JP2020012741A - 莢豆の検査方法及び莢豆食品の製造方法 - Google Patents

莢豆の検査方法及び莢豆食品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】莢豆を破壊せずに、莢豆の内部の状態を高精度で検査することができる莢豆の検査方法及び莢豆食品の製造方法を提供する。【解決手段】莢豆の検査方法は、湿式加熱がされていない莢豆28にX線29を照射して検査する工程を備え、前記X線の管電圧をV(kV)、前記X線の照射領域ARを通過する前記莢豆28の速度をS(m/min)とした場合、下記式(1)及び式(2)を満たすことによって、莢と豆の境界が鮮明なX線画像を得ることができる。10≦S≦60・・・(1)25≦V≦S+40・・・(2)【選択図】図2

Description

本発明は、莢豆の検査方法及び莢豆食品の製造方法に関し、特に莢豆の内部を検査する方法、及びその検査方法を備えた製造方法に関する。
莢と、莢に覆われた豆とからなる大豆、豌豆、空豆などの莢豆は、生鮮食品として需要がある。特に、未成熟で青いうちの大豆を収穫した枝豆は、加熱調理後に冷凍保存された冷凍食品としても、広く普及している。莢豆の検査方法としては、多数の莢豆の中からその一部をサンプルとして抜き取って検査する破壊検査が知られている。
特許文献1には、作業台の下から透過光を点灯し光を透過させて、異物混入の有無を、透過光の光量変化や色調変化を目視により判定する検査方法が開示されている。
非特許文献1には、可視光に比べて食品の透過率が高い近赤外光を食品に照射し、透過光を特殊なカメラで撮像して、これを画像処理することで、毛髪や虫等の検出が可能となることが開示されている。
特開2006-162438号公報
国立大学法人豊橋技術科学大学 Press Release 平成26年4月24日
しかしながら、従来のサンプルを破壊して検査する方法では、破壊すると商品性が低下する食品、例えば枝豆の場合、全ての食品を検査することは不可能であるので、必然的に検査漏れが発生し、検査の精度が低下するという問題がある。
特許文献1の検査方法は、可視光を用いた目視による検査方法であるので、食品を破壊する必要がないが、透過率が小さい可視光では食品内部を詳しく検査することが困難であるという問題がある。
非特許文献1の検査方法は、近赤外光でも食品内部までは届かず、検査の目的が果たせないという懸念がある。例えば莢豆の莢が厚い場合には、莢に当たった近赤外光が拡散して内部まで届かず、莢の中の状態を検査することが困難である。
そこで、本発明は、莢豆を破壊せずに、莢豆の内部の状態を高精度で検査することができる莢豆の検査方法及び莢豆食品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る莢豆の検査方法及び莢豆食品の製造方法は、湿式加熱がされていない莢豆にX線を照射して検査する工程を備え、前記X線の管電圧をV(kV)、前記X線の照射領域を通過する前記莢豆の速度をS(m/min)とした場合、下記式(1)及び式(2)を満たす方法である。
10≦S≦60・・・(1)
25≦V≦S+40・・・(2)
本発明に係る莢豆の検査方法は、湿式加熱がされていない莢豆にX線を照射してX線画像情報を取得する工程と、前記X線画像情報の、前記莢豆の莢領域外の濃淡値、前記莢豆の莢領域の濃淡値、前記莢豆の豆外縁の濃淡値、前記莢豆の豆領域の濃淡値を測定する工程とを備える。
本発明によれば、湿式加熱がされる前の莢豆に対しX線を照射することにより、莢と豆の境界が鮮明で、豆領域をより確実に特定することができる。したがって莢豆を破壊せずに、莢豆の内部の状態を高精度で検査することができる。
本実施形態に係る検査装置の構成を示すブロック図である。 X線撮像部の構成を模式的に示す斜視図である。 本実施形態に係る莢豆食品の製造方法を示すフローチャートである。 本実施形態に係る検査方法で撮像した莢豆のX線画像である。 湿式加熱後の莢豆のX線画像であり、図5Aはボイルした後、図5Bは蒸煮した後の画像である。 良品モデルの説明に供する図であり、図6Aは莢豆のX線画像、図6BはX線透過強度を示すグラフ、図6Cは二値データ画像である。 不良品モデルの説明に供する図であり、図7Aは莢豆のX線画像、図7BはX線透過強度を示すグラフ、図7Cは二値データ画像である。 良品モデルの説明に供する模式図である。 良品の莢豆の説明に供する図であり、図9Aは良品モデル、図9Bは良品のX線画像である。 不良品(1)の莢豆の説明に供する図であり、図10Aは不良品モデル、図10Bは不良品のX線画像である。 不良品(2)の莢豆の説明に供する図であり、図11Aは不良品モデル、図11Bは不良品のX線画像である。 不良品(3)の莢豆の説明に供する図であり、図12Aは不良品(凹み)モデル、図12Bは不良品(凹み)のX線画像、図12Cは不良品(変色)モデル、図12Dは不良品(変色)のX線画像である。 不良品(4)の莢豆の説明に供する図であり、図13Aは不良品モデル、図13Bは不良品のX線画像である。 良品のX線画像をまとめた一覧表である。 不良品のX線画像をまとめた一覧表である。 濃淡値の測定箇所の説明に供する莢豆の模式図である。 管電圧とベルトスピードの関係を示すグラフである。 本実施形態に係る検査方法で撮像した乾熱で加熱した後の莢豆のX線画像である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
(全体構成)
図1に示す検査装置10は、X線撮像部12、記憶部14、入力部16、出力部18、及び処理部20とを備え、それらがバス22を介して接続されている。処理部20は、予め格納されている基本プログラムや画像処理プログラムなどのアプリケーションプログラムを読み出して、これら各種プログラムに従って、検査装置10全体を制御する。処理部20は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行できる。
記憶部14は、例えば、半導体記憶装置、磁気テープ装置、磁気ディスク装置、又は光ディスク装置のうちの少なくとも一つを備える。記憶部14は、処理部20での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、記憶部14は、アプリケーションプログラムとして、莢豆の内部を検査する検査処理を処理部20に実行させるための検査プログラム等を記憶する。検査プログラムは、例えばCD−ROM、DVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて記憶部14にインストールされてもよい。
また、記憶部14は、良品の莢豆の良品データ、及び後述するX線画像を記憶する。良品データは、良品の莢豆が有するべき豆や莢の情報、例えば、大きさ(面積)や形状を数値化した情報である。さらに、記憶部14は、所定の処理に係る一時的なデータを一時的に記憶してもよい。
入力部16は、データの入力が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、タッチパネル、キーボード等である。作業者は、入力部16を用いて、文字、数字、記号等を入力することができる。入力部16は、作業者により操作されると、その操作に対応する信号を生成する。そして、生成された信号は、作業者の指示として、処理部20に供給される。
出力部18は、映像や画像等の表示が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等である。出力部18は、処理部20から入力された画像データに応じた画像等を表示する。また、出力部18は、紙等の表示媒体に画像又は文字等を印刷する機器であってもよい。
図2に示すようにX線撮像部12は、莢豆28にX線29を照射し、莢豆28を透過したX線を受像することによってX線画像情報を取得する。X線撮像部12は、X線照射器23と、X線受像器24と、搬送部としてのベルトコンベヤ26とを備える。X線照射器23とX線受像器24は、ベルトコンベヤ26を挟んで上下に対向するように配置されている。ベルトコンベヤ26は、複数の莢豆28を、一方向に搬送する。ベルトコンベヤ26上の複数の莢豆28は、当該莢豆28同士が上下に重ならない状態で並べられている。
X線照射器23は、ベルトコンベヤ26の上方からX線29を照射する。X線照射器23は、ベルトコンベヤ26を幅方向に横断するようにX線29を照射し、平面状の照射領域ARを形成する。莢豆28は、X線の照射領域ARを、ベルトコンベヤ26の走行速度で通過する。
X線受像器24は、長手方向の長さがベルトコンベヤ26の幅方向と略同じ長さであるラインセンサである。X線受像器24は、莢豆28を透過したX線を受像して、得られたX線画像情報を、図示しないLAN(Local Area Network)及びバス22を介して、処理部20へ出力する。
X線照射器23の管電圧をV(kV)、ベルトコンベヤ26の走行速度をS(m/min)とした場合、管電圧V及び速度Sは、下記式(1)及び式(2)を満たす。
10≦S≦60・・・(1)
25≦V≦S+40・・・(2)
上記式(1)及び式(2)を満たすことにより、生産性を低下させずに、莢と豆の境界が鮮明で、莢豆28の輪郭、豆の輪郭、及び豆領域の濃淡を特定できるX線画像を得ることができる。管電圧Vが大きいと、X線の透過力が大きくなるので、X線画像は明るくなる。一方、管電圧Vが小さいと、X線の透過力が小さくなるので、X線画像は暗くなる。また速度Sを落とした方が、莢豆を透過するX線の量が増加するので、X線画像は明るくなる。一方、速度Sを上げた方が、莢豆を透過するX線の量が低下するので、X線画像は暗くなる。したがって生産性を上げるため速度Sを上げた場合、X線の量は減少するが、管電圧Vをより高くしてX線の量を増やすことによって、より鮮明なX線画像を得ることができる。
ベルトコンベヤ26の走行速度Sが10(m/min)未満の場合、単位時間あたりに検査できる莢豆28の量が制限され、生産性が低下してしまう。ベルトコンベヤ26の走行速度Sが60(m/min)超の場合、莢豆28から取得したX線画像情報が処理部20で画像処理できる計算量を超えてしまうおそれがある。ベルトコンベヤ26の走行速度Sの上限は、処理部20の処理能力に応じて変更することが可能である。X線照射器23の管電圧が25kV未満の場合、X線画像が暗すぎて莢の内部の濃淡が不鮮明となる。X線の管電圧VがS+40(kV)超の場合、X線画像が明るくなりすぎて豆と莢の色味の差が小さく、豆の外形形状を特定することが困難となる。なお、管電流は、管電圧を設定することによって、適宜変化するものであり、例えば、0.2mA〜10mAの範囲である。
さらに管電圧V及び速度Sは、50≦S≦60の範囲では、下記式(3)を満たすのが好ましい。速度Sが50≦S≦60の範囲の場合には、管電圧Vが下記式(3)を満たすことによって、豆表面の凹みや変色などの傷をより確実に特定することができる。
1.5S−50≦V≦S+40・・・(3)
また、X線照射器23の管電圧V及び速度Sは、30≦S≦60の範囲では、下記式(4)を満たすのが好ましい。
25≦V≦70・・・(4)
(莢豆食品の製造方法)
次に、畑で収穫された莢豆28から莢豆食品を製造する製造方法を、図3を参照して説明する。まずステップSP1において莢豆28を収穫した後、簡単に洗浄する(ステップSP2)。洗浄した莢豆28を畑から搬送し(ステップSP3)、工場へ入庫する(ステップSP4)。工場において再度、複数回にわたって洗浄する(ステップSP5)。洗浄後の莢豆28に対し、内部検査(ステップSP6)を行う。
内部検査(ステップSP6)において、X線撮像部12は、搬送中の莢豆28のX線画像情報を取得する。処理部20は、X線画像情報を読み出す。処理部20は、X線画像情報から、莢豆28の特徴を抽出し、特徴情報を得る。処理部20は、当該特徴情報に基づき莢豆28の良否を判定する。
図4に、上記手順で得られたX線画像情報から生成した莢豆28のX線画像を示す。X線画像には、莢30の内側にある豆32が映し出されている。処理部20は、例えば、X線画像情報から、豆32の領域を特定する。X線画像において豆領域は、莢30の領域と比べてX線が透過し難いため、より黒く表示される。処理部20は、黒く表示される一定の領域を豆領域として特定する。
また本図には図示しないが、処理部20は、豆領域及び莢領域とは異なる濃淡で、豆領域外に一定のまとまりのある領域を豆32以外の異物、例えば虫と特定する。さらに処理部20は、豆領域内において、部分的に濃淡が明るい箇所又は暗い箇所がある場合、豆32の表面に外形異常(変形、変色、虫食い)があると特定する。上記のようにして処理部20は、莢豆28の特徴情報を得る。
次いで、処理部20は、上記のようにして得た特徴情報に基づき、莢豆28の良否を判定する。例えば、処理部20は、当該豆領域を、良品データと比較する。比較した結果、処理部20は、豆領域と良品データの差が一定値以下の場合、良品と判定する。一方、処理部20は、豆領域と良品データの差が一定値を超える場合、不良品と判定する。
例えば、処理部20は、良品データとして良品の莢豆28の画像データを記憶部14から読み出し、豆領域と比較する。処理部20は、良品データに対する豆領域の不一致率を算出する。良品と不良品を分ける不一致率の閾値は、良品の莢豆28から予め定める。不一致率が予め定めた閾値以下の場合には当該莢豆28を良品と判定し、閾値超の場合には当該莢豆28を不良品と判定する。処理部20は、豆領域を良品データと比較することにより、豆32の大きさの良否、外形異常の有無を判定することができる。また処理部20は、莢豆28内に虫を検出した場合、当該莢豆28を不良品と判定する。
次いで、不良品と判定された莢豆28をベルトコンベヤ26から除去する(ステップSP7)。続いて、良品と判定された莢豆28を湿式加熱する(ステップSP8)。ここで湿式加熱は、水分を熱の媒体として利用して加熱する調理操作をいい、具体的には蒸煮、ボイル、又は熱水(例えば80℃以上の水)をかける操作を指す。
湿式加熱された莢豆28は、凍結(ステップSP9)された後、仮包装(ステップSP10)して一定期間保管(ステップSP11)される。最後に、表面を検品して(ステップSP12)、小分けして包装(ステップSP13)後、莢豆食品として出荷される。
(動作及び効果)
X線照射器23は、ベルトコンベヤ26に向かって上方からX線29を照射する。X線照射器23からベルトコンベヤ26に向かって形成されたX線の照射領域ARを、莢豆28はベルトコンベヤ26の走行速度Sで通過する。X線撮像部12は、搬送中の莢豆28に対し、上方からX線29を照射して得たX線画像情報を取得し、処理部20に出力する。処理部20は、X線撮像部12から入力されたX線画像情報に基づき、各莢豆28に対し特徴情報を得、当該特徴情報と良品データを比較することで、当該莢豆28の良否を判定する。実際の判定においては、莢豆28の輪郭から莢30の大きさや形に基づく特徴と、豆32の輪郭から豆領域外の莢内の異物(虫等)、豆自体の大きさや形に基づく特徴とを取得する。次いで豆領域の濃淡から豆領域内に存在する異物(虫等)や、豆32の変色に基づく特徴を取得する。
判定は、例えば、得られたX線画像情報に基づき、全体から莢豆28の画像(1)を切り出し、画像(1)から豆32の画像(2)を切り出し、当該切り出した画像(1)及び画像(2)に基づき不良の有無を検出するという手順で行ってもよい。莢豆28の画像(1)に基づき、莢豆28の輪郭から検出できる不良、例えば莢30の破れの有無、莢領域における虫の存在の有無などを検出することができる。豆32の画像(2)に基づき、豆32の輪郭から検出できる不良、例えば、異形、小粒、豆32に隣接して虫が存在する不良の有無などを検出する。さらに豆32の画像(2)に基づき、豆領域の濃淡から検出できる不良、例えば豆32の変色や表面の凹みの有無などを検出する。したがって、本実施形態に係る検査方法では、1つのX線画像に基づき、莢豆28の輪郭から検出できる不良、豆32の輪郭から検出できる不良、及び豆領域の濃淡から検出できる不良を、同時に検査することができる。検査装置10は、判定結果を出力部18に入力してもよい。この場合、出力部18は、X線画像情報から生成したX線画像と共に、判定結果に応じた出力結果を表示することができる。
より具体的には、得られたX線画像に基づき、図16における、莢領域外a、莢領域b、豆外縁c、豆領域の濃淡値を測定する。濃淡値は、得られたX線画像から所定の階調のデータを得て、分割した各座標ポイントの画像輝度を所定の階調値に変換することによって得られる。莢領域外a、莢領域b、豆外縁c、豆領域の濃淡値を、良品の莢豆の濃淡値と比較することによって、良品又は不良品の判定をすることができる。本実施形態の検査方法では、管電圧V(kV)と、ベルトスピードS(m/min)が上記式(1)及び式(2)を満たすことによって、莢領域外a、莢領域b、豆外縁c、豆領域、豆の不良部分e(不良がある豆の場合)が、所定の濃淡値を有するX線画像を得ることができる。得られたX線画像は、莢領域外aと莢領域bの濃淡差、莢領域bと豆外縁cの濃淡差、豆外縁cと豆領域の濃淡差、豆領域と不良部分eの濃淡差が、それぞれ所定の数値以上である。莢領域外aと莢領域bの濃淡差が所定の数値以上であることによって、莢豆28の輪郭が検出し易くなる。莢領域bと豆外縁cの濃淡差が所定の数値以上であることによって、豆32の輪郭が検出し易くなる。豆外縁cと豆領域の濃淡差が所定の数値以上であることによって、豆表面の異常が検出し易くなる。不良部分eと豆領域の中央部分dの濃淡差を、莢領域外aと豆領域の中央部分dの濃淡差で除して規格化した、濃淡差の比が所定の数値以上であることによって、豆領域内の不良が検出し易くなる。
本実施形態の場合、湿式加熱がされる前の莢豆28に対しX線29を照射して当該莢豆28のX線画像情報を得ることとしたので、図4に示すように、莢30と豆32の境界が鮮明で、豆領域をより確実に特定することができる。一方、湿式加熱をすると、莢30の内部へ水が浸透し、豆領域を特定することが困難となる。因みに、図5Aに示すように、湿式加熱としてボイル(100℃、3分間)をした後の莢豆100は、莢102中に水が入り込むため、豆104と莢102の境界が不明瞭となる。ボイル前に対しボイル後の莢豆28の重量は102%であった。湿式加熱として蒸煮(100℃、10分間)をした後の莢豆106(図5B)も、莢108中に水が入り込んでいることにより、豆110と莢108の境界が不明瞭で、豆領域を特定することが困難である。蒸煮前に対し蒸煮後の莢豆28の重量は102%であった。
莢の内部へ浸透する十分な量の水が莢豆の周囲に存在する環境において、莢豆の組織を軟化させる温度に莢豆を加熱することにより、水が莢の内部へ浸透する。ここで、十分な量の水とは、莢の内部に浸透後、液体のまま存在する量をいう。したがって上記のような条件を満たさない加熱は、湿式加熱に含まない。例えば莢の内部へ水が浸透しない程度、例えば80℃未満の温水での洗浄や加熱は、本明細書における湿式加熱に含まれない。また、熱風加熱やマイクロウェーブ加熱など、水分を熱の媒体として利用しない加熱は、湿式加熱に含まない。
本実施形態の検査方法は、湿式加熱がされる前の莢豆28に対しX線29を照射して得られた当該莢豆28のX線画像情報に基づき良否を判定するので、莢豆28を破壊せずに、莢豆28の内部の状態を高精度で検査することができる。
本実施形態の検査方法では、ベルトコンベヤ26上を搬送される全ての莢豆28のX線画像情報を得ることができるので、全ての莢豆28を検査することができる。したがって莢豆食品の製造方法は、本検査方法を含むことで、不良品を含まない莢豆食品を容易に製造することができる。
本実施形態の検査方法は、全ての莢豆28のX線画像情報に基づいて、例えば豆32の大きさや形状によって良品と判定された莢豆28をさらに等級分けすることもできる。
特徴情報から莢豆の良否を判定する方法は、特に限定されないが、例えば、特徴情報として輪郭データ、二値データ、及び濃淡データを取得することとしてもよい。輪郭データは、X線画像情報から抽出された莢豆及び豆の輪郭線である。処理部は、良品の輪郭線からの差が大きい部分を不良と認識することで、虫食いによる欠けや凹み、豆に隣接している虫、小粒の豆(豆の大きさ不良)、莢の破れなどを検出する。
二値データは、X線画像情報の豆領域近傍を二値化することで単純化したデータである。処理部は、単純な二値データから、変色や凹みなどの不良を検出する。濃淡データは、単なる二値化ではなく濃淡の積分情報を有するデータである。処理部は、濃度や明度の変化の大小などの指標により、変色や凹みなどの不良を検出する。
図6及び図7を用いて、二値データに基づき変色の不良を検出する場合の具体例を説明する。処理部は、図6Aに示すX線画像情報に基づき、豆領域近傍を二値化した二値データを取得する(図6C)。当該二値データを良品データと比較する。本図の場合、豆領域の二値データに変色が認められないため不一致率は閾値以下となる。したがって処理部は、当該莢豆を良品と判定する。図6Bは、図6Aにおける直線部分のX線透過強度である。図6Bは、横軸が距離、縦軸がX線透過強度を示す。図6Bから、豆領域において特異なピークが認められず、当該豆32に変色や凹みが無いことが分かる。
一方、図7Aは、変色や変形がある豆のX線画像情報である。図7Aに示すX線画像情報に基づき、豆領域近傍を二値化すると、変色部分が明らかとなる(図7C)。本図の場合、豆領域の二値データと良品データを比較すると不一致率は閾値超となる。したがって処理部は、当該莢豆を不良品と判定する。図7Bは、図7Aにおける直線部分のX線透過強度である。図7Bは、横軸が距離、縦軸がX線透過強度を示す。図7Bから、豆領域に二つのピークが認められ、当該豆42が変色などの不良であることが分かる。
次に、本実施形態に係る検査方法において、判定することができる莢豆28の良品及び不良品の具体例について説明する。なお、以下の説明において、良品データ34は、良品の莢豆の画像データをいう。莢豆28は、図8に示すように、処理部20で特定された豆領域32と、良品データ34との不一致率が、閾値以下の場合、良品と判定される。
図9A,B〜図13A,Bは、莢豆28としての枝豆に、管電圧30kV、管電流2mAのX線を照射して得られたX線画像情報に基づき生成したX線画像と、当該画像から得られた特徴情報と、良品データを比較した例である。図9A,Bの枝豆は、良品データ34と豆領域32の不一致率が閾値以下であるので、良品と判定される。
図10A,Bは、豆36が小粒である不良品の例である。本図の枝豆は、良品データ34と豆領域36の不一致率が閾値超であるので、不良品と判定される。
図11A,Bは、莢30の内側に虫40が存在し、かつ豆38が欠けている不良品の例である。本図の枝豆は、豆38が、虫食いによって欠けている分、良品データ34に比べ小さく、不一致率が閾値超であるので、不良品と判定される。さらに、処理部20は、豆38に隣接した箇所における豆領域及び莢30の領域とは異なる濃淡で一定のまとまりのある領域を虫40と特定し、このような観点から当該枝豆を不良品と判定する。
図12A〜Dは、豆42の表面に外形異常(変形、変色)がある不良品の例である(図12A,図12C)。豆42は、表面に凹みがあるとX線画像において当該部分の濃淡が明るくなる(図12B)。一方、豆42は、表面に変色があるとX線画像において当該部分は濃淡が暗くなる(図12D)。処理部20は、大きさの観点において、豆領域42と良品データ34の不一致率が閾値以下であるので、枝豆を良品と判定し得る。しかしながら、処理部20は、豆領域42内において、部分的に濃淡が明るい箇所44又は暗い箇所48があることから、色の観点から不一致率が閾値超となり、領域を外形異常と特定し、当該枝豆を不良品と判定する。
図13A,Bは、豆32に隣接して虫40が存在する不良品の例(図13A)である。処理部20は、豆領域32と良品データ34の不一致率が閾値以下であるので、豆自体は良品と判定する。しかしながら、処理部20は、豆領域32及び莢30の領域とは異なる濃淡で一定のまとまりのある領域を虫40と特定し(図13B)、このような観点から当該枝豆を不良品と判定する。
次に、良品及び不良品の莢豆に対し、X線照射器23の管電圧V(kV)、ベルトコンベヤ26の走行速度S(m/min)を変化させた場合の、得られたX線画像の結果について説明する。莢豆は、良品及び不良品それぞれ1つずつ用意し、繰り返し用いて、管電圧V(kV)、ベルトコンベヤ26の走行速度S(m/min)を変化させ、X線画像を取得した。不良品は、豆の表面に凹みによる不良がある莢豆を用いた。得られたX線画像は、0〜255の256段階で濃淡が表現される8ビット画像である。
ベルトスピードSが10m/min、20m/min、30m/min、40m/min、50m/min、60m/minのそれぞれの場合に対する、管電圧Vが25kV、40kV、50kV、60kV、70kVの場合の、良品の莢豆のX線画像を図14に、不良品の莢豆のX線画像を図15に示す。図14及び図15から、管電圧Vが大きいほど画像が全体的に明るくなり、かつ、ベルトスピードSが速いほど画像が全体的に暗くなる傾向が確認できる。
不良品は、莢内の一番左側の豆の中心部に凹みによる不良があり、不良部分はX線画像において明るい点として示されている。X線画像より、不良部分の明るい点と豆領域の暗い部分との濃淡差、すなわち不良部分を示す明るい点の認識し易さは、管電圧Vが大きいほど認識し易くなり、かつ、ベルトスピードSが速いほど認識し難くなる傾向が確認できる。
図16にX線画像の濃淡値を測定した莢領域外a、莢領域b、豆外縁c、豆領域、不良部分eの位置の例を示した。莢領域外aと莢領域bの濃淡差が大きいほど、莢豆28の輪郭が認識し易くなり、莢豆28の輪郭から検出する不良が検出し易くなる。莢領域bと豆外縁cの濃淡差が大きいほど、豆32の輪郭が認識し易くなり、豆32の輪郭から検出する不良が検出し易くなる。豆外縁cと豆領域の中央部分dの濃淡差が大きいほど、豆表面の濃淡が認識し易くなり、豆領域の濃淡から検出できる不良が検出し易くなる。豆領域の中央部分dと豆領域内の不良部分eとの濃淡差が大きい程、豆領域内の不良が検出し易くなる。
そこで、図14に示した良品の莢豆のX線画像のそれぞれについて、莢領域外a、莢領域b、豆外縁c、豆領域の中央部分dの濃淡値を測定した。そして、各管電圧Vと各ベルトスピードSとの組み合わせにおける、莢豆28の輪郭の検出し易さを莢領域外aと莢領域bの濃淡差に基づき評価し、豆32の輪郭の検出し易さを莢領域bと豆外縁cの濃淡差に基づき評価し、豆領域の濃淡差の検出し易さを豆外縁cと豆領域の中央部分dの濃淡差に基づき評価した。また、図15に示した不良品の莢豆のX線画像のそれぞれについて、莢領域外a、豆領域の中央部分d、不良部分eの濃淡値を測定した。そして、各管電圧Vと各ベルトスピードSとの組み合わせにおける、豆領域内の不良の検出し易さを不良部分eと豆領域の中央部分dの濃淡差に基づき評価した。
表1に、良品の莢豆のそれぞれのX線画像について、莢領域外a、莢領域b、豆外縁c、豆領域の中央部分dの濃淡値、及び、不良品の莢豆のそれぞれのX線画像について、不良部分e、豆領域の中央部分d、莢領域外aの濃淡値を測定した結果を示す。濃淡値は、得られた8ビットのX線画像から256階調のデータを得て、分割した各座標ポイントの画像輝度を所定の階調値に変換して得た。豆外縁cは、豆32の最外縁近傍の内側の領域とした。
また、表1に、莢領域の切り出しやすさの指標として、莢領域外aの濃淡値から莢領域bの濃淡値を引いた濃淡差の値を示した。豆領域の切り出しやすさの指標として、莢領域bの濃淡値から豆外縁cの濃淡値を引いた濃淡差の値を示した。豆表面の異常の見つけやすさの指標として、豆外縁cの濃淡値から豆領域の中央部分dの濃淡値を引いた濃淡差の値を示した。それぞれの濃淡差が大きいほど、莢領域、豆領域、豆表面が鮮明に認識できるため、良品データとの比較がしやすくなり、良品と不良品の切り分けがし易くなる。
莢領域外aと莢領域bの濃淡差が31以上であれば莢豆28の輪郭をより確実に認識できるため2点、11以上30以下であれば莢豆28の輪郭を認識できるため1点、10以下であると莢豆28の輪郭を認識することが困難であるため0点とし、表1の「莢領域の切り出しやすさ」の判定欄に示した。
莢領域bと豆外縁cの濃淡差が31以上であれば豆32の輪郭をより確実に認識できるため2点、11以上30以下であれば豆32の輪郭を認識できるため1点、10以下であると豆32の輪郭を認識することが困難であるため0点とし、表1の「豆領域の切り出しやすさ」の判定欄に示した。
豆外縁cと豆領域の中央部分dの濃淡差が31以上であれば豆32の濃淡をより確実に認識できるため2点、21以上30以下であれば豆32の濃淡を認識できるため1点、20以下であると豆32の濃淡を認識することが困難であるため0点とし、表1の「豆表面の異常の見つけやすさ」の判定欄に示した。
総合判定は、各判定の合計点が0点の場合を不合格、1点以上の場合を合格とした。表1の結果から、条件No.4, 5, 10の管電圧VとベルトスピードSとの組み合わせは、各判定の合計点が0点だったため、不合格であった。
また、表1に、豆領域内の不良の検出し易さの指標として、不良部分eと豆領域の中央部分dの濃淡差を、莢領域外aと豆領域の中央部分dの濃淡差で除して規格化した、濃淡差の比を示した。濃淡差の比が50%以上であれば、豆領域の不良をより確実に認識できると判定した。表1の結果から、条件No.26の管電圧VとベルトスピードSとの組み合わせを除くすべての条件は、上記濃淡差の比が50%以上であり、豆領域の不良をより確実に認識できることが確認できた。

図17は、縦軸を管電圧(kV)、横軸をベルトスピード(m/min)として、莢豆の輪郭の検出し易さ、豆の輪郭の検出し易さ、豆領域の濃淡差の検出し易さを総合評価した結果を示した図である。○が総合判定において1点以上の結果が得られた条件、×が総合評価において0点の結果であった条件である。管電圧V(kV)、及びベルトスピードS(m/min)が上記式(1)、式(2)を満たすことにより、生産性を低下させずに、莢豆28の輪郭、豆32の輪郭、及び豆領域の濃淡のX線画像を得られることが確認できた。
また、図17に、○×で示された条件は、濃淡差の比が50%未満であり、豆領域内の凹み等の不良の検出がし難い条件である。管電圧V(kV)、及びベルトスピードS(m/min)が50≦S≦60の範囲の場合に上記式(3)の条件を満たす範囲では、濃淡差の比が50%以上であり、50≦S≦60の範囲の場合に上記式(3)を満たすことにより、豆領域の不良をより確実に認識できることが確認できた。
(変形例)
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内で適宜変更することが可能である。
上記実施形態の場合、湿式加熱されていない莢豆28を検査する場合について説明したが、水分を熱の媒体として利用しない加熱の場合、当該加熱後に検査してもよい。図18は、乾熱(160℃、8分)により加熱した莢豆50を、管電圧30kV、管電流2mAのX線を照射して撮像したX線画像である。本図から、莢52内に水が入り込んでいないので、莢52と豆54の境界が鮮明で、豆領域54をより確実に特定できることが分かった。加熱前に対し乾熱による加熱後の莢豆50の重量は61%であった。
上記実施形態の場合、内部検査は、湿式加熱(ステップSP8)の直前で行う場合について説明したが、本発明はこれに限らない。湿式加熱がされていない莢豆28であれば、莢豆28に対し加熱が全くされていないタイミング、例えば、収穫後の洗浄(ステップSP2)後であって搬送(ステップSP3)前や、工場入庫(ステップSP4)後であって洗浄(ステップSP5)前のタイミングで、内部検査を行うこととしてもよい。
上記実施形態の場合、管電圧の条件を1つ決めて莢豆の内部を検査する場合について説明したが、本発明はこれに限らない。例えば、複数の条件で照射されたX線により取得した複数のX線画像情報に基づき莢豆の内部を検査してもよい。具体的には、管電圧の条件が異なる複数のX線画像情報の中から、莢、豆の外形、豆の表面の検査に適した条件の画像をそれぞれ選んで、各莢豆の良品、不良品の検査を行ってもよい。
28 莢豆
29 X線
30 莢
32 豆
40 虫

Claims (13)

  1. 湿式加熱がされていない莢豆にX線を照射して検査する工程を備え、
    前記X線の管電圧をV(kV)、前記X線の照射領域を通過する前記莢豆の速度をS(m/min)とした場合、下記式(1)及び式(2)を満たす莢豆の検査方法。
    10≦S≦60・・・(1)
    25≦V≦S+40・・・(2)
  2. 前記検査する工程は、前記速度Sが50≦S≦60の範囲では、下記式(3)を満たす請求項1に記載の莢豆の検査方法。
    1.5S−50≦V≦S+40・・・(3)
  3. 前記莢豆は、枝豆であることを特徴とする請求項1又は2に記載の莢豆の検査方法。
  4. 前記検査する工程は、莢豆の輪郭から検出できる不良、豆の輪郭から検出できる不良、及び豆領域の濃淡から検出できる不良を同時に検査する請求項1〜3のいずれか1項に記載の莢豆の検査方法。
  5. 前記湿式加熱は、蒸煮、ボイル、又は熱水をかける操作であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の莢豆の検査方法。
  6. 湿式加熱がされていない莢豆にX線を照射して検査する工程を備え、
    前記X線の管電圧をV(kV)、前記X線の照射領域を通過する前記莢豆の速度をS(m/min)とした場合、下記式(1)及び式(2)を満たす莢豆食品の製造方法。
    10≦S≦60・・・(1)
    25≦V≦S+40・・・(2)
  7. 前記検査する工程は、前記速度Sが50≦S≦60の範囲では、下記式(3)を満たす請求項6に記載の莢豆食品の製造方法。
    1.5S−50≦V≦S+40・・・(3)
  8. 前記莢豆は、枝豆である請求項6又は7に記載の莢豆食品の製造方法。
  9. 前記検査する工程は、莢豆の輪郭から検出できる不良、豆の輪郭から検出できる不良、及び豆領域の濃淡から検出できる不良を同時に検査する請求項6〜8のいずれか1項に記載の莢豆食品の製造方法。
  10. 前記湿式加熱は、蒸煮、ボイル、又は熱水をかける操作である請求項6〜9のいずれか1項に記載の莢豆食品の製造方法。
  11. 湿式加熱がされていない莢豆にX線を照射してX線画像情報を取得する工程と、
    前記X線画像情報の、前記莢豆の莢領域外の濃淡値、前記莢豆の莢領域の濃淡値、前記莢豆の豆外縁の濃淡値、前記莢豆の豆領域の濃淡値を測定する工程とを備える莢豆の検査方法。
  12. 前記莢豆の莢領域外の濃淡値と前記莢豆の莢領域の濃淡値との濃淡差と、前記莢豆の莢領域の濃淡値と前記莢豆の豆外縁の濃淡値との濃淡差と、前記莢豆の豆外縁の濃淡値と前記莢豆の豆領域の濃淡値との濃淡差とが、それぞれ所定の数値以上となる条件を満たす請求項11に記載の莢豆の検査方法。
  13. 前記莢豆の豆領域の不良部分の濃淡値をさらに測定し、
    前記莢豆の豆領域の不良部分の濃淡値と前記莢豆の豆領域の濃淡値との濃淡差を、前記莢豆の莢領域外の濃淡値と前記莢豆の豆領域の濃淡値との濃淡差で除した濃淡差の比が所定の数値以上となる条件を満たす請求項11又は12に記載の莢豆の検査方法。
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