JP2020015022A - 油煙浄化装置 - Google Patents

油煙浄化装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020015022A
JP2020015022A JP2018141441A JP2018141441A JP2020015022A JP 2020015022 A JP2020015022 A JP 2020015022A JP 2018141441 A JP2018141441 A JP 2018141441A JP 2018141441 A JP2018141441 A JP 2018141441A JP 2020015022 A JP2020015022 A JP 2020015022A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
smoke
purification
flue
flue tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018141441A
Other languages
English (en)
Inventor
坪田 章男
Akio Tsubota
章男 坪田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2018141441A priority Critical patent/JP2020015022A/ja
Publication of JP2020015022A publication Critical patent/JP2020015022A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】油煙が高温の場合であっても、油滴が浄化部で発火する懸念がなく、効率良く油煙を浄化し得る油煙浄化装置を提供する。【解決手段】この油煙浄化装置100は、油煙Sが導かれる煙道に沿って順に設けられた第一浄化部1、第二浄化部2および第三浄化部3を備える。第一浄化部1は、導入された油煙Sに向けて水を用いたシャワーを噴霧する一次浄化処理を行うように構成されている。第二浄化部2は、第一浄化部1で一次浄化処理後の油煙Sを水槽30上部のチャンバ領域9に導いて水槽30に貯留された水Wに接触させる二次浄化処理を行うように構成されている。第三浄化部3は、第二浄化部2で二次浄化処理後の油煙Sをフィルタ51を介して外部に排出する三次浄化処理を行うように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、厨房の加熱調理機器での調理によって発生する煙や、工場でのオイルミスト等を含む排煙を浄化処理する上で好適な油煙浄化装置に係り、特に、排煙中に油脂が含まれる煙(以下、「油煙」ともいう)に対し、その油煙中の油粒等の粒子を除去するための浄化部を有する油煙浄化装置に関する。
この種の排煙浄化装置として、例えば、特許文献1に記載の技術が開示されている。同文献記載の技術は、電気集塵器を内蔵する浄化部を加熱調理機器の上方に配置している。そして、加熱調理機器側から吸引される油煙が煙浄化装置内の浄化部に導かれ、浄化部にて油煙中の油粒等の粒子を静電集塵によって除去している。
特開平6−347047号公報
しかしながら、同文献記載の油煙浄化装置は、加熱調理機器の上方にて静電集塵によって油粒等の粒子を除去する乾式の浄化部による浄化技術なので、油煙が高温の場合、油滴が浄化部で発火する懸念がある。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、油煙が高温の場合であっても、油滴が浄化部で発火する懸念がなく、効率良く油煙を浄化し得る油煙浄化装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る油煙浄化装置は、油煙が導かれる煙道に沿って順に設けられた第一浄化部、第二浄化部および第三浄化部を備え、前記第一浄化部は、煙道が縦型に配置された煙道筒と、該煙道筒内の略中央に油煙に接するように配置されたスクラバ本体と、を備え、前記スクラバ本体は、それぞれが逆円錐台状に形成されて径方向に互いに離隔して同軸に配置された複数のセパレータを有し、前記煙道筒に上から導入されて下に向かう油煙に対して水を用いたシャワーを前記スクラバ本体に向けて噴射する一次浄化処理を行うように構成され、前記第二浄化部は、筐体の内部に設けられた水槽を備え、前記第一浄化部で一次浄化処理後の油煙を水槽上部のチャンバ領域に導いて前記水槽に貯留された水に接触させる二次浄化処理を行うように構成され、前記第三浄化部は、煙道が縦型に配置された煙道筒と、該煙道筒内に配置されたフィルタと、を備え、前記第二浄化部で二次浄化処理後の下から上に向かう油煙を、前記フィルタを介して外部に排出する三次浄化処理を行うように構成されていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る油煙浄化装置によれば、油煙が導かれる煙道に沿って順に、三段階の浄化部が設けられているので、多段の浄化処理によって効率良く油煙を浄化できる。そして、第一および第二の浄化部は、いずれも、油煙を水に接触させる湿式の浄化処理を多段で行うので、油煙が高温の場合であっても、油滴が浄化部で発火する懸念がなく優れた浄化能力を奏する。
特に、本発明の一態様に係る油煙浄化装置によれば、第一浄化部は、スクラバ本体が、それぞれが逆円錐台状に形成されて径方向に互いに離隔して配置された複数のセパレータを有し、一次浄化処理において、第一浄化部の煙道筒に上から導入されて下に向かう油煙に対し、水を用いたシャワーを多重セパレータ構造を備えるスクラバ本体に向けて噴射するので、効率良く油煙を湿式浄化する上で優れている。
上述のように、本発明によれば、油煙が高温の場合であっても、油滴が浄化部で発火する懸念がなく、効率良く油煙を浄化できる。
本発明の一態様に係る油煙浄化装置の一実施形態の全体構成を示す説明図であり、同図では、油煙が導かれる煙道の軸線に沿った縦断面を示している。 図1に示す油煙浄化装置の第一浄化部を示す斜視図である。 図1に示す油煙浄化装置のスクラバ本体とその下部に設けられた下部支持腕の部分を説明する分解斜視図((a)、(b))である。 図1に示す油煙浄化装置の回転軸を説明する拡大図であり、同図では、回転軸の軸線に沿った縦断面を示している。 図1に示す油煙浄化装置のスクラバ本体を構成する上下の固定腕を説明する平面図であり、同図(a)はスクラバ本体上部を固定するための上部固定腕、(b)はスクラバ本体下部を固定するための下部固定腕を示している。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。なお、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。
図1に示すように、この油煙浄化装置100は、排煙中に油脂が含まれる油煙Sが導かれる煙道に沿って順に設けられた第一浄化部1、第二浄化部2および第三浄化部3を備える。
第一浄化部1は、上から導入されて下に向かう油煙Sに対し、水を用いたシャワーを噴射する一次浄化処理を行うように構成されている。
第二浄化部2は、第一浄化部1で一次浄化処理後の油煙Sを、下方に配置された水槽30上部のチャンバ領域9に導いて水槽30に貯留された水Wに接触させる二次浄化処理を行うように構成されている。
さらに、第三浄化部3は、第二浄化部2で二次浄化処理後の下から上に向かう油煙Sを、上方に設けられたフィルタ51を介して外部に排出する三次浄化処理を行うように構成されている。
詳しくは、この油煙浄化装置100は、直方体枠状に形成された一の筐体60を有する。筐体60の下面には、複数のキャスタ61が適所に設けられている。筐体60内は、下部が機械室8とされ、機械室8の上部に、第二浄化部2を構成する水槽30が設けられている。さらに、第二浄化部2の上部には、上記第一浄化部1および第三浄化部3が併設されている。
第一浄化部1および第三浄化部3は、水槽30上部のチャンバ領域9と連通するように筐体60上部に併設される。本実施形態の第一浄化部1は、煙道が縦に配置された中空円筒状の第一煙道筒5を有する。また、本実施形態の第三浄化部3は、煙道が縦に配置された中空円筒状の第二煙道筒6を有する。第一煙道筒5は、第二煙道筒6よりも流路内径が大径である。第二煙道筒6の高さは、第一煙道筒5の高さよりも低い位置になるように筐体60の上部に立設される。
さらに、本実施形態では、水槽30下部の機械室8に、循環用ポンプ40と、エアーポンプ31とが配置された縦型積層配置構造とされ、これにより、設置床面積の少ない、省スペース配置が可能になっている。
第一煙道筒5の基部が筐体60の上部に固定され、第一煙道筒5の内部がチャンバ領域9と連通している。第一煙道筒5の上部側方には、油煙導入口4が設けられている。第一煙道筒5の中間部の側面には、上部保守扉17および下部保守扉19が手動によって開閉可能に設けられている(図2参照)。第一浄化部1は、第一煙道筒5内の略中央に、同軸に配置されたスクラバ本体10を有する。スクラバ本体10は、図2に示す、下部保守扉19から取り出し可能になっている。
第二浄化部2は、マイクロバブルを生成するための上記エアーポンプ31を備えている。エアーポンプ31は、水槽30下部の機械室8に配置され、エアーポンプ31から導出されたバブル吐出管32が水槽30中の底部に沿って配管されている。バブル吐出管32の適所には、複数のバブル吐出ノズル33が、第一浄化処理後の油煙S中から、油分の分離・分解を更に促すために、上方に向けてマイクロバブルを放出可能に設けられている。
つまり、第二浄化部2では、水槽30中のチャンバ領域9で、マイクロバブルとの接触を受けた油煙S中の油分や塵芥がマイクロバブルに吸着保持される。そして、マイクロバブルに吸着保持された油煙S中の油分や塵芥は、マイクロバブルとともにスカムとなって水槽30上部のチャンバ領域9に設けられたオーバーフロー口34からオーバーフローする。そして、オーバーフロー口34に接続されたドレン管35にあふれ出し、ドレン管35から外部に設けられた不図示のスカム収容槽に収集されて適切に廃棄されるようになっている。
第三浄化部3は、煙道が縦に配置された第二煙道筒6と、第二煙道筒6内の略中央に配置されたフィルタ51と、第二煙道筒6の上部に配置されて第二煙道筒6内のガスを排気口7に向けて排気するように駆動される排気用ファン50と、を有する。第一煙道筒5の基部が、筐体60の上部に第一煙道筒5と隣接して固定され、内部がチャンバ領域9と連通している。
これにより、第二浄化部2を経た油煙Sは、第三浄化部3の下部開口から第三浄化部3の第二煙道筒6内に導入され、第二煙道筒6上部の排気用ファン50に吸引されて、フィルタ51を介して排気口7から外部に排出される。
なお、同図のチャンバ領域9に図示する矢印は、第一浄化部1を経た油煙Sがチャンバ領域9に導入され、第二浄化部2でマイクロバブルとの接触を受けた後に、第三浄化部3の下部開口から第三浄化部3の第二煙道筒6内に導入されていくイメージを示している。
ここで、上記第一浄化部1は、縦姿勢で配置され円錐状をなす多重セパレータを有するスクラバの採用によって効率良く油煙Sを浄化可能になっている。
詳しくは、本実施形態の第一浄化部1は、図1に示すように、第一煙道筒5の上部に天板21が設けられ、天板21の下面側の近傍に、第一煙道筒5に接続されたチーズ型配管によって側方に開口する油煙導入口4が、油煙Sを導入可能に設けられている。
天板21の上面側には、駆動用の電動モータ20が配置されている。電動モータ20は、減速機構一体型の構造を有し、減速機構から突出する出力軸20sが、その軸線を縦にして第一煙道筒5と同軸となる位置に配置されている。出力軸20sは、天板21の中心に加締め固定されたメタル付ブシュからなるカップリング14を介してスクラバ本体10の回転軸24に連結されている。スクラバ本体10は、回転軸24と一体で第一煙道筒5の内部に回転可能に支持されている。
回転軸24は、図4に縦断面を拡大図示するように、複数のパイプシャフト24u,24n,24sと、複数のパイプシャフト24u,24n,24sを相互に連結するための連結コマ24t,24m,24j,24fと、複数のパイプシャフト24u,24n,24sと連結用コマ24t,24m,24j,24fとを連結固定する複数の連結ねじ71と、を有して構成される。
本実施形態の回転軸24では、出力軸20sが上部連結コマ24tの上面側に開口する装着穴に挿入された状態で固定ねじ14sによって固定され、その状態で、上部連結コマ24tの下部が、カップリング14の摺動穴14bに上方から挿入される。そして、摺動穴14bの下方に上部連結コマ24tの下部が突設された部分に対して、上部パイプシャフト24uの上端が下方からカップリング14の下面に当接する位置まで挿入され、その状態で第一の連結ねじ71によって固定される。
そして、上部パイプシャフト24uの下端が、中間部連結コマ24mの下部側が中板15の中心に加締め固定されたメタル付ブシュからなる摺動ボス15jに挿入された状態で、中間部連結コマ24mの上部に挿入されて第二の連結ねじ71によって固定される。さらに、摺動ボス15jの下方に中間部連結コマ24mの下部が突設された部分に対して中間パイプシャフト24nが摺動ボス15jの下面に当接する位置まで挿入された状態で第三の連結ねじ71によって固定される。
これにより、回転軸24の上部は、天板21に設けられたカップリング14の摺動穴14bを軸受として回転自在に支えられ、回転軸24の途中部分は、中板15の摺動ボス15jを軸受として回転自在に支えられ、回転軸24の円滑な回転時の姿勢が安定するようになっている。
そして、回転軸24のうち、スクラバ本体10の中心軸部分は、中間部連結コマ24mの下部に形成された凹の二面幅から着脱可能なように、下部パイプシャフト24sと、下部パイプシャフト24sの上端に第四の連結ねじ71によって固定されて上部に凸の二面幅が形成された基端側連結コマ24jと、下部パイプシャフト24sの下端に第五の連結ねじ71によって固定された先端側連結コマ24fと、によって構成されている。
詳しくは、スクラバ本体10は、図3に分解斜視図を示すように、下部パイプシャフト24sの上下に、基端側連結コマ24jと、他端に尖頭部を有する先端側連結コマ24fとが固定されるとともに、基端側連結コマ24jには、複数の放射状腕部を有する上部固定腕22が溶接で水平姿勢に固定され、先端側連結コマ24fには、複数の放射状腕部を有する下部固定腕23が溶接で水平姿勢に固定されている。
そして、上下の固定腕22,23に対し、第一セパレータ11、第二セパレータ12、第三セパレータ13が、軸方向の上下に配置された、平面視十字状の支持金具である上部固定腕22と下部固定腕23によって一体に支持される。
本実施形態の例では、上下の固定腕22、23は、図5に示すように、平面視が矩形状の基部22c、23cと、基部22c、23cの四隅から径方向に張り出して十字状に形成された4つの腕部22a,23aと、をそれぞれ有する。各基部22c、23cには、中心部に下部パイプシャフト24sが挿通される装着穴22d、23dが形成されている。装着穴22d、23dの周囲には、複数の小穴22e、23eが形成されている。
各腕部22a,23aの側面には、断面視L字状に曲げ返されて形成された保持面22b,23bがそれぞれ設けられている。各腕部22a,23aの保持面22b,23bには、所定位置に複数の保持溝が径方向に離隔して加工され、これら複数の保持溝に対して、各セパレータ11、12、13の上下の縁部がそれぞれ嵌め込まれた状態で保持されるとともに適所が溶接によって一体に固定される。
また、装着穴22d、23dに対して下部パイプシャフト24sが挿通されて適所が溶接によって一体に固定される。これにより、第一セパレータ11、第二セパレータ12および第三セパレータ13は、径方向内側からこの順に回転軸24と同軸に配置される。
ここで、第三セパレータ13は、上方から下方に向けて縮径するテーパ円筒形状に形成されたパンチングメタル製の外筒である。また、第二セパレータ12は、上方から下方に向けて縮径するテーパ円筒形状に形成されたパンチングメタル製の中間筒である。同様に、第一セパレータ11は、上方から下方に向けて縮径する逆円錐台(テーパ円筒形状)に形成されたパンチングメタル製の内筒である。
これらセパレータに用いられるパンチングメタルは、多数の小孔が貫通形成されるとともに、板の厚さ方向に波状に湾曲形成されることで、油煙Sとの接触面積が広くなるように形成されている。
スクラバ本体10の下部は、図1に示すように、下部支持腕25で支持される。下部支持腕25は、図3に示すように、第一煙道筒5の内壁面に固定されるU字状金具である基部26と、基部26に対して回動軸29を介して回動自在に支持された略U字状の金具である回動部27と、を有する。回動軸29には、ねじりコイルばねからなる保持バネ28が同軸に挿通されている。
回動部27に設けられたストッパ27sが第一煙道筒5の内壁面に当接する保持位置に向けて付勢するように装着される。回動部27の上面がスクラバ本体10の支持面とされ、図4にも示すように、支持面の先端側中央の位置に、スクラバ本体10の回転軸24の下端の基端側連結コマ24jの尖頭部を支持するテーパ穴27jが設けられ、スクラバ本体10が回転自在に支持される。
スクラバ本体10の着脱時には、図2に示す下部保守窓18の下部保守扉19を開き、スクラバ本体10を、中間部連結コマ24mの凹の二面幅の支え面に沿って軸方向上方に持ち上げつつ、回動部27を保持バネ28の付勢力に抗して回動軸29まわりに手で回動させて移動する。
その後に、スクラバ本体10を、中間部連結コマ24mの凹の二面幅の支え面に沿って下方にスライド移動させつつ、下部保守窓18の開口から手前斜め下に向けて取り出す。また、装着時には、この逆の手順によって第一煙道筒5内に装着する。
本実施形態のシャワーは循環式とされている。循環ポンプ13に接続された二次側配管40bには、途中部分に、オゾンを供給するオゾン導入口41を有するエジェクタ42が設置され、このエジェクタ42からオゾンが二次側配管40bに供給される。
二次側配管40bには、下流側に、チーズ43を介して第二噴霧管44が第一浄化部1内に水平に張り出しており、第二噴霧管44に設けられた複数の第二シャワーノズル45から、スクラバ本体10の直上の位置に向けて磁化活性オゾン水を噴霧可能になっている。
さらに、チーズ43の他の流路は更に上方まで配管され、エルボ46を介して第一噴霧管47が第一浄化部1内に水平に張り出しており、第一噴霧管47に設けられた複数の第一シャワーノズル48から、油煙導入口4に対向する位置に向けて磁化活性オゾン水を噴霧可能になっている。
これにより、エジェクタ42により霧状とされた高圧オゾン水が生成され、さらに、その下流に介装された磁化装置49によって、より活性の高い磁化オゾン水とされた後に、第一シャワーノズル48と第二シャワーノズル45との2つの位置から、磁化活性オゾン水を第一浄化部1に対して噴霧可能になっている。
次に、本実施形態の油煙浄化装置100の作用・効果について説明する。
本実施形態の油煙浄化装置100を稼働させると、循環ポンプ13、エアーポンプ25、排気用ファン50、および回転軸24駆動用の電動モータ20が駆動される。これにより、水槽30中にはマイクロバブルが生成され、第一および第二のシャワーノズル45,48からは、第一煙道筒5内の上方から下方に向けて、磁化活性オゾン水のシャワーが噴射される。
同時に、回転軸24が回転して回転軸24と一体に支持されたスクラバ本体10が第一煙道筒5内で所定方向に回転する。これにより、スクラバ本体10の回転によって旋回気流とそれによる遠心力とが生じ、上下のシャワーノズル45,48からのシャワーによる水幕と油煙Sとが煙道筒内で効率良く混合される。
特に、本実施形態では、第一シャワーノズル48から、油煙導入口4に対向する位置に向けて磁化活性オゾン水を噴霧するので、油煙Sが高温の場合であっても迅速に油煙Sの温度を下げることができる。
さらに、本実施形態では、スクラバ本体10の直上に設けられた複数の第二シャワーノズル45から、スクラバ本体10の直上の位置に向けて磁化活性オゾン水を噴霧するので、油煙Sと磁化活性オゾン水との混合された混合水が、逆円錐台(テーパ円筒)状のスクラバ本体10の捕集筒である各セパレータ11,12,13に沿って旋回下降しつつ、第一セパレータ11(内筒)、第二セパレータ12(中間筒)および第三セパレータ13(外筒)の内外の壁面それぞれに万遍無く衝突することで、油煙S中のオイルや煤塵等が効率良くスクラバ本体10の各捕集筒に吸着保持されつつ、各捕集筒のテーパ壁面に沿って下方に集められつつ移動していく第一浄化処理が行われる。
本実施形態では、第一浄化処理での処理過程において、第一浄化部1に噴霧する処理水として磁化活性オゾン水を噴霧しているので、油煙S中のタールやヤニ、スラッジ等の付着物に対して、「磁化+オゾン水」による相乗効果により効率良く活性酸素を生じさせる。
これにより、活性酸素によるラジカル反応によって、スクラバ本体10へのタールやヤニ、スラッジ等の付着物をより効果的に分離・分解できる。したがって、本実施形態の油煙浄化装置100によれば、高い浄化性能を奏するとともに、スクラバ本体10の清掃作業の頻度を低減できる。
さらに、本実施形態の油煙浄化装置100によれば、第二浄化部2では、水槽30上部のチャンバ領域側面に設けられたドレン管35から円滑にスカムが排泄される。
特に、本実施形態では、磁化活性オゾン水をシャワー水として用いるとともに、そのシャワー水が第二浄化部2での水槽30水を使用して循環されるので、適度な量の水を随時に補給することによって循環水を大幅に長持ちさせつつ、安定した油煙浄化性能を長期に亘って維持できる。
そして、第三浄化部3では、フィルタ51を介して排気することにより、排気をより清浄なものとして排出できる。このように、本実施形態の油煙浄化装置100によれば、油煙Sが導かれる煙道に沿って順に三段階の浄化部が設けられているので、多段の浄化処理によって効率良く油煙Sを浄化できる。
そして、第一浄化部1および第二浄化部2は、いずれも、油煙Sを水に接触させる湿式の浄化処理を行うので、油煙Sが高温の場合であっても、油滴が浄化部で発火する懸念なく優れた浄化能力を奏する。
特に、この油煙浄化装置100によれば、第一浄化部1は、スクラバ本体10が、それぞれが逆円錐台状に形成されて径方向に互いに離隔して配置された複数のセパレータ11,12,13を有する多重セパレータ構造を備え、一次浄化処理において、第一浄化部1の第一煙道筒5に導入された油煙Sに向けて水を用いたシャワーを多重セパレータ構造を備えるスクラバ本体10に向けて上下に離隔した二箇所から噴射するので、効率良く油煙Sを湿式浄化する上で極めて優れている。
以上説明したように、本実施形態の油煙浄化装置100によれば、油煙Sが高温の場合であっても油滴が浄化部で発火する懸念がなく、効率良く油煙Sを浄化できる。なお、本発明に係る油煙浄化装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能であることは勿論である。
1 第一浄化部
2 第二浄化部
3 第三浄化部
4 油煙導入口
5 第一煙道筒
6 第二煙道筒
7 排気口
8 機械室
9 チャンバ領域
10 スクラバ本体
11 第一セパレータ(内筒)
12 第二セパレータ(中間筒)
13 第三セパレータ(外筒)
14 カップリング
15 中板
16 上部保守窓
17 上部保守扉
18 下部保守窓
19 下部保守扉
20 電動モータ
21 天板
22 上部固定腕
23 下部固定腕
24 回転軸
25 下部支持腕
26 基部
27 回動部
28 保持バネ
29 回動軸
30 水槽
31 エアーポンプ
32 バブル吐出管
33 バブル吐出ノズル
34 オーバーフロー口
35 ドレン管
40 循環用ポンプ
41 オゾン導入口
42 エジェクタ
43 チーズ
44 第二噴霧管
45 第二シャワーノズル
46 エルボ
47 第一噴霧管
48 第一シャワーノズル
49 磁化装置
50 排気用ファン
51 フィルタ
60 筐体
61 キャスタ
71 連結ねじ
100 油煙浄化装置
S 油煙
W 水

Claims (5)

  1. 油煙が導かれる煙道に沿って順に設けられた第一浄化部、第二浄化部および第三浄化部を備え、
    前記第一浄化部は、煙道が縦型に配置された煙道筒と、該煙道筒内の略中央に油煙に接するように配置されたスクラバ本体と、を備え、前記スクラバ本体は、それぞれが逆円錐台状に形成されて径方向に互いに離隔して同軸に配置された複数のセパレータを有し、前記煙道筒に上から導入されて下に向かう油煙に対して水を用いたシャワーを前記スクラバ本体に向けて噴射する一次浄化処理を行うように構成され、
    前記第二浄化部は、筐体の内部に設けられた水槽を備え、前記第一浄化部で一次浄化処理後の油煙を水槽上部のチャンバ領域に導いて前記水槽に貯留された水に接触させる二次浄化処理を行うように構成され、
    前記第三浄化部は、煙道が縦型に配置された煙道筒と、該煙道筒内に配置されたフィルタと、を備え、前記第二浄化部で二次浄化処理後の下から上に向かう油煙を、前記フィルタを介して外部に排出する三次浄化処理を行うように構成されていることを特徴とする油煙浄化装置。
  2. 前記第一浄化部の煙道筒および第三浄化部の煙道筒は、前記水槽上部のチャンバ領域と連通するように前記筐体の上部に併設されており、
    前記第一浄化部の煙道筒は、前記第三浄化部の煙道筒よりも流路内径が大径であり、前記第三浄化部の煙道筒の高さは、前記第一浄化部の煙道筒の高さよりも低い位置になるように前記筐体の上部に立設されている請求項1に記載の油煙浄化装置。
  3. 前記スクラバ本体は、前記複数のセパレータとして、逆円錐台状にそれぞれ形成された内筒、中間筒および外筒を同軸に有し、それぞれが縦型に配置された煙道筒の上方から下方に向かうにつれて縮径するように形成されている請求項1または2に記載の油煙浄化装置。
  4. 前記第一浄化部は、水を用いたシャワーを噴霧する第一のシャワーノズルおよび第二のシャワーノズルを有し、
    前記第一のシャワーノズルは、前記煙道筒の上部に形成された油煙導入口に臨む位置に向けて前記煙道筒内の上方から下方に向けてシャワーを噴霧するように配置され、
    前記第二のシャワーノズルは、前記スクラバ本体の直上から下方に向けてシャワーを噴霧するように配置されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の油煙浄化装置。
  5. 前記シャワー用の水として磁化活性オゾン水を用いる請求項1〜4のいずれか一項に記載の油煙浄化装置。
JP2018141441A 2018-07-27 2018-07-27 油煙浄化装置 Pending JP2020015022A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018141441A JP2020015022A (ja) 2018-07-27 2018-07-27 油煙浄化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018141441A JP2020015022A (ja) 2018-07-27 2018-07-27 油煙浄化装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020015022A true JP2020015022A (ja) 2020-01-30

Family

ID=69581058

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018141441A Pending JP2020015022A (ja) 2018-07-27 2018-07-27 油煙浄化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020015022A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112916208A (zh) * 2021-02-03 2021-06-08 王殿芳 一种高效叠筒静电式自动清洗装置
CN117160222A (zh) * 2023-09-15 2023-12-05 江苏科易达环保科技股份有限公司 一种油烟废气喷淋除异味装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63168096U (ja) * 1987-04-22 1988-11-01
JPH0722337U (ja) * 1993-09-13 1995-04-21 燈賢 徐 油煙換気扇の処理装置
CN2574757Y (zh) * 2002-09-19 2003-09-24 张麗玲 用于厨房排油烟机的滤油网
CN204421132U (zh) * 2015-01-16 2015-06-24 赵福建 一种环保型吸油烟机
CN205048500U (zh) * 2015-04-15 2016-02-24 纪奎 一种立体抽油烟机滤油纸

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63168096U (ja) * 1987-04-22 1988-11-01
JPH0722337U (ja) * 1993-09-13 1995-04-21 燈賢 徐 油煙換気扇の処理装置
CN2574757Y (zh) * 2002-09-19 2003-09-24 张麗玲 用于厨房排油烟机的滤油网
CN204421132U (zh) * 2015-01-16 2015-06-24 赵福建 一种环保型吸油烟机
CN205048500U (zh) * 2015-04-15 2016-02-24 纪奎 一种立体抽油烟机滤油纸

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112916208A (zh) * 2021-02-03 2021-06-08 王殿芳 一种高效叠筒静电式自动清洗装置
CN117160222A (zh) * 2023-09-15 2023-12-05 江苏科易达环保科技股份有限公司 一种油烟废气喷淋除异味装置
CN117160222B (zh) * 2023-09-15 2024-04-05 江苏科易达环保科技股份有限公司 一种油烟废气喷淋除异味装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8012248B2 (en) Centrifugal wet type air cleaner utilizing a spin vaporizer and a spiral on the basis of a labyrinth effect
KR100786977B1 (ko) 물세척 공기정화기
CN105381655B (zh) 用于除油烟的汽液分离组件及多级过滤装置
JP2008520422A (ja) 湿式空気清浄機
JP5040612B2 (ja) 空気浄化装置
JP2020015022A (ja) 油煙浄化装置
KR102002022B1 (ko) 물을 이용한 미세먼지 저감장치
CN209139347U (zh) 一种通过式超声波清洗、干燥设备
KR20110008430A (ko) 운전중에도 필터의 클리닝이 가능한 구조를 갖는 집진기
KR101611538B1 (ko) 가스 처리용 와류 발생 분사 구조의 집진기
KR20170103595A (ko) 가스 회전기능 및 세정액 안내기능을 갖는 가스처리장치
JP2008520424A (ja) 湿式空気清浄機用浄化ユニット
CN104764064B (zh) 风机动态油烟防护罩
KR101637954B1 (ko) 가스 회전기능 및 세정액 안내기능을 갖는 가스처리장치
CN105351993B (zh) 一种除油烟的多级过滤装置
JP2018031515A (ja) 空気清浄化装置及びそれを用いた空気清浄化方法
CN105351994B (zh) 用于除油烟的多级过滤装置
KR20150140179A (ko) 기체 내 오염물질처리장치
CN111544995A (zh) 一种烟气多效净化装置及其净化方法
KR100640748B1 (ko) 습식 공기청정기용 정화장치
JPH09155139A (ja) 空気清浄装置
JP2008000713A (ja) 放電装置、空気浄化装置、及び液処理装置
KR200353980Y1 (ko) 물을 이용한 공기청정기
CN208587952U (zh) 一种油烟净化一体机
KR101604088B1 (ko) 습식 대기정화장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210708

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220510

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20221101