JP2020027998A - 無線通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】アクセスポイントの探索時間を短縮して探索処理に要する消費電力の低減を図り得る構成を提供する。【解決手段】携帯端末2において、無線LAN通信部40による無線通信の際にアクセスポイントに接続している接続時間をタイマー14を利用して計測し、この計測開始後にアクセスポイントとの通信が遮断されると、遮断までに計測された接続時間が、アクセスポイントを特定するアクセスポイント情報に関連付けられて累積されるように記憶部11に記憶する。記憶部にアクセスポイント情報及び接続時間を含めた実績データが記憶されていない場合、電波強度検出部50にて検出される電波強度に応じてアクセスポイントを選択し、記憶部に実績データが記憶されている場合、実績データにおいて関連付けられる接続時間が最も長いアクセスポイント情報から特定されるアクセスポイントを選択する。【選択図】図2
Description
本発明は、無線通信装置に関するものである。
従来、携帯型の無線通信装置はバッテリで駆動することから、できるだけ長時間使用できるように消費電力を低減するため、例えば、無線通信時に無線機能をオン状態とし、無線を使用しない場合に無線機能をオフ状態とするように運用されることが多い。その一方で、オフ状態の無線機能をオン状態に切り替えた際には、安定した通信を確保するために、電波強度の強いアクセスポイントを探索して接続するように制御される。このようなアクセスポイントの探索では、通信可能な範囲に多くのアクセスポイントが存在する場合、または、多くの無線チャネルを使用する場合に、探索対象が多くなるため、電波強度の強いアクセスポイントを探索するために時間がかかる場合がある。
このような問題に対して、電波強度の強いアクセスポイントを探索する探索時間を短縮する技術として、例えば、下記特許文献1に開示される無線LANシステムが知られている。この無線LANシステムでは、各アクセスポイントは、蓄積した履歴に基づきローミングの回数が多い順にローミング先のアクセスポイントをスキャンチャネル候補として決定し、このように設定されたスキャンチャネル候補を自アクセスポイントに接続しに来た移動端末装置に対して通知するように構成されている。このため、移動端末装置では、通知されたスキャンチャネル候補内の全てのチャネルをスキャンし、最大のRSSI(受信電力強度)が得られたチャネルをローミング先チャネルとして決定している。
ところで、上記特許文献1のような構成では、無線通信にて使用可能となるチャネルが増えるほど、スキャンチャネル候補ごとにアクセスポイントを検索するため、スキャンチャネル候補が多い場合には、電波強度の強いアクセスポイントを探索するための探索時間が長くなってしまう。このようにアクセスポイントの探索時間が長くなると、無線機能を使用しない場合にその都度無線機能をオフ状態にしたとしても、消費電力の低減を十分に図れないという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、アクセスポイントの探索時間を短縮して探索処理に要する消費電力の低減を図り得る構成を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項1に記載の発明は、
アクセスポイント(60,60a〜60c)を介して外部機器と無線通信を行う無線通信装置(2)であって、
無線通信可能な範囲に存在する複数の前記アクセスポイントのうち通信対象となるアクセスポイントを選択するための選択部(10)と、
前記選択部により選択された前記アクセスポイントを介して無線通信を行う通信部(40)と、
前記アクセスポイントに接続した際の電波強度を検出する検出部(50)と、
前記通信部による無線通信の際に前記アクセスポイントに接続している接続時間を計測する計測部(14)と、
前記計測部による計測開始後に前記アクセスポイントとの通信が遮断されると、当該遮断までに前記計測部により計測された接続時間が、当該アクセスポイントを特定するアクセスポイント情報に関連付けられて累積されるように記憶される記憶部(11)と、
を備え、
前記選択部は、前記記憶部に前記アクセスポイント情報及び前記接続時間を含めた実績データが記憶されていないと、前記検出部にて検出される前記電波強度に応じて前記アクセスポイントを選択し、前記記憶部に前記実績データが記憶されていると、当該実績データにおいて関連付けられる前記接続時間が最も長いアクセスポイント情報から特定される前記アクセスポイントを選択することを特徴とする。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
アクセスポイント(60,60a〜60c)を介して外部機器と無線通信を行う無線通信装置(2)であって、
無線通信可能な範囲に存在する複数の前記アクセスポイントのうち通信対象となるアクセスポイントを選択するための選択部(10)と、
前記選択部により選択された前記アクセスポイントを介して無線通信を行う通信部(40)と、
前記アクセスポイントに接続した際の電波強度を検出する検出部(50)と、
前記通信部による無線通信の際に前記アクセスポイントに接続している接続時間を計測する計測部(14)と、
前記計測部による計測開始後に前記アクセスポイントとの通信が遮断されると、当該遮断までに前記計測部により計測された接続時間が、当該アクセスポイントを特定するアクセスポイント情報に関連付けられて累積されるように記憶される記憶部(11)と、
を備え、
前記選択部は、前記記憶部に前記アクセスポイント情報及び前記接続時間を含めた実績データが記憶されていないと、前記検出部にて検出される前記電波強度に応じて前記アクセスポイントを選択し、前記記憶部に前記実績データが記憶されていると、当該実績データにおいて関連付けられる前記接続時間が最も長いアクセスポイント情報から特定される前記アクセスポイントを選択することを特徴とする。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
請求項1の発明では、通信部による無線通信の際にアクセスポイントに接続している接続時間が計測部により計測され、計測部による計測開始後にアクセスポイントとの通信が遮断されると、当該遮断までに計測部により計測された接続時間が、当該アクセスポイントを特定するアクセスポイント情報に関連付けられて累積されるように記憶部に記憶される。そして、選択部では、記憶部にアクセスポイント情報及び接続時間を含めた実績データが記憶されていないと、検出部にて検出される電波強度に応じてアクセスポイントが選択され、記憶部に上記実績データが記憶されていると、当該実績データにおいて関連付けられる接続時間が最も長いアクセスポイント情報から特定されるアクセスポイントが選択される。
これにより、記憶部に実績データとしてアクセスポイント情報が記憶されるアクセスポイントは接続実績が有り、その中でも接続時間が長いアクセスポイントに接続した場合には、電波強度が強くなることが想定される。このため、記憶部に記憶される実績データにおいて関連付けられる接続時間が最も長いアクセスポイント情報から特定されるアクセスポイントを選択して、この選択されたアクセスポイントを介して無線通信を行うことで、接続実績に基づいてアクセスポイントを選択できるだけでなく、使用可能なチャネルごとにアクセスポイントを探索する必要もない。したがって、アクセスポイントの探索時間を短縮して探索処理に要する消費電力の低減を図ることができる。
請求項2の発明では、選択部により、通信部にて無線通信が開始されてから所定時間経過するまで、検出部にて検出される電波強度に応じてアクセスポイントが選択され、上記所定時間が経過すると、記憶部に記憶される実績データにおいて関連付けられる接続時間が最も長いアクセスポイント情報から特定されるアクセスポイントが選択される。
これにより、上記所定時間経過するまでは電波強度が高いアクセスポイントを探索するための探索処理が必要になるが、その所定時間を利用して周囲環境に応じたアクセスポイント情報やその接続時間が実績データとして記憶部に累積されやすくなる。このため、その周囲環境により適したアクセスポイントを選択しやすくなり、不適切なアクセスポイントが選択され難くなるので、上記所定時間が経過してから以降のアクセスポイントの探索時間を確実に短縮することができる。
請求項3の発明では、上記所定時間を調整可能な調整部を備えるため、例えば、アクセスポイントが少ない環境で使用する場合にはアクセスポイントが多い環境で使用するよりも上記所定時間を短く調整するなど、その使用環境に適するように上記所定時間を調整することができる。
請求項4の発明では、接続時間及びアクセスポイント情報は、所定のタイミングにて記憶部から消去される。これにより、例えば、一定時間経過した時や電源投入時、ユーザによる所定の操作時などの所定のタイミングで、記憶部に記憶される接続時間及びアクセスポイント情報を消去できる。すなわち、例えば、別の場所に移動等することで使用環境が変化した場合でも、上記所定のタイミングとなることで、その変化した使用環境に適したアクセスポイントを選択しやすい実績データを迅速に再構築することができる。
以下、本発明の無線通信装置を携帯端末に適用した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示す無線通信システム1は、1または2以上の携帯端末2と、携帯端末2と無線通信可能な複数のアクセスポイント60とを備えた構成をなしている。この無線通信システム1は、例えば複数のアクセスポイント(基地局)60がLAN通信網NTに有線接続されており、これらアクセスポイント60と携帯端末2との間で無線通信(無線LAN通信)を行う構成をなしている。
図1に示す無線通信システム1は、1または2以上の携帯端末2と、携帯端末2と無線通信可能な複数のアクセスポイント60とを備えた構成をなしている。この無線通信システム1は、例えば複数のアクセスポイント(基地局)60がLAN通信網NTに有線接続されており、これらアクセスポイント60と携帯端末2との間で無線通信(無線LAN通信)を行う構成をなしている。
携帯端末2は、ユーザによって携帯されて様々な場所で用いられる携帯型の情報読取端末であって、読み取ったデータ等を、無線通信可能な範囲に存在するアクセスポイント60を介してサーバ等の外部機器に対して無線通信にて送信するように構成されている。特に、本実施形態に係る携帯端末2は、バーコードや二次元コードなどの情報コードを光学的に読み取る情報コードリーダとしての機能と、無線タグを読み取る無線タグリーダとしての機能とを備え、読み取りを二方式で行うように構成されている。
図2に示すように、携帯端末2は、全体的制御を司る制御部10を備えており、この制御部10に、記憶部11、キー操作部12、表示部13、タイマー14、外部インタフェース15、無線リーダ部20、情報コード読取部30、無線LAN通信部40、電波強度検出部50などが接続されている。
制御部10は、マイコンを主体として構成されるものであり、CPU、システムバス、入出力インタフェース等を有し、記憶部11とともに情報処理装置として機能している。キー操作部12は、複数のキーによって構成され、使用者のキー操作に応じて制御部10に対して操作信号を与える構成をなしており、制御部10は、キー操作部12から操作信号を受けたとき、その操作信号に応じた動作を行うように構成されている。
表示部13は、例えば液晶表示器などによって構成されており、制御部10によって表示内容が制御されるように構成されている。また、タイマー14は、公知の時計回路、タイマー回路などによって構成されており、複数種類の経過時間などを計測可能であって、その計測結果を制御部10に出力するように構成されている。また、外部インタフェース15は、外部(例えばホスト装置)との間でのデータ通信(例えば、ケーブルを介したシリアル通信等)を行うためのインタフェースとして構成されており、制御部10と協働して通信処理を行う構成をなしている。また、携帯端末2には、電源となるバッテリ16や電源部17が設けられており、これらによって制御部10や各種電気部品に電力が供給されている。
無線リーダ部20は、ハードウェアとしては公知の無線タグリーダとして構成され、アンテナ25及び制御部10と協働して無線タグとの間で電磁波による通信を行い、無線タグに記憶されるデータの読み取り、或いは無線タグへのデータの書き込みを行うように機能している。この無線リーダ部20は、公知の電波方式で伝送を行う回路として構成されており、送信回路、受信回路、整合回路などによって構成されている。
情報コード読取部30は、ハードウェアとしては公知の情報コードリーダとして構成され、CCDエリアセンサなどからなる受光センサ、結像レンズ、複数個のLEDやレンズ等から構成される照明部などを備えた構成をなしており、制御部10と協働して読取対象物に付された情報コード(バーコードやQRコード(登録商標)等)を読み取るように機能する。
無線LAN通信部40は、例えば、公知の無線LAN規格(IEEE 802.11等)に基づいて無線LAN通信を行う無線LANインタフェースとして構成されており、予め定められたプロトコルに従ってアクセスポイント60などの基地局と無線通信を行うように構成されている。本実施形態では、携帯端末2とアクセスポイント60とが、例えば、WEP( Wired Equivalent Privacy )などによって暗号化された通信パケットを用いて互いに無線通信を行うように構成されている。
電波強度検出部50は、公知の電波強度検出回路によって構成されており、無線LAN通信部40が受信した受信電波(即ち、無線LAN通信部40が接続しているアクセスポイント60からの受信電波)の電波強度(受信電力強度)を検出し、制御部10に出力するように構成されている。
次に、携帯端末2が無線通信時に利用するアクセスポイント60の概略構成について、図3を参照して説明する。
アクセスポイント60は、ハードウェア的には公知の無線LANアクセスポイントとして構成されており、図3に示すように、主として、アンテナ61と、無線送受信部62と、入力部64と、メモリ65と、通信インタフェース66と、制御回路68とを有している。無線送受信部62は、例えば公知の無線LAN規格(例えば、IEEE 802.11等)に基づいて無線LAN通信を行うインタフェースとして構成されており、アンテナ61を介して電波を用いた無線信号を送受信するように構成されている。
アクセスポイント60は、ハードウェア的には公知の無線LANアクセスポイントとして構成されており、図3に示すように、主として、アンテナ61と、無線送受信部62と、入力部64と、メモリ65と、通信インタフェース66と、制御回路68とを有している。無線送受信部62は、例えば公知の無線LAN規格(例えば、IEEE 802.11等)に基づいて無線LAN通信を行うインタフェースとして構成されており、アンテナ61を介して電波を用いた無線信号を送受信するように構成されている。
入力部64は、各種情報を入力し得る部分であり、操作ボタンなどによって構成されている。また、メモリ65は、ROM、RAM、不揮発性メモリなどによって構成されており、各種情報を記憶し得るように構成されている。例えば、携帯端末2を無線LANクライアント装置として識別するためのMAC(Media Access Control)アドレスや、携帯端末2との間で送受信されるデータの暗号化に用いる暗号キーなども登録されている。また、通信インタフェース66は、LAN通信網NT等を介して外部機器と有線通信を行うためのインタフェースとして構成されている。
次に、携帯端末2で行われるアクセスポイント探索処理について、図4を参照して説明する。
本実施形態では、実際に接続したアクセスポイント60との接続実績をデータベース化(リスト化)した実績データを利用して、無線通信時に利用するアクセスポイント60を探索するアクセスポイント探索処理を行う。これにより、携帯端末2の通信可能な範囲に多くのアクセスポイント60が存在する場合や携帯端末2として使用可能なチャネルが多い場合であっても、アクセスポイント60の探索時間を短縮することができる。
本実施形態では、実際に接続したアクセスポイント60との接続実績をデータベース化(リスト化)した実績データを利用して、無線通信時に利用するアクセスポイント60を探索するアクセスポイント探索処理を行う。これにより、携帯端末2の通信可能な範囲に多くのアクセスポイント60が存在する場合や携帯端末2として使用可能なチャネルが多い場合であっても、アクセスポイント60の探索時間を短縮することができる。
以下、制御部10にて行われるアクセスポイント探索処理について、図4に示すフローチャートを参照して詳述する。なお、図5に示すように、アクセスポイント情報としてアクセスポイント名「1001」から特定されるアクセスポイントを60a、アクセスポイント名「1002」から特定されるアクセスポイントを60b、アクセスポイント名「1003」から特定されるアクセスポイントを60cとして説明する。
制御部10によりアクセスポイント探索処理が開始されると、まず、図4のステップS101の判定処理にて、利用可能な実績データが記憶部11に構築されている状態であるか否かについて判定される。ここで、後述するように実績データが消去された後であってアクセスポイント60と接続した実績が記録されていない場合や後述するように実績不足状態である場合には、利用可能な実績データが記憶部11に構築されていないとして、ステップS101にてNoと判定されて、ステップS103にて探索処理がなされる。この処理では、電波強度検出部50により、無線LAN通信部40を利用して各チャネルごとにそれぞれのアクセスポイント60と接続する際の電波強度が検出されて、電波強度の強いアクセスポイント60を探索して通信対象として選択するための処理がなされる。なお、上記ステップS103の処理を行う制御部10は、「選択部」の一例に相当し得る。
続いて、ステップS105の判定処理にて、探索されたアクセスポイント60への接続が成功したか否かについて判定され、無線通信可能な範囲にアクセスポイント60が無いか最も強い電波強度が規定値未満となるような場合には、アクセスポイント60への接続が失敗したとして(S105でNo)、本アクセスポイント探索処理が終了する。
一方、無線LAN通信部40を利用したアクセスポイント60への接続が成功していると(S105でYes)、ステップS107の処理にて、タイマー14を利用したカウントがスタートし、そのアクセスポイント60に接続している接続時間の計測が開始される。そして、接続しているアクセスポイント60の電波強度が規定値以上であって(S109でYes)、所定の終了操作がなされない場合には(S111でNo)、そのアクセスポイント60に接続している接続時間の計測が継続される。なお、タイマー14及び制御部10は、「計測部」の一例に相当し得る。
このように接続時間の計測が継続されている状態から、携帯端末2を所持しているユーザが移動することで、無線LAN通信部40を利用して接続しているアクセスポイント60の電波強度が規定値未満になると(S109でNo)、アクセスポイント60との無線通信が遮断されたとして、タイマー14を利用した接続時間の計測が停止される(S113)。続いて、ステップS115にて実績データ更新処理がなされ、上記遮断までに計測された接続時間が、接続していたアクセスポイント60を特定するアクセスポイント情報に関連付けられて累積されるように記憶部11に記憶される。
そして、再び、ステップS101の判定処理にて、利用可能な実績データが記憶部11に構築されている状態であるか否かについて判定される。ここで、記憶部11に記憶される最も長い接続時間が予め設定される規定時間未満となるような状態では、実績不足状態であり、利用可能な実績データが記憶部11に構築されていないとして(S101でNo)上記ステップS103以降の処理がなされる。
例えば、上記規定時間が20秒であり、上記ステップS115にて更新された実績データにおいて、図5(A)に示すように、アクセスポイント60aを特定するアクセスポイント情報としてアクセスポイント名「1001」とその接続時間とが記憶されており、累積された接続時間が15秒であると、実績不足状態であり、利用可能な実績データが記憶部11に構築されていないとして(S101でNo)、上記ステップS103以降の処理がなされる。
その後、例えば、図5(B)に示すように、探索された他のアクセスポイント60b,60cの接続時間が累積されるように記憶部11に記憶されても、最も長い接続時間が上記規定時間未満であると、実績不足状態であり、利用可能な実績データが記憶部11に構築されていないとして(S101でNo)、上記ステップS103以降の処理がなされ、計測された接続時間が累積される状態が継続される。
そして、例えば、アクセスポイント60aとの無線通信が遮断し(S109でNo)、計測された接続時間が累積されることで(S115)、図5(C)に示すように、接続時間が45秒となり上記規定時間以上となると、利用可能な実績データが記憶部11に構築されているとして(S101でYes)、ステップS117に示す選択処理がなされる。この処理では、記憶部11に記憶される最も長い接続時間に対応するアクセスポイント情報から特定されるアクセスポイント60が選択される。上述した例では、接続時間が上記規定時間以上となるアクセスポイント60aが選択される。そして、この選択されたアクセスポイント60aを介して無線通信するための処理がなされる。なお、上記ステップS117の処理を行う制御部10は、「選択部」の一例に相当し得る。
続いて、ステップS119に示す判定処理にて、上述のように選択されたアクセスポイント60aへの接続が成功したか否かについて判定される。ここで、上述のように接続時間が累積された直後ではそのアクセスポイント60aでの電波強度が規定値未満となっているために、接続が失敗し(S119でNo)、上記ステップS103以降の処理がなされる。
その後、例えば、アクセスポイント60cが探索されて(S103)、そのアクセスポイント60cでの接続時間が図5(D)に示すように累積されるように記憶部11に記憶されると(S115)、再度ステップS101の判定処理がなされる。そして、図5(D)に示すように各接続時間が累積されている場合には、上記規定時間以上であって最も長い接続時間に関連付けられるアクセスポイント60aが選択され(S117)、その接続が成功すると(S119でYes)、上記ステップS107以降の処理がなされて、接続時間を計測する状態が継続される。
このように、計測された接続時間が累積される状態において、所定の終了操作がなされると(S111でYes)、タイマー14を利用した接続時間の計測が停止されて(S121)、計測された接続時間がアクセスポイント情報に関連付けられて累積されるように記憶部11に記憶され(S123)、本アクセスポイント探索処理が終了する。
このように終了した場合、記憶部11に記憶されている実績データは、ユーザによる実績データを消去するための処理がなされるまで記憶部11から消去されずに、次回以降のアクセスポイント探索処理にて利用される。すなわち、前回実行したアクセスポイント探索処理にて実績データが記憶部11に累積されて記憶されている場合には(S101でYes)、直ちにその実績データに基づいてアクセスポイント60が選択されるため(S117)、アクセスポイント60の探索時間を確実に短縮することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る携帯端末2では、制御部10にてなされるアクセスポイント探索処理において、無線LAN通信部40による無線通信の際にアクセスポイント60に接続している接続時間がタイマー14を利用して計測され、この計測開始後にアクセスポイント60との通信が遮断されると、当該遮断までに計測された接続時間が、当該アクセスポイント60を特定するアクセスポイント情報に関連付けられて累積されるように記憶部11に記憶される。そして、記憶部11にアクセスポイント情報及び接続時間を含めた実績データが十分に記憶されていないと判定されると(S101でNo)、電波強度検出部50にて検出される電波強度に応じてアクセスポイント60が選択され、記憶部11に上記実績データが十分に記憶されていると判定されると(S101でYes)、当該実績データにおいて関連付けられる接続時間が最も長いアクセスポイント情報から特定されるアクセスポイント60が選択される(S117)。
これにより、記憶部11に実績データとしてアクセスポイント情報が記憶されるアクセスポイントは接続実績が有り、その中でも接続時間が長いアクセスポイント60に接続した場合には、電波強度が強くなることが想定される。このため、記憶部11に記憶される実績データにおいて関連付けられる接続時間が最も長いアクセスポイント情報から特定されるアクセスポイント60を選択して、この選択されたアクセスポイント60を介して無線通信を行うことで、接続実績に基づいてアクセスポイント60を選択できるだけでなく、使用可能なチャネルごとにアクセスポイント60を探索する必要もない。したがって、アクセスポイント60の探索時間を短縮して探索処理に要する消費電力の低減を図ることができる。
本実施形態の第1変形例として、図6に例示するアクセスポイント探索処理のように、無線LAN通信部40にて無線通信が開始されてから所定時間経過するまでステップS125の判定処理にてNoと判定されて、電波強度検出部50にて検出される電波強度に応じてアクセスポイント60が選択され、上記所定時間が経過すると(S125でYes)、実績データが記憶部11に記憶される場合に(S101でYes)、この実績データにおいて関連付けられる接続時間が最も長いアクセスポイント情報から特定されるアクセスポイント60が選択されてもよい。
これにより、上記所定時間経過するまでは電波強度が高いアクセスポイント60を探索するための探索処理が必要になるが、その所定時間を利用して周囲環境に応じたアクセスポイント情報やその接続時間が実績データとして記憶部11に累積されやすくなる。このため、その周囲環境により適したアクセスポイント60を選択しやすくなり、不適切なアクセスポイント60が選択され難くなるので、上記所定時間が経過してから以降のアクセスポイント60の探索時間を確実に短縮することができる。
なお、図6に例示するアクセスポイント探索処理を実行する携帯端末2は、上記所定時間を調整可能な調整部を備えるように構成されてもよい。すなわち、例えば、調整部として機能するキー操作部12に対する所定の操作等に応じて上記所定時間を調整可能に構成されてもよい。これにより例えば、アクセスポイント60が少ない環境で使用する場合にはアクセスポイント60が多い環境で使用するよりも上記所定時間を短く調整するなど、その使用環境に適するように上記所定時間を調整することができる。
また、本実施形態の第2変形例として、接続時間及びアクセスポイント情報を含めた実績データは、所定のタイミングにて記憶部11から消去されてもよい。具体的には、例えば、一定時間経過した時や電源投入時、ユーザによる所定の操作時などの所定のタイミングで、記憶部11に記憶される上記実績データを消去することができる。すなわち、例えば、別の場所に移動等することで使用環境が変化した場合でも、上記所定のタイミングとなることで、その変化した使用環境に適したアクセスポイント60を選択しやすい実績データを迅速に再構築することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下のように具体化してもよい。
(1)アクセスポイント探索処理では、記憶部11に記憶される実績データにおいて関連付けられる接続時間が最も長いアクセスポイント情報から特定されるアクセスポイント60を選択した際の接続が失敗した場合に、上記ステップS103以降の処理を行うことに限らず、他の接続時間に関連付けられるアクセスポイント情報から特定されるアクセスポイント60を選択して接続するようにしてもよい。具体的には、上記規定時間以上となる他の接続時間が記憶部11に記憶されている場合に、接続時間が長くなる順に関連付けられるアクセスポイント情報から特定されるアクセスポイント60を選択して接続するようにしてもよい。
(1)アクセスポイント探索処理では、記憶部11に記憶される実績データにおいて関連付けられる接続時間が最も長いアクセスポイント情報から特定されるアクセスポイント60を選択した際の接続が失敗した場合に、上記ステップS103以降の処理を行うことに限らず、他の接続時間に関連付けられるアクセスポイント情報から特定されるアクセスポイント60を選択して接続するようにしてもよい。具体的には、上記規定時間以上となる他の接続時間が記憶部11に記憶されている場合に、接続時間が長くなる順に関連付けられるアクセスポイント情報から特定されるアクセスポイント60を選択して接続するようにしてもよい。
(2)本発明は、情報コードリーダとしての機能と無線タグを読み取る無線タグリーダとしての機能とを兼ね備える携帯端末に適用されることに限らず、複数のアクセスポイント60のいずれか1つと無線通信を行う無線通信装置であれば適用でき、他の機能を備える携帯端末や据え置き型の端末にも適用することができる。
2…携帯端末(無線通信装置)
10…制御部(選択部)
11…記憶部
14…タイマー(計測部)
40…無線LAN通信部(通信部)
50…電波強度検出部(検出部)
60,60a〜60c…アクセスポイント
10…制御部(選択部)
11…記憶部
14…タイマー(計測部)
40…無線LAN通信部(通信部)
50…電波強度検出部(検出部)
60,60a〜60c…アクセスポイント
Claims (4)
- アクセスポイントを介して外部機器と無線通信を行う無線通信装置であって、
無線通信可能な範囲に存在する複数の前記アクセスポイントのうち通信対象となるアクセスポイントを選択するための選択部と、
前記選択部により選択された前記アクセスポイントを介して無線通信を行う通信部と、
前記アクセスポイントに接続した際の電波強度を検出する検出部と、
前記通信部による無線通信の際に前記アクセスポイントに接続している接続時間を計測する計測部と、
前記計測部による計測開始後に前記アクセスポイントとの通信が遮断されると、当該遮断までに前記計測部により計測された接続時間が、当該アクセスポイントを特定するアクセスポイント情報に関連付けられて累積されるように記憶される記憶部と、
を備え、
前記選択部は、前記記憶部に前記アクセスポイント情報及び前記接続時間を含めた実績データが記憶されていないと、前記検出部にて検出される前記電波強度に応じて前記アクセスポイントを選択し、前記記憶部に前記実績データが記憶されていると、当該実績データにおいて関連付けられる前記接続時間が最も長いアクセスポイント情報から特定される前記アクセスポイントを選択することを特徴とする無線通信装置。 - 前記選択部は、前記通信部にて無線通信が開始されてから所定時間経過するまで、前記検出部にて検出される前記電波強度に応じて前記アクセスポイントを選択し、前記所定時間が経過すると、前記記憶部に記憶される前記実績データにおいて関連付けられる前記接続時間が最も長いアクセスポイント情報から特定される前記アクセスポイントを選択することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
- 前記所定時間を調整可能な調整部を備えることを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
- 前記接続時間及び前記アクセスポイント情報は、所定のタイミングにて前記記憶部から消去されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の無線通信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018151303A JP2020027998A (ja) | 2018-08-10 | 2018-08-10 | 無線通信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP6340105B1 (ja) * | 2017-03-31 | 2018-06-06 | 西日本電信電話株式会社 | アクセスポイント接続優先順位設定装置、アクセスポイント接続優先順位設定方法及びコンピュータプログラム |
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WO2015056316A1 (ja) * | 2013-10-16 | 2015-04-23 | 富士通株式会社 | 移動端末装置、通信制御方法および通信制御プログラム |
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