JP2020018146A - 送電装置、無線給電システムおよび送電方法 - Google Patents

送電装置、無線給電システムおよび送電方法 Download PDF

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Abstract

【課題】たとえデッドバッテリ状態であっても、受電装置のバッテリを充電できる送電装置を提供する。【解決手段】送電装置は第1アンテナと記憶媒体と第1制御部とを備える。第1制御部は、送電要求信号を含む第1電波を受電装置から第1アンテナを介して受信したときに、送電要求信号に応答して給電用の第2電波を第1アンテナから出力させる。第1制御部は、送電要求信号に応答して送信した第2電波の送電条件に関する情報を履歴送電情報として記憶媒体に記憶する。第1制御部は、第1電波を受信したか否かに関わらず、履歴送電情報に基づいた送電条件で第2電波を、第1アンテナから出力させる。【選択図】図3

Description

本開示は、送電装置、無線給電システムおよび送電方法に関する。
特許文献1に記載のように、電波を用いて送電装置から受電装置に電力を供給する技術が知られている。
特開2014−223018号公報
電力が不足し、受電装置の制御部が起動できないような状態では、受電装置は送電装置に対して電力伝送を要求する要求信号を送信できない。よって、この状態では、受電装置は送電装置から受電することができず、バッテリを充電すること、また受電装置を動作させることができなかった。
そこで、本開示は、たとえ電力が不足し、受電装置の制御部が起動できないような状態であっても、電波を用いて受電装置のバッテリを充電、または動作に必要な電力を供給できる送電装置、無線給電システムおよび送電方法を提供することを提案する。
送電装置および送電方法が開示される。一の実施の形態では、送電装置は第1アンテナと記憶媒体と第1制御部とを備える。第1制御部は、送電要求信号を含む第1電波を受電装置から第1アンテナを介して受信したときに、送電要求信号に応答して給電用の第2電波を第1アンテナから出力させる。第1制御部は、送電要求信号に応答して送信した第2電波の送電条件に関する情報を履歴送電情報として記憶媒体に記憶する。第1制御部は、第1電波を受信したか否かに関わらず、履歴送電情報に基づいた送電条件で第2電波を、第1アンテナから出力させる。
送電方法は、受電装置から送電要求信号を含む第1電波を、第1アンテナを介して受信したときに、送電要求信号に応答して給電用の第2電波を、第1アンテナから出力させ、送電要求信号に応答して第2電波を送信したときの送電条件に関する情報を履歴送電情報として記憶媒体に記憶し、第1電波を受信したか否かに関わらず、履歴送電情報に基づいた送電条件で第2電波を、第1アンテナから出力させる。
たとえ電力が不足し、受電装置の制御部が起動できないような状態であっても、電波を用いて受電装置のバッテリを充電、または動作に必要な電力を供給できる。
無線給電システムの構成の一例を概略的に示す図である。 無線給電システムの電気的な構成の一例を概略的に示す図である。 無線給電システムの動作の一例を示す図である。 送電装置の動作の一例を示すフローチャートである。 無線給電システムの動作の一例を示す図である。 送電装置の動作の一例を示すフローチャートである。 無線給電システムの動作の一例を示す図である。 無線給電システムの動作の一例を示す図である。 無線給電システムの電気的な構成の一例を概略的に示す図である。
図1は、無線給電システム100の構成の一例を概略的に示す図である。無線給電システム100は送電装置10と受電装置20とを備えている。図1に例示するように、送電装置10は室内に設けられてもよい。送電装置10は、例えば、室内の側壁等に設けられたコンセントから電力を受け取り、その電力に基づいて動作する。この送電装置10は給電用の電波EW1を周囲に出力することができる。
受電装置20は例えば可搬型電子機器であり、より具体的な例として、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯音楽プレイヤーなどの携帯型電子機器、または、ユーザに装着される腕時計型もしくはメガネ型などの装着型電子機器が挙げられる。図1の例では、室内には、載置部材(例えば机)TB1および載置部材TB2が設置されており、その一つの載置部材TB1の上に受電装置20が載置されている。ただし、ユーザは受電装置20を室内の任意の位置に載置することができる。例えばユーザは載置部材TB2の上に受電装置20を載置することもできる。
受電装置20は後に図示するようにバッテリ24を有している。受電装置20は送電装置10から電波EW1を受け取ることができる。受電装置20はこの電波EW1から電力を生成し、この電力に基づいてバッテリ24を充電することができる。
図2は、無線給電システム100の電気的な構成の一例を概略的に示す機能ブロック図である。図2に例示するように、受電装置20は通信部21と制御部22と充電回路23とバッテリ24と入力部25とを備えている。
通信部(通信回路)21はアンテナ211と整流回路212とを有している。アンテナ211は送電装置10と電波の送受信を行うことができる。アンテナ211は、複数のアンテナ素子を有するアレイアンテナを含んでいてもよい。整流回路212はダイオードなどのパッシブ部品のみから構成され得る。このような整流回路212として、例えばダイオード半波整流回路またはダイオード全波整流回路などを採用できる。
アンテナ211は、送電装置10から出力される給電用の電波EW1を受け取り、その電波EW1に基づいて整流回路212へと交流電圧を出力することができる。整流回路212は、アンテナ211から出力される交流電圧を直流電圧に整流することができる。アンテナ211および整流回路212の一組はレクテナとも呼ばれ得る。通信部21は整流回路212からの直流電圧を充電回路23へ出力する。
充電回路23は当該直流電圧に基づいてバッテリ24を充電することができる。この充電回路23は、整流回路212からの入力を充電に適した出力に変換して、当該出力をバッテリ24に供給する。例えば、受電装置20には、充電回路23の出力(電圧および電流の少なくともいずれか一方)を検出するセンサ(不図示)が設けられてもよい。センサは、その検出値を示す電気信号を充電回路23に出力する。充電回路23はその検出値が目標値(充電に適した値)に近づくように出力を制御する。
また通信部21はアンテナ211から電波EW1を周囲に出力することができる。例えば通信部21はアンテナ211から略全方位に電波EW1を出力し得る。この電波EW1は送電装置10において受電される。この電波EW1は送電装置10において受電装置20の位置を推定するために用いられる。この電波EW1は送電装置10において電力として利用されなくてもよい。
なお給電用の電波EW1には、電気信号が含まれてなくてもよい。よって、この電波EW1については、電気信号の送出の意味で多用される「送信」および「受信」との表現を使わずに、より上位概念である表現を採用する。
通信部21は、送電装置10から送信される通信用の電波EW2を、アンテナ211を介して受信することもできる。通信部21はアンテナ211からの受信信号に対して増幅処理等の各種処理を行い、処理後の受信信号を制御部22へと出力することができる。制御部22は受信信号に対して各種処理を行って、受信信号に含まれる情報を認識する。また通信部21は、制御部22から入力される送信信号に対して増幅処理等の各種処理を行い、処理後の送信信号が重畳された電波EW2をアンテナ211から送電装置10へと送信することができる。
電波EW2を用いた送電装置10と受電装置20との間の無線通信の規格としては、例えば近距離無線通信の規格を採用し得る。近距離無線通信の規格としては、例えばBluetooth(登録商標)またはWiFi(登録商標)などの規格を採用し得る。
アンテナ211は、電波EW1および電波EW2の両方に適用可能なアンテナを有していてもよく、電波EW1専用のアンテナおよび電波EW2専用のアンテナ211を個別に有していてもよい。またアンテナ211は送受用のアンテナを有していてもよく、送信(出力)専用のアンテナおよび受信(受電)専用のアンテナを個別に有していてもよい。
制御部22には、バッテリ24の直流電圧が入力される。制御部22は、バッテリ24の残量が下限値以上であるときに、バッテリ24の直流電圧を動作電圧として動作することができる。逆に言えば、バッテリ24の残量が下限値よりも小さい状態(以下、デッドバッテリ状態と呼ぶ)においては、制御部22は起動することができず、動作できない。なおデッドバッテリ状態は、充電機能を持たない装置において、当該装置が受電していない状態を含む。充電機能を持たない装置は、電波によってのみ受電する装置および太陽光で発電する装置などを含む。充電機能を持たない装置は、有線による受電手段を備えなくてもよい。
その一方で、受電装置20がデッドバッテリ状態であっても、通信部21は電波EW1に基づく直流電圧を充電回路23に出力することができる。なぜなら、アンテナ211の出力および整流回路212の出力は動作電力を必要としないからである。また充電回路23は、通信部21から入力された直流電圧を動作電圧として動作することができる。例えば充電回路23は、通信部21からの直流電圧を平滑する平滑コンデンサ(不図示)を有しており、その平滑コンデンサに蓄積された直流電圧に基づいて動作することができる。よって、受電装置20がデッドバッテリ状態であっても、給電用の電波EW1が送電装置10から受電装置20へと出力されていれば、充電回路23はバッテリ24を充電することができる。
受電装置20には、上記以外の構成(例えばディスプレイ、スピーカおよびカメラなどの種々の構成:不図示)も設けられており、制御部22はこれらの構成を制御することができる。この制御部22は制御回路とも言える。制御部22は、以下にさらに詳細に述べられるように、種々の機能を実行するための制御および処理能力を提供するために、少なくとも1つのプロセッサを含む。
種々の実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路(IC)として、または複数の通信可能に接続された集積回路ICおよび/またはディスクリート回路(discrete circuits)として実行されてもよい。少なくとも1つのプロセッサは、種々の既知の技術に従って実行されることが可能である。
1つの実施形態において、プロセッサは、例えば、関連するメモリに記憶された指示を実行することによって1以上のデータ計算手続または処理を実行するように構成された1以上の回路またはユニットを含む。他の実施形態において、プロセッサは、1以上のデータ計算手続きまたは処理を実行するように構成されたファームウェア(例えば、ディスクリートロジックコンポーネント)であってもよい。
種々の実施形態によれば、プロセッサは、1以上のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号処理装置、プログラマブルロジックデバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらのデバイス若しくは構成の任意の組み合わせ、または他の既知のデバイスおよび構成の組み合わせを含み、以下に説明される機能を実行してもよい。
なお、制御部22の全ての機能あるいは制御部22の一部の機能は、その機能の実現にソフトウェアが不要なハードウェア回路によって実現されてもよい。
制御部22は、受電装置20が通信用の電波EW2についての送電装置10の通信可能圏内に入ると、送電装置10との無線接続を確立する接続処理を行う。このような接続処理は通信規格に準拠して行われる。この無線接続の確立により、送電装置10および受電装置20は電波EW2による通信を実質的に行うことができる。
制御部22は、給電用の電波EW1の出力を要求する送電要求信号を通信部21に出力することができる。通信部21はその送電要求信号が重畳された通信用の電波EW2を、アンテナ211から送電装置10へと送信することができる。これにより、受電装置20は送電装置10に対して電力伝送を要求することができる。なお、受電装置20は、上述したように、電波EW1および電波EW2の両方に適用可能なアンテナを有していてもよい。言い換えると、電波EW1と電波EW2との周波数(あるいは周波数帯)は同じであってもよい。つまり、通信部21は、送電要求信号が重畳された通信用の電波EW2を送電装置10へと送信し、かつ、この電波EW2が、送電装置10において受電装置20の位置を推定するために用いられてもよい。
制御部22はバッテリ24の充電要否を判断し、バッテリ24の充電が必要であると判断したときに、送電要求信号を通信部21に出力するとよい。バッテリ24の充電要否の判断は例えばバッテリ24の残量に基づいて行われてもよい。バッテリ24の残量は、バッテリ24に流れ込む電流およびバッテリ24から流れ出る電流に基づいて推定され得る。そこで、これらの電流を検出する電流センサ(不図示)が受電装置20に設けられてもよい。電流センサは、検出した電流値を示す電気信号を制御部22に出力する。バッテリ24の残量は、バッテリ24へ流れ込む電流の時間積分に応じて増大し、バッテリ24から流れ出る電流の時間積分に応じて低減するので、制御部22はこれらの電流の時間積分に基づいてバッテリ24の残量を推定することができる。制御部22は、推定したバッテリ24の残量が閾値よりも小さいときに、バッテリ24の充電が必要であると判断し、送電要求信号を通信部21に出力する。
入力部25は、ユーザからの入力を受け付けることができ、その入力内容を示す電気信号を制御部22へと出力することができる。入力部25は、例えば、QWERTYキーボード、ポインティングデバイス(例えばマウス)、ジョイスティック、スタイラス、タッチスクリーンディスプレイパネル、キーパッド、1以上のボタン、もしくは、これら技術の組み合わせなどの技術で知られた任意の入力技術または入力装置を用いて実装されてもよい。
次に送電装置10について説明する。図2に例示するように、送電装置10は通信部11と制御部12と記憶媒体13と報知部14と入力部15とを備えている。
通信部(通信回路)11はアンテナ111を有している。アンテナ111は受電装置20との電波の送受信を行うことができる。アンテナ111は、複数のアンテナ素子を有するアレイアンテナを含んでいる。通信部11は給電用の電波EW1を、アンテナ111を介して周囲に出力することができる。
通信部11は給電用の電波EW1の指向性を制御することができる。このような電波の指向性を制御する技術はいわゆるビームフォーミングと呼ばれる。ビームフォーミングとは、複数のアンテナ素子から出力する電波EW1の振幅および位相をアンテナ素子ごとに調整することによって、各アンテナ素子から出力した電波EW1を互いに干渉させ、その結果として、所望の空間領域における電波EW1の強度(電力)を増大させる技術である。各アンテナ素子に対応した振幅および位相についての各調整量はウェイトとも呼ばれ、全てのアンテナ素子に対する振幅および位相のウェイト群はウェイトベクトルとも呼ばれる。
このウェイトベクトルの決定には、受電装置20からの電波EW1を利用することができる。受電装置20からの電波EW1はアンテナ111の各アンテナ素子で受電され、各アンテナ素子はその電波EW1に基づいた信号を制御部12に出力する。制御部12は後に述べるように、当該信号に基づいてウェイトベクトルを決定する。制御部12は、決定したウェイトベクトルを示すウェイト信号を通信部11に出力する。通信部11は、このウェイト信号に基づいた振幅および位相でアンテナ111の各アンテナ素子から給電用の電波EW1を出力させる。これにより、送電装置10は、ウェイト信号に応じた指向性で給電用の電波EW1を周囲に出力することができる。
通信部11は、受電装置20から送信される通信用の電波EW2を、アンテナ111を介して受信することもできる。通信部11はアンテナ111からの受信信号に対して増幅処理等の各種処理を行い、処理後の受信信号を制御部12へと出力することができる。制御部12は受信信号に対して各種処理を行って、受信信号に含まれる情報を認識する。また通信部11は、制御部12から入力される送信信号に対して増幅処理等の各種処理を行い、処理後の送信信号が重畳された通信用の電波EW2を、アンテナ111から受電装置20へと送信することができる。
報知部14はユーザに対する報知を行うことができる。報知部14は例えばディスプレイ、発光素子、スピーカおよびブザーの少なくともいずれか一つを有している。ディスプレイは例えば液晶表示ディスプレイまたは有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイである。発光素子は例えばLED(Light Emitting Diode)ある。スピーカは例えばダイナミックスピーカである。報知部14は制御部12からの報知指示に基づいて報知を行う。例えばディスプレイが報知内容を表示し、発光素子が発光し、スピーカが報知内容を音声で出力し、あるいは、ブザーが報知音を出力する。これにより、ユーザに対して報知を行うことができる。
入力部15はユーザからの入力を受け付けることができ、その入力内容を示す電気信号を制御部12へと出力することができる。入力部15のハードウェア構成は入力部25と同様である。
制御部12は、送電装置10の動作を統括的に管理することができる。制御部12は制御回路とも言える。制御部12のハードウェア構成は制御部22と同様であるので、繰り返しの説明を避ける。
制御部12は、受電装置20が通信用の電波EW2についての送電装置10の通信可能圏内に入ると、受電装置20との無線接続を確立する接続処理を行う。このような接続処理は通信規格に準拠して行われる。
制御部12は通信部11を介して受電装置20から送電要求信号を受信することができる。制御部12はこの送電要求信号に基づいて、給電用の電波EW1の出力が必要であることを認識できる。
また制御部12はウェイトベクトルを決定することができる。具体的には、制御部12は、受電装置20の位置を含む空間領域における給電用の電波EW1の強度が増大するようにウェイトベクトルを決定する。このウェイトベクトルの決定方法としては任意の方法を採用できるものの、その一例について概説する。例えば送電装置10の通信部11はアンテナ111のアレイアンテナを介して、受電装置20からの電波EW1を受電する。送電装置10の制御部12はこの電波EW1に基づいて受電装置20の位置を推定してウェイトベクトルを決定する。このような位置推定は、受電装置20からの電波EW1の到来方向の推定と把握されることもある。このような推定は例えばビームフォーマ法、Capon法、線径予測法およびMSIC(Multiple Signal Classification)法などの推定方法を採用することができる。
制御部12は、決定したウェイトベクトルを示すウェイト信号を通信部11に出力する。通信部11は、制御部12から入力されたウェイト信号に基づいた振幅および位相でアンテナ111の各アンテナ素子から給電用の電波EW1を出力する。例えば、電波EW1の振幅にそれぞれ振幅用のウェイトを乗算することで各アンテナ素子についての電波EW1の振幅を決定し、電波EW1の位相にそれぞれ位相用のウェイトを加算することで各アンテナ素子についての電波EW1の位相を決定する。
これにより、受電装置20の位置を含む空間領域における電波EW1の強度を他の空間領域における電波EW1の強度に比して増大させることができる。つまり、電波EW1が不要な空間領域において強度を低減させつつ、電波EW1が必要な空間領域において強度を増大させることができる。よって、送電装置10は受電装置20に対して効率よく電力伝送を行うことができる。受電装置20は既述のように送電装置10からの電波EW1に基づいてバッテリ24を充電する。
制御部12は、受電装置20へと給電用の電波EW1を出力したときの送電条件(ここではウェイトベクトル)に関する情報を履歴送電情報として記憶媒体13に記憶することができる。記憶媒体13は例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の不揮発性の記憶媒体である。記憶媒体13は制御部12の外側に位置していてもよく、あるいは、制御部12に内蔵されてもよい。送電条件に関する情報としては、送電条件そのものを採用できる。以下では、送電条件を履歴送電情報として記憶媒体13に記憶することを、送電条件を履歴送電情報に登録する、とも表現する。また履歴送電情報に登録された送電条件を登録送電条件とも呼ぶ。履歴送電情報は、単に受電装置20へと給電用の電波EW1が出力されたときの送電条件が記憶されたものに限られない。履歴送電情報は、受電装置20へと給電用の電波EW1が出力される際に採用される蓋然性が高い送電条件を含んでもよい。受電装置20へと給電用の電波EW1が出力される際に採用される蓋然性が高い送電条件は、機械学習によって、つまり、受電装置20へと給電用の電波EW1が出力されたときの送電条件の履歴をもとに学習が行われることによって算出され得る。
制御部12は時刻を計時する機能を有しており、給電用の電波EW1を受電装置20へと出力した充電時間帯を履歴スケジュール情報として記憶媒体13に記憶することができる。この充電時間帯は開始時刻および終了時刻の他、年、月、日および曜日の少なくともいずれか一つを含んでいてもよい。時刻はタイマ回路などを用いて計時され得る。以下では、履歴スケジュール情報に登録された充電時間帯を登録時間帯とも呼ぶ。履歴スケジュール情報は、単に給電用の電波EW1が受電装置20へと出力された充電時間帯が記憶されたものに限られない。履歴スケジュール情報は、受電装置20が充電される蓋然性が高い時間帯を含んでもよい。受電装置20が充電される蓋然性が高い時間帯は、機械学習によって、つまり、給電用の電波EW1が受電装置20へと出力された充電時間帯の履歴をもとに学習が行われることによって算出され得る。
図3は、無線給電システム100の上記動作の一例を示す図である。ここでは、受電装置20が室内において載置されており、送電装置10と受電装置20との間で通信用の電波EW2を用いた無線接続が確立している。またバッテリ24の残量は閾値よりも小さい。
受電装置20の制御部22はバッテリ24の充電が必要であると判断し、送電要求信号を通信部21に出力する。通信部21は、送電要求信号が重畳された通信用の電波EW2を送電装置10に送信する。送電装置10の制御部12は通信部21を介してこの送電要求信号を受信する。これにより、制御部12は受電装置20への給電用の電波EW1の出力が必要であることを認識できる。
次に受電装置20の制御部22は通信部21に電波EW1の出力を指示する。通信部21はこの指示に基づいて電波EW1を周囲に出力する。制御部12は、この受電装置20からの電波EW1に基づいてウェイトベクトルを決定する(ステップS1)。例えば図1の例では、受電装置20は載置部材TB1の上に載置されているので、制御部12は、この載置部材TB1の上の受電装置20を含む空間領域における電波EW1の強度が他の空間領域に比して増大するようにウェイトベクトルを決定する。
制御部12は、決定したウェイトベクトルを示すウェイト信号を通信部11へと出力する。通信部11は、決定されたウェイトベクトルに応じた指向性で給電用の電波EW1をアンテナ111から出力させる。これにより、受電装置20はより高い強度(以下、受電強度と呼ぶ)で給電用の電波EW1を受電することができ、より効率的に電力を受け取ることができる。
受電装置20の充電回路23は送電装置10からの給電用の電波EW1に基づいてバッテリ24を充電する(ステップS2)。バッテリ24の充電が終了すると、受電装置20の制御部22は通信部21へと停止要求信号を出力し、通信部21は、停止要求信号が重畳された通信用の電波EW2をアンテナ211から送電装置10へと送信する。停止要求信号を受信した送電装置10の制御部12は、給電用の電波EW1の出力停止を通信部11に指示する。
次に送電装置10の制御部12は給電用の電波EW1の送電条件(ここではウェイトベクトル)を履歴送電情報として記憶媒体13に記憶する(ステップS3)。ウェイトベクトルは受電装置20の位置を示すので、履歴送電情報へのウェイトベクトルの登録は、受電装置20の位置の登録であるともいえる。さらに、制御部12は、送電要求信号に応答して給電用の電波EW1を出力した充電時間帯を履歴スケジュール情報として記憶媒体13に記憶する(ステップS4)。
なお上述の動作例においては、受電装置20が自主的に送電要求信号を送信したが、必ずしもこれに限らない。送電装置10が電力伝送の要否を問い合わせる応答要求信号を通信用の電波EW2で受電装置20へと送信し、受電装置20がその応答として送電要求信号を通信用の電波EW2で送電装置10へと送信してもよい。
以上のように、送電装置10は受電装置20からの送電要求信号に応答し、受電装置20の位置に応じて給電用の電波EW1を周囲に出力する。つまり、ユーザが受電装置20を室内の任意の位置に載置しても、送電装置10はその位置を含む空間領域において高い強度で電波EW1を出力する。例えばユーザが受電装置20を載置部材TB2(図1参照)の上に載置した場合には、送電装置10は載置部材TB2の上の受電装置20を含む空間領域において高い強度で給電用の電波EW1を出力する。よって、受電装置20は高い受電強度で給電用の電波EW1を受電することができる。つまり、ユーザが受電装置20をどの位置に載置したとしても、送電装置10は高い効率で受電装置20へと電力を伝送でき、ひいては高い効率でバッテリ24を充電できる。
しかしながら、バッテリ24の残量が受電装置20の制御部22の動作に必要な下限値よりも小さいデッドバッテリ状態である場合には、受電装置20は電波EW2を送電装置10へと送信できないので、送電装置10は受電装置20の存在を認識できず、電力伝送が必要であることも認識できない。またデッドバッテリ状態では、受電装置20は電波EW1も周囲に出力できないので、送電装置10は受電装置20の位置を推定することもできない。
そこで本実施の形態では、送電装置10は図3を参照して説明した動作を行いつつも次の動作を行う。即ち、送電装置10は受電装置20からの送電要求信号を受信したか否かに関わらず、履歴送電情報に基づいた送電条件(ここではウェイトベクトル)で給電用の電波EW1をアンテナ111から出力する。つまり、送電装置10は送電要求信号の受信の有無に関わらず、過去の充電時における受電装置20の載置位置に向けて給電用の電波EW1を出力する。なお、この載置位置は、履歴送電情報に登録されたウェイトベクトルによって示される位置であるので、以下では登録位置とも呼ぶ。
送電装置10は送電要求信号を受信していなくても、登録位置に向けて給電用の電波EW1を出力するので、ユーザが受電装置20を登録位置に載置することにより、たとえ受電装置20がデッドバッテリ状態であっても、受電装置20は高い受電強度で電波EW1を受電することができる。そして既述のように、デッドバッテリ状態であっても、受電装置20が電波EW1を受電すれば、充電回路23は通信部21からの直流電圧に基づいてバッテリ24を充電できる。
以上のように、本実施の形態にかかる送電装置10によれば、たとえ受電装置20がデッドバッテリ状態のような、電力が不足して制御部22が起動できない状態であっても、ユーザが受電装置20を登録位置に載置することで、バッテリ24を充電することができる。また、本実施の形態にかかる送電装置10によれば、たとえ受電装置20がデッドバッテリ状態のような、電力が不足して制御部22が起動できない状態であっても、電波を用いて動作に必要な電力を受電装置20に供給することができる。
なお、送電装置10が登録位置に向けて常に給電用の電波EW1を出力すれば、送電装置10の消費電力が増大する。そこで、送電装置10は過去の充電時間帯に基づいた時間帯のみにおいて、送電要求信号の受信の有無に関わらず、給電用の電波EW1を出力してもよい。これにより、ユーザが受電装置20のバッテリ24を充電しようとする可能性が高い時間帯においては、デッドバッテリ状態でのバッテリ24の充電を可能としつつも、ユーザがバッテリ24を充電しようとする可能性の低い時間帯では、送電要求信号をトリガとしない電波EW1の出力を制限することで、送電装置10の消費電力を低減することができる。
図4は、送電装置10の上記動作の一例を示すフローチャートである。まず送電装置10の制御部12は現在の時刻が、記憶媒体13に記憶された履歴スケジュール情報の登録時間帯に含まれているか否かを判断する(ステップS11)。現在時刻が登録時間帯に含まれていないときには、制御部12は再びステップS11を実行する。
現在時刻が登録時間帯に含まれているときには、送電装置10は送電要求信号の受信の有無に関わらず、履歴送電情報に基づいた送電条件でアンテナ111から給電用の電波EW1を出力する(ステップS12)。具体的には、送電装置10の制御部12は、履歴送電情報のウェイトベクトルを示すウェイト信号を通信部11に出力する。通信部11はウェイト信号に基づいた振幅および位相でアンテナ111の各アンテナ素子から給電用の電波EW1を出力させる。
これにより、送電装置10は、登録位置を含む空間領域に比較的高い強度で給電用の電波EW1を出力できる。これにより、たとえ受電装置20がデッドバッテリ状態であっても、ユーザが登録時間帯において受電装置20を登録位置に載置することで、受電装置20は送電装置10からの給電用の電波EW1を受電でき、バッテリ24を充電できる。
次に、送電装置10が給電用の電波EW1の振幅(あるいは、送電強度(電力)、以下同様)を調整する態様について述べる。ここでいう振幅とは、例えば、ビームフォーミングのウェイトの乗算前の振幅(以下、調整前振幅と呼ぶ)である。
さて、送電装置10から出力された給電用の電波EW1の強度は空間中の伝搬路の状況に応じて低減し、受電装置20で受信される。よって、受電装置20における受電強度は伝搬路の状況に依存する。簡単に説明すると、送電装置10と受電装置20との間の距離が長いほど、受電強度は低くなり、また、送電装置10と受電装置20との間に障害物が存在すると、受電強度は低くなる。
受電強度が低くなることは、受電装置20で受電される電力が小さくなることを意味するので、バッテリ24の充電期間が長くなり得る。逆に受電強度が高くなると、バッテリ24の充電に寄与しない不要な消費電力が発生し得る。
そこで、送電装置10および受電装置20が通信用の電波EW2を互いに送受信し合うことで、給電用の電波EW1の受電強度が充電に適した所定範囲内になるように、送電装置10における電波EW1の調整前振幅を調整する。
具体的な一例として、受電装置20は受電強度が所定範囲内となるように、振幅の増大を要求する増大要求信号、あるいは、振幅の低減を要求する低減要求信号を通信用の電波EW2で送電装置10に送信する。
例えば図3のステップS2にて、充電回路23は受電強度が所定範囲内であるか否かを判断する。より具体的な一例として、充電回路23は、電波EW1の受電強度に応じた通信部21からの直流電圧が、充電に適した範囲内であるか否かを判断し、その判断結果を示す電気信号を制御部22に出力してもよい。制御部22は受電強度が所定範囲の下限よりも小さいときには、通信部21を介して増大要求信号を電波EW2で送電装置10へ送信する。一方で受電強度が所定範囲の上限よりも大きいときには、制御部22は通信部21を介して低減要求信号を電波EW2で送電装置10に送信する。
送電装置10は増大要求信号を受信すると、調整前振幅を増大して給電用の電波EW1を出力し、低減要求信号を受信すると、調整前振幅を低減して給電用の電波EW1を出力する。これにより、送電装置10は、受電装置20からの要求に応じた送電強度で給電用の電波EW1を出力することができる。ひいては、受電装置20は、充電に適した受電強度で電波EW1を受電することができる。
このように決定した給電用の電波EW1の調整前振幅は受電装置20の充電に適しているので、送電要求信号に応答して出力される電波EW1(図3)のみならず、送電要求信号の受信の有無に関わらず出力される電波EW1(図4)にも適用するとよい。
そこで図3のステップS3にて、送電装置10の制御部12は、ステップS2で採用した給電用の電波EW1の調整前振幅を、履歴送電情報として記憶媒体13に記憶する。つまり、この調整前振幅を履歴送電情報に登録する。
そして図4のステップS12にて、送電装置10は、履歴送電情報の調整前振幅およびウェイトベクトルに基づいた振幅および位相で給電用の電波EW1をアンテナ111の各アンテナ素子から周囲に出力する。
これによれば、たとえ受電装置20がデッドバッテリ状態であっても、受電装置20は、充電に適した受電強度で電波EW1を受電することができる。したがって、受電装置20は充電に適した電波EW1に基づいてバッテリ24を充電することができる。
なお、充電に最適な受電強度はステップS2の充電中に変化する場合もあり得る。例えば、最適な受電強度はバッテリ24の残量または周囲温度等によって変化し得る。そこで受電装置20は、より適した受電強度で給電用の電波EW1を受電できるように、ステップS2(図3)の充電中において低減要求信号または増大要求信号を適宜に電波EW2で送電装置10に送信すればよい。送電装置10は受電装置20からの低減要求信号および増大要求信号に応じて給電用の電波EW1の調整前振幅を変更する。
このように充電中に電波EW1の調整前振幅が変更される場合には、充電中に採用された電波EW1の複数の調整前振幅を、ステップS3において履歴送電情報に登録してもよい。あるいは、充電中において採用される期間が最も長い電波EW1の調整前振幅を履歴送電情報に登録してもよく、もしくは、電波EW1の調整前振幅の平均値、最大値または最小値等を履歴送電情報に登録してもよい。また、上述したような機械学習を用いることによって、充電経過時間などに応じた最適な調整前振幅を算出し、履歴送電情報に登録してもよい。
なおデッドバッテリ状態では、より確実な充電が望まれる。なぜなら、デッドバッテリ状態では受電装置20は送電装置10へと通信用の電波EW2を送信できないので、バッテリ24の充電が失敗した場合には、送電装置10はその失敗を認識することが困難だからである。
そこで、充電中において調整前振幅が動的に変更される場合には、送電装置10の制御部12は、ステップS2の充電中に採用された給電用の電波EW1の調整前振幅のうち最小値を、ステップS3において履歴送電情報に登録してもよい。これによれば、ステップS12において、送電装置10は履歴送電情報における最小の調整前振幅に基づいた電波EW1をアンテナ111から出力する。よって、デッドバッテリ状態であっても、受電装置20はより確実にバッテリ24を充電することができる。
上述の例では、履歴送電情報に登録する送電条件として、電波EW1についてのウェイトベクトルおよび調整前振幅を例示した。しかるに、送電条件として、電波EW1の周波数を採用してもよい。受電装置20における給電用の電波EW1の受電強度は電波EW1の周波数にも依存し得るからである。
図5は、無線給電システム100の動作の他の一例を示す図である。ここでは送電要求信号の受信の有無に関わらず電波EW1を出力する際の動作の一例について述べる。
図5に例示するように、送電装置10の制御部12はステップS11およびステップS12を実行することにより、送電要求信号の受信の有無に関わらず、履歴送電情報に基づいた送電条件で給電用の電波EW1を出力する。これにより、給電用の電波EW1が登録位置に向けて出力される。
一方で、ユーザは受電装置20を登録位置に載置する(ステップS21)。これにより、受電装置20は送電装置10からの給電用の電波EW1を受電し、この電波EW1に基づいてバッテリ24を充電する(ステップS22)。
バッテリ24が充電されるので、いずれデッドバッテリ状態は解消される。つまり、バッテリ24の残量はいずれ受電装置20の制御部22の起動に必要な下限値を超える。この状態で、ユーザが受電装置20の入力部25に起動指示を入力すると、入力部25は制御部22にその入力情報を出力し、制御部22はこの入力情報に応じて起動する(ステップS23)。
ところで、ステップS12における給電用の電波EW1の送電条件は、あくまで過去の充電時に使用した送電条件であり、ステップS12の時点での伝搬路の状況に応じた送電条件ではない。例えばステップS21における受電装置20の載置位置も厳密に言えば登録位置と相違し得る。よって、制御部22が起動した場合には、送電装置10と受電装置20との間で電波を送受信し合い、その時点での伝搬路に応じた送電条件を改めて決定してもよい。
そこで、制御部22が起動したときには、まず送電装置10と受電装置20との間で電波EW2による無線接続を確立する接続処理を行う。そして、受電装置20は制御部22の起動時において電波EW1を受電しているか否かを判断する。電波EW1の受電の有無は例えば充電回路23から制御部22に通知されてもよい。電波EW1を受電していたときには、受電装置20はその旨を示す受電信号を通信用の電波EW2で送電装置10に対して送信する。送電装置10はこの受電信号に応じて電波EW1の出力を停止する。つまり、送電装置10は履歴送電情報に基づいた送電条件での給電用の電波EW1の出力を停止する。受電信号は電波EW1の出力を停止する送電停止信号として機能する。
次に、受電装置20は送電要求信号を電波EW2で送電装置10に送信し、図3と同様の動作を行う。これにより、送電装置10は伝搬路の状況に応じた送電条件で給電用の電波EW1を出力することができる。したがって、より精度の高い指向性、かつ、より充電に適した送電強度で、受電装置20へと給電用の電波EW1を出力できる。なおこの場合(即ち図5において)、ステップS3およびステップS4は必ずしも必要ではない。
次に報知部14による報知について説明する。ユーザは受電装置20がデッドバッテリ状態であることに気付いてない場合もあり得るので、ここでは、報知部14が受電装置20の状態に関する内容の報知を行う。
図6は、送電装置10の制御部12の動作の一例を示すフローチャートである。図6の例では、制御部12はステップS12と並行してステップS13およびステップS14の一組を実行している。ステップS13にて、制御部12は通信部11を介して、受電装置20からの通信用の電波EW2を所定期間内に受信したか否かを判断する。電波EW2に含まれる信号は任意の信号であってもよいものの、例えばビーコン信号、送電要求信号、受電信号および停止要求信号を挙げることができる。ビーコン信号は、送電装置10と受電装置20との接続処理に用いられる信号であり、受電装置20の周囲に通信可能な装置が存在しているか否かを確認するための信号である。受電装置20は、ビーコン信号を通信用の電波EW2でアンテナ211から周囲に繰り返し送信している。
送電装置10の制御部12が通信部11を介して受電装置20からの通信用の電波EW2を受信したときには、受電装置20はデッドバッテリ状態ではないので、ステップS14を実行しない。
一方で、制御部12が通信部11を介して受電装置20からの通信用の電波EW2を所定期間に亘って受信していないときには、受電装置20の状態(例えばバッテリ状態)に関する第1内容の報知を報知部14に報知させる(ステップS14)。第1内容は、例えば、受電装置20がデッドバッテリ状態であるか否かの確認をユーザに促す内容を含む。つまり、過去に充電が行われた登録時間帯において送電装置10が受電装置20からの電波EW2を所定期間に亘って受信しないときには、受電装置20がデッドバッテリ状態である可能性があるので、制御部12はその旨を報知部14に報知させる。この報知は、ディスプレイにおける表示、発光素子による発光、スピーカによる音声出力またはブザーによる報知音の出力などによって行われる。
ユーザが登録時間帯において受電装置20を室内に持ち込んだ場合に、送電装置10の報知部14が当該報知を行っていれば、ユーザは受電装置20がデッドバッテリ状態である可能性を当該報知に基づいて認識できる。ユーザは受電装置20を確認することにより、受電装置20がデッドバッテリ状態であることを確認できる。そこで、ユーザは受電装置20のバッテリ24を充電すべく、受電装置20を登録位置に載置しようとする。
ユーザが受電装置20を登録位置に載置すれば、受電装置20は送電装置10から出力された給電用の電波EW1(ステップS12)を受電し、この電波EW1に基づいてバッテリ24を充電する。これにより、デッドバッテリ状態であっても、バッテリ24を充電することができる。
以上のように、ユーザは報知部14の報知により、受電装置20がデッドバッテリ状態であることを速やかに認識することができ、その対処を速やかに行うことができる。
次に、履歴送電情報および履歴スケジュール情報にそれぞれ送電条件および充電時間帯が登録されている状況での登録処理について説明する。図7は、送電装置10の制御部12の動作の他の一例を示す図である。ここでは、受電装置20が室内において載置されており、送電装置10と受電装置20との間で通信用の電波EW2を用いた無線接続が確立している。また履歴送電情報および履歴スケジュール情報には、それぞれ送電条件および充電時間帯が登録されている。
受電装置20が停止要求信号を通信用の電波EW2で送電装置10へと送信するまでの動作は図3と同様である。
送電装置10の制御部12は通信部11を介して、この停止要求信号を受信したときに、ステップS1で決定したウェイトベクトルまたは充電時間帯がそれぞれ履歴送電情報または履歴スケジュール情報に登録済であるか否かを判断する(ステップS5)。より具体的な一例として、制御部12は、ステップS1で決定したウェイトベクトルと、履歴送電情報に登録されたウェイトベクトルとの差異が第1基準値以上であるか否かを判断する。ここでいう差異は、例えば両ウェイトベクトルの間の差異ベクトルの大きさであってもよい。制御部12は両ウェイトベクトルの間の差異が第1基準値未満であるときに、ステップS1で決定したウェイトベクトルが登録済みであると判断してもよい。一方で、両ウェイトベクトルの間の差異が第1基準値以上であるときに、制御部12はステップS1で決定したウェイトベクトルが未登録であると判断してもよい。
また制御部12は、例えば充電時間帯の開始時刻と登録時間帯の開始時刻との差および充電時間帯の終了時刻と登録時間帯の終了時刻との差の少なくともいずれか一方が第2基準値以上であるときに、充電時間帯は未登録であると判断してもよい。一方で、これらの差の両方が第2基準値未満であるときには、制御部12は充電時間帯が登録済であると判断してもよい。
ウェイトベクトルまたは充電時間帯が未登録であるときには、制御部12は送電条件および充電時間帯の登録要否をユーザに問い合わせる処理を行う(ステップS6)。例えば制御部12は、報知部14のディスプレイに登録要否を問い合わせる表示内容を表示させる。ユーザはこの問い合わせに対する指示を入力部15に対して行う。
次に制御部12は、入力部15への入力が登録を示しているか否かを判断する(ステップS7)。入力内容が登録を示しているときには、制御部12はステップS3およびステップS4をこの順に行う。これにより、ウェイトベクトルおよび充電時間帯が新たに登録される。
ウェイトベクトルおよび充電時間帯の両方が登録済みであるとき、または、入力が非登録であるときには、制御部12はステップS3およびステップS4を実行せずに処理を終了する。
なお送電条件として、電波EW2の調整前振幅および周波数が採用される場合にも制御部12は同様の動作を行えばよい。
この動作によれば、不要な送電条件および充電時間帯の登録を回避できる。よって、ユーザは登録位置および登録時間帯を管理しやすい。なお、上述したような機械学習を用いる場合は、ユーザに登録要否を問い合わせる処理はなくてもよく、過去の一部または全ての送電条件および充電時間帯の履歴に基づいて履歴送電情報および履歴スケジュールが算出されてよい。つまり、過去の複数の充電時間帯においてそれぞれ出力した電波EW2の複数の送電条件に基づいて、機械学習により登録送電条件が算出されてもよく、また、当該複数の充電時間帯に基づいて機械学習により登録時間帯が算出されてもよい。言い換えれば、履歴登録情報として記録される送電条件に関する情報は、複数の送電条件に基づいて算出された送電条件を含む。
送電条件として、ウェイトベクトルおよび調整前振幅を採用する場合には、制御部12はこれらを互いに対応付けて登録するとよい。そして、制御部12は、送電要求信号の受信の有無に関わらずに電波EW1を出力する際の動作において、互いに対応した送電条件を用いるとよい。つまり、制御部12は図3のステップS12において、互いに対応したウェイトベクトルおよび調整前振幅を採用するとよい。これにより、過去の充電時に採用された送電条件の組み合わせで、給電用の電波EW1を出力できる。送電条件として、更に周波数を採用する場合にも、各送電条件を互いに対応付けて登録するとよい。また、各送電条件が機械学習を用いて履歴送電情報に登録される場合、各送電条件の対応付けにも機械学習を用いた処理を採用してもよい。
これは、送電装置10が複数種の受電装置20の各々へと給電用の電波EW1を出力する場合に有効である。具体的には、ユーザが、それぞれ互いに異なる登録位置に受電装置20を載置して受電装置20のバッテリ24を充電することにより、受電装置20のそれぞれに専用の登録位置(ウェイトベクトル)と、各受電装置20に適した調整前振幅(更には周波数)を登録できる。そして、受電装置20がデッドバッテリ状態となったときには、ユーザはその受電装置20をその受電装置20用の登録位置に載置することで、送電装置10はその受電装置20に適した調整前振幅(更には周波数)で給電用の電波EW1を出力する。よって、受電装置20は自身に適した受電強度で電波EW1を受電することができる。
登録時間帯と登録送電条件とは互いに対応付けられていなくてもよい。例えば制御部12は現在時刻がある登録時間帯に含まれるとき(ステップS11でYES)、ステップS12において、例えば時分割的に複数の送電条件で電波EW1を出力してもよい(ステップS12)。あるいは、登録時間帯と登録送電条件とは互いに対応付けられていてもよい。例えば制御部12は現在時刻がある登録時間帯に含まれるとき(ステップS11でYES)、ステップS12において、その登録時間帯に対応した送電条件で電波EW1を出力してもよい。また、送電条件および時間帯が機械学習を用いてそれぞれ履歴送電情報および履歴スケジュール情報に登録される場合、登録時間帯と登録送電条件との対応付けにも機械学習を用いた処理を採用してもよい。
図8は、無線給電システム100の動作の他の一例を示す図である。ここでは、送電装置10と受電装置20との間で通信用の電波EW2を用いた無線接続が確立しており、バッテリ24の残量は閾値よりも小さい。また履歴送電情報および履歴スケジュール情報には、それぞれ送電条件および充電時間帯が登録されている。
ユーザは受電装置20を登録位置とは異なる位置に載置する(ステップS41)。
受電装置20の制御部22はバッテリ24の充電が必要であると判断し、通信部21に、送電要求信号を電波EW2で送電装置10に送信させる。送電装置10の制御部12はこの送電要求信号に基づいて、給電用の電波EW1の出力が必要であることを認識できる。
次に受電装置20の通信部21は電波EW1を周囲に出力する。
送電装置10の制御部12は受電装置20からの電波EW1に基づいてウェイトベクトルを決定する(ステップS42)。
次に制御部12は、ステップS42で決定したウェイトベクトルが履歴送電情報に登録されたウェイトベクトルと異なっているか否かを判断する。より具体的には、制御部12は両ウェイトベクトルの差異が第1基準値以上であるときに、ステップS1で決定したウェイトベクトルは履歴送電情報に登録されたウェイトベクトルとは異なると判断する。
ここでは、受電装置20は登録位置とは異なる位置に載置されている(ステップS41)ので、制御部12は両ウェイトベクトルが互いに異なると判断する。このとき制御部12は、受電装置20の位置に関する第2内容を報知部14に報知させる(ステップS43)。第2内容は、例えば、受電装置20を登録位置に載置するようにユーザに促す内容である。例えば、「デッドバッテリ状態での充電を可能とすべく、受電装置20を登録位置に載置してください」との言葉を報知部14のディスプレイに表示し、あるいは、スピーカから音声で出力する。ユーザは当該報知により、受電装置20を移動させて登録位置に載置する(ステップS44)。
受電装置20の制御部22は、送電要求信号を送信してから所定期間内に給電用の電波EW1を受電しないときに、再び送電要求信号を通信部21に送信させる。続けて、通信部21は電波EW1を再びアンテナ211から出力する。
送電装置10の制御部12は受電装置20からの電波EW1に基づいてウェイトベクトルを決定する(ステップS45)。次に制御部12は、ステップS45で決定したウェイトベクトルが履歴送電情報に登録されたウェイトベクトルと異なっているか否かを判断する。ここでは、受電装置20は登録位置に載置されている(ステップS44)ので、制御部12は両ウェイトベクトルが互いに一致すると判断する。制御部12は、ユーザに対して受電装置20の位置に関する第3内容を報知部14に報知させる(ステップS46)。第3内容は、受電装置20が登録位置に戻されたことを示す内容である。例えば「受電装置が登録位置に載置されました」との言葉を、報知部14のディスプレイに表示し、あるいは、スピーカから音声で出力する。
要するに、制御部12は、ウェイトベクトルが履歴送電情報のウェイトベクトルと異なると判断した後に受電装置から受信した電波EW2に基づいて、ウェイトベクトルを再び決定し、当該ウェイトベクトルが履歴送電情報のウェイトベクトルと一致するときには、受電装置20の位置に関する第3内容を報知部14に報知させる。
これにより、ユーザは受電装置20が登録位置に載置されたことを認識できる。
そして、制御部12は通信部11へとウェイト信号を出力する。通信部11はウェイト信号に応じた振幅および位相で給電用の電波EW1をアンテナ111から出力する。
受電装置20の通信部21は電波EW1を受信し、その電波EW1に基づいて直流電圧を充電回路23に出力する。充電回路23はこの直流電圧に基づいてバッテリ24を充電する(ステップS46)。
これによれば、受電装置20を登録位置に載置した状態で充電が行われるので、履歴送電情報に登録される送電条件の数の増大を抑制できる。これにより、ユーザは登録位置を管理しやすい。
上述の例では、報知部14は送電装置10に設けられているものの、送電装置10とは別に設けられていてもよい。図9は、無線給電システム100Aの電気的な構成の一例を概略的に示す図である。
無線給電システム100Aは、報知装置30の存否を除いて無線給電システム100と同様の構成を有している。報知装置30は電子機器であり、より具体的な一例として、受電装置20で説明した各種の電子機器を採用できる。ただし、報知装置30は受電装置20とは別体である。一例として、受電装置20は例えばユーザに装着される腕時計型またはメガネ型などの装着型電子機器であってもよい。また、このとき報知機器30はスマートフォンであってもよい。
報知装置30は通信部31と制御部32と報知部33とを備えている。通信部(通信回路)31は、送電装置10と電波の送受信を行うことができる。通信部31はアンテナ311を有している。通信部31の構成は通信部11または通信部21と同様である。送電装置10と報知装置30との間の無線通信の規格としては、例えば近距離無線通信の規格を採用できる。
制御部32は報知装置30の動作を統括的に管理することができる。制御部32は制御回路とも言える。制御部32のハードウェア構成は制御部12または制御部22と同様であるので、繰り返しの説明を避ける。
報知部33はユーザに対する報知を行うことができる。報知部33の構成は報知部14と同様である。
送電装置10の制御部12は、上述した内容の報知を指示する指示信号を、通信部11を介して報知装置30へと送信することができる。報知装置30の制御部32は通信部31を介して指示信号を受信したときに、その内容の報知を報知部33に行わせる。
以上のように、送電装置および無線給電システムは詳細に説明されたが、上記した説明は、全ての局面において例示であって、この開示がそれに限定されるものではない。また、上述した各種変形例は、相互に矛盾しない限り組み合わせて適用可能である。そして、例示されていない多数の変形例が、この開示の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 送電装置
12 第1制御部(制御部)
13 記憶媒体
14,33 報知部
20 受電装置
22 第2制御部(制御部)
23 充電回路
24 バッテリ
100 無線給電システム
111 第1アンテナ(アンテナ)
211 第2アンテナ(アンテナ)
212 整流部(整流回路)

Claims (16)

  1. 送電装置であって、
    第1アンテナと記憶媒体と第1制御部と
    を備え、
    前記第1制御部は、
    送電要求信号を含む第1電波を受電装置から前記第1アンテナを介して受信したときに、前記送電要求信号に応答して給電用の第2電波を前記第1アンテナから出力させ、
    前記送電要求信号に応答して送信した前記第2電波の送電条件に関する情報を履歴送電情報として前記記憶媒体に記憶し、
    前記第1電波を受信したか否かに関わらず、前記履歴送電情報に基づいた送電条件で前記第2電波を、前記第1アンテナから出力させる、送電装置。
  2. 請求項1に記載の送電装置であって、
    前記第1アンテナは、複数のアンテナ素子を有するアレイアンテナを含み、
    前記送電条件は、前記複数のアンテナ素子から出力する前記第2電波の振幅および位相の少なくともいずれか一方のビームフォーミング用の調整量を有するウェイトベクトルを含む、送電装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の送電装置であって、
    前記送電条件は、前記第2電波の振幅および周波数の少なくともいずれか一方を含む、送電装置。
  4. 請求項1から請求項3の少なくともいずれか一つに記載の送電装置であって、
    前記第1制御部は、
    前記第1電波に応答して前記第2電波を出力した時間帯を履歴スケジュール情報として前記記憶媒体に記憶し、
    現在時刻が前記履歴スケジュール情報の時間帯に含まれるときに、前記第1電波を受信したか否かに関わらず、前記第2電波を前記第1アンテナに出力させる、送電装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の送電装置であって、
    前記第1制御部は、
    前記送電要求信号に応答して送信した複数の前記第2電波の送電条件に基づき算出された送電条件を履歴送電情報として前記記憶媒体に記憶する、送電装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一つに記載の送電装置と、
    前記受電装置と
    を備え、
    前記受電装置は、
    バッテリと、
    前記バッテリの残量が下限値以上であるときに、前記バッテリの直流電圧に基づいて動作する第2制御部と、
    第2アンテナと、
    前記第2アンテナが前記第2電波を受信して出力する交流電圧を整流し、整流後の直流電圧を出力する整流部と、
    前記整流部からの前記直流電圧に基づいて前記バッテリを充電する充電回路と
    を備え、
    前記充電回路は、前記バッテリの残量が前記下限値よりも低いデッドバッテリ状態においても、前記整流部からの前記直流電圧に基づいて前記バッテリを充電する、無線給電システム。
  7. 請求項6に記載の無線給電システムであって、
    報知部を更に備え、
    前記第1制御部は、前記第1アンテナが所定期間に亘って前記受電装置から電波を受信しないときに、前記受電装置の状態に関する第1内容の報知を前記報知部に行わせる、無線給電システム。
  8. 請求項7に記載の無線給電システムであって、
    前記第1内容は、前記受電装置が前記デッドバッテリ状態であるか否かをユーザに確認させることを含む、無線給電システム。
  9. 請求項6に記載の無線給電システムであって、
    前記第1制御部は、
    前記第1電波に応答して出力した前記第2電波の送電条件が、前記履歴送電情報の送電情報と異なるか否かを判断する、無線給電システム。
  10. 請求項9に記載の無線給電システムであって、
    前記第1制御部は、前記第1電波に応答して前記第2電波を出力したときの前記第2電波の送電条件が、前記履歴送電情報の送電情報と異なるときに、前記第2電波の送電条件を前記履歴送電情報として前記記憶媒体に記憶する、無線給電システム。
  11. 請求項6に記載の無線給電システムであって、
    報知部を更に備え、
    前記第1アンテナは、複数のアンテナ素子を有するアレイアンテナを含み、
    前記履歴送電情報は、前記複数のアンテナ素子から出力する前記第2電波の振幅および位相の少なくともいずれか一方のビームフォーミング用の調整量を有するウェイトベクトルを含み、
    前記第1制御部は、
    前記受電装置からの電波に基づいて前記ウェイトベクトルを決定し、
    決定した前記ウェイトベクトルが、前記履歴送電情報の前記ウェイトベクトルと異なるときに、前記受電装置の位置に関する第2内容の報知を前記報知部に行わせる、無線給電システム。
  12. 請求項11に記載の送電装置であって、
    前記第2内容は、前記履歴送電情報の前記ウェイトベクトルによって示される位置に前記受電装置を載置するようにユーザに促すことを含む、無線給電システム。
  13. 請求項11または請求項12に記載の無線給電システムであって、
    前記第1制御部は、
    決定した前記ウェイトベクトルが前記履歴送電情報の前記ウェイトベクトルと異なると判断した後に前記受電装置から受信した電波に基づいて、ウェイトベクトルを決定し、当該ウェイトベクトルが前記履歴送電情報の前記ウェイトベクトルと一致するときに、前記受電装置の位置に関する第3内容を前記報知部に報知させる、無線給電システム。
  14. 請求項13に記載の無線給電システムであって、
    前記第3内容は、前記履歴送電情報のウェイトベクトルによって示される位置へ前記受電装置が戻されたことを含む、無線給電システム。
  15. 請求項7、請求項8、請求項11から請求項14のいずれか一つの無線給電システムであって、
    前記報知部は、前記送電装置に含まれている、無線給電システム。
  16. 受電装置から送電要求信号を含む第1電波を、第1アンテナを介して受信したときに、前記送電要求信号に応答して給電用の第2電波を、前記第1アンテナから出力させ、
    前記送電要求信号に応答して前記第2電波を送信したときの送電条件に関する情報を履歴送電情報として記憶媒体に記憶し、
    前記第1電波を受信したか否かに関わらず、前記履歴送電情報に基づいた送電条件で前記第2電波を、前記第1アンテナから出力させる、送電方法。
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