JP2020019519A - 炭化珪素基板の包装構造 - Google Patents

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【課題】炭化珪素基板の高い品質を維持しながら輸送することができる炭化珪素基板の包装構造を提供する。【解決手段】炭化珪素基板12の包装構造11は、炭化珪素基板12と、炭化珪素基板12を収容して保持する樹脂製の容器13と、可撓性を有する第一のシート22から構成されており、容器13を包む状態で密封される第一の袋21と、可撓性を有する熱可塑性樹脂製の第二のシート32から構成されており、第一の袋21を包む状態で密封される第二の袋31と、を備える。第一のシート22は、アルミニウム層と、第一のシート22の厚み方向においてアルミニウム層を挟んで配置される一対の熱可塑性樹脂層と、を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、炭化珪素基板の包装構造に関するものである。
炭化珪素からなる基板等の化合物半導体基板は、製造された後、その品質をチェックされ、顧客へ出荷するために包装される。包装された化合物半導体基板は、製造時における品質を損ねることなく、顧客の元へ送り届けられることが望まれる。特許文献1には、保管中の品質の低下を防止する化合物半導体基板の包装方法が開示されている。
特開2009−248976号公報
特許文献1に開示の化合物半導体基板の包装方法では、化合物半導体基板の表面の酸化を防止するために、透湿度および酸素透過度の異なる内装袋と外装袋とが用いられ、さらに脱水剤が利用されて、化合物半導体基板が包装される。化合物半導体基板の一種であり、炭化珪素(SiC)からなる基板である炭化珪素基板に関して、包装後の輸送時において、高い品質を維持することが望まれる。
そこで、炭化珪素基板の高い品質を維持しながら輸送することができる炭化珪素基板の包装構造を提供することを目的の1つとする。
本発明に従った炭化珪素基板の包装構造は、炭化珪素基板と、炭化珪素基板を収容して保持する樹脂製の容器と、可撓性を有する第一のシートから構成されており、容器を包む状態で密封される第一の袋と、可撓性を有する熱可塑性樹脂製の第二のシートから構成されており、第一の袋を包む状態で密封される第二の袋と、を備える。第一のシートは、アルミニウム層と、第一のシートの厚み方向においてアルミニウム層を挟んで配置される一対の熱可塑性樹脂層と、を含む。
上記炭化珪素基板の包装構造によれば、炭化珪素基板の高い品質を維持しながら輸送することができる。
実施の形態1に係る炭化珪素基板の包装構造の外観を概略的に示す図である。 図1の線分II−IIに沿う断面を示す概略断面図である。 第一のシートの積層構造を示す断面図である。 第二のシートの積層構造を示す断面図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本願の実施態様を列記して説明する。本願に係る炭化珪素基板の包装構造は、炭化珪素基板と、炭化珪素基板を収容して保持する樹脂製の容器と、可撓性を有する第一のシートから構成されており、容器を包む状態で密封される第一の袋と、可撓性を有する熱可塑性樹脂製の第二のシートから構成されており、第一の袋を包む状態で密封される第二の袋と、を備える。第一のシートは、アルミニウム層と、第一のシートの厚み方向においてアルミニウム層を挟んで配置される一対の熱可塑性樹脂層と、を含む。
上記炭化珪素基板の包装構造において、炭化珪素基板は容器に収容されて保持されているため、輸送時に外部から衝撃が加えられたとしても、炭化珪素基板が破損するおそれを低減することができる。ここで、容器については、例えば、室温において自重によって変形しない程度の剛性を有する容器が用いられる。また、炭化珪素基板とは、炭化珪素からなる基板のみならず、炭化珪素からなる基板上に炭化珪素の単結晶をエピタキシャル成長させた層を有する基板を含む。
炭化珪素基板を包装した包装体は、輸送時において紫外線に曝される場合がある。包装体内の炭化珪素基板に紫外線が到達すると、炭化珪素の単結晶の基底面転位が拡張し、ショックレイ型の積層欠陥が形成されるおそれがある。その結果、炭化珪素基板の品質が低下する。上記炭化珪素基板の包装構造は、可撓性を有する第一のシートから構成されており、容器を包む状態で密封される第一の袋を備える。第一のシートは、アルミニウム層と、第一のシートの厚み方向においてアルミニウム層を挟んで配置される一対の熱可塑性樹脂層と、を含む。アルミニウムは紫外線の反射率が高く、紫外線の透過率が低い。よって、第一のシートに含まれるアルミニウム層により、炭化珪素基板へ紫外線が到達することを抑制することができる。したがって、上記欠陥の形成を抑制して、輸送時における品質の低下を防止することができる。また、アルミニウムは、透湿度が樹脂に比べて低い。よって、第一の袋は、内側への水分の侵入を抑制して、水分に起因した炭化珪素基板の表面の酸化を抑制することができる。アルミニウム層は、一対の熱可塑性樹脂層によって挟まれているため、アルミニウム層を一対の熱可塑性樹脂層によって保護することができ、アルミニウム層が破損するおそれを低減することができる。
第一のシートはアルミニウム層を含むため、しなやかさが不十分であり、取り扱い時において折り目や角で破れやすい。第二のシートは、アルミニウムを含まない熱可塑性樹脂製であるため、破れにくい。第二のシートから構成される第二の袋によって第一の袋を包むことにより、第一の袋の破損を抑制して、上記欠陥の形成を抑制する効果および炭化珪素基板の表面の酸化を抑制する効果を維持することができる。
その結果、上記炭化珪素基板の包装構造では、炭化珪素基板の高い品質を維持しながら輸送することができる。
上記炭化珪素基板の包装構造において、第一の袋と第二の袋との間には、第一の気体が封入された第一の空間が形成されていてもよい。このように構成することにより、輸送時に外気の圧力が低下しても、熱可塑性樹脂製の第二のシートから構成される第二の袋の耐久性が高いため、圧力差に起因した第二の袋の膨張を抑制することができる。したがって、第二の袋によって密封される第一の袋の膨張を抑制して、第一の袋が破損するおそれを低減することができる。
上記炭化珪素基板の包装構造において、第一の気体の清浄度は、ISO(International Organization for Standardization)14644−1に規定されるクラス8以上であってもよい。このようにすることにより、第二の袋を開封した際に、第一の気体に含まれる粉塵による汚染を防止することができる。なお、ISO14644−1に規定されるクラス8としては、0.5μm以上の微粒子の上限濃度が3520000個/m、1μm以上の微粒子の上限濃度が832000個/mおよび5μm以上の微粒子の上限濃度が29300個/mを満たす清浄度である。
上記炭化珪素基板の包装構造において、第一の気体は、25℃での相対湿度が60%以下である空気または不活性ガスであってもよい。このようにすることにより、第二の袋の開封時において炭化珪素基板の表面が水分に触れることを抑制し、炭化珪素基板の表面の酸化を抑制することができる。
上記炭化珪素基板の包装構造において、第一の袋の内部には、第二の気体が封入されていてもよい。こうすることにより、第一の袋にしわが寄って、当該しわに起因した第一の袋の破損のおそれを低減することができる。
上記炭化珪素基板の包装構造において、第二の気体の清浄度は、ISO14644−1に規定されるクラス7以上であってもよい。こうすることにより、第一の袋を開封した際に、第二の気体に含まれる粉塵による汚染を防止することができる。ISO14644−1に規定されるクラス7としては、0.5μm以上の微粒子の上限濃度が352000個/m、1μm以上の微粒子の上限濃度が83200個/mおよび5μm以上の微粒子の上限濃度が2930個/mを満たす清浄度である。
上記炭化珪素基板の包装構造において、第二の気体の清浄度は、第一の気体の清浄度よりも高くてもよい。こうすることにより、炭化珪素基板の周囲の清浄度を高くして、炭化珪素基板の汚染を抑制することができる。
上記炭化珪素基板の包装構造において、第二の気体の25℃での相対湿度は、第一の気体の25℃での相対湿度よりも低くてもよい。こうすることにより、より炭化珪素基板の周囲の気体の水分量を少なくして、炭化珪素基板の表面が酸化されるおそれを低減することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
次に、本願の炭化珪素基板の包装構造の一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照符号を付しその説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
本願の実施の形態1に係る炭化珪素基板の包装構造について説明する。図1は、実施の形態1における炭化珪素基板の包装構造11の外観を概略的に示す図である。図2は、図1の線分II−IIに沿う断面を示す概略断面図である。
図1および図2を参照して、実施の形態1における炭化珪素基板の包装構造11は、炭化珪素基板12と、容器13と、第一の袋21と、第二の袋31と、を備える。
炭化珪素基板(SiC基板)12は、炭化珪素からなる基板であってもよいし、炭化珪素からなる基板上に炭化珪素の単結晶をエピタキシャル成長させた層を有する基板であってもよい。炭化珪素基板12は、平板状である。炭化珪素基板12は、具体的には、円板状である。
容器13は、室温において自重によって変形しない程度の剛性を有する。容器13の材質としては、樹脂、具体的には例えば、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレート等が採用される。
容器13は、中空円筒状の側壁部14と、側壁部14の一方側の開口を閉塞する底壁部15と、側壁部14の他方側の開口を閉塞するように、側壁部14に着脱自在に配置される蓋部16と、を含む。底壁部15上に炭化珪素基板12を載置した後、側壁部14に蓋部16を装着する。このようにして、容器13内に炭化珪素基板12を収容して保持する。なお、側壁部14と蓋部16との間には図示しないOリングが配置され、容器13内は、ある程度密封される。
第一の袋21は、可撓性を有する第一のシート22から構成されている。第一の袋21は、第一のシート22を用いて作製される。第一の袋21は、袋状であって、容器13を包む状態で密封される。具体的には、第一の袋21内に、炭化珪素基板12を収容して保持した容器13を配置し、開口を閉じるよう熱によりシールして密封する。
図3は、第一のシート22の積層構造を示す断面図である。図3において、第一のシート22の厚み方向は、矢印Dで示されている。なお、第一のシート22の厚み方向は、後述する樹脂層の積層方向と同じである。図3を参照して、本実施の形態における第一のシート22は、アルミニウム層24と、一対の熱可塑性の樹脂層25、26と、熱可塑性の樹脂層27とを含む。すなわち、第一のシート22は、3つの熱可塑性の樹脂層25、26、27と、1つのアルミニウム層24とを積層した構造である。第一のシート22の厚み方向の一方側の表層に、樹脂層27が配置される。樹脂層27は、樹脂層25と隣り合って接触して配置される。一対の樹脂層25、26は、第一のシート22の厚み方向においてアルミニウム層24を挟んで配置される。樹脂層26は、第一のシート22の厚み方向の他方側の表層に配置される。樹脂層25、26は、同じ樹脂で構成されている。
樹脂層27の材質としては、例えば、ナイロンが選択される。樹脂層27の厚みとしては、例えば、5〜25μmの範囲内の任意の値が選択される。樹脂層25、26の材質としては、例えば、低密度ポリエチレンが選択される。樹脂層25の厚みとしては、例えば、10〜30μmの範囲内の任意の値が選択される。樹脂層26の厚みとしては、例えば、40〜100μmの範囲内の任意の値が選択される。アルミニウム層24としては、例えば、アルミニウム箔が選択される。アルミニウム層24の厚みとしては、例えば、1〜15μmの範囲内の任意の値が選択される。
第一の袋21の内部には、第二の気体が封入されている。本実施の形態においては、第一の袋21と容器13との間に、第二の気体が封入された第二の空間42が形成されている。第二の気体としては、例えば、空気が選択される。第二の気体の清浄度は、ISO14644−1に規定されるクラス7以上である。
第二の袋31は、可撓性を有する熱可塑性樹脂製の第二のシート32から構成されている。第二の袋31は、第二のシート32を用いて作製される。第二の袋31は、袋状であって、第一の袋21を包む状態で密封される。具体的には、第二の袋31内に、炭化珪素基板12を収容して保持した容器13を包む状態で密封された第一の袋21を配置し、開口を閉じるよう熱によりシールして密封する。
図4は、第二のシート32の積層構造を示す断面図である。図4において、第二のシート32の厚み方向は、矢印Dで示されている。なお、第二のシート32の厚み方向は、後述する樹脂層の積層方向と同じである。図4を参照して、本実施の形態における第二のシート32は、熱可塑性樹脂製の4つの層から構成される。第一の樹脂層34、第二の樹脂層35、第三の樹脂層36および第四の樹脂層37は、隣り合う層と接触するように、この順で積層される。第一の樹脂層34と第四の樹脂層37とがそれぞれ外部に露出する面を有する。第三の樹脂層36が最も厚い。第二の樹脂層35と第四の樹脂層37とは、同じ樹脂で構成されている。
第一の樹脂層34の材質としては、例えば、サラン(登録商標)コートナイロンが選択される。第一の樹脂層34の厚みとしては、例えば、10〜35μmの範囲内の任意の値が選択される。第二の樹脂層35および第四の樹脂層37の材質としては、例えば、低密度ポリエチレンが選択される。第二の樹脂層35の厚みとしては、例えば、10〜30μmの範囲内の任意の値が選択される。第四の樹脂層37の厚みとしては、例えば、15〜35μmの範囲内の任意の値が選択される。第三の樹脂層36としては、例えば、フィルム状のポリエチレンが選択される。第三の樹脂層36の厚みとしては、例えば、20〜50μmの範囲内の任意の値が選択される。
第一の袋21と第二の袋31との間には、第一の気体が封入された第一の空間41が形成されている。第一の気体としては、例えば、25℃での相対湿度が60%以下である空気または不活性ガスが選択される。第一の気体の清浄度は、ISO14644−1に規定されるクラス8以上である。第二の気体の清浄度は、第一の気体の清浄度よりも高い。また、第二の気体の25℃での相対湿度は、第一の気体の25℃での相対湿度よりも低い。
このような構成の炭化珪素基板12の包装構造11では、炭化珪素基板12は容器13に収容されて保持されているため、輸送時に外部から衝撃が加えられたとしても、炭化珪素基板12が破損するおそれを低減することができる。また、第一のシート22に含まれるアルミニウム層24により、炭化珪素基板12へ紫外線が到達することを抑制することができる。したがって、ショックレイ型の積層欠陥の形成を抑制して、輸送時における品質の低下を防止することができる。また、アルミニウム層24を含む第一のシート22から構成される第一の袋21は、内側への水分の侵入を抑制して、水分に起因した炭化珪素基板12の表面の酸化を抑制することができる。アルミニウム層24は、一対の熱可塑性樹脂層25、26によって挟まれているため、アルミニウム層24を一対の熱可塑性樹脂層25、26によって保護することができ、アルミニウム層24が破損するおそれを低減することができる。第二のシート32から構成される第二の袋31によって第一の袋21を包む状態で密封されることにより、第一の袋21の破損を抑制して、上記欠陥の形成を抑制する効果および炭化珪素基板12の表面の酸化を抑制する効果を維持することができる。したがって、このような炭化珪素基板12の包装構造11では、炭化珪素基板12の高い品質を維持しながら輸送することができる。
また、本実施形態においては、第一の袋21と第二の袋31との間には、第一の気体が封入された第一の空間41が形成されている。輸送時に外気の圧力が低下しても、熱可塑性樹脂製の第二のシート32から構成される第二の袋31の耐久性が高いため、圧力差に起因した第二の袋31の膨張を抑制することができる。したがって、第二の袋31によって密封される第一の袋21の膨張を抑制して、第一の袋21が破損するおそれを低減することができる。
本実施形態において、第一の気体の清浄度は、ISO14644−1に規定されるクラス8以上であるため、第二の袋31を開封した際に、第一の気体に含まれる粉塵による汚染を防止することができる。
本実施形態において、第一の気体は、25℃での相対湿度が60%以下である空気または不活性ガスであるため、第二の袋31の開封時において炭化珪素基板12の表面が水分に触れることを抑制し、炭化珪素基板12の表面の酸化を抑制することができる。
本実施形態において、第一の袋21の内部には、第二の気体が封入されているため、第一の袋21にしわが寄って、当該しわに起因した第一の袋21の破損を低減することができる。
本実施形態において、第二の気体の清浄度は、ISO14644−1に規定されるクラス7以上であるため、第一の袋21を開封した際に、第二の気体に含まれる粉塵による汚染を防止することができる。
本実施形態において、第二の気体の清浄度は、第一の気体の清浄度よりも高いため、炭化珪素基板12の周囲の清浄度を高くして、炭化珪素基板12の汚染を抑制することができる。
本実施形態において、第二の気体の25℃での相対湿度は、第一の気体の25℃での相対湿度よりも低いため、より炭化珪素基板12の周囲の気体の水分量を少なくして、炭化珪素基板12の表面が酸化されるおそれを低減することができる。
次に、実施の形態1における炭化珪素基板12の包装方法について簡単に説明する。包装されるべき炭化珪素基板12は、クリーンルーム内において容器13内に収容されて保持される。すなわち、底壁部15上に炭化珪素基板12を載置し、蓋部16を側壁部14に装着する。このような状態で、炭化珪素基板12を収容して保持した容器13を、第一の袋21内に配置する。その後、第一の袋21の開口側から第一の袋21内の気体を若干抜いた後、開口を閉じるよう熱によりシールして密封する。このようにして炭化珪素基板12を収容して保持した容器13は第一の袋21によって密封される。この状態で、炭化珪素基板12を収容して保持した容器13を包む状態で密封された第一の袋21をクリーンルーム外へ取り出す。その後、クリーンルームの外で第一の袋21を第二の袋31内に配置する。そして、第二の袋31の開口を閉じるよう熱によりシールして密封する。このようにして炭化珪素基板12を包装する。
(他の実施の形態)
炭化珪素基板12の包装構造11において、第一の袋21第二の袋31とが密着していてもよい。このようにすることによっても、上記欠陥の形成を抑制して、輸送時における品質の低下を防止することができる。また、水分に起因した炭化珪素基板12の表面の酸化を抑制することができる。
上記の実施の形態において、第一の袋21を構成する第一のシート22は、1つのアルミニウム層24と、アルミニウム層24を挟んで配置される2つの熱可塑性の樹脂層25、26とから構成されていてもよく、さらなる樹脂層を含んでもよい。アルミニウム層24は、複数層含まれていてもよい。
上記の実施の形態において、第二の袋31を構成する第二のシート32は、1つの熱可塑性樹脂層から構成されてもよく、2つの熱可塑性樹脂層、3つの熱可塑性樹脂層、さらには、5つ以上の熱可塑性樹脂層から構成されてもよい。
上記の実施の形態において、容器13は、側壁部14と、底壁部15と、蓋部16と、を備えることとしたが、これに限らず、例えば、蓋部16を備えない構成としてもよい。すなわち、容器13は、トレー状であってもよい。また、容器13内に複数枚の炭化珪素基板12を収容して保持できるようにしてもよい。容器13は、複数枚の炭化珪素基板12を、それぞれ間隔をあけて収容して保持可能な構成としてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、どのような面からも制限的なものではないと理解されるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって規定され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本願の炭化珪素基板の包装構造は、炭化珪素基板の高い品質を維持しながら輸送することが求められる場合に特に有利に適用され得る。
11 炭化珪素基板の包装構造
12 炭化珪素基板
13 容器
14 側壁部
15 底壁部
16 蓋部
21 第一の袋
22 第一のシート
24 アルミニウム層
25,26,27,34,35,36,37 樹脂層
31 第二の袋
32 第二のシート
41 第一の空間
42 第二の空間

Claims (8)

  1. 炭化珪素基板と、
    前記炭化珪素基板を収容して保持する樹脂製の容器と、
    可撓性を有する第一のシートから構成されており、前記容器を包む状態で密封される第一の袋と、
    可撓性を有する熱可塑性樹脂製の第二のシートから構成されており、前記第一の袋を包む状態で密封される第二の袋と、を備え、
    前記第一のシートは、
    アルミニウム層と、
    前記第一のシートの厚み方向において前記アルミニウム層を挟んで配置される一対の熱可塑性樹脂層と、を含む、炭化珪素基板の包装構造。
  2. 前記第一の袋と前記第二の袋との間には、第一の気体が封入された第一の空間が形成されている、請求項1に記載の炭化珪素基板の包装構造。
  3. 前記第一の気体の清浄度は、ISO14644−1に規定されるクラス8以上である、請求項2に記載の炭化珪素基板の包装構造。
  4. 前記第一の気体は、25℃での相対湿度が60%以下である空気または不活性ガスである、請求項2または請求項3に記載の炭化珪素基板の包装構造。
  5. 前記第一の袋の内側には、第二の気体が封入されている、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の炭化珪素基板の包装構造。
  6. 前記第二の気体の清浄度は、ISO14644−1に規定されるクラス7以上である、請求項5に記載の炭化珪素基板の包装構造。
  7. 前記第二の気体の清浄度は、前記第一の気体の清浄度よりも高い、請求項5または請求項6に記載の炭化珪素基板の包装構造。
  8. 前記第二の気体の25℃での相対湿度は、前記第一の気体の25℃での相対湿度よりも低い、請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の炭化珪素基板の包装構造。
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