JP2020031334A - クロック同期システム及びクロック同期方法 - Google Patents

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和伸 奥田
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Abstract

【目的】低コストにて、通信ネットワークを介した装置間でクロック同期を行うことが可能なクロック同期システム及びクロック同期方法を提供することを目的とする。【構成】本発明においては、クロックマスタ装置が、スレーブ装置に含まれるバッファに書き込む書込データ量を示す書込データ量情報を含むクロック同期パケットを、通信ネットワークを介してスレーブ装置に送信する。スレーブ装置は、受信したクロック同期パケットに含まれる書込データ量情報にて示される書込データ量を有するダミーデータをバッファに書き込ませつつ、同期クロック信号に基づくデータレートでバッファからダミーデータを読み出す。そして、スレーブ装置は、バッファ内に滞留するデータ滞留量の変化に追従して、所定周波数の発振信号の周波数を調整した信号を上記した同期クロック信号として生成する。【選択図】図1

Description

本発明は、通信ネットワークを介して装置間でクロック信号の同期を行うクロック同期システム及びクロック同期方法に関する。
通信ネットワークに接続されている通信装置間でクロック信号の同期を実現するクロック同期システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このクロック同期システムでは、2つの通信装置のうちの一方をマスターノード、他方をスレーブノードとして以下の手順でクロック同期を行う。
先ず、マスターノードが、一定の送信間隔で且つ同一データ量のクロック同期用パケットを繰り返し、通信ネットワークを介してスレーブノードに送信する。
スレーブノードは、かかるクロック同期用パケットを受信する度に、受信したクロック同期用パケットをバッファに格納しつつ、スレーブノード内で生成したクロック信号に基づくデータレートで、当該バッファからデータを読み出す。この間、スレーブノードでは、バッファ内のデータ滞留量が増加傾向にあれば、このクロック信号の周波数を増加し、減少傾向にあれば当該クロック信号の周波数を低下することで、マスターノード側のクロック信号に同期したクロック信号を生成する。
特開2009−253842号公報
したがって、上記したクロック同期システムでは、マスターノード側のクロック信号に同期したクロック信号をスレーブノード側で生成する為には、マスターノードが、クロック同期用パケットを常に一定の送信間隔で送信する必要がある。よって、マスターノードには、この一定の送信間隔を保証できる高精度な回路を設ける必要があり、コスト高を招くという問題があった。
そこで、本発明は、低コストにて、通信ネットワークを介した装置間でクロック同期を行うことが可能なクロック同期システム及びクロック同期方法を提供することを目的とする。
本発明に係るクロック同期システムは、クロック同期パケットを周期的に通信ネットワークに送信するクロックマスタ装置と、バッファを含み、前記通信ネットワークを介して前記クロック同期パケットを受信し、受信した前記クロック同期パケットに基づき同期クロック信号を生成するスレーブ装置と、を有し、前記クロックマスタ装置は、前記バッファに書き込む書込データ量を示す書込データ量情報を含むパケットを前記クロック同期パケットとして生成し、前記スレーブ装置は、受信した前記クロック同期パケットに含まれる前記書込データ量情報にて示される前記書込データ量を有するダミーデータを生成し、前記ダミーデータを前記バッファに書き込ませる書込制御部と、前記同期クロック信号に基づくデータレートで前記バッファから前記ダミーデータを読み出させる読出制御部と、前記バッファ内に滞留するデータ滞留量を監視する滞留量監視部と、所定周波数の発振信号を生成し、前記データ滞留量の変化に追従して前記発振信号の周波数を調整した信号を前記同期クロック信号として生成する同期クロック生成部と、を含む。
また、本発明に係るクロック同期方法は、クロック同期パケットを周期的に通信ネットワークに送信するクロックマスタ装置と、バッファを含み、前記通信ネットワークを介して受信した前記クロック同期パケットに同期した同期クロック信号を生成するスレーブ装置と、を有するクロック同期システムのクロック同期方法であって、前記クロックマスタ装置が、前記バッファに書き込む書込データ量を示す書込データ量情報を含むクロック同期パケットを周期的に通信ネットワークに送信し、前記スレーブ装置は、受信した前記クロック同期パケットに含まれる前記書込データ量情報にて示される前記書込データ量を有するダミーデータを生成し、前記ダミーデータを前記バッファに書き込みつつ、前記同期クロック信号に基づくデータレートで前記バッファから前記ダミーデータを読み出し、
所定周波数の発振信号の周波数を、前記バッファ内のデータ滞留量の変化に追従して調整した信号を前記同期クロック信号として生成する。
本発明に係るクロック同期システムでは、クロックマスタ装置が、スレーブ装置に含まれるバッファに書き込む書込データ量を示す書込データ量情報を含むクロック同期パケットを周期的にスレーブ装置に送信する。スレーブ装置は、受信したクロック同期パケットから書込データ量情報を抽出し、この書込データ量情報にて示される書込データ量のダミーデータを生成する。そして、スレーブ装置は、当該ダミーデータをバッファに書き込みつつこれを読み出した際のバッファ内のデータ滞留量に基づき、マスタ側のクロック信号に同期した同期クロック信号を生成する。
当該クロック同期システムによれば、同期クロック信号に対する周波数の調整量を決定するバッファ内のデータ滞留量は、クロック同期パケット自体のデータ量、及びクロック同期パケットの送信間隔には依存しない。
よって、クロックマスタ装置として、クロック同期パケットを送信する間隔を一定にすることができる高性能な装置を用いる必要がなくなるので、クロック同期システムの低コスト化が図られる。
本発明に係るクロック同期システム100の構成を示すブロック図である。 クロック同期パケット送信処理の手順を示すフローチャートである。 データ書込処理の手順を示すフローチャートである。 データ読出処理の手順を示すフローチャートである。 同期調整処理の手順を示すフローチャートである。
図1は、本発明に係るクロック同期システム100の構成の一例を示すブロック図である。図1に示す一例では、クロック同期システム100は、クロックマスタ装置101と、通信ネットワークNWを介してこのクロックマスタ装置101と接続されているスレーブ装置107と、を有する。
クロックマスタ装置101は、外部からのクロック同期命令に応じて、スレーブ装置107側でマスタクロック信号に同期した同期クロック信号を生成させるためのクロック同期パケットCPKを生成する。クロックマスタ装置101は、生成したクロック同期パケットCPKを周期的に繰り返し、通信ネットワークNWを介してスレーブ装置107に送信する。
スレーブ装置107は、通信ネットワークNWを介して受信したクロック同期パケットCPKに基づき、マスタクロック信号CLKに同期した同期クロック信号CKを生成する。
以下に、クロックマスタ装置101及びスレーブ装置107の詳細な構成について説明する。
図1に示すように、クロックマスタ装置101は、クロック源102、送信指示部103、送信間隔測定部104、データ量演算部105、及びクロック同期パケット送信部106を有する。スレーブ装置107は、クロック同期パケット受信部108、書込制御部109、バッファ110、滞留量監視部111、補正値演算部112、VCO(電圧制御発振器)113及び読出制御部114を含む。尚、スレーブ装置107では、上記したVCO113に代えてNCO(数値制御発振器)を用いても良い。
クロックマスタ装置101のクロック源102は、マスタクロック信号CLKを生成し、これを送信間隔測定部104に供給する。
送信指示部103は、上記したクロック同期パケットCPKの送信を促すパケット送信指示信号PSを断続的に繰り返し送信間隔測定部104に供給する。
送信間隔測定部104は、マスタクロック信号CLKに基づき時刻を計時するタイマを含む。送信間隔測定部104は、パケット送信指示信号PSを受ける度に、このパケット送信指示信号PSを受けた時刻に所定時間を加えた時刻を、当該クロック同期パケットCPKを送信する送信時刻として記憶する。
また、送信間隔測定部104は、今回受けたパケット送信指示信号PSの前に受けた前回のパケット送信指示信号PSに基づく送信時刻(前回送信時刻と称する)が記憶済みであるか否かを判定する。
ここで、前回送信時刻が記憶済みである場合、送信間隔測定部104は、この前回送信時刻を読み出し、今回受けたパケット送信指示信号PSに対応した送信時刻(今回送信時刻と称する)との送信間隔を算出する。そして、送信間隔測定部104は、この送信間隔を表す送信間隔情報TCをデータ量演算部105に供給する。
前回送信時刻が記憶されていない場合には、送信間隔測定部104は、送信間隔情報が無い事を例えばゼロで表す送信間隔情報TCをデータ量演算部105に供給する。
データ量演算部105は、送信間隔情報TCによって表される送信間隔に基づき、スレーブ装置107のバッファ110に書き込むデータ量(以下、書込データ量とも称する)を算出する。そして、データ量演算部105は、算出した書込データ量を表すデータ量設定信号DVをクロック同期パケット送信部106に供給する。尚、送信間隔情報TCがゼロを表す場合には、データ量演算部105は、書込データ量としてゼロを表すデータ量設定信号DVをクロック同期パケット送信部106に供給する。
クロック同期パケット送信部106は、データ量設定信号DVにて表される書込データ量を示す書込データ量情報を含むパケットを、上記したクロック同期パケットCPKとして生成する。そして、クロック同期パケット送信部106は、生成したクロック同期パケットCPKを、パケット送信指示信号PSに基づく送信時刻に、通信ネットワークNWを介してスレーブ装置107に送信する。
スレーブ装置107のクロック同期パケット受信部108は、通信ネットワークNWからクロック同期パケットCPKを受信した場合に、これを書込制御部109に供給する。
書込制御部109は、受信したクロック同期パケットから、先ず、上記した書込データ量情報を抽出する。次に、書込制御部109は、抽出した書込データ量情報によって示されるデータ量を有するダミーデータを生成する。
そして、書込制御部109は、この生成したダミーデータをバッファ110に書き込ませる制御をバッファ110に施す。更に、書込制御部109は、当該ダミーデータがバッファ110に書き込まれたタイミングで、バッファ書込タイミング信号を滞留量監視部111に供給する。
バッファ110は、ダミーデータを自身に書き込みつつ、書き込まれたダミーデータを、同期クロック信号CKの周波数に対応したデータレートで順次読み出す。尚、バッファ110は、例えばFIFO(First In First Out)メモリのように、自身の記憶領域に書き込まれているデータ片が読み出されると、そのデータ片が記憶領域から削除されるタイプのメモリである。
滞留量監視部111は、バッファ110に書き込まれたものの未読み出し状態にあるが故にこのバッファ110内に残留しているデータ量、つまりバッファ110内のデータ滞留量を監視しつつ、そのデータ滞留量が基準値を超えたか否かを判別する。ここで、データ滞留量が基準値を超えたときに、滞留量監視部111は、バッファ110からデータ読出を開始させる読出開始信号STを読出制御部114に供給すると共に、データ滞留量を表すデータ滞留量情報RMを補正値演算部112に供給する。
補正値演算部112は、データ滞留量情報RMを受ける度に、このデータ滞留量情報RMにて示されるデータ滞留量(今回滞留量と称する)と、その前に受けた前回のデータ滞留量情報RMにて示されるデータ滞留量(前回滞留量と称する)との差分を求める。つまり、補正値演算部112は、前回滞留量から今回滞留量を減算する。そして、補正値演算部112は、その減算結果が正の値であるのか、又は負の値であるのか、或いはゼロであるのかを判定する。
ここで、当該減算結果が正の値であった場合には、補正値演算部112は、同期クロック信号CKの周波数を低下させる制御を促す補正値Gを生成し、これをVCO113に供給する。また、この減算結果が負の値であった場合には、補正値演算部112は、同期クロック信号CKの周波数を高くする制御を施す補正値Gを生成し、これをVCO113に供給する。また、この減算結果がゼロである場合には、補正値演算部112は、同期クロック信号CKに対する周波数制御を実施しないことを表すゼロレベルの補正値GをVCO113に供給する。
VCO113は、予め設定されている基本読出データレートに対応した所定の周波数を有する発振信号を生成すると共に、当該発振信号の周波数を補正値Gに応じて調整した信号を同期クロック信号CKとして生成する。VCO113は、生成した同期クロック信号CKを読出制御部114に供給する。更に、VCO113は、当該同期クロック信号CKを用いて動作する少なくとも1つの外部機器(図示せず)に供給する為に、この同期クロック信号CKを外部に出力する。
読出制御部114は、読出開始信号STに応じて、バッファ110に書き込まれているデータを同期クロック信号CKに対応したデータレートで読み出すように、当該バッファ110を制御する。
以下に、図1に示すクロックマスタ装置101及びスレーブ装置107により、クロックマスタ装置101で生成されたマスタクロック信号CLKに同期した同期クロック信号CKを、スレーブ装置107側で生成する動作について説明する。
図2は、クロック同期命令に応じて、クロックマスタ装置101内で行われるクロック同期パケット送信処理の手順を表すフローチャートである。
図2において、先ず、送信指示部103が、パケット送信指示信号SPを送信間隔測定部104に送出する(ステップS11)。送信間隔測定部104は、パケット送信指示信号SPを受けた時点で、マスタクロック信号CLKに基づき計時された時刻を、送信時刻として記憶する(ステップS12)。
次に、送信間隔測定部104は、今回受けたパケット送信指示信号PSの前に受けた前回のパケット送信指示信号PSに対応した前回送信時刻が記憶済みであるか否かを判定する(ステップS13)。
ステップS13において、前回送信時刻が記憶済みであると判定された場合、送信間隔測定部104は、この前回送信時刻を読み出す(ステップS14)。次に、送信間隔測定部104は、読み出した前回送信時刻と、今回受けたパケット送信指示信号PSに対応した今回送信時刻との差を送信間隔として算出し、これをデータ量演算部105に供給する(ステップS15)。
データ量演算部105は、予め設定されている、バッファ110の基本読出データレートと、書込データレートとが等しくなるように、上記した送出間隔に基づき、バッファ110に書き込む書込データ量を算出する(ステップS16)。例えば、基本読出データレートが1000Byte/s、送信間隔が50msの場合、書込データ量は50Byteとなる。また、例えば基本読出データレートが1000Byte/s、送信間隔が25msの場合には、書込データ量は25Byteとなる。すなわち、データ量演算部105は、上記した送信間隔毎に、その送信間隔に、基本読出データレートを乗算した乗算結果を書込データ量として得る。
ステップS13において、前回送信時刻が記憶されていないと判定された場合、送信間隔測定部104は、書込データ量としてゼロを設定する(ステップS17)。
ステップS16又はS17で書込データ量が得られると、クロック同期パケット送信部106が、当該書込データ量を表す書込データ量情報を含むパケットをクロック同期パケットCPKとして生成する(ステップS18)。そして、クロック同期パケット送信部106は、パケット送信指示信号SPに対応した送信時刻に、クロック同期パケットCPKを通信ネットワークNWを介してスレーブ装置107に送信する(ステップS19)。
次に、当該スレーブ装置107内で行われる動作について説明する。
スレーブ装置107内では、以下に説明するバッファ110へのデータ書込処理及びデータ読出処理と、同期調整処理とが並行して行われる。
[データ書込処理]
図3は、スレーブ装置107に含まれるクロック同期パケット受信部108及び書込制御部109が実施するデータ書込処理を表すフローチャートである。
図3において、先ず、クロック同期パケット受信部108は、クロックマスタ装置101から送信されたクロック同期パケットCPKを受信したか否かの判定を、受信したと判定されるまで繰り返し行う(ステップS21)。この間、クロック同期パケットCPKを受信すると、クロック同期パケット受信部108は、これを書込制御部109に供給する。書込制御部109は、受信したクロック同期パケットから書込データ量情報を抽出する(ステップS22)。次に、書込制御部109は、この抽出した書込データ量情報にて示されるデータ量を有するダミーデータを生成する(ステップS23)。そして、書込制御部109は、かかるダミーデータをバッファ110に書き込ませる(ステップS24)。これにより、バッファ110は、ダミーデータを所定の書込データレートで自身に書き込む。ステップS24の実行後、上記ステップS21に戻り、ステップS21〜S24の動作が再び行われる。
図3に示すデータ書込処理により、受信したクロック同期パケットCPKに含まれる書込データ量情報にて示される書込データ量を有するダミーデータが、所定の書込データレートでバッファ110に書き込まれる。
[データ読出処理]
図4は、スレーブ装置107に含まれる滞留量監視部111及び読出制御部114が実施するデータ読出処理を表すフローチャートである。
図4において、先ず、滞留量監視部111は、バッファ110内のデータ滞留量と、クロック同期調整を開始させる起点となる基準値との大きさを比較し(ステップS31)、そのデータ滞留量が基準値より大きいか否かを判定する(ステップS32)。ここで、データ滞留量が基準値より大きくないと判定された場合、滞留量監視部111はステップS31の実行に移り、上記した動作を再び実行する。一方、データ滞留量が基準値より大きいと判定されると、滞留量監視部111が、読出開始信号STを読出制御部114に供給する。これにより、読出制御部114は、同期クロック信号CKの周波数に対応したデータレートで、バッファ110からのデータ読出を開始する。その後、読出制御部114は、以下の同期調整処理にて周波数調整が施された同期クロック信号CKを用いて、引き続きバッファ110からのデータ読出を継続する(ステップS33)。
図4に示すデータ読出処理によれば、上記したデータ書込処理によってバッファ110に書き込まれたデータの滞留量が基準値を超えたときに、当該バッファ110からのデータ読出が開始される。
[同期調整処理]
図5は、スレーブ装置107に含まれる滞留量監視部111、補正値演算部112及びVCO113が実施する同期調整処理を表すフローチャートである。
図5において、先ず、滞留量監視部111は、バッファ110内のデータ滞留量と、上記した基準値との大きさを比較し(ステップS41)、データ滞留量が基準値より大きいか否かを判定する(ステップS42)。ここで、データ滞留量が基準値より大きくないと判定された場合、滞留量監視部111はステップS41の実行に移り、上記した動作を再び実行する。
一方、データ滞留量が基準値より大きいと判定されると、滞留量監視部111は、その時点でバッファ110に滞留するデータ滞留量を取得し、当該データ滞留量を表すデータ滞留量情報RMを補正値演算部112に供給する(ステップS43)。これにより、補正値演算部112が、前回のステップS43で滞留量監視部111が取得したデータ滞留量(前回滞留量)から、今回のステップS43で滞留量監視部111が取得したデータ滞留量(今回滞留量)を減算する(ステップS44)。
次に、補正値演算部112は、ステップS44での減算結果がゼロを示すか否かを判定し(ステップS45)。その減算結果がゼロを示さないと判定された場合、当該減算結果が負の値を示すか否かを判定する(ステップS46)。
ステップS45において、前回滞留量から今回滞留量を減算した減算結果がゼロを示すと判定された場合、補正値演算部112は、同期クロック信号CKの現在の周波数を維持させることをゼロで表す補正値Gを生成する(ステップS47)。
ステップS46において上記した減算結果が負の値を示すと判定された場合、補正値演算部112は、同期クロック信号CKの周波数を高める第1の所定値(+K)を有する補正値Gを生成する(ステップS48)。
ステップS46においてその減算結果が負の値を示していないと判定された場合、つまり正の値を示す場合、補正値演算部112は、同期クロック信号CKの周波数を低下させる第2の所定値(−K)を有する補正値Gを生成する(ステップS49)。
補正値演算部112は、上記したステップS47、S48又はS49によって生成した補正値GをVCO113に供給することで、当該VCO113が生成する同期クロック信号CKの周波数を調整する(ステップS50)。
要するに、補正値演算部112及びVCO113は、前回滞留量から今回滞留量を減算した減算結果がゼロを示す場合、つまりバッファ110のデータ滞留量が一定である場合には、現在の周波数を維持した同期クロック信号CKを生成する。また、補正値演算部112及びVCO113は、かかる減算結果が負の値を示す場合、つまりバッファ110のデータ滞留量が低下傾向を示す場合には同期クロック信号CKの周波数を増加させる調整を施す。また、当該減算結果が正の値を示す場合、つまりバッファ110のデータ滞留量が増加傾向を示す場合には同期クロック信号CKの周波数を低下させる調整を施す。
ステップS50の実行後、滞留量監視部111は、書込制御部109からバッファ書込タイミング信号が供給されるまで、つまり次のダミーデータがバッファ110に書き込まれるまで待機する(ステップS51)。そして、ステップS51の実行後、つまり次のダミーデータがバッファ110に書き込まれたら、滞留量監視部111は、ステップS43に戻り、前述したステップS43〜S50を再び実行する。
このように、クロック同期システム100では、クロックマスタ装置101が、スレーブ装置107に含まれるバッファ110に書き込む書込データ量を示す書込データ量情報を含むクロック同期パケットCPKを生成する。そして、クロックマスタ装置101は、このクロック同期パケットCPKを周期的に繰り返し、通信ネットワークNWを介してスレーブ装置107に送信する(S11〜S19)。
スレーブ装置107は、通信ネットワークNWを介して受信したクロック同期パケットCPKに基づき同期クロック信号CKを生成する。
すなわち、書込制御部109は、受信したクロック同期パケットに含まれる書込データ量情報にて示される書込データ量を有するダミーデータを生成し、このダミーデータをバッファ110に書き込む(S21〜S24)。読出制御部114は、同期クロック信号CKに基づくデータレートでバッファ110からデータを読み出す(S33)。滞留量監視部111は、バッファ110内に滞留するデータ滞留量を取得する(S43)。そして、同期クロック生成部としての補正値演算部112及びVCO113は、所定周波数の発振信号を生成し、上記したデータ滞留量の変化に追従してこの発振信号の周波数を調整(S44〜S50)した信号を同期クロック信号CKとして生成する。
よって、かかる構成によれば、同期クロック信号CKに対する周波数の調整量を決定するバッファ内のデータ滞留量は、クロック同期パケット自体のデータ量、及びクロック同期パケットの送信間隔には依存しない。
これにより、クロックマスタ装置として、クロック同期パケットを送信する間隔を精度良く一定にすることが可能な高性能な装置を用いる必要がなくなるので、システム全体の低コスト化を図ることが可能となる。
尚、図1に示すスレーブ装置107では、バッファ110にダミーデータを書込みつつ、これを同期クロック信号CKに対応したデータレートで読み出した際のバッファ110のデータ滞留量に基づき同期クロック信号CKの周波数を調整している。
しかしながら、当該バッファ110に代えてカウンタを採用しても良い。例えば、当該カウンタにより、書込データ量情報にて示される値に至るまでアップカウントを行いつつ、そのカウント値が基準値より大きくなったときに、同期クロック信号CKに応じてダウンカウントを行う。この際、滞留量監視部111は、このカウンタの現カウント値をデータ滞留量として取得する。
101 クロックマスタ装置
104 送信間隔測定部
105 データ量演算部
106 クロック同期パケット送信部
107 スレーブ装置
109 書込制御部
110 バッファ
111 滞留量監視部
112 補正値演算部
113 VCO
114 読出制御部

Claims (7)

  1. クロック同期パケットを周期的に通信ネットワークに送信するクロックマスタ装置と、
    バッファを含み、前記通信ネットワークを介して前記クロック同期パケットを受信し、受信した前記クロック同期パケットに基づき同期クロック信号を生成するスレーブ装置と、を有し、
    前記クロックマスタ装置は、前記バッファに書き込む書込データ量を示す書込データ量情報を含むパケットを前記クロック同期パケットとして生成し、
    前記スレーブ装置は、
    受信した前記クロック同期パケットに含まれる前記書込データ量情報にて示される前記書込データ量を有するダミーデータを生成し、前記ダミーデータを前記バッファに書き込ませる書込制御部と、
    前記同期クロック信号に基づくデータレートで前記バッファから前記ダミーデータを読み出させる読出制御部と、
    前記バッファ内に滞留するデータ滞留量を監視する滞留量監視部と、
    所定周波数の発振信号を生成し、前記データ滞留量の変化に追従して前記発振信号の周波数を調整した信号を前記同期クロック信号として生成する同期クロック生成部と、を含むことを特徴とするクロック同期システム。
  2. 前記クロックマスタ装置は、
    マスタクロック信号を生成するクロック源と、
    前記クロック同期パケットの送信を促すパケット送信指示信号を周期的に送出する送信指示部と、
    前記マスタクロック信号に基づき時刻を計時しつつ、前記パケット送信指示信号に応じて、前記クロック同期パケットの今回の送信時刻と前回の送信時刻との差を送信間隔として求める送信間隔測定部と、
    前記送信間隔に基づき前記書込データ量を算出するデータ量演算部と、
    前記書込データ量を表す書込データ量情報を含むパケットを前記クロック同期パケットとして生成し、これを前記通信ネットワークを介して前記スレーブ装置に送信するクロック同期パケット送信部と、を有することを特徴とする請求項1に記載のクロック同期システム。
  3. 前記所定周波数は、予め設定されている前記バッファの基本読出データレートに対応した周波数であり、
    前記データ量演算部は、前記送信間隔毎に、その送信間隔に前記基本読出データレートを乗算した結果を前記書込データ量として得ることを特徴とする請求項2に記載のクロック同期システム。
  4. 前記読出制御部は、前記データ滞留量が所定の基準値より大きくなった場合に前記バッファから前記ダミーデータの読み出しを開始することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載のクロック同期システム。
  5. 前記同期クロック生成部は、
    前記データ滞留量が一定である場合には前記同期クロック信号の現在の周波数を維持し、前記データ滞留量が増加傾向を示す場合には前記同期クロック信号の周波数を低下させる調整を施し、前記データ滞留量が低下傾向を示す場合には前記同期クロック信号の周波数を増加させる調整を施すことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載のクロック同期システム。
  6. 前記滞留量監視部は、前記データ滞留量を周期的に繰り返し取得し、
    前記同期クロック生成部は、
    前回取得した前記データ滞留量から今回取得した前記データ滞留量を減算した減算結果がゼロを表す場合には現在の周波数を維持させる補正値を生成し、前記減算結果が負の値を示す場合には周波数を増加させる補正値を生成し、前記減算結果が正の値を示す場合には周波数を低下させる補正値を生成する補正値演算部と、
    前記発振信号を生成しつつ、前記補正値に従って前記発振信号の周波数を調整した信号を前記同期クロック信号として生成するVCO(電圧制御発振器)又はNCO(数値制御発振器)と、を含むことを特徴とする請求項5に記載のクロック同期システム。
  7. クロック同期パケットを周期的に通信ネットワークに送信するクロックマスタ装置と、バッファを含み、前記通信ネットワークを介して受信した前記クロック同期パケットに同期した同期クロック信号を生成するスレーブ装置と、を有するクロック同期システムのクロック同期方法であって、
    前記クロックマスタ装置が、前記バッファに書き込む書込データ量を示す書込データ量情報を含むクロック同期パケットを周期的に通信ネットワークに送信し、
    前記スレーブ装置は、
    受信した前記クロック同期パケットに含まれる前記書込データ量情報にて示される前記書込データ量を有するダミーデータを生成し、
    前記ダミーデータを前記バッファに書き込みつつ、前記同期クロック信号に基づくデータレートで前記バッファから前記ダミーデータを読み出し、
    所定周波数の発振信号の周波数を、前記バッファ内のデータ滞留量の変化に追従して調整した信号を前記同期クロック信号として生成することを特徴とするクロック同期方法。
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