JP2020014414A - 栽培棚 - Google Patents

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隆之 生喜
極 鈴木
Kiwami Suzuki
極 鈴木
慎太郎 熊倉
Shintaro Kumakura
慎太郎 熊倉
好雄 香山
Yoshio Kayama
好雄 香山
大介 花井
Daisuke Hanai
大介 花井
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Tomonari Hamamura
知成 浜村
茂 桑江
Shigeru Kuwae
茂 桑江
英子 末永
Eiko Suenaga
英子 末永
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Abstract

【課題】植物の育成に必要な光量を向上させやすい栽培棚を提供する。【解決手段】植物を配置するための棚部2と、棚部2に配置された植物に照射するための光を発光する光源3と、を備えた栽培棚1である。棚部2の上方に光反射部50を備える。光反射部50の直下に光源3を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、栽培棚に関する。詳しくは、植物工場などで好適に使用される栽培棚に関する。
従来、植物の育成に必要な環境をほぼ人工的に構築した植物工場が提案されている。このような植物工場では、植物の栽培に適した棚が使用されている。例えば、特許文献1には、植物を育成するための育成室を有する栽培棚であって、育成室に配置された植物に光を照射するための光源を天壁に設けることが記載されている。
特開2017−18077号公報
上記のような栽培棚では、光源からの光量を増加して植物の育成を促進することが望まれている。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、植物の育成に必要な光量を向上させやすい栽培棚を提供することを目的とする。
本発明に係る一態様の栽培棚は、植物を配置するための棚部と、前記棚部に配置された植物に照射するための光を発光する光源と、を備えた栽培棚であって、前記棚部の上方に光反射率が85%以上の光反射部を備え、前記光反射部の直下に前記光源を有している。
前記栽培棚においては、前記光反射部は、酸化チタンの含有率が35質量%以上85質量%以下の塗膜層を有することが好ましい。
前記栽培棚において、前記光源の発光時の前記棚部における光合成光量子束密度が100μmolm−2−1以上400μmolm−2−1以下であることが好ましい。
前記栽培棚において、前記光反射部は複層塗膜を備え、前記複層塗膜は、プライマー層と、該プライマー層上の上塗塗膜層とを有しており、前記光源は前記複層塗膜の表面に配置されていることが好ましい。
前記栽培棚において、前記棚部の上方、側方及び背方の少なくとも1つに光反射面を有していることが好ましい。
前記栽培棚において、前記光反射部は、さらに光触媒層を備え、前記光触媒層は、アナターゼ型の酸化チタンを含有することが好ましい。
本発明は、光反射部の直下に光源を有しているため、光源で発せられた光が光反射部で反射されやすくなり、棚部において植物の育成に必要な光量を向上させやすい。
図1Aは、本発明に係る栽培棚の一実施形態を示す概略の正面図、図1Bは同上の概略の平面図、図1Cは同上の概略の断面図である。 図2は、本発明に係る栽培棚の一実施形態を示す斜視図である。 図3は、本発明に係る栽培棚の一実施形態を示す一部が破断した斜視図である。 図4は、本発明に係る栽培棚の光源と光反射部を示す概略の断面図である。 図5は、本発明に係る栽培棚の一実施形態を示す斜視図である。 図6Aは、反射補助部材の一例を示す斜視図である。図6Bは、図6Aの反射補助部材を取り付けた状態を示す横断面図である。図6Cは、図6Aの反射補助部材を取り付けた状態を示す縦断面図である。 図7Aは、反射補助部材の他の一例を示す斜視図である。図7Bは、図7Aの反射補助部材を取り付けた状態を示す横断面図である。図7Cは、図7Aの反射補助部材を取り付けた状態を示す縦断面図である。 図8Aは、反射補助部材の他の一例を示す斜視図である。図8Bは、図8Aの反射補助部材を取り付けた状態を示す横断面図である。図8Cは、図8Aの反射補助部材を取り付けた状態を示す縦断面図である。 図9Aは、反射補助部材の他の一例を示す斜視図である。図9Bは、図9Aの反射補助部材を取り付けた状態を示す横断面図である。図9Cは、図9Aの反射補助部材を取り付けた状態を示す縦断面図である。 図10は、実施例1における照度と光合成光量子束密度の測定結果を示すグラフである。 図11は、実施例2における照度と光合成光量子束密度の測定結果を示すグラフである。 図12は、比較例1における照度と光合成光量子束密度の測定結果を示すグラフである。 図13は、比較例2における照度と光合成光量子束密度の測定結果を示すグラフである。 図14は、比較例3における照度と光合成光量子束密度の測定結果を示すグラフである。 図15は、比較例4における照度と光合成光量子束密度の測定結果を示すグラフである。
以下、本発明を実施するための形態を説明する。
図1は本実施形態の栽培棚1を示している。この栽培棚1は、複数の棚部2と光源3とを備えている。複数の棚部2はそれぞれ複数の支柱21に取り付けられて鉛直方向に並んで配置されており、上下で隣り合う棚部2の間隔は、植物が収容可能な寸法に形成されている。棚部2はその上面に栽培ベッドなどの栽培容器4が配置され、栽培容器4の中で植物が栽培される。光源3は棚部2に配置された植物に照射するための光を発するものである。栽培棚1の正面には各棚部2に植物や栽培容器4を出し入れするための出入口6が形成されている。栽培棚1の上面には天井部7が形成されている。栽培棚1の背面(出入口6と反対側の面)には背面部8が形成されている。栽培棚1の両方の側面には側壁部10が形成されている。
図2及び図3に示すように、栽培棚1は複数の光反射部50を有している。各光反射部50は板状に形成され、光反射率が85%以上の光反射面(第一の光反射面)9を有している。例えば、光反射部50の表面全体が光反射面9として形成されている。光反射部50は光源3から光が照射された場合にその光を光反射面9で反射する。光反射部50は各棚部2の上方に形成されている。最も上段の棚部2aの上方には、天井部7のすぐ下側に光反射部50が形成されている。また、上から二段目以下の棚部2の上方には、他の棚部2のすぐ下側に光反射部50が形成されている。すなわち、上下に隣り合う棚部2の間に光反射部50が設けられている。
光源3は各光反射部50の光反射面9の直下に設けられている。光源3は蛍光灯や発光ダイオード(LED)などが例示される。光源3を光反射部50の直下に設けるにあたっては、光源3を光反射面9に接触させて接着することができる。また光源3と光反射面9の間に僅かな隙間(5mm以下)がある場合も、光源3を光反射部50の直下に設けることに含まれる。このように光源3を光反射部50の直下に設けると、光源3から発せられた光が光反射面9に達しやすくなり、光源3から発せられた光が効率よく光反射面9で拡散されることになる。このため、光源3からの光が光反射部50の下方にある棚部2の上面の隅々にまで到達しやすくなり、光合成光量子束密度を向上させることができ、植物の育成が促進されやすくなる。光源3が光反射部50から離れている場合、例えば、光源3に給電するための給電部や光源3の消灯及び点灯を制御する制御部等が、光源3と光反射部50との間にある場合などでは、光源3から発せられた光が光反射部50に達しにくくなり、光反射部で光反射や光拡散が生じにくくなるおそれがある。
図3に示すように、本実施形態では、光源3の制御部、給電部及び配線などの電気設備31は、光反射部50とそのすぐ上の棚部2との間に設けられている。また最も上に配置される電気設備31は、最も上に配置される光反射部50と天井部7との間に配置されている。したがって、電気設備31は、光源3とそのすぐ下の棚部2との間には配置されておらず、光源3から発せられた光及び光反射面9で反射光が、電気設備31で遮られにくくなる。
光反射部50の光反射面9は光(紫外線及び可視光)の反射率が85%以上である。この場合、光源3から発せられた光が光反射部50の下方にある棚部2の上面の隅々にまで光が到達しやすくなる。また光反射部50の下方にある棚部2の上面における光合成光量子束密度を向上させやすくなる。光反射部50の光反射率が85%未満であると、光反射部50での光の反射性が低下し、光合成光量子束密度を向上させにくくなるおそれがある。ここで「反射率」はJIS K 5600−4−7(1999)に記載されている60度鏡面光沢度測定方法に従い、光の反射率を測定して、基準面の光沢度を100としたときの百分率で規定される。鏡面光沢度の上限は100%である。
光反射部50は、光の波長550nmにおける拡散反射率が85%以上であることが好ましい。この場合、光反射部50の光反射面9は光拡散面として形成され、光反射部50は光を拡散しながら反射するものである。したがって光反射部50の下方にある棚部2の上面の隅々にまで光が到達しやすくなる。また光反射部50の下方にある棚部2の上面における光合成光量子束密度を向上させやすくなる。
ここで「拡散反射率」とは、積分球による、鏡面反射を含まない、波長550nmの光の拡散反射率のことである。この拡散反射率は、積分球を使用した拡散反射率測定装置を用いて測定した波長550nmの拡散反射率が、基準白色板を100としたときの百分率で規定される。拡散反射率測定装置としては、ミノルタ株式会社(現在はコニカミノルタ株式会社)製の「CM−3700d」などを例示することができる。拡散反射率は、JIS Z 8722 幾何条件cなどに準拠して測定されるものであって、積分球(光をほぼ完全に拡散反射する硫酸バリウムなどの白い塗料で内面を塗布した球)を使用して、拡散照明8°方向受光の条件で、波長550nmでの反射率を、基準白色板(材質は硫酸バリウム)を100とした時の百分率で測定する。拡散反射率は、正反射光を除去して光を測る方法をSCE(正反射光除去)方式を採用することができる。SCE方式では、正反射光を除去し、拡散反射光だけを測定しているので、目視に近い色や光沢の評価となる。高光拡散型塗装鋼板の拡散反射率の上限は100%である。
また、光合成光量子束密度は、光の粒子である光量子の個数で表現した単位である。光合成は葉緑素に入射する光量子の数によって左右され、1分子の二酸化炭素を光合成で消費するためには、8から10個の光量子が必要とされている。そこで、葉緑素の吸収波長域である400mmから700mmの波長での光量子が単位時間・単位面積あたりに入射する個数を示したのが、光合成光量子束密度である。本実施形態では、棚部2の上面における光合成光量子束密度が100μmolm−2−1以上400μmolm−2−1以下であることが好ましい。この範囲であると、植物の育成に必要な光合成光量子束密度が十分に得られ、かつ光源3による無駄な電力消費を低減することができる。
上記のような光反射部50は、ルチル型の酸化チタンの含有量が35質量%以上85質量%以下の塗膜層を有する複層塗膜32を備えている。複層塗膜32は、図4に示すように、プライマー層30と、該プライマー層30上の上塗塗膜層31と、該上塗塗膜層31上に保護層35を介して形成される光触媒層36とを備えて形成することができる。上記のルチル型の酸化チタンの含有量が35質量%以上85質量%以下の塗膜層は、上塗塗膜層31として形成することができる。このような複層塗膜32ではプライマー層30と上塗塗膜層31と保護層35及び光触媒層36のそれぞれが塗膜で形成され、各塗膜の厚みや成分を調整することにより、光反射部50の光反射性を容易に調整することができる。複層塗膜32の表面が光反射面9として形成され、光反射面9の接触あるいは近接して光源3が設けられている。
光反射部50は高光反射型塗装鋼板を用いて形成することができる。また光反射部50は高光拡散型塗装鋼板を用いて形成することができる。すなわち、光反射部50は高光反射型塗装鋼板の表面に保護層35及び光触媒層36を設けて形成することができる。また光反射部50は高光拡散型塗装鋼板の表面に保護層35及び光触媒層36を設けて形成することができる。
高光反射型塗装鋼板は、例えば、新日鐵住金株式会社製造の商品名「高反射タイプビューコート」などが使用可能である。また、特許第4074847号公報や特許第4314080号公報に記載された鋼板を使用可能である。高光拡散型塗装鋼板は高光反射型塗装鋼板に比べて、光源3から発せられる光が効率よく拡散反射することができる。さらに、照度を高く保持することができるため、光源3の個数や消費電力を低減することができ、トータル的なコスト削減につながる可能性があり、省エネルギー化を図れることができる。例えば、高光拡散型塗装鋼板は、汎用塗装鋼板に比べて、照度が40〜45%向上することがあり、消費電力においては2000lx(JIS Z 9110:ショーウインドウ重要部照度基準)の時、高光拡散型塗装鋼板は、汎用塗装鋼板に比べて、15〜20%低減することが可能である。高光拡散型塗装鋼板は、例えば、本出願人が提案している塗装板(PCT/JP2016/001232参照)を使用することができる。
上記のような高光反射型塗装鋼板又は高光拡散型塗装鋼板の表面に保護層35を形成し、さらに保護層35の表面に光触媒を含有する光触媒層36を形成することによって、光反射部50を形成することができる。光触媒層36には酸化チタンなどの光触媒を含有する。光触媒としては可視光励起型であることが好ましく、これにより、屋内の光で光触媒が活性しやすくなる。特に、酸化チタンとしてはアナターゼ型酸化チタンを使用することが好ましい。光触媒の酸化分解機能による抗菌・抗カビ・抗ウイルスや空気浄化(ガス分解)機能が向上し、表面の親水化機能も得られる。すなわち、光触媒である酸化チタンに光が当たると、その表面に活性酸素(強い酸化力)が発生する。この活性酸素が、有機物、細菌やカビを分解すると考えられる。例えば、光触媒層36に白色蛍光灯の光を照射すると、黄色ブドウ球菌やアオカビの発生が抑制される。また光触媒層36に蛍光灯の光を照射すると、インフルエンザA型ウイルスの増殖が抑制される。光触媒層36は、特許第4588164号公報や特開2006−272036号公報に開示のものが使用可能である。
光触媒層36で光触媒反応の起きるタイミングは、光が光触媒層36へ入射し、光触媒層36を通過するタイミングと、光が上塗塗膜層31で反射された後、再度、光触媒層36を通過するタイミングの2回ある。高光拡散型塗装鋼板を使用した場合では、反射光の光量が入射光の85%強と多い為、反射光による光触媒の酸化分解機能が向上する。一方、汎用塗装鋼板では、反射光の光量が入射光の5%以上70%以下に減衰される為、反射光による光触媒反応は比較的弱い。さらに高光拡散型塗装鋼板では、反射光が広範囲に拡散されるため、光触媒が励起する確率が高い。一方、汎用塗装鋼板では、反射光の拡散が少ないため、光触媒が励起する確率が比較的低い。以上の事から、高光拡散型塗装鋼板を用いて光反射部50を形成すると、汎用塗装鋼板を用いる場合よりも、光触媒の酸化分解機能が早期に発現する。
光反射部50を更に詳述すると、上記のような複層塗膜32は鋼板などの基板33の表面に形成することができる。上記のような複層塗膜32を備えた塗装板34は、基板33と、前記基板33上に、プライマー層30と、該プライマー層30上の上塗塗膜層31と、該上塗塗膜層31上の保護層35と、該保護層35上の光触媒層36とを備える。
該プライマー層30は、ポリエステル樹脂及び硬化剤を含有するプライマー樹脂バインダ、及び該プライマー樹脂バインダ100質量部に基づいて、酸化チタン顔料(ルチル型酸化チタン)80質量部以上250質量部以下を含有するものであり、且つプライマー層30の膜厚が10μm以上20μm以下である。
ルチル型酸化チタンは、屈折率が高いことから、白色顔料−バインダー界面で光を反射しやすい。このため、プライマー層30が白色顔料としてルチル型酸化チタンを含むことにより、プライマー層30の光の反射率を向上させることができる。ルチル型酸化チタンは、Al、Si、Zr、有機物等で表面処理されていてもよい。プライマー層30は、白色顔料として、市販品のルチル型酸化チタンを含んでいてもよい。市販品のルチル型酸化チタンの例には、石原産業社製の「タイペークTM」シリーズ、テイカ社製の「チタニクス」シリーズ等が含まれる。プライマー層30は、ルチル型酸化チタン以外の白色顔料を含んでいてもよい。
プライマー層30に含まれる白色顔料の平均粒径は、200nm以上400nm以下であることが好ましい。この場合、白色顔料の表面積を大きくすることができ、プライマー層30の反射率を向上させられると共に、長波長側の光の透過率が高くなることを抑制することができる。
また、該上塗塗膜層31は、ポリエステル樹脂及び硬化剤を含有する上塗樹脂バインダ、並びに該上塗樹脂バインダ100質量部に対し、酸化チタン顔料(ルチル型酸化チタン)100〜250質量部、及び平均粒子径4μm以上9μm以下の有機ポリマー微粒子10質量部以上30質量部以下を含有するものであり、且つ上塗塗膜層31の膜厚が20μm以上35μm以下である。そして、上記複層塗膜32表面の、光の波長550nmにおける拡散反射率が85%以上である。
ルチル型酸化チタンは、他の顔料よりも屈折率が高いため、上塗塗膜層31に含まれる樹脂及び空気と、ルチル型酸化チタンとの屈折率差を大きくすることができる。この屈折率差を大きくすることにより、上塗塗膜層31の拡散反射率を大きくすることができる。
ルチル型酸化チタンの粒子は、粒子単体でもよく、ルチル型酸化チタンの粒子をシリカ、アルミナ、ジルコニア、酸化亜鉛、酸化アンチモン、有機物等でコーティングしたものでも良い。コーティングに用いる有機物の例には、ペンタエリトリット、トリメチロールプロパン等のポリオール系、トリエターノールアミン、トリメチロールアミンの有機酸塩等のアルカノールアミン系、シリコン樹脂、アルキルクロロシラン等のシリコン系が含まれ得る。
ルチル型酸化チタンの平均粒径は、200nm以上400nm以下であることが好ましい。この場合、上塗塗膜層31の反射率を向上させることができ、光触媒層36を通過して上塗塗膜層31に到達した光を、光触媒層3に向かって反射しやすくすることができる。また光触媒層36に含まれる光触媒を活性化させやすい波長の光を、上塗塗膜層31で反射しやすくすることができる。ルチル型酸化チタンの平均粒径は250nm以上350nm以下がより好ましい。尚、ルチル型酸化チタンの平均粒径は、上塗塗膜層31を電子顕微鏡で10,000倍に拡大して観察し、視野中に映し出されるルチル型酸化チタンの内、数で粒径の小さい方から20%と大きい方から5%を除いた残りのルチル型酸化チタンの粒径の相加平均値である。
保護層35は、光触媒層36に含有される光触媒の作用を上塗塗膜層31に及ぼしにくくする塗膜であり、例えば、ポリエステル、ウレタン、アクリル、エポキシ等の有機ポリマーを含むことができる。ポリエステル樹脂としては、具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート等を挙げることができる。ウレタン樹脂は、通常イソシアネート基とアルコール基が縮合してできるウレタン結合でモノマーを共重合させた高分子化合物である。アクリル樹脂は、アクリル酸エステルあるいはメタクリル酸エステルの重合体で、透明性の高い非晶質の合成樹脂である。エポキシ樹脂は、分子内に2個以上のオキシラン環(エポキシ基)を有する化合物の総称であり、具体的には、ビスフェノール型とノボラック型のエポキシ樹脂を挙げることができる。保護層35の厚みは、通常5μm以上50μm以下となることができる。
光触媒層36はアナターゼ型酸化チタンを含有するが、このアナターゼ型酸化チタンには、窒素やイオウなどの陰イオンをドーピングしたもの、Pt粒子を担持させたもの、AgNbOとSrTiOの固溶体などが含まれる、中でも、安価に製造できることからアナターゼ型酸化チタン結晶に窒素をドーピングしたものが好適に用いられる。
光触媒層36のバインダー(皮膜成分)としては、酸化ケイ素、またはシロキサンポリマー等が挙げられる。前記酸化ケイ素としては非晶質シリカが好適である。また、前記シロキサンポリマーとして具体的には炭素数1以上4以下のアルコキシ基を有するテトラアルコキシシラン、エポキシ基を有するアルコキシシランの加水分解反応及びその後の縮合反応により得られる脱水縮合物からなる樹脂が挙げられる。
光触媒層36の単位面積あたり光触媒(アナターゼ型の酸化チタン)の含有量は、0.1g/m以上2.0g/m以下であることが好ましい。この場合、光触媒層36による光活性作用を向上させることができ、また光触媒層36の塗膜としての性能(強度など)を損なわないようにすることができる。
このような塗装板34を用いると、光反射部50を構成する天井部7や棚部2が容易に形成される。また上記のような複層塗膜32を備えた塗装板34により、背面部8及び側壁部10が形成されていてもよい。この場合、塗装板34は複層塗膜32が棚部2側に向くように配置される。これにより、背面部8及び側壁部10も光反射面(第二の光反射面)90を有することになり、棚部2の上面の隅々にまで光源3からの光が到達しやすくなり、棚部2の上面における光合成光量子束密度を向上させやすくなる。すなわち、塗装板34を用いて背面部8や側壁部10を形成する場合、背面部8の内面(棚部2を向く面)が光反射面90として形成されている。また側壁部10の内面(棚部2を向く面)が光反射面90として形成されている。また棚部2、天井部7、背面部8、側壁部10に使用される塗装板34の複層塗膜32には光触媒を含有している場合、棚部2の周辺の空気が光触媒層36に触れたときに、その空気中に含まれる細菌やカビやウイルスを分解して除去しやすくなり、植物に病気が生じにくくなる。
なお、本実施形態において、第一の光反射面9はその直下に光源3を有するものであり、第二の光反射面90は光源3を有していないものである。また第一の光反射面9と第二の光反射面90とは同程度の光反射率を有する。
図5に示すように、背面部8にはスリット11が設けられている。スリット11は横方向に長く形成され、背面部8の内面(棚部2側の面)と外面とに開口するように形成されている。スリット11は上下に並ぶように複数形成されている。スリット11は天井部7と最上段の棚部2aとの間、及び上下に隣り合う棚部2の間に対応して設けられている。そして、スリット11を通じて各棚部2に空気が流通することによって、温度コントロールなどを行うことができる。
上記のような栽培棚1では、棚部2に植物を配置し、光源3を点灯することにより、植物を育成する。そして、光源3の点灯により、植物の育成に最適な光の条件を設定して、植物の育成を効率良く行うことができる。
本実施形態の栽培棚1には、さらに反射補助部材5を設けることができる。反射補助部材5は各棚部2に対応して側壁部10の内側に設けることができる。反射補助部材5は上記のような複層塗膜32を有する塗装板34で形成することができる。反射補助部材5は光反射部50と同様に、光を反射する部材である。
図6Aに示すものでは、光反射面90が凹曲する反射補助部材5であって、図6B及び図6Cのように、棚部2の方に向かって凹曲するように反射補助部材5が設けられる。図7Aに示すものでは、光反射面90が凸曲する反射補助部材5であって、図7B及び図7Cのように、棚部2の方に向かって凸曲するように反射補助部材5が設けられる。図8Aに示すものでは、光反射面90が突出する突出部52を有する反射補助部材5であって、図8B及び図8Cのように、棚部2の方に向かって突出部52が突出し、上下の取付片51,53が上下の棚部2の側面に取り付けられて反射補助部材5が設けられる。図9Aに示すものでは、光反射面90が下側に向かって傾斜するような傾斜面55を有する反射補助部材5であって、図9B及び図9Cのように、棚部2の方に向かって傾斜面55が突出し、上下の取付片54,56が上下の棚部2の側面に取り付けられて反射補助部材5が設けられる。
このような反射補助部材5を設けることにより、棚部2に供給される光量が増加し、植物の育成を向上させることができる。特に、図7A〜C及び図8A〜Cのものは、図6A〜C及び図9A〜Cのものに比べて、光量の増加が多くなり、好ましい。
さらに、光源3の側方において出入口6に光源3からの光漏れを少なくする庇を設けることが好ましく、これにより、光漏れによる光の損失を抑えることができる。例えば、庇の高さ寸法を50mmにすると、庇を設けない場合に比べて、3%程度の光漏れを少なくすることができる。
なお、光反射面90を有する反射補助部材5は、棚部2の側方に設けるだけでなく、棚部2の上方または背方の一方または両方に設けてもよい。
以下、本発明を実施例によって具体的に説明する。
(実施例1)
図1A〜Cに示す栽培棚1を形成した。この栽培棚1の棚部2、天井部7、背面部8、側壁部10は日鉄住金鋼板株式会社製の高光拡散塗装鋼板で形成した。高光拡散塗装鋼板は、鋼板製の基板と、基板上に、プライマー層及び該プライマー層上の上塗塗膜層の2層からなる複層塗膜を備えている。この複層塗膜は光反射面9が光拡散面として形成されており、光反射面9は光の波長550nmにおける拡散反射率が85.2%であった。
光源3としては33Wの蛍光灯を用いた。光源3は天井部7及び棚部2の各光反射面9に5個ずつ設けた。光源3と光反射面9との間の隙間は5mmとした。
(実施例2)
光源3として蛍光灯の代わりに、23WのLEDを用いた以外は、実施例1と同様にして栽培棚1を形成した。
(比較例1)
光源3と光反射面9との間の隙間を35mmとした以外は、実施例1と同様にして栽培棚1を形成した。
(比較例2)
高光拡散塗装鋼板の代わりに、普通塗装鋼板を用いた以外は、実施例1と同様にして栽培棚1を形成した。普通塗装鋼板は光の波長550nmにおける拡散反射率が52.5%であった。
(比較例3)
高光拡散塗装鋼板の代わりに、アルミニウムシートを用いた以外は、実施例1と同様にして栽培棚1を形成した。アルミニウムシートは光の波長550nmにおける拡散反射率が79.3%であった。
(比較例4)
高光拡散塗装鋼板の代わりに、白色プラスチックダンボール板を用いた以外は、実施例1と同様にして栽培棚1を形成した。白色プラスチックダンボール板は光の波長550nmにおける拡散反射率が80.5%であった。
各実施例及び各比較例について、棚部2の上面の照度と光量子束密度を測定した。結果を図10〜15に示す。
実施例1及び2は、拡散反射率が高い光反射面9を有するため、比較例1〜4とを比べて照度、光合成光量子束密度とも、数値が高くなった。実施例1は光源3の直上に光反射面9を有するので、比較例1と比べると、照度、光合成光量子束密度とも、数値が高くなった。
以下に、光触媒層を有する塗装鋼板と、光触媒層を有さない塗装鋼板について、菌の抑制効果を確認した。確認方法は、以下のとおりである。
(1)菌株の前培養
4種類の菌(Bacillus aryabhattai、Aeromicrobium sp、Marmoricola sp、Bacillus sp)のそれぞれについて、分離株を普通寒天培地に接種し菌株を復元した。なお、これらの菌は植物工場から採取した菌である。
(2)菌液の調製
上記(1)で培養した新鮮培養物を生理食塩水に懸濁させ、血球計算盤で菌液濃度が10個/ml相当程度になるように調製した。
(3)菌液塗布工程
乾熱滅菌した鋼板をシャーレに置き、(2)で調製した菌液を0.1ml滴下した。スパーテルを用いて鋼板全体に菌液を塗り広げ、シャーレに蓋をして光照射前の写真を撮影した。1菌株につき計2枚の鋼板に菌液を塗布する。以下に2枚の内訳を示す。
(A)光触媒層あり:菌液を塗布し光照射後に回収し、生菌数を測定した。
(B)光触媒層なし:菌液を塗布し光照射させず、(A)と同じ時間放置し回収、生菌数を測定した。
(4)光照射工程
シャーレに蓋をして、照度を1000〜1500Lxの範囲に調整して16時間照射した。
(5)菌液回収工程
菌液は滅菌綿棒を用いて回収し、その菌液を吸収した綿棒を1.9mlの滅菌生理食塩水に懸濁した(回収液はこの時点で20倍希釈液になる)。回収による生菌数の差が出ないよう綿棒の鋼板の拭い方を全て統一した。
(6)評価
(5)で回収した懸濁液を普通寒天培地に植菌し、恒温器で30℃、24時間培養後に菌数カウント(希釈平板法によるCFUカウント)を実施した。また、検出感度を上げるためにメンブランフィルター法による菌数カウントも実施した。
(A)(B)の菌数を菌液回収時の希釈倍率から算出した。結果を表1に示す。
上記のように4種の菌で試験した結果、光触媒層を有する塗装鋼板では4種のうち2種の菌がほぼ死滅した。一方、光触媒層を有さない塗装鋼板での抑制効果は見られなかった。したがって、光触媒層を有する塗装板を用いて光反射部を形成すると栽培棚の抗菌性が向上すると言える。
(まとめ)
第1の態様は、植物を配置するための棚部(2)と、棚部(2)に配置された植物に照射するための光を発光する光源(3)と、を備えた栽培棚(10)である。棚部(2)の上方に光反射率が85%以上の光反射部(50)を備える。光反射部(50)の直下に光源(3)を有している。
この場合、光源(3)から発せられた光が光反射部(50)で反射されやすくなって、棚部(2)において植物の育成に必要な光量を向上させやすい。
第2の態様は、第1の態様において、光反射部(50)は、酸化チタンの含有率が35質量%以上85質量%以下の塗膜層を有している。
この場合、光反射率が85%以上の光反射部(50)を簡単に形成することができる。
第3の態様は、第1または第2の態様において、光源(3)の発光時の棚部(2)における光合成光量子束密度が100μmolm−2−1以上400μmolm−2−1以下である。
この場合、光源(3)から発せられた光により、棚部(2)に配置した植物の育成を促進することができる。
第4の態様は、第1ないし第3の態様において、光反射部(50)は複層塗膜(32)を備える。複層塗膜(32)は、プライマー層(30)と、該プライマー層(30)上の上塗塗膜層(31)とを有している。光源(3)は複層塗膜(32)の表面に配置されている。
この場合、光源(3)を複層塗膜(32)に接触して配置することができ、光反射部(50)の光反射率が低下しにくくなる。
第5の態様は、第1ないし第4の態様において、棚部(2)の上方、側方及び背方の少なくとも1つに光反射面(90)を有している。
この場合、棚部(2)の上方、側方及び背方の各光反射面(90)から棚部(2)に光を反射して照射することができ、植物の育成に必要な光量を確保しやすくなる。
第6の態様は、第1ないし第5の態様において、光反射部(50)は、さらに光触媒層(36)を備える。光触媒層(36)は、アナターゼ型の酸化チタンを含有する。
この場合、光触媒層(36)で細菌やウイルスの不活性化を図ることができ、抗菌性や抗ウイルス性を付与することができる。
1 栽培棚
2 棚部
3 光源
30 プライマー層
31 上塗塗膜層
32 複層塗膜
36 光触媒層
50 光反射部
90 光反射面

Claims (6)

  1. 植物を配置するための棚部と、前記棚部に配置された植物に照射するための光を発光する光源と、を備えた栽培棚であって、
    前記棚部の上方に光反射率が85%以上の光反射部を備え、
    前記光反射部の直下に前記光源を有している
    栽培棚。
  2. 請求項1において、
    前記光反射部は、酸化チタンの含有率が35質量%以上85質量%以下の塗膜層を有する
    栽培棚。
  3. 請求項1又は2において、
    前記光源の発光時の前記棚部における光合成光量子束密度が100μmolm−2−1以上400μmolm−2−1以下である
    栽培棚。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項において、
    前記光反射部は複層塗膜を備え、
    前記複層塗膜は、プライマー層と、該プライマー層上の上塗塗膜層とを有しており、
    前記光源は前記複層塗膜の表面に配置されている
    栽培棚。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項において、
    前記棚部の上方、側方及び背方の少なくとも1つに光反射面を有している
    栽培棚。
  6. 請求項1ないし5のいずれか一項において、
    前記光反射部は、さらに光触媒層を備え、
    前記光触媒層は、アナターゼ型の酸化チタンを含有する
    栽培棚。
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