JP2020018836A - スケートボード用のデッキ及びそれを備えたスケートボード - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量化を実現しつつ耐荷重性を高めたスケートボード用のデッキを提供すること。【解決手段】薄板状の木板11,12,13により形成された芯材部10と、芯材部10の厚さ方向の上方側の面に接着されるとともに薄板状の繊維強化プラスチック板21により形成された表面補強部20と、芯材部10の厚さ方向の下方側の面に接着されるとともに薄板状の第2繊維強化プラスチック板31により形成された裏面補強部30と、表面補強部20の厚さ方向の上方側の面に接着されるとともに薄板状の表面板41により形成された表面部40と、裏面補強部30の厚さ方向Tdの下方側の面に接着されるとともに薄板状の裏面板51により形成された裏面部50と、を備えることを特徴とするスケートボード用のデッキ100を提供する。【選択図】図4

Description

本発明は、スケートボード用のデッキ及びそれを備えたスケートボードに関する。
スケートボードは、長方形の角部を円状に丸めた平板の両端部をさらに上面側へ反り曲げた形状を有するデッキと、このデッキの下面に走行用の車輪を複数取り付けた路上滑走具である。使用者は、デッキの上面に両足を乗せてスケートボードを操作することによりコース路面を走行する。スケートボードの使用者は、特に競技などでは、様々な技を駆使して技量演技を行う。技量演技として、例えば、コース上に設けられた障害物を避けて飛んだり、階段を跳ねたり、手摺りなどの上を滑ったり、路上で回ったり、斜めにしたデッキの下面を路面に擦ってブレーキを掛けたりする。
スケートボード用のデッキの多くは、軽量化するために、薄板状の木材を積層した構造となっている。木材の耐荷重性に制限があるため、大きくジャンプする時や着地時に使用者の両足からデッキに伝達される衝撃によりデッキが折れてしまうことがある。また、デッキの下面で手摺りの上を滑ったりデッキの下面でブレーキを掛けたりするため、デッキの下面が早期に摩耗してしまうなど耐久性が低かった。さらに、デッキをほぼ木材だけで構成するため、デッキが保管される場所の温度や湿度の変化で反り等の変形が発生するなどの問題もあった。特許文献1には、木材を一切使用せず、繊維強化熱可塑性樹脂からなるテープ状プリプレーグにより成形されたデッキ成形品が開示されている。
特開2016−022094号公報
特許文献1に開示されるデッキ成形品は、ガラス繊維や炭素繊維で強化された熱可塑性樹脂で全体が成形されているため、薄板上の木材を積層した構造に比べて強度的性能には優れるものの重量が重くなってしまう。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、軽量化を実現しつつ耐荷重性を高めたスケートボード用のデッキ及びそれを備えたスケートボードを提供することを目的とする。
前記課題は、本発明によれば、長手方向に沿って形成されたスケートボード用のデッキであって、厚さ方向の中央部に配置されるとともに薄板状の木板により形成された芯材部と、前記芯材部の前記厚さ方向の上方側の面に接着されるとともに薄板状の第1繊維強化プラスチック板により形成された表面補強部と、前記芯材部の前記厚さ方向の下方側の面に接着されるとともに薄板状の第2繊維強化プラスチック板により形成された裏面補強部と、前記表面補強部の前記厚さ方向の上方側の面に接着されるとともに薄板状の表面板により形成された表面部と、前記裏面補強部の前記厚さ方向の下方側の面に接着されるとともに薄板状の裏面板により形成された裏面部と、を備えることを特徴とするスケートボード用のデッキにより解決される。
本構成のスケートボード用のデッキによれば、厚さ方向の中央部に芯材部が配置され、芯材部の厚さ方向の上方側の面と下方側の面にそれぞれ表面補強部と裏面補強部が接着される。芯材部が薄板状の木板により形成されているため、芯材部を繊維強化プラスチック板により形成する場合に比べて軽量化が実現される。また、表面補強部と裏面補強部が繊維強化プラスチック板により形成されて芯材部を補強するため、デッキの耐荷重性を高めることができる。また、表面補強部の厚さ方向の上方側の面に表面部が接着され、裏面補強部の厚さ方向の下方側の面に裏面部が接着されているため、繊維強化プラスチック板が表面又は裏面から露出する不具合を防止できる。
前記構成のスケートボード用のデッキにおいて、好ましくは、前記木板は、木目方向が前記長手方向と、前記長手方向に直交する幅方向と、前記長手方向及び前記幅方向に対して傾斜した斜め方向との少なくともいずれかに沿っていることを特徴とする。
本構成のスケートボード用のデッキによれば、木板の木目方向を長手方向に沿ったものとすることで長手方向の曲がりに対する耐荷重性を高めることができ、木板の繊維方向を幅方向に沿ったものとすることで幅方向の曲がりに対する耐荷重性を高めることができる。また、木板の木目方向を長手方向及び幅方向から傾斜した斜め方向の少なくともいずれかに沿ったものとすることで、長手方向の曲がりと幅方向の曲がりの双方に対する耐荷重性を高めることができる。
前記構成のスケートボード用のデッキにおいて、好ましくは、前記第1繊維強化プラスチック板及び前記第2繊維強化プラスチック板は、繊維方向が前記長手方向又は前記長手方向に直交する幅方向の少なくともいずれかに沿っていることを特徴とする。
本構成のスケートボード用のデッキによれば、繊維強化プラスチック板の繊維方向を長手方向に沿ったものとすることで長手方向の曲がりに対する耐荷重性を高めることができ、繊維強化プラスチック板の繊維方向を幅方向に沿ったものとすることで幅方向の曲がりに対する耐荷重性を高めることができる。また、繊維強化プラスチック板の繊維方向を長手方向と幅方向の双方に沿ったものとすることで、長手方向の曲がりと幅方向の曲がりの双方に対する耐荷重性を高めることができる。
前記構成のスケートボード用のデッキにおいて、好ましくは、前記第1繊維強化プラスチック板の外縁は、該第1繊維強化プラスチック板の全周において少なくとも前記表面板の外縁よりも内側に位置しており、前記第2繊維強化プラスチック板の外縁は、該第2繊維強化プラスチック板の全周において少なくとも前記裏面板の外縁よりも内側に位置していることを特徴とする。
本構成のスケートボード用デッキによれば、第1繊維強化プラスチック板の外縁及び第2繊維強化プラスチック板の外縁は、それぞれの繊維強化プラスチック板の全周において少なくとも表面板及び裏面板の外縁よりも内側に位置している。そのため、デッキの外縁が摩耗しても繊維強化プラスチック板の外縁から強化繊維が露出することがなく、強化繊維が露出することによる危険性を排除することができる。
前記構成のスケートボード用のデッキにおいて、好ましくは、前記第1繊維強化プラスチック板及び前記第2繊維強化プラスチック板は、前記長手方向の中央部における前記長手方向に直交する幅方向の長さが、前記デッキの前記長手方向の両端部における前記木板の前記幅方向の長さよりも短いことを特徴とする。
本構成のスケートボード用のデッキによれば、繊維強化プラスチック板のデッキの長手方向の中央部における捻り剛性が低減する。そのため、スケートボードの使用者は、デッキの中央部を捻る動作を必要とする技を容易に実行することができる。
前記構成のスケートボード用のデッキにおいて、好ましくは、前記木板は、前記長手方向の中央部における前記長手方向に直交する幅方向の長さが、前記デッキの前記長手方向の両端部における前記幅方向の長さよりも短いことを特徴とする。
本構成のスケートボード用のデッキによれば、木板のデッキの長手方向の中央部における捻り剛性が低減する。そのため、スケートボードの使用者は、デッキの中央部を捻る動作を必要とする技を容易に実行することができる。
前記構成のスケートボード用のデッキにおいて、好ましくは、前記第1繊維強化プラスチック板の全周を囲むように外枠状に配置されるとともに前記表面部と前記芯材部とに挟まれる空間を充填する第1充填材と、前記第2繊維強化プラスチック板の全周を囲むように外枠状に配置されるとともに前記裏面部と前記芯材部とに挟まれる空間を充填する第2充填材と、を備え、前記第1充填材は、前記木板の外縁及び/又は前記表面板の外縁と略一致する位置まで充填されており、前記第2充填材は、前記木板の外縁及び/又は前記裏面板の外縁と略一致する位置まで充填されていることを特徴とする。
本構成のスケートボード用のデッキによれば、第1充填材が木板の外縁及び表面板の外縁と一致する位置まで充填されているため、第1繊維強化プラスチック板が所望の位置に確実に位置決めされる。また、第2充填材が木板の外縁及び裏面板の外縁と一致する位置まで充填されているため、第2繊維強化プラスチック板が所望の位置に確実に位置決めされる。これにより、第1繊維強化プラスチック板及び第2繊維強化プラスチック板の位置決めの不良による強化繊維の外部への露出やデッキの強度特性の偏りを防止することができる。
前記構成のスケートボード用のデッキにおいて、好ましくは、前記裏面板は、超高分子量ポリエチレン樹脂により形成されていることを特徴とする。
超高分子量ポリエチレン樹脂は、一般の熱可塑性樹脂に比べて粘性が非常に高く流動性が少ない樹脂であるため、樹脂が有する滑り特性に加えて耐摩耗性が非常に高い。そのため、スケートボード用のデッキの裏面が手摺りなどに接触する際の摩耗を抑制することができる。
前記構成のスケートボード用のデッキにおいて、好ましくは、前記芯材部と前記表面補強部との間、前記芯材部と前記裏面補強部との間、前記表面補強部と前記表面部との間、前記裏面補強部と前記裏面部との間の少なくともいずれかは、不織布を介在させた状態で接着剤により接合されていることを特徴とする。
本構成のスケートボード用のデッキによれば、芯材部と表面補強部及び裏面補強部との間、表面補強部と表面部との間、裏面補強部と裏面部との間の少なくともいずれかに、これらを接合するための接着剤が保有され、かつ不織布の介在によって各場所における接着剤の保有量が均一化されるため、接着性能が向上する。
前記課題は、本発明によれば、上記のいずれかに記載のスケートボード用のデッキと、 前記デッキの裏面に取り付けられる車輪と、を備えるスケートボードにより解決される。
本構成のスケートボードによれば、軽量化を実現しつつ繊維強化プラスチック板を用いて耐荷重性を高めるとともに強化繊維が露出することによる危険性を排除したスケートボードを提供することができる。
本発明によれば、軽量化を実現しつつ耐荷重性を高めたスケートボード用のデッキ及びそれを備えたスケートボードを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るスケートボードを示す斜視図である。 図1のスケートボード用のデッキを示す平面図である。 図1のスケートボード用のデッキを示す正面図である。 図1のスケートボード用のデッキの接合前の状態を示す分解斜視図である。 木板の木目方向を示す斜視図である。 繊維強化プラスチック板の繊維方向を示す斜視図である。 繊維強化プラスチック板の外縁の形状を示す平面図である。 図4のスケートボード用のデッキを接合した状態を示すI-I矢視断面図である。 第2実施形態のスケートボード用のデッキの接合前の状態を示す分解斜視図である。 図9のスケートボード用のデッキを接合した状態を示すII-II矢視断面図である。 第2実施形態の充填材の変形例を示す平面図である。 第3実施形態のスケートボード用のデッキの接合前の状態を示す分解斜視図である。 図12のスケートボード用のデッキを接合した状態を示すIII-III矢視断面図である。 第4実施形態のスケートボード用のデッキの接合前の状態を示す分解斜視図である。 図14のスケートボード用のデッキを接合した状態を示すIV-IV矢視断面図である。 第5実施形態のスケートボード用のデッキの接合前の状態を示す分解斜視図である。 図16に示す繊維強化プラスチック板の平面図である。 第5実施形態の充填材を示す平面図である。 図16に示す木板の平面図である。 図16のスケートボード用のデッキを接合した状態を示すV-V矢視断面図である。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態に係るスケートボード300について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るスケートボード300を示す斜視図である。図2は、図1に示すスケートボード300用のデッキ100を示す平面図である。図3は、図1に示すスケートボード300用のデッキ100を示す正面図である。
図1に示すように、スケートボード300は、使用者が両足を乗せるためのデッキ100と、デッキ100の裏面に取り付けられる一対の車輪200と、を備える。
デッキ100は、長手方向Ldに沿って形成され、長手方向Ldの端部に配置されるノーズ部101と、長手方向Ldの端部に配置されるテール部102と、長手方向Ldの中央部に配置される本体部103から構成されている。使用者がスケートボード300を使用する際に、ノーズ部101は進行方向の前方側となりテール部102は進行方向の後方側となる。
図2に示すように、ノーズ部101とテール部102は、それぞれ平面視した場合に半円形状に形成されている。図3に示すように、ノーズ部101とテール部102は、正面視した場合に本体部103が配置される水平面に対して長手方向Ldの端部へ向けて緩やかに反り上がる形状となっている。ノーズ部101と本体部103が連結される部分と、テール部102と本体部103が連結される部分には、それぞれ車輪200を固定するために締結具(図示略)を挿入するための4つの貫通穴が設けられている。
図2に示すように、デッキ100の長手方向Ldの長さはL1であり、デッキ100の長手方向Ldに直交する幅方向Wdの長さはW1である。図3に示すように、デッキ100の厚さ方向Tdの長さはT1である。例えば、T1は5〜15mmであり、W1は700〜900mmであり、L1は150〜250mmである。
次に、図1に示すデッキ100について詳細に説明する。
本実施形態のデッキ100は、薄板状の木板及び薄板状の繊維強化プラスチック板を複数枚接着剤で接合して成形した板状の積層構造体である。図4は、図1のスケートボード300用のデッキ100の接合前の状態を示す分解斜視図である。
図4に示すように、本実施形態のデッキ100は、厚さ方向Tdの中央部に配置される芯材部10と、芯材部10の厚さ方向Tdの上方側の面に接着される表面補強部20と、芯材部10の厚さ方向Tdの下方側の面に接着される裏面補強部30と、表面補強部20の厚さ方向Tdの上方側の面に接着される表面部40と、裏面補強部30の厚さ方向Tdの下方側の面に接着される裏面部50と、を備える。
図4に示すように、芯材部10は、厚さ方向Tdの中央部に配置される薄板状の木板11と、木板11の厚さ方向Tdの上方側の面に接着剤により圧着される薄板状の木板12と、木板11の厚さ方向Tdの下方側の面に接着剤により圧着される薄板状の木板13と、を有する。木板11,12,13は、それぞれ厚さ方向Tdの板厚を0.5mm以上かつ6mm以下の範囲とするのが望ましい。木板11,12,13として、メープル、ポプラ、桐、サワグルミ等のロータリー木材を使用することができる。
図4において、木板11,12,13の表面に示される線は木材の木目を示している。木板11は木目方向がデッキ100の幅方向Wdに沿っており、木板12,13は木目方向がデッキ100の長手方向Ldに沿っている。木板11,12,13としては、図5に示す木目方向がデッキ100の長手方向Ldに沿った木板10Aと、木目方向がデッキ100の幅方向Wdに沿った木板10Bと、木目方向がデッキ100の長手方向Ld及び幅方向Wdに対して右斜め45°方向に傾斜した木板10Cと、木目方向がデッキ100の長手方向Ld及び幅方向Wdに対して左斜め45°方向に傾斜した木板10Dとの少なくともいずれかを採用することができる。
木板11,12,13は、図5に示す木板10A,10B,10C,10Dを組み合わせて構成してもよいし、木板10A,10B,10C,10Dのいずれかだけで構成してもよい。その他、木板11,12,13を、木板10A,10B,10C,10Dを任意に組み合わせて構成してもよい。このような、方向性を特定した木目方向の木板10A,10B、10C、10Dを使用することにより、デッキ100の長手方向Ld、幅方向Wd、斜め方向についての強度と特性に係わるデッキ設計の自由度を高めることができる。
例えば、デッキ100の長手方向Ldの強度を高める場合には木目が長手方向Ldに沿った木板10Aの使用枚数を増やすか、又はその厚さを厚くすることで目的が達成できる。デッキ100の幅方向Wdの強度を高める場合には、木目が幅方向Wdに沿った木板10Bの使用枚数を増やすか、又はその厚さを厚くすることで目的が達成できる。また、木目が斜め方向の木板10C,10Dはデッキ100のねじり剛性に寄与するものとなるため、これらの木板の厚さ、構成枚数、組み合わせ等により、目的に応じた強度の芯材部10を構成できる。
芯材部10は、木板11,12,13により構成されているため、折損に繋がる耐荷重性、素早い動作を可能にする反発弾性力、経年使用による強度低下(へたり)などに限界を呈する。そのため、本実施形態では、木板11,12,13で構成した芯材部10の上面及び下面に繊維強化プラスチック(FRP)板を配設することで、木板11,12,13だけによる物性上の問題を有効に解決している。
図4に示すように、表面補強部20は薄板状の繊維強化プラスチック板(第1繊維強化プラスチック板)21により形成されており、裏面補強部30は薄板状の繊維強化プラスチック板(第2繊維強化プラスチック板)31により形成されている。図4において、繊維強化プラスチック板21,31の表面に示される線は、強化繊維の繊維方向を示している。図4に示すように、繊維強化プラスチック板21,31は、デッキ100の長手方向Ldに沿った繊維方向の強化繊維と幅方向Wdに沿った繊維方向の強化繊維を交互に配したものである。
繊維強化プラスチック板21(繊維強化プラスチック板31)としては、図6に示す一方向に繊維が引き揃えられた繊維方向がデッキ100の長手方向Ldに沿った繊維強化プラスチック板20A(30A)と、一方向に繊維が引き揃えられた繊維方向がデッキ100の幅方向Wdに沿った繊維強化プラスチック板20B(30B)と、繊維方向がデッキ100の長手方向Ld及び幅方向Wdの双方に沿った繊維強化プラスチック板20C(30C)の少なくともいずれかを採用することができる。
繊維強化プラスチック板21,31に用いられる強化繊維として、例えばガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維等を採用することができ、無機材料、有機材料を問わず各種の強化繊維を採用することができる。強化繊維に含侵されるマトリックス樹脂としては、エポキシ樹脂,ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂、あるいはABS樹脂,PP(ポリプロピレン)樹脂等の熱可塑性樹脂を採用することができる。
ここで、軽量化のため厚さと重量が限られるデッキ100において、少量の強化繊維及びマトリックス樹脂を用いて、即ち軽量化を実現するための効率のよい補強効果を得るには、伸度特性の小さいガラス繊維等の無機繊維を強化繊維として採用し、硬化後の硬度が比較的高いエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂をマトリックス樹脂として採用するのが好ましい。さらに、繊維強化プラスチック板21,31は、予め加熱硬化されて形成されたFRP(繊維強化プラスチック)板を必要な強度となる厚さに加工して、厚さが規制されたFRP硬化板であることが好ましい。
例えば、半硬化状(所謂プリプレーグ状)のFRPシートでは、デッキ100の加熱成形と同時に加熱硬化させる必要があるため、成形時の加圧による未硬化樹脂の流動によって、FRP板の厚さが均一となりにくく設計通りの物性値が得られない可能性があるからである。予め加熱硬化されたFRP硬化板は、その厚さだけを変化させて採用することにより、厚さに見合った強度特性が得られるので、デッキ100の強度設計を容易で確実とすることができる。
繊維強化プラスチック板21,31は、強化繊維の体積含有率を40%以上かつ60%以下とするのが好ましい。強化繊維の体積含有率を40%以上かつ60%以下とすることにより、強化繊維とマトリックス樹脂との密着性が良好となり、強化繊維の特性を耐久性よく維持することができる。
繊維強化プラスチック板21,31は、強化繊維に樹脂が密着しているため、デッキ100の外縁が摩耗すると強化繊維が尖った棘状物となって露出し、人体を怪我させる虞がある。そのための対策として、デッキの外周部を覆う保護カバーを別途の部材として取り付けてもよいが、重量増加や衝撃で脱落するなどの問題へと繋がり容易に採用できない。本実施形態では、保護カバー等の別途の部材を取り付けずに、強化繊維が手に刺さって怪我をさせる危険を防止している。
本実施形態では、図4に示すように、繊維強化プラスチック板21の外縁が、繊維強化プラスチック板21の全周において木板12の外縁及び表面板41の外縁よりも長さL2だけ内側に位置している。同様に、本実施形態では、繊維強化プラスチック板31の外縁が、繊維強化プラスチック板31の全周において木板13の外縁及び裏面板51の外縁よりも長さL2だけ内側に位置している。
図4において、繊維強化プラスチック板21の外縁の外側に配置される二点鎖線は、木板12の外縁及び表面板41の外縁を示している。同様に、繊維強化プラスチック板31の外縁の外側に配置される二点鎖線は、木板13の外縁及び裏面板51の外縁を示している。長さL2は、5mm以上かつ30mm以下であり、好ましくは10mm以上かつ20mm以下である。
なお、繊維強化プラスチック板21の外縁は、繊維強化プラスチック板21の全周において木板12の外縁及び表面板41の外縁よりも内側に位置することに限定されるわけではない。例えば、繊維強化プラスチック板21の外縁は、繊維強化プラスチック板21の全周において木板12の外縁及び表面板41の外縁と略同じ位置に位置していてもよい。また、繊維強化プラスチック板31の外縁は、繊維強化プラスチック板31の全周において木板13の外縁及び裏面板51の外縁よりも内側に位置することに限定されるわけではない。例えば、繊維強化プラスチック板31の外縁は、繊維強化プラスチック板31の全周において木板13の外縁及び裏面板51の外縁と略同じ位置に位置していてもよい。
繊維強化プラスチック板21の外縁の形状(繊維強化プラスチック板31の外縁の形状)としては、図4に示す形状に変えて、図7に示す形状を採用してもよい。例えば、図7の繊維強化プラスチック板21A(繊維強化プラスチック板31A)のように、長手方向Ldの両端部を台形状としてもよい。また、図7の繊維強化プラスチック板21B(繊維強化プラスチック板31B)のように、長手方向Ldの両端部を三角形状としてもよい。また、図7の繊維強化プラスチック板21C(繊維強化プラスチック板31C)のように、長手方向Ldの両端部を四角形状としてもよい。
図7において、繊維強化プラスチック板21A(繊維強化プラスチック板31A)の外縁の外側に配置される二点鎖線は、木板12(木板13)の外縁及び表面板41(裏面板51)の外縁を示している。同様に、繊維強化プラスチック板21B(繊維強化プラスチック板31B)の外縁の外側に配置される二点鎖線は、木板12(木板13)の外縁及び表面板41(裏面板51)の外縁を示している。同様に、繊維強化プラスチック板21C(繊維強化プラスチック板31C)の外縁の外側に配置される二点鎖線は、木板12(木板13)の外縁及び表面板41(裏面板51)の外縁を示している。
図7に示す繊維強化プラスチック板21A(繊維強化プラスチック板31A),繊維強化プラスチック板21B(繊維強化プラスチック板31B),繊維強化プラスチック板21C(繊維強化プラスチック板31C)のいずれも、長手方向Ldの中央部分は、隣接して配置される木板及び表面板(裏面板)の外縁に対して長さL2だけ外縁が内側に配置されている。
一方、繊維強化プラスチック板21A(繊維強化プラスチック板31A),繊維強化プラスチック板21B(繊維強化プラスチック板31B),繊維強化プラスチック板21C(繊維強化プラスチック板31C)のいずれも、長手方向Ldの両端部分は、隣接して配置される木板及び表面板(裏面板)の外縁に対して長さL2よりも長い距離離れて外縁が内側に配置されている。長手方向Ldの両端部分は、主体となる強度領域である長手方向Ldの中央部分を外れる部分であることから、成形加工の行い易い、台形、三角形、四角形等の形状としてもよい。
図7に示す繊維強化プラスチック板21A(繊維強化プラスチック板31A)は、繊維方向が幅方向Wdに沿ったものであるが、繊維方向を長手方向Ldに沿ったもの、あるいは繊維方向が幅方向Wdと長手方向Ldの双方に沿ったものであってもよい。図7に示す繊維強化プラスチック板21B(繊維強化プラスチック板31B)は、繊維方向が長手方向Ldに沿ったものであるが、繊維方向を幅方向Wdに沿ったもの、あるいは繊維方向が幅方向Wdと長手方向Ldの双方に沿ったものであってもよい。図7に示す繊維強化プラスチック板21C(繊維強化プラスチック板31C)は、繊維方向が幅方向Wdと長手方向Ldの双方に沿ったものであるが、繊維方向が幅方向Wdに沿ったもの、あるいは繊維方向を長手方向Ldに沿ったものであってもよい。
図4に示すように、表面部40は、薄板状の表面板41により形成されている。表面板41は、繊維強化プラスチック板21の強化繊維の露出を防止している。表面板41としては、例えば、芯材部10を構成する薄板状の木板と同様の木板のほか、ABS、PE、PBT,ポリエステル、ナイロン等の熱可塑性樹脂シートや、フェノール、メラミン、ポリエステル等の熱硬化性樹脂による樹脂シートを採用することができる。また、表面部40は裏面部50と比較して、大きく摩耗する要素が少ない部位であるため、表面板41として、紙材、不織布等に樹脂含浸させた樹脂含浸シート、或いはアクリル、ウレタン樹脂等による塗膜材、さらに表面に塗装した木材等の表面が樹脂コートされた部材を採用することができる。表面板41として樹脂製のシートを採用する場合、シートの厚さは0.1mm以上かつ1mm以下とするのが好ましく、その他の材料であれば0.05mm以上かつ3mm以下が好ましい。
裏面部50は、薄板状の裏面板51により形成されている。裏面板51は、繊維強化プラスチック板31の強化繊維の露出を防止している。裏面部50は、ブレーキ動作による床面との摩擦や、階段の手摺り上を滑るなどの曲芸的動作による摩擦によって、耐摩耗性に優れる材料を配置しないと容易に裏面補強部30の繊維強化プラスチック板31が露出し、これによって人体を傷付ける恐れを生じる。そこで、裏面板51としては、芯材部10を構成する薄板状の木板と同様の木板のほか、ABS、PE、PBT,ポリエステル、ナイロン等の熱可塑性樹脂シートや、フェノール、メラミン、ポリエステル等の熱硬化性樹脂による樹脂シートを採用することができる。その他に、裏面板51としては、紙材、不織布等に樹脂含浸させた樹脂含浸シート、或いはアクリル、ウレタン樹脂等による塗膜材、さらに表面に塗装した木材等の表面が樹脂コートされた部材を採用することができる。特に、裏面板51は、耐摩耗性に優れた樹脂シートであることが好ましく、とりわけ超高分子量ポリエチレン樹脂シートとすることがより好ましい。
通常の高密度等のポリエチレン(PE)樹脂の分子量は10万分子量以下であるのに対して、超高分子量ポリエチレン樹脂は50万分子量以上である。本実施形態では、裏面板51は、50万分子量以上の超高分子量ポリエチレン樹脂シートにより形成し、好ましくは100万分子量以上の超高分子量ポリエチレン樹脂シートにより形成する。
超高分子量ポリエチレン樹脂は、樹脂本来の滑り特性に加えて耐摩耗性が非常に優れた特性を有し、通常の熱可塑性樹脂とは異なり非常に粘性が高く流動性が少ない樹脂である。そのため、通常の押出成形ができず、高温と高圧により樹脂を焼結して成形しなければならない。超高分子量ポリエチレン樹脂シートは、比重が1以下と軽量であり、0.1mm以上かつ5mm以下の厚さで採用することが可能であるが、特に下面側の耐摩耗性と軽量性を考慮すると、0.5mm以上かつ2mm以下の厚さのシートを採用するのが好ましい。また、超高分子量ポリエチレン樹脂シートは半透明性の樹脂であるため、任意に着色して使用してもよいし、裏面側(貼着面側)からスクリーン印刷や昇華印刷を施したデザインを施して採用することで、表面側(外側面)が摩耗してもデザインの消滅を防止することができる。
ここで、デッキ100の幅方向Wdの断面図について説明する。図8は、図4のスケートボード300用のデッキ100を接合した状態を示すI-I矢視断面図である。図8に示すように、本実施形態では、繊維強化プラスチック板21の外縁が、繊維強化プラスチック板21の全周において木板12の外縁及び表面板41の外縁よりも長さL2だけ内側に位置している。同様に、本実施形態では、繊維強化プラスチック板31の外縁が、繊維強化プラスチック板31の全周において木板13の外縁及び裏面板51の外縁よりも長さL2だけ内側に位置している。
図8に示すように、表面部40の表面板41の外縁は、芯材部10の木板12に接合されている。表面板41の外縁から長さL2を経た位置よりも内側の部分は、繊維強化プラスチック板21に接合されている。裏面部50の裏面板51の外縁は、芯材部10の木板13に接合されている。裏面板51の外縁から長さL2を経た位置よりも内側の部分は、繊維強化プラスチック板31に接合されている。
本実施形態では、芯材部10と表面補強部20と裏面補強部30と表面部40と裏面部50との各部を、接着剤により接合して一体化している。一体化する方法は、例えば、各部を最終製品に対応した余尺を含む略同じ大きさに形成し、それぞれの積層接着面に接着剤を塗布し、成形型を介して加圧して一体に積層接着し、外形の余尺部分を切除して所望の外形形状のデッキ100を得る方法である。ここで、デッキ100の形状は、3次元的形状であるため、加圧時に各部の層間における圧力が必ずしも均一とならず、場所によって接着剤の保有量にバラツキが生じ、接着層間が剥離する事態を招く場合がある。
そこで、本実施形態では、芯材部10と表面補強部20との間、芯材部10と裏面補強部30との間、表面補強部20と表面部40との間、裏面補強部30と裏面部50との間の少なくともいずれかを、不織布を介在させた状態で接着剤により接合するようにしてもよい。不織布としては、ナイロン、ポリエステル、ビニロン等の合成繊維による不織布が好ましく使用できる。例えば、厚さ0.05mm以上かつ0.5mm以下の厚さの不織布を使用可能である。不織布は、全ての層間に配置してもよく、成形上必要な層間にのみ配置してもよい。また、層間の全面に配置してもよく、必要な部分にのみ配置してもよい。
本実施形態では、例えば、木板11,12,13の厚さが3mmであり、繊維強化プラスチック板21,31の厚さが0.4mmであり、表面板41の厚さが0.5mmであり、裏面板51の厚さが1.1mmである。
以上説明した本実施形態のスケートボード300用のデッキ100が奏する作用及び効果について説明する。
本実施形態のスケートボード300用のデッキ100によれば、厚さ方向Tdの中央部に芯材部10が配置され、芯材部10の厚さ方向Tdの上方側の面と下方側の面にそれぞれ表面補強部20と裏面補強部30が接着される。芯材部10が薄板状の木板11,12,13により形成されているため、芯材部10を繊維強化プラスチック板により形成する場合に比べて軽量化が実現される。また、表面補強部20と裏面補強部30が繊維強化プラスチック板により形成されて芯材部10を補強するため、デッキ100の耐荷重性を高めることができる。また、表面補強部20の厚さ方向の上方側の面に表面部40が接着され、裏面補強部30の厚さ方向の下方側の面に裏面部50が接着されているため、繊維強化プラスチック板21,31が表面又は裏面から露出する不具合を防止できる。
また、本実施形態のスケートボード300用のデッキ100によれば、繊維強化プラスチック板21の外縁及び繊維強化プラスチック板31の外縁は、それぞれの繊維強化プラスチック板の全周において木板12,13の外縁並びに表面板及び裏面板の外縁よりも内側に位置している。そのため、デッキ100の外縁が摩耗しても繊維強化プラスチック板の外縁から強化繊維が露出することがなく、強化繊維が露出することによる危険性を排除することができる。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態に係るスケートボードについて、図面を参照して説明する。本実施形態は、第1実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き、第1実施形態と同様であるものとする。
第1実施形態のデッキ100は、表面補強部20を繊維強化プラスチック板21の1枚で構成し、裏面補強部30を繊維強化プラスチック板31の1枚で構成するものであった。それに対して、本実施形態は、表面補強部20を繊維強化プラスチック板22,23の2枚で構成し、裏面補強部30を繊維強化プラスチック板32,33の2枚で構成するものである。また、本実施形態のデッキ100Aは、繊維強化プラスチック板22,23,32,33の外周を囲むように配置される充填材を設けている。
図9に示すように、表面補強部20は、木板12の上方側の面に接着される薄板状の繊維強化プラスチック板(第1繊維強化プラスチック板)22と、表面板41の下方側の面に接着される薄板状の繊維強化プラスチック板(第1繊維強化プラスチック板)23により形成されている。裏面補強部30は、木板13の下方側の面に接着される薄板状の繊維強化プラスチック板(第2繊維強化プラスチック板)32と、裏面板51の上方側の面に接着される薄板状の繊維強化プラスチック板(第2繊維強化プラスチック板)33により形成されている。
図9に示すように、繊維強化プラスチック板22,32はデッキ100の幅方向Wdに沿った繊維方向を有しており、繊維強化プラスチック板23,33はデッキ100の長手方向Ldに沿った繊維方向を有している。表面補強部20及び裏面補強部30は、幅方向Wdに沿った繊維方向の繊維強化プラスチック板と長手方向Ldに沿った繊維方向の繊維強化プラスチック板を組み合わせたものである。図6に示すように、繊維方向がデッキ100の長手方向Ld及び幅方向Wdの双方に沿った繊維強化プラスチック板20C,30Cでは、強化繊維が交差する部分で繊維の屈曲による応力集中が発生して、十分な強度特性が得られにくい。それに対して、本実施形態の表面補強部20及び裏面補強部30では、繊維の方向が一方向に引き揃えられた繊維強化プラスチック板であり、このような応力集中が発生しないため補強効率に優れ、その結果、全体として軽量でありながら高い強度のデッキ100を実現することができる。
図9に示すように、本実施形態では、繊維強化プラスチック板22,23の外縁が、繊維強化プラスチック板22,23の全周において木板12の外縁及び表面板41の外縁よりも長さL2だけ内側に位置している。同様に、繊維強化プラスチック板32,33の外縁が、繊維強化プラスチック板32,33の全周において木板13の外縁及び裏面板51の外縁よりも長さL2だけ内側に位置している。
図9に示すように、繊維強化プラスチック板22,23の周囲には、全周を取り囲むように外枠状に配置される充填材(第1充填材)22a,23aが配置されている。繊維強化プラスチック板32,33の周囲には、全周を取り囲むように外枠状に配置される充填材(第2充填材)32a,33aが配置されている。
図10は、図9のスケートボード300用のデッキ100Aを接合した状態を示すII-II矢視断面図である。図10に示すように、充填材22aは、表面部40と芯材部10とに挟まれる空間を充填するものであり、繊維強化プラスチック板22の外縁から木板12の外縁と一致する位置まで充填されている。充填材23aは、表面部40と芯材部10とに挟まれる空間を充填するものであり、繊維強化プラスチック板23の外縁から表面板41の外縁と一致する位置まで充填されている。
充填材32aは、裏面部50と芯材部10とに挟まれる空間を充填するものであり、繊維強化プラスチック板32の外縁から木板13の外縁と一致する位置まで充填されている。充填材33aは、裏面部50と芯材部10とに挟まれる空間を充填するものであり、繊維強化プラスチック板33の外縁から裏面板51の外縁と一致する位置まで充填されている。
充填材22a,23a,32a,33aとしては、例えば、ABS、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)等の樹脂シート及びこれらの発泡樹脂シートが好ましく、着色できる点などからデザイン的にも好ましい。充填材22a,23a,32a,33aとして、その他に木材、紙材、不織布材及びこれらの樹脂含浸シート等が採用できる。これらのシート材は繊維強化プラスチック板の厚さと略同じ厚さとするのが望ましいが、より厚くしても、より薄くしてもよく、この場合、表面部40及び/又は裏面部50の外周部分を凸状或いは凹状にしたデザインを付加できる。また、補強部20,30の外枠状に配置される本実施形態の充填材22a,23a,33aは、一体的に連続した状態で外枠状に形成されていてもよく、或いは複数に分断して外枠状に形成されていても構わない。
なお、繊維強化プラスチック板22,23,32,33の周囲に配置された充填材22a,23a,32a,33aは、必ずしも設けられていなくともよい。充填材22a,23a,32a,33aの少なくともいずれかは、省略されてもよい。この場合において、充填材22a,23a,32a,33aの少なくともいずれかが省略された部分では、繊維強化プラスチック板22,23,32,33の少なくともいずれかの外縁を、木板11,12,13、表面板41及び裏面板51の外縁と略同じ位置に配置することが可能である。
繊維強化プラスチック板22,23として、図7に示す両端部が台形状の繊維強化プラスチック板21Aを用いる場合には、図11に示す充填材21Aaを用いる。図11は、第2実施形態の充填材22a,23a,32a,33aの変形例を示す平面図である。充填材21Aaは、外周の形状が木板12及び表面板41と一致し、内周の形状が繊維強化プラスチック板21Aと一致した充填材である。
繊維強化プラスチック板22,23として、図7に示す両端部が三角形状の繊維強化プラスチック板21Bを用いる場合には、図11に示す充填材21Baを用いる。充填材21Baは、外周の形状が木板12及び表面板41と一致し、内周の形状が繊維強化プラスチック板21Bと一致した充填材である。
繊維強化プラスチック板22,23として、図7に示す両端部が四角形状の繊維強化プラスチック板21Cを用いる場合には、図11に示す充填材21Caを用いる。充填材21Caは、外周の形状が木板12及び表面板41と一致し、内周の形状が繊維強化プラスチック板21Cと一致した充填材である。繊維強化プラスチック板32,33として、図7に示す繊維強化プラスチック板21A,21B,21Cを用いる場合にも、図11に示す充填材21Aa,21Ba,21Caをそれぞれ用いる。
本実施形態では、例えば、木板11,12,13の厚さが2mmであり、繊維強化プラスチック板22,32の厚さが0.3mmであり、繊維強化プラスチック板23,33の厚さが0.7mmであり、表面板41の厚さが0.5mmであり、裏面板51の厚さが1.1mmである。
以上説明した本実施形態のスケートボード300用のデッキ100Aによれば、表面補強部20を繊維強化プラスチック板22,23の2枚で構成し、裏面補強部30を繊維強化プラスチック板32,33の2枚で構成しているため、耐荷重性を十分に高めることができる。
また、本実施形態のスケートボード300用のデッキ100Aによれば、充填材22a,23aが木板12の外縁及び/又は表面板41の外縁と略一致する位置まで充填されているため、繊維強化プラスチック板22,23が所望の位置に確実に位置決めされる。また、充填材32a,33aが木板13の外縁及び/又は裏面板51の外縁と略一致する位置まで充填されているため、繊維強化プラスチック板32,33が所望の位置に確実に位置決めされる。これにより、繊維強化プラスチック板22,23,32,33の位置決めの不良による強化繊維の外部への露出やデッキの強度特性の偏りを防止することができる。
〔第3実施形態〕
以下、本発明の第3実施形態に係るスケートボードについて、図面を参照して説明する。本実施形態は、第2実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き、第2実施形態と同様であるものとする。
第2実施形態のデッキ100Aは、芯材部10を3枚の木板11,12,13により構成し、表面補強部20を2枚の繊維強化プラスチック板22,23により構成し、裏面補強部30を2枚の繊維強化プラスチック板32,33により構成するものであった。それに対して、本実施形態のデッキ100Bは、芯材部10を1枚の木板14により構成し、表面補強部20を3枚の繊維強化プラスチック板22,23,24により構成し、裏面補強部30を3枚の繊維強化プラスチック板32,33,34により構成するものである。すなわち、本実施形態のデッキ100Bは、木板の枚数を減らす一方で繊維強化プラスチック板の枚数を増やしたものである。
図12に示すように、芯材部10は、木目方向が長手方向Ldに沿った木板14により構成されている。表面補強部20は、木板14の上方側の面に接着される薄板状の繊維強化プラスチック板22と、表面板41の下方側の面に接着される薄板状の繊維強化プラスチック板23と、繊維強化プラスチック板22,23の間に配置されるとともに繊維方向が長手方向Ldに沿った繊維強化プラスチック板24により構成されている。裏面補強部30は、木板14の下方側の面に接着される薄板状の繊維強化プラスチック板32と、裏面板51の上方側の面に接着される薄板状の繊維強化プラスチック板33と、繊維強化プラスチック板32,33の間に配置されるとともに繊維方向が長手方向Ldに沿った繊維強化プラスチック板34により構成されている。
図13は、図12のスケートボード300用のデッキ100Bを接合した状態を示すIII-III矢視断面図である。図13に示すように、充填材22aは、表面部40と芯材部10とに挟まれる空間を充填するものであり、繊維強化プラスチック板22,23,24の外縁から木板14の外縁と一致する位置まで充填されている。充填材33aは、裏面部50と芯材部10とに挟まれる空間を充填するものであり、繊維強化プラスチック板32,33,34の外縁から裏面板51の外縁と一致する位置まで充填されている。従って、この例の充填材22aは繊維強化プラスチック板22,23,24の総厚さと同じ厚さであり、また、充填材33aは繊維強化プラスチック板32,33,34の総厚さと同じ厚さとなっている。
なお、繊維強化プラスチック板22,23,24,32,33,34の周囲に配置された充填材22a,33aは、必ずしも設けられていなくともよい。充填材22a,33aの少なくともいずれかは、省略されてもよい。この場合において、充填材22a,33aの少なくともいずれかが省略された部分では、繊維強化プラスチック板22,23,24,32,33,34の少なくともいずれかの外縁を、木板14、表面板41及び裏面板51の外縁と略同じ位置に配置することが可能である。
本実施形態では、例えば、木板14の厚さが4mmであり、繊維強化プラスチック板22,23,24,32,33,34の厚さがそれぞれ0.3mmであり、表面板41の厚さが0.5mmであり、裏面板51の厚さが1.1mmである。
本実施形態のデッキ100Bによれば、第2実施形態のデッキ100Aに比べ、木板の枚数を減らす一方で繊維強化プラスチック板の枚数を増やしているため、第2実施形態のデッキ100Aよりも耐荷重性が向上する。
また、スケートボードのデッキ100Bは3次元的な形態であるため、表面補強部20及び裏面補強部30を構成する繊維強化プラスチック板を、例えば厚さの厚い1枚で構成するよりも半分の厚さの2枚で構成する方が、平板状の部材から3次元な形状に、より安定的に加工し易い。これは、厚い1枚の補強材で2次元又は3次元的な曲げ加工をすると、スプリングバックが大きく型通りの成形が難しいが、半分の厚さ2枚の補強材を使用することで、この2枚の補強材の層間に曲げずれを生じるため、型に対してより忠実な曲げ加工が可能となる。また、製品に対しても、直線に戻ろうとする内部応力が低減され、長期間に亘って安定した形状が維持できる。
〔第4実施形態〕
以下、本発明の第4実施形態に係るスケートボードについて、図面を参照して説明する。本実施形態は、第2実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き、第2実施形態と同様であるものとする。第2実施形態のデッキ100Aは、芯材部10を3枚の木板11,12,13により構成するものであった。それに対して、本実施形態のデッキ100Cは、芯材部10を2枚の木板11,13により構成するものである。すなわち、本実施形態のデッキ100Cは、木板の枚数を減らしたものである。
図14に示すように、芯材部10は、木目方向が幅方向Wdに沿った木板11と、木目方向が長手方向Ldに沿った木板13の2枚により構成されている。表面補強部20は、木板11の上方側の面に接着される薄板状の繊維強化プラスチック板25と、表面板41の下方側の面に接着される薄板状の繊維強化プラスチック板23により構成されている。裏面補強部30は、木板13の下方側の面に接着される薄板状の繊維強化プラスチック板35と、裏面板51の上方側の面に接着される薄板状の繊維強化プラスチック板33により構成されている。
図15は、図14のスケートボード300用のデッキ100Cを接合した状態を示すIV-IV矢視断面図である。図15に示すように、充填材23aは、表面部40と芯材部10とに挟まれる空間を充填するものであり、繊維強化プラスチック板23の外縁から表面板41の外縁と一致する位置まで充填されている。充填材25aは、表面部40と芯材部10とに挟まれる空間を充填するものであり、繊維強化プラスチック板25の外縁から木板11の外縁と一致する位置まで充填されている。充填材35aは、裏面部50と芯材部10とに挟まれる空間を充填するものであり、繊維強化プラスチック板35の外縁から木板13の外縁と一致する位置まで充填されている。充填材33aは、裏面部50と芯材部10とに挟まれる空間を充填するものであり、繊維強化プラスチック板33の外縁から裏面板51の外縁と一致する位置まで充填されている。
なお、繊維強化プラスチック板23,25,33,35の周囲に配置された充填材23a,25a,33a,35aは、必ずしも設けられていなくともよい。充填材23a,25a,33a,35aの少なくともいずれかは、省略されてもよい。この場合において、充填材23a,25a,33a,35aの少なくともいずれかが省略された部分では、繊維強化プラスチック板23,25,33,35の少なくともいずれかの外縁を、木板11,13、表面板41及び裏面板51の外縁と略同じ位置に配置することが可能である。
本実施形態では、例えば、木板11,13の厚さがそれぞれ2mmであり、繊維強化プラスチック板23,33の厚さがそれぞれ1mmであり、繊維強化プラスチック板25,35の厚さがそれぞれ0.2mmであり、表面板41の厚さが0.5mmであり、裏面板51の厚さが1.1mmである。
本実施形態のデッキ100Cによれば、第2実施形態のデッキ100Aに比べ、木板の枚数を減らしているため、第2実施形態のデッキ100Aよりも軽量化されている。
〔第5実施形態〕
以下、本発明の第5実施形態に係るスケートボード300用のデッキ100Dについて、図面を参照して説明する。本実施形態は、第2実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き、第2実施形態と同様であるものとする。スケートボード300は軸端の左右に固定した2輪による車輪200が一対で取り付けられているため、例えば3次元的に変形した路面を走行する際に4輪全てが路面に接地できず、的確なボード操作ができない場合があった。そのため、本実施形態は、デッキ100Dの長手方向Ldの中央部における捻り剛性を低減させ、このような路面においてもスケートボードの使用者がデッキ100Dの中央部を捻る動作を必要とする技を容易に実行することができるようにしたものである。
図16は、第5実施形態のスケートボード用のデッキ100Dの接合前の状態を示す分解斜視図である。図16に示すように、芯材部10は、木目方向が幅方向Wdに沿った木板11Aと、木目方向が長手方向Ldに沿った木板12,13により構成されている。表面補強部20は、木板12の上方側の面に接着される薄板状の繊維強化プラスチック板22Aと、表面板41の下方側の面に接着される薄板状の繊維強化プラスチック板23により構成されている。裏面補強部30は、木板13の下方側の面に接着される薄板状の繊維強化プラスチック板32Aと、裏面板51の上方側の面に接着される薄板状の繊維強化プラスチック板33により構成されている。
図17は、図16に示す繊維強化プラスチック板22A(32A)の平面図である。図17に示すように、繊維強化プラスチック板22Aは、デッキ100Dの長手方向Ldの中央部における幅方向Wdの長さL3が、デッキ100Dの長手方向Ldの両端部における木板12の幅方向Wdの長さL6よりも短い。同様に、繊維強化プラスチック板32Aは、デッキ100Dの長手方向Ldの中央部における幅方向Wdの長さL3が、デッキ100Dの長手方向Ldの両端部における木板13の幅方向Wdの長さL6よりも短い。長さL3は、長さL6の20%以上かつ70%以下の範囲で設定するのが望ましい。長さL6を200mmとした場合には、40mm以上かつ140mm以下の範囲で長さL3を設定する。
図17に示す繊維強化プラスチック板22A(32A)は、繊維方向が幅方向Wdに沿ったものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、繊維強化プラスチック板22A(32A)は、繊維方向が長手方向Ldに沿ったものでもよいし、繊維方向が長手方向Ldと幅方向Wdの双方に沿ったものであってもよい。
図16に示すように、繊維強化プラスチック板22Aの周囲には、全周を取り囲むように外枠状に配置される充填材(第1充填材)22Aaが配置されている。繊維強化プラスチック板32Aの周囲には、全周を取り囲むように外枠状に配置される充填材(第2充填材)32Aaが配置されている。図18に示すように、充填材22Aa(充填材32Aa)は、繊維強化プラスチック板22A(繊維強化プラスチック板32A)の外形と同じ内周面を備えている。充填材22Aa(充填材32Aa)としては、第2実施形態の充填材22a,23a,32a,33aと同様の材料を採用することができる。
図19は、図16に示す木板11Aの平面図である。図19に示すように、木板11Aは、デッキ100Dの長手方向Ldの中央部における幅方向Wdの長さL5が、デッキ100Dの長手方向Ldの両端部における幅方向Wdの長さL6よりも短い。図18に示すように、長さL6は、長さL4に長さL2の2倍の長さを加算したものである。長さL5は、長さL6の20%以上かつ70%以下の範囲で設定するのが望ましい。
図19に示すように、木板11Aの長手方向Ldの中央部には、幅方向Wdの長さがL5となる部分を挟むように木板用充填材11Aaが配置されている。木板用充填材11Aaとしては、第2実施形態の充填材22a,23a,32a,33aと同様の材料を採用することができる。
図20は、図16のスケートボード300用のデッキ100Dを接合した状態を示すV-V矢視断面図である。図20に示すように、充填材23aは、表面部40と芯材部10とに挟まれる空間を充填するものであり、繊維強化プラスチック板23の外縁から表面板41の外縁と一致する位置まで充填されている。充填材22Aaは、表面部40と芯材部10とに挟まれる空間を充填するものであり、繊維強化プラスチック板22Aの外縁から木板12の外縁と一致する位置まで充填されている。
充填材33aは、裏面部50と芯材部10とに挟まれる空間を充填するものであり、繊維強化プラスチック板33の外縁から裏面板51の外縁と一致する位置まで充填されている。充填材32Aaは、裏面部50と芯材部10とに挟まれる空間を充填するものであり、繊維強化プラスチック板32Aの外縁から木板13の外縁と一致する位置まで充填されている。木板用充填材11Aaは、木板12と木板13とに挟まれる空間を充填するものであり、木板11Aの外縁から木板12,13の外縁と一致する位置まで充填されている。
なお、繊維強化プラスチック板23,33の周囲に配置された充填材23a,33aは、必ずしも設けられていなくともよい。充填材23a,33aの少なくともいずれかは、省略されてもよい。この場合において、充填材23a,33aの少なくともいずれかが省略された部分では、繊維強化プラスチック板23,33の少なくともいずれかの外縁を、木板11A,12,13、表面板41及び裏面板51の外縁と略同じ位置に配置することが可能である。
また、繊維強化プラスチック板22A,32Aの幅方向Wdの長さL4は、デッキ100Dの長手方向Ldの両端部における幅方向Wdの長さL6と同じであってもよい。この場合において、繊維強化プラスチック板22A、32Aの周囲に配置された充填材22Aa、32Aaのうちの少なくとも一部は、省略されてもよい。さらに、充填材22Aa、32Aaの少なくともいずれかを省略することが可能である。
本実施形態では、繊維強化プラスチック板22A,32Aについて、デッキ100Dの長手方向Ldの中央部における幅方向Wdの長さL3を、デッキ100Dの長手方向Ldの両端部における木板12,13の幅方向Wdの長さL6よりも短いものとしたが他の態様であってもよい。例えば、繊維強化プラスチック板23,33についても同様に、デッキ100Dの長手方向Ldの中央部における幅方向Wdの長さL3を、デッキ100Dの長手方向Ldの両端部における木板12,13の幅方向Wdの長さL6よりも短いものとしてもよい。
また、本実施形態では、繊維強化プラスチック板22A,32Aの長さL3よりも、木板11Aの長さL5の方が大きいが、長さL3と長さL5は同じ長さとしてもよい。また、長さL3を長さL5よりも大きくすることもできる。また、このように幅方向Wdの長さL6よりも短くするL3、L5に到る形状については、図16の繊維強化プラスチック板22A,32Aのように曲線状の形状で短くしてもよいし、木板11Aのように直線状の形状でその長さを短くすることでもよい。好ましくは、積層の構成によって必要とされる捻り剛性に調整したデザインとするのが好ましい。
本実施形態では、木板11Aについて、デッキ100Dの長手方向Ldの中央部における幅方向Wdの長さL5を、デッキ100Dの長手方向Ldの両端部における幅方向Wdの長さL6よりも短いものとしたが他の態様であってもよい。例えば、木板12,13についても、デッキ100Dの長手方向Ldの中央部における幅方向Wdの長さL5を、デッキ100Dの長手方向Ldの両端部における幅方向Wdの長さL6よりも短いものとしてもよい。
本実施形態では、例えば、木板11A,12,13の厚さがそれぞれ1.8mm、1.4mm、1.4mmであり、繊維強化プラスチック板22A,32Aの厚さが0.3mmであり、繊維強化プラスチック板23,33の厚さが0.3mmであり、木目方向が長手方向Ldに沿った木板による表面板41の厚さが1.0mmであり、超高分子量ポリエチレン製の樹脂シートによる裏面板51の厚さが0.5mmである。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。上記実施形態の構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせたりすることができる。本実施形態では、デッキ100の長手方向Ldの中央部の横断面となる図8、図10、図13、図15、図20において、幅方向Wdの端部がいずれも角部形状となっているが、適宜の円弧状に丸めることができる。
10・・・芯材部、 10A,10B,10C,10D,11,11A,12,13,14・・・木板、 11Aa・・・木板用充填材、 20・・・表面補強部、 20A,
20B,20C,21,21A,21B,21C,22,22A,23,24,25・・・繊維強化プラスチック板(第1繊維強化プラスチック板)、 21Aa,21Ba,21Ca,22a,22Aa,23a,25a・・・充填材(第1充填材)、 30・・・裏面補強部、 30A,30B,30C,31,31A,31B,31C,32,32A,33,34,35・・・繊維強化プラスチック板(第2繊維強化プラスチック板)、 32a,32Aa,33a,35a・・・充填材(第2充填材)、 40・・・表面部、 41・・・表面板、 50・・・裏面部、 51・・・裏面板、 100,100A,100B,100C,100D・・・デッキ、 101・・・ノーズ部、 102・・・テール部, 103:本体部、 200・・・車輪、 300・・・スケートボード、 Ld・・・長手方向、 Td・・・厚さ方向、 Wd・・・幅方向

Claims (10)

  1. 長手方向に沿って形成されたスケートボード用のデッキであって、
    厚さ方向の中央部に配置されるとともに薄板状の木板により形成された芯材部と、
    前記芯材部の前記厚さ方向の上方側の面に接着されるとともに薄板状の第1繊維強化プラスチック板により形成された表面補強部と、
    前記芯材部の前記厚さ方向の下方側の面に接着されるとともに薄板状の第2繊維強化プラスチック板により形成された裏面補強部と、
    前記表面補強部の前記厚さ方向の上方側の面に接着されるとともに薄板状の表面板により形成された表面部と、
    前記裏面補強部の前記厚さ方向の下方側の面に接着されるとともに薄板状の裏面板により形成された裏面部と、を備えることを特徴とするスケートボード用のデッキ。
  2. 前記木板は、木目方向が前記長手方向と、前記長手方向に直交する幅方向と、前記長手方向及び前記幅方向に対して傾斜した斜め方向との少なくともいずれかに沿っていることを特徴とする請求項1に記載のスケートボード用のデッキ。
  3. 前記第1繊維強化プラスチック板及び前記第2繊維強化プラスチック板は、繊維方向が前記長手方向又は前記長手方向に直交する幅方向の少なくともいずれかに沿っていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスケートボード用のデッキ。
  4. 前記第1繊維強化プラスチック板の外縁は、該第1繊維強化プラスチック板の全周において少なくとも前記表面板の外縁よりも内側に位置しており、
    前記第2繊維強化プラスチック板の外縁は、該第2繊維強化プラスチック板の全周において少なくとも前記裏面板の外縁よりも内側に位置していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のスケートボード用のデッキ。
  5. 前記第1繊維強化プラスチック板及び前記第2繊維強化プラスチック板は、前記長手方向の中央部における前記長手方向に直交する幅方向の長さが、前記デッキの前記長手方向の両端部における前記木板の前記幅方向の長さよりも短いことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のスケートボード用のデッキ。
  6. 前記木板は、前記長手方向の中央部における前記長手方向に直交する幅方向の長さが、前記デッキの前記長手方向の両端部における前記幅方向の長さよりも短いことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のスケートボード用のデッキ。
  7. 前記第1繊維強化プラスチック板の全周を囲むように外枠状に配置されるとともに前記表面部と前記芯材部とに挟まれる空間を充填する第1充填材と、
    前記第2繊維強化プラスチック板の全周を囲むように外枠状に配置されるとともに前記裏面部と前記芯材部とに挟まれる空間を充填する第2充填材と、を備え、
    前記第1充填材は、前記木板の外縁及び/又は前記表面板の外縁と略一致する位置まで充填されており、
    前記第2充填材は、前記木板の外縁及び/又は前記裏面板の外縁と略一致する位置まで充填されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のデッキ。
  8. 前記裏面板は、超高分子量ポリエチレン樹脂により形成されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のスケートボード用のデッキ。
  9. 前記芯材部と前記表面補強部との間、前記芯材部と前記裏面補強部との間、前記表面補強部と前記表面部との間、前記裏面補強部と前記裏面部との間の少なくともいずれかは、不織布を介在させた状態で接着剤により接合されていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のスケートボード用のデッキ。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のスケートボード用のデッキと、
    前記デッキの裏面に取り付けられる車輪と、を備えるスケートボード。
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