JP2020021719A - 面光源装置 - Google Patents

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麻理衣 西川
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Abstract

【課題】直下型面光源装置から出射する光の輝度分布に不均一性が生じることを抑制する。【解決手段】面光源装置20は、光源22と、光源22と対向して配置され光源22から出射した光の輝度分布を調整する調整構造50と、を備え、調整構造50は、第1光反射部材40と、第1光反射部材40の光源22と反対側に配置された第2光反射部材60と、第1光反射部材40と第2光反射部材60との間に配置された光進行方向変更部材70と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、発光面内の輝度分布を調整する調整板を備えた面光源装置に関する。
面状に発光する面光源装置が、例えば液晶表示装置に組み込まれた液晶表示パネルを背面側から照明するバックライトとして、広く普及している。液晶表示装置用の面光源装置は、大別すると、光学部材の側方に光源を配置するエッジライト型と、光学部材の直下に光源を配置する直下型と、に分類される。とりわけ、直下型の面光源装置は、光学部材の直下に光源を配置することから、エッジライト型の面光源装置と比較して多数の光源を配置することができ、十分な明るさを得やすいという利点がある。
特許文献1には、光源としてのLEDと、この光源と対向して配置され前記光源から出射した光の照度を調整する調整構造と、を備えた面照明光源装置が開示されている。特許文献1の面照明光源装置は、第1の放射側反射手段と第2の放射側反射手段とを有し、第2の放射側反射手段により、第1の放射側反射手段の開口の分布に依存する光強度の起伏を平準化することができる利点がある。
特許第4280283号公報
特許文献1の面照明光源装置では、第1の放射側反射手段と第2の放射側反射手段との間の空間(以下、反射空間と呼ぶ)で多重反射することにより、第1の放射側反射手段の1つの開口から出た光が最終的に到達する範囲(以下、開口分布範囲と呼ぶ)が広がり、輝度の均一化が促進されるものと考えられる。
ここで、光源から出射して第1の放射側反射手段の1つの開口を通過した光のうち、当該第1の放射側反射手段への法線方向に対して最も大きな角度を有して進行する光について考える。この光における第1の放射側反射手段及び第2の放射側反射手段の面方向にずれる量Dは、法線方向に対する進行角度をθ、反射空間の厚みをLとすると、以下の式で決定される。
D=L×tanθ
開口分布範囲を広げるためには、ずれ量Dを大きくすることが好ましい。しかしながら、そのためには角度θを大きくするか、厚みLを大きくする必要がある。ところが、角度θを大きくするには限界がある。放射側反射手段として理想的な完全拡散反射を有する反射部材を用いても、放射強度の角度分布はcosθで決まってしまうからである。また厚みLを大きくすると、面照明光源装置の厚みが大きくなってしまう。そのため、面照明光源装置の厚みを大きくせずに、第1の放射側反射手段の開口の分布に依存する光強度の起伏を完全に平準化することは困難であった。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、直下型面光源装置から出射する光の輝度分布に不均一性が生じることを抑制することを目的とする。
本発明の面光源装置は、
光源と、
前記光源と対向して配置され前記光源から出射した光の輝度分布を調整する調整構造と、を備え、
前記調整構造は、第1光反射部材と、前記第1光反射部材の前記光源と反対側に配置された第2光反射部材と、前記第1光反射部材と前記第2光反射部材との間に配置された光進行方向変更部材と、を有する。
本発明の面光源装置において、
前記第1光反射部材及び前記第2光反射部材の単位厚みあたりの光反射率は、前記光進行方向変更部材の単位厚みあたりの光反射率よりも大きくてもよい。
本発明の面光源装置において、
前記第1光反射部材の光透過率は、当該第1光反射部材の板面内において均一でなくてもよい。
本発明の面光源装置において、
前記第1光反射部材は、当該第1光反射部材の板面内において、前記光源の直上部分から離間するにつれて前記光透過率が大きくなる領域を含んでもよい。
本発明の面光源装置において、
前記光進行方向変更部材は拡散粒子を含んでもよい。
本発明の面光源装置において、
前記光進行方向変更部材は光進行方向変更面を含んでもよい。
本発明の面光源装置において、
前記光進行方向変更面は、前記光進行方向変更部材の板面に対して非平行な方向に延びる部分反射界面を含んでもよい。
本発明の面光源装置において、
前記第2光反射部材は、屈折率が互いに異なる部材間の界面を含んでもよい。
本発明の面光源装置において、
前記第2光反射部材は、光透過性材料と、当該光透過性材料中に配置された光透過性粒子とを有し、
前記光透過性材料の屈折率と前記光透過性粒子の屈折率とは互いに異なっていてもよい。
本発明の面光源装置において、
前記第2光反射部材は、光透過性基材と、当該透過性基材上に設けられた誘電体膜又は金属膜を含んでもよい。
本発明によれば、直下型面光源装置から出射する光の輝度分布に不均一性が生じることを抑制することができる。
図1は、本発明による一実施の形態を説明するための図であって、面光源装置を備えた表示装置の一例を概略的に示す斜視図である。 図2は、面光源装置の一例を概略的に示す斜視図である。 図3は、面光源装置に組み込まれた調整板を示す平面図である。 図4は、図3のIV−IV線に対応した面光源装置の断面を示す図である。 図5は、調整板の一つの区画領域を示す平面図であって、光透過孔の配置パターンの一例を示す図である。 図6Aは、面光源装置の調整構造の光進行方向変更部材の一例を示す図である。 図6Bは、光進行方向変更部材の他の例を示す図である。 図6Cは、光進行方向変更部材のさらに他の例を示す図である。 図6Dは、光進行方向変更部材のさらに他の例を示す図である。 図7Aは、調整構造による光の進行方向の変更の様子を説明するための模式図である。 図7Bは、調整構造による光の進行方向の変更の様子を説明するための模式図である。 図7Cは、調整構造による光の進行方向の変更の様子を説明するための模式図である。 図8Aは、本実施形態の面光源装置による計算上の輝度分布について説明するための図である。 図8Bは、比較形態の面光源装置による計算上の輝度分布について説明するための図である。 図9は、本実施形態の面光源装置による実際の輝度分布についての評価に用いた調整板における光透過孔の配置パターンを示す図である。 図10Aは、図9に示した調整板を含む本実施形態の面光源装置による輝度分布を示す図である。 図10Bは、図9に示した調整板を含む比較形態の面光源装置による輝度分布を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺及び縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
本明細書において、「板」、「シート」、「フィルム」の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。例えば、「板」は「シート」や「フィルム」と呼ばれ得るような部材をも含む概念であり、したがって、例えば、「調整板」は、「調整シート」や「調整フィルム」と呼ばれる部材と、呼称の違いのみにおいて区別され得ない。
また、「板面(シート面、フィルム面)」とは、対象となる板状(シート状、フィルム状)の部材を全体的かつ大局的に見た場合において対象となる板状部材(シート状部材、フィルム状部材)の平面方向と一致する面のことを指す。なお、本明細書において、面及び板状(シート状、フィルム状)の部材の法線方向とは、対象となる面及び板状(シート状、フィルム状)の部材の板面への法線方向のことを指す。
本明細書において、「平面視」とは、対称となる板状(シート状、フィルム状)の部材を当該部材の法線方向から見た状態を指す。例えば、ある板状の部材が「平面視において矩形形状に形成されている」とは、当該部材をその板面に対する法線方向から見たときに、当該部材が矩形形状に形成されていることを指す。
さらに、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
図1〜図7は、本発明による一実施の形態を説明するための図である。このうち図1は、表示パネルと面光源装置を備えた表示装置の一例を概略的に示す図であり、図2は、面光源装置の一例を概略的に示す斜視図である。
本実施の形態の表示装置10は、例えば動画、静止画、文字情報や、これらの組み合わせで構成された映像を表示パネル15に表示する装置である。本発明の表示装置10は、室内、車内又は屋外において、広告、プレゼンテーション、テレビジョン映像、各種情報の表示等、様々な用途に使用され得る。図1に示された表示装置10は、出光面20aを有する面光源装置20と、出光面20aと対向して配置された表示パネル15と、を有している。図示された例では、表示パネル15は液晶表示パネルとして構成されており、したがって表示装置10は液晶表示装置として構成されている。本実施の形態では、面光源装置20はいわゆる直下型のバックライトを構成しており、表示パネル15の背面側すなわち観察者5と反対側から表示パネル15を照明する。
図示された例では、表示パネル15は、映像が表示される表示面15aが面光源装置20の反対側を向くように配置されている。これにより、表示パネル15の表示面15aが表示装置10の表示面10aを形成する。表示パネル15は、平面視において矩形形状に形成されている。
本実施の形態の表示パネル15は、透過型の液晶表示パネルであり、面光源装置20から表示パネル15に入射した光の一部を透過させ、表示面15aに映像を表示させる。表示パネル15は、液晶材料を有する液晶層を含んでおり、表示パネル15の光透過率は、液晶層に印加される電界の強度に応じて変化する。このような表示パネル15の一例として、一対の偏光板と、一対の偏光板間に配置された液晶セル(液晶層)と、を有する液晶表示パネルを用いることができる。この液晶表示パネルにおいて、偏光板は、入射した光を直交する二つの偏光成分に分解し、一方の方向の偏光成分を透過させ、前記一方の方向に直交する他方の方向の偏光成分を吸収する機能を有した偏光子を有する。液晶セルは、一対の支持板と、一対の支持板間に配置された液晶と、を有する。液晶セルは、一つの画素を形成する領域毎に電界が印加され得るようになっており、電界が印加された液晶セルの液晶の配向は変化するようになる。面光源装置20から出射し、液晶セルの面光源装置20側に配置された偏光板を透過した特定方向(透過軸と平行な方向)の偏光成分は、一例として、電界印加されていない液晶セルを通過する際にはその偏光方向を90°回転させ、電界印加されている液晶セルを通過する際にはその偏光方向を維持する。これにより、液晶セルへの電界印加の有無によって、液晶セルの面光源装置20側に配置された偏光板を透過した特定方向の偏光成分が、液晶セルの面光源装置20と反対側に配置された他の偏光板をさらに透過するか、あるいは、当該他の偏光板で吸収されて遮断されるか、を制御することができる。
面光源装置20は、面状の光を出射する出光面20aを有しており、出光面20aの法線方向に出光面20aと対向する領域内に光源22が設けられた、いわゆる直下型のバックライトとして構成されている。図2に示されているように、本実施の形態の面光源装置20は、光源22を支持するベース積層体30、側壁23及び調整構造50を有している。調整構造50は、第1光反射部材40と、第1光反射部材40の光源22と反対側に配置された第2光反射部材60と、第1光反射部材40と第2光反射部材60との間に配置された光進行方向変更部材70と、を有する。
光源22は、例えば発光ダイオード(LED)等で構成され、第1光反射部材40と対向して配置されている。本実施の形態では、図3によく示されているように、光源22は、面光源装置20の板面に平行な第1方向dに沿って並べて配列されるとともに、面光源装置20の板面に平行且つ第1方向dと交差する第2方向dに沿って配列される。とりわけ本実施の形態では、第1方向dと第2方向dとは直交している。すわなち、本実施の形態では、複数の光源22が第1方向d及び第2方向dに沿って二次元的に配列される。なお、これに限られず、面光源装置20は、第1方向d又は第2方向dに沿って一列に配列された複数の光源22を有していてもよいし、一つの光源22のみを有していてもよい。なお、各光源22の出力、すなわち、各光源22の点灯及び消灯、及び/又は、各光源22の点灯時の明るさは、他の光源22の出力から独立して調節されてもよい。
側壁23は、第1光反射部材40を支持する部材である。側壁23は、第1光反射部材40と後述の光反射層36との間に延びており、ベース積層体30と第1光反射部材40との間を所定の距離に保つ機能を有している。図2に示されているように、側壁23は、隣り合う二つの光源22の間を仕切る壁部24を有しており、これにより、各光源22に対応して、壁部24で囲まれた開口25が形成されている。図示された例では、側壁23は、平面視において、第1方向dに配列され第2方向dに延びる複数の壁部24と、第2方向dに配列され第1方向dに延びる複数の壁部24と、が格子状をなすように配置されている。開口25は、光源22の配置パターンに対応して設けられる。すなわち、側壁23は、第1方向dに配列されるとともに、第2方向dに配列された、複数の開口25を有している。本実施の形態では、各開口25は、平面視において矩形とりわけ正方形をなして形成されているが、これに限られず、各開口25は、平面視において三角形、六角形、円形等の他の形状をなしていてもよい。
調整構造50の第1光反射部材40は、その法線方向から観察したときの、光源22から出射した光による輝度分布(正面方向輝度分布)を調整する機能を有する。また、第1光反射部材40は、第2光反射部材60側から入射した光を当該第2光反射部材60側へ向けて反射させる機能も有する。図3は、面光源装置20に組み込まれた第1光反射部材40を示す平面図である。図3では、第1光反射部材40の背面側に配置される光源22及び側壁23の開口25の位置が破線で示されている。第1光反射部材40は、光源22から出射した光を透過させるための複数の光透過孔45が形成された基材41を備えている。なお、図3では、光透過孔45の図示は省略されている。第1光反射部材40の基材41は、各光源22に対応した1以上の区画領域Aaを有している。すなわち、基材41には、一つの光源22に対して一つの区画領域Aaが設けられている。したがって、基材41は、第1方向dに沿って配列されるとともに、第2方向dに沿って配列された、複数の区画領域Aaを有している。図3では、基材41における一点鎖線で区画された領域がそれぞれの区画領域Aaを示している。図示された例では、各区画領域Aaは平面視で矩形形状に形成されているが、区画領域Aaの形状はこれに限られない。
図3に示された例では、第1光反射部材40の隣り合う区画領域Aaを区画する区画線Laは、側壁23の壁部24に沿って定義される。言い換えると、区画線Laは、第1光反射部材40の法線方向に沿って側壁23の壁部24と対向する領域内に位置するように定義される。結果として、区画線Laは、全体として、第1方向dに配列され第2方向dに延びる複数の区画線Laと、第2方向dに配列され第1方向dに延びる複数の区画線Laと、が格子状をなすように定義される。とりわけ区画線Laは、第1光反射部材40の平面視において、側壁23の壁部24の厚み方向(図4の左右方向)の中心に沿って定義される。図示された例では、各区画領域Aaは、第1方向dに沿った幅Wと、第2方向dに沿った幅Wとを有する。この幅W及び幅Wは、例えば5mm以上50mm以下とすることができる。
図4に、図3のIV−IV線に対応した面光源装置20の断面を示す。とりわけ図4は、第1光反射部材40の基材41における一つの区画領域Aaに対応する面光源装置20の断面を示している。
ベース積層体30は、光源22を支持するとともに、光源22に対して電源を供給する機能を有する。図3に示された例では、ベース積層体30は、基材31、接合層32、基板33、配線層34、レジスト層35及び光反射層36を有している。
基材31は、基板33、配線層34、レジスト層35及び光反射層36を保持する基材として機能する部材である。基材31の材料としては、基板33、配線層34、レジスト層35及び光反射層36を適切に保持することができるものであれば特に限られないが、例えば金属や樹脂等を用いることができる。とりわけアルミニウム等の熱伝導性の良い金属材料で形成された基材31を用いると、光源22で生じた熱をこの基材31を介して面光源装置20の背面側へ向けて放熱することができるので、より好ましい。この基材31の厚さは、例えば0.5mm以上10mm以下とすることができる。なお、基材31は、面光源装置20の筐体の一部をなしていてもよい。
基板33は、配線層34を保持する基材として機能する部材であり、配線層34とともにプリント配線板を形成する。基板33は、一例として可撓性を有する樹脂フィルムで形成されてもよい。この場合、基板33は、配線層34とともにフレキシブルプリント配線板を形成する。基板33として、従来のリジッド基板よりも薄い基板を用いることにより、面光源装置20を薄型化することができる。この基板33の厚さは、例えば10μm以上500μm以下とすることができる。基板33の材料としては、絶縁性、耐熱性、耐久性、加熱時の寸法安定性、機械的強度等を考慮して適宜選択され得るが、例えば、ポリイミド(PI)や、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)を用いることができる。
基板33は、接合層32を介して基材31に固定される。接合層32は、基板33を適切に基材31に固定できるものであれば特に限られない。一例として、接合層32として両面テープを用いることができる。その他にも、接合層32として適宜の接着剤や粘着剤が用いられてもよい。
配線層34は、基板33上に設けられ、光源22に対して電源を供給する機能を有する。そのため、配線層34は、導電性の高い金属材料で形成されることが好ましい。配線層34を形成する金属材料としては、例えば、銅、アルミニウム、金、銀等又はこれらの合金等の金属材料を挙げることができる。一例として、配線層34は、サブトラクト法を用いて形成することができる。すなわち、基板33上に配置された銅箔等の金属層を、フォトリソグラフィー技術を用いたエッチングによりパターニングすることにより、所望のパターンを有する配線層34を形成することができる。なお、これに限られず、配線層34は、アディティブ法やセミアディティブ法等の他の方法を用いて形成されてもよい。なお、配線層34における、光源22や他の配線又はコネクタとの接続部には、電極部が設けられる。
配線層34、及び、配線層34から露出した基板33上には、レジスト層35が設けられる。とりわけレジスト層35は、配線層34の電極部となる箇所を除いて、配線層34、及び、配線層34から露出した基板33を覆うようにして設けられる。このレジスト層35は、配線層34を保護するとともに、配線層34と他の部材との間の短絡を防止する機能を有する。レジスト層35の材料としては、例えば、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、エポキシ系及びフェノール系樹脂、エポキシアクリレート樹脂、シリコーン系樹脂等の樹脂材料を用いることができる。レジスト層35は、一例として、配線層34及び基板33全体を覆うように樹脂層を設け、フォトリソグラフィー技術を用いたエッチングにより配線層34の電極部となる箇所に、当該電極部を露出させる開口を設けることにより形成することができる。
光反射層36は、光源22から出射した光の利用効率を向上させるために設けられる層であり、光源22から出射して第1光反射部材40で反射されてその光路を光反射層36側に向けて曲げられた光を、再び第1光反射部材40へ向けて反射させる機能を有する。そのため、光反射層36は、可視光波長域の光に対する高い反射性を有する層であることが好ましい。また、光反射層36は、第1光反射部材40の光源22と同じ側に第1光反射部材40と平行をなして配置される。図4に示された例では、光反射層36は、光源22が配置されるべき箇所を除いて、レジスト層35上に積層されている。図示された例では、光反射層36は、平面視において光源22を囲むようにして配置されている。また、図示された例では、光反射層36は、レジスト層35の光源22を囲む内周縁部を露出させるようにして設けられている。なお、これに限られず、光反射層36は、例えばレジスト層35の光源22を囲む内周縁部が露出しないように、レジスト層35の内周縁部と光反射層36の内周縁部が一致するようにして設けられていてもよい。光反射層36としては、例えば白色の樹脂材料で形成された層を用いることができる。
光源22は、導電接続層37を介して配線層34の電極部に接続されている。導電接続層37としては、例えば、はんだ、導電性接着剤等からなる層を用いることができる。
次に、調整構造50について詳述する。調整構造50は、第1光反射部材40と、第1光反射部材40の光源22と反対側に配置された第2光反射部材60と、第1光反射部材40と第2光反射部材60との間に配置された光進行方向変更部材70と、を有する。
図5は、第1光反射部材40の一つの区画領域Aaを示す平面図であって、光透過孔45の配置パターンの一例を示す図である。第1光反射部材40は、光源22から出射した光を透過させる複数の光透過孔45が形成された基材41を備えている。第1光反射部材40の光透過率は、当該第1光反射部材40の板面内において均一ではない。複数の光透過孔45は、各区画領域Aa内において、光源22の直上に対面する区画領域Aaの中心Cから離れるほどその開口面積が大きくなるパターンにて配置されている。したがって、第1光反射部材40の光透過率は、当該第1光反射部材40の板面内において、光源22の直上部分(中心C)から離間するにつれて大きくなる。第1光反射部材40は、光源22から出射した光の利用効率を向上させる機能も有しており、当該第1光反射部材40に入射した光を反射させてその光路を光反射層36側に向けて曲げることができるように構成されている。このため、第1光反射部材40の基材41は、可視光波長域の光に対する高い反射性を有する層である。第1光反射部材40の光反射率は、90%以上であることが望ましく、98〜99%であることがさらに望ましい。基材41は、例えば白色の樹脂材料で形成される。一例として、基材41は、発泡ポリエチレンテレフタレート(発泡PET)等の発泡樹脂で形成されてもよい。各光透過孔45は、一例として、平板状に形成された基材41にドリル加工により穿孔することで形成することができる。
本実施の形態では、光透過孔45は、基材41に穿孔された物理的な孔、すなわち対向する基材41の二つの主面のうちの一方の主面から他方の主面へ延びる貫通孔として形成されているが、光透過孔45の具体的構成は、これに限られない。光透過孔45は、第1光反射部材40の板面への法線方向の一方側から他方側へ光が透過可能な部分として形成されていればよく、例えば、第1光反射部材40が、光透過性を有する板状の透明基材と、この透明基材上とりわけ透明基材の光源22側の主面上に設けられた光反射層と、を有し、光透過孔45が、この光反射層内に設けられた開口部として構成されてもよい。この場合、透明基材には物理的な孔を設けなくてもよい。
図4に示されているように、光源22から第1光反射部材40へ向けて出射した光は、第1光反射部材40で反射されて光反射層36側へ向けて進む。光反射層36に入射した光は、当該光反射層36で反射されて第1光反射部材40へ向けて進む。これを繰り返した光が第1光反射部材40の光透過孔45のいずれかに入射すると、当該光は光透過孔45を透過して第1光反射部材40から表示パネル15側(図4では拡散板26側)へ向けて出射する。このとき、光源22から出射して第1光反射部材40と光反射層36との間で反射を繰り返しながら第1光反射部材40の板面と略平行な方向(一例として図4の第1方向d)に進む光は、光源22から離れるにしたがって強度が低下していく。しかし、本実施の形態の第1光反射部材40では、上述のように、複数の光透過孔45が、光源22の直上に対面する区画領域Aaの中心Cから離れるほどその開口面積が大きくなるパターンにて配置されているので、各光透過孔45を透過して出射する光の輝度の均一化が図られる。
図5に示された区画領域Aaは、規則的に配列された複数の要素領域Abにさらに区分けされる。図示された例では、要素領域Abは、第1方向dに沿って配列されるとともに、第2方向dに沿って配列されている。すわなち、本実施の形態では、複数の要素領域Abが第1方向d及び第2方向dに沿って二次元的に配列されている。図5では、二点鎖線で区画された領域がそれぞれの要素領域Abを示している。図示された例では、各要素領域Abは平面視で矩形形状とされているが、要素領域Abの形状はこれに限られない。例えば、各要素領域Abは、平面視において三角形、六角形等の他の形状をなしていてもよい。なお、本明細書において、複数の要素領域Abが「規則的に配列」されるとは、同一の形状及び大きさを有する複数の要素領域Abが同一のピッチで並べられていることを意味している。図5に示された例では、複数の要素領域Abが全て同一の形状及び大きさを有しているが、これに限られず、複数の要素領域Abは、2種類以上の形、大きさ又は向きを有していてもよい。
図5では、第1光反射部材40の背面側に配置される光源22の位置が破線で示されている。図示された例では、第1光反射部材40は、各区画領域Aaの中心Cに対応する中心要素領域Abが、光源22の直上に位置するように配置されている。言い換えると、第1光反射部材40は、各区画領域Aaの中心要素領域Abが、当該第1光反射部材40の法線方向に沿って光源22と対向するように配置されている。ここで、中心要素領域Abが各区画領域Aaの中心Cに対応するとは、各区画領域Aaの中心Cが当該中心要素領域Abの領域内に含まれていることを意味する。とりわけ図5に示された例では、区画領域Aaの中心Cと中心要素領域Abの中心とは、一致している。また、図示された例では、光源22を基材41の法線方向に沿って基材41に投影した領域(破線で示された領域)と、要素領域Abとは、少なくとも部分的に重なっている。とりわけ、図示された例では、光源22を基材41の法線方向に沿って基材41に投影した領域は、要素領域Abに含まれて、要素領域Abと重なっている。これに限られず、光源22を基材41の法線方向に沿って基材41に投影した領域が、要素領域Abを含んで、要素領域Abと重なっていてもよい。また、光源22を基材41の法線方向に沿って基材41に投影した領域の一部と、要素領域Abの一部と、が重なっていてもよい。
少なくとも中心要素領域Ab以外の各要素領域Abには、それぞれ一つの光透過孔45が形成されている。言い換えると、中心要素領域Ab以外の各要素領域Abは、それぞれ一つの光透過孔45が含まれるようにして定義される。したがって、図5に示された例では、第1方向dに隣り合う二つの光透過孔45の間、及び、第2方向dに隣り合う二つの光透過孔45の間に、それぞれ隣り合う要素領域Abを区画する区画線Lbが位置するようになる。結果として、図示された例では、区画線Lbは、全体として、第1方向dに配列され第2方向dに延びる複数の区画線Lbと、第2方向dに配列され第1方向dに延びる複数の区画線Lbと、が格子状をなすように定義される。各要素領域Abは、第1方向dに沿った幅Wと、第2方向dに沿った幅Wとを有する。この幅W及び幅Wは、例えば0.2mm以上10mm以下とすることができる。
なお、図5に示された例では、中心要素領域Abには光透過孔45が形成されていないが、これに限られず、中心要素領域Abにも光透過孔45が形成されていてもよい。
第2光反射部材60は、第1光反射部材40から光進行方向変更部材70を介して入射した光の一部を第1光反射部材40へ向けて反射し、他の一部を観察者側へ向けて透過する部材である。このため、第2光反射部材60は、可視光波長域の光に対する適度な反射性を有する層であることが好ましい。一例として、第2光反射部材60の光反射率は、5%以上90%以下とすることができる。第2光反射部材60の光反射率が5%以上であると、面光源装置20から出射する光の輝度分布の不均一性を効果的に抑制することができる。また、第2光反射部材60の光反射率が90%以下であると、第1光反射部材40と第2光反射部材60との間における光の繰り返し反射の回数の増加を抑制することができる。第1光反射部材40と第2光反射部材60との間における光の繰り返し反射の回数が過大になると、用いる材料に起因する光吸収が増え、光利用効率が低下し得る。第2光反射部材60は、例えば白色の樹脂材料で形成される。一例として、第2光反射部材60は、発泡ポリエチレンテレフタレート(発泡PET)等の発泡樹脂で形成されてもよい。また、第2光反射部材60は、第1光反射部材40と同一の材料で形成されてもよいし、第1光反射部材40と異なる材料で形成されてもよい。
第2光反射部材60は、屈折率が互いに異なる部材間の界面を含むように構成することができる。一例として、第2光反射部材60は、光透過性材料と、当該光透過性材料中に配置された光透過性粒子とを有してもよい。この場合、光透過性材料の屈折率と光透過性粒子の屈折率とは互いに異ならせることにより、光透過性材料と光透過性粒子との間に、屈折率が互いに異なる部材間の界面を形成することができる。また、第2光反射部材60は、光透過性基材と、当該光透過性基材上に設けられた誘電体膜又は金属膜を含んでもよい。誘電体膜としては、一例としてSiO膜やMgF膜を用いることができる。また、金属膜としては、透過性基材上に蒸着やスパッタリングにより設けられたアルミニウムや銀等の金属薄膜を用いることができる。さらに、誘電体膜や金属膜としては、互いに異なる材質からなる複数の層を積層した多層膜を用いることもできる。
光進行方向変更部材70は、当該光進行方向変更部材70へ入射した光の少なくとも一部の進行方向を変更する部材である。図6A〜図6Dに、光進行方向変更部材70の例を示す。図6Aに示された例では、光進行方向変更部材70は、基材71と、基材71中に分散された拡散粒子72と、を有している。基材71は、高い光透過性を有した樹脂材料、例えば透明樹脂材料、で構成することができる。拡散粒子72は、反射、屈折又は回折等によって、光の進路方向を変化させる機能を発揮し得る成分のことである。拡散粒子72として、金属化合物、気体を含有した多孔質物質、金属化合物を周囲に保持した樹脂ビーズ、白色微粒子、さらには、単なる気泡が例示される。拡散粒子72は、光進行方向変更部材70中に1%以上50%以下の重量%で含有することができる。また、拡散粒子72の平均粒径(平均直径)は、例えば、0.1μm以上10μm以下とすることができる。図6Aに示された例では、光進行方向変更部材70へ入射した光は、拡散粒子72により反射、屈折又は回折され、その進行方向が変更される。したがって、光進行方向変更部材70へ入射した光を、当該光進行方向変更部材70の板面方向に沿って、適切に拡散させることができる。
図6B〜図6Dに示された例では、光進行方向変更部材70は光進行方向変更面73を含む。光進行方向変更面73は、当該光進行方向変更面73に入射した光の進路方向を、反射や屈折等によって変化させる機能を発揮する。
図6Bに示された例では、光進行方向変更部材70は、光進行方向変更面73として、凹凸面(マット面)74を含んでいる。とりわけ図示された例では、凹凸面74は、ランダムな凹凸面として形成されている。このような凹凸面74を含む光進行方向変更部材70によれば、当該凹凸面74に入射した光を拡散し、当該光進行方向変更部材70の板面方向に沿って、適切に拡散させることができる。
図6Cに示された例では、光進行方向変更部材70は、複数のマイクロレンズ75を有している。この場合、マイクロレンズ75の表面が光進行方向変更面73をなす。このような複数のマイクロレンズ75を含む光進行方向変更部材70によれば、マイクロレンズ75の表面に入射した光を拡散し、当該光進行方向変更部材70の板面方向に沿って、適切に拡散させることができる。
図6Dに示された例では、光進行方向変更部材70は、当該光進行方向変更部材70の板面に対して非平行な方向に延びる部分反射界面77を含む。部分反射界面77は、一例として、光進行方向変更部材70の板面に対して40度以上50度以下の角度を有して延びている。好ましくは、部分反射界面77は、光進行方向変更部材70の板面に対して略45度の角度を有して延びている。部分反射界面77は、当該部分反射界面77に入射した光の一部を透過させ、他の一部を反射させる面である。このような部分反射界面77は、互いに異なる屈折率を有する第1の基材と第2の基材との界面で構成されてもよい。また、第1の基材上に当該第1の基材の板面に対して非平行な方向に延びる複数の斜面を形成しておき、各斜面上に蒸着やスパッタリング等により金属薄膜や誘電体膜を形成し、当該金属薄膜上又は誘電体膜上に第2の基材を形成してもよい。この場合、第1の基材と第2の基材とは、互いに同一の屈折率を有していてもよい。
第1光反射部材40及び第2光反射部材60の単位厚みあたりの光反射率は、光進行方向変更部材70の単位厚みあたりの光反射率より大きくてもよい。この場合、第1光反射部材40及び第2光反射部材60により、当該光反射部材40,60に入射した光を、光進行方向変更部材70へ向けて効果的に反射させることができる。ここで、単位厚みあたりの光反射率とは、用いる材料を所定の厚みとした場合の、表面反射を除いた光反射率を意味する。一例として、第1光反射部材40における単位厚み(0.1mm)あたりの光反射率は、10%以上98%以下とすることができる。また、第2光反射部材60における単位厚み(0.1mm)あたりの光反射率は、10%以上90%以下とすることができる。これに対して、光進行方向変更部材70における単位厚み(0.1mm)あたりの光反射率は、0.1%以上10%以下とすることができる。
次に、図7A〜図7Cを参照して、調整構造50による光の進行方向の変更の様子を説明する。光源22から出射し、第1光反射部材40の光透過孔45から光進行方向変更部材70へ入射した光は、図7Aに示されているように、光進行方向変更部材70内でその進行方向が変更され、光進行方向変更部材70の板面方向(図7A〜図7Cでは左右方向)に沿って拡散される。したがって、第2光反射部材60に入射する光の、当該第2光反射部材60の板面方向におけるずれ量D1が大きくなる。なお、図7A〜図7Cにおいて、黒丸は光の進行方向変更点を示す。
第2光反射部材60に入射した光は、当該第2光反射部材60で反射して、光進行方向変更部材70を通って第1光反射部材40へ向かう。このとき、第2光反射部材60から光進行方向変更部材70へ入射した光は、図7Bに示されているように、光進行方向変更部材70内でその進行方向が変更され、光進行方向変更部材70の板面方向に沿って拡散される。したがって、第1光反射部材40に入射する光の、当該第1光反射部材40の板面方向におけるずれ量D2は、さらに大きくなる。
第1光反射部材40に入射した光は、当該第1光反射部材40で反射して、光進行方向変更部材70を通って第2光反射部材60へ向かう。このとき、第1光反射部材40から光進行方向変更部材70へ入射した光は、図7Cに示されているように、光進行方向変更部材70内でその進行方向が変更され、光進行方向変更部材70の板面方向に沿って拡散される。したがって、第2光反射部材60に入射する光の、当該第2光反射部材60の板面方向におけるずれ量D3は、さらに大きくなる。
なお、第2光反射部材60は、所定の光反射率を有するとともに所定の光透過率も有しているので、第2光反射部材60に入射した光は、その一部が第1光反射部材40へ向けて反射され、他の一部は表示パネル15及び観察者5側へ向けて出射する。
本実施形態の面光源装置20によれば、調整構造50が光進行方向変更部材70を含んでいることにより、光源22から出射して第1光反射部材40の1つの光透過孔45を介して調整構造50に入射した光が第1光反射部材40と第2光反射部材60との間で反射を繰り返す間に、当該光が光進行方向変更部材70の板面方向に沿って拡散される。これにより、1つの光透過孔45を介して調整構造50に入射した光が到達する、第2光反射部材60上の範囲を大きくすることが可能になる。したがって、第2光反射部材60を介して観察者5側へ向けて出射する光の輝度分布に不均一性が生じることを、効果的に抑制することができる。
次に、本発明者らが行った計算による、本実施形態の面光源装置及び比較形態の面光源装置による輝度分布について、説明する。本実施形態の面光源装置では、第1光反射部材の基材は、光を完全拡散反射させるものとし、光反射率は95%とした。また、第1光反射部材において、直径5mmの円形形状の光透過孔が第1方向及び第2方向に沿って互いに5mmの間隔を有して(すなわち10mmピッチで)、格子状に配列されているものとした。光進行方向変更部材は、基材中に、500nmの半径を有する拡散粒子が5×10個/mmの割合で含まれるものとした。基材の屈折率は1.49、拡散粒子の屈折率は1.60とした。光進行方向変更部材の厚みは2mmとした。第2光反射部材は、光を完全拡散反射させるものとし、光反射率は可変とした。その一方、比較形態では、光進行方向変更部材を省略し、その他の条件は本実施形態の面光源装置と同一とした。第1光反射部材と第2光反射部材との間隔は2mmとした。本実施形態の面光源装置及び比較形態の面光源装置において第2光反射部材の光反射率を変化させたときの、第2光反射部材の出光面を正面から見たときの輝度分布を計算し、出光面上の最大輝度及び最小輝度からコントラストを算出した。コントラストは、以下の式(1)で定義される。
コントラスト=(最大輝度−最小輝度)/(最大輝度+最小輝度) ・・・式(1)
図8Aに、本実施形態の面光源装置におけるコントラストを示す。また、図8Bに、比較形態の面光源装置におけるコントラストを示す。図8A及び図8Bにおいて、横軸は第2光反射部材の光反射率(%)であり、縦軸は、式(1)を用いて算出されたコントラストの値である。図8Aと図8Bとの比較から、すべての光反射率において、第1光反射部材と第2光反射部材との間に光進行方向変更部材が配置された本実施形態の面光源装置の方が、比較形態の面光源装置と比較して、コントラストの値が低くなること、すなわち第1光反射部材の光透過孔の分布に起因して生じ得る第2光反射部材上における輝度分布の不均一性を、効果的に抑制することが可能であることが確認された。
本発明の面光源装置20は、光源22と、光源22と対向して配置され光源22から出射した光の輝度分布を調整する調整構造50と、を備え、調整構造50は、第1光反射部材40と、第1光反射部材40の光源22と反対側に配置された第2光反射部材60と、第1光反射部材40と第2光反射部材60との間に配置された光進行方向変更部材70と、を有する。
このような面光源装置20によれば、調整構造50が光進行方向変更部材70を含んでいることにより、光源22から出射して第1光反射部材40の1つの光透過孔45を介して調整構造50に入射した光が第1光反射部材40と第2光反射部材60との間で反射を繰り返す間に、当該光が光進行方向変更部材70の板面方向に沿って拡散される。これにより、1つの光透過孔45を介して調整構造50に入射した光が到達する、第2光反射部材60上の範囲を大きくすることが可能になる。したがって、第2光反射部材60を介して観察者5側へ向けて出射する光の輝度分布に不均一性が生じることを、効果的に抑制することができる。
本発明の面光源装置20では、第1光反射部材40及び第2光反射部材60の単位厚みあたりの光反射率は、光進行方向変更部材70の単位厚みあたりの光反射率よりも大きい。
このような面光源装置20によれば、第1光反射部材40及び第2光反射部材60により、当該光反射部材40,60に入射した光を、光進行方向変更部材70へ向けて効果的に反射させることができる。
本発明の面光源装置20では、第1光反射部材40の光透過率は、当該第1光反射部材40の板面内において均一ではない。
とりわけ、本発明の面光源装置20では、第1光反射部材40の光透過率は、当該第1光反射部材40の板面内において、光源22の直上部分から離間するにつれて大きくなる。
このような面光源装置20によれば、各光透過孔45を透過して出射する光の輝度の均一化を図ることができる。
なお、ここでの第1光反射部材40の光透過率は、各要素領域Abにおける光透過率を意味する。具体的には、第1光反射部材40の光透過率は、各要素領域Abにおける平均化された光透過率を指す。1つの要素領域Abにおける光透過率は、第1光反射部材40の法線方向に沿った一方の側から当該要素領域Abに入射した全ての光のうち、第1光反射部材40の法線方向に沿った他方の側へ透過する光の割合である。第1光反射部材40の法線方向に沿った他方の側へ透過する光は、当該要素領域Ab内に位置する光透過孔45を通って透過する光と、当該要素領域Ab内に位置する基材41を通って透過する光と、を含む。
本発明の面光源装置20では、光進行方向変更部材70は拡散粒子72を含む。
本発明の面光源装置20では、光進行方向変更部材70は光進行方向変更面73を含む。
本発明の面光源装置20では、光進行方向変更面73は、光進行方向変更部材70の板面に対して非平行な方向に延びる部分反射界面77を含む。
このような面光源装置20によれば、光進行方向変更部材70における所望の光進行方向変更機能に応じて、適切な光進行方向変更部材70を得ることができる。
本発明の面光源装置20では、第2光反射部材60は、屈折率が互いに異なる部材間の界面を含む。
本発明の面光源装置20では、第2光反射部材60は、光透過性材料と、当該光透過性材料中に配置された光透過性粒子とを有し、光透過性材料の屈折率と光透過性粒子の屈折率とは互いに異なっている。
本発明の面光源装置20では、第2光反射部材60は、光透過性基材と、当該透過性基材上に設けられた誘電体膜又は金属膜を含む。
このような面光源装置20によれば、第2光反射部材60における所望の光拡散機能に応じて、適切な第2光反射部材60を得ることができる。
なお、上述の実施の形態では、調整構造50が、互いに別体の部材として構成された第1光反射部材40、第2光反射部材60及び光進行方向変更部材70を有するものについて説明したが、調整構造50の構成はこれに限られない。すなわち、第1光反射部材40、第2光反射部材60及び光進行方向変更部材70の少なくとも2つが一体化されていてもよい。例えば、光進行方向変更部材70の表面上に第1光反射部材40及び/又は第2光反射部材60が成膜又は印刷により形成されていてもよい。
次に、本発明者らが実際に作製した面光源装置において、本発明に係る面光源装置20と、比較形態に係る面光源装置120と、の効果の差異について検討した結果について説明する。本発明に係る面光源装置20において、第1光反射部材40は、図9に示した光透過孔45のパターンを有するものとした。すなわち、光透過孔45は、ハニカム状の配置パターンを有して、各区画領域Aaの中心から離間するにつれて、その開口面積が増加するパターンを有するものとした。比較形態に係る面光源装置120においても、第1光反射部材は、本発明に係る面光源装置20の第1光反射部材40と同一のものとした。比較形態に係る面光源装置120では、第2光反射部材を省略した。すなわち、比較形態に係る面光源装置120では、第1光反射部材から光進行方向変更部材へ入射した光は、第2光反射部材で反射されることなく光進行方向変更部材から観察者に向けて出射する。
図10A及び図10Bに、面光源装置の出光面を正面から見たときの輝度〔カンデラ(cd)/m〕の分布を示す。図10Aは、本発明に係る面光源装置20の輝度分布を示し、図10Bは、比較形態に係る面光源装置120の輝度分布を示している。図10Bに示された面光源装置120では、第1光反射部材の光透過孔の存在に起因して、輝度の高い部分が粒状に視認される。これに対して、図10Aに示された本発明に係る面光源装置20では、第1光反射部材40の光透過孔45の存在に起因する輝度の高い部分は視認されない。また、本発明に係る面光源装置20では、図10Bに示された面光源装置120と比較して、全体的に輝度が均一化されていることがわかる。これらの結果により、本発明に係る面光源装置20により、出光面20aから観察者5側へ向けて出射する光の輝度分布に不均一性が生じることが十分に抑制されることが確認された。
10 表示装置
15 表示パネル
20 面光源装置
22 光源
23 側壁
24 壁部
30 ベース積層体
31 基材
32 接合層
33 基板
34 配線層
35 レジスト層
36 光反射層
37 導電接続層
40 第1光反射部材
41 基材
45 光透過孔
50 調整構造
60 第2光反射部材
70 光進行方向変更部材
71 基材
72 拡散粒子
73 光進行方向変更面
74 凹凸面
75 マイクロレンズ
77 部分反射界面
Aa 区画領域
Ab 要素領域

Claims (10)

  1. 光源と、
    前記光源と対向して配置され前記光源から出射した光の輝度分布を調整する調整構造と、を備え、
    前記調整構造は、第1光反射部材と、前記第1光反射部材の前記光源と反対側に配置された第2光反射部材と、前記第1光反射部材と前記第2光反射部材との間に配置された光進行方向変更部材と、を有する、面光源装置。
  2. 前記第1光反射部材及び前記第2光反射部材の単位厚みあたりの光反射率は、前記光進行方向変更部材の単位厚みあたりの光反射率よりも大きい、請求項1に記載の面光源装置。
  3. 前記第1光反射部材の光透過率は、当該第1光反射部材の板面内において均一ではない、請求項1又は2に記載の面光源装置。
  4. 前記第1光反射部材は、当該第1光反射部材の板面内において、前記光源の直上部分から離間するにつれて前記光透過率が大きくなる領域を含む、請求項3に記載の面光源装置。
  5. 前記光進行方向変更部材は拡散粒子を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の面光源装置。
  6. 前記光進行方向変更部材は光進行方向変更面を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の面光源装置。
  7. 前記光進行方向変更面は、前記光進行方向変更部材の板面に対して非平行な方向に延びる部分反射界面を含む、請求項6に記載の面光源装置。
  8. 前記第2光反射部材は、屈折率が互いに異なる部材間の界面を含む、請求項1〜7のいずれかに記載の面光源装置。
  9. 前記第2光反射部材は、光透過性材料と、当該光透過性材料中に配置された光透過性粒子とを有し、
    前記光透過性材料の屈折率と前記光透過性粒子の屈折率とは互いに異なっている、請求項8に記載の面光源装置。
  10. 前記第2光反射部材は、光透過性基材と、当該透過性基材上に設けられた誘電体膜又は金属膜を含む、請求項8に記載の面光源装置。
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