JP2020016993A - 医療評価システム及びサーバ装置 - Google Patents

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直樹 土屋
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Takahiro Hamaguchi
貴広 濱口
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洋貴 和田
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Hironori Sato
博則 佐藤
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Abstract

【課題】客観的な指標に基づいて、医師、あるいは医師が所属する病院または診療科を評価することができる技術を提供すること。【解決手段】本発明の第1実施形態に係る医療評価システムは、複数の病院の間で電子カルテを共有するための電子カルテネットワークから、電子カルテの記載内容を収集する収集部と、収集した電子カルテの記載内容から、病院毎、各病院の診療科毎、または各病院の医師毎に、少なくとも一患者当たりの滞在時間の平均値と診療時間の平均値との少なくとも一方を含む評価情報を求める評価部と、求められた評価情報をユーザ端末に提示させる提示部と、を具備する。【選択図】図1

Description

本発明は、医療評価システム及びサーバ装置に関する。
例えば、特許文献1は、複数の医師それぞれに対する評価に基づいて、患者が自己の病気に関する治療を受ける上で適切な医師を選定できるようにした技術を提案している。
特開2017−21641号公報
上記特許文献1では、医師の評価は、その医師に関する情報を他の複数の医師に提示して、この情報に基づいて他の医師が評価するというものであり、主観的な評価になり易く、客観的な指標に基づいて医師を評価することはできていない。
本発明は、上記の事情に着目してなされたものであり、その目的は、客観的な指標に基づいて、医師、あるいは医師が所属する病院または診療科を評価することができる医療評価システム及びサーバ装置を提供することである。
本発明は、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。
本開示の一態様では、医療評価システムは、複数の病院それぞれにおける、少なくとも患者に関する患者情報と各回の診療に関する診療情報とを記載した電子カルテであって、前記診療情報が、受付日時及び会計終了日時と診療開始日時及び診療終了日時との少なくとも一方と、診療医師と、を含む患者毎の電子カルテを、前記複数の病院の間で共有するための電子カルテネットワークと、前記電子カルテネットワークから前記電子カルテの記載内容を収集する収集部と、前記収集部によって収集した前記電子カルテの記載内容から、少なくとも一患者当たりの、前記受付日時及び前記会計終了日時に基づく滞在時間の平均値と、前記診療開始日時及び前記診療終了日時に基づく診療時間の平均値と、の少なくとも一方を含む評価情報を、病院毎、または前記各病院の診療科毎、または前記各病院の医師毎に求める評価部と、前記評価部によって求められた前記評価情報を、ユーザ端末に提示させる提示部と、を具備する。
なお、病院とは、ある建物の一室と言った小規模の病院から、一つの敷地内に複数の病棟が配置された大規模病院、更には、複数地域に分散した系列病院を含む病院グループであって良い。病院グループの場合、電子カルテは、グループ内の病院毎に分散配置される場合もある。また、電子カルテは、病院内ではなく、電子カルテネットワーク内に設けられたデータセンタに配置されても良い。ここで、配置とは、記憶媒体を備える記憶部に記憶されることを含む。電子カルテのデータフォーマットは、病院毎に異なっていても良く、各病院の電子カルテが電子カルテネットワーク内の統一フォーマットに変換されて、データセンタの記憶部に蓄積されることができる。各病院とデータセンタとの間の電子カルテの送受信においては、データ暗号化などにより、秘匿性が担保される。電子カルテネットワーク内では、医療従事者毎に制限されたアクセス権限が与えられて、各医療従事者が操作する医療端末から当該病院またはデータセンタに配置された電子カルテの情報の閲覧や更新が可能になっている。また、電子カルテネットワーク内では、患者であるユーザ毎に制限されたアクセス権限が与えられて、各ユーザが操作するユーザ端末からデータセンタに配置された自身の電子カルテの情報を閲覧できるようになっている場合もある。この場合も、ユーザ端末とデータセンタとの間のデータ送受信においては、データ暗号化などにより、秘匿性が担保されることが望ましい。
上記の構成の医療システムによれば、そのような複数の病院の間で電子カルテを共有するための電子カルテネットワークから各電子カルテの記載内容を収集し、病院毎、または前記各病院の診療科毎、または前記各病院の医師毎に、少なくとも一患者当たりの、受付日時及び会計終了日時に基づく滞在時間の平均値と、診療開始日時及び診療終了日時に基づく診療時間の平均値と、の少なくとも一方を含む評価情報を求めるので、評価情報という客観的な指標に基づいて、医師、あるいは医師が所属する病院または診療科を評価することができるようになる。
なお、上記一態様において、前記ユーザ端末から取得した位置情報に基づいて、前記収集部によって前記電子カルテの記載内容を収集するべき病院を限定する限定部を更に具備することができる。
当該構成によれば、評価情報を提示するべきユーザの現在位置やユーザが指定した指定位置に応じて、ユーザが通い得る病院を限定することで、ユーザに不適切な病院を提示する可能性を小さくすることができる。また、限定した病院の電子カルテの記載内容のみを収集するので、収集に要する通信量及び記憶量と収集した情報を処理するための処理資源とを減少させることができる。
あるいは、上記一態様において、前記ユーザ端末から取得した位置情報に基づいて、前記提示部によって前記ユーザ端末に提示させる前記評価情報を限定する限定部を更に具備するようにしても良い。
当該構成によれば、病院毎、または前記各病院の診療科毎、または前記各病院の医師毎に求めた評価情報の内、ユーザの現在位置やユーザが指定した指定位置に応じて、提示する評価情報を限定することで、ユーザが通えないような不適切な病院を提示する可能性を小さくすることができる。また、既に求められている評価情報から選択してユーザに提示するので、レスポンス良く評価情報を提示することが可能になる。
また、上記一態様において、前記評価部は、更に、前記評価情報に基づいて、前記病院毎または前記診療科毎または前記医師毎の評価値を算出し、前記提示部は、前記評価部によって算出した前記評価値を前記ユーザ端末に提示させることができる。
当該構成によれば、時間情報である評価情報から評価値を算出して、数値として評価を提示することで、ユーザに、より分かり易く評価を提示することができる。
ここで、医療評価システムは、前記ユーザ端末のユーザについての、少なくとも性別及び年齢を含むユーザ属性情報を取得するユーザ属性取得部と、前記各病院に所属する各医師について、少なくとも性別及び年齢を含む公開可能な医師属性情報を取得する医師属性取得部と、を更に具備し、前記評価部は、更に、前記ユーザ属性情報と前記医師属性情報とに基づいて、前記評価値を算出することができる。
当該構成によれば、評価値を提示するべきユーザの性別又は年齢と医師の性別又は年齢とにも基づいて評価値を算出するので、ユーザに適した医師の評価値を高くすることができ、ユーザがより自身に適した医師を選択し易くすることができる。
また、上記一態様において、前記複数の病院それぞれに設けられ、患者の予約管理を行う病院制御部と、前記提示に基づいた前記ユーザ端末からの予約を受け付けて、該当する病院の前記病院制御部に、前記ユーザ端末のユーザの予約を依頼する予約部と、を更に具備するようにしても良い。
当該構成によれば、ユーザ端末から病院の予約が行えるので、提示された評価情報を見たユーザが、簡便に病院の予約を行えるようになる。
ここで、医療評価システムは、前記評価部によって算出した前記評価値と前記ユーザ端末からの評価優先条件とに基づいて、推奨病院を決定する推奨病院決定部を更に具備し、前記提示部は、前記推奨病院決定部によって決定された前記推奨病院を前記ユーザ端末に提示させるようにしても良い。
当該構成によれば、ユーザが重要と思う評価優先条件に適合する病院を推奨病院としてユーザに提示することができる。
この場合、前記複数の病院それぞれの時事の滞在中患者の時間管理と患者の予約管理とを行う病院管理部を更に具備し、前記推奨病院決定部は、前記病院管理部にアクセスして、各病院の、現時点における少なくとも診療待ち患者人数と、今後の予約患者数とを取得し、それら取得した診療待ち患者人数及び予約患者数とに基づいて、前記推奨病院を決定することができる。
当該構成によれば、各病院の現時点での診療予定の人数に基づいて予測される待ち時間を考慮して推奨病院を提示することが可能になる。
また、病院管理部は、前記複数の病院それぞれに設けられ、それぞれの病院の時事の滞在中患者の時間管理と患者の予約管理とを行う病院制御部を含み、前記提示に基づいた前記ユーザ端末からの予約を受け付けて、該当する病院の前記病院制御部に、前記ユーザ端末のユーザの予約を依頼する予約部を具備しても良い。
当該構成によれば、ユーザからの要請を受けて、該当する病院へ予約を依頼するので、ユーザは、待ち時間を考慮して選択した病院の予約を簡便に行えるようになる。
本開示の別の態様では、サーバ装置は、複数の病院それぞれにおける、少なくとも患者に関する患者情報と各回の診療に関する診療情報とを記載した電子カルテであって、前記診療情報が、受付日時及び会計終了日時と診療開始日時及び診療終了日時との少なくとも一方と、診療医師と、を含む患者毎の電子カルテを、前記複数の病院の間で共有するための電子カルテネットワークから、前記電子カルテの記載内容を収集する収集部と、前記収集部によって収集した前記電子カルテの記載内容から、少なくとも一患者当たりの、前記受付日時及び前記会計終了日時に基づく滞在時間の平均値と、前記診療開始日時及び前記診療終了日時に基づく診療時間の平均値と、の少なくとも一方を含む評価情報を、病院毎、または前記各病院の診療科毎、または前記各病院の医師毎に求める評価部と、前記評価部によって求められた前記評価情報を、通信ネットワークを介してユーザ端末に送信することで、前記評価情報を前記ユーザ端末に提示させる提示部と、を具備する。
当該構成によれば、サーバ装置において、複数の病院の間で電子カルテを共有するための電子カルテネットワークから各電子カルテの記載内容を収集し、病院毎、または前記各病院の診療科毎、または前記各病院の医師毎に、少なくとも一患者当たりの受付日時及び会計終了日時に基づく滞在時間の平均値と、診療開始日時及び診療終了日時に基づく診療時間の平均値と、の少なくとも一方を含む評価情報を求めるので、評価情報という客観的な指標に基づいて、医師、あるいは医師が所属する病院または診療科を評価することができるようになる。そして、この求めた評価情報を通信ネットワークを介してユーザ端末に送信するので、ユーザは、提示された客観的な指標に基づいて、病院(診療科)や医師を選ぶことができる。
なお、上記別の態様において、サーバ装置は、前記通信ネットワークを介して前記ユーザ端末から医療評価要求を受け付ける受付部を更に具備し、前記収集部は、前記医療評価要求に応答して、前記電子カルテの記載内容の収集を開始するようにしても良い。
当該構成によれば、ユーザからの要求に応じて、電子カルテの記載内容の収集を開始するので、最新の内容に基づく評価情報をユーザに提示することができる。
あるいは、上記別の態様において、サーバ装置は、前記通信ネットワークを介して前記ユーザ端末から医療評価要求を受け付ける受付部を更に具備し、前記提示部は、前記医療評価要求に応答して、前記評価情報を前記ユーザ端末に送信するようにしても良い。
当該構成によれば、ユーザからの要求に応じて、既に求めている評価情報をユーザに提示するので、レスポンス良く評価情報をユーザに提示することができる。
本発明によれば、客観的な指標に基づいて、医師、あるいは医師が所属する病院または診療科を評価することができる技術を提供することができる。
図1は、実施形態に係る医療評価システムの構成の一例を模式的に例示するブロック図である。 図2は、第1実施形態に係る医療評価システムの全体構成の一例を示すブロック図である。 図3は、病院データベースの記憶内容の一例を示す図である。 図4は、ユーザデータベースの記憶内容の一例を示す図である。 図5は、収集データベースの記憶内容の一例を示す図である。 図6は、評価データベースの記憶内容の一例を示す図である。 図7は、ユーザ端末の処理手順の一例を例示するフローチャートである。 図8は、サービスサーバの処理手順の一例を例示するフローチャートである。 図9は、図8中の電子カルテ収集処理の一例を例示するフローチャートである。 図10は、図8中の評価算出処理の一例を例示するフローチャートである。 図11は、第1実施形態の第1変形例におけるサービスサーバの処理手順の一例を例示するフローチャートである。 図12は、第1実施形態の第2変形例におけるサービスサーバの処理手順の一例を例示するフローチャートである。 図13は、図12中の評価算出処理の一例を例示するフローチャートである。 図14は、第2実施形態に係る医療評価システムにおけるサービスサーバの処理手順の一例を例示するフローチャートである。 図15は、図14中の評価情報算出処理の一例を例示するフローチャートである。 図16は、図14中の評価値算出処理の一例を例示するフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
[適用例]
まず、図1を参照して、本発明が適用される場面の一例について説明する。図1は、実施形態に係る医療評価システムの構成の一例を模式的に例示する。
[適用例の構成]
図1の例では、医療評価システムは、インターネットなどの通信ネットワークNETにそれぞれ接続された、電子カルテネットワーク(EHR:Electronic Health Records)1とサービスサーバ10とを含む。サービスサーバ10は、通信ネットワークNETを介して、複数のユーザ端末20と接続され得る。
電子カルテネットワーク1は、複数の病院それぞれにおける、少なくとも患者に関する患者情報と各回の診療に関する診療情報とを記載した電子カルテであって、前記診療情報が、受付日時及び会計終了日時と診療開始日時及び診療終了日時との少なくとも一方と、診療医師と、を含む患者毎の電子カルテ(EMR:Electronic Medical Records)を、複数の病院の間で共有するためのネットワークである。EHR1は、例えば、複数の病院それぞれに設けられた病院サーバ30と、データセンタに設けられたデータサーバ40とが、通信ネットワークNETを介して接続されて構成される。なお、電子カルテネットワーク1は、通信ネットワークNETとして、インターネットではなくて、専用の通信回線を使用するものであっても構わない。但し、データサーバ40は、サービスサーバ10が通信ネットワークNETを介して当該データサーバ40にアクセスできるようにする構成を持つ必要がある。
各病院の病院サーバ30は、例えば、制御部31と、この制御部31に接続された記憶部32と、図示しない通信インタフェースを有することができる。また、病院サーバ30には、例えば、病院内の医師、看護師、検査技師、事務員などの医療従事者が操作するパーソナルコンピュータ(PC)、来院した患者が操作する自動受付機や自動会計機、などの各種の医療端末33が、病院内LAN(Local Area Network)などを介して接続されている。病院内LANは、有線LANであっても良いし、無線LANであっても良く、また、有線と無線とが混在したLANであっても良い。なお、特に図示はしていないが、病院サーバ30には、患者の血圧値などの生体情報を計測する生体情報計測装置、患者の内部画像を撮影するCT(Computerized Tomography)装置などの内部画像撮影装置、などを含む各種の検査機器も病院内LANなどを介して接続可能となっている。
病院は、ある建物の一室と言った小規模の病院から、一つの敷地内に複数の病棟が配置された大規模病院、更には、複数地域に分散した系列病院を含む病院グループであって良い。病院グループの場合、グループ内の病院毎に病院サーバ30が配されても良いし、一つの病院サーバ30が一つの主管病院に配置され、各系列病院の医療端末33が専用通信回線などを介して病院サーバ30に接続されていても良い。或いは、グループ内の病院毎に病院サーバ30の制御部31のみが設けられ、記憶部32は、一つの主管病院の病院サーバ30にのみ配置されても良い。
病院サーバ30における制御部31は、図示はしないが、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などのプロセッサと、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などのメモリと、を含むことができる。ROMは、例えば、プロセッサが実行するプログラムを記憶する。RAMは、例えば、プロセッサがワークメモリとして使用するメモリである。プロセッサが必要なプログラムを実行することによって、制御部31は、様々な動作を行うことができる。
記憶部32は、例えば、制御部31のプロセッサにより実行されるプログラム、プログラムを実行するために必要な設定データ、及び各種データベースを記憶することができる。制御部31のプロセッサにより実行されるプログラムは、例えば、電子カルテの閲覧や更新を行う電子カルテ管理プログラム、患者の予約を管理する予約管理プログラム、病院に滞在中の各患者についての受付時間などを管理する時間管理プログラム、などを含むことができる。プログラムを実行するために必要な設定データは、例えば、データセンタのデータサーバ40のアクセスアドレス、などを含むことができる。データベースは、例えば、医療端末33を操作する医療従事者の権限やパスワードなどを含む各医療従事者情報を記憶する医療従事者データベース、各患者の電子カルテ(EMR)を記憶する電子カルテデータベース、予約状況を記憶する予約データベース、などを含むことができる。なお、各病院の記憶部32は、上記したようなプログラム、設定データ、及びデータベースの全てを記憶することは必須ではなく、また、上記した以外のプログラム、設定データ、及びデータベースを記憶していても良い。記憶部32が備える記憶媒体は、コンピュータや機械などが記録されたプログラムなどの情報を読み取り可能なように、当該プログラムなどの情報を、電気的、磁気的、光学的、機械的又は化学的作用によって蓄積する媒体であれば、どのようなものであっても良い。例えば、記憶部32が備える記憶媒体は、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable, Programmable Read-Only Memory)などを使用することができる。なお、この記憶部32についても、制御部31のプロセッサがワークメモリとして使用するようにしても良い。
制御部31のプロセッサは、例えば、記憶部32に記憶された電子カルテ管理プログラムを実行することで、各医療端末33の操作に応じて、記憶部32に記憶している電子カルテの記載内容を医療端末33に表示させたり、電子カルテの記載内容を更新したりすることができる。また、制御部31のプロセッサは、例えば、図示しない検査機器からの検査データを、電子カルテに追記することも可能である。さらに、制御部31のプロセッサは、例えば、図示しない通信インタフェースにより、通信ネットワークNET又は専用の通信回線を介してデータサーバ40と通信することができる。通信インタフェースによる通信は、特定の通信方式に限定されるものではない。但し、データサーバ40との通信においては、データ暗号化などにより、秘匿性を担保することが必要である。制御部31のプロセッサは、例えば、記憶部32に記憶している電子カルテを、データセンタのデータサーバ40に送信することができる。この場合、制御部31のプロセッサは、電子カルテを、電子カルテネットワーク1の共通のデータフォーマットに変換し、例えば暗号化した上で、送信することができる。逆に、制御部31のプロセッサは、他の病院で作成されてデータサーバ40に共通フォーマットで蓄積されている電子カルテを、データサーバ40から受信して、それを例えば復号化し、当該病院の電子カルテのフォーマットに変化した上で、記憶部32の電子カルテデータベースに登録することができる。
また、制御部31のプロセッサは、例えば、記憶部32に記憶された予約管理プログラムを実行することで、医療端末33からの予約、或いは通信ネットワークNETを介したサービスサーバ10又はユーザ端末20からの予約を受け付けて、予約データベースを時事更新することができる。
更に、制御部31のプロセッサは、例えば、記憶部32に記憶された時間管理プログラムを実行することで、各患者の受付日時、診療開始日時、診療終了日時、診療医師、及び会計終了日時を取得して、その病院の時事の滞在中患者それぞれの時間管理を行うこともできる。なお、制御部31のプロセッサは、例えば、上記電子カルテ管理プログラムを実行することで、この取得した各患者の受付日時、診療開始日時、診療終了日時、診療医師、及び会計終了日時を含む診療情報を各患者の電子カルテに記載することができる。但し、病院によっては、各患者の診療開始日時と診療終了日時を取得できない場合もある。或いは、診療開始日時と診療終了日時は取得できるが、受付日時と会計終了日時を取得できない場合もあり得る。
データセンタのデータサーバ40は、例えば、制御部41と、この制御部41に接続された記憶部42と、図示しない通信インタフェースを有することができる。制御部41は、図示はしないが、例えば、CPUやMPUなどのプロセッサと、RAMやROMなどのメモリと、を含むことができる。ROMは、例えば、プロセッサが実行するプログラムを記憶する。RAMは、例えば、プロセッサがワークメモリとして使用するメモリである。プロセッサが必要なプログラムを実行することによって、制御部41は、様々な動作を行うことができる。
記憶部42は、例えば、制御部41のプロセッサにより実行されるプログラム、プログラムを実行するために必要な設定データ、及び各種データベースを記憶することができる。制御部41のプロセッサにより実行されるプログラムは、例えば、各病院サーバ30から通信ネットワークNET又は専用の通信回線を介して送信されてきた電子カルテを処理する電子カルテ処理プログラム、サービスサーバ10やユーザ端末20と送信するための通信プログラム、などを含むことができる。データベースは、例えば、医療端末33を操作する医療従事者やユーザ端末20を操作するユーザの権限やパスワード、サービスサーバ10の権限などを記憶するアクセス権限データベース、病院サーバ30から受信した各患者の電子カルテ(EMR)を記憶する電子カルテデータベース、などを含むことができる。なお、記憶部42は、上記した以外のプログラムやデータベースを記憶していても良い。記憶部42が備える記憶媒体は、コンピュータや機械などが記録されたプログラムなどの情報を読み取り可能なように、当該プログラムなどの情報を、電気的、磁気的、光学的、機械的又は化学的作用によって蓄積する媒体であれば、どのようなものであっても良い。例えば、記憶部42が備える記憶媒体は、EEPROMなどを使用することができる。なお、この記憶部42についても、制御部41のプロセッサがワークメモリとして使用するようにしても良い。
制御部41のプロセッサは、例えば、記憶部42に記憶された電子カルテ処理プログラムを実行することで、通信ネットワークNET又は専用の通信回線を介して、各病院サーバ30と通信し、それぞれの病院サーバ30から送信されてきた例えば暗号化された電子カルテを例えば復号化して、記憶部42の電子カルテデータベースに登録することができる。逆に、制御部41のプロセッサは、各病院の病院サーバ30からの要求に応じて、記憶部42の電子カルテデータベースに共通フォーマットで蓄積されている電子カルテを、例えば暗号化して、要求元の病院サーバ30に送信することができる。
また、図1の例では、病院Cは、病院サーバ30の記憶部32が電子カルテデータベースを備えていない。このような構成の病院サーバ30では、データサーバ40の記憶部42に記憶された電子カルテが、仮想的に、その病院Cの病院サーバ30が備える電子カルテとして使用されることができる。そのため、制御部41のプロセッサは、例えば、記憶部42に記憶された電子カルテ処理プログラムを実行することで、通信ネットワークNET又は専用の通信回線とその病院Cの病院サーバ30とを介して、医療端末33からの操作情報を取得して、電子カルテに対する処理が行えるようになっている。また、制御部41のプロセッサは、例えば、記憶部42に記憶された通信プログラムを実行することで、通信ネットワークNETを介して、サービスサーバ10或いはユーザ端末20と通信することができる。
なお、上記のように、病院サーバ30の制御部31が電子カルテネットワーク1の共通のデータフォーマットに、記憶部32に記憶している独自のデータフォーマットの電子カルテを変換してから送信することは必須ではない。各病院の病院サーバ30からは独自のデータフォーマットの電子カルテを、例えば暗号化した上で、データセンタに送信しても良い。この場合には、それを受信したデータサーバ40の制御部41において、受信した電子カルテを例えば復号化し、データフォーマットを電子カルテネットワーク1の共通のデータフォーマットに変換して、記憶部42の電子カルテデータベースに記憶すれば良い。また、逆に、各病院の病院サーバ30へ電子カルテを送信する際には、データサーバ40の制御部41において、共通データフォーマットの電子カルテを各病院独自のデータフォーマットに変換してから、例えば暗号化して、送信するようにすれば良い。
電子カルテネットワーク1内では、医療従事者毎に制限されたアクセス権限が与えられて、各医療従事者は、医療端末33から、アクセスが許可された自病院の病院サーバ30の記憶部32又はデータセンタのデータサーバ40の記憶部42に記憶された電子カルテの情報を閲覧できる。また、権限が与えられていれば、各医療従事者は、医療端末33から、電子カルテの更新も可能である。
ユーザ端末20は、通信ネットワークNETへの接続機能を備えた一般的なスマートホン(スマホ)やタブレット型端末のようなスマートデバイスであって良い。ユーザ端末20は、特に図示はしないが、例えば、制御部と、この制御部に接続された記憶部と、通信ネットワークNETに接続するための通信インタフェースと、を有することができる。通信インタフェースは、例えば、Wi−Fi(登録商標)モジュールを含むことができる。通信インタフェースは、例えば、図示しないWi−Fi基地局を経由して、インターネットなどの通信ネットワークNETに接続され、通信ネットワークNETを介して、サービスサーバ10及び電子カルテネットワーク1のデータサーバ40と通信することができる。制御部は、図示はしないが、例えば、CPUやMPUなどのプロセッサと、RAMやROMなどのメモリと、を含むことができる。ROMは、例えば、プロセッサが実行するプログラムを記憶する。RAMは、例えば、プロセッサがワークメモリとして使用するメモリである。記憶部は、Webブラウザや各種のアプリケーションプログラム(スマホアプリ)を記憶する。プロセッサが、ROM又は記憶部に記憶されたプログラムを実行することによって、制御部は、様々な動作を行うことができる。例えば、制御部は、スマホアプリやWebブラウザなどにより、サービスサーバ10にアクセスすることができる。また、電子カルテネットワーク1内では、患者であるユーザ毎に制限されたアクセス権限が与えられて、各ユーザは、ユーザ端末20からデータサーバ40にアクセスして、記憶部42に記憶されている自身の許可された電子カルテの情報を閲覧できるようになっている場合もある。ユーザ端末20は、GPS(Global Positioning System)受信機を有しても良い。ユーザ端末20は、GPS受信機またはWi−Fiモジュールによって取得した当該ユーザ端末の位置情報を、スマホアプリで利用することができ、必要に応じて通信ネットワークNETを介してサービスサーバ10などに送信可能となっている。
サーバ装置として動作するサービスサーバ10は、特に図示はしないが、例えば、制御部と、この制御部に接続された記憶部と、通信ネットワークNETに接続するための通信インタフェースと、を有することができる。通信インタフェースは、通信ネットワークNETを介して、ユーザ端末20及び電子カルテネットワーク1のデータサーバ40や病院サーバ30と通信することができる。通信インタフェースによる通信は、特定の通信方式に限定されるものではない。制御部は、例えば、CPUやMPUなどのプロセッサと、RAMやROMなどのメモリと、を含むことができる。ROMは、例えば、プロセッサが実行するプログラムを記憶する。RAMは、例えば、プロセッサがワークメモリとして使用するメモリである。プロセッサが必要なプログラムを実行することによって、制御部は、収集部11、評価部12、提示部13、限定部14、ユーザ属性取得部15、医師属性取得部16、予約部17、推奨病院決定部18、及び受付部19の動作を行うことができる。
収集部11は、例えば、通信ネットワークNETを介して電子カルテネットワーク1におけるデータセンタのデータサーバ40にアクセスして、記憶部42に記憶された各病院の電子カルテの記載内容を収集することができる。例えば、収集部11は、データサーバ40の制御部41に電子カルテの記載内容の送信を依頼し、データサーバ40から送信されてくる電子カルテを受信することで、電子カルテの記載内容を収集する。
評価部12は、例えば、収集部11によって収集した電子カルテの記載内容から、少なくとも一患者当たりの、受付日時及び会計終了日時に基づく滞在時間の平均値を含む評価情報を、病院毎、または各病院の診療科毎、または各病院の医師毎に求めることができる。或いは、評価部12は、例えば、収集部11によって収集した電子カルテの記載内容から、少なくとも一患者当たりの、診療開始日時及び診療終了日時に基づく診療時間の平均値を含む評価情報を、病院毎、または各病院の診療科毎、または各病院の医師毎に求めることができる。勿論、評価部12は、例えば、収集部11によって収集した電子カルテの記載内容から、少なくとも一患者当たりの、滞在時間の平均値と診療時間の平均値との両方を含む評価情報を、病院毎、または各病院の診療科毎、または各病院の医師毎に求めても良い。また、評価部12は、更に、例えば、求めた評価情報に基づいて、病院毎または診療科毎または医師毎の評価値を算出することも可能である。
提示部13は、例えば、評価部12によって求められた評価情報を、通信ネットワークNETを介してユーザ端末20に送信することで、評価情報をユーザ端末20に提示させることができる。また、評価部12が、更に、評価値を算出した場合には、提示部13は、例えば、評価部12によって算出した評価値を、通信ネットワークNETを介してユーザ端末20に提示させることも可能である。
限定部14は、例えば、通信ネットワークNETを介してユーザ端末20から取得した位置情報に基づいて、収集部11によって電子カルテの記載内容を収集するべき病院を限定することができる。あるいは、限定部14は、例えば、通信ネットワークNETを介してユーザ端末20から取得した位置情報に基づいて、提示部13によってユーザ端末20に提示させる評価情報を限定することができる。
ユーザ属性取得部15は、例えば、ユーザ端末20のユーザについての、少なくとも性別及び年齢を含むユーザ属性情報を取得することができる。例えば、ユーザ属性取得部15は、通信ネットワークNETを介して、ユーザ端末20からユーザ情報を取得することができる。このユーザ属性取得部15によるユーザ情報の取得は、例えば、サービスサーバ10が提供するサービスへの加入時に取得しても良いし、サービス利用時に都度取得するものであっても良い。
医師属性取得部16は、各病院に所属する各医師について、少なくとも性別及び年齢を含む公開可能な医師属性情報を取得することができる。データサーバ40は、特に図示はしていないが、各病院に所属する医師の医師属性情報を登録したデータベースを有しており、このデータベースが、例えば、各病院の病院サーバ30の制御部31により、所属する医師の変更がある度に更新されるようになっている。よって、医師属性取得部16は、例えば、通信ネットワークNETを介して、データサーバ40の制御部41から医師属性情報を取得することができる。また、多くの病院は、病院サーバ30によって或いは他のWebサーバによって、病院紹介のためのWebページなどを提供しており、そこに所属医師の公開可能な医師属性情報を公開している。よって、医師属性取得部16は、例えば、通信ネットワークNETを介してWebページより、医師属性情報を取得することもできる。
評価部12は、例えば、このユーザ属性取得部15が取得したユーザ属性情報と、医師属性取得部16が取得した医師属性情報とに基づいて、上記評価値を算出することができる。
予約部17は、例えば、提示された評価情報又は評価値を見た患者であるユーザによるユーザ端末20からの予約を通信ネットワークNETを介して受け付けることができる。そして、予約部17は、例えば、通信ネットワークNETを介して、予約を受け付けた病院の、患者の予約管理を行う病院制御部として動作する病院サーバ30の制御部31に、そのユーザ端末20のユーザの予約を依頼することができる。
推奨病院決定部18は、例えば、評価部12によって算出した評価値とユーザ端末20からの評価優先条件とに基づいて、推奨病院を決定することができる。また、推奨病院決定部18は、病院管理部にアクセスして、各病院の、現時点における少なくとも診療待ち患者人数と、今後の予約患者数とを取得し、それら取得した診療待ち患者人数及び予約患者数とに基づいて、推奨病院を決定することもできる。ここで、病院管理部は、複数の病院それぞれの時事の滞在中患者の時間管理と患者の予約管理とを行うことができる。例えば、病院管理部は、複数の病院それぞれに設けられ、それぞれの病院の時事の滞在中患者の時間管理と患者の予約管理とを行う病院制御部として動作する、病院サーバ30の制御部31であることができる。また、病院管理部は、データセンタに設けられたデータサーバ40の制御部41であっても良い。この場合、制御部41は、記憶部42に記憶している電子カルテデータベースにおける各病院の電子カルテから、各病院の時事の診療待ち患者人数及び予約患者数を集計すれば良い。但しこの場合には、データサーバ40は、電子カルテデータベースを、バッチ処理によって更新するのではなく、リアルタイムに更新することが必要となる。データサーバ40の記憶部42は、制御部41に、このような病院管理部の動作を行わせるためのプログラムを記憶することができる。提示部13は、例えば、このように推奨病院決定部18によって決定された推奨病院を、通信ネットワークNETを介してユーザ端末20に送信することで、ユーザ端末20に提示させることができる。また、予約部17は、例えば、この推奨病院の提示に基づいたユーザ端末20からの予約を受け付けて、該当する病院の病院制御部として動作する病院サーバ30の制御部31に、そのユーザ端末20のユーザの予約を依頼することができる。
受付部19は、例えば、通信ネットワークNETを介してユーザ端末20から医療評価要求を受け付けることができる。例えば、収集部11は、このユーザ端末20からの医療評価要求に応答して、電子カルテの記載内容の収集を開始することができる。或いは、例えば、提示部13は、この医療評価要求に応答して、評価情報をユーザ端末20に送信することができる。
[適用例の動作]
次に、医療評価システムの動作の一例について説明する。
各病院においては、患者は、まず、自動受付機や受付カウンタで受け付けを行う。すると、例えば、自動受付機や医療従事者が操作するPCなどの医療端末33から、患者を特定するための患者IDなどを含む患者情報が制御部31に入力される。制御部31は、例えば、この患者情報に基づいて、記憶部32に記憶された電子カルテデータベースにおける該当患者の電子カルテに、受付日時を記載つまり記憶する。
また、医師による患者の診察、診断、治療などの診療行為や、看護師や検査技師による患者の検査行為が行われると、例えば、医療従事者が操作する医療端末33から、診療開始日時、診療終了日時、診療医師、診療内容、処方、検査結果、などの情報が制御部31に入力される。なお、受付日時及び会計終了日時と、診療開始日時及び診療終了日時とは、必ずしも両方が制御部31に入力される必要はなく、少なくとも一方が入力されれば良いものとする。特に、診療開始日時に関しては、例えば、医師が診療を行う診療室に患者が入室したとき、診療室内で患者の本人確認のために患者のIDカードチェックをしたとき、実際に診療を開始したとき、など、各病院それぞれの態様によって差異が生じ得る。同様に、診療終了日時に関しても、診療室から患者が退室したとき、医師がカルテ入力完了したとき、患者が医師による診察、診断を受けた後に別室で看護師による処置を受けたとき、など、各病院それぞれの態様によって差異が生じ得る。診療時間に基づく評価を実施するためには、診療開始日時及び診療終了日時の定義を、病院間で統一することが必要である。よって、診療開始日時及び診療終了日時は、任意入力の情報とすることができる。しかしながら、医師毎の評価の観点からは、この診療開始日時及び診療終了日時は、重要な情報でもある。そこで、医師の診療に関する診療時間に基づく評価という観点から、診療開始日時及び診療終了日時は、例えば、患者が医師と相対していた時間として、患者の診療室への入退室日時として統一することが考えられる。このような入退室日時を採用すれば、診療開始日時及び診療終了日時は、診療室のドアに配置されたドアセンサによる患者の入退室を検出することで、制御部31に自動的に入力できるようになる。勿論、病院間で統一できていれば、診療開始日時及び診療終了日時は、どのようなタイミングであっても良い。また、このような病院間でタイミングを統一した診療開始日時及び診療終了日時は必須として、受付日時及び会計終了日時の方を任意としても構わない。制御部31は、例えば、その入力された情報を、記憶部32に記憶された電子カルテデータベースにおける該当患者の電子カルテに記載つまり記憶する。
また、制御部31は、例えば、記憶部32に記憶した会計プログラムなどにより、記憶部32に記憶した電子カルテの記載内容に基づいて、各患者の支払額を算出する。患者が自動会計機や会計カウンタでその支払額を支払うと、例えば、自動会計機や医療従事者が操作するPCなどの医療端末33から、決済情報が制御部31に入力される。制御部31は、例えば、この決済情報を記憶部32に記憶すると共に、記憶部32に記憶された電子カルテデータベースにおける該当患者の電子カルテに、会計終了日時を記載つまり記憶する。
なお、記憶部32に電子カルテデータベースを記憶せずに、データセンタのデータサーバ40に電子カルテを保存する形態を採る病院では、制御部31は、例えば、電子カルテに記載するべき情報を、通信ネットワークNET又は専用回線を介して、データサーバ40に送信する。データサーバ40の制御部41は、例えば、この受信した情報に基づいて、記憶部42に記憶している電子カルテデータベースの該当する患者の電子カルテの記載内容を更新する。
また、制御部31は、例えば、各患者の電子カルテの記載内容が更新される度、あるいは一定時間おきに、更新が有った電子カルテについて、その電子カルテ全体又は更新内容を通信ネットワークNET又は専用回線を介して、データサーバ40に送信する。データサーバ40の制御部41は、例えば、この受信した情報に基づいて、記憶部42に記憶している電子カルテデータベースの該当する患者の電子カルテの記載内容を更新する。
サービスサーバ10の収集部11は、例えば、一定時間おきに、図示しない通信インタフェースにより通信ネットワークNETを介して、電子カルテネットワーク1におけるデータセンタのデータサーバ40の制御部41に電子カルテ記載内容送信要求を送信することができる。そして、これに応じて、データサーバ40から送信されてくる電子カルテの記載内容を受信し、図示しない記憶部に記憶する。データサーバ40の記憶部42に設けられる電子カルテデータベースにおける各電子カルテには、氏名や住所などの患者個人を特定する個人情報と、その患者に関する検査情報と、を含む患者情報が記載されている。更に、各電子カルテには、その患者の各回の診療に関する、受付日時及び会計終了日時と診療開始日時及び診療終了日時との少なくとも一方、診療医師、などを含む診療情報が記載されている。データサーバ40に送信する電子カルテ記載内容送信要求は、収集するべき情報を特定する収集対象情報を含み、収集部11は、この収集対象情報に、少なくとも、診療情報を含める。また、既に収集済みの電子カルテの記載内容の送受信は、通信資源の浪費であるので、電子カルテ記載内容送信要求は、情報を収集するべき期間を示す収集期間情報を含むことができる。収集部11は、受信した電子カルテの記載内容により、図示しない記憶部の記憶内容を更新する。
評価部12は、収集部11によって収集して図示しない記憶部に記憶した電子カルテの記載内容から、少なくとも一患者当たりの、受付日時及び会計終了日時に基づく滞在時間の平均値と、診療開始日時及び診療終了日時に基づく診療時間の平均値と、の少なくとも一方を含む評価情報を、病院毎、または各病院の診療科毎、または各病院の医師毎に求め、図示しない記憶部に記憶する。
なお、診療を行うために検査を実施した場合には、病院での滞在時間が長くなるため、そのまま平均値の算出に含めることは望ましくない。よって、収集部11によって収集して図示しない記憶部に記憶した電子カルテの記載内容に検査実施の記録が存在する場合には、その診療回の時間情報を評価情報の算出に利用しない、或いは、時間に何らかの係数を乗じて利用するものとする。また、収集部11での電子カルテの記載内容の収集の際に、検査実施の記録が存在する診療回の情報を収集しないようにしても良い。
ユーザ端末20が、スマホアプリやWebブラウザなどにより、サービスサーバ10にアクセスして、医療評価要求を送信すると、受付部19は、図示しない通信インタフェースにより、この医療評価要求を受け付ける。受付部19がこの医療評価要求を受け付けたとき、それに応答して、提示部13は、評価部12によって求めて図示しない記憶部に記憶した評価情報を、図示しない通信インタフェースにより通信ネットワークNETを介して、要求元のユーザ端末20に送信する。この評価情報を受信したユーザ端末20のスマホアプリやWebブラウザなどでは、それをユーザに提示する。
なお、評価部12によって求めて図示しない記憶部に記憶した評価情報は、時間値である。そのため、提示された評価情報を確認したユーザは、病院毎、または各病院の診療科毎、または各病院の医師毎の比較において、どの位の時間差がどのような意味を持つのか、判断することが難しい。すなわち、時間をどう評価して良いか判断できない恐れがある。そこで、評価部12は、更に、評価情報に基づいて、病院毎または診療科毎または医師毎の評価値を算出し、図示しない記憶部に記憶するようにしても良い。提示部13は、この評価部12によって算出して記憶された評価値を、通信ネットワークNETを介してユーザ端末20に送信することで、ユーザ端末20にそれを提示させることができる。
なお、収集部11は、一定時間おきに電子カルテの記載内容を収集する代わりに、或いは、それに加えて、ユーザ端末20からの医療評価要求を受付部19が受け付けたとき、それに応答して、電子カルテの記載内容の収集を開始しても良い。
また、ユーザ端末20からの医療評価要求には、GPS受信機またはWi−Fiモジュールによって取得した当該ユーザ端末20の現在位置や、図示しないユーザインタフェースを介して入力されたユーザ指定の指定位置などの位置情報を含めることができる。また、指定位置は、予めユーザ毎に登録し、図示しない記憶部に記憶しておくことも可能である。限定部14は、収集部11によって電子カルテの記載内容を収集する際、この位置情報に基づいて、収集対象とする病院を限定することができる。つまり、限定部14は、収集部11から送信する電子カルテ記載内容送信要求に、収集するべき病院を特定する収集対象病院情報を含ませるように、収集部11に指示する又は収集部11を制御する。
あるいは、ユーザ端末20からの医療評価要求を受付部19が受け付けたとき、限定部14は、上記位置情報に基づいて、提示部13によってユーザ端末20に提示させる評価情報又は評価値を限定するように、提示部13に指示する又は提示部13を制御する。
ユーザ属性取得部15は、ユーザ端末20のユーザについての、少なくとも性別及び年齢を含むユーザ属性情報を取得して、図示しない記憶部に記憶する。また、医師属性取得部16は、各病院に所属する各医師について、少なくとも性別及び年齢を含む公開可能な医師属性情報を取得して、図示しない記憶部に記憶する。評価部12は、これら図示しない記憶部に記憶したユーザ属性情報と医師属性情報とに基づいて、上記評価値を算出することができる。
ユーザ端末20に提示された評価情報又は評価値を見た患者であるユーザがユーザ端末20のスマホアプリやWebブラウザなどにより、所望の病院の予約操作を行うと、その予約要求がユーザ端末20から通信ネットワークNETを介してサービスサーバ10に送信される。予約部17は、図示しない通信インタフェースにより、この予約要求を受け付け、その内容に応じて、図示しない通信ネットワークNETにより通信ネットワークNETを介して、予約を受け付けた病院の病院サーバ30に、そのユーザ端末20のユーザの予約を依頼する。患者の予約管理を行う病院制御部として動作する病院サーバ30の制御部31は、この予約の可否を判別し、予約可能であれば、その患者の予約を登録する。そして、予約結果を通信ネットワークNETを介してサービスサーバ10に返す。サービスサーバ10の予約部17は、図示しない通信インタフェースにより予約結果を受信して、予約要求元のユーザ端末20に結果を返す。なお、予約部17から病院サーバ30に送信する予約依頼に、予約要求元ユーザ端末20のユーザの電子メールアドレスなどを含めることで、病院サーバ30からユーザへ直接、予約結果を報知できるようにしても良い。
また、ユーザ端末20のスマホアプリやWebブラウザなどにより、ユーザが重要と思う評価優先条件を設定している場合、その評価優先条件を含む医療評価要求が送信される。推奨病院決定部18は、評価部12によって算出した評価値と、このユーザ端末20からの評価優先条件とに基づいて、推奨病院を決定することができる。評価優先条件としては、例えば、指定位置(現在位置、自宅、職場など)の近傍、指定位置からの公共交通利用可否、指定位置からの移動時間、などの位置条件、医師の性別や年齢などの医師条件、病院の規模や歴史などの病院条件、などを含むことができる。
また、推奨病院決定部18は、病院管理部として動作する各病院の病院サーバ30の制御部31或いはデータセンタのデータサーバ40の制御部41に、各病院の、現時点における少なくとも診療待ち患者人数と、今後の予約患者数と、を問い合わせ、その結果に基づいて、推奨病院を決定するようにしても良い。
提示部13は、このように推奨病院決定部18によって決定された推奨病院を、通信ネットワークNETを介してユーザ端末20に送信することで、ユーザ端末20に提示させることができる。また、予約部17は、この推奨病院の提示に基づいたユーザ端末20からの予約を受け付けて、該当する病院の病院制御部として動作する病院サーバ30の制御部31に、そのユーザ端末20のユーザの予約を依頼することができる。
[適用例の効果]
以上のように、適用例に係る医療評価システムによれば、サービスサーバ10の収集部11が、複数の病院の間で電子カルテを共有するための電子カルテネットワーク1から各電子カルテの記載内容を収集し、評価部12が、病院毎、または各病院の診療科毎、または各病院の医師毎に、少なくとも一患者当たりの、受付日時及び会計終了日時に基づく滞在時間の平均値と、診療開始日時及び診療終了日時に基づく診療時間の平均値と、の少なくとも一方を含む評価情報を求めるので、評価情報という客観的な指標に基づいて、医師、あるいは医師が所属する病院または診療科を評価することができるようになる。
<1> 第1実施形態
以下に、第1実施形態について説明する。
<1−1>構成
図2を用いて、第1実施形態に係る医療評価システムの構成例について説明する。第1実施形態に係る医療評価システムは、上記適用例で説明したように、インターネットなどの通信ネットワークNETにそれぞれ接続された、電子カルテネットワーク1と、複数のユーザ端末20と、サーバ装置として動作するサービスサーバ100と、を含む。図2は、第1実施形態に係る医療評価システムの全体構成の一例を示すブロック図である。
電子カルテネットワーク1は、上記適用例で説明したように、各病院の病院サーバ30と、データセンタのデータサーバ40とを含む。病院サーバ30は、上記適用例で説明したように、制御部31と、記憶部32と、図示しない通信インタフェースと、を備え、医療端末33と接続されている。データサーバ40は、上記適用例で説明したように、制御部41と、記憶部42と、図示しない通信インタフェースと、を含む。
図2の例では、サービスサーバ100は、制御部110と、記憶部120と、通信インタフェース130と、を含む。なお、図2では、通信インタフェースを「通信I/F」と記載している。
制御部110は、例えば、CPU111、RAM112、ROM113などを含み、情報処理に応じてサービスサーバ100の各構成要素の制御を行う。CPU111の代わりに、MPUなどの他のプロセッサであっても良い。ROM113は、例えば、CPU111が実行するオペレーティングシステムや他のプログラム(例えば、医療評価プログラム)を記憶する。RAM112は、例えば、CPU111がワークメモリとして使用するメモリである。
CPU111が必要なプログラムを実行することによって、上記適用例で説明したような収集部11、評価部12、提示部13、限定部14、ユーザ属性取得部15、医師属性取得部16、予約部17、推奨病院決定部18及び受付部19の処理を実行して良い。当該プログラムは、例えば、ROM113ではなく、記憶部120に記憶されていても良い。CPU111が必要なプログラムを実行する際は、例えば、ROM113及び/又は記憶部120に記憶された対象となるプログラムをRAM112に展開する。そして、CPU111は、例えば、RAM112に展開された当該プログラムを解釈及び実行して、各構成要素を制御する。
記憶部120は、例えば、制御部110により実行されるプログラム(例えば、医療評価プログラム)、プログラムを実行するために必要な設定データ(例えば、データサーバ40のアドレス情報)、各種のデータベース、などを記憶することができる。記憶部120が備える記憶媒体は、コンピュータや機械などが記録されたプログラムなどの情報を読み取り可能なように、当該プログラムなどの情報を、電気的、磁気的、光学的、機械的又は化学的作用によって蓄積する媒体であれば、どのようなものであっても良い。例えば、記憶部120が備える記憶媒体は、例えば、EEPROMなどを使用することができる。なお、この記憶部120についても、CPU111がワークメモリとして使用するようにしても良い。記憶部120が記憶するデータベースは、病院データベース121、ユーザデータベース122、収集データベース123、評価データベース124、などを含むことができる。なお、図2では、病院データベース、ユーザデータベース、収集データベース及び評価データベースを「病院DB」、「ユーザDB」、「収集DB」及び「評価DB」と記載している。
通信インタフェース130は、制御部110の制御の下、通信ネットワークNETを介して、ユーザ端末20、病院サーバ30及びデータサーバ40との間でデータ通信を行う。通信プロトコルは、通信ネットワークNETで規定されたプロトコルを使用する。具体的にはTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet protocol)やUDP/IP(User Datagram Protocol/Internet protocol)等が使用され得る。
図3は、病院データベース121の記憶内容の一例を示す図である。図3に示す例では、病院データベース121は、病院ID、アクセス情報、病院情報、診療科、医師ID、性別、年齢、滞在人数、予約状況、などの項目名に対応する各病院の情報を記憶する。ここで、「病院ID」は、サービスサーバ100が提供する医療評価サービスにおいて病院それぞれに一意に割り当てられる管理番号である。「アクセス情報」は、病院サーバ30や病院のWebページにアクセスするためのアドレス情報である。「病院情報」は、病院の名称、住所、電話番号、営業時間、休日(営業日)、駐車場情報、などの病院それぞれに関する一般的な情報である。「診療科」は、内科や皮膚科といった、病院が有する診療科の情報である。「医師ID」は、病院に所属する各医師に一意に割り当てられる管理番号である。この医師IDは、病院IDと紐付くことで、各医師が区別可能であるが、医師が別の病院に移ることもあるので、サービスサーバ100が提供する医療評価サービスにおいて一意に設定される。各病院で独自の医師IDを使用している場合には、記憶部120に別途、医師データベースを用意し、病院独自の医師IDを本医療評価サービス用の医師IDに変換できるようにしておけば良い。「性別」は、各医師の性別である。「年齢」は、各医師の年齢である。「滞在人数」は、各医師についての現時点における診療待ち患者人数である。「予約状況」は、各医師についての今後の予約患者数である。この予約状況については、例えば、1日を午前と午後に分けるなど、任意の期間に分けて、それぞれの予約患者数が記憶される。
図4は、ユーザデータベース122の記憶内容の一例を示す図である。図4に示す例では、ユーザデータベース122は、項目として、ユーザID、パスワード、氏名、ユーザ情報、病院毎ID、地点、優先条件、などを有している。図4では、パスワードを「PW」と記載している。「ユーザID」は、サービスサーバ100が提供する医療評価サービスへのユーザ加入時に一意に割り当てられるユーザの管理番号である。「パスワード」は、ユーザが認証のために任意に設定する値である。「氏名」は、ユーザの氏名である。「ユーザ情報」は、ユーザに関する情報であり、メールアドレス、電話番号、性別及び年齢を含む。「病院毎ID」は、当該ユーザの各病院での管理番号を示す情報であり、病院IDと当該病院でのユーザ管理番号とを組み合わせたものである。この病院毎IDにより、各ユーザと各病院の電子カルテとを紐付けることが可能となる。「地点」は、ユーザの位置情報であり、現在の位置、自宅住所、職場住所、登録位置を含むことができる。現在の位置は、例えばユーザ端末20から送信されてくる現在位置が必要に応じて登録される。自宅住所、職場住所、登録位置は、ユーザが任意に指定する指定位置である。「優先条件」は、ユーザが優先条件として、予め決められた選択肢から選択した或いは任意に指定した情報である。ユーザデータベース122は、その他に、ユーザが過去に診療を受けた医師IDの記録などを記憶しても良い。
図5は、収集データベース123の記憶内容の一例を示す図である。図5に示す例では、収集データベース123は、項目として、病院ID、患者ID、予約日時、受付、診療開始、医師ID、診療終了、会計終了、初診フラグ、などを有している。図5では、初診フラグを「初診F」と記載している。「病院ID」は、病院を特定するための管理番号であり、この病院IDにより、病院データベース121と収集データベース123の情報がリンク可能となる。「患者ID」は、各病院が独自に割り当てた患者の管理番号である。「予約日時」は、患者が予約した日時である。「受付」は、患者が来院して受付を行った時間である。例えば、各病院において、医療端末33、例えば、受付事務員が操作するPCや患者が操作する自動受付機によって受付を行うことで、受付時間が当該患者に対応する電子カルテに記載される。「診療開始」は、患者に対する医師の診療が開始された時間である。「医師ID」は、診療を行う医師を特定する情報である。この医師IDにより、病院データベース121と収集データベース123の情報がリンク可能となる。「診療終了」は、患者に対する医師の診療が終了した時間である。例えば、各病院において、医師IDに紐付けられた診療室のドアに設けられたドアセンサによって診療室への患者の入退室を検出することで、医師ID、診療開始時間、及び診療終了時間の情報が当該患者に対応する電子カルテに記載されることができる。或いは、医療端末33、例えば、医師又は看護師が操作するPCによって、各病院でタイミングが統一された診療開始時間及び診療終了時間を入力することで、それらの情報が当該患者に対応する電子カルテに記載される。この場合、医師IDは、医療端末33によるログイン時に医療端末33に記憶されており、適宜それが読み出されて電子カルテに記載されることができる。なお、診療開始時間及び診療終了時間は任意の情報である。よって、電子カルテに診療開始時間及び診療終了時間が記載されていない診療に関しては、この収集データベース123の該当項目がブランクとなる。また、診療開始日時及び診療終了日時を必須とし、受付日時及び会計終了日時の任意とする場合には、この収集データベース123の「受付」及び「会計終了」項目がブランクとなる診療があり得る。「会計終了」は、患者が会計を済ませた時間である。例えば、各病院において、医療端末33、例えば、会計事務員が操作するPCで支払い終了を入力することで、あるいは、患者が操作する自動会計機によって支払いを行うことで、会計終了時間が当該患者に対応する電子カルテに記載される。「初診フラグ」は、診療が初診であるか否かを示すもので、初診である場合に「1」がセットされる。
なお、この図5の例は、電子カルテの記載内容の収集の際に、検査実施の記録が存在する日の情報を収集しないようにした場合を示している。検査を実施した診療回の情報も収集する場合には、収集データベース123は、例えば、項目として、更に検査実施の有無を示すフラグを設けることができる。多くの場合、初診の際に検査も実施されるので、この検査実施の有無を示すフラグとしては、「初診フラグ」が兼用されても良い。
図6は、評価データベース124の記憶内容の一例を示す図である。図6に示す例では、評価データベース124は、項目として、ユーザID、病院ID、病院評価、病院スコア、診療科、診療科評価、診療科スコア、医師ID、医師評価、医師スコア、などを有している。「ユーザID」は、ユーザを特定するための管理番号であり、このユーザIDにより、ユーザデータベース122と評価データベース124の情報がリンク可能となる。「病院ID」は、病院を特定するための管理番号であり、この病院IDにより、病院データベース121と収集データベース123と評価データベース124の情報がリンク可能となる。「病院評価」は、病院の評価情報として、例えば、一患者当たりの、診療開始日時及び診療終了日時に基づく診療時間の平均値と、受付日時及び会計終了日時に基づく滞在時間の平均値である。これら診療時間の平均値と滞在時間の平均値とは、何れか一方がブランクの場合があり得る。「病院スコア」は、病院の評価情報を、その他の条件も加味して100点満点で数値化した病院の評価値である。「スコア」は、診療時間の平均値が大きいほど高くなり、滞在時間の平均値が大きいほど低くなる。「診療科」は、病院が有する診療科の情報であり、この診療科により、病院データベース121と評価データベース124の情報がリンク可能となる。「診療科評価」は、診療科の評価情報として、例えば、一患者当たりの診療時間の平均値と滞在時間の平均値である。「診療科スコア」は、診療科の評価情報を、その他の条件も加味して100点満点で数値化した診療科の評価値である。「医師ID」は、診療を行う医師を特定する情報である。この医師IDにより、病院データベース121と収集データベース123と評価データベース124の情報がリンク可能となる。「医師評価」は、医師の評価情報として、例えば、一患者当たりの診療時間の平均値と滞在時間の平均値である。「医師スコア」は、医師の評価情報を、その他の条件も加味して100点満点で数値化した医師の評価値である。スコアは、偏差値など、他の評価値であっても良い。
<1−2>動作
次に、図7及び図8を用いて、第1実施形態に係る医療評価システムの動作例について説明する。
図7は、ユーザ端末20の処理手順の一例を例示するフローチャートである。この処理手順は、例えば、ユーザ端末20用のスマホアプリとして提供される医療評価アプリを実行して、或いは、Webブラウザでサービスサーバ100が提供するWebページを開いて、ユーザ認証が終了した後に、開始される。また、図8は、サービスサーバ100の処理手順の一例を例示するフローチャートである。
なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施の形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
<1−2−1>登録情報更新動作
[ステップS101]
サービスサーバ100のCPU111は、病院データベース121の更新処理を実行する。例えば、CPU111は、通信インタフェース130により、病院サーバ30又はデータサーバ40に更新の問合せを行って、或いは、病院サーバ30又はデータサーバ40から病院情報の更新要求を確認することで、更新が必要な病院について、病院データベース121を更新する。また、CPU111は、新たな病院について、病院データベース121に追加することができる。この新規登録については、例えば、サービスサーバ100の管理者が、サービスサーバ100に直接又は通信ネットワークNETを介して接続された図示しない管理者端末を操作して実施できるようになっている。なお、このステップS101の更新処理では、病院データベース121の項目の内、病院ID、アクセス情報、病院情報、診療科、医師ID、性別、年齢を更新或いは新規登録するものであり、滞在人数や予約状況については更新しない。また、このステップS101の更新処理では、特に変更するべき情報が無く、病院データベース121の内容を何ら更新しない場合もあり得る。
[ステップS102]
サービスサーバ100のCPU111は、ユーザデータベース122の更新処理を実行する。例えば、CPU111は、通信インタフェース130により、ユーザ端末20、或いは図示しない管理者端末からの操作により、更新が必要なユーザについて、ユーザデータベース122を更新する。ユーザ端末20からの操作に応じた更新を行うには、ユーザ認証が必要であり、このステップS102の更新処理は、ユーザ認証処理を含む。また、CPU111は、新たなユーザについて、ユーザデータベース122に追加することができる。なお、このステップS102の更新処理では、ユーザデータベース122の項目の内、ユーザID、パスワード、氏名、ユーザ情報、病院毎ID、地点、優先条件を更新或いは新規登録するものであり、履歴など更新しない情報もあり得る。なお、病院毎IDについては、ユーザ端末20からの操作による入力を受け付けても良いし、ユーザ情報や地点(自宅住所)などをキーにして、当該ユーザの管理番号を各病院サーバ30に問い合わせることで収集しても良い。また、このステップS102の更新処理では、特に変更するべき情報が無く、ユーザデータベース122の内容を何ら更新しない場合もあり得る。
[ステップS103]
サービスサーバ100のCPU111は、通信インタフェース130により、通信ネットワークNETを介して何れかのユーザ端末20から評価要求を受信したか否かを判断する。なお、この判断は、ユーザ認証処理を含む。評価要求を受信していないと判断した場合(ステップS103、NO)、CPU111は、処理を上記ステップS101に戻す。ユーザ認証がなされて評価要求を受信したと判断した場合(ステップS103、YES)、CPU111は、処理をステップS104に進める。
<1−2−2>評価動作
[ステップS201]
ユーザ端末20の図示しないプロセッサは、図示しないユーザインタフェースを通じたユーザ操作による、評価条件の入力を受け付ける。評価条件は、評価優先条件に加えて、評価する対象が病院であるのか、診療科であるのか、医師であるのかを示す評価対象条件を含むことができる。さらに、評価条件は、所望の評価結果が評価情報そのものであるのか、評価値であるのかを示す評価結果条件を含むことができる。また、評価条件は、評価を病院での滞在時間と医師による診療時間との何れに基づいて行うかを示す評価基準条件を含んでも良い。
[ステップS202]
そして、ユーザ端末20のプロセッサは、その入力された評価条件を付けて、評価要求を、通信ネットワークNETを介してサービスサーバ100に送信する。この際、評価要求には、ユーザ端末20の位置情報が含まれることができる。
[ステップS203]
その後、ユーザ端末20のプロセッサは、通信ネットワークNETを介してサービスサーバ100からの評価結果を受信するのを待つ。すなわち、プロセッサは、評価結果を受信したか否かを判断し、受信していない場合(ステップS203、NO)、このステップS203の処理を繰り返す。
[ステップS104]
サービスサーバ100のCPU111は、上記ステップS103において評価要求を受信したと判断した場合(ステップS103、YES)、受信した評価要求に含まれる評価優先条件及び位置情報により、ユーザデータベース122を更新する。すなわち、CPU111は、ユーザデータベース122の、該当するユーザに関する地点における現在位置と評価優先条件とを、受信した情報に更新する。
[ステップS105]
CPU111は、ユーザデータベース122の該当するユーザの優先条件項目に記憶された情報の内、位置を規定する情報により、評価対象の病院を限定する。すなわち、CPU111は、例えば評価優先条件が「現在地」であれば、ユーザデータベース122の該当するユーザの地点項目に記憶されている現在位置により、病院データベース121の病院情報に記憶されている住所との距離が所定範囲内の病院を、評価対象として限定する。同様にして、評価優先条件が「自宅」であれば自宅の住所、「職場」であれば職場の住所、「登録位置」であれば登録位置により、評価対象の病院を限定することができる。CPU111は、この限定した評価対象病院の病院IDのリストを、RAM112または記憶部120に記憶する。
[ステップS106]
CPU111は、限定した病院の電子カルテの内容を収集する電子カルテ収集処理を実行する。図9は、この電子カルテ収集処理の一例を例示するフローチャートである。
[ステップS1061]
電子カルテ収集処理においては、CPU111は、まず、RAM112または記憶部120に記憶した病院IDのリストの中から一つの病院IDを選択することで、取得先病院を決定する。
[ステップS1062]
次に、CPU111は、通信インタフェース130により通信ネットワークNETを介して、その取得先病院の電子カルテの内容を取得する。例えば、CPU111は、病院IDにより病院データベース121を参照して、当該病院を特定する特定情報、例えば病院ID、アクセス情報、病院名、住所または電話番号を読み出し、通信インタフェース130により通信ネットワークNETを介してデータサーバ40の制御部41に、この特定情報と共に電子カルテの記載内容の送信を依頼する。これに応じてデータサーバ40から送信されてきた電子カルテの内容を通信インタフェース130により受信する。
なお、取得先病院の電子カルテの数が多い場合には、処理時間が掛かることが想定されるため、電子カルテのタイムスタンプにより最新のものから、人数や期間を限定した送信を依頼するようにしても良い。
[ステップS1063]
次に、CPU111は、受信した電子カルテの内容の内、必要情報を収集データベース123に登録する。例えば、CPU111は、患者ID毎に、電子カルテに記載された、各回の診療に関する情報、つまり予約日時、受付及び会計終了と診療開始及び診療終了の少なくとも一方、医師ID、初診フラグを収集データベース123に記憶する。なお、本実施形態では、受信した電子カルテに検査実施が記録されている場合には、CPU111は、その診療回の診療に関する情報を収集データベース123に記憶しないようにしている。
[ステップS1064]
次に、CPU111は、RAM112または記憶部120に記憶した病院IDのリストで示される病院の全てについて電子カルテの内容の収集が終了したか否かを判断する。未だ収集していない病院があると判断した場合(ステップS1064、NO)、CPU111は、処理を上記ステップS1061に戻し、次の病院に対する処理を行う。リストアップした全ての病院から電子カルテの内容の収集が終了したと判断した場合(ステップS1064、YES)、CPU111は、処理をステップS107に進める。
[ステップS107]
CPU111は、収集データベース123に記憶した各病院の電子カルテの内容に基づいて評価情報及び評価値を算出する評価算出処理を実行する。図10は、この評価算出処理の一例を例示するフローチャートである。
[ステップS1071]
評価算出処理においては、CPU111は、まず、RAM112または記憶部120に記憶した病院IDのリストの中から一つの病院IDを選択することで、処理対象病院を決定する。
[ステップS1072]
次に、CPU111は、病院IDにより収集データベース123を参照して、処理対象病院の医師毎の評価情報、診療科毎の評価情報、及び、病院の評価情報を算出する。ここで、評価情報は、例えば、一患者当たりの診療時間の平均値と滞在時間の平均値との少なくとも一方である。診療時間は、収集データベース123に記憶された診療開始から診療終了までの時間であり、滞在時間は、収集データベース123に記憶された受付から会計終了までの時間である。CPU111は、算出した医師毎の評価情報、診療科毎の評価情報、及び、病院の評価情報を、評価要求元のユーザのユーザIDに対応させて、評価データベース124に記憶する。なお、多くの場合、初診の際には診療時間が長くなるので、収集データベース123の「初診フラグ」により初診か否かを判定し、平均値の算出に用いる時間は、初診であれば予め決められた係数を乗じた上で用いられるようにしても良い。
[ステップS1073]
次に、CPU111は、算出して評価データベース124に記憶した各評価情報から評価値としての評価スコアを算出する。CPU111は、例えば、各評価情報を、他の医師の評価情報、他の病院の同一診療科の評価情報、他の病院の評価情報との比較により、100点満点で数値化した評価スコアを求める。CPU111は、算出した各評価スコアを、RAM112または記憶部120に記憶する。なお、評価情報は、上述したように、一患者当たりの診療時間の平均値と滞在時間の平均値との少なくとも一方であることができる。診療時間の平均値と滞在時間の平均値とのどちらの情報を必須とするかは、当該医療評価システムにより決まっている。CPU111は、この必須の情報から評価スコアを算出する。また、ユーザ端末20から入力された評価条件が、評価を病院での滞在時間と医師による診療時間との何れに基づいて行うかを示す評価基準条件を含む場合には、それに従って評価スコアを算出することができる。この場合には、評価スコアが算出されない病院、診療科または医師が発生することになる。
[ステップS1074]
次に、CPU111は、RAM112または記憶部120に記憶した各評価スコアを、属性情報に基づいて補正する。属性情報は、例えば、性別や年齢を含む。CPU111は、病院データベース121に記憶された各医師の属性情報と、ユーザデータベース122に記憶された、評価要求元のユーザのユーザIDに対応する属性情報とを比較する。そして、例えば同性であればスコアを高くしたり、年齢が近いほどスコアを高くしたりする等、予め決めた規則に則って、スコア値を補正する。CPU111は、補正した各評価スコアを、RAM112または記憶部120に記憶する。
[ステップS1075]
次に、CPU111は、RAM112または記憶部120に記憶した各評価スコアを、評価優先条件に基づいて補正する。CPU111は、ユーザデータベース122に記憶された、評価要求元のユーザのユーザIDに対応する評価優先条件を参照し、優先条件に合致する場合には、スコア値を高くする。CPU111は、補正した各評価スコアを、RAM112または記憶部120に記憶する。
[ステップS1076]
そして、CPU111は、RAM112または記憶部120に記憶した各評価スコアを、評価データベース124に、ユーザIDに対応させて登録する。このように、属性情報や評価優先条件に基づいて評価スコアを補正することで、図6に示すように、同じ医師、診療科、病院であっても、ユーザ毎に異なるスコア値が評価データベース124に登録されることになる。
[ステップS1077]
次に、CPU111は、RAM112または記憶部120に記憶した病院IDのリストで示される病院の全てについて評価情報及び評価値の算出が終了したか否かを判断する。未だ評価情報及び評価値を算出していない病院があると判断した場合(ステップS1077、NO)、CPU111は、処理を上記ステップS1071に戻し、次の病院に対する処理を行う。リストアップした全ての病院について評価情報及び評価値の算出が終了したと判断した場合(ステップS1077、YES)、CPU111は、処理をステップS108に進める。
[ステップS108]
CPU111は、評価要求元からの評価要求に含まれる評価対象条件及び評価結果条件に従って、評価データベース124に記憶されている評価要求元のユーザのユーザIDに対応する評価結果を読み出してソートする。例えば、評価対象条件が病院、評価結果条件が評価情報であれば、病院評価情報である診療時間または滞在時間が短い順にソートする。例えば、評価対象条件が医師、評価結果条件が評価値であれば、医師スコアが高い順にソートする。CPU111は、ソートした評価結果を、RAM112または記憶部120に記憶する。なお、評価要求に評価対象条件及び評価結果条件が含まれていない場合には、例えば、評価対象条件を病院、評価結果条件を評価値として、病院スコアが高い順にソートすることで、評価結果として推奨病院を決定するようにしても良い。
[ステップS109]
そして、CPU111は、RAM112または記憶部120に記憶しているソートした評価結果を、通信インタフェース130により通信ネットワークNETを介して、評価要求元のユーザ端末20に送信する。
[ステップS110]
その後、CPU111は、通信インタフェース130により通信ネットワークNETを介して、当該ユーザ端末20からの予約要求を受信したか否かを判断する。予約要求を受信していないと判断した場合(ステップS110、NO)、CPU111は、処理をステップS111に進める。
[ステップS111]
上記ステップS110において予約要求を受信していないと判断した場合(ステップS110、NO)、CPU111は、更に、通信インタフェース130により通信ネットワークNETを介して、当該ユーザ端末20からの終了要求を受信したか否かを判断する。終了要求を受信していないと判断した場合(ステップS111、NO)、CPU111は、処理を上記ステップS110に戻す。
こうして、CPU111は、評価要求元のユーザ端末20に評価結果を送信した後は、当該ユーザ端末20から予約要求又は終了要求が送られてくるのを待つ。
[ステップS204]
上記ステップS203において評価結果を受信したと判断した場合(ステップS203、YES)、ユーザ端末20のプロセッサは、処理をステップS204に進め、その受信した評価結果を図示しないユーザインタフェースによりユーザに提示する。
<1−2−3>予約動作
[ステップS205]
その後、ユーザ端末20のプロセッサは、図示しないユーザインタフェースを通じたユーザ操作による、終了又は予約の入力を受け付ける。予約の入力は、予約を望む病院または診療科または医師の選択と、希望日時の入力とを含む。
[ステップS206]
そして、ユーザ端末20のプロセッサは、受け付けた入力が終了の入力であるか否かを判断する。受け付けた入力が終了の入力ではない、つまり予約の入力であると判断した場合(ステップS206、NO)、プロセッサは、処理をステップS207に進める。
[ステップS207]
上記ステップS206において予約の入力を受け付けたと判断した場合(ステップS206、YES)、ユーザ端末20のプロセッサは、予約要求を、通信ネットワークNETを介してサービスサーバ100に送信する。
[ステップS208]
その後、ユーザ端末20のプロセッサは、通信ネットワークNETを介してサービスサーバ100からの予約結果を受信するのを待つ。すなわち、プロセッサは、予約結果を受信したか否かを判断し、受信していない場合(ステップS208、NO)、このステップS208の処理を繰り返す。
[ステップS112]
サービスサーバ100のCPU111は、上記ステップS110において予約要求を受信したと判断した場合(ステップS110、YES)、処理をステップS112に進め、通信インタフェース130により通信ネットワークNETを介して、データセンタのデータサーバ40へ又は該当病院の病院サーバ30へ、予約要求を送信する。このとき、プロセッサは、ユーザデータベース122の病院毎IDを参照して、もし当該ユーザが該当病院における管理番号を有するユーザであることが確認できた場合には、この予約要求にその管理番号を含めることができる。
[ステップS113]
その後、CPU111は、通信インタフェース130により通信ネットワークNETを介して、データサーバ40又は該当病院の病院サーバ30からの予約結果を受信するのを待つ。すなわち、CPU111は、予約結果を受信したか否かを判断し、受信していないと判断した場合(ステップS113、NO)、このステップS113を繰り返す。
患者の予約管理を行うデータサーバ40又は病院サーバ30では、この予約要求に応じた予約処理を行う。そして、その結果を通信ネットワークNETを介してサービスサーバ100に返す。
[ステップS114]
上記ステップS113において予約結果を受信したと判断した場合(ステップS113、YES)、CPU111は、通信インタフェース130により通信ネットワークNETを介して、予約要求元のユーザ端末へ予約結果を送信する。その後、CPU111は、処理を上記ステップS110に戻す。
[ステップS209]
上記ステップS208において予約結果を受信したと判断した場合(ステップS208、YES)、ユーザ端末20のプロセッサは、処理をステップS209に進め、その受信した予約結果を図示しないユーザインタフェースによりユーザに提示する。その後、プロセッサは、処理を上記ステップS205に戻す。
もし、所望の予約が取れないという予約結果であったならば、ステップS205において、ユーザは別の予約希望日時を再設定したり、別の病院、診療科、医師などを選択したりすることが可能である。また、所望の予約が取れた場合には、ユーザは医療評価の処理を終了するために、終了の入力を行う。
<1−2−4>終了動作
[ステップS210]
上記ステップS206において受け付けた入力が終了の入力であると判断した場合(ステップS206、YES)、プロセッサは、処理をステップS210に進め、終了要求を、通信ネットワークNETを介してサービスサーバ100に送信する。そして、プロセッサは、この医療評価の処理を終了する。
[ステップS111]
上記ステップS111において終了要求を受信したと判断した場合(ステップS111、YES)、CPU111は、処理を上記ステップS101に戻す。
例えば、上述したように、ユーザ端末20から、評価を病院での滞在時間と医師による診療時間との何れに基づいて行うかを示す評価基準条件を含む評価条件を入力した場合には、それに従って評価スコアが算出されることで、評価スコアが算出されない病院、診療科または医師が発生することになる。ユーザは、このような評価結果から予約をしようとする病院などが見つからない場合には、図示しないユーザインタフェースを通じた操作によって、一旦、終了入力を行って、図7に示すユーザ端末20のプロセッサによる処理を終了する。そして、ユーザは、再度、図7に示すユーザ端末20のプロセッサによる処理を行わせ、図示しないユーザインタフェースを通じた操作によって、上記ステップS201において評価基準条件を変更した評価をリクエストすることができる。
また、そのように一旦処理を終了させるのではなく、上記ステップS205において、図示しないユーザインタフェースを通じたユーザ操作によって、評価基準条件の変更入力を受け付けられるように構成しても良い。そのように構成した場合には、ユーザ端末20のプロセッサは、評価基準条件変更要求を通信ネットワークNETを介してサービスサーバ100に送信した後、上記ステップS203に処理を戻す。サービスサーバ10のCPU111は、上記ステップS110及び上記ステップS111の前後またはそれら間に評価基準条件変更要求の受信の有無を判断するステップを追加し、評価基準条件変更要求の受信に応じて、上記ステップS107の評価算出処理へ処理を戻す。但しこの場合、上記ステップS107の評価算出処理においては、既に評価情報の算出は行われているので、上記ステップS1072の処理はスキップし、上記ステップS1073の処理において、評価基準条件に従った評価スコアの算出を行うこととなる。
<1−3>効果
上述した第1実施形態によれば、サービスサーバ100のCPU111が、複数の病院の間で電子カルテを共有するための電子カルテネットワーク1から各電子カルテの記載内容を収集して収集データベース123に記憶し、この収集データベース123に記憶した情報に基づいて、病院毎、または各病院の診療科毎、または各病院の医師毎に、少なくとも一患者当たりの診療時間の平均値と滞在時間の平均値との少なくとも一方を含む評価情報を求めて評価データベース124に記憶する。よって、評価情報という客観的な指標に基づいて、医師、あるいは医師が所属する病院または診療科を評価することができるようになる。そして、CPU111は、この評価情報をユーザ端末20に送信してユーザに提示することで、ユーザは、自身が診療を受けようとする病院、診療科又は医師を、この提示された評価情報を参考にして、選定することが可能となる。
また、第1実施形態によれば、評価情報を提示するべきユーザの現在位置やユーザが指定した指定位置に応じて、ユーザが通い得る病院を限定することで、ユーザに不適切な病院を提示する可能性を小さくすることができる。また、限定した病院の電子カルテの記載内容のみを収集するので、収集に要する通信量及び記憶量と収集した情報を処理するための処理資源とを減少させることができる。
また、第1実施形態によれば、ユーザからの要求に応じて、電子カルテの記載内容の収集を開始するので、最新の内容に基づく評価情報をユーザに提示することができる。
また、第1実施形態によれば、時間情報である評価情報から評価値を算出して、数値として評価を提示することで、ユーザに、より分かり易く評価を提示することができる。
また、第1実施形態によれば、評価値を提示するべきユーザの性別又は年齢と医師の性別又は年齢とにも基づいて評価値を算出するので、ユーザに適した医師の評価値を高くすることができ、ユーザがより自身に適した医師を選択し易くすることができる。
また、第1実施形態によれば、提示に基づいたユーザ端末20からの予約を受け付けて、該当する病院の、患者の予約管理を行う病院サーバ30の制御部31に対して、ユーザ端末20のユーザの予約を依頼することができる。よって、ユーザ端末20から病院の予約が行えるので、提示された評価情報を見たユーザが、簡便に病院の予約を行えるようになる。
<1−4>第1変形例
上記第1実施形態では、電子カルテの記載内容を収集するべき病院を限定するようにしたが、電子カルテの記載内容は全ての病院について収集し、提示するべき病院を限定するようにしても良い。以下、これを第1変形例として説明する。
図11は、第1実施形態の第1変形例におけるサービスサーバ100の処理手順の一例を例示するフローチャートである。図8と同様の処理については同じ参照符号を付す。
[ステップS115]
サービスサーバ100のCPU111は、先ず、電子カルテを収集するべきタイミングになったか否かを判断する。本実施形態では、例えば、1日1回など、予め決めたタイミングで電子カルテを収集する。電子カルテを収集するべきタイミングではないと判断した場合(ステップS115、NO)、CPU111は、処理をステップS101に進める。電子カルテを収集するべきタイミングであると判断した場合(ステップS115、YES)、CPU111は、処理をステップS106に進める。
[ステップS101]〜[ステップS103]
電子カルテを収集するべきタイミングではないと判断した場合(ステップS115、NO)、CPU111は、上記第1実施形態と同様の[ステップS101]乃至[ステップS103]の処理を行う。すなわち、CPU111は、病院データベース121の更新処理とユーザデータベース122の更新処理とを行う。そして、何れかのユーザ端末20から評価要求を受信したか否かを判断する。評価要求を受信していないと判断した場合(ステップS103、NO)、CPU111は、処理を上記ステップS115に戻す。評価要求を受信したと判断した場合(ステップS103、YES)、CPU111は、処理をステップS104に進める。
[ステップS106]
一方、上記ステップS115において電子カルテを収集するべきタイミングであると判断した場合(ステップS115、YES)、CPU111は、上記第1実施形態と同様の[ステップS106]の処理を行う。但しこの場合、上記第1実施形態におけるステップS105のような対象病院の限定を行っていないので、CPU111は、限定されない、つまり全ての病院の電子カルテの内容を収集する電子カルテ収集処理を実行することとなる。その後、CPU111は、処理を上記ステップS101に進める。
[ステップS104]〜[ステップS105]
上記ステップS103において評価要求を受信したと判断した場合(ステップS103、YES)、CPU111は、上記第1実施形態と同様の[ステップS104]及び[ステップS105]の処理を行う。すなわち、CPU111は、受信した評価要求に含まれる評価優先条件及び位置情報により、ユーザデータベース122を更新した後、ユーザデータベース122の該当するユーザの優先条件項目に記憶された情報の内、位置を規定する情報により、評価対象の病院を限定する。
[ステップS107]
その後、CPU111は、上記第1実施形態と同様の[ステップS107]の処理を行う。但しこの処理は、上記ステップS105で限定した病院のみを対象にして行われる。つまり、CPU111は、収集データベース123に記憶した各病院の電子カルテの内容の内、限定した病院の内容に基づいてのみ、評価情報及び評価値を算出する。
[ステップS108]〜[ステップS114]
その後の[ステップS108]乃至[ステップS114]の動作は、上記第1実施形態と同様である。但し、上記ステップS111において終了要求を受信したと判断した場合(ステップS111、YES)の処理の戻り先は、上記ステップS115である。
このように、電子カルテの記載内容は全ての病院について収集し、提示するべき病院を限定するようにしても、第1実施形態と同様の効果が得られる。また、電子カルテの内容の収集を予め行っておくことで、ユーザからの評価要求に応じて直ぐに評価値の算出に移れ、レスポンス良く評価結果を提示することが可能になる。
<1−5>第2変形例
予期せず空き時間が取れたときや、急に具合が悪くなったときなど、今すぐ診療可能な病院を探す場合が有る。各病院、各診療科、各医師の評価値を算出する際に、現時点における診療待ちの患者数と今後の予約状況とを考慮することで、待ち時間少なく直ぐに診療可能な病院、診療科、医師を推奨候補として提案できれば、そのような場合に有効な手段となる。以下、これを第2変形例として説明する。
図12は、第1実施形態の第2変形例におけるサービスサーバ100の処理手順の一例を例示するフローチャートである。図8と同様の処理については同じ参照符号を付すことで、その説明を省略する。
[ステップS116]
本変形例においては、上記ステップS106で限定した病院の電子カルテの内容を収集した後、更に、サービスサーバ100のCPU111は、それら限定した病院における現時点の診療待ち患者人数と、当日の予約状況とを収集する人数収集処理を実行する。例えば、CPU111は、通信インタフェース130により通信ネットワークNETを介して、データセンタのデータサーバ40又は該当する病院の病院サーバ30へ人数問合せを行い、データサーバ40又は病院サーバ30から、人数を収集する。CPU111は、収集した情報に従って、病院データベース121の「滞在人数」及び「予約状況」を更新する。
[ステップS117]
そして、CPU111は、病院データベース121に記憶した人数の情報と、収集データベース123に記憶した各病院の電子カルテの内容とに基づいて、評価情報及び評価値を算出する評価算出処理を実行する。図13は、この評価算出処理の一例を例示するフローチャートである。
[ステップS1071]〜[ステップS1075]
第1実施形態と同様である。
[ステップS1171]
ステップS1075において評価スコアを評価優先条件に基づいて補正した後、CPU111は、RAM112または記憶部120に記憶した各評価スコアを、診療待ち患者人数及び予約患者数に基づいて補正する。CPU111は、病院データベース121に記憶された、処理対象病院の病院IDに対応する診療待ち患者人数と予約患者数とを集計し、その集計した人数が少ないほど、スコア値を高くする。CPU111は、補正した各評価スコアを、RAM112または記憶部120に記憶する。
[ステップS1076]〜[ステップS1077]
第1実施形態と同様である。
なお、今すぐ診療可能な病院を探す場合には、ユーザ端末20における上記ステップS201の条件入力の際に、その点を指定できるようにすることで、上記ステップS1171における診療待ち患者人数及び予約患者数に基づいた補正の重みを重くするようにしても良い。あるいは、上記ステップS1074の属性情報に基づく補正や上記ステップS1075における評価優先順序に基づく補正の重みを軽くしたり、それらの補正をスキップしたりできるようにしても良い。
また、上記第1実施形態の第1変形例においても、本第2変形例のように人数を考慮するようにしても良い。
この第1実施形態の第2変形例によれば、算出した評価値とユーザ端末20からの評価優先条件とに基づいて推奨病院を決定し、推奨病院をユーザ端末20に提示させることができる。よって、ユーザが重要と思う評価優先条件に適合する病院を推奨病院としてユーザに提示することができる。
また、第1実施形態の第2変形例によれば、各病院の、現時点における少なくとも診療待ち患者人数と、今後の予約患者数とを取得し、それら取得した診療待ち患者人数及び予約患者数に基づいて、前記推奨病院を決定することができる。よって、各病院の診療待ち患者人数及び予約患者数に基づいて予測される現時点での待ち時間を考慮して推奨病院を提示することが可能になる。
また、第1実施形態の第2変形例によれば、ユーザからの要請を受けて、該当する病院へ予約を依頼するので、ユーザは、待ち時間を考慮して選択した病院の予約を簡便に行えるようになる。
<2>第2実施形態
次に、第2実施形態について説明する。
<2−1>構成及び<2−2>動作
本第2実施形態に係る医療評価システムの基本的な構成及び基本的な動作は、上述した第1実施形態及びその変形例に係る医療評価システムと同様である。従って、上述した第1実施形態及びその変形例で説明した事項及び上述した第1実施形態及びその変形例から容易に類推可能な事項についての説明は省略する。
本実施形態では、特に図示はしていないが、病院データベース121は、更に、病院毎、医療科毎、医師毎の評価情報を記憶する。また、本実施形態では、サービスサーバ100の処理手順が、上記第1実施形態と異なっている。図14は、第2実施形態に係る医療評価システムにおけるサービスサーバの処理手順の一例を例示するフローチャートである。
<2−2−1>登録情報更新動作、電子カルテ収集動作及び評価情報算出動作
[ステップS121]
サービスサーバ100のCPU111は、先ず、病院毎、医療科毎、医師毎の評価情報を算出するべきタイミングになったか否かを判断する。本実施形態では、例えば、1日1回など、予め決めたタイミングで評価情報を算出する。評価情報を算出するべきタイミングではないと判断した場合(ステップS121、NO)、CPU111は、処理をステップS101に進める。評価情報を算出するべきタイミングであると判断した場合(ステップS121、YES)、CPU111は、処理をステップS106に進める。
[ステップS101]〜[ステップS103]
評価情報を算出するべきタイミングではないと判断した場合(ステップS121、NO)、CPU111は、上記第1実施形態と同様の[ステップS101]乃至[ステップS103]の処理を行う。すなわち、CPU111は、病院データベース121の更新処理とユーザデータベース122の更新処理とを行う。そして、何れかのユーザ端末20から評価要求を受信したか否かを判断する。評価要求を受信していないと判断した場合(ステップS103、NO)、CPU111は、処理を上記ステップS115に戻す。評価要求を受信したと判断した場合(ステップS103、YES)、CPU111は、処理をステップS104に進める。
[ステップS106]
一方、上記ステップS121において評価情報を算出するべきタイミングであると判断した場合(ステップS115、YES)、CPU111は、上記第1実施形態と同様の[ステップS106]の処理を行う。但しこの場合、上記第1実施形態におけるステップS105のような対象病院の限定を行っていないので、CPU111は、限定されない、つまり全ての病院の電子カルテの内容を収集する電子カルテ収集処理を実行することとなる。
[ステップS122]
CPU111は、収集データベース123に記憶した各病院の電子カルテの内容に基づいて評価情報を算出する評価情報算出処理を実行する。図15は、この評価情報算出処理の一例を例示するフローチャートである。
[ステップS1221]
このステップS1221の処理は、上記第1実施形態におけるステップS1071の処理と同様である。すなわち、CPU111は、まず、RAM112または記憶部120に記憶した病院IDのリストの中から一つの病院IDを選択することで、処理対象病院を決定する。
[ステップS1222]
次に、CPU111は、病院IDにより収集データベース123を参照して、処理対象病院の医師毎の評価情報、診療科毎の評価情報、及び、病院の評価情報を算出する。CPU111は、算出した各評価情報を、RAM112または記憶部120に記憶する。
[ステップS1223]
次に、CPU111は、RAM112または記憶部120に記憶した医師毎の評価情報、診療科毎の評価情報、及び、病院の評価情報を、処理対象の病院の病院IDに対応させて、病院データベース121に登録する。
[ステップS1224]
次に、CPU111は、RAM112または記憶部120に記憶した病院IDのリストで示される病院の全てについて評価情報の算出が終了したか否かを判断する。未だ評価情報を算出していない病院があると判断した場合(ステップS1224、NO)、CPU111は、処理を上記ステップS1221に戻し、次の病院に対する処理を行う。リストアップした全ての病院について評価情報の算出が終了したと判断した場合(ステップS1224、YES)、CPU111は、処理をステップS101に進める。
<2−2−2>評価値算出動作
[ステップS104]〜[ステップS105]
上記ステップS103において評価要求を受信したと判断した場合(ステップS103、YES)、CPU111は、上記第1実施形態と同様の[ステップS104]及び[ステップS105]の処理を行う。すなわち、CPU111は、受信した評価要求に含まれる評価優先条件及び位置情報により、ユーザデータベース122を更新した後、ユーザデータベース122の該当するユーザの優先条件項目に記憶された情報の内、位置を規定する情報により、評価結果を提示する対象の病院を限定する。
[ステップS123]
その後、CPU111は、病院データベース121に記憶した各病院の評価情報に基づいて評価値を算出する評価値算出処理を実行する。図16は、この評価値算出処理の一例を例示するフローチャートである。この処理は、上記ステップS105で限定した病院のみを対象にして行われる。つまり、CPU111は、病院データベース121に記憶した各病院の評価情報の内容の内、限定した病院の評価情報に基づいてのみ、評価値を算出する。
[ステップS1231]
CPU111は、まず、評価データベース124における要求元のユーザ端末20に対応するユーザIDの病院スコア、診療科スコア、医師スコアのそれぞれをクリアする。
[ステップS1232]
次に、CPU111は、RAM112または記憶部120に記憶した限定した評価対象病院の病院IDのリストの中から一つの病院IDを選択することで、処理対象病院を決定する。
[ステップS1233]
次に、CPU111は、病院データベース121における処理対象病院の病院IDに対応する各評価情報から、上記第1実施形態のステップS1073と同様にして、評価値としての評価スコアを算出する。CPU111は、算出した各評価スコアを、RAM112または記憶部120に記憶する。
[ステップS1234]
このステップS1224の処理は、上記第1実施形態におけるステップS1074の処理と同様である。すなわち、CPU111は、RAM112または記憶部120に記憶した各評価スコアを、属性情報に基づいて補正する。CPU111は、補正した各評価スコアを、RAM112または記憶部120に記憶する。
[ステップS1235]
このステップS1235の処理は、上記第1実施形態におけるステップS1075の処理と同様である。すなわち、CPU111は、RAM112または記憶部120に記憶した各評価スコアを、評価優先条件に基づいて補正する。CPU111は、補正した各評価スコアを、RAM112または記憶部120に記憶する。
[ステップS1236]
このステップS1236の処理は、上記第1実施形態におけるステップS1076の処理と同様である。すなわち、CPU111は、RAM112または記憶部120に記憶した各評価スコアを、評価データベース124に、ユーザIDに対応させて登録する。
[ステップS1237]
次に、CPU111は、RAM112または記憶部120に記憶した限定した病院IDのリストで示される病院の全てについて評価値の算出が終了したか否かを判断する。未だ評価値を算出していない病院があると判断した場合(ステップS1237、NO)、CPU111は、処理を上記ステップS1232に戻し、次の病院に対する処理を行う。リストアップした全ての病院について評価値を算出が終了したと判断した場合(ステップS1237、YES)、CPU111は、処理をステップS108に進める。
[ステップS108]〜[ステップS109]
このステップS108及びステップS109の処理は、上記第1実施形態と同様である。すなわち、CPU111は、評価要求元からの評価要求に含まれる評価対象条件及び評価結果条件に従って、評価データベース124に記憶されている評価要求元のユーザのユーザIDに対応する評価結果を読み出してソートし、このソートした評価結果を、通信インタフェース130により通信ネットワークNETを介して、評価要求元のユーザ端末20に送信する。
<2−2−3>予約動作及び終了動作
[ステップS110]〜[ステップS114]
その後の[ステップS110]乃至[ステップS114]の動作は、上記第1実施形態と同様である。但し、上記ステップS111において終了要求を受信したと判断した場合(ステップS111、YES)の処理の戻り先は、上記ステップS115である。
<2−3>効果
上述した第2実施形態によれば、病院毎、各病院の診療科毎、各病院の医師毎に求めた評価情報の内、ユーザの現在位置に応じて、提示する評価情報を限定することで、ユーザが通えないような不適切な病院を提示する可能性を小さくすることが可能になる。また、既に求められている評価情報から選択してユーザに提示するので、レスポンス良く評価情報を提示することが可能になる。
なお、本第2実施形態においても、上記第1実施形態の第2変形例のように、人数を考慮するようにしても良い。
また、ステップS123における評価値の算出は、ステップS105をスキップすることで、全ての病院を対象に行っても良い。この場合、ステップS108における評価結果のソートの際に、ユーザの位置情報に応じて、ソートするべき評価結果を限定すれば、ユーザに提示する評価情報を限定することができる。
この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られるものではない。
(付記1)
複数の病院それぞれにおける、少なくとも患者に関する患者情報と各回の診療に関する診療情報とを記載した電子カルテであって、前記診療情報が、受付日時及び会計終了日時と診療開始日時及び診療終了日時との少なくとも一方と、診療医師と、を含む電子カルテを、前記複数の病院の間で共有するための電子カルテネットワーク(1)と、
前記電子カルテネットワークから前記電子カルテの記載内容を収集する収集部(11)と、
前記収集部によって収集した前記電子カルテの記載内容から、少なくとも一患者当たりの、前記受付日時及び前記会計終了日時に基づく滞在時間の平均値と、前記診療開始日時及び前記診療終了日時に基づく診療時間の平均値と、の少なくとも一方を含む評価情報を、病院毎、または前記各病院の診療科毎、または前記各病院の医師毎に求める評価部(12)と、
前記評価部によって求められた前記評価情報を、ユーザ端末に提示させる提示部(13)と、
を具備する、医療評価システム。
(付記2)
プロセッサ(111)及びメモリ(112,120)を有するサーバ装置(100)が実行する医療評価方法であって、
前記プロセッサにより、複数の病院それぞれにおける、少なくとも患者に関する患者情報と各回の診療に関する診療情報とを記載した電子カルテであって、前記診療情報が、受付日時及び会計終了日時と診療開始日時及び診療終了日時との少なくとも一方と、診療医師と、を含む電子カルテを、前記複数の病院の間で共有するための電子カルテネットワークから、前記電子カルテの記載内容を収集して前記メモリに記憶する過程(S106)と、
前記プロセッサにより、前記メモリに記憶された前記電子カルテの記載内容から、少なくとも一患者当たりの、前記受付日時及び前記会計終了日時に基づく滞在時間の平均値と、前記診療開始日時及び前記診療終了日時に基づく診療時間の平均値と、の少なくとも一方を含む評価情報を、病院毎、または前記各病院の診療科毎、または前記各病院の医師毎に求め、前記メモリに記憶する過程(S107;S117;S122)と、
前記プロセッサにより、前記メモリに記憶された前記評価情報をユーザ端末に送信することで、前記評価情報を前記ユーザ端末に提示させる過程(S109)と、
を備える医療評価方法。
(付記3)
請求項10に記載のサーバ装置(100)が具備する前記収集部(11)、前記評価部(12)、及び前記提示部(13)としてプロセッサ(111)を機能させる医療評価プログラム。
(付記4)
請求項11または12に記載のサーバ装置(100)が具備する前記収集部(11)、前記評価部(12)、前記提示部(13)、及び前記受付部(19)としてプロセッサ(111)を機能させる医療評価プログラム。
10,100…サービスサーバ
11…収集部
12…評価部
13…提示部
14…限定部
15…ユーザ属性取得部
16…医師属性取得部
17…予約部
18…推奨病院決定部
19…受付部
20…ユーザ端末
30…病院サーバ
31,41,110…制御部
32,42,120…記憶部
33…医療端末
40…データサーバ
111…CPU
112…RAM
113…ROM
121…病院データベース
122…ユーザデータベース
123…収集データベース
124…評価データベース
130…通信インタフェース

Claims (12)

  1. 複数の病院それぞれにおける、少なくとも患者に関する患者情報と各回の診療に関する診療情報とを記載した電子カルテであって、前記診療情報が、受付日時及び会計終了日時と診療開始日時及び診療終了日時との少なくとも一方と、診療医師と、を含む患者毎の電子カルテを、前記複数の病院の間で共有するための電子カルテネットワークと、
    前記電子カルテネットワークから前記電子カルテの記載内容を収集する収集部と、
    前記収集部によって収集した前記電子カルテの記載内容から、少なくとも一患者当たりの、前記受付日時及び前記会計終了日時に基づく滞在時間の平均値と、前記診療開始日時及び前記診療終了日時に基づく診療時間の平均値と、の少なくとも一方を含む評価情報を、病院毎、または前記各病院の診療科毎、または前記各病院の医師毎に求める評価部と、
    前記評価部によって求められた前記評価情報を、ユーザ端末に提示させる提示部と、
    を具備する、医療評価システム。
  2. 前記ユーザ端末から取得した位置情報に基づいて、前記収集部によって前記電子カルテの記載内容を収集するべき病院を限定する限定部を更に具備する、請求項1に記載の医療評価システム。
  3. 前記ユーザ端末から取得した位置情報に基づいて、前記提示部によって前記ユーザ端末に提示させる前記評価情報を限定する限定部を更に具備する、請求項1に記載の医療評価システム。
  4. 前記評価部は、更に、前記評価情報に基づいて、前記病院毎または前記診療科毎または前記医師毎の評価値を算出し、
    前記提示部は、前記評価部によって算出した前記評価値を前記ユーザ端末に提示させる、請求項1乃至3の何れかに記載の医療評価システム。
  5. 前記ユーザ端末のユーザについての、少なくとも性別及び年齢を含むユーザ属性情報を取得するユーザ属性取得部と、
    前記各病院に所属する各医師について、少なくとも性別及び年齢を含む公開可能な医師属性情報を取得する医師属性取得部と、
    を更に具備し、
    前記評価部は、更に、前記ユーザ属性情報と前記医師属性情報とに基づいて、前記評価値を算出する、請求項4に記載の医療評価システム。
  6. 前記複数の病院それぞれに設けられ、患者の予約管理を行う病院制御部と、
    前記提示に基づいた前記ユーザ端末からの予約を受け付けて、該当する病院の前記病院制御部に、前記ユーザ端末のユーザの予約を依頼する予約部と、
    を更に具備する、請求項1乃至5の何れかに記載の医療評価システム。
  7. 前記評価部によって算出した前記評価値と前記ユーザ端末からの評価優先条件とに基づいて、推奨病院を決定する推奨病院決定部を更に具備し、
    前記提示部は、前記推奨病院決定部によって決定された前記推奨病院を前記ユーザ端末に提示させる、請求項4又は5に記載の医療評価システム。
  8. 前記複数の病院それぞれの時事の滞在中患者の時間管理と患者の予約管理とを行う病院管理部を更に具備し、
    前記推奨病院決定部は、前記病院管理部にアクセスして、各病院の、現時点における少なくとも診療待ち患者人数と、今後の予約患者数とを取得し、それら取得した診療待ち患者人数及び予約患者数とに基づいて、前記推奨病院を決定する、請求項7に記載の医療評価システム。
  9. 前記病院管理部は、前記複数の病院それぞれに設けられ、それぞれの病院の時事の滞在中患者の時間管理と患者の予約管理とを行う病院制御部を含み、
    前記提示に基づいた前記ユーザ端末からの予約を受け付けて、該当する病院の前記病院制御部に、前記ユーザ端末のユーザの予約を依頼する予約部を更に具備する、請求項8に記載の医療評価システム。
  10. 複数の病院それぞれにおける、少なくとも患者に関する患者情報と各回の診療に関する診療情報とを記載した電子カルテであって、前記診療情報が、受付日時及び会計終了日時と診療開始日時及び診療終了日時との少なくとも一方と、診療医師と、を含む患者毎の電子カルテを、前記複数の病院の間で共有するための電子カルテネットワークから、前記電子カルテの記載内容を収集する収集部と、
    前記収集部によって収集した前記電子カルテの記載内容から、少なくとも一患者当たりの、前記受付日時及び前記会計終了日時に基づく滞在時間の平均値と、前記診療開始日時及び前記診療終了日時に基づく診療時間の平均値と、の少なくとも一方を含む評価情報を、病院毎、または前記各病院の診療科毎、または前記各病院の医師毎に求める評価部と、
    前記評価部によって求められた前記評価情報を、通信ネットワークを介してユーザ端末に送信することで、前記評価情報を前記ユーザ端末に提示させる提示部と、
    を具備する、サーバ装置。
  11. 前記通信ネットワークを介して前記ユーザ端末から医療評価要求を受け付ける受付部を更に具備し、
    前記収集部は、前記医療評価要求に応答して、前記電子カルテの記載内容の収集を開始する、請求項10に記載のサーバ装置。
  12. 前記通信ネットワークを介して前記ユーザ端末から医療評価要求を受け付ける受付部を更に具備し、
    前記提示部は、前記医療評価要求に応答して、前記評価情報を前記ユーザ端末に送信する、請求項10に記載のサーバ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021246083A1 (ja) * 2020-06-04 2021-12-09 日本電気株式会社 施設提示装置、施設提示方法及び記録媒体
CN115762731A (zh) * 2022-11-19 2023-03-07 深圳市宁远科技股份有限公司 基于互联网在线医生的医疗热力榜计算方法、装置和计算机设备

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