JP2020027319A - 評価装置、評価方法、および、コンピュータプログラム - Google Patents

評価装置、評価方法、および、コンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 目的変数と説明変数との共変関係を表す構造モデルを評価する評価装置において、目的変数と説明変数との対応関係が示された対応データに適合する構造モデルを機械的に選択することが可能な技術を提供する。【解決手段】 評価装置は、製品の品質を表す目的変数と製品の製造工程で得られる製品に関連する説明変数との対応関係が示された対応データを用いて構造学習によって構造モデルを作成するモデル作成部と、対応データを用いて目的変数を既知とした条件付きガウス分布の最尤推定値を算出する最尤推定値演算部と、最尤推定値に基づいて構造モデルを評価するモデル評価部と、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、構造モデルを評価する評価装置、評価方法、および、構造モデルをコンピュータに評価させるコンピュータプログラムに関する。
従来、多変数間の共変関係を求める方法として共分散構造分析が知られている。共分散構造分析では、他変数間の相関係数を算出可能な分散共分散行列を求める。しかしながら、分散共分散行列の要素の数は、変数の数の二乗のオーダーで大きくなるため、変数の数が大きくなると分散共分散行列を求める労力が大きくなる。そこで、より少ない変数で構造モデルを作成することが可能なスパース構造学習が提案されている。例えば、特許文献1には、グラフィカルラスーのアルゴリズムを用いたスパース構造学習におけるガウス分布の最尤推定値と構造モデルの特性を規定する罰則値との関係が開示されている。また、特許文献2には、精度行列がスパース行列となる解を得るためグラフィカルラスーのアルゴリズムによって条件付きガウス分布を算出する技術が開示されている。
Sparse inverse covariance estimation with the graphical lasso;J.Friedman, T.Hastie, and R.Tibahirani:Biostatistics. 2008 Jul;9(3):432−441. 特願2008−247380号公報
しかしながら、特許文献1では、スパース構造学習によって求められたスパース行列がテストデータと合っているかどうかを基準に罰則値を設定するため、変数の数が多くなると複数の変数のうち特定の一の変数と他の変数との共変関係を示す偏相関係数が全てゼロとなる場合がある。このため、一の変数と他の変数との共変関係を求めるためには、構造モデルを恣意的に選択する必要がある。また、特許文献2では、多次元時系列データの異常度を計算することを目的としており、罰則値の設定方法について言及されていない。このため、多次元時系列データに最も適合する構造モデルを恣意的に選択する必要がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、製品の品質を表す目的変数と、製品の製造工程で得られる製品に関連する説明変数との共変関係を表す構造モデルを評価する評価装置において、目的変数と説明変数との対応関係が示された対応データに適合する構造モデルを機械的に選択することが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、製品の品質を表す目的変数と、前記製品の製造工程で得られる前記製品に関連する説明変数との共変関係を表す構造モデルを評価する評価装置が提供される。評価装置は、前記目的変数と前記説明変数との対応関係が示された対応データを用いて構造学習によって前記構造モデルを作成するモデル作成部と、前記対応データを用いて前記目的変数を既知とした条件付きガウス分布の最尤推定値を算出する最尤推定値演算部と、前記最尤推定値に基づいて前記構造モデルを評価するモデル評価部と、を備える。
この構成によれば、製品の品質を表す変数である目的変数を既知とした条件付きガウス分布の最尤推定値に基づいて構造モデルを評価することができる。これにより、目的変数と製品の製造工程で得られる製品に関連する説明変数との共変関係を良好に表した構造モデルを機械的に選択することができる。
(2)上記形態の評価装置において、前記モデル作成部は、前記構造モデルの特性に関連する特性値を変更することによって前記対応データから前記特性値の異なる複数の前記構造モデルを作成し、前記最尤推定値演算部は、前記特性値の異なる前記複数の構造モデルのそれぞれについて、条件付きガウス分布の尤度推定値を算出するとともに、算出した複数の前記尤度推定値のうちの最大値を前記最尤推定値とし、前記モデル評価部は、前記最尤推定値に対応する前記構造モデルを選択することによって前記構造モデルを評価してもよい。この構成によれば、モデル作成部は、特性値を変更することによって複数の構造モデルを作成することができる。最尤推定値演算部は、複数の構造モデルのそれぞれについて算出される条件付きガウス分布の尤度推定値のうちの最大値を最尤推定値とする。これにより、モデル評価部は、特性値が異なる複数の構造モデルのうちから目的変数と説明変数との共変関係を良好に表した構造モデルを機械的に選択することができる。
(3)上記形態の評価装置において、前記モデル作成部は、前記対応データのうち、前記最尤推定値演算部がテストデータとして用いる部分を除いた残りの前記対応データの一部を学習用データとして用いて前記構造モデルを作成し、前記最尤推定値演算部は、前記テストデータを用いて、前記構造モデルにおける前記条件付きガウス分布の対数尤度を算出し、前記モデル作成部は、前記対応データのうち、前記最尤推定値演算部がテストデータとして用いる部分が異なる複数パターンの学習用データによって、一つの前記特性値において複数の前記構造モデルを作成し、前記最尤推定値演算部は、一つの前記特性値において前記複数の構造モデルのそれぞれに対応する対数尤度を算出し、算出した前記対数尤度の平均値を前記尤度推定値としてもよい。この構成によれば、モデル作成部は、いわゆる交差検証を用いて、一つの特性値において複数の構造モデルを作成することができる。最尤推定値演算部は、一つの特性値において複数算出される対数尤度に基づいて当該対数尤度の平均値を算出し、尤度推定値とする。モデル評価部は、当該尤度推定値を構造モデルの選択基準とする。これにより、一つの特性値に対して算出される尤度推定値は、複数の対数尤度の平均値であるため、尤度推定値の精度を向上することができる。したがって、構造モデルの選択性の精度を向上することができる。
(4)上記形態の評価装置において、前記特性値とは、前記構造モデルの特性としてのスパース性を決定する罰則値であり、前記モデル作成部は、前記罰則値を変更することによって前記複数の構造モデルを作成してもよい。この構成によれば、共分散構造選択などの構造学習に比べ、対応データに適合する最適な構造モデルを求める労力を低減することができる。
(5)上記形態の評価装置において、前記構造モデルには、前記目的変数と前記説明変数との偏相関係数が示されており、前記モデル作成部は、前記特性値を変化させることによって、前記構造モデルを作成するとともに、作成した前記構造モデルの前記偏相関係数が、全て0であるか否かを判定し、前記最尤推定値演算部は、前記モデル作成部が前記目的変数と前記説明変数との偏相関係数が全て0であると判定すると、前記最尤推定値の算出を開始してもよい。この構成によれば、モデル作成部は、目的変数と説明変数との偏相関係数が0となり変化しなくなると、構造モデルの作成を中止する。これにより、モデル作成部が作成する構造モデルの数を少なくすることができるため、対応データに適合する最適な構造モデルを求める労力を低減することができる。
(6)上記形態の評価装置において、前記目的変数を既知とした条件付きガウス分布は、多変量正規分布の確率密度関数を既知の前記目的変数で積分して得られる周辺分布の密度関数によって多変量正規分布の確率密度関数を除したものであってもよい。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、評価方法、評価システム、評価をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム、コンピュータプログラムを配布するためのサーバ装置、コンピュータプログラムを記憶した一時的でない記憶媒体等などの形態で実現することができる。
評価装置の概略構成を示した説明図である。 評価方法の対応データの処理を説明する説明図である。 評価装置の構造学習の結果を説明するグラフィカルモデルである。 評価方法の手順を示すフローチャートである。 最終罰則値の決定方法を説明する特性図である。 評価装置の効果を説明する特性図である。 評価装置の効果を説明するグラフィカルモデルである。
<第一実施形態>
図1は、第一実施形態における評価装置1の概略構成を示した説明図である。評価装置1は、製品の品質を表す品質変数と製品の製造工程で得られる製品に関連する工程変数との対応関係が示された対応データを用いて構造学習を行うとともに、当該構造学習によって作成される「構造モデル」としての精度行列を評価する。
ここで、品質変数とは、例えば、製品の重さ、製品の所定の部位の厚みや製品の表面状態など、主に完成した製品を検査することによって得られる製品の特性を表す数値である。また、工程変数とは、例えば、製品の加工工程において製品に加えられる圧力の大きさや加圧時間、製品の加熱工程における製品の加熱温度や加熱時間など、製造工程において当該製品の製造の際に測定される工程条件に関連する数値である。対応データは、一つ以上の品質変数と、当該一つ以上の品質変数に対応する工程変数とが一つのセットとなっている変数データセットを複数有している。本実施形態では、変数データセットは、複数の品質変数と、複数の品質変数に対応する複数の工程変数とが一つのセットとなっているとする。
評価装置1は、モデル作成部10、最尤推定値演算部20、モデル評価部30、記憶部40、および、図示しない通信部を備える。モデル作成部10、最尤推定値演算部20、および、モデル評価部30は、CPUがROMに格納されているコンピュータプログラムをRAMに展開し実現される。記憶部40は、ハードディスク、フラッシュメモリ、メモリカードなどで構成されている。
モデル作成部10は、標準化処理部11、分割処理部12、罰則値設定部13、構造学習処理部14、および、偏相関係数判定部15を備える。モデル作成部10は、対応データを用いて、構造学習によって精度行列を作成する。
標準化処理部11は、標準化された対応データを作成する。具体的には、標準化処理部11は、評価装置1の外部から入力される対応データに含まれる複数の品質変数のそれぞれのデータを、平均が0であり分散が1となるように変換する。また、標準化処理部11は、対応データに含まれる複数の工程変数を、平均が0であり分散が1となるように変換する。
分割処理部12は、標準化された対応データを分割する。具体的には、分割処理部12は、標準化された対応データを、それぞれが少なくとも一つ以上の変数データセットを有する複数のグループに分割する。
図2は、分割処理部12における対応データの分割処理を説明する説明図である。分割処理部12は、図2に示すように、標準化された対応データDstdをK個(Kは、2以上の整数)の分割データDdに分割する。このとき、K個の分割データDdのそれぞれには、N個(Nは、1以上の整数)の変数データセットが含まれる。
分割処理部12では、さらに、K個の分割データDdを、後述する構造学習に用いるため、テストデータと学習用データとに分類する。具体的には、図2に示すように、K個の分割データDdのうち、一つの分割データDdをテストデータとし、テストデータとして分割データDdを除く残りの分割データDdを学習用データとする(例えば、図2の点線Pt1、Pt2参照)。分割処理部12は、このようにして、K個の分割データDdのそれぞれがテストデータとなり、テストデータとなった分割データDdを除く残りの分割データDdが学習用データとなるよう分割データDdを分類する。
罰則値設定部13は、スパース構造学習においてスパース性を規定する「特性値」としての罰則値を設定する。罰則値設定部13は、後述する構造モデルの評価方法において任意の罰則値を仮の罰則値として設定する。また、罰則値設定部13は、仮の罰則値を変更可能である。
構造学習処理部14は、分割処理部12が作成する学習用データおよび罰則値設定部13が設定する仮の罰則値を用いて構造学習を行う。これにより、構造学習処理部14は、学習用データに基づく精度行列を求めることができる。
図3は、評価装置1の構造学習の結果を説明するグラフィカルモデルである。図3には、構造学習を行った結果、求められた精度行列から導かれる多変数間の相関関係が表されている。図3では、一例として、八つの変数a、b、c、d、e、f、g、hの相関を示すグラフィカルモデルを示している。図3に示す二つの変数をつなぐ直線の太さは、二つの変数間の相関関係の強さを表している。
例えば、図3(a)に示すように、罰則値Pv1を用いての構造学習では、変数aと変数d、変数bと変数c、および、変数eと変数hとの間に、比較的強い相関があることが分かる。しかしながら、罰則値が罰則値Pv1とは異なる罰則値Pv2を用いての構造学習では作成される構造モデルが異なり、図3(b)に示すように、八つの変数間の相関関係が図3(a)のグラフィカルモデルに比べ変化する。また、罰則値が罰則値Pv1、Pv2とは異なる罰則値Pv3を用いての構造学習でも同様に構造モデルが異なり、図3(c)に示すように、八つの変数間の相関関係が図3(a)、(b)のグラフィカルモデルに比べ変化する。構造学習処理部14は、このようにして、複数の構造モデルを作成する。
偏相関係数判定部15は、構造学習処理部14が求めた精度行列に基づいて、品質変数に含まれる目的変数と説明変数との偏相関係数の全てが0であるか否かを判定する。偏相関係数判定部15の判定結果は、罰則値設定部13と最尤推定値演算部20とに出力される。
ここで、対応データに含まれる目的変数と説明変数とについて説明する。
目的変数とは、一つの変数データセットに含まれる品質変数の一つの変数を指す。具体的には、例えば、図3で用いた八つの変数a、b、c、d、e、f、g、hのうち品質変数を変数a、bとし、工程変数を変数c、d、e、f、g、hとしたとき、目的変数は変数aまたは変数bとなる。
また、説明変数とは、一つの変数データセットに含まれる複数の品質変数と複数の工程変数とのうち目的変数となった品質変数を除く残りの品質変数および工程変数を指す。具体的には、例えば、図3で用いた八つの変数a、b、c、d、e、f、g、hのうち品質変数を変数a、bとし、工程変数を変数c、d、e、f、g、hとしたとき、変数aを目的変数とすると、変数b、c、d、e、f、g、hが説明変数となる。また、変数bを目的変数とすると、変数a、c、d、e、f、g、hが説明変数となる。
最尤推定値演算部20は、対数尤度演算部21、尤度平均値演算部22、および、罰則値取得部23を備える。最尤推定値演算部20は、対応データを用いて、目的変数を既知とした条件付きガウス分布の対数尤度を算出し、対数尤度に基づいて最終罰則値を決定する。
対数尤度演算部21は、複数の分割データのうち学習用データを除く残りの分割データをテストデータとして用いて、目的変数を既知とした条件付きガウス分布の対数尤度を算出する。ここで、目的変数を既知とした条件付きガウス分布とは、多変量正規分布の確率密度関数を既知の目的変数で積分して得られる周辺分布の密度関数によって多変量正規分布の確率密度関数を除したものである。
尤度平均値演算部22は、複数の対数尤度から、対数尤度の平均値を尤度推定値として算出する。
罰則値取得部23は、偏相関係数判定部15が目的変数と説明変数との偏相関係数の全てが0であると判定するとき、「最尤推定値」としての尤度推定値の最大値に対応する仮の罰則値を最終罰則値として取得する。罰則値取得部23は、取得した最終罰則値をモデル評価部30に出力する。
モデル評価部30は、罰則値取得部23が出力する最終罰則値によって規定される構造モデルを精度行列記憶部43から選択する。
記憶部40は、分割データ記憶部41、罰則値記憶部42、精度行列記憶部43、対数尤度記憶部44、および、尤度平均値記憶部45を備える。
分割データ記憶部41は、分割処理部12が出力する分割データを記憶する。分割データ記憶部41は、記憶する分割データを、罰則値設定部13、構造学習処理部14、および、対数尤度演算部21に出力する。
罰則値記憶部42は、罰則値設定部13が出力する仮の罰則値を記憶する。罰則値記憶部42は、記憶する仮の罰則値を構造学習処理部14および対数尤度演算部21に出力する。
精度行列記憶部43は、構造学習処理部14が出力する精度行列および説明変数の平均値を記憶する。精度行列記憶部43は、記憶する精度行列を、偏相関係数判定部15、対数尤度演算部21、および、モデル評価部30に出力する。
対数尤度記憶部44は、対数尤度演算部21が出力する目的変数を既知とした条件付きガウス分布の対数尤度を記憶する。対数尤度記憶部44は、記憶する対数尤度を尤度平均値演算部22に出力する。
尤度平均値記憶部45は、尤度平均値演算部22が出力する対数尤度の平均値を記憶する。尤度平均値記憶部45は、記憶する対数尤度の平均値を罰則値取得部23に出力する。
図4は、評価装置1による構造モデルの評価方法の手順を示すフローチャートである。本実施形態では、評価装置1による構造モデルの評価処理を、交差検証およびグラフィカルラスーによる構造推定を適用して行う。
ステップS11において、対応データを標準化する。具体的には、標準化処理部11は、評価装置1の外部から入力される対応データを標準化する。本実施形態では、対応データは、M種類(Mは、2以上の整数、図2参照)の変数のそれぞれについて(N×K)個の値を有するデータである。すなわち、対応データは、(N×K)個のM次元ベクトルから構成されているデータであるともいえる。ここで、対応データを構成するM次元ベクトルのうちn(nは、1以上(N×K)以下の整数)番目のM次元ベクトルを、便宜的に以下の式(1)のように示す。
Figure 2020027319
次に、ステップS12において、標準化された対応データをK個に分割する。具体的には、図2に示したように、分割処理部12は、標準化された対応データを、K個の分割データに分割する。このとき、K個の分割データのそれぞれには、1番からK番までの番号が付される。
次に、ステップS13において、仮の罰則値を設定する。具体的には、罰則値設定部13は、仮の罰則値を設定する。本実施形態では、最初のステップS13では、仮の罰則値として、ほとんど0の比較的小さい値を設定する。
次に、ステップS14において、1番目の分割データをテストデータとし、残りの分割データを学習用データとする(図2のパターンPt1参照)。具体的には、分割データ記憶部41は、ステップS12で作成された分割データの1番目の分割データをテストデータとし、1番目の分割データを除いた残りの2番目の分割データからK番目の分割データまでを学習用データとする。すなわち、学習用データは、(K-1)個の分割データからなる。
次に、ステップS15において、学習用データを用いてグラフィカルラスーによる構造推定を実施し、学習用データにおける精度行列Λおよび説明変数の平均値mを算出する。具体的には、構造学習処理部14は、分割データ記憶部41に記憶されている学習用データを用いてグラフィカルラスーによる構造推定を実施する。このとき、2番目の分割データからK番目の分割データまでの学習用データにおける精度行列Λおよび説明変数の平均値mは、精度行列記憶部43に記憶される。なお、ステップS15において算出される説明変数の平均値mは、以下の式(2)のように示される。
Figure 2020027319
次に、ステップS16において、直前のステップS15において算出された精度行列Λおよび説明変数の平均値mならびにテストデータとしての1番目の分割データを用いて、目的変数を既知とする条件付きガウス分布の対数尤度L(x)を算出する。具体的には、対数尤度演算部21は、以下の式(3)によって、テストデータに含まれるN個の変数データセットに対して、説明変数が与えられたときの条件付きガウス分布の対数尤度L(x)を算出する。
Figure 2020027319
すなわち、
Figure 2020027319
このとき、テストデータに含まれるn番目の変数データセットの確率分布は、以下の式(4)で表される。
Figure 2020027319
また、目的変数が変数データセットの1番目、すなわち、x1に格納されているとき、P(x(n))をx1で積分して得られる周辺分布P(x-1 (n))は、以下の式(5)で表される。
Figure 2020027319
なお、
Figure 2020027319
であり、
Figure 2020027319
である。
算出された条件付きガウス分布の対数尤度L(x)は、対数尤度記憶部44に記憶される。
次に、ステップS17において、ステップS14においてテストデータとした分割データが、K番目の分割データであるか否かを判定する。具体的には、分割データ記憶部41は、テストデータとした分割データが、K番目の分割データであるか否かを判定する。1回目のステップS14の後では、テストデータとされた分割データは1番目であるため、ステップS18に進む。
次に、ステップS18において、ステップS14でテストデータとした分割データの番号を一つ繰り上げる。
次に、ステップS14において、2番目の分割データをテストデータとし、残りの分割データを学習用データとする。具体的には、分割データ記憶部41は、ステップS12で作成された分割データの2番目の分割データをテストデータとし、2番目の分割データを除いた1番目の分割データおよび3番目の分割データからK番目の分割データまでを1回目のステップS14において学習用データとした学習用データとはパターンが異なる学習用データとする。
次に、ステップS15において、ステップS14において学習用データとした1番目の分割データおよび3番目の分割データからK番目の分割データまでの分割データを用いて、グラフィカルラスーによる構造推定を実施し、学習用データにおける精度行列Λおよび説明変数の平均値mを算出する。このとき、1番目の分割データおよび3番目の分割データからK番目の分割データまでの学習用データにおける精度行列Λおよび説明変数の平均値mは、精度行列記憶部43に記憶される。
次に、ステップS16において、直前のステップS15において算出された精度行列Λおよび説明変数の平均値mならびにテストデータとしての2番目の分割データを用いて目的変数を既知とする条件付きガウス分布の対数尤度L(x)を算出する。算出された条件付きガウス分布の対数尤度L(x)は、対数尤度記憶部44に記憶される。
次に、ステップS17において、ステップS14においてテストデータとした分割データが、K番目の分割データであるか否かを判定する。具体的には、分割データ記憶部41は、テストデータとした分割データが、K番目の分割データであるか否かを判定する。2回目のステップS14の後では、テストデータとされた分割データは2番目であるため、ステップS18に進む。本実施形態では、このようにして、K個の分割データのそれぞれを1番目から順番にテストデータとして、ステップS14〜S17を繰り返す。ステップS14〜S17をK回繰り返したのち、ステップS17において、分割データ記憶部41がテストデータとした分割データが、K番目の分割データであると判定すると、ステップS19に進む。
次に、ステップS19において、尤度推定値を算出する。具体的には、尤度平均値演算部22は、対数尤度記憶部44が記憶しているK個の対数尤度L(x)を用いて対数尤度L(x)の平均値を尤度推定値として算出する。平均値が算出されるK個の対数尤度L(x)は、一つの仮の罰則値においてステップS14からステップS18の繰り返しによって算出された対数尤度L(x)である。尤度平均値演算部22が算出した尤度推定値は、対応する仮の罰則値とともに尤度平均値記憶部45に記憶される。
次に、ステップS20において、目的変数と説明変数との偏相関係数が全て0であるか否かを判定する。具体的には、偏相関係数判定部15は、精度行列記憶部43に記憶されている精度行列Λに基づいて、精度行列Λに示されている目的変数と説明変数との偏相関係数が全て0であるか否かを判定する。目的変数と説明変数との偏相関係数が全て0でないと判定されると、ステップS21に進む。目的変数と説明変数との偏相関係数が全て0であると判定されると、ステップS22に進む。
ステップS20において目的変数と説明変数との偏相関係数が全て0でないと判定されると、ステップS21において、仮の罰則値を更新する。具体的には、罰則値設定部13は、仮の罰則値を大きくする。
ステップS21の次に、ステップS13において、ステップS21で更新された仮の罰則値を、新たな仮の罰則値として設定する。ステップS13以降、目的変数と説明変数との偏相関係数が全て0であると判定されるまでステップS14からステップS20までを繰り返す。
ステップS20において目的変数と説明変数との偏相関係数が全て0であると判定されると、モデル作成部10における構造モデルの作成を中止する。これは、目的変数と説明変数との偏相関係数が全て0になると、これ以上罰則値を大きくしても目的変数と説明変数との偏相関係数は0のままであるためである。
次に、ステップS22において、尤度推定値の最大値に対応する仮の罰則値を求める。具体的には、罰則値取得部23は、尤度平均値記憶部45が記憶している複数の尤度推定値のうち当該平均値の最大値に対応する罰則値を、最終罰則値とする。
図5は、本実施形態における最終罰則値の決定方法を説明する特性図である。図5には、ステップS22において得られる尤度推定値と罰則値との関係を示す特性図の一例である。図5に示す特性図を実際に作成するにあたって、交差検証法として10分割交差検証法を用いた。図5に示すように、ここでは、尤度推定値は、罰則値が0.01から増加していくと、大きくなっていくが、罰則値が0.05を超えると小さくなる。図5に示す特性図から、尤度推定値が最大となるときの罰則値0.05を最終罰則値と決定することとなる(図5の点線Pv4)。
次に、ステップS23において、ステップS22で取得した最終罰則値によって規定される構造モデルを選択する。具体的には、モデル評価部30は、精度行列記憶部43に記憶されている複数の精度行列のうち最終罰則値に対応する精度行列を選択する。これにより、目的変数と説明変数との共変関係を良好に表す構造モデルが機械的に選択される。
図6は、評価装置1の効果を説明する特性図であって、評価装置1による評価方法を適用した適用例の特性図である。図6は、Karen Sachs et al,Science,2005,523−529に記載されている細胞シグナル伝達のネットワーク分析のデータ(以下、「参考データ」という)を図4に示すフローチャートに適用し、尤度推定値と罰則値との関係を示している。図6では、目的変数を変数PKAとした場合(図6の点線Gk)、および、目的変数を変数Plcgとした場合(図6の二点鎖線Gl)の尤度推定値と罰則値との関係を示している。また、図6には、目的変数を設定しない場合を比較例として、参考データを交差検証およびグラフィカルラスーによる構造推定を適用したときに算出されるガウス分布の対数尤度の平均値と罰則値との関係を、実線G5で示している。
また、図7は、本実施形態の評価装置1による評価方法を適用した適用例のグラフィカルモデルである。図7には、図6に示す三つの場合における変数間の相関を、グラフィカルモデルで示している。図7(a)、(b)は、比較例のグラフィカルモデルである。図7(c)は、目的変数を変数PKAとした場合のグラフィカルモデルである。図7(d)は、目的変数を変数Plcgとした場合のグラフィカルモデルである。
比較例の場合、図7(a)に示すように、罰則値が0.001のときには、各変数は全ての変数との間につながりがあることがわかる。
また、比較例でのガウス分布の対数尤度の平均値の最大値に対応する罰則値は、図6に示すように、0.51となる(図6の点線Pv5)。この罰則値によって規定される構造モデルのグラフィカルモデルである図7(b)を見ると、各変数間のつながりがほとんど切断されているため、例えば、変数PKAとつながりのある変数を特定することは困難である。
一方、目的変数を変数PKAとした場合、尤度推定値の最大値に対応する罰則値は、図6に示すように、0.08となる(図6の点線Pvk)。この罰則値によって規定される構造モデルのグラフィカルモデルである図7(c)を見ると、目的変数である変数PKAにつながる変数Aktや変数Aktにつながる変数Erkが認められる。
また、目的変数を変数Plcgとした場合、尤度推定値の最大値に対応する罰則値は、図6に示すように、0.10となる(図6の点線Pvl)。この罰則値によって規定される構造モデルのグラフィカルモデルである図7(d)を見ると、目的変数である変数Plcgにつながる変数PIP3や変数PIP3につながる変数PIP2が認められる。
以上説明した、本実施形態の評価装置1によれば、製品の品質を表す品質変数の一つである目的変数を既知とした条件付きガウス分布の最尤推定値に基づいて構造モデルを評価することができる。これにより、モデル評価部30は、目的変数と製品の製造工程で得られる製品に関連する説明変数との共変関係を良好に表す構造モデルを機械的に選択することができる。したがって、構造モデルの選択において恣意性を排除することができるため、構造学習結果の信頼性を向上することができる。
また、本実施形態の評価装置1によれば、モデル作成部10は、罰則値を変更することによって複数の構造モデルを作成することができる。最尤推定値演算部20は、複数の構造モデルのそれぞれについて算出される条件付きガウス分布の尤度推定値のうちの最大値を最尤推定値とする。これにより、モデル評価部30は、複数の構造モデルのうちから対応データに適合する最適な構造モデルを機械的に選択することができる。
また、本実施形態の評価装置1によれば、モデル作成部10は、いわゆる交差検証を用いて、一つの罰則値において複数の構造モデルを作成することができる。最尤推定値演算部20は、一つの罰則値において複数算出される対数尤度に基づいて当該対数尤度の平均値を算出し、尤度推定値とする。モデル評価部30は、当該尤度推定値を構造モデルの選択基準とする。これにより、一つの罰則値に対して算出される尤度推定値は、複数の対数尤度から算出されているため、尤度推定値の精度を向上することができる。したがって、構造モデルの選択性の精度を向上することができる。
また、本実施形態の評価装置1によれば、スパース構造学習によって構造モデルを求めているため、共分散構造分析などの構造学習に比べ、対応データに適合する最適な構造モデルを求める労力を低減することができる。
また、本実施形態の評価装置1によれば、モデル作成部10は、目的変数と説明変数との偏相関係数が0となり変化しなくなると、構造モデルの作成を中止する。これにより、モデル作成部10が作成する構造モデルの数を少なくすることができるため、対応データに適合する最適な構造モデルを求める労力を低減することができる。
<本実施形態の変形例>
本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
[変形例1]
上述の実施形態では、評価装置1の一例として、モデル作成部10は、標準化処理部11、分割処理部12、罰則値設定部13、構造学習処理部14、および、偏相関係数判定部15を備えるとした。また、最尤推定値演算部20は、対数尤度演算部21、尤度平均値演算部22、および、罰則値取得部23を備えるとした。しかしながら、モデル作成部10と、最尤推定値演算部20とは、これらの構成に限定されない。モデル作成部10は、対応データを用いて、構造学習によって精度行列を作成すればよい。最尤推定値演算部20は、対応データを用いて、目的変数を既知とした条件付きガウス分布の対数尤度の平均値を複数演算し、当該平均値の最大値を選択すればよい。また、評価装置1の構成は、種々の変形が可能である。例えば、評価装置は、ネットワーク上に配置された複数の装置が協働することによって構成されてもよい。
[変形例2]
上述の実施形態では、目的変数と説明変数との共変関係を表す構造モデルを、精度行列であるとした。しかしながら、構造モデルは、精度行列に限定されない。目的変数と説明変数との共変関係を表すものであればよい。
[変形例3]
上述の実施形態では、「最尤推定値」として、条件付きガウス分布の対数尤度の平均値であるとした。しかしながら、「最尤推定値」はこれに限定されない。条件付きガウス分布の対数尤度の最大値、対数尤度の標準偏差の最小値、あるいは、平均値と標準偏差とを組み合わせた指標であってもよいし、これら以外であってもよい。
[変形例4]
上述の実施形態では、評価装置1による構造モデルの評価処理を、交差検証を適用して行うとした。しかしながら、評価装置1による構造モデルの評価処理は、これに限定されない。罰則値を変更して複数の構造モデルを作成してもよい。
[変形例5]
上述の実施形態では、「特性値」を、構造モデルのスパース性を決定する罰則値であるとした。しかしながら、「特性値」は、これに限定されない。構造モデルの特性を決定する値であればよい。
[変形例6]
上述の実施形態では、モデル作成部10は、偏相関係数判定部15が目的変数と説明変数との偏相関係数の全てが0であると判定すると、構造モデルの作成を中止するとした。しかしながら、偏相関係数判定部15はなくてもよい。また、モデル作成部10は、偏相関係数が0を除く所定の値となるまで、または、偏相関係数の減少率が所定の値以上となるまで構造モデルの作成をおこなってもよい。
[変形例7]
上述の実施形態では、構造学習の方法としてグラフィカルラスーのアルゴリズムを用いた。しかしながら、構造学習の方法は、グラフィカルラスーに限定されない。例えば、共分散構造選択などの構造学習によって精度行列が得られればよい。
以上、実施形態、変形例に基づき本態様について説明してきたが、上記した態様の実施の形態は、本態様の理解を容易にするためのものであり、本態様を限定するものではない。本態様は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本態様にはその等価物が含まれる。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することができる。
1…評価装置
10…モデル作成部
11…標準化処理部
12…分割処理部
13…罰則値設定部
14…構造学習処理部
15…偏相関係数判定部
20…最尤推定値演算部
21…対数尤度演算部
22…尤度平均値演算部
23…罰則値取得部
30…モデル評価部
40…記憶部
41…分割データ記憶部
42…罰則値記憶部
43…精度行列記憶部
44…対数尤度記憶部
45…尤度平均値記憶部

Claims (8)

  1. 製品の品質を表す目的変数と、前記製品の製造工程で得られる前記製品に関連する説明変数との共変関係を表す構造モデルを評価する評価装置であって、
    前記目的変数と前記説明変数との対応関係が示された対応データを用いて、構造学習によって前記構造モデルを作成するモデル作成部と、
    前記対応データを用いて、前記目的変数を既知とした条件付きガウス分布の最尤推定値を算出する最尤推定値演算部と、
    前記最尤推定値に基づいて前記構造モデルを評価するモデル評価部と、を備える、
    評価装置。
  2. 請求項1に記載の評価装置であって、
    前記モデル作成部は、前記構造モデルの特性に関連する特性値を変更することによって前記対応データから前記特性値の異なる複数の前記構造モデルを作成し、
    前記最尤推定値演算部は、前記特性値の異なる前記複数の構造モデルのそれぞれについて、条件付きガウス分布の尤度推定値を算出するとともに、算出した複数の前記尤度推定値のうちの最大値を前記最尤推定値とし、
    前記モデル評価部は、前記最尤推定値に対応する前記構造モデルを選択することによって前記構造モデルを評価する、
    評価装置。
  3. 請求項2に記載の評価装置であって、
    前記モデル作成部は、前記対応データのうち、前記最尤推定値演算部がテストデータとして用いる部分を除いた残りの前記対応データの一部を学習用データとして用いて前記構造モデルを作成し、
    前記最尤推定値演算部は、前記テストデータを用いて、前記構造モデルにおける前記条件付きガウス分布の対数尤度を算出し、
    前記モデル作成部は、前記対応データのうち、前記最尤推定値演算部がテストデータとして用いる部分が異なる複数パターンの学習用データによって、一つの前記特性値において複数の前記構造モデルを作成し、
    前記最尤推定値演算部は、一つの前記特性値において前記複数の構造モデルのそれぞれに対応する対数尤度を算出し、算出した前記対数尤度の平均値を前記尤度推定値とする、
    評価装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の評価装置であって、
    前記特性値とは、前記構造モデルの特性としてのスパース性を決定する罰則値であり、
    前記モデル作成部は、前記罰則値を変更することによって前記複数の構造モデルを作成する、
    評価装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の評価装置であって、
    前記構造モデルには、前記目的変数と前記説明変数との偏相関係数が示されており、
    前記モデル作成部は、前記特性値を変化させることによって、前記構造モデルを作成するとともに、作成した前記構造モデルの前記偏相関係数が、全て0であるか否かを判定し、
    前記最尤推定値演算部は、前記モデル作成部が前記目的変数と前記説明変数との偏相関係数が全て0であると判定すると、前記最尤推定値の算出を開始する、
    評価装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の評価装置であって、
    前記目的変数を既知とした条件付きガウス分布は、多変量正規分布の確率密度関数を既知の前記目的変数で積分して得られる周辺分布の密度関数によって多変量正規分布の確率密度関数を除したものである、
    評価装置。
  7. 製品の品質を表す目的変数と、前記製品の製造工程で得られる前記製品に関連する説明変数との共変関係を表す構造モデルを評価する評価方法であって、
    前記目的変数と前記説明変数との対応関係が示された対応データを用いて、構造学習によって前記構造モデルを作成するモデル作成工程と、
    前記対応データを用いて、前記目的変数を既知とした条件付きガウス分布の最尤推定値を算出する最尤推定値演算工程と、
    前記最尤推定値に基づいて前記構造モデルを評価するモデル評価工程と、を備える、
    評価方法。
  8. 製品の品質を表す目的変数と、前記製品の製造工程で得られる前記製品に関連する説明変数との共変関係を表す構造モデルをコンピュータに評価させるコンピュータプログラムであって、
    前記目的変数と前記説明変数との対応関係が示された対応データを用いて、構造学習によって前記構造モデルを作成するモデル作成機能と、
    前記対応データを用いて、前記目的変数を既知とした条件付きガウス分布の最尤推定値を算出する最尤推定値演算機能と、
    前記最尤推定値に基づいて前記構造モデルを評価するモデル評価機能と、を前記コンピュータに実行させる、
    コンピュータプログラム。
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