JP2020012880A - 携帯型反射板 - Google Patents

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Abstract

【課題】携行性に優れ、十分に光を拡散反射させることができる携帯型反射板を提供すること。【解決手段】本発明の一態様は、携帯端末に設けられたカメラで撮影する際に被写体に向けて光を反射させる携帯型反射板であって、支持板と、支持板の一方面および他方面の少なくとも一方に設けられ、光を拡散反射させる反射部材と、を備える。支持板は、保形性を有し、使用しない状態で携帯端末の正面サイズ以下の大きさに設けられる。支持板は、平板形状から任意の湾曲形状に曲げ可能であって、曲げた形状を保持できる材料によって構成されていてもよい。【選択図】図1

Description

本発明は、携帯型反射板に関し、より詳しくは、携帯端末に設けられたカメラで撮影する際に利用しやすい携帯型反射板に関するものである。
近年、料理やアクセサリなどの小物を撮影し、SNS(Social Networking Service)などに投稿する人が増えている。閲覧者から良い評価を得るためには、投稿する写真の出来映えが大切であり、そのためにはテーマ選びや撮影方法を工夫することが重要である。
携帯端末に設けられたカメラで撮影する被写体としては、料理やアクセサリなどの小物を対象とすることが多い。特に、小物を撮影してSNSへ写真を投稿することは日常生活の中で頻繁に行われている。この際、携帯端末に設けられたカメラのレンズは広角レンズで、本来は接写に適さない。そのため、後付けの接写レンズが発売されたり、広角と望遠のデュアルレンズの携帯端末も登場したりしており、携帯端末による様々な撮影の需要も今後増加すると考えられる。
フォトグラファや写真愛好家においては、撮影方法の工夫の一つとして、逆光または半逆光の自然光を利用し、反射板(レフ板)によって逆光ゆえにできる手前の影を制御することが行われている。このような撮影方法の工夫は、携帯端末に設けられたカメラで撮影を行う場合も同様である。
撮影で用いられる反射板として、特許文献1、2には、組み立て可能な撮影用レフ板、撮影用反射板が開示されている。また、特許文献3には、ディフューザ部がアーチ状に構成されることにより光を均質に拡散させる撮影補助具が開示されている。特許文献4には、暗い環境においてライトを使用してカメラ撮影した場合に良好な画質を適正に得ることが可能な電子機器用のカバーアクセサリが開示されている。特許文献5には、雨傘、日傘と同等の開閉を可能とするかさ形レフ板が開示されている。特許文献6には、広告媒体となっているうちわの平面部にレフ板の効果を持たせたものが開示されている。
特開2011−242734号公報 特開2000−047295号公報 特開2008−209615号公報 特開2016−218250号公報 実開昭63−188643号公報 実用新案第3105318号公報
携帯端末に設けられたカメラにより撮影された画像は、出来栄えを良くするために後からアプリ等のソフトウェアで色調や露出を補正することができる。しかし、ピントや光量、光の方向性を変えることはできない。このため、撮影時に適切な光を当てておくことが重要である。携帯端末に設けられたカメラによる小物撮影においても、逆光あるいは半逆光をあてたことにより、被写体の手前にできる影を消すためにレフ板を用いれば、写真の出来栄えが良くなる。しかしながら、携帯端末に設けられたカメラで撮影するために大きなレフ板を日常的に持ち歩くことは現実的ではない。その一方、携行性に優れたレフ板は考えられていない。
本発明の目的は、携行性に優れ、十分に光を拡散反射させることができる携帯型反射板を提供することである。
本発明の一態様は、携帯端末に設けられたカメラで撮影する際に被写体に向けて光を反射させる携帯型反射板であって、支持板と、支持板の一方面および他方面の少なくとも一方に設けられ、光を拡散反射させる反射部材と、を備える。支持板は、保形性を有し、使用しない状態で携帯端末の正面サイズ以下の大きさに設けられている。
このような構成によれば、反射部材が設けられた支持板が携帯端末の正面サイズ以下であるため、携帯端末とともに場所をとらずに携行できる反射板を構成することができる。
上記携帯型反射板において、支持板は、平板形状から任意の湾曲形状に曲げ可能であって、曲げた形状を保持できる材料によって構成されていることが好ましい。これにより、支持板を任意の湾曲形状に折り曲げて、立てておくことができる。また、折り曲げによって拡散反射の集光性を調整できるようになる。
上記携帯型反射板において、支持板には、折り曲げ位置に沿った折り目が設けられていてもよい。これにより、支持板を折り目に沿って折り曲げやすくなり、折り曲げた状態で立てておくことができるようになる。
上記携帯型反射板において、支持板を立てた状態で支持するスタンドをさらに備え、スタンドは、バネ作用によって支持板に対して突出および格納可能に設けられていてもよい。これにより、スタンドとして必要な場合にはバネ作用によってスタンドを突出させ、不要な場合には平らに戻して格納しておくことができる。
上記携帯型反射板において、支持板には切れ目が設けられ、切れ目から支持板の一部を折り曲げ可能に設けられていてもよい。これにより、切れ目から支持板の一部を折り曲げて、立てておくことができる。
上記携帯型反射板において、反射部材には、半球状に設けられた複数の凸部または半球状に設けられた複数の凹部が配列されていてもよい。これにより、拡散反射の集光性を高めることができる。
本発明によれば、携行性に優れ、十分に光を拡散反射させることができる携帯型反射板を提供することが可能になる。
(a)および(b)は、本実施形態に係る携帯型反射板の構成を例示する斜視図である。 撮影状況を例示する模式図である。 (a)および(b)は、本実施形態に係る携帯型反射板の断面構造を例示する部分断面図である。 (a)および(b)は、湾曲状態での使用例を示す模式図である。 (a)および(b)はスタンドを例示する斜視図である。 (a)および(b)は折り曲げについて例示する模式図である。 他の折り曲げについて例示する模式図である。 (a)および(b)は、支持板の一部の折り曲げについて例示する模式図である。 (a)および(b)は、支持板の一部の折り曲げについて例示する模式図である。 (a)〜(c)は、反射部材の形状について例示する模式図である。 (a)および(b)は、フィルタを備えた携帯型反射板を例示する斜視図である。 撮影条件について例示する図である。 (a)〜(c)は実験結果を示す写真である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、同一の部材には同一の符号を付し、一度説明した部材については適宜その説明を省略する。
(携帯型反射板の構成)
図1(a)および(b)は、本実施形態に係る携帯型反射板の構成を例示する斜視図である。図1(a)には携帯型反射板1が示され、図1(b)には携帯端末100が示される。
本実施形態に係る携帯型反射板1は、携帯端末100に設けられたカメラ200で撮影する際に被写体に向けて光を反射させるレフ板である。
ここで、携帯端末100は、筐体110と、筐体110の正面に設けられた表示部120と、筐体110の背面などに設けられたカメラ200とを備える。カメラ200の近傍には撮影用の補助光を照射する発光部210が設けられていてもよい。
本実施形態において、携帯端末100のサイズとは、通常の大人が筐体110を片手で持って撮影を行うことができる程度の大きさのことを言う。例えば、本実施形態で対象とする携帯端末100の正面サイズは、縦横の寸法が200mm×100mm以下、好ましくは170mm×80mm以下、さらに好ましくは150mm×70mm以下である。表示部120のサイズは、6インチ以下、好ましくは5インチ以下である。
このような携帯端末100に設けられたカメラ200で撮影する際に用いられる携帯型反射板1は、支持板10と、反射部材20とを備える。支持板10は、平板状であって保形性を有する。支持板10の一方面10aおよび他方面10bの少なくとも一方に反射部材20が設けられている。
反射部材20は、光を拡散反射させる材料によって形成される。反射部材20としては、例えば表面が粗面となったアルミニウム(アルミニウム箔など)や、白色の素材(布地、紙、プラスチック、フッ素樹脂、硫酸バリウム等のコーティング材料など)が用いられる。支持板10の一方面10aおよび他方面10bの両方に反射部材20が設けられていてもよく、それぞれの面に設けられる反射部材20として、互いに異なる反射特性のものを用いてもよい。また、一方を反射部材20、他方を鏡面としてもよい。また、支持板10の材料の表面自体を反射部材20として利用してもよい。
支持板10の大きさ(正面サイズ)は、使用しない状態で携帯端末100の正面サイズ以下となっている。すなわち、レフ板として使用していない状態での支持板10の縦横の寸法は、200mm×100mm以下、好ましくは170mm×80mm以下、さらに好ましくは150mm×70mm以下である。また、支持板10の厚さは、1mm以下が好ましく、保形性を得られれば薄いほど好ましい。使用しない状態での正面サイズとは、反射板として使用する際に支持板10を広げない場合には支持板10のそのものの正面サイズであり、広げる場合には広げる前(折り畳んだ状態)の正面サイズのことを言う。
支持板10の大きさが携帯端末100の正面サイズ以下に設定されていることで、使用しないときは携帯端末100とともに場所をとらずに収納できる優れた携行性を発揮することができる。例えば、携帯端末100をケースに収納する場合、本実施形態に係る携帯型反射板1を、携帯端末100と一緒にケースに収納しておくことができる。
支持板10を小さくすることで携行性は向上するものの、反射部材20の面積も狭くなる。しかし、反射部材20として、拡散性材料であって、可視光領域における相対全光線反射率が50%以上、好ましくは80%以上の材料を用いることで、支持板10のサイズを携帯端末100の正面サイズ以下にしても、携帯端末100に設けられたカメラ200で撮影する際に被写体に向けて十分な拡散反射光を当てることが可能となる。
図2は、撮影状況を例示する模式図である。
本実施形態では、携帯端末100を片手で持って撮影を行う。このようなコンパクトな携帯端末100に設けられたカメラ200で被写体Wを撮影する。小さな被写体Wに対して接写する際、本実施形態に係る携帯型反射板1を用いて拡散反射光を被写体Wに当てる。例えば、一方の手で携帯端末100を持ち、他方の手で携帯型反射板1を持って被写体Wに拡散反射光を当てる。この状態で携帯端末100に設けられたカメラ200で撮影を行う。
例えば、被写体Wに対して半逆光を当てるとともに、影となる部分に携帯型反射板1で拡散反射光を当てる。これにより、背景に対して被写体Wを適度に浮き上がらせた綺麗な撮影を行うことができる。その理由としては、被写体W前にできる影を消し、光量不足を補うことで手ブレになりにくくなる効果による。
携帯型反射板1は携行性に優れているため、携帯端末100と一緒にいつでも持ち運びでき、直ぐに取り出して撮影の補助として利用することができる。しかも、優れた反射特性を有する反射部材20を用いることで、コンパクトでありながら十分な拡散反射光を被写体Wに当てることが可能となる。携帯型反射板1はレフ板としてのサイズは小さいものの、小物を被写体とした接写においては被写体Wに近づけて利用できるため、十分にレフ板としての役目を果たすことができる。
図3(a)および(b)は、本実施形態に係る携帯型反射板の断面構造を例示する部分断面図である。
図3(a)に示す断面構造では、平板状の支持板10の一方面10aに反射部材20aが設けられ、他方面10bの反射部材20bが設けられている。支持板10は薄く、保形性を有し、軽い材料が好ましい。例えば、支持板10の材料としては、LDPE(低密度ポリエチレン)が用いられる。
支持板10の一方面10aには、例えば表面にランダムな凹凸(皺)が付けられたアルミニウム箔が貼り付けられ、これが反射部材20aとして構成される。支持板10の他方面10bには、一方面10aに設けた反射部材20aとは異なる反射特性を有する反射部材20bが設けられる。例えば、表面が乱反射する白色のシート材が貼り付けられ、これが反射部材20bとして構成される。支持板10の両面に反射特性の異なる反射部材20a、20bが設けられていることで、拡散反射の趣を変えることができる。
図3(b)に示す断面構造では、支持板10の中央部に湾曲形状を保持できる芯部材15が設けられている。芯部材15は例えば金属板であり、支持板10を平板形状から任意の湾曲形状に折り曲げ可能であって、曲げた形状を保持できるようになっている。この場合、支持板10はシリコーンゴムのような弾性に優れた材料を用いるとよい。
図4(a)および(b)は、湾曲状態での使用例を示す模式図である。
支持板10に芯部材15が設けられていることで、ユーザは支持板10を手で曲げて、任意の湾曲形状にすることができる。図4(a)に示すように、支持板10を湾曲形状にすることで、携帯型反射板1を手で保持しなくても、机などの上に立たせておくことができる。
また、図4(b)に示すように、支持板10を湾曲形状にして、被写体Wを湾曲形状の内側(凹側)に配置すると、拡散反射光を湾曲形状の内側に集中させることができる。湾曲形状の曲げ角度を調整すれば、被写体Wに対してより効果的な拡散反射光を当てることが可能となる。
(スタンド)
次に、本実施形態に係る携帯型反射板1のスタンドについて説明する。
図5(a)および(b)はスタンドを例示する斜視図である。
図5(a)にはスタンド50の格納状態が示され、図5(b)にはスタンド50の突出状態が示される。
図5に示すように、本実施形態に係る携帯型反射板1において、支持板10の裏面(例えば、他方面10b)にはスタンド50が設けられていてもよい。このスタンド50には板バネ51が組み込まれており、中央部分で支持板10の裏面に固定されている。
図5(a)に示すように、スタンド50を使用しない場合には板バネ51が真っ直ぐになっており、スタンド50の全体も支持板10に沿うように平らになっている。図5(b)に示すように、スタンド50の両端を引き上げることで、板バネ51のバネ作用によってスタンド50が湾曲するように支持板10から突出する状態となる。これにより、突出したスタンド50を支えとして携帯型反射板1を立て掛けておくことができる。
突出したスタンド50を収納するには、スタンド50の両端を押さえるようにする。これにより、板バネ51が平らとなってスタンド50を格納状態にすることができる。なお、スタンド50は、携帯型反射板1の持ち手としても使用可能である。
図6(a)および(b)は折り曲げについて例示する模式図である。
図6(a)には折り目17の例が示され、図6(b)には折り目17に沿った方向からみた支持板10の折り曲げ状態が示される。
図6(a)に示すように、本実施形態に係る携帯型反射板1において、支持板10には折り曲げ位置に沿った折り目17が設けられていてもよい。例えば、支持板10の中央部分に折り目17が設けられている。折り目17は支持板10の長辺を二分するように短辺と平行に設けられている。
このような折り目17が設けられていることで、図6(b)に示すように、支持板10を折り目17で折り曲げて使用することができる。支持板10を折り目17で折り曲げると略V字型となって、携帯型反射板1を手で保持しなくても、机などの上に立たせておくことができる。
また、支持板10を折り目17で折り曲げておき、被写体Wを折り曲げの内側に配置すると、折り曲げで構成される2面からそれぞれ異なる角度で拡散反射光を被写体Wに当てることができる。折り曲げの角度を調整すれば、被写体Wに対して拡散反射光を当てる角度を調整することができ、光や影の状態をコントロールすることが可能となる。
図7は、他の折り曲げについて例示する模式図である。
図7に示すように、携帯型反射板1の支持板10には、所定間隔で複数本の折り目17が設けられていてもよい。複数本の折り目17で山折り、谷折りを繰り返すことで、支持板10がジグザグに折り曲げられる。これにより、携帯型反射板1を立たせておくことができる。
図8(a)および(b)は、支持板の一部の折り曲げについて例示する模式図である。
図8(a)には切れ目18の例が示され、図8(b)には支持板10の一部を折り曲げた状態が示される。
図8(a)に示す例では、支持板10の端部(例えば、長辺側の端部)に縁から途中まで切れ目18が設けられている。切れ目18は支持板10の辺の方向に所定ピッチで複数設けられている。
図8(b)に示すように、切れ目18の位置で支持板10を略直角に折り曲げると、携帯型反射板1を立てておくことができるようになる。例えば、複数の切れ目18によって構成される複数の片部101を互い違いの方向に折り曲げる。これにより、携帯型反射板1を安定して立てておくことができる。
なお、図8に示す例では、片部101に反射部材20が設けられていないが、片部101にも反射部材20を設けるようにしてもよい。
図9(a)および(b)は、支持板の一部の折り曲げについて例示する模式図である。
図9(a)には切れ目19の例が示され、図9(b)には支持板10の一部を折り曲げた状態が示される。
図9(a)に示す例では、支持板10の端部(例えば、左右の隅部)に縁から途中まで切れ目19が設けられている。図9(b)に示すように、切れ目19の位置で支持板10を所定の角度で折り曲げると、携帯型反射板1を立てておくことができるようになる。例えば、切れ目19によって構成される左右の片部102をそれぞれ同じ方向に僅かに折り曲げる。これにより、片部102がスタンドとなって携帯型反射板1を立てておくことができる。
なお、図8に示す片部101や図9に示す片部102の数および位置はこれらに限定されない。
(反射部材の形状)
次に、反射部材20の形状の例について説明する。
図10(a)〜(c)は、反射部材の形状について例示する模式図である。
図10(a)には凸部201の例が示され、図10(b)には凹部202の例が示される。図10(c)には凸部201の配列の例が示される。なお、説明の便宜上、図10には反射部材20のみが示される。
本実施形態に係る携帯型反射板1において、反射部材20には、半球状に設けられた複数の凸部201(図10(a)参照)または半球状に設けられた複数の凹部202(図10(b)参照)が配列されていてもよい。
図10(c)に示すように、複数の凸部201は縦横に所定の間隔で配列されていることが好ましい。なお、図10(c)では凸部201の配列について示しているが、凹部202の配列についても同様である。
このように、反射部材20として複数の凸部201または複数の凹部202が配列されていることで、拡散反射の集光性を高めることができる。
なお、上記の例では、半球状の凸部201および凹部202について説明したが、半球状以外であってもよい。例えば、三角柱形(プリズム形)や正四面体(ピラミッド形)であってもよい。また、半円筒形の凸や凹であってもよい。また、反射部材20は、一つの大きな凹面や凸面で構成されていてもよいし、表面にフレネルレンズのようなレンズ形状を有していてもよい。さらに、反射部材20は、ランダムな凹凸表面(数μm程度の凹凸)を有していてもよい。
(フィルタ)
次に、フィルタを備える例について説明する。
図11(a)および(b)は、フィルタを備えた携帯型反射板を例示する斜視図である。
図11(a)にはフィルタ60の例が示され、図11(b)にはフィルタ60を備えた携帯型反射板1を携帯端末100に装着した例が示される。
図11(a)に示すように、支持板10に孔10hが設けられている。図11(b)に示すように、孔10hは、携帯端末100に設けられたカメラ200および発光部210が設けられる領域よりも大きく開けられている。孔10hの位置は、携帯端末100の特定の機種のカメラ200および発光部210の位置および大きさに合わせて設けられていてもよい。
孔10hの一部にはフィルタ60が被せられている。例えば、孔10hの略半分を覆うようにフィルタ60が設けられる。これにより、携帯型反射板1を携帯端末100に重ねることで、カメラ200または発光部210の上にフィルタ60を被せた状態で使用することができる。
図11に示す例では、携帯型反射板1を携帯端末100に重ねると、孔10hの位置にカメラ200と発光部210とが配置されるとともに、発光部210の上にフィルタ60が位置するようになる。カメラ200の上にはフィルタ60はかからない。
このフィルタ60を、光を半透過させる材料で構成しておくと、発光部210から放出される光をフィルタ60によって分散させるディフーザを構成することができる。一方、カメラ200はフィルタ60の影響を受けずに被写体の像を捉えることができる。
また、携帯型反射板1を携帯端末100と重ねて使用することで、携帯端末100に設けられたカメラ200を被写体に向けるだけで反射部材20による拡散反射光を被写体に当てることができる。
なお、フィルタ60は付け替え可能になっていてもよい。これにより、異なる特性のフィルタ60をユーザの好みに応じて付けることができる。また、フィルタ60の取り付け位置をずらすことができるようになっていてもよい。例えば、支持板10の面に沿ってフィルタ60をスライド可能に設けておく。これにより、フィルタ60を使用しない場合には孔10hの位置から外すようにスライドさせ、使用する場合のみ孔10hの位置にスライドさせる。
また、フィルタ60はカメラ200の上にかかるようにしてもよいし、カメラ200および発光部210の両方にかかるようにしてもよい。カメラ200の上にかかるようにする場合、フィルタ60として偏光フィルタを用いてもよい。また、カメラ200および発光部210の両方にかかる場合、カメラ200および発光部210のそれぞれについて特性の異なるフィルタ60を配置するようにしてもよい。
このように、支持板10にフィルタ60を設けることで、カメラ200および発光部210に対するフィルタ60の効果とともに、支持板10に設けられた反射部材20による拡散反射光の効果の両方を1つの携帯型反射板1で得ることが可能となる。
(実験例)
次に、本実施形態に係る携帯型反射板1を用いた実験例について説明する。
図12は、撮影条件について例示する図である。
図13(a)〜(c)は実験結果を示す写真である。
実験では、携帯端末100に設けられたカメラ200で被写体Wを撮影し、本実施形態に係る携帯型反射板1の使用の有無による画像の違いを比較した。
実験は、窓際のテーブル上に被写体Wを置き、窓からの自然光を利用して撮影を行った。
図12に示すように、被写体Wと携帯端末100との距離d1は約15cmである。自然光は、被写体Wに対してカメラ200とは反対側から当たる、いわゆる逆光で当てられる。
実験で用いた携帯端末100はいわゆるスマートフォンであり、カメラ200の画素数は1300万である。
携帯型反射板1の大きさ(正面サイズ)は約5cm×15cmである。
携帯型反射板1を用いる場合には横長に配置し、被写体Wと携帯型反射板1との距離d2を約5cm、下端までの高さhを約4cm、傾斜角度θを水平に対して約60度とした。
反射部材20としては、アルミニウム箔と、白色素材(支持板10として用いるLDPEの素材表面)との2種類を用いた。
図13(a)には携帯型反射板1を使用しないで撮影した写真が示される。
図13(b)および(c)には携帯型反射板1を使用して撮影した写真が示される。このうち図13(b)は反射部材20としてアルミニウム箔を用いた場合、図13(c)は反射部材20として白色素材を用いた場合である。
携帯型反射板1を使用しないで撮影した場合(図13(a))、自然光が逆光となって被写体Wの表面が暗くなっている。
一方、本実施形態に係る携帯型反射板1を使用して撮影した場合(図13(b)および(c))、被写体Wの表面の様子が綺麗に現れている。
反射部材20としてアルミニウム箔を用いた場合は(図13(b))、白色素材を用いた場合(図13(c))に比べて反射光量が多くなり、被写体Wの影(自然光による影)が薄くなっている。
また、反射部材20として白色素材を用いた場合は(図13(c))、アルミニウム箔を用いた場合(図13(b))に比べて拡散性が高くなるため、被写体Wの表面に多角度で反射光が当てられている。
このような携行性に優れたサイズの携帯型反射板1であっても、いわゆるレフ板としての効果を十分に発揮していることが分かる。
以上説明したように、実施形態に係る携帯型反射板1によれば、携行性に優れ、十分に光を拡散反射させることができる撮影補助具を提供することが可能になる。
なお、上記に本実施形態およびその適用例を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。例えば、支持板10としては、反射板として使用しない場合に折り畳んで収納できるようにしてもよい。この場合、折り畳んだ際の厚さが収納に不便な厚さにならないようにする。また、支持板10の外形は矩形以外であってもよい。また、支持板10の同一面に反射特性の異なる反射部材20を設けてもよいし、同一面に反射部材20と鏡面とを設けてもよい。また、前述の各実施形態またはその適用例に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、各実施形態の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
本発明は、スマートフォン(登録商標)やタブレット型端末、コンパクトカメラなどで撮影する際に好適に利用可能である。
1…携帯型反射板
10…支持板
10a…一方面
10b…他方面
10h…孔
15…芯部材
17…折り目
18,19…切れ目
20,20a,20b…反射部材
50…スタンド
51…板バネ
60…フィルタ
100…携帯端末
101,102…片部
110…筐体
120…表示部
200…カメラ
201…凸部
202…凹部
210…発光部
d1…距離
d2…距離
h…高さ
W…被写体
θ…傾斜角度

Claims (6)

  1. 携帯端末に設けられたカメラで撮影する際に被写体に向けて光を反射させる携帯型反射板であって、
    支持板と、
    前記支持板の一方面および他方面の少なくとも一方に設けられ、光を拡散反射させる反射部材と、を備え、
    前記支持板は、保形性を有し、使用しない状態で前記携帯端末の正面サイズ以下の大きさに設けられた、携帯型反射板。
  2. 前記支持板は、平板形状から任意の湾曲形状に曲げ可能であって、曲げた形状を保持できる材料によって構成された、請求項1記載の携帯型反射板。
  3. 前記支持板には、折り曲げ位置に沿った折り目が設けられた、請求項1記載の携帯型反射板。
  4. 前記支持板を立てた状態で支持するスタンドをさらに備え、
    前記スタンドは、バネ作用によって前記支持板に対して突出および格納可能に設けられた、請求項1記載の携帯型反射板。
  5. 前記支持板には切れ目が設けられ、前記切れ目から前記支持板の一部を折り曲げ可能に設けられた、請求項1記載の携帯型反射板。
  6. 前記反射部材には、半球状に設けられた複数の凸部または半球状に設けられた複数の凹部が配列された、請求項1から5のいずれか1項に記載の携帯型反射板。
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