JP2020012697A - 圧力センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】ダイヤフラム部の表面上に搭載されている圧力検知素子の温度上昇を低減することができる圧力センサを提供する。【解決手段】ダイヤフラム体140は、圧力検知素子150が搭載されるダイヤフラム部144と、ダイヤフラム体140を変位部材130に接続する第1接続部141と、ダイヤフラム体140をハウジング100に接続する第2接続部145と、ダイヤフラム部144のうち径方向内側に位置する部位と第1接続部141とを連結する第1連結部142と、ダイヤフラム部144のうち径方向外側に位置する部位と第2接続部145とを連結する第2連結部143とを有する。第1連結部142の最大厚みT1と第2連結部143の最小厚みT2とが、T1<T2の関係を満たす。【選択図】図5

Description

本発明は、圧力センサ、特に、内燃機関本体の燃焼室内における燃焼圧を検出する圧力センサに関する。
特許文献1には、軸線方向に延びる形態をなし、自身の軸線方向の先端側を内燃機関本体の燃焼室側に向けて内燃機関本体(例えば、内燃機関本体のシリンダヘッド)に取り付けられて、燃焼室内における燃焼圧を検出する圧力センサが開示されている。この圧力センサは、軸線方向に延びる棒状をなし、軸線方向の先端側から受ける燃焼圧の変化に応じて軸線方向に変位する変位部材(伝達部材)を備える。さらに、この圧力センサは、軸線方向に延びる筒状をなし、変位部材の少なくとも一部の径方向周囲を包囲するハウジングを備える。このハウジングは、自身の一部が内燃機関本体(例えば、内燃機関本体のシリンダヘッド)に接触する。さらに、この圧力センサは、変位部材に接続されたダイヤフラム体(当接部材)であって、燃焼圧の変化に伴う変位部材の変位に応じて歪みが生じるダイヤフラム部(搭載部)を有するダイヤフラム体を備える。さらに、この圧力センサは、ダイヤフラム部の表面上に設けられた圧力検知素子を備える。
特許第4922822号公報
ダイヤフラム体は、平面視円環状をなし、軸線方向に貫通する貫通孔を有する。また、変位部材は、ダイヤフラム体の貫通孔に挿通された態様で、ダイヤフラム体に接続されている。この変位部材は、ダイヤフラム体の貫通孔から軸線方向の先端側(すなわち、燃焼室側)に突出する突出部であって、燃焼ガスに晒される突出部を有する。
また、ダイヤフラム体は、ダイヤフラム部と第1接続部と第2接続部と第1連結部と第2連結部とを有する。このうち、ダイヤフラム部は、表面と裏面とを有する円環板状をなし、燃焼ガスに晒されない表面上に圧力検知素子が搭載される部位である。また、第1接続部は、ダイヤフラム部よりも軸線方向の先端側(すなわち燃焼室側)に位置し、ダイヤフラム体を変位部材に接続する部位である。また、第2接続部は、ダイヤフラム部よりも軸線方向の先端側(すなわち燃焼室側)に位置し、ダイヤフラム体をハウジングに接続する部位である。また、第1連結部は、軸線方向に延びる円筒状をなし、ダイヤフラム部のうち径方向内側に位置する部位と第1接続部とを連結する部位である。また、第2連結部は、軸線方向に延びる円筒状をなし、ダイヤフラム部のうち径方向外側に位置する部位と第2接続部とを連結する部位である。
このような圧力センサでは、燃焼ガスの熱の一部が、変位部材の突出部(ダイヤフラム体の貫通孔から軸線方向の先端側に突出して、燃焼ガスに晒される部位)から、ダイヤフラム体の第1接続部(変位部材に接続された部位)及び第1連結部を通じて、ダイヤフラム部に伝達される。ダイヤフラム部に伝達された熱は、その後、第2連結部及び第2接続部(ハウジングに接続された部位)を通じて、ハウジングに伝達されることで、内燃機関本体に放出される。
なお、特許文献1の圧力センサでは、ダイヤフラム体について、第1連結部の厚みと第2連結部の厚みとを同等にすると共に、ダイヤフラム部の最小厚みを第1連結部の厚みよりも小さくしている。また、特許文献1の圧力センサでは、ダイヤフラム部よりも軸線方向の先端側(すなわち燃焼室側)に、シール部材を設けている。このシール部材によって、燃焼ガスが軸線方向の後端側に進入することを防止して、ダイヤフラム部の裏面が燃焼ガスに晒されることを防止している。
しかしながら、上述のような圧力センサでは、ダイヤフラム部に伝達された熱の一部が、ダイヤフラム部の表面上に搭載されている圧力検知素子に伝わることで、圧力検知素子が高温になる虞があった。特に、本願発明者は、燃焼圧変化に対する感度を高めるべく、上述のようなシール部材を設けることなく、ダイヤフラム部の裏面を燃焼ガスに晒すような構造を検討している。このような構造とした場合は、燃焼ガスの熱の一部が、変位部材の突出部を通じてダイヤフラム部に伝わる他、燃焼ガスの一部がダイヤフラム部の裏面に接触することによって、燃焼ガスの熱の一部が、直接、ダイヤフラム部に伝わることになる。このため、ダイヤフラム部の表面上に搭載されている圧力検知素子が、より一層高温になり、圧力検知性能が低下したり、圧力検知素子が破損する等の不具合が発生する虞があった。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、ダイヤフラム部の表面上に搭載されている圧力検知素子の温度上昇を低減することができる圧力センサを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、軸線方向に延びる形態をなし、自身の前記軸線方向の先端側を内燃機関本体の燃焼室側に向けて前記内燃機関本体に取り付けられた状態で、前記燃焼室内における燃焼圧を検出する圧力センサであって、前記軸線方向に延びる棒状をなし、前記軸線方向の先端側から受ける前記燃焼圧の変化に応じて前記軸線方向に変位する変位部材と、前記軸線方向に延びる筒状をなし、前記変位部材の少なくとも一部の径方向周囲を包囲するハウジングであって、自身の一部が前記内燃機関本体に接触するハウジングと、前記変位部材に接続されたダイヤフラム体であって、前記燃焼圧の変化に伴う前記変位部材の変位に応じて歪みが生じるダイヤフラム部を有するダイヤフラム体と、前記ダイヤフラム部の表面上に設けられた圧力検知素子と、を備え、前記ダイヤフラム体は、平面視円環状をなし、前記軸線方向に貫通する貫通孔を有し、前記変位部材は、前記ダイヤフラム体の前記貫通孔に挿通された態様で、前記ダイヤフラム体に接続されており、前記ダイヤフラム体の前記貫通孔から前記軸線方向の先端側に突出する突出部であって、前記燃焼室内で発生した燃焼ガスに晒される突出部を有し、前記ダイヤフラム体は、前記表面と裏面とを有する円環板状をなし、前記燃焼ガスに晒されない前記表面上に前記圧力検知素子が搭載される前記ダイヤフラム部と、前記ダイヤフラム部よりも前記軸線方向の先端側に位置し、前記ダイヤフラム体を前記変位部材に接続する第1接続部と、前記ダイヤフラム部よりも前記軸線方向の先端側に位置し、前記ダイヤフラム体を前記ハウジングに接続する第2接続部と、前記軸線方向に延びる円筒状をなし、前記ダイヤフラム部のうち径方向内側に位置する部位と前記第1接続部とを連結する第1連結部と、前記軸線方向に延びる円筒状をなし、前記ダイヤフラム部のうち径方向外側に位置する部位と前記第2接続部とを連結する第2連結部と、を有し、前記ダイヤフラム部は、前記裏面が前記燃焼ガスに晒される位置に配置され、前記第1連結部の最大厚みT1と前記第2連結部の最小厚みT2とが、T1<T2の関係を満たす圧力センサである。
上述の圧力センサは、軸線方向に延びる形態をなし、自身の軸線方向の先端側を内燃機関本体の燃焼室側に向けて内燃機関本体(例えば、内燃機関本体のシリンダヘッド)に取り付けられた状態で、燃焼室内における燃焼圧を検出する。なお、内燃機関本体は、上述の圧力センサや燃料噴射装置などの内燃機関本体に取り付けられる各種装置と共に、内燃機関を構成する。
この圧力センサは、「軸線方向に延びる棒状をなし、軸線方向の先端側から受ける燃焼圧の変化に応じて軸線方向に変位する変位部材」を備える。さらに、この圧力センサは、「軸線方向に延びる筒状をなし、変位部材の少なくとも一部の径方向周囲を包囲するハウジング」を備える。このハウジングは、自身の一部が内燃機関本体(例えば、内燃機関本体のシリンダヘッド)に接触する。さらに、この圧力センサは、変位部材に接続されたダイヤフラム体であって、燃焼圧の変化に伴う変位部材の軸線方向にかかる変位に応じて歪みが生じるダイヤフラム部を有するダイヤフラム体を備える。さらに、この圧力センサは、ダイヤフラム部の表面上に設けられた圧力検知素子を備える。
このうち、ダイヤフラム体は、平面視円環状をなし、軸線方向に貫通する貫通孔を有する。また、変位部材は、ダイヤフラム体の貫通孔に挿通された態様で、ダイヤフラム体に接続されている。この変位部材は、ダイヤフラム体の貫通孔から軸線方向の先端側(すなわち、燃焼室側)に突出する突出部であって、燃焼ガスに晒される突出部を有する。
また、ダイヤフラム体は、ダイヤフラム部と第1接続部と第2接続部と第1連結部と第2連結部とを有する。このうち、ダイヤフラム部は、表面と裏面とを有する円環板状をなし、燃焼ガスに晒されない表面上に圧力検知素子が搭載される部位である。また、第1接続部は、ダイヤフラム部よりも軸線方向の先端側(すなわち燃焼室側)に位置し、ダイヤフラム体を変位部材に接続する部位である。また、第2接続部は、ダイヤフラム部よりも軸線方向の先端側(すなわち燃焼室側)に位置し、ダイヤフラム体をハウジングに接続する部位である。また、第1連結部は、軸線方向に延びる円筒状をなし、ダイヤフラム部のうち径方向内側に位置する部位と第1接続部とを連結する部位である。また、第2連結部は、軸線方向に延びる円筒状をなし、ダイヤフラム部のうち径方向外側に位置する部位と第2接続部とを連結する部位である。
このような圧力センサでは、燃焼ガスの熱の一部が、変位部材の突出部(ダイヤフラム体の貫通孔から軸線方向の先端側に突出して、燃焼ガスに晒される部位)から、ダイヤフラム体の第1接続部(変位部材に接続された部位)及び第1連結部を通じて、ダイヤフラム部に伝達される。ダイヤフラム部に伝達された熱は、その後、第2連結部及び第2接続部(ハウジングに接続された部位)を通じて、ハウジングに伝達されることで、内燃機関本体に放出される。
しかしながら、ダイヤフラム部に伝達された熱の一部が、ダイヤフラム部の表面上に搭載されている圧力検知素子に伝わることで、圧力検知素子の温度が上昇することがある。特に、上述の圧力センサでは、自身を内燃機関本体に取付けた状態において、ダイヤフラム部の裏面が、燃焼室内で発生した燃焼ガスに晒される位置に配置される。このため、燃焼ガスの熱の一部が、変位部材の突出部を通じてダイヤフラム部に伝わる他、燃焼ガスの一部がダイヤフラム部の裏面に接触することによって、燃焼ガスの熱の一部が、直接、ダイヤフラム部に伝わることになる。従って、ダイヤフラム部の表面上に搭載されている圧力検知素子の温度がより一層上昇する虞がある。
これに対し、上述の圧力センサでは、ダイヤフラム体において、第1連結部の最大厚みT1と第2連結部の最小厚みT2とが、T1<T2の関係を満たしている。なお、第1連結部の最大厚みとは、第1連結部の厚み(径方向にかかる肉厚)の最大値である。具体的には、第1連結部の厚みが一定である場合は、その厚み(一定値)が最大値となり、第1連結部の厚みが一定でない場合は、最も厚い箇所の厚みが最大値となる。また、第2連結部の最小厚みとは、第2連結部の厚み(径方向にかかる肉厚)の最小値である。具体的には、第2連結部の厚みが一定である場合は、その厚み(一定値)が最小値となり、第2連結部の厚みが一定でない場合は、最も薄い箇所の厚みが最小値となる。
このように、ダイヤフラム体において、変位部材に接続する第1接続部とダイヤフラム部の径方向内側に位置する部位とを連結する第1連結部の最大厚みT1を、ハウジングに接続する第2接続部とダイヤフラム部の径方向外側に位置する部位とを連結する第2連結部の最小厚みT2よりも小さくすることで、最大厚みT1を最小厚みT2と同等以上にする場合(例えば、特許文献1のように、第1連結部の厚みを第2連結部の厚みと同等にする場合)に比べて、変位部材の突出部から第1連結部を通じたダイヤフラム部への熱伝導性を低下させることができる。これにより、ダイヤフラム部の温度上昇を低減することができる。
さらには、第2連結部の最小厚みT2を第1連結部の最大厚みT1よりも大きくすることで、ダイヤフラム部から第2連結部への熱伝導性を高めると共に、第2連結部からハウジングへの熱伝導性を高めることができる。これにより、ダイヤフラム部からハウジング(これに接触する内燃機関本体)への放熱性を高めることができる。
従って、上述の圧力センサでは、ダイヤフラム部の表面上に搭載されている圧力検知素子の温度上昇を低減することができる。
さらに、前記の圧力センサであって、前記ダイヤフラム部は、径方向内側に位置する部位であって、前記第1連結部に接続する内側部と、径方向外側に位置する部位であって、前記第2連結部に接続する外側部と、前記内側部と前記外側部との間に位置する中間部と、を有し、前記中間部の厚みは、前記内側部及び前記外側部の厚みよりも薄くされており、前記圧力検知素子は、その少なくとも一部が前記中間部の表面上に搭載されており、前記圧力センサの軸線を通る位置で前記圧力センサを前記軸線方向に切断した断面において、前記第1連結部のうち前記径方向外側を向く外側面は、前記内側部との境界から前記第1接続部側へ真っ直ぐ延びる断面直線部を有し、前記第2連結部のうち前記径方向内側を向く内側面は、前記外側部との境界から前記第2接続部側へ真っ直ぐ延びる断面直線部を有し、前記ダイヤフラム部の前記裏面のうち、前記第1連結部の前記外側面との境界部、及び、前記第2連結部の前記内側面との境界部は、弧状をなしている圧力センサとすると良い。
上述の圧力センサでは、ダイヤフラム部について、中間部の厚みを、内側部及び外側部の厚みよりも薄くしている。このようなダイヤフラム部では、燃焼圧の変化に伴って、厚みの薄い中間部が、内側部及び外側部に比べて大きく歪む。さらに、上述の圧力センサでは、圧力検知素子の少なくとも一部を、中間部の表面上に搭載している。このようにすることで、燃焼圧の変化に伴って、ダイヤフラム部の中間部と共に圧力検知素子の少なくとも一部が大きく歪むようになるので、燃焼圧変化に対する圧力センサの感度を良好にすることができる。
また、上述の圧力センサでは、圧力センサの軸線(中心軸)を通る位置で圧力センサを軸線方向に切断した断面において、第1連結部のうち径方向外側を向く外側面が、ダイヤフラム部の内側部との境界から第1接続部側へ真っ直ぐ延びる断面直線部を有し、さらに、第2連結部のうち径方向内側を向く内側面が、ダイヤフラム部の外側部との境界から第2接続部側へ真っ直ぐ延びる断面直線部を有している。さらに、前記断面において、ダイヤフラム部の裏面のうち、第1連結部の外側面との境界部、及び、第2連結部の内側面との境界部が、弧状をなしている。このように、ダイヤフラム部の裏面の前記境界部を弧状にすることで、変位部材の軸線方向への変位に応じて、ダイヤフラム部を適切に変形させることができる。
なお、「第1接続部側へ真っ直ぐ延びる」とは、「第1接続部が位置する側へ直線状に延びる」という意味であり、軸線方向に(軸線に沿って)真っ直ぐ延びる形態のみならず、軸線方向に交差する方向(軸線に対して斜めの方向)に真っ直ぐ延びる形態も含む。「第2接続部側へ真っ直ぐ延びる」についても同様である。
さらに、前記いずれかの圧力センサであって、前記第1連結部の前記最大厚みT1と前記ダイヤフラム部の最小厚みT3とが、T1<T3の関係を満たす圧力センサとすると良い。
上述の圧力センサでは、ダイヤフラム体において、第1連結部の最大厚みT1とダイヤフラム部の最小厚みT3とが、T1<T3の関係を満たしている。このように、ダイヤフラム部を厚くすることで、T1≧T3とする場合(例えば、特許文献1のように、T1>T3とする場合)に比べて、ダイヤフラム部の熱容量を大きくすることができると共に、ダイヤフラム部から第2連結部への熱伝導性を高めることができる(これにより、内燃機関本体への放熱性を高めることができる)ので、ダイヤフラム部の温度上昇を低減することができる。従って、上述の圧力センサでは、ダイヤフラム部の表面上に搭載されている圧力検知素子の温度上昇を、より一層低減することができる。
さらに、前記いずれかの圧力センサであって、前記第2連結部において、前記ダイヤフラム部との境界部の厚みT4と、前記第2接続部との境界部の厚みT5とが、T4<T5の関係を満たす圧力センサとすると良い。
上述の圧力センサでは、ダイヤフラム体の第2連結部において、ダイヤフラム部との境界部の厚みT4と、第2接続部との境界部の厚みT5とが、T4<T5の関係を満たしている。このように、第2連結部において、第2接続部との境界部の厚みT5を厚くすることで、第2連結部から第2接続部への熱伝導性を高めることができる(これにより、内燃機関本体への放熱性を高めることができる)ので、ダイヤフラム部の温度上昇をより一層低減することができる。従って、上述の圧力センサでは、ダイヤフラム部の表面上に搭載されている圧力検知素子の温度上昇を、より一層低減することができる。
なお、T4<T5の関係を満たす第2連結部の形態としては、例えば、第2連結部の外周面が軸線方向に真っ直ぐ延びる円筒面で、第2連結部の内周面が、軸線方向の先端側に向かうにしたがって(すなわち、第2接続部に近づくにしたがって)縮径する(すなわち、外周面から遠ざかる)テーパ状の円筒面である形態を挙げることができる。また、第2連結部が、ダイヤフラム部側の部位と第2接続部側の部位とからなり、2つの部位が共に軸線方向に延びる円筒形状をなし、さらに、後者の厚み(肉厚)が前者の厚み(肉厚)よりも厚くされた形態(すなわち、2段円筒形状)としても良い。
実施形態にかかる圧力センサの外観図である。 同圧力センサの縦断面図である。 内燃機関本体に取り付けた同圧力センサの部分断面図である。 図3のA部拡大図である。 図4のD部拡大図である。 実施形態にかかるダイヤフラム体の斜視断面図である。 図4のG−Gの位置で圧力センサを切断した断面図である。 ダイヤフラム部の表面温度を比較した図である。 変形形態にかかるダイヤフラム体を備えた圧力センサの部分拡大断面図である。
(実施形態)
次に、本発明の実施形態にかかる圧力センサ10について、図面を参照して説明する。図1は、実施形態にかかる圧力センサ10の外観図(側面図)である。図2は、圧力センサ10の縦断面図であり、軸線AXを含む位置で圧力センサ10を軸線方向DX(軸線AXに沿う方向)に切断した断面図である。図3は、圧力センサ10を内燃機関本体1のシリンダヘッド2のセンサ取付孔3に取り付けた状態における部分拡大断面図である。また、図4は、図3のA部拡大図であって、圧力センサ10の軸線AX(中心軸)を通る位置で圧力センサ10を軸線方向DXに切断した部分拡大断面図である。
なお、図1〜図4において、圧力センサ10の軸線AXに沿う軸線方向DX(図1〜図4において上下方向)のうち、ヒータ部材131が配置された側(図1〜図4において下側)を先端側XS、これと反対側(図1〜図4において上側)を後端側XKとする。
本実施形態の圧力センサ10は、後述するように、ヒータ部材131を含む変位部材130を備える圧力センサである。この圧力センサ10は、軸線方向DXに延びる形態をなし、自身の軸線方向DXの先端側XSを内燃機関本体1の燃焼室NS側に向けて内燃機関本体1に取り付けられた状態で、燃焼室NS内の圧力(燃焼圧)を検出する。具体的には、圧力センサ10は、図3に示すように、変位部材130(ヒータ部材131)の先端側が燃焼室NS内に配置されるようにして、内燃機関本体1のシリンダヘッド2のセンサ取付孔3に取り付けられ、内燃機関本体1の燃焼室NS内の圧力(燃焼圧)を検知し、さらには、燃焼室NS内を加熱(予熱)する。
この圧力センサ10は、軸線方向DXに延びる筒状のハウジング100と、軸線方向DXに延びる棒状の変位部材130と、変位部材130に接続されたダイヤフラム体140と、圧力検知素子150と、コネクタ部材200と、保護筒210とを備えている(図1〜図4参照)。
このうち、ハウジング100は、変位部材130の少なくとも一部の径方向周囲を包囲している(図2参照)。このハウジング100は、圧力センサ10をシリンダヘッド2のセンサ取付孔3に取り付けた状態において、自身の一部が内燃機関本体1のシリンダヘッド2に接触する(図3及び図4参照)。
より具体的には、ハウジング100は、軸線方向DXの先端側XSに位置する筒状の第1ハウジング部110と、この第1ハウジング部110よりも後端側XKに位置する筒状の第2ハウジング部120とを有する(図1及び図2参照)。なお、第1ハウジング部110及び第2ハウジング部120は、炭素鋼やステンレス鋼などの金属によって形成されている。
第1ハウジング部110は、円筒部111と、円筒部111から先端側XSに向かって縮径するテーパ状(傾斜面状)のシール部112とを有している。シール部112の先端側XSに位置する開口112bからは、後述する変位部材130のヒータ部材131が露出(突出)している。なお、開口112bの内径は、変位部材130の外径よりも大きくされている。
本実施形態の圧力センサ10は、第1ハウジング部110のシール部112が、内燃機関本体1のセンサ取付孔3のテーパ面5に接触(密接)する態様で、変位部材130に含まれるヒータ部材131の先端側XSが燃焼室NS内に配置されるようにして、内燃機関本体1のシリンダヘッド2に取り付けられる(図3及び図4参照)。このようにして、圧力センサ10がシリンダヘッド2のセンサ取付孔3に装着されたとき、第1ハウジング部110のシール部112が、シリンダヘッド2のセンサ取付孔3のテーパ面5に押圧接触することで、内燃機関本体1の燃焼室NS内の気密が確保される。
また、第2ハウジング部120は、円筒状をなしている。第2ハウジング部120の後端部には、鍔部122が形成されている。さらに、第2ハウジング部120のうち鍔部122よりも先端側XSの部位には、圧力センサ10を内燃機関本体1のシリンダヘッド2に固定するためのネジ部121(雄ネジ)が形成されている。従って、圧力センサ10は、自身の先端側XSから自身をシリンダヘッド2のセンサ取付孔3内に挿入されつつ、ネジ部121が、シリンダヘッド2のセンサ取付孔3に形成されている雌ネジ4と螺合することによって、内燃機関本体1のシリンダヘッド2に固定される(図3参照)。
さらに、第2ハウジング部120の後端側XKにはコネクタ部材200が設けられている(図2参照)。このコネクタ部材200は、円筒形状をなし、電気絶縁性を有する部材、例えば、絶縁樹脂によって形成されている。さらに、コネクタ部材200の内側には、端子部材220が保持されている。
第2ハウジング部120とコネクタ部材200とは、保護筒210によって機械的に接続されている。この保護筒210は、円筒形状をなし、導電性を有する部材、例えば、ステンレス鋼によって形成されている。
また、変位部材130は、軸線方向DXに延びる形態を有し、後述するように、軸線方向DXの先端側XS(燃焼室側)から受けた圧力(燃焼圧)の変化に応じて軸線方向DXに変位する。この変位部材130は、ヒータ部材131と、ヒータ部材131の周囲を覆う外筒132と、ヒータ部材131よりも後端側XKに配置されている中軸133と、ヒータ部材131と中軸133とを接続するリング134とを備えている(図2参照)。
このうち、ヒータ部材131は、セラミック組成物からなる棒状の発熱素子である。このヒータ部材131は、軸線方向DXに延びる棒状の基体131aと、この基体131aに内包されている所定のパターンを有する抵抗発熱体(図示しない)とを備える。基体131aは、電気絶縁性を有する絶縁性セラミック材料によって形成されており、例えば、窒化ケイ素(Si34)を主成分とする絶縁性セラミック材料が用いられる。
また、発熱抵抗体は、導電性を有する導電性セラミック材料によって形成されており、導電性セラミック材料としては、例えば、炭化タングステン(WC)と窒化ケイ素(Si34)の混合物を主成分とする導電性セラミック材料が用いられる。この発熱抵抗体には、正電極と負電極(図示しない)とが接続されており、正電極は、後述するリング134と電気的に接続されており、負電極は、外筒132に対して電気的に接続されている。
外筒132は、円筒状の金属製部材であり、例えば、ステンレス鋼によって形成される。外筒132には、ヒータ部材131が圧入によって嵌め込まれており、その先端と後端からはヒータ部材131が露出している(図3参照)。ヒータ部材131が金属製の外筒132の内側に嵌め込まれて固定されていることで、ヒータ部材131を含む変位部材130が、外筒132を通じて、金属製のダイヤフラム体140と溶接によって接合可能とされている。
中軸133は、円柱状の金属製部材であり、例えば、ステンレス鋼によって形成される。また、リング134は、円筒状の金属製部材であり、例えば、ステンレス鋼によって形成される(図2参照)。
リング134の先端側XSには、ヒータ部材131の後端部が圧入によって嵌め込まれている。また、リング134の後端側XKには、中軸133の先端部が圧入によって嵌め込まれている。これにより、ヒータ部材131と中軸133とは、リング134によって、機械的に接続されると共に電気的に接続される(図2参照)。
また、中軸133の後端部は、端子バネ240を介して、端子部材220と機械的に且つ電気的に接続されている(図2参照)。端子バネ240は、導電性および弾性を有する部材、例えば、ステンレス鋼によって形成されており、湾曲部を有する板バネ形状をなしている。この端子バネ240は、燃焼室内の圧力変動によって変位部材130が軸線方向DXに変位するのに伴って、軸線方向DXに弾性的に伸縮することで、変位部材130の変位を吸収する。
本実施形態の圧力センサ10では、電力供給配線(図示しない)を通じて外部電源からコネクタ部材200に対して電力が入力され、入力された電力が、端子バネ240、中軸133、リング134を通じて、ヒータ部材131の正電極に供給されるように構成されている。
ダイヤフラム体140は、平面視円環状の金属製部材であり、軸線方向DXに貫通する貫通孔140dを有する(図6及び図7参照)。このダイヤフラム体140は、例えば、Fe、Cr、Nb、Mo等を含有するニッケル合金によって形成される。ダイヤフラム体140は、燃焼圧の変化に伴う変位部材130の変位に応じて歪みが生じるダイヤフラム部144を有する。ダイヤフラム部144は、円環板状をなし、軸線方向DXに貫通する貫通孔144b(貫通孔140dの一部)を有している。
このダイヤフラム体140は、ハウジング100内に位置し、変位部材130を軸線方向DXに変位可能に保持している。より具体的には、変位部材130が、ダイヤフラム体140の貫通孔140dに挿通された態様で、ダイヤフラム体140の径方向内側に固定されている。ダイヤフラム体140は、燃焼室NS内の圧力(燃焼圧)の変化に伴う変位部材130の変位に応じて、ダイヤフラム部144に歪みが生じるように構成されている。
ここで、本実施形態のダイヤフラム体140について、詳細に説明する。なお、図5は、図4のD部拡大図であり、圧力センサ10の軸線AX(中心軸)を通る位置で圧力センサ10を軸線方向DXに切断した部分拡大断面図である。図6は、ダイヤフラム体140の斜視断面図である。また、図7は、図4のG−Gの位置で圧力センサ10を切断した断面図である。
ダイヤフラム体140は、ダイヤフラム部144と第1接続部141と第2接続部145と第1連結部142と第2連結部143とを有する(図4〜図6参照)。なお、図5では、これらの部位の境界を破線で示している。このうち、ダイヤフラム部144は、表面144aと裏面144cとを有する円環板状をなしている。ダイヤフラム部144の表面144aは、燃焼室NS内で発生する燃焼ガスに晒されない位置に配置される。ダイヤフラム部144の表面144a上には、圧力検知素子150が搭載されている。
また、第1接続部141は、ダイヤフラム部144よりも軸線方向DXの先端側XS(すなわち燃焼室NS側、図4及び図5において下方)に位置し、ダイヤフラム体140を変位部材130に接続する部位である。具体的には、第1接続部141は、円筒状をなし、後述する第1連結部142よりも厚みが厚くされ(第1連結部142の内周面よりも第1接続部141の内周面が径方向内側に位置する形態とされ)、変位部材130の外筒132と溶接によって接合されている。これにより、第1接続部141の内周面と変位部材130の外筒132の外周面との間が、気密に封止されている。
また、第2接続部145は、ダイヤフラム部144よりも軸線方向の先端側(すなわち燃焼室NS側)に位置し、ダイヤフラム体140をハウジング100に接続する部位である。この第2接続部145は、後述する第2連結部143よりも厚みが厚くされ(第2連結部143の外周面よりも第2接続部145の外周面が径方向外側に位置する形態とされ)、径方向外側に突出する円環状のフランジ部145bを有する。第2接続部145は、フランジ部145bが、第1ハウジング部110の後端面と第2ハウジング部120の先端面との間に挟まれる態様で、フランジ部145bの先端面(図5において下面)が第1ハウジング部110の後端面と溶接されると共に、フランジ部145bの後端面(図5において上面)が第2ハウジング部120の先端面と溶接されて、ハウジング100に接合されている。これにより、第2接続部145とハウジング100との間が気密に封止される。
また、第1連結部142は、軸線方向DXに真っ直ぐ延びる円筒状をなし、ダイヤフラム部144のうち径方向内側に位置する内側部144fと第1接続部141とを連結する部位である。なお、第1連結部142の厚み(肉厚)は、その全体にわたって一定(T1)とされている。
また、第2連結部143は、軸線方向DXに真っ直ぐ延びる円筒状をなし、ダイヤフラム部144のうち径方向外側に位置する外側部144gと第2接続部145とを連結する部位である。なお、第2連結部143の厚み(肉厚)は、その全体にわたって一定(T2)とされている。
上述のように、ダイヤフラム体140の第1接続部141と変位部材130の外筒132とが溶接により接合されることで両者の間が気密に封止されると共に、第2接続部145とハウジング100とが溶接により接合されることで両者の間が気密に封止されることで、ハウジング100と変位部材130とがダイヤフラム体140を通じて接続されると共に、ハウジング100の内周面100bと変位部材130の外周面130cとの間がダイヤフラム体140によって封止される(図5参照)。
これにより、燃焼室NS内で発生した燃焼ガスの一部が、第1ハウジング部110の開口112bと変位部材130との間の隙間を通じて圧力センサ10内に進入した場合でも、ダイヤフラム体140よりも後端側XK(図4及び図5において上方)に進入することを防止できる。なお、このような圧力センサ10では、燃焼室NS内で発生した燃焼ガスの一部が、ダイヤフラム部144の裏面144c、第1連結部142の外周面142b、及び、第2連結部143の内周面143bに接触することになる。
ダイヤフラム体140のダイヤフラム部144の表面144aには、矩形板状の圧力検知素子150が搭載されている(図4、図5、及び図7参照)。具体的には、図7に示すように、圧力検知素子150は、平面視矩形状であり、ダイヤフラム部144の中心O(軸線AX)に関して対称な位置に、2つ設けられている。これらの圧力検知素子150には、ハウジング100内の所定の位置に配置されている集積回路(図示しない)が、図示しないワイヤを通じて電気的に接続されている。
これらの圧力検知素子150は、耐熱性を有するガラス層160によって、ダイヤフラム部144の表面144aに接合されている。ガラス層160は、無機ガラス(例えば、無鉛ガラスや鉛ガラスなど)からなり、ダイヤフラム部144の表面144a上に塗工されている(固着している)。
本実施形態の圧力センサ10では、燃焼室NS内の圧力(燃焼圧)の変動に伴って変位部材130が軸線方向DXに変位すると、変位部材130(外筒132)に接続されているダイヤフラム部144が変形する(ダイヤフラム部144に歪みが生じる)と共に、ダイヤフラム部144の表面144a上に設けられている圧力検知素子150にも歪みが生じる。集積回路(図示なし)は、ダイヤフラム部144の変形(歪み)を、これと共に変形する(歪む)圧力検知素子150の抵抗値の変化に基づいて検知(測定)することで、内燃機関本体1の燃焼圧を検知する。集積回路は、検知された燃焼圧を示す電気信号を、コネクタ部材200に挿入されている配線(図示なし)を通じて、外部のコントローラ(例えば、エンジンコントローラ等)に出力する。
ところで、変位部材130は、ダイヤフラム体140の貫通孔140dから軸線方向DXの先端側XS(すなわち、燃焼室NS側)に突出する突出部130bを有している(図2〜図4参照)。この突出部130bは、シリンダヘッド2のセンサ取付孔3の内周面との間に隙間を空けて、センサ取付孔3内に挿入されて、その先端部が燃焼室NS内に配置されている。このような突出部130bは、燃焼室NSで発生する燃焼ガスに晒される。
このような圧力センサ10では、燃焼室NS内で発生した燃焼ガスの熱の一部が、変位部材130の突出部130bから、ダイヤフラム体140の第1接続部141(変位部材130に接続された部位)及び第1連結部142を通じて、ダイヤフラム部144に伝達される。ダイヤフラム部144に伝達された熱は、その後、第2連結部143及び第2接続部145(ハウジング100に接続された部位)を通じて、ハウジング100に伝達されることで、内燃機関本体1のシリンダヘッド2に放出される。
しかしながら、ダイヤフラム部144に伝達された熱の一部が、ダイヤフラム部144の表面144a上に搭載されている圧力検知素子150に伝わることで、圧力検知素子150の温度が上昇することがある。特に、本実施形態の圧力センサ10では、自身を内燃機関本体1のシリンダヘッド2に取付けた状態において、ダイヤフラム部144の裏面144cが、燃焼室NS内で発生した燃焼ガスに晒される位置に配置される。このため、燃焼ガスの熱の一部が、変位部材130の突出部130bを通じてダイヤフラム部144に伝わる他、燃焼ガスの一部がダイヤフラム部144の裏面144cに接触することによって、燃焼ガスの熱の一部が、直接、ダイヤフラム部144に伝わることになる。従って、ダイヤフラム部144の表面144a上に搭載されている圧力検知素子150の温度がより一層上昇する虞がある。
これに対し、本実施形態の圧力センサ10では、図5に示すように、ダイヤフラム体140において、第1連結部142の最大厚みT1と第2連結部143の最小厚みT2とが、T1<T2の関係を満たしている。なお、第1連結部142の最大厚みとは、第1連結部142の厚み(径方向にかかる肉厚)の最大値である。具体的には、本実施形態では、第1連結部142の厚みが一定であるため、その厚みT1(一定値)が最大値T1となる。また、第2連結部143の最小厚みとは、第2連結部143の厚み(径方向にかかる肉厚)の最小値である。具体的には、本実施形態では、第2連結部143の厚みが一定であるため、その厚みT2(一定値)が最小値T2となる。
このように、ダイヤフラム体140において、変位部材130に接続する第1接続部141とダイヤフラム部144の径方向内側に位置する内側部144fとを連結する第1連結部142の最大厚みT1を、ハウジング100に接続する第2接続部145とダイヤフラム部144の径方向外側に位置する外側部144gとを連結する第2連結部143の最小厚みT2よりも小さくすることで、最大厚みT1を最小厚みT2と同等以上にする場合(例えば、特許文献1のように、第1連結部の厚みを第2連結部の厚みと同等にする場合)に比べて、変位部材130の突出部130bから第1連結部142を通じたダイヤフラム部144への熱伝導性を低下させることができる。これにより、ダイヤフラム部144の温度上昇を低減することができる。
さらには、第2連結部143の最小厚みT2を第1連結部142の最大厚みT1よりも大きくすることで、ダイヤフラム部144から第2連結部143への熱伝導性を高めると共に、第2連結部143からハウジング100への熱伝導性を高めることができる。これにより、ダイヤフラム部144からハウジング100(これに接触する内燃機関本体1のシリンダヘッド2)への放熱性を高めることができる。従って、ダイヤフラム部144の表面144a上に搭載されている圧力検知素子150の温度上昇を低減することができる。
また、本実施形態の圧力センサ10では、燃焼室NS内で発生した燃焼ガスの一部が、ダイヤフラム部144の裏面144c、第1連結部142の外周面142b、及び、第2連結部143の内周面143bに接触することによって、これらの温度が上昇する虞があるが、T1<T2の関係を満たすようにすることで、T1≧T2とする場合に比べて、ダイヤフラム部144の温度上昇を低減することができる。
以上説明したように、本実施形態の圧力センサ10では、ダイヤフラム部144の表面144a上に搭載されている圧力検知素子150の温度上昇を低減することができる。
さらに、本実施形態の圧力センサ10では、図5に示すように、ダイヤフラム部144について、中間部144hの厚みを、内側部144f及び外側部144gの厚みよりも薄くしている。なお、図5では、これらの部位の境界を一点鎖線で示している。内側部144fは、ダイヤフラム部144のうち径方向内側に位置する部位であって、第1連結部142に接続する部位である。また、外側部144gは、ダイヤフラム部144のうち径方向外側に位置する部位であって、第2連結部143に接続する部位である。また、中間部144hは、径方向について内側部144fと外側部144gとの間に位置する部位であって、厚み(軸線方向DXにかかる肉厚)が一定とされた部位である。このようなダイヤフラム部144では、燃焼圧の変化に伴って、厚みの薄い中間部144hが、内側部144f及び外側部144gに比べて大きく歪む。
さらに、本実施形態の圧力センサ10では、図5に示すように、圧力検知素子150の少なくとも一部を、中間部144hの表面上に搭載している。このようにすることで、燃焼圧の変化に伴って、ダイヤフラム部144の中間部144hと共に圧力検知素子150の少なくとも一部が大きく歪むようになるので、燃焼圧変化に対する圧力センサ10の感度を良好にすることができる。
また、本実施形態の圧力センサ10では、軸線AX(中心軸)を通る位置で圧力センサ10を軸線方向DXに切断した断面(図4及び図5はその部分拡大図である)において、第1連結部142のうち径方向外側を向く外側面142c(外周面142bの一部)が、ダイヤフラム部144の内側部144fとの境界K1から第1接続部141側(図5において下方)へ真っ直ぐ延びる断面直線部142dを有し、さらに、第2連結部143のうち径方向内側を向く内側面143c(内周面143bの一部)が、ダイヤフラム部144の外側部144gとの境界K2から第2接続部145側(図5において下方)へ真っ直ぐ延びる断面直線部143dを有している。なお、本実施形態では、外側面142cの全体が断面直線部142dであり、内側面143cの全体が断面直線部143dである。
さらに、本実施形態の圧力センサ10では、前記断面(図4及び図5参照)において、ダイヤフラム部144の裏面144cのうち、第1連結部142の外側面142cとの境界部である第1境界部144c1、及び、第2連結部143の内側面143cとの境界部である第2境界部144c2が、弧状(具体的には円弧状)をなしている。このように、ダイヤフラム部144の裏面144cの第1境界部144c1及び第2境界部144c2を弧状にすることで、変位部材130の軸線方向DXへの変位に応じて、ダイヤフラム部144を適切に変形させることができる。
なお、「第1接続部141側へ真っ直ぐ延びる」とは、「第1接続部141が位置する側へ(図5において下側へ)直線状に延びる」という意味であり、軸線方向DXに(軸線AXに沿って)真っ直ぐ延びる形態のみならず、軸線方向DXに交差する方向(軸線AXに対して斜めの方向)に真っ直ぐ延びる形態も含む。「第2接続部145側へ真っ直ぐ延びる」についても同様である。本実施形態では、断面直線部142d及び断面直線部143dは、軸線方向DXに(軸線AXに沿って)真っ直ぐ延びる形態とされている。
さらに、本実施形態の圧力センサ10では、ダイヤフラム体140において、第1連結部142の最大厚みT1とダイヤフラム部144の最小厚みT3とが、T1<T3の関係を満たしている。なお、本実施形態では、ダイヤフラム部144の最小厚みT3は、中間部144hの厚みである。
このように、ダイヤフラム部144を厚くすることで、T1≧T3とする場合(例えば、特許文献1のように、T1>T3とする場合)に比べて、ダイヤフラム部144の熱容量を大きくすることができると共に、ダイヤフラム部144から第2連結部143への熱伝導性を高めることができる(これにより、内燃機関本体1のシリンダヘッド2への放熱性を高めることができる)ので、ダイヤフラム部144の温度上昇を低減することができる。従って、本実施形態の圧力センサ10では、ダイヤフラム部144の表面144a上に搭載されている圧力検知素子150の温度上昇を、より一層低減することができる。なお、本実施形態では、T1<T2<T3の関係を満たしている。
(加熱試験)
次に、実施形態の圧力センサ10について加熱試験を行い、ダイヤフラム部144の表面144aの温度を測定した。具体的には、図3に示すように、圧力センサ10を内燃機関本体1(具体的には、ディーゼルエンジン本体)のシリンダヘッド2に取り付けた状態で、回転数4000rpm、WOT(ワイドオープンスロットル)として内燃機関本体1の運転を行って、圧力センサ10の先端側XSを燃焼ガスに晒したときの、ダイヤフラム部144の表面144aの温度を測定した。なお、本試験では、内燃機関本体1の運転を行った後、ダイヤフラム部144の表面144aの温度上昇が収束したときのダイヤフラム部144の表面144aの温度を、試験結果として取得している。この結果を図8に示す。
また、本試験では、比較形態1,2の圧力センサを用意し、これらの圧力センサについても、上述の加熱試験を行った。なお、比較形態1,2の圧力センサは、実施形態の圧力センサ10と比較して、ダイヤフラム体の第2連結部の厚みが異なり、その他は同様としている。
具体的には、比較形態1の圧力センサでは、ダイヤフラム体の第2連結部の厚みを、実施形態の第2連結部143の厚みよりも薄くして、第1連結部の最大厚みT1と第2連結部の最小厚みT2とが、T1>T2の関係を満たすようにしている。より具体的には、比較形態1では、第1連結部の厚みが一定であり、第2連結部の厚みも一定であるため、(第1連結部の厚み)>(第2連結部の厚み)の関係を満たしている。
また、比較形態2の圧力センサでは、ダイヤフラム体の第2連結部の厚みを、実施形態の第2連結部143の厚みよりも薄く、且つ、比較形態1の第2連結部の厚みよりも厚くして、第1連結部の最大厚みT1と第2連結部の最小厚みT2とが、T1=T2の関係を満たすようにしている。より具体的には、比較形態2では、第1連結部の厚みが一定であり、第2連結部の厚みも一定であるため、(第1連結部の厚み)=(第2連結部の厚み)の関係を満たしている。
比較形態1,2の試験結果も、図8に示す。
図8に示すように、比較形態1の圧力センサでは、ダイヤフラム部の表面の温度が、約350℃となった。また、比較形態2の圧力センサでは、ダイヤフラム部の表面の温度が、約330℃となった。これに対し、実施形態の圧力センサ10では、ダイヤフラム部144の表面144aの温度が、約300℃となり、比較形態1,2の圧力センサに比べて、ダイヤフラム部の表面の温度上昇を低減することができた。
以上の結果より、T1<T2の関係を満たすようにすることで、T1≧T2とする場合に比べて、ダイヤフラム部144の表面の温度上昇を低減することができるといえる。従って、T1<T2の関係を満たすようにすることで、ダイヤフラム部の表面上に搭載されている圧力検知素子の温度上昇を低減することができるといえる。
(変形形態)
本変形形態の圧力センサ310は、実施形態の圧力センサ10と比較して、ダイヤフラム体の形態が異なり、その他は同様である。本変形形態のダイヤフラム体340は、ダイヤフラム部344と第1接続部341と第2接続部345と第1連結部342と第2連結部343とを有する(図9参照)。なお、図9は、変形形態にかかる圧力センサ310の部分拡大断面図であり、実施形態における図5に相当する図である。すなわち、図9は、圧力センサ310の軸線(中心軸)を通る位置で圧力センサ310を軸線方向DXに切断した部分拡大断面図である。
本変形形態でも、図9に示すように、実施形態と同様に、ダイヤフラム部344について、中間部344hの厚みを、内側部344f及び外側部344gの厚みよりも薄くしている。さらに、圧力検知素子150の少なくとも一部を、中間部344hの表面上に搭載している。このようにすることで、燃焼圧の変化に伴って、ダイヤフラム部344の中間部344hと共に圧力検知素子150の少なくとも一部が大きく歪むようになるので、燃焼圧変化に対する圧力センサ10の感度を良好にすることができる。
また、本変形形態の圧力センサ310では、実施形態の圧力センサ10と同様に、軸線AX(中心軸)を通る位置で圧力センサ10を軸線方向DXに切断した断面(図9参照)において、第1連結部342のうち径方向外側を向く外側面342c(外周面342bの一部)が、ダイヤフラム部344の内側部344fとの境界K1から第1接続部341側(図9において下方)へ真っ直ぐ延びる断面直線部342dを有し、さらに、第2連結部343のうち径方向内側を向く内側面343c(内周面343bの一部)が、ダイヤフラム部344の外側部344gとの境界K2から第2接続部345側(図9において下方)へ真っ直ぐ延びる断面直線部343dを有している。なお、本変形形態でも、外側面342cの全体が断面直線部342dであり、内側面343cの全体が断面直線部343dである。但し、本変形形態では、断面直線部343dは、軸線方向DXに交差する方向(軸線AXに対して斜めの方向)に真っ直ぐ延びる形態とされている。
さらに、本実施形態の圧力センサ10では、実施形態の圧力センサ10と同様に、前記断面(図9参照)において、ダイヤフラム部344の裏面344cのうち、第1連結部342の外側面342cとの境界部である第1境界部344c1、及び、第2連結部343の内側面343cとの境界部である第2境界部344c2が、弧状(具体的には円弧状)をなしている。このように、ダイヤフラム部344の裏面344cの第1境界部344c1及び第2境界部344c2を弧状にすることで、変位部材130の軸線方向DXへの変位に応じて、ダイヤフラム部344を適切に変形させることができる。
ところで、実施形態の圧力センサ10では、第2連結部143の厚みを一定とした(図5参照)。これに対し、本変形形態の圧力センサ310では、図9に示すように、ダイヤフラム体340の第2連結部343において、ダイヤフラム部344との境界部343gの厚みT4と、第2接続部345との境界部343hの厚みT5とが、T4<T5の関係を満たすようにしている。
具体的には、本変形形態の第2連結部343は、図9に示すように、その外周面343fが、軸線方向DXに真っ直ぐ延びる円筒面とされ、その内周面343bが、軸線方向DXの先端側XSに向かうにしたがって(すなわち、第2接続部345に近づくにしたがって)縮径する(すなわち、外周面343fから遠ざかる)テーパ状の円筒面とされている。これにより、T4<T5の関係を満たすようにしている。
このように、第2連結部343において、第2接続部345との境界部343hの厚みT5を厚くすることで、第2連結部343から第2接続部345への熱伝導性を高めることができる(これにより、内燃機関本体1への放熱性を高めることができる)ので、ダイヤフラム部344の温度上昇をより一層低減することができる。従って、本変形形態の圧力センサ310では、ダイヤフラム部344の表面344a上に搭載されている圧力検知素子150の温度上昇を、より一層低減することができる。
なお、本変形形態の圧力センサ310では、実施形態の圧力センサ10と同様に、第1連結部342の最大厚みT1と第2連結部343の最小厚みT2(=T4)とが、T1<T2の関係を満たしている。また、第1連結部342の最大厚みT1とダイヤフラム部344の最小厚みT3とが、T1<T3の関係を満たしている。
以上において、本発明を実施形態及び変形形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態等に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施形態及び変形形態では、変位部材として、軸線方向DXに延びる棒状のヒータ部材131を有する変位部材130を示した。しかしながら、本発明は、変位部材として、ヒータ部材に代えて、軸線方向DXに延びる単なる棒状の部材(例えば、先端側XSが閉じた筒状の金属部材)を有する変位部材を用いるようにしても良い。
また、変形形態では、T4<T5の関係を満たす第2連結部の形態として、第2連結部343の外周面343fが軸線方向DXに真っ直ぐ延びる円筒面で、第2連結部343の内周面343bが、軸線方向DXの先端側XSに向かうにしたがって縮径するテーパ状の円筒面である形態を示した。しかしながら、T4<T5の関係を満たす第2連結部の形態は、このような形態に限定されるものではなく、例えば、第2連結部を、ダイヤフラム部側の直円筒部と第2接続部側の直円筒部とからなり、後者の直円筒部の厚みが前者の直円筒部の厚みよりも厚くされた2段円筒形状としても良い。
また、実施形態では、ダイヤフラム部144の裏面144cの形状を、軸線AXを通る位置で圧力センサ10を軸線方向DXに切断した断面(図4及び図5に示す断面)において、径方向内側に位置する内側円弧と、径方向外側に位置する外側円弧と、径方向に真っ直ぐ延びて内側円弧と外側円弧とを結ぶ直線とからなる形状とした。しかしながら、前記断面において、ダイヤフラム部の裏面の全体を軸線方向DXの後端側XKに凸の弧状(例えば、半円形状)としても良い。
1 内燃機関本体
2 シリンダヘッド
3 センサ取付孔
10,310 圧力センサ
100 ハウジング
110 第1ハウジング部
120 第2ハウジング部
130 変位部材
130b 突出部
131 ヒータ部材
140,340 ダイヤフラム体
140d 貫通孔
141,341 第1接続部
142,342 第1連結部
142c,342c 外側面
142d,342d 断面直線部
143,343 第2連結部
143c,343c 内側面
143d,343d 断面直線部
144,344 ダイヤフラム部
144a,344a 表面
144b 貫通孔
144c,344c 裏面
144c1,344c1 第1境界部
144c2,344c2 第2境界部
144f,344f 内側部
144g,344g 外側部
144h,344h 中間部
145,345 第2接続部
150 圧力検知素子
160 ガラス層
200 コネクタ部材
343g,343h 境界部
AX 軸線
DX 軸線方向
NS 燃焼室
XK 軸線方向後端側
XS 軸線方向先端側

Claims (4)

  1. 軸線方向に延びる形態をなし、自身の前記軸線方向の先端側を内燃機関本体の燃焼室側に向けて前記内燃機関本体に取り付けられた状態で、前記燃焼室内における燃焼圧を検出する圧力センサであって、
    前記軸線方向に延びる棒状をなし、前記軸線方向の先端側から受ける前記燃焼圧の変化に応じて前記軸線方向に変位する変位部材と、
    前記軸線方向に延びる筒状をなし、前記変位部材の少なくとも一部の径方向周囲を包囲するハウジングであって、自身の一部が前記内燃機関本体に接触するハウジングと、
    前記変位部材に接続されたダイヤフラム体であって、前記燃焼圧の変化に伴う前記変位部材の変位に応じて歪みが生じるダイヤフラム部を有するダイヤフラム体と、
    前記ダイヤフラム部の表面上に設けられた圧力検知素子と、を備え、
    前記ダイヤフラム体は、平面視円環状をなし、前記軸線方向に貫通する貫通孔を有し、
    前記変位部材は、
    前記ダイヤフラム体の前記貫通孔に挿通された態様で、前記ダイヤフラム体に接続されており、
    前記ダイヤフラム体の前記貫通孔から前記軸線方向の先端側に突出する突出部であって、前記燃焼室内で発生した燃焼ガスに晒される突出部を有し、
    前記ダイヤフラム体は、
    前記表面と裏面とを有する円環板状をなし、前記燃焼ガスに晒されない前記表面上に前記圧力検知素子が搭載される前記ダイヤフラム部と、
    前記ダイヤフラム部よりも前記軸線方向の先端側に位置し、前記ダイヤフラム体を前記変位部材に接続する第1接続部と、
    前記ダイヤフラム部よりも前記軸線方向の先端側に位置し、前記ダイヤフラム体を前記ハウジングに接続する第2接続部と、
    前記軸線方向に延びる円筒状をなし、前記ダイヤフラム部のうち径方向内側に位置する部位と前記第1接続部とを連結する第1連結部と、
    前記軸線方向に延びる円筒状をなし、前記ダイヤフラム部のうち径方向外側に位置する部位と前記第2接続部とを連結する第2連結部と、を有し、
    前記ダイヤフラム部は、前記裏面が前記燃焼ガスに晒される位置に配置され、
    前記第1連結部の最大厚みT1と前記第2連結部の最小厚みT2とが、T1<T2の関係を満たす
    圧力センサ。
  2. 請求項1に記載の圧力センサであって、
    前記ダイヤフラム部は、
    径方向内側に位置する部位であって、前記第1連結部に接続する内側部と、
    径方向外側に位置する部位であって、前記第2連結部に接続する外側部と、
    前記内側部と前記外側部との間に位置する中間部と、を有し、
    前記中間部の厚みは、前記内側部及び前記外側部の厚みよりも薄くされており、
    前記圧力検知素子は、その少なくとも一部が前記中間部の表面上に搭載されており、
    前記圧力センサの軸線を通る位置で前記圧力センサを前記軸線方向に切断した断面において、
    前記第1連結部のうち前記径方向外側を向く外側面は、前記内側部との境界から前記第1接続部側へ真っ直ぐ延びる断面直線部を有し、
    前記第2連結部のうち前記径方向内側を向く内側面は、前記外側部との境界から前記第2接続部側へ真っ直ぐ延びる断面直線部を有し、
    前記ダイヤフラム部の前記裏面のうち、前記第1連結部の前記外側面との境界部、及び、前記第2連結部の前記内側面との境界部は、弧状をなしている
    圧力センサ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の圧力センサであって、
    前記第1連結部の前記最大厚みT1と前記ダイヤフラム部の最小厚みT3とが、T1<T3の関係を満たす
    圧力センサ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の圧力センサであって、
    前記第2連結部において、前記ダイヤフラム部との境界部の厚みT4と、前記第2接続部との境界部の厚みT5とが、T4<T5の関係を満たす
    圧力センサ。
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