JP2020033265A - 皮膚外用剤 - Google Patents

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【課題】本発明はレシチンを用いた乳化組成物において、安定かつ高い保湿効果を発揮する皮膚外用剤を提供することを課題とする。【解決手段】本発明は、下記(A)〜(C)を含有する皮膚外用剤(A)レシチン(B)ヤシ油(C)ステロールエステルから選択される1種又は2種以上を提供する。【選択図】 図1

Description

本発明は、レシチンとヤシ油とステロールエステルから選択される1種又は2種以上を併用してなる皮膚外用剤に関する。
従来、乳液、クリーム等のスキンケア化粧料には、保湿効果により肌にうるおいを与え、肌を乾燥から保護し、肌荒れを予防する等のいわゆるスキンケア効果に優れるとともに、抗老化効果、美白効果等のアンチエイジング効果にも優れることが要求されている。これらの要求に応えるためには、抗老化成分、美白成分等の有効成分を効率的に肌内部に滲透させることが重要である。そのため、従来から、角層を透過し肌内部に有効成分を効率的に到達させるために、種々の剤型上の工夫がなされて来ている。
具体的な技術の一つとして、活性剤相、いわゆるD相を経て乳化を行うことで、乳化油滴の粒径を細かくし、その油滴に存在する有効成分を肌内部へ到達させやすくする試みがなされている。(例えば、特許文献1または特許文献2参照)しかしながら、これらの技術においては、保湿等の基本的なスキンケア効果においては優れるものの、有効成分を肌内部に効率的に浸透させる効果については未だ不十分であった。
また、肌内部へ有効成分を効率的に到達させる効果に優れた技術として、肌との親和性が高いリン脂質等の二重膜構造を有する小球体であるベシクルがある。例えば、(特許文献3または特許文献4参照)しかしながら、この技術においては、有効成分を効率的に到達させる効果には秀でるものの、保湿効果等の基本的なスキンケア効果が低下するという課題を有する場合があった。
特開平09−255529号公報 特開2012−92082号公報 特開平11−130651号公報 再公表特許公報WO2008/149601号
本発明はレシチンを用いた乳化組成物において、安定かつ高い保湿効果を発揮する皮膚外用剤を提供することを課題とする。
本発明は、
下記(A)〜(C)を含有する皮膚外用剤
(A)レシチン
(B)ヤシ油
(C)ステロールエステルから選択される1種又は2種以上
を提供する。
本発明の皮膚外用剤は、レシチンとヤシ油とステロールエステルから選択される1種又は2種以上を併用して用いることにより、皮膚への保湿効果が相乗的に向上する。
図1は、3成分を併用することにより、皮表角層水分量が向上することを示す図である。
以下本発明を実施するための形態を説明する。
本発明の皮膚外用剤は、化粧品、医薬部外品、医薬品等のいずれの用途にも用いられ得る。
本発明に用いるレシチンとしては、大豆レシチン、卵黄レシチン等動植物由来の天然レシチンの他、これらの生成物や工業的に合成されたものを用いることができる。また、前記レシチンのリゾ体、水素添加物及び水酸化物並びにリゾ体の水素添加物及び水酸化物も使用できる。本発明においては使用感の観点から水素添加大豆レシチンを用いることが好ましい。
本発明における当該製剤へのレシチンの配合量としては、通常0.1〜3重量%が好ましい。0.1重量%未満では安定な乳化物が得られない場合がある。
本発明に用いるヤシ油はココヤシCocos nuciferaの種子から得た脂肪油である。ヤシ油として市販の、NIKKOL TRIFAT C−24(製造元:日本サーファクタント工業株式会社)、COCONUT OIL−EXTRA VIRGIN−CERTIFIED ORGANIC(製造元:The Hallstar Company)を用いることができる。
本発明における当該製剤へのヤシ油の配合量としては、通常0.1〜10重量%が好ましい。
本発明に用いるステロールエステルはステロール骨格を有する油剤である。ステロール骨格を有する誘導体で医薬品、化粧品に用いられるものであれば特に限定されないが、特に、脂肪酸とのエステルが好ましい。
ステロールエステルの中でステロールとしては、シトステロール、カンペステロール、スティグマステロール、ブラシカステロール等のフィトステロール;コレステロール、ジヒドロコレステロール、コレスタノール、ラノステロール等の動物性ステロール;デヒドロエルゴステロール、等の菌類性ステロール等から自由に選択でき、これらの水添物およびこれらの混合物でもよい。抽出等によって得られるステロールの混合物を用いても良い。この中でも、フィトステロール、ラノステロール、コレステロールまたはジヒドロコレステロールが好ましく、フィトステロールが特に好ましい。
脂肪酸としては、炭素数は2〜32が好ましく、8〜22が特に好ましい。炭化水素は飽和でも不飽和を有していても良く、分岐や環状であっても良い。具体的には酢酸、酪酸、カプロン酸、カプリル酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、アラキドン酸、ベヘン酸、トリアコンタン酸などが上げられる。単一組成の脂肪酸のほか、ヤシ油脂肪酸、ヒマシ油脂肪酸、マカデミアナッツ油脂肪酸、オリーブ油脂肪酸、パーム油脂肪酸等の天然より得られる混合脂肪酸、あるいは合成により得られる脂肪酸(分岐脂肪酸を含む)であっても良い。この中でも、マカデミアナッツ油脂肪酸が好ましい。
上記のステロールと脂肪酸のエステル誘導体であるステロール脂肪酸エステルとしては、たとえば、酪酸フィトステリル、ノナン酸フィトステリル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸フィトステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸フィトステリル、カプリル/カプリン酸フィトステリル、リシノール酸フィトステリル、オレイン酸コレステリル、オレイン酸フィトステリル、オレイン酸ジヒドロコレステリル、分岐脂肪酸(C12−31)コレステリル、フィトステリルカノラ油脂肪酸グリセリズ、フィトステリルナタネグリセリズ、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸ジヒドロコレステリル、ヒマワリ種子油脂肪酸フィトステリル、コメヌカ油脂肪酸フィトステリル、ラノリン脂肪酸コレステリル、等が挙げられる。これらの1種又は2種以上を用いることが出来る。マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリルを用いることが好ましい。
本発明における当該製剤へのステロールエステルの配合量としては、特に限定されるものではないが、保湿の持続性の点から、皮膚外用剤の組成物全量に対して、0.1〜10重量%が好ましい。
本発明の皮膚外用剤には上述の成分の他に、必要に応じて通常皮膚外用剤に配合される、水性成分、油性成分、保湿剤、色素、界面活性剤、紫外線吸収剤、増粘剤、美容成分、香料、高分子物質、防菌防微剤、アルコール類、粉体、スクラブ剤、生体由来成分等を適宜配合することができる。
本発明の皮膚外用剤は、例えば、油性皮膚外用剤、油中水乳化型皮膚外用剤、水中油乳化型皮膚外用剤の剤型で用いることができ、水中油乳化型の剤型をとることが好ましい。また、本発明の皮膚外用剤は、製造方法を問わない。
本発明の皮膚外用剤の効果について、以下の通り測定を行った。
[保湿効果試験]
表1に示した組成の実施例並びに比較例を調製し、皮表角層水分量の測定を行った。
[測定方法]
(1)馴化
被験者は前腕部を洗浄後、温度:21±0.5℃、湿度:50±5%にて調整された室内にて15分馴化することで初期条件を整え、塗布及び測定を行った。
(2)塗布
前腕部3cm×3cmの領域にピペットを用いて9μL滴下し、指サックをした指で均一に塗布した。塗布してから30分後の皮表角層水分量の測定を行った。
(3)皮表角層水分量
SKICON-200EXを用いて、前腕部5点を測定し、平均値を皮表角層水分量とした。塗布前の皮表角層水分量を1とした場合の相対値を算出し、表1に示した。
Figure 2020033265
表1に示した通り、各植物油を比較した場合において比較例1で最も皮表角層水分量が向上していた。さらに、ヤシ油とステロールエステルであるマカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリルを併用した実施例1では、比較例1と比較して皮表角層水分量が向上していた。
[実施例2]乳液
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)メチルフェニルポリシロキサン 4.0
(3)ヤシ油 0.5
(4)マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 0.5
(5)水素添加大豆レシチン 0.5
(6)モノステアリン酸ポリオキシエチレン
ソルビタン(20E.O.) 1.3
(7)モノステアリン酸ソルビタン 1.0
(8)グリセリン 4.0
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)カルボキシビニルポリマー 0.15
(11)精製水 100合わせ
(12)アルギニン(1質量%水溶液) 20.0
製法:(1)〜(7)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(8)〜(11)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。乳化終了後、冷却を開始し、(12)を加え、均一に混合する。
[実施例3]クリーム
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)ステアリン酸 2.0
(3)ヤシ油 0.2
(4)マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 0.6
(5)水素添加大豆レシチン 0.5
(6)セタノール 3.6
(7)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(8)グリセリン 10.0
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)アルギニン(20質量%水溶液) 15.0
(11)精製水 100合わせ
(12)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 15.0
製法:(1)〜(7)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(8)〜(11)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。乳化終了後、(12)を加え、均一に混合する。
[実施例4]美容液
(1)精製水 100合わせ(質量%)
(2)グリセリン 10.0
(3)ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(4)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 17.5
(5)アルギン酸ナトリウム(1質量%水溶液) 15.0
(6)モノラウリン酸ポリグリセリル 1.0
(7)マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 3.0
(8)ヤシ油 2.0
(9)水素添加大豆レシチン 1.0
(10)硬化パーム油 2.0
(11)スクワラン(オリーブ由来) 1.0
(12)ベヘニルアルコール 0.75
(13)ミツロウ 1.0
(14)ホホバ油 1.0
(15)1、3−ブチレングリコール 10.0
(16)L−アルギニン(10質量%水溶液) 2.0
製法:(1)〜(6)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)〜(15)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。次いで、上記水相成分に油相成分を添加して予備乳化を行った後、ホモミキサーにて均一に乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、50℃にて(16)を加え、均一に混合する。

Claims (1)

  1. 下記(A)〜(C)を含有する皮膚外用剤。
    (A)レシチン
    (B)ヤシ油
    (C)ステロールエステルから選択される1種又は2種以上
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