JP2020028024A - 画像符号化装置及びその制御方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】回路規模の増大を抑制する。【解決手段】動画像を構成するフレーム内の符号化対象の着目ブロックを、画面内予測、画面間予測を用いて符号化する第1の符号化手段と、第1の符号化手段が符号化する際の参照フレームの画像データを格納するためのフレームバッファと、着目ブロックのローカルデコードした画像データを、参照フレームバッファに格納する際に、予め設定された複数の中の予測方向の1つを用いて予測符号化し、予測符号化して得た符号化データを参照フレームバッファに格納する第2の符号化手段と、第1の符号化手段が着目ブロックを符号化する際に、参照フレームバッファから符号化データを読み出し、予測データ候補として第1の符号化手段に供給する復号手段とを有する。ここで、第1の符号化手段は、着目ブロックに対する予測方向を決定する際に、第2の符号化手段が用いるべき予測方向を決定する決定手段を含む。【選択図】図1

Description

本発明は画像符号化装置に関するもので、特に参照画像に対する圧縮符号化に関するものである。
近年、4kテレビや4kビデオカメラが一般に普及しており、動画像の高解像度化、高フレームレート化が進んでいる。高解像度化、高フレームレート化にともない、システムが処理する単位時間当たりの画素数は増加する一方である。
動画像符号化処理においては、符号化対象の画像データの読み出しや、ローカルデコードした画像の書き込み、動きベクトル検出に用いる参照画像の読み出しなど、単位時間当たりに大量の画像データをDRAMに対して読み書きする必要がある。つまり、動画像の高解像度化に伴い、これらのデータ量が膨大になり、DRAMのバス帯域を圧迫することになる。
DRAMのバス帯域削減のため、DRAMに画像データを書き込む際に、画像データを符号化処理を行い、画像のデータ転送量を削減するという手法がある。例えば、1/2程度の非常に圧縮率の低い符号化であれば、視覚的な画質劣化を起こすことなく、データ転送量を削減することが可能となる。ここでは、このようなDRAMへのデータ転送の際のデータ圧縮手法を伝送路圧縮と呼ぶ。
伝送路圧縮の場合、処理の遅延が少なく、なるべく簡易的な回路で構成されることが望ましい。こういった処理に適した符号化方法として、DPCM(Differential Pulse Code Modulation)符号化方式が挙げられる。DPCM符号化方式は、画像の空間的な相関性の高さを生かして、画素差分を取ることにより圧縮を行う方式であり、比較的簡単な回路で構成することができる。
伝送路圧縮はさまざまな画像に適用できるが、動画像符号化処理において、参照画像に対して適用することがある(特許文献1参照)。参照画像に対して伝送路圧縮を適用する場合、16×16画素といったブロック単位の画素の集合に対して符号化を行うことになる。ブロック単位の画素の符号化においては、H.264やHEVC(High Efficiency Video Coding)のイントラ予測のように、方向性予測を用いた圧縮方法が有効である(非特許文献1参照)。
特開2012−209874号公報
H.265/HEVC教科書、大久従来保 榮[監修]、鈴木輝彦、高村誠之、中条健[共編]、2013年10月21日発行
参照画像の圧縮方法に方向性予測を用いる場合、どの方向から予測するかを決定する必要がある。この予測方向を決定するためには、すべての予測方向の候補に対して符号量の予測を行い、最も符号化効率の良い予測方向を選択することになる。この予測方向の決定には膨大な処理が必要となるため、回路規模が著しく増加してしまう。
この課題を解決するため、例えば本発明の画像符号化装置は以下の構成を備える。すなわち、
動画像を符号化する画像符号化装置であって、
動画像を構成するフレーム内の符号化対象の着目ブロックを、画面内予測、画面間予測を用いて符号化する第1の符号化手段と、
前記着目ブロックに対する予測画像データとして利用するための参照画像データを保持する参照フレームバッファと、
前記着目ブロックのローカルデコードした画像データを、前記参照フレームバッファに格納する際に、予め設定された複数の予測方向の1つを用いて予測符号化し、予測符号化して得た符号化データを前記参照フレームバッファに格納する第2の符号化手段と、
前記第1の符号化手段が前記着目ブロックを符号化する際に、参照フレームバッファから符号化データを読み出し、予測データの候補として前記第1の符号化手段に供給する復号手段とを有し、
前記第1の符号化手段は、前記着目ブロックに対する予測方向を決定する際に、前記第2の符号化手段が用いるべき予測方向を決定する決定手段を含むことを特徴とする。
本発明によれば、参照画像を圧縮する際の予測方向を決定する回路を独立に設ける必要がないため、回路規模の増大を抑制することができる。
実施形態における符号化システムのブロック構成図。 水平方向予測処理を説明するための図。 垂直方向予測処理を説明するための図。 斜め方向予測処理を説明するための図。 HEVCの方向性処理を説明するための図。 参照画像圧縮の方向性予測処理を説明するための図。 同じ予測方向が無い場合の予測方向の決定原理を説明するための図。 実施形態におけるイントラ予測部の処理内容を示すフローチャート。 第2の実施形態における符号量コストを用いた参照画像圧縮の予測方向の決定処理を説明するための図。
以下、添付図面に従って本発明に係る実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態における構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態における動画像符号化装置のブロック構成図である。
レンズ101を介して光学映像は、CCDやCMOS等の画像センサを含む撮像部102に結像される。撮像部102は、結像した画像から得た電気信号を不図示のA/D変換器を介してデジタル画像データに変換し、現像処理部103に供給する。現像処理部103では、ディベイヤー処理、キズ補正、ノイズ除去、YCbCr形式への色変換などの画像処理が行われる。画像処理後の画像データは、これから符号化を行う対象である符号化画像として符号化フレームバッファ104に供給され、格納される。
イントラ予測部105は符号化フレームバッファ104に格納された着目フレームから、符号化対象の着目ブロックの画像データを取得し、イントラ予測(画面内予測)を行う。HEVCのイントラ予測においては、DC予測、プレーナ予測、および水平方向、垂直方向、斜め方向などの32種類の方向性予測があり、これらのうちで最も符号化効率の良い予測方向を決定する。イントラ予測部105は、符号化対象の着目ブロックの画像データと、決定した予測モードのイントラ予測の予測画像データとの間で画素の差分をとり、その差分画像データ、および予測画像を予測選択部107に出力する。またイントラ予測部105は、参照画像圧縮用の予測方向を決定し、その予測方向を示す情報を参照画像圧縮部118に出力する(詳細後述)。
インター予測部106は、まず符号化フレームバッファ104に格納された着目フレームから、符号化対象の着目ブロックの画像データを取得する。参照フレームバッファ119には、既に符号化したフレームの参照画像データの圧縮データが保持されている。そこで、インター予測部106は、参照画像伸長部120による伸長(復号)結果を入力する。そして、インター予測部106は、伸長された参照画像データを取得し、インター予測(画面間予測)を行う。具体的には、インター予測部106は、符号化しようとする着目ブロックとの間でブロックマッチングを取り、動きベクトル検出を行う。
インター予測部106は着目ブロックの画像データと、検出された動きベクトル位置の予測画像データとの間で画素の差分をとり、その差分画像、および予測画像を予測選択部107に出力する。
予測選択部107は、イントラ予測の結果とインター予測の結果を比較し、どちらの予測を採用するか選択する。そして、予測選択部107は、選択した方の差分画像データを直交変換部108に出力する。また、予測選択部107は、ローカルデコード画像作成用に、選択した方の予測画像を動き補償部115に出力する。
直交変換部108は、送られてきた差分画像データに対して離散コサイン変換を行い、変換係数データを生成し、量子化部109に出力する。
量子化部109は、直交変換部108から送られてきた変換係数データに対して、量子化制御部110が出力する量子化ステップサイズに従い、量子化を行う。そして、量子化部109は、量子化された変換係数データを、符号化ストリーム作成のため可変長符号化部111、ならびにローカルデコード画像作成のため逆量子化部113に出力する。
可変長符号化部111は、量子化後の変換係数データに対してジグザグスキャン、オルタネートスキャン等を行い、可変長符号化を行い、符号化データを生成する。また、可変長符号化部111は、この生成された符号化データに対して、動きベクトルや量子化ステップサイズ、マクロブロック分割情報、適応オフセット処理用パラメータなどの符号化方式情報を可変長符号化したものを付加し、符号化ストリームを生成する。そして、可変長符号化部111は、生成された符号化ストリームを記録メディア112に記録する。また、可変長符号化部111は、符号化の際にマクロブロックごとの発生符号量を算出し、量子化制御部110に出力する。
量子化制御部110は、可変長符号化部111から送られてくる発生符号量を用いて、目標とする符号量になるように量子化ステップサイズを決定し、量子化部109に出力する。
逆量子化部113は、量子化部109から送られてきた量子化後の変換係数に対して逆量子化を行い、ローカルデコード用の変換係数データを生成する。そして、逆量子化部113は、この変換係数データを逆直交変換部114に出力する。
逆直交変換部114は、送られてきた変換係数に対して逆離散コサイン変換を行い、差分画像データを生成し、その生成された差分画像データを動き補償部115に出力する。
動き補償部115は、予測選択部107から送られてきた予測画像と、逆直交変換部113から送られてきた差分画像を加算することにより、ローカルデコード用の画像データを生成する。そして、動き補償部115は、生成した画像データをデブロッキングフィルタ部116に出力する。
デブロッキングフィルタ部116は、送られてきた画像データに対してデブロッキングフィルタをかける。そして、デブロッキングフィルタ部116は、デブロッキングフィルタ適用後の画像データを、適応オフセット処理部117に出力する。
適応オフセット処理部117は、バンドオフセット処理、エッジオフセット処理、もしくは何も処理をしない、のいずれかの選択を行い、適応オフセット処理を行うバンド位置、エッジ方向、オフセット値などを決定する。そして、適応オフセット処理部117は、デブロッキングフィルタ後の画像に対して適応オフセット処理を行ったものをローカルデコード画像として参照画像圧縮部118に出力する。また、適応オフセット処理部117は、適応オフセット処理としてどの処理を選択したかを示す情報、バンド位置、エッジ方向、オフセット値などの適応オフセット処理用のパラメータを、符号化ストリームとして生成するため、可変長符号化部111に出力する。
参照画像圧縮部118は、適応オフセット処理部117が出力するローカルデコード画像の圧縮を行い、参照フレームバッファ119に格納する。実施形態における、参照画像圧縮部118はブロック単位に固定長の符号化データを生成し、参照フレームバッファ119に格納する。したがって、参照画像伸長部120は、予測画像データの候補となるブロックを伸長する場合、その予測画像データのブロックのフレーム内の座標位置と、その固定長から、該当する符号化データのアドレス位置を一意に求めることができ、伸長処理を実現できる。
なお、参照画像圧縮部118は、ブロック単位に可変長の符号化データを生成し、参照フレームバッファ119に格納しても構わない。この場合、参照フレームバッファ119内には、ブロックの座標と、符号化データの格納アドレスとの対応関係を示すテーブルを確保しておき、参照画像圧縮部118がブロックの符号化データを生成し、参照フレームバッファ119に格納するたびに、そのテーブルを更新する。参照画像伸長部120は、このテーブルを参照して、予測画像データの候補のブロックの符号化データのアドレスから、伸長処理を行うことになる。
以上の動作により、符号化ストリーム、ローカルデコード画像が作成される。
次に、参照画像圧縮部118の動作の詳細について説明する。参照画像圧縮部118は、2次元のブロック形式(例えば16×16画素)のローカルデコード画像に対し、予め設定された複数の予測方向の1つを用いて圧縮を行う。圧縮の方法は、予測方向を決定し、その予測方向に対してDPCM(Differential Pulse Code Modulation)符号化、すなわち画素差分を取ることにより圧縮する。実施形態における参照画像圧縮部118が用いる予測方向は、水平方向、垂直方向、左上方向、右上方向、左下方向の5種類の予測方向があるものとする。以下、これら5種類の予測符号化を、1ブロックが4×4画素で構成されるものとして説明する。
図2に水平方向の予測方向と画素差分の取り方の例を示す。
まず、画素201に対して圧縮符号化が行われる。最初の画素である画素201に対してはPCM(Pulse Code Modulation)符号化方式が適用される。次の画素からは、水平方向予測なので水平方向の画素間で差分が取られ、DPCM符号化が行われる。具体的には、画素202については符号化済みで水平方向の画素である画素201の符号化後の画素を参照画素として差分が取られ、符号化が行われる。同様に、画素203については、画素202の符号化後の画素を参照画素として差分が取られ、符号化が行われる。画素204に対しては、画素203の符号化後の画素を参照画素として差分が取られ、符号化が行われる。
画素205を符号化する際、それ以前の水平方向に符号化済みの画素は無い。そこで、最も近接している画素である、画素201の符号化後の画素を参照画素として差分が取られ、符号化が行われる。画素206は水平方向の符号化済みの画素として、画素205の符号化後の画素を参照画素として差分を取り符号化を行う。以下、同様である。
このように、図2において矢印の方向の画素に対して差分を取ることにより水平方向の予測符号化が行われる。
図3に垂直方向の予測方向と画素差分の取り方の例を示す。
まず、画素301に対して圧縮符号化が行われる。最初の画素である画素301に対してはPCM符号化方式が適用される。次の画素からは、垂直方向予測なので垂直方向の画素間で差分が取られ、DPCM符号化が行われる。具体的には、画素302については、符号化済みで垂直方向の画素である画素301の符号化後の画素を参照画素として差分が取られ、符号化が行われる。同様に、画素303については画素302の符号化後の画素を参照画素として差分が取られ、符号化が行われる。画素304については画素303の符号化後の画素を参照画素として差分が取られ、符号化が行われる。
画素305については垂直方向に符号化済みの画素が無い。そこで、最も近接している画素である、画素301の符号化後の画素を参照画素として差分が取られ、符号化が行われる。画素306については、垂直方向の符号化済みの画素として、画素305の符号化後の画素を参照画素として差分が取られ、符号化が行われる。
このように、図3において矢印の方向の画素に対して差分を取ることにより垂直方向の予測符号化が行われる。
水平方向、垂直方向と同様、斜め方向の予測方向の例を図4(a)〜(c)に示す。
図4(a)は、左上方向予測符号化における予測方向と画素差分の取り方を示している。図4(a)では、画素401から符号化が行われる。水平方向、垂直方向の例と同様に、最初の画素はPCM符号化方式で圧縮を行うが、その次の画素から矢印の方向にしたがって参照画素との間で差分を取りDPCM符号化が行われる。
図4(b)は、右上方向予測符号化における予測方向と画素差分の取り方を示している。図4(b)では、画素402から符号化が行われる。水平方向、垂直方向の例と同様、最初の画素はPCM符号化、それ以外は参照画素との間で差分を取り、DPCM符号化が行われる。
図4(c)は、左下方向予測符号化における予測方向と画素差分の取り方を示している。画素403が最初に符号化されることを示している。最初の画素はPCM符号化、それ以外は図示の矢印に沿ったDPCM符号化が適用される。
以上、実施形態における参照画像圧縮部118が用いる水平方向、垂直方向、左上方向、右上方向、左下方向の5種類の予測符号化を説明したが、予測方向の種類はこれに限定されるものではない。例えば、更なる予測方向を加えても構わない。また、圧縮を行うブロックサイズとして4×4画素単位で圧縮する場合の説明を行ったが、圧縮を行うブロックサイズはこれに限定されるものではなく、他のサイズであっても構わない。
さて、実施形態における参照画像圧縮部118は、予測方向の決定処理を行わず、その予測方向はイントラ予測部105が行うものとする。すなわち、イントラ予測部105がイントラ予測の予測方向だけでなく、参照画像圧縮部118の予測方向も同時に決定する。
イントラ予測部105は通常のイントラ予測動作と同様、現フレーム内の着目ブロックに対し、イントラ予測の予測方向を決定する。HEVCにおいては、DC予測、プレーナ予測、および32種類の方向性予測が存在する。図5にHEVC(High Efficiency Video Coding)の方向性予測の方向を示す。図示の番号が予測モード番号を示し、矢印の向きが予測方向を示している。例えば、予測方向501は、予測番号“26”で垂直予測を表している。予測方向502は、予測番号“18”で左上予測を表している。
イントラ予測部105は、予測方向ごとに予測画像と着目ブロックとの間で差分絶対値和を取り、予測符号化の符号量コストを算出する。符号量コストが最も小さいもの、すなわち符号化効率が最も良いものをイントラ予測の予測方向として決定する。実施形態におけるイントラ予測部105は、このイントラ予測の結果を用いて、参照画像圧縮部118が用いる予測方向の決定を行い、その決定した予測方向を示す情報を参照画像圧縮部118に設定する。
図6は、参照画像圧縮部118が用いる予測方向(実施形態では5つ)を示す。予測方向601は垂直予測、予測方向602は水平予測、予測方向603は左上予測、予測方向604は右上予測、予測方向605は左下予測をそれぞれ表している。
イントラ予測部105は、この予測方向601〜605の中で、イントラ予測で決定した予測方向と同じ方向が存在する場合、その予測方向を参照画像圧縮部が利用する予測方向として決定する。
例えば、イントラ予測部105が、図5においてイントラ予測で決定された予測モードが予測番号“26”の垂直予測として決定した場合、参照画像圧縮部118の予測方向として垂直予測601を用いるものとして決定する。
イントラ予測の予測方向決定で用いた符号量コストは、その方向の参照画素との画素差分の和であり、それが最も小さくなる予測方向が選択される。換言すれば、決定した予測方向の画素の相関が高いと言える。
イントラ予測に用いる画像は符号化対象の画像であり、参照画像はこの符号化対象画像のローカルデコード画像である。そのため、これらの画像においては同じ方向への画素の相関が高いと考えられる。そのため、隣接画素間で差分を取って符号化を行う参照画像圧縮においても、イントラ予測と同じ予測方向を用いることにより符号化効率の良い符号化を行うことができる。
次に、イントラ予測部105がイントラ予測で決定した予測方向と同じものが、予測方向601〜605の中に無い場合について説明する。この場合、イントラ予測部105は、イントラ予測で決定した予測方向に最も近い予測方向を、予測方向601〜605の中から決定する。図7を参照して説明する。今、イントラ予測部105がイントラ予測方向として予測方向701を決定したとする。この場合、参照画像圧縮部118が用いることができる5つの予測方向の中に、予測方向701と同一の予測方向は存在しない。そこで、イントラ予測部105は、予測方向701にもっとも近い予測方向702の左上予測を参照画像圧縮部118が用いる予測方向として決定する。
イントラ予測で決定された予測方向、すなわち画素の相関が高い予測方向に対して最も近い予測方向を用いることにより、参照画像圧縮部118は、符号化効率の良い予測方向を選択することができる。
次に、イントラ予測部105が、符号化対象の着目ブロックに対して決定した予測モードが方向性予測ではない場合について説明する。この場合、実施形態のイントラ予測部105は、あらかじめ決められた予測方向を参照画像圧縮部118が設定する。例えば、イントラ予測部105が着目ブロックに対してDC予測、もしくはプレーナ予測を用いると決定した場合、参照画像圧縮部118に対して、水平方向予測を用いるように設定する。
イントラ予測が方向性予測ではない場合、どの方向にも高い相関はみられないことを意味する。すなわち参照画像圧縮においては、どの方向を用いても符号化効率にあまり違いはでない。そのため、あらかじめ決められた予測方向を用いても問題とはならない。
次に、イントラ予測部105が行う、参照画像圧縮部118の予測方向決定の処理を図8のフローチャートを参照して説明する。
まず、S801にて、イントラ予測部105は着目ブロックのイントラ予測の予測方向を決定する。次に、S802にて、イントラ予測部105は、イントラ予測で決定した予測方向と同じ予測方向で参照画像圧縮部118が予測符号化できるかかどうか判定する。同じ予測方向が存在する場合、イントラ予測部105は処理をS803に進め、イントラ予測の予測方向と同じ方向を、参照画像圧縮部118に設定する。
S802にて、イントラ予測で決定した予測方向と同じ予測方向で参照画像圧縮部118が予測符号化できない場合、イントラ予測部105は処理をS804に進める。このS804にて、イントラ予測部105は、イントラ予測が方向性予測であった場合、処理をS805に進め、方向性予測ではなかった場合には処理をS806に進める。
S805にて、イントラ予測部105は、参照画像圧縮部118が利用できる予測方向の中で、イントラ予測に最も近い1つを決定し、その決定した予測方向を参照画像圧縮部118に設定する。
S806にて、イントラ予測部105は、あらかじめ決められた予測方向(例えば水平予測等)を参照画像圧縮部118に設定する。
このように、参照画像圧縮の予測方向を決定することで、参照画像圧縮部118は予測方向選択回路やそのための処理を行う必要がなく、回路規模の増大を抑制することができる。
以上のようにイントラ予測で決定した予測方向を用いて参照画像圧縮部118の予測方向を決定することにより、符号化効率の良い予測方向の選択を行いつつ、回路規模の増大を抑制することができる。
なお、上記実施形態では、イントラ予測部105は、符号化フレームバッファ104から、イントラ予測のための予測データの候補を読み出すものとしたが、この予測データの候補を、参照フレームバッファ119から読み出してもよい。この場合、イントラ予測部105は、参照画像伸長部120で伸長して得た画像データを参照してイントラ予測を行えばよい。
[第2の実施形態]
本第2の実施形態では、イントラ予測時の符号量コスト(符号量)を用いて参照画像圧縮部118の予測方向を決定する例を説明する。ここでは、装置構成は上記第1の実施形態と同じとし、以下ではその差異についてのみ詳細に説明する。
イントラ予測の予測方向決定時、イントラ予測部105は、予測方向ごとに符号量コストとして符号化対象の着目ブロックとその予測画像との差分絶対値和を算出する。参照画像圧縮の予測方向決定に、この符号量コストを用いる。
イントラ予測時に算出された符号量コストのうち、参照画像圧縮に用いられる予測方向の符号量コストを抽出する。この参照画像圧縮の予測方向の符号量コストの中で最小となった予測方向を、参照画像圧縮の予測方向として決定する。
図9(a)、(b)に例を示す。説明を分かり易くするため、簡易的にイントラ予測に用いられる予測方向を図5の予測番号{2、6、10、14、18、22、26、30、34}の9種類とする。参照画像圧縮部118に用いられる予測方向は予測番号{2、10、18、26、34}に相当することになるのは、これまでの説明から明らかである。
イントラ予測の予測方向は9種類の予測方向の符号量コストから決定される。図9(a)より、最も符号量コストの小さいものは予測番号“6”であり、これをイントラ予測の予測方向として決定する。
そして、イントラ予測部105は、イントラ予測の予測方向のうち参照画像圧縮部118の予測方向である予測番号{2、10、18、26、34}の符号量コストを抽出する。そのうちで最も符号量コストが小さいのは、図9(b)から予測番号“10”であるので、イントラ予測部105は、この予測番号“10”に対応する予測方向を、参照画像圧縮部118に設定する。
以上のようにイントラ予測時の符号量コストを用いて参照画像圧縮の予測方向を決定することにより、参照画像圧縮の予測方向決定のための符号量コスト算出回路を独立に設けなくてよいため、回路規模の増大を抑制することができる。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
104…符号化フレームバッファ、105…イントラ予測部、106…インター予測部、107…予測選択部、108…直交変換部、109…量子化部、111…可変長符号化部、112…記録メディア、113…逆量子化部、114…逆直交変換部、118…参照画像圧縮部、119…参照フレームバッファ、120…参照画像伸長部

Claims (6)

  1. 動画像を符号化する画像符号化装置であって、
    動画像を構成するフレーム内の符号化対象の着目ブロックを、画面内予測、画面間予測を用いて符号化する第1の符号化手段と、
    前記着目ブロックに対する予測画像データとして利用するための参照画像データを保持する参照フレームバッファと、
    前記着目ブロックのローカルデコードした画像データを、前記参照フレームバッファに格納する際に、予め設定された複数の予測方向の1つを用いて予測符号化し、予測符号化して得た符号化データを前記参照フレームバッファに格納する第2の符号化手段と、
    前記第1の符号化手段が前記着目ブロックを符号化する際に、参照フレームバッファから符号化データを読み出し、予測データの候補として前記第1の符号化手段に供給する復号手段とを有し、
    前記第1の符号化手段は、前記着目ブロックに対する予測方向を決定する際に、前記第2の符号化手段が用いるべき予測方向を決定する決定手段を含む
    ことを特徴とする画像符号化装置。
  2. 前記決定手段は、前記第2の符号化手段で利用できる複数の予測方向のうち、前記着目ブロックに対する画面内予測として決定した予測方向に最も近い1つを、前記第2の符号化手段が用いるべき予測方向として決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
  3. 前記決定手段は、前記着目ブロックに対する画面内予測として決定した予測方向が方向性予測ではなかった場合、複数の予測方向のうちの予め設定された1つを、前記第2の符号化手段が用いるべき予測方向として決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像符号化装置。
  4. 前記決定手段は、前記第2の符号化手段で利用できる複数の予測方向それぞれに対して符号量を求め、最小の符号量となった予測方向の1つを、前記第2の符号化手段が用いるべき予測方向として決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
  5. 符号化する際の参照フレームの画像データを格納するための参照フレームバッファを有し、当該参照フレームバッファを参照して動画像を符号化する画像符号化装置の制御方法であって、
    動画像を構成するフレーム内の符号化対象の着目ブロックを、画面内予測、画面間予測を用いて符号化する第1の符号化工程と、
    前記着目ブロックのローカルデコードした画像データを、前記参照フレームバッファに格納する際に、予め設定された複数の予測方向の1つを用いて予測符号化し、予測符号化して得た符号化データを前記参照フレームバッファに格納する第2の符号化工程と、
    前記第1の符号化工程で前記着目ブロックを符号化する際に、参照フレームバッファから符号化データを読み出し、予測データの候補として前記第1の符号化工程に供給する復号工程とを有し、
    前記第1の符号化工程は、前記着目ブロックに対する予測方向を決定する際に、前記第2の符号化工程が用いるべき予測方向を決定する決定工程を含む
    ことを特徴とする画像符号化装置の制御方法。
  6. コンピュータが読み込み実行することで、前記コンピュータに、請求項5に記載の方法の各工程を実行させるためのプログラム。
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