JP2020027040A - 空気入りタイヤの幅方向不均一摩耗の判定方法および装置 - Google Patents

空気入りタイヤの幅方向不均一摩耗の判定方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】空気入りタイヤの幅方向不均一摩耗の判定方法および装置において、正確に幅方向不均一摩耗の発生の有無を判定する。【解決手段】空気入りタイヤの幅方向不均一摩耗の判定方法は、タイヤ1のタイヤ幅方向TWにおいて、部位6〜8の少なくとも1つに対応する位置にマイクロホン20を設置し、タイヤ1を所定速度で転動させ、マイクロホン20によって部位6〜8の少なくとも1つが発生させるパターンノイズの音圧を測定し、測定エネルギー値Eと、タイヤ1の新品時の音圧の所定の周波数範囲Δfにおけるエネルギー値である基準エネルギー値E0とを比較して、測定エネルギー値Eが基準エネルギー値E0よりも所定以上小されば幅方向不均一摩耗が発生していると判定する。【選択図】図3

Description

本発明は、空気入りタイヤの幅方向不均一摩耗の判定方法および装置に関する。
自動車などに取り付けられる空気入りタイヤでは、トレッドパターンに応じて様々な偏摩耗が発生する。例えば、タイヤ周方向に延びるショルダー部、クォーター部、およびセンター部において、いずれかの部位が他の部位に比べて大きく摩耗することがある。これらの摩耗を幅方向不均一摩耗ともいう。幅方向不均一摩耗は、タイヤ性能を悪化させるため、正確に検知して対処することが求められている。
特許文献1には、タイヤのパターンノイズにおける周波数毎の音圧レベルを測定して、基準タイヤの音圧レベルと比較演算することによりタイヤの摩耗量を測定する方法が開示されている。
特開2000−346755号公報
特許文献1のタイヤの摩耗量の測定方法は、一般的な摩耗を測定するものであり、特定の偏摩耗を効果的に測定できるものではない。従って、特定の偏摩耗として幅方向不均一摩耗の発生の有無を判定する観点で改善の余地がある。
本発明は、空気入りタイヤの幅方向不均一摩耗の判定方法および装置において、正確に幅方向不均一摩耗の発生の有無を判定することを課題とする。
本発明の第1の態様は、空気入りタイヤのタイヤ幅方向において、ショルダー部、クォーター部、およびセンター部の少なくとも1つに対応する位置に音圧センサを設置し、前記空気入りタイヤを所定速度で転動させ、前記音圧センサによって前記ショルダー部、前記クォーター部、および前記センター部の少なくとも1つが発生させるパターンノイズの音圧を測定し、測定した前記パターンノイズの音圧から所定の周波数範囲でのエネルギー値を測定エネルギー値として算出し、前記測定エネルギー値と、前記空気入りタイヤの新品時の音圧の前記所定の周波数範囲におけるエネルギー値である基準エネルギー値とを比較して、前記測定エネルギー値が前記基準エネルギー値よりも所定以上小さければ幅方向不均一摩耗が発生していると判定することを含む、空気入りタイヤの幅方向不均一摩耗の判定方法を提供する。
この方法によれば、タイヤ幅方向において、ショルダー部、クォーター部、およびセンター部の少なくとも1つに対応する位置に設置された音圧センサを使用する。そして、音圧センサで、これらの部位が接地した際に発生するパターンノイズの音圧を測定することによって、幅方向不均一摩耗の発生の有無を判定する。従って、ショルダー部、クォーター部、およびセンター部の少なくとも1つにおける摩耗の発生の有無を判定できる。具体的には、ショルダー部、クォーター部、およびセンター部のうちいずれかの部位の摩耗が進行すると、当該部位のノイズが減少する。上記方法は、基準エネルギー値と測定エネルギー値とを比較してこのノイズの減少を検知することによって、幅方向不均一摩耗の発生の有無を判定する。特に、この判定方法は、判定対象の部位に対応する位置に音圧センサを設置しているため、幅方向不均一摩耗の発生の有無を正確に判定できる。また、従来のようにある一点の周波数におけるパターンノイズの音圧比較では正確に測定し難い幅方向不均一摩耗の発生を、特定の周波数範囲でのエネルギー比較を行うことで可能にしたものである。なお、新品とは、未使用ないし摩耗していないもののことをいう。
前記方法では、前記空気入りタイヤは、タイヤ幅方向において、前記ショルダー部、前記クォーター部、および前記センター部のそれぞれに対応する位置に前記音圧センサをそれぞれ設置し、前記音圧センサによって前記ショルダー部、前記クォーター部、および前記センター部のそれぞれが発生させるパターンノイズの音圧を測定し、前記ショルダー部、前記クォーター部、および前記センター部のうち1つのみにおいて、前記測定エネルギー値が前記基準エネルギー値よりも所定以上小さく、かつ、残りの2つにおいて前記測定エネルギー値が前記基準エネルギー値よりも所定以上小さくなければ、前記測定エネルギー値が前記基準エネルギー値よりも所定以上小さく測定された部位のみが偏摩耗していると判定してもよい。
この方法によれば、ショルダー部、クォーター部、およびセンター部のうち、いずれの部位が摩耗しているかを判定できる。換言すれば、各部位に対して音圧センサをそれぞれ設置することで、全ての部位の摩耗状態を把握できる。そのため、全ての部位が均等に摩耗した全体摩耗であるか、または、いずれかの部位のみが摩耗した偏摩耗であるかを判定できる。
前記所定の周波数範囲は、前記所定速度に対応する車両の時速Vと、前記空気入りタイヤのトレッドパターンのタイヤ周方向におけるブロックピッチのうちの最小ピッチ長Dminおよび最大ピッチ長Dmaxとを用いて、以下の式でΔfとして算出してもよい。
Figure 2020027040
この方法によれば、所定の周波数範囲Δfを具体的に規定できる。特に、タイヤ周方向に延びるショルダー部、クォーター部、およびセンター部には、タイヤ幅方向に延びる溝が形成されることにより、所定のピッチ長を有するブロックが形成されることがある。当該ブロックは、タイヤの回転に伴い、一定程度の時間間隔で接地し、パターンノイズを発生させる。従って、測定エネルギーを算出する所定の周波数範囲をパターンノイズの発生周波数に合わせることにより、正確に幅方向不均一摩耗を検知できる。ここで留意すべきは、パターンノイズが特定の周波数に集中することを防ぐために、ブロックピッチはある程度ばらつき(Dmin〜Dmax)をもって設計されることである。従って、ある特定のブロックピッチに対応する特定の周波数一点ではなく、上記式に示すようにばらつきをもったブロックピッチに対応する所定の周波数範囲で測定エネルギーを算出することが有効である。また、上記式では、周波数範囲Δfの下限値f1および上限値f2を求める際、時速V(km/h)に1000/3600をかけることで秒速(m/s)に変換している。周波数範囲Δfの下限値f1は、時速V(km/h)を秒速に変換したものを最大ピッチ長Dmaxの1.05倍の数値で割ることで求められる。同様に、周波数範囲Δfの上限値f2は、時速V(km/h)を秒速に変換したものを最小ピッチ長Dminの0.95倍の数値で割ることで求められる。最大ピッチ長Dmaxを1.05倍し、かつ、最小ピッチ長Dminを0.95倍しているのは、エネルギー値を算出する周波数域に余裕度を持たせるためである。
前記方法では、前記ブロックピッチを1次のピッチとして、タイヤ周方向におけるブロックの分割形状に応じた各次数のピッチで、前記所定の周波数範囲を算出し、次数ごとの前記所定の周波数範囲で前記測定エネルギー値をそれぞれ算出し、次数ごとに前記基準エネルギー値と前記測定エネルギー値とを比較して、前記測定エネルギー値が前記基準エネルギー値よりも所定以上小さければ幅方向不均一摩耗が発生していると判定してもよい。
この方法によれば、パターンノイズの次数ごとに基準エネルギー値と測定エネルギー値とを比較するため、より詳細な判定を行うことができる。詳細には、1つのブロックがサイプやその他細溝などによってタイヤ周方向に分割されると、ブロックピッチよりも高周波数でパターンノイズが発生する。当該高周波数のパターンノイズを2次、3次、4次、、、と称する。例えば、ブロックがサイプによってタイヤ周方向に均等に2分割されていると、2次のパターンノイズが発生する。2次のパターンノイズは、1次のパターンノイズ(ブロックピッチによるパターンノイズ)の2倍の周波数を有する。このように、次数を考慮し、ブロック単位よりも詳細な単位でエネルギー比較を行うことで、幅方向不均一摩耗をより詳細に評価できる。
前記方法では、前記測定エネルギー値が前記基準エネルギー値の半分以下であれば幅方向不均一摩耗が発生していると判定してもよい。
この方法によれば、エネルギー比較の際に半分を閾値として幅方向不均一摩耗の発生の有無を判定している。パターンノイズのエネルギー値が半分となると、一般の運転者にも感じられるほどの違いが生じるためである。また、エネルギー値で半分を閾値としているため、風および路面状態等の外乱の影響を受けることによって測定するエネルギー値がわずかに変化しても誤判定することなく、幅方向不均一摩耗の発生の有無を正確に判定できる。
前記所定速度は、前記所定の周波数範囲が気柱管共鳴周波数範囲から外れる速度であってもよい。
この方法によれば、パターンノイズがタイヤのトレッド部の周方向溝の気柱管共鳴によって影響を受けることを防止できる。仮に、パターンノイズの周波数範囲と気柱管共鳴の周波数範囲が一致する速度で評価すると、摩耗するごとに溝は浅くなるため、気柱管共鳴の影響は減少する。すなわち、評価中の気柱管共鳴の影響は一定ではない。従って、所定の周波数範囲が気柱管共鳴周波数範囲から外れるように所定の速度を設定することで、パターンノイズを正確に測定できる。
前記方法では、前記空気入りタイヤの転動方向前方に前記音圧センサを設置してもよい。
この方法によれば、パターンノイズはタイヤの転動方向前方において明瞭に強く現れるため、効率よくパターンノイズの音圧を測定できる。これに対し、タイヤの転動方向後方ではタイヤが地面を蹴り出す際のこすれやすべりなどにより発生する音がパターンノイズに混ざるおそれがあり、かつ、石ころなどが飛んで音圧センサが破損する可能性もある。タイヤの転動方向に対して側方ではパターンノイズの音圧が低いことが多い。従って、タイヤの転動方向前方においてパターンノイズを測定することが好ましい。
本発明の第2の態様は、空気入りタイヤを所定速度で転動させる転動装置と、タイヤ幅方向において、ショルダー部、クォーター部、およびセンター部の少なくとも1つに対応する位置に設置され、前記ショルダー部、前記クォーター部、および前記センター部の少なくとも1つが発生させるパターンノイズの音圧を測定する音圧センサと、前記空気入りタイヤの新品時の音圧の所定の周波数範囲におけるエネルギー値である基準エネルギー値を記憶している記憶部と、測定した音圧の前記所定の周波数範囲におけるエネルギー値である測定エネルギー値と、前記基準エネルギー値とを比較して、前記測定エネルギー値が前記基準エネルギー値よりも所定以上小されば幅方向不均一摩耗が発生していると判定する判定部とを備える、空気入りタイヤの幅方向不均一摩耗の判定装置を提供する。
本発明によれば、空気入りタイヤの幅方向不均一摩耗の判定方法および装置において、ショルダー部、クォーター部、およびセンター部に対応する位置に音圧センサを設置しているため、幅方向不均一摩耗を正確に判定できる。
空気入りタイヤの斜視図。 トレッドパターンの一部の展開図。 マイクロホンの設置位置を示す空気入りタイヤの平面図。 空気入りタイヤの転動装置の側面図。 空気入りタイヤの転動装置の平面図。 制御装置のブロック図。 パターンノイズの周波数と音圧の関係を示すグラフ。 空気入りタイヤの転動装置の変形例の側面図。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
本実施形態では、空気入りタイヤにおける幅方向不均一摩耗の発生の有無を判定する。空気入りタイヤは、例えば一般の乗用自動車用タイヤであり得る。代替的には、トラックまたはバス用タイヤなどであってもよい。以降、空気入りタイヤのことを単にタイヤともいう。
図1を参照して、タイヤ1は、タイヤ周方向TRに延びる縦溝11a〜11dによってタイヤ幅方向TWに区画されたショルダー部6、クォーター部7、およびセンター部8を有している。ショルダー部6、クォーター部7、およびセンター部8は、この順にタイヤ幅方向TWの両外側から内側へ向かって配置されている。タイヤ1は、ホイールリム2に装着される。タイヤ1は、ホイールリム2に装着された状態で路面上を転動する。路面上をタイヤ1が転動すると、タイヤ1のトレッドパターンに応じたパターンノイズが生じる。本実施形態の判定方法は、当該パターンノイズを測定することにより、幅方向不均一摩耗の発生の有無を判定するものである。なお、図1では、トレッドパターンの詳細な図示を省略している。
パターンノイズは路面状態に応じて異なり得るため、正確な判定を行うためには一定の路面状態でパターンノイズを測定することが好ましい。一定の路面状態としては、例えば、JIS D 8301:2013(ISO 10844:2011)を採用してもよい。
図2は、タイヤ1のトレッド部5の一部(図1の斜線部参照)の展開図を示している。ショルダー部6は、タイヤ幅方向TWに延びる複数の横溝12によって複数のブロック13に区画されている。換言すれば、縦溝11dと横溝12によってブロック13が画定されている。
ブロック13は、タイヤ周方向TRにおいて完全に同じピッチで形成されているわけではなく、僅かずつ異なるピッチで形成されている。これにより、パターンノイズの発生周波数を1つの周波数に集中させず、1つの周波数の音圧が著しく大きくなることを防止している。これは、一般のタイヤにおいてもよく見られる設計である。以降、このようにタイヤ周方向TRに僅かにばらつきをもったブロック13の形成ピッチをブロックピッチともいう。このブロックピッチは、図2において例えばD1で表されている。
図3は、タイヤ1を真上から見たときの平面図を示しており、破線円部が拡大して示されている。タイヤ1の中央において破線で示される楕円は接地領域を示す。パターンノイズを測定するためには、マイクロホン(音圧センサ)20を使用する。好ましくは、マイクロホン20は、タイヤ1の転動方向前方Frに設置される。詳細には、平面視においてタイヤ1の幅を一辺とする正三角形領域S1ないし平面視においてタイヤ1の陰になって見えない非接地領域S1’にマイクロホン20は設置されることが好ましい。タイヤ1の前方の当該領域S1およびS1’では、ブロック13が接地する瞬間の大きなパターンノイズを明瞭に測定できるためである。より好ましくは、領域S1’にて、タイヤ1の接地領域近傍に配置される。本実施形態では、領域S1’内の接地領域近傍にて、ショルダー部6、クォーター部7、およびセンター部8のそれぞれのタイヤ幅方向TWの中心位置にマイクロホン20は配置される。具体的には、それぞれのマイクロホン20と、ショルダー部6、クォーター部7、およびセンター部8のそれぞれとが、タイヤ幅方向の位置において少なくとも部分的に重複して配置される。この配置により、ショルダー部6、クォーター部7、およびセンター部8のそれぞれが発生させるパターンノイズを、それぞれの音圧センサ20によって明瞭に測定できる。代替的には、マイクロホン20は、タイヤ1の転動方向後方に設置されてもよい。詳細には、平面視においてタイヤ1の幅を一辺とする正三角形領域S2ないし平面視においてタイヤ1の陰になって見えない非接地領域S2’にマイクロホン20は設置されてもよい。この場合も、ショルダー部6、クォーター部7、およびセンター部8のそれぞれに対応する位置にマイクロホン20は配置される。また、タイヤ高さ方向については、地面からタイヤ中心までの範囲にマイクロホン20は設置されることが好ましい。なお、図3中の符号32で示す部材は、後述する支持部32を示している。
本実施形態では、タイヤ1の幅方向不均一摩耗の発生の有無を判定するための判定装置を使用する。
判定装置は、タイヤ1を所定速度で転動させる転動装置30(図4参照)と、パターンノイズの音圧を測定するマイクロホン20(図3参照)と、制御装置40(図6参照)と、判定結果を表示するモニタ50(図6参照)とを備える。
図4,5を参照して転動装置30は、タイヤ1を載置する路面部31と、タイヤ1を支持する支持部32とを備える。路面部31は、2つのローラ31a,31bと、ベルト31cとを備える。2つのローラ31a,31bは、図示しないモータに機械的に接続されている。2つのローラ31a,31bは、モータによって同方向に回転駆動される。また、ベルト31cは、2つのローラ31a,31bを囲むように2つのローラ31a,31bに跨って架けられている。従って、2つのローラ31a,31bが回転すると、ベルト31cが回転されるようになっている。支持部32は、タイヤ1を回転軸Laまわりに回転可能に支持する部材である。タイヤ1は、支持部32によってベルト31cの上面に載置された状態で支持される。2つのローラ31a,31bを回転させるモータは、制御装置40によって速度制御されている。従って、タイヤ1は、ベルト31cの所定速度の回転に伴ってベルト31cの上を所定速度で転動する。
マイクロホン20の種類は、特に限定されず、市販のものを使用できる。本実施形態では、マイクロホン20は、前述のように、図3に示すタイヤ1の転動方向前方Frの領域S1およびS1’にて、ショルダー部6、クォーター部7、およびセンター部8のそれぞれに対応する位置に設置される。ただし、マイクロホン20は、ショルダー部6、クォーター部7、およびセンター部8の全てに対して設置されなくてもよく、即ちショルダー部6、クォーター部7、およびセンター部8の少なくとも1つに対して設置され得る。また、タイヤ高さ方向については、図4において路面部31のタイヤ1を載置した面からタイヤ回転軸Laまでの範囲に、マイクロホン20(図4では図示せず)は設置される。
図6を参照して、制御装置40は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、およびROM(Read Only Memory)のような記憶装置を含むハードウェアと、それに実装されたソフトウェアとにより構築されている。制御装置40は、エネルギー算出部41と、記憶部42と、判定部43と、速度制御部44とを備える。
エネルギー算出部41は、マイクロホン20によって測定したパターンノイズの音圧から所定の周波数範囲でエネルギー値を算出する。所定の周波数範囲は、以下の式でΔfとして算出される。ここで、以下の式におけるVはタイヤ1の転動する速度に対応する車両の時速V(km/h)である。また、Dmaxは前述のブロックピッチのうち最大ピッチ長を示し、Dminは最小ピッチ長を示す。周波数範囲Δfの下限値f1および上限値f2を求める際、時速V(km/h)に1000/3600をかけることで秒速(m/s)に変換している。周波数範囲Δfの下限値f1は、時速V(km/h)を秒速に変換したものを最大ピッチ長Dmaxの1.05倍の数値で割ることで求められる。同様に、周波数範囲Δfの上限値f2は、時速V(km/h)を秒速に変換したものを最小ピッチ長Dminの0.95倍の数値で割ることで求められる。最大ピッチ長Dmaxを1.05倍し、かつ、最小ピッチ長Dminを0.95倍しているのは、エネルギー値を算出する周波数域に余裕度を持たせるためである。
Figure 2020027040
上記式を用いて周波数範囲Δfを算出する方法を具体的な数値を用いて例示する。本実施形態では、ブロック13がタイヤ1の1周当たり34個設けられた半径300mmのタイヤ1を使用する。最小ピッチ長Dminは42mmであり、最大ピッチ長Dmaxは69mmであり、基本のブロックピッチが55mmである。即ち、基本のブロックピッチに対して25%程度のばらつきが設定されている。また、所定速度Vを50km/hとする。これらを上記式に代入すると、下限値f1は191Hzとなり、上限値f2は352Hzとなる。従って、周波数範囲Δfは191〜352Hzとなる。
周波数範囲Δfでのエネルギー値(測定エネルギー値)は、以下の式でEとして算出される。ここで、以下の式におけるPiは、ある周波数fiにおける音圧を示す。なお、周波数fiは周波数範囲Δf内の値である(f1≦fi≦f2)。例えば、上記数値例として示した周波数範囲Δf(191〜352Hz)の場合、周波数fiが191〜352Hzまで1Hzごとに設定されてもよい。
Figure 2020027040
記憶部42は、予め算出した新品時のタイヤ1の音圧の周波数範囲Δfにおけるエネルギー値(基準エネルギー値)E0を記憶している。なお、新品とは、未使用ないし摩耗していないもののことをいう。
判定部43は、同条件で測定および算出された、測定エネルギー値Eと、基準エネルギー値E0とを比較して、測定エネルギー値Eが基準エネルギー値E0よりも所定以上小されば幅方向不均一摩耗が発生していると判定し、そうでなければ幅方向不均一摩耗が発生していないと判定する。本実施形態では、測定エネルギー値が基準エネルギー値の半分以下であれば幅方向不均一摩耗が発生していると判定する。本実施形態では、各部位6〜8に対応する位置にマイクロホン20を設置しているため、各部位6〜8が摩耗しているか否かをそれぞれ判定できる。特に、ショルダー部6、クォーター部7、およびセンター部8のうち1つのみにおいて、測定エネルギー値Eが基準エネルギー値E0よりも所定以上小さく(本実施形態では、半分以下)、かつ、残りの2つにおいて測定エネルギー値Eが基準エネルギー値E0よりも所定以上小さくなければ(本実施形態では、半分より大きければ)、測定エネルギー値が基準エネルギー値よりも所定以上小さく測定された部位のみが偏摩耗していると判定する。
判定部43での判定結果は、モニタ50に随時表示される。特に、判定部43にて摩耗していると判定された場合、モニタ50に警告を表示するようにしてもよい。
本実施形態では、より詳細に幅方向不均一摩耗の有無を判定するため、トレッドパターンに応じた「次数」の概念を導入している。具体的には、前述のブロックピッチを1次のピッチとする。そして、タイヤ周方向TRにおけるブロック13の分割形状に応じて、2次、3次、4次、、、と高次の次数を設定する。各次数のピッチで、周波数範囲Δfを算出し、次数ごとの周波数範囲Δfにおける測定エネルギー値Eを検出し、次数ごとに基準エネルギー値E0と比較して、測定エネルギー値Eが基準エネルギー値E0よりも所定以上小さければ幅方向不均一摩耗が発生していると判定する。
詳細には、図2を参照して、前述のブロックピッチ(1次のピッチ長)をD1とすると、1次のピッチ長D1の半分程度の2次のピッチ長D2と、D1の4分の1程度の4次のピッチ長D4とが設けられている。2次のピッチ長D2および4次のピッチ長D4のような高次のピッチ長は、サイプや細溝などの横溝14,15によってブロック13が何分割されるかに基づいて設けられる。従って、本実施形態では、1次だけでなく2次と4次についても同様に周波数範囲Δfを算出し、測定エネルギー値Eを検出し、新品時の基準エネルギー値E0と比較して摩耗判定を行う。なお、2次以降の周波数範囲Δfは、1次の周波数範囲Δfをその次数倍して求めることができる。即ち、上記数値例では1次の周波数範囲Δfが191〜352Hzであるため、2次の周波数範囲Δfがその2倍の382〜704Hzとなり、4次の周波数範囲Δfがその4倍の764〜1408Hzとなる。
図7は、測定したパターンノイズの一例を示すグラフである。グラフの横軸は周波数[Hz]を示し、縦軸が音圧レベル[dB]を示している。1次のピッチ長D1に対応するパターンノイズの周波数が約250Hz、2次のピッチ長D2に対応するパターンノイズの周波数が約500Hz、および4次のピッチ長D4に対応するパターンノイズの周波数が約1000Hzとなっており、これらの周波数で音圧レベルのピーク値を確認できる。より詳細には、これらの周波数の各点のみで音圧レベルが大きくなっているわけではなく、これらの周波数付近で一定の幅をもって音圧レベルが大きくなっている。これは、各次数のピッチ長D1,D2,D4がばらつきをもって設定されているためである。従って、摩耗判定を行う際には、ピーク値をとる周波数一点の音圧の比較ではなく、ピーク値付近の周波数範囲におけるエネルギー比較を行うことが有効である。よって、本実施形態では、各次数のピーク値付近の周波数範囲Δfでエネルギー比較を行い、幅方向不均一摩耗の有無を判定する。
本実施形態の速度制御部44は、上記の2つのローラ31a,31bを回転させるモータを制御する。従って、速度制御部44によってタイヤ1が転動する速度を制御でき、周波数範囲Δfを調整することができる。好ましくは、周波数範囲Δfがタイヤ1の縦溝11a〜11dの気柱管共鳴周波数範囲Δgから外れるように速度Vを制御する。気柱管共鳴周波数範囲Δgは、以下の式によって求められる。ここで、cは音速であり、Lは縦溝11a〜11dの管長である。αは補正係数であり、0.6以上かつ0.8以下の値をとる。
Figure 2020027040
上記式を用いて周波数範囲Δfを算出する方法を具体的な数値を用いて例示する。縦溝11dの管長Lが120mm、音速cが340(m/s)とすると、気柱管共鳴周波数範囲Δgは850〜1133Hzの値をとる。従って、速度制御部44は、このようにして求められた範囲Δgを避けて周波数範囲Δfを設定するように速度Vを設定することが好ましい。
しかし、全次数の周波数範囲Δfを気柱管共鳴周波数範囲Δgから外すことが困難であることもある。本実施形態の上記数値例でも、4次の周波数範囲Δf(764〜1408Hz)と、気柱管共鳴周波数範囲Δg(850〜1133Hz)が部分的に重複している。このように、全次数の周波数範囲Δfを気柱管共鳴周波数範囲Δgから外すことが困難である場合、最も目立つ次数の周波数範囲Δfを気柱管共鳴周波数範囲Δgから外してもよい。例えば、図7の本実施形態の例では、4次のパターンノイズ(1000Hz付近)の音圧レベルが最も大きく目立つため、速度Vを変更して4次の周波数範囲Δfのみを気柱管共鳴周波数範囲Δgから外してもよい。これに加えて、速度Vを変更して2番目に目立つ次数の周波数範囲Δfも気柱管共鳴周波数範囲Δgから外してもよい。
本実施形態の空気入りタイヤの幅方向不均一摩耗の判定方法および装置によれば以下のメリットがある。
本実施形態では、タイヤ幅方向TWにおいて、ショルダー部6、クォーター部7、およびセンター部8の少なくとも1つに対応する位置に設置された音圧センサ20を使用する。そして、音圧センサ20で、これらの部位6〜8が接地した際に発生するパターンノイズの音圧を測定することによって、幅方向不均一摩耗の発生の有無を判定する。従って、ショルダー部6、クォーター部7、およびセンター部8の少なくとも1つにおける摩耗の発生の有無を判定できる。具体的には、ショルダー部6、クォーター部7、およびセンター部8のうちいずれかの部位の摩耗が進行すると、当該部位6〜8の接地ノイズが減少する。本実施形態の方法は、基準エネルギー値E0と測定エネルギー値Eとを比較してこの接地ノイズの減少を検知することによって、幅方向不均一摩耗の発生の有無を判定する。特に、この判定方法は、判定対象の部位6〜8に対応する位置に音圧センサ20を設置しているため(図3参照)、幅方向不均一摩耗の発生の有無を正確に判定できる。また、従来のようにある一点の周波数におけるパターンノイズの音圧比較では正確に測定し難い幅方向不均一摩耗の発生を、特定の周波数範囲Δfでのエネルギー比較を行うことで可能にしている。
また、本実施形態では、ショルダー部6、クォーター部7、およびセンター部8のそれぞれに対応する位置に音圧センサ20をそれぞれ設置しているため、これらの部位6〜8のうち、いずれの部位が摩耗しているかを判定できる。換言すれば、各部位6〜8に対して音圧センサ20をそれぞれ設置することで、全ての部位6〜8の摩耗状態を把握できる。そのため、全ての部位6〜8が均等に摩耗した全体摩耗であるか、または、いずれかの部位のみが摩耗した偏摩耗であるかを判定できる。
また、本実施形態では、所定の周波数範囲Δfを具体的に規定できる。特に、タイヤ周方向TRに延びるショルダー部6、クォーター部7、およびセンター部8には、タイヤ幅方向TWに延びる横溝が形成されることにより、所定のピッチ長を有するブロックが形成されることがある。本実施形態で例示したショルダー部6のブロック13は、タイヤ1の回転に伴い、一定程度の時間間隔で接地し、パターンノイズを発生させる。従って、測定エネルギーEを算出する所定の周波数範囲Δfをパターンノイズの発生周波数に合わせることにより、正確に幅方向不均一摩耗を検知できる。ここで留意すべきは、パターンノイズが特定の周波数に集中することを防ぐために、ブロックピッチはある程度ばらつき(Dmin〜Dmax)をもって設計されることである。従って、ある特定のブロックピッチに対応する特定の周波数一点ではなく、本実施形態のようにばらつきをもったブロックピッチに対応する所定の周波数範囲Δfで測定エネルギーEを算出することが有効である。
また、本実施形態では、パターンノイズの次数ごとに基準エネルギー値E0と測定エネルギー値Eとを比較するため、より詳細な判定を行うことができる。詳細には、1つのブロック13がサイプや細溝などの横溝14,15(図2参照)によってタイヤ周方向TRに分割されると、ブロックピッチよりも高周波数でパターンノイズが発生する。当該高周波数のパターンノイズを2次、3次、4次、、、と称する。例えば、ブロックがサイプによってタイヤ周方向に均等に2分割されていると、2次のパターンノイズが発生する。2次のパターンノイズは、1次のパターンノイズ(ブロックピッチによるパターンノイズ)の2倍の周波数を有する。このように、次数を考慮し、ブロック単位よりも詳細な単位でエネルギー比較を行うことで、幅方向不均一摩耗をより詳細に評価できる。
また、本実施形態では、エネルギー比較の際に半分を閾値として幅方向不均一摩耗の発生の有無を判定している。パターンノイズのエネルギー値が半分となると、一般の運転者にも感じられるほどの違いが生じるためである。また、エネルギー値で半分を閾値としているため、風および路面状態等の外乱の影響を受けることによって測定するエネルギー値がわずかに変化しても誤判定することなく、幅方向不均一摩耗の発生の有無を正確に判定できる。
また、本実施形態では、所定の周波数範囲Δfが気柱管共鳴周波数範囲から外れるように所定の速度Vを設定しているため、パターンノイズがタイヤ1のトレッド部5の周方向溝(縦溝11a〜11d)の気柱管共鳴によって影響を受けることを防止できる。仮に、パターンノイズの周波数範囲と気柱管共鳴の周波数範囲が一致する速度で評価すると、摩耗するごとに溝は浅くなるため、気柱管共鳴の影響は減少する。すなわち、評価中の気柱管共鳴の影響は一定ではない。従って、所定の周波数範囲が気柱管共鳴周波数範囲から外れるように所定の速度を設定することで、パターンノイズを正確に測定できる。
また、本実施形態では、タイヤ1の転動方向前方Frの領域S1’(図3参照)にマイクロホン20を設置してパターンノイズを測定している。パターンノイズはタイヤ1の転動方向前方Frにおいて明瞭に強く現れるため、この設置位置によって効率よくパターンノイズの音圧を測定できる。
以上より、本発明の具体的な実施形態について説明したが、本発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。
例えば、転動装置30の路面部31は平坦でなくてもよい。具体的には、図8に示すように、路面部31は、タイヤ1と比較して十分大きい曲率半径を有する回転可能なドラム31dを備えてもよい。
代替的には、転動装置30は、実際の自動車であってもよい。
1 空気入りタイヤ(タイヤ)
2 ホイールリム
5 トレッド部
6 ショルダー部
7 クォーター部
8 センター部
11a,11b,11c,11d 縦溝
12 横溝
13 ブロック
14,15 横溝
20 マイクロホン(音圧センサ)
30 転動装置(自動車)
31 路面部
31a,31b ローラ
31c ベルト
31d ドラム
32 支持部
40 制御装置
41 エネルギー算出部
42 記憶部
43 判定部
44 速度制御部
50 モニタ

Claims (8)

  1. 空気入りタイヤのタイヤ幅方向において、ショルダー部、クォーター部、およびセンター部の少なくとも1つに対応する位置に音圧センサを設置し、
    前記空気入りタイヤを所定速度で転動させ、
    前記音圧センサによって前記ショルダー部、前記クォーター部、および前記センター部の少なくとも1つが発生させるパターンノイズの音圧を測定し、
    測定した前記パターンノイズの音圧から所定の周波数範囲でのエネルギー値を測定エネルギー値として算出し、
    前記測定エネルギー値と、前記空気入りタイヤの新品時の音圧の前記所定の周波数範囲におけるエネルギー値である基準エネルギー値とを比較して、前記測定エネルギー値が前記基準エネルギー値よりも所定以上小されば幅方向不均一摩耗が発生していると判定する
    ことを含む、空気入りタイヤの幅方向不均一摩耗の判定方法。
  2. タイヤ幅方向において、前記ショルダー部、前記クォーター部、および前記センター部のそれぞれに対応する位置に前記音圧センサをそれぞれ設置し、
    前記音圧センサによって前記ショルダー部、前記クォーター部、および前記センター部のそれぞれが発生させるパターンノイズの音圧を測定し、
    前記ショルダー部、前記クォーター部、および前記センター部のうち1つのみにおいて、前記測定エネルギー値が前記基準エネルギー値よりも所定以上小さく、かつ、残りの2つにおいて前記測定エネルギー値が前記基準エネルギー値よりも所定以上小さくなければ、前記測定エネルギー値が前記基準エネルギー値よりも所定以上小さく測定された部位のみが偏摩耗していると判定する、請求項1に記載の空気入りタイヤの幅方向不均一摩耗の判定方法。
  3. 前記所定の周波数範囲は、前記所定速度に対応する車両の時速Vと、前記空気入りタイヤのトレッドパターンのタイヤ周方向におけるブロックピッチのうちの最小ピッチ長Dminおよび最大ピッチ長Dmaxとを用いて、以下の式でΔfとして算出される、請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤの幅方向不均一摩耗の判定方法。
    Figure 2020027040
  4. 前記ブロックピッチを1次のピッチとして、タイヤ周方向におけるブロックの分割形状に応じた各次数のピッチで、前記所定の周波数範囲を算出し、
    次数ごとの前記所定の周波数範囲で前記測定エネルギー値をそれぞれ算出し、
    次数ごとに前記基準エネルギー値と前記測定エネルギー値とを比較して、前記測定エネルギー値が前記基準エネルギー値よりも所定以上小さければ幅方向不均一摩耗が発生していると判定する、請求項3に記載の空気入りタイヤの幅方向不均一摩耗の判定方法。
  5. 前記測定エネルギー値が前記基準エネルギー値の半分以下であれば幅方向不均一摩耗が発生していると判定する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤの幅方向不均一摩耗の判定方法。
  6. 前記所定速度は、前記所定の周波数範囲が気柱管共鳴周波数範囲から外れる速度である、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤの幅方向不均一摩耗の判定方法。
  7. 前記空気入りタイヤの転動方向前方に前記音圧センサを設置する、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の空気入りタイヤの幅方向不均一摩耗の判定方法。
  8. 空気入りタイヤを所定速度で転動させる転動装置と、
    タイヤ幅方向において、ショルダー部、クォーター部、およびセンター部の少なくとも1つに対応する位置に設置され、前記ショルダー部、前記クォーター部、および前記センター部の少なくとも1つが発生させるパターンノイズの音圧を測定する音圧センサと、
    前記空気入りタイヤの新品時の音圧の所定の周波数範囲におけるエネルギー値である基準エネルギー値を記憶している記憶部と、
    測定した音圧の前記所定の周波数範囲におけるエネルギー値である測定エネルギー値と、前記基準エネルギー値とを比較して、前記測定エネルギー値が前記基準エネルギー値よりも所定以上小されば幅方向不均一摩耗が発生していると判定する判定部と
    を備える、空気入りタイヤの幅方向不均一摩耗の判定装置。
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