JP2020023883A - レシプロ式内燃機関の吸排気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】損失をより少なくして、より高い効率で、内燃機関を機能させる。【解決手段】吸気ポートには、吸気バルブが設けられている。掃気ポートには、掃気バルブが設けられている。排気ポートには、排気バルブが設けられている。吸気バルブ、掃気バルブおよび排気バルブのそれぞれは、円筒状バルブおよび円柱状バルブとからなる。円筒状バルブは、中空の円筒状に形成されている。円筒状バルブの側面にはバルブ孔が設けられている。円柱状バルブは、円柱状に形成されている。円柱状バルブには、対向する側面を連通するバルブ孔が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明はレシプロ式内燃機関の吸排気装置に関し、特に、任意にタイミングで吸気、排気および掃気できるようにしたレシプロ式内燃機関の吸排気装置に関する。
一般的なレシプロ式内燃機関の吸排気装置は、この内燃機関のシリンダヘッドの吸気ポートに設けられた1つまたは2つ以上の吸気バルブと、そのシリンダヘッドに設けられた1つまたは2つ以上の排気バルブにより構成される。吸気バルブおよび排気バルブは、その内燃機関のクランクシャフトとチェーン、タイミングベルトまたはギヤーを介して連結されたカムシャフトに取り付けられたカムとにより動作される。吸気バルブは、回転するインテークカムシャフトに設けられているインテークカムにより押圧されて吸気ポート間を往復して開閉される。排気バルブは、回転するエキゾーストカムシャフトに設けられているエキゾーストカムにより押圧されて排気ポート間を往復して開閉される。
4サイクル(4ストローク(4ストローク1サイクル))のレシプロ式内燃機関において、吸排気バルブは、各行程に応じ開弁、閉弁させられる。吸気行程では吸気バルブのみがインテークカムにより開かれ、各気筒の燃焼室に吸気系統から混合気または空気が吸気される。圧縮行程では吸気バルブおよび排気バルブが閉じられ、各気筒の燃焼室で混合気または空気が圧縮される。爆発行程では各気筒の燃焼室で圧縮された混合気に点火プラグにより着火されるかまたは混合気が自然発火して、爆発し燃焼ガスとなりピストンを押し下げることで、クランクシャフトに回転力が発生する。排気行程では排気バルブのみがエキゾーストカムにより開かれ、燃焼ガスが燃焼室から排気系統に排気される。
一般的に4サイクルのレシプロ式内燃機関では、膨張比を上げるほど熱効率は向上する。しかし、高すぎる圧縮比は、ガソリンエンジンではノッキングを発生させ、ディーゼルエンジンでも高い燃焼圧に耐えるための機械的な強度を高くしなければならない。また、ミラーサイクルでは、吸気行程においてバルブの閉じるタイミングを、通常のオットーサイクル内燃機関の場合よりも進ませる、または遅らせるように設定することで、吸気の充填効率を低くすることによって実質的な圧縮比を低く抑えて前述の課題を解消し、高い効率と安定した燃焼を同時に得ている。手法としては前述のように吸気バルブの早閉じと遅閉じがあるがそれぞれに長所および短所がある。これらは当該内燃機関の機構や負荷、回転数によっても異なってくるため一概にどちらが優れているかは言えない。単純にポンピングロスやフリクションロスだけを考慮した場合はどちらかが優れているという事もあるが、代わりに燃焼状態が劣る事もあり総合的に考える必要がある。
また、一般的なオットーサイクル機関におけるミラーサイクル化では既存のエンジンより作用角の広い吸気カムを用いる事での遅閉じが一般的で、これに加えて可変バルブタイミング機構による位相変化で吸気閉じのタイミングを調整している。この機構を利用することで有効圧縮比を負荷や回転数に合わせ、ある程度変化させる事ができ、ミラーサイクル化した場合のデメリットはバルブタイミングが固定されていた場合より少なくなり、利用しやすくなった。その他、可変バルブタイミング機構以外にもカム切り替え機構によるカム作用角変更を併用するケースもある。また、ミラーサイクルやアトキンソンサイクルを特に謳っていない一般的なオットーサイクル機関であっても、カム位相最遅角時の吸気閉じ時期を遅めに設定する事で一定領域においてポンピングロス低減を主目的とした遅閉じミラーサイクル運転を行なっている場合もある。ただし、最遅角時の吸気閉じ時期が遅くなるにつれ始動性が悪化するため限度がある。
一般的なレシプロ式内燃機関の吸気行程においては、吸気バルブ(ポペットバルブ)の傘状の部分が内燃機関の吸気ポートから燃焼室内に突出するので、吸気ポートより燃焼室に吸気される混合気または空気の流れに抵抗が生じる。すなわち、吸気バルブが存在することにより、吸気行程で、ポンピングロスが発生し、当該内燃機関の出力、燃費の向上に悪影響を及ぼす。さらに、一般的なレシプロ式内燃機関における吸排気装置では、内燃機関の高回転時に、燃焼室内の混合気と排気ガスの交換が不十分となるため、給気バルブおよび排気バルブの開弁を同時に行うオーバーラップ時間が設けられている。これにより燃焼室内に排気ガスが残留したり、吸気された混合気または空気および燃料が排気バルブを介して燃焼室から排気系統に流失したりするため内燃機関の燃焼効率が低下して出力の低下を招き、燃費の悪化を招いている。
また、一般的なレシプロ式内燃機関では、吸気のバルブおよび排気のバルブは、弁ばねまたは圧搾空気の反発力を利用して閉じられ、インテークカムまたはエキゾーストカムの押圧により開かれる。上述の通り、カムシャフトに設けられているカムは、クランクシャフトの回転力がチェーン、タイミングベルトまたはギヤーによって伝達されることで回転させられるが、内燃機関の出力は、トルクとそのときの回転数とにより決まるので、より高回転で内燃機関を機能させるためには、より反発力の強い弁ばねまたはより高圧な圧搾空気で吸気のバルブおよび排気のバルブを閉じる必要があり、より反発力の強い弁ばねまたはより強い圧搾空気の反発力に打ち勝って吸気のバルブおよび排気のバルブを開くために多大な当該内燃機関の出力が消費されてしまう。
また、上述の通り、より高回転で内燃機関を運転し、より高い出力を得る場合、吸気のバルブおよび排気のバルブの閉弁動作が弁ばねの反発力または圧搾空気により行われている点より、高速での繰り返し動作に伴い機械的、物理的限界が有ると同時に、フリクションロス、パルブジャンプ、バルブバウンス、バルブサージなどの異常動作が発生し、バルブの折損を誘発する。また、より反発力の強い弁ばねまたはより高圧の圧搾空気の反発力に反発して開弁を行うため、インテークカム、エキゾーストカムの磨耗、磨耗時の調整、信頼性にも大きな影響を及ぼす。
例えば、バルブ本体と、概本体に設けられてなり燃焼室と吸気又は排気通路とを連通接続するポートとから構成されたロータリーバルブを吸排気通路の各々のバルブ収納部にスリーブを介して回転可能に設けてなるロータリーバルブ装置において、上記バルブ本体およびスリーブがセラミック材にて形成された内燃機関のロータリーバルブ装置も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭63−55311号公報
しかしながら、上述のように、従来の一般的なレシプロ式内燃機関の吸気行程においては、吸気バルブの傘状の部分によって、燃焼室に吸気される混合気または空気の流れに抵抗が生じる。すなわち、吸気行程で、吸気バルブにより、ポンピングロスが発生し、内燃機関の出力、燃費の向上に悪影響を及ぼしている。さらに、給気バルブおよび排気バルブの開弁を同時に行うオーバーラップ時間が設けられているので、燃焼室内に排気ガスが残留したり、吸気された混合気または空気および燃料が排気バルブを介して燃焼室から排気系統に流失したりするため内燃機関の燃焼効率が低下し出力の低下を招き、また燃費の悪化を招いている。
また、一般的なレシプロ式内燃機関では給気バルブおよび排気バルブは、チェーン、タイミングベルトまたはギヤーによって伝達されるクランクシャフトの回転力で開かれるので、より高回転で機能させるために弁ばねの反発力や圧搾空気の反発力が強くなるほど、より多くの当該内燃機関の出力が消費される。
また、上述の通り、より高回転で内燃機関を機能させ、より高い出力を得る場合、給気バルブおよび排気バルブの閉弁動作が弁ばねの反発力により行われている点より、高回転での繰り返し動作に伴い機械的、物理的限界が有ると同時に、フリクションロス、パルブジャンプ、バルブバウンス、バルブサージなど異常動作が発生し、バルブの折損を誘発する。また、より高い弁ばね、圧搾空気の発生力に反発して開弁を行うため、インテークカム、エキゾーストカムの磨耗、磨耗時の調整、信頼性にも大きな影響を及ぼしている。
上述の様に可変バルブタイミング機構の発展によりオットーサイクルエンジンにおいてもミラーサイクル領域を作り出す事を可能となったが、これは逆にミラーサイクルエンジンをオットーサイクルで稼働させる事も可能としている。しかし高膨張比のミラーサイクルエンジンをオットーサイクルで稼働する場合、高圧縮比によるノッキングが課題となるため様々な手法で耐ノック性を高める必要がある。現在では作動角が広く制御性に優れた電動式の可変バルブタイミング機構の普及によりミラーサイクルとオットーサイクルを状況にあわせ緻密に制御する内燃機関が増えている。それらは高膨張比の内燃機関ながら過給器に頼らずとも同排気量のオットーサイクルエンジンと同等の出力を可能とし両方のサイクルを用いるという点ではミラー/オットーサイクルの可変エンジンともいえるが煩雑な機構、複雑な制御が要求されている、又各機構の各種損失も大きく最大熱効率も40%前後とより一層の高効率化の実現が課題である。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、損失をより少なくして、より高い効率で、内燃機関を機能させることができるようにするものである。
本発明の一側面のレシプロ式内燃機関の吸排気装置は、底面が円形である円柱状であって、シリンダヘッドの吸気ポートの径より大きい径の円柱状に外形が形成され、底面が円形の円柱状の空洞であって、外形の円柱の直線状の第1の中心軸と同軸の円柱状の空洞が内部に形成され、第1の中心軸に対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ断面形状の第1の孔がそれぞれ設けられ、第1の中心軸が吸気ポートの延伸する向きに交差するように吸気ポートに回転自在に設けられ、吸気ポートに対する所定の角度位置で第1の孔が吸気ポートに開く中空円筒状の第1の弁と、第1の弁の空洞の径に対応する径の円形の底面の円柱状に外形が形成され、外形の円柱の直線状の第2の中心軸に対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ形状で開口して開口を連通している第2の孔が設けられ、第1の弁の空洞に回転自在に挿入され、第1の弁に対する所定の角度位置で第2の孔が第1の孔と連通する円柱状の第2の弁と、底面が円形である円柱状であって、シリンダヘッドの排気ポートの径より大きい径の円柱状に外形が形成され、底面が円形の円柱状の空洞であって、外形の円柱の直線状の第3の中心軸と同軸の円柱状の空洞が内部に形成され、第3の中心軸に対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ断面形状の第3の孔がそれぞれ設けられ、第3の中心軸が排気ポートの延伸する向きに交差するように排気ポートに回転自在に設けられ、排気ポートに対する所定の角度位置で第3の孔が排気ポートに開く中空円筒状の第3の弁と、第3の弁の空洞の径に対応する径の円形の底面の円柱状に外形が形成され、外形の円柱の直線状の第4の中心軸に対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ形状で開口して開口を連通している第4の孔が設けられ、第3の弁の空洞に回転自在に挿入され、第3の弁に対する所定の角度位置で第4の孔が第3の孔と連通する円柱状の第4の弁と、底面が円形である円柱状であって、シリンダヘッドの掃気ポートの径より大きい径の円柱状に外形が形成され、底面が円形の円柱状の空洞であって、外形の円柱の直線状の第5の中心軸と同軸の円柱状の空洞が内部に形成され、第5の中心軸に対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ断面形状の第5の孔がそれぞれ設けられ、第5の中心軸が掃気ポートの延伸する向きに交差するように掃気ポートに回転自在に設けられ、掃気ポートに対する所定の角度位置で第5の孔が掃気ポートに開く中空円筒状の第5の弁と、第5の弁の空洞の径に対応する径の円形の底面の円柱状に外形が形成され、外形の円柱の直線状の第6の中心軸に対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ形状で開口して開口を連通している第6の孔が設けられ、第5の弁の空洞に回転自在に挿入され、第5の弁に対する所定の角度位置で第6の孔が第5の孔と連通する円柱状の第6の弁とを備える。
第1の弁、第3の弁および第5の弁を、互いに平行に配置することができる。
第5の弁を、第1の弁および第3の弁の間に配置することができる。
第1の弁を回転駆動する第1の回転駆動部と、第2の弁を回転駆動する第2の回転駆動部と、第3の弁を回転駆動する第3の回転駆動部と、第4の弁を回転駆動する第4の回転駆動部と、第5の弁を回転駆動する第5の回転駆動部と、第6の弁を回転駆動する第6の回転駆動部とをさらに設けることができる。
第1の弁を第1の中心軸に沿った方向に変位させる第1の変位部と、第2の弁を第2の中心軸に沿った方向に変位させる第2の変位部と、第3の弁を第3の中心軸に沿った方向に変位させる第3の変位部と、第4の弁を第4の中心軸に沿った方向に変位させる第4の変位部と、第5の弁を第5の中心軸に沿った方向に変位させる第5の変位部と、第6の弁を第6の中心軸に沿った方向に変位させる第6の変位部とをさらに設けることができる。
第1の弁、第3の弁または第5の弁のいずれかに、第1の中心軸、第3の中心軸または第5の中心軸のいずれかに対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ断面形状の第7の孔をそれぞれ設けることができる。
第2の弁、第4の弁または第6の弁のいずれかに、第2の中心軸、第4の中心軸または第6の中心軸のいずれか対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ形状で開口して開口を連通している第8の孔を設けることができる。
第1の弁乃至第6の弁を、それぞれ、直線状に配置されている複数のシリンダに対して1つ設けることができる。
第1の弁乃至第6の弁を、それぞれ、1つのシリンダに対して1つ設けることができる。
以上のように、本発明によれば、損失をより少なくして、より高い効率で、内燃機関を機能させることができるようになる。
レシプロ式内燃機関11の構成の例を示す断面図である。 吸気バルブ42、掃気バルブ44および排気バルブ46の配置の例を示す図である。 回転駆動部の配置の例を示す図である。 円筒状バルブ51および円柱状バルブ52の構成の例を示す図である。 円筒状バルブ51および円柱状バルブ52の構成の他の例を示す図である。 吸気バルブ42の円筒状バルブ51および円柱状バルブ52の構成のさらに他の例を示す図である。 吸気バルブ42、掃気バルブ44および排気バルブ46の配置の例を示す図である。 回転駆動部の配置の例を示す図である。 6ストロークで機能する場合のレシプロ式内燃機関11の動作を説明する図である。 6ストロークで機能する場合のレシプロ式内燃機関11の動作を説明する図である。 6ストロークで機能する場合のレシプロ式内燃機関11の動作を説明する図である。 6ストロークで機能する場合のレシプロ式内燃機関11の動作を説明する図である。 6ストロークで機能する場合のレシプロ式内燃機関11の動作を説明する図である。 6ストロークで機能する場合のレシプロ式内燃機関11の動作を説明する図である。 6ストロークで機能する場合のレシプロ式内燃機関11の動作を説明する図である。 6ストロークで機能する場合のレシプロ式内燃機関11の動作を説明する図である。 6ストロークで機能する場合のレシプロ式内燃機関11の動作を説明する図である。 6ストロークで機能する場合のレシプロ式内燃機関11の動作を説明する図である。 6ストロークで機能する場合のレシプロ式内燃機関11の動作を説明する図である。 6ストロークで機能する場合のレシプロ式内燃機関11の動作を説明する図である。 6ストロークで機能する場合のレシプロ式内燃機関11の動作を説明する図である。 4ストロークで機能する場合のレシプロ式内燃機関11の動作を説明する図である。 4ストロークで機能する場合のレシプロ式内燃機関11の動作を説明する図である。 4ストロークで機能する場合のレシプロ式内燃機関11の動作を説明する図である。 4ストロークで機能する場合のレシプロ式内燃機関11の動作を説明する図である。 4ストロークで機能する場合のレシプロ式内燃機関11の動作を説明する図である。 4ストロークで機能する場合のレシプロ式内燃機関11の動作を説明する図である。 4ストロークで機能する場合のレシプロ式内燃機関11の動作を説明する図である。 4ストロークで機能する場合のレシプロ式内燃機関11の動作を説明する図である。 4ストロークで機能する場合のレシプロ式内燃機関11の動作を説明する図である。 クランクシャフト201の角度位置に対して吸気バルブ42が開く範囲を説明する図である。 クランクシャフト201の角度位置に対して吸気バルブ42が開く範囲および吸気バルブ42の開度を説明する図である。 クランクシャフト201の角度位置に対して吸気バルブ42が開く範囲および吸気バルブ42の開度を説明する図である。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の一側面のレシプロ式内燃機関の吸排気装置は、底面が円形である円柱状であって、シリンダヘッドの吸気ポートの径より大きい径の円柱状に外形が形成され、底面が円形の円柱状の空洞であって、外形の円柱の直線状の第1の中心軸と同軸の円柱状の空洞が内部に形成され、第1の中心軸に対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ断面形状の第1の孔がそれぞれ設けられ、第1の中心軸が吸気ポートの延伸する向きに交差するように吸気ポートに回転自在に設けられ、吸気ポートに対する所定の角度位置で第1の孔が吸気ポートに開く中空円筒状の第1の弁(例えば、図1の円筒状バルブ51)と、第1の弁の空洞の径に対応する径の円形の底面の円柱状に外形が形成され、外形の円柱の直線状の第2の中心軸に対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ形状で開口して開口を連通している第2の孔が設けられ、第1の弁の空洞に回転自在に挿入され、第1の弁に対する所定の角度位置で第2の孔が第1の孔と連通する円柱状の第2の弁(例えば、図1の円柱状バルブ52)と、底面が円形である円柱状であって、シリンダヘッドの排気ポートの径より大きい径の円柱状に外形が形成され、底面が円形の円柱状の空洞であって、外形の円柱の直線状の第3の中心軸と同軸の円柱状の空洞が内部に形成され、第3の中心軸に対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ断面形状の第3の孔がそれぞれ設けられ、第3の中心軸が排気ポートの延伸する向きに交差するように排気ポートに回転自在に設けられ、排気ポートに対する所定の角度位置で第3の孔が排気ポートに開く中空円筒状の第3の弁(例えば、図1の円筒状バルブ55)と、第3の弁の空洞の径に対応する径の円形の底面の円柱状に外形が形成され、外形の円柱の直線状の第4の中心軸に対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ形状で開口して開口を連通している第4の孔が設けられ、第3の弁の空洞に回転自在に挿入され、第3の弁に対する所定の角度位置で第4の孔が第3の孔と連通する円柱状の第4の弁(例えば、図1の円柱状バルブ56)と、底面が円形である円柱状であって、シリンダヘッドの掃気ポートの径より大きい径の円柱状に外形が形成され、底面が円形の円柱状の空洞であって、外形の円柱の直線状の第5の中心軸と同軸の円柱状の空洞が内部に形成され、第5の中心軸に対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ断面形状の第5の孔がそれぞれ設けられ、第5の中心軸が掃気ポートの延伸する向きに交差するように掃気ポートに回転自在に設けられ、掃気ポートに対する所定の角度位置で第5の孔が掃気ポートに開く中空円筒状の第5の弁(例えば、図1の円筒状バルブ53)と、第5の弁の空洞の径に対応する径の円形の底面の円柱状に外形が形成され、外形の円柱の直線状の第6の中心軸に対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ形状で開口して開口を連通している第6の孔が設けられ、第5の弁の空洞に回転自在に挿入され、第5の弁に対する所定の角度位置で第6の孔が第5の孔と連通する円柱状の第6の弁(例えば、図1の円柱状バルブ54)とを備える。
まず、本発明の一実施の形態の概要について説明する。
従来、シリンダとピストンが装置されたレシプロ式内燃機関において、可変バルブタイミング機構による位相変化で吸気閉じのタイミングを調整し、有効圧縮比を負荷や回転数に合わせ、ある程度変化させる事が可能となり、ミラーサイクル化した場合のデメリットはバルブタイミングが固定されていた時代より減少し、利用しやすくなった。その他、可変バルブタイミング機構以外にもカム切り替え機構によるカム作用角変更を併用し、カム位相最遅角時の吸気閉じ時期を遅めに設定することで、一定領域でポンピングロス低減を主目的とした遅閉じミラーサイクル運転を行なっている場合もある。ただし、最遅角時の吸気閉じ時期が遅くなるにつれ始動性が悪化するため、限度がある。これに対応するため中間ロック機構を設け一定以上のミラーサイクルとオットーサイクルを両立させる努力がなされているが、
1)始動性の問題
2)高膨張比のミラーサイクルエンジンをオットーサイクルで稼働するため、高圧縮比によるノッキング発生の問題
3)出力、トルクが排気量に比して低い
等の問題は解消されていない。
これらを改善する手段として電動式の可変バルブタイミング機構などが考案されているが、より高効率化が要求されている。また、異なった課題としては、
1)フリクションロスの軽減
2)バルブジャンプ、バルブバウンスの回避
3)バルブタイミング、バルブオーバーラップ、バルブの開閉の任意性
4)バルブ挟み角の任意性
5)吸気・排気を任意に調整(吸気量、排気量、流速、スワール、ダンブル、スキッシュ、等)
6)出力の向上、軽量化、小型化、耐久性・信頼性の向上、燃費の向上、保守の簡易化
等が挙げられる。
そこで、本発明において、各シリンダヘッド若しくはシリンダまたはその双方の任意の場所に吸気ポート、排気ポート、及び第3の掃気吸入・掃気排気ポートを設け、吸気ポート、排気ポート、及び第3の掃気吸入・掃気排気ポートにシリンダ内部圧力を保持出来る構造の円筒軸に、円形、角形または異型断面の貫通孔が設けられた円筒型回転式吸排気バルブを吸気ポート、排気ポート、掃気吸入・掃気排気ポートに設置する。円筒型回転式吸排気バルブである円筒(以下、メイン円筒とも称する)内部には更なる円筒(以下、サブ円筒とうも称する)を設置する。サブ円筒には円形、角形または異型断面の貫通穴を設ける。このような、多重構造式筒型回転式吸排気バルブを吸気ポート、排気ポート、掃気吸入・掃気排気ポートに設置する。シリンダヘッド若しくはシリンダまたはその双方の吸排気ポート、掃気吸入・掃気排気ポートと円筒型回転式吸排気バルブ、及び多重構造式筒型回転式吸排気バルブ、およびメイン円筒内部に設置されたサブ円筒の貫通穴が合致する事により任意の連通条件を設定する。流体がシリンダより外部に、また、外部よりシリンダ内に移動出来る構造とされる。円筒型回転式吸排気バルブ、および、多重構造式筒型回転式吸排気バルブのメイン円筒はシリンダ内のピストンの交互移動の運動に同調・調整制御される様にピストンと連結されたクランクシャフトより回転力を伝えられる構造、または電動機、磁界発生装置による反発・吸引、圧電素子による電気・機械的動作、流体等を原動力とする回転装置など物性の移動、及び回転を促す手段を持って、移動・回転すると同時に、同期・制御される構造とされる。
また、メイン円筒の内部に設置されたサブ円筒は吸排気の制御をおこなうため、円筒の双回転方向に対し摺動が可能と同時に、円筒軸の長手方向に対しても揺動が可能であり、その摺動、および揺動の制御は内燃機関の制御を司る電子制御装置よりの指令により、電動機、磁界発生装置による反発・吸引、圧電素子による電気・機械的動作、流体等を原動力とする回転装置、及び電磁ソレノイド等、物性の移動を促す手段を持って制御される。また、メイン円筒に設置された吸排気ポートとサブ円筒の貫通穴の位置関係により、流体の移動開始のタイミング、終了のタイミング、流速、回流、その他必要に応じた燃焼条件の設定が任意となり、バルブタイミング、バルブオーバーラップ、バルブの開閉の任意性および、出力の向上、軽量化、小型化、耐久性・信頼性の向上、燃費の向上、保守の簡易化を可能とする。
また、上記に定義の多重構造式筒型回転式吸排気バルブにおいては、多重構造式筒型回転式吸排気バルブの内部に設置された貫通穴を設備された円筒をメイン円筒とし、その外側に装置された中空円筒をサブとすることも可能である。その場合は内部の円筒が当該内燃機関のシリンダ内のピストンの交互移動の運動に同調・調整制御される様ピストンと連結されたクランクシャフトより回転力を伝えられる構造、乃至、電動機、磁界発生装置による反発・吸引、圧電素子による電気・機械的動作、流体等を原動力とする回転装置など物性の移動を促す手段を持って、回転すると同時に、同期・制御される構造とする。同時に、この場合のサブ円筒は吸排気の制御をおこなうため、円筒の双回転方向に対し摺動が可能とし、円筒軸の長手方向に対しても揺動が可能であり、その制御は内燃機関の制御を司る電子制御装置よりの指令により電動機、磁界発生装置による反発・吸引、圧電素子による電気・機械的動作、流体等を原動力とする回転装置、及び電磁ソレノイド等、物性の移動を促す手段を持って制御される。
このように、この発明は、シリンダヘッド若しくはシリンダまたはその双方に2本、ないし2本以上の円筒型回転式バルブまたは多重構造式筒型回転式バルブが装置され、シリンダヘッド若しくはシリンダまたはその双方に形成された吸排気ポートのそれぞれの開口部と対向する位置に吸排気孔が形成された円筒型回転式バルブ、ないし多重構造式筒型回転式吸排気バルブが回転自在に支持され、シリンダヘッド若しくはシリンダまたはその双方に形成された吸排気ポートと、この円筒型回転式バルブ、ないし多重構造式筒型回転式バルブの吸排気孔との連通が当該円筒型回転式バルブ、ないし多重構造式筒型回転式吸排気バルブが駆動装置により回転されることを特徴とする。
この発明の円筒型回転式吸排気バルブまたは多重構造式筒型回転式吸排気バルブの回転駆動装置は、内燃機関の運転状態に応じ本円筒型回転式吸排気バルブまたは多重構造式筒型回転式吸排気バルブの回転角速度を変化させる回転角速度制御手段を備え、シリンダヘッド若しくはシリンダまたはその双方に形成された吸気ポートと本円筒型回転式吸排気バルブの吸気孔および多重構造式筒型回転式吸排気バルブの吸気孔との連通開始から連通終了までの双方のタイミングを任意に且つ、連続的に制御し、またシリンダヘッド、若しくはシリンダまたはその双方に形成された排気ポートと本円筒型回転式吸排気バルブの排気孔または多重構造式筒型回転式吸排気バルブの排気孔との連通開始から連通終了までの双方のタイミングを任意に且つ、連続的に制御し、これにより内燃機関の回転数に応じ、体積効率の向上が図れ、ポンピングロスの低減、すなわち、出力の増加、燃費の向上が図れる。
また、本発明のメイン円筒およびサブ円筒から形成された多重構造式筒型回転式吸排気バルブにおいては、当該内燃機関の運転状態に応じ、本多重構造式筒型回転式吸排気バルブの回転角速度を変化させる回転角速度制御手段に加え、さらに、当該内燃機関の運転状況に応じメイン円筒バルブおよびサブ円筒バルブをシリンダの長手方向に任意に移動させることで、吸気時の吸気連通面積、および排気時の排気連通面積の制御をより効果的に行い、内燃機関の体積効率の向上、ポンピングロスの低減、出力の増加、燃費の向上、などを、より一層向上させることが可能である。
また、上記の通り、吸排気の連通面積が任意に制御できることで、従来の内燃機関の吸排気装置のように、内燃機関の燃焼室への吸入空気量が少吸入空気量である場合、吸気バルブにより大きな負圧が発生しないので、内燃機関の軽負荷時におけるポンピングロスを軽減できる。また、吸気連通時間または排気連通時間を長くした状態で吸気連通面積、または排気連通面積を最小化することで、内燃機関への燃焼室への吸入空気量が微小の場合でも、当該内燃機関の燃焼室内のスワールのコントロールが容易となり、従来の吸排気装置では困難であった内燃機関の極軽負荷時に安定した燃焼を実現できる。すなわち燃焼室内の空燃比を大きくしても安定燃焼が可能となり、燃費を向上させることが可能である。
本発明においては第3の独立、且つ任意に連通を実行可能とする掃気吸入・掃気排気用円筒型回転式吸排気バルブである多重構造式筒型回転式吸排気バルブが具備されており、オットーサイクル時の高膨張比のミラーサイクルを実現可能と同時に6サイクルエンジンにおいては掃気吸入・掃気排気のうちの一方の掃気排気を司る事で廃棄ガス処理装置への悪影響を回避し、高熱効率化よって著しい、燃費の向上が可能となる。
本発明においては、レシプロ式内燃機関のオットーサイクル時の運転状態に応じて、吸排気バルブの、連通開始のタイミング、連通終了のタイミング、連通面積、連通時間、を任意に制御できることにより当該内燃機関の出力の増加、燃費の向上が可能となる。
この発明に係る円筒型回転式吸排気バルブまたは多重構造式筒型回転式吸排気バルブはレシプロ式内燃機関の燃焼室の任意の位置に設置可能で流体の吸気、排気時に燃焼室内部に突起する部分が存在しない点より、シリンダヘッドの内部形状、ピストンヘッド部の形状の設定に受ける制約が極めて少なく、給排気の流体の流れを効果的に制御可能と成り、因って内燃機関の出力、燃費の向上を図る事が可能である。
上記の通り燃焼室内部に給排気バルブが突出しない構造により、燃焼室の天井部は従来の内燃機関の天井部と比較して、特に限定されるものではなく、平面、球形または台形などいずれの形状であっても良い。またピストンヘッドの形状も特に限定されるものではなく、シリンダヘッドの形状は、流速、スワール、ダンブル、スキッシュなどの効果または有効性などを考慮し任意に設定できる。
インテークカムシャフトとそれにより駆動されるインテークカムおよびエキゾーストカムシャフトとそれにより駆動されるエキゾーストカムが不要であることにより、吸排気バルブのカムシャフトを介し吸排気カムを動作させ吸排気バルブが吸排気ポートの間を往復してバルブ開閉を行うことが不要となり、当該内燃機関のエネルギーロスが低減される。
カムシャフト、カム、カムにより作動されるバルブ、バルブを復帰させる弁ばねなどの機械的動作部が省略できることにより、機構の簡略化、軽量化、内燃機関本体の小型化、因って省エネ化が容易となる。
吸排気バルブの、連通開始のタイミング、連通終了のタイミング、連通面積、連通時間、の制御を行うための複雑な機構を省略できるため、コストパーフォーマンスの向上、保守点検の簡素化が容易となる。
既存の技術においては混合気の酸素濃度を低下させるためEGR(Exhaust Gas Recirculation)(排気還流)を導入しNOx(窒素酸化物)の抑制効果を得る事が一般的で有るが、より効率的な手段として高圧EGRと低圧EGRの併用がなされている。特にターボチャージャーまたはスーパーチャージャーなどで過給が行われるレシプロ式内燃機関の高圧EGRに於いては、インテークマニホールド内等、過給器より後方で吸気に合流させる仕組みとなり当該内燃機関の低回転、かつ高負荷時では吸気圧力が排気圧力と同等、または吸気圧力の方が高くなり、この領域ではEGR量が十分に確保出来ず、NOxの抑制効果を十分得られない事が著名である。これに対し通常の吸排気バルブ以外にも単独で独立した、バルブを1つ、ないし複数個、同一シリンダ、ないし燃焼室に設置、すなわち第3番目のバルブを設置し、このバルブの開閉を適宜制御し排気ガスの高圧ガスのみ、すなわち排気バルブ開弁直前、直後などのタイミングで高圧排気ガスを還流させる事によりインテークマニホールド内に高圧排気ガスを導入する事が可能となり、因って、効果的に高圧EGRを実行しNOxの抑制が可能である。
また、通常の吸排気バルブ以外にも単独で独立した、吸排気バルブを1つ、ないし複数個同一シリンダおよび燃焼室に設置する事が容易に可能となり、一般的なレシプロ式内燃機関の根本的形態と異なった内燃機関の設計が可能となる。すなわち異なった概念により存在する内燃機関、4サイクルエンジン、6サイクルエンジンなどを任意、且つ連続的に接合、実行する事により内燃機関に要求される特性、出力などをその運転状況の必要に応じ対応させることが可能となる。
ここで、以下に説明するレシプロ式内燃機関の給排気装置は、航空機、船舶、車両、などの運搬、移動手段に搭載される内燃機関、および発電機、圧縮機など、産業用動力源として使用される内燃機関の吸排気装置である。レシプロ式内燃機関は、ガソリン、ディーゼル、ガス、水素などを単一または複合的に燃料として使用する、4サイクルエンジン、6サイクルエンジン、および4サイクル(4ストローク1サイクル)と6サイクル(6ストローク1サイクル)との各内燃機関の混種に関するものである。
以下、図1乃至図32を参照して、本発明の実施の形態のレシプロ式内燃機関の吸排気装置について説明する。
まず、図1を参照して、一実施の形態のレシプロ式内燃機関の吸排気装置について説明する。
図1は、レシプロ式内燃機関11の構成の例を示す断面図である。レシプロ式内燃機関11は、ガソリンである燃料を燃焼して動力を出力する。例えば、レシプロ式内燃機関11は、動作中に4ストローク(4サイクル)および6ストローク(6サイクル)を任意に切り替えて、燃料であるガソリンを燃焼して動力を出力する。
レシプロ式内燃機関11は、シリンダヘッド21、シリンダブロック22、ピストン23、コネクティングロッド24および点火プラグ25を含み構成される。シリンダヘッド21は、シリンダブロック22に固定され、シリンダブロック22に形成されているシリンダ31を、ピストン23と共に閉じて、燃焼室を形成する。シリンダブロック22には、円筒状の空洞であるシリンダ31が形成されている。シリンダブロック22は、シリンダ31内を往復するピストン23を支えて、ガソリンの混合気が燃焼して生じる燃焼ガスを閉じ込めて、燃焼ガスが膨張することで生じる力をピストン23のヘッドに伝達させる。ピストン23は、シリンダ31を、シリンダブロック22と共に密封する。ピストン23は、燃焼ガスが膨張することで生じた力をピストン23のヘッドで受けて、コネクティングロッド24を介して、図示せぬクランクシャフトに伝達する。コネクティングロッド24は、ピストン23と図示せぬクランクシャフトとを接続する。点火プラグ25は、燃焼室で圧縮されたガソリンと大気とが混合された混合気に点火する。
シリンダヘッド21には、吸気ポート41、掃気ポート43および排気ポート45が形成されている。吸気ポート41、掃気ポート43および排気ポート45は、それぞれ、外部と燃焼室とを連通する経路である。吸気ポート41は、気化器または燃料噴射装置などで生成された混合気または空気を、燃焼室内に送り込む。掃気ポート43は、掃気(空気)を外部から燃焼室に吸入するか、または掃気を燃焼室から外部に排気する。例えば、掃気ポート43は、吸気ポート41の入り口側に接続されている。排気ポート45は、燃焼室で燃焼された燃焼ガスを外部に排気する。
吸気ポート41には、吸気バルブ42が設けられている。吸気バルブ42は、吸気ポート41を閉じるか、または開く。吸気バルブ42が開いている場合、吸気ポート41を通じて、ガソリンと空気との混合気または空気が外部から燃焼室に流れる。吸気バルブ42は、円柱状に形成され、吸気ポート41に回転自在に設けられている。吸気バルブ42の外形径は、吸気ポート41の径より大きくされている。
吸気バルブ42は、円筒状バルブ51および円柱状バルブ52とからなる。円筒状バルブ51は、中空の円筒状に形成されている。円筒状バルブ51は、吸気ポート41に回転自在に装着されている。円筒状バルブ51は、円筒状バルブ51の長手方向に変位可能に吸気ポート41に装着されている。円筒状バルブ51の側面には、バルブ孔61−1乃至61−4が形成されている。バルブ孔61−1乃至61−4は、円筒状バルブ51の側面の外側と内側の中空部分とをつなげるように開口されている。
円柱状バルブ52は、円柱状に形成されている。円柱状バルブ52は、円筒状バルブ51の内側に回転自在に装着されている。円柱状バルブ52は、円柱状バルブ52の長手方向に変位可能に円筒状バルブ51に装着されている。円柱状バルブ52には、対向する側面を連通するバルブ孔62が形成されている。言い換えると、バルブ孔62は、円柱状バルブ52の対向する側面をつなげるように開けられている。
吸気ポート41と、円筒状バルブ51のバルブ孔61−1乃至61−4のいずれかと、円柱状バルブ52のバルブ孔62とが連通した場合、吸気ポート41は開き、吸気ポート41と、円筒状バルブ51のバルブ孔61−1乃至61−4のいずれもと、円柱状バルブ52のバルブ孔62とが連通しない場合、吸気ポート41は閉じられる。
より詳細には、円筒状バルブ51の外形は、底面が円形である円柱状であって、シリンダヘッド21の吸気ポート41の径より大きい径の円柱状に形成されている。円筒状バルブ51の内部には、底面が円形の円柱状の空洞であって、外形の円柱の直線状の中心軸と同軸の円柱状の空洞が形成されている。円筒状バルブ51には、中心軸に対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ断面形状のバルブ孔61−1乃至61−4がそれぞれ設けられている。例えば、バルブ孔61−1およびバルブ孔61−2を結ぶ線と、バルブ孔61−3およびバルブ孔61−4を結ぶ線とが、中心軸を通り、90度で交差する位置である、円筒状バルブ51の側面上の位置に、同じ断面形状のバルブ孔61−1乃至61−4がそれぞれ設けられている。例えば、バルブ孔61−1乃至61−4の断面であって、円筒状バルブ51の側面に沿った向き(中心線と平行の向き)の断面の形状は、四角とされている。例えば、バルブ孔61−1乃至61−4の断面であって、中心線と交差する向きの断面の形状は、四角とされている。
円筒状バルブ51は、中心軸が吸気ポート41の延伸する向きに交差するように吸気ポート41に回転自在に設けられている。円筒状バルブ51のバルブ孔61−1乃至61−4は、円筒状バルブ51が吸気ポート41に対し所定の角度位置になると吸気ポート41に開く。
円柱状バルブ52の外形は、円筒状バルブ51の空洞の径に対応する径の円形の底面の円柱状に形成されている。円柱状バルブ52には、外形の円柱の直線状の中心軸に対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ形状で開口して開口を連通しているバルブ孔62が設けられている。例えば、バルブ孔62は、直線状に中心線と交差するように形成されている。例えば、バルブ孔62の断面であって、円柱状バルブ52の側面に沿った向き(中心線と平行の向き)の断面の形状は、四角とされている。バルブ孔62の断面であって、円柱状バルブ52の側面に沿った向き(中心線と平行の向き)の断面の形状は、バルブ孔61−1乃至61−4の断面であって、円筒状バルブ51の側面に沿った向き(中心線と平行の向き)の断面の形状とほぼ同じ形状とされている。円柱状バルブ52の側面に沿った向き(中心線と平行の向き)の断面の形状と、バルブ孔61−1乃至61−4の断面であって、円筒状バルブ51の側面に沿った向き(中心線と平行の向き)の断面の形状とは、対応する形状であるともいえる。例えば、バルブ孔62の断面であって、中心線と交差する向きの断面の形状は、四角とされている。
円柱状バルブ52は、円筒状バルブ51の空洞に回転自在に挿入されている。円柱状バルブ52のバルブ孔62は、円柱状バルブ52が円筒状バルブ51に対し所定の角度位置になると、バルブ孔61−1およびバルブ孔61−2またはバルブ孔61−3およびバルブ孔61−4と連通する。
掃気ポート43には、掃気バルブ44が設けられている。掃気バルブ44は、掃気ポート43を閉じるか、または開く。掃気バルブ44が開いている場合、掃気ポート43を通じて、掃気が外部から燃焼室に流れるか、または掃気が燃焼室から外部に流れる。掃気バルブ44は、円柱状に形成され、掃気ポート43に回転自在に設けられている。掃気バルブ44の外形径は、掃気ポート43の径より大きくされている。
掃気バルブ44は、円筒状バルブ53および円柱状バルブ54とからなる。円筒状バルブ53は、中空の円筒状に形成されている。円筒状バルブ53は、掃気ポート43に回転自在に装着されている。円筒状バルブ53は、円筒状バルブ53の長手方向に変位可能に掃気ポート43に装着されている。円筒状バルブ53の側面には、バルブ孔63−1乃至63−4が形成されている。バルブ孔63−1乃至63−4は、円筒状バルブ53の側面の外側と内側の中空部分とをつなげるように開口されている。
円柱状バルブ54は、円柱状に形成されている。円柱状バルブ54は、円筒状バルブ53の内側に回転自在に装着されている。円柱状バルブ54は、円柱状バルブ54の長手方向に変位可能に円筒状バルブ53に装着されている。円柱状バルブ54には、対向する側面を連通するバルブ孔64が形成されている。言い換えると、バルブ孔64は、円柱状バルブ54の対向する側面をつなげるように開けられている。
掃気ポート43と、円筒状バルブ53のバルブ孔63−1乃至63−4のいずれかと、円柱状バルブ54のバルブ孔64とが連通した場合、掃気ポート43は開き、掃気ポート43と、円筒状バルブ53のバルブ孔63−1乃至63−4のいずれもと、円柱状バルブ54のバルブ孔64とが連通しない場合、掃気ポート43は閉じられる。
より詳細には、円筒状バルブ53の外形は、底面が円形である円柱状であって、シリンダヘッド21の掃気ポート43の径より大きい径の円柱状に形成されている。円筒状バルブ53の内部には、底面が円形の円柱状の空洞であって、外形の円柱の直線状の中心軸と同軸の円柱状の空洞が形成されている。円筒状バルブ53には、中心軸に対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ断面形状のバルブ孔63−1乃至63−4がそれぞれ設けられている。例えば、バルブ孔63−1およびバルブ孔63−2を結ぶ線と、バルブ孔63−3およびバルブ孔63−4を結ぶ線とが、中心軸を通り、90度で交差する位置である、円筒状バルブ53の側面上の位置に、同じ断面形状のバルブ孔63−1乃至63−4がそれぞれ設けられている。例えば、バルブ孔63−1乃至63−4の断面であって、円筒状バルブ53の側面に沿った向き(中心線と平行の向き)の断面の形状は、四角とされている。例えば、バルブ孔63−1乃至63−4の断面であって、中心線と交差する向きの断面の形状は、四角とされている。
円筒状バルブ53は、中心軸が掃気ポート43の延伸する向きに交差するように掃気ポート43に回転自在に設けられている。円筒状バルブ53のバルブ孔63−1乃至63−4は、円筒状バルブ53が掃気ポート43に対し所定の角度位置になると掃気ポート43に開く。
円柱状バルブ54の外形は、円筒状バルブ53の空洞の径に対応する径の円形の底面の円柱状に形成されている。円柱状バルブ54には、外形の円柱の直線状の中心軸に対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ形状で開口して開口を連通しているバルブ孔64が設けられている。例えば、バルブ孔64は、直線状に中心線と交差するように形成されている。例えば、バルブ孔64の断面であって、円柱状バルブ54の側面に沿った向き(中心線と平行の向き)の断面の形状は、四角とされている。バルブ孔64の断面であって、円柱状バルブ54の側面に沿った向き(中心線と平行の向き)の断面の形状は、バルブ孔63−1乃至63−4の断面であって、円筒状バルブ53の側面に沿った向き(中心線と平行の向き)の断面の形状とほぼ同じ形状とされている。円柱状バルブ54の側面に沿った向き(中心線と平行の向き)の断面の形状と、バルブ孔63−1乃至63−4の断面であって、円筒状バルブ53の側面に沿った向き(中心線と平行の向き)の断面の形状とは、対応する形状であるともいえる。例えば、バルブ孔64の断面であって、中心線と交差する向きの断面の形状は、四角とされている。
円柱状バルブ54は、円筒状バルブ53の空洞に回転自在に挿入されている。円柱状バルブ54のバルブ孔64は、円柱状バルブ54が円筒状バルブ53に対し所定の角度位置になると、バルブ孔63−1およびバルブ孔63−2またはバルブ孔63−3およびバルブ孔63−4と連通する。
排気ポート45には、排気バルブ46が設けられている。排気バルブ46は、排気ポート45を閉じるか、または開く。排気バルブ46が開いている場合、排気ポート45を通じて、燃焼室で燃焼された燃焼ガスが燃焼室から外部に流れる。排気バルブ46は、円柱状に形成され、排気ポート45に回転自在に設けられている。排気バルブ46の外形径は、排気ポート45の径より大きくされている。
排気バルブ46は、円筒状バルブ55および円柱状バルブ56とからなる。円筒状バルブ55は、中空の円筒状に形成されている。円筒状バルブ55は、排気ポート45に回転自在に装着されている。円筒状バルブ55は、円筒状バルブ55の長手方向に変位可能に排気ポート45に装着されている。円筒状バルブ55の側面には、バルブ孔65−1乃至65−4が形成されている。バルブ孔65−1乃至65−4は、円筒状バルブ55の側面の外側と内側の中空部分とをつなげるように開口されている。
円柱状バルブ56は、円柱状に形成されている。円柱状バルブ56は、円筒状バルブ55の内側に回転自在に装着されている。円柱状バルブ56は、円柱状バルブ56の長手方向に変位可能に円筒状バルブ56に装着されている。円柱状バルブ56には、対向する側面を連通するバルブ孔66が形成されている。言い換えると、バルブ孔66は、円柱状バルブ56の対向する側面をつなげるように開けられている。
排気ポート45と、円筒状バルブ55のバルブ孔65−1乃至65−4のいずれかと、円柱状バルブ56のバルブ孔66とが連通した場合、排気ポート45は開き、排気ポート45と、円筒状バルブ55のバルブ孔65−1乃至65−4のいずれもと、円柱状バルブ56のバルブ孔66とが連通しない場合、排気ポート45は閉じられる。
より詳細には、円筒状バルブ55の外形は、底面が円形である円柱状であって、シリンダヘッド21の排気ポート45の径より大きい径の円柱状に形成されている。円筒状バルブ55の内部には、底面が円形の円柱状の空洞であって、外形の円柱の直線状の中心軸と同軸の円柱状の空洞が形成されている。円筒状バルブ55には、中心軸に対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ断面形状のバルブ孔65−1乃至65−4がそれぞれ設けられている。例えば、バルブ孔65−1およびバルブ孔65−2を結ぶ線と、バルブ孔65−3およびバルブ孔65−4を結ぶ線とが、中心軸を通り、90度で交差する位置である、円筒状バルブ55の側面上の位置に、同じ断面形状のバルブ孔65−1乃至65−4がそれぞれ設けられている。例えば、バルブ孔65−1乃至65−4の断面であって、円筒状バルブ55の側面に沿った向き(中心線と平行の向き)の断面の形状は、四角とされている。例えば、バルブ孔65−1乃至65−4の断面であって、中心線と交差する向きの断面の形状は、四角とされている。
円筒状バルブ55は、中心軸が排気ポート45の延伸する向きに交差するように排気ポート45に回転自在に設けられている。円筒状バルブ55のバルブ孔65−1乃至65−4は、円筒状バルブ55が排気ポート45に対し所定の角度位置になると排気ポート45に開く。
円柱状バルブ56の外形は、円筒状バルブ55の空洞の径に対応する径の円形の底面の円柱状に形成されている。円柱状バルブ56には、外形の円柱の直線状の中心軸に対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ形状で開口して開口を連通しているバルブ孔66が設けられている。例えば、バルブ孔66は、直線状に中心線と交差するように形成されている。例えば、バルブ孔66の断面であって、円柱状バルブ56の側面に沿った向き(中心線と平行の向き)の断面の形状は、四角とされている。バルブ孔66の断面であって、円柱状バルブ56の側面に沿った向き(中心線と平行の向き)の断面の形状は、バルブ孔65−1乃至65−4の断面であって、円筒状バルブ55の側面に沿った向き(中心線と平行の向き)の断面の形状とほぼ同じ形状とされている。円柱状バルブ56の側面に沿った向き(中心線と平行の向き)の断面の形状と、バルブ孔65−1乃至65−4の断面であって、円筒状バルブ55の側面に沿った向き(中心線と平行の向き)の断面の形状とは、対応する形状であるともいえる。例えば、バルブ孔66の断面であって、中心線と交差する向きの断面の形状は、四角とされている。
円柱状バルブ56は、円筒状バルブ55の空洞に回転自在に挿入されている。円柱状バルブ56のバルブ孔66は、円柱状バルブ56が円筒状バルブ55に対し所定の角度位置になると、バルブ孔65−1およびバルブ孔65−2またはバルブ孔65−3およびバルブ孔65−4と連通する。
なお、レシプロ式内燃機関11において、燃焼室にガソリンを噴射するインジェクタ(図示せず)をシリンダヘッド21に設けるようにしてもよい。また、レシプロ式内燃機関11が軽油または重油などを燃料として圧縮着火させる、いわゆるディーゼル機関である場合、軽油または重油などの燃料を燃焼室に噴射するインジェクタ(図示せず)がシリンダヘッド21に設けられ、点火プラグ25は、設けられない。なお、ガソリン、ディーゼル燃料(軽油または重油など)、ガス、水素などを複合的に燃料として使用する場合、レシプロ式内燃機関11において、点火プラグ25をシリンダヘッド21に設け、燃焼室に燃料を噴射するインジェクタ(図示せず)をシリンダヘッド21に設けることができる。
次に、吸気バルブ42、掃気バルブ44および排気バルブ46についてより詳細に説明する。
図2は、複数のシリンダ31に対して1つずつ配置される吸気バルブ42、掃気バルブ44および排気バルブ46の配置の例を示す図である。図2において、シリンダ31−1乃至31−6は、直線状に配置されている。吸気バルブ42、掃気バルブ44および排気バルブ46は、それぞれ、直線状に配置されている複数のシリンダ31であるシリンダ31−1乃至31−6に対して1つ設けられている。吸気バルブ42、掃気バルブ44および排気バルブ46は、互いに平行に配置されている。また、円筒状バルブ51、円筒状バルブ53および円筒状バルブ55は、互いに平行に配置されている。円筒状バルブ53は、円筒状バルブ51および円筒状バルブ55の間に配置されている。
図3は、複数のシリンダ31に対して1つずつ配置される吸気バルブ42、掃気バルブ44および排気バルブ46を回転駆動する回転駆動部の配置の例を示す図である。回転駆動部81−1、回転駆動部82−1、回転駆動部81−2、回転駆動部82−2、回転駆動部81−3および回転駆動部82−3は、それぞれ、直動式の電動機若しくはエアモータまたは減速機および電動機若しくはエアモータなどからなり、吸気バルブ42、掃気バルブ44および排気バルブ46を回転駆動する。回転駆動部81−1、回転駆動部82−1、回転駆動部81−2、回転駆動部82−2、回転駆動部81−3および回転駆動部82−3は、それぞれ、吸気バルブ42、掃気バルブ44および排気バルブ46の一方の端部側に設けられる。
回転駆動部81−1は、吸気バルブ42の円筒状バルブ51を回転駆動する。回転駆動部81−1は、後述するクランクシャフトの角度位置に応じて、円筒状バルブ51の角度位置が所定の位置になるように、円筒状バルブ51を回転駆動する。回転駆動部82−1は、吸気バルブ42の円柱状バルブ52を回転駆動する。回転駆動部82−1は、後述するクランクシャフトの角度位置に応じて、円柱状バルブ52の角度位置が所定の位置になるように、円柱状バルブ52を回転駆動する。
回転駆動部81−2は、掃気バルブ44の円筒状バルブ53を回転駆動する。回転駆動部81−2は、後述するクランクシャフトの角度位置に応じて、円筒状バルブ53の角度位置が所定の位置になるように、円筒状バルブ53を回転駆動する。回転駆動部82−2は、掃気バルブ44の円柱状バルブ54を回転駆動する。回転駆動部82−2は、後述するクランクシャフトの角度位置に応じて、円柱状バルブ54の角度位置が所定の位置になるように、円柱状バルブ54を回転駆動する。
回転駆動部81−3は、排気バルブ46の円筒状バルブ55を回転駆動する。回転駆動部81−3は、後述するクランクシャフトの角度位置に応じて、円筒状バルブ55の角度位置が所定の位置になるように、円筒状バルブ55を回転駆動する。回転駆動部82−3は、排気バルブ46の円柱状バルブ56を回転駆動する。回転駆動部82−3は、後述するクランクシャフトの角度位置に応じて、円柱状バルブ56の角度位置が所定の位置になるように、円柱状バルブ56を回転駆動する。
変位部83−1、変位部84−1、変位部83−2、変位部84−2、変位部83−3および変位部84−3は、それぞれ、電動機若しくはエアモータで駆動されるカム若しくはラックアンドピニオンまたはソレノイドなどからなり、吸気バルブ42、掃気バルブ44および排気バルブ46をそれぞれの中心軸に沿った方向に変位させる。変位部83−1、変位部84−1、変位部83−2、変位部84−2、変位部83−3および変位部84−3は、それぞれ、吸気バルブ42、掃気バルブ44および排気バルブ46の他方の端部側に設けられる。
変位部83−1は、吸気バルブ42の円筒状バルブ51を中心軸に沿った方向に変位させる。変位部84−1は、吸気バルブ42の円柱状バルブ52を中心軸に沿った方向に変位させる。吸気バルブ42の円筒状バルブ51が中心軸に沿った方向に変位させられ、吸気バルブ42の円柱状バルブ52が中心軸に沿った方向に変位させられると、バルブ孔61−1乃至61−4とバルブ孔62とが重なる面積が変わり、これにより、吸気バルブ42の開口の面積が変化する。
変位部83−2は、掃気バルブ44の円筒状バルブ53を中心軸に沿った方向に変位させる。変位部84−2は、掃気バルブ44の円柱状バルブ54を中心軸に沿った方向に変位させる。掃気バルブ44の円筒状バルブ53が中心軸に沿った方向に変位させられ、掃気バルブ44の円柱状バルブ54が中心軸に沿った方向に変位させられると、バルブ孔63−1乃至63−4とバルブ孔64とが重なる面積が変わり、これにより、掃気バルブ44の開口の面積が変化する。
変位部83−3は、排気バルブ46の円筒状バルブ55を中心軸に沿った方向に変位させる。変位部84−3は、排気バルブ46の円柱状バルブ56を中心軸に沿った方向に変位させる。排気バルブ46の円筒状バルブ55が中心軸に沿った方向に変位させられ、排気バルブ46の円柱状バルブ56が中心軸に沿った方向に変位させられると、バルブ孔65−1乃至65−4とバルブ孔66とが重なる面積が変わり、これにより、排気バルブ46の開口の面積が変化する。
軸受け85−1、軸受け86−1、軸受け85−2、軸受け86−2、軸受け85−3および軸受け86−3は、それぞれ、吸気バルブ42、掃気バルブ44および排気バルブ46の他方の端部側に設けられる。軸受け85−1は、吸気バルブ42の円筒状バルブ51の他方の端部を回転自在に軸支する。軸受け86−1は、吸気バルブ42の円柱状バルブ52の他方の端部を回転自在に軸支する。
軸受け85−2は、掃気バルブ44の円筒状バルブ53の他方の端部を回転自在に軸支する。軸受け86−2は、掃気バルブ44の円柱状バルブ54の他方の端部を回転自在に軸支する。軸受け85−3は、排気バルブ46の円筒状バルブ55の他方の端部を回転自在に軸支する。軸受け86−3は、排気バルブ46の円柱状バルブ56の他方の端部を回転自在に軸支する。
軸受け87および軸受け88は、それぞれ、吸気バルブ42、掃気バルブ44および排気バルブ46の長手方向の中間部を回転自在に軸支する。
図4は、複数のシリンダ31に対して1つずつ配置される吸気バルブ42の円筒状バルブ51および円柱状バルブ52の構成の例を示す図である。円筒状バルブ51には、シリンダ31−1に対応して、回転軸に直交するようにバルブ孔61−1−1乃至61−1−4が形成されている。円筒状バルブ51には、シリンダ31−2に対応して、回転軸に直交するようにバルブ孔61−2−1乃至61−2−4が形成されている。同様に、円筒状バルブ51には、シリンダ31−3乃至31−6のそれぞれに対応して、回転軸に直交するようにバルブ孔61−3−1乃至61−3−4(図示せず)、バルブ孔61−4−1乃至61−4−4(図示せず)、バルブ孔61−5−1乃至61−5−4(図示せず)およびバルブ孔61−6−1乃至61−6−4がそれぞれ形成されている。
円柱状バルブ52には、シリンダ31−1に対応して、バルブ孔62−1が形成されている。バルブ孔62−1が設けられている回転軸の長手方向の位置は、円筒状バルブ51のバルブ孔61−1−1乃至61−1−4の回転軸の長手方向の位置に対応する。円柱状バルブ52には、シリンダ31−2に対応して、バルブ孔62−2が形成されている。バルブ孔62−2が設けられている回転軸の長手方向の位置は、円筒状バルブ51のバルブ孔61−2−1乃至61−2−4の回転軸の長手方向の位置に対応する。
同様に、円柱状バルブ52には、シリンダ31−3乃至31−6のそれぞれに対応して、バルブ孔62−3乃至62−6がそれぞれ形成されている。バルブ孔62−3乃至62−6のそれぞれが設けられている回転軸の長手方向の位置は、それぞれ、バルブ孔61−3−1乃至61−3−4(図示せず)、バルブ孔61−4−1乃至61−4−4(図示せず)、バルブ孔61−5−1乃至61−5−4(図示せず)およびバルブ孔61−6−1乃至61−6−4のそれぞれの回転軸の長手方向の位置に対応する。
図5は、吸気バルブ42の円筒状バルブ51および円柱状バルブ52の構成の他の例を示す図である。図5(A)は、回転軸と直交する面における円筒状バルブ51および円柱状バルブ52の断面の構成を示す図である。図5(B)は、回転軸に沿った面における円筒状バルブ51および円柱状バルブ52の断面の構成を示す図である。
円柱状バルブ52のバルブ孔62−1は、円柱状バルブ52の一方の側面から回転軸に向かうにつれて、回転軸の長さ方向に所定の向きに所定の距離だけ変位するように、円柱状バルブ52の側面に対して斜めに形成され、円柱状バルブ52の他方の側面から回転軸に向かうにつれて、回転軸の長さ方向に所定の向きに所定の距離だけ変位するように、円柱状バルブ52の側面に対して斜めに形成され、回転軸の位置において、接続するように形成されている。言い換えると、円柱状バルブ52のバルブ孔62−1は、円柱状バルブ52の側面に対して斜めに形成され、回転軸の位置において、回転軸に対して線対称になるように逆方向に曲がるように形成されている。
このようにすることで、吸引または排出される流体に方向性を持たせ、燃焼室内の対流を促し、スワール、ダンブル比、その他吸気、排気をコントロールしレシプロ式内燃機関11の燃焼効率の向上を図ることが可能である。
バルブ孔62−2乃至62−6は、バルブ孔62−1と同様に形成することができる。
図6は、吸気バルブ42の円筒状バルブ51および円柱状バルブ52の構成のさらに他の例を示す図である。図6(A)、図6(B)、図6(E)および図6(F)は、回転軸と直交する面における円柱状バルブ52の断面の構成を示す図である。図6(C)、図6(D)、図6(G)および図6(H)は、回転軸と直交する面における円筒状バルブ51の断面の構成を示す図である。
図6(A)に示されるように、円柱状バルブ52には、回転軸と直交する面に、バルブ孔62−1乃至62−4が形成されている。バルブ孔62−1の断面形状は、バルブ孔62−3の断面形状と同じとされている。バルブ孔62−1とバルブ孔62−3とは、中心軸の位置で直交している。バルブ孔62−2の断面形状は、バルブ孔62−4の断面形状と同じとされている。バルブ孔62−2とバルブ孔62−4とは、中心軸の位置で直交している。バルブ孔62−2およびバルブ孔62−4の断面の面積は、バルブ孔62−1およびバルブ孔62−3の断面の面積より大きくされている。バルブ孔62−1とバルブ孔62−3とは、中心軸の位置で狭角をなすように交わっている。バルブ孔62−3とバルブ孔62−4とは、中心軸の位置で狭角をなすように交わっている。
図6(B)に示されるように、円柱状バルブ52には、回転軸と直交する面に、バルブ孔62−1および62−2が形成されている。バルブ孔62−1の断面形状は、バルブ孔62−2の断面形状と同じとされている。バルブ孔62−1とバルブ孔62−2とは、中心軸の位置で直交している。
図6(C)に示されるように、円筒状バルブ51には、回転軸と直交する面に、バルブ孔61−1乃至61−4が形成されている。バルブ孔61−1乃至61−4は、同様の断面形状からなる。バルブ孔61−1乃至61−4は、円筒状バルブ51の外周上であり、回転軸と直交する面上において、互いに等距離に配置されている。
図6(D)に示されるように、円筒状バルブ51には、回転軸と直交する面に、バルブ孔61−1乃至61−8が形成されている。バルブ孔61−1、61−3、61−5および61−7は、同様の断面形状からなる。バルブ孔61−1、61−3、61−5および61−7は、円筒状バルブ51の外周上であり、回転軸と直交する面上において、互いに等距離に配置されている。バルブ孔61−2、61−4、61−6および61−8は、同様の断面形状からなる。バルブ孔61−2、61−4、61−6および61−8は、円筒状バルブ51の外周上であり、回転軸と直交する面上において、互いに等距離に配置されている。バルブ孔61−1、61−3、61−5および61−7の断面の面積は、バルブ孔61−2、61−4、61−6および61−8の断面の面積より小さくされている。円筒状バルブ51の外周上であり、回転軸と直交する面上において、バルブ孔61−1とバルブ孔61−2との間の距離、バルブ孔61−3とバルブ孔61−4との間の距離、バルブ孔61−5とバルブ孔61−6との間の距離およびバルブ孔61−7とバルブ孔61−8との間の距離は、バルブ孔61−2とバルブ孔61−3との間の距離、バルブ孔61−4とバルブ孔61−5との間の距離、バルブ孔61−6とバルブ孔61−7との間の距離およびバルブ孔61−8とバルブ孔61−1との間の距離よりも短い。
図6(E)に示されるように、円柱状バルブ52には、回転軸と直交する面に、バルブ孔62が形成されている。
図6(F)に示されるように、円柱状バルブ52には、回転軸と直交する面に、バルブ孔62−1および62−2が形成されている。バルブ孔62−1の断面の面積は、バルブ孔62−2の断面の面積より小さくされている。バルブ孔62−1とバルブ孔62−2とは、中心軸の位置で斜交している。
図6(G)に示されるように、円筒状バルブ51には、回転軸と直交する面に、バルブ孔61−1および61−2が形成されている。バルブ孔61−1および61−2は、同様の断面形状からなる。バルブ孔61−1および61−2は、円筒状バルブ51の外周上であり、回転軸と直交する面上において、対向して配置されている。
図6(H)に示されるように、円筒状バルブ51には、回転軸と直交する面に、バルブ孔61−1乃至61−4が形成されている。バルブ孔61−1および61−3は、同様の断面形状からなる。バルブ孔61−1および61−3は、円筒状バルブ51の外周上であり、回転軸と直交する面上において、対向して配置されている。バルブ孔61−2および61−4は、同様の断面形状からなる。バルブ孔61−2および61−4は、円筒状バルブ51の外周上であり、回転軸と直交する面上において、対向して配置されている。バルブ孔61−1および61−3の断面の面積は、バルブ孔61−2および61−4の断面の面積より小さくされている。円筒状バルブ51の外周上であり、回転軸と直交する面上において、バルブ孔61−1とバルブ孔61−2との間の距離およびバルブ孔61−3とバルブ孔61−4との間の距離は、バルブ孔61−2とバルブ孔61−3との間の距離およびバルブ孔61−4とバルブ孔61−1との間の距離よりも短い。
このように、円筒状バルブ51には、対向する1対のバルブ孔61またはそれぞれ対向する複数対のバルブ孔61を設けることができる。さらに、円柱状バルブ52には、1または複数のバルブ孔62を設けることができる。
なお、例えば、円筒状バルブ51は、クランクシャフトが1回転する毎に、円筒状バルブ51のバルブ孔61が1対の場合は4分の1回転させられる。円筒状バルブ51は、クランクシャフトが1回転する毎に、円筒状バルブ51のバルブ孔61が2対の場合は8分の1回転させられる。
円筒状バルブ51のバルブ孔61が2対の場合、円筒状バルブ51の周長の16分の1が、円筒状バルブ51の回転方向の開口幅となり、円筒状バルブ51のバルブ孔61が1対の場合、円筒状バルブ51の周長の8分の1が、円筒状バルブ51の回転方向の開口幅となる。
例えば、円筒状バルブ51の回転方向の開口幅の設定にあたり、円筒状バルブ51の早開き角または遅閉じ角をクランクシャフトの角の各20度と設定した場合バルブ開口角はクランクシャフト角の200度となり、円筒状バルブ51のバルブ孔が2対の場合のバルブ開口角は27.5度となる。
なお、図6(A)、図6(B)、図6(E)および図6(F)に示される円柱状バルブ52と、図6(C)、図6(D)、図6(G)および図6(H)に示される円筒状バルブ51とを任意に組み合わせて、吸気バルブ42とすることができる。
なお、図4乃至図6に示される吸気バルブ42と同様に、掃気バルブ44または排気バルブ46を構成することができ、その説明は省略する。
図7は、1つのシリンダ31に対して1つずつ配置される吸気バルブ42、掃気バルブ44および排気バルブ46の配置の例を示す図である。図7において、シリンダ31−1乃至31−6は、直線状に配置されている。吸気バルブ42−1乃至42−6、掃気バルブ44−1乃至44−6および排気バルブ46−1乃至46−6は、それぞれ、直線状に配置されている複数のシリンダ31であるシリンダ31−1乃至31−6に対して1つずつ設けられている。すなわち、吸気バルブ42−1、掃気バルブ44−1および排気バルブ46−1は、シリンダ31−1に対して設けられている。吸気バルブ42−2、掃気バルブ44−2および排気バルブ46−2は、シリンダ31−2に対して設けられている。吸気バルブ42−3、掃気バルブ44−3および排気バルブ46−3は、シリンダ31−3に対して設けられている。吸気バルブ42−4、掃気バルブ44−4および排気バルブ46−4は、シリンダ31−4に対して設けられている。吸気バルブ42−5、掃気バルブ44−5および排気バルブ46−5は、シリンダ31−5に対して設けられている。吸気バルブ42−6、掃気バルブ44−6および排気バルブ46−6は、シリンダ31−6に対して設けられている。
図8は、1つのシリンダ31に対して1つずつ配置される吸気バルブ42、掃気バルブ44および排気バルブ46を回転駆動する回転駆動部の配置の例を示す図である。回転駆動部101−1−1、回転駆動部102−1−1、回転駆動部101−1−2、回転駆動部102−1−2、回転駆動部101−1−3および回転駆動部102−1−3は、それぞれ、直動式の電動機若しくはエアモータまたは減速機および電動機若しくはエアモータなどからなり、吸気バルブ42−1、掃気バルブ44−1および排気バルブ46−1を回転駆動する。回転駆動部101−1−1、回転駆動部102−1−1、回転駆動部101−1−2、回転駆動部102−1−2、回転駆動部101−1−3および回転駆動部102−1−3は、それぞれ、吸気バルブ42−1、掃気バルブ44−1および排気バルブ46−1の一方の端部側に設けられる。
回転駆動部101−2−1、回転駆動部102−2−1、回転駆動部101−2−2、回転駆動部102−2−2、回転駆動部101−2−3および回転駆動部102−2−3は、それぞれ、直動式の電動機若しくはエアモータまたは減速機および電動機若しくはエアモータなどからなり、吸気バルブ42−2、掃気バルブ44−2および排気バルブ46−2を回転駆動する。回転駆動部101−2−1、回転駆動部102−2−1、回転駆動部101−2−2、回転駆動部102−2−2、回転駆動部101−2−3および回転駆動部102−2−3は、それぞれ、吸気バルブ42−2、掃気バルブ44−2および排気バルブ46−2の一方の端部側に設けられる。
同様に、回転駆動部101−3−1乃至101−6−1、回転駆動部102−3−1乃至102−6−1、回転駆動部101−3−2乃至101−6−2、回転駆動部102−3−2乃至102−6−2、回転駆動部101−3−3乃至101−6−3および回転駆動部102−3−3乃至102−6−3は、それぞれ、直動式の電動機若しくはエアモータまたは減速機および電動機若しくはエアモータなどからなり、吸気バルブ42−3乃至42−6のそれぞれ、掃気バルブ44−3乃至44−6のそれぞれおよび排気バルブ46−3乃至46−6のそれぞれを回転駆動する。回転駆動部101−3−1乃至101−6−1、回転駆動部102−3−1乃至102−6−1、回転駆動部101−3−2乃至101−6−2、回転駆動部102−3−2乃至102−6−2、回転駆動部101−3−3乃至101−6−3および回転駆動部102−3−3乃至102−6−3は、それぞれ、吸気バルブ42−3乃至42−6のそれぞれ、掃気バルブ44−3乃至44−6のそれぞれおよび排気バルブ46−3乃至46−6のそれぞれの一方の端部側に設けられる。
回転駆動部101−1−1は、吸気バルブ42−1の円筒状バルブ51を回転駆動する。回転駆動部101−1−1は、後述するクランクシャフトの角度位置に応じて、吸気バルブ42−1の円筒状バルブ51の角度位置が所定の位置になるように、円筒状バルブ51を回転駆動する。回転駆動部102−1−1は、吸気バルブ42−1の円柱状バルブ52を回転駆動する。回転駆動部102−1−1は、後述するクランクシャフトの角度位置に応じて、吸気バルブ42−1の円柱状バルブ52の角度位置が所定の位置になるように、円柱状バルブ52を回転駆動する。
回転駆動部101−1−2は、掃気バルブ44−1の円筒状バルブ53を回転駆動する。回転駆動部101−1−2は、後述するクランクシャフトの角度位置に応じて、掃気バルブ44−1の円筒状バルブ53の角度位置が所定の位置になるように、円筒状バルブ53を回転駆動する。回転駆動部102−1−2は、掃気バルブ44−1の円柱状バルブ54を回転駆動する。回転駆動部102−1−2は、後述するクランクシャフトの角度位置に応じて、掃気バルブ44−1の円柱状バルブ54の角度位置が所定の位置になるように、円柱状バルブ54を回転駆動する。
回転駆動部101−1−3は、排気バルブ46−1の円筒状バルブ55を回転駆動する。回転駆動部101−1−3は、後述するクランクシャフトの角度位置に応じて、排気バルブ46−1の円筒状バルブ55の角度位置が所定の位置になるように、円筒状バルブ55を回転駆動する。回転駆動部102−1−3は、排気バルブ46−1の円柱状バルブ56を回転駆動する。回転駆動部102−1−3は、後述するクランクシャフトの角度位置に応じて、排気バルブ46−1の円柱状バルブ56の角度位置が所定の位置になるように、円柱状バルブ56を回転駆動する。
回転駆動部101−2−1は、吸気バルブ42−2の円筒状バルブ51を回転駆動する。回転駆動部101−2−1は、後述するクランクシャフトの角度位置に応じて、吸気バルブ42−2の円筒状バルブ51の角度位置が所定の位置になるように、円筒状バルブ51を回転駆動する。回転駆動部102−2−1は、吸気バルブ42−2の円柱状バルブ52を回転駆動する。回転駆動部102−2−1は、後述するクランクシャフトの角度位置に応じて、吸気バルブ42−2の円柱状バルブ52の角度位置が所定の位置になるように、円柱状バルブ52を回転駆動する。
回転駆動部101−2−2は、掃気バルブ44−2の円筒状バルブ53を回転駆動する。回転駆動部101−2−2は、後述するクランクシャフトの角度位置に応じて、掃気バルブ44−2の円筒状バルブ53の角度位置が所定の位置になるように、円筒状バルブ53を回転駆動する。回転駆動部102−2−2は、掃気バルブ44−2の円柱状バルブ54を回転駆動する。回転駆動部102−2−2は、後述するクランクシャフトの角度位置に応じて、掃気バルブ44−2の円柱状バルブ54の角度位置が所定の位置になるように、円柱状バルブ54を回転駆動する。
回転駆動部101−2−3は、排気バルブ46−2の円筒状バルブ55を回転駆動する。回転駆動部101−2−3は、後述するクランクシャフトの角度位置に応じて、排気バルブ46−2の円筒状バルブ55の角度位置が所定の位置になるように、円筒状バルブ55を回転駆動する。回転駆動部102−2−3は、排気バルブ46−2の円柱状バルブ56を回転駆動する。回転駆動部102−2−3は、後述するクランクシャフトの角度位置に応じて、排気バルブ46−2の円柱状バルブ56の角度位置が所定の位置になるように、円柱状バルブ56を回転駆動する。
同様に、回転駆動部101−3−1乃至101−6−1は、それぞれ、吸気バルブ42−3乃至42−6のそれぞれの円筒状バルブ51を回転駆動する。回転駆動部101−3−1乃至101−6−1は、それぞれ、後述するクランクシャフトの角度位置に応じて、吸気バルブ42−3乃至42−6のそれぞれの円筒状バルブ51の角度位置が所定の位置になるように、円筒状バルブ51を回転駆動する。回転駆動部102−3−1乃至102−6−1は、それぞれ、吸気バルブ42−3乃至42−6のそれぞれの円柱状バルブ52を回転駆動する。回転駆動部102−3−1乃至102−6−1は、それぞれ、後述するクランクシャフトの角度位置に応じて、吸気バルブ42−3乃至42−6のそれぞれの円柱状バルブ52の角度位置が所定の位置になるように、円柱状バルブ52を回転駆動する。
回転駆動部101−3−2乃至101−3−2は、それぞれ、掃気バルブ44−3乃至44−6のそれぞれの円筒状バルブ53を回転駆動する。回転駆動部101−3−2乃至101−3−2は、それぞれ、後述するクランクシャフトの角度位置に応じて、掃気バルブ44−3乃至44−6のそれぞれの円筒状バルブ53の角度位置が所定の位置になるように、円筒状バルブ53を回転駆動する。回転駆動部102−3−2乃至102−6−2は、それぞれ、掃気バルブ44−3乃至44−6のそれぞれの円柱状バルブ54を回転駆動する。回転駆動部102−3−2乃至102−6−2は、それぞれ、後述するクランクシャフトの角度位置に応じて、掃気バルブ44−3乃至44−6のそれぞれの円柱状バルブ54の角度位置が所定の位置になるように、円柱状バルブ54を回転駆動する。
回転駆動部101−3−3乃至101−6−3は、それぞれ、排気バルブ46−3乃至46−6のそれぞれの円筒状バルブ55を回転駆動する。回転駆動部101−3−3乃至101−6−3は、それぞれ、後述するクランクシャフトの角度位置に応じて、排気バルブ46−3乃至46−6のそれぞれの円筒状バルブ55の角度位置が所定の位置になるように、円筒状バルブ55を回転駆動する。回転駆動部102−3−3乃至102−6−3は、それぞれ、排気バルブ46−3乃至46−3のそれぞれの円柱状バルブ56を回転駆動する。回転駆動部102−3−3乃至102−6−3は、それぞれ、後述するクランクシャフトの角度位置に応じて、排気バルブ46−3乃至46−3のそれぞれの円柱状バルブ56の角度位置が所定の位置になるように、円柱状バルブ56を回転駆動する。
変位部103−1−1、変位部104−1−1、変位部103−1−2、変位部104−1−2、変位部103−1−3および変位部104−1−3は、それぞれ、電動機若しくはエアモータで駆動されるカム若しくはラックアンドピニオンまたはソレノイドなどからなり、吸気バルブ42−1、掃気バルブ44−1および排気バルブ46−1をそれぞれの中心軸に沿った方向に変位させる。変位部103−1−1、変位部104−1−1、変位部103−1−2、変位部104−1−2、変位部103−1−3および変位部104−1−3は、それぞれ、吸気バルブ42−1、掃気バルブ44−1および排気バルブ46−1の他方の端部側に設けられる。
変位部103−2−1、変位部104−2−1、変位部103−2−2、変位部104−2−2、変位部103−2−3および変位部104−2−3は、それぞれ、電動機若しくはエアモータで駆動されるカム若しくはラックアンドピニオンまたはソレノイドなどからなり、吸気バルブ42−2、掃気バルブ44−2および排気バルブ46−2をそれぞれの中心軸に沿った方向に変位させる。変位部103−2−1、変位部104−2−1、変位部103−2−2、変位部104−2−2、変位部103−2−3および変位部104−2−3は、それぞれ、吸気バルブ42−2、掃気バルブ44−2および排気バルブ46−2の他方の端部側に設けられる。
同様に、変位部103−3−1乃至103−6−1、変位部104−3−1乃至104−6−1、変位部103−3−2乃至103−6−2、変位部104−3−2乃至104−6−2、変位部103−3−3乃至103−6−3および変位部104−3−3乃至104−6−3は、それぞれ、電動機若しくはエアモータで駆動されるカム若しくはラックアンドピニオンまたはソレノイドなどからなり、吸気バルブ42−3乃至42−6、掃気バルブ44−3乃至44−6および排気バルブ46−3乃至46−6のそれぞれをそれぞれの中心軸に沿った方向に変位させる。変位部103−3−1乃至103−6−1、変位部104−3−1乃至104−6−1、変位部103−3−2乃至103−6−2、変位部104−3−2乃至104−6−2、変位部103−3−3乃至103−6−3および変位部104−3−3乃至104−6−3は、それぞれ、吸気バルブ42−3乃至42−6、掃気バルブ44−3乃至44−6および排気バルブ46−3乃至46−6のそれぞれの他方の端部側に設けられる。
変位部103−1−1は、吸気バルブ42−1の円筒状バルブ51を中心軸に沿った方向に変位させる。変位部104−1−1は、吸気バルブ42−1の円柱状バルブ52を中心軸に沿った方向に変位させる。吸気バルブ42−1の円筒状バルブ51が中心軸に沿った方向に変位させられ、吸気バルブ42−1の円柱状バルブ52が中心軸に沿った方向に変位させられると、吸気バルブ42−1の円筒状バルブ51のバルブ孔61−1乃至61−4と吸気バルブ42−1の円柱状バルブ52のバルブ孔62とが重なる面積が変わり、これにより、吸気バルブ42−1の開口の面積が変化する。
変位部103−1−2は、掃気バルブ44−1の円筒状バルブ53を中心軸に沿った方向に変位させる。変位部104−1−2は、掃気バルブ44−1の円柱状バルブ54を中心軸に沿った方向に変位させる。掃気バルブ44−1の円筒状バルブ53が中心軸に沿った方向に変位させられ、掃気バルブ44−1の円柱状バルブ54が中心軸に沿った方向に変位させられると、バルブ孔63−1乃至63−4とバルブ孔64とが重なる面積が変わり、これにより、掃気バルブ44−1の開口の面積が変化する。
変位部103−1−3は、排気バルブ46−1の円筒状バルブ55を中心軸に沿った方向に変位させる。変位部104−1−3は、排気バルブ46−1の円柱状バルブ56を中心軸に沿った方向に変位させる。排気バルブ46−1の円筒状バルブ55が中心軸に沿った方向に変位させられ、排気バルブ46−1の円柱状バルブ56が中心軸に沿った方向に変位させられると、バルブ孔65−1乃至65−4とバルブ孔66とが重なる面積が変わり、これにより、排気バルブ46−1の開口の面積が変化する。
変位部103−2−1は、吸気バルブ42−2の円筒状バルブ51を中心軸に沿った方向に変位させる。変位部104−2−1は、吸気バルブ42−2の円柱状バルブ52を中心軸に沿った方向に変位させる。吸気バルブ42−2の円筒状バルブ51が中心軸に沿った方向に変位させられ、吸気バルブ42−2の円柱状バルブ52が中心軸に沿った方向に変位させられると、吸気バルブ42−2の円筒状バルブ51のバルブ孔61−1乃至61−4と吸気バルブ42−2の円柱状バルブ52のバルブ孔62とが重なる面積が変わり、これにより、吸気バルブ42−2の開口の面積が変化する。
変位部103−2−2は、掃気バルブ44−2の円筒状バルブ53を中心軸に沿った方向に変位させる。変位部104−2−2は、掃気バルブ44−2の円柱状バルブ54を中心軸に沿った方向に変位させる。掃気バルブ44−2の円筒状バルブ53が中心軸に沿った方向に変位させられ、掃気バルブ44−2の円柱状バルブ54が中心軸に沿った方向に変位させられると、バルブ孔63−1乃至63−4とバルブ孔64とが重なる面積が変わり、これにより、掃気バルブ44−2の開口の面積が変化する。
変位部103−2−3は、排気バルブ46−2の円筒状バルブ55を中心軸に沿った方向に変位させる。変位部104−2−3は、排気バルブ46−2の円柱状バルブ56を中心軸に沿った方向に変位させる。排気バルブ46−2の円筒状バルブ55が中心軸に沿った方向に変位させられ、排気バルブ46−2の円柱状バルブ56が中心軸に沿った方向に変位させられると、バルブ孔65−1乃至65−4とバルブ孔66とが重なる面積が変わり、これにより、排気バルブ46−2の開口の面積が変化する。
同様に、変位部103−3−1乃至103−6−1のそれぞれは、吸気バルブ42−3乃至42−6のそれぞれの円筒状バルブ51を中心軸に沿った方向に変位させる。変位部104−3−1乃至104−6−1のそれぞれは、吸気バルブ42−3乃至42−6のそれぞれの円柱状バルブ52を中心軸に沿った方向に変位させる。吸気バルブ42−3乃至42−6のそれぞれの円筒状バルブ51が中心軸に沿った方向に変位させられ、吸気バルブ42−3乃至42−6のそれぞれの円柱状バルブ52が中心軸に沿った方向に変位させられると、吸気バルブ42−3乃至42−6のそれぞれの円筒状バルブ51のバルブ孔61−1乃至61−4と吸気バルブ42−3乃至42−6のそれぞれの円柱状バルブ52のバルブ孔62とが重なる面積が変わり、これにより、吸気バルブ42−3乃至42−6のそれぞれの開口の面積が変化する。
変位部103−3−2乃至103−6−2のそれぞれは、掃気バルブ44−3乃至44−6のそれぞれの円筒状バルブ53を中心軸に沿った方向に変位させる。変位部104−3−2乃至104−6−2のそれぞれは、掃気バルブ44−3乃至44−6のそれぞれの円柱状バルブ54を中心軸に沿った方向に変位させる。掃気バルブ44−3乃至44−6のそれぞれの円筒状バルブ53が中心軸に沿った方向に変位させられ、掃気バルブ44−3乃至44−6のそれぞれの円柱状バルブ54が中心軸に沿った方向に変位させられると、バルブ孔63−1乃至63−4とバルブ孔64とが重なる面積が変わり、これにより、掃気バルブ44−3乃至44−6のそれぞれの開口の面積が変化する。
変位部103−3−3乃至103−6−3のそれぞれは、排気バルブ46−3乃至46−6のそれぞれの円筒状バルブ55を中心軸に沿った方向に変位させる。変位部104−3−3乃至104−6−3のそれぞれは、排気バルブ46−3乃至46−6のそれぞれの円柱状バルブ56を中心軸に沿った方向に変位させる。排気バルブ46−3乃至46−6のそれぞれの円筒状バルブ55が中心軸に沿った方向に変位させられ、排気バルブ46−3乃至46−6のそれぞれの円柱状バルブ56が中心軸に沿った方向に変位させられると、バルブ孔65−1乃至65−4とバルブ孔66とが重なる面積が変わり、これにより、排気バルブ46−3乃至46−6のそれぞれの開口の面積が変化する。
このようにすることで、気筒毎に、吸気、排気および掃気の吸入または排出の量やタイミングを変更することができ、例えば、気筒毎に、4ストロークまたは6ストロークのいずれかで機能させることができる。
また、レシプロ式内燃機関11が要求された負荷に応じ効率的な運転を可能とするため、高負荷時にはレシプロ式内燃機関11の全ての気筒を運転し、低負荷時には運転する気筒数を任意かつ、連続的に減少させて、燃費の向上を図る。
なお、回転駆動部81−1乃至82−3または回転駆動部101−1−1乃至102−6−3には、吸気バルブ42若しくは吸気バルブ42−1乃至42−6のそれぞれの円筒状バルブ51若しくは円柱状バルブ52、掃気バルブ44若しくは掃気バルブ44−1乃至44−6のそれぞれの円筒状バルブ53若しくは円柱状バルブ54または排気バルブ46若しくは掃気バルブ44−1乃至44−6のそれぞれの円筒状バルブ55または円柱状バルブ56のそれぞれの角度位置を検出するための、エンコーダ(ロータリエンコーダ)やレゾルバなどの角度位置センサを設けることができる。また、変位部83−1乃至84−3または変位部103−1−1乃至104−6−3には、吸気バルブ42若しくは吸気バルブ42−1乃至42−6のそれぞれの円筒状バルブ51若しくは円柱状バルブ52、掃気バルブ44若しくは掃気バルブ44−1乃至44−6のそれぞれの円筒状バルブ53若しくは円柱状バルブ54または排気バルブ46若しくは掃気バルブ44−1乃至44−6のそれぞれの円筒状バルブ55または円柱状バルブ56のそれぞれについて、それぞれの中心軸に沿った方向の位置を検出するための、光学式変位センサ、リニア近接センサ、超音波変位センサまたは磁気検出方式若しくはリミットスイッチなどの接触式変位センサなどの位置センサを設けることができる。
なお、回転駆動部81−1乃至82−3、変位部83−1乃至84−3、回転駆動部101−1−1乃至102−6−3および変位部103−1−1乃至104−6−3は、ECU(engine control unit)(図示せず)により制御される。回転駆動部81−1乃至82−3、変位部83−1乃至84−3、回転駆動部101−1−1乃至102−6−3および変位部103−1−1乃至104−6−3は、ECUからの制御信号または駆動信号により、レシプロ式内燃機関11の運転中に継続して、任意に作動させられる。
なお、回転駆動部81−1乃至82−3、変位部83−1乃至84−3、回転駆動部101−1−1乃至102−6−3および変位部103−1−1乃至104−6−3は、ECUから出力される内燃機関の運転状態に応じた駆動信号により駆動される電動モータ、反発または吸引する磁界発生装置、電気・機械的動作を行う圧電素子、流体等を原動力とする回転装置など物性の移動を促す手段またはレシプロ式内燃機関11のクランクシャフトの回転力をカム、リンク、油圧ベーンまたはプーリーなどを用いて伝達する回転力伝達機構であっても良い。
ECUには、レシプロ式内燃機関11の必要箇所に取り付けられた各種センサ、アクセルの開度、アクセルの開閉速度、内燃期間の爆発室に吸入される空気の量、流速、温度、エンジンの回転数など、運転状態の解析に必要なデータが入力信号として入力される。ECUは、この入力信号および記憶部に記憶されている各種パラメータ、マップなどのデータに基づき吸気バルブ42、掃気バルブ44および排気バルブ46の開閉タイミング、連通面積などを設定し、回転駆動部81−1乃至82−3、変位部83−1乃至84−3、回転駆動部101−1−1乃至102−6−3および変位部103−1−1乃至104−6−3に対し、各種パラメータ、マップなどのデータに基づき吸気バルブ42、掃気バルブ44および排気バルブ46のそれぞれの開閉タイミング、連通面積などの設定内容を指令し制御する。ECUは、具体的には上記入出力を行うI/O(Input/Output)ポート、吸気バルブ42、掃気バルブ44および排気バルブ46の駆動を制御する処理部と上記パラメータ、マップのデータを記憶する記憶部などにより構成されている。なお、レシプロ式内燃機関11の給排気装置の動作方法等に関するプログラムを外部より取り入れ、専用のハードウエアにより実現されるものであっても良い。また、処理部は、メモリーおよびCPU(central processing unit)により構成され、レシプロ式内燃機関11の給排気装置の動作方法などに基づくプログラムをメモリーに取り込み実行することによりレシプロ式内燃機関11の給排気装置の動作方法などを実現させるものであっても良い。さらに記憶部に使用される記憶媒体の種類、組み合わせの構成は限定されるものでは無い。
次に、図9乃至図21を参照して、6ストロークで機能する場合の、レシプロ式内燃機関11の動作について説明する。
なお、図9乃至図21に例を示すレシプロ式内燃機関11において、円筒状バルブ51には、回転軸と直交する面に、バルブ孔61−1乃至61−4が形成されている。バルブ孔61−1乃至61−4は、同様の断面形状からなる。バルブ孔61−1および61−3は、円筒状バルブ51の外周上であり、回転軸と直交する面上において、対向して配置されている。バルブ孔61−2および61−4は、円筒状バルブ51の外周上であり、回転軸と直交する面上において、対向して配置されている。円筒状バルブ51の外周上であり、回転軸と直交する面上において、バルブ孔61−1とバルブ孔61−2との間の距離およびバルブ孔61−3とバルブ孔61−4との間の距離は、バルブ孔61−2とバルブ孔61−3との間の距離およびバルブ孔61−4とバルブ孔61−1との間の距離よりも短い。
図9乃至図21に例を示すレシプロ式内燃機関11において、円柱状バルブ52には、外形の円柱の直線状の中心軸に対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ形状で開口して開口を連通しているバルブ孔62が設けられている。
また、図9乃至図21に例を示すレシプロ式内燃機関11において、円筒状バルブ53には、回転軸と直交する面に、バルブ孔63−1乃至63−4が形成されている。バルブ孔63−1および63−3は、同様の断面形状からなる。バルブ孔63−1および63−3は、円筒状バルブ53の外周上であり、回転軸と直交する面上において、対向して配置されている。バルブ孔63−2および63−4は、同様の断面形状からなる。バルブ孔63−2および63−4は、円筒状バルブ53の外周上であり、回転軸と直交する面上において、対向して配置されている。バルブ孔63−1および63−3の断面の面積は、バルブ孔63−2および63−4の断面の面積より大きくされている。円筒状バルブ53の外周上であり、回転軸と直交する面上において、バルブ孔63−1とバルブ孔63−2との間の距離およびバルブ孔63−3とバルブ孔63−4との間の距離は、バルブ孔63−2とバルブ孔63−3との間の距離およびバルブ孔63−4とバルブ孔63−1との間の距離よりも短い。
図9乃至図21に例を示すレシプロ式内燃機関11において、円柱状バルブ54には、外形の円柱の直線状の中心軸に対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ形状で開口して開口を連通しているバルブ孔64が設けられている。
さらに、図9乃至図21に例を示すレシプロ式内燃機関11において、円筒状バルブ55には、回転軸と直交する面に、バルブ孔65−1および65−2が形成されている。バルブ孔65−1および65−2は、同様の断面形状からなる。バルブ孔65−1および65−2は、円筒状バルブ55の外周上であり、回転軸と直交する面上において、対向して配置されている。
図9乃至図21に例を示すレシプロ式内燃機関11において、円柱状バルブ56には、外形の円柱の直線状の中心軸に対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ形状で開口して開口を連通しているバルブ孔66が設けられている。
以下、レシプロ式内燃機関11が6ストロークで機能する場合、吸気バルブ42の円柱状バルブ52の回転が停止させられ、掃気バルブ44の円柱状バルブ54の回転が停止させられ、排気バルブ46の円筒状バルブ55の回転が停止させられ、吸気バルブ42の円筒状バルブ51が回転させられ、掃気バルブ44の円筒状バルブ53が回転させられ、排気バルブ46の円柱状バルブ56が回転させられるときを例に説明する。
この場合、吸気バルブ42の円柱状バルブ52の角度位置は、バルブ孔62の開口が吸気ポート41に対して開く位置とされる。掃気バルブ44の円柱状バルブ54の角度位置は、バルブ孔64の開口が掃気ポート43に対して開く位置とされる。また、排気バルブ46の円筒状バルブ55の角度位置は、バルブ孔65−1および65−2が排気ポート45に対して開く位置とされる。
図9乃至図21に例を示すレシプロ式内燃機関11において、レシプロ式内燃機関11が6ストロークで機能する場合、吸気バルブ42の円筒状バルブ51、掃気バルブ44の円筒状バルブ53および排気バルブ46の円柱状バルブ56は、クランクシャフト201の6回転に対して、1回転させられる。なお、吸気バルブ42の円筒状バルブ51および掃気バルブ44の円筒状バルブ53は、時計回りに回転させられ、排気バルブ46の円柱状バルブ56は、反時計回りに回転させられる。また、クランクシャフト201は、反時計回りに回転させられる。
図9は、掃気排気行程を終了して、吸気行程を開始するときのレシプロ式内燃機関11の状態を示す図である。吸気行程を開始し、クランクシャフト201の角度位置が0度、すなわちクランクシャフト201が上死点にある場合、吸気バルブ42の円筒状バルブ51の角度位置は、吸気ポート41に対して0度とされる。この場合、円筒状バルブ51のバルブ孔61−2および61−4が吸気ポート41に対して開き始め、ガソリンと空気との混合気または空気の吸気が開始される。
吸気行程を開始し、クランクシャフト201が0度、すなわち上死点にある場合、掃気バルブ44の円筒状バルブ53の角度位置は、掃気ポート43に対して30度とされる。この場合、掃気ポート43は、円筒状バルブ53で閉じられている。
吸気行程を開始し、クランクシャフト201が0度、すなわち上死点にある場合、排気バルブ46の円柱状バルブ56の角度位置は、排気ポート45に対して90度とされる。この場合、排気ポート45は、円柱状バルブ56で閉じられている。
図10は、吸気行程のレシプロ式内燃機関11の状態を示す図である。吸気行程で、クランクシャフト201の角度位置が90度にある場合、吸気バルブ42の円筒状バルブ51の角度位置は、吸気ポート41に対して15度とされる。この場合、円筒状バルブ51のバルブ孔61−2および61−4が吸気ポート41に対して連通面積が最大となるように開き、ガソリンと空気との混合気または空気が吸気される。
吸気行程で、クランクシャフト201の角度位置が90度にある場合、掃気バルブ44の円筒状バルブ53の角度位置は、掃気ポート43に対して45度とされる。この場合、掃気ポート43は、円筒状バルブ53で閉じられている。
吸気行程で、クランクシャフト201の角度位置が90度にある場合、排気バルブ46の円柱状バルブ56の角度位置は、排気ポート45に対して105度とされる。この場合、排気ポート45は、円柱状バルブ56で閉じられている。
図11は、圧縮行程を開始し、ミラーサイクルの実行を開始するときのレシプロ式内燃機関11の状態を示す図である。圧縮行程を開始し、クランクシャフト201の角度位置が180度、すなわちクランクシャフト201が下死点にある場合、吸気バルブ42の円筒状バルブ51の角度位置は、吸気ポート41に対して30度とされる。この場合、円筒状バルブ51のバルブ孔61−2および61−4が吸気ポート41を閉じて、ガソリンと空気との混合気または空気の吸気が終了する。
圧縮行程を開始し、クランクシャフト201の角度位置が180度、すなわちクランクシャフト201が下死点にある場合、掃気バルブ44の円筒状バルブ53の角度位置は、掃気ポート43に対して60度とされる。この場合、掃気ポート43は、円筒状バルブ53のバルブ孔63−4および63−2で開かれ始める。
圧縮行程を開始し、クランクシャフト201の角度位置が180度、すなわちクランクシャフト201が下死点にある場合、排気バルブ46の円柱状バルブ56の角度位置は、排気ポート45に対して120度とされる。この場合、排気ポート45は、円柱状バルブ56で閉じられている。
図12は、圧縮行程で、ミラーサイクルを実行するときのレシプロ式内燃機関11の状態を示す図である。圧縮行程で、クランクシャフト201の角度位置が−140度にある場合、吸気バルブ42の円筒状バルブ51の角度位置は、吸気ポート41に対して36.6度とされる。この場合、吸気ポート41は、円筒状バルブ51で閉じられる。
圧縮行程で、クランクシャフト201の角度位置が−140度にある場合、掃気バルブ44の円筒状バルブ53の角度位置は、掃気ポート43に対して66.6度とされる。この場合、掃気ポート43は、円筒状バルブ53のバルブ孔63−4および63−2で開かれる。
圧縮行程で、クランクシャフト201の角度位置が−140度にある場合、排気バルブ46の円柱状バルブ56の角度位置は、排気ポート45に対して126.6度とされる。この場合、排気ポート45は、円柱状バルブ56で閉じられている。
図13は、圧縮行程で、ミラーサイクルが終了するときのレシプロ式内燃機関11の状態を示す図である。圧縮行程で、クランクシャフト201の角度位置が−90度にある場合、吸気バルブ42の円筒状バルブ51の角度位置は、吸気ポート41に対して45度とされる。この場合、吸気ポート41は、円筒状バルブ51で閉じられる。
圧縮行程で、クランクシャフト201の角度位置が−90度にある場合、掃気バルブ44の円筒状バルブ53の角度位置は、掃気ポート43に対して75度とされる。この場合、掃気ポート43は、円筒状バルブ53で閉じられ始める。
圧縮行程で、クランクシャフト201の角度位置が−90度にある場合、排気バルブ46の円柱状バルブ56の角度位置は、排気ポート45に対して135度とされる。この場合、排気ポート45は、円柱状バルブ56で閉じられている。
図14は、圧縮行程を終了して、点火プラグ25で混合気に点火するときのレシプロ式内燃機関11の状態を示す図である。圧縮行程を終了して点火して、クランクシャフト201の角度位置が0度、すなわちクランクシャフト201が上死点にある場合、吸気バルブ42の円筒状バルブ51の角度位置は、吸気ポート41に対して60度とされる。この場合、吸気ポート41は、円筒状バルブ51で閉じられている。
圧縮行程を終了して点火して、クランクシャフト201の角度位置が0度、すなわちクランクシャフト201が上死点にある場合、掃気バルブ44の円筒状バルブ53の角度位置は、掃気ポート43に対して90度とされる。この場合、掃気ポート43は、円筒状バルブ53で閉じられている。
圧縮行程を終了して点火して、クランクシャフト201の角度位置が0度、すなわちクランクシャフト201が上死点にある場合、排気バルブ46の円柱状バルブ56の角度位置は、排気ポート45に対して150度とされる。この場合、排気ポート45は、円柱状バルブ56で閉じられている。
図15は、燃焼膨張行程のレシプロ式内燃機関11の状態を示す図である。燃焼膨張行程で、クランクシャフト201の角度位置が90度にある場合、吸気バルブ42の円筒状バルブ51の角度位置は、吸気ポート41に対して75度とされる。この場合、吸気ポート41は、円筒状バルブ51で閉じられている。
燃焼膨張行程で、クランクシャフト201の角度位置が90度にある場合、掃気バルブ44の円筒状バルブ53の角度位置は、掃気ポート43に対して105度とされる。この場合、掃気ポート43は、円筒状バルブ53で閉じられている。
燃焼膨張行程で、クランクシャフト201の角度位置が90度にある場合、排気バルブ46の円柱状バルブ56の角度位置は、排気ポート45に対して165度とされる。この場合、排気ポート45は、円柱状バルブ56で閉じられている。
図16は、燃焼膨張行程を終了し、排気行程を開始するレシプロ式内燃機関11の状態を示す図である。排気行程を開始し、クランクシャフト201の角度位置が180度、すなわちクランクシャフト201が下死点にある場合、吸気バルブ42の円筒状バルブ51の角度位置は、吸気ポート41に対して90度とされる。この場合、吸気ポート41は、円筒状バルブ51で閉じられている。
排気行程を開始し、クランクシャフト201の角度位置が180度、すなわちクランクシャフト201が下死点にある場合、掃気バルブ44の円筒状バルブ53の角度位置は、掃気ポート43に対して120度とされる。この場合、掃気ポート43は、円筒状バルブ53で閉じられている。
排気行程を開始し、クランクシャフト201の角度位置が180度、すなわちクランクシャフト201が下死点にある場合、排気バルブ46の円柱状バルブ56の角度位置は、排気ポート45に対して0度とされる。この場合、排気ポート45は、円柱状バルブ56のバルブ孔65−1および65−2で開かれ始める。
図17は、排気行程のレシプロ式内燃機関11の状態を示す図である。排気行程で、クランクシャフト201の角度位置が−90度にある場合、吸気バルブ42の円筒状バルブ51の角度位置は、吸気ポート41に対して105度とされる。この場合、吸気ポート41は、円筒状バルブ51で閉じられている。
排気行程で、クランクシャフト201の角度位置が−90度にある場合、掃気バルブ44の円筒状バルブ53の角度位置は、掃気ポート43に対して135度とされる。この場合、掃気ポート43は、円筒状バルブ53で閉じられている。
排気行程で、クランクシャフト201の角度位置が−90度にある場合、排気バルブ46の円柱状バルブ56の角度位置は、排気ポート45に対して15度とされる。この場合、排気ポート45は、円柱状バルブ56のバルブ孔65−1および65−2で最大の連通面積で開かれる。
図18は、排気行程を終了し、掃気吸入行程を開始するレシプロ式内燃機関11の状態を示す図である。掃気吸入行程を開始し、クランクシャフト201の角度位置が0度、すなわちクランクシャフト201が上死点にある場合、吸気バルブ42の円筒状バルブ51の角度位置は、吸気ポート41に対して120度とされる。この場合、円筒状バルブ51のバルブ孔61−1および61−3が吸気ポート41に対して開き始め、掃気(空気)の吸入が開始される。
掃気吸入行程を開始し、クランクシャフト201の角度位置が0度、すなわちクランクシャフト201が上死点にある場合、掃気バルブ44の円筒状バルブ53の角度位置は、掃気ポート43に対して150度とされる。この場合、掃気ポート43は、円筒状バルブ53で閉じられている。
掃気吸入行程を開始し、クランクシャフト201の角度位置が0度、すなわちクランクシャフト201が上死点にある場合、排気バルブ46の円柱状バルブ56の角度位置は、排気ポート45に対して30度とされる。この場合、排気ポート45は、円柱状バルブ56のバルブ孔65−1および65−2で閉じられ始める。
図19は、掃気吸入行程のレシプロ式内燃機関11の状態を示す図である。掃気吸入行程で、クランクシャフト201の角度位置が90度にある場合、吸気バルブ42の円筒状バルブ51の角度位置は、吸気ポート41に対して135度とされる。この場合、円筒状バルブ51のバルブ孔61−1および61−3が吸気ポート41に対して開き、掃気が吸入される。
掃気吸入行程で、クランクシャフト201の角度位置が90度にある場合、掃気バルブ44の円筒状バルブ53の角度位置は、掃気ポート43に対して165度とされる。この場合、掃気ポート43は、円筒状バルブ53で閉じられている。
掃気吸入行程で、クランクシャフト201の角度位置が90度にある場合、排気バルブ46の円柱状バルブ56の角度位置は、排気ポート45に対して45度とされる。この場合、排気ポート45は、円柱状バルブ56で閉じられている。
図20は、掃気吸入行程を終了し、掃気排気行程を開始するレシプロ式内燃機関11の状態を示す図である。掃気排気行程を開始し、クランクシャフト201の角度位置が180度、すなわちクランクシャフト201が下死点にある場合、吸気バルブ42の円筒状バルブ51の角度位置は、吸気ポート41に対して150度とされる。この場合、吸気ポート41が閉じられ始め、掃気の吸入が終了する。
掃気排気行程を開始し、クランクシャフト201の角度位置が180度、すなわちクランクシャフト201が下死点にある場合、掃気バルブ44の円筒状バルブ53の角度位置は、掃気ポート43に対して0度とされる。この場合、円筒状バルブ53のバルブ孔63−1および63−3が掃気ポート43に対して開き始め、掃気の排気が開始される。
掃気排気行程を開始し、クランクシャフト201の角度位置が180度、すなわちクランクシャフト201が下死点にある場合、排気バルブ46の円柱状バルブ56の角度位置は、排気ポート45に対して60度とされる。この場合、排気ポート45は、円柱状バルブ56で閉じられている。
図21は、掃気排気行程のレシプロ式内燃機関11の状態を示す図である。掃気排気行程で、クランクシャフト201の角度位置が−90度にある場合、吸気バルブ42の円筒状バルブ51の角度位置は、吸気ポート41に対して150度とされる。この場合、吸気ポート41が円筒状バルブ51で閉じられる。
掃気排気行程で、クランクシャフト201の角度位置が−90度にある場合、掃気バルブ44の円筒状バルブ53の角度位置は、掃気ポート43に対して15度とされる。この場合、円筒状バルブ53のバルブ孔63−1および63−3が掃気ポート43に対して開き、掃気が排気される。
掃気排気行程で、クランクシャフト201の角度位置が−90度にある場合、排気バルブ46の円柱状バルブ56の角度位置は、排気ポート45に対して75度とされる。この場合、排気ポート45は、円柱状バルブ56で閉じられている。
掃気排気行程が終了すると、図9に示される吸気行程が開始され、図9乃至図21に示される行程が繰り返される。
このように、レシプロ式内燃機関11を6ストロークで機能させることができる。
次に、図22乃至図30を参照して、4ストロークで機能する場合の、レシプロ式内燃機関11の動作について説明する。
なお、図22乃至図30に例を示すレシプロ式内燃機関11の構成は、図9乃至図21に例を示すレシプロ式内燃機関11と同様である。すなわち、図22乃至図30に例を示す円筒状バルブ51、円柱状バルブ52、円筒状バルブ53、円柱状バルブ54、円筒状バルブ55および円柱状バルブ56のそれぞれは、図9乃至図21に例を示す円筒状バルブ51、円柱状バルブ52、円筒状バルブ53、円柱状バルブ54、円筒状バルブ55および円柱状バルブ56のそれぞれと同様に構成される。
以下、レシプロ式内燃機関11が4ストロークで機能する場合、吸気バルブ42の円筒状バルブ51の回転が停止させられ、掃気バルブ44の円筒状バルブ53の回転が停止させられ、排気バルブ46の円筒状バルブ55の回転が停止させられ、吸気バルブ42の円柱状バルブ52が回転させられ、掃気バルブ44の円柱状バルブ54が回転させられ、排気バルブ46の円柱状バルブ56が回転させられるときを例に説明する。
この場合、吸気バルブ42の円筒状バルブ51の角度位置は、バルブ孔61−1および65−4が吸気ポート41に対して開く位置とされる。掃気バルブ44の円筒状バルブ53の角度位置は、バルブ孔63−2および63−4が掃気ポート43に対して開く位置とされる。また、排気バルブ46の円筒状バルブ55の角度位置は、バルブ孔65−1および65−2が排気ポート45に対して開く位置とされる。
レシプロ式内燃機関11が4ストロークで機能する場合、レシプロ式内燃機関11が4ストロークで機能する場合、吸気バルブ42の円柱状バルブ52、掃気バルブ44の円柱状バルブ54および排気バルブ46の円柱状バルブ56は、クランクシャフト201の4回転に対して、1回転させられる。なお、吸気バルブ42の円柱状バルブ52、掃気バルブ44の円柱状バルブ54および排気バルブ46の円柱状バルブ56は、時計回りに回転させられる。また、クランクシャフト201は、反時計回りに回転させられる。
図22は、掃気排気行程を終了して、吸気行程を開始するときのレシプロ式内燃機関11の状態を示す図である。吸気行程を開始し、クランクシャフト201の角度位置が0度、すなわちクランクシャフト201が上死点にある場合、吸気バルブ42の円柱状バルブ52の角度位置は、吸気ポート41に対して0度とされる。この場合、円柱状バルブ52のバルブ孔62が吸気ポート41に対して開き始め、ガソリンと空気との混合気または空気の吸気が開始される。
吸気行程を開始し、クランクシャフト201の角度位置が0度、すなわちクランクシャフト201が上死点にある場合、掃気バルブ44の円柱状バルブ54は、掃気ポート43に対して135度とされる。この場合、掃気ポート43は、円柱状バルブ54で閉じられている。
吸気行程を開始し、クランクシャフト201の角度位置が0度、すなわちクランクシャフト201が上死点にある場合、排気バルブ46の円柱状バルブ56の角度位置は、排気ポート45に対して45度とされる。この場合、排気ポート45は、円柱状バルブ56で閉じられている。
図23は、吸気行程のレシプロ式内燃機関11の状態を示す図である。吸気行程で、クランクシャフト201の角度位置が90度にある場合、吸気バルブ42の円柱状バルブ52の角度位置は、吸気ポート41に対して22.5度とされる。この場合、円柱状バルブ52のバルブ孔62が吸気ポート41に対して開き、ガソリンと空気との混合気または空気が吸気される。
吸気行程で、クランクシャフト201の角度位置が90度にある場合、掃気バルブ44の円柱状バルブ54は、掃気ポート43に対して157.5度とされる。この場合、掃気ポート43は、円柱状バルブ54で閉じられている。
吸気行程で、クランクシャフト201の角度位置が90度にある場合、排気バルブ46の円柱状バルブ56の角度位置は、排気ポート45に対して67.5度とされる。この場合、排気ポート45は、円柱状バルブ56で閉じられている。
図24は、圧縮行程を開始し、ミラーサイクルの実行を開始するときのレシプロ式内燃機関11の状態を示す図である。圧縮行程を開始し、クランクシャフト201の角度位置が180度、すなわちクランクシャフト201が下死点にある場合、吸気バルブ42の円柱状バルブ52の角度位置は、吸気ポート41に対して45度とされる。この場合、円柱状バルブ52のバルブ孔62が吸気ポート41を閉じて、ガソリンと空気との混合気または空気の吸気が終了する。
圧縮行程を開始し、クランクシャフト201の角度位置が180度、すなわちクランクシャフト201が下死点にある場合、掃気バルブ44の円柱状バルブ54は、掃気ポート43に対して0度とされる。この場合、円柱状バルブ54のバルブ孔64は、掃気ポート43を開く。
圧縮行程を開始し、クランクシャフト201の角度位置が180度、すなわちクランクシャフト201が下死点にある場合、排気バルブ46の円柱状バルブ56の角度位置は、排気ポート45に対して90度とされる。この場合、排気ポート45は、円柱状バルブ56で閉じられている。
図25は、圧縮行程で、ミラーサイクルを実行するときのレシプロ式内燃機関11の状態を示す図である。圧縮行程で、クランクシャフト201の角度位置が140度にある場合、吸気バルブ42の円柱状バルブ52の角度位置は、吸気ポート41に対して55度とされる。この場合、円柱状バルブ52が吸気ポート41を閉じている。
圧縮行程で、クランクシャフト201の角度位置が140度にある場合、掃気バルブ44の円柱状バルブ54は、掃気ポート43に対して10度とされる。この場合、円柱状バルブ54のバルブ孔64は、掃気ポート43を開いている。
圧縮行程で、クランクシャフト201の角度位置が140度にある場合、排気バルブ46の円柱状バルブ56の角度位置は、排気ポート45に対して100度とされる。この場合、排気ポート45は、円柱状バルブ56で閉じられている。
図26は、圧縮行程で、ミラーサイクルが終了するときのレシプロ式内燃機関11の状態を示す図である。圧縮行程で、クランクシャフト201の角度位置が−90度にある場合、吸気バルブ42の円柱状バルブ52の角度位置は、吸気ポート41に対して67.5度とされる。この場合、円柱状バルブ52が吸気ポート41を閉じている。
圧縮行程で、クランクシャフト201の角度位置が−90度にある場合、掃気バルブ44の円柱状バルブ54は、掃気ポート43に対して22.5度とされる。この場合、円柱状バルブ54のバルブ孔64は、掃気ポート43を開いている。
圧縮行程で、クランクシャフト201の角度位置が−90度にある場合、排気バルブ46の円柱状バルブ56の角度位置は、排気ポート45に対して112.5度とされる。この場合、排気ポート45は、円柱状バルブ56で閉じられている。
図27は、圧縮行程を終了して、点火プラグ25で混合気に点火するときのレシプロ式内燃機関11の状態を示す図である。圧縮行程を終了して点火して、クランクシャフト201の角度位置が0度、すなわちクランクシャフト201が上死点にある場合、吸気バルブ42の円柱状バルブ52の角度位置は、吸気ポート41に対して90度とされる。この場合、円柱状バルブ52が吸気ポート41を閉じている。
圧縮行程を終了して点火して、クランクシャフト201の角度位置が0度、すなわちクランクシャフト201が上死点にある場合、掃気バルブ44の円柱状バルブ54は、掃気ポート43に対して45度とされる。この場合、円柱状バルブ54は、掃気ポート43を閉じる。
圧縮行程を終了して点火して、クランクシャフト201の角度位置が0度、すなわちクランクシャフト201が上死点にある場合、排気バルブ46の円柱状バルブ56の角度位置は、排気ポート45に対して135度とされる。この場合、排気ポート45は、円柱状バルブ56で閉じられている。
図28は、燃焼膨張行程のレシプロ式内燃機関11の状態を示す図である。燃焼膨張行程で、クランクシャフト201の角度位置が90度にある場合、吸気バルブ42の円柱状バルブ52の角度位置は、吸気ポート41に対して112.5度とされる。この場合、円柱状バルブ52が吸気ポート41を閉じている。
燃焼膨張行程で、クランクシャフト201の角度位置が90度にある場合、掃気バルブ44の円柱状バルブ54は、掃気ポート43に対して65.7度とされる。この場合、円柱状バルブ54は、掃気ポート43を閉じる。
燃焼膨張行程で、クランクシャフト201の角度位置が90度にある場合、排気バルブ46の円柱状バルブ56の角度位置は、排気ポート45に対して157.5度とされる。この場合、排気ポート45は、円柱状バルブ56で閉じられている。
図29は、燃焼膨張行程を終了し、排気行程を開始するレシプロ式内燃機関11の状態を示す図である。排気行程を開始し、クランクシャフト201の角度位置が180度、すなわちクランクシャフト201が下死点にある場合、吸気バルブ42の円柱状バルブ52の角度位置は、吸気ポート41に対して135度とされる。この場合、円柱状バルブ52が吸気ポート41を閉じている。
排気行程を開始し、クランクシャフト201の角度位置が180度、すなわちクランクシャフト201が下死点にある場合、掃気バルブ44の円柱状バルブ54は、掃気ポート43に対して90度とされる。この場合、円柱状バルブ54は、掃気ポート43を閉じる。
排気行程を開始し、クランクシャフト201の角度位置が180度、すなわちクランクシャフト201が下死点にある場合、排気バルブ46の円柱状バルブ56の角度位置は、排気ポート45に対して0度とされる。この場合、円柱状バルブ56のバルブ孔66は、排気ポート45を開き始める。
図30は、排気行程のレシプロ式内燃機関11の状態を示す図である。排気行程で、クランクシャフト201の角度位置が−90度にある場合、吸気バルブ42の円柱状バルブ52の角度位置は、吸気ポート41に対して157.5度とされる。この場合、円柱状バルブ52のバルブ孔62が吸気ポート41を開き始める。
排気行程で、クランクシャフト201の角度位置が−90度にある場合、掃気バルブ44の円柱状バルブ54は、掃気ポート43に対して112.5度とされる。この場合、円柱状バルブ54は、掃気ポート43を閉じる。
排気行程で、クランクシャフト201の角度位置が−90度にある場合、排気バルブ46の円柱状バルブ56の角度位置は、排気ポート45に対して22.5度とされる。この場合、円柱状バルブ56のバルブ孔66は、排気ポート45を開いている。
排気行程が終了すると、図22に示される吸気行程が開始され、図22乃至図30に示される行程が繰り返される。
このように、レシプロ式内燃機関11を4ストロークで機能させることができる。
クランクシャフト201の角度位置が−180度でピストン23が下死点の位置でこの排気バルブ46の連通が開始され、クランクシャフト201の角度位置が−90度で排気バルブ46の連通面積が最大となる。クランクシャフト201の角度位置が0度となった時点で排気バルブ46の連通が終了する。すなわち、吸気バルブ42、掃気バルブ44および排気バルブ46を等角速度で回転させた場合のレシプロ式内燃機関11の排気行程では排気連通時間はクランクシャフトの−180度乃至0度で、クランクシャフトが180度移動するに必要な時間となる。
クランクシャフト201の角度位置が0度でピストン23が上死点の位置で、吸気バルブ42の連通が開始され、クランクシャフト201の角度位置が90度で吸気バルブ42の連通面積が最大となり、クランクシャフト201の角度位置が180度となるとピストン23は下死点となり、この位置で吸気バルブ42の連通が終了する位置となり、レシプロ式内燃機関11の吸気行程が終了し、かつ、レシプロ式内燃機関11の圧縮行程が開始する位置となる。すなわち、吸気バルブ42、掃気バルブ44および排気バルブ46を等角速度で回転させた場合のレシプロ式内燃機関11の吸気行程では、吸気連通時間はクランクシャフトの0度なし180度まで、つまりクランクシャフトが180度移動するのに必要な時間となる。
図9乃至図21を参照して説明した6ストロークで機能する場合の、レシプロ式内燃機関11の動作と、図22乃至図30を参照して説明した4ストロークで機能する場合の、レシプロ式内燃機関11の動作とを、吸気バルブ42、掃気バルブ44および排気バルブ46がピストン23に干渉することがないので、動作中に切り換えることができる。レシプロ式内燃機関11において、6ストロークの介入および4ストロークへの復帰は任意的、選択的、かつ連続的に行われる。
クランクシャフト201の角度位置に対して排気バルブ46が開くタイミングを任意に調整することができる。
既存の技術として公知されているミラーサイクルでは電動連続可変バルブタイミング機構等で吸気バルブの遅閉する事でミラーサイクルが実行されているが、吸気バルブを兼用している点より一定角度以上の吸気バルブの遅閉は物理的に不可能である。本発明に於いては掃気バルブ44が、掃気吸気または掃気排気を任意に行う事で、より効果的に拡張比、圧縮比を制御する事が可能となる。
ミラーサイクルの実行を吸気バルブ42の遅閉での実行では無く、専用の掃気バルブ44で行う事でより多くの空気を吸気バルブ42より吸い込み、吸気した空気を掃気バルブ44より排気できるので6ストローク内燃機関の概念である掃気吸入・掃気排気によるシリンダ内の冷却と近似効果を得られ、よって高圧縮比でのノッキングを回避し高い出力、大きなトルクを引き出し、熱効率の最大化が図れる。
なお、レシプロ式内燃機関11を、ディーゼル(軽油または重油)、ガソリン、水素、液化ガスなどを燃料とするマルチフューエル内燃機関とし、理論サイクルの圧縮比を任意、かつ連続的に制御しヘッセルマンサイクル等のマルチフューエル内燃機関を効率的に実現させることもできる。
図31は、クランクシャフト201の角度位置に対して排気バルブ46が開く範囲を説明する図である。図31中の上下方向は、クランクシャフト201の角度位置に対応する。図31中の左右方向は、排気ポート45、バルブ孔65−1および65−2並びにバルブ孔66による物理的な開口の幅の方向を示している。図31の数字は、クランクシャフト201の角度位置を示す。図31において、上下方向に重ねて表されている3つ長円は、それぞれ、バルブ孔65−1および65−2並びにバルブ孔66を模式的に示す図である。
図31において、斜線で示す範囲が、排気バルブ46が開くタイミングを示す。
排気バルブ46において、円筒状バルブ55と円柱状バルブ56との相対的な角度位置を変えることにより、排気バルブ46が開くタイミングを変えることができる。
ここで、クランクシャフト201の角度位置が0度とは、ピストン23が上死点に位置する位置を示し、クランクシャフト201の角度位置が−180度とは、ピストン23が下死点に位置する位置を示す。
例えば、図31中の左側の縦に並ぶ4組の3つ長円で示されるように、クランクシャフト201の角度位置が20度(ピストン23が上死点に到達からクランクシャフト201の角度位置で20度遅い)から−170度(ピストン23が下死点に到達からクランクシャフト201の角度位置で10度遅い)の範囲、10度(ピストン23が上死点に到達からクランクシャフト201の角度位置で10度遅い)から−170度の範囲、0度から−170度の範囲または−10度(ピストン23が上死点に到達よりクランクシャフト201の角度位置で10度早い)から−170度の範囲のいずれかで、排気バルブ46を開かせることができる。
例えば、図31中の中央の縦に並ぶ4組の3つ長円で示されるように、クランクシャフト201の角度位置が20度から−180度の範囲、10度から−180度の範囲、0度から−180度の範囲または−10度から−180度の範囲のいずれかで、排気バルブ46を開かせることができる。
また、例えば、図31中の右側の縦に並ぶ4組の3つ長円で示されるように、クランクシャフト201の角度位置が20度から−190度(ピストン23が下死点に到達するよりクランクシャフト201の角度位置で10度早い)の範囲、10度から−190度の範囲、0度から−190度の範囲または−10度から−190度の範囲のいずれかで、排気バルブ46を開かせることができる。
このように、クランクシャフト201の角度位置に対して排気バルブ46が開くタイミングを任意に調整することができる。
なお、排気バルブ46と同様に、クランクシャフト201の角度位置に対して掃気バルブ44または吸気バルブ42が開くタイミングを任意に調整することができる。
さらに、クランクシャフト201の角度位置に対して排気バルブ46が開くタイミングを任意に調整しつつ、排気バルブ46の開度を調整することができる。
図32および図33は、クランクシャフト201の角度位置に対して排気バルブ46が開く範囲および排気バルブ46の開度を説明する図である。図32および図33中の上下方向は、クランクシャフト201の角度位置に対応する。図32および図33中の左右方向は、排気ポート45、バルブ孔65−1および65−2並びにバルブ孔66による物理的な開口の幅の方向を示している。図32および図33の数字は、クランクシャフト201の角度位置を示す。図32および図33において、上下方向に重ねて表されている4つ長円は、それぞれ、排気ポート45、バルブ孔65−1および65−2並びにバルブ孔66を模式的に示す図である。
図32および図33において、上下方向に重ねて表されている4つ長円のうち、3つの長円から右方向にずれている長円は、円筒状バルブ55または円柱状バルブ56が中心軸に沿った方向に変位させられたことにより、バルブ孔65−1および65−2またはバルブ孔66の開口する位置が変位させられたことを示している。
図32および図33において、斜線で示す範囲が、排気バルブ46が開くタイミングおよび排気バルブ46の開口の幅を示す。
排気バルブ46において、円筒状バルブ55と円柱状バルブ56との相対的な角度位置を変えることにより、排気バルブ46が開くタイミングを変えることができる。また、変位部83−3が、排気バルブ46の円筒状バルブ55を中心軸に沿った方向に変位させ、変位部84−3が、排気バルブ46の円柱状バルブ56を中心軸に沿った方向に変位させるので、排気ポート45に対してバルブ孔65−1および65−2またはバルブ孔66が開口の幅の方向にずれて、排気バルブ46の開口の幅を任意に変えることができる。
図32は、排気バルブ46の開口の幅を全開に対して5/8とした場合の例を示す図である。例えば、この場合、変位部84−3は、排気バルブ46の円柱状バルブ52を中心軸に沿った方向にバルブ孔66の幅の5/8の距離だけ変位させる。
例えば、図32中の左側の縦に並ぶ4組の3つ長円で示されるように、クランクシャフト201の角度位置が20度から−170度の範囲、10度から−170度の範囲、0度から−170度の範囲または−10度から−170度の範囲のいずれかで、排気バルブ46の開口の幅を全開に対して5/8にして、排気バルブ46を開かせることができる。
例えば、図32中の中央の縦に並ぶ4組の3つ長円で示されるように、クランクシャフト201の角度位置が20度から−180度の範囲、10度から−180度の範囲、0度から−180度の範囲または−10度から−180度の範囲のいずれかで、排気バルブ46の開口の幅を全開に対して5/8にして、排気バルブ46を開かせることができる。
また、例えば、図32中の右側の縦に並ぶ4組の3つ長円で示されるように、クランクシャフト201の角度位置が20度から−190度の範囲、10度から−190度の範囲、0度から−190度の範囲または−10度から−190度の範囲のいずれかで、排気バルブ46の開口の幅を全開に対して5/8にして、排気バルブ46を開かせることができる。
図33は、排気バルブ46の開口の幅を全開に対して3/4とした場合の例を示す図である。例えば、この場合、変位部84−3は、排気バルブ46の円柱状バルブ56を中心軸に沿った方向にバルブ孔66の幅の3/4の距離だけ変位させる。
例えば、図33中の左側の縦に並ぶ4組の3つ長円で示されるように、クランクシャフト201の角度位置が20度から−170度の範囲、10度から−170度の範囲、0度から−170度の範囲または−10度から−170度の範囲のいずれかで、排気バルブ46の開口の幅を全開に対して3/4にして、排気バルブ46を開かせることができる。
例えば、図33中の中央の縦に並ぶ4組の3つ長円で示されるように、クランクシャフト201の角度位置が20度から−180度の範囲、10度から−180度の範囲、0度から−180度の範囲または−10度から−180度の範囲のいずれかで、排気バルブ46の開口の幅を全開に対して3/4にして、排気バルブ46を開かせることができる。
また、例えば、図33中の右側の縦に並ぶ4組の3つ長円で示されるように、クランクシャフト201の角度位置が20度から−190度の範囲、10度から−190度の範囲、0度から−190度の範囲または−10度から−190度の範囲のいずれかで、排気バルブ46の開口の幅を全開に対して3/4にして、排気バルブ46を開かせることができる。
このように、クランクシャフト201の角度位置に対して排気バルブ46が開くタイミングを任意に調整しつつ、排気バルブ46の開度を任意に調整することができる。すなわち、排気バルブ46の早開き、早閉じ、遅開きまたは遅閉じが任意に、且つ連続的に制御される。
なお、排気バルブ46と同様に、クランクシャフト201の角度位置に対して掃気バルブ44または吸気バルブ42が開くタイミングを任意に調整しつつ、掃気バルブ44または吸気バルブ42の開度を任意に調整することができる。
このようにすることで、連続的に連通時間を短縮、延長させる等の制御でき、これにより、レシプロ式内燃機関11の高回転時における体積効率を向上させることができる。また、吸気バルブ42の連通時間を長く、排気バルブ46の連通時間を短くすることができ、これによりレシプロ式内燃機関11の出力、燃費の向上を図る事ができる。
なお、吸気バルブ42、掃気バルブ44および排気バルブ46を設けると説明したが、これに限らず、吸気バルブ42、掃気バルブ44または排気バルブ46のいずれかと同じ構造のバルブをさらに設けることができる。
また、吸気バルブ42、掃気バルブ44および排気バルブ46をシリンダヘッド21に設けると説明したが、これに限らず、シリンダブロック22に設けるようにしてもよい。
なお、吸気バルブ42、掃気バルブ44および排気バルブ46は、等速で回転させるようにしても、回転角速度を変化させるようにしてもよい。
このように、レシプロ式内燃機関11の吸排気装置は、底面が円形である円柱状であって、シリンダヘッド21の吸気ポート41の径より大きい径の円柱状に外形が形成され、底面が円形の円柱状の空洞であって、外形の円柱の直線状の第1の中心軸と同軸の円柱状の空洞が内部に形成され、第1の中心軸に対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ断面形状のバルブ孔61−1および61−3がそれぞれ設けられ、第1の中心軸が吸気ポート41の延伸する向きに交差するように吸気ポート41に回転自在に設けられ、吸気ポート41に対する所定の角度位置でバルブ孔61−1および61−3が吸気ポート41に開く中空円筒状の円筒状バルブ51と、円筒状バルブ51の空洞の径に対応する径の円形の底面の円柱状に外形が形成され、外形の円柱の直線状の第2の中心軸に対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ形状で開口して開口を連通しているバルブ孔62が設けられ、円筒状バルブ51の空洞に回転自在に挿入され、円筒状バルブ51に対する所定の角度位置でバルブ孔62がバルブ孔61−1および61−3と連通する円柱状の円柱状バルブ52と、底面が円形である円柱状であって、シリンダヘッド21の排気ポート45の径より大きい径の円柱状に外形が形成され、底面が円形の円柱状の空洞であって、外形の円柱の直線状の第3の中心軸と同軸の円柱状の空洞が内部に形成され、第3の中心軸に対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ断面形状のバルブ孔65−1および65−3がそれぞれ設けられ、第3の中心軸が排気ポート45の延伸する向きに交差するように排気ポート45に回転自在に設けられ、排気ポート45に対する所定の角度位置でバルブ孔65−1および65−3が排気ポート45に開く中空円筒状の円筒状バルブ55と、円筒状バルブ55の空洞の径に対応する径の円形の底面の円柱状に外形が形成され、外形の円柱の直線状の第4の中心軸に対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ形状で開口して開口を連通しているバルブ孔66が設けられ、円筒状バルブ55の空洞に回転自在に挿入され、円筒状バルブ55に対する所定の角度位置でバルブ孔66がバルブ孔65−1および65−3と連通する円柱状の円柱状バルブ56と、底面が円形である円柱状であって、シリンダヘッド21の掃気ポート43の径より大きい径の円柱状に外形が形成され、底面が円形の円柱状の空洞であって、外形の円柱の直線状の第5の中心軸と同軸の円柱状の空洞が内部に形成され、第5の中心軸に対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ断面形状のバルブ孔63−1および63−3がそれぞれ設けられ、第5の中心軸が掃気ポート43の延伸する向きに交差するように掃気ポート43に回転自在に設けられ、掃気ポート43に対する所定の角度位置でバルブ孔63−1および63−3が掃気ポート43に開く中空円筒状の円筒状バルブ53と、円筒状バルブ53の空洞の径に対応する径の円形の底面の円柱状に外形が形成され、外形の円柱の直線状の第6の中心軸に対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ形状で開口して開口を連通しているバルブ孔64が設けられ、円筒状バルブ53の空洞に回転自在に挿入され、円筒状バルブ53に対する所定の角度位置でバルブ孔64がバルブ孔63−1および63−3と連通する円柱状の円柱状バルブ54とを備える。
円筒状バルブ51、円筒状バルブ55および円筒状バルブ53を、互いに平行に配置することができる。
円筒状バルブ53を、円筒状バルブ51および円筒状バルブ55の間に配置することができる。
円筒状バルブ51を回転駆動する回転駆動部81−1と、円柱状バルブ52を回転駆動する回転駆動部82−1と、円筒状バルブ55を回転駆動する回転駆動部81−2と、円柱状バルブ56を回転駆動する回転駆動部82−2と、円筒状バルブ53を回転駆動する回転駆動部81−3と、円柱状バルブ54を回転駆動する回転駆動部82−3とをさらに設けることができる。
円筒状バルブ51を第1の中心軸に沿った方向に変位させる変位部83−1と、円柱状バルブ52を第2の中心軸に沿った方向に変位させる変位部84−1と、円筒状バルブ55を第3の中心軸に沿った方向に変位させる変位部83−2と、円柱状バルブ56を第4の中心軸に沿った方向に変位させる変位部84−2と、円筒状バルブ53を第5の中心軸に沿った方向に変位させる変位部83−3と、円柱状バルブ54を第6の中心軸に沿った方向に変位させる変位部84−3とをさらに設けることができる。
円筒状バルブ51、円筒状バルブ55または円筒状バルブ53のいずれかに、第1の中心軸、第3の中心軸または第5の中心軸のいずれかに対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ断面形状のバルブ孔61−2および61−4、バルブ孔63−2および63−4またはバルブ孔65−2および65−4のいずれかをそれぞれ設けることができる。
円柱状バルブ52、円柱状バルブ56または円柱状バルブ54のいずれかに、第2の中心軸、第4の中心軸または第6の中心軸のいずれか対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ形状で開口して開口を連通している第8の孔(例えば、バルブ孔62−2)を設けることができる。
円筒状バルブ51乃至円柱状バルブ54を、それぞれ、直線状に配置されている複数のシリンダ31に対して1つ設けることができる。
円筒状バルブ51乃至円柱状バルブ54を、それぞれ、1つのシリンダ31に対して1つ設けることができる。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
11 レシプロ式内燃機関, 21 シリンダヘッド, 22 シリンダブロック, 23 ピストン, 24 コネクティングロッド, 25 点火プラグ, 31および31−1乃至31−6 シリンダ, 41 吸気ポート, 42および42−1乃至42−6 吸気バルブ, 43 掃気ポート, 44および44−1乃至44−6 掃気バルブ, 45 排気ポート, 46および46−1乃至46−6 排気バルブ, 51,53および55 円筒状バルブ, 52,54および56 円柱状バルブ, 61−1乃至61−8,61−1−1乃至61−6−4,62,62−1乃至62−6,63−1乃至63−4,64,65−1乃至65−4および66 バルブ孔, 81−1乃至81−3,82−1乃至82−3および101−1−1乃至102−6−3 回転駆動部, 83−1乃至83−3,84−1乃至84−3および103−1−1乃至104−6−3 変位部, 201 クランクシャフト

Claims (9)

  1. 底面が円形である円柱状であって、シリンダヘッドの吸気ポートの径より大きい径の円柱状に外形が形成され、底面が円形の円柱状の空洞であって、外形の円柱の直線状の第1の中心軸と同軸の円柱状の空洞が内部に形成され、前記第1の中心軸に対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ断面形状の第1の孔がそれぞれ設けられ、前記第1の中心軸が前記吸気ポートの延伸する向きに交差するように前記吸気ポートに回転自在に設けられ、前記吸気ポートに対する所定の角度位置で前記第1の孔が前記吸気ポートに開く中空円筒状の第1の弁と、
    前記第1の弁の空洞の径に対応する径の円形の底面の円柱状に外形が形成され、外形の円柱の直線状の第2の中心軸に対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ形状で開口して開口を連通している第2の孔が設けられ、前記第1の弁の空洞に回転自在に挿入され、前記第1の弁に対する所定の角度位置で第2の孔が前記第1の孔と連通する円柱状の第2の弁と、
    底面が円形である円柱状であって、前記シリンダヘッドの排気ポートの径より大きい径の円柱状に外形が形成され、底面が円形の円柱状の空洞であって、外形の円柱の直線状の第3の中心軸と同軸の円柱状の空洞が内部に形成され、前記第3の中心軸に対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ断面形状の第3の孔がそれぞれ設けられ、前記第3の中心軸が前記排気ポートの延伸する向きに交差するように前記排気ポートに回転自在に設けられ、前記排気ポートに対する所定の角度位置で前記第3の孔が前記排気ポートに開く中空円筒状の第3の弁と、
    前記第3の弁の空洞の径に対応する径の円形の底面の円柱状に外形が形成され、外形の円柱の直線状の第4の中心軸に対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ形状で開口して開口を連通している第4の孔が設けられ、前記第3の弁の空洞に回転自在に挿入され、前記第3の弁に対する所定の角度位置で第4の孔が前記第3の孔と連通する円柱状の第4の弁と、
    底面が円形である円柱状であって、前記シリンダヘッドの掃気ポートの径より大きい径の円柱状に外形が形成され、底面が円形の円柱状の空洞であって、外形の円柱の直線状の第5の中心軸と同軸の円柱状の空洞が内部に形成され、前記第5の中心軸に対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ断面形状の第5の孔がそれぞれ設けられ、前記第5の中心軸が前記掃気ポートの延伸する向きに交差するように前記掃気ポートに回転自在に設けられ、前記掃気ポートに対する所定の角度位置で前記第5の孔が前記掃気ポートに開く中空円筒状の第5の弁と、
    前記第5の弁の空洞の径に対応する径の円形の底面の円柱状に外形が形成され、外形の円柱の直線状の第6の中心軸に対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ形状で開口して開口を連通している第6の孔が設けられ、前記第5の弁の空洞に回転自在に挿入され、前記第5の弁に対する所定の角度位置で第6の孔が前記第5の孔と連通する円柱状の第6の弁と
    を備えるレシプロ式内燃機関の吸排気装置。
  2. 請求項1に記載のレシプロ式内燃機関の吸排気装置において、
    前記第1の弁、前記第3の弁および前記第5の弁は、互いに平行に配置されている
    レシプロ式内燃機関の吸排気装置。
  3. 請求項2に記載のレシプロ式内燃機関の吸排気装置において、
    前記第5の弁は、前記第1の弁および前記第3の弁の間に配置されている
    レシプロ式内燃機関の吸排気装置。
  4. 請求項1に記載のレシプロ式内燃機関の吸排気装置において、
    前記第1の弁を回転駆動する第1の回転駆動部と、
    前記第2の弁を回転駆動する第2の回転駆動部と、
    前記第3の弁を回転駆動する第3の回転駆動部と、
    前記第4の弁を回転駆動する第4の回転駆動部と、
    前記第5の弁を回転駆動する第5の回転駆動部と、
    前記第6の弁を回転駆動する第6の回転駆動部と
    をさらに備えるレシプロ式内燃機関の吸排気装置。
  5. 請求項1に記載のレシプロ式内燃機関の吸排気装置において、
    前記第1の弁を前記第1の中心軸に沿った方向に変位させる第1の変位部と、
    前記第2の弁を前記第2の中心軸に沿った方向に変位させる第2の変位部と、
    前記第3の弁を前記第3の中心軸に沿った方向に変位させる第3の変位部と、
    前記第4の弁を前記第4の中心軸に沿った方向に変位させる第4の変位部と、
    前記第5の弁を前記第5の中心軸に沿った方向に変位させる第5の変位部と、
    前記第6の弁を前記第6の中心軸に沿った方向に変位させる第6の変位部と
    をさらに備えるレシプロ式内燃機関の吸排気装置。
  6. 請求項1に記載のレシプロ式内燃機関の吸排気装置において、
    前記第1の弁、前記第3の弁または前記第5の弁のいずれかに、前記第1の中心軸、前記第3の中心軸または前記第5の中心軸のいずれかに対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ断面形状の第7の孔がそれぞれ設けられている
    レシプロ式内燃機関の吸排気装置。
  7. 請求項1に記載のレシプロ式内燃機関の吸排気装置において、
    前記第2の弁、前記第4の弁または前記第6の弁のいずれかに、前記第2の中心軸、前記第4の中心軸または前記第6の中心軸のいずれか対して線対称となる側面上の2つの位置に同じ形状で開口して開口を連通している第8の孔が設けられている
    レシプロ式内燃機関の吸排気装置。
  8. 請求項1に記載のレシプロ式内燃機関の吸排気装置において、
    前記第1の弁乃至前記第6の弁は、それぞれ、直線状に配置されている複数のシリンダに対して1つ設けられている
    レシプロ式内燃機関の吸排気装置。
  9. 請求項1に記載のレシプロ式内燃機関の吸排気装置において、
    前記第1の弁乃至前記第6の弁は、それぞれ、1つのシリンダに対して1つ設けられている
    レシプロ式内燃機関の吸排気装置。

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