JP2020030366A - 蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】蛍光顕微鏡の観察画像をもとにレーザ照射位置を選択するレーザ照射装置において、蛍光観察時から構成を変えずにレーザ照射を行うことができ、通常の蛍光顕微鏡に取り付けが容易な蛍光顕微鏡観察機能を有するレーザ照射装置を供給する。【解決手段】蛍光顕微鏡観察機能を有するレーザ照射装置103は、可視光帯域のレーザ光を発光するレーザ光源と、前記レーザ光を透過し、かつ、蛍光画像を観察する際に用いることができるフィルターキューブ61と、を備える。【選択図】図13
Description
本発明は、蛍光顕微鏡に簡易に取り付けることができ、蛍光観察から構成を変えずにレーザ照射を行うことができる蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置に関するものである。
山中伸弥教授らが発明したiPS細胞は、どの臓器の細胞へも分化誘導させる可能性があるとされているため、再生医療研究者によりさまざまな臓器への分化誘導工程の研究がなされている。再生医療研究者は、所定の臓器への分化工程が100%の確率で行われることを目標として研究を行っているが、工業製品においても不良品が生成されてしまうように各工程においてすべての細胞を目標の形態の細胞に分化させることは容易でない。そのため、細胞分化工程の確認を容易にする手法として、蛍光観察により分化の状態を確認する手法(非特許文献1)などが開発されている。この手法を用いると、蛍光顕微鏡を用いて細胞の分化状態の観察を行うことが容易に行うことができることとなる。
前 伸一ら「Monitoring and robust introduction of nephrogenic intermediate mesoderm from human pluripotent stem cells」, Nature Communications, Vol:4, pp.1367(2013)
Aravind Kumar Renganら「Thermosensitive Gold−Liposome Hybrid Nanostructures for Photothermal Therapy of Cancer」, 2012 12th IEEE International Conference on Nanotechnology, Birmingham, United Kingdom, pp.1−4(2012)
図1に細胞観察を行う蛍光顕微鏡装置の概略構成図を示す。観察対象である細胞33は、細胞培養ディッシュ30の中に、細胞に栄養を供給する細胞培養液32とともに入れられている。観察対象には、観察用ガラス31を介して観察対象と対向して配置されている対物レンズ2により蛍光材料を励起する照明光が照射される構成となっている。照明光は、水銀ランプなどのランプ光源1より出射されレンズ11を介してフィルターキューブ21aに照射される。フィルターキューブ21aには、観察対象の蛍光材料の励起波長を選択し透過するエキサイトフィルター22a、および、エキサイトフィルター22aにより選択された蛍光材料の励起波長の光を反射し、蛍光材料から発光される蛍光波長の光を透過するダイクロイックミラー23a、さらには、蛍光材料から発光される蛍光波長の光を透過し蛍光材料の励起波長の光を遮蔽するエミッションフィルター24aが固着されている。ランプ光源1より出射される広波長帯域の光は、エキサイトフィルター22aにより蛍光材料の励起波長の帯域の波長帯域の光とされ、照明光光束15に示すようにダイクロイックミラー23aにより反射し対物レンズ2により観察対象に照射される。また、観察対象より発光する蛍光は、蛍光観察光光束16に示すように、対物レンズ2により集光された後、ダイクロイックミラー23aおよびエミッションフィルター24aを透過し、結像レンズ3によりカメラ35内の撮像素子4に結像されるように配置されている。ここで、カメラ35は蛍光顕微鏡に複数配置されているカメラ接続ポートの1つであるカメラ接続ポート5aに接続されている。カメラ接続ポート5aと結像レンズ3には切り替えミラー12がある構成である。一般に蛍光顕微鏡は、さまざまな蛍光材料の観察を簡易に切り替えるために、エキサイトフィルター22a、ダイクロイックミラー23aおよびエミッションフィルター24aが固着されているフィルターキューブ21aは、他の蛍光材料を観察するフィルターキューブ21b、フィルターキューブ21c、フィルターキューブ21dなどとともにフィルターボックス20に搭載されている。
例として図2に、6個のフィルターキューブを搭載可能なフィルターボックス20の構造を対物レンズ2の光軸に垂直な方向で示した図を示す。この図に示すように、フィルターボックス20には、6個のフィルターキューブを搭載するためのフィルターキューブホルダー25a、25b、25c、25d、25e、25fが配置されており、図2に示す例においてはフィルターキューブホルダー25a、25b、25c、25dにフィルターキューブ21a、21b、21c、21dが搭載されており、フィルターキューブホルダー25e、25fにはフィルターキューブは搭載されていない。現在観察している蛍光材料とは異なる蛍光材料を観察する際には、フィルターボックス20を回転させ、観察を行う蛍光材料に対応するフィルターキューブを光路内に挿入する作業を行う。
再生医療研究者が分化誘導工程の研究において、蛍光顕微鏡により所定の分化がなされていない細胞が一部に発見された際においても次工程の検討を行うためには、所定の分化がなされていない細胞を除去し、所定の分化がなされた細胞のみとすることが望ましい。所定の分化がなされていない細胞の除去方法として、非特許文献2に示すように近赤外のレーザ光を照射する方法がある。蛍光顕微鏡装置100においてフィルターキューブ21a内のエミッションフィルター24aは、蛍光材料より発光する蛍光の波長のみを透過し、蛍光の波長は一般的に可視光帯域であるので、エミッションフィルターは近赤外の波長域の光を一般的に透過しない。そのため、近赤外のレーザ光を照射する場合には、図1に示した蛍光顕微鏡100の光路を変更する必要がある。蛍光顕微鏡装置100にレーザ照射ユニット99を取り付けるための変更を行った構成図を図3に示す。変更後の光路は、シャッター19により照明光路を閉じ、フィルターボックス20をフィルターキューブのない位置に回転させ、蛍光観察時に用いていたフィルターキューブ21aを光路からはずす。さらに、カメラ35が接続されていないカメラ接続ポート5bにレーザ光源6を有するレーザ照射ユニット99を配置し、切り替えミラー12を光路からはずすことにより、レーザ光光束17に示すようにレーザ光が対物レンズ2に入射する構成とする。レーザ光源6から出射されるレーザ光はカップリングレンズ7、レンズ8、ミラー13、レンズ9により結像レンズ3により形成される結像面36に集光されるようにする。結像面36に形成された集光スポットは、結像レンズ3および対物レンズ2により観察面にレーザ集光スポットを形成し、レーザ集光スポットの位置に除去したい細胞を配置させることにより、除去したい細胞にレーザ光が照射されることとなる。しかし、対物レンズ2は波長により焦点位置が異なる軸上色収差という現象が存在し、一般的に蛍光顕微鏡に用いる対物レンズは、近赤外の波長に対する軸上色収差現象は考慮されていないことが一般的である。したがって、ともに可視光帯域である照明光光束15および蛍光観察光光束16の焦点位置は、軸上色収差の対応がなされている範囲であるのでほぼ一致する。しかし、可視光帯域ではない近赤外のレーザ光の集光スポット位置18は、軸上色収差の対応がなされていない波長であるので、図4に示すように遠くなる場合、あるいは、図5に示すように近くなる場合のいずれかとなり、可視光帯域である照明光光束15および蛍光観察光光束16の焦点位置とは一致していないことが一般的である。そしてこの焦点位置の違いは、対物レンズごとに異なるので、レーザ光を照射させる際には、対物レンズごとに焦点位置をレーザ光照射に適した位置に調整する必要がある。したがって、この方法においては、レーザ照射時には蛍光観察ができないことに加え、対物レンズに応じた焦点位置の微調整を行うという極めて複雑な工程を行う必要がある。
近赤外のレーザ光を用いることによる問題点の対策方法として、特許文献1に示すように可視光の波長帯域のパルスレーザ光源26を用いる方法がある。この可視光の波長帯域のパルスレーザ光源26を用いた蛍光顕微鏡レーザ照射システム101の概略構成図を図6に示す。この構成においては、照明光路系にレーザ発振波長を反射し、その他の波長を透過するダイクロイックミラー28を挿入し、このダイクロイックミラー28を介してレーザ光を照明光学系から導入する方法である。この方法においては、フィルターキューブ21bからエキサイトフィルター22bを除き、ダイクロイックミラー28とランプ光源1との間にエキサイトフィルター22b配置すること。さらに、ダイクロイックミラー23bにおいて、蛍光励起波長に加えて、レーザ光源26の波長も反射するミラーとするという光学系の修正を行っている。そしてこの修正を行うことにより、蛍光観察工程とレーザ照射工程の切り替えにおいてフィルターボックス20を回転することなく、レーザ光の照射も行うことができ、レーザ光源26を発光しない際には、蛍光観察を行うことができることとなる。
しかしながら、図6に示した蛍光顕微鏡レーザ照射システム101においては、蛍光観察に用いる蛍光フィルター22bがフィルターボックス20の外にあるので、フィルターボックス20を回転させることにより他の蛍光材料の観察に切り替える際には、フィルターキューブを切り替えたのみではエキサイトフィルター22bが光路に残っているので、フィルターキューブを切り替えとともにエキサイトフィルター22bの取り外しを同時に行う必要がある。また、他の蛍光波長での観察後に、フィルターボックス20を回転させ、レーザ光源26による細胞へのレーザ光照射と蛍光観察を行うフィルターキューブ22bの位置に戻した際に、図7に示すように、フィルターボックス20の位置がずれた場合にレーザ照射位置が大きくずれるという問題が生じる。図7には、フィルターボックス20の位置ずれにより、フィルターキューブ21bの本来の照明光の入射光軸27が、ランプ光源1から出射される照明光光束15およびレーザ光源26より出射されるレーザ光光束17の光軸と一致していない構成例を示す。フィルターキューブ21bの正しい入射光方向27がレーザ光光束17の光軸とがずれていた場合においては、ダイクロイックミラー23bが所定位置から傾斜しているために、対物レンズ2に入射するレーザ光の光軸が傾斜することとなる。そのため、レーザ照射位置は図8に示すように、死滅させたい細胞33a上の希望するレーザ光集光位置41にではなく、死滅させたくない細胞33b上の位置42に照射されてしまう危険性がある。図7に示すフィルターボックス20の位置ずれが生じていても、蛍光観察像は、ダイクロイックミラー23bを透過する光により形成されるので、蛍光観察像の位置はほとんど変化しない特性を有している。また、励起照明光は、フィルターキューブ21bの正しい入射光方向27が照明光光束15の光軸からずれて、対物レンズ2に入射する光軸が傾斜しても、照明範囲よりも広い範囲を照明する照明エリアがずれることとなり、観察している視野には照明がなされているので、照明位置の変化に気づきにくいという特性がある。したがって図7に示すようなフィルターボックス20の位置ずれは、レーザ光源26の観察視野における集光スポットの位置のみに大きな影響を与えるので、観察している視野に照射してみないと位置ずれに気が付かない問題である。したがって対策を施しにくい問題であるので、問題の回避が容易でない。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、フィルターボックスの回転と、焦点位置の微調整をすることなく、蛍光観察とレーザ照射を行うことができる蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置、さらに、フィルターボックスの設置位置が少しずれている場合においても、レーザ照射位置が観察している画像からずれるという問題を生じない蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置においては、蛍光観察に用いる被観察物に照射する励起光の波長を遮蔽し被観察物より発せられる蛍光の波長を透過する光学フィルター部材が、被観察物に照射するレーザ光を透過する特性を有し、さらに、被観察物に照射するレーザ光の波長を可視光帯域とすることにより、フィルターボックスの回転と焦点位置の微調整を行うことなく、蛍光観察とレーザ光照射を行うことができる。また、フィルターボックスの設置位置が少しずれている場合においても、レーザ照射位置がずれるという問題が生じない。
以上のように、本発明によれば、フィルターボックスの回転と焦点位置の微調整を行うことなく、蛍光観察とレーザ光照射を行うことができるので、蛍光観察時に目標を定めた対象物にレーザ光が照射されていることを確認することができる。また、蛍光観察工程からレーザ光照射工程に移る際に、フィルターボックスの回転および顕微鏡のフォーカス位置の調整が不要であるので、作業時間の短縮が可能である。そして、フォーカス位置の調整が不要であることは、フォーカス位置の調整が失敗することがないということであるので、信頼性も向上する。フィルターボックスの設置位置が少しずれている場合においても、レーザ照射位置が観察している画像からずれるという問題を生じないので、信頼性が向上する。
さらに、本発明の蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置は、従来の蛍光顕微鏡のカメラ接続ポートにイメージング機能付きレーザ照射ユニットを取り付ける作業と、蛍光フィルターボックスに本発明のフィルターキューブを取り付ける作業という顕微鏡使用者が日常行う作業にのみにより、構築することができるので、きわめて利便性および可搬性が高い装置となる。そのため、他の蛍光顕微鏡への取り付けが容易となり使用範囲が広がるので、導入メリットの高い装置である。
第1の実施の形態による蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置102を図9に示す。この蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置102は、図1に示す蛍光顕微鏡装置のカメラ接続ポート5aにイメージング機能付きレーザ照射ユニット111が取り付けられ、フィルターボックス20に蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置に対応するフィルターキューブ61が配置されたものである。したがって、蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置102は、通常の蛍光顕微鏡に対して蛍光顕微鏡使用者がほぼ日常的に行っているカメラ接続ポートへの部材の取り付けと、フィルターボックス20へのフィルターキューブ61を取り付けるという2つの作業により構成することができるものであるので、一般の蛍光顕微鏡使用者が蛍光顕微鏡への取り付けと取り外しを容易に行うことができる。
イメージング機能付きレーザ照射ユニット111は、結像レンズ3の結像面に撮像素子34が配置されており、蛍光顕微鏡画像の観察が可能となっている。蛍光顕微鏡画像は、ランプ光源1より出射された光が、フィルターキューブ61内のエキサイトフィルター62により、観察目標とする蛍光材料の励起波長帯域の波長の光とされ、ダイクロイックミラー63により対物レンズ2に入射するよう反射され、対物レンズ2により観察視野に照射され観察視野にある蛍光材料を励起する。蛍光材料より発光する蛍光は対物レンズ2および集光レンズ3により撮像素子34に結像する。ここで、フィルターキューブ61内のダイクロイックミラー63およびエミッションフィルター64は、蛍光材料の励起波長帯域の波長の光は透過しない構成となっており、観察目標とする蛍光材料より発光する蛍光の波長は透過する構成となっている。
撮像素子34とカメラ接続ポート5aの間には、ダイクロイックミラー28が配置され、結像レンズ3により形成される第2の結像面10を構成している。可視光レーザ光源26より出射されるレーザ光は、カップリングレンズ7、レンズ8、ミラー13、レンズ9により結像レンズ3により形成される観察面第2の結像面10に集光スポットが形成されるように配置されている。フィルターキューブ61内のダイクロイックミラー63およびエミッションフィルター64は、可視光レーザ光源26より出射されるレーザ光の波長を透過する特性とされている。結像面10に形成された集光スポットは、フィルターキューブ61内のダイクロイックミラー63およびエミッションフィルター64を透過し、結像レンズ3および対物レンズ2により観察面にレーザ集光スポットが形成される。レーザ集光スポットの位置に除去したい細胞を配置させることにより、除去したい細胞にレーザ光が照射されることとなる。ダイクロイックミラー28と撮像素子34の間には、可視光レーザ光源26の波長をブロックし、観察目標とする蛍光材料より発光する蛍光の波長を透過するブロックフィルター29が配置されている。対物レンズ2あるいは結像レンズ3などの光路上の光学部品から反射される可視光レーザ光源26より出射されるレーザ光がダイクロイックミラー28を透過し撮像素子34に至る光をブロックフィルター29を配置することにより、除去することができる。
可視光レーザ光源26の構成図を図10に示す。可視光レーザ光源26の構成は、特許文献1に示す実施例と同様に、励起用パルスレーザ光源50のレーザ光を光ファイバー51により導光し可視光レーザ26内において、コリメートレンズ52、シリンドリカルレンズ53、さらには、励起ウインドウ57を介して、色素容器54内の色素レーザ媒体58を励起する。色素レーザ媒体58に接するように高反射率を有するリアミラー55と、リアミラー55よりも低い反射率を有するフロントミラー56が配置されており、色素レーザ媒体58は、リアミラー55とフロントミラー56によりレーザ共振器を構成し、フロントミラー56側にレーザ光を出射し、レーザ光光束17を形成する。ここで、励起用パルスレーザ光源50に例えば紫外線の波長帯域である337nmのレーザ光を発光する窒素ガスパルスレーザを用い、色素レーザ媒体58としてスチルベンなどを用いると例えば波長435nmの可視光パルスレーザ26を構成することができる。また、特許文献1に示す構成と同様に、色素容器54とともに、色素レーザ媒体58を保持する壁面の一部として、励起ウインドウ57、リアミラー55、フロントミラー56を用いることにより、可視光レーザ光源26の小型化がなされる。
蛍光観察を行う蛍光材料をGFP(Green Fluorescent protein)およびFITC(Fluorescein isothiocyanate)とし、可視光レーザ光源26の波長を435nmとして場合の、フィルターキューブ61内のエキサイトフィルター62、ダイクロイックミラー63およびエミッションフィルター64の透過波長特性を図11に示す。またイメージング機能付きレーザ照射ユニット111内のダイクロイックミラー28およびブロックフィルター29の透過波長特性を図12に示す。ここでダイクロイックミラー63の透過率およびダイクロイックダイクロイックミラー28の透過率は、45度の角度で入射する光の場合を示している。エキサイトフィルター62の透過波長特性T(62)は、GFPおよびFITCの励起光である480nm付近の光のみを透過するような波長特性となっている。ダイクロイックミラー63の透過波長特性T(63)は、可視光レーザ光源26の波長である435nmの光を透過し、GFPおよびFITCの蛍光観察に適した510nm付近から550nm付近の波長を透過し、エキサイトフィルター62の透過波長帯域の波長を反射する波長特性となっている。エミッションフィルター64の透過波長特性T(64)は、可視光レーザ光源26の波長である435nmの光を透過し、GFPおよびFITCの蛍光観察に適した510nm付近から550nm付近に至る波長の光を透過し、エキサイトフィルター62の透過波長帯域の波長をブロックするような波長特性となっている。ダイクロイックミラー28の透過波長特性T(28)は、可視光レーザ光源26の波長である435nmの光を反射し、GFPおよびFITCの蛍光観察に適した510nm付近から550nm付近の波長を透過する特性となっている。ブロックフィルター29の透過波長特性T(29)は、可視光レーザ光源26の波長である435nmの光をブロックし、GFPおよびFITCの蛍光観察に適した510nm付近から550nm付近に至る波長の光を透過する特性となっている。
本発明の蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置では、フィルターキューブ61内のダイクロイックミラー63およびエミッションフィルター64の透過波長特性に複数の透過波長帯域を有する特性とし、レーザ光源26の波長帯域と蛍光観察を行う波長帯域とで異なる帯域を割り当てる、そして、ダイクロイックミラー28およびブロックフィルター29により、それらの帯域ごとに分離を行うことにより、ダイクロイックミラー28およびブロックフィルター29に精密な波長精度を有する部材を用いなくても、図12に示したように単なるロングパスフィルターなど安価な部材で分離を行うことができる。蛍光観察を行う蛍光試薬は目視により観察を行うことを想定して開発がなされたものが一般的であるので蛍光観察を行う波長帯域は一般的に可視光帯域である。本発明のレーザ光源26の波長は可視光であるので、対物レンズ2により形成される蛍光観察を行う波長の焦点位置とレーザ光源26の焦点位置はほぼ同一の位置となり、蛍光観察時とレーザ照射時で焦点位置の調整は不要となる。また上記のように蛍光観察時およびレーザ光照射時ともにフィルターキューブ61が光路に挿入された状態であるので、蛍光観察時とレーザ照射時とを切り替える際にフィルターボックスを回転させる作業は不要である。さらに、本発明の蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置においては、蛍光観察光光束16およびレーザ光光束17がともに、フィルターキューブ61内のダイクロイックミラー63およびエミッションフィルター64を透過する構成となっているので、フィルターボックス20の位置がずれたとしても、蛍光観察光光束16およびレーザ光光束17は問題となる位置変化は生じないので、蛍光観察画像から選定したレーザ照射位置がずれることはないという特徴を有している。
本発明の第2の実施の形態による蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置103を図13に示す。この蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置103は、図9に示した第1の実施の形態による蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置102におけるイメージング機能付きレーザ照射ユニット111のミラー13をスキャンミラー14に置き換えたイメージング機能付きレーザ照射ユニット112が蛍光顕微鏡のカメラ接続ポート5aに接続された構成である。スキャンミラー14は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)方式のデバイスなどであり、図13には図示していなコントローラからの制御信号によりミラーの反射角度が調整可能なミラーである。図14に示すようにスキャンミラー14の角度を変えることにより、第2の結像面10における可視光レーザ光源26の集光スポットの位置が制御可能となり、結像レンズ3および対物レンズ2により観察面におけるレーザ集光スポットの位置を制御することができる。
具体的なスキャンミラー14の使用方法の説明を行う。図15は撮像素子34により観察される蛍光顕微鏡画像の例であり、観察視野40の中に、除去するべき細胞33aが観察されている。撮像素子34は、対物レンズ2および結像レンズ3により形成される観察面の結像面に配置されているので、撮像素子34により観察される蛍光顕微鏡画像におけるすべての画素に対応する位置は、第2の結像面10においてそれぞれ存在する。したがって、撮像素子34の画像において除去するべき細胞33aを認知しレーザを照射したい位置である41を選択すると、第2の結像面10におけるレーザを照射したい位置である41に対応する位置43に可視光レーザ光源26の集光スポットを動かすことにより、レーザを照射したい位置にレーザ光を照射することができ、除去するべき細胞33aにレーザ光を照射することができる。図14にレーザ光光束17を用いて示すように、第2の結像面10におけるレーザを照射したい位置である41に対応する位置43に集光スポットが形成されるように、スキャンミラー14の位置を調整することにより、観察面における除去するべき細胞33aに集光スポットを配置することができる。この観察面における除去するべき細胞33aに照射するレーザ光スポットは、撮像素子34において図15に示す位置42となる。このように、イメージング機能付きレーザ照射ユニット111の中にスキャンミラーなどを用いて、第2の結像面10におけるレーザ光スポットの位置を調整可能な構成とすることにより、観察している視野にレーザ照射対象がある場合に、ステージを動かすことなくレーザ照射位置を制御することができ、細胞培養の仮定においては、細胞に対して余計な振動を与えることを低減することができる。
本発明の第3の実施の形態による蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置104を図16および図17に示す。この蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置104は、図13に示した第2の実施の形態による蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置103においては、GFPあるいはFITCなどの主に緑色の発色する蛍光材料の蛍光画像を観察し、レーザ光を照射する装置を例に示したが、蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置104は、フィルターキューブ71とフィルターキューブ81の交換のみで、GFPあるいはFITCなどの主に緑色の発色する蛍光材料を観察する蛍光顕微鏡から、TRITC(Tetramethylrhodamine)など赤色の発色する蛍光材料を観察する蛍光顕微鏡に変更できる構成となっている。また、この例においては、フィルターキューブ71とフィルターキューブ81の構成の違いは、エキサイトフィルター72とエキサイトフィルター82の構成の違いのみであり、ダイクロイックミラー73とエミッションフィルター74は同じ特性を有するものである。
フィルターキューブ71を構成する、エキサイトフィルター72、ダイクロイックミラー73、エミッションフィルター74の透過波長特性を図18に示し、フィルターキューブ81を構成する、エキサイトフィルター82、ダイクロイックミラー73、エミッションフィルター74の透過波長特性を図19に示す。ここで、図11と同様に、ダイクロイックミラー73の透過率は、45度の角度で入射する光の場合を示している。エキサイトフィルター72の透過波長特性T(72)は、GFPおよびFITCの励起光である480nm付近の光のみを透過するような波長特性となっている。エキサイトフィルター82の透過波長特性T(82)は、TRITCの励起光である560nm付近の光のみを透過するような波長特性となっている。ダイクロイックミラー73の透過波長特性T(73)は、可視光レーザ光源26の波長である435nmの光を透過し、GFPおよびFITCの蛍光観察に適した510nm付近から550nm付近までの波長を透過し、TRITCの蛍光観察に適した585nm付近から630nm付近までの波長を透過し、エキサイトフィルター72の透過波長帯域の波長およびエキサイトフィルター82の透過波長帯域の波長を反射する波長特性となっている。エミッションフィルター74の透過波長特性T(74)は、可視光レーザ光源26の波長である435nmを透過し、GFPおよびFITCの蛍光観察に適した510nm付近から550nm付近に至る波長の光を透過し、TRITCの蛍光観察に適した585nm付近から630nm付近までの波長を透過し、エキサイトフィルター72の透過波長帯域の波長およびエキサイトフィルター82の透過波長帯域の波長をブロックするような波長特性となっている。
本発明の第3の実施の形態による蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置104は、フィルターキューブ71とフィルターキューブ81とフィルターボックス20内で交換することにより、GFPあるいはFITCなどの緑色の蛍光を発色する蛍光材料が観察可能な蛍光顕微鏡から、TRITCなどの赤色の蛍光を発色する蛍光材料が観察可能な蛍光顕微鏡に切り替えることができ、ともに、可視光レーザ26から出射されるレーザ光を観察面の目標位置に照射することができることとなる。フィルターキューブ71に用いるダイクロイックミラーとエミッションフィルターにおいては、TRITCなどの赤色の蛍光を透過する機能は不要であり、フィルターキューブ81に用いるダイクロイックミラーとエミッションフィルターにおいては、GFPあるいはFITCなどの緑色の蛍光を透過する機能は不要であるが、フィルターキューブ71とフィルターキューブ81においては、部品の共有化がなされているので、部品種類削減の観点でメリットをもたらしている。また、図18および図19に示した本発明の第3の実施の形態においても、フィルターキューブ71および81内のダイクロイックミラー73およびエミッションフィルター74の透過波長特性に複数の透過波長帯域を有する特性とし、レーザ光源26の波長帯域と蛍光観察を行う波長帯域とで異なる帯域を割り当てている。そして、ダイクロイックミラー28およびブロックフィルター29により、それらの帯域ごとに分離を行うことにより、ダイクロイックミラー28およびブロックフィルター29に詳細な波長精度を有する部材を用いなくても容易に分離を行うことができる。
本発明の第4の実施の形態による蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置105を図20に示す。この蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置105は、図16に示した第3の実施の形態による撮像素子34に替わり、接眼観察光学系80を用い、肉眼での観察機能を有する構成のものである。本発明においては、ブロックフィルター29を配置することにより、レーザ光源26の光は接眼レンズ光学系80には至らない構成となっているので肉眼による観察も可能である。蛍光顕微鏡観察においては、蛍光画像の観察ができない場合に、肉眼での観察を望む研究者が多いので、本発明の第4の実施の形態による蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置105におけるイメージング機能付きレーザ照射ユニット114のようにイメージング機能を肉眼観察とすることができることにより、研究効率が高まることもある。
本発明は、たとえば再生医療研究を行う場合において、目標としない細胞に分化してしまった細胞を取り除く場合などにおいて利用することができる。また、蛍光に発光する部分にレーザ光を照射することにより反応などを行う分野においては、バイオ関係に限定することなく本発明を利用することができる。
1……ランプ光源、2……対物レンズ、3……結像レンズ、4、34……撮像素子、5……カメラ接続ポート、6……レーザ光源、7、8、9、11……レンズ、10、36……結像面、12……切り替えミラー、13……ミラー、14……スキャンミラー、15……照明光光束、16……蛍光観察光光束、17……レーザ光光束、18……レーザ光集光スポット位置、19……シャッター、20……フィルターボックス、21、61、71、81……フィルターキューブ、22、62,72、82……エキサイトフィルター、23、28、63,73……ダイクロイックミラー、24、64、74……エミッションフィルター、25……フィルターキューブホルダー、26……可視光レーザ光源、27……フィルターキューブの正しい入射光方向、29……ブロックフィルター、30……細胞培養ディッシュ、31……観察用ガラス、32……培養液、33……細胞、35……カメラ、40……顕微鏡視野、41……ユーザが希望するレーザ光集光位置、42……実際のレーザ光集光位置、43……第2の結像面におけるユーザが希望するレーザ光集光位置、50……励起用レーザ、51……光ファイバー、52……コリメートレンズ、53……シリンドリカルレンズ、54……共振器容器、55……リアミラー、56……フロントミラー、57……励起ウィンドウ、58……色素溶液、59……励起レーザ光光束、80……接眼レンズ、99……レーザ照射光源、100……蛍光顕微鏡、101……光源接続部にレーザ光源を接続した蛍光顕微鏡、102……蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置、103、104、105……蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置、111、112、113、114……イメージング機能付きレーザ照射ユニット
Claims (6)
- 被観察物に励起光を照射することにより発せられる蛍光の観察を行う蛍光顕微鏡光学系と、可視光の波長帯域を有するレーザ光源とを有する蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置において、
被観察物に照射する励起光の波長を遮蔽し被観察物より発せられる蛍光の波長を透過する光学フィルター部材を有し、
前記被観察物より発せられる蛍光の波長を透過する光学フィルター部材は、前記レーザ光源の波長を透過する特性を有していることを特徴とする蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置。 - 前記蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置において、
前記被観察物より発せられる蛍光の波長を透過する光学フィルター部材は、複数の透過波長帯域を有し、蛍光の波長を透過する波長帯域とは異なる帯域において上記レーザ光源の波長を透過することを特徴とする請求項1に記載の蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置。 - 前記蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置において、
被観察物に照射される励起光は、照明用光源から発生された光を、蛍光材料を励起する波長帯域を透過するフィルター部材を透過させた光であり、
前記蛍光材料を励起する波長帯域を透過するフィルター部材と前記被観察物より発せられる蛍光の波長を透過する光学フィルター部材は、
前記蛍光顕微鏡光学系から着脱可能な部材に固着されていることを特徴とする請求項1または2に記載の蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置。 - 前記蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置において、
被観察物より発せられる蛍光を画像化する機能を有する部材を有し、
前記画像化する機能を有する部材と前記被観察物より発せられる蛍光の波長を透過する光学フィルター部材との間には、前記レーザ光源との光路の分岐を行うミラー部材が配置されており、
前記画像化する機能を有する部材と前記ミラー部材との間には、前記レーザ光を遮蔽し被観察物より発せられる蛍光の波長を透過する光学フィルター部材が配置されていることを特徴とする請求項1または2または3に記載の蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置。 - 前記蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置において、
前記画像化する機能を有する部材は撮像素子であることを特徴とする請求項1または2または3または4に記載の蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置。 - 前記蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置において、
前記画像化する機能を有する部材は接眼レンズ光学系であることを特徴とする請求項1または2または3または4に記載の蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置。
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JP2018156914A JP2020030366A (ja) | 2018-08-24 | 2018-08-24 | 蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置 |
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JP2018156914A Pending JP2020030366A (ja) | 2018-08-24 | 2018-08-24 | 蛍光顕微鏡観察機能付きレーザ照射装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114675411A (zh) * | 2022-02-22 | 2022-06-28 | 徕卡显微系统科技(苏州)有限公司 | 滤光元件、光源模块、多通道荧光照明系统及荧光显微镜 |
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2018
- 2018-08-24 JP JP2018156914A patent/JP2020030366A/ja active Pending
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