JP2020022307A - 電源装置及び電源装置の制御方法 - Google Patents

電源装置及び電源装置の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020022307A
JP2020022307A JP2018146034A JP2018146034A JP2020022307A JP 2020022307 A JP2020022307 A JP 2020022307A JP 2018146034 A JP2018146034 A JP 2018146034A JP 2018146034 A JP2018146034 A JP 2018146034A JP 2020022307 A JP2020022307 A JP 2020022307A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switching element
fet
current
series
transformer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018146034A
Other languages
English (en)
Inventor
匠 植村
Takumi Uemura
匠 植村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2018146034A priority Critical patent/JP2020022307A/ja
Publication of JP2020022307A publication Critical patent/JP2020022307A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

【課題】スイッチング素子のターンオフ損失を低減することができる電源装置及び電源装置の制御方法を提供する。【解決手段】電源装置は、第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子とが直列に接続された第1の直列回路と、第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子との接続点に一端が接続された直列共振回路と、直列共振回路に直列に接続された励磁インダクタンスを有するトランスと、トランスの二次巻線に接続され、双方向に導通可能な第3のスイッチング素子及び第4のスイッチング素子を有する整流回路と、第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子を交互にオン/オフさせる制御部とを備え、制御部は、第1のスイッチング素子のオン/オフに同期させて第3のスイッチング素子をオン/オフさせ、第2のスイッチング素子のオン/オフに同期させて第4のスイッチング素子をオン/オフさせる。【選択図】図1

Description

本発明は、電源装置及び電源装置の制御方法に関する。
直流電圧を変換するDC/DCコンバータが産業用機器及び車載装置に用いられている。DC/DCコンバータには、様々な構成が考えられるが、高効率化、小型化、低ノイズ化などの要求を反映して、LLC回路方式のDC/DCコンバータが用いられている。
LLC回路方式のDC/DCコンバータは、4つのスイッチング素子、インダクタ及びコンデンサから構成される共振回路、変圧器、及び2つのダイオードで構成される整流回路などを備え、共振回路の共振現象を利用して、スイッチング素子の電圧が0になるときに当該スイッチング素子をターンオンすることにより、低損失な回路を実現している(特許文献1参照)。
特開2017−70194号公報
しかし、特許文献1のDC/DCコンバータでは、変圧器の一次巻線には励磁電流が流れているため、スイッチング素子がターンオフするときにスイッチング素子に流れる電流が励磁電流以下にならない。このため、スイッチング素子には、ターンオフ時の損失が発生する。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、スイッチング素子のターンオフ損失を低減することができる電源装置及び電源装置の制御方法を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態に係る電源装置は、第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子とが直列に接続された第1の直列回路と、前記第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子との接続点に一端が接続された直列共振回路と、前記直列共振回路に直列に接続された励磁インダクタンスを有するトランスと、前記トランスの二次巻線に接続され、双方向に導通可能な第3のスイッチング素子及び第4のスイッチング素子を有する整流回路と、前記第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子を交互にオン/オフさせる制御部とを備え、前記制御部は、前記第1のスイッチング素子のオン/オフに同期させて前記第3のスイッチング素子をオン/オフさせ、前記第2のスイッチング素子のオン/オフに同期させて前記第4のスイッチング素子をオン/オフさせる。
本発明の実施の形態に係る電源装置の制御方法は、電源装置の制御方法であって、前記電源装置は、第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子とが直列に接続された第1の直列回路と、前記第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子との接続点に一端が接続された直列共振回路と、前記直列共振回路に直列に接続された励磁インダクタンスを有するトランスと、前記トランスの二次巻線に接続され、双方向に導通可能な第3のスイッチング素子及び第4のスイッチング素子を有する整流回路と、前記第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子を交互にオン/オフさせる制御部とを備え、前記制御部は、前記第1のスイッチング素子のオン/オフに同期させて前記第3のスイッチング素子をオン/オフさせ、前記第2のスイッチング素子のオン/オフに同期させて前記第4のスイッチング素子をオン/オフさせる。
本発明によれば、スイッチング素子のターンオフ損失を低減することができる。
本実施の形態の電源装置の回路構成の一例を示す説明図である。 本実施の形態の電源装置の各部の波形の一例を示す模式図である。 期間D1での動作状態の一例を示す説明図である。 期間D2での動作状態の一例を示す説明図である。 本実施の形態の電源装置の共振周波数とスイッチング周波数との関係の一例を示すタイムチャートである。 比較例としてのLLC共振回路を備えたDC/DCコンバータの構成を示す説明図である。 図6に示すDC/DCコンバータの各部の波形を示す模式図である。 本実施の形態の電源装置の回路構成の他の例を示す説明図である。
[本願発明の実施形態の説明]
本実施の形態に係る電源装置は、第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子とが直列に接続された第1の直列回路と、前記第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子との接続点に一端が接続された直列共振回路と、前記直列共振回路に直列に接続された励磁インダクタンスを有するトランスと、前記トランスの二次巻線に接続され、双方向に導通可能な第3のスイッチング素子及び第4のスイッチング素子を有する整流回路と、前記第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子を交互にオン/オフさせる制御部とを備え、前記制御部は、前記第1のスイッチング素子のオン/オフに同期させて前記第3のスイッチング素子をオン/オフさせ、前記第2のスイッチング素子のオン/オフに同期させて前記第4のスイッチング素子をオン/オフさせる。
本実施の形態に係る電源装置の制御方法は、電源装置の制御方法であって、前記電源装置は、第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子とが直列に接続された第1の直列回路と、前記第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子との接続点に一端が接続された直列共振回路と、前記直列共振回路に直列に接続された励磁インダクタンスを有するトランスと、前記トランスの二次巻線に接続され、双方向に導通可能な第3のスイッチング素子及び第4のスイッチング素子を有する整流回路と、前記第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子を交互にオン/オフさせる制御部とを備え、前記制御部は、前記第1のスイッチング素子のオン/オフに同期させて前記第3のスイッチング素子をオン/オフさせ、前記第2のスイッチング素子のオン/オフに同期させて前記第4のスイッチング素子をオン/オフさせる。
電源装置は、第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子とが直列に接続された第1の直列回路と、第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子との接続点に一端が接続された直列共振回路と、直列共振回路に直列に接続された励磁インダクタンスを有するトランスと、トランスの二次巻線に接続され、双方向に導通可能な第3のスイッチング素子及び第4のスイッチング素子を有する整流回路と、第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子を交互にオン/オフさせる制御部とを備える。
第1のスイッチング素子を高圧側のスイッチング素子とし、第2のスイッチング素子を低圧側のスイッチング素子とすることができる。第1のスイッチング素子をオンにし、第2のスイッチング素子をオフにすると、第1のスイッチング素子には、トランスの励磁電流と直列共振回路による共振電流が流れ、この共振電流がトランスで変換され、変換された変換電流はトランスの二次側の整流回路の第3のスイッチング素子を通じて負荷電流として出力される。
次に、第1のスイッチング素子をオフにし、第2のスイッチング素子をオンにすると、直列共振回路による共振電流が第2のスイッチング素子を介して流れ、この共振電流がトランスで変換され、変換された変換電流はトランスの二次側の整流回路の第4のスイッチング素子を通じて負荷電流として出力される。
制御部は、第1のスイッチング素子のオン/オフに同期させて第3のスイッチング素子をオン/オフさせ、第2のスイッチング素子のオン/オフに同期させて第4のスイッチング素子をオン/オフさせる。第3のスイッチング素子は、双方向に導通可能であるため、第1のスイッチング素子のオン期間中は、オン状態となり、双方向に電流を流すことができる。同様に、第4のスイッチング素子は、双方向に導通可能であるため、第2のスイッチング素子のオン期間中は、オン状態となり、双方向に電流を流すことができる。
第1のスイッチング素子がオンのとき、トランスの一次側(一次巻線)には励磁電流が流れ、第1のスイッチング素子にも流れる。また、第1のスイッチング素子がオンのとき、第1のスイッチング素子には、共振電流が流れる。第1のスイッチング素子のオン期間中、共振電流は、正弦波状に増加し、その後減少する。共振電流が正から負(電流方向が逆転)になっても、トランスの二次側の第3のスイッチング素子は双方向に電流を流すことができるので、共振電流を負にすることができる。これにより、負になった共振電流と励磁電流とが相殺され、第1のスイッチング素子に流れる電流を0にすることができる。第1のスイッチング素子に流れる電流が、例えば、0のときに第1のスイッチング素子をターンオフすることにより、ターンオフ損失を低減することができる。なお、第2のスイッチング素子についても同様である。
本実施の形態に係る電源装置において、前記制御部は、前記直列共振回路の共振周波数以下のスイッチング周波数で第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子を交互にオン/オフさせる。
制御部は、直列共振回路の共振周波数以下のスイッチング周波数で第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子を交互にオン/オフさせる。共振周波数をfrとし、スイッチング周波数(動作周波数)をfswとする。また、共振周期をTrとし、スイッチング周期をTswとする。すなわち、Tr=1/frであり、Tsw=1/fswである。第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子が共にオフとなるデッドタイムは、スイッチング周期Tswに比べて小さいとする。第1のスイッチング素子がターンオンしてからターンオフするまでの時間(オン期間)は、Tsw/2となる。また、共振電流が0から増加し、その後減少して0になるまでの時間は、Tr/2となる。
スイッチング周波数fsw≦共振周波数frとすることにより、Tr/2≦Tsw/2とすることができる。すなわち、共振電流が正から負になる時点で第1のスイッチング素子はオン状態とすることができるので、第1のスイッチング素子がターンオフする時点までの間に、共振電流を0から負値とすることができ、正値である励磁電流と相殺することができる。
本実施の形態に係る電源装置において、前記制御部は、前記励磁インダクタンスに流れる励磁電流と前記第3のスイッチング素子に流れる電流を前記トランスの一次側に換算した電流との合計値が所定の閾値以下になった場合、前記第1のスイッチング素子をオンからオフにする。
制御部は、励磁インダクタンスに流れる励磁電流と第3のスイッチング素子に流れる電流をトランスの一次側に換算した電流との合計値が所定の閾値以下になった場合、第1のスイッチング素子をオンからオフにする。
第3のスイッチング素子に流れる電流をトランスの一次側に換算した電流は、第1のスイッチング素子に流れる共振電流である。励磁電流は、トランスを励磁するための電流であり、トランスの二次側には現れない。所定の閾値は、例えば、第1のスイッチング素子のターンオフ損失を許容することができる程度の値とすることができ、0又は0に近い値とすることができる。これにより、ZCS(ゼロカレントスイッチング)を実現することができ、第1のスイッチング素子のターンオフ損失を低減することができる。
本実施の形態に係る電源装置において、前記制御部は、前記励磁インダクタンスに流れる励磁電流と前記第4のスイッチング素子に流れる電流を前記トランスの一次側に換算した電流との合計値が所定の閾値以下になった場合、前記第2のスイッチング素子をオンからオフにする。
制御部は、励磁インダクタンスに流れる励磁電流と第4のスイッチング素子に流れる電流をトランスの一次側に換算した電流との合計値が所定の閾値以下になった場合、第2のスイッチング素子をオンからオフにする。
第4のスイッチング素子に流れる電流をトランスの一次側に換算した電流は、第2のスイッチング素子に流れる共振電流である。励磁電流は、トランスを励磁するための電流であり、トランスの二次側には現れない。所定の閾値は、例えば、第2のスイッチング素子のターンオフ損失を許容することができる程度の値とすることができ、0又は0に近い値とすることができる。これにより、ZCS(ゼロカレントスイッチング)を実現することができ、第2のスイッチング素子のターンオフ損失を低減することができる。
本実施の形態に係る電源装置は、第5のスイッチング素子と第6のスイッチング素子とが直列に接続された第2の直列回路を備え、前記第5のスイッチング素子と第6のスイッチング素子との接続点に前記直列共振回路と励磁インダクタンスの直列回路の一端が接続され、前記制御部は、前記第1のスイッチング素子及び第6のスイッチング素子のオン/オフに同期させて前記第3のスイッチング素子をオン/オフさせ、前記第2のスイッチング素子及び第5のスイッチング素子のオン/オフに同期させて前記第4のスイッチング素子をオン/オフさせる。
電源装置は、第5のスイッチング素子と第6のスイッチング素子とが直列に接続された第2の直列回路を備え、第5のスイッチング素子と第6のスイッチング素子との接続点に直列共振回路と励磁インダクタンスの直列回路の一端が接続されている。第5のスイッチング素子を高圧側のスイッチング素子とし、第6のスイッチング素子を低圧側のスイッチング素子とすることができる。第1のスイッチング素子、第2のスイッチング素子、第5のスイッチング素子、及び第6のスイッチング素子の4つのスイッチング素子を備えることにより、いわゆるフルブリッジの回路を構成できる。
制御部は、第1のスイッチング素子及び第6のスイッチング素子のオン/オフに同期させて第3のスイッチング素子をオン/オフさせ、第2のスイッチング素子及び第5のスイッチング素子のオン/オフに同期させて第4のスイッチング素子をオン/オフさせる。
第1のスイッチング素子及び第6のスイッチング素子がオンのとき、トランスの一次側(一次巻線)には励磁電流が流れ、第1のスイッチング素子及び第6のスイッチング素子にも流れる。また、第1のスイッチング素子及び第6のスイッチング素子がオンのとき、第1のスイッチング素子及び第6のスイッチング素子には、共振電流が流れる。第1のスイッチング素子及び第6のスイッチング素子のオン期間中、共振電流は、正弦波状に増加し、その後減少する。共振電流が正から負(電流方向が逆転)になっても、トランスの二次側の第3のスイッチング素子は双方向に電流を流すことができるので、共振電流を負にすることができる。これにより、負になった共振電流と励磁電流とが相殺され、第1のスイッチング素子及び第6のスイッチング素子に流れる電流を0にすることができる。第1のスイッチング素子及び第6のスイッチング素子に流れる電流が、例えば、0のときに第1のスイッチング素子及び第6のスイッチング素子をターンオフすることにより、ターンオフ損失を低減することができる。なお、第2のスイッチング素子及び第5のスイッチング素子についても同様である。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態の電源装置の回路構成の一例を示す説明図である。本実施の形態の電源装置は、入力側の端子A及びB、出力側の端子C及びDを備え、入力側の端子A及びBには、直流電源(不図示)が接続され、出力側の端子C及びDには負荷が接続される。電源装置は、LLC回路方式のDC/DCコンバータであり、入力側の電圧を降圧して出力することができる。
電源装置は、第1のスイッチング素子としてのMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor、以下、「FET」と称する)11と第2のスイッチング素子としてのFET12とが直列に接続された第1の直列回路、FET11とFET12との接続点に一端が接続され、キャパシタ21とインダクタ22で構成される直列共振回路、キャパシタ21及びインダクタ22に直列に接続された一次巻線31を有するトランス30、トランス30の二次巻線32a、32bに接続され、双方向に導通可能な第3のスイッチング素子としてのFET13及び第4のスイッチング素子としてのFET14を有する整流回路、FET11及びFET12を交互にオン/オフさせる制御部50を備える。制御部50は、FET13及びFET14のオン/オフも制御する。FET11、12、13、14は、それぞれボディダイオードを有する。
より具体的には、端子AにはFET11のドレインが接続され、FET11のソースにはFET12のドレインが接続され、FET12のソースは端子Bに接続されている。FET11のソース及びFET12のドレインの接続点には、キャパシタ21とインダクタ22の直列回路の一端が接続され、キャパシタ21とインダクタ22の直列回路の他端は、トランス30の一次巻線31の一端に接続されている。キャパシタ21とインダクタ22は、LC共振回路を構成することができる。一次巻線31の他端は端子Bに接続されている。端子Bと一次巻線31の他端との間には、電流検出部43(例えば、カレントトランスなど)を接続している。電流検出部43で検出した電流は制御部50へ出力される。端子AB間には、キャパシタ41を接続してある。
トランス30は、二次巻線32a、32bを有し、二次巻線32aの一端にはFET13のソースが接続され、FET13のドレインは端子Cに接続されている。二次巻線32bの一端にはFET14のソースが接続され、FET14のドレインは端子Cに接続されている。二次巻線32aと二次巻線32bとの接続点は端子Dに接続されている。端子CD間には、キャパシタ42を接続してある。
一次巻線31の励磁インダクタンスをLmとし、インダクタ22のインダクタンスをLとし、キャパシタ21のキャパシタンスをCとする。インダクタ22は、トランス30とは別個のコイルとすることができるが、トランス30の漏れインダクタンスを利用してもよい。
次に、本実施の形態の電源装置の動作について説明する。
図2は本実施の形態の電源装置の各部の波形の一例を示す模式図であり、図3は期間D1での動作状態の一例を示す説明図であり、図4は期間D2での動作状態の一例を示す説明図である。図2では、上から順番にFET11のゲート信号、FET13のゲート信号、FET11のソース・ドレイン間の電圧、FET13に流れる電流の一次側換算電流及びトランス30の励磁電流、FET11の電流を示す。図2では、FET11のオン期間(時点t1から時点t3まで)の各部の波形を模式的に表している。また、時点t1から時点t2までを期間D1とし、時点t2から時点t3までを期間D2としている。以下、期間D1と期間D2に分けて説明する。
制御部50は、時点t1において、FET11及びFET13をオフからオンにする。時点t1では、FET12及びFET14はオフ状態である。図2及び図3に示すように、FET11がオンになると、端子AB間の直流電圧が、キャパシタ21、インダクタ22を介してトランス30の一次巻線31に印加される。トランス30の一次巻線31には、時間経過とともに増加する励磁電流Im(図3中、破線の矢印で示す)が流れる。FET11には励磁電流Imが流れる。なお、励磁電流Imはトランス30の二次側には現れない。
キャパシタ21とインダクタ22は、直列共振回路(LC共振回路)を構成するので、トランス30の一次巻線31には、正弦波状に増減する共振電流Io′が流れる。共振電流Io′は、トランス30によって二次側に変換され、変換された変換電流が負荷電流Ioとして、二次巻線32a、FET13を通じて端子CDに流れる。別言すれば、負荷電流Ioをトランス30の一次側に換算した換算電流がIo′である。FET11には、励磁電流Imと共振電流Io′を合計した電流が流れる。期間D1の終点(時点t2)は、共振電流Io′(すなわち、負荷電流Io)が、減少して0となる時点である。
FET13は、オン状態で双方向に導通可能であるため、負荷電流Ioの向きが逆になっても負荷電流Ioを流すことができる。図2及び図4に示すように、期間D2では、負荷電流Ioが、共振により逆向きになる。このため、共振電流Io′は0から負値になる。共振電流Io′と励磁電流Imとの合計が所定の閾値以下となる時点t3では、FET11に流れる電流を所定の閾値以下とすることができる。すなわち、時点t3でFET11をターンオフすることにより、ZCS(ゼロカレントスイッチング)を実現することができる。制御部50は、時点t3において、FET11及びFET13をオンからオフにする。
上述のように、負になった共振電流Io′と励磁電流Imとが相殺され、FET11に流れる電流を0にすることができる。FET11に流れる電流が、例えば、0のときにFET11をターンオフすることにより、ターンオフ損失を低減することができる。
なお、図示していないが、FET12についても同様である。FET11及びFET13がオフの状態で、FET12及びFET14をオフからオンにする。キャパシタ21とインダクタ22で構成される共振回路により共振電流がFET12に流れる。この共振電流がトランス30で変換され、変換された変換電流はトランス30の二次側のFET14を通じて負荷電流として出力される。トランス30の一次巻線31には、時間経過とともに減少する励磁電流Imが流れ、負値となる。FET12には励磁電流Imが流れる。なお、励磁電流Imはトランス30の二次側には現れない。
キャパシタ21とインダクタ22は、直列共振回路(LC共振回路)を構成するので、トランス30の一次巻線31には、正弦波状に増減する共振電流が流れる。共振電流は、トランス30によって二次側に変換され、変換された変換電流が負荷電流として、二次巻線32b、FET14を通じて端子CDに流れる。別言すれば、負荷電流をトランス30の一次側に換算した換算電流が共振電流である。FET12には、励磁電流Imと共振電流を合計した電流が流れる。
FET14は、オン状態で双方向に導通可能であるため、負荷電流の向きが逆になっても負荷電流を流すことができる。このため、共振電流は負値から0を経由して正値になる。正値となった共振電流と負値となった励磁電流との合計が所定の閾値以下となる時点では、FET12に流れる電流を所定の閾値以下とすることができる。すなわち、当該時点でFET12をターンオフすることにより、ZCS(ゼロカレントスイッチング)を実現することができる。
上述のように、制御部50は、励磁インダクタンスLmに流れる励磁電流Imと、FET13に流れる負荷電流をトランス30の一次側に換算した電流(共振電流)との合計値が所定の閾値以下になった場合、FET11をオンからオフにすることができる。
具体的には、制御部50は、電流検出部43で検出した電流(又は電流から変換された電圧)が所定の閾値電流又は閾値電圧以下となった時点でFET11をオンからオフにすることができる。
FET13に流れる電流をトランス30の一次側に換算した電流は、FET11に流れる共振電流である。励磁電流Imは、トランス30を励磁するための電流であり、トランス30の二次側には現れない。所定の閾値は、例えば、FET11のターンオフ損失を許容することができる程度の値とすることができ、0又は0に近い値とすることができる。これにより、ZCS(ゼロカレントスイッチング)を実現することができ、FET11のターンオフ損失を低減することができる。
また、制御部50は、励磁インダクタンスLmに流れる励磁電流Imと、FET14に流れる電流をトランス30の一次側に換算した電流との合計値が所定の閾値以下になった場合、FET12をオンからオフにすることができる。
具体的には、制御部50は、電流検出部43で検出した電流(又は電流から変換された電圧)が所定の閾値電流又は閾値電圧以下となった時点でFET11をオンからオフにすることができる。
FET14に流れる電流をトランス30の一次側に換算した電流は、FET12に流れる共振電流である。所定の閾値は、例えば、FET12のターンオフ損失を許容することができる程度の値とすることができ、0又は0に近い値とすることができる。これにより、ZCS(ゼロカレントスイッチング)を実現することができ、FET12のターンオフ損失を低減することができる。
図5は本実施の形態の電源装置の共振周波数とスイッチング周波数との関係の一例を示すタイムチャートである。図5では、上段から、FET11のゲート信号、FET12のゲート信号、FET11に流れる共振電流、FET12に流れる共振電流を模式的に示している。図5に示すように、制御部50は、FET11及びFET12を交互にオン/オフするようにスイッチング動作させる。スイッチング周波数(動作周波数)をfswとする。スイッチング周期をTswで表すと、Tsw=1/fswとなる。FET11及びFET12の両方がオフとなるデッドタイムは、スイッチング周期Tswに比べて小さいとし、FET11及びFET12のオン期間が同じであるとすると、FET11がターンオンしてからターンオフするまでの時間(オン期間)は、Tsw/2となる。
キャパシタ21とインダクタ22とで構成されるLC共振回路の共振周波数をfrとする。共振周波数frは、例えば、fr=1/{2π√(C・L)}で表すことができる。ここで、Cはキャパシタ21のキャパシタンスであり、Lはインダクタ22のインダクタンスである。共振周期をTrとすると、Tr=1/frとなる。図5に示すように、FET11に流れる共振電流が0から増加し、その後減少して0になるまでの時間は、Tr/2となる。
制御部50は、直列共振回路の共振周波数fr以下のスイッチング周波数fswでFET11及びFET12を交互にオン/オフさせる。スイッチング周波数fsw≦共振周波数frとすることにより、Tr/2≦Tsw/2とすることができる。すなわち、共振電流が正から負になる時点でFET11はオン状態のままとすることができるので、FET11がターンオフする時点までの間に、共振電流を0から負値とすることができ、正値である励磁電流を負値となる共振電流によって相殺することができる。これにより、FET11に流れる電流(共振電流と励磁電流との合計)が所定の閾値以下にすることができ、ZCSを実現することができる。FET12についても同様である。
図6は比較例としてのLLC共振回路を備えたDC/DCコンバータの構成を示す説明図であり、図7は図6に示すDC/DCコンバータの各部の波形を示す模式図である。図7では、上段から、FET(Q1)のゲート信号、FET(Q1)のソース・ドレイン電圧、共振電流及び励磁電流、FET(Q1)の電流を示す。
FET(Q2)がオフの状態でFET(Q1)がオンすると、端子AB間の直流電圧が、キャパシタ(Cr)、インダクタ(Lr)を介してトランスの一次巻線に印加される。トランスの一次巻線には、時間経過とともに増加する励磁電流(図7中、破線の矢印で示す)が流れる。FET(Q1)には励磁電流が流れる。
キャパシタ(Cr)とインダクタ(Lr)は、LC共振回路を構成するので、トランスの一次巻線には、正弦波状に増減する共振電流が流れる。共振電流は、トランスによって二次側に変換され、変換された変換電流が負荷電流として、二次巻線、ダイオード(D1)を通じて端子CDに流れる。FET(Q1)には、励磁電流と共振電流を合計した電流が流れる。
共振電流は、ピーク値を超えて正弦波状に減少し、0に到達する。このとき、ダイオード(D1)に流れる負荷電流も共振電流と同様に減少し、0に到達する。ダイオード(D1)は順方向には電流が流れるが、逆方向には電流が流れないので、負荷電流は負値とならず、0のままになる。このため、トランスの一次側に流れる共振電流も負値とならず0のままになる。このため、FET(Q1)には、励磁電流が流れ、共振電流により相殺されない。このため、FET(Q1)をターンオフするときに、FET(Q1)には励磁電流が流れているため、ZCSを実現することができず、ターンオフ損失が増大する。
しかし、本実施の形態の電源装置によれば、FET11及びFET12に流れる励磁電流を共振電流によって相殺して、FET11及びFET12に流れる電流を所定の閾値以下にすることができ、ZCSを実現することができる。これにより、FET11及びFET12のターンオフ損失を低減することができる。
FET11及びFET12のターンオフ損失は、入力電圧(端子AB間の電圧)が高い電圧になるほど大きくなる傾向がある。また、FET11及びFET12のターンオフ損失は、スイッチング周波数(動作周波数)が高くなるほど大きくなる傾向がある。本実施の形態によれば、FET11及びFET12のZCSを実現することができるので、入力電圧を高くしてもターンオフ損失を許容範囲内にすることができ、また、スイッチング周波数を高くしてもターンオフ損失を許容範囲内にすることができる。スイッチング周波数を高くすることができると、トランス、インダクタなどの部品を小さくすることができ、電源装置の小型化を図ることができる。
図8は本実施の電源装置の回路構成の他の例を示す説明図である。図1に示す構成との違いは、図1がハーフブリッジ構成であるのに対して、図8はフルブリッジ構成である点である。すなわち、電源装置は、第5のスイッチング素子としてのFET15と第6のスイッチング素子としてのFET16とが直列に接続された第2の直列回路を備え、FET15とFET16との接続点に、キャパシタ21及びインダクタ22で構成される直列共振回路と一次巻線31(励磁インダクタンス)との直列回路の一端が接続されている。
FET15を高圧側のスイッチング素子とし、FET16を低圧側のスイッチング素子とすることができる。FET11、FET12、FET15、及びFET16の4つのFETを備えることにより、いわゆるフルブリッジの回路を構成できる。
制御部50は、FET11及びFET16のオン/オフに同期させてFET13をオン/オフさせ、FET12及びFET15のオン/オフに同期させてFET14をオン/オフさせることができる。
FET11及びFET16がオンのとき、トランス30の一次巻線31には励磁電流が流れ、この励磁電流はFET11及びFET16に流れる。また、FET11及びFET16がオンのとき、FET11及びFET16には、共振電流が流れる。FET11及びFET16のオン期間中、共振電流は、正弦波状に増加し、その後減少する。共振電流が正から負(電流方向が逆転)になっても、トランス30の二次側のFET13は双方向に電流を流すことができるので、共振電流を負にすることができる。これにより、負になった共振電流と励磁電流とが相殺され、FET11及びFET16に流れる電流を0にすることができる。FET11及びFET16に流れる電流が、例えば、0のときにFET11及びFET16をターンオフすることにより、ターンオフ損失を低減することができる。なお、FET12及びFET15についても同様である。
スイッチング素子はMOSFETに限定されるものではなく、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などのデバイスであってもよい。本実施の形態のように、スイッチング素子が、MOSFETの場合には、ドレイン・ソース間には等価的に内蔵されたボディダイオードが存在する。また、スイッチング素子として、バイポーラトランジスタを用いる場合には、トランジスタのコレクタ・エミッタ間にダイオードを逆並列に接続すればよい。
以上に開示された実施の形態及び実施例は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態及び実施例ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての修正や変形を含むものと意図される。
11、12、13、14、15、16 FET
21、41、42 キャパシタ
22 インダクタ
30 トランス
31 一次巻線
32a、32b 二次巻線
43 電流検出部
50 制御部

Claims (6)

  1. 第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子とが直列に接続された第1の直列回路と、
    前記第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子との接続点に一端が接続された直列共振回路と、
    前記直列共振回路に直列に接続された励磁インダクタンスを有するトランスと、
    前記トランスの二次巻線に接続され、双方向に導通可能な第3のスイッチング素子及び第4のスイッチング素子を有する整流回路と、
    前記第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子を交互にオン/オフさせる制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記第1のスイッチング素子のオン/オフに同期させて前記第3のスイッチング素子をオン/オフさせ、
    前記第2のスイッチング素子のオン/オフに同期させて前記第4のスイッチング素子をオン/オフさせる電源装置。
  2. 前記制御部は、
    前記直列共振回路の共振周波数以下のスイッチング周波数で第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子を交互にオン/オフさせる請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記制御部は、
    前記励磁インダクタンスに流れる励磁電流と前記第3のスイッチング素子に流れる電流を前記トランスの一次側に換算した電流との合計値が所定の閾値以下になった場合、前記第1のスイッチング素子をオンからオフにする請求項1又は請求項2に記載の電源装置。
  4. 前記制御部は、
    前記励磁インダクタンスに流れる励磁電流と前記第4のスイッチング素子に流れる電流を前記トランスの一次側に換算した電流との合計値が所定の閾値以下になった場合、前記第2のスイッチング素子をオンからオフにする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電源装置。
  5. 第5のスイッチング素子と第6のスイッチング素子とが直列に接続された第2の直列回路を備え、
    前記第5のスイッチング素子と第6のスイッチング素子との接続点に前記直列共振回路と励磁インダクタンスの直列回路の一端が接続され、
    前記制御部は、
    前記第1のスイッチング素子及び第6のスイッチング素子のオン/オフに同期させて前記第3のスイッチング素子をオン/オフさせ、
    前記第2のスイッチング素子及び第5のスイッチング素子のオン/オフに同期させて前記第4のスイッチング素子をオン/オフさせる請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電源装置。
  6. 電源装置の制御方法であって、
    前記電源装置は、
    第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子とが直列に接続された第1の直列回路と、
    前記第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子との接続点に一端が接続された直列共振回路と、
    前記直列共振回路に直列に接続された励磁インダクタンスを有するトランスと、
    前記トランスの二次巻線に接続され、双方向に導通可能な第3のスイッチング素子及び第4のスイッチング素子を有する整流回路と、
    前記第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子を交互にオン/オフさせる制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記第1のスイッチング素子のオン/オフに同期させて前記第3のスイッチング素子をオン/オフさせ、
    前記第2のスイッチング素子のオン/オフに同期させて前記第4のスイッチング素子をオン/オフさせる電源装置の制御方法。
JP2018146034A 2018-08-02 2018-08-02 電源装置及び電源装置の制御方法 Pending JP2020022307A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018146034A JP2020022307A (ja) 2018-08-02 2018-08-02 電源装置及び電源装置の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018146034A JP2020022307A (ja) 2018-08-02 2018-08-02 電源装置及び電源装置の制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020022307A true JP2020022307A (ja) 2020-02-06

Family

ID=69590020

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018146034A Pending JP2020022307A (ja) 2018-08-02 2018-08-02 電源装置及び電源装置の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020022307A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9812977B2 (en) Resonant converters with an improved voltage regulation range
US9484821B2 (en) Adjustable resonant apparatus for power converters
US9515562B2 (en) LLC resonant converters
US8542501B2 (en) Switching power-supply apparatus
US9077255B2 (en) Resonant converters and methods
US7405955B2 (en) Switching power supply unit and voltage converting method
US7375984B2 (en) Zero voltage zero current switching converter
US9190911B2 (en) Auxiliary resonant apparatus for LLC converters
US7324355B2 (en) Dc-DC converter
JP7439671B2 (ja) スイッチング電源装置および電力供給システム
WO2014155604A1 (ja) Dc/dcコンバータ
WO2018061286A1 (ja) 電力変換装置
US11539299B2 (en) Switching power supply unit and electric power supply system
KR20180004675A (ko) 보조 lc 공진 회로를 갖는 양방향 컨버터 및 그 구동 방법
US20200366198A1 (en) Converter
US20120320637A1 (en) Switching power source apparatus
JP6388154B2 (ja) 共振型dc−dcコンバータ
JP5892172B2 (ja) インバータ装置
JP7325059B2 (ja) 力率改善回路
KR20110138068A (ko) 역률 보상 컨버터 및 그 구동 방법
JP2002262568A (ja) スイッチング電源回路
TWI543513B (zh) 諧振轉換器
JP2020022307A (ja) 電源装置及び電源装置の制御方法
JP2021132418A (ja) スイッチング電源装置
JP2006158137A (ja) スイッチング電源装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20191108

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20191223