JP2020029172A - ヒンジ - Google Patents

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眞一 小林
Shinichi Kobayashi
眞一 小林
嘉彦 伊賀
Yoshihiko Iga
嘉彦 伊賀
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Abstract

【課題】第二ウイング部材の全開状態を確実に保持することができるヒンジを提供する。【解決手段】宇宙空間において使用される機器に用いられるものであり、第一連結対象物に固定される第一ウイング部材と、第二連結対象物に固定されるとともに第一ウイング部材に回動軸を介して回動可能に連結される第二ウイング部材と、第一ウイング部材に対して第二ウイング部材を開く方向に付勢する第一付勢部材31と、第二ウイング部材に第二支持ピン51を介して回動可能に連結され第二ウイング部材が全開状態となったときに第二ウイング部材の全開状態を保持するストッパ60と、ストッパ60を付勢する第二付勢部材52と、を備え、ストッパ60は、第二ウイング部材が全開状態となったときにストッパ60の先端部が第一ウイング部材に当接してストッパ60によってつっかえたような状態となって第二ウイング部材の全開状態を保持する。【選択図】図2

Description

本発明は、宇宙空間において使用される機器に用いられるヒンジの技術に関する。
従来、宇宙空間において使用される機器に用いられるヒンジは種々知られている(特許文献1参照)。前記ヒンジは、例えば、人工天体の筐体に蓋体を開閉可能(回動可能)に連結する用途に用いられる。前記ヒンジでは、第一ウイング部材が人工天体の筐体に固定され、第二ウイング部材が人工天体の蓋体に固定される。
ここで、前記ヒンジが用いられる人工天体には、ロケット等によって打上げられ、地球や月等の天体周回軌道上を移動し続けながら観測や通信等を行うものであり、人工衛星、人工惑星、宇宙探査機、または宇宙ステーション等がある。人工天体の蓋体は、ソーラーパネルを備え、筐体に対して開閉可能に構成される。人工天体では、宇宙空間に打上げられる前には、蓋体が閉状態とされる。また、人工天体では、宇宙空間に打上げられた後、宇宙空間において蓋体が全開状態とされて、ソーラーパネルを用いて太陽光を利用した発電を行って、動作に必要な電力を得る。
特開平9−30499号公報
しかしながら、宇宙空間においては、前記ヒンジの第二ウイング部材(人工天体の蓋体)が、閉じ状態から開く方向に回動していき全開状態に至ると、跳ね返る(バウンドする)ようにして閉じる方向に回動する。このため、前記ヒンジでは、例えば、第二ウイング部材が全開状態となったときに、ピン状のストッパを付勢部材によって移動させてロック穴に挿入することによって第二ウイング部材の全開状態を保持する。
もっとも、前記ヒンジでは、第二ウイング部材が全開状態となったときに設定通りにストッパがロック穴に挿入されず、第二ウイング部材の全開状態が保持されない、という問題があった。
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、第二ウイング部材の全開状態を確実に保持することができるヒンジを提供することを課題とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、宇宙空間において使用される機器に用いられるものであり、第一連結対象物に固定される第一ウイング部材と、第二連結対象物に固定されるとともに前記第一ウイング部材に回動軸を介して回動可能に連結され、前記第一ウイング部材に対して開状態と閉状態との間で遷移する第二ウイング部材と、前記第一ウイング部材に対して前記第二ウイング部材を開く方向に付勢する第一付勢部材と、前記第二ウイング部材に支持ピンを介して回動可能に連結され、前記第二ウイング部材が全開状態となったときに前記第二ウイング部材の全開状態を保持するストッパと、前記ストッパを付勢する前記第二付勢部材と、を備え、前記ストッパは、前記第二ウイング部材が閉状態から開く方向に回動していくと前記第二付勢部材によって付勢されて回動していき、前記第二ウイング部材が全開状態となったときに前記ストッパの先端部が前記第一ウイング部材に当接して前記ストッパによってつっかえたような状態となって前記第二ウイング部材の全開状態を保持するものである。
請求項2においては、前記第二ウイング部材は、前記第二連結対象物に固定されるとともに前記第一ウイング部材に前記回動軸を介して回動可能に連結される第一回動部と、前記第一回動部とは別体として構成され、前記第二連結対象物に固定される第二回動部と、を備え、前記第一付勢部材は、前記第一ウイング部材に対して前記第一回動部を開く方向に付勢し、前記ストッパは、前記第二回動部に前記支持ピンを介して回動可能に連結され、前記第二回動部が閉状態から開く方向に回動していくと前記第二付勢部材によって付勢されて回動していき、前記第二回動部が全開状態となったときに前記ストッパの先端部が前記第一ウイング部材に当接して前記ストッパによってつっかえたような状態となって前記第二回動部の全開状態を保持するものである。
請求項3においては、前記回動軸は、第一回動軸と第二回動軸とを備え、前記第一回動部は、前記第一ウイング部材に前記第一回動軸を介して回動可能に連結され、前記第二回動部は、前記第一ウイング部材に前記第二回動軸を介して回動可能に連結されるものである。
請求項4においては、前記第二回動部は、前記第二ウイング部材が閉状態において、前記ストッパを収納する凹部を備えるものである。
請求項5においては、前記ストッパは、前記第二ウイング部材の全開状態を解消するときに作業者によって把持されて操作される操作部を備えるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本発明によれば、第二ウイング部材の全開状態を確実に保持することができる。
本発明の実施形態に係るヒンジと人工天体を示す側面図。 同じくヒンジの閉状態を示す斜視図。 同じくヒンジの全開状態を示す斜視図。 同じくヒンジの全開状態の左部を示す斜視図。 同じくヒンジの全開状態の左右中央部を示す斜視図。 同じくヒンジの閉状態を示す中央断面図。 同じくヒンジの開く動作を示す中央断面図。 同じくヒンジの開く動作を示す中央断面図。 同じくヒンジの全開状態を示す中央断面図。 同じくヒンジの全開状態の左右中央部を示す斜視図。
次に、本発明の実施形態に係るヒンジ100について、図1から図10を用いて説明する。
ヒンジ100は、第一連結対象物に第二連結対象物を開閉可能に連結する。ヒンジは、第一ウイング部材と、第二ウイング部材と、を備える。ヒンジの第一ウイング部材は、第一連結対象物に固定される。ヒンジの第二ウイング部材は、第二連結対象物に固定されるとともに第一ウイング部材に回動軸を介して回動可能に連結され、第一ウイング部材に対して開状態と閉状態との間で遷移する。
また、ヒンジ100は、宇宙空間において使用される機器に用いられる。以下において、ヒンジ100が設けられる構造物を人工天体であるものとして説明する。
人工天体には、ロケット等によって打上げられ、地球や月等の天体周回軌道上を移動し続けながら観測や通信等を行うものであり、人工衛星、人工惑星、宇宙探査機、または宇宙ステーション等がある。人工天体の蓋体は、ソーラーパネルを備え、筐体に対して開閉可能に構成される。人工天体では、宇宙空間に打上げられる前には、蓋体が閉状態とされる。また、人工天体では、宇宙空間に打上げられた後、宇宙空間において蓋体が全開状態とされて、ソーラーパネルを用いて太陽光を利用した発電を行って、動作に必要な電力を得る。人工天体の筐体は、第一連結対象物の実施の一形態である。人工天体の蓋体は、第二連結対象物の実施の一形態である。
なお、ヒンジ100が設けられる構造物は人工天体であることに限らず、宇宙エレベータまた宇宙航空機等宇宙空間で使用されるものを広く含む。
図1に示すように、ヒンジ100は、人工天体1の筐体2に蓋体3を開閉可能(回動可能)に連結する用途に用いられる。なお、ヒンジ100の用途はこれに限定されず、二つの部材のうちの一方の部材(第一連結対象物)に他方の部材(第二連結対象物)を開閉可能に連結する用途に広く適用可能である。
以下の説明では、人工天体1の蓋体3が閉状態の蓋体3の回動角度θ(より厳密には、筐体2に対する蓋体3の回動角度θ)を「0°」とし、蓋体3が開く方向に回動した場合に回動角度θが増加する(回動角度θが正になる)ように蓋体3の回動角度θとし、蓋体3が開状態(全開状態)の蓋体3の回動角度θを「90°」と定義する。人工天体1の筐体2に対する蓋体3の回動角度θは、後述する第二ウイング部材の第一ウイング部材に対する閉状態からの回動角度とも一致する。このため、本実施形態では双方とも「回動角度θ」と記載する。
また以下の説明では、便宜上、人工天体1の蓋体3が閉状態(回動角度θ=0°のとき)の人工天体1の上下方向、前後方向および左右方向を基準として(蓋体3が閉状態の人工天体1の上下方向、前後方向および左右方向をそれぞれヒンジ100の上下方向、前後方向および左右方向に対応させて)ヒンジ100を構成する各部材の形状を説明する。
次に、ヒンジ100について図2から図9を用いて説明する。
図2から図5に示すように、ヒンジ100は、固定部10と、一対の第一回動部20・20と、一対の第一回動軸30・30と、一対の第一付勢部材31・31と、第二回動部40と、第二回動軸50と、支持ピン51と、第二付勢部材52と、ストッパ60と、を備える。
第一回動部20は、第一回動軸30を介して固定部10に設けられて、固定部10に対して回動可能に構成される。一対の第一回動部20・20は、固定部10の左端部と右端部とにそれぞれ配置される。
一対の第一付勢部材31・31は、一対の第一回動部20・20を開く方向にそれぞれ付勢する。
第二回動部40は、第二回動軸50を介して固定部10に設けられて、固定部10に対して回動可能に構成される。第二回動部40は、固定部10の左右中央(一対の第一回動部20・20の間)に配置される。
第一回動軸30または第二回動軸50は、回動軸の実施の一形態である。
固定部10は、第一ウイング部材の実施の一形態である。固定部10は、人工天体1の筐体2にボルト等によって取付けられる。
固定部10は、ベース部材11と、台部材12と、を備える。
ベース部材11は、平面視略コ字状に形成される。ベース部材11は、一枚の金属板を適宜折り曲げることにより成形される。ベース部材11は、左右方向を長手方向とされ、その左端部と右端部とがそれぞれ後方に突出する。ベース部材11の前側部は上方に折曲げられる。ベース部材11の左端部において、左側部、および、その後方に突出する部分の右側部が、それぞれ上方に折曲げられる。ベース部材11の右端部において、右側部、および、その後方に突出する部分の左側部が、それぞれ上方に折曲げられる。
ベース部材11は、一対の支持板13・13と、一対のボルト孔14・14と、を備える。
ベース部材11の一対の支持板13・13は、ベース部材11の左端部と右端部とにそれぞれ配置される。ベース部材11の一対の支持板13・13は、第一回動部20を回動可能にそれぞれ支持する。ベース部材11の左端部において上方に折曲げられる部分は、左方の第一回動部20を支持する支持板13として構成される。ベース部材11の右端部において上方に折曲げられる部分は、右方の第一回動部20を支持する支持板13として構成される。ベース部材11の支持板13には、第一回動軸30が挿入される左右方向に貫通する貫通孔が形成される。
ベース部材11の一対のボルト孔14・14は、人工天体1の筐体2に取付けるときにボルト等が挿入される上下方向に貫通する貫通孔であり、ベース部材11の左部と右部とにそれぞれ配置される。
台部材12は、ベース部材11(ベース部材11の主板)の上面にボルト等によって固定される。台部材12の後部は、ベース部材11(ベース部材11の主板)の左右中央から後方に突出する。
台部材12は、支持部15と、当接部16と、を備える。
台部材12の支持部15は、第二回動部40を回動可能に支持する。台部材12の支持部15は、台部材12の後端部の左部および右部において上方にそれぞれ突出する。台部材12の支持部15には、第二回動軸50が挿入される左右方向に貫通する貫通孔が形成される。
台部材12の当接部16は、ストッパ60の先端部61が当接する部分である。台部材12の当接部16は、台部材12の左右中央において上面から後面に亘って切欠かれるように形成される。台部材12の当接部16は、前上後下に傾斜する傾斜面で構成される。
第一回動部20は、第二ウイング部材の実施の一形態である。第一回動部20は、人工天体1の蓋体3にボルト等によって取付けられる(図1参照)。
一対の第一回動部20・20は、固定部10のベース部材11の支持板13・13にそれぞれ支持される。一対の第一回動部20・20は、互いに所定の間隔を空けて、それぞれの回動軸(第一回動軸30)の軸心が一致するように配置される。
第一回動部20は、一対の取付部21・21と、一対のボルト孔22・22と、挿入孔23と、を備える。
第一回動部20の取付部21は、固定部10(ベース部材11)に取付けられる部分である。第一回動部20の一対の取付部21・21は、左右方向に所定の間隔を空けて配置される。第一回動部20の取付部21は、第一回動部20(蓋体3)が閉状態において後方に突出し、第一回動部20(蓋体3)が全開状態において下方に突出する。第一回動部20の取付部21には、第一回動軸30が挿入される左右方向に貫通する貫通孔が形成される。
第一回動部20の一対のボルト孔22・22は、人工天体1の蓋体3に取付けるときにボルト等が挿入される貫通孔であり、第一回動部20が閉状態において上下方向に貫通し、左右方向に並べて配置される。第一回動部20の挿入孔23は、第一回動部20が閉状態において一対の取付部21・21の間の後面に形成される。
第一付勢部材31は、トーションバネであり、固定部10に対して第一回動部20を開く方向に(回動角度が大きくなるように)付勢することによって、人工天体1の筐体2に対して蓋体3が開く方向に付勢する。第一付勢部材31は、第一回動部20が開く方向に回動して全開状態の近くまで至ると、第一回動部20を付勢するトルクが極力0に近い値となる付勢力を有する。
第一付勢部材31は、第一回動部20の一対の取付部21・21の間の空間に配置される。第一付勢部材31の一端部は、第一回動部20の挿入孔23に挿入され、第一付勢部材31の他端部は、固定部10のベース部材11の上面に当接する。
第二回動部40は、第二ウイング部材の実施の一形態である。第二回動部40は、第一回動部20に対して開状態と閉状態との間で遷移する。第二回動部40は、人工天体1の蓋体3にボルト等によって取付けられる(図1参照)。
第二回動部40は、固定部10の台部材12の支持部15に支持される。第二回動部40は、第一回動部20と別体の構成部品であり、人工天体1の蓋体3に取付けられていない状態では、第一回動とは独立して回動可能に構成され、第一回動部20の回動動作と異なる回動動作を行える。第二回動部40は、第二回動部40の回動軸(第二回動軸50)の軸心と第一回動部20の回動軸(第一回動軸30)の軸心とが一致するように配置される。
第二回動部40は、一対の取付部41・41と、一対のボルト孔42・42と、凹部43と、を備える。
第二回動部40の取付部41は、固定部10(台部材12)に取付けられる部分である。第二回動部40の一対の取付部41・41は、左右方向に所定の間隔を空けて配置される。第一回動部20の取付部41は、第二回動部40(蓋体3)が閉状態において後方に突出し、第二回動部40(蓋体3)が全開状態において下方に突出する。第二回動部40の取付部41には、第二回動軸50が挿入される左右方向に貫通する貫通孔が形成される。
第二回動部40の一対のボルト孔42・42は、人工天体1の蓋体3に取付けるときにボルト等が挿入される貫通孔であり、第二回動部40が閉状態において上下方向に貫通し、左右方向に並べて配置される。
第二回動部40の凹部43は、ストッパ60を配置可能に構成される。第二回動部40の凹部43は、第二回動部40が閉状態において、下面左右中央が前後方向に切欠かれ、且つ、前面左右中央が上下方向に切欠かれるように形成される。第二回動部40の凹部43は、側面視で略L字状に形成される。第二回動部40の凹部43内において、第二回動軸50の一部(左右中央部の下面)が露出する。
第二回動部40には、支持ピン51が挿入される左右方向に貫通する貫通孔が形成される。第二回動部40の貫通孔は、第二回動部40が閉状態において第二回動部40の前端部に形成される。
ストッパ60は、人工天体1の蓋体3(第一回動部20および第二回動部40)が閉じる方向に回動することを防止して、蓋体3(第一回動部20および第二回動部40)の全開状態を保持する。ストッパ60は、支持ピン51を介して第二回動部40に設けられて、第二回動部40に対して回動可能に構成される。
ストッパ60は、第二回動部40(人工天体1の蓋体3)が閉状態において、正面視で略コ字状に形成される。ストッパ60は、一枚の金属板を適宜折り曲げることにより成形される。ストッパ60は、第二回動部40(人工天体1の蓋体3)が閉状態において、前後方向を長手方向とされ、左側部および右側部がそれぞれ上方に折曲げられて構成される。ストッパ60の後端部(基端部)には、支持ピン51が挿入される左右方向に貫通する貫通孔が形成される。ストッパ60の貫通孔が形成される側と反対側の端部を先端部61と称する。
支持ピン51は、第二回動部40の前部に配置されて、凹部43の前面左右中央の切欠かれる部分において支持ピン51の一部(支持ピン51の左右中央部)が露出する。
第二付勢部材52は、トーションバネであり、第二回動部40に対してストッパ60を開く方向に(回動角度が大きくなるように)付勢する。第二付勢部材52は、第一回動部20及び第二回動部40が開く方向に回動するときにストッパ60が開く方向に回動する付勢力を有する。第二付勢部材52は、ストッパ60の上方に折曲げられる部分の後端部に挟まれるように配置された状態で支持ピン51が挿入されて、第二回動部40の凹部43の前面左右中央の切欠かれる部分に配置される。第二付勢部材52の一端部は、第二回動部40の凹部43の前後方向に切欠かれる部分と上下方向に切欠かれる部分との境界部分に当接し、第二付勢部材52の他端部は、ストッパ60の内側の面に当接する。
次に、ヒンジ100の第一回動部20および第二回動部40(人工天体1の蓋体3)が閉状態から開く方向に回動して全開状態となる動作について説明する。
図6に示すように、ヒンジ100の第一回動部20および第二回動部40が閉状態(第一回動部20および第二回動部40の回動角度θ=0°)のとき、ストッパ60は、第二回動部40の凹部43内に収納される。このとき、ストッパ60の下面と第二回動部40の下面とは面一となるように構成され、ストッパ60は第二回動部40の凹部43から下方に突出しない。またこのとき、ストッパ60の一部(ストッパ60の前部)は、固定部10の台部材12の左右中央の上面に当接した状態となっている。
またこのとき、人工天体1において蓋体3が回動しないように(蓋体3の閉状態を保持するように)ロックされて、ヒンジ100の第一回動部20および第二回動部40の閉状態が保持される。
次に、人工天体1において前記蓋体3のロックの解除操作が行われると、図7に示すように、第一付勢部材31によって付勢されて、第一回動部20および第二回動部40が閉状態から開く方向に回動していく(第一回動部20および第二回動部40の回動角度θが大きくなる)。
このとき、ストッパ60は、第二付勢部材52によって付勢されて、第二回動部40の凹部43内に収納された状態から第一回動部20および第二回動部40と同一の方向に回動して、ストッパ60の下面が固定部10の台部の上面と当接部16との境界部分に当接する。
図8に示すように、さらに第一回動部20および第二回動部40が開く方向に回動すると、第二付勢部材52によって付勢されるストッパ60は、さらに第一回動部20および第二回動部40と同一の方向に回動して、ストッパ60の先端部61が固定部10の台部の当接部16(固定部10の台部の当接部16の比較的下部(比較的後方側))に当接した状態となる。
そして、ストッパ60の先端部61が固定部10の台部の当接部16に当接した状態で、さらに第一回動部20および第二回動部40が開く方向に回動して、さらにストッパ60が第一回動部20および第二回動部40と同一の方向に回動していくと、図9に示すように、固定部10の後部上面に第一回動部20および第二回動部40がそれぞれ当接した状態となり、第一回動部20および第二回動部40の開く方向への動作が終了する。このようにして、第一回動部20および第二回動部40が全開状態(第一回動部20および第二回動部40の回動角度θ=90°)となる。
このとき、ストッパ60の先端部61は、固定部10の台部の当接部16に当接しながら前上方に移動(台部の当接部16の斜面を登るように移動)していき、固定部10の台部の当接部16の比較的上部(比較的前方側)に配置される。そして、ストッパ60の先端部61が固定部10の台部の当接部16に引っ掛ったような状態(ストッパ60によってつっかえたような状態)となり、ストッパ60の回動する動作についても終了する。このようにして、ストッパ60によって、第一回動部20および第二回動部40(人工天体1の蓋体3)が全開状態から閉じる方向に回動することを防止して、第一回動部20および第二回動部40(人工天体1の蓋体3)の全開状態を保持する。
なお、ヒンジ100では、人工天体1の蓋体3の閉状態の回動角度θ=0°であること、または、人工天体1の蓋体3の全開状態の回動角度θ=90°であることにそれぞれ限定されず、それぞれ任意の角度に設定することもできる。
以上のように、ストッパ60は、第一回動部20および第二回動部40が閉状態から開く方向に回動していくと第二付勢部材52によって付勢されて回動していき、第一回動部20および第二回動部40が全開状態となったときにストッパ60の先端部61が固定部10の台部材12の当接部16に当接してストッパ60によってつっかえたような状態となって第一回動部20および第二回動部40の全開状態を保持する。
このため、ヒンジ100によれば、第一回動部20および第二回動部40が全開状態となったときに、ストッパ60によって、第一回動部20および第二回動部40の全開状態を確実に保持することができる。
以上のように、ストッパ60は、第一回動部20および第二回動部40が閉状態において、第二回動部40の凹部43内に収納されて、第二回動部40の凹部43から下方に突出しない構成とされる。
このため、ヒンジ100によれば、第一回動部20および第二回動部40(蓋体3)が閉状態の構成をコンパクトに構成することができる。
ここで、宇宙空間においては、意図しない少しの力の影響によっても、第二ウイング部材が所望の回動動作を行わない場合がある。第二ウイング部材において、蓋体3を開く方向に付勢する構造と、第二ウイング部材の全開状態を保持する構造(ストッパ60が備えられる部分)と、が同じ構造体に設けられる場合には、例えば、ストッパ60が収納位置から使用位置に移動するときに生じる摺動抵抗等の影響によって、第二ウイング部材の開く方向への回動動作が安定しないものとなる虞れがある。
ヒンジ100では、第一回動部20は、固定部10に回動可能に連結され、第二回動部40は、第一回動部20とは別体として構成され、固定部10に回動可能に連結され、ストッパ60は、第二回動部40に回動可能に連結され、前記第一付勢部材31は、第一回動部20を付勢し、第二付勢部材52は、ストッパ60を付勢する。このため、ヒンジ100によれば、第二ウイング部材において、蓋体3を開く方向に付勢する構造と、第二ウイング部材の全開状態を保持する構造と、が同じ構造体に設けられるものに比べて、例えば、ストッパ60が収納位置から使用位置に移動するときに生じる摺動抵抗等による影響を低減させて、第二ウイング部材の開く方向への回動動作を安定させることができる。
また、ヒンジ100では、固定部10については、蓋体3を開く方向に付勢する構造を支持する部分と、第二ウイング部材の全開状態を保持する構造を支持する部分とが、別体に構成されず一体構造とされる。このため、ヒンジ100によれば、第二ウイング部材の開く方向への回動動作を安定させつつ、ヒンジ100の強度を確保することができる。
また、図3、図5から図9に示すように、ストッパ60は、切欠部62と、操作部63と、を備える。
ストッパ60の切欠部62は、第一回動部20および第二回動部40(蓋体3)が閉状態において、第二回動軸50の一部(第二回動軸50における第二回動部40の凹部43内で露出する部分)が配置される部分であり、ストッパ60の後部上面が切欠かれるように形成される。
このように構成されることによって、ストッパ60の剛性を確保しつつ、第一回動部20および第二回動部40(蓋体3)が閉状態の構成をコンパクトに構成することができる。
ストッパ60の操作部63は、第一回動部20および第二回動部40(蓋体3)の全開状態を解消するときに、作業者によって把持されて操作されるものである。ストッパ60の操作部63は、ストッパ60の基端部から第二回動部40よりも外側に突出する。第一回動部20および第二回動部40(蓋体3)の全開状態を解消するときには、作業者はストッパ60の操作部63を把持して開くときの回動方向と反対方向にストッパ60を回動させる。
このように構成されることによって、例えば、人工天体1の蓋体3の開閉試験を行うときに、ストッパ60の操作部63を操作することによって蓋体3の開状態を容易に解消する作業を行うことができる。
なお、ストッパ60が操作部63を備えない構成とすることもできる。このように構成することによって、コンパクトに構成することができる。
固定部10の台部の当接部16は、ストッパ60の先端部61が固定部10の台部の当接部16に当接しながら移動するときの摩擦抵抗の比較的大きい構成とすることもできる。例えば、固定部10の台部の当接部16の表面に凹凸を設け、また、当接部16の表面に摩擦抵抗の大きい素材を設ける事等によって、ストッパ60の先端部61が固定部10の台部の当接部16に当接しながら移動するときの摩擦抵抗を比較的大きくする。
このように構成することによって、ストッパ60の先端部61が固定部10の台部の当接部16に引っ掛ったような状態をより確実に保持することができる。
またこのとき、ストッパ60の回動する動作についても終了する際の、固定部10の台部の当接部16においてストッパ60の先端部61が引っ掛ったような状態となる部分とその周囲のみについて、ストッパ60の先端部61が固定部10の台部の当接部16に当接しながら移動するときの摩擦抵抗を比較的大きい構成とすることもできる。
このように構成することによって、ヒンジ100の第一回動部20および第二回動部40が開く方向に回動するときのストッパ60の移動をスムーズに行いつつ、ストッパ60の先端部61が固定部10の台部の当接部16に引っ掛ったような状態をより確実に保持することができる。
図10に示すように、第二回動部40は、人工天体1の蓋体3に固定されるものの、第二回動軸50を介して固定部10の支持部15に設けられず、固定部10の支持部15とは分離される構成とすることもできる。このとき、ヒンジ100は第二回動軸50を備えず、固定部10の台部材12は支持部15を備えず、第二回動部40は取付部41を備えず、また、ストッパ60は切欠部62を備えない構成とされる。またこのとき、第二回動部40は、人工天体1の蓋体3に固定されることから、第一回動部20の開く方向への回動に伴って開く方向に回動し、また、第一回動部20の閉じる方向への回動に伴って閉じる方向に回動する。
このように構成することによって、部品点数またはコストを削減することができ、また、重量を低減することができる。
100 ヒンジ
10 固定部
20 第一回動部
30 第一回動軸
31 第一付勢部材
40 第二回動部
50 第二回動軸
51 支持ピン
52 第二付勢部材
60 ストッパ
61 先端部

Claims (5)

  1. 宇宙空間において使用される機器に用いられるものであり、
    第一連結対象物に固定される第一ウイング部材と、
    第二連結対象物に固定されるとともに前記第一ウイング部材に回動軸を介して回動可能に連結され、前記第一ウイング部材に対して開状態と閉状態との間で遷移する第二ウイング部材と、
    前記第一ウイング部材に対して前記第二ウイング部材を開く方向に付勢する第一付勢部材と、
    前記第二ウイング部材に支持ピンを介して回動可能に連結され、前記第二ウイング部材が全開状態となったときに前記第二ウイング部材の全開状態を保持するストッパと、
    前記ストッパを付勢する前記第二付勢部材と、を備え、
    前記ストッパは、前記第二ウイング部材が閉状態から開く方向に回動していくと前記第二付勢部材によって付勢されて回動していき、前記第二ウイング部材が全開状態となったときに前記ストッパの先端部が前記第一ウイング部材に当接して前記ストッパによってつっかえたような状態となって前記第二ウイング部材の全開状態を保持する、ヒンジ。
  2. 前記第二ウイング部材は、
    前記第二連結対象物に固定されるとともに前記第一ウイング部材に前記回動軸を介して回動可能に連結される第一回動部と、
    前記第一回動部とは別体として構成され、前記第二連結対象物に固定される第二回動部と、を備え、
    前記第一付勢部材は、前記第一ウイング部材に対して前記第一回動部を開く方向に付勢し、
    前記ストッパは、前記第二回動部に前記支持ピンを介して回動可能に連結され、前記第二回動部が閉状態から開く方向に回動していくと前記第二付勢部材によって付勢されて回動していき、前記第二回動部が全開状態となったときに前記ストッパの先端部が前記第一ウイング部材に当接して前記ストッパによってつっかえたような状態となって前記第二回動部の全開状態を保持する、
    請求項1に記載のヒンジ。
  3. 前記回動軸は、第一回動軸と第二回動軸とを備え、
    前記第一回動部は、前記第一ウイング部材に前記第一回動軸を介して回動可能に連結され、
    前記第二回動部は、前記第一ウイング部材に前記第二回動軸を介して回動可能に連結される、
    請求項1または請求項2に記載のヒンジ。
  4. 前記第二回動部は、前記第二ウイング部材が閉状態において、前記ストッパを収納する凹部を備える、
    請求項2または請求項3に記載のヒンジ。
  5. 前記ストッパは、前記第二ウイング部材の全開状態を解消するときに作業者によって把持されて操作される操作部を備える、
    請求項2から請求項4のいずれか一項に記載のヒンジ。
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