JP2015219207A - 放射線遮蔽保護具および上着放射線保護具 - Google Patents

放射線遮蔽保護具および上着放射線保護具 Download PDF

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富造 山本
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Abstract

【課題】放射線遮蔽保護具および上着放射線保護具において、胸部及び上腕部、腹部及び大腿部における被ばく線量を抑えることができる放射線遮蔽保護具および上着放射線保護具を提供する。
【解決手段】本発明の放射線遮蔽保護具は、装着者の少なくとも臀部の後部を覆う後部股上部カバー部と、装着者の少なくとも腹下部の前部を覆う前部股上部カバー部と、装着者の右足大腿部の少なくとも半分以上を覆う右足大腿部カバー部と、装着者の左足大腿部の少なくとも半分以上を覆う左足大腿部カバー部と、を有し、後部股上部カバー部、前部股上部カバー部、右足大腿部カバー部及び左足大腿部カバー部は、放射線からの被ばくを防護する材質から形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、放射線から人体を保護する放射線遮蔽保護具および上着放射線保護具に関するものである。
従来、放射線環境下での作業員用放射線遮蔽体として、たとえば特許文献1に記載されているような放射線用遮蔽体が利用されている。特許文献1では、可撓性の有る袋体からなる着衣となっており、袋体の内部に遮蔽液体を入れる技術となっている。遮蔽体が液体であるため、それまでの固形物を採用した放射線遮蔽体に比較して、柔軟性があり、着衣時に人体にフィットし、作業性を損なわないとしている。
また、特許文献2では、短時間での疲労を招くことなく、身体への装着感が良好で、作業性に優れた防護服が開示されている。重量がある上着の防護服の重量の一部を腰部ベルトで支持するように上着に腰部ベルトが形成されている。
さらに、特許文献3では、放射線遮蔽能力に優れ、作業員の作業効率を長時間維持できる放射線防護服が開示されている。
特開平9−297194号公報 特開2013−237955号公報 特開2014−2029号公報
人体への被ばくが想定される環境下において、作業者は、放射線から身を守る保護服の着用が義務づけられている。さらに、放射線障害防止法に従い設立された原子力安全技術センターより、人体を守るための被ばく線量の測定・評価マニュアルによる被ばく線量の基準の提示がある。
そこで、発明者らは、従来のように人体の胸部、腹部だけでなく、人体の胸部及び上腕部、腹部及び大腿部を保護することで、被ばく線量を抑えられることを発見し、規定された基準を満たす保護服が提供できることがわかった。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、放射線遮蔽保護具および上着放射線保護具において、胸部及び上腕部、腹部及び大腿部における被ばく線量を抑えることができる放射線遮蔽保護具および上着放射線保護具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の放射線遮蔽保護具は、装着者の少なくとも臀部の後部を覆う後部股上部カバー部と、装着者の少なくとも腹下部の前部を覆う前部股上部カバー部と、装着者の右足大腿部の少なくとも半分以上を覆う右足大腿部カバー部と、装着者の左足大腿部の少なくとも半分以上を覆う左足大腿部カバー部と、を有し、後部股上部カバー部、前部股上部カバー部、前記右足大腿部カバー部及び前記左足大腿部カバー部は、放射線からの被ばくを防護する材質から形成される。
また、好適には、連結補助具を有し、連結補助具は、後部股上部カバー部の右側端部及び左側端部の少なくとも一方と接続状態又は非接続状態となることができ、装着者が放射線遮蔽保護具を装着する際に、連結補助具を非接続状態として、後部股上部カバー部を装着者の臀部に装着し、その後、連結補助具を接続状態にすることによって、後部股上部カバー部を装着者の臀部の所定の位置に保持する。
また、好適には、右足大腿部カバー部は、後部股上部カバー部に連接される後部右足大腿部カバー部と、前部股上部カバー部に連接される前部右足大腿部カバー部と、を有し、左足大腿部カバー部は、後部股上部カバー部に連接される後部左足大腿部カバー部と、前部股上部カバー部に連接される前部左足大腿部カバー部と、を有し、後部股上部カバー部及び後部右足大腿部カバー部には、後部右面ファスナーが形成され、後部股上部カバー部及び後部左足大腿部カバー部には、後部左面ファスナーが形成され、前部股上部カバー部及び前部右足大腿部カバー部には、前部右面ファスナーが形成され、前部股上部カバー部及び前部左足大腿部カバー部には、前部左面ファスナーが形成され、後部右面ファスナーは、後部股上部カバー部及び後部右足大腿部カバー部の装着者側とは反対側の面に形成され、後部左面ファスナーは、後部股上部カバー部及び後部左足大腿部カバー部の装着者側とは反対側の面に形成され、前部右面ファスナーは、前部股上部カバー部及び前部右足大腿部カバー部の装着者側に形成され、前部左面ファスナーは、前部股上部カバー部及び前部左足大腿部カバー部の装着者側に形成されている。
また、本発明の放射線遮蔽保護具は、装着者の少なくとも臀部の後部を覆う後部股上部カバー部と、装着者の少なくとも腹下部の前部を覆う前部股上部カバー部と、連結補助具を有し、連結補助具は、後部股上部カバー部の右側端部及び左側端部の少なくとも一方と接続状態又は非接続状態となることができ、装着者が放射線遮蔽保護具を装着する際に、連結補助具を非接続状態として、後部股上部カバー部を装着者の臀部に装着し、その後、連結補助具を接続状態にすることによって、後部股上部カバー部を装着者の臀部の所定の位置に保持する。
また、好適には、放射線遮蔽保護具は、サスペンダー式に装着者の方からつるして所定の位置に保持することが可能に形成される。
また、本発明の上着放射線保護具は、装着者の上半身に装着可能な上着放射線保護具であって、上着放射線保護具は、装着者の右上腕部の少なくとも半分以上をカバーし、上着放射線保護具は、装着者の左上腕部の少なくとも半分以上をカバーする。
本発明によれば、放射線遮蔽保護具および上着放射線保護具において、胸部及び上腕部、腹部及び大腿部における被ばく線量を抑えることができる。
本発明の第1実施形態に係る放射線遮蔽保護具1を正面から見た図である。 本発明の第1実施形態に係る放射線遮蔽保護具1を開いた状態で前面から見た図である。 本発明の第1実施形態に係る放射線遮蔽保護具1を開いた状態で後ろ面から見た図である。 本発明の第1実施形態に係る放射線遮蔽保護具1を穿く工程を説明する図である。 本発明の第1実施形態に係る放射線遮蔽保護具1を穿く工程を説明する図である。 本発明の第1実施形態に係る放射線遮蔽保護具1を穿く工程を説明する図である。 本発明の第1実施形態に係る放射線遮蔽保護具1を穿く工程を説明する図である。 本発明の第1実施形態に係る放射線遮蔽保護具1を穿き、サスペンダーによって放射線遮蔽保護具1をつるした状態を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る放射線遮蔽保護具1’を正面から見た図である。 本発明の第2実施形態に係る放射線遮蔽保護具1’を開いた状態で前面から見た図である。 本発明の第2実施形態に係る放射線遮蔽保護具1’を開いた状態で後ろ面から見た図である。 本発明の第2実施形態に係る放射線遮蔽保護具1’を穿き、サスペンダーによって放射線遮蔽保護具1’をつるした状態を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る上着放射線保護具を身に付けた状態を示す図である。 従来の保護具100を正面から見た図である。
<本発明の第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る放射線遮蔽保護具1を正面から見た図である。放射線遮蔽保護具1は、装着者の少なくとも臀部の後部を覆う後部股上部カバー部10と、装着者の少なくとも腹下部の前部を覆う前部股上部カバー部20と、装着者の右足大腿部の少なくとも半分以上を覆う右足大腿部カバー部21と、装着者の左足大腿部の少なくとも半分以上を覆う左足大腿部カバー部22とを有する。
後部股上部カバー部10は、装着者の前部である腹部まで、左右から周り込むように形成されている。後部股上部カバー部10の右足側には、装着者の右足大腿部の後部をカバーする後部右足大腿部カバー部11が連接されている。後部股上部カバー部10の左足側には、装着者の左足大腿部の後部をカバーする後部左足大腿部カバー部12が連接されている。
前部股上部カバー部20は、後部股上部カバー部10の股部10Mから連接して形成されている。前部股上部カバー部20の右足側には、装着者の右足大腿部の前部をカバーする前部右足大腿部カバー部23が連接されている。前部股上部カバー部20の左足側には、装着者の左足大腿部の前部をカバーする前部左足大腿部カバー部24が連接されている。
なお、本実施形態において、後部股上部カバー部10と後部右足大腿部カバー部11と後部左足大腿部カバー部12と前部股上部カバー部20と右足大腿部カバー部21と左足大腿部カバー部22は、複数のパーツから構成され、これらを縫い合わせて一体となった保護具としているが、別体となっていてもよい。例えば、後部股上部カバー部10と前部股上部カバー部20と右足大腿部カバー部21と左足大腿部カバー部22のそれぞれが別々となっていて、面ファスナーなどで接続または未接続の状態で人体に装着できるように形成してもいい。後部股上部カバー部10、後部右足大腿部カバー部11、後部左足大腿部カバー部12、前部股上部カバー部20、右足大腿部カバー部21及び左足大腿部カバー部22は、放射線からの被ばくを防護する材質から形成される。
ここで、防弾防護服や放射線防護服を含む防護服について説明する。放射線防護服などの保護服は一般的に使用者の人体への物理的、化学的影響を抑える、または影響をなくすために、重くなる傾向がある。例えば、ナイフや銃弾から身を守る防弾保護服はその耐性を確保するため、重い素材が使用されている。また、特に放射線などの周波数が高い電磁波を遮蔽し、人体をその影響から守る必要がある防護服は、非常に重い。例えば、袖のないベスト状の上着で、4kg〜5.5Kgの重さがあり、太腿まで覆いがない短パン状の下着でも2.7Kg〜3.3Kgの重さがある。これは繊維内に鉄、鉛、金、白金、銀、銅、クロム、カドミウム、水銀、亜鉛、ヒ素、マンガン、コバルト、ニッケル、モリブデン、タングステン、錫、バリウムなどの重金属を入れ、放射線の侵入を防ぐ必要があるためである。
使用者は、上記のように重い保護服を着る必要があるが、一方で、放射線障害防止法に従い設立された原子力安全技術センターより、人体を守るための被ばく線量の測定・評価マニュアルによる被ばく線量の基準の提示にしたがって、人体を被ばくから守るために、保護服の着用が必要である。
しかしながら、従来の保護服では、使用者によれば、重いためにずれやすく、さらに作業中にずれた場合、保護服の上にさらに白衣を着たり、手袋などをしていたり、道具をもっていることもあり、ずれを修正することが難しいということであった。そこで、以下に比較のための従来の保護具を示して説明するように、本発明の放射線遮蔽保護具1によれば、ずれにくく、装着者の身体に隙間なくフィットし、遮蔽性が高い保護服を提供できる。
図14は、従来の保護具100を正面から見た図である。保護具100は、装着者の少なくとも臀部の後部を覆う後部股上部カバー部110と、装着者の少なくとも腹下部の前部を覆う前部股上部カバー部120とを有する。後部股上部カバー部110は、装着者の前部である腹部まで、左右から周り込むように形成されている。後部股上部カバー部110の右足側には、装着者の右足大腿部の後部をカバーする後部右足大腿部カバー部111が連接されている。後部股上部カバー部110の左足側には、装着者の左足大腿部の後部をカバーする後部左足大腿部カバー部112が連接されている。
装着者は保護具100を装着するとき、後部股上部カバー部110を臀部に押えながら、腹下部の前部を覆う前部股上部カバー部120を股下から腹部前方に持ってくる。次に前部股上部カバー部120を腹部に押さえつけ、さらに、後部股上部カバー部110を左右から前部股上部カバー部120の表面側(装着者側とは反対側の面)に押えつける。この際、後部股上部カバー部110の右端部111aと前部股上部カバー部120の右端部120Rが重なるように押さえつける。同様に後部股上部カバー部110の左端部112aと前部股上部カバー部120の左端部120Lが重なるように押さえつける。これにより、後部股上部カバー部110の右端部111aに形成された面ファスナーと前部股上部カバー部120の右端部120Rに形成された面ファスナーが貼り付けられる。同様に後部股上部カバー部110の左端部112aに形成された面ファスナーと前部股上部カバー部120の左端部120Lに形成された面ファスナーが貼り付けられる。
以上のように、装着された保護具100は、使用に際して、装着者の前方において、作業時にひっかかる段差部(右端部111aまたは左端部112aと前部股上部カバー部120の表面によって生じる段差部)が存在し、作業の邪魔になる。またずれの原因ともなる。さらに、装着において、装着者の腰部における締め付けがない構造となっているため、ずり落ちやすい。
一方、本発明の放射線遮蔽保護具1は、放射線遮蔽保護具1の後部股上部カバー部10の右側端部10Rと左側端部10Lを、後ろ側から周り込むようにして、装着者の腹部前方に持ってきて、連結補助具30によって先に後部股上部カバー部10の右側端部10Rと左側端部10Lとを接続状態とし、装着者の腹部を締め付けて安定させる。次に、前部を覆う前部股上部カバー部20を股下から腹部前方に持ってくる。ここで、後部股上部カバー部10と前部股上部カバー部20とを右側連結補助具31および左側連結補助具32を介して貼り付けることで、放射線遮蔽保護具1を装着する。以上のような順番で装着するため、装着しやすく、またずり落ちにく。また、従来のような段差が装着者の腹部にないので、作業がしやすくなる。
さらに、前部股上部カバー部20の右側に、前部右側ベルト通し部41が備えられる。前部股上部カバー部20の左側に、前部左側ベルト通し部42が備えられる。前部右側ベルト通し部41と前部左側ベルト通し部42は、中心付近でもよいが、装着者の腰骨に相当する辺りの、前部股上部カバー部20の腰幅方向外側付近に設けられている方がよい。これにより、ベルトを通したとき、よりずれにくく、放射線遮蔽保護具1を装着することができる。
後部股上部カバー部10の、装着者の前部である腹部まで周り込むように形成された部位の右側端部10Rと左側端部10Lは連結補助具30によって接続状態と非接続状態となることができるようになっている。なお、連結補助具30は、後部股上部カバー部10よりも装着者側に配置されるため、図1においては、点線で示している。具体的には、連結補助具30の両面は、面ファスナーのループ状に密集して起毛された状態となっている。一方、放射線遮蔽保護具1側である後部股上部カバー部10は、面ファスナーのフック状に起毛された状態となっている。これにより、ループ状に密集して起毛された側とフック状に起毛された側が押し付けられ、張り付くようにできている。
ここで、連結補助具30は、放射線遮蔽保護具1と別体となっているが、右側端部10Rまたは左側端部10Lのどちらかと一体または縫い付けて接続状態となっていてもよい。この場合、片方だけが接続状態と非接続状態となることができるようになる。
なお、フック面とループ面は、逆に配置されていてもよい。つまり、後部股上部カバー部10にループ状に密集して起毛された面ファスナーを設け、連結補助具30にフック状に起毛された面ファスナーを設けてもよい。他にも面ファスナーは、同一面にフックとループ両方が植え込まれており、フック面とループ面との区別のないタイプ、マッシュルーム状に起毛されていて結合力が強いクリックタイプ、鋸歯状のシャークバイト(鮫歯)タイプなどでもよい。また、ファスナー式ではなく、ベルト式など他の方法によって接続するようにしてもよい。
なお、後部股上部カバー部10に、面ファスナーのループ状に密集して起毛された状態を設け、前部股上部カバー部20に面ファスナーのフック状に起毛された状態を形成し、直接、後部股上部カバー部10と前部股上部カバー部20を接続するようにもできるが、この場合、2つの問題がある。1つ目は、複数回使用により、面ファスナーが劣化したとき、面ファスナー部の交換に時間がかかる。面ファスナーは縫い付けてあるため、それをほどき、再度新しい面ファスナーを縫い付ける必要があるため、時間がかかる。また、その縫製の間、放射線遮蔽保護具が使えない。
2つ目は、後部股上部カバー部10と前部股上部カバー部20の右側同士、左側同士を面ファスナーによって接続した場合、後部股上部カバー部10の右側端部10Rと左側端部10Lの間の空いた部分に緩みが生じ、ずれやすくなる。特に腹部の周囲が大きい身体の装着者の場合、後部股上部カバー部10の右側端部10Rと左側端部10Lの間が広く空くため、前部股上部カバー部20が緩みやすくなる。
ここで、本発明の連結補助具30を用いた場合、複数回の使用による面ファスナーの劣化に対しては、連結補助具30自体を取り換えるのみでよい。また、連結補助具30が後部股上部カバー部10の右側端部10Rから後部股上部カバー部10の左側端部10Lに渡って、装着者の腹部をカバーするため、ずれにくく、安定して装着することができる。
同様に、後部股上部カバー部10から後部右足大腿部カバー部11に渡る右側のラインと、前部股上部カバー部20から前部右足大腿部カバー部23に渡る右側のラインが右側連結補助具31によって連結される。後部股上部カバー部10から後部左足大腿部カバー部12に渡る左側のラインと、前部股上部カバー部20から前部左足大腿部カバー部24に渡る左側のラインが左側連結補助具32によって連結される。なお、右側連結補助具31と左側連結補助具32は、前部股上部カバー部20の装着者側に配置されるため、図1においては、点線で示している。さらに、次の図2において説明する面ファスナーの配置によって、装着者は放射線遮蔽保護具1をずれにくく装着することができる。
図2は、本発明の第1実施形態に係る放射線遮蔽保護具1を開いた状態で前面から見た図である。図2は、放射線遮蔽保護具1に設けられた面ファスナーの配置を示す図である。放射線遮蔽保護具1は、着用する前の開かれた状態では、後部股上部カバー部10の右側端部10Rと左側端部10Lが左右に開かれた状態となっている。また、前部股上部カバー部20は、下方に裏返った状態となっている。後部股上部カバー部10は、装着者側である内側が見えた状態となっている。前部股上部カバー部20も、裏返って、装着者側である内側が見えた状態となっている。一方、前部股上部カバー部20から連接されている装着者の右足大腿部の前部をカバーする前部右足大腿部カバー部23と、装着者の左足大腿部の前部をカバーする前部左足大腿部カバー部24は、装着者側とは反対側の外側が見えた状態となっている。なお、ここで、内側(または裏側)とは、装着者が放射線遮蔽保護具1を装着したときの装着者側であり、外側(または表側)とは、装着者が放射線遮蔽保護具1を装着したときの装着者側とは反対側のことである。
後部股上部カバー部10の右側端部10Rと左側端部10Lは、放射線遮蔽保護具1の腰部に相当する部位から脚へ向けて斜めに、扇形状を示すように形成されている。これは、人体において腰部の周囲よりも、左右の大腿部の周囲の和の方が長いためである。この右側端部10Rと左側端部10Lの端の線と所定の幅を空けて、後部右面ファスナー51と後部左面ファスナー52が、放射線遮蔽保護具1の外側に設けられている。図2において、後部右面ファスナー51と後部左面ファスナー52は、正面側から見ることができないため、点線で示している。
右側端部10Rの腰部側の端と後部右面ファスナー51の間の距離R1は、右側端部10Rの大腿部側の端と後部右面ファスナー51の間の距離R2に比べて広い。つまり、後部右面ファスナー51は、右側端部10Rの端の線と平行に設けられているのではなく、大腿部側に行くに従って、右側端部10Rに近づくように斜めに設けられている。
同様に、左側端部10Lの腰部側の端と後部左面ファスナー52の間の距離R1は、左側端部10Lの大腿部側の端と後部左面ファスナー52の間の距離R2に比べて広い。つまり、後部左面ファスナー52は、左側端部10Lの端の線と平行に設けられているのではなく、大腿部側に行くに従って、左側端部10Lに近づくように斜めに設けられている。
このように後部右面ファスナー51と後部左面ファスナー52を配置したので、腰部の周囲が大きい人から小さい人まで対応でき、また、大腿部の周囲が大きい人から小さい人まで、フィットし、ずれにくい放射線遮蔽保護具1とすることができる。
後部股上部カバー部10の右側端部10Rの上部に連結用右側面ファスナー55が設けられる。後部股上部カバー部10の左側端部10Lの上部に連結用左側面ファスナー56が設けられる。連結用右側面ファスナー55および連結用左側面ファスナー56は、ほぼ四角形状となっているが、その他の丸形状や台形などであってもよい。
連結補助具30は、連結用右側面ファスナー55および連結用左側面ファスナー56に押し付けられ、互いに貼り付く。また、ループ状に密集して起毛された連結補助具30は、フック状に起毛された連結用右側面ファスナー55および連結用左側面ファスナー56に対して貼り付けたり剥がしたりすることが自在にできる。
次に、前部股上部カバー部20は、装着者の股下側から上側に向かって、装着者の腹部に相当する部位を覆うような形状となっている。このため、前部股上部カバー部20は、後部股上部カバー部10の股部10Mから連接して形成されている。
前部股上部カバー部20の右側の端に沿って、前部右面ファスナー53が形成される。前部右面ファスナー53は、前部股上部カバー部20から前部右足大腿部カバー部23に渡って、右側の端にそって形成される。前部股上部カバー部20の左側の端に沿って、前部左面ファスナー54が形成される。前部左面ファスナー54は、前部股上部カバー部20から前部左足大腿部カバー部24に渡って、左側の端にそって形成される。
前部股上部カバー部20の中心であって、上部裏側に前部股上部面ファスナー57が形成されている。前部股上部面ファスナー57は、右側端部10Rと左側端部10Lの間から露出する連結補助具30に張り付き、両手で大腿部の調節ができ、より確実に着用可能となる。特に腹部の周囲が長い体型の装着者の場合、右側端部10Rと左側端部10Lの間が広くあき、ずれやすいので、前部股上部面ファスナー57が前部股上部カバー部上端20aで連結補助具30に張り付くことで、確実な着用に効果がある。
次に図3に基づいて、第1実施形態に係る放射線遮蔽保護具1を開いた状態で後ろ面から見た状態を説明する。図3は、本発明の第1実施形態に係る放射線遮蔽保護具1を開いた状態で後ろ面から見た図である。後部股上部カバー部10の右側端部10Rと左側端部10Lは、放射線遮蔽保護具1の腰部に相当する部位から脚へ向けて斜めに、扇形状を示すように形成されている。この右側端部10Rの端の線から所定の幅を空けて、後部右面ファスナー51が形成されている。さらに、左側端部10Lの端の線から所定の幅を空けて、後部左面ファスナー52が形成されている。
後部右面ファスナー51と後部左面ファスナー52は、装着者側とは反対側の面、つまり表側に形成されている。また同じ表側に、2つの後部右側ベルト通し部43と2つの後部左側ベルト通し部44の計4つの後部ベルト通し部が形成されている。後部右側ベルト通し部43と後部左側ベルト通し部44は、装着者の背骨と骨盤の左右の端の中央付近に設けられる。4つの後部ベルト通し部としたが、幅の広いベルト通し部が左右に1つずつであってもよい。
後部股上部カバー部10の右側端部10Rの上部に連結用右側面ファスナー55が設けられる。後部股上部カバー部10の左側端部10Lの上部に連結用左側面ファスナー56が設けられる。連結用右側面ファスナー55と連結用左側面ファスナー56は、装着者側に形成されるため、図3では、点線で示している。
次に図4〜図7に基づいて、放射線遮蔽保護具1を穿く工程を説明する。図4〜図7は、本発明の第1実施形態に係る放射線遮蔽保護具1を穿く工程を説明する図である。
図4では、装着者が放射線遮蔽保護具1の後部股上部カバー部10の右側端部10Rを右手で持ち、左側端部10Lを左手で持ち、後ろ側から周り込むように持った状態を示している。さらに、右手側の右側端部10Rの連結用右側面ファスナー55と連結補助具30が張りついている。ここで、前部股上部カバー部20は装着者の股下にぶら下がった状態となっている。
図5では、装着者が放射線遮蔽保護具1の後部股上部カバー部10の右側端部10Rに貼りつけた連結補助具30を腰部の左側に押し付け、左側端部10Lを左手で持った状態を示している。連結用右側面ファスナー55と連結補助具30が連結される。ここで、装着者は連結補助具30を腹部および腰部に押し付け、落ち着く位置に保持する。
図6では、放射線遮蔽保護具1の後部股上部カバー部10の右側端部10Rと左側端部10Lが連結補助具30によって接続状態となっていることを示している。連結用右側面ファスナー55と連結補助具30が連結され、さらに連結用左側面ファスナー56と連結補助具30が連結される。これにより、装着者の腰部で後部股上部カバー部10が周り込むように装着される。このように後部股上部カバー部10を装着者の臀部に装着し、その後、連結補助具30を接続状態にすることによって、後部股上部カバー部10を装着者の臀部の所定の位置に保持する。
図7では、放射線遮蔽保護具1の前部股上部カバー部20を前側に持ってきて、装着している状態を示している。後部股上部カバー部10の後部右面ファスナー51が、右側連結補助具31を介して、前部股上部カバー部20の前部右面ファスナー53と連結する。後部股上部カバー部10の後部左面ファスナー52が、左側連結補助具32を介して、前部股上部カバー部20の前部左面ファスナー54と連結する。これにより、装着者は、半ズボン状態となった放射線遮蔽保護具1を装着している状態となる。図中、後部右面ファスナー51、右側連結補助具31、前部右面ファスナー53が同じ部位を指しているが、これは、右側連結補助具31を介して、後部右面ファスナー51と前部右面ファスナー53が連結されているためである。同様に、後部左面ファスナー52、左側連結補助具32、前部左面ファスナー54が同じ部位を指しているが、これは、左側連結補助具32を介して後部左面ファスナー52と前部左面ファスナー54が連結されているためである。
次に、図8に基づいて、放射線遮蔽保護具1を穿き、サスペンダーによって放射線遮蔽保護具1をつるすことで、ずれにくく、作業がしやすい状態となることを説明する。図8は、本発明の第1実施形態に係る放射線遮蔽保護具1を穿き、サスペンダーによって放射線遮蔽保護具1をつるした状態を示す図である。
サスペンダーは、右側サスペンダーベルト70、右側装着具71、右側サスペンダー長調整具72、左側サスペンダーベルト73、左側装着具74、左側サスペンダー長調整具75によって構成される。装着者は、ベルト60を前部右側ベルト通し部41と前部左側ベルト通し部42と後部右側ベルト通し部43と後部左側ベルト通し部44に通し、バックル61で締め付けを調整する。さらに右側サスペンダーベルト70が、右側装着具71によってベルト60に取り付けられる。右側サスペンダーベルト70は右側サスペンダー長調整具72によって長さが調整される。同様に左側サスペンダーベルト73が、左側装着具74によってベルト60に取り付けられる。左側サスペンダーベルト73は左側サスペンダー長調整具75によって長さが調整される。上記のように、サスペンダー式にベルト60が取り付けられた放射線遮蔽保護具1をつるして所定の位置に保持することにより、放射線遮蔽保護具1がずり落ちにくくなる。
<本発明の第2実施形態>
次に、図9に基づいて、本発明の第2実施形態に係る放射線遮蔽保護具を説明する。図9は、本発明の第2実施形態に係る放射線遮蔽保護具1’を正面から見た図である。放射線遮蔽保護具1’は、装着者の少なくとも臀部の後部を覆う後部股上部カバー部10’と、装着者の少なくとも腹下部の前部を覆う前部股上部カバー部20’とを有する。第2実施形態に係る放射線遮蔽保護具は、大腿部を覆わず、局部を覆うタイプの短パンタイプの形状となっている。このため、より装着しやすく、作業がしやすい。
後部股上部カバー部10’は、装着者の前部である腹部まで、左右から周り込むように形成されている。前部股上部カバー部20’は、後部股上部カバー部10’の股部10’Mから連接して形成されている。
なお、本実施形態において、後部股上部カバー部10’と前部股上部カバー部20’は、複数のパーツから構成され、これらを縫い合わせて一体となった保護具としているが、別体となっていてもよい。例えば、後部股上部カバー部10’と前部股上部カバー部20’のそれぞれが別々となっていて、面ファスナーなどで接続または未接続の状態で人体に装着できるように形成してもいい。後部股上部カバー部10’、前部股上部カバー部20’は、放射線からの被ばくを防護する材質から形成される。
本発明の放射線遮蔽保護具1’は、放射線遮蔽保護具1’の後部股上部カバー部10’の右側端部10’Rと左側端部10’Lを、後ろ側から周り込むようにして、装着者の腹部前方に持ってきて、連結補助具30’によって先に後部股上部カバー部10’の右側端部10’Rと左側端部10’Lとを接続状態とし、装着者の腹部を締め付けて安定させる。次に、前部を覆う前部股上部カバー部20’を股下から腹部前方に持ってくる。ここで、後部股上部カバー部10’と前部股上部カバー部20’とを右側連結補助具31’および左側連結補助具32’を介して貼り付けることで、放射線遮蔽保護具1’を装着する。以上のような順番で装着するため、装着しやすく、またずり落ちにく。
さらに、前部股上部カバー部20’の右側に、前部右側ベルト通し部41’が備えられる。前部股上部カバー部20’の左側に、前部左側ベルト通し部42’が備えられる。前部右側ベルト通し部41’と前部左側ベルト通し部42’は、中心付近でもよいが、装着者の腰骨に相当する辺りの、前部股上部カバー部20’の腰幅方向外側付近に設けられている方がよい。これにより、ベルトを通したとき、よりずれにくく、放射線遮蔽保護具1’を装着することができる。
後部股上部カバー部10’の、装着者の前部である腹部まで周り込むように形成された部位の右側端部10’Rと左側端部10’Lは連結補助具30’によって接続状態と非接続状態となることができるようになっている。なお、連結補助具30’は、後部股上部カバー部10’よりも装着者側に配置されるため、図9においては、点線で示している。具体的には、連結補助具30’の両面は、面ファスナーのループ状に密集して起毛された状態となっている。一方、放射線遮蔽保護具1’側である後部股上部カバー部10’は、面ファスナーのフック状に起毛された状態となっている。これにより、ループ状に密集して起毛された側とフック状に起毛された側が押し付けられ、張り付くようにできている。
ここで、連結補助具30’は、放射線遮蔽保護具1’と別体となっているが、右側端部10’Rまたは左側端部10’Lのどちらかと一体または縫い付けて接続状態となっていてもよい。この場合、片方だけが接続状態と非接続状態となることができるようになる。
図10は、本発明の第2実施形態に係る放射線遮蔽保護具1’を開いた状態で前面から見た図である。図10は、放射線遮蔽保護具1’に設けられた面ファスナーの配置を示す図である。放射線遮蔽保護具1’は、着用する前の開かれた状態では、後部股上部カバー部10’の右側端部10’Rと左側端部10’Lが左右に開かれた状態となっている。また、前部股上部カバー部20’は、下方に裏返った状態となっている。後部股上部カバー部10’は、装着者側である内側が見えた状態となっている。前部股上部カバー部20’も、裏返って、装着者側である内側が見えた状態となっている。なお、ここで、内側(または裏側)とは、装着者が放射線遮蔽保護具1’を装着したときの装着者側であり、外側(または表側)とは、装着者が放射線遮蔽保護具1’を装着したときの装着者側とは反対側のことである。
後部股上部カバー部10’の右側端部10’Rと左側端部10’Lは、放射線遮蔽保護具1’の腰部に相当する部位から脚へ向けて斜めに、扇形状を示すように形成されている。これは、人体において腰部の周囲よりも、左右の大腿部の周囲の和の方が長いためである。この右側端部10’Rと左側端部10’Lの端の線と所定の幅を空けて、後部右面ファスナー51’と後部左面ファスナー52’が、放射線遮蔽保護具1’の外側に設けられている。図10において、後部右面ファスナー51’と後部左面ファスナー52’は、正面側から見ることができないため、点線で示している。
右側端部10’Rの腰部側の端と後部右面ファスナー51’の間の距離R1は、右側端部10’Rの大腿部側の端と後部右面ファスナー51’の間の距離R3に比べて広い。つまり、後部右面ファスナー51’は、右側端部10’Rの端の線と平行に設けられているのではなく、大腿部側に行くに従って、右側端部10’Rに近づくように斜めに設けられている。
同様に、左側端部10’Lの腰部側の端と後部左面ファスナー52’の間の距離R1は、左側端部10’Lの大腿部側の端と後部左面ファスナー52’の間の距離R3に比べて広い。つまり、後部左面ファスナー52’は、左側端部10’Lの端の線と平行に設けられているのではなく、大腿部側に行くに従って、左側端部10’Lに近づくように斜めに設けられている。
このように後部右面ファスナー51’と後部左面ファスナー52’を配置したので、腰部の周囲が大きい人から小さい人まで対応でき、また、大腿部の周囲が大きい人から小さい人まで、フィットし、ずれにくい放射線遮蔽保護具1’とすることができる。
後部股上部カバー部10’の右側端部10’Rの上部に連結用右側面ファスナー55’が設けられる。後部股上部カバー部10’の左側端部10’Lの上部に連結用左側面ファスナー56’が設けられる。連結用右側面ファスナー55’および連結用左側面ファスナー56’は、ほぼ四角形状となっているが、その他の丸形状や台形などであってもよい。
連結補助具30’は、連結用右側面ファスナー55’および連結用左側面ファスナー56’に押し付けられ、互いに貼り付く。また、ループ状に密集して起毛された連結補助具30’は、フック状に起毛された連結用右側面ファスナー55’および連結用左側面ファスナー56’に対して貼り付けたり剥がしたりすることが自在にできる。
次に、前部股上部カバー部20’は、装着者の股下側から上側に向かって、装着者の腹部に相当する部位を覆うような形状となっている。このため、前部股上部カバー部20’は、後部股上部カバー部10’の股部10’Mから連接して形成されている。
前部股上部カバー部20’の右側の端に沿って、前部右面ファスナー53’が形成される。前部股上部カバー部20’の左側の端に沿って、前部左面ファスナー54’が形成される。
前部股上部カバー部20’の中心であって、上部裏側に前部股上部面ファスナー57’が形成されている。前部股上部面ファスナー57’は、右側端部10’Rと左側端部10’Lの間から露出する連結補助具30’に張り付き、両手で大腿部の調節ができ、より確実に着用可能となる。特に腹部の周囲が長い体型の装着者の場合、右側端部10’Rと左側端部10’Lの間が広くあき、ずれやすいので、前部股上部面ファスナー57’が前部股上部カバー部20’aで連結補助具30’に張り付くことで、確実な着用に効果がある。
次に図11に基づいて、第2実施形態に係る放射線遮蔽保護具1’を開いた状態で後ろ面から見た状態を説明する。図11は、本発明の第2実施形態に係る放射線遮蔽保護具1’を開いた状態で後ろ面から見た図である。後部股上部カバー部10’の右側端部10’Rと左側端部10’Lは、放射線遮蔽保護具1’の腰部に相当する部位から脚へ向けて斜めに、扇形状を示すように形成されている。この右側端部10’Rの端の線から所定の幅を空けて、後部右面ファスナー51’が形成されている。さらに、左側端部10’Lの端の線から所定の幅を空けて、後部左面ファスナー52’が形成されている。
後部右面ファスナー51’と後部左面ファスナー52’は、装着者側とは反対側の面、つまり表側に形成されている。また同じ表側に、2つの後部右側ベルト通し部43’と2つの後部左側ベルト通し部44’の計4つの後部ベルト通し部が形成されている。後部右側ベルト通し部43’と後部左側ベルト通し部44’は、装着者の背骨と骨盤の左右の端の中央付近に設けられる。4つの後部ベルト通し部としたが、幅の広いベルト通し部が左右に1つずつであってもよい。
後部股上部カバー部10’の右側端部10’Rの上部に連結用右側面ファスナー55’が設けられる。後部股上部カバー部10’の左側端部10’Lの上部に連結用左側面ファスナー56’が設けられる。連結用右側面ファスナー55’と連結用左側面ファスナー56’は、装着者側に形成されるため、図11では、点線で示している。
第2実施形態に係る放射線遮蔽保護具1’は、図4〜7で前述したのと同様に穿くことができるため、穿く工程の説明は省略する。
次に、図12に基づいて、放射線遮蔽保護具1’を穿き、サスペンダーによって放射線遮蔽保護具1’をつるすことで、ずれにくく、作業がしやすい状態となることを説明する。図12は、本発明の第2実施形態に係る放射線遮蔽保護具1’を穿き、サスペンダーによって放射線遮蔽保護具1’をつるした状態を示す図である。
サスペンダーは、右側サスペンダーベルト70、右側装着具71、右側サスペンダー長調整具72、左側サスペンダーベルト73、左側装着具74、左側サスペンダー長調整具75によって構成される。装着者は、ベルト60を前部右側ベルト通し部41と前部左側ベルト通し部42と後部右側ベルト通し部43と後部左側ベルト通し部44に通し、バックル61で締め付けを調整する。さらに右側サスペンダーベルト70が、右側装着具71によってベルト60に取り付けられる。右側サスペンダーベルト70は右側サスペンダー長調整具72によって長さが調整される。同様に左側サスペンダーベルト73が、左側装着具74によってベルト60に取り付けられる。左側サスペンダーベルト73は左側サスペンダー長調整具75によって長さが調整される。上記のように、サスペンダー式にベルト60が取り付けられた放射線遮蔽保護具1’をつるして所定の位置に保持することにより、放射線遮蔽保護具1’がずり落ちにくくなる。
<本発明の第3実施形態>
次に、図13に基づいて、本発明の第3実施形態に係る上着放射線保護具80を説明する。図13は、本発明の第3実施形態に係る上着放射線保護具を身に付けた状態を示す図である。
本発明の第3実施形態に係る上着放射線保護具80は、装着者の上半身に装着可能な上着放射線保護具80であって、上着放射線保護具80は、装着者の右上腕部の少なくとも半分以上をカバーし、上着放射線保護具80は、装着者の左上腕部の少なくとも半分以上をカバーする。具体的には、上着放射線保護具80は、従来のベスト状の保護具に対して、右上腕部の少なくとも半分以上をカバーする右上腕部カバー部80Rと左上腕部の少なくとも半分以上をカバーする左上腕部カバー部80Lとを備える。これにより、上腕部における被ばく線量を抑えることができる。
さらに、装着者の前方中心に沿って、上着第1面ファスナー81と上着第2面ファスナー82が形成されており、連結補助具33を介して、貼り付けられる。本発明によれば、従来のように人体の胸部、腹部だけでなく、人体の胸部及び上腕部、腹部及び大腿部を保護することで、被ばく線量評価基準に則した形状となり、規定された基準に基づく評価方法を容易にするための保護服を提供することができる。
本発明の放射線遮蔽保護具および上着放射線保護具は、放射線雰囲気の中で作業をする際に利用することができる。
1 放射線遮蔽保護具
10 後部股上部カバー部
10L 左側端部
10M 股部
10R 右側端部
11 後部右足大腿部カバー部
12 後部左足大腿部カバー部
20 前部股上部カバー部
21 右足大腿部カバー部
22 左足大腿部カバー部
23 前部右足大腿部カバー部
24 前部左足大腿部カバー部
30 連結補助具
31 右側連結補助具
32 左側連結補助具
33 連結補助具
41 前部右側ベルト通し部
42 前部左側ベルト通し部
43 後部右側ベルト通し部
44 後部左側ベルト通し部
51 後部右面ファスナー
52 後部左面ファスナー
53 前部右面ファスナー
54 前部左面ファスナー
55 連結用右側面ファスナー
56 連結用左側面ファスナー
57 前部股上部面ファスナー
60 ベルト
61 バックル
70 右側サスペンダーベルト
71 右側装着具
72 右側サスペンダー長調整具
73 左側サスペンダーベルト
74 左側装着具
75 左側サスペンダー長調整具
80 上着放射線保護具
80L 左上腕部カバー部
80R 右上腕部カバー部
81 上着第1面ファスナー
82 上着第2面ファスナー

Claims (6)

  1. 装着者の少なくとも臀部の後部を覆う後部股上部カバー部と、
    装着者の少なくとも腹下部の前部を覆う前部股上部カバー部と、
    装着者の右足大腿部の少なくとも半分以上を覆う右足大腿部カバー部と、
    装着者の左足大腿部の少なくとも半分以上を覆う左足大腿部カバー部と、を有し、
    前記後部股上部カバー部、前記前部股上部カバー部、前記右足大腿部カバー部及び前記左足大腿部カバー部は、放射線からの被ばくを防護する材質から形成される
    放射線遮蔽保護具。
  2. 連結補助具を有し、
    前記連結補助具は、前記後部股上部カバー部の右側端部及び左側端部の少なくとも一方と接続状態又は非接続状態となることができ、
    装着者が放射線遮蔽保護具を装着する際に、
    前記連結補助具を非接続状態として、前記後部股上部カバー部を装着者の臀部に装着し、その後、前記連結補助具を接続状態にすることによって、
    前記後部股上部カバー部を装着者の臀部の所定の位置に保持する
    請求項1記載の放射線遮蔽保護具。
  3. 前記右足大腿部カバー部は、
    前記後部股上部カバー部に連接される後部右足大腿部カバー部と、
    前記前部股上部カバー部に連接される前部右足大腿部カバー部と、
    を有し、
    前記左足大腿部カバー部は、
    前記後部股上部カバー部に連接される後部左足大腿部カバー部と、
    前記前部股上部カバー部に連接される前部左足大腿部カバー部と、
    を有し、
    前記後部股上部カバー部及び後部右足大腿部カバー部には、後部右面ファスナーが形成され、
    前記後部股上部カバー部及び後部左足大腿部カバー部には、後部左面ファスナーが形成され、
    前記前部股上部カバー部及び前部右足大腿部カバー部には、前部右面ファスナーが形成され、
    前記前部股上部カバー部及び前部左足大腿部カバー部には、前部左面ファスナーが形成され、
    前記後部右面ファスナーは、前記後部股上部カバー部及び前記後部右足大腿部カバー部の装着者側とは反対側の面に形成され、
    前記後部左面ファスナーは、前記後部股上部カバー部及び前記後部左足大腿部カバー部の装着者側とは反対側の面に形成され、
    前記前部右面ファスナーは、前記前部股上部カバー部及び前記前部右足大腿部カバー部の装着者側に形成され、
    前記前部左面ファスナーは、前記前部股上部カバー部及び前記前部左足大腿部カバー部の装着者側に形成されている
    請求項2記載の放射線遮蔽保護具。
  4. 装着者の少なくとも臀部の後部を覆う後部股上部カバー部と、
    装着者の少なくとも腹下部の前部を覆う前部股上部カバー部と、
    連結補助具を有し、
    前記連結補助具は、前記後部股上部カバー部の右側端部及び左側端部の少なくとも一方と接続状態又は非接続状態となることができ、
    装着者が放射線遮蔽保護具を装着する際に、
    前記連結補助具を非接続状態として、前記後部股上部カバー部を装着者の臀部に装着し、その後、前記連結補助具を接続状態にすることによって、
    前記後部股上部カバー部を装着者の臀部の所定の位置に保持する
    放射線遮蔽保護具。
  5. 前記放射線遮蔽保護具は、サスペンダー式に装着者の方からつるして所定の位置に保持することが可能に形成される
    請求項1〜4いずれか1項に記載の放射線遮蔽保護具。
  6. 装着者の上半身に装着可能な上着放射線保護具であって、
    前記上着放射線保護具は、装着者の右上腕部の少なくとも半分以上をカバーし、
    前記上着放射線保護具は、装着者の左上腕部の少なくとも半分以上をカバーする
    上着放射線保護具。
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