JP2020021106A - カードリーダの調整方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ICチップの外部接続端子に接触するIC接点バネを備えるカードリーダの調整方法において、外部接続端子にIC接点バネを接触させるときの基準位置からのカードの搬送距離を調整する時間を短縮することが可能なカードリーダの調整方法を提供する。【解決手段】この調整方法では、IC接点バネ6が調整用の外部接続端子22aに接触していたことが直前に検知されたときの調整用のカード22の停止位置と、IC接点バネ6が外部接続端子22aから外れたカード22の表面に接触していることが直前に検知されたときのカード22の停止位置との中間位置にカード22が配置されるように、カード22を基準位置から搬送して停止させた後、IC接点バネ6が外部接続端子22aに接触するのか否かを検知する工程を繰り返して、IC接点バネ6と外部接続端子22aの端部とが略同じ位置に配置されるときの基準位置からのカード22の搬送距離を特定する。【選択図】図4

Description

本発明は、接触式のICカードとデータの通信を行うカードリーダの調整方法に関する。
従来、ICチップが内蔵されるとともに一方の面にICチップの外部接続端子が形成される接触式のICカードとデータの通信を行うカードリーダが知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のカードリーダは、カードの搬送機構を有するカード搬送式のカードリーダである。このカードリーダは、たとえば、図1に示すように、カード2の複数の外部接続端子のそれぞれに接触してデータの通信を行うための複数のIC接点バネ6と、複数のIC接点バネ6を保持するIC接点ブロック7と、IC接点バネ6がカード2の外部接続端子に接触可能な接触位置とIC接点バネ6がカード2の外部接続端子に接触しないように退避する退避位置との間でIC接点ブロック7を移動させるブロック移動機構8とを備えている。
特許文献1に記載のカードリーダでは、IC接点ブロック7とブロック移動機構8とがユニット化されており、IC接点ブロック7、ブロック移動機構8およびブロック移動機構8の制御回路基板等によってIC接点ブロックユニット15が構成されている。IC接点ブロックユニット15は、ネジ等によって、カードリーダの本体フレームに固定されている。カードリーダの本体フレームには、カード2が搬送されるカード搬送路4が形成されている。このカードリーダでは、カード搬送路4においてカード2が所定の位置まで搬送されて停止すると、退避位置にあるIC接点ブロック7が接触位置に移動してカード2の外部接続端子とIC接点バネ6とが接触し、カードリーダとカード2との間でデータの通信が行われる。
特開2008−165369号公報
特許文献1に記載のカードリーダでは、IC接点ブロックユニット15がネジ等によってカードリーダの本体フレームに固定されているため、本体フレームに形成されたカード搬送路4に対するIC接点ブロックユニット15の取付誤差が生じやすい。また、IC接点ブロックユニット15ごとに個体差もある。したがって、特許文献1に記載のカードリーダでは、カード搬送路4において所定の位置まで搬送されて停止したカード2の外部接続端子とIC接点バネ6とを適切に接触させることができないといった事態が生じるおそれがある。
そのため、特許文献1に記載のカードリーダでは、カードリーダの組立が完了した後に、カード2の外部接続端子にIC接点バネ6を接触させるときの、所定の基準位置からのカード2の搬送距離をカードリーダごとに調整することが好ましい。所定の基準位置からのカード2の搬送距離をカードリーダごとに調整する方法としては、たとえば、図2に示す調整用カード22を使用した以下の調整方法が考えられる。調整用カード22は、カード2と同形状に形成されている。また、調整用カード22では、カード2の外部接続端子と同じ位置に複数の調整用外部接続端子22aが形成されている。
基準位置からのカード2の搬送距離を調整する際には、たとえば、最初に、カード2の搬送(調整用カード22の搬送方向)において、調整用カード22に所定の検知範囲DR(図6の斜線を施した範囲)を設定する。検知範囲DRには、カード2の搬送方向において調整用外部接続端子22aが含まれている。また、カード2の搬送方向における検知範囲DRの幅は、カード2の搬送方向における調整用外部接続端子22aの幅よりも広くなっている。
また、基準位置からのカード2の搬送距離の調整するときには、たとえば、まず、カード2の搬送方向における検知範囲DRの一端DR11と、IC接点バネ6の、調整用カード22に接触する接触点とがカード2の搬送方向において設計上一致する位置まで基準位置から調整用カード22を搬送して停止させた後、退避位置にあるIC接点ブロック7を接触位置に移動させて、IC接点バネ6が、調整用外部接続端子22aに接触せずに調整用外部接続端子22aから外れた調整用カード22の表面に接触していることを確認する(図6(B)参照)。
その後、基準位置からの調整用カード22の搬送距離を所定の微小距離Δdずつ増やしながら、繰り返し、基準位置から調整用カード22を搬送して停止させる。また、調整用カード22を搬送して停止させるたびに、退避位置にあるIC接点ブロック7を接触位置に移動させて、IC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触するのか否かを検知する(図6(B)〜図6(F)参照)。
こうすることで、IC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触することが検知され始めたとき(図6(C)参照)の基準位置からの調整用カード22の搬送距離と、IC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触せずに調整用外部接続端子22aから外れた調整用カード22の表面に接触していることが検知された始めたとき(図6(F)参照)の基準位置からの調整用カード22の搬送距離とを特定する。
すなわち、IC接点バネ6の、調整用カード22に接触する接触点と、カード2の搬送方向における調整用外部接続端子22aの一端とがカード2の搬送方向において略同じ位置に配置されるときの基準位置からの調整用カード22の搬送距離と、IC接点バネ6の、調整用カード22に接触する接触点と、カード2の搬送方向における調整用外部接続端子22aの他端とがカード2の搬送方向において略同じ位置に配置されるときの基準位置からの調整用カード22の搬送距離とを特定する。
また、特定された2つの搬送距離に基づいて、カード2の外部接続端子にIC接点バネ6を接触させるときの、所定の基準位置からのカード2の搬送距離を算出して記憶する。このような調整が終わった後に出荷されて、たとえば、ATM(Automated Teller Machine)等の上位装置に取り付けられたカードリーダでは、カード2の外部接続端子にIC接点バネ6を接触させるときに、調整時に記憶された搬送距離に基づいてカード2を搬送して停止させる。
しかしながら、上述の方法によって、所定の基準位置からのカード2の搬送距離を調整する場合には、基準位置からの調整用カード22の搬送距離を微小距離Δdずつ増やしながら、繰り返し、基準位置から調整用カード22を搬送して停止させる必要があるため、基準位置からのカード2の搬送距離の調整に時間がかかる。
そこで、本発明の課題は、カードに形成されるICチップの外部接続端子に接触してデータの通信を行うためのIC接点バネを備えるカードリーダの調整方法において、カードの外部接続端子にIC接点バネを接触させるときの、所定の基準位置からのカードの搬送距離を調整する調整時間を短縮することが可能となるカードリーダの調整方法を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のカードリーダの調整方法は、一方の面にICチップの外部接続端子が複数形成されたカードが搬送されるカード搬送路と、カード搬送路でカードを搬送するカード搬送機構と、外部接続端子に接触してデータの通信を行うための複数のIC接点バネと、複数のIC接点バネを保持するIC接点ブロックと、IC接点バネが外部接続端子に接触可能な接触位置とIC接点バネが外部接続端子に接触しないように退避する退避位置との間でIC接点ブロックを移動させるブロック移動機構とを備え、IC接点ブロックとブロック移動機構とがユニット化されているカードリーダの調整方法であって、カードと同形状に形成されるとともに外部接続端子と同じ位置に調整用外部接続端子が形成される調整用カードに、調整用外部接続端子が含まれるとともにカードの搬送方向における調整用外部接続端子の幅よりもカードの搬送方向における幅が広い検知範囲を設定する検知範囲設定工程と、退避位置にIC接点ブロックを配置した状態で、設計上、IC接点バネが調整用外部接続端子に接触可能な所定の位置まで、カード搬送路の所定の基準位置から調整用カードを搬送して停止させた後、IC接点ブロックを接触位置に移動させて、IC接点バネが調整用外部接続端子に接触するのか否かを検知する第1検知工程と、第1検知工程でIC接点バネが調整用外部接続端子に接触していることが検知されると、退避位置にIC接点ブロックを配置した状態で、設計上、カードの搬送方向における検知範囲の一端にIC接点バネが接触可能な位置まで、調整用カードを基準位置から搬送して停止させた後、IC接点ブロックを接触位置に移動させて、IC接点バネが調整用外部接続端子に接触するのか否かを検知する第2検知工程と、第2検知工程でIC接点バネが調整用外部接続端子に接触せずに調整用外部接続端子から外れた調整用カードの表面に接触していることが検知されると、第1検知工程で調整用カードが停止した位置と第2検知工程で調整用カードが停止した位置とのカードの搬送方向における中間位置に調整用カードが配置されるように、退避位置にIC接点ブロックを配置した状態で、調整用カードを基準位置から搬送して停止させた後、IC接点ブロックを接触位置に移動させて、IC接点バネが調整用外部接続端子に接触するのか否かを検知する第3検知工程と、第3検知工程後、IC接点バネが調整用外部接続端子に接触していることが直前に検知されたときに調整用カードが停止していた位置と、IC接点バネが調整用外部接続端子に接触せずに調整用外部接続端子から外れた調整用カードの表面に接触していることが直前に検知されたときに調整用カードが停止していた位置とのカードの搬送方向における中間位置に調整用カードが配置されるように、退避位置にIC接点ブロックを配置した状態で、調整用カードを基準位置から搬送して停止させた後、IC接点ブロックを接触位置に移動させて、IC接点バネが調整用外部接続端子に接触するのか否かを検知する工程を繰り返して、IC接点バネの、調整用カードに接触する接触点と、カードの搬送方向における調整用外部接続端子の一端とがカードの搬送方向において略同じ位置に配置されるときの基準位置からの調整用カードの搬送距離を特定する第1搬送距離特定工程と、第1検知工程でIC接点バネが調整用外部接続端子に接触していることが検知されると、退避位置にIC接点ブロックを配置した状態で、設計上、カードの搬送方向における検知範囲の他端にIC接点バネが接触可能な位置まで、調整用カードを基準位置から搬送して停止させた後、IC接点ブロックを接触位置に移動させて、IC接点バネが調整用外部接続端子に接触するのか否かを検知する第4検知工程と、第4検知工程でIC接点バネが調整用外部接続端子に接触せずに調整用外部接続端子から外れた調整用カードの表面に接触していることが検知されると、第1検知工程で調整用カードが停止した位置と第4検知工程で調整用カードが停止した位置とのカードの搬送方向における中間位置に調整用カードが配置されるように、退避位置にIC接点ブロックを配置した状態で、調整用カードを基準位置から搬送して停止させた後、IC接点ブロックを接触位置に移動させて、IC接点バネが調整用外部接続端子に接触するのか否かを検知する第5検知工程と、第5検知工程後、IC接点バネが調整用外部接続端子に接触していることが直前に検知されたときに調整用カードが停止していた位置と、IC接点バネが調整用外部接続端子に接触せずに調整用外部接続端子から外れた調整用カードの表面に接触していることが直前に検知されたときに調整用カードが停止していた位置とのカードの搬送方向における中間位置に調整用カードが配置されるように、退避位置にIC接点ブロックを配置した状態で、調整用カードを基準位置から搬送して停止させた後、IC接点ブロックを接触位置に移動させて、IC接点バネが調整用外部接続端子に接触するのか否かを検知する工程を繰り返して、IC接点バネの、調整用カードに接触する接触点と、カードの搬送方向における調整用外部接続端子の他端とがカードの搬送方向において略同じ位置に配置されるときの基準位置からの調整用カードの搬送距離を特定する第2搬送距離特定工程と、第1搬送距離特定工程で特定された調整用カードの搬送距離である第1搬送距離と、第2搬送距離特定工程で特定された調整用カードの搬送距離である第2搬送距離とに基づいて、外部接続端子にIC接点バネを接触させるときの、基準位置からのカードの搬送距離であるカード搬送距離を算出して記憶する搬送距離記憶工程とを備えることを特徴とする。
本発明のカードリーダの調整方法では、第1検知工程、第2検知工程、第3検知工程および第1搬送距離特定工程によって、上述のように、IC接点バネの、調整用カードに接触する接触点と、カードの搬送方向における調整用外部接続端子の一端とがカードの搬送方向において略同じ位置に配置されるときの基準位置からの調整用カードの搬送距離(第1搬送距離)を特定し、第1検知工程、第4検知工程、第5検知工程および第2搬送距離特定工程によって、上述のように、IC接点バネの、調整用カードに接触する接触点と、カードの搬送方向における調整用外部接続端子の他端とがカードの搬送方向において略同じ位置に配置されるときの基準位置からの調整用カードの搬送距離(第2搬送距離)を特定している。
そのため、本発明では、図6に示す方法によって第1搬送距離および第2搬送距離を特定する場合と比較して、第1搬送距離および第2搬送距離を特定するときの調整用カードの、基準位置からの搬送回数を低減することが可能になる。したがって、本発明のカードリーダの調整方法によってカードリーダを調整すれば、カードの外部接続端子にIC接点バネを接触させるときの、所定の基準位置からのカードの搬送距離を調整する調整時間を短縮することが可能になる。
本発明において、カード搬送距離は、第1搬送距離と第2搬送距離との平均値であることが好ましい。このように構成すると、調整後のカードリーダにおいて、所定の位置まで搬送されて停止したカードの外部接続端子とIC接点バネとを確実に接触させることが可能になる。
本発明において、第1検知工程では、設計上、カードの搬送方向における調整用外部接続端子の中心位置にIC接点バネが接触可能な位置まで基準位置から調整用カードを搬送して停止させることが好ましい。このように構成すると、第1搬送距離特定工程において第1搬送距離を特定するのに必要な調整用カードの基準位置からの搬送回数と、第2搬送距離特定工程において第2搬送距離を特定するのに必要な調整用カードの基準位置からの搬送回数との合計搬送回数をより低減することが可能になる。したがって、カードの外部接続端子にIC接点バネを接触させるときの、所定の基準位置からのカードの搬送距離を調整する調整時間をより短縮することが可能になる。
本発明において、たとえば、第1搬送距離特定工程および第2搬送距離特定工程では、接触位置にIC接点ブロックが移動してIC接点バネが調整用外部接続端子に接触していることが検知されたときの調整用カードの停止位置と、IC接点バネが調整用外部接続端子に接触せずに調整用外部接続端子から外れた調整用カードの表面に接触していることが直前に検知されたときの調整用カードの停止位置とのカードの搬送方向における距離が所定の第1距離未満になるまで、あるいは、接触位置にIC接点ブロックが移動してIC接点バネが調整用外部接続端子に接触せずに調整用外部接続端子から外れた調整用カードの表面に接触していることが検知されたときの調整用カードの停止位置と、IC接点バネが調整用外部接続端子に接触していることが直前に検知されたときの調整用カードの停止位置とのカードの搬送方向における距離が第1距離未満になるまで、調整用カードを基準位置から搬送して停止させた後、IC接点ブロックを接触位置に移動させて、IC接点バネが調整用外部接続端子に接触するのか否かを検知する工程を繰り返す。
本発明において、たとえば、第1検知工程でIC接点バネが調整用外部接続端子に接触せずに調整用外部接続端子から外れた調整用カードの表面に接触していることが検知されると、カードリーダの調整を中止する。第1検知工程でIC接点バネが調整用外部接続端子に接触せずに調整用外部接続端子から外れた調整用カードの表面に接触していることが検知される場合には、カードリーダまたは調整用カードに何らかの問題があって、カードリーダの調整を完了させることはできないと推定されるため、カードリーダの調整を中止することで、無駄な工程が実行されるのを防止することが可能になる。
本発明において、たとえば、第2検知工程でIC接点バネが調整用外部接続端子に接触していることが検知されると、カードリーダの調整を中止する。また、本発明において、たとえば、第4検知工程でIC接点バネが調整用外部接続端子に接触していることが検知されると、カードリーダの調整を中止する。第2検知工程や第4検知工程でIC接点バネが調整用外部接続端子に接触していることが検知される場合には、カードリーダまたは調整用カードに何らかの問題があって、カードリーダの調整を完了させることはできないと推定されるため、カードリーダの調整を中止することで、無駄な工程が実行されるのを防止することが可能になる。
本発明において、たとえば、第1検知工程後、第2検知工程および第4検知工程を行ってから、第3検知工程および第5検知工程を行う。たとえば、第4検知工程でIC接点バネが調整用外部接続端子に接触していることが検知されたときにカードリーダの調整を中止するようになっている場合には、このように構成すると、第4検知工程でIC接点バネが調整用外部接続端子に接触していることが検知されたときに、第3検知工程および第1搬送距離特定工程が実行される前にカードリーダの調整を中止することが可能になる。したがって、無駄な工程が実行されるのを防止することが可能になる。
以上のように、本発明のカードリーダの調整方法でカードリーダを調整すれば、カードの外部接続端子にIC接点バネを接触させるときの、所定の基準位置からのカードの搬送距離を調整する調整時間を短縮することが可能になる。
本発明の実施の形態にかかるカードリーダの調整方法で調整されるカードリーダの概略構成を説明するための側面図である。 図1に示すカードリーダの調整時に使用される調整用カードの平面図である。 図1に示すカードリーダの調整方法を説明するための図である。 図3(B)のG部の状態を説明するための拡大図である。 図3(B)のG部の状態を説明するための拡大図である。 従来技術の問題点を説明するための図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(カードリーダの構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるカードリーダの調整方法で調整されるカードリーダ1の概略構成を説明するための側面図である。
本形態のカードリーダの調整方法で調整されるカードリーダ1は、接触式のICカードであるカード2とデータの通信を行うための装置であり、たとえば、ATM等の上位装置に搭載されて使用される。カード2は、厚さが0.7〜0.8mm程度の長方形状の塩化ビニール製のカードである。カード2は、国際規格およびJIS規格に準拠するカードである。カード2には、ICチップが内蔵されており、カード2の一方の面(具体的には、カード2のおもて面)には、ICチップの外部接続端子が複数形成されている。なお、カード2に、磁気データが記録される磁気ストライプ等が形成されていても良い。
カードリーダ1の内部には、カード挿入口から挿入されたカード2が搬送されるカード搬送路4が形成されている。カードリーダ1は、カード搬送路4でカード2を搬送するカード搬送機構5と、カード2の外部接続端子に接触してデータの通信を行うための複数のIC接点バネ6と、複数のIC接点バネ6を保持するIC接点ブロック7と、IC接点ブロック7を移動させるブロック移動機構8とを備えている。
カード搬送機構5は、複数の駆動ローラ10と、駆動ローラ10に対向配置される複数のパッドローラ11とを備えている。駆動ローラ10は、所定の動力伝達機構を介してモータ12に連結されている。モータ12は、モータ12の回転量を検知するためのエンコーダ13を備えている。パッドローラ11は、駆動ローラ10に向かって付勢されている。カード2は、駆動ローラ10とパッドローラ11との間に挟まれた状態で搬送される。
本形態では、図1に示すX方向でカード2が搬送される。すなわち、X方向は、カード2の搬送方向である。また、本形態では、X1方向にカード2が挿入され、X2方向にカード2が排出される。以下の説明では、X方向を前後方向とする。また、前後方向のうちのX1方向側を「後ろ」側とし、その反対側であるX2方向側を「前」側とする。本形態では、長方形状に形成されるカード2の長手方向と前後方向とが一致するように、カード搬送路4でカード2が搬送される。
ブロック移動機構8は、たとえば、ソレノイドと、ソレノイドの動力をIC接点ブロック7に伝達する動力伝達機構とから構成されている。ブロック移動機構8は、IC接点バネ6がカード2の外部接続端子に接触可能な接触位置7A(図3(B)参照)と、IC接点バネ6がカード2の外部接続端子に接触しないように退避する(具体的には、カード搬送路4から退避する)退避位置7B(図1、図3(A)参照)との間でIC接点ブロック7を移動させる。
本形態では、IC接点ブロック7とブロック移動機構8とは、ユニット化されており、IC接点ブロック7、ブロック移動機構8およびブロック移動機構8の制御回路基板(図示省略)等によって、IC接点ブロックユニット15が構成されている。IC接点ブロックユニット15は、カードリーダ1の本体フレームにネジ等によって着脱可能に固定されている。
(カードリーダの調整方法)
図2は、図1に示すカードリーダ1の調整時に使用される調整用カード22の平面図である。図3は、図1に示すカードリーダ1の調整方法を説明するための図である。図4、図5は、図3(B)のG部の状態を説明するための拡大図である。
本形態では、カード2の外部接続端子にIC接点バネ6を確実に接触させるために、カードリーダ1の組立が完了すると、カード2の外部接続端子にIC接点バネ6を接触させるときの、所定の基準位置からのカード2の搬送距離をカードリーダ1ごとに調整する。この調整には、調整用カード22が使用される。調整用カード22は、カード2と同形状に形成されている。調整用カード22は、調整用カード22の長手方向と前後方向とが一致するように、カード搬送路4で搬送される。
また、調整用カード22では、カード2の外部接続端子と同じ位置に複数の調整用外部接続端子22aが形成されている。調整用カード22には、たとえば、8個の調整用外部接続端子22aが形成されている。具体的には、調整用カード22には、調整用カード22の長手方向(前後方向)において同じ位置に配置される4個の調整用外部接続端子22aと、調整用カード22の長手方向において同じ位置に配置される残りの4個の調整用外部接続端子22aとが、前後方向に間隔をあけた状態で形成されている。なお、本形態では、調整用外部接続端子22aの大きさは、国際規格で規定されているカード2の外部接続端子の大きさよりも小さくなっているが、調整用外部接続端子22aの大きさは、国際規格で規定されている外部接続端子の大きさと同じであっても良い。
また、この調整を行う際には、カード2の搬送方向(前後方向)において、調整用カード22に所定の検知範囲DR(図4、図5の斜線を施した範囲)を設定する(検知範囲設定工程)。検知範囲DRには、調整用外部接続端子22aが含まれている。具体的には、検知範囲DRには、前後方向において同じ位置に配置される4個の調整用外部接続端子22aが含まれている。
前後方向における検知範囲DRの幅は、前後方向における調整用外部接続端子22aの幅よりも広くなっている。検知範囲DRの一端である検知範囲DRの前端DR1は、検知範囲DRに含まれる調整用外部接続端子22aの前端よりも前側に配置され、検知範囲DRの他端である検知範囲DRの後端DR2は、検知範囲DRに含まれる調整用外部接続端子22aの後端よりも後ろ側に配置されている。
カードリーダ1の調整では、まず、退避位置7BにIC接点ブロック7を配置した状態で、設計上、IC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触可能な所定の位置まで、カード搬送路4の所定の基準位置4A(図3(A)参照)に配置される調整用カード22を搬送して停止させた後(すなわち、カード搬送路4の所定の基準位置4Aから調整用カード22を搬送して停止させた後)、IC接点ブロック7を接触位置7Aに移動させて、IC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触するのか否かを検知する(検知工程S1(第1検知工程)、図3、図4(A)参照)。
本形態では、検知工程S1において、設計上、前後方向(カード2の搬送方向)における調整用外部接続端子22aの中心位置にIC接点バネ6が接触可能な位置まで基準位置4Aから調整用カード22を搬送して停止させる。また、IC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触するのか否かは、IC接点ブロック7を接触位置7Aに移動させてからIC接点バネ6に電流を流したときのIC接点バネ6の導通状態に基づいて検知される。
なお、1個のIC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触するときには、残りの全てのIC接点バネ6も調整用外部接続端子22aに接触する。また、基準位置4Aからの調整用カード22の搬送距離は、エンコーダ13の検知結果に基づいて制御される。また、カード搬送機構5によって搬送される調整用カード22は、光学式のセンサ(図示省略)等のカード検知機構の検知結果に基づいて停止して基準位置4Aに配置される。また、本形態の基準位置4Aは、IC接点ブロック7よりも後ろ側にあるが、基準位置4Aは、IC接点ブロック7より前側にあっても良い。
検知工程S1でIC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触していることが検知されると、退避位置7BにIC接点ブロック7を戻すとともに基準位置4Aまで調整用カード22を戻した後、退避位置7BにIC接点ブロック7を配置した状態で、設計上、検知範囲DRの前端DR1にIC接点バネ6が接触可能な位置まで、調整用カード22を基準位置4Aから搬送して停止させた後、IC接点ブロック7を接触位置7Aに移動させて、IC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触するのか否かを検知する(検知工程S2(第2検知工程)、図4(B)参照)。
検知工程S2でIC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触せずに調整用外部接続端子22aから外れた調整用カード22の表面に接触していることが検知されると、退避位置7BにIC接点ブロック7を戻すとともに基準位置4Aまで調整用カード22を戻した後、検知工程S1で調整用カード22が停止した位置(図4(A)参照)と検知工程S2で調整用カード22が停止した位置(図4(B)参照)との前後方向における中間位置(中心位置)に調整用カード22が配置されるように、退避位置7BにIC接点ブロック7を配置した状態で、調整用カード22を基準位置4Aから搬送して停止させた後、IC接点ブロック7を接触位置7Aに移動させて、IC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触するのか否かを検知する(検知工程S3(第3検知工程)、図4(C)参照)。
本形態では、たとえば、検知工程S3でIC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触していることが検知される。検知工程S3でIC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触していることが検知されると、検知工程S2で調整用カード22が停止した位置と、検知工程S3で調整用カード22が停止した位置との前後方向の距離d1(図4(C)参照)が所定の微小距離Δd未満であるのか否かを判断する。本形態の微小距離Δdは、第1距離である。この微小距離Δdは、図6に示す微小距離Δdと等しくなっている。
本形態では、たとえば、距離d1は、微小距離Δd以上となっている。距離d1が微小距離Δd以上になっていると判断されると、退避位置7BにIC接点ブロック7を戻すとともに基準位置4Aまで調整用カード22を戻した後、検知工程S2で調整用カード22が停止した位置(図4(B)参照)と検知工程S3で調整用カード22が停止した位置(図4(C)参照)との前後方向における中間位置に調整用カード22が配置されるように、退避位置7BにIC接点ブロック7を配置した状態で、調整用カード22を基準位置4Aから搬送して停止させた後、IC接点ブロック7を接触位置7Aに移動させて、IC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触するのか否かを検知する(検知工程S4、図4(D)参照)。
本形態では、たとえば、検知工程S4でIC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触せずに調整用外部接続端子22aから外れた調整用カード22の表面に接触していることが検知される。検知工程S4でIC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触していないことが検知されると、検知工程S3で調整用カード22が停止した位置と、検知工程S4で調整用カード22が停止した位置との前後方向の距離d2(図4(D)参照)が微小距離Δd未満であるのか否かを判断する。
本形態では、たとえば、距離d2は、微小距離Δd以上となっている。距離d2が微小距離Δd以上になっていると判断されると、退避位置7BにIC接点ブロック7を戻すとともに基準位置4Aまで調整用カード22を戻した後、検知工程S3で調整用カード22が停止した位置(図4(C)参照)と検知工程S4で調整用カード22が停止した位置(図4(D)参照)との前後方向における中間位置に調整用カード22が配置されるように、退避位置7BにIC接点ブロック7を配置した状態で、調整用カード22を基準位置4Aから搬送して停止させた後、IC接点ブロック7を接触位置7Aに移動させて、IC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触するのか否かを検知する(検知工程S5、図4(E)参照)。
本形態では、たとえば、検知工程S5でIC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触していることが検知される。検知工程S5でIC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触していることが検知されると、検知工程S4で調整用カード22が停止した位置と、検知工程S5で調整用カード22が停止した位置との前後方向の距離d3(図4(E)参照)が微小距離Δd未満であるのか否かを判断する。
本形態では、たとえば、距離d3は、微小距離Δd以上となっている。距離d3が微小距離Δd以上になっていると判断されると、退避位置7BにIC接点ブロック7を戻すとともに基準位置4Aまで調整用カード22を戻した後、検知工程S4で調整用カード22が停止した位置(図4(D)参照)と検知工程S5で調整用カード22が停止した位置(図4(E)参照)との前後方向における中間位置に調整用カード22が配置されるように、退避位置7BにIC接点ブロック7を配置した状態で、調整用カード22を基準位置4Aから搬送して停止させた後、IC接点ブロック7を接触位置7Aに移動させて、IC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触するのか否かを検知する(検知工程S6、図4(F)参照)。
本形態では、たとえば、検知工程S6でIC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触していないことが検知される。検知工程S6でIC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触していないことが検知されると、検知工程S5で調整用カード22が停止した位置と、検知工程S6で調整用カード22が停止した位置との前後方向の距離d4(図4(F)参照)が微小距離Δd未満であるのか否かを判断する。
本形態では、たとえば、距離d4は、微小距離Δd未満となっている。距離d4が微小距離Δd未満になっていると判断されると、検知工程S5における調整用カード22の基準位置4Aからの搬送距離と検知工程S6における調整用カード22の基準位置4Aからの搬送距離との平均値が、IC接点バネ6の、調整用カード22に接触する接触点と、調整用外部接続端子22aの前端とが前後方向において略同じ位置に配置されるときの基準位置4Aからの調整用カード22の搬送距離として特定される。この搬送距離は、エンコーダ13の検知結果に基づいて特定される。
なお、検知工程S3でIC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触していないことが検知された場合には、その後、退避位置7BにIC接点ブロック7を戻すとともに基準位置4Aまで調整用カード22を戻した後、検知工程S1で調整用カード22が停止した位置と検知工程S3で調整用カード22が停止した位置との前後方向における中間位置に調整用カード22が配置されるように、退避位置7BにIC接点ブロック7を配置した状態で、調整用カード22を基準位置4Aから搬送して停止させた後、IC接点ブロック7を接触位置7Aに移動させて、IC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触するのか否かを検知する。
このように、本形態では、検知工程S3の後、IC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触していることが直前に検知されたときに調整用カード22が停止していた位置と、IC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触せずに調整用外部接続端子22aから外れた調整用カード22の表面に接触していることが直前に検知されたときに調整用カード22が停止していた位置との前後方向における中間位置に調整用カード22が配置されるように、退避位置7BにIC接点ブロック7を配置した状態で、調整用カード22を基準位置4Aから搬送して停止させた後、IC接点ブロック7を接触位置7Aに移動させて、IC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触するのか否かを検知する工程を繰り返して、IC接点バネ6の、調整用カード22に接触する接触点と、調整用外部接続端子22aの前端とが前後方向において略同じ位置に配置されるときの基準位置4Aからの調整用カード22の搬送距離をエンコーダ13の検知結果に基づいて特定する(第1搬送距離特定工程)。
また、第1搬送距離特定工程では、接触位置7AにIC接点ブロック7が移動してIC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触していることが検知されたときの調整用カード22の停止位置と、IC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触せずに調整用外部接続端子22aから外れた調整用カード22の表面に接触していることが直前に検知されたときの調整用カード22の停止位置との前後方向の距離が微小距離Δd未満になるまで、あるいは、接触位置7AにIC接点ブロック7が移動してIC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触せずに調整用外部接続端子22aから外れた調整用カード22の表面に接触していることが検知されたときの調整用カード22の停止位置と、IC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触していることが直前に検知されたときの調整用カード22の停止位置との前後方向の距離が微小距離Δd未満になるまで、調整用カード22を基準位置4Aから搬送して停止させた後、IC接点ブロック7を接触位置7Aに移動させて、IC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触するのか否かを検知する工程を繰り返す。
その後、退避位置7BにIC接点ブロック7を戻すとともに基準位置4Aまで調整用カード22を戻した後、退避位置7BにIC接点ブロック7を配置した状態で、設計上、検知範囲DRの後端DR2にIC接点バネ6が接触可能な位置まで、調整用カード22を基準位置4Aから搬送して停止させた後、IC接点ブロック7を接触位置7Aに移動させて、IC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触するのか否かを検知する(検知工程S12(第4検知工程)、図5(A)参照)。
検知工程S12でIC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触せずに調整用外部接続端子22aから外れた調整用カード22の表面に接触していることが検知されると、退避位置7BにIC接点ブロック7を戻すとともに基準位置4Aまで調整用カード22を戻した後、検知工程S1で調整用カード22が停止した位置(図4(A)参照)と検知工程S12で調整用カード22が停止した位置(図5(A)参照)との前後方向における中間位置に調整用カード22が配置されるように、退避位置7BにIC接点ブロック7を配置した状態で、調整用カード22を基準位置4Aから搬送して停止させた後、IC接点ブロック7を接触位置7Aに移動させて、IC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触するのか否かを検知する(検知工程S13(第5検知工程)、図5(B)参照)。
本形態では、たとえば、検知工程S13でIC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触していることが検知される。検知工程S13でIC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触していることが検知されると、検知工程S12で調整用カード22が停止した位置と、検知工程S13で調整用カード22が停止した位置との前後方向の距離d11(図5(B)参照)が微小距離Δd未満であるのか否かを判断する。
本形態では、たとえば、距離d11は、微小距離Δd以上となっている。距離d11が微小距離Δd以上になっていると判断されると、退避位置7BにIC接点ブロック7を戻すとともに基準位置4Aまで調整用カード22を戻した後、検知工程S12で調整用カード22が停止した位置(図5(A)参照)と検知工程S13で調整用カード22が停止した位置(図5(B)参照)との前後方向における中間位置に調整用カード22が配置されるように、退避位置7BにIC接点ブロック7を配置した状態で、調整用カード22を基準位置4Aから搬送して停止させた後、IC接点ブロック7を接触位置7Aに移動させて、IC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触するのか否かを検知する(検知工程S14、図4(D)参照)。
本形態では、たとえば、検知工程S14でIC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触せずに調整用外部接続端子22aから外れた調整用カード22の表面に接触していることが検知される。検知工程S14でIC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触していないことが検知されると、検知工程S13で調整用カード22が停止した位置と、検知工程S14で調整用カード22が停止した位置との前後方向の距離d12(図5(C)参照)が微小距離Δd未満であるのか否かを判断する。
本形態では、たとえば、距離d12は、微小距離Δd以上となっている。距離d12が微小距離Δd以上になっていると判断されると、退避位置7BにIC接点ブロック7を戻すとともに基準位置4Aまで調整用カード22を戻した後、検知工程S13で調整用カード22が停止した位置(図5(B)参照)と検知工程S14で調整用カード22が停止した位置(図5(C)参照)との前後方向における中間位置に調整用カード22が配置されるように、退避位置7BにIC接点ブロック7を配置した状態で、調整用カード22を基準位置4Aから搬送して停止させた後、IC接点ブロック7を接触位置7Aに移動させて、IC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触するのか否かを検知する(検知工程S15、図5(D)参照)。
本形態では、たとえば、検知工程S15でIC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触していることが検知される。検知工程S15でIC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触していることが検知されると、検知工程S14で調整用カード22が停止した位置と、検知工程S15で調整用カード22が停止した位置との前後方向の距離d13(図5(D)参照)が微小距離Δd未満であるのか否かを判断する。
本形態では、たとえば、距離d13は、微小距離Δd以上となっている。距離d13が微小距離Δd以上になっていると判断されると、退避位置7BにIC接点ブロック7を戻すとともに基準位置4Aまで調整用カード22を戻した後、検知工程S14で調整用カード22が停止した位置(図5(C)参照)と検知工程S15で調整用カード22が停止した位置(図5(D)参照)との前後方向における中間位置に調整用カード22が配置されるように、退避位置7BにIC接点ブロック7を配置した状態で、調整用カード22を基準位置4Aから搬送して停止させた後、IC接点ブロック7を接触位置7Aに移動させて、IC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触するのか否かを検知する(検知工程S16、図5(E)参照)。
本形態では、たとえば、検知工程S16でIC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触していないことが検知される。検知工程S16でIC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触していないことが検知されると、検知工程S15で調整用カード22が停止した位置と、検知工程S16で調整用カード22が停止した位置との前後方向の距離d14(図5(E)参照)が微小距離Δd未満であるのか否かを判断する。
本形態では、たとえば、距離d14は、微小距離Δd未満となっている。距離d14が微小距離Δd未満になっていると判断されると、検知工程S15における調整用カード22の基準位置4Aからの搬送距離と検知工程S16における調整用カード22の基準位置4Aからの搬送距離との平均値が、IC接点バネ6の、調整用カード22に接触する接触点と、調整用外部接続端子22aの後端とが前後方向において略同じ位置に配置されるときの基準位置4Aからの調整用カード22の搬送距離として特定される。この搬送距離は、エンコーダ13の検知結果に基づいて特定される。
なお、検知工程S13でIC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触していないことが検知された場合には、その後、退避位置7BにIC接点ブロック7を戻すとともに基準位置4Aまで調整用カード22を戻した後、検知工程S1で調整用カード22が停止した位置と検知工程S13で調整用カード22が停止した位置との前後方向における中間位置に調整用カード22が配置されるように、退避位置7BにIC接点ブロック7を配置した状態で、調整用カード22を基準位置4Aから搬送して停止させた後、IC接点ブロック7を接触位置7Aに移動させて、IC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触するのか否かを検知する。
このように、本形態では、検知工程S13の後、IC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触していることが直前に検知されたときに調整用カード22が停止していた位置と、IC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触せずに調整用外部接続端子22aから外れた調整用カード22の表面に接触していることが直前に検知されたときに調整用カード22が停止していた位置との前後方向における中間位置に調整用カード22が配置されるように、退避位置7BにIC接点ブロック7を配置した状態で、調整用カード22を基準位置4Aから搬送して停止させた後、IC接点ブロック7を接触位置7Aに移動させて、IC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触するのか否かを検知する工程を繰り返して、IC接点バネ6の、調整用カード22に接触する接触点と、調整用外部接続端子22aの後端とが前後方向において略同じ位置に配置されるときの基準位置4Aからの調整用カード22の搬送距離をエンコーダ13の検知結果に基づいて特定する(第2搬送距離特定工程)。
また、第2搬送距離特定工程では、接触位置7AにIC接点ブロック7が移動してIC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触していることが検知されたときの調整用カード22の停止位置と、IC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触せずに調整用外部接続端子22aから外れた調整用カード22の表面に接触していることが直前に検知されたときの調整用カード22の停止位置との前後方向の距離が微小距離Δd未満になるまで、あるいは、接触位置7AにIC接点ブロック7が移動してIC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触せずに調整用外部接続端子22aから外れた調整用カード22の表面に接触していることが検知されたときの調整用カード22の停止位置と、IC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触していることが直前に検知されたときの調整用カード22の停止位置との前後方向の距離が微小距離Δd未満になるまで、調整用カード22を基準位置4Aから搬送して停止させた後、IC接点ブロック7を接触位置7Aに移動させて、IC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触するのか否かを検知する工程を繰り返す。
その後、第1搬送距離特定工程で特定された調整用カード22の搬送距離である第1搬送距離と、第2搬送距離特定工程で特定された調整用カード22の搬送距離である第2搬送距離とに基づいて、カード2の外部接続端子にIC接点バネ6を接触させるときの、基準位置4aからのカード2の搬送距離であるカード搬送距離を算出して記憶する(搬送距離記憶工程)。
本形態では、搬送距離記憶工程で記憶されるカード搬送距離は、第1搬送距離と第2搬送距離との平均値である。すなわち、搬送距離記憶工程で記憶されるカード搬送距離は、IC接点バネ6の、調整用カード22に接触する接触点と、調整用外部接続端子22aの前後方向の中心とが前後方向において略同じ位置に配置されるときの基準位置4Aからの調整用カード22の搬送距離である。
以上の調整は自動で行われる。また、以上の調整が完了した後に出荷されて、ATM等の上位装置に取り付けられたカードリーダ1では、カード2の外部接続端子にIC接点バネ6を接触させるときに、搬送距離記憶工程で算出されて記憶されたカード搬送距離に基づいてカード2を搬送して停止させる。
また、本形態では、検知工程S1でIC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触せずに調整用外部接続端子22aから外れた調整用カード22の表面に接触していることが検知されると、カードリーダ1の調整が中止される。また、検知工程S2でIC接点バネ6が調整用外部接続端子22に接触していることが検知されると、カードリーダ1の調整が中止される。また、検知工程S12でIC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触していることが検知されると、カードリーダ1の調整が中止される。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、検知工程S1〜S3および第1搬送距離特定工程によって、上述のように、IC接点バネ6の、調整用カード22に接触する接触点と、調整用外部接続端子22aの前端とが前後方向において略同じ位置に配置されるときの基準位置4Aからの調整用カード22の搬送距離である第1搬送距離を特定し、検知工程S1、S12、S13および第2搬送距離特定工程によって、上述のように、IC接点バネ6の、調整用カード22に接触する接触点と、調整用外部接続端子22aの後端とが前後方向において略同じ位置に配置されるときの基準位置4Aからの調整用カード22の搬送距離である第2搬送距離を特定している。
そのため、本形態では、図6に示す方法によって第1搬送距離および第2搬送距離を特定する場合と比較して、第1搬送距離および第2搬送距離を特定するときの調整用カード22の、基準位置4Aからの搬送回数を低減することが可能になる。特に本形態では、検知工程S1において、設計上、調整用外部接続端子22aの前後方向の中心位置にIC接点バネ6が接触可能な位置まで基準位置4Aから調整用カード22を搬送して停止させているため、第1搬送距離特定工程において第1搬送距離を特定するのに必要な調整用カード22の基準位置4Aからの搬送回数と、第2搬送距離特定工程において第2搬送距離を特定するのに必要な調整用カード22の基準位置4Aからの搬送回数との合計搬送回数をより低減することが可能になる。
具体的には、検知範囲DRの前後方向の幅をWとすると、図6に示す方法によって第1搬送距離および第2搬送距離を特定する場合の調整用カード22の搬送回数N1は、たとえば、
N1=(W/Δd)+1(回)
になる。一方、本形態の方法によって第1搬送距離および第2搬送距離を特定する場合の調整用カード22の理論上の搬送回数N2は、たとえば、
N2={(2/log2)×(logW−logΔd)}−1(回)
になる。そのため、たとえば、W=58(mm)、Δd=2(mm)とすると、N1=30(回)となり、N2=9(回)となる。このように、本形態では、第1搬送距離および第2搬送距離を特定するときの調整用カード22の、基準位置4Aからの搬送回数を低減することが可能になる。したがって、本形態の調整方法でカードリーダ1を調整すれば、カード2の外部接続端子にIC接点バネ6を接触させるときの、基準位置4Aからのカード2の搬送距離を調整する調整時間を短縮することが可能になる。
本形態では、搬送距離記憶工程において記憶されるカード搬送距離は、IC接点バネ6の、調整用カード22に接触する接触点と、調整用外部接続端子22aの前後方向の中心とが前後方向において略同じ位置に配置されるときの基準位置4Aからの調整用カード22の搬送距離となっている。そのため、本形態では、調整後のカードリーダ1において、所定の位置まで搬送されて停止したカード2の外部接続端子とIC接点バネ6とを確実に接触させることが可能になる。
本形態では、検知工程S1でIC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触せずに調整用外部接続端子22aから外れた調整用カード22の表面に接触していることが検知されると、カードリーダ1の調整が中止され、検知工程S2、S12でIC接点バネ6が調整用外部接続端子22に接触していることが検知されると、カードリーダ1の調整が中止されている。
検知工程S1でIC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触していないことが検知される場合や、検知工程S2、S12でIC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触していることが検知される場合には、カードリーダ1または調整用カード22に何らかの問題があって、カードリーダ1の調整を完了させることはできないと推定されるため、カードリーダ1の調整を中止することで、無駄な工程が実行されるのを防止することが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態では、搬送距離記憶工程で記憶されるカード搬送距離は、IC接点バネ6の、調整用カード22に接触する接触点と、調整用外部接続端子22aの前後方向の中心とが前後方向において略同じ位置に配置されるときの基準位置4Aからの調整用カード22の搬送距離であるが、搬送距離記憶工程で算出されて記憶されるカード搬送距離は、IC接点バネ6の、調整用カード22に接触する接触点と、調整用外部接続端子22aの前後方向の中心とが前後方向においてずれた位置に配置されるときの基準位置4Aからの調整用カード22の搬送距離であっても良い。
上述した形態では、検知工程S1において、設計上、前後方向における調整用外部接続端子22aの中心位置にIC接点バネ6が接触可能な位置まで調整用カード22を搬送して停止させているが、検知工程S1において、設計上、前後方向における調整用外部接続端子22aの中心位置からずれた位置にIC接点バネ6が接触可能な位置まで調整用カード22を搬送して停止させても良い。
上述した形態において、検知工程S1を行った後、検知工程S2、S12を行ってから、検知工程S3、S13を行っても良い。この場合には、検知工程S12でIC接点バネ6が調整用外部接続端子22aに接触していることが検知されたときに、検知工程S3が実行される前にカードリーダ1の調整が中止される。したがって、無駄な工程が実行されるのを防止することが可能になる。また、上述した形態において、調整後のカードリーダ1で実際に使用されるカード2を調整用カードとして使用しても良い。
1 カードリーダ
2 カード
4 カード搬送路
4A 基準位置
5 カード搬送機構
6 IC接点バネ
7 IC接点ブロック
7A 接触位置
7B 退避位置
8 ブロック移動機構
22 調整用カード
22a 調整用外部接続端子
DR 検知範囲
DR1 検知範囲の前端(検知範囲の一端)
DR2 検知範囲の後端(検知範囲の他端)
X カードの搬送方向
Δd 微小距離(第1距離)

Claims (8)

  1. 一方の面にICチップの外部接続端子が複数形成されたカードが搬送されるカード搬送路と、前記カード搬送路で前記カードを搬送するカード搬送機構と、前記外部接続端子に接触してデータの通信を行うための複数のIC接点バネと、複数の前記IC接点バネを保持するIC接点ブロックと、前記IC接点バネが前記外部接続端子に接触可能な接触位置と前記IC接点バネが前記外部接続端子に接触しないように退避する退避位置との間で前記IC接点ブロックを移動させるブロック移動機構とを備え、前記IC接点ブロックと前記ブロック移動機構とがユニット化されているカードリーダの調整方法であって、
    前記カードと同形状に形成されるとともに前記外部接続端子と同じ位置に調整用外部接続端子が形成される調整用カードに、前記調整用外部接続端子が含まれるとともに前記カードの搬送方向における前記調整用外部接続端子の幅よりも前記カードの搬送方向における幅が広い検知範囲を設定する検知範囲設定工程と、
    前記退避位置に前記IC接点ブロックを配置した状態で、設計上、前記IC接点バネが前記調整用外部接続端子に接触可能な所定の位置まで、前記カード搬送路の所定の基準位置から前記調整用カードを搬送して停止させた後、前記IC接点ブロックを前記接触位置に移動させて、前記IC接点バネが前記調整用外部接続端子に接触するのか否かを検知する第1検知工程と、
    前記第1検知工程で前記IC接点バネが前記調整用外部接続端子に接触していることが検知されると、前記退避位置に前記IC接点ブロックを配置した状態で、設計上、前記カードの搬送方向における前記検知範囲の一端に前記IC接点バネが接触可能な位置まで、前記調整用カードを前記基準位置から搬送して停止させた後、前記IC接点ブロックを前記接触位置に移動させて、前記IC接点バネが前記調整用外部接続端子に接触するのか否かを検知する第2検知工程と、
    前記第2検知工程で前記IC接点バネが前記調整用外部接続端子に接触せずに前記調整用外部接続端子から外れた前記調整用カードの表面に接触していることが検知されると、前記第1検知工程で前記調整用カードが停止した位置と前記第2検知工程で前記調整用カードが停止した位置との前記カードの搬送方向における中間位置に前記調整用カードが配置されるように、前記退避位置に前記IC接点ブロックを配置した状態で、前記調整用カードを前記基準位置から搬送して停止させた後、前記IC接点ブロックを前記接触位置に移動させて、前記IC接点バネが前記調整用外部接続端子に接触するのか否かを検知する第3検知工程と、
    前記第3検知工程後、前記IC接点バネが前記調整用外部接続端子に接触していることが直前に検知されたときに前記調整用カードが停止していた位置と、前記IC接点バネが前記調整用外部接続端子に接触せずに前記調整用外部接続端子から外れた前記調整用カードの表面に接触していることが直前に検知されたときに前記調整用カードが停止していた位置との前記カードの搬送方向における中間位置に前記調整用カードが配置されるように、前記退避位置に前記IC接点ブロックを配置した状態で、前記調整用カードを前記基準位置から搬送して停止させた後、前記IC接点ブロックを前記接触位置に移動させて、前記IC接点バネが前記調整用外部接続端子に接触するのか否かを検知する工程を繰り返して、前記IC接点バネの、前記調整用カードに接触する接触点と、前記カードの搬送方向における前記調整用外部接続端子の一端とが前記カードの搬送方向において略同じ位置に配置されるときの前記基準位置からの前記調整用カードの搬送距離を特定する第1搬送距離特定工程と、
    前記第1検知工程で前記IC接点バネが前記調整用外部接続端子に接触していることが検知されると、前記退避位置に前記IC接点ブロックを配置した状態で、設計上、前記カードの搬送方向における前記検知範囲の他端に前記IC接点バネが接触可能な位置まで、前記調整用カードを前記基準位置から搬送して停止させた後、前記IC接点ブロックを前記接触位置に移動させて、前記IC接点バネが前記調整用外部接続端子に接触するのか否かを検知する第4検知工程と、
    前記第4検知工程で前記IC接点バネが前記調整用外部接続端子に接触せずに前記調整用外部接続端子から外れた前記調整用カードの表面に接触していることが検知されると、前記第1検知工程で前記調整用カードが停止した位置と前記第4検知工程で前記調整用カードが停止した位置との前記カードの搬送方向における中間位置に前記調整用カードが配置されるように、前記退避位置に前記IC接点ブロックを配置した状態で、前記調整用カードを前記基準位置から搬送して停止させた後、前記IC接点ブロックを前記接触位置に移動させて、前記IC接点バネが前記調整用外部接続端子に接触するのか否かを検知する第5検知工程と、
    前記第5検知工程後、前記IC接点バネが前記調整用外部接続端子に接触していることが直前に検知されたときに前記調整用カードが停止していた位置と、前記IC接点バネが前記調整用外部接続端子に接触せずに前記調整用外部接続端子から外れた前記調整用カードの表面に接触していることが直前に検知されたときに前記調整用カードが停止していた位置との前記カードの搬送方向における中間位置に前記調整用カードが配置されるように、前記退避位置に前記IC接点ブロックを配置した状態で、前記調整用カードを前記基準位置から搬送して停止させた後、前記IC接点ブロックを前記接触位置に移動させて、前記IC接点バネが前記調整用外部接続端子に接触するのか否かを検知する工程を繰り返して、前記IC接点バネの、前記調整用カードに接触する接触点と、前記カードの搬送方向における前記調整用外部接続端子の他端とが前記カードの搬送方向において略同じ位置に配置されるときの前記基準位置からの前記調整用カードの搬送距離を特定する第2搬送距離特定工程と、
    前記第1搬送距離特定工程で特定された前記調整用カードの搬送距離である第1搬送距離と、前記第2搬送距離特定工程で特定された前記調整用カードの搬送距離である第2搬送距離とに基づいて、前記外部接続端子に前記IC接点バネを接触させるときの、前記基準位置からの前記カードの搬送距離であるカード搬送距離を算出して記憶する搬送距離記憶工程とを備えることを特徴とするカードリーダの調整方法。
  2. 前記カード搬送距離は、前記第1搬送距離と前記第2搬送距離との平均値であることを特徴とする請求項1記載のカードリーダの調整方法。
  3. 前記第1検知工程では、設計上、前記カードの搬送方向における前記調整用外部接続端子の中心位置に前記IC接点バネが接触可能な位置まで前記基準位置から前記調整用カードを搬送して停止させることを特徴とする請求項1または2記載のカードリーダの調整方法。
  4. 前記第1搬送距離特定工程および前記第2搬送距離特定工程では、前記接触位置に前記IC接点ブロックが移動して前記IC接点バネが前記調整用外部接続端子に接触していることが検知されたときの前記調整用カードの停止位置と、前記IC接点バネが前記調整用外部接続端子に接触せずに前記調整用外部接続端子から外れた前記調整用カードの表面に接触していることが直前に検知されたときの前記調整用カードの停止位置との前記カードの搬送方向における距離が所定の第1距離未満になるまで、あるいは、前記接触位置に前記IC接点ブロックが移動して前記IC接点バネが前記調整用外部接続端子に接触せずに前記調整用外部接続端子から外れた前記調整用カードの表面に接触していることが検知されたときの前記調整用カードの停止位置と、前記IC接点バネが前記調整用外部接続端子に接触していることが直前に検知されたときの前記調整用カードの停止位置との前記カードの搬送方向における距離が前記第1距離未満になるまで、前記調整用カードを前記基準位置から搬送して停止させた後、前記IC接点ブロックを前記接触位置に移動させて、前記IC接点バネが前記調整用外部接続端子に接触するのか否かを検知する工程を繰り返すことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のカードリーダの調整方法。
  5. 前記第1検知工程で前記IC接点バネが前記調整用外部接続端子に接触せずに前記調整用外部接続端子から外れた前記調整用カードの表面に接触していることが検知されると、前記カードリーダの調整を中止することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のカードリーダの調整方法。
  6. 前記第2検知工程で前記IC接点バネが前記調整用外部接続端子に接触していることが検知されると、前記カードリーダの調整を中止することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のカードリーダの調整方法。
  7. 前記第4検知工程で前記IC接点バネが前記調整用外部接続端子に接触していることが検知されると、前記カードリーダの調整を中止することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のカードリーダの調整方法。
  8. 前記第1検知工程後、前記第2検知工程および前記第4検知工程を行ってから、前記第3検知工程および前記第5検知工程を行うことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のカードリーダの調整方法。
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