JP2020024055A - 加熱調理器の火力修正装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】加熱調理器の燃焼部の火力を修正する作業を簡易な構成で容易に行うことを可能とする火力修正装置を提供する。【解決手段】火力修正装置は、カメラ21と、火力修正処理部18a,25aとを備える。火力修正処理部18a,25aは、加熱調理器1の燃焼部3の1つ以上の火力レベルのそれぞれでの燃焼運転時に、燃焼炎の撮影映像をカメラ21から取得すると共に、各火力レベルに対応する実際の火力が適正状態であるか否かを撮影映像に基づいて判断し、実際の火力が適正状態でないと判断した火力レベルである修正対象火力レベルのそれぞれに対応する火力操作モータ15の動作指令を修正する。【選択図】図2
Description
本発明は、加熱調理器の燃焼部の火力を修正する装置に関する。
例えば、ガスコンロ等の燃焼式の加熱調理器では、燃焼部(バーナ)の要求火力を複数の火力レベルに可変的に設定し得る火力操作部の操作に応じて、燃焼部への燃料供給量を調整する火力操作弁を、ステッピングモータ等の電動モータにより駆動し、これにより、燃焼部の実際の火力を、設定された火力レベルに対応する火力に制御するように構成されたものが従来より知られている(例えば特許文献1を参照)。
この種のガスコンロでは、通常、各火力レベルに対応する電動モータの動作指令(例えば電動モータの出力軸の回転位置の指令値)があらかじめ定められており、火力操作部で設定された火力レベルに対応する動作指令によって電動モータが制御される。
特許文献1に見られる如き従来の加熱調理器では、燃焼部、火力操作弁、あるいは、電動モータの製品毎のばらつき等に起因して、加熱調理器の製品によっては、ある火力レベルでの燃焼部の燃焼運転時の実際の火力が、所要の火力に対して許容量以上の過不足を生じることがある。あるいは、互いに隣り合う2つの火力レベルのそれぞれにおける実際の火力の差異が許容量以上に過小もしくは過大になったり、もしくは、当該2つの火力レベルのそれぞれにおける実際の火力の大小関係が、当該2つの火力レベルの大小関係と逆になってしまうことがある。
そして、上記の如き事象が発生した加熱調理器では、1つ以上の火力レベルにおける燃焼部の実際の火力を増減修正し得るようにすることが望まれる。この場合、従来は、例えば、加熱調理器のメンテナンス等を行う業者が、燃焼部の火力を計測するための専用的な装置や、加熱調理器のメモリに記憶保持された設定データ(例えば火力レベルと電動モータの動作指令とを対応付けるデータ)を変更するための専用的な装置を用いて、火力レベル毎の燃焼部の実際の火力を修正する作業が行われる。
しかしながら、このような燃焼部の火力の修正作業は、手間がかかるものとなりやすく、ひいては、作業工数や作業コストの増大化を招くという不都合がある。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、加熱調理器の燃焼部の火力を修正する作業を簡易な構成で容易に行うことを可能とする火力修正装置を提供することを目的とする。
本発明の加熱調理器の火力修正装置は、上記の目的を達成するために、調理対象物を加熱する燃焼部と、該燃焼部への燃料供給量を変化させ得るように該燃焼部への燃料供給路に設けられた火力操作弁と、該火力操作弁を駆動する電動モータと、前記燃焼部の要求火力を複数の火力レベルに可変的に設定する操作を行い得る火力操作部と、前記燃焼部の燃焼運転時に前記火力操作部で設定された火力レベルに応じて規定される動作指令により前記電動モータを制御する制御装置とを備える加熱調理器において、前記複数の火力レベルのうちの1つ以上の火力レベルのそれぞれに対応する前記燃焼部の実際の火力を修正するための装置であって、
前記燃焼部の燃焼炎を所定の方向から撮影し得るように配置される撮影装置と、
前記複数の火力レベルから選定した1つ以上の火力レベルのそれぞれでの前記燃焼部の燃焼運転時に、該燃焼部の燃焼炎の撮影映像を前記撮影装置から取得すると共に、前記選定した各火力レベルに対応する該燃焼部の実際の火力が適正状態であるか否かを少なくとも前記撮影映像に基づいて判断し、当該実際の火力が適正状態でないと判断した火力レベルである修正対象火力レベルのそれぞれに対応して前記制御装置が使用する前記動作指令を修正するか、又は該動作指令の修正を前記制御装置に指令する火力修正処理部とを備えることを特徴とする(第1発明)。
なお、本発明における「火力レベル」は前記燃焼部の要求火力の大小度合いを意味する。
前記燃焼部の燃焼炎を所定の方向から撮影し得るように配置される撮影装置と、
前記複数の火力レベルから選定した1つ以上の火力レベルのそれぞれでの前記燃焼部の燃焼運転時に、該燃焼部の燃焼炎の撮影映像を前記撮影装置から取得すると共に、前記選定した各火力レベルに対応する該燃焼部の実際の火力が適正状態であるか否かを少なくとも前記撮影映像に基づいて判断し、当該実際の火力が適正状態でないと判断した火力レベルである修正対象火力レベルのそれぞれに対応して前記制御装置が使用する前記動作指令を修正するか、又は該動作指令の修正を前記制御装置に指令する火力修正処理部とを備えることを特徴とする(第1発明)。
なお、本発明における「火力レベル」は前記燃焼部の要求火力の大小度合いを意味する。
上記第1発明によれば、前記複数の火力レベルから選定した1つ以上の火力レベルのそれぞれについて、燃焼部の火力の修正を行おうとするときには、当該選定した各火力レベルでの燃焼部の燃焼運転時に、前記撮影装置により該燃焼部の燃焼炎が撮影される。
ここで、燃焼部の燃焼炎は、その大きさ等の状態が該燃焼部の火力に応じて変化するので、該燃焼炎の撮影映像によって、燃焼部の実際の火力が、どの程度の大きさの火力であるのか、あるいは、他の火力レベルでの実際の火力との差異がどの程度であるのかを、該燃焼炎の撮影映像を基に、推定することが可能である。
従って、前記火力修正処理部は、前記選定した各火力レベルに対応する燃焼部の実際の火力が適正状態であるか否かを、少なくとも前記撮影映像(該レベルでの燃焼部の燃焼運転時に撮影装置から取得した撮影映像)に基づいて適切に判断することが可能である。また、当該判断を、撮影装置という簡易な装置を利用して行うことができる。
そして、火力修正処理部は、実際の火力が適正状態でないと判断した火力レベルである修正対象火力レベルのそれぞれに対応して前記制御装置が使用する前記動作指令を修正するか、又は該動作指令の修正を前記制御装置に指令する。これにより、前記燃焼部の以後の燃焼運転時には、前記制御装置は、前記修正対象火力レベルのそれぞれに対応する燃焼部の実際の火力を、前記電動モータの制御を通じて、適正状態に修正することが可能となる。
よって、第1発明によれば、加熱調理器の燃焼部の火力を修正する作業を簡易な構成で容易に行うことが可能となる。
なお、前記火力修正処理部が、前記1つ以上の火力レベルを選定することは、例えば、該火力修正処理部に外部から入力される指令に従って、あるいは、あらかじめ定められた規則に従って行うことが可能である。
上記第1発明では、前記火力修正処理部は、前記選定した各火力レベルに対応する前記燃焼部の実際の火力が適正状態であるか否かを、少なくとも前記撮影映像における該燃焼部の燃焼炎のサイズに関する特徴量に基づいて判断するように構成されていることが好ましい(第2発明)。
これによれば、燃焼部の実際の火力との相関性が比較的高いものとなる燃焼炎のサイズに関する特徴量に基づいて、前記燃焼部の実際の火力が適正状態であるか否かが判断されるので、その判断結果の信頼性を高めることができる。なお、上記特徴量としては、例えば前記撮影映像中の燃焼炎の面積、前記燃焼部の炎口から燃焼炎の先端までの長さ等を使用し得る。
上記第1発明又は第2発明では、前記火力修正処理部は、前記選定した各火力レベルに対応する前記燃焼部の実際の火力の推定値を表す火力指標値を、少なくとも該火力レベルに対応して取得した前記撮影映像における前記燃焼部の燃焼炎のサイズに関する特徴量に基づいて特定し、前記選定した各火力レベルに対応して特定した前記火力指標値が、該火力レベルに対応してあらかじめ定められた適正範囲から逸脱している場合に、該火力レベルに対応する実際の火力が適正状態でないと判断され得る(第3発明)。
これによれば、火力修正処理部は、前記選定した火力レベルのうち、特定した火力指標値が適正範囲から逸脱している火力レベル、すなわち、実際の火力が、適正な火力範囲(火力指標値の適正範囲に相当する火力範囲)に対して過不足を生じる火力レベルを、前記修正対象火力レベルとする。このため、修正対象火力レベルのそれぞれに対応する実際の火力が、該修正火力レベルに対応する適正な火力範囲に収まるように、該修正対象火力レベルに対応する前記動作指令を修正することが可能となる。
上記第3発明では、前記火力修正処理部は、前記修正対象火力レベルのそれぞれに対応する前記動作指令の修正量を、該修正対象火力レベルに対応して特定した火力指標値と該修正対象火力レベルに対応する前記適正範囲内の所定値との偏差に応じて決定する機能を有するように構成されていることが好ましい(第4発明)。
これによれば、修正対象火力レベルのそれぞれに対応する実際の火力が、該修正火力レベルに対応する適正な火力範囲に収まるように、該修正対象火力レベルに対応する前記動作指令の修正量を決定することを高い信頼性で好適に行うことが可能となる。
また、上記第1発明又は第2発明では、前記火力修正処理部は、前記複数の火力レベルから選定した複数の火力レベルのそれぞれに対応する前記燃焼部の実際の火力の推定値を表す火力指標値を、少なくとも当該選定した複数の火力レベルのそれぞれに対応して取得した前記撮影映像における前記燃焼部の燃焼炎のサイズに関する特徴量に基づいて特定し、当該選定した複数の火力レベルのうち、互いに隣り合う2つの火力レベルにそれぞれ対応して特定した前記火力指標値の大小関係があらかじめ定められた所定の大小関係と異なる場合に、当該2つの火力レベルのうちの少なくとも一方の火力レベルに対応する実際の火力が適正状態でないと判断するように構成され得る(第5発明)。
なお、「互いに隣り合う2つの火力レベル」というのは、前記燃焼部の要求火力の火力レベルの全体のうち、火力の大小度合いの順位が隣り合う2つの火力レベルを意味する。
上記第5発明によれば、火力修正処理部は、前記選定した複数の火力レベルのうち、互いに隣り合う2つの火力レベルにそれぞれ対応して特定した前記火力指標値の大小関係があらかじめ定められた所定の大小関係と異なる場合に、すなわち、実際の火力の大小関係が、前記所定の大小関係に適合しない不適切なものとなる、互いに隣り合う2つの火力レベルが存在する場合に、該2つの火力レベルのうちの少なくとも一方の火力レベルを、前記修正対象火力レベルとする。このため、当該2つの火力レベルのそれぞれに対応する実際の火力の大小関係が、前記所定の大小関係に適合する適切なものとなるように、該修正対象火力レベルに対応する前記動作指令を修正することが可能となる。
なお、前記所定の大小関係としては、例えば、前記2つの火力レベルのうち、高い方の火力レベルに対応する火力指標値が、低い方の火力レベルに対応する火力指標値よりも、どの程度大きい値であるべきかを表す関係を採用し得る。
上記第5発明では、前記火力修正処理部は、前記修正対象火力レベルのそれぞれに対応する前記動作指令の修正量を、前記2つの火力レベルのそれぞれに対応して特定した前記火力指標値と、該2つの火力レベルよりも小さい側及び大きい側の少なくとも一方側の1つ以上の火力レベルのそれぞれに対応して特定した前記火力指標値とに応じて決定する機能を有するように構成されていることが好ましい(第6発明)。
これによれば、前記2つの火力レベルのそれぞれの火力指標値の大小関係だけでなく、該2つの火力レベルよりも小さい側及び大きい側の少なくとも一方側の1つ以上の火力レベルに対応する火力指標値と、前記2つの火力レベルのそれぞれの火力指標値との大小関係等も反映させて、修正対象火力レベルに対応する前記動作指令の修正量を決定することが可能となる。従って、前記2つの火力レベルを含めた3つ以上の火力レベルのそれぞれの火力指標値の相互のバランスを考慮した形態で、修正対象火力レベルに対応する前記動作指令の修正量を決定することが可能となる。
前記第3〜第6発明では、前記燃焼部の燃料はガスであると共に、該燃焼部に供給される燃料ガスのガス圧を検出するガス圧検出器をさらに備えており、前記火力修正処理部は、前記選定した各火力レベルに対応する前記火力指標値を、該火力レベルに対応する前記特徴量と、該火力レベルでの前記燃焼部の燃焼運転時に前記ガス圧検出器により検出されたガス圧とに基づいて特定するように構成され得る(第7発明)。
これによれば、前記燃焼部の燃焼炎のサイズに影響を及ぼす前記ガス圧を考慮した態様で前記火力指標値を特定できるので、該火力指標値の信頼性を高めることができる。ひいては、火力修正処理部による前記動作指令の修正処理の信頼性を高めることができる。
また、前記第3発明又は第4発明では、前記燃焼部の燃料はガスであると共に、該燃焼部に供給される燃料ガスのガス圧を検出するガス圧検出器をさらに備えており、前記火力修正処理部は、前記選定した各火力レベルに対応する前記適正範囲を、該火力レベルでの前記燃焼部の燃焼運転時に前記ガス圧検出器により検出されたガス圧に応じて可変的に設定する機能をさらに有するように構成されているという態様を採用することもできる(第8発明)。
これによれば、前記選定した火力レベルのそれぞれに対応する実際の火力が適正状態であるか否かを判断することの信頼性を高めることができる。ひいては、火力修正処理部による前記動作指令の修正処理の信頼性を高めることができる。
また、前記第1〜第8発明では、前記撮影装置は、前記制御装置と通信可能な携帯端末に備えられた撮影装置であり、該携帯端末は、あらかじめインストールされた所定のアプリケーションにより、前記火力修正処理部の少なくとも一部の機能が付与されていることが好ましい(第9発明)。
これによれば、スマートフォンもしくはタブレット端末等の汎用的な携帯端末の既存の撮影装置を、随時、火力修正のための前記撮影装置として利用できるため、火力修正装置に専用的な撮影装置が不要となる。また、携帯端末を、火力修正処理部の構成要素として利用できる。このため、本発明の火力修正装置を低コストに実現できると共に、加熱調理器の燃焼部の火力の修正のための作業を容易に行うことが可能となる。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態を図1〜図5を参照して以下に説明する。まず、本実施形態の火力修正装置を適用する加熱調理器1を説明する。図1を参照して、本実施形態における加熱調理器1は、例えばビルトイン型のガスコンロである。この加熱調理器1(ガスコンロ)の上面部2(天面)には、調理対象物を各々加熱する複数(例えば3つ)のコンロバーナ3a,3b,3cが配置されていると共に、各コンロバーナ3a,3b,3cの周囲に五徳4が設置されている。また、加熱調理器1の上面部2の下側の筐体5の内部には、図示を省略するグリル庫及びグリルバーナが備えられている。なお、本実施形態では、各コンロバーナ3a,3b,3cが本発明における燃焼部に相当するものである。
本発明の第1実施形態を図1〜図5を参照して以下に説明する。まず、本実施形態の火力修正装置を適用する加熱調理器1を説明する。図1を参照して、本実施形態における加熱調理器1は、例えばビルトイン型のガスコンロである。この加熱調理器1(ガスコンロ)の上面部2(天面)には、調理対象物を各々加熱する複数(例えば3つ)のコンロバーナ3a,3b,3cが配置されていると共に、各コンロバーナ3a,3b,3cの周囲に五徳4が設置されている。また、加熱調理器1の上面部2の下側の筐体5の内部には、図示を省略するグリル庫及びグリルバーナが備えられている。なお、本実施形態では、各コンロバーナ3a,3b,3cが本発明における燃焼部に相当するものである。
加熱調理器1の筐体5の前面部には、グリル庫を開閉するグリル扉6が備えられている。そして、筐体5の前面部のうち、グリル扉6の右側の箇所には、コンロバーナ3a,3b,3cのそれぞれの点火・消火及び火力増減の操作を行うためのバーナ操作部7a,7b,7cと、コンロバーナ3a,3b,3cのそれぞれを使用した自動調理等の設定操作を行うための開閉式の操作装置8とが備えられている。また、筐体5の前面部のうち、グリル扉6の左側の箇所には、グリルバーナの点火・消火及び火力増減の操作を行うためのバーナ操作部7dと、グリルバーナを使用した自動調理等の設定操作を行うための開閉式の操作装置9とが備えられている。
バーナ操作部7a,7b,7c,7dのそれぞれは、押し操作と回転操作とを行い得る操作部であり、その押し操作によって、対応するバーナの点火又は消火が行われる。また、バーナ操作部7a,7b,7c,7dのそれぞれの回転操作によって、対応するバーナの要求火力を所定の複数の火力レベル(第1火力レベル、第2火力レベル、……、第N火力レベルのN個の火力レベル)に可変的に設定することが可能である。各火力レベルは、それぞれに対応する要求火力の相対的な大小度合いを表すものであり、火力レベルが高いほど(本実施形態では、火力レベルの順位の番数が大きいほど)、対応する要求火力が大きいことを意味する。なお、バーナ操作部7a,7b,7c,7dのそれぞれで設定可能な火力レべルの個数Nは、互いに同一でなくてもよい。
補足すると、本実施形態では、コンロバーナ3a〜3cにそれぞれ対応するバーナ操作部7a〜7cが本発明における火力操作部に相当する。この場合、本実施形態における各バーナ操作部7a〜7cは、各コンロバーナ3a〜3cの火力の増減操作(火力レベルの設定操作)に加えて、各コンロバーナ3a〜3cの点火・消火を行い得る操作部であるが、各コンロバーナ3a〜3cの火力操作部は、点火・消火のための操作部と別の操作部であってもよい。そして、各コンロバーナ3a〜3cの火力操作部は、回転式の操作部に限らず、例えば、レバー式の操作部、あるいは、スイッチ操作方式の操作部等であってもよい。
操作装置8,9は、図1では、それぞれの閉状態を示しており、この状態では、各操作装置8,9の図示を省略する操作部及び表示器が筐体5内に収容されて、隠れた状態となっている。そして、閉状態の操作装置8の前面部を押し操作すると、該操作装置8が筐体5の前面の前方側に突出する開状態となり、この開状態では、操作装置8の操作部及び表示器が露出して、該操作部を操作し得るようになっている。このことは、操作装置9についても同様である。
加熱調理器1の筐体5の内部には、図2に示す如く、各バーナ3xに燃料ガスを供給すする燃料供給路12が配設されている。なお、図2では、コンロバーナ3a,3b,3c及びグリルバーナのうちの任意の1つのバーナを代表的に参照符号3xを付して示している。
各バーナ3x毎の燃料供給路12は、加熱調理器1の外部の燃料供給源から燃料ガスが供給される主燃料供給路11から分岐されている。そして、各燃料供給路12には、それぞれを開閉する電磁弁13と、バーナ3xへの燃料ガスの供給量を変化させる(ひいては、バーナ3xの燃焼運転時の火力を変化させる)ための火力操作弁14とが介装されている。
火力操作弁14は、電動モータ15により駆動される電動弁であり、該電動モータ15の動作位置(詳しくは、電動モータ15の出力軸の回転角度位置)に応じた開度で燃料供給路12を開口するように構成されている。この場合、電動モータ15(以降、火力操作モータ15という)としては、例えばステッピングモータ、あるいは、サーボモータを採用し得る。また、火力操作弁14としては、例えば、前記特許文献1に例示されている構造のものを採用し得る。
また、加熱調理器1の筐体5の内部には、加熱調理器1の各バーナ3xの燃焼運転の制御等を行う機能を有する制御装置18が搭載されている。この制御装置18は、例えばマイコン、メモリ、インターフェース回路、通信回路等を含む電子回路ユニットにより構成される。そして、制御装置18は、実装されたハードウェア構成及びプログラムの一方又は両方により実現される機能によって、図示を省略する点火装置、各バーナ3xに対応する電磁弁13及び電動モータ15の作動制御を行うことで、各バーナ3xの燃焼運転を制御することが可能である。また、制御装置18は、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の通信方式で外部機器との無線通信を行うことが可能である。
ここで、各バーナ3xの燃焼運転時の火力の制御に関して補足すると、制御装置18は、各バーナ3xの燃焼運転に係る制御データをあらかじめ記憶保持した制御データ記憶部18bを含んでいる。該制御データ記憶部18bは、例えば書き換え可能な不揮発性メモリにより構成される。
この制御データ記憶部18bに記憶保持された制御データには、各バーナ3x毎の各火力レベルでの電動モータ15の所要の動作位置(出力軸の所要の回転角度位置)を規定する指令データ(以降、動作位置指令データという)が含まれる。そして、制御装置18は、各バーナ3xの燃焼運転時には、該バーナ3xに対応するバーナ操作部で設定された火力レベル、あるいは、後述する携帯端末20等の外部機器から指示された火力レベルに対応する動作位置指令データに従って、電動モータ15の動作位置を制御する。
さらに、制御装置18は、後述する携帯端末20等の外部機器から与えられる指令に応じて、各バーナ3x毎の各火力レベルに対応する電動モータ15の動作位置指令データを適宜、書き換えることが可能である。
また、制御装置18は、上記の機能の他、さらに、各コンロバーナ3a,3b,3cのそれぞれの火力の修正に係る処理を、後述する携帯端末20と協働して実行する本体側火力修正処理部18aとしての機能も有する。この本体側火力修正処理部18aの処理の詳細は後述する。
次に、本実施形態の火力修正装置を具体的に説明する。本実施形態の火力修正装置は、その構成要素として、加熱調理器1の制御装置18の上記本体側火力修正処理部18aを含むと共に、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の通信方式での制御装置18と無線通信を行い得る携帯端末20と、各コンロバーナ3a,3b,3cに供給される燃料ガスのガス圧を検出するガス圧検出器30(図2に示す)とを含む。
ガス圧検出器30は、本実施形態では、携帯端末20(又は制御装置18)と、上記通信方式での無線通信を行うことが可能な検出器であり、図2に示す如く、前記主燃料供給路11にあらかじめ組付けられている。そして、ガス圧検出器30は、携帯端末20(又は制御装置18)からの要求により、燃料ガスのガス圧の検出値を示す情報を送信することが可能である。
なお、ガス圧検出器30は、いずれかのコンロバーナ3a,3b,3cの火力の修正を行う場合以外の通常時は、取り外されていてもよい。また、ガス圧検出器30と、携帯端末20(又は制御装置18)との通信は有線通信であってもよい。また、ガス圧検出器30は、加熱調理器1にあらかじめ搭載されていてもよい。
携帯端末20は、加熱調理器1のメンテナンス等を行う業者、あるいは、加熱調理器1のユーザが使用するタブレット端末、スマートフォン等により構成され、撮影装置としてのカメラ21と、タッチパネル機能を有する表示器22とを備える。
また、携帯端末20には、該携帯端末20の作動制御を担う制御装置25が搭載されている。該制御装置25は、マイコン、メモリ、インターフェース回路、通信回路等を含む電子回路ユニットにより構成される。そして、携帯端末20には、加熱調理器1のいずれかのコンロバーナ3a,3b,3cの1つ以上の火力レベルでの火力を修正する処理(以降、火力修正処理という)を加熱調理器1の本体側火力修正処理部18aと協働して実行する端末側火力修正処理部25aとしての機能を制御装置25に付与する所定の火力修正用アプリケーションがあらかじめインストールされている。
この火力修正用アプリケーションを起動することにより、携帯端末20の制御装置25は、端末側火力修正処理部25aの処理(詳細は後述する)を実行することが可能となると共に、加熱調理器1の制御装置18及びガス圧検出器30との無線通信を行うことが可能となる。
なお、携帯端末20は、火力修正用アプリケーションのインストール後の初期設定時等において、制御装置25と加熱調理器1の制御装置18及びガス圧検出器30のそれぞれとの無線通信を行い得るようにするための通信設定の処理と、加熱調理器1の機種や、燃料ガスの種類を示す情報を登録する処理とが、該携帯端末20の使用者によりあらかじめなされている。なお、加熱調理器1の機種や、燃料ガスの種類を示す情報の登録は、使用者自身が行う態様に限らず、携帯端末20と加熱調理器1の制御装置18との通信の接続時に、自動的になされるようにしてもよい。
次に、加熱調理器1の火力修正処理を詳細に説明する。なお、以降の説明では、コンロバーナ3a,3b,3cを区別する必要がないときは、単に、バーナ3と称する。
各バーナ3、火力操作弁14及び電動モータ15のそれぞれの製品のばらつき等に起因して、いずれかのバーナ3の1つ以上の火力レベルでの実際の火力が、許容量以上に過大もしくは過小なものとなる場合がある。あるいは、隣り合う2つの火力レベル(順位が隣り合う2つの火力レベル)のそれぞれの実際の火力の差が微小なものとなり過ぎたり、あるいは、隣り合う2つの火力レベルのそれぞれの実際の火力の大小関係が、それぞれの火力レベルの順位の大小関係と逆になる(例えば第3火力レベルの実際の火力よりも第2火力レベルの実際の火力が大きくなる)こともある。
このような場合に、加熱調理器1のユーザもしくは業者(以降、これらのユーザ及び業者を総称的に作業者という)は、1つ以上のバーナ3の1つ以上の火力レベルでの実際の火力を修正する(又はチェックする)ために、前記火力修正用アプリケーションをインストールした携帯端末20と加熱調理器1とに火力修正処理を実行させる。以降の説明では、1つ以上の火力レベルでの火力を修正(又はチェック)しようとするバーナ3を対象バーナ3、該対象バーナ3の火力を修正(又はチェック)しようとする各火力レベルを対象火力レベルと称する。
かかる火力修正処理の作業の開始時には、作業者は、自身の携帯端末20の火力修正用アプリケーションを起動する。これにより、携帯端末20の制御装置25は、端末側火力修正処理部25aの処理を実行し得る状態になると共に、該携帯端末20の表示器22には、火力修正処理に関する種々の情報表示や入力操作を行うための画面が表示される。さらに、携帯端末20の制御装置25は、加熱調理器1の制御装置18及びガス圧検出器30のそれぞれと通信し得る状態になる。
そして、作業者が、火力修正処理を開始するための操作を携帯端末20で行うと、該携帯端末20の制御装置25と、加熱調理器1の制御装置18とは、それぞれの動作モードが火力修正モードになる。この火力修正モードでは、携帯端末20の制御装置25は、端末側火力修正処理部25aにより図4のフローチャートに示す処理を実行する。また、加熱調理器1の制御装置18は、本体側火力修正処理部18aにより図5のフローチャートに示す処理を実行する。
図4を参照して、携帯端末20では、制御装置25の端末側火力修正処理部25aは、STEP1において、対象バーナ3と該対象バーナ3の対象火力レベルとの組を一組選定する。この選定は、例えば、携帯端末20に対する作業者の入力操作に応じて行われる。より詳しくは、このSTEP1では、端末側火力修正処理部25aは、例えば、携帯端末20を対象バーナ3に対して所定の位置に配置した上で、対象バーナ3及び対象火力レベルの組を指定すべき旨を、表示器22の表示又は音声出力によって作業者に案内する。
この案内に応じて、作業者は、携帯端末20を所定の位置に配置した上で、対象バーナ3及び対象火力レベルの組を指定する入力操作(表示器22のタッチ操作あるいは音声入力操作等)を、携帯端末20に対して実行する。そして、端末側火力修正処理部25aは、この入力操作により指定された対象バーナ3及び対象火力レベルの組を選定する。
この場合、携帯端末20は、作業者により次のように配置される。すなわち、携帯端末20は、例えば図3に例示する如く、所定の支持部材32に支持された静止状態で、加熱調理器1の正面側に配置される。該支持部材32は、携帯端末20を着脱自在に装着可能な端末装着部32aと、該端末装着部32aに連結された連結部材32bとを有し、端末装着部32aを加熱調理器1もしくはその周辺の物体、あるいは、床に連結部材32bを介して支持することができるように構成されていると共に、加熱調理器1に対する端末装着部32aの相対位置及び相対姿勢を所要の位置及び姿勢に調整し得るように構成されている。
そして、STEP1では、端末装着部32aに装着した携帯端末20のカメラ21により、対象バーナ3の燃焼炎を、該対象バーナ3の前方側の側方から撮影でき、且つ、該対象バーナ3とカメラ21との間の距離が所定の基準距離(又は該基準距離の近辺の所定範囲内の一定距離)となるように、加熱調理器1に対する端末装着部32aの相対位置及び相対姿勢が調整される。上記基準距離は、例えば、対象バーナ3の燃焼炎の全体をカメラ21により撮影し得る距離である。
なお、例えば、カメラ21の撮影映像中の五徳4のサイズ(幅もしくは高さ等)に基づいて対象バーナ3とカメラ21との間の距離の適否を判断し、その判断結果を示す報知情報を出力する機能を、火力修正用アプリケーションによって携帯端末20に付与することも可能である。この場合には、作業者は、携帯端末20の報知情報を確認しながら、端末装着部32aに装着した携帯端末20の配置位置を適切な位置に調整することが可能となる。
補足すると、火力修正処理において、カメラ21により撮影する対象バーナ3の燃焼炎は、該対象バーナ3に対応する五徳4上に鍋等の調理容器を載置した状態、あるいは、該調理容器等が五徳4上に載置されていない状態(該対象バーナ3の上方が開放された状態)のいずれでもよいが、いずれか一方の状態にあらかじめ定められていてもよい。
ただし、カメラ21の撮影映像中の対象バーナ3の燃焼炎の映像が極力鮮明になり、また、火力の差異に応じた燃焼炎の形状もしくはサイズの差異が極力明確になるようにする上では、図3に二点鎖線で示す如く、対象バーナ3に対応する五徳4上に、鍋等の調理容器Wを載置した状態で、該対象バーナ3の燃焼運転を行うことが有利になりやすい。従って、対象バーナ3に対応する五徳4上に調理容器Wを載置することを、火力修正処理の必要条件としてもよい。この場合には、STEP1では、図3に示す如く、携帯端末20を配置することに加えて、対象バーナ3に対応する五徳4上に調理容器Wが載置された上で、携帯端末20に対する上記の入力操作が行われる。
なお、加熱調理器1が、各バーナ3に対応する五徳4上に鍋等の調理容器が載置されているか否かを検知する機能を有し、該調理容器の載置が検知されることを必要条件として、該バーナ3の燃焼運転を実行し得るように構成されている場合には、必然的に、対象バーナ3に対応する五徳4上に調理容器Wを載せることが、火力修正処理の必要条件となる。
補足すると、上記では、端末側火力修正処理部25aは、作業者の入力操作に応じて対象バーナ3と該対象バーナ3の対象火力レベルとの組を選定したが、当該選定を端末側火力修正処理部25aが自動的に行うようにすることも可能である。
端末側火力修正処理部25aは、上記の如くSTEP1で対象バーナ3及び対象火力レベルの組を選定した後、次にSTEP2において、対象バーナ3の点火と、該対象バーナ3についての対象火力レベルとを加熱調理器1の制御装置18に指令する。
このとき、加熱調理器1では、後述する如く、指令された対象バーナ3が点火され、さらに、該対象バーナ3の燃焼運転が指令された対象火力レベルで行われる。この燃焼運転は、より詳しくは、該対象火力レベルに対応して前記制御データ記憶部18bに現時点で記憶保持されている動作位置指令データに応じて、該対象バーナ3に対応する火力操作モータ15の動作位置が制御された状態での燃焼運転である。
補足すると、STEP2では、対象バーナ3の燃焼運転を対象火力レベルで行うべきことを作業者に案内し、これに応じて、作業者が、対象バーナ3に対応するバーナ操作部7a又は7b又は7cを操作することで対象バーナ3の燃焼運転を行うようにしてもよい。
上記の如く対象バーナ3の燃焼運転(対象火力レベルでの燃焼運転)開始された後、端末側火力修正処理部25aは、STEP3において、カメラ21の撮影映像を取得すると共に、ガス圧検出器30から燃料ガスのガス圧の検出値を取得する。
次いで、STEP4において、端末側火力修正処理部25aは、対象バーナ3の現在の対象火力レベルでの実際の火力の推定値を表す火力指標値を特定する。この場合、端末側火力修正処理部25aは、カメラ21の撮影映像から、対象バーナ3の燃焼炎の全体の画像部分を抽出し、該画像部分における燃焼炎のサイズに関する特徴量に基づいて火力指標値を特定する。例えば、端末側火力修正処理部25aは、抽出した画像部分の全体の面積を燃焼炎のサイズに関する特徴量として用い、該面積(もしくは燃焼炎の全体の該画像部分の総画素数)、又は該面積(もしくは該総画素数)に対して単調に変化する(例えば比例する)値を火力指標値として特定する。これにより、火力指標値は、対象バーナ3の燃焼炎の大きさが大きいほど(ひいては、火力が大きいほど)、大きい値になるように特定される。
なお、火力指標値の特定の仕方は、上記の態様に限られない。例えば、抽出した画像部分のうち、対象バーナ3の右端の炎口から、燃焼炎の右端側の先端までの距離、又は、対象バーナ3の左端の炎口から、燃焼炎の左端側の先端までの距離、又は、対象バーナ3の全体の燃焼炎の左右方向の幅等を特徴量として用い、当該特徴量、又は当該特徴量に対して単調に変化する関数値(例えば当該特徴量に比例する値)を、火力指標値として特定してもよい。
補足すると、カメラ21の撮影映像中の燃焼炎の画像のサイズは、対象バーナ3と携帯端末20のカメラ21との間の距離に対して依存性を有する(該距離が大きいほど、燃焼炎の画像のサイズが小さくなる)。そこで、対象バーナ3と携帯端末20のカメラ21との間の距離が前記基準距離に一致するとは限らない場合には、上記の如く特定した火力指標値(又は上記特徴量)を、対象バーナ3とカメラ21との間の実際の距離と、前記基準距離との比率(又は偏差)に応じて補正することで、対象バーナ3とカメラ21との間の距離が基準距離に一致する場合の火力指標値を推定してもよい。
この場合、対象バーナ3とカメラ21との間の実際の距離、又は上記比率(もしくは偏差)は、例えば、火力修正処理の作業の開始時等に、作業者が携帯端末20に入力することが可能である。あるいは、例えば、カメラ21の撮影画像中の五徳4のサイズ(幅もしくは高さ等)から、上記実際の距離、又は上記比率(もしくは偏差)を推定することも可能である。
次いで、STEP5において、端末側火力修正処理部25aは、特定した火力指標値が現在の対象火力レベルに対応する適正範囲内の値であるか否か判断する。ここで、携帯端末20には、例えば、加熱調理器1の機種及び燃料ガスの種類に対応する基準の火力指標値(加熱調理器1の各バーナ3の各火力レベル毎の基準の火力指標値)が、火力修正用アプリケーションのインストール後の初期設定時、あるいは、火力修正処理の作業の開始時等に、あらかじめ外部の所定のサーバからダウンロードされて記憶保持されている。この場合、基準の火力指標値は、本実施形態では、燃料ガスのガス圧が所定の標準ガス圧である場合の火力指標値である。
また、対象バーナ3に対応する五徳4上に調理容器Wが載置されていることがカメラ21による撮影時の必要条件とされている場合には、基準の火力指標値は、該調理容器Wの載置状態に対応する値であり、対象バーナ3に対応する五徳4上に調理容器Wが載置されていないことがカメラ21による撮影時の必要条件とされている場合には、基準の火力指標値は、該調理容器Wが載置されていない状態に対応する値である。また、調理容器Wを載置するか否かを作業者が任意に選択できる場合には、例えば、カメラ21の撮影画像内に、調理容器Wの画像が写っているか否かによって、あるいは、作業者による携帯端末20への入力操作に応じて、基準の火力指標値を選択的に決定し得る。
なお、各火力レベル毎の基準の火力指標値は、所定の範囲内で作業者が任意に変更できるようにすることも可能である。
なお、各火力レベル毎の基準の火力指標値は、所定の範囲内で作業者が任意に変更できるようにすることも可能である。
そして、STEP5では、端末側火力修正処理部25aは、現在の対象バーナ3及び対象火力レベルに対応する基準の火力指標値を、STEP3で取得したガス圧の検出値と標準ガス圧との偏差に応じて補正する。この場合、ガス圧の検出値が標準ガス圧よりも大きいほど、基準の火力指標値が大きくなるように補正され、ガス圧の検出値が標準ガス圧よりも小さいほど、基準の火力指標値が小さくなるように補正される。
そして、端末側火力修正処理部25aは、STEP4で特定した火力指標値と、補正後の基準の火力指標値との偏差がゼロ近辺の所定の範囲内に収まっているか否かによって、当該特定した火力指標値が適正範囲内の値であるか否かを判断する。この場合、該適正範囲は、補正後の基準の火力指標値と上記所定の範囲とにより規定される範囲である。なお、各バーナ3の各火力レベル毎の適正範囲は、互いに重なりを持たない範囲である。
補足すると、STEP4で特定した火力指標値を、ガス圧の検出値と標準ガス圧との偏差に応じて補正し、その補正後の火力指標値と、標準ガス圧に対応する基準の火力指標値との偏差が所定の範囲内に収まっているか否かによって、STEP4で特定した火力指標値が適正範囲内に収まっているか否かを判断するようにしてもよい。
また、加熱調理器1の各バーナ3の各火力レベル毎の火力指標値の適正範囲(標準ガス圧での適正範囲)を携帯端末20にダウンロードしておいてもよい。そして、この場合、STEP5では、対象バーナ3及び対象火力レベルに対応する適正範囲の境界値(上限値及び下限値)を、ガス圧の検出値と標準ガス圧との偏差に応じて補正し、その補正後の適正範囲と、STEP4で特定した火力指標値とを比較してもよい。あるいは、STEP4で特定した火力指標値を、ガス圧の検出値と標準ガス圧との偏差に応じて補正し、その補正後の火力指標値と、対象バーナ3及び対象火力レベルに対応する適正範囲(標準ガス圧での適正範囲)と比較してもよい。
STEP5の判断結果が肯定的でない場合には、端末側火力修正処理部25aは、STEP6において、対象火力レベルにおける対象バーナ3の火力を現在の火力から修正するための火力修正指令を加熱調理器1の制御装置18に送信する。該火力修正指令は、例えば、対象バーナ3の対象火力レベルに対応する火力操作モータ15の動作位置を現在位置から所定の単位変化量だけ変化させる(火力操作モータ15の出力軸の回転角度を所定量だけ増加又は減少させる)指令である。
この場合、上記単位変化量は、特定した火力指標値が、ガス圧の検出値に応じて補正した基準の火力指標値よりも小さい場合(又は、特定した火力指標値をガス圧の検出値に応じて補正した値が、基準の火力指標値よりも小さい場合)には、対象火力レベルでの対象バーナ3の火力を増加させる方向(対象バーナ3への燃料供給量を増加させる方向)の変化量である。また、上記単位変化量は、特定した火力指標値が、ガス圧の検出値に応じて補正した基準の火力指標値よりも大きい場合(又は、特定した火力指標値をガス圧の検出値に応じて補正した値が、基準の火力指標値よりも大きい場合)には、対象火力レベルでの対象バーナ3の火力を減少させる方向(対象バーナ3への燃料供給量を減少させる方向)の変化量である。
かかるSTEP6の処理に応じて、加熱調理器1では、後述する如く、対象バーナ3の対象火力レベルに対応する火力操作モータ15の動作位置が変更される。そして、端末側火力修正処理部25aは、STEP3からの処理を改めて実行する。従って、本実施形態では、前記STEP5の判断結果が否定的となった対象火力レベルが、本発明における
修正対象火力レベルに相当する。
修正対象火力レベルに相当する。
対象バーナ3の対象火力レベルに対応する火力操作モータ15の動作位置(対象火力レベルでの動作位置)の変更によって、最終的にSTEP5の判断結果が肯定的になった場合、あるいは、STEP6の処理を実行せずとも、STEP5の判断結果が肯定的であった場合には、端末側火力修正処理部25aは、次にSTEP7において、現在の対象バーナ3の対象火力レベルでの火力の修正が完了した旨を、加熱調理器1の制御装置18に通知する。なお、この場合、当該通知に加えて、対象バーナ3の対象火力レベルでの火力の修正が完了した旨の報知出力(STEP6の処理を実行した場合)、あるいは、対象バーナ3の対象火力レベルでの火力の修正が不要である旨の報知出力(STEP6の処理を実行しなかった場合)を、携帯端末20から作業者に対して行うようにしてもよい。
次いで、STEP8において、端末側火力修正処理部25aは、火力を修正(又はチェック)しようとする他の対象バーナ3又は他の対象火力レベルが有るか否かを、携帯端末20の表示器22での表示又は音声出力により作業者に確認する。
このとき、作業者は、火力を修正しようとする他の対象バーナ3が有る場合には、新たな対象バーナ3と対象火力レベルとの組を指定する入力操作を携帯端末20に対して実行する。また、作業者は、対象バーナを変更せずに、対象火力レベルだけを変更する場合には、変更後の対象火力レベルを指定する入力操作を携帯端末20に対して実行する。
これに応じて、端末側火力修正処理部25aは、STEP1からの処理を新たに実行する。
これに応じて、端末側火力修正処理部25aは、STEP1からの処理を新たに実行する。
また、STEP8において、火力を修正(又はチェック)しようとする他の対象バーナ3及び対象火力レベルが無い場合には、作業者は、その旨を携帯端末20に入力する。このとき、端末側火力修正処理部25aは、STEP9において、火力修正モードの終了を加熱調理器1の制御装置18に通知する。これにより、端末側火力修正処理部25aによる火力修正モードの処理が終了する。なお、この場合、当該通知に加えて、火力修正モードの終了を示す報知出力を携帯端末20から作業者に対して行うようにしてもよい。
本実施形態では、端末側火力修正処理部25aの処理は、以上の如く実行される。補足すると、前記STEP6では、対象バーナ3に対応する火力操作モータ15の動作位置の変化量の指令値を、STEP4で特定した火力指標値と、ガス圧の検出値に応じて補正した基準の火力指標値との偏差に応じて(又は、特定した火力指標値をガス圧の検出値に応じて補正した値と、基準の火力指標値との偏差に応じて)決定してもよい。より具体的には、上記偏差の大きさが大きいほど、火力操作モータ15の動作位置の変化量(該偏差を低減する方向の変化量)の指令値を大きくするように、該指令値を決定してもよい。そして、この場合、STEP6の処理の実行後に、STEP3からの処理を繰り返すことなく、STEP7の処理を実行してもよい。
一方、加熱調理器1の制御装置18は、火力修正モードにおいて、図5のフローチャートに示す処理を本体側火力修正処理部18aにより実行する。この場合、本体側火力修正処理部18aは、STEP11において、対象バーナ3の点火及び対象火力レベルの指令を受信したか否かを、該受信が有るまで逐次判断する。
端末側火力修正処理部25aが前記STEP2の処理を実行すると、本体側火力修正処理部18aは、上記の指令を受信し、STEP11の判断結果が肯定的になる。このとき、本体側火力修正処理部18aは、STEP12において、指令された対象バーナ3を点火させる。具体的には、本体側火力修正処理部18aは、指令された対象バーナ3に対応する電磁弁13を開弁制御することと、火力操作弁14の開度が点火用の所定の開度になるように火力操作モータ15を駆動する(該火力操作モータ15の動作位置を点火用の所定の動作位置に駆動する)ことと、図示しない点火装置を作動させることとを実行することで、該対象バーナ3を点火させる。
さらに、STEP12では、本体側火力修正処理部18aは、点火した対象バーナ3の燃焼運転を、指令された対象火力レベルの火力で行わせるように、該対象バーナ3に対応する火力操作モータ15を駆動する。具体的には、本体側火力修正処理部18aは、指令された対象バーナ3及び対象火力レベルに対応して、前記制御データ記憶部18bに記憶保持されている動作位置指令データに従って、該対象バーナ3に対応する火力操作モータ15の動作位置を制御する。これにより、指令された対象火力レベルでの該対象バーナ3の燃焼運転が行われる。
次いで、STEP13において、本体側火力修正処理部18aは、携帯端末20から前記STEP6で送信される前記火力修正指令を受信したか否かを判断する。そして、このSTEP13の判断結果が肯定的である場合には、本体側火力修正処理部18aは、STEP14において、対象バーナ3に対応する火力操作モータ15の動作位置を、前記単位変化量だけ変化させる。
また、STEP13の判断結果が否定的である場合、又はSTEP14の処理の実行後に、本体側火力修正処理部18aは、STEP15において、携帯端末20から前記STEP7で送信される通知(現在の対象バーナ3の対象火力レベルについての火力修正の完了の通知)を受信したか否かを判断する。そして、このSTEP15の判断結果が否定的である場合には、本体側火力修正処理部18aは、STEP13からの処理を繰り返す。
また、STEP15の判断結果が肯定的になると、本体側火力修正処理部18aは、次に、STEP16において対象バーナ3に対応する電磁弁13を閉弁制御することで、該対象バーナ3を消火させる。
次いで、STEP17において、本体側火力修正処理部18aは、対象バーナ3に対応する火力操作モータ15の最終的な修正後の動作位置(STEP15の判断結果が肯定的となった時点での動作位置)を表す動作位置指令データを、対象バーナ3及び対象火力レベルの組に対応付けて制御データ記憶部18bに記憶保持させる(換言すれば、対象バーナ3及び対象火力レベルの組に対応する動作位置指令データを更新する)。
次いで、STEP18において、本体側火力修正処理部18aは、携帯端末20から前記STEP9で送信される通知(火力修正モードの終了を示す通知)を受信したか否かを判断する。そして、このSTEP18の判断結果が否定的である場合には、本体側火力修正処理部18aは、STEP11からの処理を改めて実行する。また、STEP18の判断結果が肯定的である場合には、火力修正モードの処理を終了する。
本実施形態では、本体側火力修正処理部18aの処理は、以上の如く実行される。なお、対象バーナ3の点火と、対象火力レベルでの燃焼運転と、対象バーナ3の消火とを作業者が、バーナ操作部7a又は7b又は7cの手動操作により行うようにしてもよい。この場合には、STEP11,12,16の処理は不要である。
以上説明した本実施形態によれば、前記した如く、加熱調理器1の制御装置18と携帯端末20の制御装置25との協働によって、火力修正処理(火力修正モードの処理)が実行される。これにより、対象バーナ3の対象火力レベルでの実際の火力を表す火力指標値が適正範囲から逸脱している場合に、該火力指標値が適正範囲内に収まるように、該対象火力レベルに対応する火力操作モータ15の動作位置指令データを修正することができる。ひいては、以後の対象バーナ3の燃焼運転時における対象火力レベルでの実際の火力を適切な火力にすることができる。
そして、上記火力修正処理では、作業者は、火力修正用アプリケーションを起動した携帯端末20の配置と、携帯端末20に対する入力操作(対象バーナ3及び対象火力を指定する入力操作)とを行うことで(あるいは、これらに加えて、対象バーナ3に対応する五徳4上への調理容器Wの載置を行うことで)、加熱調理器1の制御装置18と携帯端末20の制御装置25とに火力修正処理を実行させることができるので、所望の対象バーナ3の対象火力レベルの火力を修正することを容易に行うことができる。
また、専用的な撮影装置や端末機器を必要とせずに、作業者のタブレット端末、スマートフォン等の汎用的な携帯端末20を使用して火力修正処理を実行することができるので、該火力修正処理を低コスト且つ簡易な構成で実現できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を図6及び図7を参照して説明する。なお、本実施形態は火力修正処理だけが、第1実施形態と相違するものであるので、第1実施形態と同一の事項については説明を省略する。
次に、本発明の第2実施形態を図6及び図7を参照して説明する。なお、本実施形態は火力修正処理だけが、第1実施形態と相違するものであるので、第1実施形態と同一の事項については説明を省略する。
本実施形態では、作業者が、火力修正処理の作業の開始時に、第1実施形態と同様に、自身の携帯端末20の火力操作用アプリケーションを起動し、さらに、火力修正処理を開始するための操作を携帯端末20で行うことで、携帯端末20の制御装置25と、加熱調理器1の制御装置18とは、それぞれの動作モードが火力修正モードになる。
そして、本実形態の火力修正モードでは、携帯端末20の制御装置25は、端末側火力修正処理部25aにより図6のフローチャートに示す処理を実行し、加熱調理器1の制御装置18は、本体側火力修正処理部18aにより図7のフローチャートに示す処理を実行する。
図6を参照して、携帯端末20では、制御装置25の端末側火力修正処理部25aは、STEP21において、1つの対象バーナ3を選定する。より詳しくは、このSTEP21では、例えば、端末側火力修正処理部25aは、携帯端末20を対象バーナ3に対して所定の位置に配置した上で、対象バーナ3を指定すべき旨を、表示器22の表示又は音声出力によって作業者に案内する。
この案内に応じて、作業者は、第1実施形態と同様に、携帯端末20を、対象バーナ3の前方側の側方に、前記支持部材32を使用して配置した上で、対象バーナ3を指定する入力操作(表示器22のタッチ操作あるいは音声入力操作等)を、携帯端末20に対して実行する。この場合、対象バーナ3に対応する五徳4上への調理容器Wの載置の有無については第1実施形態と同様である。
上記の如く作業者が携帯端末20に対する入力操作を行うと、端末側火力修正処理部25aは、該入力操作により指定された対象バーナ3を選定する。
上記の如く作業者が携帯端末20に対する入力操作を行うと、端末側火力修正処理部25aは、該入力操作により指定された対象バーナ3を選定する。
次いで、STEP22において、端末側火力修正処理部25aは、対象バーナ3のN個の火力レベル(第1〜第N火力レベル)のそれぞれを1つずつ、順番に選定し、その選定の都度、STEP23〜26の処理を実行する。以降、STEP22で選定された1つの火力レベルを選定火力レベルという。
STEP22で1つの選定火力レベルを選定した後のSTEP23では、端末側火力修正処理部25aは、対象バーナ3の点火と、該対象バーナ3についての選定火力レベルとを加熱調理器1の制御装置18に指令する。
このとき、加熱調理器1では、後述する如く、指令された対象バーナ3が点火され(もしくは、対象バーナ3の燃焼状態が維持され)、さらに、該対象バーナ3の燃焼運転が指令された選定火力レベルで行われる。この燃焼運転は、より詳しくは、該選定火力レベルに対応して前記制御データ記憶部18bに現時点で記憶保持されている動作位置指令データに応じて、対象バーナ3に対応する火力操作モータ15の動作位置が制御された状態での燃焼運転である。
補足すると、STEP23では、対象バーナ3の燃焼運転を選定火力レベルで行うべきことを作業者に案内し、これに応じて、作業者が、対象バーナ3に対応するバーナ操作部7a又は7b又は7cを操作することで対象バーナ3の燃焼運転を行うようにしてもよい。
上記の如く対象バーナ3の燃焼運転(選定火力レベルでの燃焼運転)が開始された後、端末側火力修正処理部25aは、STEP24において、カメラ21の撮影映像を取得すると共に、ガス圧検出器30から燃料ガスのガス圧の検出値を取得する。
次いで、STEP25において、端末側火力修正処理部25aは、対象バーナ3の現在の選定火力レベルでの実際の火力の推定値を表す火力指標値を特定し、該火力指標値を選定火力レベルに対応付けて記憶保持する。
さらに詳細には、本実施形態では、端末側火力修正処理部25aは、まず、第1実施形態のSTEP4の処理と同様の処理によって、カメラ21の撮影映像における対象バーナ3の燃焼炎のサイズに関する特徴量に基づいて火力指標値を特定し、その特定した火力指標値を暫定的な火力指標値として得る。
さらに、本実施形態では、端末側火力修正処理部25aは、暫定的な火力指標値を、STEP24で取得したガス圧の検出値と標準ガス圧との偏差に応じて補正することで、標準ガス圧における火力指標値を特定する。この場合、ガス圧の検出値が標準ガス圧よりも大きいほど、暫定的な火力指標値は小さくなるように補正され、ガス圧の検出値が標準ガス圧よりも小さいほど、暫定的な火力指標値は大きくなるように補正される。そして、端末側火力修正処理部25aは、かかる補正により求めた火力指標値を、選定火力レベルに対応付けて記憶保持する。
次いで、STEP26において、端末側火力修正処理部25aは、STEP22での火力レベルの選定が完了した否か(N個の火力レベルを選定したか否か)を判断し、この判断結果が否定的である場合には、STEP22からの処理を繰り返す。
なお、1つの対象バーナ3に関するSTEP22〜26の処理の繰り返しの期間におけるガス圧が、ほぼ一定に維持されるとみなし得る場合には、STEP24でガス圧を検出することと、撮影画像に基づいて特定した火力指標値をガス圧に応じて補正することとを省略してもよい。この場合には、ガス圧検出器30は無くてもよい。
STEP26の判断結果が肯定的になると、端末側火力修正処理部25aは、次にSTEP27において、対象バーナ3の消火を加熱調理器1の制御装置18に指令する。これに応じて対象バーナ3が消火される。
次いで、STEP28において、端末側火力修正処理部25aは、対象バーナ3の各火力レベル(第1〜第N火力レベルのそれぞれ)の火力指標値の相互の大小関係が、所定の大小関係を満たしているか否かを評価する。
ここで、当該所定の大小関係というのは、第1〜第N火力レベルのそれぞれの火力指標値が、第1火力レベルの火力指標値<第2火力レベルの火力指標値<……<第N火力レベルの火力指標値となり、且つ、互いに隣り合う2つの火力レベル(第i火力レベルと第i+1火力レベルとの組)のそれぞれの火力指標値の偏差(絶対値)が所定の閾値以上となる(又は所定の範囲内に収まる)という関係である。以降、該所定の大小関係を適正大小関係という。
なお、上記閾値(又は上記所定の範囲)は、隣り合う2つの火力レベルの組に応じて異なっていてもよい。例えば、第1火力レベルと第2火力レベルとの組に対応する上記閾値(又は上記所定の範囲)と、第3火力レベルと第4火力レベルとの組に対応する上記閾値(又は上記所定の範囲)とが互いに異なっていてもよい。
次いで、STEP29において、端末側火力修正処理部25aは、STEP28の評価結果に基づいて、対象バーナ3の1つ以上の火力レベルでの火力の修正が必要であるか否かを判断する。この場合、対象バーナ3の各火力レベルの火力指標値の相互の大小関係が、前記適正大小関係を満たしている場合には、STEP29の判断結果が否定的となり、前記適正大小関係を満たしていない場合に、STEP29の判断結果が肯定的となる。
そして、STEP29の判断結果が否定的となる場合には、端末側火力修正処理部25aは、STEP30において、対象バーナ3の各火力レベルでの火力の修正が不要である旨を加熱調理器1の制御装置18に通知する。なお、この場合、加熱調理器1の制御装置18への通知に加えて、対象バーナ3の各火力レベルでの火力の修正が不要である旨の報知出力を、携帯端末20から作業者に対して行うようにしてもよい。
また、STEP29の判断結果が肯定的となる場合には、端末側火力修正処理部25aは、STEP31において、対象バーナ3のN個の火力レベルから、1つ以上の修正対象の火力レベルを決定し、該修正対象の各火力レベルの火力を修正するための火力修正指令を加熱調理器1の制御装置18に送信する。該火力修正指令は、対象バーナ3の修正対象の火力レベルに対応する火力操作モータ15の動作位置を、加熱調理器1の制御データ記憶部18bに現時点で記憶保持されている動作位置指令データにより規定される動作位置から所定量だけ変化させる(火力操作モータ15の出力軸の回転角度を所定量だけ増加または減少させる)指令である。
さらに詳細には、STEP31では、端末側火力修正処理部25aは、基本的には、対象バーナ3の各火力レベルの火力指標値の相互の大小関係を、前記適正大小関係を満たすものに修正し得るように、1つ以上の修正対象の火力レベルと、修正対象の各火力ベルの火力指標値の目標修正量とを決定する。
具体的には、端末側火力修正処理部25aは、対象バーナ3の隣り合う第i火力レベル及び第i+1火力レベルのそれぞれについて特定した火力指標値の偏差Δ(i, i+1)(絶対値)が所定の閾値よりも小さい場合(もしくは、所定の範囲から逸脱している場合)と、第i火力レベルについて特定した火力指標値が、第i+1火力レベルについて特定した火力指標値よりも大きい場合とのそれぞれの場合に、第i火力レベル及び第i+1火力レベルのうちの一方又は両方を修正対象の火力レベルとして決定すると共に、該修正対象の各火力レベルの火力指標値の目標修正量を決定する。
この場合、第i火力レベル及び第i+1火力レベルのうちのいずれの火力レベルを修正対象とするか、並びに、修正対象の各火力レベルの火力指標値の目標修正量は、例えば、第i火力レベルについて特定した火力指標値とその1つ下の第i−1火力レベルについて特定した火力指標値との偏差Δ(i-1,i)(絶対値)と、第i+1火力レベルについて特定した火力指標値とその1つ上の第i+2火力レベルについて特定した火力指標値との偏差Δ(i+1,i+2)(絶対値)とに応じて決定される。
例えば、偏差Δ(i-1,i)が偏差Δ(i+1,i+2)よりも大きい場合には、少なくとも第i火力レベルが修正対象の火力レベルとして決定され得ると共に、該第i火力レベルの火力指標値を、第i−1火力レベルについて特定した火力指標値に近づけるように該第i火力レベルの火力指標値の目標修正量が決定され得る。
また、偏差Δ(i-1,i)が、偏差Δ(i+1,i+2)よりも小さい場合には、少なくとも第i+1火力レベルが修正対象の火力レベルとして決定され得ると共に、該第i+1火力レベルの火力指標値を、第i+2火力レベルについて特定した火力指標値に近づけるように該第i+1火力レベルの火力指標値の目標修正量が決定され得る。
より具体的な例を、表1を参照して説明する。この場合、表1では、対象バーナ3の火力レベルの個数Nを例えば5個としている。そして、表1の修正必要例1は、5個の火力レベルのうち、第2火力レベルの火力指標値(=15)と第3火力レベルの火力指標値(=15)との偏差Δ(2,3)(=0)が、前記適正大小関係における所定の閾値(例えば“3”)よりも小さい値となっている場合(もしくは、前記適正大小関係における所定の範囲(例えば“3”〜“7”の範囲)から逸脱している場合)の各火力レベルの火力指標値を例示し、修正必要例2は、5個の火力レベルのうち、第3火力レベルの火力指標値(=18)が第4火力レベルの火力指標値(=16)よりも大きなものになっている場合の各火力レベルの火力指標値を例示している。
なお、表1の修正不要例は、5個の火力レベルのそれぞれの火力指標値の大小関係が前記適正大小関係を満たす標準的な関係になっている場合の各火力レベルの火力指標値を示している。
修正必要例1では、第2火力レベルの火力指標値(=15)とその1つ下の第1火力レベルの火力指標値(=5)との偏差Δ(1,2)が“10”、第3火力レベルの火力指標値(=15)とその1つ上の第4火力レベルの火力指標値(=20)との偏差Δ(3,4)が“5”であり、偏差Δ(1,2)が偏差Δ(3,4)よりも顕著に大きい。この場合、少なくとも第2火力レベルが修正対象の火力レベルとして決定され得ると共に、該第2火力レベルの火力指標値を第1火力レベルの火力指標値に近づけるように該第2火力レベルの火力指標値の目標修正量が決定され得る。例えば、第2火力レベルだけが修正対象の火力レベルとされ、該第2火力レベルの火力指標値の目標修正量が−6〜−4の範囲内の値等に決定され得る。
なお、この場合、第2火力レベルだけでなく、第3火力レベルをも修正対象として、前記適正大小関係を満たし得る範囲内で、第2火力レベル及び第3火力レベルの両方の火力指標値の目標修正量を決定することも可能である。
また、表1の修正必要例2では、第3火力レベルの火力指標値(=18)とその下の第2火力レベルの火力指標値(=10)との偏差Δ(2,3)が“8”、第4火力レベルの火力指標値(=16)とその1つ上の第5火力レベルの火力指標値(=25)との偏差Δ(4,5)が“9”で、偏差Δ(4,5)が偏差Δ(2,3)よりも大きいものの、これらの偏差Δ(2,3),Δ(4,5)の差は小さい。
この場合、例えば、第3及び第4火力レベルの両方が修正対象の火力レベルとして決定され得ると共に、該第3及び第4火力レベルのそれぞれの火力指標値を、第2火力レベルの火力指標値と第5火力レベルの火力指標値とに各々近づけるように該第3及び第4火力レベルのそれぞれの火力指標値の目標修正量が決定され得る。例えば、第3火力レベルの火力指標値の目標修正量が“−3”、第4火力レベルの火力指標値の目標修正量が+3〜+5の範囲内の値というように決定され得る。
なお、この場合、例えば第4火力レベルだけを修正対象として、前記適正大小関係を満たし得る範囲内で、該第4火力レベルの火力指標値の目標修正量を決定することも可能である。
補足すると、前記適正大小関係を満たさないものとなった第i火力レベルと第i+1火力レベルのうちの第i火力レベルが最小の第1火力レベルである場合には、第i−1火力レベルが存在しないので、例えば、第i+1火力レベル(=第2火力レベル)が修正対象の火力レベルとして決定され得る。あるいは、例えば、第i火力レベル(=第1火力レベル)における火力指標値のあらかじめ定められた下限値を、第i−1火力レベルの火力指標値とみなして、上記と同様に、修正対象の火力レベルを決定することも可能である。
また、前記適正大小関係を満たさないものとなった第i火力レベルと第i+1火力レベルのうちの第i+1火力レベルが最大の第N火力レベルである場合には、第i+2火力レベルが存在しないので、例えば、第i火力レベル(=第N−1火力レベル)が修正対象の火力レベルとして決定され得る。あるいは、例えば、第i+1火力レベル(=第N火力レベル)における火力指標値のあらかじめ定められた上限値を、第i+2火力レベルの火力指標値とみなして、上記と同様に、修正対象の火力レベルを決定することも可能である。
STEP31では、端末側火力修正処理部25aは、上記の如く修正対象の火力レベルと、火力指標値の目標修正量とを決定した後、修正対象の各火力レベルの火力指標値の目標修正量を、所定の演算式又はマップデータを用いて、該修正対象の火力レベルに対応する火力操作モータ15の動作位置の修正量に変換する。そして、端末側火力修正処理部25aは、修正対象の各火力レベルと、該火力レベルに対応する火力操作モータ15の動作位置の修正量との組を火力修正指令として加熱調理器1の制御装置18に送信する。
補足すると、修正対象の火力レベルの火力指標値の目標修正量を、火力操作モータ15の動作位置の修正量に変換することは、加熱調理器1の制御装置18で実行するようにしてもよい。
端末側火力修正処理部25aは、上記の如くSTEP30又は31の処理を実行した後、STEP32において、火力を修正(又はチェック)しようとする他の対象バーナ3が有るか否かを、携帯端末20の表示器22での表示又は音声出力により作業者に確認する。
このとき、作業者は、他の対象バーナ3が有る場合には、新たな対象バーナ3を指定する入力操作を携帯端末20に対して実行する。これに応じて、端末側火力修正処理部25aは、STEP21からの処理を新たに実行する。
また、STEP32において、他の対象バーナ3が無い場合には、作業者は、その旨を携帯端末20に入力する。このとき、端末側火力修正処理部25aは、STEP33において、火力修正モードの終了を加熱調理器1の制御装置18に通知する。これにより、端末側火力修正処理部25aによる火力修正モードの処理が終了する。なお、この場合、当該通知に加えて、火力修正モードの終了を示す報知出力を携帯端末20から作業者に対して行うようにしてもよい。本実施形態では、端末側火力修正処理部25aの処理は、以上の如く実行される。
一方、加熱調理器1の制御装置18は、本実施形態では、火力修正モードにおいて、図7のフローチャートに示す処理を本体側火力修正処理部18aにより実行する。この場合、本体側火力修正処理部18aは、STEP41において、対象バーナ3の点火及び選定火力レベルの指令を受信したか否かを、該受信が有るまで逐次判断する。
端末側火力修正処理部25aが前記STEP23の処理を実行すると、本体側火力修正処理部18aは、上記の指令を受信し、STEP41の判断結果が肯定的になる。このとき、本体側火力修正処理部18aは、STEP42において、指令された対象バーナ3を点火させる。この点火は、第1実施形態におけるSTEP12と同様に行われる。
ただし、端末側火力修正処理部25aが、対象バーナ3の今回の選定火力レベルの指令の受信前に、先行する選定火力レベルの指令を既に受信している場合には、対象バーナ3の燃焼運転が既に行われている。この場合には、STEP42では、本体側火力修正処理部18aは、対象バーナ3の燃焼運転を継続させる(対象バーナ3に対応する電磁弁13を開弁保持する)。
さらに、STEP42では、本体側火力修正処理部18aは、対象バーナ3の燃焼運転を、指令された選定火力レベルの火力で行わせるように、該対象バーナ3に対応する火力操作モータ15を駆動する。この処理は、第1実施形態におけるSTEP12と同様に行われる。
次いで、STEP43において、本体側火力修正処理部18aは、対象バーナ3の消火指令を受信したか否かを判断する。そして、この判断結果が否定的である場合には、本体側火力修正処理部18aは、STEP41からの処理を繰り返す。
端末側火力修正処理部25aが前記STEP27の処理を実行すると、本体側火力修正処理部18aは、対象バーナ3の消火指令を受信し、STEP43の判断結果が肯定的になる。このとき、本体側火力修正処理部18aは、STEP44において、対象バーナ3に対応する電磁弁13を閉弁制御することで、該対象バーナ3を消火する。
次いで、STEP45において、本体側火力修正処理部18aは、STEP45,46のそれぞれにおいて、火力修正不要の通知を受信したか否かと、火力修正指令を受信したか否かとを判断し、いずれかの判断結果が肯定的になるまで、STEP45,46の判断処理を繰り返す。
端末側火力修正処理部25aが前記STEP30の処理を実行すると、本体側火力修正処理部18aは、対象バーナ3についての火力修正不要の通知を受信し、ひいては、STEP45の判断結果が肯定的になる。この場合には、本体側火力修正処理部18aは、STEP48において、火力修正モードの終了の通知を受信したか否かを判断する。
このSTEP48の判断結果が否定的である場合には、本体側火力修正処理部18aは、STEP41からの処理を再び実行する。また、STEP48の判断結果が肯定的である場合には、本体側火力修正処理部18aは、火力修正モードの処理(火力修正処理)を終了する。
また、端末側火力修正処理部25aが前記STEP31の処理を実行すると、本体側火力修正処理部18aは、対象バーナ3の修正対象の火力レベルについての火力修正指令を受信し、ひいては、STEP46の判断結果が肯定的になる。この場合には、本体側火力修正処理部18aは、受信した火力修正指令に従って、対象バーナ3の修正対象の各火力レベルに対応する火力操作モータ15の動作位置指令データを修正し、その修正後の動作位置指令データを制御データ記憶部18bに記憶保持する。換言すれば、対象バーナ3の修正対象の各火力レベルに対応して制御データ記憶部18bに現時点で記憶保持されている火力操作モータ15の動作位置指令データを、火力修正指令に従って修正した動作位置指令データに更新する。
そして、STEP47の処理の実行後に、本体側火力修正処理部18a、前記したSTEP48の判断処理を実行する。
本実施形態では、本体側火力修正処理部18aの処理は、以上の如く実行される。なお、対象バーナ3の点火と、選定火力レベルでの燃焼運転と、対象バーナ3の消火とを作業者が、バーナ操作部7a又は7b又は7cの手動操作により行うようにしてもよい。この場合には、STEP41,42,44の処理は不要である。
以上説明した本実施形態によれば、前記した如く、加熱調理器1の制御装置18と携帯端末20の制御装置25との協働によって、火力修正処理(火力修正モードの処理)が実行される。これにより、対象バーナ3のいずれかの隣り合う火力レベルのそれぞれの実際の火力を表す火力指標値の相互の大小関係が、前記適正大小関係を満たさない場合に、該適正大小関係を満たし得る状態になるように、当該隣り合う火力レベルの少なくとも一方の火力を修正することができる。
そして、上記火力修正処理では、作業者は、火力修正用アプリケーションを起動した携帯端末20の配置と、携帯端末20に対する入力操作(対象バーナ3を指定する入力操作)とを行うことで(あるいは、これらに加えて、対象バーナ3に対応する五徳4上への調理容器Wの載置を行うことで)、加熱調理器1の制御装置18と携帯端末20の制御装置25とに火力修正処理を実行させることができるので、第1実施形態と同様に、所望の対象バーナ3の1つ以上の修正対象お火力レベルの火力を修正することを容易に行うことができる。
また、第1実施形態と同様に、専用的な撮影装置や端末機器を必要とせずに、作業者のタブレット端末、スマートフォン等の汎用的な携帯端末20を使用して火力修正処理を実行することができるので、該火力修正処理を低コスト且つ簡易な構成で実現できる。
なお、本発明は、以上説明した第1実施形態及び第2実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態を採用することもできる。以下に他の実施形態をいくつか説明する。
火力修正処理における携帯端末20と加熱調理器1の制御装置18とのそれぞれで分担する処理は、前記第1実施形態及び第2実施形態で説明した態様に限られない。例えば第1実施形態における図4のSTEP3、4の処理等を、加熱調理器1の制御装置18で実行させることも可能である。また、例えば第2実施形態における図6のSTEP24,25,28の処理等を、加熱調理器1の制御装置18で実行させることも可能である。
また、火力修正処理における加熱調理器1の対象バーナ3の点火、消火、及び所要の火力レベル(対象火力レベル又は選定火力レベル)での燃焼運転を、作業者が加熱調理器1のバーナ操作部7a又は7b又は7cの操作することにより行うようにした場合には、本発明の火力修正装置を、携帯端末20だけで構成することも可能である。
また、前記第2実施形態では、対象バーナ3の全ての火力レベル(N個の火力レベル)のそれぞれについて、対象バーナ3の燃焼運転を行って、それぞれの火力指標値を特定した。ただし、例えば、火力の大小関係が不適正なものとなっていると推定される2つの火力レベルと、その前後の一部の火力レベルとについてのみ、燃焼運転及び火力指標値の特定を行って、該火力指標値を基に、当該2つの火力レベルのうちの少なくとも一方の火力レベルに対応する火力操作モータ15の動作位置を修正することも可能である。
また、例えば、前記第1実施形態において、燃料ガスのガス圧と標準ガス圧等の所定の基準値との偏差が十分に小さいものに保たれているとみなし得るような場合には、ガス圧の検出と、該ガス圧の検出値に応じた処理とを省略してもよい。
また、例えば、加熱調理器1の上方のレンジフード等にカメラが設置されているような場合には、該カメラを本発明における撮影装置として利用することも可能である。
また、前記各実施形態では、加熱調理器1としてビルトイン型のガスコンロを例示したが、本発明における加熱調理器は、例えばテーブル型のガスコンロであってもよい。また、燃焼部(バーナ)の燃料は、燃料ガスに限らず、液体燃料であってもよい。また、加熱調理器は、燃焼部の他に、IHヒータ等の電気式の発熱部を含んでいてもよい。
1…加熱調理器(ガスコンロ)、3(3a,3b,3c)…コンロバーナ(燃焼部)、18a…本体側火力修正処理部(火力修正処理部)、20…携帯端末、21…カメラ(撮影装置)、25a…端末側火力修正処理部(火力修正処理部)。
Claims (9)
- 調理対象物を加熱する燃焼部と、該燃焼部への燃料供給量を変化させ得るように該燃焼部への燃料供給路に設けられた火力操作弁と、該火力操作弁を駆動する電動モータと、前記燃焼部の要求火力を複数の火力レベルに可変的に設定する操作を行い得る火力操作部と、前記燃焼部の燃焼運転時に前記火力操作部で設定された火力レベルに応じて規定される動作指令により前記電動モータを制御する制御装置とを備える加熱調理器において、前記複数の火力レベルのうちの1つ以上の火力レベルのそれぞれに対応する前記燃焼部の実際の火力を修正するための装置であって、
前記燃焼部の燃焼炎を所定の方向から撮影し得るように配置される撮影装置と、
前記複数の火力レベルから選定した1つ以上の火力レベルのそれぞれでの前記燃焼部の燃焼運転時に、該燃焼部の燃焼炎の撮影映像を前記撮影装置から取得すると共に、前記選定した各火力レベルに対応する該燃焼部の実際の火力が適正状態であるか否かを少なくとも前記撮影映像に基づいて判断し、当該実際の火力が適正状態でないと判断した火力レベルである修正対象火力レベルのそれぞれに対応して前記制御装置が使用する前記動作指令を修正するか、又は該動作指令の修正を前記制御装置に指令する火力修正処理部とを備えることを特徴とする加熱調理器の火力修正装置。 - 請求項1記載の火力修正装置において、
前記火力修正処理部は、前記選定した各火力レベルに対応する前記燃焼部の実際の火力が適正状態であるか否かを、少なくとも前記撮影映像における該燃焼部の燃焼炎のサイズに関する特徴量に基づいて判断するように構成されていることを特徴とする加熱調理器の火力修正装置。 - 請求項1又は2記載の加熱調理器の火力修正装置において、
前記火力修正処理部は、前記選定した各火力レベルに対応する前記燃焼部の実際の火力の推定値を表す火力指標値を、少なくとも該火力レベルに対応して取得した前記撮影映像における前記燃焼部の燃焼炎のサイズに関する特徴量に基づいて特定し、前記選定した各火力レベルに対応して特定した前記火力指標値が、該火力レベルに対応してあらかじめ定められた適正範囲から逸脱している場合に、該火力レベルに対応する実際の火力が適正状態でないと判断するように構成されていることを特徴とする加熱調理器の火力修正装置。 - 請求項3記載の加熱調理器の火力修正装置において、
前記火力修正処理部は、前記修正対象火力レベルのそれぞれに対応する前記動作指令の修正量を、該修正対象火力レベルに対応して特定した火力指標値と該修正対象火力レベルに対応する前記適正範囲内の所定値との偏差に応じて決定する機能を有するように構成されていることを特徴とする加熱調理器の火力修正装置。 - 請求項1又は2記載の加熱調理器の火力修正装置において、
前記火力修正処理部は、前記複数の火力レベルから選定した複数の火力レベルのそれぞれに対応する前記燃焼部の実際の火力の推定値を表す火力指標値を、少なくとも当該選定した複数の火力レベルのそれぞれに対応して取得した前記撮影映像における前記燃焼部の燃焼炎のサイズに関する特徴量に基づいて特定し、当該選定した複数の火力レベルのうち、互いに隣り合う2つの火力レベルにそれぞれ対応して特定した前記火力指標値の大小関係があらかじめ定められた所定の大小関係と異なる場合に、当該2つの火力レベルのうちの少なくとも一方の火力レベルに対応する実際の火力が適正状態でないと判断するように構成されていることを特徴とする加熱調理器の火力修正装置。 - 請求項5記載の加熱調理器の火力修正装置において、
前記火力修正処理部は、前記修正対象火力レベルのそれぞれに対応する前記動作指令の修正量を、前記2つの火力レベルのそれぞれに対応して特定した前記火力指標値と、該2つの火力レベルよりも小さい側及び大きい側の少なくとも一方側の1つ以上の火力レベルのそれぞれに対応して特定した前記火力指標値とに応じて決定する機能を有するように構成されていることを特徴とする加熱調理器の火力修正装置。 - 請求項3〜6のいずれか1項に記載の加熱調理器の火力修正装置において、
前記燃焼部の燃料はガスであると共に、該燃焼部に供給される燃料ガスのガス圧を検出するガス圧検出器をさらに備えており、
前記火力修正処理部は、前記選定した各火力レベルに対応する前記火力指標値を、該火力レベルに対応する前記特徴量と、該火力レベルでの前記燃焼部の燃焼運転時に前記ガス圧検出器により検出されたガス圧とに基づいて特定するように構成されていることを特徴とする加熱調理器の火力修正装置。 - 請求項3又は4記載の加熱調理器の火力修正装置において、
前記燃焼部の燃料はガスであると共に、該燃焼部に供給される燃料ガスのガス圧を検出するガス圧検出器をさらに備えており、
前記火力修正処理部は、前記選定した各火力レベルに対応する前記適正範囲を、該火力レベルでの前記燃焼部の燃焼運転時に前記ガス圧検出器により検出されたガス圧に応じて可変的に設定する機能をさらに有するように構成されていることを特徴とする加熱調理器の火力修正装置。 - 請求項1〜8のいずれか1項に記載の加熱調理器の火力修正装置において、
前記撮影装置は、前記制御装置と通信可能な携帯端末に備えられた撮影装置であり、該携帯端末は、あらかじめインストールされた所定のアプリケーションにより、前記火力修正処理部の少なくとも一部の機能が付与されていることを特徴とする加熱調理器の火力修正装置。
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JP2018147956A JP2020024055A (ja) | 2018-08-06 | 2018-08-06 | 加熱調理器の火力修正装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR102365636B1 (ko) * | 2020-11-30 | 2022-02-22 | 린나이코리아 주식회사 | 가열조리기기의 설정온도 변경에 따른 화력 제어 장치 및 방법 |
-
2018
- 2018-08-06 JP JP2018147956A patent/JP2020024055A/ja active Pending
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