JP2020022682A - 下衣、及び、心電図モニタ送信機の装着方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】心電図モニタ送信機を患者に装着した際に、患者の首周囲に荷重が加わるのを良好に抑制することのできる心電図モニタ送信機の装着方法、及び、その装着方法を実現するための下衣を提供する。【解決手段】布によって構成され、着用者の胴部が挿通される第1筒状部と着用者の脚部が挿通される第2筒状部とを備えた下衣本体の、第1筒状部は、第1筒状部を着用者の胴部外周に圧接させる帯状の弾性体7を備える。着用者に着用されたときに着用者の下腹部と対向する下衣本体6の面には、心電図モニタ送信機S0を挿入可能なポケット10が設けられている。そのポケットは、心電図モニタ送信機が挿入されたとき、心電図モニタ送信機の一部分が前記ポケットからはみ出し、かつ、当該はみ出した一部分が弾性体に内周側から重畳する大きさに設計されている。【選択図】図2
Description
本開示は、心電図モニタ送信機を装着可能な下衣、及び、その下衣を用いて当該下衣の着用者に心電図モニタ送信機を装着する心電図モニタ送信機の装着方法に関する。
従来、病院では、不整脈等を検知するため、患者の心電図のモニタリングを常時実行する場合がある。その場合、患者が病院内を自由に移動できるように、患者の体から取得される心電図に係る電気信号を、電波を介して送信する心電図モニタ送信機を、患者に携帯させることがある。
心電図モニタ送信機を患者に携帯させる方法としては、ストラップ等を介して心電図モニタ送信機を患者の首にかけて装着する方法が知られている。しかしながら、心電図モニタ送信機を患者の首にかけて装着すると、患者の首に負担がかかり、当該患者が肩こり等を訴える場合がある。また、心電図モニタ送信機を首にかけるだけでは、心電図モニタ送信機の位置が患者の体に対して固定されないため、患者が寝返りを打つときに心電図モニタ送信機が邪魔になる場合がある。
そこで、例えば特許文献1に開示されたように、心電図モニタ送信機を収容する収容部(すなわち、ポケット)を上着に設け、更に、その収容部の開口をホック等により開閉する開閉部を設けることが提案されている。心電図モニタ送信機を収容部に収容して、開口を開閉部により閉鎖した上着を、患者に着せれば、心電図モニタ送信機を直接首にかける場合に比べて患者の首にかかる負荷を幾分低減した状態で、心電図モニタ送信機を患者に装着することができる。
しかしながら、特許文献1の方法では、心電図モニタ送信機の自重の全体が上着にかかり、その自重は上着を介して患者の首周囲にかかる。このため、患者の首周囲に荷重が加わるのを抑制して患者が肩こり等を訴えるのを抑制するためには、更なる改良の余地があった。
本開示の1つの局面は、心電図モニタ送信機を患者に装着した際に、患者の首周囲に荷重が加わるのを良好に抑制することのできる心電図モニタ送信機の装着方法、及び、その装着方法を実現するための下衣を提供することにある。
本開示の一態様による下衣は、布によって構成され、着用者の胴部が挿通される第1筒状部と、前記着用者の脚部が挿通される第2筒状部と、を備えた下衣本体と、前記第1筒状部における、前記第2筒状部とは反対側の開口部としての腹部開口部に沿って設けられ、前記第1筒状部を前記着用者の胴部外周に圧接させる帯状の弾性体と、前記着用者に着用されたときに前記着用者の下腹部と対向する前記下衣本体の面に設けられ、心電図モニタ送信機を挿入可能なポケットと、を備え、前記ポケットは、前記弾性体よりも前記第2筒状部側に設けられ、かつ、前記弾性体側の辺が開口し、前記ポケットの大きさは、当該ポケットに前記弾性体側の開口した辺から前記心電図モニタ送信機が挿入されたとき、前記心電図モニタ送信機の一部分が前記ポケットからはみ出し、かつ、当該はみ出した一部分が前記弾性体に内周側から重畳する大きさに設計されている。
このように構成された下衣は、着用者(例えば患者)に着用される際、下衣本体における第1筒状部に着用者の胴部が挿通され、下衣本体における第2筒状部に着用者の脚部が挿通される。また、第1筒状部における、第2筒状部とは反対側の開口部としての腹部開口部に沿って設けられた帯状の弾性体は、第1筒状部を着用者の胴部外周に圧接させる。この圧接により、下衣が着用者の脚部方向にずり落ちるのが抑制される。
また、着用者に着用されたときに着用者の下腹部と対向する下衣本体の面には、心電図モニタ送信機を挿入可能なポケットが設けられている。このポケットは、弾性体よりも第2筒状部側に設けられ、かつ、弾性体側の辺が開口する。また、ポケットの大きさは、弾性体側の開口した辺から当該ポケットに心電図モニタ送信機が挿入されたとき、心電図モニタ送信機の一部分が当該ポケットからはみ出し、かつ、当該はみ出した一部分が弾性体に内周側から重畳する大きさに設計されている。すなわち、ポケットの奥まで心電図モニタ送信機を挿入しても、当該心電図モニタ送信機の一部分がポケットからはみ出し、当該はみ出した一部分は弾性体によって着用者の下腹部方向に押圧される。
このように、本開示の下衣は、心電図モニタ送信機を挿入可能なポケットを備えているので、このポケットに心電図モニタ送信機を挿入することによって着用者としての患者に心電図モニタ送信機を装着すれば、患者の首周囲には殆ど荷重が加わらない。また、当該ポケットは、患者の下腹部前方に内ポケットとして設けられるので、患者が寝返りを打つ際に心電図モニタ送信機が邪魔になることも、良好に抑制される。更に、心電図モニタ送信機の自重全体がポケットに加わるのではなく、心電図モニタ送信機が弾性体と患者の下腹部との間に挟まれることにより、前記自重の一部は摩擦力として患者の下腹部に加わる。そのため、心電図モニタ送信機から加わる荷重は一層良好に分散され、患者が不快を感じるのを、一層良好に抑制することができる。また、心電図モニタ送信機が弾性体と患者の下腹部との間に挟まれることにより、心電図モニタ送信機の落下を良好に抑制することができる。
なお、本開示において、布(ぬの)とは複数の繊維を薄く広い板状に加工したものを指す。すなわち、布は、織物、編み物(例えばメリヤス生地)、レース、フェルト、不織布のいずれであってもよく、その他の布であってもよい。
なお、本開示の下衣において、前記ポケットは、布又は網を、前記下腹部と対向する前記下衣本体の面に縫着することによって形成されてもよい。その場合、既存の下衣に布又は網を逢着することによって、容易に本開示の下衣を得ることができる。特に、網を逢着することによってポケットを形成した場合、網は布よりも破れにくいので、当該ポケットの強度を良好に確保することができる。
また、ポケットが前述のような縫着によって形成される場合、前記下衣本体は、前記着用者の陰茎を挿通可能な開口部としての陰茎開口部を、更に備え、前記縫着は、前記布又は網の前記陰茎開口部と重畳する箇所、及び、前記布又は網の前記弾性体側の辺、以外の部分になされてもよい。縫着が布又は網の弾性体側の辺以外の部分になされる(すなわち、布又は網の弾性体側の辺が、縫着がなされない非縫着部とされる)ことにより、ポケットにおける弾性体側の辺が開口する。また、縫着が陰茎開口部と重畳する箇所以外の部分になされる(すなわち、陰茎開口部と重畳する箇所が、縫着がなされない非縫着部とされる)ことにより、縫着によって陰茎開口部の開放が阻害されるのが抑制され、陰茎開口部へ患者が陰茎を挿入することが容易になる。
また、本開示の一態様による心電図モニタ送信機の装着方法は、前記着用者に前記いずれかの下衣を着用させ、当該着用された前記下衣における前記ポケットに前記心電図モニタ送信機を挿入し、前記心電図モニタ送信機の一部分を、前記着用者の下腹部又は当該着用者が着用した下着に、前記弾性体を利用して圧接する方法である。
前述のように、前記いずれかの下衣は、着用者(例えば患者)に着用される際、下衣本体における第1筒状部に着用者の胴部が挿通され、下衣本体における第2筒状部に着用者の脚部が挿通される。また、第1筒状部における、第2筒状部とは反対側の開口部としての腹部開口部に沿って設けられた帯状の弾性体は、第1筒状部を着用者の胴部外周に圧接させる。この圧接により、下衣が着用者の脚部方向にずり落ちるのが抑制される。
また、着用者に着用されたときに着用者の下腹部と対向する下衣本体の面には、心電図モニタ送信機を挿入可能なポケットが設けられている。このポケットは、弾性体よりも第2筒状部側に設けられ、かつ、弾性体側の辺が開口する。また、ポケットの大きさは、弾性体側の開口した辺から当該ポケットに心電図モニタ送信機が挿入されたとき、心電図モニタ送信機の一部分が当該ポケットからはみ出し、かつ、当該はみ出した一部分が弾性体に内周側から重畳する大きさに設計されている。すなわち、ポケットの奥まで心電図モニタ送信機を挿入しても、当該心電図モニタ送信機の一部分がポケットからはみ出し、当該はみ出した一部分は弾性体によって着用者の下腹部方向に押圧される。
本開示の心電図モニタ送信機の装着方法では、下衣のポケットに心電図モニタ送信機を挿入することによって着用者としての患者に心電図モニタ送信機を装着している。このため、患者の首周囲には心電図モニタ送信機を装着したことによる荷重が殆ど加わらない。また、当該ポケットは、患者の下腹部前方に内ポケットとして設けられるので、患者が寝返りを打つ際に心電図モニタ送信機が邪魔になることも、良好に抑制される。更に、心電図モニタ送信機の自重全体がポケットに加わるのではなく、心電図モニタ送信機が患者の下腹部又は当該患者が着用した下着に弾性体を利用して圧接されることにより、前記自重の一部は摩擦力として患者の下腹部に加わる。そのため、心電図モニタ送信機から加わる荷重は一層良好に分散され、患者が不快を感じるのを、一層良好に抑制することができる。また、心電図モニタ送信機が患者の下腹部又は下着に圧接されることにより、心電図モニタ送信機の落下を良好に抑制することができる。
なお、本開示の心電図モニタ送信機の装着方法において、前記心電図モニタ送信機を前記ポケットに挿入する際、前記心電図モニタ送信機におけるリード線の接続部が前記ポケットからはみ出すように、前記心電図モニタ送信機を挿入してもよい。その場合、リード線がポケットに挿入されないので、リード線と心電図モニタ送信機との接続状態を容易に確認することができる。
以下に説明する「発明の実施形態」は実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的手段や構造等に限定されるものではない。
なお、本開示では、下衣の着用者から見て右方を右方、左方を左方と定義し、着用者の頭部方向を上方、着用者の脚部方向を下方と定義する。但し、これらの各方向は、下衣を構成する各部及び着用者の各部の、相対的な位置関係を簡潔に説明するために便宜上規定した方向にすぎない。下衣が使用されるに当たって、下衣及び当該下衣の着用者がどのような方向に向けられるかは任意である。例えば、前記着用者が横臥したり逆立ちしたりしてもよく、前記定義された上下方向が重力方向に対応しない状態で下衣が使用されても構わない。
[1.実施形態]
[1−1.下衣の構成]
本実施形態の下衣1は、着用者Hの胴部が挿通される第1筒状部3と、着用者Hの左右の脚部が挿通される一対の第2筒状部4,5と、を備えるように、メリヤス生地等の布によって構成された下衣本体6を有している。また、第1筒状部3における、第2筒状部4,5とは反対側の(すなわち、着用者Hの頭部H1側の)開口部としての腹部開口部3Aに沿って、第1筒状部3を着用者Hの胴部外周に圧接させる帯状の弾性体7が設けられている。この弾性体7は、ゴム紐であってもよく、平ゴムであってもよく、その他の弾性体であってもよい。
[1−1.下衣の構成]
本実施形態の下衣1は、着用者Hの胴部が挿通される第1筒状部3と、着用者Hの左右の脚部が挿通される一対の第2筒状部4,5と、を備えるように、メリヤス生地等の布によって構成された下衣本体6を有している。また、第1筒状部3における、第2筒状部4,5とは反対側の(すなわち、着用者Hの頭部H1側の)開口部としての腹部開口部3Aに沿って、第1筒状部3を着用者Hの胴部外周に圧接させる帯状の弾性体7が設けられている。この弾性体7は、ゴム紐であってもよく、平ゴムであってもよく、その他の弾性体であってもよい。
より詳細には、図2に示すように、下衣本体6を構成する布の腹部開口部3A側の端縁6Aが折り線6Bで折り返されて縫い目N1により縫着されることにより、腹部開口部3Aに沿った環状の筒状部が構成され、当該筒状部の中に弾性体7が収容されている。なお、図2は、着用者Hの下腹部前方から下衣1の内面を見た図である。また、下衣本体6を構成する左右の前身頃は、着用者Hの下腹部前方に対向する位置で重ね合わせられ、縫い目N2,N3,N4で縫い合わせられている。これにより、縫い目N2よりも下方に、着用者Hの陰茎(図示省略)を挿入可能な開口部としての陰茎開口部9が形成されている。縫い目N2は陰茎開口部9の上端で左右の前身頃を逢着する。縫い目N3は陰茎開口部9の左端側で左右の前身頃を逢着する。縫い目N4は陰茎開口部9の右端側で左右の前身頃を逢着する。なお、陰茎開口部9及びそれに係る縫い目の構成は、従来の各種下衣と同様であるので、ここでは詳述しない。
また、着用者Hに着用されたときに着用者Hの下腹部と対向する下衣本体6の面には、心電図モニタ送信機S0を挿入可能なポケット10が設けられている。このポケット10は、長方形のメッシュ11(例えば、化学繊維製の網地:網の一例)を、下衣本体6における着用者Hの下腹部と対向する面に、縫い目N11〜N14で逢着することによって形成されている。
ここで、メッシュ11は、一方の長辺が端縁6Aに接触し、他の部分が端縁6Aよりも下方(すなわち第2筒状部4,5側)に配設されるように、着用者Hの下腹部と対向する下衣本体6の面に重ねられている。なお、前記一方の長辺は、端縁6Aと数mm間隔を開けて配置されてもよい。メッシュ11の短辺は、心電図モニタ送信機S0の長尺方向の長さよりも短く構成されている。例えば、心電図モニタ送信機S0を直方体とみなした場合の当該心電図モニタ送信機S0における最も長い辺の長さ(すなわち、長尺方向の長さ)が170mmで、その次に長い辺の長さが60mmである場合、メッシュ11の長辺は120mmで短辺は90mmとすることができる。縫い目N11はメッシュ11の一方の短辺に沿うように当該短辺のほぼ全長に亘って形成されている。縫い目N12はメッシュ11の他方の短辺に沿うように当該短辺のほぼ全長に亘って形成されている。
縫い目N13は、縫い目N11の下端から、メッシュ11における下方の長辺に沿って当該長辺の中心方向に伸びている。縫い目N14は、縫い目N11の下端から、メッシュ11における下方の長辺に沿って当該長辺の中心方向に伸びている。縫い目N13と縫い目N14との間には、メッシュ11の縫着がなされていない箇所があり、当該箇所は、メッシュ11が陰茎開口部9と重畳する箇所を包含している。例えば、メッシュ11の長辺の長さが120mmである場合に、縫い目N13の長さを約40mmとし、縫い目N14の長さを約40mmとし、縫い目N13と縫い目N14との間の長さを約40mmとすることができる。ポケット10に挿入された心電図モニタ送信機S0を下腹部側から見ると、170mm×60mmの長方形状の外形を有するので、縫い目N13と縫い目N14との間に構成された長さ約40mmの非縫着部(すなわち、ポケット10の底穴)から心電図モニタ送信機S0が脱落する可能性は低い。なお、前記例示した各寸法は、一例であり、異なる数値が採用されてもよい。例えば、各寸法はいずれも±20%程度変更されてもよい。
また、メッシュ11の各短辺側端部11A,11Bは、図3に示すように、下衣本体6側に折り曲げられた状態で、メッシュ11が下衣本体6に縫着されてもよい。すなわち、いわゆる返し縫がなされてもよい。
[1−2.心電図モニタ送信機S0の装着方法]
このように構成された下衣1では、患者としての着用者Hの心電図に係るモニタリングを常時実行する場合、ポケット10に心電図モニタ送信機S0を挿入して、当該心電図モニタ送信機S0を着用者Hに装着することができる。なお、心電図モニタ送信機S0は、直接(すなわち、裸で)ポケット10に挿入されてもよく、従来のように首からぶら下げるストラップに取り付けられた状態で、ポケット10に挿入されてもよい。
このように構成された下衣1では、患者としての着用者Hの心電図に係るモニタリングを常時実行する場合、ポケット10に心電図モニタ送信機S0を挿入して、当該心電図モニタ送信機S0を着用者Hに装着することができる。なお、心電図モニタ送信機S0は、直接(すなわち、裸で)ポケット10に挿入されてもよく、従来のように首からぶら下げるストラップに取り付けられた状態で、ポケット10に挿入されてもよい。
心電図モニタ送信機S0としては、例えば、図2に実線で示すように、表面に表示部S11と操作ボタンS12とを備え、長手方向の一端にコネクタS13,S14(リード線の接続部の一例)を備えたものを使用することができる。コネクタS13又はS14には、図1に示すようなリード線L1〜L5が接続される。その場合、図2に矢印Aで示すように、コネクタS13,S14がポケットからはみ出すように、心電図モニタ送信機S0におけるコネクタS13,S14側を上に向けて、心電図モニタ送信機S0がポケット10に挿入されるのが望ましい。
図1に示すように、リード線L1は、着用者Hの右乳首H2の上方における左右方向中央寄りに装着された電極S1が検知した電気信号を、心電図モニタ送信機S0に送る。リード線L2は、着用者Hの左乳首H3の上方における左右方向中央寄りに装着された電極S2が検知した電気信号を、心電図モニタ送信機S0に送る。リード線L3は、着用者Hの右乳首H2と左乳首H3との中間より少し下方に装着された電極S3が検知した電気信号を、心電図モニタ送信機S0に送る。リード線L4は、着用者Hの右乳首H2の下方に装着された電極S4が検知した電気信号を、心電図モニタ送信機S0に送る。リード線L5は、着用者Hの左乳首H3の下方に装着された電極S5が検知した電気信号を、心電図モニタ送信機S0に送る。
ポケット10に挿入されることによって患者としての着用者Hに装着されたモニタ送信機S0は、このようにリード線L1〜L5を介して送られた電気信号を、電波を介して病院内のアンテナ等に向けて送信する。
[1−4.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1A)本実施形態における下衣1は、心電図モニタ送信機S0を挿入可能なポケット10を備えているので、このポケット10に心電図モニタ送信機S0を挿入することによって着用者Hとしての患者に心電図モニタ送信機S0を装着すれば、患者の首周囲には殆ど荷重が加わらない。また、ポケット10は、患者の下腹部前方に内ポケットとして設けられるので、患者が寝返りを打つ際に心電図モニタ送信機S0が邪魔になることも、良好に抑制される。本実施形態では、ポケット10の大きさが前述のように設計されているので、ポケット10の奥まで心電図モニタ送信機S0を挿入しても、当該心電図モニタ送信機S0の一部分がポケット10からはみ出し、当該はみ出した一部分は弾性体7によって着用者Hの下腹部方向に押圧される。
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1A)本実施形態における下衣1は、心電図モニタ送信機S0を挿入可能なポケット10を備えているので、このポケット10に心電図モニタ送信機S0を挿入することによって着用者Hとしての患者に心電図モニタ送信機S0を装着すれば、患者の首周囲には殆ど荷重が加わらない。また、ポケット10は、患者の下腹部前方に内ポケットとして設けられるので、患者が寝返りを打つ際に心電図モニタ送信機S0が邪魔になることも、良好に抑制される。本実施形態では、ポケット10の大きさが前述のように設計されているので、ポケット10の奥まで心電図モニタ送信機S0を挿入しても、当該心電図モニタ送信機S0の一部分がポケット10からはみ出し、当該はみ出した一部分は弾性体7によって着用者Hの下腹部方向に押圧される。
(1B)下衣1では、心電図モニタ送信機S0の自重全体がポケット10に加わるのではなく、心電図モニタ送信機S0が弾性体7と着用者Hの下腹部との間に挟まれることにより(すなわち、心電図モニタ送信機S0が着用者Hの下腹部又は着用者Hが着用した下着に弾性体7を利用して圧接されることにより)、前記自重の一部は摩擦力として着用者Hの下腹部に加わる。そのため、心電図モニタ送信機S0から加わる荷重は一層良好に分散され、患者としての着用者Hが不快を感じるのを一層良好に抑制することができる。また、心電図モニタ送信機S0が弾性体7と着用者Hの下腹部との間に挟まれることにより、心電図モニタ送信機S0の落下を良好に抑制することができる。
(1C)ポケット10は、メッシュ11を、前記下腹部と対向する下衣本体6の面に縫着することによって形成されている。このため、既存の下衣にメッシュを逢着することによって、容易に実施形態における下衣1を得ることができる。しかも、メッシュ11は布よりも破れにくいので、ポケット10の強度を良好に確保することができる。
(1D)また、前記縫着は、メッシュ11の陰茎開口部9と重畳する箇所、及び、メッシュ11の弾性体7側の辺、以外の部分になされている。縫着がメッシュ11の弾性体7側の辺以外の部分になされる(すなわち、メッシュ11の弾性体7側の辺が、縫着がなされない非縫着部とされる)ことにより、ポケット10における弾性体7側の辺が開口する。また、縫着が陰茎開口部9と重畳する箇所以外の部分になされる(すなわち、メッシュ11における陰茎開口部9と重畳する箇所が、縫着がなされない非縫着部とされる)ことにより、縫着によって陰茎開口部9の開放が阻害されるのが抑制され、陰茎開口部9へ患者が陰茎を挿入することが容易になる。
(1E)また、前述のように、心電図モニタ送信機S0をポケット10に挿入する際、コネクタS13,S14がポケット10からはみ出すように、心電図モニタ送信機S0を挿入した場合、リード線L1〜L5がポケット10に挿入されないので、リード線L1〜L5と心電図モニタ送信機S0との接続状態を容易に確認することができる。更に、コネクタS13,S14が腹部開口部3Aからはみ出す場合、リード線L1〜L5が下衣本体6によって隠されないので、リード線L1〜L5と心電図モニタ送信機S0との接続状態を一層容易に確認することができる。
[2.他の実施形態]
以上、本開示を実施するための形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
以上、本開示を実施するための形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(2A)前記実施形態では、下衣1は一対の第2筒状部4,5を備えたズボン状に構成されたが、これに限定されるものではない。例えば、スカートのように、第1筒状部と第2筒状部が一連の筒状部として構成され、第2筒状部には着用者の左右両脚が挿通される形態の下衣であってもよい。そして、その場合、ポケットは第2筒状部にかかっていてもよい。
(2B)前記実施形態では、縫い目N13と縫い目N14との間に非縫着部を設けたがこれに限定されるものではない。縫い目N13と縫い目N14とは連続した縫い目として形成されてもよい。
(2C)前記実施形態では、下衣本体6にメッシュ11を逢着することによってポケット10を形成したが、これに限定されるものではない。例えば、下衣本体6に布を逢着することによってポケット10を形成してもよく、メッシュ又は布を下衣本体6に熱によって接着することによってポケット10を形成してもよく、予め形成された袋体を下衣本体6に縫着することによってポケット10を形成してもよい。
(2D)前記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、前記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、前記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の前記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言によって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1…下衣 3…第1筒状部 3A…腹部開口部
4,5…第2筒状部 6…下衣本体 7…弾性体
9…陰茎開口部 10…ポケット 11…メッシュ
N1,N2,N3,N4,N11,N12,N13,N14…縫い目
S0…心電図モニタ送信機 S13,S14…コネクタ
3…第1筒状部、
4,5…第2筒状部 6…下衣本体 7…弾性体
9…陰茎開口部 10…ポケット 11…メッシュ
N1,N2,N3,N4,N11,N12,N13,N14…縫い目
S0…心電図モニタ送信機 S13,S14…コネクタ
3…第1筒状部、
Claims (5)
- 布によって構成され、着用者の胴部が挿通される第1筒状部と、前記着用者の脚部が挿通される第2筒状部と、を備えた下衣本体と、
前記第1筒状部における、前記第2筒状部とは反対側の開口部としての腹部開口部に沿って設けられ、前記第1筒状部を前記着用者の胴部外周に圧接させる帯状の弾性体と、
前記着用者に着用されたときに前記着用者の下腹部と対向する前記下衣本体の面に設けられ、心電図モニタ送信機を挿入可能なポケットと、
を備え、
前記ポケットは、前記弾性体よりも前記第2筒状部側に設けられ、かつ、前記弾性体側の辺が開口し、
前記ポケットの大きさは、前記弾性体側の開口した辺から前記ポケットに前記心電図モニタ送信機が挿入されたとき、前記心電図モニタ送信機の一部分が前記ポケットからはみ出し、かつ、当該はみ出した一部分が前記弾性体に内周側から重畳する大きさに設計された下衣。 - 請求項1に記載の下衣であって、
前記ポケットは、
布又は網を、前記下腹部と対向する前記下衣本体の面に縫着することによって形成されている下衣。 - 請求項2に記載の下衣であって、
前記下衣本体は、前記着用者の陰茎を挿通可能な開口部としての陰茎開口部を、
更に備え、
前記縫着は、前記布又は網の前記陰茎開口部と重畳する箇所、及び、前記布又は網の前記弾性体側の辺、以外の部分になされている下衣。 - 前記着用者に請求項1〜3のいずれか1項に記載の下衣を着用させ、
当該着用された前記下衣における前記ポケットに前記心電図モニタ送信機を挿入し、
前記心電図モニタ送信機の一部分を、前記着用者の下腹部又は前記着用者が着用した下着に、前記弾性体を利用して圧接する心電図モニタ送信機の装着方法。 - 請求項4に記載の心電図モニタ送信機の装着方法であって、
前記心電図モニタ送信機を前記ポケットに挿入する際、前記心電図モニタ送信機におけるリード線の接続部が前記ポケットからはみ出すように、前記心電図モニタ送信機を挿入する心電図モニタ送信機の装着方法。
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---|---|---|---|
JP2018149523A JP2020022682A (ja) | 2018-08-08 | 2018-08-08 | 下衣、及び、心電図モニタ送信機の装着方法 |
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Citations (3)
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---|---|---|---|---|
JPS492648Y1 (ja) * | 1969-03-18 | 1974-01-23 | ||
JP2000199101A (ja) * | 1999-01-07 | 2000-07-18 | Descente Ltd | 男性用下着 |
JP2001299712A (ja) * | 2000-04-19 | 2001-10-30 | Advanced Medical Kk | 長時間生体モニタ |
-
2018
- 2018-08-08 JP JP2018149523A patent/JP2020022682A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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