JP2020016545A - 精製装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率的なカラムの使用を実現することを課題とする。【解決手段】抗体を含む上清が流されることで、抗体を特異的に吸着する第1カラムC1と、上清及び洗浄液を切り替える上清用バルブB1及び洗浄液用バルブB2と、第1カラムC1に上清及び洗浄液を送液する送液ポンプPと、第1カラムC1の後段に、第1カラムC1からの抗体の流出量を検知する第2UVセンサS2と、制御装置101と、を有し、制御装置101は、第2UVセンサS2により、第1カラムC1からの抗体の流出量が第1の値以上と検知されることにより、上清用バルブB1及び洗浄液用バルブB2を上清から洗浄液に切り替え、送液ポンプPの流量を低下させることを特徴とする【選択図】図1

Description

本発明は、精製装置の技術に関する。
バイオ医薬品や、飲料品、食料品の製造工程において、微生物、細胞、菌類等の生体細胞を培養することによって、医薬品や、飲料品、食料品を得る培養法が用いられている。特に、生体細胞を用いて生産される抗体医薬品、酵素をはじめとするタンパク質はその需要が増大している。
一般に、抗体医薬品の精製には、アフィニティーリガンド(充填剤)として微生物由来のFc受容体であるプロテインAを固定化したアフィニティークロマトグラフ(プロテインAカラム)が用いられている。
非特許文献1や、非特許文献2には抗体精製装置が記載されている。
図15は、非特許文献1や、非特許文献2に記載されている抗体精製装置Z1の模式図である。
図15に示す抗体精製装置Z1では、培養液の上清が上清送液装置I11によってプロテインAカラムC11に流される。プロテインAカラムC11では、抗体が特異的に吸着される。その後、洗浄液送液装置I2から洗浄液が導入され、非吸着成分を洗浄、除去する。その後、溶出液送液装置I3からpH3程度の溶出液が導入され、酸性条件下で吸着抗体がプロテインAカラムC11の充填剤から溶離される。このとき、回収用バルブB11及び廃液用バルブB12によって、ラインが廃液ラインL12から回収ラインL11になることにより、抗体が回収される。そして、再生液送液装置I4から再生液が導入され、平衡液送液装置I5から平衡液が導入される。上清、洗浄液、溶出液、再生液、平衡液の切り替えはバルブBによって行われる。
特許文献1には、バッチ方式でのクロマトグラフィーシステムが記載されている。
図16は、特許文献1に記載のクロマトグラフィーシステムZ2の模式図である。
図16に示すクロマトグラフィーシステムZ2は、第1ガードカラムC21、第1UVセンサS11、メインカラムC22、第2UVセンサS12、第2ガードカラムC23が直列に接続されている。上清送液装置I21から上清が導入され、しばらくすると、メインカラムC22における抗体吸着の破過が第2UVセンサS12で検知される。そして、この検知と同時に上清の供給が停止され、洗浄液送液装置I22から洗浄液が流される。このようにすることで、第1ガードカラムC21、メインカラムC22に吸着できなかった抗体を第2ガードカラムC23で回収することができる。その後、溶出液が流されることで、廃液ラインL12から回収ラインL11にラインが切り替えられ、抗体が回収される。
近年、抗体医薬品の製造プロセスは、従来のバッチ方式から連続方式への転換が検討されている。特許文献2には、このような連続方式の抗体医薬品の製造プロセスが記載されている。
図17は、特許文献2に記載の連続逆流多カラム疑似移動床クロマトグラフィー(以下、多カラムクロマトグラフィーZ3と称する)の操作プロセスを示す図である。
図17に示す多カラムクロマトグラフィーZ3は、複数本のカラムC31が複数のバルブBを介して連結されている。そして、これらのバルブBが切り替えられることにより、移動相の流れ方向に供給口、抜取口が切り替えられていく。つまり、バルブBが順次切り替えられることで、それぞれのカラムC31に流れる液(培養液、洗浄液等)が、順次切り替えられる。
すなわち、図17に示すように、あるカラムC31である第1のカラムC31a吸着できなかった抗体が、大きさの等しい別の第2のカラムC31bで回収されるる。次に、第1のカラムC31aにのみ洗浄液が流される。同時に、第2のカラムC31bに上清が流され、第2のカラムC31bで吸着できなかった抗体が、次の第3のカラムC31cで吸着される。
特許文献2に記載の技術では、これを繰り返していくことでカラムC31の利用効率をほぼ100%とすることができる。
図17に示すように、擬似的に固定相を移動相の流れに対して逆方向に移動させ目的成分を連続的に分離するシステム(擬似移動床法:SMB(Simulated Moving Bed)法)が、開発され利用されている。
特許第5879357号公報 特表2013−544524号公報
日本PDA製薬学会 バイオウイルス委員会編、バイオ医薬品ハンドブック、2016/10出版 Ganapathy Subramanian, Continuous Processing in Pharmaceutical Manufacturing,Wiley-VCH,43-49(2015)
一般に抗体は高価である。非特許文献1及び非特許文献2に記載の技術では、このように高価な抗体の回収率を上げるために、充填剤における動的吸着容量の70%に相当する抗体量を含む上清を流す。図15に示す抗体精製装置Z1において、動的吸着容量の70%以上の上清が流されると、プロテインAカラムC11の充填剤に吸着されずにプロテインAカラムC11から漏出する抗体がでてくる(破過)。このような破過が生じると、漏出した抗体が無駄になる。そのため、一般的に破過が生じない限界に近い、充填剤の動的吸着容量の70%に相当する抗体量を含む上清がプロテインAカラムC11に導入される。
しかし、上記の手法では、逆に高価な充填剤の30%が利用されないことになる。このことは、薬価増大の要因となっており、充填剤の利用効率の向上が求められている。
また、プロテインAカラムC11では、導入側から導出側にかけて抗体の吸着率の勾配ができている。つまり、導入側:吸着率高→導出側:吸着率低となっている。
つまり、プロテインAカラムC11の導出側では抗体が吸着されていない充填剤が存在する半面、導入側は抗体が過剰な状態となっており、充填剤に吸着されずに浮遊している。このようなプロテインAカラムC11に洗浄液が導入されると、充填剤に吸着されずに浮遊している抗体も、洗浄液の洗浄対象であるDNA片や、細胞片とともに洗い流されてしまう。
特許文献1に記載の技術は、破過によって漏出した抗体を吸着することができるが、メインカラムC22における充填剤の吸着率の課題については解決されていない。
そして、特許文献2に記載の技術は、前記したようにカラムC31の利用効率をほぼ100%とすることができる。また、特許文献2に記載の技術は連続処理であるため、処理速度が高い。しかし、その反面、図17に示す通り、複数本のカラムC31への送液を多数のバルブBで制御するため、バルブBや、流路構造が複雑になる。このため、圧力損失が高くなり、安価なチューブポンプを使用することができないという課題がある。
このような背景に鑑みて本発明がなされたのであり、本発明は、効率的なカラムの使用を実現することを課題とする。
前記した課題を解決するため、本発明は、所定の物質を含む第1液体が流されることで、前記所定の物質を特異的に吸着する第1カラムと、前記第1液体及び前記所定の物質以外の物質を前記第1カラムから洗い流す第2液体を切り替える第1バルブと、前記第1カラムに前記第1液体及び前記第2液体を含む液体を送液するポンプと、前記第1カラムの後段に備えられる、前記第1カラムからの前記所定の物質の流出量を検知する第1物質検知部と、制御部と、を有し、前記制御部は、前記第1物質検知部により、前記第1カラムからの前記所定の物質の流出量が第1の値以上と検知されることにより、前記第1バルブを前記第1液体から前記第2液体に切り替え、前記ポンプの流量を低下させることを特徴とする。
その他の解決手段は後記して説明する。
本発明によれば、効率的なカラムの使用を実現することができる。
第1実施形態に係る精製装置を示す図である。 第1実施形態に係る精製装置の各部における動作タイミングを示す図である。 プロテインAカラムの動的吸着容量の流速依存性を示す図である。 第2実施形態に係る精製装置の構成例を示す図である。 第2実施形態に係る精製装置の各部における動作タイミングを示す図である。 第3実施形態に係る精製装置を示す図である。 第3実施形態に係る精製装置の処理タイミングについて説明する図である。 第3実施形態に係る精製装置の動作を示す図(その1)である。 第3実施形態に係る精製装置の動作を示す図(その2)である。 第3実施形態に係る精製装置の動作を示す図(その3)である。 第3実施形態に係る精製装置の動作を示す図(その4)である。 第3実施形態に係る精製装置の動作を示す図(その5)である。 第4実施形態に係る精製装置の構成例を示す図である。 本実施形態における気泡除去機構を示す図である。 ラインの切り替えにロータリバルブが用いられる例を示す図(その1)である。 ラインの切り替えにロータリバルブが用いられる例を示す図(その2)である。 本実施形態における医薬品の製造方法の全体概念を説明するための図(その1)である。 本実施形態における医薬品の製造方法の全体概念を説明するための図(その2)である。 非特許文献1や、非特許文献2に記載されている抗体精製装置の模式図である。 特許文献1に記載のクロマトグラフィーシステムZ2の模式図である。 特許文献2に記載の連続逆流多カラム疑似移動床クロマトグラフィーの操作プロセスを示す図である。
次に、本発明を実施するための形態(「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係るバッチ式の精製装置1を示す図である。
精製装置1は、上清送液装置I1、上清タンクT1、上清用バルブ(第1バルブ)B1が上清用配管によって接続されている。このラインをラインL1と称する。また、洗浄液送液装置I2、洗浄液タンクT2、洗浄液用バルブ(第1バルブ、第2バルブ)B2が洗浄液用配管によって接続されている。このラインをラインL2と称する。そして、溶出液送液装置I3、溶出液タンクT3、溶出液用バルブ(第2バルブ)B3が溶出液用配管によって接続されている。このラインをラインL3と称する。また、再生液送液装置I4、再生液タンクT4、再生液用バルブB4が再生液用配管によって接続されている。このラインをラインL4と称する。さらに、平衡液送液装置I5、平衡液タンクT5、平衡液用バルブB5が平衡液用配管によって接続されている。このラインをラインL5と称する。なお、上清、洗浄液、溶出液、再生液、平衡液については後記する。
そして、それぞれのバルブB1〜B5の後段において、ラインL1〜L5は合流し、ラインL10となる。ラインL10は、送液ポンプ(ポンプ)Pを介してプロテインAカラムである第1カラムC1に接続する。送液ポンプPは、ポンプ制御装置102によって制御される。
また、送液ポンプPと第1カラムC1との間には第1UVセンサS1が設けられている。第1UVセンサS1は、第1カラムC1に導入される液に含まれる抗体量を検出する。すなわち、液に含まれる抗体量が多ければ多いほど、第1UVセンサS1から出力される信号強度が大きくなる。
第1カラムC1には充填剤が充填されており、液に含まれる抗体が、この充填剤に特異的に吸着される。
第1カラムC1の後段には、配管が設けられ、この配管が2つに分けられる(ラインL11,L12)。回収ライン(回収流路)L11には、回収用バルブ(第3バルブ)B11及び抗体回収装置U11が設けられている。また、廃液ライン(廃液流路)L12には、廃液用バルブ(第3バルブ)B12及び廃液回収装置U12が設けられている。回収用バルブB11、廃液用バルブB12の動作については後記する。
また、第1カラムC1と、回収用バルブB11及び廃液用バルブB12との間には第2UVセンサ(第1物質検知部)S2が設けられている。第2UVセンサS2は第1UVセンサS1と同様の構成を有するものである。
制御装置(制御部)101は、第1UVセンサS1、第2UVセンサS2における吸光度を基に、バルブB1〜B5,B11,B12を制御する。なお、図が煩雑になるのを避けるため、制御装置101と、バルブB1〜B5,B11,B12との間の制御線は図示省略している。また、制御装置101は、第2UVセンサS2における吸光度を基に、ポンプ制御装置102に制御指示を送信する。ポンプ制御装置102は、送信された制御指示に基づいて送液ポンプPを制御する。このように、送液ポンプPは、制御装置101から制御指示を受信したポンプ制御装置102によって制御されるが、煩雑になるのを避けるため、本実施形態では制御装置101が送液ポンプPを制御すると記載する。
ここで、上清は、培養槽から送られる動物細胞が培養されている液のうちの上清である。
洗浄液は、第1カラムC1から上清に含まれている、不要な細胞片や、DNA片を除去するために第1カラムC1に流される液である。
溶出液は、酸性の液であり、第1カラムC1の充填剤に吸着している抗体を溶出する。
再生液は、アルカリ性の液であり、第1カラムC1において非特異的に吸着したタンパク質等の不純物を洗浄する。
平衡液は、中性の液であり、第1カラムC1の体積の3〜5倍程度流されることで、配管内の再生液を洗い流す。
精製装置1の動作については後記する。
ちなみに、第1UVセンサS1は省略可能である。
(動作タイミング)
図2は、第1実施形態に係る精製装置1の各部における動作タイミングを示す図である。適宜、図1を参照する。
図2は、上から順に第1UVセンサS1の吸光度、第2UVセンサS2の吸光度、送液ポンプPによる送液流量、回収用バルブB11の開閉状態、廃液用バルブB12の開閉状態を示している。
また、図2の最上段に記載されている「上清」は上清用バルブB1が開状態であり、その他のバルブB2〜B5が閉状態であることを示す。そして、「洗浄」は洗浄液用バルブB2が開状態であり、その他のバルブB1,B3〜B5が閉状態であることを示す。また、「溶出」は溶出液用バルブB3が開状態であり、その他のバルブB1〜B2,B4〜B5が閉状態であることを示す。そして、「再生」は再生液用バルブB4が開状態であり、その他のバルブB1〜B3,B5が閉状態であることを示す。さらに、「平衡化」は平衡液用バルブB5が開状態であり、その他のバルブB1〜B4が閉状態であることを示す。
まず、時刻t0において、上清用バルブB1が開状態となり、バルブB2〜B5が閉状態となる。このとき、第1カラムC1の充填剤には、上清に含まれる抗体が特異的に吸着され、抗体以外の不純物は吸着しない。
そして、時刻t0から時間T1後に第1UVセンサS1の吸光度が上昇する(時刻t1)。すなわち、送液された上清が第1UVセンサS1に到達する。なお、時間T1は、上清が上清用バルブB1から第1UVセンサS1の設置箇所までに到達する時間である。
前記したように、時刻t1において、第1UVセンサS1の吸光度が上昇するが、第1カラムC1の吸着容量を超過して抗体が送液されると、抗体の破過が始まる。つまり、第1カラムC1からの抗体の漏出が始まる。この結果、第2UVセンサS2の吸光度が上昇し始める(時刻t2)。
その後、第2UVセンサS2の吸光度が所定の吸光度(ΔUV1(第1の値)に到達すると(時刻t3)、制御装置101は洗浄液用バルブB2を開状態とし、その他のバルブB1,B3〜B5を閉状態とする。これにより、送液流体が上清から洗浄液に切り替えられる。
また、第2UVセンサS2の吸光度が所定の吸光度(ΔUV1)に到達したタイミング(時刻t3)で、制御装置101は、送液ポンプPの送液流量を低下させる。すなわち、制御装置101は、送液ポンプPにおける送液流体(ここでは洗浄液)の送液流量を高送液流量Q1から低送液流量Q2(Q1>Q2)に変化させる。これにより、第1カラムC1に導入される送液流体の流速が遅くなる。
なお、低送液流量Q2は、高送液流量Q1の5〜10%が望ましい。
図3に第1カラムC1であるプロテインAカラムの動的吸着容量の流速依存性を示す図である。
動的吸着容量とは、プロテインAカラムに送液流体を流し続けた状態におけるプロテインAカラムでの吸着容量のことである。
図3は、横軸が流速(cm/h)、縦軸が動的吸着容量(mg/mL)を示している。ちなみに、図3において、横軸の流速が「0」の状態での吸着容量が静的吸着容量に相当する。
なお、図3では3種類の充填剤に関する結果が示されている。
図3に示すように、動的吸着容量は流速の低下とともに増加する。これにより、抗体の破過が検出された場合、流速が低下することで、さらなる抗体の破過を抑制することができる。このため、抗体の回収率及びカラムの利用効率を向上することができる。
すなわち、図2の時刻t3の時点において、プロテインAカラム(第1カラムC1)では、第1UVセンサS1側(以降、導入側と称する)において、抗体の吸着容量が大きい。反対に、第2UVセンサS2側(以降、導出側と称する)において、抗体の吸着容量が小さい。
すなわち、プロテインAカラムでは、導入側に近いほど抗体の吸着率が高くなり、導出側に近いほど抗体の吸着率が低くなる。また、導出側では、抗体が吸着していない充填剤が多数存在する。逆に、導入側では、抗体が過剰状態となっており、すべての充填剤に抗体が吸着した状態、かつ、充填剤に吸着できなかった抗体が浮遊状態で存在する。
なお、破過によってプロテインAカラムから漏出した抗体は、どの充填剤にも吸着されずにプロテインAカラムを通過してしまった抗体である。
これは、図3に示すように、流速が速い(送液ポンプPの送液流量が大きい)と、どの充填剤にも吸着されずにプロテインAカラムを通過してしまう抗体が生じる。
そこで、図2の時刻t3に示すように、抗体の破過を検出すると同時に、制御う装置101は、送液ポンプPの送液流量を低くする。すなわち、第1カラムC1に導入される送液流体(ここでは、洗浄液)の流速を遅くする。
すると、プロテインAカラムの導入側で、浮遊状態にある抗体がゆっくりと導出側へ移動し、導出側に存在する抗体が吸着していない充填剤に抗体が吸着される。
かりに、洗浄液の流速を遅くしないと、プロテインAカラムの導入側で浮遊状態にある抗体が、導出側に存在する抗体が吸着していない充填剤に抗体が吸着されることなく押し流されてしまう。すると、次の溶出の段階で溶出される抗体の量、すなわち、回収される抗体の量が減少してしまう。
また、時刻t0の時点から送液流体の流速を遅くすると、上清を流す時間が長くなってしまい、精製処理全体にかかる時間が長くなってしまう。
このように、プロテインAカラムからの抗体の破過が検出されるとともに、上清から洗浄液に送液流体を切り替えるとともに、送液流体の流速を低下させる。このようにすることで、精製処理にかかる時間を大幅に長くすることなく、プロテインAカラムを効率的に使用することができる。
図2の説明に戻る。
時刻t3の後、第1カラムC1のカラム体積と同量の洗浄液が送液される(時間T2)。この間に、第2UVセンサS2の吸光度は元に戻る(時刻t3〜t4)。つまり、破過が収まる。
そして、第1カラムC1のカラム体積と同量の洗浄液が送液された後(時刻t5)、制御装置101は、送液流量を初期の高送液流量Q1に戻す。これによって、第1カラムC1の充填剤の洗浄が行われる。なお、時刻t5は時刻t4に洗浄液用バルブB2から導入された洗浄液が第2UVセンサS2に到達する時刻である。
なお、このタイミングで送液流量(流速)を基に戻さないと、洗浄が終了するまでの時間が長くなってしまい、精製処理にかかる時間が大幅に増大してしまう。
このように、第1カラムC1のカラム体積と同量の洗浄液が送液された後、流速が元に戻されることで、精製処理にかかる時間が大幅に増大することを防ぐことができる。
そして、所定時間が経過し、洗浄が十分に行われた後、制御装置101は、溶出液用バルブB3を開状態とし、その他のバルブB1〜B2,B4〜B5を閉状態とする(時刻t6)。洗浄が十分に行われたか否かは、第2UVセンサS2の吸光度が所定値以下になるかや、所定の時間、洗浄液が所定時間、送液されたかで判定される。これにより、送液流体が洗浄液からpH3程度の溶出液に切り替えられる。
送液流体が溶出液に切り替えられることによって、第1カラムC1の充填剤に吸着されていた抗体が溶出する。そして、溶出した抗体が第2UVセンサS2によって検出される。つまり、溶出した抗体濃度が増加するにつれて、第2UVセンサS2の吸光度が上昇する。そして、第2UVセンサS2の吸光度が所定の吸光度(ΔUV2(第2の値))に到達すると(時刻t7)、廃液用バルブB12を閉状態とし、回収用バルブB11を開状態とする。これにより、回収ラインL11から抗体が回収される。
なお、図2の例では、ΔUV1=ΔUV2となっているが、ΔUV1≠ΔUV2であってもよい。
なお、図2の例では、第2UVセンサS2の吸光度が所定の吸光度(ΔUV2)に到達した時刻t7から時間T3が経過した後(時刻t8)に、廃液用バルブB12が閉状態となり、回収用バルブB11が開状態となっている。この時間T3は、第2UVセンサS2から、廃液用バルブB12、回収用バルブB11に送液流体が到達する時間である。ここで、制御装置101は、流量及び配管体積を基に、第2UVセンサS2から回収用バルブB11、廃液用バルブB12に送液流体が到達する時間T3を算出しておく。そして、制御装置101は、自身が有しているタイマ機能によって第2UVセンサS2の吸光度がΔUV2に到達してから、時間T3が経過すると、廃液用バルブB12を閉状態とし、回収用バルブB11を開状態とする。
このようにすることで、抗体を効率的回収することができる。
その後、第2UVセンサS2の吸光度が所定の吸光度(図17の例ではΔUV3)より低下すると(時刻t9)、制御装置101は、廃液用バルブB12を開状態とし、回収用バルブB11を閉状態とする(時刻t10)。これにより、回収ラインL11から廃液ラインL12にラインが切り替えられる。なお、第2UVセンサS2の吸光度が所定の吸光度(ΔUV3)より低下した時刻t9から時間T3が経過した後(時刻t10)に、廃液用バルブB12が開状態となり、回収用バルブB11が閉状態となっている。この時間T3は、第2UVセンサS2から、廃液用バルブB12、回収用バルブB11に送液流体が到達する時間である。なお、制御装置101は、自身が有しているタイマ機能によって第2UVセンサS2の吸光度がΔUV3より低下してから、時間T3が経過した後に、廃液用バルブB12を開状態とし、回収用バルブB11を閉状態とする。
なお、図2の例では、ΔUV2=ΔUV3となっているが、ΔUV2≠ΔUV3であってもよい。
そして、第2UVセンサS2の吸光度が「0」になった時点(時刻t11)で、制御装置101は、再生液用バルブB4を開状態とし、バルブB1〜B3,B5を閉状態とする。これにより、送液流体が溶出液から再生液に切り替えられる。
さらに、時刻t12で制御装置101は、平衡液用バルブB5を開状態とし、バルブB1〜B4を閉状態とする。これにより、送液流体が再生液から平衡液に切り替えられる。
その後、時刻t13で、制御装置101は、送液流体を平衡液から上清に切り替える。
なお、実際には、アルカリ性の再生液が流される前に、中性の再生液が配管体積の3〜5倍程度流されるが、図2では図示省略してある。アルカリ性の再生液を流すことから、配管内の溶出液(pH3)を洗浄するためである。
第1実施形態によれば、第1カラムC1からの破過が検出されると、送液ポンプPの送液流量を低くする(流速を遅くする)ことで、第1カラムC1の吸着率を向上させることができる。
<第2実施形態>
図4は、第2実施形態に係る精製装置1aの構成例を示す図である。
図4では、図1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略し、図1と異なる点について説明する。
図4に示す精製装置1aでは、図1の第2UVセンサS2と、回収用バルブB11及び廃液用バルブB12との間に第2カラムC2が設置されている。また、第2カラムC2と、回収用バルブB11及び廃液用バルブB12との間に第3UVセンサ(第2物質検知部)S3が設置されている。ここで、第2カラムC2はプロテインAカラムである。
ここで、第2カラムC2の大きさは、第1カラムC1の体積値の5〜10%の体積値であることが望ましい。この5〜10%の体積値は、第1カラムC1から破過によって漏出した上清に含まれる抗体を吸着するのに十分な大きさである。つまり、第1カラムC1から破過によって漏出した上清に含まれる抗体を吸着するのに十分な大きさであれば、第2カラムC2の大きさは第1カラムC1の大きさの5〜10%の体積値に限らない。
図5は、第2実施形態に係る精製装置1aの各部における動作タイミングを示す図である。適宜、図4を参照する。
なお、図5において、図2と同様の動作については説明を省略する。
図5では、図2の第1UVセンサS1の吸光度の時間変化が省略され、代わりに、第3UVセンサS3の吸光度の時間変化(上から2番目)が追加されている。
また、第2UVセンサS2の吸光度の時間変化及び送液ポンプPによる送液流量は図2の動作と同様であるため、説明を省略する。
図5に示すように「溶出」の段階で、第2UVセンサS2の吸光度の変化から、やや遅れて第3UVセンサS3の吸光度が変化する。ここで、「溶出」における第2UVセンサS2と、第3UVセンサS3の吸光度変化は、第3UVセンサS3の変化が時間的に若干遅れる以外は、ほぼ同じ変化を示す。
ちなみに、洗浄が十分に行われたか否かは、第3UVセンサS3の吸光度が所定値以下になるかや、所定の時間、洗浄液が所定時間、送液されたかで判定される。これにより、送液流体が洗浄液からpH3程度の溶出液に切り替えられる。
送液流体が溶出液に切り替えられることによって、第1カラムC1及び第2カラムC2の充填剤に吸着されていた抗体が溶出する。そして、溶出した抗体が第2UVセンサS2及び第3UVセンサS3によって検出される。
つまり、溶出した抗体濃度が増加するにつれて、第2UVセンサS2及び第3UVセンサS3の吸光度が上昇する。そして、第3UVセンサS3の吸光度が所定の吸光度(ΔUV11(第3の値))に到達すると(時刻t21)、制御装置101は、廃液用バルブB12を閉状態とし、回収用バルブB11を開状態とする。これにより、抗体を含む液が回収される。なお、図5の例では、時刻t21から時間T3aが経過した後(時刻t22)に、廃液用バルブB12が閉状態となり、回収用バルブB11が開状態となっている。この時間T3aは、第3UVセンサS3から、廃液用バルブB12、回収用バルブB11に送液流体が到達する時間である。
なお、第3UVセンサS3の吸光度のピークは第2UVセンサS2の吸光度のピークより若干(第2カラムC2に吸着されている抗体の分だけ)高くなるが、図5の例では同じピークの高さとしている。
ちなみに、制御装置101は、流量及び配管体積を基に、第3UVセンサS3から回収用バルブB11、廃液用バルブB12に送液流体が到達する時間T3aを算出しておく。そして、制御装置101は、自身が有しているタイマ機能によって第3UVセンサS3の吸光度がΔUV11に到達してから、時間T3aが経過した後に、廃液用バルブB12を閉状態とし、回収用バルブB11を開状態とする。
このようにすることで、抗体を効率的回収することができる。
その後、第3UVセンサS3の吸光度が所定の吸光度(図5の例ではΔUV12)より低下すると(時刻t23)、制御装置101は、廃液用バルブB12を開状態とし、回収用バルブB11を閉状態とする(時刻t24)。これにより、送液ラインが廃液ラインL12に切り替えられる。なお、第3UVセンサS3の吸光度が所定の吸光度(ΔUV12)より低下した時刻t23から時間T3aが経過した後(t24)に、廃液用バルブB12が開状態となり、回収用バルブB11が閉状態となっている。この時間T3aは、第3UVセンサS3から、廃液用バルブB12、回収用バルブB11に送液流体が到達する時間である。
ちなみに、図5の例ではΔUV11=ΔUV12となっているが、ΔUV11≠ΔUV12であってもよい。
なお、制御装置101は、自身が有しているタイマ機能によって第3UVセンサS3の吸光度がΔUV12より低下してから、時間T3aが経過した後に、廃液用バルブB12を開状態とし、回収用バルブB11を閉状態とする。
そして、第3UVセンサS3の吸光度が「0」になった時点(時刻t11)で、制御装置101は、溶出液用バルブB3を閉状態とし、再生液用バルブB4を開状態とする。これにより、送液流体が溶出液から再生液に切り替えられる。以降の処理は図2と同様である。
なお、実際には、アルカリ性の再生液が流される前に、溶出液が配管体積の3〜5倍程度流されるが、図5では図示省略してある。これは、アルカリ性の再生液を流すことから、配管内の溶出液(pH3)を洗浄するためである。
第2実施形態によれば、第1カラムC1の破過によって第1カラムC1から漏出した抗体を第2カラムC2で吸着することができる。これにより、第2実施形態の精製装置1aは、第1実施形態の精製装置1より効率的に抗体を捕捉することができる。
ちなみに、第1カラムC1及び第2カラムC2の長さは10〜30cmが望ましい。
また、高送液流量Q1時の第1カラムC1内の流速、及び低速流量時の第2カラムC2内の流量は100−300cm/hが望ましい。また、図5に示すように、第2実施形態では第2カラムC2の後段に設置された第3UVセンサS3の吸光度変化を用いて回収用バルブB11、廃液用バルブB12の切り替えが実行される。
<第3実施形態>
図6は、第3実施形態に係る精製装置1b(連続式)を示す図である。図1、図4と同様の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図6に示す精製装置1bでは、第1カラムC1a及び第1カラムC1bの2台が並列に設置されている。それぞれの第1カラムC1a,C1bの前段には、第1UVセンサS1a,S1bが設けられている。第1カラムC1aの系統をラインLA、第1カラムC1bの系統をラインLBと称する。
また、図1、図4とは異なり、上清が流れるラインL1aがその他のラインL2〜L5とは独立している。ラインL1aには上清用バルブB1の後段に送液ポンプP1が接続されている。
また、第1カラムC1a,C1bの前段には、接続口を4つ有するロータリバルブ(第4バルブ)RB1が接続されている。ロータリバルブRB1は、各接続口を2通りのパターンで接続する。A接続では、ロータリバルブRB1の破線で結ばれた接続口が接続され、B接続では実線で結ばれた接続口が接続される。
ロータリバルブRB1の各接続口には、ラインL1a、送液ポンプPを有するラインL10a、ラインLA、ラインLBが接続されている。ここで、A接続ではラインL1aとラインLAとが接続し、ラインL10aとラインLBとが接続する。また、B接続ではラインL10aとラインLAとが接続し、ラインL1aとラインLBとが接続する。
また、第1カラムC1a,C1bの後段には、接続口を4つ有するロータリバルブRB2が接続されている。ロータリバルブRB2の構成はロータリバルブRB1と同様である。
そして、ロータリバルブRB2の後段には、ラインL31及びラインL32が接続されている。
ここで、ラインL31は、回収用バルブB11及び抗体回収装置U11を備える回収ラインL11と、廃液用バルブB12及び廃液回収装置U12を備える廃液ラインL12とを有する。また、回収ラインL11と廃液ラインL12との分岐点の前段には第4UVセンサ(第2物質検知部)S4が設置されている。
また、ラインL32は、廃液回収装置U13を有する。また、ラインL32において、ロータリバルブRB2と、廃液回収装置U13との間に第5UVセンサ(第1物質検知部)S5が設置されている。
なお、図が煩雑になるのを避けるため、制御線を省略しているがロータリバルブRB1,RB2は制御装置101によって接続が制御される。
図7は、ラインLAと、ラインLBとの処理タイミングについて説明する図である。
まず、ラインLAの第1カラムC1aにおいて、上清に含まれる抗体の吸着が行われる(「上清(吸着)」)。この時間と同一時刻において、抗体がすでに吸着している第1カラムC1bを有するラインLBでは洗浄、溶出、再生及び平衡化の各工程が行われる。
そして、ラインLAにおける上清(吸着)の工程が終了すると、同時にラインLBにおける平衡化の工程が終了する。すると、ラインLAでは、洗浄、溶出、再生及び平衡化の各工程が行われ、ラインLBでは上清に含まれる抗体の吸着(「上清(吸着)」)が行われる。
このように、ラインLAと、ラインLBとで上清(吸着)の工程と、洗浄、溶出、再生及び平衡化の各工程とが切り替えられる。
一般に、洗浄、溶出、再生、平衡化の各工程における通液量の合計は、上清の通液量よりも大きい。そのため、各工程を通じて同一の流量を流すと、前者の時間の方が長くなる。このため、洗浄、溶出、再生、平衡化の各工程における流量の運転可能範囲が事前実験により求められている。そして、上清における抗体の吸着時間と洗浄、溶出、再生、平衡化の各工程の合計時間とが等しくなるように流量を最適化しておくことが望ましい。
次に、図8Aから図8Eを参照して図6における精製装置1bの動作を説明する。適宜、図2を参照する。
(1)まず、ロータリバルブRB1及びロータリバルブRB2において、B接続が行われる。この結果、図8Aの太実線に示すようにラインL1a→ラインLB→ラインL32の順に送液流体が流れる。
この結果、第1カラムC1bにおける充填剤に抗体が特異的に付着していく(図2の時刻t0〜t3に相当)。なお、このとき、第1カラムC1bにおける充填剤には抗体以外の不純物は付着しない。また不純物は、廃液ラインL32から排出される。
(2)やがて、第1カラムC1bから抗体の破過が生じ始め、第5UVセンサS5の吸光度が上昇し始める(図2の時刻t2〜t3に相当)。
(3)そして、第5UVセンサS5の吸光度が所定の吸光度(ΔUV1)に到達することによって、第1カラムC1bからの抗体の破過が検知される(図2の時刻t3に相当)。
(4)第1カラムC1bからの破過を検知した制御装置101は、ロータリバルブRB1及びロータリバルブRB2の接続をA接続からB接続に切り替える。同時に、制御装置101は、洗浄液をラインL10aに送るように制御を行う。さらに、制御装置101は、回収用バルブB11を閉状態とし、廃液用バルブB12を開状態とする。また、制御装置101は、送液ポンプPの送液流量を低下(図2のQ1→Q2)させる(図2の時刻t8に相当)。これにより、第4UVセンサS4が第1カラムC1bからの破過による吸光度を検出するようになる。
この結果、図8Bに示すように、ラインL1a→ラインLA→ラインL32の流れ(太実線)と、ラインL2→ラインL10a→ラインLB→ラインL32(廃液ラインL12)の流れ(太点線)が生じる。
この結果、第1カラムC1aの充填剤に上清の抗体が特異的に吸着されていく。
また、第1カラムC1bには流速が遅い洗浄液が流れることで、第1カラムC1bの導入側に浮遊している抗体が洗浄液によって押し出され、抗体が吸着されていない充填剤に吸着する。
(5)第1カラムC1bおいて、第1カラムC1bのカラム体積と同程度の洗浄液が送液される(図2の時間T2)。そして、第4UVセンサS4の吸光度は元に戻る(図2の時刻t3〜t4〜t5)。
(6)その後、制御装置101は、送液ポンプPの送液流量を元に戻す(図2のQ2→Q1、時刻t5に相当)。同時に、制御装置101は、回収用バルブB11を閉状態とし、廃液用バルブB12を開状態とする。この結果、第1カラムC1bにおけるDNA断片や、細胞片が洗浄される。DNA断片や、細胞片は廃液ラインL12から排出される。
(7)制御装置101は、洗浄が十分に行われたと判定すると、溶出液用バルブB3を開状態とし、その他のバルブB2,B4〜B5を閉状態とする(図2の時刻t6に相当)。
この結果、図8Cに示すように、ラインL3→ラインL10a→ラインLB→ラインL31(廃液ラインL12)の流れが生じる。つまり、溶出液が第1カラムC1bに導入される。これによって、第1カラムC1bの充填剤に吸着されていた抗体が溶離し、第1カラムC1bから流出する。
ちなみに、ラインLA側の流れは図8Bと同じである。
(8)第1カラムC1bから流出する送液流体中の抗体濃度が上昇することによって第4UVセンサS4の吸光度が上昇する(図2の時刻t6〜t7に相当)。
(9)そして、第4UVセンサS4の吸光度が所定の吸光度(図2のΔUV2)に到達すると、制御装置101は回収用バルブB11を開状態とし、廃液用バルブB12を閉状態とする(図2の時刻t7〜t8に相当)。
この結果、図8Dの太点線に示すように、ラインL3→ラインL10a→ラインLB→ラインL31(回収ラインL11)の流れが生じる。そして、抗体回収装置U11に第1カラムC1bから流出した抗体が回収される。
(10)そして、第4UVセンサS4の吸光度が所定の吸光度(図2のΔUV3)より低下すると、制御装置101は回収用バルブB11を閉状態とし、廃液用バルブB12を開状態とする(図2の時刻t9〜t10に相当)。
その結果、図8Cの状態に戻る。
(11)その後、洗浄液、再生液、平衡液が順番に第1カラムC1bに導入される。
(12)そして、第5UVセンサS5の吸光度が所定の吸光度(図2のΔUV1)に到達すると、制御装置101は、ロータリバルブRB1,RB2の接続をB接続とする。また、制御装置101は、再生液がラインL10aに流れるように制御する。
この結果、図8Eに示すように、ラインL1a→ラインLB→ラインL32(太実線)の流れと、ラインL2→ラインL10a→ラインLA→ラインL31(廃液ラインL12)(太点線)の流れとなる。
以降、(5)〜(11)の処理が繰り返される。
第3実施形態によれば、連続処理によって、一方の第1カラムC1で抗体の吸着が行われている間、他方の第1カラムC1で「洗浄」〜「平衡化」の工程を行うことができる。これにより、処理効率を向上させることができる。
<第4実施形態>
図9は、第4実施形態に係る精製装置1cの構成例を示す図である。
図9において、図6と同様の構成については図6と同一の符号を付し、説明を省略する。
図9に示す精製装置1cでは、第1カラムC1aの後段に第2カラムC2aが設置され、第1カラムC1bの後段に第2カラムC2bが設置されている。
また、第1カラムC1aと第2カラムC2aの間に第2UVセンサS2aが設置され、第1カラムC1bと第2カラムC2bの間に第2UVセンサS2bが設置されている。
なお、精製装置1cの動作は、第1カラムC1aの破過が第2UVセンサS2aによって、第1カラムC1bの破過が第2UVセンサS2bによって検知されること以外は、図7〜図8Eで説明した動作と同様である。
第4実施形態によれば、第3実施形態の効果に加えて、破過によって第1カラムC1a,C1bから漏出した抗体を第2カラムC2a,C2bで補足することができ、抗体を効率的に回収できるという効果がある。
<気泡除去機構>
図10は、本実施形態における気泡除去機構を示す図である。
配管内に気泡が混入してしまい、その気泡が第2UVセンサS2の位置で留まってしまう場合がある。このような状態となると、第2UVセンサS2の検知精度が大幅に低下してしまう。このような状態を避けるため、図10に示すように、第2UVセンサS2の後段に三方弁B21が設けられている。三方弁B21が有する3つの接続口のうち、2つは第1カラムC1から導出される配管に接続される。そして、残り1つの接続口は廃液ラインL21に接続される。
制御装置101は、第2UVセンサS2の吸光度の時間変化に異常を検知すると、三方弁B21を第1カラムC1→廃液ラインL21に切り替え、送液ポンプPの送液流量を大きくする。
これにより、配管内の気泡が押し出され、廃液ラインL21から排出される。
制御装置101は、第2UVセンサS2の吸光度の時間変化が元に戻ると、三方弁B21の切り替えを元に戻し、送液ポンプPの送液流量を元に戻す。
なお、このような気泡除去機構は、第3UVセンサS3の後段に設けられてもよい。
図11及び図12は、ラインの切り替えにロータリバルブRB3が用いられる例を示す図である。
図11は、図1、図4の精製装置1,1aに用いられる例、図12は図6、図9の精製装置1b,1cに用いられる例を示している。
図1、図4に示す精製装置1,1aでは、ラインL1〜ラインL5の切り替えにダイアフラム弁や、ピンチバルブが用いられている。同様に、図6、図9に示す精製装置1b,1cでは、ラインL2〜L5の切り替えにダイアフラム弁や、ピンチバルブが用いられている。
これに対して、図11に示す例では、ラインL1〜L5の切り替えにロータリバルブRB3が用いられている。同様に、図12に示す例では、ラインL2〜L5の切り替えにロータリバルブRB3が用いられている。
このように、ロータリバルブRB3が使用されることで、図1、図4、図6、図9の例と比較して、バルブから第1カラムC1までの流路内体積を低減することができる。これにより、各送液流体の混合を抑制することができ、精製効率を向上することができる。
ここで、図15に示す抗体精製装置Z1(比較例)、図17に示す多カラムクロマトグラフィーZ3(比較例)、図1に示す精製装置1(第1実施形態)、図4に示す精製装置1a(第2実施形態)、図6に示す精製装置1b(第3実施形態)、図9に示す精製装置1c(第4実施形態)における抗体の回収率、カラム利用効率を評価した結果を説明する。
運転条件は、以下のように共通して設定した。
・第1カラムC1の体積V1: 1mL
・第2カラムC2の体積V2: 0.1mL
・高送液流量Q1: 2.0mL/min
・低送液流量Q2: 0.2mL/min(精製装置1,1a〜1c)
・吸着時間t: 20min
・抗体濃度C: 1mg/mL
・第1カラムC1の内径D: 7mm
・第1カラムC1及び第2カラムC2の線速度u: 5.2cm/min(312cm/h)
●評価結果
図15の抗体精製装置Z1(比較例、バッチ方式):回収率:88% カラム利用効率:69%
図17の多カラムクロマトグラフィーZ3(比較例、連続方式):回収率:93% カラム利用効率:89%
図1の精製装置1(第1実施形態):回収率:93% カラム利用効率:89%
図4の精製装置1a(第2実施形態):回収率:93% カラム利用効率:89%
図6の精製装置1b(第3実施形態):回収率:93% カラム利用効率:89%
図9の精製装置1c(第4実施形態):回収率:93% カラム利用効率:89%
これらの結果から、本実施形態の精製装置1,1a〜1cは、図17の多カラムクロマトグラフィーZ3のような複雑な構造を有さなくても、図17に示す多カラムクロマトグラフィーZ3と同等の回収率、カラム利用効率を示すことがわかった。
また、本実施形態の精製装置1,1a〜1cは、図17に示す多カラムクロマトグラフィーZ3よりもバルブの数が少なく、装置の構成も単純なため、図17に示す多カラムクロマトグラフィーZ3よりも故障のリスクを少なくすることができる。
<医薬品製造システム>
図13は、本実施形態における医薬品の製造方法の全体概念を説明するための図である。
医薬品製造装置W1において、抗体医薬品(抗体)は培養槽T11内で動物細胞を培養して生産される。図13に示すような、連続培養方式では培養液がラインL24を介して連続的に培養槽T11に供給される。また、培養槽T11における培養液はポンプP11によりラインL22を介してクロスフローフィルタF1に送液される。クロスフローフィルタF1では、細胞が濾しとられ、培養液の上清が生成される。濾しとられた細胞はラインL23を介して培養槽T11に返送される。また、濾過された上清は精製装置1,1a〜1cの上清送液装置I1(図1、図4、図6、図9参照)へ送られる。
なお、上清に固形分が含まれる場合、図13に示すようにフィルタF11を介した後、精製装置1,1a〜1cの上清送液装置I1へ送られることが望ましい。
図13に示す手法は培養液を培養槽T11及びクロスフローフィルタF1間で循環送液することで、抗体医薬品を連続的回収する手法である。
図14は、本実施形態における図13とは別の製造方法の全体概念を説明するための図である。
図14に示す医薬品製造装置W1でも、図13と同様、培養液がラインL24を介して連続的に培養槽T11に供給される。そして、抗体医薬品は培養槽T11内で動物細胞を培養して生産される。そして、図14に示す手法では、ダイアフラムポンプP12がダイヤフラムエア駆動装置Aによりエア駆動されることで、培養液がクロスフローフィルタF2で往復送液される。これにより、培養液が濾過される。ダイアフラムポンプP12により培養液がクロスフローフィルタF2で往復送液されることで、クロスフローフィルタF2における目詰まりのリスクを低減することができる。
この培養液は遠心分離やフィルタF12等により細胞及び大きな細胞断片等を除去された後、上清として、精製装置1,1a〜1cの上清送液装置I1(図1、図4、図6、図9参照)に送液される。
また、培養が終わった培養槽T11内の培養液は廃液ラインL31を介して廃液される。
なお、上清に固形分が含まれる場合、図14に示すようにフィルタF12を介した後、精製装置1,1a〜1cの上清送液装置I1へ送られることが望ましい。
本実施形態の精製装置1,1a〜1cは、医薬プラントへの適用を想定しているが、食品プラントや、酵素製造プラント、化学プラント等に適用されてもよい。
また、第3実施形態、第4実施形態に示すラインLA,LBの組み合わせを複数有するようにしてもよい。
本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を有するものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、前記した各構成、機能、制御装置101、ポンプ制御装置102は、それらの一部またはすべてを、例えば集積回路で設計すること等によりハードウェアで実現してもよい。また、前記した各構成、機能等は、CPU等のプロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、HD(Hard Disk)に格納すること以外に、メモリや、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、IC(Integrated Circuit)カードや、SD(Secure Digital)カード、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に格納することができる。
また、各実施形態において、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんどすべての構成が相互に接続されていると考えてよい。
1,1a〜1c 精製装置
101 制御装置(制御部)
B1 上清用バルブ(第1バルブ)
B2 洗浄液用バルブ(第1バルブ、第2バルブ)
B3 溶出液用バルブ(第2バルブ)
B11 回収用バルブ(第3バルブ)
B12 廃液用バルブ(第3バルブ)
C1,C1a,C1b 第1カラム
C2,C2a,C2b 第2カラム
L11 回収ライン(回収流路)
L12 廃液ライン(廃液流路)
LA ライン(第1の組、第3の組)
LB ライン(第2の組、第4の組)
P,P1 送液ポンプ(ポンプ)
RB1 ロータリバルブ(第4バルブ)
S2,S2a,S2b 第2UVセンサ(第1物質検知部)
S3 第3UVセンサ(第2物質検知部)
S4 第4UVセンサ(第2物質検知部)
S5 第5UVセンサ(第1物質検知部)

Claims (12)

  1. 所定の物質を含む第1液体が流されることで、前記所定の物質を特異的に吸着する第1カラムと、
    前記第1液体及び前記所定の物質以外の物質を前記第1カラムから洗い流す第2液体を切り替える第1バルブと、
    前記第1カラムに前記第1液体及び前記第2液体を含む液体を送液するポンプと、
    前記第1カラムの後段に備えられる、前記第1カラムからの前記所定の物質の流出量を検知する第1物質検知部と、
    制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記第1物質検知部により、前記第1カラムからの前記所定の物質の流出量が第1の値以上と検知されることにより、前記第1バルブを前記第1液体から前記第2液体に切り替え、前記ポンプの流量を低下させる
    ことを特徴とする精製装置。
  2. 前記第1物質検知部により、前記第1カラムからの前記所定の物質の流出量が前記第1の値以上と検知された後、所定の条件が満たされると、前記ポンプの流量を元に戻す
    ことを特徴とする請求項1に記載の精製装置。
  3. 前記第2液体から前記所定の物質を前記第1カラムから溶出する第3液体に切り替える第2バルブと、
    前記第1物質検知部の後段に、前記所定の物質を回収する回収流路と、前記所定の物質以外の物質を排出する廃液流路と、を切り替える第3バルブを有し、
    前記廃液流路に前記第1カラムから流出した液体が流れるよう前記第3バルブが切り替えられており、
    前記制御部は、
    前記第1カラムからの前記所定の物質の流出量が第1の値以上と検知された後、前記第1物質検知部により、前記第1カラムからの前記所定の物質の流出が止まったと検知され、さらに、所定の時間が経過した後に、前記第2液体から前記第3液体が流れるよう前記第2バルブを切り替え、
    さらに、前記第1物質検知部により、前記所定の物質の流出量が第2の値以上と検知されることにより、前記廃液流路から前記回収流路へ前記第3バルブを切り替える
    ことを特徴とする請求項1に記載の精製装置。
  4. 前記第1カラム及び前記第1物質検知部をそれぞれ有する第1組及び第2の組を有し、
    前記第1組及び前記第2の組が、前記ポンプに対して並列に接続される
    ことを特徴とする請求項1に記載の精製装置。
  5. 前記第1組及び前記第2の組に流れる液体は、前記第1の組及び前記第2の組それぞれに備えられている第1カラムの前段に備えられている第4バルブによって切り替え可能である
    ことを特徴とする請求項4に記載の精製装置。
  6. 前記制御部は、
    前記第1組及び前記第2の組の一方において、前記第1液体が流れている間、他方において前記第1液体以外の液体が流れるよう前記第4バルブを切り替える
    ことを特徴とする請求項5に記載の精製装置。
  7. 前記第1物質検知部の後段に、前記第1物質検知部により前記第1の値が検知された量の前記所定の物質を吸着するのに十分な大きさである第2カラム
    を有することを特徴とする請求項1に記載の精製装置。
  8. 前記第2カラムの後段に前記第2カラムからの前記所定の物質の流出量を検知する第2物質検知部と、
    前記第2液体から前記所定の物質を前記第1カラムから溶出する第3液体に切り替える第2バルブと、
    前記第2物質検知部の後段に、前記所定の物質を回収する回収流路と、前記所定の物質以外の物質を排出する廃液流路と、を切り替える第3バルブを有し、
    前記制御部は、
    前記第1カラムからの前記所定の物質の流出量が前記第1の値以上と検知された後、前記第2物質検知部により、前記第1カラム及び前記第2カラムからの前記所定の物質の流出が止まったと検知され、さらに、所定の時間が経過した後に、前記第2液体から前記第3液体が流れるよう前記第2バルブを切り替え、
    さらに、前記第2物質検知部により、前記所定の物質の流出量が第3の値以上と検知されることにより、前記廃液流路から前記回収流路へ前記第3バルブを切り替える
    ことを特徴とする請求項7に記載の精製装置。
  9. 前記第1カラム、前記第2カラム、前記第1物質検知部をそれぞれ有する第3の組及び第4の組を有し、
    前記第3の組及び前記第4の組が、前記ポンプに対して並列に接続される
    ことを特徴とする請求項7に記載の精製装置。
  10. 前記第3の組及び前記第4の組に流れる液体は、前記第3の組及び前記第4の組それぞれに備えられている第1カラムの前段に備えられている第4バルブによって切り替え可能である
    ことを特徴とする請求項9に記載の精製装置。
  11. 前記制御部は、
    前記第3の組及び前記第4の組の一方において、前記第1液体が流れている間、他方において前記第1液体以外の液体が流れるよう前記第4バルブを切り替える
    ことを特徴とする請求項10に記載の精製装置。
  12. 前記所定の物質は、細胞を培養することによって生産される抗体であり、
    前記第1液体は、前記細胞が培養されている培養液の上清である
    ことを特徴とする請求項1に記載の精製装置。
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