JP2020007741A - 管路一体型枕木 - Google Patents
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Abstract
Description
また、鉄道軌道においては、転てつ機を作動させる信号を伝達するケーブルや、レールに流れる電車電流と信号電流を分離するためのインピ―ダンスボンドとレールとを接続するケーブルが軌道を横切るようにして配設されている箇所があるが、そのような箇所においても、ケーブルが露出した状態で配設されているため、上記と同様な課題があった。
本発明の他の目的は、道床を突き固める保線作業の際に、融雪もしくは除雪のための水をノズルまで供給する配管や信号を伝達するケーブルを予め除去し、作業終了後に再設置する必要がなく作業効率を向上させることができる管路一体型枕木を提供することにある。
合成樹脂材料で形成された直方体状の枕木本体の内部に、長手方向に沿って前記枕木本体を貫通するように、両端が開口された配管が設けられているようにしたものである。
上記のような構成によれば、枕木本体の内部に配管が配設されているため、この配管を利用して融雪のための温水を送給したり軌道を横切るケーブルを敷設したりすることができ、温水送給用の配管や信号伝達用のケーブルが軌道表面に露出した状態で軌道上に設置されるのを回避して、損傷を受けにくくすることができる。
このように、合成樹脂製の配管を使用することで、特に給水用として利用する際の耐久性を高めることができる。また、合成樹脂製の配管の両端に接続部として口金を設けることで、給水管の接続が容易かつ確実に行なえる。さらに、ケーブルを事前に配管内に敷設し、配管の両端をケーブルの接続部とすることで、枕木交換時に枕木内にケーブルを通線する作業が不要となり、作業効率を向上させることができる。
このような構成によれば、枕木本体の上面に突出した継手の上端に融雪用の温水を放出するノズルを装着することが可能となり、融雪装置の設置が容易となる。
前記複数枚の合成樹脂板の接合面の1つに、当該接合面をなす2枚の合成樹脂板の互いに対応する部位に半円柱状の溝がそれぞれ形成され、
前記溝が合体することによって円柱状の空洞が構成され、当該空洞内に前記管路が配設されているようにする。
前記半円柱状の溝を有する2枚の合成樹脂板が接合されることで前記半円柱状の溝が合体して前記円柱状の空洞が構成されているようにする。
図1(A)に示すように、本実施形態の枕木10は、直方体状の枕木本体11の内部に、樹脂製の配管12が枕木の長手方向に沿って枕木を貫通するように内蔵した状態で配設されている。
本実施形態においては、特に限定されるものでないが、上記配管12が枕木本体11の厚さ方向下から1/3の高さ位置に配設されている。これにより、バラスト軌道において、配管12の端部に接続される給水管がバラスト内に埋設され、表面に露出して損傷され易くなるのを防止することができる。
上記実施形態では、T型継手14A,14Bを途中に有する配管12を内蔵した融雪装置用の枕木について説明したが、途中に継手を有していない真っ直ぐな1本の配管を内蔵することで、ケーブルを挿通させるための枕木として構成することも可能である。そして、このような構成を有する枕木によれば、軌道を横断するケーブルを敷設したい場合に、枕木内部を通過し表面に露出しない状態でケーブルを配設することができる。その結果、保線機械によって道床を突き固める保線等の軌道作業を実施する際にケーブルに損傷を与えることなく作業を行うことが可能となる。さらに、ケーブルを事前に配管内に敷設し口金をケーブルの接続部に変更することで、枕木交換時に枕木内にケーブルを通線する作業が不要となり、作業効率を向上させることができる。
図5は、本実施形態の管路一体型枕木を備えた融雪装置の構成例を平面図示すである。
図5に示す融雪装置においては、枕木10Aと10Bに、前記実施形態で説明した配管12を内蔵した枕木が使用されている。そして、一方の枕木10Aは、枕木本体11の上面に突出するT型継手14A,14Bの上端の口金15A,15Bのうち右側の口金15Aにノズル23Aが、また他方の枕木10Bは左側の口金15Bにノズル23Bが装着されている。
ノズル23Aと23Bは、枕木と直交する方向すなわちレールRとほぼ平行な方向を向くように装着されており、前方にある基本レールRbとトングレールRtの間に向けて温水を噴射することができるように構成されている。
さらに、前記実施形態では、枕木本体11の内部の配管12を利用して融雪のための温水を供給すると説明したが、除雪のための圧縮気体を供給するのに利用することも可能である。
11 枕木本体
11A,11B,11C 樹脂板
11a,11b 溝
12 配管
13A,13B 口金
14A,14B T型継手
20 レール締結器
21 埋込みネジ
22A,22B ノズル
23A,23B フレキシブル継手
24 パイプ
25 温水送給ポンプ
Rb 基本レール
Rt トングレール
Claims (5)
- 合成樹脂材料で形成された直方体状の枕木本体の内部に、長手方向に沿って前記枕木本体を貫通するように、両端が開口された配管が設けられていることを特徴とする管路一体型枕木。
- 前記配管は合成樹脂材料で形成されており、両端に接続部がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1に記載の管路一体型枕木。
- 前記配管の途中にT型継手が設けられ、前記T型継手により分岐した管の端部が前記枕木本体の上面より突出するように配設されていることを特徴とする請求項1または2に記載の管路一体型枕木。
- 前記枕木本体は複数枚の合成樹脂板が上下方向に重なるようにして接合され接着剤によって接着されることで形成され、
前記複数枚の合成樹脂板の接合面の1つに、当該接合面をなす2枚の合成樹脂板の互いに対応する部位に半円柱状の溝がそれぞれ形成され、
前記溝が合体することによって円柱状の空洞が構成され、当該空洞内に前記管路が配設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の管路一体型枕木。 - 前記枕木本体は3枚の合成樹脂板からなり、前記3枚の合成樹脂板のうち最も下方に位置する合成樹脂板の上面と中間に位置する合成樹脂板の下面の互いに対応する部位に、前記半円柱状の溝がそれぞれ形成され、
前記半円柱状の溝を有する2枚の合成樹脂板が接合されることで前記半円柱状の溝が合体して前記円柱状の空洞が構成されていることを特徴とする請求項4に記載の管路一体型枕木。
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2018
- 2018-07-05 JP JP2018127987A patent/JP7139170B2/ja active Active
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