JP2020015621A - ジャッキ - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、縦方向にハンドル8を操作するための空間が十分でない場所でのハンドル操作を可能にするジャッキ100を提供する。【解決手段】 ジャッキ100は、本体12と、本体12内に配置される油圧装置4と、油圧装置4を操作するハンドル8と、油圧装置4によって一端が昇降するアーム3と、を含む。油圧装置4は、アームを作動する油圧シリンダと、油圧シリンダへオイルを供給するポンプシリンダと、ポンプシリンダ内を進退移動するプランジャ15と、ハンドル8を操作することでプランジャ15を駆動するプランジャ駆動機構70と、を備える。プランジャ駆動機構70は、ハンドル8の操作方向を縦方向と横方向82とに切り替え可能な切替手段74を含む。【選択図】 図2

Description

本発明は、油圧装置を備えるジャッキに関する。
車両等の重量物を昇降させる装置として、油圧式のガレージジャッキが一般に知られている(例えば特許文献1)。
このような従来のジャッキにおいては、操作者がハンドルを縦方向に往復操作することで鉛直方向に沿って配置されるプランジャポンプを駆動し、オイルを油圧シリンダへ送り込んでアームを上昇させる。
実開昭62−68998号公報
しかしながら、従来のジャッキはハンドルを縦方向に操作してプランジャポンプを駆動するため、ハンドルを操作するための高さ方向の空間が必要である。そのため、例えば車両の下方でハンドルを操作したり、床下のような高さが比較的低い空間においてハンドルを操作したりすることが困難な場合が多い。このような場合、ハンドルを操作することが容易な位置までジャッキを移動したり、ハンドルの操作を短いストロークで行ったりしている。
そこで、本発明は、縦方向にハンドルを操作するための空間が十分でない場所でのハンドル操作を可能にするジャッキを提供する。
本発明は上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することができる。
[1]本発明に係るジャッキの一態様は、
本体(12)と、前記本体内に配置される油圧装置(4)と、前記油圧装置を操作するハンドル(8)と、前記油圧装置によって一端が昇降するアーム(3)と、を含むジャッキ(100)であって、
前記油圧装置(4)は、
前記アームを作動する油圧シリンダ(20)と、
前記油圧シリンダへオイルを供給するポンプシリンダ(30)と、
前記ポンプシリンダ内を進退移動するプランジャ(15)と、
前記ハンドルを操作することで前記プランジャを駆動するプランジャ駆動機構(70)と、
を備え、
前記プランジャ駆動機構(70)は、前記ハンドルの操作方向を縦方向(80)と横方向(82)とに切り替え可能な切替手段(74)を含むことを特徴とする。
前記ジャッキの一態様によれば、ハンドルの操作方向を横方向に切り替えることで、縦方向にハンドルを操作することが困難な空間でもハンドル操作を可能である。
[2]前記ジャッキの一態様において、
前記切替手段(74)は、前記プランジャの中心軸(84)の周りに回転可能な回転ブロック(6)を含み、
前記プランジャ駆動機構(70)は、前記回転ブロックの一端に回転可能に固定され、かつ、前記中心軸に沿った方向で前記プランジャと係合する連結部材(7)を備え、
前記ハンドル(8)は、前記連結部材に連結可能であり、
前記回転ブロック(6)は、前記回転ブロックを前記中心軸の周りに回転して第1位置と第2位置に移動可能であり、
前記回転ブロックが前記第1位置にあるとき、前記ハンドルを前記縦方向で操作して前記プランジャを進退移動可能であり、
前記回転ブロックが前記第2位置にあるとき、前記ハンドルを前記横方向で操作して前記プランジャを進退移動可能であってもよい。
前記ジャッキの一態様によれば、プランジャの中心軸の周りに回転ブロックを回転させることで、ハンドルの操作方向を容易に切り替えることができる。
[3]前記ジャッキのいずれかの態様において、
前記ポンプシリンダ(30)は、油圧ブロック(5)に設けられ、
前記油圧ブロックの側面(54)に、第1被係合部(11a)及び第2被係合部(11b)を有し、
前記側面と対向する前記回転ブロックの面に、前記第1被係合部または前記第2被係合部を選択して係合する係合部(14)を有し、
前記係合部が前記第1被係合部に係合することで、前記回転ブロックを前記第1位置に固定し、前記係合部が前記第2被係合部に係合することで、前記回転ブロックを前記第2位置に固定することができる。
前記ジャッキの一態様によれば、第1被係合部及び第2被係合部と係合部との係合により回転ブロックを所定位置に固定することができ、安定したハンドル操作を可能とする。
[4]前記ジャッキのいずれかの態様において、
前記ポンプシリンダ(30)は、前記回転ブロックを貫通して前記油圧ブロック内へ延びる油圧ポンプ本体(13)の内部にあり、
前記油圧ポンプ本体(13)は、前記油圧ブロックに固定するねじ部と、前記側面(54)と平行な面を有するフランジ(19)と、を有し、
前記回転ブロック(6)は、前記側面と前記フランジとの間で回転自在に保持されてもよい。
前記ジャッキの一態様によれば、油圧ポンプ本体により回転ブロックを回転自在に保持することで、簡単な構成で回転ブロックをプランジャの中心軸の周りに回転可能とすることができる。
[5]前記ジャッキのいずれかの態様において、
前記側面(54)に、固定用ハンドル(9)を取り付ける固定用ハンドルベース(10)を有してもよい。
前記ジャッキの一態様によれば、固定用ハンドルを取り付けることでハンドル操作を安定して行うことができる。
[6]前記ジャッキのいずれかの態様において、
前記連結部材(7)は、前記プランジャの一端に接触する加圧プレスピンと、前記プランジャの一端と前記加圧プレスピンとを挟んで保持する枠体と、を備え、
前記枠体は、前記中心軸に沿った方向への前記加圧プレスピンの移動を制限し、かつ、前記ハンドルの前記操作方向における前記加圧プレスピンの移動を許容することができる。
前記ジャッキの一態様によれば、連結部材を回転ブロックに対して回転させることで、加圧プレスピンによってプランジャを前進させ、枠体によってプランジャを後退させることができる。
[7]前記ジャッキのいずれかの態様において、
前記中心軸(84)は、水平面に対して、0度〜±20度の範囲にあることができる。
前記ジャッキの一態様によれば、ジャッキの本体の高さに対してハンドルの横方向の操作に必要な高さを抑えることができる。
[8]本発明に係るジャッキの一態様は、
本体(12)と、前記本体内に配置される油圧装置(4)と、前記油圧装置を操作するハンドル(8)と、前記油圧装置によって一端が昇降するアーム(3)と、を含むジャッキ(100)であって、
前記油圧装置(4)は、
前記アームを作動する油圧シリンダ(20)と、
前記油圧シリンダへオイルを供給するポンプシリンダ(30)と、
前記ポンプシリンダ内を進退移動するプランジャ(15)と、
前記ハンドルを操作することで前記プランジャを駆動するプランジャ駆動機構(70)と、
を備え、
前記プランジャ駆動機構(70)は、前記ハンドルの自由端を仮想平面内で円弧を描くように往復させることで前記プランジャを進退移動し、
前記仮想平面は、水平面に対して0度〜±20度の範囲にあることを特徴とする。
前記ジャッキの一態様によれば、縦方向にハンドルを操作するための空間が十分でない場所でのハンドル操作を可能にすることができる。
本発明に係るジャッキは、縦方向にハンドルを操作するための空間が十分でない場所でのハンドル操作を可能にする。
一実施形態に係るジャッキの斜視図である。 一実施形態に係るジャッキの斜視図である。 一実施形態に係るジャッキの一部拡大断面図である。 一実施形態に係るジャッキの一部拡大断面図である。 一実施形態に係るジャッキの一部を省略して示す正面図である。
以下に本発明のいくつかの実施形態について説明する。以下に説明する実施形態は、本発明の一例を説明するものである。本発明は以下の実施形態になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において実施される各種の変形形態も含む。なお以下で説明される構成の全てが本発明の必須の構成であるとは限らない。
1.ジャッキの概要
図1及び図2を用いて本発明の一実施形態に係るジャッキ100の概要について説明する。図1及び図2は、一実施形態に係るジャッキ100の斜視図である。図1では、ハンドル8を縦方向80に沿って操作する状態を示し、図2ではハンドル8を横方向82に沿って操作する状態を示す。
図1及び図2に示すように、ジャッキ100は、本体12と、本体12内に配置される油圧装置4と、油圧装置4を操作するハンドル8と、油圧装置4によって一端が昇降するアーム3と、を含む。
本体12は、アーム3及び油圧装置4を挟んで対向して配置する2枚の金属製の板体を備える。本体12は、アーム及び油圧装置4を保持する。本体12の四隅にはジャッキ100を移動するための4つの車輪1が設けられる。車輪1は車輪軸50の周りに転がる。アーム3の一端には車両等の重量物を載せる台座2が固定され、アーム3の他端は油圧装置4の油圧ピストン21の先端に回転自在に固定される。アーム3の一端と他端の間であって他端寄りの位置でアーム3が本体12に回転自在に固定される。
油圧装置4は、棒状のハンドル8によって操作される。ハンドル8は、金属製の略円筒であり、ゴム製のグリップを有してもよい。図1では、ジャッキ100は、車輪1を設置面例えば水平な平面上に設置した状態で、操作者がハンドル8の自由端を握って縦方向80に沿って上下に往復させる。「縦方向80」とは、ジャッキ100を設置した面に対して鉛直な面内にあることが好ましいが、操作者がおおよそ鉛直面内でハンドル8を操作していると感じる範囲であれば鉛直面に対してわずかに傾斜していてもよい。
図2では、ジャッキ100は、車輪1を設置面例えば水平な平面上に設置した状態で操作者がハンドル8の自由端を握って横方向82に沿って左右に往復させる。「横方向82」とは、ジャッキ100を設置した面と平行な面内にあることが好ましいが、操作者が設置面とおおよそ平行な面内でハンドル8を操作していると感じる範囲であれば平行な面に対してわずかに傾斜していてもよい。
油圧装置4は、金属製例えば鋳鉄製の油圧ブロック5を備える。油圧ブロック5は、ジャッキ100の正面に略平坦な側面54を有する。側面54からはプランジャ15の中心軸84に沿ってプランジャ15が突出する。プランジャ15の周囲にはプランジャ駆動機構70及び固定用ハンドル9が設けられる。
側面54には、複数の被係合部が設けられ、本実施形態では3か所に第1被係合部11a、第2被係合部11b及び第3被係合部11cが設けられる。なお、第2被係合部11bについては図5に示す。
2.油圧装置
図3〜図5を用いてジャッキ100の油圧装置4について説明する。図3及び図4は一実施形態に係るジャッキ100の一部拡大断面図であり、図5は一実施形態に係るジャッキ100の一部を省略して示す正面図である。図3及び図4は、図5におけるA−A断面である。図5では図3における回転ブロック6より左側の部分を省略して図示している。
図3及び図4に示すように、ジャッキ100の油圧装置4は、図1及び図2で示すアーム3を作動する油圧シリンダ20と、油圧シリンダ20へオイルを供給するポンプシリンダ30と、ポンプシリンダ30内を進退移動するプランジャ15と、ハンドル8を操作することでプランジャ15を駆動するプランジャ駆動機構70と、を備える。油圧装置4は
、例えば、ゴム製のシール材を除き、金属製である。
ポンプシリンダ30は、油圧ブロック5に設けられる。ポンプシリンダ30は、回転ブロック6を貫通して油圧ブロック5内へ延びる油圧ポンプ本体13の内部にある。油圧ポンプ本体13は、回転ブロック6を貫通する横断面円形の貫通孔60に挿通される。
ポンプシリンダ30と油圧シリンダ20とは第1油路23及び第2油路26によって連通する油圧回路を形成する。第1油路23と油圧シリンダ20の加圧室22との間には第1弁24が設けられ、第2油路26と第1油路23との間には第2弁25が設けられる。第1弁24及び第2弁25は、逆止弁である。
図3に示すように、プランジャ15を中心軸84に沿って前進させると、ポンプシリンダ30から第1油路23へオイルが押し出される。第1油路23に押し出されたオイルは、第1弁24を開けて加圧室22へ供給される。加圧室22へオイルが供給されると油圧ピストン21が前進してアーム3(図1,2)に設けられた台座2を上昇させる。
図4に示すように、プランジャ15を中心軸84に沿って後退させると、第1弁24が閉じて第2弁25が開き、第2油路26から第1油路23へオイルが流れ、ポンプシリンダ30にオイルが補充される。第1弁24が閉じているので油圧ピストン21は後退しない。なお、台座2を下降させる場合には、公知のように図示しないリリーフバルブを解放することで行うことができる。
2.1.プランジャ駆動機構
図3及び図4を用いてプランジャ駆動機構70について説明する。
プランジャ駆動機構70は、ハンドル8の操作方向を縦方向80と横方向82とに切り替え可能な切替手段74を含む。切替手段74によってハンドル8の操作方向を横方向82に切り替えることで、縦方向80にハンドル8を操作することが困難な空間でもハンドル8の操作が可能である。例えば、設置面の上方に物体があるため縦方向80にハンドル8をフルストロークで操作することができないような場所であっても、横方向82であれば縦方向80のスペースは少なくてもハンドル8を操作することができる。例えば、車両をジャッキ100で持ち上げる場合には、縦方向80に沿ってハンドル8を操作する状態でジャッキ100の全体を車両の下に入れるとハンドル8を操作できないが、横方向82に沿ってハンドル8を操作することができれば、その車両の下までジャッキ100の全体を入れても問題なくハンドル8を昇降操作できる。
プランジャ駆動機構70は、ハンドル8と、ハンドル8を切替手段74に連結する連結部材7と、を備える。
また、プランジャ駆動機構70は、ハンドル8の自由端を仮想平面86内で円弧を描くように往復させることでプランジャ15を進退移動し、仮想平面86は、水平面85に対して0度〜±20度の範囲にある。「仮想平面86」とは、ハンドル8を往復操作したときにハンドル8の軌跡によって形成される仮想上の平面である。図4では、水平面85に対して仮想平面86が+10度で上方に傾斜する。「水平面85」とは、ジャッキ100を水平な設置面上に設置した状態における設置面と平行な面である。したがって、設置面が水平に対して傾斜した面であれば、「水平面85」はその傾斜した設置面に平行な面である。
仮想平面86が水平面85に対して0度〜±20度の範囲にあれば、縦方向80にハンドル8を操作するための空間が十分でない場所でのハンドル操作を可能にすることができ
る。0度は仮想平面86が水平面85と平行であり、水平面85に対して仮想平面86が「−(マイナス)」側に傾斜する場合には、ハンドル8が設置面と接触しない範囲に角度を設定することが好ましい。また、水平面85に対して仮想平面86が「+(プラス)」側に傾斜する場合には、縦方向80のハンドル操作する場合に比べて十分に低い範囲でハンドル操作する範囲に角度を設定することが好ましい。操作性の観点から、例えば仮想平面86は水平面85に対して0度〜±15度の範囲が好ましく、さらに0度〜±10度の範囲が好ましい。
2.1.1.切替手段
図3〜図5を用いて切替手段74について説明する。
切替手段74は、プランジャ15の中心軸84の周りに回転可能な回転ブロック6を含む。連結部材7は、回転ブロック6の一端に回転可能に固定され、かつ、中心軸84に沿った方向でプランジャ15と係合する。ハンドル8は、連結部材7に連結可能である。
回転ブロック6は、回転ブロック6を中心軸84の周りに回転して第1位置と第2位置に移動可能である。回転ブロック6が第1位置にあるとき、ハンドル8を縦方向80で操作することでプランジャ15を進退移動可能である。ハンドル8を縦方向80で操作すると、ハンドル8の自由端が例えば鉛直面内で往復する。回転ブロック6が第2位置(図5の破線で示す回転ブロック6の位置)にあるとき、ハンドル8を横方向で操作することでプランジャ15を進退移動可能である。ハンドル8を横方向で操作すると、ハンドル8の自由端が例えば水平面85内で往復する。プランジャ15の中心軸84の周りに回転ブロック6を回転させることで、ハンドル8の操作方向を容易に切り替えることができる。
図3及び図4では、回転ブロック6は円柱状の油圧ポンプ本体13の外周面に沿って回転自在であって、油圧ブロック5の側面54に回転ブロック6が摺動して回転する。
油圧ポンプ本体13は、油圧ブロック5に固定するねじ部32と、側面54と平行な面34を有するフランジ19と、を有する。油圧ブロック5の側面54に開口する穴の内周面に雌ねじが形成されているので、油圧ポンプ本体13のねじ部32が螺合して油圧ポンプ本体13が油圧ブロック5に固定される。フランジ19は、側面54から回転ブロック6の厚さだけ離れた位置にある。フランジ19は、油圧ポンプ本体13の外周から円環状に突出する。
回転ブロック6は、側面54とフランジ19との間で回転自在に保持される。油圧ポンプ本体13により回転ブロック6を回転自在に保持することができるので、比較的簡単な構成で回転ブロック6をプランジャ15の中心軸84の周りに回転可能とすることができる。
連結部材7は、プランジャ15の一端に接触する加圧プレスピン16と、プランジャ15の一端と加圧プレスピン16とを挟んで保持する枠体17と、を備える。連結部材7は、回転ブロック6に挿通した回転軸ピン18を中心に回転可能に回転ブロック6に取り付けられる。連結部材7は、回転軸ピン18に対して略90度の位置にスリーブ部72と加圧プレスピン16とを有する。連結部材7は金属製の2枚の板体であり、2枚の板体の間にスリーブ部72が挟み込まれた状態で溶接されて一体化し、加圧プレスピン16が2枚の板体にかけ渡されている。図4では連結部材7を加圧プレスピン16を中心にした断面で示し、2枚の板体とスリーブ部72との位置関係を示している。
スリーブ部72は、円筒状であって、ハンドル8の先端を挿入して保持する。したがって、図3であれば、ハンドル8を縦方向80に操作すると、回転軸ピン18を中心にスリ
ーブ部72及び連結部材7が回転し、加圧プレスピン16が回転軸ピン18を中心とする円弧に沿って移動する。
加圧プレスピン16は、円柱状であり、その外周面がプランジャ15の一端に接触してプランジャ15を押圧する。加圧プレスピン16は、その両端が連結部材7に回転自在に保持される。
枠体17は、プランジャ15の外周に設けられた溝に入り込み、プランジャ15の一端と加圧プレスピン16とを抱え込むように保持する。枠体17は、中心軸84に沿った方向への加圧プレスピン16の移動を制限し、かつ、ハンドル8の操作方向における加圧プレスピン16の移動を許容する。
回転軸ピン18を中心に連結部材7を回転させて加圧プレスピン16でプランジャ15の一端の端面を押圧すると、プランジャ15が前進する。回転軸ピン18を中心に連結部材7を逆に回転させると、加圧プレスピン16が枠体17をプランジャ15から離れる方向に移動させ、枠体17の一端がプランジャ15の溝に入っているのでプランジャ15が後退する。すなわち、連結部材7を回転ブロック6に対して回転させることで、加圧プレスピン16によってプランジャ15を前進させ、枠体17によってプランジャ15を後退させることができる。
図3に示すように、中心軸84は、水平面85に対して、0度〜±20度の範囲にあることが好ましい。「+(プラス)」側は図3に示すようにプランジャ15の加圧プレスピン16側の一端が水平面85より上側に傾斜することであり、「−(マイナス)」側は逆に当該一端が下側に傾斜することである。中心軸84が水平面85に対して0度〜±20度の範囲にあることにより、ジャッキ100の本体12の高さに対してハンドル8の横方向82の操作に必要な高さを低く抑えることができる。操作性の観点から、中心軸84は水平面85と平行(0度)に近いことがより好ましく、例えば0度〜±15度の範囲がより好ましく、さらに0度〜±10度の範囲が好ましい。本実施形態では、中心軸84が水平面85に対して+10度に設定された例を示す。
2.1.2.係合部
図3〜図5を用いて係合部14について説明する。
ジャッキ100は、油圧ブロック5の側面54に、第1被係合部11a及び第2被係合部11bを有し、側面54と対向する回転ブロック6の面に、第1被係合部11aまたは第2被係合部11bを選択して係合する係合部14を有する。本実施形態のようにさらに第3被係合部11cを有していてもよい。第2被係合部11b及び第3被係合部11cを有することで、図5における右側に回転ブロック6を回転させた状態と、左側に回転ブロック6を回転させた状態とにおいて、横方向82に沿ってハンドル8を操作することができる。
図4に示すように、係合部14は、回転ブロック6を貫通する略円柱状のピンである。係合部14は、回転ブロック6の取付孔62内のばね64により油圧ブロック5側に常時突出する方向に付勢される。操作者が係合部14を引っ張ることで係合部14の先端が被係合部から抜けて、回転ブロック6の回転を許容する。
図5に示すように、第1被係合部11a、第2被係合部11b及び第3被係合部11cは、中心軸84を中心とする円周上に90度の角度ずつずれて配置される。第1被係合部11a、第2被係合部11b及び第3被係合部11cは、それぞれ側面54に開口する穴である。
係合部14が第1被係合部11aに係合することで、回転ブロック6を第1位置に固定し、係合部14が第2被係合部11bに係合することで、回転ブロック6を第2位置(図5の破線の位置)に固定することができる。少なくとも2つの被係合部を有していれば2つの方向例えば縦方向80及び横方向82に沿ってハンドル8を操作できる。また、係合部14が第3被係合部11cに係合することで、回転ブロック6を第3位置に固定することができる。
係合部14が第2被係合部11bに係合すると、ハンドル8は図5の右側で操作されるので、操作者はハンドル8を右手で操作しやすい。係合部14が第3被係合部11cに係合する(第3位置)と、ハンドル8は図5の左側で操作されるので、操作者はハンドル8を左手で操作しやすい。したがって、回転ブロック6を第2位置と第3位置に切り替えることで、ハンドル8の操作を右利き用にも左利き用にも設定することができる。
第1被係合部11a、第2被係合部11b及び第3被係合部11cと係合部14との係合により回転ブロック6を所定位置に固定することができ、安定したハンドル8の操作を可能とする。なお、係合部14及び被係合部の形状は、本実施形態に限られず、回転ブロック6を回転方向に一時的に固定することができれば、他の形状を採用することができる。
3.固定用ハンドル
図1〜図5を用いて、固定用ハンドル9について説明する。
ジャッキ100は、油圧ブロック5の側面54に、固定用ハンドル9を取り付ける固定用ハンドルベース10を有する。固定用ハンドルベース10は、プランジャ15の下方であって、側面54からプランジャ15と略同じ方向に突出して設けられる。固定用ハンドルベース10は、側面54に固定端がある円筒状のスリーブであり、自由端に開口する挿入孔52に固定用ハンドル9を挿入可能である。固定用ハンドル9を側面54に取り付けることで、同じ側面54側で操作するハンドル8の操作を安定して行うことができる。特に、横方向82に沿ってハンドル8を操作する場合には、本体12を横方向82に振る力が加わるため、固定用ハンドル9を操作者が握ることにより、本体12の横方向82への移動を抑えることができ、ハンドル8の操作が安定する。例えば、図5において、操作者が右手でハンドル8を掴む場合には、左手で固定用ハンドル9を掴んで本体12の振れを抑えることができる。
プランジャ駆動機構70が切替手段74を有する実施形態について説明したが、横方向82に沿ってハンドル8を操作する専用品であれば切替手段74がなくてもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、さらに種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成を含む。ここで「同一の構成」とは、例えば、機能、方法、及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成である。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1…車輪、2…台座、3…アーム、4…油圧装置、5…油圧ブロック、6…回転ブロック、7…連結部材、8…ハンドル、9…固定用ハンドル、10…固定用ハンドルベース、11a…第1被係合部、11b…第2被係合部、11c…第3被係合部、12…本体、1
3…油圧ポンプ本体、14…係合部、15…プランジャ、16…加圧プレスピン、17…枠体、18…回転軸ピン、19…フランジ、20…油圧シリンダ、21…油圧ピストン、22…加圧室、23…第1油路、24…第1弁、25…第2弁、26…第2油路、30…ポンプシリンダ、32…ねじ部、34…面、50…車輪軸、52…挿入孔、54…側面、60…貫通孔、62…取付孔、64…ばね、70…プランジャ駆動機構、72…スリーブ部、74…切替手段、80…縦方向、82…横方向、84…中心軸、85…水平面、86…仮想平面、100…ジャッキ

Claims (8)

  1. 本体(12)と、前記本体内に配置される油圧装置(4)と、前記油圧装置を操作するハンドル(8)と、前記油圧装置によって一端が昇降するアーム(3)と、を含むジャッキ(100)であって、
    前記油圧装置(4)は、
    前記アームを作動する油圧シリンダ(20)と、
    前記油圧シリンダへオイルを供給するポンプシリンダ(30)と、
    前記ポンプシリンダ内を進退移動するプランジャ(15)と、
    前記ハンドルを操作することで前記プランジャを駆動するプランジャ駆動機構(70)と、
    を備え、
    前記プランジャ駆動機構(70)は、前記ハンドルの操作方向を縦方向(80)と横方向(82)とに切り替え可能な切替手段(74)を含むことを特徴とする、ジャッキ。
  2. 請求項1に記載の前記ジャッキにおいて、
    前記切替手段(74)は、前記プランジャの中心軸(84)の周りに回転可能な回転ブロック(6)を含み、
    前記プランジャ駆動機構(70)は、前記回転ブロックの一端に回転可能に固定され、かつ、前記中心軸に沿った方向で前記プランジャと係合する連結部材(7)を備え、
    前記ハンドル(8)は、前記連結部材に連結可能であり、
    前記回転ブロック(6)は、前記回転ブロックを前記中心軸の周りに回転して第1位置と第2位置に移動可能であり、
    前記回転ブロックが前記第1位置にあるとき、前記ハンドルを前記縦方向で操作して前記プランジャを進退移動可能であり、
    前記回転ブロックが前記第2位置にあるとき、前記ハンドルを前記横方向で操作して前記プランジャを進退移動可能であることを特徴とする、ジャッキ。
  3. 請求項2に記載の前記ジャッキにおいて、
    前記ポンプシリンダ(30)は、油圧ブロック(5)に設けられ、
    前記油圧ブロックの側面(54)に、第1被係合部(11a)及び第2被係合部(11b)を有し、
    前記側面と対向する前記回転ブロックの面に、前記第1被係合部または前記第2被係合部を選択して係合する係合部(14)を有し、
    前記係合部が前記第1被係合部に係合することで、前記回転ブロックを前記第1位置に固定し、前記係合部が前記第2被係合部に係合することで、前記回転ブロックを前記第2位置に固定することを特徴とする、ジャッキ。
  4. 請求項3に記載の前記ジャッキにおいて、
    前記ポンプシリンダ(30)は、前記回転ブロックを貫通して前記油圧ブロック内へ延びる油圧ポンプ本体(13)の内部にあり、
    前記油圧ポンプ本体(13)は、前記油圧ブロックに固定するねじ部と、前記側面(54)と平行な面を有するフランジ(19)と、を有し、
    前記回転ブロック(6)は、前記側面と前記フランジとの間で回転自在に保持されることを特徴とする、ジャッキ。
  5. 請求項3または請求項4に記載の前記ジャッキにおいて、
    前記側面(54)に、固定用ハンドル(9)を取り付ける固定用ハンドルベース(10)を有することを特徴とする、ジャッキ。
  6. 請求項2〜請求項5のいずれか一項に記載の前記ジャッキにおいて、
    前記連結部材(7)は、前記プランジャの一端に接触する加圧プレスピンと、前記プランジャの一端と前記加圧プレスピンとを挟んで保持する枠体と、を備え、
    前記枠体は、前記中心軸に沿った方向への前記加圧プレスピンの移動を制限し、かつ、前記ハンドルの前記操作方向における前記加圧プレスピンの移動を許容することを特徴とする、ジャッキ。
  7. 請求項2〜請求項6のいずれか一項に記載の前記ジャッキにおいて、
    前記中心軸(84)は、水平面に対して、0度〜±20度の範囲にあることを特徴とする、ジャッキ。
  8. 本体(12)と、前記本体内に配置される油圧装置(4)と、前記油圧装置を操作するハンドル(8)と、前記油圧装置によって一端が昇降するアーム(3)と、を含むジャッキ(100)であって、
    前記油圧装置(4)は、
    前記アームを作動する油圧シリンダ(20)と、
    前記油圧シリンダへオイルを供給するポンプシリンダ(30)と、
    前記ポンプシリンダ内を進退移動するプランジャ(15)と、
    前記ハンドルを操作することで前記プランジャを駆動するプランジャ駆動機構(70)と、
    を備え、
    前記プランジャ駆動機構(70)は、前記ハンドルの自由端を仮想平面内で円弧を描くように往復させることで前記プランジャを進退移動し、
    前記仮想平面は、水平面に対して0度〜±20度の範囲にあることを特徴とする、ジャッキ。
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