JP2020020977A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】保護パネルを必要とすることなく、機器の大型化を回避しつつ外部静圧に対する強度を維持する。【解決手段】LCD基板42、LCD−FPC41aはいずれも、LCDディスプレイ41と後ケース46との間に配置される。後ケース46は、LCDディスプレイ41に向けて突出した少なくとも1つの支持体(46b、46ac)を有する。この支持体は、LCDディスプレイ41の表示面(表示領域41c)に直交する方向(Fz方向)から見て、LCD基板42またはLCD−FPC41aの外郭の内側領域と重なるように形成される。【選択図】図3
Description
本発明は、表示機能を有する電子機器に関する。
従来、デジタルカメラ、ビデオカメラ、携帯電話機等の電子機器において、液晶ディスプレイ等の表示部を有するものがある。一般に、液晶ディスプレイは、液晶パネルとその背面から液晶パネルを照明するバックライトで構成され、それらをベゼル及びバックライトフレームによって保持した構造となっている。液晶パネルにおける2枚のガラスの間に液晶が封入されている。
また、表示部を有する表示ユニットが機器本体に対して回動(開閉)可能に支持されるものもある。さらに表示ユニットを全開状態で開閉方向とは異なる方向に回動(回転)可能に構成することで、様々な角度から表示部を見ることを可能にしたバリアングル開閉機構を搭載したものもある。この種の機構を採用する電子機器では、液晶パネルの1辺に設けられた液晶FPC(フレキシブル基板)から、映像信号が送られ、その信号に応じて画面が表示される。
可動式の表示ユニットを備えた電子機器では、一般的に液晶FPCは180度折り曲げられ、液晶ディスプレイの表示面とは反対側で、液晶ディスプレイの略中央部に配置した液晶回路基板と接続される。さらに液晶回路基板と機器本体に収められたメイン回路基板がケーブルハーネスやFPC等で接続される。
ところで、近年、電子機器に搭載される表示部は、液晶パネルのガラス厚を薄くすることで薄型化を達成している反面、表示面の略中央部に外部静圧を受けると大きく撓み、液晶ディスプレイが割れやすいという問題がある。そのため、外部静圧を受けたときの効果的な支持構造を設けることが求められる。
ところが、可動式の表示ユニットを備えた電子機器では特に、液晶ディスプレイの表示面とは反対側で略中央部には液晶回路基板が配置される。そのため、表示面側から表示面に直交する方向の外部静圧を受けたときの支持構造を配置するのが困難である。また、表示モジュールの表示面とは反対側の面を外装カバーで覆い、全体が薄く構成される表示ユニットにおいても同様の課題がある。
特許文献1の電子機器では、液晶ディスプレイの割れを抑制するためにサファイアガラスやアクリル等で形成された保護パネルが別途、液晶ディスプレイの表示面側に配置されている。さらに、保護パネルが液晶ディスプレイの外形サイズよりも延出し、その延出した箇所を支持構造体が受けている。
しかしながら、特許文献1の電子機器では、保護パネルを別途設ける必要があるので、部品点数が増えコストが上がる。さらに、保護パネルを液晶ディスプレイの外形サイズよりも延出するので、表示ユニットの外形サイズが大型化してしまう。
本発明は、保護パネルを必要とすることなく、機器の大型化を回避しつつ外部静圧に対する強度を維持することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、画像を表示する表示モジュールと、前記表示モジュールの表示面とは反対側の面を覆う外装カバーと、いずれも前記表示モジュールと前記外装カバーとの間に配置された第1基板及び第2基板と、を有し、前記外装カバーは、前記表示モジュールの前記表示面に直交する方向から見て前記第1基板または前記第2基板の外郭の内側領域と重なるように、前記表示モジュールに向けて突出した少なくとも1つの支持体を有することを特徴とする。
本発明によれば、保護パネルを必要とすることなく、機器の大型化を回避しつつ外部静圧に対する強度を維持することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1(a)、(b)は、本発明の一実施の形態に係る電子機器の斜視図である。本電子機器として、撮像装置としてのデジタルカメラを例示する。このデジタルカメラは、撮像部であるカメラ本体1(機器本体)と、撮影レンズ鏡筒2と、表示ユニット4とを有する。
カメラ本体1には、被写体像を撮像素子21(図2)に結像させる撮影レンズ鏡筒2が固定されている。撮影レンズ鏡筒2は、沈胴式のズームレンズであり、撮影レンズ、ズーム機構、シャッタ機構及びフォーカス機構等が搭載された、公知の鏡筒である。なお、撮影レンズ鏡筒2は、カメラ本体1に対して着脱可能であってもよい。以下、カメラ本体1の方向については、XYZ座標系を基準に呼称する。図1(a)、(b)において、+Z方向が被写体方向または正面側である。+Y方向が上方である。背面から見て+X方向が右方となる。従って、図1(a)は正面側の斜視図、図1(b)は背面側の斜視図である。後述するように、表示ユニット4はカメラ本体1に対して収納状態から展開状態まで回動自在であり、図1(b)では展開状態が示されている。
カメラ本体1の正面側には、フロントカバーユニット3が設けられている。フロントカバーユニット3には、カメラ正面を覆う外装部材である樹脂製のフロントカバー31のほか、フレームアシストボタン32、撮影者がカメラを把持した際に指掛りとなるグリップ部材として機能するフロントグリップ33が設けられる。撮影者は、超望遠撮影時に被写体が表示画面から外れてしまっても、フレームアシストボタン32を押すことで、撮影レンズ鏡筒2を一旦、広角側に移動させて周辺領域を表示させることができる。これにより、画角から外れてしまった被写体の再捕捉が容易になる。
カメラ本体1の背面には、撮影画像を表示するバリアングル型LCD表示ユニット(以下、単に「表示ユニット」と記す)4と、リアカバーユニット5とが設けられる。表示ユニット4は、LCDディスプレイ41を有し、2軸ヒンジ部6によってカメラ本体と接続される。表示ユニット4は、撮影者の操作によって、カメラ本体1に対して開閉軸Y1を中心として約180°回動する。撮影者は、表示ユニット4を、カメラ本体1に対して、回転軸X1を中心として図1(b)の−X方向から見て反時計回りに約180°、時計回りに約90°回転させることが可能である。すなわち、表示ユニット4は、カメラ本体1の非グリップ側(背面から見て左側)に開いた状態で回転軸X1を中心に回動可能である。カメラ本体1と表示ユニット4とが2軸ヒンジ部6により連結されることで、撮影者は撮影を行う体勢に応じて表示ユニットの角度を自由に変えることができ、ハイアングルやローアングルでも被写体を表示ユニット4で確認しながら撮影を行うことができる。
ここで、図1(b)に示すように、表示ユニット4は2軸支持されるので、表示ユニット4自体の方向を呼称するとき、Fx、Fy、Fz座標系を用いる。例えば、2軸ヒンジ部6に対して、表示ユニット4の自由端部の方向がFx方向である。LCDディスプレイ41の表示面の法線方向をFz方向とする。図1(b)に示す表示ユニット4の姿勢における上方をFy方向とする。
リアカバーユニット5には、カメラ背面を覆う外装部材である樹脂製のリアカバー51のほか、各種操作ボタン52、撮影者がカメラを把持した際に指掛りとなるグリップ部材として機能するリアグリップ53が設けられる。カメラ本体1の上面には、樹脂製のトップカバーユニット7が設けられる。トップカバーユニット7には、電源ON(オン)/OFF(オフ)の操作を行うための電源ボタン71、撮影動作を開始するためのレリーズボタン72、変倍操作のためのズームレバー73、撮影モードを切替るためのモードダイアル74が設けられる。カメラ本体1の上面中央部には、撮影時に被写体の明るさが足りない時に発光するストロボユニット75が設けられる。
図2は、表示ユニット4を全開状態とした本デジタルカメラを背面側から見た斜視図である。図2では、撮像素子21からLCDディスプレイ41までの間のFPC(フレキシブル配線基板)等による配線を説明するために、リアカバーユニット5を外し、表示ユニット4については外装部材を破線で表示し、LCDディスプレイ41は非表示としている。
メインシャーシ8は、カメラ背面側に配置され、カメラ全体の構造躯体となる。撮影レンズ鏡筒2は、メインシャーシ8にビスを用いて締結されている。撮影レンズ鏡筒2の後方には、光学像を光電変換して画像データを生成するCCDやCMOSイメージセンサ等の撮像素子21がセンサFPC22に実装される。カメラ本体1の内部には、中央処理装置(制御部)であるCPU9aや各々のフレキシブル配線基板を電気的に接続するためのコネクタを備えるメイン基板9(第3の基板)が配置される。センサFPC22がメイン基板9に接続される。
表示ユニット4には表示回路基板であるLCD基板42(第1基板)が内蔵される。LCD基板42には、コネクタ42a、42b、42cが実装される。細線同軸線群からなるケーブルハーネス43がLCD基板42のコネクタ42aと接続される。ケーブルハーネス43は、2軸ヒンジ部6に設けられた2つの孔部(不図示)に挿通され、カメラ本体1の内部のメイン基板9に備えたコネクタ9cに接続される。
LCDディスプレイ41からFPCが2つ延出している。2つのFPCのうち1つがLCD−FPC41a(第2基板)で、もう1つがバックライトFPC41bである。これら2つのFPC41a、41bは、それぞれ、LCD基板42のコネクタ42b、42cに接続される。
図3は、表示ユニット4の分解斜視図である。表示ユニット4は、前ケース44、LCDディスプレイ41、ホルダー板金45、LCD基板42、後ケース46等を有する。表示ユニット4において、+Fz側を正面側、−Fz側を背面側とも称する。
前ケース44及び後ケース46は絶縁性を有する樹脂部材で成り、射出成形によって形成される外装カバーである。前ケース44と後ケース46を組み合わせることによって、表示ユニット4の外観が構成される。前ケース44には、LCDディスプレイ41の表示面となる表示領域41cからオフセットされた開口部44aが設けられている。後ケース46は、LCDディスプレイ41の表示面とは反対側の面を覆い、表示ユニット4の背面を構成する。後ケース46の非外観面側(+Fz側)には矩形支持部46aが形成されている。矩形支持部46aの外形は、LCDディスプレイ41の表示領域41cの外形と略同一である。後ケース46には、矩形支持部46aの外郭の内側領域において、矩形支持部46aの略中央部に円筒支持部46b(第1の支持体)が形成されている。また、矩形支持部46aの対角を結ぶ対角支持部46cが形成されている。
2軸ヒンジ部6は、主としてベース板金61、開閉板金62、回転板金63から構成されており、強度が高く導電性を有する金属部材から成る。回転板金63にはビス孔63aが形成される。回転板金63は、前ケース44と後ケース46とに挟み込まれた状態で、ビス孔63a介して外装ビス47aによって前ケース44及び後ケース46に締結される。2軸ヒンジ部6はこの他、表示ユニット4の開閉(回動)時に摺動トルクを発生させる皿バネや、開閉・回動を規制するためのストッパ部材等を有する。
LCDディスプレイ41は、LCDパネルとその背面からLCDパネルを照明するバックライトとで構成され、それらがベゼル及びバックライトフレームによって保持された、公知の構成のディスプレイである。LCDパネルは2枚のガラスの間に液晶が封入されており、LCDパネルの1辺に設けられたLCD−FPC41aとバックライトFPC41bは、それぞれ、コネクタ42b、42cを介してLCDディスプレイ41とLCD基板42とを電気的に接続する。
LCD基板42には、コネクタ42a、42b、42cのほか、LCDパネル及びバックライトを駆動するためのドライバや周辺回路が実装される。LCD基板42には、コネクタ42aとコネクタ42bとの間に、後ケース46の円筒支持部46bが挿通される貫通孔42dが形成される。LCD基板42は、2軸ヒンジ部6の孔部に挿通されるケーブルハーネス43を経由して、カメラ本体1内部のメイン基板9へと電気的に接続される。ケーブルハーネス43により、メイン基板9からLCD基板42へ電源供給および表示内容の信号供給が行われる。
ホルダー板金45は導電性を有する金属部材から成る。ホルダー板金45には、LCDディスプレイ41の側面を包むように立ち壁部45aが形成され、立ち壁部45aでLCDディスプレイ41を保持する。立ち壁部45aにはビス孔45bが形成されている。立ち壁部45aは、表示ユニット4の前ケース44と後ケース46とに挟み込まれた状態でビス孔45bを介して外装ビス47bにて前ケース44及び後ケース46に締結される。ホルダー板金45における、LCDディスプレイ41が配置される面とは反対の側には、LCD基板42が取り付けられるように、LCD基板42に対応する取り付け部が一体的に形成されている。
外装ビス47aは、後ケース46の矩形支持部46aの上側支持部46aaの略延長線上と下側支持部46abの略延長線上とに配置される。また、外装ビス47bは、後ケース46の矩形支持部46aの右側支持部46acの略延長線上に配置される。
以上の部品で表示ユニット4は構成され、コストを考慮し、LCDディスプレイ41の前面には保護パネル等の部品を配置しない構成となっている。
図4(a)は、組立後の表示ユニット4及び2軸ヒンジ部6の側面図である。図4(b)は、図4(a)のA−A線に沿う断面図である。
後ケース46は、Fz方向から見てLCD基板42またはLCD−FPC41aと重なるように、LCDディスプレイ41に向けて(+Fz方向へ)突出した少なくとも1つの支持体を有する。この支持体が、外部静圧に対する支持構造となる。詳細は後述するが、この支持体には、円筒支持部46b、右側支持部46acが含まれる。
LCDディスプレイ41の背面側には、ホルダー板金45を介してLCD基板42が配置される。コネクタ42aは、Fx方向におけるLCD基板42の2軸ヒンジ部6に近い側の端部に配設される。コネクタ42b、42cは、Fx方向におけるLCD基板42の2軸ヒンジ部6側とは反対側(2軸ヒンジ部6から遠い側)の端部に配設される。また、Fx方向におけるLCDディスプレイ41の2軸ヒンジ部6とは反対側の端部から、LCD−FPC41aとバックライトFPC41bとが延出している。これら2つのFPC41a、41bは、LCDディスプレイ41の外形から延出した直後に180度屈曲され、それぞれ、LCD基板42に配設されたコネクタ42b、42cに接続される。
Fx方向において、コネクタ42aとコネクタ42b、42cとは、LCD基板42の離れた(対向する)端部に配置されるので、Fz方向においてLCD基板42は、LCDディスプレイの表示領域41c(図3参照)の中央部と投影上重なる。従来は、LCD基板42と投影上重なった領域には、外部静圧を受けるための支持部が配置されなかったため、表示領域の中央部近傍で外部静圧を受けた際にLCDディスプレイ41が大きく撓むおそれがあった。本実施の形態では、主に円筒支持部46bを設けたことで、表示領域41cの中央部近傍で外部静圧に抗する。
矩形支持部46aは、LCD基板42の周囲を囲うように連続したリブ形状に形成されている。さらに矩形支持部46aは、表示領域41cの外形と略同一になるような位置・形状に形成される。矩形支持部46aの略中央部には、円筒支持部46bが配置され、LCD基板42には、円筒支持部46bに対応する位置に貫通孔42dが形成される。この貫通孔42dは、LCD基板42の取り付け位置誤差を考慮して、円筒支持部46bよりも少し大きく設定される。このように、本実施の形態では、矩形支持部46aに加え、円筒支持部46bを追加できた。これにより、LCDディスプレイ41が表示領域41cの略中央部で外部静圧を受けてもLCDディスプレイ41は撓みづらく、LCDディスプレイの変形や割れに強い支持構造となっている。
各コネクタ42a、42b、42cのコネクタ端子のピッチ方向は互いに略平行であり、Fy方向に略平行である。LCD−FPC41aの信号端子には、LCDの信号ライン、電源ライン、GNDラインの他に、LCD基板42内で構成されるチャージポンプ回路用のライン等が設けられる。そのため、LCD−FPC41aが接続されるコネクタ42bの幅H2(コネクタ端子のピッチ方向長さ)に対して、ケーブルハーネス43が接続されるコネクタ42aの幅H1の方が、チャージポンプ回路用のライン数の分だけ、広くなるのが一般的である。しかし、本実施の形態では、H1<H2となっている。ここで、貫通孔42dの直径はコネクタ幅の差分(H2−H1)程度となっている。貫通孔42dは円形に限定されない。従って、コネクタ端子のピッチ方向における貫通孔42dのサイズは、幅H2と幅H1との差分より小さくなるよう設計されている。これにより、LCD基板42の外形を大きくしないで済む。
対角支持部46cは、矩形支持部46aの対角を結ぶようにリブ形状で形成される。矩形支持部46aと対角支持部46cとで区切られる4つの領域内に、LCD基板42上に実装されるFz方向に高さのある電子部品として、コネクタ42a、42b、42cや駆動回路素子42eが配置される。Fz方向から見て、コネクタ42a、42b、42c、駆動回路素子42eが矩形支持部46aや対角支持部46cと重ならないので、Fz方向の厚みを過大にすることなく、対角支持部46cを可能な限り高く形成することができる。高さのあるリブである対角支持部46cを対角線上に形成したので、表示ユニット4の角度を変更するときに生じる捩りに対する剛性を高めることができる。
図5(a)は、組立後の表示ユニット4及び2軸ヒンジ部6の正面図である。図5(b)は、図5(a)のB−B線に沿う断面図である。図5(c)は、図5(a)のC−C線に沿う断面図である。主に、後ケース46に形成された支持体のFz方向の高さについて説明する。
LCD基板42、LCD−FPC41aはいずれも、LCDディスプレイ41と後ケース46との間に配置される。LCDディスプレイ41を保持するホルダー板金45の複数箇所には絞り部45xが形成される。LCD基板42は、この絞り部45xに当接すると共に、ホルダー板金45に形成された不図示の付勢部によってホルダー板金45に保持される。後ケース46の円筒支持部46bは、LCD基板42の外郭の内側領域と重なるように、LCDディスプレイ41に向けて突出している。円筒支持部46bは、LCD基板42に形成された貫通孔42dを貫通してホルダー板金45を介してLCDディスプレイ41と対向する。LCDディスプレイ41が外圧を受けていな自由状態においては、円筒支持部46bの先端とホルダー板金45とには適切なクリアランスが確保される。
後ケース46の背面(−Fz側の面)を基準として各部の高さを考察する。図5(b)に示すように、後ケース46の背面(外面)からLCD基板42の+Fz側の位置までの高さはH42である。高さH42は、LCD基板42がホルダー板金の絞り部45xと当接することで規定される。一方、円筒支持部46bの先端はLCD基板42よりも+Fz方向に突出し、LCDディスプレイ41に近い。すなわち、円筒支持部46bの先端の高さH46bは、高さH42よりも高くなっている。ただしこれは必須でない。なお、矩形支持部46aの高さH46aは高さH46bと共通である。このような高さ関係によって、表示領域41cが正面側から外部静圧を受けたとき、その力を円筒支持部46bが受け止めることができる。
図4(b)に示すように、後ケース46の矩形支持部46aは、右側支持部46acを1辺として含みLCD基板42の周囲を囲う。組立後の表示ユニット4において、後ケース46の右側支持部46acは、Fz方向から見てLCD−FPC41aと投影上重なる領域において、LCDディスプレイ41に向けて突出している。詳細には、図5(c)に示すように、右側支持部46acは、LCDディスプレイ41に向けて(+Fz方向に)突出するリブ部46ac1と、リブ部46ac1の先端からリブ部46ac1に直交する方向(+Fx方向)に延設される延設部46ac2とを有する。延設部46ac2は、LCD−FPC41a及びホルダー板金45を介してLCDディスプレイ41と対向する。表示領域41cが正面側から外部静圧を受けたとき、その力を右側支持部46acの延設部46ac2が受け止めることができる。右側支持部46acとホルダー板金45との間にLCD−FPC41aを通す必要があることから、右側支持部46acの高さH46acは、高さH46aや高さH46bより低いが、高さH42とほぼ同等となっている。
延設部46ac2の稜線にはR形状46Rが形成されている。後ケース46の厚みt2は標準的な値である。リブ部46ac1の幅(厚み)をリブ幅t1、延設部46ac2の延設方向の長さを受け幅t3とする。後ケース46は外観部品であるため、その内部領域にリブを形成する場合、通常、外観面にヒケ等の成形不良が発生しないように、リブ幅を、標準の幅(厚みt2)に対して0.6〜0.8程度に抑える必要がある。リブ幅が細いとリブ先端に微小なR形状しかつけられないため、外部静圧を受けた際に、そのリブと当接する位置でLCD−FPC41aが損傷するおそれがある。一方、後ケース46の厚みやリブ幅を大きくとると、表示ユニット4の大型化に繋がってしまう。このような理由から、従来は、LCD−FPC41aとFz方向から見て投影上重なった位置には、後ケースから支持体を形成できないか、あるいは、高さの低い支持体しか形成できなかった。
ところが、本実施の形態では、右側支持部46acの形状を、後ケース46の成形金型の構成上のアンダーカット形状とし、金型に傾斜コア構造を設ける。リブ部46ac1のリブ幅t1は厚みt2に対して0.6〜0.8程度とする。このような金型構成にすることで、ヒケ等の成形不良が発生するような肉厚の箇所を生じさせずに、標準の厚みt2より大きい受け幅t3を確保し、延設部46ac2の稜線に大きなR形状46Rを形成することができる。これにより、LCD−FPC41aの損傷を抑制することができる。
このように、LCD−FPC41aと投影上重なる位置においても、+Fz方向に高い支持部46acを形成できたので、表示領域41cに外部静圧を受けたときでもLCDディスプレイ41が撓みにくくなり、LCDディスプレイ41の割れに強い支持構造となる。
本実施の形態によれば、後ケース46は、LCDディスプレイ41に向けて突出した少なくとも1つの支持体(46b、46ac)を有する。この支持体は、LCDディスプレイ41の表示面(表示領域41c)に直交する方向(Fz方向)から見て、LCD基板42(第1基板)またはLCD−FPC41a(第2基板)の外郭の内側領域と重なるように形成される。これにより、外部静圧を支持体が受け止め、LCDディスプレイ41が撓みにくくなる。保護パネルを別途設ける必要がないので、部品点数が増えることなく、コストも抑えられる。また、支持体はLCDディスプレイ41の外形サイズよりも延出しないので、表示ユニット4の外形サイズが大型化することがない。よって、保護パネルを必要とすることなく、機器の大型化を回避しつつ外部静圧に対する強度を維持することができる。
具体的には、円筒支持部46bは、LCD基板42の外郭の内側領域においてLCDディスプレイ41に向けて突出し、LCD基板42の貫通孔42dを貫通してLCDディスプレイ41と対向する。これにより、表示ユニット4が正面側から外部静圧を受けたとき、最も撓みやすい中央部でその力を円筒支持部46bが受け止めることができる。従って、外部静圧に対する強度を効果的に高めることができる。なお、円筒支持部46bは、貫通孔42dを貫通することは必須でなく、円筒支持部46bは、貫通孔42dを介してLCDディスプレイ41と対向してもよい。
また、後ケース46の右側支持部46acは、Fz方向から見てLCD−FPC41aと投影上重なる領域において、LCDディスプレイ41に向けて突出し、LCD−FPC41aを介してLCDディスプレイ41と対向する。これにより、表示ユニット4が正面側から外部静圧を受けたとき、その力を右側支持部46acが受け止めることができる。しかも、リブ部46ac1のリブ幅t1を抑えつつ、延設部46ac2の受け幅t3を広く確保したので、後ケース46にヒケ等の成形不良を発生させることなく、稜線に大きなR形状を付けることができ、LCD−FPC41aに損傷を与えにくい。
また、後ケース46には対角支持部46cを設けたので、表示ユニット4の捩りに対する剛性が高くなる。また、矩形支持部46aと対角支持部46cとで区切られる領域内に電子部品を配置したので、表示ユニット4の厚み方向の寸法が大きくならずに済む。
なお、表示モジュールとしてLCDディスプレイ41を例示したが、これに限らず、有機ELディスプレイや液晶ディスプレイ上部にカバーガラスやタッチパネルユニットを貼り合わせた構成の表示部にも本発明を適用可能である。
なお、表示ユニット4はカメラ本体1に対して可動する構成としたが、固定タイプであってもよい。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
41 LCDディスプレイ
41a LCD−FPC
42 LCD基板
46 後ケース
46a 矩形支持部
46b 円筒支持部
46c 右側支持部
41a LCD−FPC
42 LCD基板
46 後ケース
46a 矩形支持部
46b 円筒支持部
46c 右側支持部
Claims (13)
- 画像を表示する表示モジュールと、
前記表示モジュールの表示面とは反対側の面を覆う外装カバーと、
いずれも前記表示モジュールと前記外装カバーとの間に配置された第1基板及び第2基板と、を有し、
前記外装カバーは、前記表示モジュールの前記表示面に直交する方向から見て前記第1基板または前記第2基板の外郭の内側領域と重なるように、前記表示モジュールに向けて突出した少なくとも1つの支持体を有することを特徴とする電子機器。 - 前記支持体は、前記第1基板の外郭の内側領域において前記表示モジュールに向けて突出した第1の支持体を含み、
前記第1基板には貫通孔が形成され、
前記第1の支持体は、前記貫通孔を介して前記表示モジュールと対向することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 前記表示面に直交する方向において、前記第1の支持体の先端の方が、前記第1基板よりも前記表示モジュールに近いことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
- 前記第1基板は、表示回路基板であることを特徴とする請求項2または3に記載の電子機器。
- 前記支持体は、前記表示モジュールの前記表示面に直交する方向から見て前記第2基板と重なる領域において前記表示モジュールに向けて突出した第2の支持体を含み、
前記第2の支持体は、前記表示モジュールに向けて突出するリブ部と、前記リブ部の先端から、前記リブ部に直交する方向に延設される延設部とを有し、
前記延設部は、前記第2基板を介して前記表示モジュールと対向することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子機器。 - 前記延設部における前記表示モジュールと対向する延設方向の幅は、前記表示面に直交する方向における前記外装カバーの厚みより大きいことを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
- 前記第2基板は、前記第1基板と前記表示モジュールとを接続するフレキシブル基板であることを特徴とする請求項5または6に記載の電子機器。
- 前記外装カバーは、前記第2の支持体を1辺として含み前記第1基板の周囲を囲う矩形支持部と、前記矩形支持部の対角を結ぶ対角支持部とを含むことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の電子機器。
- 前記矩形支持部と前記対角支持部とにより区切られる領域に、電子部品が配置されることを特徴とする請求項8に記載の電子機器。
- 前記表示面に直交する方向から見て、前記電子部品と前記対角支持部とが重なることを特徴とする請求項9に記載の電子機器。
- 機器本体と、
前記機器本体に対してヒンジ部を介して回動自在に接続された表示ユニットと、を有し、
前記表示モジュール、前記第1基板及び前記第2基板は前記表示ユニットに含まれ、
前記第1基板は、前記機器本体に設けられた第3の基板に電気的に接続するための第1コネクタと、前記表示モジュールに電気的に接続するための第2コネクタとを有し、
前記第1コネクタは、前記第1基板における前記ヒンジ部に近い側の端部に配置され、前記第2コネクタは、前記第1基板における前記ヒンジ部から遠い側の端部に配置され、
前記貫通孔は、前記第1コネクタと前記第2コネクタとの間に位置することを特徴とする請求項2に記載の電子機器。 - 前記第1コネクタと前記第2コネクタのコネクタ端子のピッチ方向は略平行であり、
前記ピッチ方向における前記第1コネクタの第1の長さよりも、前記ピッチ方向における前記第2コネクタの第2の長さの方が長く、
前記ピッチ方向における前記貫通孔のサイズは、前記第1の長さと前記第2の長さとの差分より小さいことを特徴とする請求項11に記載の電子機器。 - 撮像部と、
前記撮像部で撮像された画像を前記表示モジュールに表示させる制御部と、
を有することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の電子機器。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2018145165A JP2020020977A (ja) | 2018-08-01 | 2018-08-01 | 電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2018145165A JP2020020977A (ja) | 2018-08-01 | 2018-08-01 | 電子機器 |
Publications (1)
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ID=69587523
Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210106774A (ko) * | 2020-02-21 | 2021-08-31 | 엘지전자 주식회사 | 디스플레이 디바이스 |
WO2024038803A1 (ja) * | 2022-08-19 | 2024-02-22 | ソニーグループ株式会社 | 撮像装置 |
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2018
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