JP2020021431A - 賃貸用店舗構造および店舗管理システム - Google Patents
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Abstract
Description
これに対し、稼働時間を無くすべく多人数で交代制を取る24時間営業の店舗があるが、深夜や早朝、或いは天候等によりお客様が極端に少ない時には赤字になるといった収益上の問題が発生する場合が有り、また昨今では24時間営業に必要な人員を確保することが難しいといった人的問題も発生している。
また賃貸契約される賃借人にとっては、単独が故に契約時に必要となる契約金(初期費用)及び賃料、日々における運営コストの負担が大きいといった問題もあった。
上記賃貸用店舗内を接客場と非接客場とに区分するとともに、区分した接客場と非接客場とに各々使用権を設定し、賃借人がこの接客場と非接客場との少なくとも何れか一方の区分で契約して使用可能とし、
さらに、上記区分した接客場と非接客場とは、それぞれ複数の賃借人に対し、時間、或いは曜日若しくは日数、月数、年数で区切って使用できるようにしたことを特徴する。
また接客場と非接客場とに区分して貸す側の賃貸人にあっては、賃借人各位の初期費用や賃料を従来より安く、若しくは近隣相場よりも安く設定しても、複数の賃借人と契約することで賃料収入の向上を見込める。
また所有者A´については、契約期間の縛りは無いものの営業形態は上述する内容に準じるものであった。
これにより大半の賃貸用店舗Tおよび自己所有店舗T´では、接客場Sと加工場Kを使用していない時間や曜日が発生する無稼働状態が存在することが普通であった。
また賃貸用店舗Tにあっては新装工事時期や改装工事時期も契約期間に含まれることから、全体工事が終了するまで賃借人Aは無稼働で無収入にも関わらず賃料の支払いが生じていた(居抜物件であれば無稼働を大幅に短縮できるがそれでもやはり無稼働状態は生じてしまっていた)。
ところで24時間営業の賃貸用店舗Tおよび自己所有店舗T´であっても、お客様の利用状況によっては営業赤字となる時間帯が発生し収支上の要改善事項であり、また昨今では24時間営業に必要な人員の確保すら困難になるといった問題が発生していた。
先ず賃貸人若しくは所有者A´が賃貸用店舗T(自己所有店舗T´、以下T´)内を、接客のみを行う接客場Sと食品の加工のみを行う非接客場H(以下、加工場K)とに区分するとともに、この区分した接客場Sと加工場Kとにそれぞれ使用権(賃借権)を設定する。
次に、賃貸人にあっては、区分した接客場Sと加工場Kの少なくとも何れか一方を賃借人Aの未使用時(時間、曜日、日数、月数、年数)に限定して第3者に使用させることを当該賃借人Aに承諾させる(賃借人Aとの契約書または覚書等にこの旨を明記する)。
以下に、賃借人A若しくは所有者A´の未使用時に使用される賃借人B、C、Dおよび賃貸用店舗T(T´)について具体的に説明する。
なお、以下の説明で、賃借人Aと所有者A´を統一して説明できる場合には賃借人A(A´)と表記し、また賃貸人と所有者A´を統一して説明できる場合には賃貸人(A´)と表記する。
賃借人Bにあっては、外部(食品工場・他店の飲食店・個人宅)で調理されて完成された加工品、例えば、おにぎり・すし・稲荷すし、弁当・パン・総菜・飲物(スムージー・コーヒー・紅茶)・スイーツ(ケーキ・チョコ・クッキー・アイスクリーム)・季節物(カキ氷・焼き芋、おでん等)・カットフルーツ等をお客様に販売することできる。
賃借人Bの使用については、持帰りに限定すれば埃やゴミが落ちる可能性のある接客場S内若しくは賃貸用店舗T(T´)前だけの清掃だけで良く、テーブルと椅子が有る場合には着席での飲食を可能としても良い。
賃借人Bのメリットは、賃借人Bが業者にあっては、商品のPR、または商品のテスト販売、過剰生産分の販売を行える。
然るに、接客場Sのみの使用される賃借人Bは、賃貸用店舗T(T´)全体を使用する契約するよりも初期費用を大幅に圧縮することができ(店内造作に限っては限りなく費用は零で、賃料や管理費も格安)、また日々の営業に係るコスト面では必要最小時間の営業時間で済むので賃料と人件費とを低く抑えることが可能となる。これにより多店舗展開の垣根が低くなり、かつ撤退時のリスクも最小限に抑えることができる。また過剰生産分については、廃棄ロスを減らすことが可能となる(廃棄に要する費用を削減できる)。
上述した法人に対し賃借人Bが個人の場合には、主婦(主夫)にあっては、空き時間を有効活用して得意料理の販売で現金収入を得ることができる。また雇われの調理人にあっては、空き時間や休日を利用して副収入を得ることができるとともに手掛けた加工品の市場テストも行うことができる。
すなわち、店舗を借りるにあたっての初期費用や賃料等の金銭的問題、若しくは加工や販売に係る体力的問題で、従来では社会の表に出ることもなく埋もれ去っていた個人の力を表に出すといった民間活力の場を提供することに繋がる。
また賃借人A(A´)の客が賃借人Bの営業時に来店することが考えられるので客数を増やすことができるといった効果も見込める。
賃借人Bのデメリットとしては、準備も撤収も容易なので特に無いといえる。
先ず賃借人Aのメリットは、賃借人Bから支払われる初期費用および賃料が新たに発生するので、賃借人Bが支払う初期費用および賃料と同額、又はそれ以下であっても当然に値下げが期待でき、これにより売上の上昇が無くとも収益を向上させることできる。また所有者A´にあっては、賃借人Bの支払う初期費用及び賃料収入が入ることになるので、これにより売上の上昇が無くとも自身の収益を向上させることできる。
上述したように賃借人A(A´)にとっては収益が向上すれば、当然に商品の値下げも可能となり、これにより競合店に対する競争力の向上を図ることができるといった戦略を取ることも可能なる。
また賃借人Bの客が賃借人A(A´)の営業時に来店することが考えられ、来客数を増やすことができるといった効果も見込める。
デメリットとしては、賃貸用店舗T(T´)を賃借人Bとで共同使用するので、契約期間中は賃貸用店舗T(T´)に高額となる設備投資を行う賃借人A(A´)としては、設備の盗難や毀損、さらには営業停止に繋がる衛生上の不都合が生じる懸念が有る。
具体的には、防犯の観点では、賃借人A(A´)と賃借人B、さらには賃借人A(A´)の従業員や賃借人Bの従業員といった不特定多数の関係者が賃貸用店舗Tを使用することになるので、防犯面において不注意や故意に関わらず店舗荒らし等の犯罪が発生した場合の問題解決の煩雑さが増すことになり、また責任の所在も問題となる。
他方、食品衛生面では、賃借人A(A´)は賃貸用店舗T(T´)の加工場K、賃借人Bは自前の別の加工場という双方が物理的に分離されているので相互に関係するような問題は理論的には生じないが、立入りが禁止されている賃借人Bおよびその従業員が加工場Kに立入らないとの確実な保証はなく、この点で加工場Kにおいて人体由来または食材由来の食中毒が発生する懸念を完全に払拭できなかった。
つまり旧来より不動産業界において、賃貸用店舗T全体を専従の賃借人Aに限定し使用させる契約内容、若しくは所有者A´が自己所有店舗T´全て自己使用としていたのは、賃貸用店舗T(T´)を管理する貸手側の手間と諸問題が発生した時の責任が1点、また借手側である賃借人A(A´がリスクを踏まえたうえで納得する)の承諾を得るのも上述した理由から非常に困難であることが2点、すなわち貸手側と借手側のリスクに対する思惑の一致で賃貸用店舗T(T´)を専従で使用すること以外は有り得なかった。
本発明では、上述した防犯面と衛生面とに係る懸念事項を払拭する運営管理システムZを賃貸用店舗Tに導入してこれに対処している(図1参照)。
運営管理システムZは、賃貸用店舗T(T´)の入退店時刻を賃借人Aと賃借人Bとで識別して記録する機能を有する入退室記録装置Xを備えている。
すなわち防犯面を監視する入退室記録装置Xは、賃借人Aと賃借人Bとを識別して入店(装置によっては開錠)と退店(装置によっては施錠)を管理記録する装置であって、賃借人Aと賃借人Bに当該装置Xに対応する専用の識別端末(カード・ICチップ、キー内蔵型、)を交付して識別する検知方式、個人の所有物(携帯電話・カード)で識別する検知方式、指紋又は瞳等の個人の身体的特徴で識別する検知方式が現状は考えられ、また賃貸用店舗Tに設置された端末に賃借人別に付与されたコードを入力して識別する検知方式、若しくは入店と退店を撮影するカメラとこの映像を保存する記録媒体で構成される映像方式等が現状では考えられる。
この入退室記録装置Xにより入退店管理を行うので、内部犯行による不貞の抑止力になることは勿論、不注意による賃借人A又は賃借人Bの責任の所在の明確化、若しくは窃盗犯による犯行であるか否かの判別を行うことが可能となる。
なお、映像方式を採用する場合には、変装で誤魔化すことが懸念されるが、これについては賃借人Aの鍵と賃借人Bの鍵とで交付する鍵を異ならせ、かつそれぞれの鍵穴の位置を離して配置すれば識別することが可能になる。
少なくとも加工場Kでの使用状況を記録する使用記録装置Yとしては、加工場K内を撮影する段落0012で説明した映像方式、または加工場K内への立入りを検知する段落0012で説明した各検知方式が現状は考えられる(検知方式の場合は検知時間と上記入退室記録装置Xの記録を突合せることで立入者を特定できる)。
この使用記録装置Yにより加工場Kでの使用状況の確認を行えるので、賃借人Bによる不貞の抑止力と責任の所在の明確化を図ることができる。
これら物販店としては、酒屋・乾物屋・瀬戸物屋の物販賃貸用店舗、或いはガソリンスタンド等、すなわち接客場Sにおいて食品の販売許可が下りる要件を備えた賃貸用店舗であればよい。
先ずメリットとしては、賃貸人の場合では、賃借人Aの賃料に加えて賃借人Bの賃料が新たに発生するので、この賃借人Bからの賃料を考慮しながら賃借人Aの賃料の下げを行っても賃貸用店舗T全体を専従で使用させていた従来よりも賃料収入の向上を図れる。
次に所有者A´の場合では、賃借人Bの支払う初期費用及び賃料収入が入ることになるので、これにより売上の上昇が無くとも自身の収益を向上させることできる。
ところで、賃貸用店舗Tおいて、賃借人Aと賃借人Bを同時に新規募集する場合には、募集段階で賃借人Aに対する初期費用及び/又は賃料を専従での使用に限定していた従来よりも低く、若しくは近隣相場よりも低く設定することができるので賃借人Aにとっては出店しやすくなり、賃貸人にとっては賃借人Aが従来よりも早く決まる確率が高くなるといった効果が見込める。
なお、賃借人Bの使用について補足すれば、賃借人A(A´)が出勤して仕込み作業のため加工場Kのみを使用している時にも接客場Sを使用することができ、または賃借人Aが募集中で存在しない場合又は賃借人A(A´)が一時的に存在しない(加工場Kの工事中)ときでも賃借人Bが使用することで、従来であれば当該期間中は賃料収入がゼロになるケースを回避することができる。
上述したメリットに対するデメリットについて説明する。
上記運営管理システムZ(入退室記録装置X単独、又は使用記録装置Y)を導入するにあたり導入コストとメンテナンス費用が発生することになる。
しかしながら、この点ついては賃料の増収や空室リスクの低下の効果が遥かに大きいのでデメリットに該当しないレベルである。
なお入退室記録装置Xと使用記録装置Yの双方を設置する場合であっても、双方を映像方式で統一、又は双方を検知方式で統一した場合には、記録媒体の共通化を図ることができるので映像方式と検知方式で異ならせる場合に比較して導入費用とランニングコストの低減を図ることができる。
さらに削減できるケースとしては、入退店状況と加工場Kが同時に見渡せるような店舗構造の場合には、使用記録装置Yのカメラ1台と記録媒体1台で構成して一層の低減も可能である(図3参照)。
ところで、賃貸用店舗T(T´)を新規に作る場合には、予め接客場Hと非接客場Hとの間に人の出入りを物理的に分断する鍵付きの扉を備える仕切壁(ガラスや不燃性の資材)を設けてもよく、この場合には使用記録装置Yを不要としても良い。
賃借人Cにあっては、当該加工場Kにおいて他所で下処理の済んだ各種食材を組合せたり盛付けたりする簡易的な調理が望ましく、つまり食材の保管等のスペースが賃貸用店舗T(T´)内に不要で、かつ準備と撤収に時間を要しないのが望ましい。
具体的には、調理済みの各食材(丼物やカレーは他所で調理された御飯と各種ネタの組合わせるだけで提供でき、種麺の場合には他所で調理された麺・具材に出汁やスープを加えて提供でき、総菜パン・菓子パンの場合には他所で調理されたパンの必要箇所を切開しこの切開部分へ総菜を挟む又はジャム等を塗ることで提供することできる)を合わせて調理することで最終調理をお客様に販売することできる。
最終調理を行うにあたっては、専用の簡易調理台(自前のまな板や調理台に多重に敷いたラップで作業スペースを作成、さらに自前の専用包丁)や温めるのであれば専用の寸胴で対処し、加工場Kに入った際には手袋及びマスクの完全着用を実施することで人由来及び食材由来の食中毒が加工場の衛生面に影響を及ぼすことを極力小さくできる(着帽や作業服で人体の露出を更に減らす配慮が望ましい)。
賃借人Cのメリットは、最終調理して販売することでコンビニ等の出来合いの商品との差別を図ることができ、またお客様の好みに応じたカスタマイズを実施すれば付加価値を付けることができる。これ以外のメリットについては、賃借人Cが業者および個人であっても段落0010で述べたメリットに準じることができる。
上述したメリットに対する賃借人Cのデメリットについて以下に説明する。
賃借人Aと比較すれば準備と撤収に若干の手間が掛かるが、以下に述べる方法で撤収時間の短縮を図るとともに衛生面へも配慮するのが望ましい。
食材の販売及び店内での飲食を可能とした場合に関わらず盛付け容器及び/又は包装材は使い捨てとし、万一容器を使い回しする場合は当該容器を他所で洗浄する。また食材を入れるタッパーや保温・保冷容器の繰返し使用する物については内部を覆う使い捨てビニール等を用いることで当該容器を洗浄する手間を簡略化することできる。
このように賃貸用店舗T(T´)内に設置された洗浄場を使用しないことは衛生面で非常に好ましい。
先ず使用形態について説明する。
上記賃借人Cは、賃借人A(A´)が単独で賃貸用店舗T(T´)又は賃借人Bが単独で賃貸用店舗Tを使用している場合には、賃借人A(A´)又は賃借人Bが使用していない時間又は曜日、或いは日数又は期間(月単位又は年単位)を選択することで、賃借人A(A´)と賃借人Cの2者で賃貸用店舗T(T´)を使用でき、また賃借人Bと賃借人Cの2者で賃貸用店舗Tを使用することができる。
また賃貸用店舗T(T´)を賃借人A(A´)および賃借人Bの2者が使用している場合には、賃借人A(A´)および賃借人Bの使用していない時間又は曜日、日数及び期間(月単位又は年数)を選択することで賃貸用店舗T(T´)を賃借人A(A´)・B・Cの3者で使用することが可能となる。
すなわち賃貸人の場合では、賃貸用店舗Tを賃借人A・B・Cの3者で使用させれば、それぞれ賃借人A・B・C各位の初期費用及び賃料を、賃借人Aと賃借人Bの2者または賃借人Aと賃借人Cの2者、或いは賃借人Bと賃借人Cの2者で使用する場合よりもさらに低減させることができる。これと同様に所有者A´の場合でも、賃借人Bと賃借人Cの2者に使用させる場合には、賃借人B単独の場合よりも初期費用及び賃料を低減させることができる。
ところで、賃借人A(A´)及び/又は賃借人Bの許諾があった場合には、賃借人Cに対して加工場Kの完全なる使用も可能である。
上記賃借人A(A´)の客、賃借人Bの客、賃借人Cの客が、他の賃借人の営業時に来店する切っ掛けにもなるので、各々賃借人A、B、Cの集客増加を見込めるといった効果も見込める。
上記賃借人Dとしては、食品の加工工場として使用されるのを想定している。
加工場Kを使用するにあたっては、段落0017で述べた簡易調理台や包丁、及び手袋の完全着用で衛生面に配慮するとともに、食品自体に有毒な菌を発生しない食材を加工することがさらに望ましい。
賃借人Dのメリットとしては、小ロットの食材を長期間にわたって加工するのであれば、丁度良い広さの加工場Kを格安の初期費用および賃料で使用することができるし、イベント等で短期間だけ食材を増産する必要がある場合でも格安の初期費用と賃料で使用できるので従来では有り得なかったスポット的な使用も十分に可能となる。
賃借人Dのデメリットとしては、段落0017に記載の内容に準じる。
次に上記賃借人Dの使用形態について具体的に説明する。
賃借人Dは、賃借人A(A´)が単独で賃貸用店舗T(T´)を使用、賃借人Bまたは賃借人Cが単独で賃貸用店舗Tを使用している場合には、賃借人A(A´)、賃借人B、賃借人Cが使用していない時間又は曜日、或いは期間(日数、月単位又は年単位)を選択することで賃貸用店舗T(T´)を賃借人A(A´)と賃借人Dの2者で使用でき、また賃貸用店舗Tを賃借人Bと賃借人Dの2者または賃借人Cと賃借人Dの2者で使用することができる。
また賃借人A(A´)と賃借人Bの2者、賃借人A(A´)と賃借人Cの2者で賃貸用店舗T(T´)を使用、又は賃貸用店舗Tを賃借人Bと賃借人Cの2者で使用している場合には、上記各2者が使用していない時間又は曜日、或いは日数又は期間(月単位又は年単位)選択することで賃貸用店舗T(T´)を賃借人A(A´)・B・Dの3者、賃借人A(A´)・C・Dの3者で使用でき、賃貸用店舗Tでは賃借人B・C・Dの3者で使用することができる。
さらに賃借人A(A´)・B・Cの3者で賃貸用店舗T(T´)を使用している場合には、上記3者が使用していない時間又は曜日或いは日数又は期間(月単位又は年単位)を選択することで賃貸用店舗Tを賃借人A(A´)・B・C・Dの4者で使用することができる。
上記賃借人A(A´)・B・C・Dの4者で使用する場合には、それぞれ賃借人各位の初期費用および賃料が3者で使用される時よりもさらに低減されるのは勿論のことである。また賃貸人Zにあっては賃借人Dの賃料が加わるので、賃借人A・B・Cの3者に賃貸している場合よりもさらに多くの賃料収入の向上を図ることができる。
また所有者A´にあっても、賃借人Dの賃料が加わるので、賃借人B・Cの2者に賃貸している場合よりもさらに多くの賃料収入の向上を図ることができる。
ところで、賃借人Dの加工場Kの完全なる使用については、賃借人A(所有者A´)・B・Cの承諾が得られれば可能である。
また各賃借人A、賃借人B、賃借人C、賃借人Dを募集するにあたっては、紹介・賃貸用店舗T・ホームページ・アプリが考えられる。
さらに本実施例では、運営管理システムZとして、入退室記憶装置Xと使用記録装置Yの何れか一方を賃貸用店舗T(T´)に導入しているが、貸手側の賃貸人(A´)と借手側の賃借人A・B・C・Dの双方で合意が有れば、運営管理システムZを導入せずともよい。
この支援システムSSは、お客様Oが保有する端末OT(携帯電話、タブレット、パソコン)からアクセスして賃借人に直接コンタクトせずとも商品を仮発注できるシステムであり、以下に支援内容について具体的に記載する。
本実施例の飲食業に適用するケースについて説明すると、賃貸用店舗T(T´)に賃借人が常駐せず、かつ少量生産で店内に商品のストックスペースを持てない賃借人B、C、Dを主に支援するものである。
このため支援システムSS(コンピュータSC)では、お客様Oが端末OTを使用して支援システムSSにアクセスし、当該支援システムSSに商品・発注数・受取曜日および時間・お客様の個人情報等の予約内容を入力する包括受注方式であり、この受注した情報を支援希望の賃借人A(A´)、B、C、Dに出力する(この出力に関しては、賃借人が自らアクセスして該当する情報を抽出する抽出方式やコンピュータSCが自ら該当する賃借人へ情報を分配する分配方式が考えられる)。
この様に予約状況を知ることで通常製造分に加えて事前に増産体制を取る必要があるか否かの判断を下すことが可能となり、これにより製造能力次第ではあるが売上向上につながる。また各お客様Oの立場から見れば、店舗において大量買いをするお客様が原因となる買い占めの防止に繋がり、お客様各位の満足度の向上を図ることができる。
また賃借人A(A´)、B、C、D各位が本来は非稼働時および非稼働日であっても、持帰り商品に限定するなど他の賃借人A(A´)、B、C、Dの使用や営業の妨害にならず、かつ賃借人自体に余力があるときにはこれを受注することで更なる売上の向上と収益の向上を図ることができる。
すなわち支援システムSSは、コストや人的な面で本来は導入できない受発注業務を小資本の賃借人や個人の賃借人に成り代わって行うものである。
A´ 所有者
B 賃借人
C 賃借人
D 賃借人
H 非接客場
S 接客場
T 賃貸用店舗
T´ 自己所有店舗
X 入退室記録装置
Y 使用記録装置
Z 店舗運営システム
OT お客様の端末
SS 支援システム
Claims (3)
- 賃借人に賃貸される賃貸用店舗の構造であって、
上記賃貸用店舗内を接客場と非接客場とに区分するとともに、区分した接客場と非接客場とに各々使用権を設定し、賃借人がこの接客場と非接客場との少なくとも何れか一方の区分で契約して使用可能とし、
さらに、上記区分した接客場と非接客場とは、それぞれ複数の賃借人に対し、時間、或いは曜日若しくは日数、月数、年数で区切って使用できるようにしたことを特徴する賃貸用店舗。 - 上記請求項1に記載の賃貸用店舗に賃借人が入退店する際に、当該賃借人を識別して記憶する入退室記録装置を備えたことを特徴とする賃貸用店舗管理システム。
- 賃借人を識別し、かつ当該賃借人の賃貸用店舗内での使用状況を記録する使用記録装置を備えていることを特徴する請求項2に記載の賃貸用店舗管理システム。
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