(第1の実施形態)
以下、図1乃至図10を参照しながら、第1の実施形態に係る記録装置、記録装置の制御方法、記録システム、及び装着型情報処理装置について詳細に説明する。
図1は、記録システムとしての撮像システム1の例を示す説明図である。撮像システム1は、記録装置としての撮像装置2、及び装着型情報処理装置としてのウェアラブル装置3などを備える。
撮像装置2は、被写体像を撮像することにより画像データを取得するカメラである。撮像装置2は、例えば、ウェアラブル装置3と通信を行うことができる。例えば、撮像装置2及びウェアラブル装置3は、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、または人体通信などに対応している。撮像装置2は、無線LAN、Bluetooth、または人体通信などの通信手段を用いてウェアラブル装置3と通信を行う。
撮像装置2は、操作に応じて撮像の為の設定の変更、及び被写体像の撮像などの動作を行う。また、撮像装置2は、ウェアラブル装置3において取得されたウェアラブル装置3の装着者の情報(例えば生体情報)をウェアラブル装置3から取得する。撮像装置2は、上記の画像データを主データとし、ウェアラブル装置3から取得した生体情報を副データとし、主データと副データとを1つのファイル(画像ファイル)としてファイル化して記録する。
ウェアラブル装置3は、装着者の体に装着されることによって装着者の生体情報を取得可能になる情報処理装置である。ウェアラブル装置3は、撮像装置2と通信する通信部と、ウェアラブル装置3の装着者の生体情報を取得する情報取得部と、を少なくとも備える。ウェアラブル装置3は、装着者の生体情報を取得し、撮像装置2に送信する。ウェアラブル装置3は、例えばリストバンド型、腕時計型、眼鏡型、イヤフォン型、または他の人体に装着可能な形状で構成された装置である。衣服や靴や帽子、ベルト、まくら、布団、シーツやベッド、座席などに組み込んで、直接や服などの布地等を介して人体に近接使用するものもあり、この場合、ウェアラブル機器として認識されない場合もあるが、本発明では、ハンズフリー状態で人体からやそれに近接した環境の情報を取得できるセンサ部を有した機器をウェアラブル機器として扱い、これらをカバー範囲としている。なお、本実施形態では、ウェアラブル装置3は、腕時計型の装置であるとして説明する。
図2は、撮像装置2の構成の例を示すブロック図である。
図2に示すように、撮像装置2は、レンズ11、撮像素子12、信号処理部13、画像処理部14、集音部15、操作部16、通信部17、メモリI/F18、及び主制御部20を備える。
レンズ11は、透過した光を撮像素子12に結像させる。レンズ11は、複数のレンズが組み合わされた撮像レンズと、絞り機構と、撮像レンズ及び絞り機構の動作を制御するレンズ制御部と、操作部材と、を備える。撮像レンズは、被写体からの光線を、撮像素子12の撮像面上に結像させる。撮像レンズは、焦点距離を変更可能に構成されていてもよい。絞り機構は、開閉自在に構成され、撮像レンズを介して撮像素子に入射する光線の量をレンズ制御部の制御に基づいて調整する。レンズ制御部は、主制御部20と通信可能に構成される。レンズ制御部は、主制御部20からの入力、または操作部材の操作に従って、撮像レンズ及び絞り機構の動作をそれぞれ制御する。
撮像素子12は、レンズ11の後部、即ち撮像装置2の筐体の内部側に設けられる。撮像素子12は、光電変換によって電荷を蓄える画素が複数配列されて構成された撮像面を備える。各撮像用画素の光が入射する面には、カラーフィルタが設けられている。撮像素子12は、例えば、Charge Coupled Devices(CCD)イメージセンサ、Complementary Metal Oxide Semiconductor(CMOS)イメージセンサ、または他の撮像素子により構成される。撮像素子12は、レンズ11を介して集光されて撮像面に結像された被写体像を光量に応じた電気信号に変換することにより、画像信号を生成する。なお、撮像素子12の撮像面を構成する複数の画素は、平面状に配列されていてもよいし、曲面状に配列されていてもよい。
信号処理部13は、撮像素子12によって生成された画像信号を主制御部20の制御に基づいて読み出す。信号処理部13は、読み出した画像信号に対して主制御部20の制御に基づいて種々の信号処理を施す。信号処理部13は、信号処理を施した画像信号をディジタル信号の画像データに変換し、主制御部20に入力する。
上記のように、レンズ11、撮像素子12、及び信号処理部13が撮像部を構成する。撮像部は、レンズ11により撮像面に結像された光を撮像素子12が撮像することによって主データとしての画像データを取得する。また、撮像部は、スルー画として表示する為の画像データを連続的に取得する。例えば、撮像部は、撮像素子12により生成された画像データを主制御部20の制御に基づく周期で信号処理部13から出力する。これにより、スルー画として表示可能な連続した複数の画像データを取得することができる。
画像処理部14は、主制御部20の制御に基づいて被写体画像に対して色補正、ガンマ(γ)補正、コントラスト補正、白黒・カラーモード処理、及びスルー画処理などの各種の画像処理を行う。また、画像処理部14は、主制御部20の制御に基づいて画像データをJpeg方式で圧縮してJpeg方式の画像データであるJpegデータに変換する。画像処理部14は、Jpegデータを主制御部20に入力する。
集音部15は、音声を集音する。例えば集音部15は、ステレオマイクである。集音部15は、音声をアナログの電気信号に変換し、電気信号をディジタル信号に変換することにより、ディジタルの音声データを取得する。集音部15は、取得した音声データを主制御部20に入力する。
操作部16は、ユーザが撮像装置2の各種の操作を行うための複数の操作部材を備える。操作部材は、例えば、タッチセンサ16t、レリーズボタン、十字ボタン、電源ボタン、及び他の種々のボタン等を含む。タッチセンサ16tは、例えば、抵抗膜式タッチセンサ、または静電容量式タッチセンサ等である。即ち、タッチセンサ16tは、ある領域内において指定された位置を示す情報を取得する指定位置取得部である。タッチセンサ16tは、後述する表示部19の表示パネルと一体に設けられ、表示パネル上のタッチされた位置を示す信号(タッチ位置信号)を検出し、検出したタッチ位置信号を主制御部20に入力する。
レリーズボタンは、ユーザが撮像装置2に対して画像を取得する為の種々の処理を指示するための操作部材である。操作部16は、レリーズボタンが半押しされた場合に自動露出(AE)処理及び自動合焦(AF)処理などの実行の指示を主制御部20に対して与える。また、操作部16は、レリーズボタンが全押しされた場合に撮像部により画像を取得する撮像動作の指示を主制御部20に対して与える。
十字ボタンは、ユーザが撮像装置2に対して上下左右の選択動作を指示するための操作部材である。例えば、操作部16は、ユーザによる十字ボタンの操作に応じて種々のメニュー内での上下左右の選択動作の指示を主制御部20に対して与える。
電源ボタンは、ユーザが撮像装置2の電源のONOFFを切り替える為の操作部材である。
通信部17は、他の電子機器と通信を行う為の回路である。通信部17は、ウェアラブル装置3と通信可能に構成されている。例えば、通信部17は、無線LAN、Bluetooth、または人体通信などの通信方式よってウェアラブル装置3と通信を行う。通信部17は、ウェアラブル装置3などの電子機器から送信されたデータを受けとり、受け取ったデータを主制御部20に供給する。また、通信部17は、主制御部20からウェアラブル装置3などの電子機器に対して送信するデータを受けとり、受け取ったデータをウェアラブル装置3などの電子機器に対して送信する。
メモリI/F18は、複数の接触端子を備える記録媒体Mを挿入可能なカードスロットと、記録媒体Mがカードスロットに挿入された場合に記録媒体Mの接触端子と電気的に接続される接触端子と、を備える。記録媒体Mは、例えばメモリカードである。メモリI/F18は、記録媒体Mと主制御部20との間でのデータの入出力を中継する。
表示部19は、主制御部20の制御に基づいて画面を表示する。表示部19は、表示パネルと、表示パネルに画面を表示させる駆動回路と、を備える。表示パネルは、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、または他の画面を表示する為の表示装置である。表示パネルは、上述したタッチセンサ16tが一体に組み合わされてタッチパネル(タッチスクリーン)として機能する。
主制御部20は、撮像装置2の各部の動作を制御する。主制御部20は、例えば、ウェアラブル装置3との間で通信部17により通信を行うことにより、ウェアラブル装置3において取得された副データとしての生体情報を取得する。また、主制御部20は、例えば、ウェアラブル装置3に対して通信部17により制御信号を送信することができる。
主制御部20は、例えばCPUとメモリとを備える。主制御部20は、例えばCPUがメモリに記憶されているプログラム及び制御用のデータを読み出して実行することによって種々の機能を実現する。主制御部20は、操作判定部21、撮像制御部22、表示制御部23、主データ処理部24、副データ処理部25、ファイル化部26、記録制御部27として機能する。
操作判定部21は、操作部16から供給された操作信号の判定を行う。即ち、操作判定部21は、操作部16によりどのような操作が指示されたかを認識する。
撮像制御部22は、撮像に関する種々の処理を制御する。例えば、撮像制御部22は、操作信号に基づいて、撮像動作を実行するように撮像部を制御する。また、撮像制御部22は、操作信号に基づいて、AF、AE、及びオートホワイトバランス(AWB)などの処理と、を制御する。また、撮像制御部22は、操作信号に基づいて、撮像設定を変更する。撮像設定は、撮像部による撮像動作、信号処理部による信号処理、及び画像処理部による画像処理に関する設定である。具体的には、撮像設定は、露出値(Ev値)、及びホワイトバランス(WB)などの設定を含む。さらに、撮像設定は、絞り値(F値)、シャッター速度(SS)、ISO感度、AFモード、記録画質、アスペクト比、ハイダイナミックレンジ(HDR)、及び測光モードなどの設定を含んでいてもよい。
またさらに、撮像制御部22は、撮像部によるスルー画として表示可能な画像データの取得を制御する。例えば、撮像制御部22は、撮像素子12により生成された画像データが予め設定された周期で読み出されるように信号処理部13を制御する。これにより、撮像制御部22は、スルー画として表示可能な連続した複数の画像データを撮像部により取得する。
表示制御部23は、表示部19による表示処理を制御する。例えば、表示制御部23は、表示部19に画像データを入力することにより表示部19の表示パネルに画面を表示させる。例えば、表示制御部23は、スルー画として表示可能な画像データを表示部19に入力することにより、表示部19にスルー画表示を行わせる。
さらに、表示制御部23は、各種の設定情報及び撮像装置2の状態などに基づいて種々のアイコン及び文字などの表示を含むオンスクリーンディスプレイ(OSD)を表示部19に表示させるためのOSDデータを生成する。例えば、表示制御部23は、撮像装置2の撮影モード、各種の設定情報、バッテリー残量、撮影可能枚数及び撮影可能時間、並びにAFエリアなどを表示部19の表示装置に表示させるためのOSDデータを生成する。表示制御部23は、OSDデータに基づくOSDを重畳させた画像データを表示部19に入力する。
主データ処理部24は、画像ファイルを作成する際の主データに関する種々の処理を行う処理部である。主データ処理部24は、記録用の画像ファイルのフォーマットに対応するように主データを変換する。主データ処理部24は、撮像動作によって撮像部により取得した画像データ(主データ)を画像ファイルとして記録する為のフォーマットに変換する。例えば、画像ファイルとしてJpegデータを記録する設定である場合、主データ処理部24は、取得した画像データを画像処理部14によりJpegデータに変換する。また、例えば、画像ファイルとしてRawデータを記録する設定である場合、主データ処理部24は、取得した画像データをRawデータにする。
副データ処理部25は、画像ファイルを作成する際の副データに関する種々の処理を行う処理部である。副データ処理部25は、記録用の画像ファイルのフォーマットに対応するように副データを変換する。副データ処理部25は、ウェアラブル装置3から取得した生体情報(副データ)を画像ファイルに記録する為のフォーマットに変換する。なお、副データ処理部25は、撮影時の撮像設定を含む撮影情報、主データとしての画像データのサムネイル、及びGPSにより取得した位置情報なども併せて副データとして扱う構成であってもよい。
ファイル化部26は、主データ処理部24により処理された主データと、副データ処理部25により処理された副データと、を1つのファイルとしてファイル化することにより、画像ファイルを生成する。また、ファイル化部26は、副データから検索用のタグ(検索タグ)を生成し、検索タグを画像ファイルにさらに付加する構成であってもよい。
記録制御部27は、画像を一時的に記録する中間バッファを備える。記録制御部27は、ファイル化部26によってファイル化された画像ファイルを中間バッファに記録する。記録制御部27は、中間バッファに記録されている画像ファイルをメモリI/F18に装着されている記録媒体Mに書き込む。
図3は、ウェアラブル装置3の構成の例を示す。ウェアラブル装置3は、情報取得部32、集音部35、操作部36、通信部37、記憶部38、表示部39、及び制御部40を備える。
情報取得部32は、連携して動作する撮像装置2が生成する画像ファイルに副データとして格納される情報を取得する。例えば、情報取得部32は、ウェアラブル装置3が装着者の体に装着されることによって装着者の状態を示す情報(生体情報)を検出可能になるセンサである。生体情報は、例えば、装着者の心拍数、体温、歩数、脳波、及び血糖値などの情報である。情報取得部32は、これらの情報のうちの1つ、または複数を検出する。情報取得部32は、取得した生体情報を制御部40に入力する。
集音部35は、音声を集音する。例えば集音部35は、ステレオマイクである。集音部35は、音声をアナログの電気信号に変換し、電気信号をディジタル信号に変換することにより、ディジタルの音声データを取得する。集音部35は、取得した音声データを制御部40に入力する。
操作部36は、ユーザがウェアラブル装置3の各種の操作を行うための複数の操作部材を備える。操作部36は、ユーザによる操作部材の操作に基づいて操作信号を生成し、生成した操作信号を制御部40に供給する。操作部36は、タッチセンサ36tをさらに備える。タッチセンサ36tは、静電容量式センサ、サーモセンサ、または他の方式に基づいて位置情報を生成するデバイスである。例えば、タッチセンサ36tは、表示部39の表示パネルと一体に設けられる。タッチセンサ36tは、表示パネルに表示されている画面上での操作に基づいて操作信号を生成し、制御部40に供給する。
通信部37は、他の電子機器と通信を行う為の回路である。通信部37は、撮像装置2と通信可能に構成されている。例えば、通信部37は、無線LAN、Bluetooth、または人体通信などの通信方式よって撮像装置2と通信を行う。通信部37は、撮像装置2などの電子機器から送信されたデータを受けとり、受け取ったデータを制御部40に供給する。また、通信部37は、制御部40から撮像装置2などの電子機器に対して送信するデータを受けとり、受け取ったデータを撮像装置2などの電子機器に対して送信する。
記憶部38は、種々の情報を記憶可能な記憶媒体である。記憶部38は、例えば、制御部40の制御に基づいて情報取得部32により取得した情報を記憶する。即ち、記憶部38は、例えば、情報取得部32により取得した生体情報を記憶する。記憶部38は、例えば、ソリッドステイトドライブ(SSD)などの半導体記憶装置である。また、記憶部38は、メモリカードなどの記録媒体を挿入可能なカードスロットなどのメモリI/Fとして構成されていてもよい。
表示部39は、制御部40から入力された画像に基づいて画面を表示する。表示部39は、表示パネルと、画像を表示パネルに表示させる為の駆動回路とを備える。表示パネルは、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、または他の画面を表示する為の表示装置である。表示部39は、制御部40から入力された画像に基づいて画面を表示パネルに表示する。表示パネルは、上述したタッチセンサ36tが一体に組み合わされてタッチパネル(タッチスクリーン)として機能する。
制御部40は、ウェアラブル装置3の各部の動作を制御する。制御部40は、例えばCPUとメモリとを備える。制御部40は、例えばCPUがメモリまたは記憶部38に記憶されているプログラム、アプリケーション、及び制御用のデータを読み出して実行することによって種々の機能を実現する。制御部40は、操作判定部41、情報処理部42、表示制御部43、及び記録制御部44として機能する。
操作判定部41は、操作部36から供給された操作信号の判定を行う。即ち、操作判定部41は、操作部36によりどのような操作が指示されたかを認識する。
情報処理部42は、種々の情報処理を制御する。例えば、情報処理部42は、撮像装置2との間で送受信するデータを処理する。例えば、情報処理部42は、撮像装置2から送信された情報を解析して撮像装置2からウェアラブル装置3に対して送信された制御内容を認識する。また、情報処理部42は、撮像装置2に対して送信するデータを撮像装置2が解析可能なフォーマットに変換する。
また、情報処理部42は、情報取得部32により取得した生体情報を処理する。例えば、情報処理部42は、情報取得部32により取得した生体情報を記録用のフォーマットのファイルに変換する。また、情報処理部42は、一定期間の間に情報取得部32により取得した生体情報を集計し、集計結果から生体情報のファイルを生成してもよい。
表示制御部43は、表示部39による表示処理を制御する。例えば、表示制御部43は、表示部39に画像データを入力することにより表示部39の表示パネルに画面を表示させる。表示制御部43は、各種の設定情報及びウェアラブル装置3の状態などに基づいて種々のアイコン及び文字などの表示を含むオンスクリーンディスプレイ(OSD)を表示部39に表示させるためのOSDデータを生成する。表示制御部23は、OSDデータに基づくOSDを重畳させた画像データを表示部39に入力する。
記録制御部44は、情報処理部42により変換された生体情報のファイルを記録する。
図4及び図5は、撮像装置2の動作について説明する為のフローチャートである。図4は、撮像装置2のモード選択に関する処理について説明する為のフローチャートである。
撮像装置2の主制御部20は、撮影モードが選択されているか否か(ステップS11)、連携撮影モードが選択されているか否か(ステップS12)、再生モードが選択されているか否か(ステップS13)、検索モードが選択されているか否か(ステップS14)、をそれぞれ判定する。
ステップS11で撮影モードが選択されていると判定した場合(ステップS11、YES)、主制御部20は、撮影処理を実行し(ステップS15)、ステップS19に移行する。撮影処理は、撮像装置2が操作に応じて撮像動作を実行して画像データを記録する処理である。
ステップS12で連携撮影モードが選択されていると判定した場合(ステップS12、YES)、主制御部20は、連携撮影処理を実行し(ステップS16)、ステップS19に移行する。連携撮影処理は、撮像装置2が操作に応じて撮像動作を実行して主データとしての画像データを取得するとともに、連携対象の機器(連携機器)であるウェアラブル装置3から副データとしての生体情報を取得し、取得した主データと副データとを1つの画像ファイルとして記録する処理である。
ステップS13で再生モードが選択されていると判定した場合(ステップS13、YES)、主制御部20は、再生処理を実行し(ステップS17)、ステップS19に移行する。再生処理は、撮像装置2が操作に応じて記録媒体Mに記録されているファイルを再生して表示部19に表示する処理である。
ステップS14で検索モードが選択されていると判定した場合(ステップS14、YES)、主制御部20は、検索処理を実行し(ステップS18)、ステップS19に移行する。検索処理は、撮像装置2が検索タグに応じた画像ファイルを記録媒体Mから検索する処理である。
撮像装置2は、画像ファイルを記録する際に検索タグを生成し、生成した検索タグを画像ファイルに付加する。このように生成された画像ファイルが記録媒体Mに記録されている場合に、撮像装置2は、検索タグを取得し、取得した検索タグと一致する検索タグが付加されている画像ファイルを検索する。撮像装置2は、例えば、集音部15により取得した音声から検索タグを取得する。また、撮像装置2は、例えば、ウェアラブル装置3から検索タグを取得する構成であってもよい。
また、撮像装置2は、例えば、複数の検索タグを取得した場合、複数の検索タグの中から操作部16の操作に応じて検索処理に用いる検索タグを決定する構成であってもよい。またさらに、撮像装置2は、予め設定された複数の検索タグの中から操作部16の操作に応じて検索処理に用いる検索タグを決定する構成であってもよい。このように生体情報に基づくタグを生成し、検索に利用することによって、画像ファイルの分類に役立てることができる。
ステップS14で検索モードが選択されていないと判定した場合(ステップS14、NO)、主制御部20は、動作を終了するか否か判断する(ステップS19)。主制御部20は、動作を終了しない場合(ステップS19、NO)、ステップS11に戻る。また、主制御部20は、動作を終了する場合(ステップS19、YES)、図4の処理を終了する。
図5は、図4のステップS16に示した連携撮影処理について説明する為のフローチャートである。
主制御部20は、撮像部により画像データを取得し、取得した画像データを表示部19に表示させるライブビューを実行する(ステップS21)。
主制御部20は、連携機器と接続済みか否か判定する(ステップS22)。連携機器は、副データを取得可能であり撮像装置2と通信可能な機器であり、本実施形態ではウェアラブル装置3である。即ち、主制御部20は、通信可能な状態のウェアラブル装置3があるか否か判定する。連携対象の機器と接続済みであると判定した場合(ステップS22、YES)、主制御部20は、ステップS28の処理に移行する。
主制御部20は、連携機器と接続済みではないと判定した場合(ステップS22、NO)、連携機器が有るか否か判定する(ステップS23)。例えば、主制御部20は、所定の信号を通信可能な範囲に送信し、レスポンスに応じて連携機器が有るか否か判定する。連携機器が無いと判定した場合(ステップS23、NO)、主制御部20は、ステップS21の処理に移行する。
連携機器が有ると判定した場合(ステップS23、YES)、主制御部20は、連携機器に対して接続要求を送信する。例えば主制御部20は、ウェアラブル装置3との接続が確立されていない状態で連携機器としてウェアラブル装置3を検出した場合、ウェアラブル装置3に対して接続要求を送信する。ウェアラブル装置3は、撮像装置2からの接続要求を受信した場合、撮像装置2の接続を承認するか否か判定し、承認する場合に通信の種々の取り決めを撮像装置2との間で行うことにより、撮像装置2との接続を確立する。なお、以下連携機器はウェアラブル装置3であるとして説明する。
主制御部20は、ウェアラブル装置3との間で接続が確立したか否か判定する(ステップS25)。ウェアラブル装置3との間で接続が確立していないと判定した場合(ステップS25、NO)、主制御部20は、ステップS21の処理に移行する。
主制御部20は、ウェアラブル装置3との間で接続が確立したと判定した場合(ステップS25、YES)、主制御部20は、ウェアラブル装置3において取得可能な生体情報の一覧をウェアラブル装置3から取得する(ステップS26)。例えば、主制御部20は、ウェアラブル装置3が接続確立時に撮像装置2に対して送信したウェアラブル装置3において取得可能な生体情報の一覧を取得する。また、主制御部20は、ウェアラブル装置3に対して要求を送信し、要求に対するレスポンスを受信することによりウェアラブル装置3において取得可能な生体情報の一覧を取得する構成であってもよい。主制御部20は、ウェアラブル装置3の種別を認識し、ウェアラブル装置3の種別に応じてネットワーク上からウェアラブル装置3において取得可能な生体情報の一覧を検索して取得する構成であってもよい。
主制御部20は、記録する生体情報を選択する(ステップS27)。例えば、主制御部20は、ウェアラブル装置3において取得可能な生体情報から、操作に応じて記録する生体情報を選択する。具体的には、主制御部20は、ウェアラブル装置3において取得可能な生体情報の一覧に基づいて、図6に示すように取得する生体情報をユーザに選択させる為の複数のボタン61を表示部19に表示させる。主制御部20は、タッチセンサ16tによるボタン61の操作に応じて生体情報を選択する。また、例えば、主制御部20は、ウェアラブル装置3において取得可能な生体情報を全て選択する構成であってもよい。また、例えば、主制御部20は、ウェアラブル装置3において取得可能な生体情報のうち、予め設定された生体情報を選択する構成であってもよい。
次に主制御部20は、撮影動作の指示が有るか否か判定する(ステップS28)。上記したように、主制御部20は、操作部16のレリーズボタンが全押しされた場合に撮影動作を実行する指示が入力されたと判定する。主制御部20は、撮影動作の指示が無いと判定した場合(ステップS28、NO)、ステップS21の処理に移行する。
主制御部20は、撮影動作の指示が有ると判定した場合(ステップS28、YES)、撮像動作を実行することにより、主データとしての画像データを取得する(ステップS29)。
主制御部20は、撮影動作を実行した場合、生体情報取得要求をウェアラブル装置3に対して送信する(ステップS30)。生体情報取得要求は、生体情報を撮像装置2に送信することをウェアラブル装置3に対して要求する情報である。生体情報取得要求は、送信を要求する生体情報を示す情報を含む。主制御部20は、ステップS27で選択された生体情報を示す情報を生体情報取得要求に付加する。これにより、主制御部20は、ステップS27で選択された生体情報の送信をウェアラブル装置3に対して要求する。ウェアラブル装置3は、生体情報の取得要求を受信した場合、撮像装置2に生体情報を送信する。
主制御部20は、生体情報の取得要求をウェアラブル装置3に対して送信した後、ウェアラブル装置3から送信される副データとしての生体情報を取得する(ステップS31)。また、主制御部20は、撮影時の撮像設定などを含む撮影情報を副データとしてさらに取得する構成であってもよい。また、主制御部20は、画像データから生成されたサムネイルを副データとしてさらに取得する構成であってもよい。また、主制御部20は、撮像時にGPSにより生成した位置情報を副データとしてさらに取得する構成であってもよい。
主制御部20は、主データと、副データとを1つのファイルとしてファイル化することにより、画像ファイルを生成する(ステップS32)。
主制御部20は、ファイル化された画像ファイルをメモリI/F18に装着されている記録媒体Mに記録し(ステップS33)、連携撮影処理を終了する。
図7は、撮像装置2と連携して動作する連携機器としてのウェアラブル装置3の動作について説明する為のフローチャートである。
ウェアラブル装置3の制御部40は、情報取得部32を制御することによりウェアラブル装置3の装着者の生体情報を取得する(ステップS41)。取得可能な生体情報が複数である場合、制御部40は、複数の生体情報のうち予め設定されたものを取得する構成であってもよい。
制御部40は、撮像装置2と接続済みか否か判定する(ステップS42)。撮像装置2と接続済みであると判定した場合(ステップS42、YES)、制御部40は、ステップS46の処理に移行する。
撮像装置2と接続済みではないと判定した場合(ステップS42、NO)、制御部40は、撮像装置2からの接続要求が有るか否か判定する(ステップS43)。制御部40は、撮像装置2からの接続要求が無いと判定した場合(ステップS43、NO)、ステップS41の処理に移行する。
制御部40は、撮像装置2からの接続要求が有ると判定した場合(ステップS43、YES)、撮像装置2との接続を確立する(ステップS44)。制御部40は、通信の種々の取り決めを撮像装置2との間で行うことにより、撮像装置2との接続を確立する。なお、制御部40は、撮像装置2と接続を確立するか否かの認証処理を行う構成であってもよい。例えば、制御部40は、接続要求を送信した撮像装置2が予め連携対象として設定された機器である場合、撮像装置2の接続を承認する。また、制御部40は、予め設定されたPINなどの認証コードを撮像装置2との間で送受信することにより接続要求を送信した撮像装置2の接続を承認するか否か判定する構成であってもよい。
制御部40は、撮像装置2との接続が確立すると、自身が取得可能な生体情報の一覧を撮像装置2に送信する(ステップS45)。なお、制御部40は、ステップS41で取得している生体情報の一覧を撮像装置2に送信する構成であってもよい。
制御部40は、生体情報取得要求が有るか否か判定する(ステップS46)。即ち、制御部40は、撮像装置2から送信された生体情報取得要求を受信したか否か判定する。制御部40は、生体情報取得要求が無いと判定した場合(ステップS46、NO)、ステップS41の処理に移行する。
制御部40は、生体情報取得要求が有ると判定した場合(ステップS46、YES)、生体情報取得要求で要求された生体情報を撮像装置2に送信する(ステップS47)。制御部40は、すでに情報取得部32により取得されて記憶部38に格納されている生体情報を撮像装置2に送信する構成であってもよいし、新たに情報取得部32により生体情報を取得して撮像装置2に送信する構成であってもよい。また、制御部40は、ある期間の間に情報取得部32により取得した生体情報を集計し、集計結果を生体情報として撮像装置2に送信する構成であってもよい。
制御部40は、生体情報を送信すると、動作を終了するか否か判定する(ステップS48)。制御部40は、動作を終了しない場合(ステップS48、NO)、ステップS41に戻る。また、制御部40は、動作を終了する場合(ステップS48、YES)、図7の処理を終了する。
上記したように、撮像装置2は、連携機器としてのウェアラブル装置3との接続を確立し、ウェアラブル装置3で取得可能な副データ(生体情報)の一覧を取得する。撮像装置2は、ファイル化して記録する副データを選択し、選択した副データを示す取得要求(生体情報取得要求)を送信する。ウェアラブル装置3は、撮像装置2から取得要求を受信した場合、取得要求で指定された副データを撮像装置2に送信する。撮像装置2は、記録指示(撮影指示)に応じて主データ(画像データ)を取得し、ウェアラブル装置3から送信された副データ(生体情報)を取得し、主データと副データとを1つの記録用ファイルとしてファイル化して記録する。これにより、撮像装置2は、記録指示に応じて取得した主データと、連携機器としてのウェアラブル装置3から取得した副データと1つのファイルとして記録することができる。
図8は、画像ファイル71の例について説明する為の説明図である。画像ファイル71は、主データ72と副データ73とを有する。主データ72は、例えば画像データ74を含む。副データ73は、例えば撮影情報75、生体情報76、サムネイル77、及び位置情報78を含む。
また、ウェアラブル装置3は、生体情報を撮像装置2に送信する場合に自身を識別可能な情報(機器情報)を撮像装置に送信する構成であってもよい。機器情報は、例えばウェアラブル装置3の種類を識別可能な情報である。また、機器情報は、例えばウェアラブル装置3の個体毎に割り振られた情報であってもよい。例えば、機器情報は、MACアドレスなどが用いられる。撮像装置2の主制御部20は、ウェアラブル装置3から生体情報とともに取得した機器情報を生体情報76と対応付けて副データ73として画像ファイル71を生成する構成であってもよい。即ち、主制御部20は、主データと副データとを1つの記録用ファイルとしてファイル化して記録する場合、副データの供給元を示す情報として機器情報を記録用ファイルに付加する。これにより、記録用ファイルから副データの供給元を特定することができる。即ち、撮像装置2は、本実施形態のように主データ72としての画像データ74と、副データ73としての生体情報76とを含む画像ファイル71から、生体情報76を供給したウェアラブル装置3を識別することができる。
また、上記したように、生体情報は、ある期間の間に取得した生体情報に対して情報処理を行った結果であってもよい。例えば、生体情報は、ある期間の間に取得した生体情報の平均値、中間値、または合計値など、如何なるものであってもよい。またさらに、ウェアラブル装置3は、取得した生体情報と予め設定された基準値との比較結果を撮像装置2に生体情報として送信する構成であってもよい。またさらに、ウェアラブル装置3は、装着者から取得した生体情報を用いて上記の基準値を算出する構成であってもよい。これにより、撮像装置2は、装着者の状態と基準の状態との差を示す生体情報を取得することができる。
また、上記の実施形態では、ウェアラブル端末の持つ、身体、または衣服に取り付け、無意識に長時間利用できる等のメリットを活かして比較的簡単に取得しやすい、ユーザの姿勢、睡眠、立ち居振る舞い、そこから得られる生活情報、食事、通勤、業務、休息など一日のイベント情報、心拍数、血圧、脈波、血流量、体温、歩数、脳波、視線位置、瞬き、及び血糖値などの生体情報を副データとして扱う構成について説明したが、この構成に限定されない。副データとしてファイル化する情報は如何なるものであってもよい。特に無意識に長時間利用可能であれば、その時間変化などが判定できるメリットがある。時間変化から、平均値も求められ、状況に応じた基準なども判定でき、そこからの変化や、異常値などの判定が無理なくできるメリットがある。いつもより興奮した、といったデータが判定可能で、設定された基準値との比較データが重要である場合も多々あるが、時々、手にとって利用する機器よりも、これを扱いやすいといえるメリットは大きい。この基準値は、しばらく装着して得られた値の単純な時間平均でもよいが、生体データである以上、生活のリズムも反映した方が正確で、この状態における基準値といった感じで、図10のような時間帯を分類した結果を踏まえて「冬の朝食後の血圧の平均と比べて」といった感じで反映させてもよい。もちろん、年齢や性別等から得られた一般的な平均値を基準にしてもよい。その旨(基準値とその根拠)を記録して、さらに得られたデータを記録しても良いし、総合的に判断した結果を記録してもよい。こうした複雑な処理は、一部、別機器などの補助があってもよく、その計算場所は、どの機器であってもよい。これに対して、手に持って使う機器は、その機器そのものの設定データや、その設定に到るまでの過程やその機器周辺の環境データを取得するには向いている。また、ハンズフリーには出来ないが、手で操作しやすいので、より具体的に迅速な操作が行えるという重要なメリットもある。
また、例えば、ウェアラブル装置3は、気圧、気温、湿度、水圧、及びGPSにより取得した位置情報などの環境情報を取得し、副データとして撮像装置2に送信する構成であってもよい。環境情報は、ウェアラブル装置3を装着したユーザの周囲の環境を示す情報であるが、ウェアラブルであるがゆえに、ハンズフリー状態で無意識に装着できていることから、長時間の計測やその変化や、体感に近いデータ取得が可能である。撮像装置2は、このような環境情報をウェアラブル装置3から取得し、取得した環境情報を副データとして主データとしての画像データとともにファイル化することにより、画像データを取得した時の周囲の環境を記録として残すことができる。例えば、湿度、及び気温から気候を推測することができる。また、気圧から撮影地点の高度を推測することができる。また、水圧から撮影地点の水深を推測することができる。また、位置情報から撮影地点の地図上での座標を推測することができる。撮像装置2は、画像ファイルの再生時に、副データに基づいて撮影時の環境などを推測して画像データと共に表示する構成であってもよい。またさらに、撮像装置2は、上記したような生体情報または環境情報に基づいて検索タグを生成する構成であってもよい。
図9は、画像ファイルに含まれる副データの活用の例について説明する為の説明図である。ここでは、副データとしてある期間における気圧及び心拍数が記録されているとする。撮像装置2は、例えば図9に示されるように、副データ73に基づいて気圧から推測される高度を示すグラフ91と、心拍数を示すグラフ92とを表示部19に表示することができる。さらに、撮像装置2は、心拍数または高度の値と、画像ファイルのサムネイルとを対応付けて表示部19に表示することができる。図9の例によると、心拍数と対応付けてサムネイル77a及びサムネイル77bとがそれぞれ表示されている。このように撮像装置2は、画像ファイルを再生する場合に副データを用いて撮影時のウェアラブル装置3の装着の状態、及び周囲の環境などを示す情報を画像と共に表示することにより、ユーザにより種々の情報を提供することができる。なお、図9の例では、時間軸を基準として高度を示すグラフ91と、心拍数を示すグラフ92とを表示する例について説明したが、この構成には限定されない。撮像装置2は、画像と共に副データに基づく情報を表示するものであれば、どのような形式でこれらを表示するものであってもよい。
また、上記した実施形態では、撮像装置2は、ウェアラブル装置3において取得した副データを取得して主データとともにファイル化して記録する構成であるとして説明したが、この構成に限定されない。撮像装置2は、ウェアラブル装置3により生成した情報に画像データを対応付けることが可能な状態で画像データを記録する構成であってもよい。例えば、ウェアラブル装置3は、装着者の立つ/歩く、座る、または横たわるなどの姿勢を検出する構成であってもよい。さらに、ウェアラブル装置3は、検出した姿勢を時間を基準としてプロットすることにより、図10に示すような装着者のある期間における姿勢の変化を示すグラフ93を生成する構成であってもよい。またさらに、ウェアラブル装置3は、生成したグラフを図示されないサーバ装置にアップロードする構成であってもよい。
撮像装置2は、画像データを取得した場合に、ウェアラブル装置3において生成されたグラフに取得した画像データを対応付ける為の情報をウェアラブル装置3から副データとして取得し、主データとしての画像データと共にファイル化して記録する。さらに、撮像装置2は、画像ファイルをサーバ装置にアップロードする。この場合に、撮像装置2からアップロードされた画像ファイルの副データに基づいて、ウェアラブル装置3からアップロードされたグラフに画像ファイルを対応付けてグラフとともに記録する処理をサーバ装置に行わせる構成であってもよい。なお、画像ファイルをグラフに対応付ける処理は、撮像装置2が画像ファイルをウェアラブル装置3に送信することによってウェアラブル装置3に行わせる構成であってもよい。
またさらに、撮像装置2は、副データとして生体情報または環境情報などが記録された画像ファイルをサーバ装置にアップロードすることによって、サーバ装置に副データに基づく記録を生成させる構成であってもよい。例えば、撮像装置2は、画像データの記録時に上記したようなウェアラブル装置3の装着者の姿勢の検出結果を副データとしてウェアラブル装置3から取得して画像ファイルを記録し、記録した画像ファイルをサーバ装置にアップロードすることによりウェアラブル装置3の装着者の姿勢と画像データとが対応付けられた行動記録をサーバ装置に生成させることができる。この結果、図10に示されるように、ウェアラブル装置3の装着者の姿勢を示すグラフ93に画像ファイル71a、及び画像ファイル71bがそれぞれ対応付けられた行動記録を残すことができる。
またさらに、異なる日付のウェアラブル装置3の装着者の行動記録を比較することにより、普段と異なる行動をウェアラブル装置3の装着者が取ったことをサーバ装置またはウェアラブル装置3が検出する構成であってもよい。これにより、サーバ装置またはウェアラブル装置3は、普段とは異なるイベントを検出することが可能になる。この結果、撮像装置2は、このように検出されたイベントに画像データを対応付けて記録させることが可能になる。
また、ウェアラブル装置3は、ウェアラブル装置3の装着者による普段と異なる行動を検出した場合に、撮像装置2に対してイベント検出通知を送信する構成であってもよい。撮像装置2は、ウェアラブル装置3からイベント検出通知を受け取った場合に、ユーザに撮影を促す動作を行う構成であってもよい。例えば、撮像装置2は、表示部19に所定の情報を表示させることによってユーザに撮影を促す動作を行う構成であってもよい。また、例えば、撮像装置2は、図示されないスピーカなどから所定の音声を出力させることによってユーザに撮影を促す動作を行う構成であってもよい。
また、撮像装置2は、被写体にウェアラブル装置3を装着させ、被写体を撮像装置2により撮像することにより、被写体を映した画像データと、ウェアラブル装置3により被写体から取得した生体情報と、を1つの画像ファイルとしてファイル化することができる。これにより、撮像装置2は、例えば、スポーツ選手によるトレーニングの負荷の分析などに用いることが可能な画像ファイルを取得することができる。
また、撮像装置2は、連携機器としての医療機器などにより取得された生体情報と、例えば患者(または患者の患部)などを撮像した画像データとを1つの画像ファイルとしてファイル化することにより、カルテに付加して記録することが有用な画像ファイルを取得することができる。
ウェアラブル装置3は、撮像装置2から生体情報取得要求を受信した場合に生体情報を撮像装置2に対して送信する構成であるとして説明したが、この構成に限定されない。ウェアラブル装置3は、撮像装置2との間で接続が確立された場合に定期的に生体情報を撮像装置2に対して送信する構成であってもよい。このような構成によると、撮像装置2は、ウェアラブル装置3との接続が確立された後、操作に応じて取得する生体情報を選択し、選択した生体情報を示す情報をウェアラブル装置3に送信することによって、ウェアラブル装置3から撮像動作の実行前に定期的に生体情報を取得する。撮像装置2は、ウェアラブル装置3から定期的に生体情報を取得する構成である場合、ある期間の間に取得した生体情報に対して情報処理を行った結果を副データとして画像データとともにファイル化する構成であってもよい。また、例えば、撮像装置2は、ある期間の間に取得した生体情報の平均値、中間値、または合計値など、如何なるものを生体情報として扱う構成であってもよい。またさらに、撮像装置2は、取得した生体情報と予め設定された基準値との比較結果を副データとして画像データとともにファイル化する構成であってもよい。なお、撮像装置2は、ウェアラブル装置3から取得した生体情報を用いて上記の基準値を算出する構成であってもよい。
またさらに、撮像装置2は、ウェアラブル装置3から取得した副データに応じて撮影制御を行う構成であってもよい。例えば、撮像装置2は、ウェアラブル装置3から環境情報を取得することにより天候を予測し、予測した天候に応じてWBを制御する構成であってもよい。また、撮像装置2は、ウェアラブル装置3から生体情報を取得することによりウェアラブル装置3の装着者の状態を予測し、予測した状態に応じてWBなどを制御することにより、ウェアラブル装置3の装着者の状態を画像に反映させることができる。
なお、上記した実施形態では、撮像装置2は、ウェアラブル装置3から生体情報を取得する構成であると説明したが、この構成に限定されない。撮像装置2は、自身も操作者の生体情報を取得する構成であってもよい。このように構成された撮像装置2は、自身が取得した生体情報に自身の機器情報を対応付け、ウェアラブル装置3から生体情報にウェアラブル装置3から取得した機器情報を対応付けてファイル化することによって、各生体情報の供給元を明らかにすることができる。
(第2の実施形態)
以下、図11乃至図19を参照しながら、第2の実施形態に係る記録装置、記録装置の制御方法、記録システム、及び装着型情報処理装置について詳細に説明する。
図11は、記録システムとしての撮像システム1Aの例を示す説明図である。撮像システム1Aは、記録装置としての撮像装置2A、及び装着型情報処理装置としてのウェアラブル装置3A及び4Aなどを備える。
撮像装置2Aは、被写体像を撮像することにより画像データを取得するカメラである。撮像装置2Aは、ウェアラブル装置3Aまたは4Aにおける撮像動作を制御することができる点が撮像装置2と異なる。
ウェアラブル装置3A及び4Aは、装着者の体に装着されることによって装着者の生体情報を取得可能になる情報処理装置である。ウェアラブル装置3A及び4Aは、撮像装置2と通信する通信部と、ウェアラブル装置3Aの装着者の生体情報を取得する情報取得部と、画像を取得する撮像部(カメラ)と、画像を表示する表示部と、を少なくとも備える。ウェアラブル装置3A及び4Aは、例えばリストバンド型、腕時計型、眼鏡型、イヤフォン型、または他の人体に装着可能な形状で構成された装置である。なお、本実施形態では、ウェアラブル装置3Aは、時計型であり、ウェアラブル装置4は、眼鏡型の表示装置(FMD:Face Mount Display)であるとして説明する。
図12は、撮像装置2Aの構成の例を示すブロック図である。
図12に示すように、撮像装置2Aは、レンズ11、撮像素子12、信号処理部13、画像処理部14、集音部15、操作部16、通信部17、メモリI/F18、及び主制御部20Aを備える。
主制御部20Aは、撮像装置2Aの各部の動作を制御する。主制御部20Aは、連携対象のウェアラブル装置における撮像動作を制御する撮像制御連携部28Aを備える点が主制御部20と異なる。
撮像制御連携部28Aは、撮像装置2における撮像設定の変更をウェアラブル装置3Aまたは4Aにも反映させる処理を撮像制御連携として行う。例えば、撮像制御連携部28Aは、撮像制御部22により撮像設定が変更されたことを検知し、変更後の撮像設定に応じて制御信号(連携制御信号)を生成し、生成した連携制御信号を連携対象のウェアラブル装置に送信する。ここで「設定に応じて」と記載したのは、必ずしも、設定にぴったり合わせることではなく、撮影対象物よりも周囲環境記録を重視した仕様のシステムもあるので、少し制御に反映させるようなさじ加減の制御でもよい。また、画像の結果を画像に反映させるだけでなく、画像という3D情報を得やすく、指定しやすいもので直感的な操作が他の情報取得に反映できる点も重要である。また、手で操作する機器ならではの繊細なこだわり操作によって、手で操作しにくい機器(ウェアラブルとか遠隔とか)にそのこだわりを反映させられるメリットもある。つまり、手動の設定に従って被写体を撮像して画像データを取得する撮像部と情報取得部を備える連携機器と通信する通信部と、GUIなども含めて、前記撮像設定を変更する撮像制御部と、前記撮像設定の変更に従って前記連携機器における前記情報取得部の情報取得特性を制御する制御連携部とを具備する撮像装置という切り口もある。情報取得とは、画像の指定によって音声の収音特性を変えたり、温度測定の範囲を特定したりできるからである。また、情報取得部は生体情報取得でもよく、この場合は、手動操作機器の制御に応じて、感度やタイミングなど測定の特性を変えるようにしてもよい。つまり、手動操作機器の操作によっては、機器で得られる画像と関連づける情報によって、もっと細かい判定が必要になることもあれば、逆に粗いタイミングで良い場合もある。例えば手動操作で間欠的に画像取得する場合は、そのタイミングで生体情報を取得してもよい。
また、撮像制御連携部28Aは、撮像部により取得したスルー画としての画像データの一部の領域(拡大領域)の画像をウェアラブル装置3Aまたは4Aに表示させる処理を撮像制御連携として行う。例えば、撮像制御連携部28Aは、撮像部により取得したスルー画としての画像データに拡大領域を設定し、設定した拡大領域の画像を切り出し、切り出した画像(拡大画像)をウェアラブル装置3Aまたは4Aに送信する。
図13は、ウェアラブル装置3A及び4Aの構成の例を示す。なお、説明を簡略化する為にウェアラブル装置3A及び4Aを同じ構成として説明する。ウェアラブル装置3A及び4Aは、カメラ31A、情報取得部32、集音部35、操作部36、通信部37、記憶部38、表示部39、及び制御部40Aを備える。即ち、ウェアラブル装置3A及び4Aは、カメラ31A及び制御部40Aの構成がウェアラブル装置3と異なる。
カメラ31Aは、ウェアラブル装置3A及び4Aに設けられたカメラである。カメラ31Aは、光を電気信号に変換する撮像素子と、被写体からの光を被写体像として撮像素子に結像させるレンズとを備える。カメラ31Aは、制御部40Aの制御に基づいて光学系により受光した光を撮像素子により電気信号に変換し、画像データを取得する。
制御部40Aは、ウェアラブル装置3A及び4Aの各部の動作を制御する。制御部40Aは、連携対象の撮像装置2Aから送信される信号(連携制御信号)に応じて撮像設定を変更する点、及び連携対象の撮像装置2Aから送信される画像(拡大画像)に応じて表示を行う点が制御部40と異なる。制御部40Aは、操作判定部41、情報処理部42、表示制御部43A、記録制御部44、及び撮像制御部45Aとして機能する。
表示制御部43Aは、表示部39による表示処理を制御する。例えば、表示制御部43は、表示部39に画像データを入力することにより表示部39の表示パネルに画面を表示させる。表示制御部43は、各種の設定情報及びウェアラブル装置3の状態などに基づいて種々のアイコン及び文字などの表示を含むオンスクリーンディスプレイ(OSD)を表示部39に表示させるためのOSDデータを生成する。表示制御部23は、OSDデータに基づくOSDを重畳させた画像データを表示部39に入力する。さらに、表示制御部43Aは、撮像装置2Aから送信された画像(拡大画像)を表示部39に表示する。即ち、表示制御部43Aは、撮像装置2Aにより取得した画像データの一部の領域の画像を表示部39に表示させる。
撮像制御部45Aは、撮像に関する種々の処理を制御する。例えば、撮像制御部45Aは、操作信号に基づいて、撮像動作を実行するようにカメラ31Aを制御する。また、撮像制御部45Aは、撮像装置2の撮像制御部22と同様に操作信号に基づいて種々の撮像設定を変更する。例えば、撮像制御部45Aは、操作信号に基づいて、露出値(Ev値)、及びホワイトバランス(WB)などの設定を含む。さらに、撮像設定は、絞り値(F値)、シャッター速度(SS)、ISO感度、AFモード、記録画質、アスペクト比、ハイダイナミックレンジ(HDR)、及び測光モードなどの撮像設定を変更する。
またさらに、撮像制御部45Aは、撮像装置2Aから送信された連携制御信号を取得し、連携制御信号に基づいて上記の撮像設定を変更する。即ち、撮像制御部45Aは、自身の撮像設定を撮像装置2Aにおける撮像設定と同様の設定に変更する。なお、撮像装置2Aの撮像部における撮像設定と、カメラ31Aを制御する為の撮像設定とで設定項目が一致しない場合、撮像制御部45Aは、一致する項目のみ撮像装置2Aの撮像設定に合わせて変更する構成であってもよい。また、撮像装置2Aの撮像部における撮像設定と、カメラ31Aを制御する為の撮像設定とで設定項目が一致しない場合、撮像制御部45Aは、受信した連携制御信号に対して演算を行い自身の撮像設定の設定項目に対応する設定に変更する構成であってもよい。
図14及び図15は、撮像装置2Aの動作について説明する為のフローチャートである。なお、撮像装置2Aのモード選択に関する処理は、図4に示した例と同様であるので説明を省略する。
図14は、図4のステップS16に示した連携撮影処理の他の例について説明する為のフローチャートである。
主制御部20Aは、撮像部により画像データを取得し、取得した画像データを表示部19に表示させるライブビューを実行する(ステップS51)。
主制御部20Aは、連携機器と接続済みか否か判定する(ステップS52)。連携機器は、副データを取得可能であり撮像装置2Aと通信可能な機器であり、本実施形態ではウェアラブル装置3Aまたはウェアラブル装置4Aである。即ち、主制御部20Aは、通信可能な状態のウェアラブル装置3Aまたはウェアラブル装置4Aがあるか否か判定する。連携対象の機器と接続済みであると判定した場合(ステップS52、YES)、主制御部20Aは、ステップS58の処理に移行する。
主制御部20Aは、連携機器と接続済みではないと判定した場合(ステップS52、NO)、連携機器が有るか否か判定する(ステップS53)。例えば、主制御部20Aは、所定の信号を通信可能な範囲に送信し、レスポンスに応じて連携機器が有るか否か判定する。連携機器が無いと判定した場合(ステップS53、NO)、主制御部20Aは、ステップS51の処理に移行する。
連携機器が有ると判定した場合(ステップS53、YES)、主制御部20Aは、連携機器に対して接続要求を送信する。例えば主制御部20Aは、ウェアラブル装置4Aとの接続が確立されていない状態で連携機器としてウェアラブル装置4Aを検出した場合、ウェアラブル装置4Aに対して接続要求を送信する。ウェアラブル装置4Aは、撮像装置2Aからの接続要求を受信した場合、撮像装置2Aの接続を承認するか否か判定し、承認する場合に通信の種々の取り決めを撮像装置2Aとの間で行うことにより、撮像装置2Aとの接続を確立する。なお、主制御部20Aは、連携機器を操作に応じて選択する構成であってもよい。例えば、主制御部20Aは、図16に示すように連携機器をユーザに選択させる為の複数のボタン62を表示部19に表示させる。主制御部20Aは、タッチセンサ16tによるボタン62の操作に応じて連携機器を選択する。また、例えば、主制御部20Aは、連携可能な全ての機器を連携機器として選択する構成であってもよい。また、例えば、主制御部20Aは、主制御部20Aは、連携可能な全ての機器のうち、予め設定された機器を連携機器として選択する構成であってもよい。なお、以下連携機器はウェアラブル装置4Aであるとして説明する。
主制御部20Aは、ウェアラブル装置4Aとの間で接続が確立したか否か判定する(ステップS55)。ウェアラブル装置4Aとの間で接続が確立していないと判定した場合(ステップS55、NO)、主制御部20Aは、ステップS51の処理に移行する。
主制御部20Aは、ウェアラブル装置4Aとの間で接続が確立したと判定した場合(ステップS55、YES)、主制御部20Aは、ウェアラブル装置4Aにおいて取得可能な生体情報の一覧をウェアラブル装置4Aから取得する(ステップS56)。例えば、主制御部20Aは、ウェアラブル装置4Aが接続確立時に撮像装置2Aに対して送信したウェアラブル装置4Aにおいて取得可能な生体情報の一覧を取得する。また、主制御部20Aは、ウェアラブル装置4Aに対して要求を送信し、要求に対するレスポンスを受信することによりウェアラブル装置4Aにおいて取得可能な生体情報の一覧を取得する構成であってもよい。
主制御部20Aは、記録する生体情報を選択する(ステップS57)。例えば、主制御部20Aは、ウェアラブル装置4Aにおいて取得可能な生体情報から、操作に応じて記録する生体情報を選択する。具体的には、主制御部20Aは、ウェアラブル装置4Aにおいて取得可能な生体情報の一覧に基づいて、図16に示すように取得する生体情報をユーザに選択させる為の複数のボタン61を表示部19に表示させる。主制御部20Aは、タッチセンサ16tの操作に応じてボタン61が選択されたか否かを認識することにより、ユーザの操作に応じた生体情報を選択する。また、例えば、主制御部20Aは、ウェアラブル装置4Aにおいて取得可能な生体情報を全て選択する構成であってもよい。また、例えば、主制御部20Aは、ウェアラブル装置4Aにおいて取得可能な生体情報のうち、予め設定された生体情報を選択する構成であってもよい。
次に主制御部20Aは、撮影制御連携を実行するか否か判定する(ステップS58)。例えば主制御部20Aは、撮影制御連携を実行するか否かの設定を有し、この設定に基づいて撮影制御連携を実行するか否か判定する。また、主制御部20Aは、接続が確立した連携機器が撮影制御連携に対応しているか否かを判定し、接続が確立した連携機器が撮影制御連携に対応している場合に撮影制御連携を実行すると判定してもよい。
主制御部20Aは、撮影制御連携を実行すると判定した場合(ステップS58、YES)、後述する撮影制御連携を実行する(ステップS59)。また、主制御部20Aは、撮影制御連携を実行しないと判定した場合(ステップS58、NO)、ステップS60の処理に移行する。
主制御部20Aは、撮影動作の指示が有るか否か判定する(ステップS60)。上記したように、主制御部20Aは、操作部16のレリーズボタンが全押しされた場合に撮影動作を実行する指示が入力されたと判定する。主制御部20Aは、撮影動作の指示が無いと判定した場合(ステップS60、NO)、ステップS51の処理に移行する。
主制御部20Aは、撮影動作の指示が有ると判定した場合(ステップS60、YES)、撮像動作を実行することにより、主データとしての画像データを取得する(ステップS61)。
主制御部20Aは、撮影動作を実行した場合、生体情報取得要求をウェアラブル装置4Aに対して送信する(ステップS62)。ウェアラブル装置4Aは、生体情報の取得要求を受信した場合、撮像装置2Aに生体情報を送信する。
主制御部20Aは、生体情報の取得要求をウェアラブル装置4Aに対して送信した後、ウェアラブル装置4Aから送信される副データとしての生体情報を取得する(ステップS63)。また、主制御部20Aは、撮影時の撮像設定などを含む撮影情報を副データとしてさらに取得する構成であってもよい。また、主制御部20Aは、画像データから生成されたサムネイルを副データとしてさらに取得する構成であってもよい。また、主制御部20Aは、撮像時にGPSにより生成した位置情報を副データとしてさらに取得する構成であってもよい。
主制御部20Aは、主データと、副データとを1つのファイルとしてファイル化することにより、画像ファイルを生成する(ステップS64)。
主制御部20Aは、ファイル化された画像ファイルをメモリI/F18に装着されている記録媒体Mに記録し(ステップS65)、連携撮影処理を終了する。
図15は、図14のステップS59における撮像制御連携について説明する為のフローチャートである。
主制御部20Aは、撮像設定を変更する操作入力が有るか否か判定する(ステップS71)。主制御部20Aは、撮像設定を変更する操作入力が無い場合(ステップS71、NO)、ステップS75の処理に移行する。
主制御部20Aは、撮像設定を変更する操作入力が有る場合(ステップS71、YES)、操作信号に基づいて、撮像設定を変更する(ステップS72)。
主制御部20Aは、ステップS72で変更された撮像設定に基づいて、連携機器を制御する為の連携制御信号を生成する(ステップS73)。主制御部20Aは、ステップS72における撮像設定の変更と同様の変更をウェアラブル装置4Aにも反映させる為の連携制御信号を生成する。主制御部20Aは、ウェアラブル装置4Aの仕様に応じて反映させる設定項目を適宜選択する構成であってもよい。また、主制御部20Aは、操作に応じてウェアラブル装置4Aに変更を反映させる設定項目を選択する構成であってもよい。例えば、図16に示されるように、図16に示すように撮像制御連携を行う設定項目をユーザに選択させる為の複数のボタン63を表示部19に表示させる。主制御部20Aは、タッチセンサ16tによりボタン63の操作に応じて、撮像制御連携を行う設定項目を選択する。
主制御部20Aは、生成した連携制御信号をウェアラブル装置4Aに送信する(ステップS74)。
次に、主制御部20Aは、拡大画像を出力するか否か判定する(ステップS75)。例えば主制御部20Aは、拡大画像を出力するか否かの設定を有し、この設定に基づいて拡大画像を出力するか否か判定する。また、主制御部20Aは、接続が確立した連携機器が表示部を備えているか否かを判定し、連携機器が表示部を備えている場合に拡大画像を出力すると判定してもよい。主制御部20Aは、拡大画像を出力しないと判定した場合(ステップS75、NO)、撮像制御連携を終了する。
主制御部20Aは、拡大画像を出力すると判定した場合(ステップS75、YES)、ステップS51で取得した画像データに拡大領域を設定し、拡大領域の画像を切り出して拡大画像を取得し、拡大画像をウェアラブル装置4Aに送信し(ステップS76)、撮像制御連携を終了する。
図17は、撮像装置2Aと連携して動作する連携機器の動作について説明する為のフローチャートである。ここでは、撮像装置2Aと連携して動作する連携機器としてのウェアラブル装置4Aの動作について説明する。
ウェアラブル装置4Aの制御部40Aは、情報取得部32を制御することによりウェアラブル装置4Aの装着者の生体情報を取得する(ステップS81)。取得可能な生体情報が複数である場合、制御部40Aは、複数の生体情報のうち予め設定されたものを取得する構成であってもよい。
制御部40Aは、撮像装置2Aと接続済みか否か判定する(ステップS82)。撮像装置2Aと接続済みであると判定した場合(ステップS82、YES)、制御部40Aは、ステップS87の処理に移行する。
撮像装置2Aと接続済みではないと判定した場合(ステップS82、NO)、制御部40Aは、撮像装置2Aからの接続要求が有るか否か判定する(ステップS83)。制御部40Aは、撮像装置2Aからの接続要求が無いと判定した場合(ステップS83、NO)、ステップS81の処理に移行する。
制御部40Aは、撮像装置2Aからの接続要求が有ると判定した場合(ステップS83、YES)、撮像装置2Aとの接続を確立する(ステップS84)。
制御部40Aは、撮像装置2Aとの接続が確立すると、自身が取得可能な生体情報の一覧を撮像装置2Aに送信する(ステップS85)。なお、制御部40Aは、ステップS81で取得している生体情報の一覧を撮像装置2Aに送信する構成であってもよい。
制御部40Aは、連携制御信号を受信したか否か判定する(ステップS86)。制御部40Aは、連携制御信号を受信していないと判定した場合(ステップS86、NO)、ステップS88の処理に移行する。
制御部40Aは、連携制御信号を受信したと判定した場合(ステップS86、YES)、連携制御信号に基づいて撮像設定を変更する(ステップS87)。即ち、制御部40Aは、自身の撮像設定を撮像装置2Aにおける撮像設定と同様の設定に変更する。
次に制御部40Aは、拡大画像を受信したか否か判定する(ステップS88)。制御部40Aは、拡大画像を受信していないと判定した場合(ステップS88、NO)、ステップS90の処理に移行する。
制御部40Aは、拡大画像を受信したと判定した場合(ステップS88、YES)、拡大画像を表示部39に表示する(ステップS89)。即ち、制御部40Aは、撮像装置2Aにおいてスルー画表示されている画像データの一部を拡大表示する。
制御部40Aは、生体情報取得要求が有るか否か判定する(ステップS90)。即ち、制御部40Aは、撮像装置2Aから送信された生体情報取得要求を受信したか否か判定する。制御部40Aは、生体情報取得要求が無いと判定した場合(ステップS90、NO)、ステップS81の処理に移行する。
制御部40Aは、生体情報取得要求が有ると判定した場合(ステップS90、YES)、生体情報取得要求で要求された生体情報を撮像装置2Aに送信する(ステップS91)。制御部40Aは、すでに情報取得部32により取得されて記憶部38に格納されている生体情報を撮像装置2Aに送信する構成であってもよいし、新たに情報取得部32により生体情報を取得して撮像装置2Aに送信する構成であってもよい。また、制御部40Aは、ある期間の間に情報取得部32により取得した生体情報を集計し、集計結果を生体情報として撮像装置2Aに送信する構成であってもよい。
制御部40Aは、生体情報を送信すると、動作を終了するか否か判定する(ステップS92)。制御部40Aは、動作を終了しない場合(ステップS92、NO)、ステップS81に戻る。また、制御部40Aは、動作を終了する場合(ステップS92、YES)、図17の処理を終了する。
上記したように、撮像装置2Aは、撮像設定を変更する操作が行われた場合、撮像設定を変更するとともに、この撮像設定の変更と同様の制御を接続が確立したウェアラブル装置4Aに行わせる為の連携制御信号を生成し、生成した連携制御信号をウェアラブル装置4Aに送信する。ウェアラブル装置4Aは、撮像装置2Aから取得した連携制御信号に基づいて、カメラ31Aを制御する為の撮像設定を変更する。これにより撮像装置2Aは、自身と同様の制御を連携機器としてのウェアラブル装置4Aに実行させることができる。
このような構成によると、例えば図18に示されるように、撮像装置2Aは、適正露出ではない画像データ81を取得した際の撮像設定から適正露出の画像データ82を取得可能にする場合の撮像設定の変更を、ウェアラブル装置4Aにも反映させる。これにより、ウェアラブル装置4Aは、適正露出ではない画像データ83を取得していた撮像設定から、適正露出の画像データ84を取得可能な設定に撮像設定を変更することができる。これにより、撮像装置2Aは、一般的に操作部材の少ない、または操作し辛いウェアラブル装置におけるカメラ31Aの撮像設定を適正に制御することができる。この結果、ウェアラブル装置3Aの利便性を高めることができる。
また、上記したように、撮像装置2Aは、スルー画としての画像データから拡大画像を切り出し、切り出した拡大画像を接続が確立したウェアラブル装置3Aまたは4A(ここではウェアラブル装置3Aとして説明)に送信する。ウェアラブル装置3Aは、撮像装置2Aから取得した拡大画像を表示部39に表示する。これにより撮像装置2Aは、画角の一部の画像を連携機器としてのウェアラブル装置3Aに表示させることができる。
このような構成によると、例えば図19に示されるように、撮像装置2Aは、スルー画としての画像データ上に拡大領域65を設定し、拡大領域65の画像を切り出してウェアラブル装置3Aに表示させる。これにより、撮像装置2Aは、スルー画の一部を拡大してウェアラブル装置3Aに表示させることができる。ウェアラブル装置3Aは、上記したように時計型である為、ユーザが撮像装置2Aにより合焦の為の操作をする際に撮像装置2Aの近くに位置することが予想される。そこで、例えば、撮像装置2Aは、画像データにおける合焦位置(AFエリア)の近傍に拡大領域65を設定することにより、合焦結果の確認に有用な拡大画像をウェアラブル装置3Aに表示させることができる。
なお、撮像装置2Aの主制御部20Aは、例えば操作部16の操作に応じて拡大領域65の位置及びサイズを変更する構成であってもよい。例えば、撮像装置2Aの主制御部20Aは、例えばタッチセンサ16tによるタッチ操作により拡大領域65の位置及びサイズを変更する構成であってもよい。
なお、上記の実施形態では、撮像装置2Aは、操作に応じて撮像設定を変更した場合に撮像設定の変更をウェアラブル装置4Aにも反映させる為の連携制御信号を生成し送信するとして説明したがこの構成に限定されない。例えば、撮像装置2Aは、AE処理などの自動処理により撮像設定を変更した場合に撮像設定の変更をウェアラブル装置4Aにも反映させる為の連携制御信号を生成し送信する構成であってもよい。
また、撮像装置2Aは、AF処理により決定した被写体距離(レンズ11の主点から合焦する被写体までの距離)をウェアラブル装置4Aに連携制御信号として送信することにより、ウェアラブル装置4AのAF処理に撮像装置2Aで決定した被写体距離を反映させる構成であってもよい。
また、撮像装置2Aは、図14のステップS60において撮像を実行すると判定した場合に、撮像の実行をウェアラブル装置4Aに指示する為の信号を生成してウェアラブル装置4Aに送信する構成であってもよい。この場合、ウェアラブル装置4Aは、撮像装置2Aからの信号に応じて撮像を実行する。これにより、撮像装置2Aとウェアラブル装置4Aとは、ほぼ同時に画像データをそれぞれ取得することができる。
またさらに、ウェアラブル装置4Aは、取得した画像データ及び機器情報を副データとして撮像装置2Aに送信する構成であってもよい。このような構成によると撮像装置2Aは、生体情報、環境情報、及びウェアラブル装置4Aによる撮像された画像データを副データとしてウェアラブル装置4Aから取得することができる。これにより、撮像装置2Aは、自身が取得した主データとしての画像データと、ウェアラブル装置4Aから取得した副データとしての生体情報、環境情報、及び画像データと、を1つの画像ファイルとしてファイル化して記録することができる。
なお、ウェアラブル装置4Aは、動画撮影を実行する構成であってもよい。ウェアラブル装置4Aは、動画撮影中に撮像装置2Aから連携制御信号を受信した場合に動画撮影の為の撮像設定を連携制御信号に応じて変更する構成であってもよい。
またさらに、ウェアラブル装置4Aは、動画撮影中に撮像装置2Aから撮像の実行を指示する信号を受信した場合に撮像している動画にチャプターを挿入する構成であってもよい。
なお、上述の各実施の形態で説明した機能は、ハードウエアを用いて構成するに留まらず、ソフトウエアを用いて各機能を記載したプログラムをコンピュータに読み込ませて実現することもできる。また、各機能は、適宜ソフトウエア、ハードウエアのいずれかを選択して構成するものであっても良い。
このような機器、システムは、検査やレポート、エビデンス資料作成時に、特定の情報を、そのとき(あるいは、までに)ユーザが取った行動や、測定環境などと共に、情報記録できるので、様々な産業分野で使用可能である。画像データと書いたところを、音声データとか、その他のセンサデータなどと書き換えて、情報取得、記録の分野に応用できることは言うまでもない。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。