JP2020030605A - 青果物配送管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】青果物を最適な熟度で配送先へ配送することができ、かつ、配送中に生じる青果物の傷みを抑制することができる青果物配送システムを提供する。【解決手段】保冷庫1を備える配送車3、4が青果物を貯蔵する貯蔵倉庫5から配送先7へ青果物を配送するときの保冷庫1の庫内温度を管理する青果物配送管理システムは、貯蔵倉庫5に保管されている青果物が配達日時までに追熟が必要か否かの情報を含むとともに、追熟が必要な場合の青果物を追熟させるための追熟温度を含む追熟情報を取得する。さらに、取得した追熟情報に基づいて、貯蔵倉庫5から配送先7へ青果物を配送するときの保冷庫1の庫内温度を、追熟温度、または、保管用温度に決定する。そして、決定した温度での配送の指示を表す配送指示情報を、配送車に搭載される車載装置に送信する。【選択図】図1
Description
本発明は、青果物配送管理システムに関するものである。
特許文献1には、冷蔵・冷凍車のコンテナの庫内の温度管理を行う配送管理システムが記載されている。この配送管理システムは、冷蔵食品、冷凍食品を配送の対象とするものであり、品質を保持するために、庫内温度を低温に維持するものである。
ところで、青果物には、未熟な状態で収穫された後、追熟が行われるものがある。追熟とは、青果物を未熟な状態から熟した状態にすることである。このような青果物は、未熟な状態で貯蔵倉庫に貯蔵される。
貯蔵倉庫に貯蔵されている青果物を、上記のように、配送車の保冷庫の庫内温度を低温に維持した状態で、貯蔵倉庫から配送先へ配送すると、未熟な状態のまま青果物が配送先へ配送される。
そのため、一般的には、貯蔵倉庫に貯蔵されている青果物を出荷する前に、貯蔵倉庫内で青果物の追熟が行われる。しかし、追熟後の青果物は、軟化している。このため、追熟後の青果物を、貯蔵倉庫から配送先へ配送すると、配送中に青果物が傷んでしまう。
本発明は上記点に鑑みて、青果物を最適な熟度で配送先へ配送することができ、かつ、配送中に生じる青果物の傷みを抑制することができる青果物配送システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明によれば、
保冷庫(1)と、保冷庫の庫内温度を調整する温調装置(2)とを備える配送車(3、4)が、青果物を貯蔵する貯蔵倉庫(5)から配送先(7)へ青果物を配送するときの庫内温度を管理する青果物配送管理システムは、
貯蔵倉庫に保管されている青果物であって配送先へ配送される予定の青果物の現在の熟度に関する熟度情報を取得する熟度情報取得手段(S1)と、
貯蔵倉庫から配送先への配送に関する情報であって配達日時を含む配送情報を取得する配送情報取得手段(S2、S5)と、
熟度情報取得手段が取得した熟度情報と、配送情報取得手段が取得した配送情報とに基づいて、貯蔵倉庫に保管されている青果物が配達日時までに追熟が必要か否かの情報を含むとともに、追熟が必要な場合の青果物を追熟させるための追熟温度を含む追熟情報を取得する追熟情報取得手段(S3、S4)と、
追熟情報取得手段が取得した追熟情報に基づいて、貯蔵倉庫から配送先へ青果物を配送するときの庫内温度を、追熟温度、または、追熟温度よりも低温であって青果物を保管するための保管用温度に決定する庫内温度決定手段(S8、S10、S12)と、
庫内温度決定手段が決定した温度での配送の指示を表す配送指示情報を、配送車に搭載される車載装置(20)に送信する配送指示手段(S9、S11、S13)と、を備える。
保冷庫(1)と、保冷庫の庫内温度を調整する温調装置(2)とを備える配送車(3、4)が、青果物を貯蔵する貯蔵倉庫(5)から配送先(7)へ青果物を配送するときの庫内温度を管理する青果物配送管理システムは、
貯蔵倉庫に保管されている青果物であって配送先へ配送される予定の青果物の現在の熟度に関する熟度情報を取得する熟度情報取得手段(S1)と、
貯蔵倉庫から配送先への配送に関する情報であって配達日時を含む配送情報を取得する配送情報取得手段(S2、S5)と、
熟度情報取得手段が取得した熟度情報と、配送情報取得手段が取得した配送情報とに基づいて、貯蔵倉庫に保管されている青果物が配達日時までに追熟が必要か否かの情報を含むとともに、追熟が必要な場合の青果物を追熟させるための追熟温度を含む追熟情報を取得する追熟情報取得手段(S3、S4)と、
追熟情報取得手段が取得した追熟情報に基づいて、貯蔵倉庫から配送先へ青果物を配送するときの庫内温度を、追熟温度、または、追熟温度よりも低温であって青果物を保管するための保管用温度に決定する庫内温度決定手段(S8、S10、S12)と、
庫内温度決定手段が決定した温度での配送の指示を表す配送指示情報を、配送車に搭載される車載装置(20)に送信する配送指示手段(S9、S11、S13)と、を備える。
これによれば、配送中の保冷庫の庫内温度を、庫内温度決定手段によって決定された温度にすることができる。このため、配達日時までに青果物への追熟が必要な場合、青果物を追熟させながら配送することができる。よって、青果物を、最適な熟度状態で、配送先に届けることができる。さらに、熟した後の青果物を貯蔵倉庫から配送先へ配送する場合と比較して、配送による青果物の傷みを抑制することができる。
なお、庫内温度は、例えば、次のようにして、庫内温度決定手段によって決定された温度とされる。車載装置が温調装置の作動を制御しない場合、車載装置が受信した配送指示情報を乗員へ報知する。報知された配送指示情報に基づいて、乗員が温調装置の設定温度を設定する。庫内温度が既に庫内温度決定手段によって決定された温度となっていれば、乗員は温調装置の設定温度を変更しない。これにより、庫内温度を庫内温度決定手段によって決定された温度とすることができる。また、車載装置が温調装置の作動を制御する場合、車載装置が配送指示情報に基づいて、庫内温度が庫内温度決定手段によって決定された温度となるように、温調装置の作動を制御する。これにより、庫内温度を庫内温度決定手段によって決定された温度とすることができる。
また、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。また、本明細書において、「配達」は荷物等が目的地に到達することを意味し、「配送」は荷物等が発送されて目的地に到達するまでを意味する。
(第1実施形態)
本実施形態の青果物配送管理システムは、図1に示すように、保冷庫1と温調装置2とを備える配送車3、4が、保冷庫1に青果物を載せて、貯蔵倉庫5から配送先7へ、青果物を配送するときの保冷庫1の庫内温度を管理するものである。
本実施形態の青果物配送管理システムは、図1に示すように、保冷庫1と温調装置2とを備える配送車3、4が、保冷庫1に青果物を載せて、貯蔵倉庫5から配送先7へ、青果物を配送するときの保冷庫1の庫内温度を管理するものである。
保冷庫1は、庫内を所定の低温の状態に保つことができる輸送用容器である。この低温は、後述する保管用温度である。温調装置2は、保冷庫1の庫内温度を調整する。配送車3、4には、第1配送車3と、第2配送車4とが含まれる。貯蔵倉庫5は、庫内を所定の低温の状態に保つことができる定置用容器である。貯蔵倉庫5は、庫内温度を保管用温度に維持した状態で、庫内に青果物を貯蔵する。配送先7は、青果物を販売する店舗である。
青果物には、未熟な状態で収穫された後、追熟が行われるものがある。このような青果物は、未熟な状態で貯蔵倉庫に貯蔵される。このような青果物としては、メロン、キウイフルーツ、セイヨウナシ、バナナ、モモ、アボカド、マンゴーなどが挙げられる。追熟は、青果物が置かれる環境の温度を、追熟温度とすることで行われる。追熟温度は、青果物を追熟させるために必要な温度である。追熟温度は、青果物の品目、品種によって異なるが、例えば、例えば、15〜20度である。
そこで、配送先7への青果物の到着までに、青果物の追熟が必要な場合、第1配送車3は、保冷庫1の庫内温度を追熟温度として、青果物を配送する。一方、配送先7への青果物の到着までに、青果物の追熟が不要な場合、第2配送車4は、保冷庫1の庫内温度を保管用温度として、青果物を配送する。保管用温度とは、青果物の品質を保持するための温度、すなわち、青果物を保管するための低い温度である。保管用温度は、追熟温度よりも低い温度であり、例えば、0度である。
第1配送車3は、温調装置2として、庫内温度を追熟温度と保管用温度との間で変更できる第1温調装置2aを備える。第1温調装置2aは、庫内の空気を冷却する冷却装置2cと、庫内の空気を加熱する加熱装置2dとを有する。冷却装置2cは、蒸気圧縮式の冷凍サイクル装置であり、図示しない、圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器等を備える。加熱装置2dは、電熱式の加熱装置である。
第2配送車4は、温調装置2として、追熟温度と保管用温度とのうち保管用温度のみにする第2温調装置2bを備える。第2温調装置2bは、庫内の空気を冷却する冷却装置である。この冷却装置は、蒸気圧縮式の冷凍サイクル装置であり、図示しない、圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器等を備える。
貯蔵倉庫5は、貯蔵倉庫5の庫内温度を調整する温調装置6を備える。温調装置6は、庫内温度を追熟温度と保管用温度との間で変更できる。具体的には、温調装置6は、庫内の空気を冷却する冷却装置6aと、庫内の空気を加熱する加熱装置6bとを有する。冷却装置6aは、蒸気圧縮式の冷凍サイクル装置であり、図示しない、圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器等を備える。加熱装置6bは、電熱式の加熱装置である。
図2に示すように、青果物配送管理システムは、配送センタ8に配置された情報処理装置10と、第1、第2配送車3、4のそれぞれに搭載された車載装置20と、貯蔵倉庫5に配置された倉庫装置30と、配送先7に配置された配送先装置40とを含む。情報処理装置10と、車載装置20と、倉庫装置30と、配送先装置40とは、電気通信回線9を介して、互いに通信可能に構成されている。
図3に示すように、情報処理装置10は、制御処理や演算処理を行う制御部11と、各種処理プログラムや各種データ等を記憶する記憶部12と、電気通信回線9を介して外部と通信する通信部13と、情報を表示する表示部14と、情報を入力する入力部15とを備える。表示部14は、モニターである。入力部15は、マウス、キーボード等である。
情報処理装置10は、少なくとも1台のワークステーションによって構成される。なお、情報処理装置10は、互いに通信可能な別個のパーソナルコンピュータまたはワークステーションによって構成されていてもよい。
図4に示すように、車載装置20は、制御処理や演算処理を行う制御部21と、各種処理プログラムや各種データ等を記憶する記憶部22と、電気通信回線9を介して外部と通信する通信部23と、情報を表示する表示部24と、情報を入力する入力部25とを備える。本実施形態では、制御部21は、保冷庫1の庫内温度が目標温度となるように、温調装置2の作動を制御する。目標温度は、人によって設定された設定温度または後述する情報処理装置10が決定した温度である。
図5に示すように、倉庫装置30は、制御処理や演算処理を行う制御部31と、各種処理プログラムや各種データ等を記憶する記憶部32と、電気通信回線9を介して外部と通信する通信部33と、情報を表示する表示部34と、情報を入力する入力部35とを備える。制御部31は、貯蔵倉庫5の庫内温度が目標温度となるように、温調装置6の作動を制御する。目標温度は、人によって設定された設定温度または後述する情報処理装置10が決定した温度である。記憶部32には、貯蔵倉庫5に保管される青果物に関する情報が記憶される。
図6に示すように、配送先装置40は、制御処理や演算処理を行う制御部41と、各種処理プログラムや各種データ等を記憶する記憶部42と、電気通信回線9を介して外部と通信する通信部43と、情報を表示する表示部44と、情報を入力する入力部45とを備える。配送先装置40は、携帯通信端末やパーソナルコンピュータで構成される。
次に、青果物配送管理システムの作用について説明する。
まず、青果物が貯蔵倉庫5に保管される際、倉庫装置30の使用者が入力部35を操作することによって、保管される青果物の品目、品種および保管時の熟度が、倉庫装置30へ入力される。青果物の熟度は、青果物が熟した程度である。熟度は、複数の段階に分けられている。保管時の青果物の熟度は、所定の熟度の判断手法を用いて、人または熟度判別装置によって判断される。熟度の判断手法としては、例えば、青果物の色による判断手法が用いられる。これにより、青果物の熟度に関する熟度情報が倉庫装置30の記憶部32に記憶される。すなわち、倉庫装置30は、熟度情報を取得する。
そして、配送先7において、青果物を注文するために、店員が配送先装置40の入力部45を操作することによって、青果物の注文情報が配送先装置40に入力される。この注文情報が、配送先装置40から情報処理装置10へ送信される。注文情報は、青果物の品目、品種、目標熟度、数量、配送先の場所、配達日時等を含む。
配送センタ8において、情報処理装置10が注文情報を受信する。情報処理装置10は、図7に示す制御処理を行うことで、受信した注文情報に基づいて、貯蔵倉庫5から配送先7までの配送中の保冷庫1の温度を決定し、その決定した温度で青果物を配送する指示を表す配送指示情報を配送車3、4へ送信する。
配送車3、4は、貯蔵倉庫5から離れた位置で走行中であったり、貯蔵倉庫5から離れた位置にある配送センタ等に駐車していたりする。配送車3、4の車載装置20は、配送指示情報を受信すると、運転手に配送指示情報を報知する。これにより、配送車3、4は、貯蔵倉庫5に青果物を回収しに行った後、青果物を貯蔵倉庫5から配送先7へ配送する。
以下では、情報処理装置10が行う図7の制御処理について説明する。図7は、情報処理装置10が行う制御処理のフローチャートである。なお、図中に示した各ステップは、各種機能を実現する手段に対応するものである。このことは、図8、9においても同様である。
ステップS1では、貯蔵倉庫5に保管されている青果物であって配送先7への配送予定の青果物の現在の熟度に関する熟度情報を取得する。配送先への配送予定の青果物とは、注文された青果物のことである。
具体的には、情報処理装置10は、情報処理装置10と倉庫装置30との通信によって、青果物の保管時の熟度、青果物の将来の熟度、貯蔵倉庫5での青果物の貯蔵温度、貯蔵倉庫5での青果物の現在までの貯蔵日数の情報を受信する。これらの情報は、倉庫装置30に記憶されている。青果物の熟度は、開花時期からの日数、青果物が置かれた環境の積算温度で決まる。このため、貯蔵温度および貯蔵日数の情報は、青果物の熟度に関する情報に該当する。情報処理装置10は、取得した熟度情報から青果物の現在の熟度を演算する。このようにして、情報処理装置10は、青果物の現在の熟度に関する熟度情報として、青果物の現在の熟度および将来の熟度を取得する。
なお、情報処理装置10は、上記した情報から倉庫装置30が演算した青果物の現在の熟度を、倉庫装置30から受信してもよい。このようにして、情報処理装置10は、青果物の現在の熟度に関する熟度情報を取得してもよい。
また、貯蔵倉庫5に保管される青果物が、栽培管理システムによって栽培された場合、栽培管理システムは、その青果物の栽培情報を有している。この栽培情報には、開花時期、開花から収穫までの青果物の生育環境の温度が含まれる。このため、開花から現在までの日数、開花から現在までに青果物が置かれた環境の積算温度から、青果物の熟度を知ることができる。そこで、情報処理装置10は、電気通信回線9を介して、栽培管理システムから栽培情報を受信するとともに、倉庫装置30から貯蔵温度および貯蔵日数の情報を受信する。そして、情報処理装置10は、これらの情報に基づいて、青果物の現在の熟度を演算することで、青果物の現在の熟度を取得してもよい。また、情報処理装置10は、これらの情報に基づいて倉庫装置30が演算した青果物の現在の熟度を、倉庫装置30から受信することで、青果物の現在の熟度を取得してもよい。
続いて、ステップS2では、配達情報を取得する。配達情報は、配送先に関する情報である。配達情報は、配達日時、配送先の名称、配送先の場所を含む。配達情報は、貯蔵倉庫5から配送先7への配送に関する情報である配送情報に該当する。なお、ステップS1とステップS2の順番を入れ替えてもよい。また、ステップS1とステップS2とを同時に行ってもよい。
続いて、ステップS3では、ステップS1で取得した熟度情報に基づいて、青果物を配送先7へ配達するまでに、青果物の追熟が必要か否かを判定する。このとき、青果物の品目、品種が、追熟が必要な品目、品種であって、青果物の現在の熟度が、目標の熟度に到達していなければ、YES判定される。YES判定の場合、ステップS4へ進む。また、青果物の品目、品種が、追熟が必要な品目、品種であって、青果物の保管時の熟度が、目標の熟度に到達していれば、NO判定される。青果物の品目、品種が、追熟が不要な品目、品種であれば、NO判定される。
なお、ステップS3では、青果物の現在の熟度を用いずに、青果物の保管時の熟度、青果物の将来の熟度、貯蔵温度、貯蔵日数の情報に基づいて、青果物を配送先7へ配達するまでに、青果物の追熟が必要か否かを判定してもよい。この場合、青果物の保管時の熟度、青果物の将来の熟度、貯蔵温度、貯蔵日数の情報が、ステップS1の熟度情報に該当する。このため、ステップS1では、熟度情報として、これらの情報を取得すればよい。
ステップS4では、ステップS1で取得した熟度情報に基づいて、青果物を追熟させるための追熟温度T1および追熟時間xを算出する。追熟温度T1は、青果物の熟度が目標の熟度に達するまでに必要な温度である。追熟時間xは、青果物の熟度が目標の熟度に達するまでに追熟温度T1を維持する時間である。
続いて、ステップS5では、貯蔵倉庫5から配送先7までの配送予定時間yを算出する。配送予定時間yは、貯蔵倉庫5から配送先7への配送に関する情報である配送情報に該当する。配送予定時間yは、貯蔵倉庫5から配送先7までの配送にかかる予定の所要時間である。例えば、貯蔵倉庫5と配送先7のそれぞれの場所の情報に基づいて、貯蔵倉庫5から配送先7までの距離を算出し、この距離から配送予定時間yを算出する。また、他の例として、ステップS2で、配送情報として、貯蔵倉庫5の周辺を走行中の配送車3、4に搭載されているGPS受信機からのGPS情報を取得する。ステップS5で、このGPS情報を利用して、配送予定時間yを算出する。
続いて、ステップS6では、追熟時間xから配送予定時間yを引いた時間zが、0以上であるか否かを判定する。時間zが0以上の場合、YES判定して、ステップS7に進む。
ステップS7では、貯蔵倉庫5の倉庫内温度を決定し、倉庫装置30へ指示する。具体的には、出庫予定時刻の時間z前から倉庫内温度を追熟温度T1とすることを決定する。出庫予定時刻の時間z前から倉庫内温度を追熟温度T1とする指示を表す指示情報を、倉庫装置30へ送信する。これにより、倉庫装置30は、受信した指示情報に基づいて、出庫予定時刻の時間z前から倉庫内温度を追熟温度T1となるように、温調装置6の作動を制御する。
このように、青果物の追熟に必要な追熟時間xが配送予定時間yよりも長く、配送中の追熟処理だけでは、追熟処理が不足する場合に、貯蔵倉庫5で追熟処理を行う。なお、追熟時間xから配送予定時間yを引いた時間zが0の場合では、結果として、貯蔵倉庫5での追熟処理は行われない。
続いて、ステップS8では、貯蔵倉庫5から配送先7への配送中の保冷庫1の庫内温度を決定する。具体的には、貯蔵倉庫5からの出庫から配送先7への到着までの全期間において、庫内温度を追熟温度T1に決定する。
続いて、ステップS9では、ステップS8で決定した庫内温度での配送の指示を表す配送指示情報を、第1配送車3の車載装置20へ送信する。このとき、例えば、情報処理装置10は、青果物の配送が可能な複数の第1配送車3のうち、貯蔵倉庫5に最も近い第1配送車3に配送指示情報を送信する。ステップS9の実行後、図7に示す制御処理が終了する。
ステップS9によって送信された配送指示情報を、第1配送車3の車載装置20が受信すると、車載装置20は、表示部24に配送指示情報を表示する。さらに、庫内温度が追熟温度T1でなければ、庫内温度が追熟温度T1となるように、車載装置20は、第1温調装置2aの作動を制御する。庫内温度が追熟温度T1であれば、第1温調装置2aの作動状態が維持される。第1配送車3の運転手は、表示部24で表示された配送指示に従って、青果物を回収するために貯蔵倉庫5に向かう。
これにより、配送先7へ配達するまでに青果物の追熟が必要な場合であって、追熟時間xが配送予定時間y以上の場合、保冷庫1の庫内温度を追熟温度T1とした第1配送車3が、自動的に貯蔵倉庫5へ青果物を回収に来る。そして、図1に示すように、保冷庫1に青果物を載せた第1配送車3が、貯蔵倉庫5から配送先7へ青果物を配送する。このとき、貯蔵倉庫5からの出庫から配送先7への到着までの全期間において、保冷庫1の庫内温度は、追熟温度T1である。
ステップS6で、時間zが0未満の場合、NO判定して、ステップS10に進む。ステップS10では、貯蔵倉庫5から配送先7への青果物の配送中での配送車3、4の保冷庫1の庫内温度を決定する。具体的には、貯蔵倉庫5からの出庫時から配送先7への到着予定時刻の所定時間x前までの第1期間において、庫内温度を保管用温度T2とする。所定時間xは、追熟時間xと同じ長さの時間である。そして、第1期間経過後から到着予定時刻までの第2期間において、庫内温度を追熟温度T1とすることを決定する。
続いて、ステップS11では、ステップS10で決定した庫内温度での配送の指示を表す配送指示情報を、第1配送車3の車載装置20へ送信する。このとき、例えば、情報処理装置10は、青果物の配送が可能な複数の第1配送車3のうち、貯蔵倉庫5に最も近い第1配送車3に配送指示情報を送信する。ステップS11の実行後、図7に示す制御処理が終了する。
ステップS11によって送信された配送指示情報を、第1配送車3の車載装置20が受信すると、車載装置20は、表示部24に配送指示情報を表示する。さらに、庫内温度が保管用温度T2でなければ、庫内温度が保管用温度T2となるように、車載装置20は、第1温調装置2aの作動を制御する。庫内温度が保管用温度T2であれば、第1温調装置2aの作動状態が維持される。第1配送車3の運転手は、表示部24で表示された配送指示に従って、青果物を回収するために貯蔵倉庫5に向かい、貯蔵倉庫5から配送先7へ青果物を配送する。そして、到着予定時刻の追熟時間x前になると、車載装置20は、庫内温度を追熟温度T1になるように、第1温調装置2aの作動を制御する。
これにより、配送先7へ配達するまでに青果物の追熟が必要な場合であって、追熟時間xよりも配送予定時間yの方が長い場合、保冷庫1の庫内温度を保管用温度T2とした第1配送車3が、自動的に貯蔵倉庫5へ青果物を回収に来る。そして、図1に示すように、保冷庫1に青果物を載せた第1配送車3が、貯蔵倉庫5から配送先7へ青果物を配送する。到着予定時刻の追熟時間xと同じ所定時間前になると、保冷庫1の庫内温度が保管用温度T2から追熟温度T1に変更される。このため、青果物は、追熟温度T1、追熟時間xでの追熟処理がされる。
また、ステップS3でNO判定の場合、ステップS12へ進む。ステップS12では、貯蔵倉庫5から配送先7への青果物の配送中での配送車3、4の保冷庫1の庫内温度を決定する。具体的には、貯蔵倉庫5からの出庫から配送先7への到着までの全期間において、庫内温度を保管用温度T2に決定する。
続いて、ステップ13では、ステップS12で決定した庫内温度での配送の指示を表す配送指示情報を、第2配送車4の車載装置20へ送信する。ステップS13の実行後、制御処理が終了する。
ステップS13によって送信された配送指示情報を、第2配送車4の車載装置20が受信すると、車載装置20は、表示部24に配送指示情報を表示する。さらに、庫内温度が保管用温度T2でなければ、庫内温度が保管用温度T2となるように、車載装置20は、第2温調装置2bの作動を制御する。庫内温度が保管用温度T2であれば、第2温調装置2bの作動状態が維持される。第2配送車4の運転手は、表示部24で表示された配送指示に従って、青果物を回収するために貯蔵倉庫5に向かう。
これにより、配送先7へ配達するまでに青果物の追熟が不要な場合、保冷庫1の庫内温度を保管用温度T2とした第2配送車4が、自動的に貯蔵倉庫5へ青果物を回収に来る。そして、図1に示すように、保冷庫1に青果物を載せた第2配送車4が、貯蔵倉庫5から配送先7へ青果物を配送する。このとき、貯蔵倉庫5からの出庫から配送先7への到着までの全期間において、保冷庫1の庫内温度は、保管用温度T2である。
また、配送車3、4による青果物の配送中において、車載装置20から配送先7の配送先装置40へ、保冷庫1の庫内温度の制御履歴情報が送信される。これにより、配送先7では、制御履歴情報に基づいて、予め販売状態を整えることができる。すなわち、配送先7は、追熟が完了した状態で青果物が配送先7に配達されることを知ることができ、青果物を低温で保持するための環境を予め準備することができる。
以上の説明の通り、本実施形態の青果物配送管理システムによれば、情報処理装置10は、ステップS1で、配送先7へ配送される予定の青果物の熟度に関する熟度情報を取得する。ステップS2、S5で、配送先7への配送に関する情報であって配達日時を含む配送情報を取得する。ステップS3、S4で、ステップS1で取得した熟度情報と、ステップ2で取得した配送情報とに基づいて、貯蔵倉庫5に保管されている青果物が配達日時までに追熟が必要か否かの情報と、追熟が必要な場合の青果物を追熟させるための追熟温度とを含む追熟情報を取得する。ステップS8、S10、S12で、ステップS3、S4で取得した追熟情報に基づいて、貯蔵倉庫5から配送先7へ青果物を配送するときの保冷庫1の庫内温度を、追熟温度T1、または、保管用温度T2に決定する。ステップS9、S11、S13で、ステップS8、S10、S12で決定した温度での配送の指示を表す配送指示情報を、車載装置20へ送信する。車載装置20は、配送指示情報に基づいて、温調装置2の作動を制御する。
これによれば、配送中の保冷庫1の庫内温度を、追熟の必要の有無に応じて、ステップS8、S10、S12で決定された温度にすることができる。このため、配達日時までに青果物への追熟が必要な場合、青果物を追熟させながら配送することができる。よって、青果物を、最適な熟度状態で、配送先に届けることができる。さらに、青果物を追熟させながら配送することで、熟した後の青果物を貯蔵倉庫5から配送先7へ配送する場合と比較して、配送による青果物の傷みを抑制することができる。
なお、本実施形態では、ステップS1が熟度情報取得手段に対応し、ステップS2、S5が配送情報取得手段に対応し、ステップS3、S4が追熟情報取得手段に対応し、ステップS8、S10、S12が庫内温度決定手段に対応し、ステップS9、S11、S13が配送指示手段に対応する。
また、本実施形態の青果物配送管理システムによれば、情報処理装置10は、追熟が必要な場合、ステップS9、S11で、第1配送車3の車載装置20に対して、配送指示情報として、追熟温度T1での配送の指示を表す指示情報を送信する。情報処理装置10は、追熟が不要な場合、ステップS13で、第2配送車4の車載装置20に対して、配送指示情報として、保管用温度T2での配送の指示を表す指示情報を送信する。
これによれば、追熟が不要な場合、第2配送車4に配送させることができる。このため、保管用温度T2での庫内温度の管理に優れる第2配送車4がある場合、それを利用することができる。また、使用可能な第1配送車3の数が少ない場合、第2配送車4を利用することで、配送車を有効に活用することができる。また、別の荷物を配送中の第2配送車4が貯蔵倉庫5の近くを走行する際に、その第2配送車4に青果物を混載させることができる。
また、本実施形態の青果物配送管理システムによれば、情報処理装置10は、配送先7へ配達するまでに青果物の追熟が必要な場合であって、配送予定時間yが追熟時間xよりも長い場合、ステップS10で、保冷庫1の庫内温度を決定する。このステップS10では、青果物の配送開始時から配送先7への到着予定時刻の所定時間x前までの第1期間における庫内温度を保管用温度T2とすることを決定する。所定時間xは、追熟時間xと同じ長さである。第1期間経過後から配送先7への到着予定時刻までの第2期間における庫内温度を追熟温度T1とすることを決定する。これによれば、青果物を最適な熟度で配送先へ配送することができる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、図7に示す制御処理において、ステップS13で、情報処理装置10が第2配送車4の車載装置20へ配送指示情報を送信する。これに対して、本実施形態では、情報処理装置10は、青果物の追熟が不要な場合、ステップS13で、第1配送車3の車載装置20に対して、配送指示情報として、保管用温度T2での配送の指示を表す指示情報を送信する。
第1実施形態では、図7に示す制御処理において、ステップS13で、情報処理装置10が第2配送車4の車載装置20へ配送指示情報を送信する。これに対して、本実施形態では、情報処理装置10は、青果物の追熟が不要な場合、ステップS13で、第1配送車3の車載装置20に対して、配送指示情報として、保管用温度T2での配送の指示を表す指示情報を送信する。
ステップS13によって送信された配送指示情報を、第1配送車3の車載装置20が受信すると、車載装置20は、表示部24に配送指示情報を表示する。さらに、庫内温度が保管用温度T2でなければ、庫内温度が保管用温度T2となるように、車載装置20は、第1温調装置2aの作動を制御する。庫内温度が保管用温度T2であれば、第1温調装置2aの作動状態が維持される。第1配送車3の運転手は、表示部24で表示された配送指示に従って、青果物を回収するために貯蔵倉庫5に向かう。
これにより、配送先7へ配達するまでに青果物の追熟が不要な場合、保冷庫1の庫内温度を保管用温度T2とした第1配送車3が、自動的に貯蔵倉庫5へ青果物を回収に来る。このように、青果物の追熟が不要な場合においても、第1配送車3が青果物を配送してもよい。
青果物配送管理システムの上記以外の構成は、第1実施形態と同じである。したがって、本実施形態によれば、第1実施形態と共通の構成によって奏される効果を得ることができる。
(第3実施形態)
本実施形態の青果物配送管理システムでは、情報処理装置10が図8に示す制御処理を行うことで、第1配送車3で青果物を配送中に青果物の追熟が完了した場合、保冷庫1の庫内温度を、追熟温度T1から保管用温度T2に変更する。以下では、情報処理装置10が行う図8の制御処理について説明する。図8は、情報処理装置10が行う制御処理のフローチャートである。図8の制御処理は、第1配送車3での青果物の配送中に、繰り返し実行される。
本実施形態の青果物配送管理システムでは、情報処理装置10が図8に示す制御処理を行うことで、第1配送車3で青果物を配送中に青果物の追熟が完了した場合、保冷庫1の庫内温度を、追熟温度T1から保管用温度T2に変更する。以下では、情報処理装置10が行う図8の制御処理について説明する。図8は、情報処理装置10が行う制御処理のフローチャートである。図8の制御処理は、第1配送車3での青果物の配送中に、繰り返し実行される。
ステップS21では、保冷庫1の庫内温度を追熟温度T1として第1配送車3が青果物を配送しているときの青果物の熟度、すなわち、配送中の青果物の熟度に関する熟度情報を取得する。
ここで、第1配送車3の保冷庫1には、青果物の熟度を検知する図示しない検知手段が設けられている。検知手段は、車載装置20と接続されている。情報処理装置10と車載装置20との間の通信によって、情報処理装置10は、車載装置20から検知手段の検知結果を受信できる。この検知結果が、青果物の熟度に関する熟度情報に該当する。
検知手段としては、種々のものを採用することができる。例えば、青果物の色味に基づいて熟度を検知する手段を採用することができる。この場合、検知用の青果物をカメラで撮像し、撮像した青果物の色味から青果物の熟度を検知する。また、他の例として、青果物から排出されたガスの濃度に基づいて熟度を検知する手段を採用することができる。この場合、検知用の青果物を密閉空間に入れておく。熟度が進むと、青果物から排出されるCO2やエチレンなどのガスの排出量が増大する。そこで、この手段では、密閉空間内のガス濃度を検出し、その検出結果に基づいて熟度を検知する。また、他の例として、青果物の硬度を測定し、測定した硬度に基づいて熟度を検知するものを採用することができる。
続いて、ステップS22では、ステップS21で取得した熟度情報に基づいて、青果物の追熟が完了したか否かを判定する。この判定は、検知結果と基準値とを比較することで行われる。ステップS22で、追熟が完了していないと判定された場合(すなわち、NO判定の場合)、図8の一連のフローを終了し、再び、ステップS21を行う。これにより、保冷庫1の庫内温度は、追熟温度T1に維持される。
ステップS22で、追熟が完了したと判定された場合(すなわち、YES判定の場合)、ステップS23に進む。ステップS23では、保冷庫1の庫内温度を、追熟温度T1から保管用温度T2に変更する指示を表す指示情報を第1配送車3の車載装置20へ送信する。これにより、車載装置20は、庫内温度が追熟温度T1から保管用温度T2に変更されるように、第1温調装置2aの作動を制御する。この結果、保冷庫1の庫内温度が追熟温度T1から保管用温度T2に変更される。
青果物配送管理システムの上記以外の構成は、第1実施形態と同じである。このため、本実施形態によれば、第1実施形態と共通の構成によって奏される効果を得ることができる。さらに、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
渋滞などの理由により、第1配送車3の配送先7の到着が到着予定時刻より遅れる場合がある。この場合、第1配送車3が配送先7へ到着する前に、青果物の追熟が完了してしまう。追熟の完了後も庫内温度が追熟温度になっていると、青果物の熟度が進行し、青果物が傷んでしまう。これに対して、本実施形態によれば、青果物の追熟が完了した場合に、保冷庫1の庫内温度を、追熟温度T1から保管用温度T2に変更することができる。よって、青果物を最適な熟度で配送先へ配送することができる。
なお、本実施形態では、ステップS21が配送中熟度取得手段に対応し、ステップS22が判定手段に対応し、ステップS23が温度変更指示手段に対応する。
(第4実施形態)
本実施形態の青果物配送管理システムでは、情報処理装置10が図9に示す制御処理を行うことで、保冷庫1の庫内温度を追熟温度T1として第1配送車3が青果物を配送しているときの保冷庫1の庫内温度を調整する。以下では、情報処理装置10が行う図9の制御処理について説明する。図9は、情報処理装置10が行う制御処理のフローチャートである。図9の制御処理は、第1配送車3での青果物の配送中に、繰り返し実行される。
本実施形態の青果物配送管理システムでは、情報処理装置10が図9に示す制御処理を行うことで、保冷庫1の庫内温度を追熟温度T1として第1配送車3が青果物を配送しているときの保冷庫1の庫内温度を調整する。以下では、情報処理装置10が行う図9の制御処理について説明する。図9は、情報処理装置10が行う制御処理のフローチャートである。図9の制御処理は、第1配送車3での青果物の配送中に、繰り返し実行される。
ステップS31では、保冷庫1の庫内温度を追熟温度T1として第1配送車3が青果物を配送しているときの青果物の現在の状態から追熟完了までの第1所要時間t1を取得する。第1所要時間t1は、保冷庫1の庫内温度を現在の温度で維持し続ける場合に、青果物が現在の状態から追熟完了の状態に至るまでの時間である。
第1所要時間t1は、例えば、次のように算出して取得される。収穫後の貯蔵中に追熟を行うことができる青果物は、クリマクテリック型青果物と呼ばれる。クリマクテリック型青果物は、青果物の成熟の際に呼吸量が著しく増大する、クリマクテリック・ライズという現象がみられる青果物のことである。
このような青果物において、一定の温度で追熟の処理が行われているときの青果物から放出されるエチレンガスのガス濃度と処理時間との関係を図10に示す。図10は、所定容量の密閉空間に青果物が収容されているときのガス濃度と処理時間との関係を示している。図10グラフの横軸が処理時間であり、図10のグラフの縦軸がエチレンガスのガス濃度である。
図10に示すように、青果物が熟し始めると、呼吸量が急激に増大する。このとき、青果物の熟度と青果物から放出されるエチレンガスのガス濃度との間に所定の関係がある。所定の関係は、青果物の熟度が進むにつれて青果物から放出されるガスのガス濃度が増大するという関係である。このため、現在の熟度に応じたガス濃度から目標の熟度に応じたガス濃度に到達するまでの第1所要時間を求めることができる。
そこで、保冷庫1の内部において、熟度の検知用の青果物を、ガス濃度を測定するための密閉容器に予め入れておく。所定間隔で、例えば、1分おきに、密閉容器の内部のガス濃度を測定する。そして、測定したガス濃度と、ガス濃度、熟度および処理時間の関係とに基づいて、現在の熟度から目標の熟度に到達するまでの時間、すなわち、第1所要時間t1を算出する。これによって、第1所要時間t1を取得することができる。
続いて、ステップS32では、保冷庫1の庫内温度を追熟温度T1として第1配送車3が青果物を配送しているときの第1配送車3の現在の位置から配送先7に到着するまでの第2所要時間t2を取得する。なお、ステップS31とステップS32との順番を入れ替えてもよい。また、ステップS31とステップS32とを同時に行ってもよい。
続いて、ステップS33では、第1所要時間t1と第2所要時間t2とを比較し、第1所要時間t1が第2所要時間t2よりも短いか否かを判定する。所要時間t1が第2所要時間t2よりも短い場合、ステップS33でYES判定して、ステップS34に進む。
ステップS34では、追熟を減速させるように、保冷庫1の庫内温度を所定の下げ幅で下げる指示を表す温度下降指示情報を、第1配送車3の車載装置20に送信する。所定の下げ幅は、庫内温度を下げても、青果物の追熟が進むように設定される。
これにより、車載装置20は、庫内温度が現在の温度よりも低い温度になるように、第1温調装置2aの作動を制御する。この結果、保冷庫1の庫内温度が現在の温度よりも低い温度になる。
ステップS34を行った後、図9に示す一連のフローを終了し、再び、ステップS31を行う。
また、ステップS33において、所要時間t1が第2所要時間t2以上の場合、NO判定して、ステップS35に進む。ステップS35では、第1所要時間t1と第2所要時間t2とを比較し、所要時間t1が第2所要時間t2よりも長いか否かが判定される。所要時間t1が第2所要時間t2よりも長い場合、ステップS35でYES判定して、ステップS36に進む。
ステップS36では、追熟を加速させるように、保冷庫1の庫内温度を所定の上げ幅で上げる指示を表す温度上昇指示情報を、第1配送車3の車載装置20に送信する。所定の上げ幅は、庫内温度を上げても、青果物の追熟が進むように設定される。
これにより、車載装置20は、庫内温度が現在の温度よりも高い温度になるように、第1温調装置2aの作動を制御する。この結果、保冷庫1の庫内温度が現在の温度よりも高い温度になる。
ステップS35において、所要時間t1が第2所要時間t2と同じ場合、NO判定して、図9に示す一連のフローを終了し、再び、ステップS31を行う。これにより、所要時間t1が第2所要時間t2と同じ場合、庫内温度は変更されない。
青果物配送管理システムの上記以外の構成は、第1実施形態と同じである。このため、本実施形態によれば、第1実施形態と共通の構成によって奏される効果を得ることができる。さらに、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
情報処理装置10は、所要時間t1が第2所要時間t2よりも短い場合、ステップS34で、追熟を減速させるように、保冷庫1の庫内温度を下げる指示を表す温度下降指示情報を、第1配送車3の車載装置20に送信する。
これによれば、第1配送車3が配送先7に到着する前に、青果物の追熟が完了しそうな場合、追熟を減速させるように、庫内温度を追熟温度T1よりも低い温度に下げることができる。これにより、追熟を減速させることができ、追熟が完了するタイミングを、第1配送車3が配送先7に到着するタイミングに近づけることができる。よって、果物を最適な熟度で配送先へ配送することができる。
また、情報処理装置10は、第2所要時間t1が第2所要時間t2よりも長い場合、ステップS36で、追熟を加速させるように、保冷庫1の庫内温度を上げる指示を表す温度上昇指示情報を、第1配送車3の車載装置20に送信する。
これによれば、第1配送車3が配送先7に到着するまでに、青果物の追熟の完了が間に合わない場合、追熟を加速させるように、庫内温度を追熟温度T1よりも高い温度に上げることができる。これにより、追熟を加速させることができ、追熟が完了するタイミングを、第1配送車3が配送先7に到着するタイミングにづけることができる。よって、果物を最適な熟度で配送先へ配送することができる。
なお、本実施形態では、ステップS31が第1所要時間取得手段に対応し、ステップS32が第2所要時間取得手段に対応し、ステップS34、S36が温度調整指示手段に対応する。
(他の実施形態)
(1)上記各実施形態では、車載装置20は、温調装置2の作動を制御するものであった。このため、車載装置20が配送指示情報を受信すると、車載装置20が配送指示情報に基づいて、庫内温度が追熟温度T1または保管用温度T2となるように、温調装置2の作動を制御していた。
(1)上記各実施形態では、車載装置20は、温調装置2の作動を制御するものであった。このため、車載装置20が配送指示情報を受信すると、車載装置20が配送指示情報に基づいて、庫内温度が追熟温度T1または保管用温度T2となるように、温調装置2の作動を制御していた。
しかしながら、車載装置20は、温調装置2の作動を制御しないものであってもよい。この場合、車載装置20が配送指示情報を受信すると、車載装置20が受信した配送指示情報を表示部24に表示して乗員へ報知する。報知された配送指示情報に基づいて、乗員が温調装置2の設定温度を設定する。庫内温度が既に決定された温度となっていれば、乗員は温調装置2の設定温度を変更しない。これによっても、保冷庫1の庫内温度を決定された温度とすることができる。なお、表示部24に替えてスピーカ等の他の報知部によって、配送指示情報を乗員へ報知してもよい。
(2)上記各実施形態では、図7の制御処理を、配送センタ8の情報処理装置10が行っていた。しかしながら、図7の制御処理の一部または全部を、配送センタ8とは別の場所に設置された装置、例えば、倉庫装置30等が行ってもよい。
(3)上記各実施形態では、青果物配送管理システムは、情報処理装置10と、車載装置20と、倉庫装置30と、配送先装置40とを備えていた。しかしながら、青果物配送管理システムは、少なくとも、熟度情報取得手段、配送情報取得手段、追熟情報取得手段、庫内温度決定手段、配送指示手段を備えていればよい。
(4)本発明は上記した各実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能であり、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、青果物配送管理システムは、青果物の現在の熟度に関する熟度情報を取得する熟度情報取得手段(S1)と、貯蔵倉庫から配送先への配送に関する配送情報を取得する配送情報取得手段(S2、S5)と、貯蔵倉庫に保管されている青果物が配達日時までに追熟が必要か否かの情報を含むとともに、追熟が必要な場合の青果物を追熟させるための追熟温度を含む追熟情報を取得する追熟情報取得手段(S3、S4)と、配送するときの庫内温度を、追熟温度、または、追熟温度よりも低温であって青果物を保管するための保管用温度に決定する庫内温度決定手段(S8、S10、S12)と、庫内温度決定手段が決定した温度での配送の指示を表す配送指示情報を車載装置(20)に送信する配送指示手段(S9、S11、S13)と、を備える。
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、青果物配送管理システムは、青果物の現在の熟度に関する熟度情報を取得する熟度情報取得手段(S1)と、貯蔵倉庫から配送先への配送に関する配送情報を取得する配送情報取得手段(S2、S5)と、貯蔵倉庫に保管されている青果物が配達日時までに追熟が必要か否かの情報を含むとともに、追熟が必要な場合の青果物を追熟させるための追熟温度を含む追熟情報を取得する追熟情報取得手段(S3、S4)と、配送するときの庫内温度を、追熟温度、または、追熟温度よりも低温であって青果物を保管するための保管用温度に決定する庫内温度決定手段(S8、S10、S12)と、庫内温度決定手段が決定した温度での配送の指示を表す配送指示情報を車載装置(20)に送信する配送指示手段(S9、S11、S13)と、を備える。
また、第2の観点によれば、青果物配送管理システムは、車載装置を備える。第2の観点のように、第1の観点の青果物配送管理システムは、車載装置を備えていてもよい。
また、第3の観点によれば、温調装置(2a)は、庫内温度を追熟温度と保管用温度との間で変更できるものである。配送指示手段は、追熟が必要な場合、配送指示情報として、追熟温度での配送の指示を表す指示情報を送信し、追熟が不要な場合、配送指示情報として、保管用温度での配送の指示を表す指示情報を送信する。第1の観点の具体的な構成として、第3の観点の構成を採用することができる。
また、第4の観点によれば、配送車には、温調装置として、庫内温度を追熟温度と保管用温度との間で変更できる第1温調装置(2a)を備える第1配送車(3)と、温調装置として、庫内温度を追熟温度と保管用温度とのうち保管用温度のみにする第2温調装置(2b)を備える第2配送車(4)とが含まれる。配送指示手段は、追熟が必要な場合、第1配送車の車載装置に対して、配送指示情報として、追熟温度での配送の指示を表す指示情報を送信し、追熟が不要な場合、第2配送車の車載装置に対して、配送指示情報として、保管用温度での配送の指示を表す指示情報を送信する。
これによれば、追熟が不要な場合、第2配送車に配送させることができる。このため、保管用温度での庫内温度の管理に優れる第2配送車がある場合、それを利用することができる。また、使用可能な第1配送車の数が少ない場合、第2配送車を利用することで、配送車を有効に活用することができる。また、別の荷物を配送中の第2配送車が貯蔵倉庫の近くを走行する際に、その第2配送車に青果物を混載させることができる。
また、第5の観点によれば、追熟情報は、青果物を追熟させるために、追熟温度を維持する期間である追熟時間を含む。配送情報は、貯蔵倉庫から配送先までの配送予定時間を含む。庫内温度決定手段(S10)は、追熟が必要な場合であって、配送予定時間が追熟時間よりも長い場合、青果物の配送開始時から配送先への到着予定時刻の所定時間前までの第1期間における庫内温度を保管用温度に決定し、第1期間の経過後から到着予定時刻までの第2期間における庫内温度を追熟温度に決定する。所定時間は、追熟時間と同じ長さである。これによれば、青果物を最適な熟度で配送先へ配送することができる。
また、第6の観点によれば、青果物配送管理システムは、庫内温度を追熟温度として配送車が青果物を配送しているときの青果物の熟度に関する熟度情報を取得する配送中熟度取得手段(S21)と、配送中熟度取得手段が取得した熟度情報に基づいて、青果物の追熟が完了したか否かを判定する判定手段(S22)と、判定手段によって追熟が完了したと判定された場合に、庫内温度を追熟温度から保管用温度に変更する指示を表す指示情報を、車載装置に対して送信する温度変更指示手段(S23)と、を備える。
これによれば、配送車が配送先へ到着する前に青果物の追熟が完了した場合に、保冷庫の庫内温度を、追熟温度から保管用温度に変更することができる。よって、青果物を最適な熟度で配送先へ配送することができる。
また、第7の観点によれば、青果物配送管理システムは、庫内温度を追熟温度として配送車が青果物を配送しているときの青果物の現在の状態から追熟完了までの第1所要時間を取得する第1所要時間取得手段(S31)と、庫内温度を追熟温度として配送車が青果物を配送しているときの配送車の現在の位置から配送先に到着するまでの第2所要時間を取得する第2所要時間取得手段(S32)と、第1所要時間が第2所要時間よりも短い場合、庫内温度を下げる指示を表す温度下降指示情報を、車載装置に送信し、第1所要時間が第2所要時間よりも長い場合、庫内温度を上げる指示を表す温度上昇指示情報を、車載装置に送信する温度調整指示手段(S34、S36)と、を備える。
これによれば、配送車が配送先に到着する前に、青果物の追熟が完了しそうな場合、追熟を減速させるように、庫内温度を追熟温度よりも低い温度に下げることができる。これにより、追熟を減速させることができ、追熟が完了するタイミングを、配送車が配送先に到着するタイミングに近づけることができる。また、配送車が配送先に到着するまでに、青果物の追熟の完了が間に合わない場合、追熟を加速させるように、庫内温度を追熟温度よりも高い温度に上げることができる。これにより、追熟を加速させることができ、追熟が完了するタイミングを、配送車が配送先に到着するタイミングに近づけることができる。よって、果物を最適な熟度で配送先へ配送することができる。
1 保冷庫
2 温調装置
3 配送車、第1配送車
4 配送車、第2配送車
5 貯蔵倉庫
7 配送先
10 情報処理装置
20 車載装置
2 温調装置
3 配送車、第1配送車
4 配送車、第2配送車
5 貯蔵倉庫
7 配送先
10 情報処理装置
20 車載装置
Claims (7)
- 保冷庫(1)と、前記保冷庫の庫内温度を調整する温調装置(2)とを備える配送車(3、4)が、青果物を貯蔵する貯蔵倉庫(5)から配送先(7)へ青果物を配送するときの前記庫内温度を管理する青果物配送管理システムであって、
前記貯蔵倉庫に保管されている青果物であって前記配送先へ配送される予定の前記青果物の現在の熟度に関する熟度情報を取得する熟度情報取得手段(S1)と、
前記貯蔵倉庫から前記配送先への配送に関する情報であって配達日時を含む配送情報を取得する配送情報取得手段(S2、S5)と、
前記熟度情報取得手段が取得した前記熟度情報と、前記配送情報取得手段が取得した前記配送情報とに基づいて、前記貯蔵倉庫に保管されている前記青果物が前記配達日時までに追熟が必要か否かの情報を含むとともに、前記追熟が必要な場合の前記青果物を追熟させるための追熟温度を含む追熟情報を取得する追熟情報取得手段(S3、S4)と、
前記追熟情報取得手段が取得した前記追熟情報に基づいて、前記貯蔵倉庫から前記配送先へ前記青果物を配送するときの前記庫内温度を、前記追熟温度、または、前記追熟温度よりも低温であって前記青果物を保管するための保管用温度に決定する庫内温度決定手段(S8、S10、S12)と、
前記庫内温度決定手段が決定した温度での配送の指示を表す配送指示情報を、前記配送車に搭載される車載装置(20)に送信する配送指示手段(S9、S11、S13)と、を備える青果物配送管理システム。 - 前記車載装置を備える、請求項1に記載の青果物配送管理システム。
- 前記温調装置(2a)は、前記庫内温度を前記追熟温度と前記保管用温度との間で変更できるものであり、
前記配送指示手段は、前記追熟が必要な場合、前記配送指示情報として、前記追熟温度での配送の指示を表す指示情報を送信し、前記追熟が不要な場合、前記配送指示情報として、前記保管用温度での配送の指示を表す指示情報を送信する、請求項1または2に記載の青果物配送管理システム。 - 前記配送車には、前記温調装置として、前記庫内温度を前記追熟温度と前記保管用温度との間で変更できる第1温調装置(2a)を備える第1配送車(3)と、前記温調装置として、前記庫内温度を前記追熟温度と前記保管用温度とのうち前記保管用温度のみにする第2温調装置(2b)を備える第2配送車(4)とが含まれ、
前記配送指示手段は、前記追熟が必要な場合、前記第1配送車の前記車載装置に対して、前記配送指示情報として、前記追熟温度での配送の指示を表す指示情報を送信し、前記追熟が不要な場合、前記第2配送車の前記車載装置に対して、前記配送指示情報として、前記保管用温度での配送の指示を表す指示情報を送信する、請求項1または2に記載の青果物配送管理システム。 - 前記追熟情報は、前記青果物を追熟させるために、前記追熟温度を維持する期間である追熟時間を含み、
前記配送情報は、前記貯蔵倉庫から前記配送先までの配送予定時間を含み、
前記庫内温度決定手段(S10)は、前記追熟が必要な場合であって、前記配送予定時間が前記追熟時間よりも長い場合、前記青果物の配送開始時から前記配送先への到着予定時刻の所定時間前までの第1期間における前記庫内温度を前記保管用温度に決定し、前記第1期間の経過後から前記到着予定時刻までの第2期間における前記庫内温度を前記追熟温度に決定し、
前記所定時間は、前記追熟時間と同じ長さである、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の青果物配送管理システム。 - 前記庫内温度を前記追熟温度として前記配送車が前記青果物を配送しているときの前記青果物の熟度に関する熟度情報を取得する配送中熟度取得手段(S21)と、
前記配送中熟度取得手段が取得した前記熟度情報に基づいて、前記青果物の追熟が完了したか否かを判定する判定手段(S22)と、
前記判定手段によって追熟が完了したと判定された場合に、前記庫内温度を前記追熟温度から前記保管用温度に変更する指示を表す指示情報を、前記車載装置に対して送信する温度変更指示手段(S23)と、を備える、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の青果物配送管理システム。 - 前記庫内温度を前記追熟温度として前記配送車が前記青果物を配送しているときの前記青果物の現在の状態から追熟完了までの第1所要時間を取得する第1所要時間取得手段(S31)と、
前記庫内温度を前記追熟温度として前記配送車が前記青果物を配送しているときの前記配送車の現在の位置から前記配送先に到着するまでの第2所要時間を取得する第2所要時間取得手段(S32)と、
前記第1所要時間が前記第2所要時間よりも短い場合、前記庫内温度を下げる指示を表す温度下降指示情報を、前記車載装置に送信し、前記第1所要時間が前記第2所要時間よりも長い場合、前記庫内温度を上げる指示を表す温度上昇指示情報を、前記車載装置に送信する温度調整指示手段(S34、S36)と、を備える、請求項1ないし6のいずれか1つに記載の青果物配送管理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018155735A JP2020030605A (ja) | 2018-08-22 | 2018-08-22 | 青果物配送管理システム |
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CN115271602A (zh) * | 2022-08-01 | 2022-11-01 | 深圳市昂捷信息技术股份有限公司 | 一种智慧果蔬仓库管理方法、装置及电子设备 |
WO2024010051A1 (ja) * | 2022-07-07 | 2024-01-11 | 旭化成株式会社 | 導出装置、導出方法、及びプログラム |
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