JP2020025018A - プローブ装置、プローブの検査方法、及び記憶媒体 - Google Patents

プローブ装置、プローブの検査方法、及び記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】針跡転写を鮮明に行うことが可能なプローブ装置などを提供する。【解決手段】被検査基板に対しプローブ31を接触させて電気的測定を行うプローブ装置において、転写台52には、プローブ31を接触させてその針跡を転写するためのポリイミド樹脂を含む針跡転写部材51が設けられている。移動機構21、22、23は、前記転写台52に設けられた針跡転写部材51を、プローブ31と接触させる接触位置まで移動させることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、IC(集積回路)の電気的測定を行うプローブの検査を行う技術に関する。
半導体装置の製造工程においては、半導体ウエハ(以下、「ウエハ」という)の表面にICを形成した後、ICチップが切り離される前のウエハ(この場合は、ウエハが被検査基板となる)の状態のまま、または切り離されたICチップを専用の被検査基板上に載せた状態で、各ICの電気的特性を測定するプローブテストが行われる。
プローブテストは、例えば多数のプローブが設けられたプローブカードを用いて行われ、プローブカードに対して被検査基板を押し当て、検査対象のICの電極パッドをプローブと接触させ、検査用の電気信号を入出力することにより行われる。
上述のプローブテストにおいて、被検査基板上の各ICの電極パッドとプローブカード側のプローブとを正確に接触させるためには、各ICの電極パッドの位置と、プローブカード側のプローブの位置とを正確に把握し、これらの位置合わせを行うアライメントが必要となる。
アライメントを行うために、プローブカード側の各プローブの位置を把握する手法の一つとして、樹脂製の針跡転写シート(針跡転写部材)にプローブカードを押し当て、プローブが接触した部分の樹脂形状を変形させることにより、針跡を転写する手法が知られている。針跡が転写後の針跡転写シートを撮像することなどにより、プローブの配置位置などに係る情報を取得することができる。
例えば特許文献1には、単官能(メタ)アクリレートにプローブを接触させて針跡を転写させる技術が記載されている。
特開2011−49261号公報:請求項1、段落0040
一方で、近年のICチップの小型化やウエハ内に製造されるICチップの高密度化などに伴って、鮮明な針跡の転写が可能な材料を用いて針跡転写シートを構成することが求められている。
この点、引用文献1には、(メタ)アクリレート樹脂にプローブを接触させて得られた針跡の画像などの記載はなく、転写に好適な材料を採用した技術であるかは不明である。
本発明はこのような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、針跡転写を鮮明に行うことが可能なプローブ装置、プローブの検査方法、及び記憶媒体を提供することにある。
本発明のプローブ装置は、載置台上に載置された被検査基板に対し、プローブカードに設けられたプローブを接触させて電気的測定を行うプローブ装置において、
前記被検査基板に替えて前記プローブを接触させることにより、当該プローブの針跡を転写するための針跡転写部材が設けられた転写台と、
前記針跡転写部材をプローブに接触させる接触位置と、この接触位置から離間した離間位置との間で、前記転写台またはプローブカードの少なくとも一方側の配置位置を移動させる移動機構と、を備え、
前記針跡転写部材は、ポリイミド樹脂を含むことを特徴とする。
本発明によれば、プローブを接触させることにより針跡を転写するための針跡転写部材がポリイミド樹脂を含んでいるので、鮮明な針跡の転写を行うことができる。
実施の形態に係るプローブ装置の縦断側面図である。 前記プローブ装置に設けられている針跡転写機構の構成図である。 ポリイミド樹脂の貯蔵弾性率などの温度特性を示す説明図である。 可塑剤の添加と特性変化との関係を示す説明図である。 前記プローブ装置の第1の作用図である。 前記プローブ装置の第2の作用図である。 エポキシ樹脂の貯蔵弾性率などの温度特性を示す説明図である。 カンチレバー型のプローブの針跡転写に係る撮像図である。 先端部が四角形の垂直針からなるプローブの針跡転写に係る撮像図である。 ポゴピンからなるプローブの針跡転写に係る撮像図である。 コブラピンからなるプローブの針跡転写に係る撮像図である。
はじめに図1などを参照しながら実施の形態に係るプローブ装置の全体構成について説明する。
図1に示すように、プローブ装置は、装置本体を構成する筐体1を備えている。この筐体1の底部の基台11上には、Y方向(図1と交差する方向)に伸びるYレール211に沿って移動自在に構成されたYステージ21と、X方向(図1に向かって左右方向)に伸びるXレール221に沿って移動自在に構成されたXステージ22と、が下段側からこの順番で設けられている。
例えばYステージ21やXステージ22には、不図示のボールネジまたはリニアモータ機構が併設され、エンコーダまたはリニアスケールが組み合わされたモーターを用いて、Yステージ21のY方向の停止位置、及びXステージ22のX方向の停止位置を正確に調整することができる。
Xステージ22の上には、伸縮自在に構成された伸縮軸231に支持され、Z方向(上下方向)に昇降自在に構成されたZ移動部23が設けられている。さらにこのZ移動部23の上面側には、Z移動部23上でZ軸のまわりに回転自在(θ方向に移動自在)に構成されたウエハチャック2が設けられている。これらZ方向の移動量、ウエハチャック2の回転量についてもエンコーダにより正確に把握することができる。
上述のYステージ21、Xステージ22、Z移動部23は、ウエハの移動機構を構成し、ウエハチャック2をX、Y、Z、θの各方向に移動させることができる。
ウエハチャック2の上面は、検査対象のICが形成されたウエハを載置する載置面となっていて、ウエハが吸着保持される。ウエハチャック2は、本実施の形態の載置台に相当している。
Yステージ21、Xステージ22、Z移動部23の作用によってウエハチャック2(載置面に載置されたウエハ)が移動する領域を移動領域と呼ぶと、当該移動領域の上方にはプローブカード3が設けられている。プローブカード3は、筐体1の天板であるヘッドプレート12に着脱自在に取り付けられている。
プローブカード3はPCB(Printed circuit board)として構成され、その上面側には、不図示の電極群が形成されている。また、ヘッドプレート12の上方に配置されたテストヘッド4とプローブカード3との間には、テストヘッド4側の端子と既述の電極群との間の電気的導通を取るための中間リング41が介設されている。
中間リング41は、プローブカード3の電極群の配置位置に対応するように、電極部であるポゴピン411が多数配置されたポゴピンユニットとして構成されている。中間リング41は、例えばテストヘッド4側に固定されている。
またテストヘッド4は、筐体1の横に設けられた図示しないヒンジ機構により、水平な回転軸の回りを回転自在に構成されている。この構成により、テストヘッド4は、中間リング41を水平に保持して各ポゴピン411をプローブカード3の電極群に接触させた状態とする測定位置(図1)と、プローブカード3から中間リング41を離し、その底面を上向きにした状態で保持する退避位置(不図示)との間を回転移動することができる。
また、テストヘッド4はプローブカード3を介して測定したICの電気的特性を示す電気信号を検査データとして記憶するデータ記憶部や、検査データに基づいて検査対象のICの電気的な欠陥の有無を判定する判定部(いずれも不図示)を備えている。
プローブカード3の下面側には、上面側の電極群に対して各々、電気的に接続された多数のプローブ31が設けられている。図1、5、6には、カンチレバーや横針などと呼ばれる導電性金属によりプローブ31を構成した例を模式的に示してある(図示の便宜上、これらの図中にはカンチレバーであるプローブ31を2本だけ示してある)。プローブ31は、プローブカード3の中央部に形成された矩形状の開口部32に先端部を向けて、斜め下方に向けて突出するようにプローブカード3の下面側に設けられている。
なお後述の実施例に実験結果を示すように、プローブ31は、プローブカード3の下面から垂直下方に向けて伸びる垂直針や、ピンの本体に対して先端部が突没自在に構成されたポゴピン、IC側の電極パッドを接触させたとき、ピンの先端部が上下に移動できるように、ピン本体の途中に湾曲部を設けたコブラピンなどにより構成してもよい。
以上に説明した構成を備えるプローブ装置は、既述のアライメント作業を実施するにあたり、転写機構5及び撮像部6を用いて各プローブ31の配置位置を把握する。
以下、図2〜4も参照しながら転写機構5の構成について説明する。
図1、2に示すように、転写機構5にはプローブ31と接触させて針跡を転写するための針跡転写シート(針跡転写部材)5が設けられている。針跡転写シート51は転写台52の上面に載置され、また転写台52は転写台支柱部54、基台部55を介して支持アーム232に支持されている。
支持アーム232は、既述のZ移動部23と共に伸縮軸231の上端部に設けられ、Yステージ21、Xステージ22及び伸縮軸231の作用により、Y方向、X方向、及びZ方向に移動することができる。これらのYステージ21、Xステージ22及び伸縮軸231は、針跡転写シート51(転写機構5)を移動させる移動機構の役割を果たしている。
転写台52内にはペルチェ素子521が配置されている。ペルチェ素子521は、転写台52との接触する面を加熱面または冷却面に切り替えることができる。
転写台52との接触面を加熱面とし、転写台52上に載置された針跡転写シート51を予め設定された温度まで加熱する場合には転写台52は加熱部として機能する。また、転写台52との接触面を冷却面とし、転写台52上に載置された針跡転写シート51を予め設定された温度まで冷却する場合には転写台52は冷却部として機能する。
針跡転写シート51の加熱温度や冷却温度については、針跡転写シート51を構成する材料の説明と併せて後述する。
針跡転写シート51とファン53との間には、ファン(冷却部)53を収容した枠体構造のファン収容部531が設けられている。ファン53は、転写台52との接触面が冷却面となっているペルチェ素子521の放熱面側を冷却する機能や、ペルチェ素子521によって加熱された転写台52本体の冷却を行う冷却部としての機能を有する。
針跡転写シート51は、転写台52の上面に載置される、厚さが数百マイクロメートル〜数ミリメートル程度の平坦なシート状のポリイミド樹脂製の部材である。針跡転写シート51が複数種類の樹脂の積層構造である場合には、少なくともプローブ31と接触する針跡転写シート51の上面側は、ポリイミド樹脂により構成されている。転写台52上に載置された針跡転写シート51は、例えばプローブカード3に設けられた全てのプローブ31の先端部を接触させることが可能な面積を有している。
転写台52は、ウエハチャック2に載置されたウエハの上面と、針跡転写シート51の上面とが同じ高さとなる高さ位置にて針跡転写シート51を保持する。
針跡転写シート51に用いるポリイミド樹脂としては、従来公知のポリイミド樹脂(例えば溶剤可溶型ポリイミド樹脂に可塑剤を添加してシート状に加工したもの)を使用することができる。
好適には、ICの電気的特性の測定を行う際のウエハの温度をT[℃]としたとき、損失正接(以下、「tanδ」とも記す)の温度特性のピーク(極大)が位置するピーク温度TがT±10℃の範囲内に位置するものを選択することが好ましい。
ここでtanδ[−]は、公知の動的粘弾性測定装置を用いて測定される試料の貯蔵弾性率E’[Pa]に対する損失弾性率E’’[Pa]の比であり、下記(1)式により求められる。
tanδ=E’’/E’ …(1)
図3は、後述の実施例で用いたポリイミド樹脂について、温度の変化に対する貯蔵弾性率E’、損失弾性率E’’、及びtanδの値の変化(温度特性)を示している。図3の横軸は、ポリイミド樹脂の温度[℃]、左側の縦軸は貯蔵弾性率E’または損失弾性率E’’の値、右側の縦軸はtanδの値を示している。
図3に示すように、ポリイミド樹脂の貯蔵弾性率E’及び損失弾性率E’’の値は、低温領域においてはほぼ一定であるが、室温付近(約20℃付近)から次第に低下していく。
従ってこのポリイミド樹脂は、温度の低い領域では固く(貯蔵弾性率E’が高く)、プローブ31の接触による針跡は転写しにくいものの、一旦、針跡が形成された後は、圧痕が形成された状態を維持することができる。一方、温度が高い領域では、ポリイミド樹脂は柔らかく(貯蔵弾性率E’が低く)、プローブ31の接触によって針跡が付きやすいものの、針跡が形成されたとしても短時間で消滅しやすい。
これらの特性を言い替えると、温度が低すぎる場合はプローブ31を接触させてもポリイミド樹脂に対して針跡を転写することが困難であり、温度が高すぎると転写した針跡はすぐに消えてしまい、後段の位置検出を行うタイミングまで針跡を維持することができない。
このような特性を有するポリイミド樹脂について、発明者らは既述のtanδの値に着目して温度制御を行い、針跡の転写、維持を行う手法を考案した。
即ち、tanδ(=E’’/E’)>1.0となる領域、より好適にはtanδ≧1.5となる領域では、損失弾性率E’’の影響が大きく針跡の転写を行い易い。また、ポリイミド樹脂の温度を僅かに低下させるだけで、転写した針跡を維持しやすい、適度な熱可塑性が得られる領域であることを実験的に見出した。
そこで、tanδのピーク温度Tが、ICの電気的特性の測定を行う際のウエハの温度Tの±10℃の範囲内に入るポリイミド樹脂を採用することにより、プローブ31の使用時とほぼ同じ温度条件下で針跡を転写し、この針跡を維持することができる。
ここで、従来、針跡転写シートの材料として実際に使用実績があるエポキシ樹脂では、針跡転写シートの温度を100℃付近まで上げないと、プローブ31の針跡を転写することが困難であった。
一方で、ICの電気的特性の測定は、零下から100℃以上までの幅広い温度範囲の中から選択された温度条件下で行われる可能性がある。このため、例えば15〜35℃の室温付近で電気的特性の測定を行う場合などには、プローブ31の使用時と針跡転写時との間の温度条件が大きく異なってしまい、プローブ31が熱膨張することなどにより、その位置を正確に把握することが困難となってしまう場合がある。
この点、図3に示すポリイミド樹脂は、tanδのピーク温度Tが26.3℃であるところ、室温(例えば23℃)下でプローブ31にコンタクトさせるので低温または高温下にあるプローブの状態に対して、温度的な影響を与えにくいという効果がある。
また、tanδのピーク温度Tは、ポリイミド樹脂に可塑剤を添加することより、調整することができる。
図4は、図3に示したものと同様のポリイミド樹脂について、可塑剤(本例ではホスファゼン誘導体)の添加量を0、10、20、30wt%と変化させた場合の貯蔵弾性率E’及びtanδの温度特性を示している。
図4によれば、可塑剤の添加量を増加させるに連れて、貯蔵弾性率E’の低下が始まる温度が低くなり、この傾向に応じてtanδのピーク温度Tも次第に低くなっている。
図3は、図4における可塑剤の添加量が20wt%のポリイミド樹脂についての特性を示している。
このように、可塑剤を添加していないポリイミド樹脂のtanδのピーク温度が、ICの電気的特性の測定を行う際のウエハの温度Tよりも高い場合には、可塑剤の添加量を調整することにより、針跡転写シート51に用いるポリイミド樹脂のtanδのピーク温度Tを、T±10℃の範囲内に調整することができる。
可塑剤無添加時のtanδのピーク温度や、可塑剤の最大添加可能量によっても変化するが、ポリイミド樹脂は、ICの電気的特性の測定を行う際のウエハの温度Tが15〜35℃の範囲内にあるプローブ31の針跡の転写に好適な材料であるといえる。
ここでポリイミド樹脂に添加することによりtanδのピーク温度Tを調整する可塑剤は、ホスファゼン誘導体の例に限定されるものではなく、ピーク温度Tを変化させる作用を奏することができれば、その他の改質剤であってもよい。
上述の考え方に基づいて針跡転写シート51を構成するポリイミド樹脂を選択したら、針跡転写シート51にプローブ31を接触させ針跡を転写する際の温度(転写温度)、及び転写した針跡を維持する温度(維持温度)を決定する。
図3に示す例において転写温度tは、針跡転写シート51に用いたポリイミド樹脂のtanδのピーク温度Tが26.3℃のとき、T<t≦T+5℃の範囲内である30℃に設定されている。また、維持温度t’は、T−5℃≦t’<Tの範囲内である25℃に設定されている。
転写台52に設けられているペルチェ素子521は、転写台52に載置された針跡転写シート51の温度が上記転写温度tとなるように加熱を行い、針跡を転写した後の針跡転写シート51の温度が上記維持温度t’となるように冷却を行う。
このように、tanδのピーク温度を挟んで転写温度tと、維持温度t’とを設定することにより、tanδの値が比較的高い領域(例えばtanδの値が1.0より大きくなる領域)内にて、これらの温度t、t’をできるだけ離して設定することができる。この結果、よりポリイミド樹脂が変形しやすい温度tにて針跡の転写を行い、且つ、例えば貯蔵弾性率E’が平坦になる温度領域まで冷却を行う場合と比べて、僅かな温度調整(冷却)にて、針跡転写シート51に針跡が形成された状態を維持することができる。
さらに本例のプローブ装置は、針跡転写シート51に転写した針跡、及びウエハチャック2に載置されたウエハに形成されているICの電極パッドの撮像を行うための撮像部6を備えている。
例えば撮像部6は、CCD(Charge-Coupled Device)カメラ61と、当該CCDカメラ61の本体部62と、筐体1内の対向する内壁面に沿って、横方向に並行に伸びるように配置された2本の走行レール63と、これら2本の走行レール63の間に架け渡された状態でCCDカメラ61を支持し、走行レール63を走行する不図示のスライダーに接続された支持棒64と、を備えている。
CCDカメラ61は、プローブ31の下方側に進入した撮像位置(図6参照)と、当該撮像位置から退避した退避位置(図1、5参照)との間を横方向に移動することができる。
CCDカメラ61を撮像位置まで進入させ、当該CCDカメラ61の下方側に針跡転写シート51を位置させることにより、針跡転写シート51に転写された針跡の撮像が行われる。また、前記撮像位置にあるCCDカメラ61の下方側にウエハを位置させることにより、ICの電極パッドの撮像が行われる。
以上に説明した構成を備えるプローブ装置には、制御部7が設けられている。この制御部7はプログラム、メモリ、CPUからなるデータ処理部などを備え、プログラムには制御部7からプローブ装置の各部に制御信号を送り、針跡転写シート51にCCDカメラ61の針跡を転写する動作、針跡転写シート51に転写された針跡や、ウエハに形成されたICの電極パッドの撮像を行う動作、撮像結果から得られたプローブ31や電極パッドの位置に応じてアライメントを行ったうえでウエハの検査を行う動作を実行するためのステップ群が組まれている。このプログラムは、コンピュータ記憶媒体、例えばフレキシブルディスク、コンパクトディスク、MO(光磁気ディスク)などの図示しない記憶部に格納されて制御部7にインストールされる。
なお、テストヘッド4に設けられた既述のデータ記憶部や判定部も制御部7の一部を構成している。
以下、図5、6を参照しながら、本例のプローブ装置によりプローブ31の検査を行う動作について説明する。
初めに、移動機構(Yステージ21、Xステージ22)を用いて、プローブ31の下側に検出機構を移動させる。しかる後、伸縮軸231により不図示のプローブ検出機構を上昇させ、プローブ31の高さ位置を検出する。
プローブ31の先端の高さ位置検出を行ったら、ペルチェ素子521により、針跡転写シート51を転写温度t(図3に示すポリイミド樹脂の例では30℃)まで加熱する。また、基台部55内の付勢機構の付勢力を大きくして、プローブ31との接触により針跡転写シート51が下方へと移動しないようにする。
針跡転写シート51が数百マイクロメートル程度の厚さの場合には、針跡転写シート51の熱容量は十分に小さく、伝熱速度も十分に速いので、転写台52の温度の測定結果を針跡転写シート51の温度とみなして温度制御を行うこともできる。
転写温度まで針跡転写シート51が加熱されたら、針跡の転写を行う高さ位置(接触位置:ウエハチャック2上に載置されるウエハの上面と針跡転写シート51の上面とが同じとなる高さ位置)まで針跡転写シート51を上昇させ、針跡転写シート51に各プローブ31を接触させる(図5)。数百ミリ秒〜数秒程度、接触させた状態を保ったら、転写された針跡の撮像を行う位置(離間位置)まで針跡転写シート51を降下させる共に、ペルチェ素子521により、針跡転写シート51を維持温度t’(図3に示すポリイミド樹脂の例では25℃)まで冷却する。
転写温度tと維持温度t’との温度差を例えば10℃以内程度に抑えることにより、迅速な温度調整が可能となり、針跡転写シート51の表面に鮮明な針跡が転写された状態を維持することができる。なお、針跡転写シート51の冷却は、針跡転写シート51の降下を開始するまえから始めてもよい。
次いで、CCDカメラ61を撮像位置まで進入させ、針跡転写シート51に転写された針跡の撮像を行う(図6)。このとき、複数のプローブ31により形成された針跡がCCDカメラ61の視野に入りきらない場合は、CCDカメラ61に対して転写機構5をX方向、Y方向に移動させて、複数回の撮像を行う。そして所定の基準位置に対して、各撮像を実施した位置における前記X方向、Y方向への移動量をエンコーダやリニアスケールにて把握することにより、針跡転写シート51の面内における各針跡の形成位置を特定することができる。
各撮像により得られた画像データに基づき、画像データ中の針跡の形状からプローブ31の欠損や損傷などを検出する。また、針跡転写シート51内における各針跡の形成位置から、各プローブ31の先端の配置位置を検出する。
一方、プローブ31の欠損・損傷や位置ずれなどがある場合には、モニター画面にアラーム情報を出力するなどして、オペレータにこれらの事象の発生を知らせる。
プローブ31の欠損・損傷や位置ずれが検出されなかった場合には、筐体1内にウエハを搬入してICの検査を開始可能な状態となる。
一方、撮像を終えた後の針跡転写シート51については、転写温度よりも十分に高い温度、例えば70℃まで加熱することにより針跡転写シート51に転写されている針跡を消去する。しかる後、ペルチェ素子521、ファン53を用いて針跡転写シート51を例えば室温まで冷却した状態で待機する。
こうしてプローブ31の検査を終え、ウエハの検査を行うことが可能な状態となったら、図示しない外部の搬送アームにより筐体1内にウエハを搬入し、ウエハチャック2上に載置する。次いで既述の撮像部6を撮像位置に進入させて各ICの電極パッドの撮像、位置検出を行う。
そして、針跡転写シート51への針跡の転写結果に基づき予め取得しておいたプローブ31配置位置、及び、搬入されたウエハに形成されている各ICの電極パッドの形成位置の検出結果に基づき、これら電極パッドに対してプローブ31が正確に接触するようにウエハチャック2のX方向、Y方向、θ方向の位置合わせ(アライメント)を行う。そして、伸縮軸231によりウエハチャック2を上昇させて、位置合わせされたウエハをプローブカード3に押し当て、所定のICの電極パッドとプローブ31とを接触させることにより電気的特性の測定を行う。
そして、移動機構を用いてプローブカード3に対してウエハチャック2(ウエハ)を順次移動させ、ウエハ上に多数形成された各ICの電極パッドに対して同様の動作を繰り返して検査を行う。
こうしてウエハ上の全てのICについて検査が終了すると、ウエハチャック2を初期位置に移動させ、外部の搬送アームにより検査後のウエハが搬出される一方で、次のウエハがウエハチャック2上に載置される。針跡転写シート51を用いたプローブ31の検査は、ウエハの搬入前毎に行ってもよいし、予め設定された枚数のウエハの検査実施毎に行ってもよい。
本実施の形態に係るプローブ装置によれば以下の効果がある。プローブ31を接触させることにより針跡を転写するための針跡転写シート51がポリイミド樹脂製であるので、鮮明な針跡の転写を行うことができる。
ここで、図3を用いて説明した例においては、針跡転写シート51を構成するポリイミド樹脂のtanδのピーク温度Tを挟んで±5℃以内の温度範囲に転写温度t(但し、t>T)や維持温度t’(但し、t’<T)を設定した例について説明したが、転写温度や維持温度の設定はこの例に限定されるものではない。針跡の転写が可能であれば、tanδのピーク温度よりも低い温度に接触温度を設定してもよいし、針跡の維持が可能であればピーク温度よりも高い温度に維持温度を設定してもよい。
また、可塑剤にてポリイミド樹脂のピーク温度をT±10℃の範囲内(但し、TはICの電気的特性の測定を行う際のウエハの温度)に調整することも必須ではない。Tと針跡転写シート51の温度との温度差が大きくてもプローブ31の正確な位置検出が可能な場合は、Tに対して、tanδのピーク温度の温度差が10℃以上のポリイミド樹脂を用いて針跡転写シート51を構成してもよい。
さらに、針跡転写シート51の加熱、冷却をおこなうことも必須の要件ではなく、プローブ装置の筐体1内雰囲気の温度にてプローブ31の針後の転写、維持が可能な場合には、ペルチェ素子521やファン53などの加熱部、冷却部を設けなくてもよい。
この他、図1などに示すプローブ装置では、転写機構5の移動機構(Yステージ21、Xステージ22、伸縮軸231)がウエハチャック2の移動機構と共通化されている例を示したが、各々、独自の移動機構を設けてもよい。また、接触位置と離間位置との間で転写機構5とプローブカード3とを相対的に移動させる手法として、高さ位置が固定された転写機構5に対し、プローブカード3を降下させる機構を設けてもよい。
さらには、本例のプローブ装置を用いて電気的特性の測定を行うICは、ウエハ上に形成されたものに限定されず、ウエハから切り離してパッケージした後、専用の被検査基板に乗せたものであってもよいことは勿論である。
(実験)
ポリイミド樹脂製の針跡転写シート51と、エポキシ樹脂製の針跡転写シート51とをプローブ31に接触させ、針跡の転写の相違を調べた。
A.実験条件
(実施例1)図3に示す特性を有するポリイミド樹脂(荒川化学工業株式会社製、PIAD(商品名))製の針跡転写シート51を用い、25℃の温度に調整した状態でカンチレバー型のプローブ31を接触させ、得られた針跡を撮像した。プローブ31の針先径は15μm、O.D.(オーバードライブ)量を10、20、30μmの3種類で実施した。なお、オーバードライブ量とは、プローブ先端がシートに触れた位置からシートへの突き上げ量を指す。
(実施例2)先端部の平面形状が四角形の垂直針からなるプローブ31を接触させた点を除いて実施例1と同様の実験を行った。プローブ31の針先径は5μm、O.D.量を20、30、40、50μmの4種類で実施した。
(実施例3)4つの先端部を持つクラウン形状のポゴピンからなるプローブ31を接触させた点を除いて実施例1と同様の実験を行った。プローブ31の針先径は80μm、O.D.量は40μmである。
(実施例4)ピン本体の途中に湾曲部を設けたコブラピンからなるプローブ31を接触させた点を除いて実施例1と同様の実験を行った。プローブ31の針先径は80μm、O.D.量は80μmである。
(比較例1)図7に示す貯蔵弾性率E’、tanδの温度特性を有するエポキシ樹脂(荒川化学社製、コンポセラン(登録商標)E)製を主剤とする針跡転写シート51を80℃に加熱し、実施例1と同様の構成のプローブ31を接触させ、得られた針跡を撮像した。なお、針跡転写シート51の温度を90、100℃に加熱した条件下で同様の実験を行ったが、針跡転写シート51を80℃に加熱した場合と比較して、針跡の状態について大きな違いはなかったので、80℃の結果のみを示す(以下の比較例2〜4についても同じ)。
(比較例2)実施例2と同様のプローブ31(但し、O.D.量はは50、60、70μmの3条件)を用いた点を除いて、比較例1と同様の実験を行った。
(比較例3)実施例3と同様のプローブ31を用いた点を除いて、比較例1と同様の実験を行った。
(比較例4)実施例4と同様のプローブ31を用いた点を除いて、比較例1と同様の実験を行った。
B.実験結果
実施例1、比較例1の撮像結果を図8(a)、(b)に示し、実施例2、比較例2の撮像結果を図9(a)、(b)に示す。また、実施例3、比較例3の撮像結果を図10(a)、(b)に示し、実施例4の撮像結果を図11に示す。
図8(a)、9(a)、10(a)及び11に示す実験結果によれば、ポリイミド樹脂製の針跡転写シート51を25℃に温度調整した条件下にて、いずれの種類のプローブ31においても針跡の転写を行うことができた。カンチレバー型のプローブ31(実施例1:図8(a))、先端部の平面形状が四角形の垂直針であるであるプローブ31(実施例2:図9(a))、先端部がクラウン型のポゴピンであるプローブ31(実施例3:図10(a))については、鮮明な針跡が形成されている。また、直径が大きいために針跡の転写がしにくいコブラピンについても、画像認識可能な針跡を転写可能であることが確認できた(実施例4:図11)。
上述の各実施例に対して、各比較例(比較例1〜3:図8(b)、9(b)、10(b))の針跡は、相対的に不鮮明である。特に、針先部が斜めに挿入されるカンチレバー型のプローブ31を用いた比較例1では、針先がもぐりこんだ領域にて樹脂が泡立ち様になるスクラブが発生し、正確な位置検出を妨げる要因となる。また、ポゴピンであるプローブ31においては、針跡を転写することができなかった。
以上の実施例1〜4、比較例1〜4に係る針跡転写シート51への針跡の転写結果によれば、ポリイミド樹脂製の針跡転写シート51を用いてプローブ31の針跡を転写する手法は、画像データを用いたプローブ31の検査に好適な技術であるといえる。
2 ウエハチャック
21 Yステージ
3 プローブカード
31 プローブ
5 転写機構
51 針跡転写シート
52 転写台
521 ペルチェ素子
6 撮像部
61 CCDカメラ
7 制御部

Claims (18)

  1. 載置台上に載置された被検査基板に対し、プローブカードに設けられたプローブを接触させて電気的測定を行うプローブ装置において、
    前記被検査基板に替えて前記プローブを接触させることにより、当該プローブの針跡を転写するための針跡転写部材が設けられた転写台と、
    前記針跡転写部材をプローブに接触させる接触位置と、この接触位置から離間した離間位置との間で、前記転写台またはプローブカードの少なくとも一方側の配置位置を移動させる移動機構と、を備え、
    前記針跡転写部材は、ポリイミド樹脂を含むことを特徴とするプローブ装置。
  2. 前記針跡転写部材に含まれるポリイミド樹脂は熱可塑性を有し、前記転写台は、前記プローブとの接触に伴ってポリイミド樹脂が変形することが可能な温度まで前記針跡転写部材を加熱する加熱部を備えることを特徴とする請求項1に記載のプローブ装置。
  3. 前記加熱部は、前記ポリイミド樹脂の損失正接(tanδ)がピークとなるピーク温度Tに対し、前記針跡転写部材の温度tがT<t≦T+5℃の範囲内の温度となるように当該針跡転写部材を加熱することを特徴とする請求項2に記載のプローブ装置。
  4. 前記転写台は、前記プローブを接触させた後の針跡転写部材に針跡が転写された状態を維持することが可能な温度まで当該針跡転写部材を冷却する冷却部を備えることを特徴とする請求項2または3に記載のプローブ装置。
  5. 前記冷却部は、前記ポリイミド樹脂の損失正接(tanδ)がピークとなるピーク温度Tに対し、前記針跡転写部材の温度t’がT−5℃≦t’<Tの範囲内の温度となるように当該針跡転写部材を冷却することを特徴とする請求項4に記載のプローブ装置。
  6. 前記ポリイミド樹脂は、前記プローブを用いて電気的測定を行う際の被検査基板の温度Tに対し、前記ポリイミド樹脂の損失正接(tanδ)がピークとなるピーク温度TがT±10℃の範囲内のものであることを特徴とする請求項2ないし5のいずれか一つに記載のプローブ装置。
  7. 前記被検査基板の温度Tが15〜35℃の範囲内の温度であることを特徴とする請求項6に記載のプローブ装置。
  8. 前記ポリイミド樹脂は、可塑剤を添加することにより、前記ピーク温度TがT±10℃の範囲内に調整されたものであることを特徴とする請求項6または7に記載のプローブ装置。
  9. 前記針跡転写部材に転写された針跡を撮像し、前記プローブの位置を検出するための撮像部を備えたことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一つに記載のプローブ装置。
  10. 被検査基板に対し、プローブカードに設けられたプローブを接触させて電気的測定を行うプローブ装置のプローブの検査方法において、
    ポリイミド樹脂を含む針跡転写部材に前記プローブを接触させることにより、当該プローブの針跡を転写する工程を含むことを特徴とするプローブの検査方法。
  11. 前記針跡転写部材に含まれるポリイミド樹脂は熱可塑性を有し、前記針跡を転写する工程の前に、前記プローブとの接触に伴ってポリイミド樹脂が変形することが可能な温度まで前記針跡転写部材を加熱する工程を含むことを特徴とする請求項10に記載のプローブの検査方法。
  12. 前記前記針跡転写部材を加熱する工程では、前記ポリイミド樹脂の損失正接(tanδ)がピークとなるピーク温度Tに対し、前記針跡転写部材の温度tがT<t≦T+5℃の範囲内の温度となるように当該針跡転写部材を加熱することを特徴とする請求項11に記載のプローブの検査方法。
  13. 前記針跡を転写する工程の後に、前記針跡転写部材に針跡が転写された状態を維持することが可能な温度まで当該針跡転写部材を冷却する工程を含むことを特徴とする請求項11または12に記載のプローブの検査方法。
  14. 針跡転写部材を冷却する工程では、前記ポリイミド樹脂の損失正接(tanδ)がピークとなるピーク温度Tに対し、前記針跡転写部材の温度tがT−5℃≦t<Tの範囲内の温度となるように当該針跡転写部材を冷却することを特徴とする請求項13に記載のプローブの検査方法。
  15. 前記ポリイミド樹脂は、前記プローブを用いて電気的測定を行う際の被検査基板の温度Tに対し、損失正接(tanδ)がピークとなるピーク温度TがT±10℃の範囲内のものを用いることを特徴とする請求項11ないし14のいずれか一つに記載のプローブの検査方法。
  16. 前記ポリイミド樹脂は、可塑剤を添加することにより、前記ピーク温度TがT±10℃の範囲内に調整されたものを用いることを特徴とする請求項15に記載のプローブの検査方法。
  17. 前記針跡転写部材に転写された針跡を撮像し、前記プローブの位置を検出する工程を含むことを特徴とする請求項10ないし16のいずれか一つに記載のプローブの検査方法。
  18. 載置台上に載置された被検査基板に対し、プローブカードに設けられたプローブを接触させて電気的測定を行うプローブ装置に用いられるコンピュータプログラムを記憶する記憶媒体であって、
    前記コンピュータプログラムは、前記プローブ装置にて請求項10ないし17のいずれか一つに記載のプローブの検査方法を実行するようにステップ群が組まれていることを特徴とする記憶媒体。
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