JP2020034083A - クラッチユニット - Google Patents

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訓寛 三笠
Kunihiro Mikasa
訓寛 三笠
伸匡 東
Nobumasa Azuma
伸匡 東
小島 康敬
Yasutaka Kojima
康敬 小島
二本松 英雄
Hideo Nihonmatsu
英雄 二本松
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【課題】スプリングコイルを用いずに出力側外輪部材と出力側内輪部材との相対回転を抑制することができる車両用のクラッチユニットを提供する。【解決手段】クラッチユニット100は、出力側コロ付勢部材70を備えた出力側クラッチ60を有する。出力側コロ付勢部材70は、本体部71と爪部72とを一体的に有する。爪部72は、回転軸線の周方向において出力側クラッチコロ65の間に延出されている。出力側コロ付勢部材70は、爪部72が回転軸線方向に弾性的に変位することで、出力側クラッチコロ65を出力側内輪部材61と出力側外輪部材62に押し付けるロック状態と、出力側クラッチコロ65を出力側内輪部材61と出力側外輪部材62に押し付けないロック解除状態と、に切り替え可能に構成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、クラッチユニットに関する。
特許文献1などにより、車両用のクラッチユニットが知られている。
特許文献1に記載の車両用のクラッチユニットにおいて、出力側クラッチには、一対の出力側クラッチコロの間に出力側コロ付勢バネが設けられている。クラッチユニットの操作レバーを操作しない中立状態においては、スプリングコイルからなる出力側コロ付勢バネが出力側クラッチコロを楔状空間に押し込むように力を作用させている。これにより、出力側クラッチコロと出力側内輪部材と出力側外輪部材との間に摩擦力を生じている。このようにして中立状態において、出力側外輪部材と出力側内輪部材との相対回転が阻止されている。
特開2009−210114号公報
ところで、車両用のクラッチユニットにおいても小型化が要請されている。小型化の要請に応じて出力側コロ付勢バネも小型化しようとすると、スプリングコイルでは十分な弾性復元力が得られず、出力側外輪部材と出力側内輪部材との相対回転を抑制することが難しくなる。
そこで本発明は、スプリングコイルを用いずに出力側外輪部材と出力側内輪部材との相対回転を抑制することができる車両用のクラッチユニットを提供することを目的とする。
本発明にかかるクラッチユニットは、
車両用シートに用いられるクラッチユニットであって、
回転軸線回りに回転可能な操作レバーと、
前記操作レバーと一体的に前記回転軸線回りに回転する操作部材と、
前記回転軸線回りに回転可能であり、前記操作レバーに入力された操作力を車両用シートに出力する出力軸部材と、
前記操作レバーによって駆動され、前記操作レバーの回転を前記出力軸部材に伝達する入力側クラッチと、
前記入力側クラッチの回転トルクを前記出力軸部材に伝達し、前記出力軸部材の回転トルクを前記入力側クラッチに伝達させない出力側クラッチと、を有し、
前記出力側クラッチは、
出力側内輪部材と、
出力側外輪部材と、
前記出力側内輪部材と前記出力側外輪部材との間に形成された複数の楔状空間内にそれぞれ配置された複数の出力側クラッチコロと、
出力側コロ付勢部材を備え、
前記出力側コロ付勢部材は、
前記回転軸線方向において前記出力側内輪部材よりも前記入力クラッチ側および前記出力側外輪部材の一方に設けられ、前記回転軸線方向に直交する径方向に延びる本体部と、
前記回転軸線方向において前記出力側内輪部材よりも前記入力クラッチ側および前記出力側外輪部材の他方へ前記本体部から前記回転軸線に沿って延びる爪部と、を一体的に有し、
前記爪部は、前記回転軸線の周方向において前記出力側クラッチコロの間に延出されており、
前記出力側コロ付勢部材は、前記爪部が前記回転軸線方向に弾性的に変位することで、前記出力側クラッチコロを前記出力側内輪部材と前記出力側外輪部材に押し付けるロック状態と、前記出力側クラッチコロを前記出力側内輪部材と前記出力側外輪部材に押し付けないロック解除状態と、に切り替え可能に構成されているクラッチユニット。
上記クラッチユニットにおいて、
前記爪部が先端に向かって幅狭となるように、前記爪部の周方向の縁部に傾斜面が設けられていてもよい。
上記クラッチユニットにおいて、
前記本体部は、前記回転軸線の径方向の内方に向かって突出する内方突出部を有し、
前記内方突出部は、前記回転軸線方向について、先端に向かって前記爪部から離れる方向に傾斜していてもよい。
上記クラッチユニットにおいて、
前記本体部は、前記回転軸線方向において、前記出力側内輪部材よりも前記出力側外輪部材側に設けられていてもよい。
上記クラッチユニットにおいて、
前記爪部は、前記ロック解除状態において、前記出力側内輪部材と前記出力側外輪部材との相対回転時に前記出力側クラッチコロと当接し、前記出力側内輪部材と前記出力側外輪部材との相対回転時に前記爪部が前記出力側内輪部材とともに回転してもよい。
上記クラッチユニットにおいて、
前記出力側クラッチは、前記爪部が位置している一対の前記出力側クラッチコロの間に、前記出力側クラッチコロを離間する方向に付勢するバネ部材を有していてもよい。
本発明によれば、スプリングコイルを用いずに出力側外輪部材と出力側内輪部材との相対回転を抑制することができる車両用のクラッチユニットを提供することができる。
本実施形態に係るクラッチユニットを車両用シートリフタに適用した状態を示す側面図である。 クラッチユニットの分解斜視図である。 中立状態における入力側クラッチを示す図である。 中立状態における出力側クラッチを示す図である。 ロック状態における出力側クラッチを示す図である。 ロック解除状態における出力側クラッチを示す図である。
以下、本発明に係るクラッチユニットの実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るクラッチユニットを車両用シートリフタに適用した状態を示す側面図である。図1に示すように、本実施形態に係るクラッチユニット100は、車両用シート40に用いられる。車両用シート40は、着座シート40aと、背もたれ40bと、シートフレーム40cと、を有している。クラッチユニット100は、着座シート40aのシートフレーム40cに固定される。車両用シート40には、車両用シートリフタ41が搭載されている。車両用シートリフタ41は、クラッチユニット100を備えている。
車両用シートリフタ41は、セクターギヤ41fと、リンク機構と、を備えている。クラッチユニット100は、正逆に回転操作される操作レバー21を備えている。この操作レバー21によって正逆に回転駆動される出力軸部材30と一体のピニオンギヤ31が、車両用シートリフタ41のセクターギヤ41fと噛み合っている。
リンク機構は、略上下方向に延びる第一リンク部材41cと、略上下方向に延びる第二リンク部材41dと、略横方向に延びる第三リンク部材41eと、を備えている。
第一リンク部材41cの上部と第二リンク部材41dの上部は、それぞれシートフレーム40cにそれぞれ軸部材41c1,41d1で回転自在に連結されている。第一リンク部材41cの下部と第二リンク部材41dの下部は、それぞれシートスライドアジャスタ41bのスライド可動部材41b1にそれぞれ軸部材41c2,41d2で回転自在に連結されている。
第三リンク部材41eの一端は、軸部材41c1よりも上方で軸部材41e1により第一リンク部材41cに連結されている。第三リンク部材41eの他端は、セクターギヤ41fに軸部材41e2で回転自在に連結されている。
図1において、操作レバー21を反時計方向(上側)に回転させると、その回転方向の入力トルク(回転力)がピニオンギヤ31に伝達され、ピニオンギヤ31が反時計方向に回転する。すると、ピニオンギヤ31と噛合するセクターギヤ41fが時計方向に回転して、第三リンク部材41eが第一リンク部材41cの上部を上方に引っ張る。その結果、第一リンク部材41cと第二リンク部材41dが共に起立して、着座シート40aの座面が高くなる。着座シート40aの高さHを調整した後、操作レバー21に入力していた力を開放すると、操作レバー21が時計方向に回転して元の位置(以降の説明において、中立位置または中立状態と呼ぶ)に戻る。
また、操作レバー21を時計方向(下側)に回転させた場合は、上記とは逆の動作によって、着座シート40aの座面が低くなる。また、高さ調整後に操作レバー21を開放すると、操作レバー21が反時計方向に回転して元の位置(中立位置、中立状態)に戻る。
そして、操作レバー21を開放した状態では、クラッチユニット100によって出力軸部材30(ピニオンギヤ31)の回転にブレーキが掛けられる。このため、着座シート40aに上下方向の力が加わっても着座シート40aの上下方向への移動が阻止される。
<クラッチユニット>
次に、本実施形態に係るクラッチユニット100を説明する。以下に説明するクラッチユニット100の構成部品は、特に断らない限り基本的に金属製である。
図2は、クラッチユニット100の分解斜視図である。図2に示すように、クラッチユニット100は、操作レバー21と、出力軸部材30と、入力側クラッチ50と、出力側クラッチ60と、ハウジング11と、を備えている。
入力側クラッチ50は、操作レバー21によって駆動(作動)して、操作レバー21の回転を出力軸部材30に伝達する。出力側クラッチ60は、着座シート40aに上下方向の力が加わっても出力軸部材30の回転を阻止する。入力側クラッチ50と出力側クラッチ60は、ハウジング11に収容されている。ハウジング11は、操作レバー21の動作時に回転しない部材である。
出力軸部材30は、図2の左下から右上に延びる軸部材である。以降の説明において、「軸方向」とは出力軸部材30の延びる方向を意味する。図2に示したように、出力軸部材30は、図2の左方から右方に向かって、出力側クラッチ60と入力側クラッチ50とをこの順に貫通している。以降の説明において、図2における左下側を軸方向における出力側、図2における右上側を軸方向における入力側と呼ぶことがある。
出力軸部材30には、ピニオンギヤ31と、大径円柱部32と、スプライン部33と、小径円柱部34とが、軸方向における出力側から入力側に向かってこの順に設けられている。出力軸部材30は、軸方向に延びる回転軸線回りに回転可能である。
ピニオンギヤ31は、出力軸部材30の軸方向における出力側の端部に設けられている。大径円柱部32は、後述する出力側クラッチ60の出力側外輪部材62に固定されるメタルブッシュ13を貫通している。小径円柱部34は、後述する入力側クラッチ50の入力側内輪部材51および入力側外輪部材52と、ハウジング11とを貫通している。スプライン部33の外周面には複数の溝部が形成されている。スプライン部33は、後述する出力側クラッチ60の出力側内輪部材61にスプライン結合されている。
出力軸部材30の小径円柱部34には、ストッパリング36が装着されている。ストッパリング36は、円筒状の嵌合部36aと、嵌合部36aよりも軸方向における出力側に位置する円板状のフランジ部36bとを有している。嵌合部36aに出力軸部材30の小径円柱部34が嵌め込まれる。フランジ部36bは、後述する操作板22、ハウジング11、入力側クラッチ50、および出力側クラッチ60が出力軸部材30から抜け出ることを防止する。
ハウジング11は、カップ状(有底円筒状)の部材であり、底面11aと筒状部11bとを有している。筒状部11bの底面11aよりも軸方向における出力側の端部に、径方向に突出する2個の固定フランジ11cが形成されている。固定フランジ11cには、固定ボルト挿通孔11dが設けられている。この固定ボルト挿通孔11dに挿し込んだボルト(図示略)をシートフレーム40cのネジ孔にねじ込むことで、ハウジング11がシートフレーム40cに固定される。なお、ハウジング11にかしめ部を設けて、該かしめ部をシートフレーム40cにかしめることで、ハウジング11をシートフレーム40cに固定してもよい。
一方の固定フランジ11cには、バネ係止片24aを有するバネ係止部24が固定されている。バネ係止片24aは、ハウジング11の筒状部11bに沿って軸方向における入力側へ延びている。
底面11aの径方向における中心部には、バーリング加工によって、筒状の軸受11gが形成されている。軸受11gは、底面11aから軸方向の入力側に向かって延びている。軸受11gは出力軸部材30をハウジング11に対して回転可能に支持している。また、底面11aには、円弧状の長孔からなる3つの窓部11hと、この窓部11hの縁部から軸方向の出力側に向かって延びる3つの突出片11iとが形成されている。
操作レバー21は、例えば、合成樹脂から成形されたもので、後述する操作板22に固定されている。操作レバー21は、操作板22に固定される固定部21aと、固定部21aから径方向における外方へ延びる棒状の把持部21bと、を有している。
操作板22は、軸方向において、ハウジング11と操作レバー21の間に設けられている。操作板22は、操作者が操作レバー21の把持部21bを把持して操作レバー21を回転軸線の回りに正逆に回転操作すると、操作レバー21と一体に正逆に回転する。
操作板22は、径方向における中央に挿通孔22aを有している。この挿通孔22aには、出力軸部材30の小径円柱部34が挿通されている。また、操作板22は、挿通孔22aの周りに、矩形状の3つの係合孔22bと、円形の固定孔22cとを有している。固定孔22cに挿通させたネジ(図示略)を操作レバー21にねじ込むことで操作板22が操作レバー21に固定される。
操作板22の外周縁には、操作片部22dと、一対の規制片部22eと、が設けられている。操作片部22dは、一対の規制片部22eの間に設けられている。操作片部22dと一対の規制片部22eとは、軸方向における出力側に向かって延びている。
ハウジング11の外周には、戻しばね23が設けられている。戻しばね23は、操作レバー21に操作力が加わらないときに、操作レバー21および操作板22を中立位置に復帰させるばねである。戻しばね23は、例えば両自由端部23aを互いに接近させた円弧状をなす板ばねである。戻しばね23の両自由端部23aの間には、ハウジング11に固定されたバネ係止部24のバネ係止片24aと、操作板22の操作片部22dとが配置されている。
操作者が操作レバー21に操作力を加えない状態(中立状態)では、戻しばね23の一対の自由端部23aが共にバネ係止片24aおよび操作片部22dに当接しており、操作レバー21が中立位置に支持されている。操作者が操作レバー21を回転軸線の回りにおける正逆のいずれかに回転させると、操作レバー21と共に操作板22がハウジング11に対して回転する。すると、一対の自由端部23aのうちの一方の自由端部23aがハウジング11に固定されたバネ係止片24aとの係合状態を維持し、他方の自由端部23aが操作板22の操作片部22dに係合して一方の自由端部23aから離反する方向に移動する。したがって、戻しばね23が撓んで中立位置への復帰力が作用した状態となる。
操作レバー21の回転量が所定量に達すると、操作板22の規制片部22eが、バネ係止片24aに当接している自由端部23aに当接し、操作レバー21のそれ以上の回転が規制される。
<入力側クラッチ>
入力側クラッチ50は、入力側内輪部材51と、入力側外輪部材52と、操作ブラケット54(操作部材の一例)と、入力側クラッチコロ55(入力側伝達部材の一例)と、入力側コロ付勢バネ56とを備えている。
入力側内輪部材51は、軸方向に延びる円柱状の部材である。入力側内輪部材51は、中心に出力軸部材30の小径円柱部34が挿通される挿通孔51aを有している。入力側内輪部材51の外周縁には、外方へ膨出する3つの楔カム部51cが等間隔に設けられている。入力側内輪部材51の軸方向における入力側の面には、図示せぬ3つの突起部が形成されている。
操作ブラケット54は、略円板状の部材である。操作ブラケット54は、径方向における中心に出力軸部材30の小径円柱部34が挿通される挿通孔54aを有している。また、操作ブラケット54は、入力側内輪部材51の突起部が嵌合される3つの嵌合孔54bを有している。入力側内輪部材51の突起部51bと嵌合孔54bとの嵌合構造によって、それぞれ別体の入力側内輪部材51と操作ブラケット54とは、互いに一体的に回転するように、かつ、軸方向に相対移動可能に連結されている。
操作ブラケット54の外周縁には、3つの爪部54cが設けられている。これらの爪部54cは、ハウジング11の底面11aに形成された窓部11hを貫通し、操作板22の係合孔22bに嵌合されている。これにより、操作ブラケット54は、操作板22と連結されて操作板22と一体的に回転するように構成されている。
入力側外輪部材52は、底部52bと、外輪部52cと、固定部52dと、を有している。底部52bは、円板状の部位である。底部52bの径方向における中心に出力軸部材30の小径円柱部34が挿通される挿通孔52aが設けられている。外輪部52cは、底部52bの外縁部から軸方向における入力側へ延びるように形成された円筒状の部位である。外輪部52cの軸方向における出力側の端部に底部52bが設けられている。固定部52dは、挿通孔52aの外縁から軸方向の出力側へ突出されている。固定部52dの外周面には、スプライン溝が形成されている。固定部52dは、後述する出力側クラッチ60の解除ブラケット64とスプライン結合する。
図3は、中立状態における入力側クラッチ50を示している。図3は、図2のIII−III矢視図である。
図3に示すように、入力側外輪部材52の内周面と入力側内輪部材51の外周面との間には、隙間が設けられている。入力側外輪部材52の内周面は円周面である一方で、入力側内輪部材51の外周面には外方へ膨出する3つの楔カム部51cが設けられている。このため、入力側外輪部材52の内周面と入力側内輪部材51の外周面との間の隙間には、径方向の両端が楔状に先細りになった部分が形成されている。この隙間に、ハウジング11の突出片11iが突出している。操作レバー21によって入力側内輪部材51が回転されると、突出片11iが入力側クラッチコロ55の動きを規制する。
入力側クラッチ50は、6個の入力側クラッチコロ55と、3個の入力側コロ付勢バネ56と、を有している。入力側クラッチコロ55および入力側コロ付勢バネ56は、入力側内輪部材51の外周面と、入力側外輪部材52の外輪部52cの内周面との間に配置されている。
入力側コロ付勢バネ56は、径方向について、入力側内輪部材51の楔カム部51c同士の間に配置されている。また、入力側クラッチコロ55は、入力側内輪部材51の楔カム部51cの両側に一対ずつ配置されている。一対の入力側クラッチコロ55の間に、ハウジング11の突出片11iが配置されている。つまり入力側内輪部材51と入力側外輪部材52との間の隙間には、反時計回りに、入力側コロ付勢バネ56、入力側クラッチコロ55、突出片11i、入力側クラッチコロ55がこの順に設けられている。
<入力側クラッチの動作>
図3に示すように、中立状態において、入力側クラッチ50では、入力側クラッチコロ55が入力側コロ付勢バネ56に接触しており、入力側クラッチコロ55が入力側コロ付勢バネ56によって楔カム部51cの頂部へ向かって付勢されている。このため、中立状態において、入力側クラッチコロ55が入力側内輪部材51と入力側外輪部材52とに食い込んでいる。
この中立状態において、操作レバー21が中立位置(中立状態における無負荷状態の操作レバー21の位置)からユーザが操作レバー21を反時計方向に回転させようとすると、操作レバー21の回転が、操作板22および操作ブラケット54を介して入力側内輪部材51に伝達される。つまり、操作レバー21とともに入力側内輪部材51が反時計方向に回転しようとする。
入力側内輪部材51と入力側外輪部材52との間の、時計方向に向かって幅狭となった楔状空間に、入力側クラッチコロ55が設けられている。入力側内輪部材51が反時計方向に回転しようとすると、入力側内輪部材51の内周面は、入力側クラッチコロ55を時計方向に向かって幅狭となった楔状空間に食い込ませようとする力を作用させる。このような力を受けると入力側クラッチコロ55は、入力側外輪部材52の内周面に、径方向の外側に押し付ける成分と反時計方向に押し付ける成分を有する力を作用させる。入力側クラッチコロ55は、入力側外輪部材52に反時計方向に押す力を作用させる。このようにして、入力側内輪部材51が反時計方向に回転すると、入力側クラッチコロ55とともに入力側外輪部材52が反時計方向に回転する。
<出力側クラッチ>
図2に戻り、出力側クラッチ60は、出力側内輪部材61と、出力側外輪部材62と、解除ブラケット64と、出力側クラッチコロ65と、出力側コロ付勢部材70と、を備えている。
出力側外輪部材62は、略円筒状の部材である。出力側外輪部材62は、出力軸部材30と同軸に設けられ、出力側内輪部材61に対して相対回転可能である。出力側外輪部材62は、出力側内輪部材61の外周側に配置されている。出力側外輪部材62の内周面は、メタルブッシュ13の円筒部13bを介して出力軸部材30の大径円柱部32を回転可能に支持している。メタルブッシュ13のフランジ部13aによって、出力側内輪部材61が出力軸部材30から抜け出ることが防止されている。メタルブッシュ13の円筒部13bは樹脂製である。メタルブッシュ13は、出力軸部材30に摩擦力を作用させて、車両用シート40を下降させる際の出力軸部材30の回転速度を抑制する。
出力側外輪部材62は、円板状の底部62aと、底部62aから軸方向の入力側に延びる筒状の第一円筒部62bと、底部62aから軸方向の出力側に延びる第二円筒部62cと、を備えている。第二円筒部62cは、第一円筒部62bよりも小径である。
出力側外輪部材62の外周縁には、2か所にテーパ部62dが設けられている。ハウジング11に設けられたかしめ部11fを径方向内側に折り曲げてこの出力側外輪部材62の外周縁にかしめることにより、出力側外輪部材62はハウジング11に対して回転不能に固定されている。
出力側内輪部材61は、略円筒状の部材である。出力側内輪部材61は、出力軸部材30と同軸に設けられ、出力軸部材30と一体に回転する。出力側内輪部材61は、出力側外輪部材62の第一円筒部62bよりも小径の部材である。
出力側内輪部材61の内周面には複数の溝部が設けられ、出力軸部材30のスプライン部33が結合されるスプライン部61aとされている。出力側内輪部材61の軸方向における入力側の面には、6つの突起部61bが形成されている(図4参照)。出力側内輪部材61の外周部には、外方へ膨出する6つの楔カム部61cが等間隔に形成されている。
解除ブラケット64は、略円板状の部材であり、出力側内輪部材61よりも軸方向の入力側に配置されている。解除ブラケット64は、入力側クラッチ50から付与される力を出力側クラッチコロ65に伝達可能である。解除ブラケット64の外径は、出力側内輪部材61の外径より大きく、かつ、出力側外輪部材62の第一円筒部62bの内径よりも小さく形成されている。解除ブラケット64は、出力側内輪部材61、出力側外輪部材62、入力側内輪部材51、および入力側外輪部材52とは別体の部材である。
解除ブラケット64の中央部には、内周面に複数の溝部を有する第一係合穴64aが形成されている。第一係合穴64aは、入力側外輪部材52の固定部52dとスプライン結合する。これにより、解除ブラケット64は、入力側外輪部材52と共に回転可能とされている。
解除ブラケット64は、出力側内輪部材61の出力側に突出する突起部61b(図4参照)が挿入される複数の長孔64bを有している。これらの長孔64bは、それぞれ周方向に延びる長孔である。この長孔64b内で突起部61bが周方向へ僅かに変位可能とされている。つまり、解除ブラケット64と出力側内輪部材61とは、長孔64b内で突起部61bが変位する範囲で相対的に回転可能とされている。
解除ブラケット64の外周縁には、軸方向における出力側に向かって延びる6つの爪部64cが設けられている。爪部64cは一対の出力側クラッチコロ65の間に設けられている。
出力側コロ付勢部材70は、本体部71と爪部72とを一体的に有している。出力側コロ付勢部材70は、ダイヤフラムのような形状を有している。
本体部71は、回転軸線方向において出力側内輪部材61よりも出力側外輪部材62の一方に設けられ、回転軸線方向に直交する径方向に延びている。本体部71は、略リング状である。本体部71は内周縁から回転軸線の径方向の内側に突出する内方突出部73を有している。この内方突出部73は、回転軸線方向について爪部72から離れる方向に突出している。
爪部72は、回転軸線方向において出力側内輪部材61よりも入力側クラッチ50側へ本体部71から回転軸線に沿って延びている。爪部72は、回転軸線の周方向において一対の出力側クラッチコロ65の間に延出されている。本実施形態において出力側コロ付勢部材70の外周縁の3か所に設けられている。
なお図示した例とは異なり、出力側コロ付勢部材70は、回転軸線方向において出力側内輪部材61よりも入力側クラッチ50側に設けられてもよい。この場合、爪部72は、回転軸線方向において出力側内輪部材61よりも入力側クラッチ50側へ本体部71から回転軸線に沿って延びる。
図4は、中立状態における出力側クラッチ60を示している。図4は、図2におけるIV−IV線矢視図である。図4に示すように、出力側外輪部材62の内周面と出力側内輪部材61の外周面との間には、隙間が設けられている。出力側外輪部材62の内周面は円周面である一方で、出力側内輪部材61の外周面には外方へ膨出する楔カム部61cが設けられている。このため、出力側外輪部材62の内周面と出力側内輪部材61の外周面との間の隙間には、径方向の両端が楔状に先細りになった部分が形成されている。これらの部分の隙間に、解除ブラケット64の爪部64cが突出している。解除ブラケット64が回転されると、爪部64cが隙間の内部を移動する。
出力側クラッチ60は、12個の出力側クラッチコロ65を有している。出力側クラッチコロ65および出力側コロ付勢部材70の爪部72は、出力側内輪部材61の外周面と、出力側外輪部材62の内周面との間の隙間に配置されている。出力側クラッチコロ65は、出力側内輪部材61の外周面と出力側外輪部材62の内周面との間に配置されて、出力側内輪部材61と出力側外輪部材62との間で回転力を伝達可能な部材である。出力側クラッチコロ65は、軸方向における入力側の面が解除ブラケット64の爪部64cに当接するように設けられている。
出力側コロ付勢部材70の爪部72は、径方向について、出力側内輪部材61の楔カム部61c同士の間に配置されている。また、出力側クラッチコロ65は、出力側内輪部材61の楔カム部61cの両側に一対ずつ配置されている。これらの一対の出力側クラッチコロ65の間に、解除ブラケット64の爪部64cが配置されている。これらの出力側クラッチコロ65は、爪部72によって楔カム部61cの頂部へ向かって付勢されている。出力側内輪部材61と出力側外輪部材62との間の隙間には、反時計回りに、解除ブラケット64の爪部64c、出力側クラッチコロ65、出力側コロ付勢部材70の爪部72、出力側クラッチコロ65がこの順で設けられている。
<出力側クラッチの動作>
図4は、中立状態における出力側クラッチ60を示している。図4に示すように、中立状態において、出力側クラッチ60では、出力側クラッチコロ65が出力側コロ付勢部材70の爪部72によって楔カム部61cの頂部へ向かって付勢されている。出力側コロ付勢部材70の爪部72によって出力側クラッチコロ65が付勢される様子については後述する。これにより、出力側クラッチコロ65が、出力側内輪部材61における楔カム部61cと出力側外輪部材62における第一円筒部62bの内周面との間の楔状の隙間に食い込んでいる。
より具体的に、第一出力側クラッチコロ65aと、第一出力側クラッチコロ65aと爪部72を介して反時計側に位置する第二出力側クラッチコロ65bを用いて説明する。
第一出力側クラッチコロ65aが位置している隙間は、反時計方向に向かって先細りの楔形状である。第一出力側クラッチコロ65aは、爪部72によって反時計方向に付勢されている。このため、第一出力側クラッチコロ65aは、反時計方向に出力側内輪部材61と出力側外輪部材62とに食い込んでいる。
第二出力側クラッチコロ65bが位置している隙間は、時計方向に向かって先細りの楔形状である。第二出力側クラッチコロ65bは、爪部72によって時計方向に付勢されている。このため、第二出力側クラッチコロ65bは、時計方向に出力側内輪部材61と出力側外輪部材62とに食い込んでいる。
ここで出力側外輪部材62は、ハウジング11に対して移動不可能である。また、第一出力側クラッチコロ65aおよび第二出力側クラッチコロ65bは、出力側内輪部材61と出力側外輪部材62の両者に反時計方向および時計方向に食い込んでいる。このため、出力側内輪部材61および出力側外輪部材62は回転できない。この結果、出力側内輪部材61にスプライン結合されている出力軸部材30も回転できない。
次に、図5を用いて出力側コロ付勢部材70が出力側クラッチコロ65を付勢する様子を図5を用いて説明する。図5は、中立状態における出力側クラッチ60の出力側コロ付勢部材70を示す模式図である。図5においてハウジング11とメタルブッシュ13は回転軸線方向に沿った断面を示している。
図5に示すように、爪部72の周方向の両縁部には傾斜面74が設けられており、爪部72は先端に向かって幅狭となっている。図5に示した中立状態において、出力側コロ付勢部材70の傾斜面74が一対の出力側クラッチコロ65に当接している。また、出力側コロ付勢部材70の本体部71の内方突出部73がメタルブッシュ13に当接している。出力側コロ付勢部材70は、出力側クラッチコロ65とメタルブッシュ13との間で弾性的に圧縮された状態で設けられている。このため、出力側コロ付勢部材70には、爪部72を回転軸線の入力側(図5の右方)に移動させようとする弾性復元力が作用している。
爪部72と出力側クラッチコロ65とは傾斜面74を介して接触しているため、爪部72を先端側に押す軸方向の弾性復元力によって、一対の出力側クラッチコロ65には周方向に離間させようとする力が作用している。つまり一対の出力側クラッチコロ65には、楔状空間に食い込ませようとする力が作用している。このようにして、出力側クラッチ60のロック状態が維持されている。
このように、中立状態では、出力側内輪部材61と出力側外輪部材62とが、回転不能な状態とされているので、車両用シート40側から出力軸部材30に回転力が付与されても出力軸部材30は回転することがない。これにより、車両用シート40は、その高さが保持された状態で固定される。
次に出力側クラッチ60が出力軸部材30を回転させる場合を説明する。
操作レバー21が反時計方向に回転されると、上述したように入力側クラッチ50の入力側外輪部材52が反時計方向に回転する。入力側外輪部材52は解除ブラケット64とスプライン結合されている。このため、操作レバー21が反時計方向に回転されると、解除ブラケット64も反時計方向に回転する。
解除ブラケット64は、長孔64bを介して出力側内輪部材61の突起部61bと結合されている。このため、解除ブラケット64は、(1)まず出力側内輪部材61が回転しない状態で反時計方向に回転し、(2)突起部61bが長孔64bの縁に当接した後に出力側内輪部材61とともに反時計方向に回転する。
(1)出力側内輪部材61が回転しない状態で解除ブラケット64が反時計方向に回転すると、解除ブラケット64の爪部64cが出力側クラッチコロ65を反時計方向に押す。すると、出力側内輪部材61と出力側外輪部材62との間の時計方向に幅狭となる楔状空間に食い込んでいた出力側クラッチコロ65の出力側内輪部材61と出力側外輪部材62との当接状態が解除される。
また、出力側内輪部材61が反時計方向に回転しようとすると、出力側内輪部材61と出力側外輪部材62との間の反時計方向に幅狭となる楔状空間に食い込んでいた出力側クラッチコロ65は、出力側内輪部材61との間の摩擦力が作用しなくなり、出力側内輪部材61との当接状態が解除される。
このように、出力側クラッチコロ65の出力側内輪部材61と出力側外輪部材62との当接状態が解除された状態では、出力側内輪部材61は出力側外輪部材62に対して相対回転可能になる。
出力側内輪部材61が出力側外輪部材62に対して相対回転可能な状態になった後、(2)出力側内輪部材61の突起部61bが解除ブラケット64の長孔64bの縁に当接する。すると、解除ブラケット64とともに出力側内輪部材61が反時計方向に回転する。
図6は、このように出力側クラッチコロ65の出力側内輪部材61と出力側外輪部材62との当接状態が解除された状態における図5と同様の視点で出力側クラッチ60を示している。
図6に示すように、出力側クラッチコロ65は解除ブラケット64の爪部64cに周方向に押された結果、一対の出力側クラッチコロ65の間隔が狭くなっている。このため、出力側コロ付勢部材70の傾斜面74が一対の出力側クラッチコロ65から押されて、爪部72が回転軸線の入力側から出力側に向かう力(図6における右方から左方に向かう力)を受ける。すると、出力側コロ付勢部材70は弾性変形して出力側クラッチコロ65を出力側内輪部材61と出力側外輪部材62に押し付けないロック解除状態になる。
このように出力側クラッチ60は、中立状態で操作レバー21に操作力が作用しない状態では出力軸部材30を回転させず、操作レバー21に操作力が作用した状態でのみ出力軸部材30を回転させるように構成されている。
なお、操作レバー21を中立位置に戻して解除ブラケット64が中立位置に戻ると、出力側コロ付勢部材70は弾性復元力により爪部72が回転軸線方向の入力側(図6の右方)に戻り、再び出力側コロ付勢部材70は出力側クラッチコロ65を楔状空間に食い込ませる力を作用させるロック状態に戻る。
本実施形態に係るクラッチユニットによれば、特許文献1の楔状空間内に設けた小さなバネによってコロを付勢する構成とは異なり、楔状空間の外に設けられた複数の爪部72が本体部71に一体的に設けられた出力側コロ付勢部材70によって出力側クラッチコロ65に大きな付勢力を作用させることができる。大きな付勢力によって出力側クラッチコロ65と出力側内輪部材61との間および出力側クラッチコロ65と出力側外輪部材62との間には、大きな摩擦力が作用しており、この状態をより強固に維持することができる。これにより、中立状態において意図せず出力軸部材30が回転しにくいクラッチユニット100を提供できる。
本実施形態に係るクラッチユニットにおいて、爪部72が先端に向かって幅狭となるように爪部72の周方向の縁部に傾斜面74が設けられている。解除ブラケット64で出力側クラッチコロ65を周方向に移動させると、出力側クラッチコロ65によって傾斜面74が押され、爪部72が回転軸線方向に簡単に移動することができる。
本実施形態に係るクラッチユニット100において、本体部71は、回転軸線の径方向の内方に向かって突出する内方突出部73を有し、この内方突出部73は、回転軸線方向について、先端に向かって爪部72から離れる方向に傾斜している。内方突出部73がメタルブッシュ13と当接しており、出力側コロ付勢部材70に回転軸線方向の弾性復元力を作用させることができる。これにより、爪部72をスムーズに回転軸線方向に移動させることができる。
本実施形態に係るクラッチユニット100において、本体部71は、回転軸線方向において、出力側内輪部材61よりも出力側外輪部材62側に設けられている。本実施形態においては、出力側内輪部材61は回転軸線方向に突出する突起部61bが解除ブラケット64の長孔64bに挿入されることにより、出力側内輪部材61と解除ブラケット64とが一体的に回転可能とされている。本実施形態のように、本体部71が、回転軸線方向において、出力側内輪部材61よりも出力側外輪部材62側に設けられていれば、突起部61bを安定的に長孔64bに挿入された状態を維持しやすい。
本実施形態に係るクラッチユニット100において、爪部72は、ロック解除状態において、出力側内輪部材61と出力側外輪部材62との相対回転時に出力側クラッチコロ65と当接し、出力側内輪部材61と出力側外輪部材62との相対回転時に爪部72が出力側内輪部材61とともに回転する。このような構造により、出力側コロ付勢部材70を出力側内輪部材61とともに回転させることができる。
本実施形態に係るクラッチユニット100において、出力側クラッチ60は、爪部72が位置している一対の出力側クラッチコロ65の間に、出力側クラッチコロ65を離間する方向に付勢するバネ部材66を有している(図2参照)。バネ部材66によって、出力側クラッチコロ65に楔空間に食い込ませる力をより大きく作用させることができ、より強固にロック状態を維持できる。
11 ハウジング
13 メタルブッシュ
21 操作レバー
22 操作板
23 戻しばね
24 バネ係止部
30 出力軸部材
36 ストッパリング
40 車両用シート
41 車両用シートリフタ
50 入力側クラッチ
51 入力側内輪部材
52 入力側外輪部材
54 操作ブラケット
55 入力側クラッチコロ
56 入力側コロ付勢バネ
60 出力側クラッチ
61 出力側内輪部材
62 出力側外輪部材
64 解除ブラケット
64b 長孔
64c 爪部
65 出力側クラッチコロ
66 バネ部材
70 出力側コロ付勢部材
71 本体部
72 爪部
73 内方突出部
74 傾斜面
100 クラッチユニット

Claims (6)

  1. 車両用シートに用いられるクラッチユニットであって、
    回転軸線回りに回転可能な操作レバーと、
    前記操作レバーと一体的に前記回転軸線回りに回転する操作部材と、
    前記回転軸線回りに回転可能であり、前記操作レバーに入力された操作力を車両用シートに出力する出力軸部材と、
    前記操作レバーによって駆動され、前記操作レバーの回転を前記出力軸部材に伝達する入力側クラッチと、
    前記入力側クラッチの回転トルクを前記出力軸部材に伝達し、前記出力軸部材の回転トルクを前記入力側クラッチに伝達させない出力側クラッチと、を有し、
    前記出力側クラッチは、
    出力側内輪部材と、
    出力側外輪部材と、
    前記出力側内輪部材と前記出力側外輪部材との間に形成された複数の楔状空間内にそれぞれ配置された複数の出力側クラッチコロと、
    出力側コロ付勢部材を備え、
    前記出力側コロ付勢部材は、
    前記回転軸線方向において前記出力側内輪部材よりも前記入力クラッチ側および前記出力側外輪部材の一方に設けられ、前記回転軸線方向に直交する径方向に延びる本体部と、
    前記回転軸線方向において前記出力側内輪部材よりも前記入力クラッチ側および前記出力側外輪部材の他方へ前記本体部から前記回転軸線に沿って延びる爪部と、を一体的に有し、
    前記爪部は、前記回転軸線の周方向において前記出力側クラッチコロの間に延出されており、
    前記出力側コロ付勢部材は、前記爪部が前記回転軸線方向に弾性的に変位することで、前記出力側クラッチコロを前記出力側内輪部材と前記出力側外輪部材に押し付けるロック状態と、前記出力側クラッチコロを前記出力側内輪部材と前記出力側外輪部材に押し付けないロック解除状態と、に切り替え可能に構成されているクラッチユニット。
  2. 前記爪部が先端に向かって幅狭となるように、前記爪部の周方向の縁部に傾斜面が設けられている、請求項1に記載のクラッチユニット。
  3. 前記本体部は、前記回転軸線の径方向の内方に向かって突出する内方突出部を有し、
    前記内方突出部は、前記回転軸線方向について、先端に向かって前記爪部から離れる方向に傾斜している、請求項1に記載のクラッチユニット。
  4. 前記本体部は、前記回転軸線方向において、前記出力側内輪部材よりも前記出力側外輪部材側に設けられている、請求項1に記載のクラッチユニット。
  5. 前記爪部は、前記ロック解除状態において、前記出力側内輪部材と前記出力側外輪部材との相対回転時に前記出力側クラッチコロと当接し、前記出力側内輪部材と前記出力側外輪部材との相対回転時に前記爪部が前記出力側内輪部材とともに回転する、請求項1に記載のクラッチユニット。
  6. 前記出力側クラッチは、前記爪部が位置している一対の前記出力側クラッチコロの間に、前記出力側クラッチコロを離間する方向に付勢するバネ部材を有している、請求項1に記載のクラッチユニット。
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