JP2020023276A - 自動二輪車 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイドカバーとサイレンサの接触を防止する部材に要求される耐熱温度が低い構成の自動二輪車を提供する。【解決手段】自動二輪車は、車体フレーム14と、サイレンサ43と、サイドカバー44と、ブラケットと、ボルト61と、筒部材と、を備える。サイレンサ43は、エンジンで発生した排気ガスの排気音を低減する。サイドカバー44は、側面視において少なくとも一部がサイレンサ43と重なっており、車幅方向の内側に突出する突出部が形成されている。ブラケットは、車体フレーム14にサイレンサ43を取り付ける。ボルト61は、側面視においてサイドカバー44と重なっており、ヘッド部が車幅方向の外側となるように配置されており、ブラケットに締結される。筒部材は、ボルト61のヘッド部とブラケットの間に配置されることで、ボルト61のヘッド部をサイドカバー44の突出部へ近づける。【選択図】図2

Description

本発明は、主として、サイレンサの近傍にサイドカバーが配置される自動二輪車に関する。
特許文献1には、上部フレームと、上部フレームの下方に配置されるサイレンサと、上部フレームに取り付けられるサイドカバーと、を備える自動二輪車が開示されている。また、サイレンサの表面にはダンパが配置されている。サイドカバーは、サイレンサに設けられたダンパに接触している。
実開昭64−33490号公報
特許文献1の構成により、サイドカバーがサイレンサに接触することを抑制できる。しかし、特許文献1のように、サイレンサに直接設けたダンパ等の部材を用いて、サイドカバーとサイレンサの接触を防止する場合、高温となるサイレンサの温度に耐えることができる部材を用いる必要がある。この種の部材は高コストになり易い。そのため、サイレンサに直接設けた部材とは別の部材を用いて、サイドカバーとサイレンサの接触を防止する構造が求められていた。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、サイドカバーとサイレンサの接触を防止する部材に要求される耐熱温度が低い構成の自動二輪車を提供することにある。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下の構成の自動二輪車が提供される。即ち、この自動二輪車は、車体フレームと、サイレンサと、サイドカバーと、ブラケットと、ボルトと、筒部材と、を備える。前記サイレンサは、エンジンで発生した排気ガスの排気音を低減する。前記サイドカバーは、側面視において少なくとも一部が前記サイレンサと重なっており、車幅方向の内側に突出する突出部が形成されている。前記ブラケットは、前記車体フレームに前記サイレンサを取り付ける。前記ボルトは、側面視において前記サイドカバーと重なっており、ヘッド部が車幅方向の外側となるように配置されており、前記ブラケットに締結される。前記筒部材は、前記ボルトの前記ヘッド部と前記ブラケットの間に配置されることで、前記ボルトの前記ヘッド部を前記サイドカバーの前記突出部へ近づける。
これにより、サイドカバーが揺動してサイレンサに近づいた場合であっても、突出部とヘッド部とが直接又は別の部材を介して干渉することで、サイドカバーがサイレンサに接触することを防止できる。また、サイレンサに直接取り付けた部材ではなく、ブラケットに締結されるボルトを用いることで、この接触を防止するための各部材に要求される耐熱温度を低くすることができる。
本発明によれば、自動二輪車のサイドカバーとサイレンサの接触を防止する部材に要求される耐熱温度を低くすることができる。
本発明の一実施形態に係る自動二輪車を示す側面図。 サイドカバー及びその近傍の構成を示す側面図。 サイドカバーを取り外した状態のサイレンサ及びその近傍の構成を示す斜視図。 サイドカバーがサイレンサに接触することを防止する構造を示す正面図。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下の説明では、自動二輪車1が前進する方向を前として、前後左右の方向を定義する。即ち、自動二輪車1に乗車した運転者から見た方向で左右方向を定義する。従って、前後方向は車長方向に一致し、左右方向は車幅方向に一致する。また、鉛直方向を上下方向と定義する。
初めに、図1及び図2を参照して自動二輪車1の全体的な構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る自動二輪車1を示す側面図である。図2は、サイドカバー44及びその近傍の構成を示す側面図である。
自動二輪車1は、未舗装の道路、整地されていない砂等の上を走行することを想定したオフロードバイクである。図1に示すように、自動二輪車1は、エンジン11と、前輪12と、後輪13と、車体フレーム14と、を備える。エンジン11、前輪12、及び後輪13は、車体フレーム14によって支持されている。
エンジン11は、ガソリンエンジンとして構成され、自動二輪車1を走行させる駆動源として機能する。エンジン11は、ピストンを収容するシリンダと、クランクシャフト及び変速ギア等を収容するクランクケースと、を備える。エンジン11で発生した駆動力は、変速ギアによって変速され、ドライブチェーンを介して後輪13に伝達される。
車体フレーム14の前部には、図略のアッパーブラケット及びロアブラケット等を介してフロントフォーク21が取り付けられている。フロントフォーク21は、正面視で前輪12を挟むように左右一対で配置されている。フロントフォーク21の下部には、前輪12が回転可能に取り付けられている。また、前輪12の上方には、フロントフェンダ22が配置されている。
車体フレーム14の後部には、スイングアーム23が配置されている。スイングアーム23の後部には、後輪13が回転可能に取り付けられている。後輪13の上方には、リアフェンダ24が配置されている。
車体フレーム14は、図1に示す第1フレーム31及び第2フレーム32と、図2に示す第3フレーム33及び第4フレーム34と、を備える。
第1フレーム31及び第2フレーム32は、それぞれヘッドパイプに接続されており、当該ヘッドパイプから後方へ延びている。また、第1フレーム31は第2フレーム32よりも上方に配置されている。また、第1フレーム31は左右一対で配置されている。第2フレーム32は、後部のみが左右一対で配置されている。言い換えれば、第2フレーム32は、前後方向の中央近傍で左右に2つに分岐して後方へ延びている。また、第1フレーム31と第2フレーム32で囲まれる空間にはエンジン11が配置されている。
第3フレーム33及び第4フレーム34は、第1フレーム31の中途部に接続されており、当該接続箇所から後方へ延びている。第3フレーム33は第4フレーム34よりも上方に配置されている。また、第3フレーム33及び第4フレーム34は左右一対で配置されている。また、第4フレーム34の後端部は第3フレーム33に接続されている。
第3フレーム33には、運転者が座るシート41が固定されている。シート41は、リアフェンダ24の前方に配置されている。シート41の下方には、排気管42及びサイレンサ43が配置されている。
排気管42は、エンジン11のシリンダから排出された排気ガスが流れる管状の部材である。排気管42は、エンジンの後部から水平方向かつ後方に延びるとともに、その中途部において斜め上方に屈曲している。排気管42の排気ガス流れ方向の下流端にはサイレンサ43が接続されている。
サイレンサ43は、排気管42を介して流入した排気ガスを外部へ排出する。また、サイレンサ43は、排気ガスの排気音を低減する構造を有している。具体的には、サイレンサ43は、第1部分(高温部分)43aと、第2部分(低温部分)43bと、を備える。
第1部分43aは、排気管42に接続されている上流側の部分である。第1部分43aは、後方に近づくに従って径が大きくなるテーパ状である。第1部分43aの内部空間は膨張室としての機能を有している。また、第1部分43aの内部にはグラスウール等の消音材が充填されていない。
第2部分43bは、第1部分43aの下流側に位置している。第2部分43bは、円筒状であるため径が一定である。第2部分43bの内部には消音材が充填されている。従って、外表面の温度は、第2部分43bよりも第1部分43aの方が高い。なお、消音材の充填量(空間に対する充填割合)が第2部分43b>第1部分43aであれば、第1部分43aにも消音材が充填されていてもよい。以上の構成により、サイレンサ43は、排気音を低減する。
シート41の下方にはサイドカバー44が配置されている。サイドカバー44は、例えば樹脂製であって、型を用いて成形されている。サイドカバー44は、自動二輪車1の側面に左右一対で配置されている。サイドカバー44は、当該サイドカバー44よりも車幅方向の内側に配置されている部品(例えばバッテリー)及び当該部品の取付機構を保護する。また、サイドカバー44は、この部品及び取付機構が外部から視認できないように覆うことで、自動二輪車1の外観を向上させる。
次に、図2から図4を参照して、サイレンサ43及びサイドカバー44の取付機構について説明する。図3は、サイドカバー44を取り外した状態のサイレンサ43及びその近傍の構成を示す斜視図である。図4は、サイドカバー44がサイレンサ43に接触することを防止する構造を示す正面図である。
初めに、サイレンサ43の取付機構について説明する。サイレンサ43は、第1部分43a及び第2部分43bの両方が車体フレーム14に取り付けられており、当該車体フレーム14に支持されている。
サイレンサ43の第1部分43aは、第4フレーム34に取り付けられている。具体的には、第4フレーム34には、当該第4フレーム34から下方に延びる板状の第1フレームブラケット51(ブラケット、フレームブラケット)が溶接等により取り付けられている。第1フレームブラケット51の下部には、リング部材(筒部材)62が溶接されている。
一方、第1部分43aには、第1サイレンサブラケット52(ブラケット、サイレンサブラケット)が溶接等により取り付けられている。第1サイレンサブラケット52は、当該第1部分43aの外表面に溶接された2枚の板材を含んで構成されており、かつ、当該第1部分43aから上方に延びるように構成されている。
第1サイレンサブラケット52には、リング部材62と同軸の貫通孔が形成されており、この貫通孔及びリング部材62にボルト61の軸部61bを通して締結することで、リング部材62(第1フレームブラケット51)と第1サイレンサブラケット52が固定される。なお、車体フレーム14側とサイレンサ43側とで振動が伝達しにくくなるように、リング部材62及び第1サイレンサブラケット52は、筒状の防振部材(筒部材、第2筒部材)63を介して固定される。防振部材は、ゴム等の防振材料を含んで構成されており、第1フレームブラケット51から第1サイレンサブラケット52までの間に配置されている。詳細には、防振部材63は、リング部材62をボルト61の軸方向において挟むとともに、リング部材62よりも内径側にも位置している。また、防振部材63は第1サイレンサブラケット52にも接触している。
また、ボルト61のヘッド部61aと第1サイレンサブラケット52の間には、更にカラー(筒部材、第1筒部材)64が配置されている。カラー64は例えば金属製(例えば鉄製)の筒状の部材である。ボルト61の軸部61bがカラー64を挿通した状態で、ボルト61が締結される。従って、ボルト61のヘッド部61aは、カラー64の軸長さに相当する分だけ、軸方向に(車幅方向の外側に)突出することとなる。なお、ヘッド部61aを軸方向に突出させることの効果については後述する。
サイレンサ43の第2部分43bは、第1部分43aと略同様の構造で、車体フレーム14に取り付けられている。具体的には、第3フレーム33と第4フレーム34の接続箇所には、下方に延びる第2フレームブラケット53が溶接等により取り付けられている。また、第2フレームブラケット53には、リング部材62と同様のリング部材が溶接等により取り付けられている。一方、第2部分43bには、第1サイレンサブラケット52と同様の第2サイレンサブラケット54が溶接等により取り付けられている。そして、第2フレームブラケット53に取り付けられたリング部材と、第2サイレンサブラケット54と、がボルトにより締結されることで、第2部分43bが車体フレーム14に取り付けられる。
本実施形態では、第1部分43aが先細りのテーパ状で第2部分43bが円筒状であるため、第1部分43aの先端側(排気管42側)に空間(第2部分43bの外表面を軸方向に延長した部分と第1部分43aの間に存在する空間、配置空間)が存在する。この配置空間を用いて、サイレンサ43を車体フレーム14に取り付けるための取付機構が配置されている。
次に、サイドカバー44の取付機構について説明する。図2に示すように、サイドカバー44は、第1固定具101、第2固定具102、及び第3固定具103により取り付けられている。
第1固定具101は、サイドカバー44の後上部(前後方向において中央よりも後側、かつ、上下方向において中央よりも上側)を第3フレーム33に固定する。第2固定具102は、サイドカバー44の前上部(前後方向において中央よりも前側、かつ、上下方向において中央よりも上側)を第3フレーム33に固定する。第3固定具103は、サイドカバー44の前下部(前後方向において中央よりも前側、かつ、上下方向において中央よりも下側)を排気管42に固定する。
サイドカバー44は、上記の3点で固定されており、サイドカバー44の後下部(前後方向において中央よりも後側、かつ、上下方向において中央よりも下側)は固定されていない。従って、サイドカバー44の後下部は、エンジン11から伝達した振動、路面から伝達した振動、又は走行風等によって揺動する可能性がある。また、側面視(図2)において、サイドカバー44の後下部はサイレンサ43に重なるように配置されている。そのため、揺動したサイドカバー44が、高温のサイレンサ43に接触することを防止する構造が必要となる。
本実施形態では、サイドカバー44のサイレンサ43への接触を防止するため、サイドカバー44とサイレンサ43の間には、第1ゴムダンパ104及び第2ゴムダンパ105が配置されている。以下、第1ゴムダンパ104及び第2ゴムダンパ105の位置及び取付機構等についてそれぞれ説明する。
第1ゴムダンパ104は、第2ゴムダンパ105よりも前側であって、ボルト61の近傍に配置されている。言い換えれば、第1ゴムダンパ104は、側面視においてサイドカバー44と第1部分43aが重なっている部分又はその近傍に配置されている。従って、第1ゴムダンパ104は、サイドカバー44が、サイレンサ43の第1部分43aに接触することを主として防止する。
図4に示すように、サイドカバー44は、自動二輪車1の側面を覆う板状の本体部44aと、本体部44aから車幅方向の内側に突出する突出部44bと、を備える。この突出部44bに第1ゴムダンパ104が取り付けられる。本実施形態では、筒状の突出部44bの内部に第1ゴムダンパ104の一部が位置するように、第1ゴムダンパ104を嵌め込む構成である。なお、突出部44bと第1ゴムダンパ104の取付機構は、本実施形態とは異なっていてもよい。
また、図2及び図4に示すように、第1ゴムダンパ104とボルト61のヘッド部61aは、側面視において重なるように配置されている。また、ボルト61と第1ゴムダンパ104は僅かに隙間を空けて配置されているが、接触していてもよい。つまり、サイドカバー44の揺動時において、本体部44aがサイレンサ43の第1部分43aに接触するよりも前に、第1ゴムダンパ104がボルト61のヘッド部61aに接触すればよい。この構成により、サイドカバー44が、サイレンサ43の第1部分43aに接触することを防止できる。なお、本実施形態では、第1ゴムダンパ104とボルト61のヘッド部61aとを接触させるために、ボルト61は、ヘッド部61aが車幅方向の外側となるように配置されている。
また、本実施形態では、突出部44bに第1ゴムダンパ104が取り付けられているが、ボルト61に第1ゴムダンパ104が取り付けられていてもよい。また、ボルト61に別の部材を取り付けて、当該別の部材に第1ゴムダンパ104が取り付けられていてもよい。
ここで、仮にカラー64が配置されない場合、第1ゴムダンパ104とボルト61の距離が遠くなるため、サイドカバー44とサイレンサ43の第1部分43aの接触を防止できない。しかし、突出部44bの軸方向の長さを長くした場合、破損し易くなったり、サイドカバー44の製造が困難になったりする。そのため、突出部44bを長くすることは現実的ではない。この点、本実施形態では、カラー64を配置することで、ヘッド部61aの位置を突出部44bに近づけるため、突出部44bを長くする必要がない。
また、本実施形態では、特許文献1のようにサイレンサ43にダンパを直接取り付けることなく、サイドカバー44のサイレンサ43への接触を防止できる。従って、サイドカバー44のサイレンサ43への接触を防止する機構(ボルト61、カラー64、及び第1ゴムダンパ104等)に要求される耐熱温度を低くすることができる。特許文献1では高温となるサイレンサ43の表面にダンパが取り付けられているため、耐熱温度が高い高コストのダンパが必要になる。これに対し、本実施形態では耐熱温度が低い低コストの第1ゴムダンパ104を用いることができる。また、サイレンサ43の第1部分43aは特に高温であるため、サイレンサ43の表面にダンパを配置することが困難になり易いので、要求される耐熱温度を低くするという効果を一層有効に活用できる。
また、第1サイレンサブラケット52は、サイレンサ43に溶接等により取り付けられているため、高温となり易い。そのため、第1サイレンサブラケット52の温度の高さの影響で第1ゴムダンパ104の近傍が高温になることが懸念される。しかし、第1サイレンサブラケット52は、第1フレームブラケット51、ヘッド部61a、リング部材62、及び防振部材63の何れよりも、第1ゴムダンパ104から遠い位置に配置されている。そのため、第1ゴムダンパ104は、第1サイレンサブラケット52の温度の影響を受けにくい。この観点においても、耐熱温度が低い低コストの第1ゴムダンパ104を用いることができる。
更に、本実施形態では、サイレンサ43をサイドカバー44に取り付ける取付機構の一部を用いて、サイドカバー44のサイレンサ43への接触を防止する構成である。従って、サイドカバー44がサイレンサ43に接触することを防止するために専用の部材及び取付機構等を設ける構成と比較して、構造を単純にすることができる。
また、サイレンサ43を車体フレーム14に取り付ける取付機構は、複数種類の自動二輪車1で共用されることがある。しかし、自動二輪車1が異なる場合は、サイレンサ43からサイドカバー44までの距離等が異なる可能性がある。この点、本実施形態では、カラー64の軸長さを変更するだけで、ボルト61のヘッド部61aの軸方向の位置を調整できるため、複数種類の自動二輪車1で同じ機構を共用し易くなる。
第2ゴムダンパ105は、第1ゴムダンパ104よりも後方であって第2サイレンサブラケット54の近傍に配置されている。また、第2ゴムダンパ105は、側面視においてサイドカバー44と第2部分43bが重なっている部分又はその近傍に配置されている。従って、第2ゴムダンパ105は、サイドカバー44が、サイレンサ43の第2部分43bに接触することを主として防止する。
図3に示すようにサイレンサ43の第2部分43bには、軸保持ブラケット55が溶接等により取り付けられている。軸保持ブラケット55には、車幅方向の外側に延びる軸部材が取り付けられている。この軸部材は、サイドカバー44の別の突出部(車幅方向の内側に突出する突出部)に取り付けられた第2ゴムダンパ105に接触することで、サイドカバー44が第2部分43bに接触することを防止する。なお、軸保持ブラケット55に取り付けられた軸部材に第2ゴムダンパ105が取り付けられていてもよい。上述したように、第2部分43bは、第1部分43aと比較して低温であるため、第2部分43bに軸保持ブラケット55を取り付ける構成であっても、第2ゴムダンパ105等に要求される耐熱温度はそれほど高くならない。
上述したように、サイドカバー44は、自動二輪車1の外観を向上させる機能も有するため、サイレンサ43を車体フレーム14に取り付ける取付機構等は、サイドカバー44によって覆われている。更には、この取付機構を覆うために、サイドカバー44の下端の位置が定められている場合は、本実施形態のようにサイドカバー44の下端の近傍に取付機構が配置される。つまり、側面視においてサイレンサ43によって覆われていない取付機構がサイドカバー44によって覆われるように(側面視においてサイドカバー44を外した場合に視認可能な取付機構の全てがサイドカバー44と重なるように)、サイドカバー44が配置されている。これにより、側面視において取付機構は完全に隠されている。一方で、サイドカバー44とサイレンサ43の接触を防止するためのゴムダンパ等は、サイドカバー44の端部の近傍に配置されることが好ましい。以上により、サイドカバー44がサイレンサ43に接触することを適切な位置で抑制できる。
以上に説明したように、自動二輪車1は、車体フレーム14と、サイレンサ43と、サイドカバー44と、ブラケット(第1フレームブラケット51及び第1サイレンサブラケット52)と、ボルト61と、筒部材(リング部材62、防振部材63、及びカラー64)と、を備える。サイレンサ43は、エンジンで発生した排気ガスの排気音を低減する。サイドカバー44は、側面視において少なくとも一部がサイレンサ43と重なっており、車幅方向の内側に突出する突出部44bが形成されている。ブラケットは、車体フレーム14にサイレンサ43を取り付ける。ボルト61は、側面視においてサイドカバー44と重なっており、ヘッド部61aが車幅方向の外側となるように配置されており、ブラケットに締結される。筒部材は、ボルト61のヘッド部61aとブラケットの間に配置されることで、ボルト61のヘッド部61aをサイドカバー44の突出部44bへ近づける。
これにより、サイドカバー44が揺動してサイレンサ43に近づいた場合であっても、突出部44bとヘッド部61aとが直接又は別の部材(第1ゴムダンパ104)を介して干渉することで、サイドカバー44がサイレンサ43に接触することを防止できる。また、サイレンサ43に直接取り付けた部材ではなく、ブラケットに締結されるボルト61を用いることで、この接触を防止するための各部材に要求される耐熱温度を低くすることができる。
また、本実施形態の自動二輪車1は、第1筒部材であるカラーと、第2筒部材である防振部材63と、を備える。カラー64は、金属製の円筒状の部材である。防振部材63は、サイレンサ43と車体フレーム14の間で伝達される振動を軽減する。
防振等のために必要な防振部材63に加えて、カラー64を配置することで、ボルト61のヘッド部61aを更にサイドカバー44へ近づけることができる。また、単純な形状の部材であるカラー64の軸方向長さを変更するだけで、異なる種類の自動二輪車1にも対応できる可能性がある。
また、本実施形態の自動二輪車1において、サイドカバー44の突出部44bの車幅方向の内側の端部、又は、ボルト61のヘッド部61aには、第1ゴムダンパ104が取り付けられている。
これにより、サイドカバー44の突出部44bがボルト61のヘッド部61aに衝突した時の衝撃を緩和できる。また、第1ゴムダンパ104が配置される位置の温度が抑えられるので、耐熱温度が低い低コストの第1ゴムダンパ104を用いることができる。
また、本実施形態の自動二輪車1において、サイレンサ43は、第2部分43bと、第1部分43aと、を備える。第2部分43bは、内部空間に消音材が充填される。第1部分43aは、内部空間に消音材が充填されていないか、第2部分43bと比較して少ない量の消音材が充填されており、外表面が第2部分43bよりも高温となる。側面視において、ボルト61は、第2部分43bよりも第1部分43aに近い位置に配置されている。
サイレンサ43の第1部分43aの外表面には、サイレンサ43とサイドカバー44の接触を防止するための部材の取付けが困難になる可能性がある。この点、本構造ではサイレンサ43と接触させる部材が不要であるため、サイレンサ43の第1部分43aの近傍においても、サイレンサ43とサイドカバー44の接触を防止することができる。
また、本実施形態の自動二輪車1において、第2部分43bは円筒状である。第1部分43aは、第2部分43bよりも前方に配置されるとともに、前方に近づくに連れて径が小さくなるテーパ形状である。テーパ形状である第1部分43aの周囲に形成された配置空間(第2部分43bの外表面を軸方向に延長した部分と第1部分43aとで区切られる空間)には、ブラケットが配置されている。側面視においてブラケットが全て見えないように、サイドカバー44がブラケットと重なっている。
これにより、サイレンサ43の形状に起因して形成された配置空間を利用して、ブラケットを外部から見えにくくすることができる。更に、上記のボルト61はブラケットに締結される構成であるため、この配置空間を利用して、サイドカバー44がサイレンサ43に接触することを防止する構造を設けることができる。
また、本実施形態の自動二輪車1において、ブラケットは、サイレンサ43に固定されている第1サイレンサブラケット52である。ボルト61は、第1サイレンサブラケット52と、車体フレーム14に固定されている第1フレームブラケット51と、を連結している。第1サイレンサブラケット52が、第1フレームブラケット51よりも、車幅方向の内側に配置されている。
より高温となり易い第1サイレンサブラケット52を車幅方向の内側に配置することで、サイドカバー44とサイレンサ43の接触を防止するための各部材に要求される耐熱温度を一層低くすることができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
上記実施形態では、軸長さが異なるカラー64を用いることでヘッド部61aの車幅方向の位置を変化させることができると記載したが、カラー64以外にも、リング部材62及び防振部材63等の軸長さを異ならせることで同様の効果を発揮できる。また、リング部材62及び防振部材63の軸長さが長い場合、又は、ヘッド部61aをあまり車幅方向の外側に位置させる必要がない場合は、カラー64を省略してもよい。
リング部材62、防振部材63、カラー64、第1サイレンサブラケット52が配置される順序は、本実施形態と異なっていてもよい。
上記実施形態では、第1部分43aと第2部分43bの取付構造のうち、第1部分43aの取付構造を用いてサイドカバー44とサイレンサ43の接触を防止する構成であるが、それに代えて又は加えて、第2部分43bの取付構造を用いてサイドカバー44とサイレンサ43の接触を防止してもよい。また、サイレンサ43が1箇所のみで車体フレーム14に取り付けられる構成であってもよい。
上記実施形態では、オフロードタイプの自動二輪車に本発明を適用する例を説明したが、他の自動二輪車(ネイキッドタイプ、スーパースポーツタイプ、クルーズタイプ、ツアラータイプ、又はスクータータイプ等)にも本発明を適用できる。
1 自動二輪車
14 車体フレーム
43 サイレンサ
43a 第1部分(高温部分)
43b 第2部分(低温部分)
44 サイドカバー
51 第1フレームブラケット(ブラケット、フレームブラケット)
52 第1サイレンサブラケット(ブラケット、サイレンサブラケット)
53 第2フレームブラケット
54 第2サイレンサブラケット
55 軸保持ブラケット
61 ボルト
62 リング部材(筒部材)
63 防振部材(筒部材、第2筒部材)
64 カラー(筒部材、第1筒部材)

Claims (6)

  1. 車体フレームと、
    エンジンで発生した排気ガスの排気音を低減するサイレンサと、
    側面視において少なくとも一部が前記サイレンサと重なっており、車幅方向の内側に突出する突出部が形成されているサイドカバーと、
    前記車体フレームに前記サイレンサを取り付けるためのブラケットと、
    側面視において前記サイドカバーと重なっており、ヘッド部が車幅方向の外側となるように配置されており、前記ブラケットに締結されるボルトと、
    前記ボルトの前記ヘッド部と前記ブラケットの間に配置されることで、前記ボルトの前記ヘッド部を前記サイドカバーの前記突出部へ近づける筒部材と、
    を備えることを特徴とする自動二輪車。
  2. 請求項1に記載の自動二輪車であって、
    前記筒部材としての第1筒部材と第2筒部材とを備え、
    前記第1筒部材は、金属製の円筒状の部材であるカラーであり、
    前記第2筒部材は、前記サイレンサと前記車体フレームの間で伝達される振動を軽減する防振部材であることを特徴とする自動二輪車。
  3. 請求項1又は2に記載の自動二輪車であって、
    前記サイドカバーの前記突出部の車幅方向の内側の端部、又は、前記ボルトの前記ヘッド部には、ゴムダンパが取り付けられていることを特徴とする自動二輪車。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載の自動二輪車であって、
    前記サイレンサは、
    内部空間に消音材が充填された低温部分と、
    内部空間に消音材が充填されていないか、前記低温部分と比較して少ない量の消音材が充填されており、外表面が前記低温部分よりも高温となる高温部分と、
    を備え、
    側面視において、前記ボルトは、前記低温部分よりも前記高温部分に近い位置に配置されていることを特徴とする自動二輪車。
  5. 請求項4に記載の自動二輪車であって、
    前記低温部分は円筒状であり、
    前記高温部分は、前記低温部分よりも前方に配置されるとともに、前方に近づくに連れて径が小さくなるテーパ形状であり、
    テーパ形状である前記高温部分の周囲に形成された配置空間には、前記ブラケットが配置されており、
    側面視において前記ブラケットが全て見えないように前記サイドカバーが前記ブラケットと重なっていることを特徴とする自動二輪車。
  6. 請求項1から5までの何れか一項に記載の自動二輪車であって、
    前記ブラケットは、前記サイレンサに固定されているサイレンサブラケットであり、
    前記ボルトは、前記サイレンサブラケットと、前記車体フレームに固定されているフレームブラケットと、を連結しており、
    前記サイレンサブラケットが、前記フレームブラケットよりも、車幅方向の内側に配置されていることを特徴とする自動二輪車。
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