JP2020019976A - 熱間鍛造用継目無鋼管 - Google Patents
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硬さ低温靱性指数=C+Si/24+Mn/6+Ni/40+Cr/5+Mo/4+V/14 (1)
ここで、式(1)中の元素記号には、対応する元素の含有量(質量%)が代入される。
硬さ低温靱性指数=C+Si/24+Mn/6+Ni/40+Cr/5+Mo/4+V/14 (1)
ここで、式(1)中の元素記号には、対応する元素の含有量(質量%)が代入される。
硬さ低温靱性指数=C+Si/24+Mn/6+Ni/40+Cr/5+Mo/4+V/14 (1)
ここで、式(1)中の元素記号には、対応する元素の含有量(質量%)が代入される。
本実施形態の熱間鍛造用継目無鋼管は、後工程において熱間鍛造される。つまり、熱間鍛造用途の継目無鋼管である。たとえば、熱間鍛造用継目無鋼管は、熱間鍛造を施され、熱間鍛造後に焼準処理を施されて、圧力容器となる。圧力容器は内部に高圧流体が貯蔵される容器である。圧力容器はたとえば、蓄圧器、ポンプ及び圧縮機に係る容器、ショックアブソーバーその他の緩衝装置に係る容器、自動車用エアバックガス発生器に係る容器、蓄電池に係る容器、等である。
本実施形態の熱間鍛造用継目無鋼管の化学組成は、次の元素を含有する。
炭素(C)は、鋼材の強度及び硬さを高める。C含有量が0.25%未満であれば、他の元素含有量が本実施形態の範囲内であっても、焼準処理後において、十分な引張強度が得られなかったり、十分な引張強度が得られても、10〜40mmの肉厚の継目無鋼管の肉厚中央部で十分な硬さが得られなかったりする。一方、C含有量が0.33%を超えれば、他の元素含有量が本実施形態の範囲内であっても、焼準処理後において、十分な低温靱性が得られない。したがって、C含有量は0.25〜0.33%である。C含有量の好ましい下限は0.26%であり、さらに好ましくは0.28%であり、さらに好ましくは0.30%である。C含有量の好ましい上限は0.32%である。
シリコン(Si)は、鋼を脱酸し、さらに、鋼材の強度及び硬さを高める。Si含有量が0.01%未満であれば、他の元素含有量が本実施形態の範囲内であっても、焼準処理後において、十分な引張強度が得られなかったり、十分な引張強度が得られても、肉厚中央部で十分な硬さが得られなかったりする。一方、Si含有量が0.35%を超えれば、他の元素含有量が本実施形態の範囲内であっても、焼準処理後において、十分な低温靱性が得られない。したがって、Si含有量は0.01〜0.35%である。Si含有量の好ましい下限は0.05%であり、さらに好ましくは0.10%であり、さらに好ましくは0.15%であり、さらに好ましくは0.20%である。
マンガン(Mn)は、鋼を脱酸する。Mnはさらに、鋼材の強度及び硬さを高める。Mn含有量が1.20%未満であれば、他の元素含有量が本実施形態の範囲内であっても、焼準処理後において、十分な引張強度が得られなかったり、十分な引張強度が得られても、肉厚中央部で十分な硬さが得られなかったりする。一方、Mn含有量が1.60%を超えれば、他の元素含有量が本実施形態の範囲内であっても、焼準処理後において、十分な低温靱性が得られない。したがって、Mn含有量は1.20〜1.60%である。Mn含有量の好ましい下限は1.25%であり、さらに好ましくは1.30%であり、さらに好ましくは1.35%である。
燐(P)は不可避に含有される不純物である。すなわち、P含有量は0%超である。Pは、粒界に偏析して、焼準処理後の低温靱性を低下する。したがって、P含有量は、0.020%以下である。P含有量の好ましい上限は0.018%であり、より好ましくは0.015%である。P含有量はなるべく低い方が好ましい。ただし、P含有量の極端な低減は、製造コストを大幅に高める。したがって、工業生産を考慮した場合、P含有量の好ましい下限は0.0001%であり、さらに好ましくは0.001%である。
硫黄(S)は不可避に含有される不純物である。すなわち、S含有量は0%超である。Sは、粒界に偏析して、焼準処理後の低温靱性を低下する。したがって、S含有量は0.010%以下である。S含有量の好ましい上限は0.005%であり、より好ましくは0.003%である。S含有量はなるべく低い方が好ましい。ただし、S含有量の極端な低減は、製造コストを大幅に高める。したがって、工業生産を考慮した場合、S含有量の好ましい下限は、0.0001%であり、さらに好ましくは0.001%である。
ニッケル(Ni)は、焼準処理後の鋼材の低温靱性を高める。Niはさらに、焼準処理後の鋼材の強度及び硬さを高める。Ni含有量が0.11%未満であれば、他の元素含有量が本実施形態の範囲内であっても、焼準処理後において、十分な低温靱性が得られない。一方、Ni含有量が0.30%を超えれば、その効果が飽和する。なお、Ni含有量が0.30%を超えれば、熱間鍛造用継目無鋼管は炭素鋼から合金鋼のカテゴリとなるため、性能面とは別の理由(材質規格等)により客先要望を満たさなくなる恐れがある。したがって、Ni含有量は0.11〜0.30%である。Ni含有量の好ましい下限は0.12%であり、さらに好ましくは0.13%であり、さらに好ましくは0.15%であり、さらに好ましくは0.17%であり、さらに好ましくは0.20%である。Ni含有量の好ましい上限は0.29%であり、さらに好ましくは0.28%であり、さらに好ましくは0.26%であり、さらに好ましくは0.25%である。
クロム(Cr)は、焼準処理後の鋼材の強度及び硬さを高める。Cr含有量が0.01%未満であれば、他の元素含有量が本実施形態の範囲内であっても、焼準処理後において、十分な引張強度が得られなかったり、十分な引張強度が得られても、肉厚中央部で十分な硬さが得られなかったりする。一方、Cr含有量が0.30%を超えれば、他の元素含有量が本実施形態の範囲内であっても、焼準処理後において、十分な低温靱性が得られない。したがって、Cr含有量は0.01〜0.30%である。Cr含有量の好ましい下限は0.05%であり、さらに好ましくは0.10%であり、さらに好ましくは0.15%であり、さらに好ましくは0.20%である。Cr含有量の好ましい上限は0.28%であり、さらに好ましくは0.26%であり、さらに好ましくは0.25%である。
バナジウム(V)は炭素(C)及び/又は窒素(N)と結合して炭化物、窒化物又は炭窒化物(以下、「炭窒化物等」という)を形成する。これらの炭窒化物等の析出強化により、焼準処理後の鋼材の強度及び硬さが高まる。V含有量が0.01%未満であれば、他の元素含有量が本実施形態の範囲内であっても、焼準処理後において、十分な引張強度が得られなかったり、十分な引張強度が得られても、肉厚中央部で十分な硬さが得られなかったりする。一方、V含有量が0.08%を超えれば、他の元素含有量が本実施形態の範囲内であっても、焼準処理後において、十分な低温靱性が得られない。したがって、V含有量は0.01〜0.08%である。V含有量の好ましい下限は0.02%であり、さらに好ましくは0.04%であり、さらに好ましくは0.05%である。
チタン(Ti)は本実施形態では、不純物である。Tiは鋼中のNと結合して粗大な窒化物を形成し、焼準処理後の鋼材の低温靱性を低下する。Ti含有量が0.005%を超えれば、他の元素含有量が本実施形態の範囲内であっても、焼準処理後において十分な低温靱性が得られない。したがって、Ti含有量は0〜0.005%である。なお、Ti含有量はなるべく低い方が好ましい。したがって、Ti含有量の好ましい上限は0.004%であり、さらに好ましくは0.003%であり、さらに好ましくは0.002%である。Ti含有量は0%であってもよい。
ボロン(B)は本実施形態では、不純物である。Bを含有する場合、有効固溶Bを確保するために、Tiを含有しなければならない。上述のとおり、Tiは本実施形態において不純物である。そのため、本実施形態において、B含有量はなるべく低い方が好ましい。したがって、B含有量は0〜0.0010%である。B含有量の好ましい上限は0.0005%であり、さらに好ましくは0.0003%である。B含有量は0%であってもよい。
Alは、鋼を脱酸する。Al含有量が0.01%未満であれば、他の元素含有量が本実施形態の範囲内であっても、この効果が得られない場合がある。一方、Al含有量が0.10%を超えれば、Al系酸化物が過剰に生成して、他の元素含有量が本実施形態の範囲内であっても、鋳片等の素材に地疵が発生しやすくなる。したがって、Al含有量は0.01〜0.10%である。Al含有量の好ましい下限は、0.02%であり、さらに好ましくは0.025%である。Al含有量の好ましい上限は0.08%であり、さらに好ましくは0.06%であり、さらに好ましくは0.055%である。なお、本実施形態の熱間鍛造用継目無鋼管の化学組成において、Al含有量とは、酸可溶Al(いわゆる「sol.Al」)での含有量を意味する。
窒素(N)は不可避の不純物である。つまり、Nは0%超である。NはTiやBと結合して窒化物を形成する。窒化物は、後述の焼準処理後における鋼材の低温靱性を低下する。したがって、N含有量は0.0080%以下である。N含有量の好ましい上限は0.0070%であり、さらに好ましくは0.0060%である。N含有量はなるべく低い方が好ましい。しかしながら、N含有量の極端な低減は、製造コストを大幅に高める。したがって、工業生産を考慮した場合、N含有量の好ましい下限は、0.0001%であり、さらに好ましくは0.0010%である。
モリブデン(Mo)は任意元素であり、含有されなくてもよい。つまり、Mo含有量は0%であってもよい。含有される場合、Moは固溶して、又は、微細炭化物を生成して、焼準処理後の鋼材の強度及び硬さを高める。Mo含有量が少しでも含有されれば、上記効果がある程度得られる。しかしながら、Mo含有量が0.05%を超えれば、他の元素含有量が本実施形態の範囲内であっても、焼準処理後において十分な低温靱性が得られない。したがって、Mo含有量は0〜0.05%である。Mo含有量の好ましい下限値は0.01%であり、さらに好ましくは0.02%である。Mo含有量の好ましい上限は0.04%であり、さらに好ましくは0.03%である。
ニオブ(Nb)は任意元素であり、含有されなくてもよい。つまり、Nb含有量は0%であってもよい。含有される場合、Nbは炭素(C)及び/又は窒素(N)と結合して炭窒化物等を形成する。これらの炭窒化物等の析出強化により、焼準処理後の鋼材の強度及び硬さが高まる。しかしながら、Nb含有量が0.010%を超えれば、他の元素含有量が本実施形態の範囲内であっても、焼準処理後において十分な低温靱性が得られない。したがって、Nb含有量は0〜0.010%である。Nb含有量の好ましい下限は0.001%である。Nb含有量の好ましい上限は0.008%であり、さらに好ましくは0.006%である。
本実施形態の熱間鍛造用継目無鋼管の化学組成はさらに、式(1)で定義される硬さ低温靱性指数が0.60〜0.68である。
硬さ低温靱性指数=C+Si/24+Mn/6+Ni/40+Cr/5+Mo/4+V/14 (1)
ここで、式(1)中の元素記号には、対応する元素の含有量(質量%)が代入される。
上述のとおり、本実施形態の熱間鍛造用継目無鋼管を基準焼準処理した後の、ASTM E8に準拠した引張強度は、620〜795MPaである。ここで、引張強度は次の方法で求める。
基準焼準処理後の熱間鍛造用継目無鋼管の肉厚中央位置でのブリネル硬さは187HBW以上である。ここで、肉厚中央位置でのブリネル硬さは次の方法で求める。
基準焼準処理後の熱間鍛造用継目無鋼管の−20℃における衝撃値は48J/cm2以上である。ここで、−20℃における衝撃値は次の方法で求める。
熱間鍛造用継目無鋼管の外径及び肉厚については、特に限定されない。熱間鍛造用継目無鋼管の外径の好ましい下限は100.0mmであり、さらに好ましくは150.0mmであり、さらに好ましくは170.0mmである。熱間鍛造用継目無鋼管の外径の好ましい上限は400.0mmであり、さらに好ましくは350.0mmであり、さらに好ましくは320.0mmである。熱間鍛造用継目無鋼管の肉厚の好ましい下限は10.0mmであり、さらに好ましくは12.0mmであり、さらに好ましくは12.5mmである。熱間鍛造用継目無鋼管の肉厚の好ましい上限は40.0mmであり、さらに好ましくは38.0mmであり、さらに好ましくは36.0mmである。
本実施形態による熱間鍛造用継目無鋼管の製造方法の一例を説明する。なお、本実施形態による熱間鍛造用継目無鋼管は、下記の製造工程以外の製造工程で製造されてもよい。下記の製造工程は、本実施形態の熱間鍛造用継目無鋼管の好適な製造工程の一例である。好適な製造工程の一例は、素材製造工程と、熱間加工工程とを備える。以下、各工程について詳述する。
素材製造工程では、上述の化学組成を有し、式(1)で定義される硬さ低温靱性指数が0.60〜0.68である溶鋼を用いて素材を製造する。具体的には、溶鋼を用いて連続鋳造法により鋳片(スラブ、ブルーム、又は、ビレット)を製造する。溶鋼を用いて造塊法によりインゴットを製造してもよい。必要に応じて、スラブ、ブルーム又はインゴットを分塊圧延して、ビレットを製造してもよい。以上の工程により素材(スラブ、ブルーム、又は、ビレット)を製造する。
熱間加工工程では、準備された素材を熱間加工して、熱間鍛造用継目無鋼管を製造する。初めに、素材を加熱炉で加熱する。加熱温度は特に限定されないが、たとえば、1100〜1300℃である。加熱炉から抽出された素材に対してマンネスマン法を実施して、素管を製造する。具体的には、穿孔機により素材を穿孔圧延して、素管を製造する。穿孔圧延後の素管に対して、マンドレルミルによる延伸圧延を実施する。さらに、必要に応じて、レデューサによる定径圧延を実施する。以上の熱間加工工程により、継目無鋼管を製造する。製造された継目無鋼管を冷却する。冷却方法は特に限定されない。冷却方法は、放冷であってもよいし、強制空冷であってもよし、焼入れを実施してもよい。しかしながら、製造コストを抑えるために、好ましくは、冷却方法を放冷とする。なお、上述の熱間加工工程では、マンネスマン法による熱間加工を説明したが、マンネスマン法に代えて、熱間押出法により熱間鍛造用継目無鋼管を製造してもよい。
上述の熱間鍛造用継目無鋼管を用いた、圧力容器の製造方法について説明する。圧力容器として図1に示す蓄圧器を例に説明する。圧力容器の製造方法は、熱間鍛造工程と、焼準処理工程とを含む。以下、各工程について詳述する。
初めに、熱間鍛造用継目無鋼管に対して、熱間鍛造を実施する。熱間鍛造により、熱間鍛造用継目無鋼管の端部に、図1に示す鏡部3A、3Bを成型して、圧力容器形状とする。以下、熱間鍛造後の継目無鋼管を「中間品」と定義する。熱間鍛造工程時の熱間鍛造用継目無鋼管の加熱温度はたとえば、1000〜1300℃である。熱間鍛造後の継目無鋼管を冷却する。冷却方法は特に限定されない。冷却方法は放冷であってもよいし、強制空冷であってもよい。以上の工程により、中間品を製造する。
熱間鍛造後の中間品には、局所的にひずみが蓄積されている。そこで、局所的なひずみを低減して機械特性を均一化するために、中間品に対して、焼準処理を実施する。焼準処理では、熱間鍛造後の中間品を熱処理炉に挿入して、Ac3変態点以上で加熱する。焼準温度はたとえば、850〜900℃である。上記焼準温度で所定時間保持する。保持時間はたとえば、たとえば、10〜180分である。焼準温度で保持時間経過した後、鋼材を冷却する。ここでの冷却はたとえば、放冷、強制空冷である。焼準処理の冷却では、冷却の初期段階では放冷を実施して、Ar1変態点以下となってから、徐冷又は強制空冷を実施してもよい。
焼準処理後の各試験番号の供試材の板厚中央部(継目無鋼管における肉厚中央部に相当)から、丸棒引張試験片を採取した。丸棒引張試験片の直径を6.35mm、平行部長さを35mmとし、丸棒引張試験片の中心軸を、供試材の板厚中央位置と略一致させた。丸棒引張試験片の平行部は、供試材の長手方向(軸方向)と平行とした。作製された丸棒引張試験片を、任意の4箇所から採取した。採取した4つの丸棒引張試験片に対して、ASTM E8に準拠した、常温(25℃)、大気中での引張試験を実施して、引張強度(MPa)を得た。得られた4つの引張強度の平均を、その試験番号での引張強度TS(MPa)と定義した。
焼準処理後の各試験番号の供試材を長手方向に垂直に切断した。切断面において、任意の4箇所の板厚中央位置に対して、ASTM E10−08に準拠したブリネル硬さ試験を実施した。試験での試験力を750kgf、圧子直径を5mmとした。得られた4つのブリネル硬さの平均を、その試験番号でのブリネル硬さ(HBW)と定義した。
焼準処理後の各試験番号の供試材の板厚中央部から、Vノッチ試験片を採取した。Vノッチ試験片は、幅を10mmとし、長さを55mmとした。Vノッチ試験片の長さ方向は、供試材の長手方向(圧延方向)と平行とした。Vノッチは、供試材の厚さ方向に割れが進展するように作製した。各試験番号の供試材において、3つのVノッチ試験片を作製した。3つのVノッチ試験片に対して、ASTM E23に準拠して、−20℃におけるシャルピー衝撃試験を実施した。試験により得られた3つの衝撃値(J/cm2)の最小値を、その試験番号の−20℃での衝撃値(J/cm2)と定義した。なお、表2には、3つのVノッチ試験片で得られた衝撃値を全て記載している。
試験結果を表2に示す。表2を参照して、試験番号3、4、7、8の化学組成は適切であり、硬さ低温靱性指数が0.60〜0.68の範囲内であった。そのため、基準焼準処理後の引張強度TSは620〜795MPaであり、肉厚中央位置に相当する板厚中央位置でのブリネル硬さは187HBW以上であり、−20℃での衝撃値が48J/cm2以上であった。
2 胴部
3A、3B 鏡部
Claims (2)
- 質量%で、
C:0.25〜0.33%、
Si:0.01〜0.35%、
Mn:1.20〜1.60%、
P:0.020%以下、
S:0.010%以下、
Ni:0.11〜0.30%、
Cr:0.01〜0.30%、
V:0.01〜0.08%、
Ti:0〜0.005%、
B:0〜0.0010%、
Al:0.01〜0.10%、
N:0.0080%以下、
Mo:0〜0.05%、
Nb:0〜0.010%、及び、
残部:Fe及び不純物、からなり、
式(1)で定義される硬さ低温靱性指数が0.60〜0.68である、
熱間鍛造用継目無鋼管。
硬さ低温靱性指数=C+Si/24+Mn/6+Ni/40+Cr/5+Mo/4+V/14 (1)
ここで、式(1)中の元素記号には、対応する元素の含有量(質量%)が代入される。 - 請求項1に記載の熱間鍛造用継目無鋼管であって、
860℃での焼準処理を実施した後の前記熱間鍛造用継目無鋼管において、
ASTM E8に準拠した引張試験により得られた引張強度が620〜795MPaであり、
ASTM E10−08に準拠したブリネル硬さ試験により得られた、肉厚中央位置でのブリネル硬さが187HBW以上であり、
ASTM E23に準拠したシャルピー衝撃試験により得られた、−20℃における衝撃値が48J/cm2以上である、
熱間鍛造用継目無鋼管。
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