JP2020019161A - 液体カートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】空気室の半透膜が液体で濡れた後に、半透膜の機能が復帰しやすい液体カートリッジを提供する。【解決手段】インクカートリッジ30は、インクが貯留される第1貯留室32を有する筐体130と、一端に第1貯留室32と連通する貫通孔146が形成され、他端に大気に開放された連通孔147が形成される大気流路72とを備える。空気室36は、第1貯留室32よりも上方に形成される第1内蓋131と、下壁136よりも上方に形成された第2内蓋132との間において画定され、貫通孔146を介して第1貯留室32と連通する。空気室36は、大気流路72を通じて外部と連通する。大気流路72には、半透膜141が設けられている。空気室36には、貫通孔146と半透膜141との間に位置しており、高さ方向に延びる案内リブ190が設けられている。空気室36には、案内リブ190と第1側壁137Cとに挟まれた領域36Aがある。【選択図】図13

Description

本発明は、液体が貯留される貯留室を備える液体カートリッジに関する。
シートなどに画像を記録する装置に装着可能なインクカートリッジが知られている。インクカートリッジは、内部にインクを貯留する貯留室を備える。多くの使用中のインクカートリッジにおいて、貯留室は大気流路を通じて外部に開放されている(例えば、特許文献1参照)。これにより、貯留室内の空気層の圧力は、大気圧と同等の大きさに維持される。
特開2003−237102号公報
貯留室に貯留された液体が大気流路を通じて外部へ流出することを抑制するために、大気流路や貯留室に通ずる空気室が設けられることがある。インクカートリッジの姿勢が変化することによって貯留室から流出した液体は、空気室に貯留されることによって外部へ流出することが抑制され、インクカートリッジが元の姿勢に戻されると、空気室から貯留室へ液体が戻る。
また、外部への液体の流出を抑制するために、空気室から大気流路へ通ずる開口が半透膜で覆われることがある。半透膜は、液体を通過させず、且つ空気を通過させるので、空気室から外部へ液体が流出することが防止される。
しかしながら、空気室において、半透膜の全体が液体で濡れると、半透膜が空気を通過させなくなる。そして、その後に半透膜に空気が触れないと、半透膜の機能、すなわち空気を通過させる機能が奏しない。その結果、貯留室から液体が流出するに伴って、貯留室の空気層の圧力が大気圧より低くなっていき、貯留室から液体が流出され難くなる。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、空気室の半透膜が液体で濡れた後に、半透膜の機能が復帰しやすい液体カートリッジを提供することにある。
(1) 本発明に係る液体カートリッジは、液体が貯留される貯留室を有する筐体と、上記筐体の使用姿勢での重力方向に沿った高さ方向における上記貯留室の上方に位置する下壁、当該下壁より上方に位置する上壁、上記高さ方向と直交する奥行方向に離れた前壁及び後壁、並びに、上記奥行方向及び上記高さ方向に直交する幅方向に離れた第1側壁及び第2側壁によって画定される空気室と、上記下壁を貫通して、上記貯留室と上記空気室とを連通する第1連通孔と、上記第1連通孔から上記奥行方向に離れて上記上壁の一部を貫通しており、上記幅方向における寸法が、上記幅方向における上記第1側壁と上記第2側壁との間の第1距離よりも小さい第2連通孔と、上記第2連通孔と外部とを連通する大気流路と、上記第2連通孔を覆っており、液体を通過させず、且つ空気を通過させる半透膜と、上記空気室において上記奥行方向の少なくとも上記第1連通孔より前方且つ上記半透膜より後方に位置しており、上記高さ方向に延びる案内壁と、を具備する。上記空気室には、上記第1連通孔の前方且つ上記半透膜の後方であって、上記半透膜と奥行方向に連続し、上記案内壁と上記第1側壁とに挟まれた領域がある。上記案内壁は、上記領域における上記案内壁と上記第1側壁との上記幅方向の距離が、上記第1連通孔から上記半透膜に向かって小さくなるように上記奥行方向に対して傾斜している。上記半透膜と上記第1側壁との上記幅方向における第2距離は、上記案内壁と上記第1側壁との上記幅方向における最短距離である第3距離より小さい。上記第1連通孔と上記第1側壁との上記幅方向における第4距離は、上記案内壁と上記第1側壁との上記幅方向における最長距離である第5距離より小さい。
例えば、液体カートリッジが使用姿勢から上下が反転した姿勢にされることによって、貯留室から第1連通孔を通じて空気室へ液体が流出する。空気室に流入した液体が半透膜の全体を濡らすと、半透膜が大気を通過させなくなる。液体カートリッジが元の姿勢に戻されると、空気室に残存している空気が移動したり、貯留室から第1連通孔を通じて空気室へ流入した空気が移動したりする。空気室を移動する空気は、案内壁に案内されて半透膜へ向かって移動しやすくなる。これにより、半透膜に空気が接触しやすくなって、半透膜の機能が回復しやすくなる。
(2) 好ましくは、上記半透膜は、上記空気室の上記幅方向の中央に対してオフセットした位置にあってもよい。
(3) 好ましくは、上記上壁は、上記空気室を画定する天面より上方へ凹む凹部を有しており、上記半透膜は、上記凹部に位置しており、上記案内壁の一部は、上記凹部の下方に至っていてもよい。
案内壁に案内された空気が凹部に進入することによって、空気が凹部から移動し難くなる。
(4) 本発明に係る液体カートリッジは、液体が貯留される貯留室を有する筐体と、上記筐体の使用姿勢での重力方向に沿った高さ方向における上記貯留室の上方に位置する下壁、当該下壁より上方に位置する上壁、上記高さ方向と直交する奥行方向に離れた前壁及び後壁、並びに、上記奥行方向及び上記高さ方向に直交する幅方向に離れた第1側壁及び第2側壁によって画定される空気室と、上記下壁を貫通して、上記貯留室と上記空気室とを連通する第1連通孔と、上記第1連通孔から上記奥行方向に離れて上記上壁の一部を貫通しており、上記幅方向における寸法が、上記幅方向における上記第1側壁と上記第2側壁との間の第1距離よりも小さい第2連通孔と、上記第2連通孔と外部とを連通する大気流路と、上記第2連通孔を覆っており、液体を通過させず、且つ空気を通過させる半透膜と、上記空気室において上記奥行方向の少なくとも上記第1連通孔より前方且つ上記半透膜より後方に位置して上記幅方向に相互に離れており、上記高さ方向に延びる第1案内壁及び第2案内壁と、を具備する。上記空気室には、上記第1貫通孔の前方且つ上記半透膜の後方であって、上記半透膜と奥行方向に連続し、上記第1案内壁と上記第2案内壁とに挟まれた領域があり、上記領域における上記第1案内壁と上記第2案内壁との上記幅方向の距離が、上記第1連通孔から上記半透膜に向かって小さくなるように、上記第1案内壁又は上記第2案内壁のうち少なくとも一方が上記奥行方向に対して傾斜している。上記半透膜と上記第1側壁との上記幅方向における第2距離は、上記第1案内壁又は上記第2案内壁のうち上記第1側壁から上記幅方向において遠い位置にある一方と上記第1側壁との上記幅方向における最短距離である第3距離より小さく、且つ、上記第1案内壁又は上記第2案内壁の他方と上記第1側壁との上記幅方向における最長距離である第6距離より大きい。上記第1連通孔と上記第1側壁との上記幅方向における第4距離は、上記第1案内壁又は上記第2案内壁の一方と上記第1側壁との上記幅方向における最長距離である第5距離より小さく、且つ上記第1案内壁又は上記第2案内壁の他方と上記第1側壁との上記幅方向における最短距離である第7距離より大きい。
上記構成によれば、第1連通孔から半透膜へ案内される空気の通路が、第1案内壁と第2案内壁とによって画定されるので、第1連通孔や半透膜の自由な配置に合わせて、空気の通路を形成することができる。
(5) 好ましくは、上記上壁は、上記空気室を画定する天面より上方へ凹む凹部を有しており、上記半透膜は、上記凹部に位置しており、上記第1案内壁又は上記第2案内壁の一部は、上記凹部の下方に至っていてもよい。
第1案内壁又は第2案内壁に案内された空気が凹部に進入することによって、空気が凹部から移動し難くなる。
(6) 好ましくは、上記半透膜は、上記第1連通孔より上記奥行方向の前方に位置してもよい。
(7) 好ましくは、上記大気流路は屈曲流路を有しており、上記屈曲流路は、上記空気室より上方に位置しており、一端が上記第2連通孔に接続されており、上記第2連通孔は、上記半透膜の後方側に位置してもよい。
上記構成によれば、第1連通孔と第2連通孔との距離が比較的近くなるので、第1連通孔から空気室へ進入した空気が第2連通孔へ至りやすくなる。
(8) 好ましくは、上記筐体の外形は、上記奥行方向に沿った長さが、上記幅方向に沿った長さよりも長くてもよい。
(9) 好ましくは、上記液体カートリッジは、上記奥行方向に沿って延びており、上記貯留室内の液体を外部に流出させる液体供給路を更に備えてもよい。
本発明によれば、空気室の半透膜が液体で濡れた後に、半透膜の機能が回復しやすい。
図1は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図2は、カートリッジ装着部110の横断面図である。 図3は、カートリッジ装着部110にインクカートリッジ30が装着された状態の縦断面図である。 図4は、インクカートリッジ30の前方斜視図である。 図5は、図4に示されるV−V切断面のインクカートリッジ30の横断面図である。 図6は、図4に示されるVI−VI切断面のインクカートリッジ30の縦断面図である。 図7(A)は、第1内蓋131の上方斜視図であり、図7(B)は、第1内蓋131の下方斜視図である。 図8(A)は、第1内蓋131の平面図であり、図8(B)は、第1内蓋131の裏面図である。 図9(A)は、第2内蓋132の上方斜視図であり、図9(B)は、第2内蓋132の下方斜視図である。 図10(A)は、第2内蓋132の平面図であり、図10(B)は、第2内蓋132の裏面図である。 図11は、図4に示されるXI−XI切断面のインクカートリッジ30の水平断面図である。 図12は、弁機構135の拡大断面図である。 図13は、第1内蓋131の平面図である。 図14は、VI−VI切断面のインクカートリッジ30において、空気室36にインク121が進入した状態を示す縦断面図である。 図15は、第1内蓋131の平面図である。 図16は、変形例に係る第1内蓋131の模式図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明が具体化された一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
また、以下の説明では、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入される方向が前方向51と定義される。また、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110から抜き出される方向が後方向52と定義される。以下では、インクカートリッジ30は、カートリッジ装着部110に対して水平方向に挿入及び脱抜される。したがって、前方向51及び後方向52は水平方向である前提として説明がなされるが、必ずしも前方向51及び後方向52は水平方向でなくてもよい。また、前方向51及び後方向52のいずれかに直交する方向が下方向53と定義される。下方向53の反対となる方向が上方向54と定義される。前方向51及び下方向53と直交する方向が右方向55と定義される。右方向55と反対方向が左方向56と定義される。したがって、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着されて使用される状態において、重力方向が下方向53であり、重力方向と反対方向が上方向54であることを前提として説明がなされる。つまり、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着されて使用される状態において、筐体130のメイン下壁42の外面が重力方向の下方を向く。また、前方向51及び下方向53と直交する方向が、右方向55及び左方向56と定義される。より具体的には、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着されて使用される状態で、インクカートリッジ30を後方から前方に視た場合において、右方に向く方向が右方向55と定義され、左方に向く方向が左方向56と定義される。なお、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着されて使用される状態とは、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110の装着位置まで挿入された状態である。装着位置は、カートリッジ装着部110に設けられたインク供給管102がインクカートリッジ30に設けられたインク供給部34に挿入されて互いに連結され、且つインクカートリッジ30に設けられたIC基板64がカートリッジ装着部110に設けられた接点106と接触する位置である。また、以下では、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着されて使用される状態の、当該インクカートリッジ30の姿勢を使用姿勢と称する。
また、前方向51及び後方向52は、奥行方向と定義される。また、上方向54及び下方向53は、高さ方向と定義される。また、右方向55及び左方向56は、幅方向と定義される。
また、以下の説明では、「前方を向く」とは、前方の成分を含む方向を向くことを含み、「後方を向く」とは、後方の成分を含む方向を向くことを含む。また、「下方を向く」とは、下方の成分を含む方向を向くことを含み、「上方を向く」とは、上方の成分を含む方向を向くことを含む。例えば、「前面が前方を向く」とは、前面が前方を向いていてもよいし、前面が前方に対して傾斜した方向を向いていてもよい。
[プリンタ10の概要]
図1に示されるように、プリンタ10は、インクジェット記録方式に基づいて、用紙に対してインク滴を吐出することにより画像を記録する画像記録装置であり、例えばインクジェットプリンタである。プリンタ10は、記録ヘッド21と、インク供給装置100と、記録ヘッド21及びインク供給装置100を接続するインクチューブ20とを備えている。インク供給装置100は、カートリッジ装着部110を備える。カートリッジ装着部110には、インクカートリッジ30(液体カートリッジの一例)が装着される。カートリッジ装着部110には、その一面に開口112が形成されている。インクカートリッジ30は、開口112を通じてカートリッジ装着部110に前方へ挿入され、或いは開口112を通じてカートリッジ装着部110から後方へ抜き出される。
インクカートリッジ30は、液体を貯留しており、例えばプリンタ10で使用可能なインク121(液体の一例)を貯留する。カートリッジ装着部110へのインクカートリッジ30の装着が完了した状態において、インクカートリッジ30と記録ヘッド21とは、インクチューブ20を介して接続されている。記録ヘッド21は、インクチューブ20を通じて供給されるインク121を一時的に貯留するダンパ室28を有する。記録ヘッド21は、ダンパ室28から供給されたインク121を複数のノズル29から吐出する。具体的には、記録ヘッド21が備えるヘッド制御基板が、複数のノズル29に対応して設けられた複数のピエゾ素子29Aに選択的に駆動電圧を印加する。これにより、ノズル29から選択的にインク121が吐出される。つまり、記録ヘッド21は、カートリッジ装着部110に装着されたインクカートリッジ30に貯留されたインク121を消費する。
プリンタ10は、給紙トレイ15と、給紙ローラ23と、搬送ローラ対25と、プラテン26と、排出ローラ対27と、排紙トレイ16と、を備えている。給紙ローラ23は、給紙トレイ15上の用紙を搬送路24へ向けて給送する。搬送路24へ給送された用紙は、搬送ローラ対25に到達する。搬送ローラ対25は、搬送ローラ対25に到達した用紙をプラテン26上へ搬送する。記録ヘッド21は、プラテン26上を通過する用紙に対してインク121を選択的に吐出する。これにより、用紙に画像が記録される。プラテン26を通過した用紙は、排出ローラ対27に到達する。排出ローラ対27は、排出ローラ対27に到達した用紙を、搬送路24の最下流側に位置する排紙トレイ16に排出する。
[インク供給装置100]
図1に示されるように、プリンタ10は、インク供給装置100を備えている。インク供給装置100は、記録ヘッド21にインク121を供給する。インク供給装置100は、インクカートリッジ30を装着可能なカートリッジ装着部110、インクチューブ20を備えている。なお、図1においては、カートリッジ装着部110へのインクカートリッジ30の装着が完了した状態が示されている。つまり、図1において、インクカートリッジ30は装着状態である。この状態にあるインクカートリッジ30の姿勢が、使用姿勢である。
[カートリッジ装着部110]
図1から図3に示されるように、カートリッジ装着部110は、カートリッジケース101と、インク供給管102と、凸板111と、光学センサ113と、複数の接点106と、を備えている。カートリッジ装着部110には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に対応する4つのインクカートリッジ30が収容可能である。また、インク供給管102、凸板111、及び光学センサ113は、4つのインクカートリッジ30それぞれに対応して、4つずつ設けられている。また、複数の接点106について、1つのインクカートリッジ30に対応して4つの接点106が設けられ、4つのインクカートリッジ30に対して16個の接点106が設けられる。
[カートリッジケース101]
図2に示されるように、カートリッジケース101は、カートリッジ装着部110の筐体を形成する。カートリッジケース101は、天面57と、底面と、右側面107と、左側面108と、終面59と、開口112とを有する箱形状である。天面57は、カートリッジケース101の内部空間の上部である天部を画定する。底面は、カートリッジケース101の内部空間の下部である底部を画定する。右側面107は、カートリッジケース101の内部空間の右部を画定する。左側面108は、カートリッジケース101の内部空間の左部を画定する。終面59は、天面57と底面と右側面107と左側面108とをつないでいる。開口112は、終面59と奥行方向に対向する位置において、カートリッジケース101に形成されている。開口112は、ユーザがプリンタ10を使用するときに対面する面であるプリンタ10のユーザインタフェース面に露出し得る。
インクカートリッジ30は、開口112を通じてカートリッジケース101へ挿入され、開口112を通じてカートリッジケース101から抜き出される。カートリッジケース101の底部にはガイド溝109が形成されている。インクカートリッジ30は、ガイド溝109に、インクカートリッジ30の下端部が挿入されることによって、奥行方向(図2における紙面と直交する方向)に沿って案内される。カートリッジケース101は、内部空間を高さ方向に長い4つの空間に仕切り分ける3つのプレート104を備える。複数のプレート104によって仕切り分けられた各空間それぞれに1つのインクカートリッジ30が収容される。
[インク供給管102]
図2に示されるように、インク供給管102は、中空の管状となっており、カートリッジケース101の終面59の下部に位置している。インク供給管102は、カートリッジケース101の終面59において、カートリッジ装着部110に装着されたインクカートリッジ30のインク供給部34に対応する位置に配置されている。インク供給管102は、カートリッジケース101の終面59から後方へ突出しており、その先端が後方に向けて開口している。
[凸板111]
図3に示されるように、カートリッジケース101において1つのインクカートリッジ30が挿入される内部空間の天面57における開口112付近には、天面57から下方へ突出した凸板111が形成されている。凸板111の幅方向の長さは、後述するインクカートリッジ30の凸部43の一対の壁114(図4参照)の間隔よりも短い。また、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入された状態において、凸板111は、幅方向において、一対の壁114の間に位置する。よって、凸板111は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入される過程において、後述するインクカートリッジ30の凸部43の一対の壁114(図4参照)の間へ挿入される。凸板111の下面111Aは、後述する弁機構135のレバー163と当接可能し得る。
[接点106]
図3に示されるように、カートリッジケース101において1つのインクカートリッジ30が挿入される内部空間の天面57における凸板111の前方には4つの接点106が配置されている。4つの接点106は、天面57からカートリッジケース101の1つのインクカートリッジ30が挿入される内部空間へ向けて下方に突出している。各図には詳細に示されていないが、4つの接点106それぞれは、幅方向に離れて配置されている。4つの接点106の配置は、後述される1つのインクカートリッジ30の4つの電極65(図4参照)の配置に対応している。各接点106は、導電性及び弾性を有する部材で構成されており、上方へ弾性的に変形可能である。4つの接点106は、カートリッジケース101に収容可能な4つのインクカートリッジ30に対応して、4組が配置されている。すなわち、カートリッジケース101には、16個の接点106が配置されている。なお、接点106の個数及び電極65の個数は任意である。
各接点106は、電気回路を介して演算装置に電気的に接続されている。演算装置は、例えばCPU,ROM,RAMなどからなるものであり、例えばプリンタ10のコントローラとしての機能を果たす。各接点106と、当該各接点106と対応する各電極65とが接触して電気的に導通されることによって、電圧Vcが1つ目の電極65に印加されたり、2つ目の電極65がアースされたり、3つ目の電極65にデータを示す信号が送電されたり、4つ目の電極65に演算装置から同期信号が送電されたりする。各接点106と、当該各接点106と対応する各電極65との電気的に導通により、演算装置が、インクカートリッジ30のICに格納されたデータにアクセス可能となる。各接点106から電気回路を通じた出力は演算装置に入力される。
[光学センサ113]
図2に示されるように、カートリッジケース101の天面には、光学センサ113が配置されている。光学センサ113は、4つの接点106よりも前方に位置している。光学センサ113は、発光器及び受光器を備える。発光器は、受光器よりも右方または左方に、受光器と間隔を空けて設けられている。カートリッジ装着部110への装着が完了したインクカートリッジ30の後述する遮光板67(図4参照)は、発光器及び受光器の間に配置される。換言すれば、発光器及び受光器は、カートリッジ装着部110への装着が完了したインクカートリッジ30の遮光板67が、当該発光器及び受光器の間に位置するよう、互いに対向して配置されている。
光学センサ113は、発光器から幅方向に沿って照射された光が受光器で受光されたか否かに応じて異なる検知信号を出力する。例えば、光学センサ113は、発光器から出力された光が受光器で受光できない(すなわち、受光強度が所定の強度未満である)ことを条件として、ローレベル信号を出力する。一方、光学センサ113は、発光器から出力された光が受光器で受光できた(すなわち、受光強度が所定の強度以上である)ことを条件として、ハイレベル信号を出力する。
[ロックシャフト145]
図3に示されるように、ロックシャフト145が、カートリッジケース101の天面57付近且つ開口112付近において、カートリッジケース101の幅方向に延出されている。ロックシャフト145は、幅方向に沿って延びる棒状の部材である。ロックシャフト145は、例えば、金属の円柱である。ロックシャフト145の幅方向の両端は、カートリッジケース101の幅方向の両端を画定している壁に固定されている。したがって、ロックシャフト145は、カートリッジケース101に対して回動等の相対移動をしない。ロックシャフト145は、4つのインクカートリッジ30が収納可能な4つの空間に渡って幅方向に延びている。インクカートリッジ30が収容される各空間において、ロックシャフト145の周囲には空間が存在する。したがって、ロックシャフト145に対して、上方へ向かって、また、後方へ向かってインクカートリッジ30のロック面151などがアクセスすることができる。
ここで、アクセスとは、ロックシャフト145がロック面151に当接するような物理的な接触でもよいし、後述する遮光板67に光学センサ113からの光が当たるような光学的なアクセスでもよいし、後述するIC基板64の電極65に接点106が接触することで電極65と接点106との間で電流が流れるような電気的なアクセスでもよい。また、アクセスされる方向は、高さ方向であってもよいし、幅方向であってもよい。
ロックシャフト145は、カートリッジ装着部110に装着されたインクカートリッジ30を装着位置に保持するためのものである。インクカートリッジ30は、カートリッジ装着部110に挿入されて、使用姿勢に回動されることにより、ロックシャフト145に係合する。さらに、ロックシャフト145は、インクカートリッジ30のコイルバネ78がインクカートリッジ30を後方へ押す力に抗してインクカートリッジ30をカートリッジ装着部110内に保持する。
[インクカートリッジ30の全体構造]
インクカートリッジ30は液体であるインク121が貯留される容器である。本実施形態では、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に対応する4つのインクカートリッジ30が、カートリッジ装着部110に装着可能である。4つのインクカートリッジ30のうち、シアン、マゼンタ、イエローに対応する3つのインクカートリッジ30の構成は、図4に示されるように同一である。一方、ブラックに対応するインクカートリッジ30の構成は、他の3つのインクカートリッジ30よりも幅方向に長い点において、他の3つのインクカートリッジ30の構成とは異なるが、その他の点において、他の3つのインクカートリッジ30の構成と略同一である。
以下では、ブラックに対応するインクカートリッジ30の構成が説明される。
図4に示されているインクカートリッジ30の姿勢は、インクカートリッジ30が使用姿勢にあるときの姿勢、すなわち使用姿勢である。インクカートリッジ30は、前壁40、82と、後壁41、83と、上壁39と、下壁と、側壁37、84と、側壁38、85とを備える。
前壁40は、インクカートリッジ30が使用姿勢において、前方を向く壁である。後壁41は、インクカートリッジ30が使用姿勢において、後方を向く壁である。上壁39は、インクカートリッジ30が使用姿勢において、上方を向き、前端が前壁82の上端と接続され、後端が後壁83の上端と接続されている。
下壁は、インクカートリッジ30が使用姿勢において、下方を向き、前端が前壁40の下端と接続され、後端が後壁41の下端と接続されている。本実施形態において、下壁は段差面49を有している。本実施形態では、下壁は、メイン下壁42と、サブ下壁48とを備える。メイン下壁42は、下壁のうち、後壁41の下端と段差面49の下端とを繋ぐ壁である。サブ下壁48は、下壁のうち、前壁40の下端と段差面49の上端とを繋ぐ壁である。
インクカートリッジ30は、使用姿勢においては、後壁41から前壁40に向かう方向が前方向51に一致し、前壁40から後壁41に向かう方向が後方向52に一致する姿勢である。また、インクカートリッジ30は、使用姿勢においては、上壁39から下壁に向かう方向が下方向53(重力方向)に一致し、下壁から上壁39に向かう方向が上方向54に一致する姿勢である。また、インクカートリッジ30は、使用姿勢においては、側壁38から側壁37に向かう方向が右方向55に一致し、側壁37から側壁38に向かう方向が左方向56に一致する。また、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着されるときに、前壁40の外面は前方を向き、後壁41の外面は後方を向き、下壁の外面は下方を向き、上壁39の外面は、上方を向く。
図4に示されるように、インクカートリッジ30は、全体として、幅方向に沿った寸法が短く、高さ方向及び奥行方向それぞれに沿った寸法が、幅方向に沿った寸法よりも長い扁平形状である。
図4から図6に示されるように、インクカートリッジ30は、筐体130と、第1内蓋131(図7,8参照)と、第2内蓋132(図9,10参照)と、半透膜141(図9参照)と、外蓋134と、弁機構135(図3参照)と、支持部材150とを備える。なお、図5,6では、外蓋134及び弁機構135が省略されている。
[筐体130]
図4から図6に示されるように、筐体130は、上方が開放された箱形状である。つまり、筐体130の上端には、開口が形成されている。本実施形態では、筐体130は、樹脂によって形成された容器である。筐体130の内部に、第1貯留室32(貯留室の一例)及び第2貯留室33が形成されている。
筐体130は、外壁として、前壁40と、後壁41と、側壁37と、側壁38と、メイン下壁42と、サブ下壁48とを備える。前壁40と後壁41との間の間隔は、側壁37と側壁38との間の間隔よりも長い。前壁40と、後壁41と、側壁37と、側壁38と、メイン下壁42と、サブ下壁48とが、第1貯留室32を画定している。
インクカートリッジ30が使用姿勢において、前方を向く筐体130の面が前壁40であり、後方を向く筐体130の面が後壁41である。側壁37、38は、前壁40及び後壁41とそれぞれ交差して延びている。側壁37、38は、前壁40と後壁41とメイン下壁42とサブ下壁48とを繋いでいる。使用姿勢において、側壁37の外面は右方を向いており、側壁38の外面は左方を向いている。
筐体130において、少なくとも前壁40と、後壁41と、側壁37と、側壁38とは、第1貯留室32及び第2貯留室33に貯留されたインク121を外部から視認可能な透光性を有するものである。具体的には、第1貯留室32及び第2貯留室33内のインク121の色や、第1貯留室32内のインク121の液面が視認可能である。なお、本実施形態では、液体貯留室が第1貯留室32と第2貯留室33とに分かれているが、液体貯留室は1つであっても良い。すなわち、下壁45は無くてもよい。
図6に示されるように、メイン下壁42は、後端が前端よりも上方に位置するように、奥行方向に対して傾斜した傾斜面である。メイン下壁42の前端は、後述するロック面151よりも前方に位置している。メイン下壁42の後端は、後壁41の下端と繋がっている。つまり、メイン下壁42は、後壁41の下端から前方へ延びている。サブ下壁48は、メイン下壁42より上方且つ前方に位置している。
前壁40、後壁41、側壁37、及び側壁38の各々の上端部には、筐体130の外方へ突出した係合爪88が形成されている。係合爪88は、外蓋134に形成された開口86と係合する。なお、本実施形態において、係合爪88は、前壁40、後壁41、側壁37、及び側壁38の各々に一つずつ形成されているが、係合爪88の数は各壁に一つずつに限らない。
[第1内蓋131]
図7及び図8に示される第1内蓋131は、筐体130の開放された上方の開口を閉塞するものである。第1内蓋131は、上方が開放された箱形状である。第1内蓋131は、下壁136(下壁の一例)と、下壁136の周縁から立設した側壁137とを備える。側壁137は、その外周面から外方へ突出した張出壁138を備える。側壁137は、第1内蓋131が筐体130に組み付けられた状態において、前方に位置する前壁137A(前壁の一例)、後方に位置する後壁137B(後壁の一例)、左右方向にそれぞれ位置する第1側壁137C(第1側壁の一例)及び第2側壁137D(第2側壁の一例)を有する。下壁136、前壁137A、後壁137B、第1側壁137C、及び第2側壁137Dのそれぞれは、空気室36を画定する壁である。
下壁136には、第1内蓋131の奥行方向の中央よりも後方において、幅方向に連続する凹部136Aを有する。凹部136Aには、下壁136を高さ方向に貫通する貫通孔146(第1連通孔の一例)が形成されている。なお、貫通孔146が形成される位置は、図7に示される位置に限らず、例えば第1内蓋131の奥行方向の中央よりも前方であってもよい。また、下壁136には、凹部136Aは必ずしも設けられなくてもよい。
図5及び図6に示されるように、第1内蓋131は、筐体130における開放された上方から筐体130の内部空間に配置され、当該内部空間において筐体130によって支持される。詳細には、第1内蓋131が筐体130の内部空間に位置する状態において、第1内蓋131の前端部における張出壁138の下面は、筐体130の前壁40の内面の上端部に形成された段差面40Bに支持されている。また、第1内蓋131の後端部における張出壁138の下面は、筐体130の後壁41の内面の上端部に形成された段差面41Bに支持されている。第1内蓋131が筐体130に支持された状態において、第1内蓋131の側壁137の上端面137Eと、筐体130の上端面130Aとは、奥行方向及び幅方向に拡がる同一の仮想面上にある。
図7及び図8に示されるように、下壁136の下面136Bには、3つの第1リブ185及び3つの第2リブ186が形成されている。換言すると、下壁136の下面136Bには、第1リブ185及び第2リブ186が3組形成されている。
第1リブ185及び第2リブ186は、下面136Bから下方へ突出している。3つの第1リブ185及び3つの第2リブ186の下端は、同一の高さである。
第1リブ185及び第2リブ186は、下面136Bに沿って延びている。3つの第1リブ185は、奥行方向に間隔を空けて位置している。3つの第2リブ186は、奥行方向に間隔を空けて位置している。組となる1つの第1リブ185と1つの第2リブ186とは、幅方向において隙間を空けて対向している。2組の第1リブ185及び第2リブ186は、貫通孔146より奥行き方向の前方に位置している。1組の第1リブ185及び第2リブ186は、貫通孔146より奥行き方向の後方に位置している。第1内蓋131が筐体130に支持された状態において、各第1リブ185及び第2リブ186は、それぞれの端部が側壁37,38の内面と当接している。
図7及び図8に示されるように、下壁136の上面136Cには、3つの第3リブ187、3つの第4リブ188、2つの第5リブ189、及び1つの案内リブ190(案内壁の一例)が形成されている。
第3リブ187及び第4リブ188は、上面136Cから上方へ突出している。3つの第3リブ187及び3つの第4リブ188の上端面は、上面136Cからの高さが同一である。3つの第3リブ187は、奥行方向に間隔を空けて位置している。3つの第3リブ187は、第1側壁137Cと連続している。3つの第4リブ188は、奥行方向に間隔を空けて位置している。3つの第4リブ188は、第2側壁137Dと連続している。組となる1つの第3リブ187と1つの第4リブ188とは、幅方向において隙間を空けて対向している。2組の第3リブ187及び第4リブ188は、貫通孔146より奥行き方向の前方に位置している。1組の第3リブ187及び第4リブ188は、貫通孔146より奥行き方向の後方に位置している。
2つの第5リブ189は、上面136Cから上方へ突出している。2つの第5リブ189の上端面は、上面136Cからの高さが同一であり、且つ、第3リブ187及び第4リブ188の上端面とも上面136Cからの高さが同一である。2つの第5リブ189は、奥行き方向に離れて位置している。1つの第5リブ189は、前壁137Aと連続している。1つの第5リブ189は、後壁137Bと連続している。
案内リブ190は、上面136Cから上方へ突出している。案内リブ190の上端面は、第3リブ187及び第4リブ188の上端面と上面136Cからの高さが同一である。案内リブ190は、貫通孔146より奥行き方向の前方に位置している。案内リブ190は、2組の第3リブ187及び第4リブ188より奥行き方向の後方に位置している。
空気室36には、案内リブ190と第1側壁137Cとに挟まれており、奥行き方向に連続する領域36Aがある。なお、図8(A)、図13及び図15において、領域36Aが斜線で示されている。領域36Aは、気体及び液体が流通可能な空間である。領域36Aにおいて、案内リブ190と第1側壁137Cとの幅方向における距離が、前方へ向かって次第に小さくなるように、案内リブ190は、奥行き方向に対して傾斜している。したがって、案内リブ190の前端190Aと第1側壁137Cとの幅方向における距離L3(第3距離の一例)は、案内リブ190と第1側壁137Cとの幅方向における最短距離である。また、案内リブ190の後端190Bと第1側壁137Cとの幅方向における距離L5(第5距離の一例)は、案内リブ190と第1側壁137Cとの幅方向における最長距離である。そして、距離L3は、距離L5より小さい(L3<L5)。
[第2内蓋132]
図9及び図10に示されるように、第2内蓋132は、概ね板形状である。第2内蓋132は、第1内蓋131における開放された上方から第1内蓋131の内部空間に配置され、当該内部空間において第1内蓋131によって支持される。詳細には、第2内蓋132が第1内蓋131の内部空間に位置する状態において、第2内蓋132の下面132Bが、第1内蓋131の側壁137の内周面に形成され且つ上方を向く段差面137F(図7(A)参照)に、上方から当接している。また、第2内蓋132の下面132Bは、第1内蓋131の第1リブ185、第2リブ186、第3リブ187、第4リブ188、第5リブ189、及び案内リブ190の各上端面に当接する。第2内蓋132は、空気室36の上壁であり、また、下面132Bは、空気室36の天面である。
第2内蓋132の上面132Aには、上面132Aの周縁部から上方へ突出したリブ149が形成されている。第2内蓋132が第1内蓋131に支持され、且つ第1内蓋131が筐体130に支持された状態において、第2内蓋132のリブ149の上端面149Aは、第1内蓋131の側壁137の上端面137E、及び筐体130の上端面130Aと、奥行方向及び幅方向に拡がる同一の仮想面上にある。
第2内蓋132には、貫通孔139が形成されている。貫通孔139は、第2内蓋132が第1内蓋131に支持された状態において、第1内蓋131の貫通孔146の上方に貫通孔146と対向している。
第2内蓋132の下面132Bの一部には、上方へ凹む凹部132Cが形成されている。凹部132Cは、下方から見て周縁が矩形である。凹部132Cは、貫通孔139より奥行き方向の前方に位置する。また、凹部132Cは、幅方向の中央より左方の位置にオフセットしている。凹部132Cには、下方へ突出したリブ140が形成されている。リブ140は、第2内蓋132を下方から見て矩形に連続している。なお、リブ140の形状は、第2内蓋132を下方から見て閉じている(連続している)形状であれば、矩形に限らない。例えば、リブ140は、第2内蓋132を下方から見て円形であってもよい。
リブ140の下端面に、半透膜141(図9(A)参照)が溶着されている。半透膜141は、インク121の通過を遮断し且つ気体の通過を許容する微小な孔を有する多孔質膜である。例えば、半透膜141は、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体などのフッ素樹脂からなる。なお、半透膜141をリブ140の下端面に固定する方法は溶着に限定されない。
リブ140の下端面に溶着された半透膜141は、凹部132Cにおいて空気室36を画定する面の一部をなす。また、凹部132Cの天面と、リブ140と、半透膜141とによって、空気室36と区別された空間が形成される。
凹部132Cにおいて、第2内蓋132を下方から見てリブ140の内方には、貫通孔142(第2連通孔の一例)が形成されている。換言すると、貫通孔142は、空間89と第2内蓋132の上方の空間とを連通している。貫通孔142は、リブ140の内方の後端付近に位置する。
なお、貫通孔142が形成される位置は、リブ140の内方の後端付近の位置に限らず、例えば、空気室36の奥行方向の中央よりも前方に形成されていてもよい。
第2内蓋132の上面132Aには、屈曲流路143が形成されている。屈曲流路143は、上面132Aと、上面132Aに形成されたリブ144と、リブ144の上端面に溶着されたフィルム(不図示)とによって区画されている。
リブ144は、奥行方向に延びており且つ幅方向に並んで複数設けられている。これにより、屈曲流路143は、奥行方向のUターンつつ左方へ延びる連通路となっている。なお、屈曲流路143の形状は、限定されず、例えば、屈曲流路143は、幅方向のUターンを繰り返しつつ奥行方向へ延びる連通路であってもよい。
屈曲流路143の一端は、貫通孔142と連通している。屈曲流路143の他端は、連通孔147と連通している。
連通孔147は、上方を向いた円形状の孔である。連通孔147は、上面132Aと、上面132Aから上方へ突出した円筒形状のリブ148とによって区画されている。リブ148は、リブ144と繋がっている。これにより、リブ148は、屈曲流路143と連通している。リブ148の上端面には、屈曲流路143を区画するフィルム(不図示)が溶着されていない。これにより、連通孔147は、上方に開口されており、大気に連通している。すなわち、連通孔147が大気流路72の終端である。
連通孔147の面積(詳細には連通孔147を上方から見たときの面積)は、屈曲流路143の空気流通方向の断面積(換言すると屈曲流路143を奥行方向に見たときの面積)よりも大きい。
なお、連通孔147は、円形状に限らない。また、連通孔147は、上以外の方向を向いていてもよい。
第2内蓋132の上面132Aにおける貫通孔139の周囲には、リブ156、157、158が形成されている。
リブ156は、貫通孔139の周縁に沿って突出しており、円筒形状である。リブ156は、貫通孔139に挿入された弁機構135の弁体161のロッド165(図3参照)を、幅方向及び奥行方向に位置決めする。
リブ157は、奥行方向においてリブ156を挟むように一対形成されている。各リブ157は、上方から見てリブ156を向いたU字形状である。リブ157は、弁機構135の弁体161のロッド165(図3参照)を、幅方向及び奥行方向に位置決めする。
リブ158は、奥行方向においてリブ156、157を挟むように一対形成されている。各リブ158の先端は屈曲している。この屈曲した部分が、支持部材150と係合する(図3参照)。
[空気室36における貫通孔139、半透膜141、及び案内リブ190の配置]
図13に示されるように、空気室36には、貫通孔139の前方且つ半透膜141の後方に、案内リブ190と第1側壁137Cとに挟まれた領域36Aがある。なお、図13においては、半透膜141の位置が破線で示されている。貫通孔139及び半透膜141は、幅方向において、案内リブ190より第1側壁137Cに近い位置にある。つまり、半透膜141と第1側壁137Cとの幅方向における距離L2(第2距離の一例)は、案内リブ190と第1側壁137Cとの幅方向における最短距離、つまり、案内リブ190の前端190Aと第1側壁137Cとの幅方向における距離L3(第3距離の一例)より小さい(L2<L3)。
また、貫通孔139と第1側壁137Cとの幅方向における距離L4(第4距離の一例)は、案内リブ190と第1側壁137Cとの幅方向における最長距離、つまり案内リブ190の後端と第1側壁137Cとの幅方向における距離L5(第5距離の一例)より小さい(L4<L5)。
また、貫通孔142の幅方向の寸法は、幅方向における第1側壁137Cと第2側壁137Dとの間の距離L1(第1距離の一例)よりも小さい。また、半透膜141の幅方向の寸法も、距離L1より小さい。
また、案内リブ190の前端190Aは、上方から見て、凹部132Cの下方に至っている。半透膜141は、空気室36の幅方向の中央(図13における一点鎖線)に対してオフセットした位置にある。
[外蓋134]
図4に示されるように、外蓋134は、下方が開放された箱形状である。外蓋134は、上壁39と、前壁82と、後壁83と、側壁84と、側壁85とを備える。前壁82は、上壁39の前端から下方へ延びている。前壁82は、下端において筐体130の前壁40と連続しており、外蓋134の前壁82と筐体130の前壁40とで、インクカートリッジ30の前壁を構成している。後壁83は、上壁39の後端から下方へ延びている。後壁83は、下端において筐体130の後壁41と連続しており、外蓋134の後壁83と筐体130の後壁41とで、インクカートリッジ30の後壁を構成している。側壁84は、上壁39の右端から下方へ延びており、前壁82及び後壁83を繋いでいる。側壁84は、下端において筐体130の側壁37と連続しており、外蓋134の側壁84と筐体130の側壁37とで、インクカートリッジ30の側壁を構成している。側壁85は、上壁39の左端から下方へ延びており、前壁82及び後壁83を繋いでいる。側壁85は、下端において筐体130の側壁38と連続しており、外蓋134の側壁85と筐体130の側壁38とで、インクカートリッジ30の側壁を構成している。
前壁82、後壁83、側壁84、及び側壁85の各々には、開口86が形成されている。各開口86には、筐体130の係合爪88が係合される。これにより、外蓋134は、筐体130の上方から筐体130に被せられた状態となる。なお、本実施形態では、外蓋134に開口86が形成され、筐体130に係合爪88が形成されているが、外蓋134に係合爪88が形成され、筐体130に開口86が形成されていてもよい。
図4に示されるように、上壁39には、奥行方向に延びた開口44が形成されている。開口44は、第2内蓋132のリブ156、157、158の上方に形成されている。
上壁39には、上方へ突出した凸部43が形成されている。凸部43は、右方、左方、及び後方から開口44を囲むように形成されている。凸部43には、外部からロックシャフト145がアクセス可能である。
図4に示されるように、凸部43において後方を向く面がロック面151である。ロック面151は、上壁39よりも上方に位置している。ロック面151は、高さ方向に沿って延びている。ロック面151は、カートリッジ装着部110にインクカートリッジ30が装着された状態において、ロックシャフト145と後方へ向かって接触し得る面である。ロック面151がロックシャフト145と後方へ向かって接触することにより、インクカートリッジ30がコイルバネ78の付勢力に抗してカートリッジ装着部110に保持される。
図4に示されるように、凸部43において、ロック面151より前方には、開口44を挟んで一対の壁114が形成されている。一対の壁114の上端面は、水平面154及び傾斜面155で構成されている。水平面154の後端は、ロック面151と連続している。傾斜面155は、水平面154より前方に位置している。傾斜面155は、水平面154の前端と連続している。傾斜面155は、上方且つ前方を向いている。傾斜面155は、その前端がその後端よりも下方となるように傾斜している。水平面154を介してロック面151と傾斜面155とが連続しているので、ロック面151と傾斜面155との境界が尖った山形状とならない。傾斜面155及び水平面154により、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入される過程において、ロックシャフト145が傾斜面155及び水平面154に当接しながらロック面151より後方まで円滑に案内される。
上壁39において、ロック面151より後方には、操作部90が形成されている。操作部90は、ユーザによりアクセスされて操作されるものである。上壁39の後方に、サブ上面91が形成されている。サブ上面91の上方に、サブ上面91と空間を隔てて操作部90が配置されている。操作部90は、上壁39と、サブ上面91との境界付近から上方へ向けて凸部43と同程度まで上方へ突出した平板形状である。操作部90は、その上端位置が下端位置よりも前方に位置している。
図4に示されるように、操作部90と後方のサブ上面91との間には、リブ94が形成されている。リブ94は、操作部90及び後方のサブ上面91に連続しており、且つ後方へ延びている。幅方向に沿ったリブ94の寸法は、幅方向に沿った操作部90の寸法及び後方のサブ上面91の寸法のそれぞれより小さい。リブ94によって、操作部90の後方部分が高さ方向に変形することが抑制される。
操作部90において、上方且つ後方を向く面が操作面92である。操作面92の後方部分と後方のサブ上面91とは、奥行方向に沿った方向における位置が重複している。換言すれば、インクカートリッジ30を、当該インクカートリッジ30よりも上方から下方に視たとき、操作面92の後方部分と後方のサブ上面91とは重複した位置にある。操作面92には、複数の突起、例えば、幅方向に沿って延出する複数の凸リブ93が、奥行方向に間隔を隔てて形成されている。複数の突起としての凸リブ93により、ユーザが操作面92を認識しやすくなり、また、ユーザが操作面92を指で操作するときに、指が操作面92に対して滑りにくくなる。
なお、インクカートリッジ30の前壁40、後壁41、上壁39、下壁、及び側壁37,38の各外面は、必ずしも1つの平面をなしている必要はない。すなわち、使用姿勢のインクカートリッジ30を、当該インクカートリッジ30よりも前方から後方に視たときに視認し得る面であり、且つ、使用姿勢のインクカートリッジ30の奥行方向の中心よりも前方に位置する面が前壁40の外面である。使用姿勢のインクカートリッジ30を、当該インクカートリッジ30よりも後方から前方に視たときに視認し得る面であり、且つ、使用姿勢のインクカートリッジ30の奥行方向の中心よりも後方に位置する面が後壁41の外面である。使用姿勢のインクカートリッジ30を、当該インクカートリッジ30よりも上方から下方に視たときに視認し得る面であり、且つ、使用姿勢のインクカートリッジ30の高さ方向の中心よりも上方に位置する面が上壁39の外面である。使用姿勢のインクカートリッジ30を、当該インクカートリッジ30よりも下方から上方に視たときに視認し得る面であり、且つ、使用姿勢のインクカートリッジ30の高さ方向の中心よりも下方に位置する面が下壁の外面である。側壁37,38の各外面に関しても同様である。
[インクカートリッジ30の内部構造]
図6に示されるように、インクカートリッジ30の内部には、第1貯留室32、第2貯留室33、インクバルブ室35、及び大気流路72が形成されている。
インクカートリッジ30は、その内部に、下壁45を備える。下壁45は、奥行方向及び幅方向に拡がる壁である。筐体130が第1内蓋131を支持した状態において、下壁45と第1内蓋131の下壁136とは、高さ方向において互いに対向している。下壁45によって、第1貯留室32と第2貯留室33とが区別されている。
上述したように、第1内蓋131の下壁136には、貫通孔146が形成されている。貫通孔146によって、第1貯留室32と空気室36とが連通されている。
第2貯留室33は、筐体130の内部空間において、使用姿勢における第1貯留室32の下方に位置してインク121を貯留する。第2貯留室33がインク121を貯留可能な容積は、第1貯留室32がインク121を貯留可能な容積より小さい。
第2貯留室33は、下壁45に形成された連通孔47(図11参照)によって第1貯留室32と連通されている。連通孔47は、下壁45の後端部且つ右端部に形成されている。また、図6に示されるように、第2貯留室33は、隔壁50に形成された貫通孔99によって、インクバルブ室35と連通されている。
[大気流路72]
大気流路72は、第1貯留室32とインクカートリッジ30の外部とを連通する空間であり、筐体130の上方に形成されている。図6から図10に示されるように、大気流路72は、空気室36と、屈曲流路143とで構成されている。
空気室36は、大気流路72において、一方が第1貯留室32に連通し、他方が屈曲流路143に連通した空間である。空気室36は、一部が第1貯留室32の上方かつ屈曲流路143の下方に配置されている。空気室36は、第1内蓋131の下壁136の上面136Cにより下端が画定され、第2内蓋132の下面132Bにより上端が画定される。空気室36は、第1内蓋131の側壁137(図7,8参照)の内面により前端、後端、右端、及び左端が画定される。なお、第2内蓋132と第1内蓋131の側壁137との隙間は、フィルムなどによって液密に封止されている。
空気室36は、下壁136に高さ方向に貫通された貫通孔146(図7,8参照)によって第1貯留室32と連通されている。空気室36は、第2内蓋132に形成された貫通孔142(図9,10参照)によって屈曲流路143と連通されている。第2内蓋132のリブ140の下端面に、半透膜141(図9(B)参照)が溶着されている。これにより、貫通孔146を通じて第1貯留室32から流通してきたインク121は、半透膜141に阻まれて貫通孔142に到達しない。その結果、インク121の屈曲流路143への流通は防止される。
屈曲流路143は、上面132A及びリブ144(図9,10参照)と、不図示のフィルムとによって区画されており、奥行方向にUターンしつつ左方へ延びる連通路であり、上端がフィルムで覆われた溝として形成されている。屈曲流路143は、第2内蓋132に形成された貫通孔142によって空気室36と連通している。
[弁機構135及び支持部材150]
弁機構135は、第1貯留室32と大気との間の連通の有無を切り替える機能を有する機構である。以下に本実施形態における弁機構135の構成が説明されるが、弁機構135の構成は前述した機能を有することを条件として本実施形態における構成とは異なる構成であってもよい。例えば、後述する弁体161が高さ方向以外の方向に移動可能に構成されていてもよい。
図3に示されるように、弁機構135 は、弁体161と、コイルバネ162と、レバー163とを備える。弁体161は、ロッド165と、ロッド165に外嵌されたシール部材166とを備えている。弁機構135のうちロッド165の一部と、シール部材166は、空気室36に配置されている。弁機構135のロッド165の一部以外の部分と、コイルバネ162とは、外蓋134の内部空間に配置されている。なお、弁機構135の配置は、前述した配置に限らない。例えば、弁機構135の全部が空気室36に配置されていてもよい。
図3に示される支持部材150は、弁機構135(詳細にはレバー163)を回動可能に支持する部材である。支持部材150の内部には、弁機構135の一部を配置可能な空間が形成されている。図3に示されるように、支持部材150は、その前端部及び後端部においてリブ158と係合することにより、支持部材150は第2内蓋132に支持される。
ロッド165は、第2内蓋132のリブ157(図9,10参照)の間に配置されている。ロッド165の上面は、前部165Aが後部165Bよりも上方に位置するように段差面165Cが形成されている。
ロッド165は、高さ方向に延びている。ロッド165は、第2内蓋132の貫通孔139(図9,10参照)に挿入されている。シール部材166は、ゴムなどの弾性を有する材料で構成されている。シール部材166は、ロッド165に対して隙間無く圧接されている。これにより、シール部材166とロッド165との間は、閉塞されている。
弁体161は、図12に示される閉塞位置と、図3に示される開放位置との間を高さ方向に沿って移動可能である。なお、弁体161の幅方向及び奥行方向への移動は、第2内蓋132のリブ156、157(図9,10参照)によって規制されている。
図12に示されるように、弁体161が閉塞位置の状態において、ロッド165の前後両側から突出した部分の下面は、第2内蓋132の上面と当接して支持されている。また、シール部材166は、貫通孔146の周縁部を覆っている。これにより、シール部材166と貫通孔146との間は、閉塞されている。つまり、貫通孔146がシール部材166及びロッド165によって閉塞されることにより、第1貯留室32と大気との間の連通が遮断された状態となる。
図3に示されるように、開放位置の弁体161は、閉塞位置の弁体161よりも上方に位置する。弁体161が開放位置の状態において、ロッド165の前後両側から突出した部分の下面は、第2内蓋132の上面から上方へ離間している。また、シール部材166は、貫通孔146の周縁部から上方へ離間している。これにより、貫通孔146が開放される。その結果、貫通孔146を通じて第1貯留室32と大気との間が連通された状態となる。一方、シール部材166は、下方から貫通孔139に圧接して、貫通孔139の周縁部を覆っている。これにより、シール部材166と貫通孔139との間は、閉塞されている。つまり、貫通孔139がシール部材166及びロッド165によって閉塞されている。
図3,12に示されるように、コイルバネ162は、ロッド165の周りに配置される。コイルバネ162の上端は、弁体161のロッド165と当接している。コイルバネ162の下端は、第2内蓋132の上面132Aと当接している。弁体161が閉塞位置の状態において、コイルバネ162は、自然長よりも短い状態である。よって、弁体161が閉塞位置の状態において、コイルバネ162は、弁体161を上方へ、つまり開放位置への向きへ付勢している。なお、弁体161を付勢するのは、コイルバネ162に限らず、板バネや、ゴムなどの弾性体などであってもよい。
図12に示されるように、レバー163は、回動軸167と、回動軸167から延出した第1の突起168及び第2の突起169とを備える。
回動軸167は、本実施形態において、貫通孔の中心である。支持部材150の内面から突出した突起170が、回動軸167に挿入されている。第1の突起168及び第2の突起169は、回動軸167を挟んで互いに逆方向へ延出している。レバー163は、図12に示される第1位置と、図3に示される第2位置との間を回動可能である。
図12に示されるように、レバー163が第1位置の状態において、第1の突起168は下方へ延出している。第1の突起168の先端は、回動軸167よりも後方に位置している。第1の突起168の下端部は、弁体161のロッド165の上面の後部165Bと当接して、弁体161を下方へ押している。これにより、弁体161は、閉塞位置に位置する。また、第2の突起169は上方(詳細には後斜め上方)へ延出している。第2の突起169は、凸部43の一対の壁114に挟まれるように配置されている。第2の突起169の上端は、一対の壁114よりも上方へ突出していない。
レバー163が第1位置の状態において、第1の突起168の前方への回動、つまり図12におけるレバー163の第2位置へ向けての時計回りへの回動は、第1の突起168の先端が回動軸167よりも後方に位置していること、及び弁体161のロッド165の段差面165Cによって規制されている。なお、当該規制がなされるように、コイルバネ162の上方への付勢力は、第1の突起168が弁体161のロッド165の上面の後部165Bから前部165Aへ移動するために必要な力よりも小さく設定されている。なお、ロッド165の上面における段差面165Cの有無は任意である。仮に、段差面165Cが無く、ロッド165の上面がフラットであったとしても、第1の突起168の先端が回動軸167よりも後方に位置していることによって、図12におけるレバー163の第2位置へ向けての時計回りへの回動は規制可能である。
一方、第1の突起168の後方への回動、つまり図12におけるレバー163の反時計回りへの回動は、支持部材150の右内面に形成された突起171がレバー163と当接することによって規制されている。以上の規制により、レバー163は、第1位置に保持されている。また、第1位置のレバー163は、弁体161の開放位置への移動を妨害して、弁体161を閉塞位置に保持している。
図3に示されるように、レバー163が第2位置の状態において、レバー163は凸板111から離間している。また、第1の突起168は前方へ延出している。また、第2の突起169は下方(詳細には後斜め下方)へ延出している。また、弁体161は、開放位置に位置している。
[インク供給部34]
図4に示されるように、インク供給部34は、段差面49から前方へ延びている。図6に示されるように、インク供給部34は、筒体75と、パッキング76と、バルブ77と、コイルバネ78と、キャップ79と、を備える。
筒体75は、円筒形状の外形をなしている。なお、筒体75は、筒形状であれば円筒以外の形状であってもよい。筒体75の先端は、前方を向いている。筒体75の先端は、前壁40よりも下方且つ後方に位置している。筒体75の前端は開口している。筒体75の内部空間が、インクバルブ室35(液体供給路の一例)である。
パッキング76は、円盤形状の部材である。パッキング76は、例えば、ゴムやエラストマのような弾性材料から形成されている。パッキング76は、筒体75の前端の開口を覆うように、筒体75の前端部に配置されている。パッキング76の中央が奥行方向に貫通されて筒状の内周面が形成されている。当該筒状の内周面により、パッキング76に貫通孔73が形成されている。貫通孔73の内径は、インク供給管102の外径より若干小さい。
バルブ77及びコイルバネ78は、インクバルブ室35に収容されている。バルブ77は、奥行方向に沿って移動することにより、パッキング76と接離可能である。バルブ77がパッキング76と接離することにより、パッキング76の中央に貫通された貫通孔73が開閉される。コイルバネ78はバルブ77を前方へ付勢している。したがって、外力が付与されていない状態において、バルブ77は、パッキング76の貫通孔73を閉じている。
キャップ79は、概ね直方体の外形をなしている。キャップ79は中空である。なお、キャップ79は、前端及び後端が開口された中空の部材であれば、直方体以外の外形であってもよい。
キャップ79の前面には、インク供給口71が形成されている。キャップ79が筒体75及びパッキング76に被せられた状態において、インクバルブ室35は、パッキング76の貫通孔73及びキャップ79のインク供給口71を通じて、インクカートリッジ30の外部と連通している。
キャップ79は、例えばスナップフィットにより、筐体130または筒体75に係合されている。キャップ79が前方から筒体75及びパッキング76に被せられた状態において、パッキング76は、キャップ79と筒体75との間に挟まれた状態で固定される。そして、パッキング76と筒体75との隙間、及びパッキング76とキャップ79との隙間は、液密に封止される。
[空気室36における気泡の流れ]
例えば、カートリッジ装着部110にインクカートリッジ30が装着され、レバー163が第2位置となり、弁体161が開放位置に位置した後に、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部から取り出されたとする。そして、インクカートリッジ30が使用姿勢から側壁37,38が上下に位置する横倒しの姿勢にされることによって、第1貯留室32から第1連通孔46を通じて空気室36へインク121が流出することがある。空気室36に流入したインク121が半透膜141の全体を濡らすと、半透膜141が大気を通過させなくなる。インクカートリッジ30が使用姿勢に戻されると、空気室36に残存していた気泡120が移動する。このときの空気室36における気泡120の動きが、以下に説明される。
図14,15において、半透膜141の全体がインク121で濡れている状態では、空気が半透膜141を通過できないので、インクカートリッジ30が使用姿勢に戻されても、大気流路72を通じて空気室36へ空気が流入しない。この状態で、インクカートリッジ30が、使用姿勢から前壁40が上方へ移動するように若干傾けられると、空気室36において、例えば案内リブ190より後方にある気泡120が前方へ向かって移動する。
図15において矢印で示されるように、空気室36において気泡120が前方へ移動するときに、気泡120は案内リブ190に沿って、幅方向において半透膜141が位置する第1側壁137Cへ向かう。そして、案内リブ190の前端190Aまで移動した気泡120は、上方に位置する半透膜141と接触する。半透膜141において気泡120が接触した部分は、空気が通過可能となる。したがって、大気流路72を通じて空気室36へ空気が流入可能となる。これにより、空気室36に存在するインク121が、貫通孔146を通じて第1貯留室32へ戻りやすくなる。
空気室36から第1貯留室32へインク121が流出すると、インク121に代えて空気が第1貯留室32から空気室36へ流入する。空気室36へ流入した空気は、気泡となって、気泡120と同様に、案内リブ190に沿って半透膜141へ向かって移動しやすい。そして、気泡が半透膜141と接触することによって、更に半透膜141の機能、すなわち空気を通過させる機能が回復する。また、半透膜141は凹部132Cに位置するので、半透膜141に接触した気泡120が凹部132Cに謂わばトラップされた状態となり、半透膜141に接触している気泡120が、半透膜141の下方から移動し難い。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、案内リブ190は、領域36Aにおける案内リブ190と第1側壁137Cとの幅方向の距離が、第1連通孔46から半透膜141に向かって小さくなり、距離L2は距離L3より小さく、距離L4は距離L5より小さいので、空気室36にインク121が流入した状態において、空気室36の気泡120が案内リブ190に案内されて半透膜141へ向かって移動しやすくなる。これにより、半透膜141に空気が接触しやすくなって、半透膜141の機能が回復しやすくなる。
また、半透膜141が凹部132Cに位置しているので、案内リブ190に案内された空気が凹部132Cに進入することによって、空気が凹部132Cから移動し難くなる。
また、貫通孔142がリブ140の内方の後端付近に位置しているので、貫通孔146と貫通孔142との奥行き方向の距離が比較的近くなり、貫通孔146から空気室36へ進入した空気が貫通孔142へ至りやすくなる。
[変形例]
前述した実施形態では、第1内蓋131に1つの案内リブ190が設けられているが、案内リブ190は2つ設けられていてもよい。なお、以下の変形例では、前述した実施形態の空気室36における案内リブ190に代えて、2つの案内リブ191,192が設けられている点、貫通孔146、凹部132C、及び半透膜141の配置が異なる他は、前述した実施形態と同様の構成である。なお、貫通孔146、凹部132C、及び半透膜141は配置が異なる他は同様の構成なので、以下の変形例においては、前述した実施形態と同じ参照符号が付されている。
図16に示されるように、第1内蓋131の下壁136には、幅方向の概ね中央に貫通孔146が形成されている。また、第2内蓋132の下面132Bにおける幅方向の概ね中央に凹部132Cが形成されている。凹部132Cに設けられたリブ140の下端面に半透膜141が溶着されている。
空気室36において、奥行方向の貫通孔146より前方且つ半透膜141より後方に、幅方向に相互に離れて案内リブ191,192(第1案内壁、第2案内壁の一例)が形成されている。案内リブ191,192は、第1内蓋131の上面136Cから上方へ突出している。案内リブ191,192に幅方向において挟まれて領域36Bが存在する。
領域36Bにおいて、案内リブ191,192との幅方向の距離は、貫通孔146から半透膜141へ向かって、すなわち前方へ向かって次第に小さくなる。換言すると、案内リブ191,192は、いずれも奥行き方向に対して傾斜して延びている。
半透膜141と第1側壁137Cとの幅方向における距離L2は、案内リブ191,192のうち、第1側壁137Cから幅方向において遠い位置にある第1案内リブ191と第1側壁137Cとの幅方向の最短距離、すなわち第1案内リブ191の前端191Aと第1側壁137Cとの幅方向の距離L3より小さい(L2<L3)。また、距離L2は、第2案内リブ192と第1側壁137Cとの幅方向の最長距離、すなわち第2案内リブ192の前端192Aと第1側壁137Cとの幅方向の距離L6より大きい(L2>L6)。
貫通孔146と第1側壁137Cとの幅方向における距離L4は、案内リブ191と第1側壁137Cとの幅方向における最長距離、すなわち案内リブ191の後端191Bと第1側壁137Cとの幅方向の距離L5より小さい(L4<L5)。また、距離L4は、第2案内リブ192と第1側壁137Cとの幅方向における最短距離、すなわち第2案内リブ192の後端192Bと第1側壁137Cとの幅方向における距離L7より大きい(L4>L7)。
また、第1案内リブ191の前端191A、及び第2案内リブ192の前端192Aは、上方から見て、凹部132Cの下方に至っている。
前述した変形例によっても、前述した実施形態と同様の作用効果が奏される。また、貫通孔146から半透膜141へ案内される気泡120の通路が、案内リブ191,192によって画定されるので、貫通孔146や半透膜141の自由な配置に合わせて、気泡120の通路を形成することができる。つまり、貫通孔146や半透膜141は、空気室36の幅方向の中央に対してオフセットしていてもしていなくてもよい。なお、変形例において、案内リブ191,192の配置は幅方向において相対的であり、幅方向において案内リブ191,192の配置が入れ替わっていてもよい。
[その他の変形例]
前述した実施形態では、インクカートリッジ30は、筐体130、第1内蓋131、第2内蓋132、外蓋134、及び支持部材150が組み合わされることによって構成されていた。しかし、筐体130、第1内蓋131、第2内蓋132、外蓋134、または支持部材150の少なくとも一部が、一体成型されていてもよい。例えば、筐体130と外蓋134とが一体成型されていてもよいし、第2内蓋132と支持部材150とが一体成型されていてもよい。
前述した実施形態では、ロックシャフト145がロック面151と接触することにより、インクカートリッジ30が装着位置に保持されていた。しかし、インクカートリッジ30を装着位置に保持する構成は、ロックシャフト145とロック面151とによるものに限らず、他の公知の構成が採用されてもよい。
前述した実施形態では、弁機構135は、貫通孔146を開閉することによって、第1貯留室32と大気との間の連通の有無を切り替えていた。しかし、弁機構135は大気流路72における貫通孔146以外の部分を開閉するように構成されていてもよい。
前述した実施形態では、インク供給部34の外部との連通の有無が、バルブ77によって切り替えられるように構成されていたが、このような構成に限らない。例えば、筒体75の前端の開口が、貫通孔を有さない弾性樹脂などのシール部材において、ニードルなどが穿刺されることによって形成され、ニードルがシール部材から抜き出されると、シール部材の弾性によって封止されるように構成されてもよい。
前述した実施形態では、インクカートリッジ30は、図4に示されるような外形であった。また、インク供給部34は、段差面49から前方へ延びており、前壁40の下方且つ後方に位置していた。しかし、インクカートリッジ30の外形や、インク供給部34の位置は、図4に示されるような構成に限らない。
例えば、インクカートリッジ30において、側壁37と側壁38との間の間隔が、前壁40と後壁41との間の間隔より長くてもよい。また、例えば、インクカートリッジ30の外形は、単純な矩形状であってもよい。また、例えば、インク供給部34は、前壁40から前方へ延びていてもよいし、メイン下壁42から下方へ延びていてもよい。
前述した実施形態では、インク121が液体の一例として説明されているが、例えば、インク121に代えて、印刷時にインク121に先立って用紙などに吐出される前処理液が液体カートリッジに貯留されていてもよい。また、記録ヘッド21を洗浄するための水が液体カートリッジに貯留されていてもよい。すなわち、本開示のインクカートリッジ30は、インク121を貯留するためのカートリッジである必要はなく、プリンタ10が消費する液体を貯留するためのカートリッジであってもよい。
30・・・インクカートリッジ(液体カートリッジ)
32・・・第1貯留室(貯留室)
35・・・インクバルブ室(液体供給路)
36・・・空気室
36A・・・領域
36C・・・凹部
46・・・貫通孔(第1連通孔)
72・・・大気流路
130・・・筐体
132B・・・下面(上壁)
136・・・下壁
137A・・・前壁
137B・・・後壁
137C・・・第1側壁
137D・・・第2側壁
141・・・半透膜
142・・・貫通孔(第2連通孔)
143・・・屈曲流路
146・・・貫通孔(第1連通孔)
190・・・案内リブ(案内壁)
191・・・第1案内リブ(第1案内壁)
192・・・第2案内リブ(第2案内壁)

Claims (9)

  1. 液体が貯留される貯留室を有する筐体と、
    上記筐体の使用姿勢での重力方向に沿った高さ方向における上記貯留室の上方に位置する下壁、当該下壁より上方に位置する上壁、上記高さ方向と直交する奥行方向に離れた前壁及び後壁、並びに、上記奥行方向及び上記高さ方向に直交する幅方向に離れた第1側壁及び第2側壁によって画定される空気室と、
    上記下壁を貫通して、上記貯留室と上記空気室とを連通する第1連通孔と、
    上記第1連通孔から上記奥行方向に離れて上記上壁の一部を貫通しており、上記幅方向における寸法が、上記幅方向における上記第1側壁と上記第2側壁との間の第1距離よりも小さい第2連通孔と、
    上記第2連通孔と外部とを連通する大気流路と、
    上記第2連通孔を覆っており、液体を通過させず、且つ空気を通過させる半透膜と、
    上記空気室において上記奥行方向の少なくとも上記第1連通孔より前方且つ上記半透膜より後方に位置しており、上記高さ方向に延びる案内壁と、を具備しており、
    上記空気室には、上記第1連通孔の前方且つ上記半透膜の後方であって、上記半透膜と奥行方向に連続し、上記案内壁と上記第1側壁とに挟まれた領域があり、
    上記案内壁は、上記領域における上記案内壁と上記第1側壁との上記幅方向の距離が、上記第1連通孔から上記半透膜に向かって小さくなるように上記奥行方向に対して傾斜しており、
    上記半透膜と上記第1側壁との上記幅方向における第2距離は、上記案内壁と上記第1側壁との上記幅方向における最短距離である第3距離より小さく、
    上記第1連通孔と上記第1側壁との上記幅方向における第4距離は、上記案内壁と上記第1側壁との上記幅方向における最長距離である第5距離より小さい液体カートリッジ。
  2. 上記半透膜は、上記空気室の上記幅方向の中央に対してオフセットした位置にある請求項1に記載の液体カートリッジ。
  3. 上記上壁は、上記空気室を画定する天面より上方へ凹む凹部を有しており、
    上記半透膜は、上記凹部に位置しており、
    上記案内壁の一部は、上記凹部の下方に至っている請求項1又は2に記載の液体カートリッジ。
  4. 液体が貯留される貯留室を有する筐体と、
    上記筐体の使用姿勢での重力方向に沿った高さ方向における上記貯留室の上方に位置する下壁、当該下壁より上方に位置する上壁、上記高さ方向と直交する奥行方向に離れた前壁及び後壁、並びに、上記奥行方向及び上記高さ方向に直交する幅方向に離れた第1側壁及び第2側壁によって画定される空気室と、
    上記下壁を貫通して、上記貯留室と上記空気室とを連通する第1連通孔と、
    上記第1連通孔から上記奥行方向に離れて上記上壁の一部を貫通しており、上記幅方向における寸法が、上記幅方向における上記第1側壁と上記第2側壁との間の第1距離よりも小さい第2連通孔と、
    上記第2連通孔と外部とを連通する大気流路と、
    上記第2連通孔を覆っており、液体を通過させず、且つ空気を通過させる半透膜と、
    上記空気室において上記奥行方向の少なくとも上記第1連通孔より前方且つ上記半透膜より後方に位置して上記幅方向に相互に離れており、上記高さ方向に延びる第1案内壁及び第2案内壁と、を具備しており、
    上記空気室には、上記第1連通孔の前方且つ上記半透膜の後方であって、上記半透膜と奥行方向に連続し、上記第1案内壁と上記第2案内壁とに挟まれた領域があり、
    上記領域における上記第1案内壁と上記第2案内壁との上記幅方向の距離が、上記第1連通孔から上記半透膜に向かって小さくなるように、上記第1案内壁又は上記第2案内壁のうち少なくとも一方が上記奥行方向に対して傾斜しており、
    上記半透膜と上記第1側壁との上記幅方向における第2距離は、上記第1案内壁又は上記第2案内壁のうち上記第1側壁から上記幅方向において遠い位置にある一方と上記第1側壁との上記幅方向における最短距離である第3距離より小さく、且つ、上記第1案内壁又は上記第2案内壁の他方と上記第1側壁との上記幅方向における最長距離である第6距離より大きく、
    上記第1連通孔と上記第1側壁との上記幅方向における第4距離は、上記第1案内壁又は上記第2案内壁の一方と上記第1側壁との上記幅方向における最長距離である第5距離より小さく、且つ上記第1案内壁又は上記第2案内壁の他方と上記第1側壁との上記幅方向における最短距離である第7距離より大きい液体カートリッジ。
  5. 上記上壁は、上記空気室を画定する天面より上方へ凹む凹部を有しており、
    上記半透膜は、上記凹部に位置しており、
    上記第1案内壁又は上記第2案内壁の一部は、上記凹部の下方に至っている請求項4に記載の液体カートリッジ。
  6. 上記半透膜は、上記第1連通孔より上記奥行方向の前方に位置する請求項1から5のいずれかに記載の液体カートリッジ。
  7. 上記大気流路は屈曲流路を有しており、
    上記屈曲流路は、上記空気室より上方に位置しており、一端が上記第2連通孔に接続されており、
    上記第2連通孔は、上記半透膜の後方側に位置する請求項6に記載の液体カートリッジ。
  8. 上記筐体の外形は、上記奥行方向に沿った長さが、上記幅方向に沿った長さよりも長い請求項1から7のいずれかに記載の液体カートリッジ。
  9. 上記奥行方向に沿って延びており、上記貯留室内の液体を外部に流出させる液体供給路を更に備える請求項1から8のいずれかに記載の液体カートリッジ。
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