCU12は、疑似負荷レベル信号を一定に維持する。このように、疑似負荷レベル信号を一定に維持することにより、図3に示す従来例とは異なり、エンジン回転速度Neが所望の回転速度を超えること(オーバーシュートすること)を抑制できる。
時刻t19において、ロックアップクラッチ2aの締結が完了すると、ATCU12は、ECU11に対する疑似負荷レベル信号の出力を終了する(時刻t20)。
以上のように、本実施形態では、ATCU12は、コースト走行中にロックアップクラッチ2aの締結制御を実行するときは、オイルポンプ5の実際の負荷にかかわらず、所定の大きさの負荷レベル信号を疑似負荷レベル信号としてECU11に出力する。そし、ECU11は、締結制御を実行している間、疑似負荷レベル信号に基づいてエンジン1のトルクを制御する。
このように、疑似負荷レベル信号に基づいてエンジン1のトルクを制御することにより、ロックアップクラッチ2aの締結制御中に、オイルポンプ5の負荷が上昇しても、エンジン1のトルクが短時間に急激に変動することがない。これにより、ロックアップクラッチ2aの締結に伴う振動やショックの発生を抑制できる。よって、ドライバに違和感を与えることを抑制できる。
なお、上記実施形態において、オイルポンプ5の負荷が所定値以上の場合には、ロックアップクラッチ2aの締結制御を禁止するようにしてもよい。このような状態でロックアップクラッチ2aの締結を実行すると、エンジン回転速度Neが大きく低下するため、ショックやシャダーなどが発生し、ドライバに違和感を与えるおそれがある。このため、オイルポンプ5の負荷が所定値以上の場合には、ロックアップクラッチ2aの締結を禁止することで、ショックやシャダーの発生を抑制し、ドライバに与える違和感を低減することができる。
また、上記実施形態では、疑似負荷レベル信号として段階的に変化する信号を例に説明したが、疑似負荷レベル信号は、連続的に変化する信号であってもよい。さらに、上記実施形態では、疑似負荷レベル信号を一定の大きさ維持していたが、ロックアップクラッチ2aを締結するために必要なオイルポンプ5の負荷に相当する負荷レベル信号と、自動変速機3を制御するために必要なオイルポンプ5の負荷に相当する負荷レベル信号と、のいずれか大きい方を疑似負荷レベル信号としてもよい。
以上のように構成された本発明の実施形態の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。
制御装置10は、エンジン1のトルクを制御するエンジン制御部(ECU11)と、無段変速機(自動変速機3)を制御し、オイルポンプ5の負荷に応じた負荷レベル信号をエンジン制御部(ECU11)に出力する変速機制御部(ATCU12)と、を有する。
変速機制御部(ATCU12)は、車両100のコースト走行中にロックアップクラッチ2aを解放状態から締結する締結制御を実行するときは、オイルポンプ5の実際の負荷にかかわらず、所定の大きさの負荷レベル信号を疑似負荷レベル信号としてエンジン制御部(ECU11)に出力し、エンジン制御部(ECU11)は、締結制御を実行している間、疑似負荷レベル信号に基づいてエンジン1のトルクを制御する。
疑似負荷レベル信号に基づいてエンジン1のトルクを制御することにより、ロックアップクラッチ2aの締結制御中に、オイルポンプ5の負荷が上昇しても、エンジン1のトルクが短時間に急激に変動することがない。これにより、ロックアップクラッチ2aの締結に伴うショックやシャダー(振動)の発生を抑制できる。よって、ドライバに違和感を与えることを抑制できる(請求項1、6に対応する効果)。
変速機制御部(ATCU12)は、締結制御を実行している間、疑似負荷レベル信号の大きさを維持する。
疑似負荷レベル信号の大きさを一定にすることにより、疑似負荷レベル信号の変動に伴うエンジン回転速度Neの変動を抑制できる。これにより、ロックアップクラッチ2aの締結時におけるショックやジャダー(振動)の発生を抑制できる(請求項2に対応する効果)。
変速機制御部(ATCU12)は、締結制御を実行している間、ロックアップクラッチ2aを締結するために必要な負荷レベル信号と、無段変速機(自動変速機3)を制御するために必要なオイルポンプ5の負荷レベル信号と、のいずれか大きい方を疑似負荷レベル信号としてエンジン制御部(ECU11)に出力する。
これにより、エンジン1のトルクを不必要に大きくすることが無いので、エネルギーの消費を抑制できる(請求項3に対応する効果)。
負荷レベル信号は、オイルポンプ5の負荷に応じて段階的に変化する。
オイルポンプ5の負荷を段階的に変化する負荷レベル信号として出力する場合には、オイルポンプ5の負荷が所定の値まで上昇しないと、次の負荷レベルに移行しないため、制御に遅れが生じやすい。このため、負荷レベル信号がオイルポンプ5の負荷に応じて段階的に変化する場合には、本実施形態の締結制御は特に有用である(請求項4に対応する効果)。
制御装置10は、オイルポンプ5の負荷が所定値以上の場合には、ロックアップクラッチ2aの締結制御を禁止する。
オイルポンプ5の負荷が高いと、それに応じてエンジン1のトルクを大きくしなければならない。しかしながら、負荷が高過ぎる状態で適切にロックアップクラッチ2aを締結することができない場合がある。このため、オイルポンプ5の負荷が所定値以上の場合には、ロックアップクラッチ2aの締結を禁止することで適切にロックアップクラッチ2aを締結することができる(請求項5に対応する効果)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したものに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
オイルポンプ5の実際の負荷に応じた負荷レベル信号が、疑似負荷レベル信号を超えない場合について説明したが、本実施形態のロックアップクラッチ2aの締結制御は、実際の負荷に応じた負荷レベル信号が疑似負荷レベル信号を超える場合にも適用できる。このような場合であっても、図3に示すような実際の負荷に応じた負荷レベルに基づいて制御を行う場合に比べて、エンジン回転速度Neの変動(実際のオイルポンプ5の負荷とエンジン1のトルク変動のタイミングの違いによる変動)を抑制できる。
1 エンジン(駆動源)
2 トルクコンバータ
2a ロックアップクラッチ
3 自動変速機(無段変速機)
5 オイルポンプ
10 制御装置
11 ECU(エンジン制御部)
12 ATCU(変速機制御部)
30 CVT(無段変速機構)
100 車両

Claims (6)

  1. エンジンと、
    無段変速機と、
    前記エンジンと前記無段変速機の間に設けられロックアップクラッチを有するトルクコンバータと、
    前記エンジンの動力によって駆動され、前記無段変速機及び前記ロックアップクラッチに油圧を供給するオイルポンプと、を備えた車両を制御する車両の制御装置であって、
    前記エンジンのトルクを制御するエンジン制御部と、
    前記無段変速機を制御し、前記オイルポンプの負荷に応じた負荷レベル信号を前記エンジン制御部に出力する変速機制御部と、を有し、
    前記変速機制御部は、前記車両のコースト走行中に前記ロックアップクラッチを解放状態から締結する締結制御を実行するときは、前記オイルポンプの実際の負荷にかかわらず、所定の大きさの前記負荷レベル信号を疑似負荷レベル信号として前記エンジン制御部に出力し、
    前記エンジン制御部は、前記締結制御を実行している間、前記疑似負荷レベル信号に基づいて前記エンジンのトルクを制御する、
    ことを特徴とする車両の制御装置。
  2. 請求項1に記載された車両の制御装置において、
    前記変速機制御部は、前記締結制御を実行している間、前記疑似負荷レベル信号の大きさを維持する、
    ことを特徴とする車両の制御装置。
  3. 請求項1に記載された車両の制御装置において、
    前記変速機制御部は、前記締結制御を実行している間、前記ロックアップクラッチを締結するために必要な前記オイルポンプの負荷レベル信号と、前記無段変速機を制御するために必要な前記オイルポンプの負荷レベル信号と、のいずれか大きい方を前記疑似負荷レベル信号として前記エンジン制御部に出力する、
    ことを特徴とする車両の制御装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載された車両の制御装置において、
    前記負荷レベル信号は、前記オイルポンプの負荷に応じて段階的に変化する、
    ことを特徴とする車両の制御装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載された車両の制御装置において、
    前記オイルポンプの負荷が所定値以上の場合には、前記ロックアップクラッチの前記締結制御を禁止する、
    ことを特徴とする車両の制御装置。
  6. エンジンと、
    無段変速機と、
    前記エンジンと前記無段変速機の間に設けられロックアップクラッチを有するトルクコンバータと、
    前記エンジンの動力によって駆動され、前記無段変速機及び前記ロックアップクラッチに油圧を供給するオイルポンプと、を備えた車両を制御する車両の制御方法であって、
    前記エンジンのトルクを制御するエンジン制御部と、
    前記無段変速機を制御し、前記オイルポンプの負荷に応じた負荷レベル信号を前記エンジン制御部に出力する変速機制御部と、を有し、
    前記変速機制御部は、前記車両のコースト走行中に前記ロックアップクラッチを解放状態から締結する締結制御を実行するときは、前記オイルポンプの実際の負荷にかかわらず、所定の大きさの前記負荷レベル信号を疑似負荷レベル信号として前記エンジン制御部に出力し、
    前記エンジン制御部は、前記締結制御を実行している間、前記疑似負荷レベル信号に基づいて前記エンジンのトルクを制御する、
    ことを特徴とする車両の制御方法。
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