JP2020006008A - 遊技機 - Google Patents

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昌人 大貫
Masato Onuki
昌人 大貫
拓 清水
Taku Shimizu
清水  拓
春香 松草
Haruka Matsukusa
春香 松草
竹内 啓喜
Keiki Takeuchi
啓喜 竹内
伊藤 秀樹
Hideki Ito
秀樹 伊藤
健一 大谷
Kenichi Otani
健一 大谷
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Abstract

【課題】遊技興趣の向上を図ることが可能な遊技機を提供する。【解決手段】通常区間からは、有利区間に移行する。有利区間は、当該有利区間において1500回の遊技が行われた場合と、有利区間における差枚数が2400枚に達した場合と、残報知ゲーム数カウンタの値が0になった場合と、に終了する。有利区間では、押し順ベルに当選した場合、ベル入賞を成立させることができる操作順序が報知される。かかる有利区間では、押し順ベルに当選した場合、有利区間における差枚数が2349枚以下であれば3択報知が行われ、2350枚以上であれば6択報知が行われる。そして、6択報知が行われる6択報知モードでは、6択報知がなされた遊技回において設定状態を判別可能な構成となっている。【選択図】 図21

Description

本発明は、スロットマシン等の遊技機に関するものである。
複数のリールを回転させたあとに停止させる遊技機としては、例えばスロットマシンがある。スロットマシンでは、各リールの外周部に複数の図柄が付与されており、表示窓を通じて各リールに付与された図柄の一部が視認可能な構成となっている。そして、遊技者がメダルを投入することで有効ラインが設定され、その後、遊技者がスタートレバーを操作することでスロットマシンの内部にてビッグボーナス(以下、「BB」という)役や小役、再遊技といった役の抽選が行われるとともに各リールが回転を開始し、各リールが回転を開始した後にストップスイッチを操作することで各リールが順次停止して1回のゲームが終了する。そして、全てのリールが回転を停止した際に有効ライン上に当選した役と対応する図柄の組合せが停止すると入賞となり、メダルが払い出される特典や遊技状態が移行される特典等が遊技者に付与される(例えば特許文献1参照)。
近年では、遊技者に有利な遊技状態として、BB入賞が成立すると移行するBB状態の他に、再遊技に当選する確率が通常遊技状態より高くなるとともに、所定の役に当選した場合に所定の入賞を成立させるためのストップスイッチの操作順序を報知するアシストリプレイタイム(以下、「ART」という)状態を備えたものもある。
特開2002−355364号公報
上記例示したような遊技機においては、さらなる遊技興趣の向上が求められている。
なお、以上の問題は、上記例示したようなスロットマシンに限らず、複数種の絵柄を循環表示させ、その後の停止操作手段の操作に基づいて循環表示を終了させる他の遊技機にも該当する問題である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、遊技興趣の向上を図ることが可能な遊技機を提供することを目的とするものである。
請求項1に記載の発明では、複数種の絵柄を循環表示させる複数の循環表示手段と、前記絵柄の循環表示を開始させるべく操作される開始操作手段と、役の抽選を行う抽選手段と、前記絵柄の循環表示を個別に停止させるべく操作される複数の停止操作手段と、前記役の抽選に当選した当選役と対応する当選絵柄が有効位置に所定の組合せを形成して停止したことに基づいて、入賞成立として遊技者に特典を付与する特典付与手段とを備え、前記役の抽選の当選確率が異なる複数の設定状態から1の設定状態を選択可能な遊技機において、前記役の抽選結果が所定結果となった場合、前記複数の停止操作手段の所定入賞を成立させることができる操作方法の1つを報知する特定報知を実行する特定報知実行手段と、前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合、前記複数の停止操作手段の前記所定入賞を成立させることができる操作方法の1つを報知する所定報知を実行する所定報知実行手段とを備え、前記特定報知が実行された遊技回に、前記所定入賞を成立させることができない特定操作方法で前記複数の停止操作手段が操作された場合、前記設定状態を推測可能な構成とし、前記所定報知が実行された遊技回に前記設定状態を推測困難な構成としたことを特徴とする。
遊技興趣の向上を図ることが可能となる。
一実施の形態におけるスロットマシンの正面図。 前面扉を閉じた状態を示すスロットマシンの斜視図。 前面扉を開いた状態を示すスロットマシンの斜視図。 前面扉の背面図。 筐体の正面図。 各リールの図柄配列を示す図。 表示窓から視認可能となる図柄と組合せラインとの関係を示す説明図。 入賞態様と付与される特典との関係を示す説明図。 スロットマシンのブロック図。 タイマ割込み処理を示すフローチャート。 通常処理を示すフローチャート。 抽選処理を示すフローチャート。 インデックス値と当選役との対応関係を示す図。 リール制御処理を示すフローチャート。 ストップスイッチの操作順序と成立する入賞態様との関係を示す説明図。 RT状態処理を示すフローチャート。 BB状態処理を示すフローチャート。 遊技状態の移行を説明するための説明図。 通常区間における区間抽選処理を示すフローチャート。 通常区間における遊技区間処理を示すフローチャート。 有利区間における区間抽選処理を示すフローチャート。 有利区間における遊技区間処理を示すフローチャート。 押し順ベルに関わる各種情報をまとめた説明図。 6択報知における押し順ベルに関わる各種情報をまとめた説明図。 3択報知における押し順ベルに関わる各種情報をまとめた説明図。 第2の実施の形態における各リールの図柄配列を示す図。 入賞態様と付与される特典との関係を示す説明図。 第1特殊ベル入賞成立時の一例を示す図。 ストップスイッチの操作順序と成立する入賞態様との関係を示す説明図。 押し順ベルに関わる各種情報をまとめた説明図。 6択報知における押し順ベルに関わる各種情報をまとめた説明図。 3択報知における押し順ベルに関わる各種情報をまとめた説明図。
(第1の実施の形態)
以下、遊技機の一種である回胴式遊技機、具体的にはスロットマシンに適用した場合の一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はスロットマシン10の正面図、図2はスロットマシン10の前面扉12を閉じた状態の斜視図、図3はスロットマシン10の前面扉12を開いた状態の斜視図、図4は前面扉12の背面図、図5は筐体11の正面図である。
図1〜図5に示すように、スロットマシン10は、その外殻を形成する筐体11を備えている。筐体11は、全体として前面を開放した箱状に形成されており、遊技ホールへの設置の際にいわゆる島設備に対し釘を打ち付ける等して取り付けられる。
筐体11の前面側には、前面扉12が開閉可能に取り付けられている。すなわち、筐体11には、その正面から見て左側部に上下一対の支軸13a,13bが設けられており、前面扉12には、各支軸13a,13bと対応する位置に軸受部14a,14bが設けられている。そして、各軸受部14a,14bに各支軸13a,13bが挿入された状態では、前面扉12が筐体11に対して両支軸13a,13bを結ぶ上下方向へ延びる開閉軸線を中心として回動可能に支持され、前面扉12の回動によって筐体11の前面開放側を開放したり閉鎖したりすることができるようになっている。また、前面扉12は、その裏面に設けられた施錠装置20によって開放不能な施錠状態とされる。前面扉12の右端側上部には、施錠装置20と一体化されたキーシリンダ21が設けられており、キーシリンダ21に対する所定のキー操作によって前記施錠状態が解除されるように構成されている。
前面扉12の中央部上寄りには、遊技者に遊技状態を報知する遊技パネル25が設けられている。遊技パネル25には、縦長の3つの表示窓26L,26M,26Rが横並びに形成されており、各表示窓26L,26M,26Rを通じてスロットマシン10の内部が視認可能な状態となっている。なお、各表示窓26L,26M,26Rを1つにまとめて共通の表示窓としてもよい。
図3に示すように、筐体11は仕切り板30によりその内部が上下2分割されており、仕切り板30の上部には、可変表示手段を構成するリールユニット31が取り付けられている。リールユニット31は、円筒状(円環状)にそれぞれ形成された左リール32L,中リール32M,右リール32Rを備えている。各リール32L,32M,32Rは、その中心軸線が当該リールの回転軸線となるように回転可能に支持されている。各リール32L,32M,32Rの回転軸線は略水平方向に延びる同一軸線上に配設され、それぞれのリール32L,32M,32Rが各表示窓26L,26M,26Rと1対1で対応している。したがって、各リール32L,32M,32Rの表面の一部はそれぞれ対応する表示窓26L,26M,26Rを通じて視認可能な状態となっている。また、リール32L,32M,32Rが正回転すると、各表示窓26L,26M,26Rを通じてリール32L,32M,32Rの表面は上から下へ向かって移動しているかのように映し出される。
ここで、リールユニット31の構成を簡単に説明する。
各リール32L,32M,32Rは、それぞれがステッピングモータに連結されており、各ステッピングモータの駆動により各リール32L,32M,32Rが個別に、すなわちそれぞれ独立して回転駆動し得る構成となっている。ステッピングモータは、例えば500パルスの駆動信号(以下、励磁パルスともいう。)を与えることにより1回転されるように設定されており、この励磁パルスによってステッピングモータの回転位置、すなわちリールの回転位置が制御される。また、リールユニット31には、リールが1回転したことを検出するためのリールインデックスセンサが各リール32L,32M,32Rに設置されている。そして、リールインデックスセンサからは、リールが1回転したことを検出した場合、その検出の都度、後述する主制御装置101に検出信号が出力されるようになっている。このため主制御装置101は、リールインデックスセンサの検出信号と、当該検出信号が入力されるまでに出力した励磁パルス数とに基づいて、各リール32L,32M,32Rの角度位置を1回転毎に確認するとともに補正することができる。
各リール32L,32M,32Rの外周面には、その長辺方向(周回方向)に、識別情報としての図柄が複数個描かれている。より具体的には、20個の図柄が等間隔に描かれている。このため、所定の位置においてある図柄を次の図柄へ切り替えるには、25パルス(=500パルス÷20図柄)の励磁パルスの出力を要する。また、主制御装置101は、リールインデックスセンサの検出信号が入力されてから出力した励磁パルス数により、表示窓26L,26M,26Rから視認可能な状態となっている図柄を把握したり、表示窓26L,26M,26Rから視認可能な位置に所定の図柄を停止させたりする制御を行うことができる。
次に、各リール32L,32M,32Rに描かれている図柄について説明する。
図6には、左リール32L,中リール32M,右リール32Rの図柄配列が示されている。同図に示すように、各リール32L,32M,32Rには、それぞれ20個の図柄が一列に配置されている。また、各リール32L,32M,32Rに対応して番号が1〜20まで付されているが、これら番号は主制御装置101が表示窓26L,26M,26Rから視認可能な状態となっている図柄を認識するための番号であり、リール32L,32M,32Rに実際に付されているわけではない。但し、以下の説明では当該番号を使用して説明する。
図柄としては、「チェリー」図柄(例えば、左リール32Lの20番目)、「スイカ」図柄(例えば、左リール32Lの19番目)、「ベル」図柄(例えば、左リール32Lの18番目)、「赤7」図柄(例えば、左リール32Lの17番目)、「リプレイ」図柄(例えば、左リール32Lの16番目)、「星」図柄(例えば、左リール32Lの15番目)、「BAR」図柄(例えば、左リール32Lの12番目)、「白7」図柄(例えば、左リール32Lの7番目)の8種類がある。そして、図6に示すように、各リール32L,32M,32Rにおいて各種図柄の数や配置順序は全く異なっている。
各表示窓26L,26M,26Rは、対応するリールに付された20個の図柄のうち図柄全体を視認可能となる図柄が3個となるように形成されている。このため、各リール32L,32M,32Rがすべて停止している状態では、3×3=9個の図柄が表示窓26L,26M,26Rを介して視認可能な状態となる。
本スロットマシン10では、これら9個の図柄が視認可能となる各位置を結ぶようにして、横方向へ平行に3本、斜め方向へたすき掛けに2本、計5本の組合せラインが設定されている。より詳しくは、図7(a)に示すように、横方向の組合せラインとして、各リール32L,32M,32Rの上段図柄を結んだ上ラインL1と、各リール32L,32M,32Rの中段図柄を結んだ中ラインL2と、各リール32L,32M,32Rの下段図柄を結んだ下ラインL3と、が設定されている。また、斜め方向の組合せラインとして、左リール32Lの上段図柄,中リール32Mの中段図柄,右リール32Rの下段図柄を結んだ右下がりラインL4と、左リール32Lの下段図柄,中リール32Mの中段図柄,右リール32Rの上段図柄を結んだ右上がりラインL5と、が設定されている。そして、有効化された組合せライン、すなわち有効ライン上に図柄が所定の組合せで停止した場合には、入賞成立として、遊技媒体たるメダルが所定数払い出される特典が付与されたり、遊技状態が移行される特典が付与されたりするようになっている。
本スロットマシン10では、図7(b)に示すように、中ラインL2のみが有効ラインとして設定される。上ラインL1,下ラインL3,右下がりラインL4,右上がりラインL5の4本の組合せラインについては、有効ラインとされることがない。
図8は、入賞となる図柄の組合せと、入賞となった場合に付与される特典と、の対応関係を示す図である。
メダル払出が行われる小役入賞としては、チェリー入賞,スイカ入賞,ベル入賞,第1特殊ベル入賞〜第7特殊ベル入賞がある。
左リール32Lの「チェリー」図柄が有効ライン上に停止した場合には、チェリー入賞として2枚のメダル払出が行われる。すなわち、チェリー入賞の場合には、中リール32Mと右リール32Rについて、有効ライン上に停止する図柄がどのような図柄であっても良い。換言すれば、左リール32Lの「チェリー」図柄と、中リール32M及び右リール32Rの任意の図柄との組合せが有効ライン上に停止した場合には、チェリー入賞が成立するともいえる。各リール32L,32M,32Rの「スイカ」図柄が有効ライン上に停止した場合には、スイカ入賞として9枚のメダル払出が行われる。各リール32L,32M,32Rの「ベル」図柄が有効ライン上に停止した場合には、ベル入賞として9枚のメダル払出が行われる。
左リール32Lの「赤7」図柄,「白7」図柄,「BAR」図柄のいずれかと、中リール32Mの「BAR」図柄,「チェリー」図柄,「星」図柄のいずれかと、右リール32Rの「BAR」図柄又は「星」図柄と、が有効ライン上に停止した場合には、第1特殊ベル入賞として3枚のメダル払出が行われる。左リール32Lの「赤7」図柄,「白7」図柄,「BAR」図柄のいずれかと、中リール32Mの「チェリー」図柄又は「星」図柄と、右リール32Rの「BAR」図柄又は「星」図柄と、が有効ライン上に停止した場合には、第2特殊ベル入賞として3枚のメダル払出が行われる。
左リール32Lの「赤7」図柄と、中リール32Mの「星」図柄と、右リール32Rの「チェリー」図柄と、が有効ライン上に停止した場合には、第3特殊ベル入賞として3枚のメダル払出が行われる。左リール32Lの「白7」図柄と、中リール32Mの「星」図柄と、右リール32Rの「チェリー」図柄と、が有効ライン上に停止した場合には、第4特殊ベル入賞として3枚のメダル払出が行われる。左リール32Lの「BAR」図柄と、中リール32Mの「星」図柄と、右リール32Rの「チェリー」図柄と、が有効ライン上に停止した場合には、第5特殊ベル入賞として3枚のメダル払出が行われる。左リール32Lの「赤7」図柄と、中リール32Mの「星」図柄と、右リール32Rの「スイカ」図柄と、が有効ライン上に停止した場合には、第6特殊ベル入賞として3枚のメダル払出が行われる。左リール32Lの「白7」図柄と、中リール32Mの「星」図柄と、右リール32Rの「スイカ」図柄と、が有効ライン上に停止した場合には、第7特殊ベル入賞として3枚のメダル払出が行われる。
メダルを投入することなく次ゲームの遊技を行うことが可能な再遊技の特典が付与される入賞としては、第1再遊技入賞〜第3再遊技入賞がある。
各リール32L,32M,32Rの「リプレイ」図柄が有効ライン上に停止した場合には、第1再遊技入賞となる。第1再遊技入賞が成立した場合には、再遊技の特典が付与されるとともに、そのときの遊技状態がRT状態であれば通常状態に移行する。以下では、第1再遊技入賞を「通常リプレイ入賞」ともいう。
左リール32Lの「ベル」図柄と、中リール32M及び右リール32Rの「リプレイ」図柄と、が有効ライン上に停止した場合には、第2再遊技入賞となり、左リール32Lの「スイカ」図柄と、中リール32M及び右リール32Rの「リプレイ」図柄と、が有効ライン上に停止した場合には、第3再遊技入賞となる。第2再遊技入賞が成立した場合と、第3再遊技入賞が成立した場合と、には、再遊技の特典が付与されるとともに、そのときの遊技状態が通常状態であればRT状態に移行する。以下では、第2再遊技入賞と第3再遊技入賞を総称して「RTリプレイ入賞」ともいう。
遊技状態の移行のみが行われる状態移行入賞としては、BB入賞がある。
各リール32L,32M,32Rの「赤7」図柄が有効ライン上に停止した場合には、第1BB入賞となり、各リール32L,32M,32Rの「白7」図柄が有効ライン上に停止した場合には、第2BB入賞となる。これらBB入賞が成立した場合には、遊技状態がBB状態に移行する。
なお以下では、各入賞と対応する図柄の組合せを入賞図柄の組合せともいう。例えば、第2再遊技図柄の組合せとは、第2再遊技入賞となる図柄の組合せ、すなわち「ベル」図柄,「リプレイ」図柄,「リプレイ」図柄の組合せである。また、各入賞と対応する各リール32L,32M,32Rの図柄を入賞図柄ともいう。例えば、第1特殊ベル図柄とは、左リール32Lにおいては「赤7」図柄,「白7」図柄及び「BAR」図柄であり、中リール32Mにおいては「BAR」図柄,「チェリー」図柄及び「星」図柄であり、右リール32Rにおいては「BAR」図柄及び「星」図柄である。
遊技パネル25の下方左側には、各リール32L,32M,32Rの回転を開始させるために操作されるスタートレバー41が設けられている。スタートレバー41はリール32L,32M,32Rを回転開始、すなわち図柄の可変表示を開始させるべく操作される開始操作手段又は始動操作手段を構成する。所定数のメダルが投入されている状態でスタートレバー41を操作された場合、各リール32L,32M,32Rが回転を開始するようになっている。
スタートレバー41の右側には、回転している各リール32L,32M,32Rを個別に停止させるために操作されるボタン状のストップスイッチ42〜44が設けられている。各ストップスイッチ42〜44は、停止対象となるリール32L,32M,32Rに対応する表示窓26L,26M,26Rの直下にそれぞれ配置されている。すなわち、左ストップスイッチ42が操作された場合には左リール32Lの回転が停止し、中ストップスイッチ43が操作された場合には中リール32Mの回転が停止し、右ストップスイッチ44が操作された場合には右リール32Rの回転が停止する。ストップスイッチ42〜44はリール32L,32M,32Rの回転に基づく図柄の可変表示を停止させるべく操作される停止操作手段を構成する。
表示窓26L,26M,26Rの下方右側には、メダルを投入するためのメダル投入口45が設けられている。メダル投入口45は遊技媒体を入力する入力手段を構成する。また、メダル投入口45が遊技者によりメダルを直接投入するという動作を伴う点に着目すれば、遊技媒体を直接入力する直接入力手段を構成するものともいえる。
メダル投入口45から投入されたメダルは、前面扉12の背面に設けられた通路切替手段としてのセレクタ46によって貯留用通路47か排出用通路48のいずれかへ導かれる。より詳しくは、セレクタ46にはメダル通路切替ソレノイド46aが設けられており、そのメダル通路切替ソレノイド46aの非励磁時にはメダルが排出用通路48側に導かれ、前記メダル通路切替ソレノイド46aの励磁時にはメダルが貯留用通路47側に導かれるようになっている。貯留用通路47に導かれたメダルは、筐体11の内部に収納されたホッパ装置51へと導かれる。一方、排出用通路48に導かれたメダルは、前面扉12の前面下部に設けられたメダル排出口49からメダル受け皿50へと導かれ、遊技者に返還される。
ホッパ装置51は、メダルを貯留する貯留タンク52と、メダルを遊技者に払い出す払出装置53とより構成されている。払出装置53は、図示しないメダル払出用回転板を回転させることにより、排出用通路48に設けられた開口48aへメダルを排出し、排出用通路48を介してメダル受け皿50へメダルを払い出すようになっている。また、ホッパ装置51の右方には、貯留タンク52内に所定量以上のメダルが貯留されることを回避するための予備タンク54が設けられている。ホッパ装置51の貯留タンク52内部には、この貯留タンク52から予備タンク54へとメダルを排出する誘導プレート52aが設けられている。したがって、誘導プレート52aが設けられた高さ以上にメダルが貯留された場合、かかるメダルが予備タンク54に貯留されることとなる。
メダル投入口45の下方には、ボタン状の返却スイッチ55が設けられている。メダル投入口45に投入されたメダルがセレクタ46内に詰まった状況下で返却スイッチ55を操作された場合、セレクタ46が機械的に連動して動作され、当該セレクタ46内に詰まったメダルがメダル排出口49から返却されるようになっている。
表示窓26L,26M,26Rの下方左側には、遊技媒体としてのクレジットされた仮想メダルを一度に3枚投入するための第1クレジット投入スイッチ56が設けられている。また、第1クレジット投入スイッチ56の左方には、第2クレジット投入スイッチ57と、第3クレジット投入スイッチ58とが設けられている。第2クレジット投入スイッチ57は仮想メダルを一度に2枚投入するためのものであり、第3クレジット投入スイッチ58は仮想メダルを1枚投入するためのものである。各クレジット投入スイッチ56〜58は前記メダル投入口45とともに遊技媒体を入力する入力手段を構成する。また、メダル投入口45が遊技者によりメダルを直接投入するという動作を伴うのに対し、各クレジット投入スイッチ56〜58は貯留記憶に基づく仮想メダルの投入という動作を伴うに過ぎない点に着目すれば、遊技媒体を間接入力する間接入力手段を構成するものともいえる。
スタートレバー41の左方には、精算スイッチ59が設けられている。すなわち、本スロットマシン10では、所定の最大値(メダル50枚分)となるまでの余剰の投入メダルや入賞時の払出メダルを仮想メダルとして貯留記憶するクレジット機能を有しており、仮想メダルが貯留記憶されている状況下で精算スイッチ59を操作された場合、仮想メダルが現実のメダルとしてメダル排出口49から払い出されるようになっている。この場合、クレジットされた仮想メダルを現実のメダルとして払い出すという機能に着目すれば、精算スイッチ59は貯留記憶された遊技媒体を実際に払い出すための精算操作手段を構成するものともいえる。
遊技パネル25の表示窓26L,26M,26R下方には、クレジットされている仮想メダル数を表示するクレジット表示部60と、BB状態が終了するまでに払い出される残りのメダル数を表示する残払出枚数表示部61と、入賞時に払い出したメダルの枚数を表示する払出枚数表示部62とがそれぞれ設けられている。これら表示部60〜62は7セグメント表示器によって構成されているが、液晶表示器等によって代替することは当然可能である。
前面扉12の上部には、遊技の進行に伴い点灯したり点滅したりする上部ランプ63と、遊技の進行に伴い種々の効果音を鳴らしたり、遊技者に遊技状態を報知したりする左右一対のスピーカ64と、遊技者に各種情報を与える補助表示部65とが設けられている。補助表示部65は、遊技の進行に伴って各種表示演出を実行するためのものであり、各リール32L,32M,32Rによる遊技を主表示部によるものと考えることができることから、本実施形態では補助表示部65と称している。補助表示部65の背面には、上部ランプ63やスピーカ64、補助表示部65を駆動させるための表示制御装置81が設けられている。
筐体11の内部においてホッパ装置51の左方には、電源ボックス70が設けられている。電源ボックス70は、その内部に電源装置91を収容するとともに、電源スイッチ71やリセットスイッチ72、設定キー挿入孔73などを備えている。電源スイッチ71は、主制御装置101を始めとする各部に電源を供給するための起動スイッチである。リセットスイッチ72は、スロットマシン10のエラー状態をリセットするためのスイッチである。また、設定キー挿入孔73は、ホール管理者などがメダルの出玉調整を行うためのものである。すなわち、ホール管理者等が設定キーを設定キー挿入孔73へ挿入してON操作することにより、スロットマシン10の当選確率を設定できるようになっている。なお、リセットスイッチ72は、エラー状態をリセットする場合の他に、スロットマシン10の当選確率を変更する場合にも操作される。
リールユニット31の上方には、遊技を統括管理する主制御装置101が筐体11に取り付けられている。
次に、本スロットマシン10の電気的構成について、図9のブロック図に基づいて説明する。
主制御装置101には、演算処理手段であるCPU102を中心とするマイクロコンピュータが搭載されている。CPU102には、電源装置91の他に、所定周波数の矩形波を出力するクロック回路103や、入出力ポート104などが内部バスを介して接続されている。かかる主制御装置101は、スロットマシン10に内蔵されるメイン基盤としての機能を果たすものである。
主制御装置101の入力側には、リールユニット31(より詳しくは各リール32L,32M,32Rが1回転したことを個別に検出するリールインデックスセンサ)、スタートレバー41の操作を検出するスタート検出センサ41a、各ストップスイッチ42〜44の操作を個別に検出するストップ検出センサ42a〜44a、メダル投入口45から投入されたメダルを検出する投入メダル検出センサ45a、ホッパ装置51から払い出されるメダルを検出する払出検出センサ51a、各クレジット投入スイッチ56〜58の操作を個別に検出するクレジット投入検出センサ56a〜58a、精算スイッチ59の操作を検出する精算検出センサ59a、リセットスイッチ72の操作を検出するリセット検出センサ72a、設定キー挿入孔73に設定キーが挿入されてON操作されたことを検出する設定キー検出センサ73a等の各種センサが接続されており、これら各種センサからの信号は入出力ポート104を介してCPU102へ出力されるようになっている。
また、主制御装置101の入力側には、入出力ポート104を介して電源装置91が接続されている。電源装置91には、主制御装置101を始めとしてスロットマシン10の各電子機器に駆動電力を供給する電源部91aや、停電監視回路91bなどが搭載されている。
停電監視回路91bは電源の遮断状態を監視し、停電時はもとより、電源スイッチ71による電源遮断時に停電信号を生成するためのものである。そのため停電監視回路91bは、電源部91aから出力されるこの例では直流12ボルトの安定化駆動電圧を監視し、この駆動電圧が例えば10ボルト未満まで低下したとき電源が遮断されたものと判断して停電信号が出力されるように構成されている。停電信号はCPU102と入出力ポート104のそれぞれに供給され、CPU102ではこの停電信号を認識することにより後述する停電処理が実行される。また、この停電信号は表示制御装置81にも供給されるように構成されている。
電源部91aは、出力電圧が10ボルト未満まで低下した場合でも、主制御装置101などの制御系において駆動電圧として使用される5ボルトの安定化電圧が出力されるように構成されている。この安定化電圧が出力される時間としては、主制御装置101による停電処理を実行するに十分な時間が確保されている。
主制御装置101の出力側には、リールユニット31(より詳しくは各リール32L,32M,32Rを回転させるためのステッピングモータ)、セレクタ46に設けられたメダル通路切替ソレノイド46a、ホッパ装置51、クレジット表示部60、残払出枚数表示部61、払出枚数表示部62、表示制御装置81、図示しないホール管理装置などに情報を送信できる外部集中端子板121等が入出力ポート104を介して接続されている。
表示制御装置81は、上部ランプ63やスピーカ64、補助表示部65を駆動させるための制御装置であり、これらを駆動させるためのCPU、ROM、RAM等が一体化された基板を備えている。そして、主制御装置101からの信号を受け取った上で、表示制御装置81が独自に上部ランプ63、スピーカ64及び補助表示部65を駆動制御する。したがって、表示制御装置81は、遊技を統括管理するメイン基盤たる主制御装置101との関係では補助的な制御を実行するサブ基盤となっている。なお、各種表示部60〜62も表示制御装置81が駆動制御する構成としてもよい。
上述したCPU102には、このCPU102によって実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM105と、このROM105に記憶されている制御プログラムを実行するにあたって各種のデータを一時的に記憶する作業エリアを確保するためのRAM106の他に、図示はしないが周知のように割込み回路を始めとしてタイマ回路、データ送受信回路などスロットマシン10において必要な各種の処理回路や、クレジット枚数をカウントするクレジットカウンタなどの各種カウンタが内蔵されている。ROM105とRAM106によって記憶手段としてのメインメモリが構成され、図10〜図22のフローチャートに示される各種処理を実行するためのプログラムは、制御プログラムの一部として上述したROM105に記憶されている。
RAM106は、スロットマシン10の電源が遮断された後においても電源装置91からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)できる構成となっている。RAM106には、各種のデータを一時的に記憶するためのメモリや、役の抽選結果を記憶するための当選フラグ格納エリア106a、各リール32L,32M,32Rの停止制御を行う場合に用いる停止情報を記憶するための停止情報格納エリア106b、BB状態等の遊技状態を記憶するための状態情報格納エリア106c、遊技区間を記憶するための区間情報格納エリア106d等の他に、バックアップエリアが設けられている。
バックアップエリアは、停電等の発生により電源が遮断された場合において、電源遮断時(電源スイッチ71の操作による電源遮断をも含む。以下同様)のスタックポインタの値を記憶しておくためのエリアであり、停電解消時(電源スイッチ71の操作による電源投入をも含む。以下同様)には、バックアップエリアの情報に基づいてスロットマシン10の状態が電源遮断前の状態に復帰できるようになっている。バックアップエリアへの書き込みは停電処理(図10参照)によって電源遮断時に実行され、バックアップエリアに書き込まれた各値の復帰は電源投入時のメイン処理において実行される。
また、CPU102のNMI端子(ノンマスカブル割込端子)には、停電等の発生による電源遮断時に、停電監視回路91bからの停電信号が入力されるように構成されている。そして、電源遮断時には、停電フラグ生成処理としてのNMI割込み処理が即座に実行されるようになっている。
続いて、主制御装置101のCPU102により実行される各制御処理について説明する。かかるCPU102の処理としては、大別して、電源投入に伴い起動されるメイン処理と、定期的に(本実施の形態では1.49msec周期で)起動されるタイマ割込み処理と、NMI端子への停電信号の入力に伴い起動されるNMI割込み処理とがある。以下では、これら各処理のうち遊技の進行に関わる処理、すなわちタイマ割込み処理と、メイン処理にて行われる通常処理とを図10〜図22のフローチャートを参照しながら説明する。
図10は、主制御装置101で定期的に実行されるタイマ割込み処理のフローチャートであり、主制御装置101のCPU102により例えば1.49msecごとにタイマ割込みが発生する。
先ず、ステップS101に示すレジスタ退避処理では、後述する通常処理で使用しているCPU102内の全レジスタの値をRAM106のバックアップエリアに退避させる。ステップS102では停電フラグがセットされているか否かを確認し、停電フラグがセットされているときにはステップS103に進み、停電処理を実行する。
ここで、停電処理について概略を説明する。
停電の発生等によって電源が遮断されると、電源装置91の停電監視回路91bから停電信号が出力され、当該停電信号がNMI端子を介して主制御装置101に入力される。主制御装置101は、停電信号が入力された場合、即座にNMI割込み処理を実行し、停電フラグをRAM106に設けられた停電フラグ格納エリアにセットする。
停電処理では、先ずコマンドの送信が終了しているか否かを判定し、送信が終了していない場合には本処理を終了してタイマ割込み処理に復帰し、コマンドの送信を終了させる。コマンドの送信が終了している場合には、CPU102のスタックポインタの値をRAM106のバックアップエリアに保存する。その後、入出力ポート104における出力ポートの出力状態をクリアし、図示しない全てのアクチュエータをオフ状態にする。そして、停電解消時にRAM106のデータが正常か否かを判定するためのRAM判定値を算出してバックアップエリアに保存することにより、それ以後のRAMアクセスを禁止する。以上の処理を行った後は、電源が完全に遮断して処理が実行できなくなるのに備え、無限ループに入る。なお、例えばノイズ等に起因して停電フラグが誤ってセットされる場合を考慮し、無限ループに入るまでは停電信号が出力されているか否かを確認する。停電信号が出力されていなければ停電状態から復旧したこととなるため、RAM106への書き込みを許可すると共に停電フラグをリセットし、タイマ割込み処理に復帰する。停電信号の出力が継続してなされていれば、そのまま無限ループに入る。ちなみに、無限ループ下においても停電信号が出力されているか否かを確認しており、停電信号が出力されなくなった場合にはメイン処理に移行する。
タイマ割込み処理の説明に戻り、ステップS102にて停電フラグがセットされていない場合には、ステップS104以降の各種処理を行う。
すなわち、ステップS104では、誤動作の発生を監視するためのウオッチドッグタイマの値を初期化するウオッチドッグタイマのクリア処理を行う。ステップS105では、CPU102自身に対して次回のタイマ割込みを設定可能とする割込み終了宣言処理を行う。ステップS106では、各リール32L,32M,32Rを回転させるために、それぞれの回胴駆動モータであるステッピングモータを駆動させるステッピングモータ制御処理を行う。ステップS107では、入出力ポート104に接続されたストップ検出センサ42a〜44a,投入メダル検出センサ45a,払出検出センサ51a等の各種センサ(図9参照)の状態を読み込むと共に、読み込み結果が正常か否かを監視するセンサ監視処理を行う。ステップS108では、各カウンタやタイマの値を減算するタイマ減算処理を行う。ステップS109では、メダルのベット数や、払出枚数をカウントした結果を外部集中端子板121へ出力するカウンタ処理を行う。
ステップS110では、後述する抽選結果コマンド等の各種コマンドを表示制御装置81へ送信するコマンド出力処理を行う。ステップS111では、クレジット表示部60、残払出枚数表示部61及び払出枚数表示部62にそれぞれ表示されるセグメントデータを設定するセグメントデータ設定処理を行う。ステップS112では、セグメントデータ設定処理で設定されたセグメントデータを各表示部60〜62に供給して該当する数字、記号などを表示するセグメントデータ表示処理を行う。ステップS113では、入出力ポート104からI/O装置に対応するデータを出力するポート出力処理を行う。ステップS114では、先のステップS101にてバックアップエリアに退避させた各レジスタの値をそれぞれCPU102内の対応するレジスタに復帰させる。その後ステップS115にて次回のタイマ割込みを許可する割込み許可処理を行い、この一連のタイマ割込み処理を終了する。
次に、遊技に関わる主要な制御を行う通常処理について図11のフローチャートに基づき説明する。
先ずステップS201では、次回のタイマ割込みを許可する割込み許可処理を行う。ステップS202では、遊技を可能とするための開始前処理を行う。開始前処理では、表示制御装置81等が初期化を終了するまで待機する。表示制御装置81等の初期化が終了した場合には、ステップS203〜ステップS215に示す遊技管理処理を行う。
遊技管理処理として、ステップS203では、RAM106に格納された各種遊技情報等のデータ(例えば前回の遊技で用いた乱数値等)をクリアする。その後、ステップS204では開始待ち処理を行う。
開始待ち処理では、前回の遊技で第1再遊技入賞〜第3再遊技入賞のいずれかが成立したか否かを判定する。いずれかの再遊技入賞が成立していた場合には、前回のベット数と同数の仮想メダルを自動投入する自動投入処理を行い、開始待ち処理を終了する。なお、自動投入処理では、クレジット表示部60に表示された仮想メダル数を減じることなく仮想メダルの投入を行う。つまり、前回の遊技でいずれかの再遊技入賞が成立した場合には、遊技者は所有するメダルを減らすことなく且つメダルを投入することなく今回の遊技を行うことができる。いずれの再遊技入賞も成立していなかった場合には、タイマ割込み処理のセンサ監視処理ステップS107にてなされたセンサの読み込み結果に異常が発生していないかを確認するセンサ異常確認処理を行い、異常が発生している場合にはスロットマシン10をエラー状態とするとともにエラーの発生を報知する異常発生時処理を行う。かかるエラー状態は、リセットスイッチ72が操作されるまで維持される。センサの読み込み結果が正常である場合には精算スイッチ59が操作されたか否かを判定し、精算スイッチ59が操作された場合には、クレジットされた仮想メダルと同数のメダルを払い出すメダル返却処理を行う。メダル返却処理の終了後又は精算スイッチ59が操作されていない場合には、前回の開始待ち処理から今回の開始待ち処理までの間にメダルの投入又はクレジット投入スイッチ56〜58の操作がなされたか否かを判定し、いずれかが行われた場合には、ベット数の変更等を行うメダル投入処理を行い、開始待ち処理を終了する。また、前回の開始待ち処理から今回の開始待ち処理までの間にメダルの投入とクレジット投入スイッチ56〜58の操作のいずれもなされていない場合には、そのまま開始待ち処理を終了する。
開始待ち処理の終了後、ステップS205ではメダルのベット数が規定数に達しているか否かを判定する。本スロットマシン10では、規定数として「3」が設定されている。ベット数が規定数に達していない場合には、ステップS204の開始待ち処理に戻り、当該処理のうちセンサ異常確認処理以降の処理を行う。ベット数が規定数に達している場合には、ステップS206にてスタートレバー41が操作されたか否かを判定する。スタートレバー41が操作されていない場合には、ステップS204の開始待ち処理に戻り、当該処理のうちセンサ異常確認処理以降の処理を行う。
一方、スタートレバー41が操作された場合には、規定数のメダルがベットされている状況下でスタートレバー41が操作されると遊技を開始できる構成となっているため、遊技を開始させるべく開始指令が発生したことを意味する。かかる場合には、ステップS207にて中ラインL2を有効ラインと設定する有効ライン設定処理を行うとともに、ステップS208にてメダル通路切替ソレノイド46aを非励磁状態に切り替えてベット受付を禁止する。その後、ステップS209の抽選処理、ステップS210のリール制御処理、ステップS211のメダル払出処理、ステップS212のRT状態処理、ステップS213のBB状態処理、ステップS214の遊技区間処理、ステップS215の演出指示処理を順に実行し、ステップS203に戻る。
次に、ステップS209の抽選処理について、図12のフローチャートに基づき説明する。
ステップS301では、役の当否判定を行う際に用いる乱数を取得する。本スロットマシン10では、スタートレバー41が操作されると、ハード回路がその時点におけるフリーランカウンタの値をラッチする構成となっている。フリーランカウンタは0〜65535の乱数を生成しており、CPU102は、スタートレバー41の操作を確認した後、ハード回路がラッチした値をRAM106に格納する。かかる構成とすることにより、スタートレバー41が操作されたタイミングで速やかに乱数を取得することが可能となり、同期等の問題が発生することを回避することが可能となる。本スロットマシン10のハード回路は、スタートレバー41が操作される毎にその都度のフリーランカウンタの値をラッチする構成となっている。
乱数を取得した後、ステップS302では、役の当否判定を行うための抽選テーブルを選択する。本スロットマシン10では、通常状態,RT状態,BB状態,内部中状態の4種類の遊技状態を有している。そこでステップS302では、状態情報格納エリア106cにセットされている遊技状態フラグに基づいてスロットマシン10の現在の遊技状態を判別し、遊技状態と対応した抽選テーブルを選択する。また、本スロットマシン10では、「設定1」から「設定6」まで6段階の当選確率が予め用意されており、設定キー挿入孔に設定キーを挿入してON操作するとともに所定の操作を行うことにより、いずれの当選確率に基づいて内部処理を実行させるのかを設定することができる。ステップS302では、設定状態が「設定1」のときにメダル払出の期待値が最も低い抽選テーブルを選択し、「設定6」のときにメダル払出の期待値が最も高い抽選テーブルを選択する。
抽選テーブルについて、簡単に説明する。抽選テーブルには、インデックス値IVが設定されており、各インデックス値IVには、当選となる役がそれぞれ一義的に対応付けられるとともにポイント値PVが設定されている。図13は、各インデックス値IVと当選となる役との対応関係を示す表である。
抽選テーブルを選択した後、ステップS303ではインデックス値IVを1とし、続くステップS304では役の当否を判定する際に用いる判定値DVを設定する。かかる判定値設定処理では、現在の判定値DVに、現在のインデックス値IVと対応するポイント値PVを加算して新たな判定値DVを設定する。なお、初回の判定値設定処理では、ステップS301にて取得した乱数値を現在の判定値DVとし、この乱数値に現在のインデックス値IVである1と対応するポイント値PVを加算して新たな判定値DVとする。
その後、ステップS305ではインデックス値IVと対応する役の当否判定を行う。役の当否判定では判定値DVが65535を超えたか否かを判定する。65535を超えた場合には、ステップS306に進み、そのときのインデックス値IVと対応する当選フラグをRAM106の当選フラグ格納エリア106aにセットする。例えば、IV=5のときに判定値DVが65535を超えた場合、ステップS306では、ベル、第1特殊ベル、第2特殊ベル、第4特殊ベルに当選したことを示す当選フラグを当選フラグ格納エリア106aにセットする。
ちなみに、セットされた当選フラグが第1BBに当選したことを示す当選フラグ及び第2BBに当選したことを示す当選フラグ(以下、これらを総称して「BB当選フラグ」という。)でない場合、当選フラグ格納エリア106aにセットされた当選フラグは該当選フラグがセットされたゲームの終了後にリセットされる(通常処理のS203参照)。一方、BB当選フラグは、対応するBB入賞が成立したことを条件の1つとしてリセットされる。すなわち、BB当選フラグは、複数回のゲームにわたって有効とされる場合がある。
ステップS305にて判定値DVが65535を超えなかった場合には、インデックス値IVと対応する役に外れたことを意味する。かかる場合にはステップS307にてインデックス値IVを1加算し、続くステップS308ではインデックス値IVと対応する役があるか否か、すなわち当否判定すべき判定対象があるか否かを判定する。具体的には、1加算されたインデックス値IVが抽選テーブルに設定されたインデックス値IVの最大値を超えたか否かを判定する。当否判定すべき判定対象がある場合にはステップS304に戻り、役の当否判定を継続する。このとき、ステップS304では、先の役の当否判定に用いた判定値DV(すなわち現在の判定値DV)に現在のインデックス値IVと対応するポイント値PVを加算して新たな判定値DVとし、ステップS305では、当該判定値DVに基づいて役の当否判定を行う。
ステップS306にて当選フラグをセットした後、又はステップS308にて当否判定すべき判定対象がないと判定した場合には、役の当否判定が終了したことを意味する。かかる場合には、ステップS309に進み、遊技区間の移行に関わる区間抽選処理を行う。ステップS310では、抽選結果コマンドをセットする。ここで、抽選結果コマンドとは、本抽選処理において行った各種結果、具体的には、役の当否判定の結果と、区間抽選処理における抽選結果と、を把握させるべく表示制御装置81に対して送信されるコマンドである。但し、通常処理では、上記抽選結果コマンド等の各種コマンドをリングバッファにセットするのみであって、表示制御装置81に対してコマンドを送信しない。表示制御装置81へのコマンド送信は、先述したタイマ割込み処理のコマンド出力処理S110にて行われる。
そして、ステップS311では、リール停止制御用の停止情報を設定する停止情報設定処理を行い、抽選処理を終了する。停止情報設定処理では、小役,再遊技,BBの各役種のうち複数の役種に当選している場合、以下に示す優先順位で停止情報を設定する。小役とBBに当選している場合には、小役入賞が優先して成立するように、小役入賞を成立させることができない場合にBB入賞が成立するように、停止情報を設定する。再遊技とBBに当選している場合には、再遊技入賞が優先して成立するように停止情報を設定する。
次に、ステップS210のリール制御処理について、図14のフローチャートに基づき説明する。
リール制御処理では、先ずステップS401において各リール32L,32M,32Rの回転を開始させる回転開始処理を行う。
回転開始処理では、前回の遊技でリールが回転を開始した時点から予め定めたウエイト時間(本実施の形態では約4.1秒)が経過したか否かを確認し、経過していない場合にはウエイト時間が経過するまで待機する。ウエイト時間が経過した場合には、次回の遊技のためのウエイト時間を再設定するとともに、RAM106に設けられたモータ制御格納エリアに回転開始情報をセットするモータ制御初期化処理を行う。かかる処理を行うことにより、タイマ割込み処理のステッピングモータ制御処理S106にてステッピングモータの加速処理が開始され、各リール32L,32M,32Rが回転を開始する。このため、遊技者が規定数のメダルをベットしてスタートレバー41を操作したとしても、直ちに各リール32L,32M,32Rが回転を開始しない場合がある。その後、各リール32L,32M,32Rが所定の回転速度で定速回転するまで待機し、回転開始処理を終了する。また、CPU102は、各リール32L,32M,32Rの回転速度が定速となると、各ストップスイッチ42〜44の図示しないランプを点灯表示することにより、停止指令を発生させることが可能となったことを遊技者等に報知する。
回転開始処理に続き、ステップS402では、ストップスイッチ42〜44のいずれかが操作されたか否かを判定する。いずれのストップスイッチ42〜44も操作されていない場合には、ストップスイッチ42〜44のいずれかが操作されるまで待機する。ストップスイッチ42〜44のいずれかが操作されたと判定した場合には、ステップS403に進み、回転中のリールと対応するストップスイッチが操作されたか否か、すなわち停止指令が発生したか否かを判定する。停止指令が発生していない場合には、ステップS402に戻り、ストップスイッチ42〜44のいずれかが操作されるまで待機する。停止指令が発生した場合には、ステップS404にて停止指令コマンドをセットする。ここで、停止指令コマンドとは、いずれのストップスイッチが操作されて停止指令が発生したのかを把握させるべく表示制御装置81に対して送信されるコマンドである。停止指令コマンドをセットした場合には、回転中のリールを停止させるべくステップS405〜ステップS411に示す停止制御処理を行う。
ステップS405では、ストップスイッチの操作されたタイミングで基点位置(本実施の形態では下段)に到達している到達図柄の図柄番号を確認する。具体的には、リールインデックスセンサの検出信号が入力された時点から出力した励磁パルス数により、基点位置に到達している到達図柄の図柄番号を確認する。続くステップS406では、停止情報格納エリア106bに格納されている停止情報に基づいて、今回停止させるべきリールのスベリ数を算出する。本スロットマシン10では、各リール32L,32M,32Rを停止させる停止態様として、ストップスイッチ42〜44が操作された場合に、基点位置に到達している到達図柄をそのまま停止させる停止態様と、対応するリールを1図柄分滑らせた後に停止させる停止態様と、2図柄分滑らせた後に停止させる停止態様と、3図柄分滑らせた後に停止させる停止態様と、4図柄分滑らせた後に停止させる停止態様との5パターンの停止態様が用意されている。そこでステップS406では、停止情報格納エリア106bに格納されている停止情報に基づいて、スベリ数として0〜4のいずれかの値を算出する。その後、ステップS407では、算出したスベリ数を到達図柄の図柄番号に加算し、基点位置に実際に停止させる停止図柄の図柄番号を決定する。ステップS408では今回停止させるべきリールの到達図柄の図柄番号と停止図柄の図柄番号が等しくなったか否かを判定し、等しくなった場合にはステップS409にてリールの回転を停止させるリール停止処理を行う。その後、ステップS410では、全リール32L,32M,32Rが停止したか否かを判定する。全リール32L,32M,32Rが停止していない場合には、ステップS411にて停止情報第2設定処理を行い、ステップS402に戻る。
ここで、停止情報第2設定処理とは、RAM106の停止情報格納エリア106bに格納された停止情報を、リールの停止後に変更する処理である。停止情報第2設定処理では、セットされている当選フラグと、停止しているリールの停止出目と、に基づいて停止情報を変更する。本スロットマシン10では、IV=4〜18の際に当選となった場合すなわちベルと複数種類の特殊ベルに当選となった場合(図13参照)と、IV=19,20の際に当選となった場合すなわち複数の再遊技に当選となった場合(図13参照)と、に、停止指令を発生させたストップスイッチ42〜44の操作順序によって成立する入賞態様を変化させるべく停止情報第2設定処理を行う。
図15は、IV=4〜18の際にセットされる当選フラグと、ストップスイッチ42〜44の操作順序と成立する入賞態様との対応関係を示す説明図である。例えばIV=8の際に当選したことを示す当選フラグがセットされている場合には、左ストップスイッチ42が最初に操作された場合にベル入賞が成立するよう停止情報を設定し、中ストップスイッチ43が最初に操作された場合と、右→左→中の順でストップスイッチ42〜44が操作された場合と、に第2特殊ベル入賞が成立するよう停止情報を設定し、右→中→左の順でストップスイッチ42〜44が操作された場合に第1特殊ベル入賞が成立するよう停止情報を設定する。
ここで、各リール32L,32M,32Rの図柄配列について簡単に説明する。本スロットマシン10では、リール32L,32M,32Rをストップスイッチ42〜44の操作されたタイミングから最大4図柄分滑らせた後に停止させることができ、各リール32L,32M,32Rの中段に有効ラインが設定される。このため、同種図柄同士の間隔が4図柄以下で配置されている場合には、ストップスイッチ42〜44の操作タイミングに関わらず当選図柄となった際に当該当選図柄を有効ライン上に停止させることができる。各リール32L,32M,32Rには、図6に示すように、「スイカ」図柄,「ベル」図柄及び「リプレイ」図柄が同種図柄同士の間隔が4図柄以下となるようにして配置されている。このため、上記各図柄が当選図柄となった場合には、ストップスイッチ42〜44の操作タイミングに関わらず有効ライン上に当選図柄を停止させることができる。一方、「チェリー」図柄,「赤7」図柄,「白7」図柄,「星」図柄及び「BAR」図柄に関しては、上記間隔以上に離れた区間が形成されるようにして配置されているため、有効ライン上に停止させるためには遊技者が図柄を狙ってストップスイッチ42〜44を操作する必要がある。より具体的には、チェリー入賞,第1BB入賞,第2BB入賞のいずれかを成立させるべく停止情報が設定されている場合、遊技者は図柄を狙ってストップスイッチ42〜44を操作する必要がある。
左リール32Lにおける第1特殊ベル図柄は、「赤7」図柄,「白7」図柄及び「BAR」図柄であり、中リール32Mにおける第1特殊ベル図柄は、「チェリー」図柄,「星」図柄及び「BAR」図柄であり、右リール32Rにおける第1特殊ベル図柄は、「星」図柄及び「BAR」図柄である。各リール32L,32M,32Rには、第1特殊ベル図柄同士の間隔が4図柄以下となるように配置されている。このため、第1特殊ベル入賞を成立させるべく停止情報が設定されている場合には、ストップスイッチ42〜44の操作タイミングに関わらず第1特殊ベル入賞が成立する。また特に、遊技者が各リール32L,32M,32Rの「BAR」図柄を狙ってストップスイッチ42〜44を操作した場合には、各リール32L,32M,32Rの「BAR」図柄が中ラインL2上に並んで停止する停止結果が出現する。
左リール32Lにおける第2特殊ベル図柄は、「赤7」図柄,「白7」図柄及び「BAR」図柄であり、中リール32Mにおける第2特殊ベル図柄は、「チェリー」図柄及び「星」図柄であり、右リール32Rにおける第2特殊ベル図柄は、「星」図柄及び「BAR」図柄である。各リール32L,32M,32Rには、第2特殊ベル図柄同士の間隔が4図柄以下となるように配置されている。このため、第2特殊ベル入賞を成立させるべく停止情報が設定されている場合には、ストップスイッチ42〜44の操作タイミングに関わらず第2特殊ベル入賞が成立する。このとき、遊技者が各リール32L,32M,32Rの「BAR」図柄を狙ってストップスイッチ42〜44を操作した場合には、左リール32L及び右リール32Rの「BAR」図柄が中ラインL2上に停止する一方で中リール32Mの「BAR」図柄が中ラインL2上に停止しない停止結果が出現する。
第3特殊ベル入賞〜第7特殊ベル入賞については、図15に示すように、IV=4〜18のいずれで当選となった場合についても対応する入賞を成立させるための停止情報が設定されることがない。したがって、第3特殊ベル入賞〜第7特殊ベル入賞については、入賞成立となる事象が発生しない。第3特殊ベル〜第7特殊ベルは、ストップスイッチ42〜44の操作順序によって入賞態様を変化させる制御の実現のために設定された押し順制御役である。
なお以下では、IV=4〜18の際に当選となることを押し順ベル当選といい、このときにセットされる当選フラグを押し順ベル当選フラグともいう。
次に、IV=19,20の際に当選となった場合すなわち複数の再遊技に当選となった場合について簡単に説明する。IV=19の際に当選となった場合には、左ストップスイッチ42が最初に操作された場合に第2再遊技入賞が成立するよう停止情報を設定し、左ストップスイッチ42が最初に操作されなかった場合に第1再遊技入賞が成立するよう停止情報を設定する。IV=20の際に当選となった場合には、左ストップスイッチ42が最初に操作されなかった場合に第3再遊技入賞が成立するよう停止情報を設定し、左ストップスイッチ42が最初に操作された場合に第1再遊技入賞が成立するよう停止情報を設定する。
なお以下では、IV=19,20の際に当選となることを押し順リプレイ当選といい、このときにセットされる当選フラグを押し順リプレイ当選フラグともいう。
リール制御処理の説明に戻り、ステップS410にて全リール32L,32M,32Rが停止していると判定した場合には、ステップS412にて払出判定処理を行う。払出判定処理とは、当選図柄の組合せが有効ライン上に並んでいることを条件の1つとしてメダルの払出枚数を設定する処理である。払出判定処理では、各リール32L,32M,32Rの下段に停止した停止図柄の図柄番号から有効ライン上に形成された図柄の組合せを導出し、有効ライン上で入賞が成立しているか否かを判定する。入賞が成立している場合には、さらに入賞成立役が当選フラグ格納エリア106aにセットされている当選フラグと対応しているか否かを判定する。入賞成立役が当選フラグと対応している場合には、入賞成立役と、当該入賞成立役と対応する払出数と、をRAM106に設けられた払出情報格納エリアにセットする。一方、入賞成立役が当選フラグと対応していない場合には、スロットマシン10をエラー状態とするとともにエラーの発生を報知する異常発生時処理を行う。かかるエラー状態は、リセットスイッチ72が操作されるまで維持される。払出判定処理が終了した場合には、ステップS413にて今回のゲームにおける入賞成立役を表示制御装置81に把握させるべく入賞結果コマンドをセットし、リール制御処理を終了する。
次に、ステップS211のメダル払出処理について、概略を説明する。
メダル払出処理では、払出情報格納エリアにセットされた払出数が0か否かを判定する。払出数が0の場合、先の払出判定処理にて小役入賞が成立していないと判定したことを意味する。かかる場合には、払出判定処理にてセットした入賞成立役に基づいて、第1再遊技入賞〜第3再遊技入賞のいずれかが成立したか否かを判定する。いずれの再遊技入賞も成立していない場合にはそのままメダル払出処理を終了し、いずれかの再遊技入賞が成立している場合には、再遊技設定処理を行い、メダル払出処理を終了する。なお、先に説明した開始待ち処理S204では、再遊技設定処理が行われたと判定した場合に自動投入処理を行っている。
一方、払出情報格納エリアにセットされた払出数が0でない場合には、当該払出数と同数のメダルを払い出し、メダル払出処理を終了する。メダルの払い出しについて具体的には、クレジットカウンタのカウント値が上限(貯留されているメダル数が50枚)に達していない場合、クレジットカウンタのカウント値に払出数を加算するとともに加算後の値をクレジット表示部60に表示させる。また、クレジットカウンタのカウント値が上限に達している場合、又は払出数の加算途中でカウント値が上限に達した場合には、メダル払出用回転板を駆動し、メダルをホッパ装置51からメダル排出口49を介してメダル受け皿50へ払い出す。なお、メダル払出処理では、メダルの払い出しにあわせて払出枚数表示部62に表示される払出数を変更する処理も行っている。また、現在の遊技状態がBB状態である場合には、後述する残払出数カウンタの値から払出数を減算するとともに、残払出枚数表示部61に表示される残払出数を減算する処理を行う。
次に、ステップS212のRT状態処理を図16のフローチャートに基づいて説明する。
ステップS501では、現在の遊技状態が内部中状態でないか否かを判定し、内部中状態である場合には、そのまま本処理を終了する。現在の遊技状態が内部中状態でない場合には、ステップS502に進み、先の払出判定処理にてセットした入賞成立役に基づいて、RTリプレイ入賞が成立したか否か、すなわち第2再遊技入賞又は第3再遊技入賞が成立したか否かを判定する。RTリプレイ入賞が成立した場合には、ステップS503にてRAM106の状態情報格納エリア106cに格納されている遊技状態フラグをRTフラグに変更し、本処理を終了する。
ステップS503にてRTフラグをセットした場合には、遊技状態がRT状態に移行する。そして、抽選処理のステップS302では、状態情報格納エリア106cにRTフラグがセットされていることに基づいて現在の遊技状態がRT状態であると判別し、RT状態用抽選テーブルを選択する。
RT状態用抽選テーブルについて簡単に説明する。RT状態用抽選テーブルは、通常状態で選択される通常状態用抽選テーブルと比較した場合、IV=19,20のポイント値PVが高く設定されるとともに、他のインデックス値IVに同一のポイント値PVが設定されている。このため、RT状態に移行した場合には、小役,BBに当選となる確率が通常状態と等しい一方、再遊技に当選となる確率が通常状態よりも高くなるとともに外れの確率が低くなる。
RT状態処理の説明に戻り、ステップS502にてRTリプレイ入賞が成立していないと判定した場合には、ステップS504に進み、先の払出判定処理にてセットした入賞成立役に基づいて、通常リプレイ入賞が成立したか否か、すなわち第1再遊技入賞が成立したか否かを判定する。通常リプレイ入賞が成立していない場合には、そのまま本処理を終了し、通常リプレイ入賞が成立した場合には、ステップS505にてRAM106の状態情報格納エリア106cに格納されている遊技状態フラグを通常フラグに変更し、本処理を終了する。
ステップS505にて通常フラグをセットした場合には、遊技状態が通常状態に移行する。そして、抽選処理のステップS302では、状態情報格納エリア106cに通常フラグがセットされていることに基づいて現在の遊技状態が通常状態であると判別し、通常状態用抽選テーブルを選択する。
次に、ステップS213のBB状態処理を図17のフローチャートに基づいて説明する。
先ずステップS601では、BB当選フラグがセットされているか否かを判定する。BB当選フラグがセットされている場合には、ステップS602に進み、先の払出判定処理にてセットした入賞成立役に基づいて、BB入賞が成立したか否かを判定する。BB入賞が成立した場合には、ステップS603にてRAM106の当選フラグ格納エリア106aにセットされているBB当選フラグをクリアするとともに、ステップS604にて状態情報格納エリア106cに格納されている遊技状態フラグをBBフラグに変更する。ステップS605では、状態情報格納エリア106cに設けられたBB状態中に払出可能な残りのメダル数をカウントするための残払出数カウンタに197をセットし、残払出枚数表示部61に197を表示させる処理を行う。ステップS603〜S605の処理を行うことにより、遊技状態がBB状態に移行する。そして、抽選処理のステップS302では、状態情報格納エリア106cにBBフラグがセットされていることに基づいて現在の遊技状態がBB状態であると判別し、BB状態用抽選テーブルを選択する。
BB状態用抽選テーブルについて簡単に説明する。BB状態用抽選テーブルには、ベルのみに当選となるIV=3にポイント値PVとして「65535」が設定されており、他のインデックス値IVにはポイント値PVとして「0」が設定されている。したがって、BB状態では、必ずベルに当選するとともにベル入賞が成立する。
BB状態処理の説明に戻り、ステップS602にてBB入賞が成立していないと判定した場合には、次ゲームにBB当選フラグが持ち越されることを意味する。かかる場合には、ステップS607にて状態情報格納エリア106cに格納されている遊技状態フラグを内部中フラグに変更する。
ステップS607にて内部中フラグをセットした場合には、遊技状態が内部中状態に移行する。そして、抽選処理のステップS302では、状態情報格納エリア106cに内部中フラグがセットされていることに基づいて現在の遊技状態が内部中状態であると判別し、内部中状態用抽選テーブルを選択する。
内部中状態用抽選テーブルについて簡単に説明する。内部中状態用抽選テーブルは、通常状態用抽選テーブルと比較した場合、IV=19,20のポイント値PVがそれぞれ1大きく設定されている点で相違するのみである。このため、内部中状態に移行した場合には、通常遊技状態よりも再遊技入賞の成立する確率が約32800分の1だけ高くなるのみである。
ステップS601にてBB当選フラグがセットされていないと判定した場合には、ステップS608に進み、現在の遊技状態がBB状態であるか否かを判定する。現在の遊技状態がBB状態である場合には、ステップS609に進み、残払出数カウンタの値が0となったか否かを判定する。残払出数カウンタの値が0となった場合には、BB状態の終了条件が成立したことを意味するため、ステップS610に進み、状態情報格納エリア106cに格納されている遊技状態フラグを通常フラグに変更し、BB状態を終了させる。
ステップS605にて残払出数カウンタに197をセットした場合と、ステップS607にて内部中フラグをセットした場合と、ステップS608にて現在の遊技状態がBB状態でないと判定した場合と、ステップS609にてBB状態の終了条件が成立していないと判定した場合と、ステップS610にて通常フラグをセットした場合と、には、ステップS606にて状態コマンドをセットし、本処理を終了する。ここで、状態コマンドとは、ゲーム終了時点での遊技状態(すなわち次回のゲームの遊技状態)を把握させるべく表示制御装置81に対して送信されるコマンドであり、ステップS606では、状態情報格納エリア106cにセットされている遊技状態フラグと対応する状態コマンドをセットする。
ここで、遊技状態の移行について図18を用いて説明する。
遊技状態がBB状態である場合、当該BB状態下におけるメダル払出数が197に達した場合にBB状態が終了し、遊技状態が通常状態に移行する。
遊技状態が通常状態である場合、RTリプレイ入賞が成立することによって遊技状態がRT状態に移行し、BB当選となったゲームでBB入賞が成立することによって遊技状態がBB状態に移行する。BB当選となったゲームでBB入賞が成立しなかった場合には、BB当選フラグが次ゲームに持ち越されるとともに遊技状態が内部中状態に移行する。
遊技状態がRT状態である場合、通常リプレイ入賞が成立することによって遊技状態が通常状態に移行し、BB当選となったゲームでBB入賞が成立することによって遊技状態がBB状態に移行する。BB当選となったゲームでBB入賞が成立しなかった場合には、BB当選フラグが次ゲームに持ち越されるとともに遊技状態が内部中状態に移行する。
遊技状態が内部中状態である場合、BB入賞が成立することによって遊技状態がBB状態に移行する。内部中状態では、RTリプレイ入賞が成立したとしても遊技状態がRT状態に移行せず、通常リプレイ入賞が成立したとしても遊技状態が通常状態に移行しない。
本スロットマシン10では、通常状態,RT状態,内部中状態,BB状態の4種類の遊技状態を主制御装置101が管理するとともに、通常区間,有利区間の2種類の遊技区間を主制御装置101が管理するようになっている。
ここで、遊技区間について説明する。
通常区間とは、有利区間に移行させるか否かの移行抽選を行うことが可能な遊技区間である。通常区間においては、押し順ベルや押し順リプレイに当選した場合にストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されない。有利区間への移行抽選に当選した場合には、遊技区間が有利区間に移行する。
通常区間は、通常状態,RT状態,内部中状態,BB状態の各遊技状態と対応している。通常区間では、ストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されないため、そのときの遊技状態が通常状態,RT状態,内部中状態である場合、1ゲーム行う毎にメダルの減少が期待されることとなる。一方、BB状態である場合には、1ゲーム行う毎にメダルが約6枚増加することを期待できる。
有利区間とは、押し順ベルや押し順リプレイに当選した場合にストップスイッチ42〜44の操作順序が報知される遊技区間である。つまり、有利区間は、操作順序が報知される点で通常区間よりも遊技者にとって有利な遊技区間である。有利区間は、基本的に残報知ゲーム数カウンタの値が0となった場合に終了する。但し、残報知ゲーム数カウンタの値が0となっていない場合であっても、当該有利区間において1500回の遊技が行われた場合と、当該有利区間における差枚数が2400に達した場合と、には、有利区間が終了する。有利区間における差枚数が2400に達した場合とは、より詳しくは当該有利区間における遊技者の所有メダル増加数が0となることなく2400に達した場合であり、換言すれば有利区間において遊技者の所有メダルが最も減少したときを基点として当該基点からの差枚数が2400に達した場合である。
有利区間は、通常状態,RT状態,内部中状態,BB状態の各遊技状態と対応している。但し、有利区間では、押し順リプレイに当選した場合にストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されるため、遊技者が報知された操作順序でストップスイッチ42〜44を操作した場合、ほぼRT状態と対応することとなる。有利区間では、そのときの遊技状態が通常状態又は内部中状態である場合、1ゲーム行う毎にメダルの維持が期待されることとなり、そのときの遊技状態がRT状態である場合、1ゲーム行う毎にメダルの増加が期待されることとなる。BB状態である場合には、1ゲーム行う毎にメダルが約6枚増加することを期待できる。
以上のとおり、本スロットマシン10では、BB状態下での遊技と、有利区間における遊技と、により、所有メダルを増加させる遊技性となっている。
以下では、遊技区間の管理に際して主制御装置101が行う各種処理について、図19以降のフローチャートを参照しながら説明する。なお、理解を容易なものとするため、各遊技区間において主制御装置101が行う各種処理を個別に説明することとする。
先ず、通常区間における処理を説明する。
図19は、区間抽選処理を示すフローチャートである。区間抽選処理は、抽選処理において役の当否判定が終了した後に行われる処理(ステップS309、図12参照)であり、ゲームの開始段階において行われる。
ステップS701では、現在の遊技状態が通常状態又はRT状態であるか否かを判定する。現在の遊技状態が内部中状態又はBB状態である場合には、そのまま本処理を終了し、現在の遊技状態が通常状態又はRT状態である場合には、ステップS702にてスイカに当選しているか否かを判定する。スイカに当選している場合には、有利区間への移行抽選に当選したことを意味するため、ステップS703にて第1移行フラグをセットし、本処理を終了する。スイカに当選していない場合には、ステップS704に進み、チェリーに当選しているか否かを判定する。チェリーに当選している場合には、有利区間への移行抽選に当選したことを意味するため、ステップS705にて第2移行フラグをセットし、本処理を終了する。スイカとチェリーのいずれにも当選していない場合には、有利区間への移行抽選に当選しなかったことを意味するため、そのまま本処理を終了する。
図20は、遊技区間処理を示すフローチャートである。遊技区間処理は、BB状態処理の終了後に行われる処理(ステップS214、図11参照)であり、ゲームの終了段階において行われる。
ステップS801では、移行フラグがセットされているか否かを判定する。移行フラグがセットされている場合には、今回のゲームにおいて移行抽選に当選したことを意味する。かかる場合には、ステップS802〜ステップS810に示す有利区間移行処理を行う。
有利区間移行処理では、ステップS802にて区間情報格納エリア106dに格納されている遊技区間フラグを有利フラグに変更するとともに、ステップS803にて区間情報格納エリア106dに設けられた残区間ゲーム数カウンタに1500をセットする。続くステップS804では、セットされている移行フラグが第1移行フラグであるか否かを判定する。第1移行フラグである場合には、移行抽選当選契機がスイカ当選であることを意味するため、ステップS805にて第1移行フラグをクリアするとともに、ステップS806にて区間情報格納エリア106dに設けられた残報知ゲーム数カウンタに100をセットする。セットされている移行フラグが第2移行フラグである場合には、移行抽選当選契機がチェリー当選であることを意味するため、ステップS807にて第2移行フラグをクリアするとともに、ステップS808にて区間情報格納エリア106dに設けられた残報知ゲーム数カウンタに200をセットする。残報知ゲーム数カウンタに100又は200をセットした後、ステップS809では、区間情報格納エリア106dに設けられた差枚数カウンタに0をセットする。ステップS810では、主制御装置101に設けられた区間表示器をON点灯させる。詳細な説明は省略するが、区間表示器は、前面扉12を開放した場合に前面側から視認可能な位置に設けられており、遊技場の管理者等は、区間表示器の点灯状況によって現在の遊技区間が通常区間と有利区間のいずれであるかを把握することができる。
ステップS801にて移行フラグがセットされていないと判定した場合と、ステップS810にて区間表示器をON点灯させた場合と、には、ステップS811にて区間コマンドをセットし、本処理を終了する。ここで、区間コマンドとは、ゲーム終了時点での遊技区間(すなわち次回のゲームの遊技区間)を把握させるべく表示制御装置81に対して送信されるコマンドであり、ステップS811では、区間情報格納エリア106dにセットされている遊技区間フラグと対応する区間コマンドをセットする。
次に、有利区間における処理を説明する。
図21は、区間抽選処理を示すフローチャートである。区間抽選処理は、抽選処理において役の当否判定が終了した後に行われる処理(ステップS309、図12参照)であり、ゲームの開始段階において行われる。
ステップS901では、現在の遊技状態が通常状態又はRT状態であるか否かを判定する。現在の遊技状態が通常状態又はRT状態である場合には、ステップS902に進み、スイカ又はチェリーに当選しているか否かを判定する。スイカ又はチェリーに当選している場合には、上乗せ抽選に当選したことを意味するため、ステップS903にて残報知ゲーム数カウンタの値に100を加算し、本処理を終了する。スイカとチェリーのいずれにも当選していない場合には、ステップS904に進み、再遊技に当選しているか否かを判定する。再遊技に当選している場合には、入賞成立時に通常状態に移行する第1再遊技と、入賞成立時にRT状態に移行する第2再遊技又は第3再遊技と、に当選していることを意味する(図13参照)。そこで、再遊技に当選している場合には、ステップS905に進み、RTリプレイ入賞を成立させることができる操作方法を報知する2択報知を行う。2択報知について具体的に説明すると、第1再遊技と第2再遊技に当選している場合には、左ストップスイッチ42を最初に操作した場合にRTリプレイ入賞が成立し、第1再遊技と第3再遊技に当選している場合には、中ストップスイッチ43又は右ストップスイッチ44を最初に操作した場合にRT入賞が成立する。そこで、第1再遊技と第2再遊技に当選している場合には、補助表示部65に「→→→」と表示することで所謂順押し操作を報知する。また、第1再遊技と第3再遊技に当選している場合には、補助表示部65に「←←←」と表示することで所謂逆押し操作を報知する。2択報知を行った場合には、本処理を終了する。
ステップS901にて現在の遊技状態が通常状態及びRT状態でないと判定した場合と、ステップS904にて再遊技に当選していないと判定した場合と、には、ステップS906に進み、押し順ベルに当選しているか否かを判定する。押し順ベルに当選していない場合には、そのまま本処理を終了し、押し順ベルに当選している場合には、ステップS907にて差枚数カウンタの値が2350より小さいか否かを判定する。差枚数カウンタの値が2350より小さい場合には、ステップS908にて3択報知を行った後に本処理を終了し、差枚数カウンタの値が2350以上である場合には、ステップS909にて6択報知を行った後に本処理を終了する。
ここで、3択報知及び6択報知について説明する。図15に示すように、押し順ベルに当選している場合には、当選役が押し順ベル1〜押し順ベル5であれば左ストップスイッチ42を最初に操作した場合にベル入賞が成立し、当選役が押し順ベル6〜押し順ベル10であれば中ストップスイッチ43を最初に操作した場合にベル入賞が成立し、当選役が押し順ベル11〜押し順ベル15であれば右ストップスイッチ44を最初に操作した場合にベル入賞が成立する。つまり、押し順ベルに当選している状況下でベル入賞を成立させることができる操作方法を報知する場合には、最初に操作すべきストップスイッチを報知すればよい。そこで、3択報知では、押し順ベル1〜押し順ベル5に当選している場合、補助表示部65に「1−−」と表示することで左ストップスイッチ42を最初に操作すべき旨を報知する。押し順ベル6〜押し順ベル10に当選している場合には、補助表示部65に「−1−」と表示することで中ストップスイッチ43を最初に操作すべき旨を報知する。押し順ベル11〜押し順ベル15に当選している場合には、補助表示部65に「−−1」と表示することで右ストップスイッチ44を最初に操作すべき旨を報知する。6択報知では、押し順ベル2〜押し順ベル5に当選している場合、補助表示部65に「123」又は「132」と表示することで左ストップスイッチ42を最初に操作すべき旨に加えて2番目と3番目に操作すべきストップスイッチ43,44も報知する。押し順ベル7〜押し順ベル10に当選している場合には、補助表示部65に「213」又は「312」と表示することで中ストップスイッチ43を最初に操作すべき旨に加えて2番目と3番目に操作すべきストップスイッチ42,44も報知する。押し順ベル12〜押し順ベル15に当選している場合には、補助表示部65に「231」又は「321」と表示することで右ストップスイッチ44を最初に操作すべき旨に加えて2番目と3番目に操作すべきストップスイッチ42,43も報知する。
図22は、有利区間における遊技区間処理を示すフローチャートである。遊技区間処理は、BB状態処理の終了後に行われる処理(ステップS214、図11参照)であり、ゲームの終了段階において行われる。
ステップS1001では、残区間ゲーム数カウンタの値を1減算し、ステップS1002では、残区間ゲーム数カウンタの値が0となったか否かを判定する。残区間ゲーム数カウンタの値が0となった場合には、有利区間の終了条件が成立したことを意味するため、ステップS1003〜ステップS1005に示す有利区間終了処理を行うとともに、ステップS1006にて区間コマンドをセットし、本処理を終了する。有利区間終了処理では、ステップS1003にて区間情報格納エリア106dに格納されている遊技区間フラグを通常フラグに変更するとともに、ステップS1004にて区間表示器をOFF消灯させる。ステップS1005では、有利区間が終了したことに伴う初期化処理を実行する。
ステップS1002にて残区間ゲーム数カウンタの値が0でない場合には、ステップS1007にて差枚数カウンタの値を変更する差枚数変更処理を行う。
差枚数変更処理について説明する。今回のゲームでスイカ入賞又はベル入賞が成立した場合には、今回のゲームにおけるメダル増減数が6(=9−3)である。かかる場合、差枚数変更処理では、差枚数カウンタの値に6を加算する処理を行い、本処理を終了する。今回のゲームで第1特殊ベル入賞,第2特殊ベル入賞,第1再遊技入賞〜第3再遊技入賞のいずれかが成立した場合には、今回のゲームにおけるメダル増減数が0(=3−3)である。かかる場合、差枚数変更処理では、差枚数カウンタの値を変更することなく本処理を終了する。今回のゲームでチェリー入賞が成立した場合には、今回のゲームにおけるメダル増減数が−1(=2−3)である。かかる場合、差枚数変更処理では、差枚数カウンタの値が0であれば差枚数カウンタの値を変更することなく本処理を終了し、差枚数カウンタの値が0でなければ(1より大きければ)差枚数カウンタの値から1を減算した後に本処理を終了する。今回のゲームで入賞が成立しなかった場合と、BB入賞が成立した場合と、には、今回のゲームにおけるメダル増減数が−3(=0−3)である。かかる場合、差枚数変更処理では、差枚数カウンタの値が0であれば差枚数カウンタの値を変更することなく本処理を終了し、差枚数カウンタの値が0でなければ(1より大きければ)差枚数カウンタの値から3を減算した後に本処理を終了する。
ステップS1007にて差枚数変更処理を行った後、ステップS1008では、差枚数カウンタの値が2400より大きいか否かを判定する。差枚数カウンタの値が2400より大きい場合には、有利区間の終了条件が成立したことを意味するため、ステップS1003〜ステップS1005に示す有利区間終了処理を行うとともに、ステップS1006にて区間コマンドをセットし、本処理を終了する。
ステップS1008にて差枚数カウンタの値が2400以下であると判定した場合には、ステップS1009にて残報知ゲーム数カウンタの値から1を減算するとともに、ステップS1010にて残報知ゲーム数カウンタの値が0となったか否かを判定する。残報知ゲーム数カウンタの値が0となった場合には、有利区間の終了条件が成立したことを意味するため、ステップS1003〜ステップS1005に示す有利区間終了処理を行うとともに、ステップS1006にて区間コマンドをセットし、本処理を終了する。残報知ゲーム数カウンタの値が0となっていない場合には、そのままステップS1006にて区間コマンドをセットし、本処理を終了する。
本スロットマシン10では、有利区間において6択報知がなされた場合に設定判別可能な構成となっている。そこで以下では、かかる構成について図23〜図25を参照しながら説明する。
図23は、押し順ベル1〜押し順ベル15の各役に関し、「設定1」の通常状態用抽選テーブル及びRT状態用抽選テーブルに設定されたポイント値PVと、「設定6」の通常状態用抽選テーブル及びRT状態用抽選テーブルに設定されたポイント値PVと、ベル入賞が成立するストップスイッチ42〜44の操作順序と、有利区間において報知される報知内容と、第1特殊ベル入賞が成立するストップスイッチ42〜44の操作順序と、の対応関係を示す表である。
「設定1」の抽選テーブルと、「設定6」の抽選テーブルと、には、如何なる操作順序でストップスイッチ42〜44を操作したとしても第1特殊ベル入賞が成立しない押し順ベル1,押し順ベル6,押し順ベル11に関し、同一のポイント値PV「1000」が設定されている。そして、有利区間においては、押し順ベル1,押し順ベル6,押し順ベル11に当選した場合、6択報知に移行した後であっても3択報知と同じ報知内容が補助表示部65に表示される。具体的には、押し順ベル1に当選した場合、左ストップスイッチ42を最初に操作することを示す「1−−」が補助表示部65に表示され、押し順ベル6に当選した場合、中ストップスイッチ43を最初に操作することを示す「−1−」が補助表示部65に表示され、押し順ベル11に当選した場合、右ストップスイッチ44を最初に操作することを示す「−−1」が補助表示部65に表示される。
一方、「設定1」の抽選テーブルと、「設定6」の抽選テーブルと、には、第1特殊ベル入賞が成立し得る押し順ベル2〜押し順ベル5,押し順ベル7〜押し順ベル10,押し順ベル12〜押し順ベル15に関し、それぞれ異なるポイント値PVが設定されている。
具体的には、右ストップスイッチ44→左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43の順で操作すれば第1特殊ベル入賞が成立する押し順ベル2,押し順ベル3に関し、「設定1」の抽選テーブルではポイント値PVとして「250」と「50」が設定されており、「設定6」の抽選テーブルではポイント値PVとして「200」と「100」が設定されている。右ストップスイッチ44→中ストップスイッチ43→左ストップスイッチ42の順で操作すれば第1特殊ベル入賞が成立する押し順ベル4,押し順ベル5に関し、「設定1」の抽選テーブルではポイント値PVとして「50」と「250」が設定されており、「設定6」の抽選テーブルではポイント値PVとして「100」と「200」が設定されている。そして、有利区間においては、押し順ベル2,押し順ベル4に当選した場合、6択報知において左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44の操作順序を示す「123」が補助表示部65に表示され、押し順ベル3,押し順ベル5に当選した場合、6択報知において左ストップスイッチ42→右ストップスイッチ44→中ストップスイッチ43の操作順序を示す「132」が補助表示部65に表示される。3択報知においては、押し順ベル2〜5のいずれに当選した場合であっても、左ストップスイッチ42を最初に操作することを示す「1−−」が補助表示部65に表示される。なお、有利区間において報知されるのは、第1特殊ベル入賞を成立させることができる操作順序ではなくベル入賞を成立させることができる操作順序である。
左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44の順で操作すれば第1特殊ベル入賞が成立する押し順ベル7,押し順ベル8に関し、「設定1」の抽選テーブルではポイント値PVとして「250」と「50」が設定されており、「設定6」の抽選テーブルではポイント値PVとして「200」と「100」が設定されている。左ストップスイッチ42→右ストップスイッチ44→中ストップスイッチ43の順で操作すれば第1特殊ベル入賞が成立する押し順ベル9,押し順ベル10に関し、「設定1」の抽選テーブルではポイント値PVとして「50」と「250」が設定されており、「設定6」の抽選テーブルではポイント値PVとして「100」と「200」が設定されている。そして、有利区間においては、押し順ベル7,押し順ベル9に当選した場合、6択報知において中ストップスイッチ43→左ストップスイッチ42→右ストップスイッチ44の操作順序を示す「213」が補助表示部65に表示され、押し順ベル8,押し順ベル10に当選した場合、6択報知において中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44→左ストップスイッチ42の操作順序を示す「312」が補助表示部65に表示される。3択報知においては、押し順ベル7〜10のいずれに当選した場合であっても、中ストップスイッチ43を最初に操作することを示す「−1−」が補助表示部65に表示される。
中ストップスイッチ43→左ストップスイッチ42→右ストップスイッチ44の順で操作すれば第1特殊ベル入賞が成立する押し順ベル12,押し順ベル13に関し、「設定1」の抽選テーブルではポイント値PVとして「250」と「50」が設定されており、「設定6」の抽選テーブルではポイント値PVとして「200」と「100」が設定されている。中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44→左ストップスイッチ42の順で操作すれば第1特殊ベル入賞が成立する押し順ベル14,押し順ベル15に関し、「設定1」の抽選テーブルではポイント値PVとして「50」と「250」が設定されており、「設定6」の抽選テーブルではポイント値PVとして「100」と「200」が設定されている。そして、有利区間においては、押し順ベル12,押し順ベル14に当選した場合、6択報知において右ストップスイッチ44→左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43の操作順序を示す「231」が補助表示部65に表示され、押し順ベル13,押し順ベル15に当選した場合、6択報知において右ストップスイッチ44→中ストップスイッチ43→左ストップスイッチ42の操作順序を示す「321」が補助表示部65に表示される。3択報知においては、押し順ベル12〜15のいずれに当選した場合であっても、右ストップスイッチ44を最初に操作することを示す「−−1」が補助表示部65に表示される。
図24は、6択報知において報知したストップスイッチ42〜44の操作順序と、実際に操作されたストップスイッチ42〜44の操作順序と、において、ベル入賞と第1特殊ベル入賞のいずれが成立するかを示す表である。図24(a)は、「設定1」の場合を示す表であり、図24(b)は、「設定6」の場合を示す表である。
6択報知において左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44の操作順序を示す「123」が報知された場合には、図23に示すとおり押し順ベル2又は押し順ベル4に当選したことを意味する。
このため、左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44の操作順序又は左ストップスイッチ42→右ストップスイッチ44→中ストップスイッチ43の操作順序でストップスイッチ42〜44を操作した場合には、ベル入賞が成立する。
中ストップスイッチ43→左ストップスイッチ42→右ストップスイッチ44の操作順序又は中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44→左ストップスイッチ42の操作順序でストップスイッチ42〜44を操作した場合には、ベル入賞と第1特殊ベル入賞のいずれも成立しない。このときは、図15に示すように、第2特殊ベル入賞が成立する。
右ストップスイッチ44→左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43の操作順序でストップスイッチ42〜44を操作した場合には、押し順ベル2に当選していれば第1特殊ベル入賞が成立し、押し順ベル4に当選していれば第1特殊ベル入賞が成立しない。押し順ベル2に設定されたポイント値PVは、「設定1」であれば(a)に示すように「250」であり、「設定6」であれば(b)に示すように「200」である。したがって、右ストップスイッチ44→左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43の操作順序でストップスイッチ42〜44を操作した場合には、「設定1」であれば約262分の1の確率で第1特殊ベル入賞が成立し、「設定6」であれば約328分の1の確率で第1特殊ベル入賞が成立する。なお、第1特殊ベル入賞が成立しない場合については、図15に示すように、第2特殊ベル入賞が成立する。
右ストップスイッチ44→中ストップスイッチ43→左ストップスイッチ42の操作順序でストップスイッチ42〜44を操作した場合には、押し順ベル4に当選していれば第1特殊ベル入賞が成立し、押し順ベル2に当選していれば第1特殊ベル入賞が成立しない。押し順ベル4に設定されたポイント値PVは、「設定1」であれば(a)に示すように「50」であり、「設定6」であれば(b)に示すように「100」である。したがって、右ストップスイッチ44→中ストップスイッチ43→左ストップスイッチ42の操作順序でストップスイッチ42〜44を操作した場合には、「設定1」であれば約1310分の1の確率で第1特殊ベル入賞が成立し、「設定6」であれば約655分の1の確率で第1特殊ベル入賞が成立する。
以上のとおり、6択報知において左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44の操作順序を示す「123」が報知された場合には、右ストップスイッチ44→左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43又は右ストップスイッチ44→中ストップスイッチ43→左ストップスイッチ42の操作順序でストップスイッチ42〜44を操作することにより、第1特殊ベル入賞の出現頻度によって設定判別を行うことができる。このとき、「設定1」と「設定6」において押し順ベル2と押し順ベル4のポイント値PVの差は共に「50」であるものの、第1特殊ベル入賞の成立確率に着目すると押し順ベル4の方が成立確率の差が大きくなる。したがって、「123」の報知がなされた場合には、右ストップスイッチ44→中ストップスイッチ43→左ストップスイッチ42の操作順序で常にストップスイッチ42〜44を操作することにより、設定判別の信頼度を高めることが可能となる。
また、同一設定における確率に着目すると、「123」の報知がなされた場合において、右ストップスイッチ44→中ストップスイッチ43→左ストップスイッチ42の操作順序で常にストップスイッチ42〜44を操作した場合には、「設定1」であれば6分の1の確率で第1特殊ベル入賞が成立し、「設定6」であれば3分の1の確率で第1特殊ベル入賞が成立する。かかる確率差に基づいて設定判別を行うことも可能である。
他の報知順序と実際の操作順序との関係についても同様の関係が成立するようになっており、6択報知において左ストップスイッチ42→右ストップスイッチ44→中ストップスイッチ43の操作順序を示す「132」が報知された場合には、右ストップスイッチ44→左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43又は右ストップスイッチ44→中ストップスイッチ43→左ストップスイッチ42の操作順序でストップスイッチ42〜44を操作することにより、第1特殊ベル入賞の出現頻度によって設定判別を行うことができる。
6択報知において中ストップスイッチ43→左ストップスイッチ42→右ストップスイッチ44の操作順序を示す「213」が報知された場合と、6択報知において中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44→左ストップスイッチ42の操作順序を示す「312」が報知された場合と、には、左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44又は左ストップスイッチ42→右ストップスイッチ44→中ストップスイッチ43の操作順序でストップスイッチ42〜44を操作することにより、第1特殊ベル入賞の出現頻度によって設定判別を行うことができる。
6択報知において右ストップスイッチ44→左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43の操作順序を示す「231」が報知された場合と、6択報知において右ストップスイッチ44→中ストップスイッチ43→左ストップスイッチ42の操作順序を示す「321」が報知された場合と、には、中ストップスイッチ43→左ストップスイッチ42→右ストップスイッチ44又は中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44→左ストップスイッチ42の操作順序でストップスイッチ42〜44を操作することにより、第1特殊ベル入賞の出現頻度によって設定判別を行うことができる。
図25は、3択報知において報知したストップスイッチ42〜44の操作順序と、実際に操作されたストップスイッチ42〜44の操作順序と、において、ベル入賞と第1特殊ベル入賞のいずれが成立するかを示す表である。図25(a)は、「設定1」の場合を示す表であり、図25(b)は、「設定6」の場合を示す表である。
3択報知において左ストップスイッチ42を最初に操作することを示す「1−−」が報知された場合には、図23に示すとおり押し順ベル1〜押し順ベル5のいずれかに当選したことを意味する。
このため、左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44の操作順序又は左ストップスイッチ42→右ストップスイッチ44→中ストップスイッチ43の操作順序でストップスイッチ42〜44を操作した場合には、ベル入賞が成立する。
中ストップスイッチ43→左ストップスイッチ42→右ストップスイッチ44の操作順序又は中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44→左ストップスイッチ42の操作順序でストップスイッチ42〜44を操作した場合には、ベル入賞と第1特殊ベル入賞のいずれも成立しない。このときは、図15に示すように、第2特殊ベル入賞が成立する。
右ストップスイッチ44→左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43の操作順序でストップスイッチ42〜44を操作した場合には、押し順ベル2又は押し順ベル3に当選していれば第1特殊ベル入賞が成立し、押し順ベル4又は押し順ベル5に当選していれば第1特殊ベル入賞が成立しない。押し順ベル2と押し順ベル3に設定されたポイント値PVの合算値は、「設定1」であれば(a)に示すように「300(=250+50)」であり、「設定6」であれば(b)に示すように「300(=200+100)」である。したがって、右ストップスイッチ44→左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43の操作順序でストップスイッチ42〜44を操作した場合には、「設定1」と「設定6」のいずれであっても約218分の1の確率で第1特殊ベル入賞が成立する。
右ストップスイッチ44→中ストップスイッチ43→左ストップスイッチ44の操作順序でストップスイッチ42〜44を操作した場合には、押し順ベル4又は押し順ベル5に当選していれば第1特殊ベル入賞が成立し、押し順ベル2又は押し順ベル3に当選していれば第1特殊ベル入賞が成立しない。押し順ベル4と押し順ベル5に設定されたポイント値PVの合算値は、「設定1」であれば(a)に示すように「300(=50+250)」であり、「設定6」であれば(b)に示すように「300(=100+200)」である。したがって、右ストップスイッチ44→中ストップスイッチ43→左ストップスイッチ42の操作順序でストップスイッチ42〜44を操作した場合には、「設定1」と「設定6」のいずれであっても約218分の1の確率で第1特殊ベル入賞が成立する。
以上のとおり、3択報知において左ストップスイッチ42を最初に操作することを示す「1−−」が報知された場合には、如何なる操作順序でストップスイッチ42〜44を操作したとしても、第1特殊ベル入賞の成立頻度に差異が生じないため設定判別を行うことができない。
3択報知において中ストップスイッチ43を最初に操作することを示す「−1−」が報知された場合と、3択報知において右ストップスイッチ44を最初に操作することを示す「−−1」が報知された場合と、についても同様の関係が成立するようになっている。したがって、3択報知においては、如何なる操作順序でストップスイッチ42〜44を操作したとしても、第1特殊ベル入賞の成立頻度に差異が生じないため設定判別を行うことができない。
次に、本スロットマシン10における6択報知の遊技性への寄与について説明する。
有利区間は、残報知ゲーム数カウンタの値が0となった場合と、有利区間において1500回の遊技が行われた場合と、有利区間における差枚数が2400に達した場合と、に終了する。そして、6択報知には、有利区間における差枚数が2350に達した場合に移行する。
つまり、6択報知に移行した場合には、有利区間の差枚数に基づく終了条件の成立が近付いていること、有利区間の終了が近付いていることを意味する。詳細な各役の当選確率については省略するが、有利区間においては、報知された操作順序でストップスイッチ42〜44を操作した場合、BBに当選しなかったとしても1ゲーム行う毎に約2枚のメダル増加を期待できるようになっている。このため、6択報知に移行した場合には、報知された操作順序でストップスイッチ42〜44を操作した場合、BBに当選しなかったとしても約25ゲームで有利区間が終了することとなる。
上記したとおり、6択報知が行われる区間(以下、「6択報知モード」ともいう。)は、設定判別可能モードとしての機能を有する。
6択報知がなされた遊技回に、報知された操作順序と異なる操作順序であって、第1入賞を成立させることができる操作順序でストップスイッチ42〜44を操作した場合には、第1入賞の成立頻度によって設定判別を行うことができる。6択報知に従ってベル入賞を成立させた場合には、9枚のメダル払出が行われ、6択報知に従わずに第1特殊ベル入賞又は第2特殊ベル入賞を成立させた場合には、3枚のメダル払出が行われる。ベル入賞ではなく第1特殊ベル入賞又は第2特殊ベル入賞を成立させた場合には、BBに当選しなかった場合に1ゲーム行う毎に約0枚のメダル増加を期待できるようになっている。したがって、6択報知に従わずに第1特殊ベル入賞又は第2特殊ベル入賞を成立させた場合には、有利区間の差枚数に基づく終了条件が成立する機会を低減させ、残報知ゲーム数カウンタの値が0となって有利区間が終了する機会と、有利区間において1500回の遊技が行われて有利区間が終了する機会と、を高めることが可能となる。このことは、6択報知モード下で遊技可能な遊技回数を増加させることができること、6択報知モードの所謂延命を行うことができることを意味し、6択報知モード下で遊技可能な遊技回数が増加した場合には、役の抽選が行われる機会の増加に伴う押し順ベル当選回数の増加を期待でき、設定判別に関わる試行回数の増加を期待できる。さらに、6択報知モードにおいてもBB抽選は行われるため、6択報知に従わずに第1特殊ベル入賞又は第2特殊ベル入賞を成立させた場合には、所有メダルを減少させることなく設定判別を行いながらBB当選となる機会を待つことができる。故に、新たな遊技性を提供することで遊技興趣の向上を図ることが可能となる。
なお、図9に示すように、中リール32Mの「BAR」図柄は、第1特殊ベル図柄としての機能を有する一方で第2特殊ベル図柄としての機能を有していない。このため、第1特殊ベル入賞が成立したか否かの判別は、中リール32Mの「BAR」図柄を狙って中ストップスイッチ43を操作し、当該「BAR」図柄が中段に停止したか否かで判別可能である。中ラインL2上に各リール32L,32M,32Rの「BAR」図柄が並んで停止することを期待し、各リール32L,32M,32Rの「BAR」図柄を狙ってストップスイッチ42〜44を操作してもよいことはいうまでもない。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
6択報知モードでは、押し順ベルに当選した場合、報知された操作順序と異なる操作順序であって第1特殊ベル入賞を成立させることができる操作順序でストップスイッチ42〜44を操作した場合、設定状態を判別可能な構成とした。かかる構成とすることにより、6択報知モードに移行した場合に、ベル入賞を成立させて所有メダルの増加を目指すのか、所有メダルの増加を諦めて設定状態を判別するのか、を遊技者に選択させることが可能となり、遊技の単調化を抑制することが可能となる。
また、本スロットマシン10においては、例えば遊技者が意図せず操作順序を間違えてしまった場合に、遊技者が設定状態を判別しようと気持ちを切り替えることが可能となる。故に、遊技者が遊技意欲を減退させてしまう機会を低減させることが可能となる。
以上の結果、遊技興趣の向上を図ることが可能となる。
押し順ベルの当選確率が「設定1」と「設定6」で異なることに基づいて設定判別可能な構成とした。かかる構成とすることにより、処理構成を複雑化させることなく6択報知モードにおいて設定判別可能な構成とすることが可能となる。例えば、押し順ベルの当選確率を「設定1」と「設定6」で同一の構成とし、第1特殊ベル入賞を成立させるための停止情報を設定する確率が「設定1」と「設定6」で異なる構成とすることも可能である。しかしながら、かかる構成とした場合には、設定状態によって停止制御に関わる処理構成を変化させる必要が生じ、記憶容量の増大化が懸念されるとともにデバック工数の増加等も懸念されることとなる。一方、本スロットマシン10のように押し順ベルの当選確率によって設定判別可能な構成とした場合には、抽選テーブルのポイント値PVを異ならせるのみで実現可能であるため、上記各懸念を好適に解消することができる。
押し順ベルの他に押し順不問ベルを設けた。かかる構成とすることにより、ベル入賞が成立したことと、押し順ベルに当選したことと、が一義的に対応しない構成とすることが可能となり、設定判別を行いたいと考える遊技者に、6択報知モードにおいて設定判別を行うよう促すことが可能となる。
より具体的に説明すると、例えば本スロットマシン10においてスイカ当選確率に設定差を設け、スイカ入賞の成立頻度によって設定判別を行わせる構成とすることも当然可能である。しかしながら、かかる構成とした場合には、スイカ入賞の成立に際して操作順序の概念がないため、通常区間、有利区間を問わず単に遊技回数を消化すれば設定状態が判別できてしまうこととなる。これでは遊技興趣の向上に寄与することができない。
上記懸念を解消する方法としては、例えば操作順序の概念を有する押し順ベル2を設け、当該押し順ベル2の当選確率に設定差を設ける構成とすることが考えられる。しかしながら、かかる構成においては、左ストップスイッチ42を最初に操作していれば押し順ベル2当選時にベル入賞が成立するため、やはり通常区間、有利区間を問わず単に遊技回数を消化すれば設定状態が判別されてしまうこととなる。
一方、本スロットマシン10のように押し順不問ベルを設けた構成においては、通常区間においてベル入賞が成立したとしても、押し順不問ベル当選によるものなのか、押し順ベル当選によるものなのか、を遊技者が把握することはできない。故に、設定判別可能となる6択報知モードへの移行、その前段階としての通常区間から有利区間への移行を遊技者に強く期待させながら通常区間における遊技を行わせることが可能となり、好適に遊技興趣の向上を図ることが可能となる。
なお、第1特殊ベル入賞が成立しない押し順ベル1、押し順ベル6、押し順ベル11を設けたことについても、押し順不問ベルと同様の理由である。
例えば押し順ベル2と押し順ベル4のように、ベル入賞を成立させることができる操作順序が等しい一方で第1特殊ベル入賞を成立させることができる操作順序が異なる押し順ベルを設けた。かかる構成とすることにより、例えば6択報知において左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44の操作順序が報知され、当該操作順序でストップスイッチ42〜44を操作してベル入賞が成立した場合に、当該ベル入賞が成立したことを以って設定判別されてしまうことを回避することが可能となる。故に、設定判別を行いたいと考える遊技者に、6択報知が行われたゲームで第1特殊ベル入賞を成立させることができる操作順序でストップスイッチ42〜44を操作するよう促すことが可能となる。例えば押し順ベル2を設ける一方で押し順ベル4を設けなかった場合には、上記操作順序が報知された段階で押し順ベル2当選が確定してしまうこととなり、第1特殊ベル入賞の成立有無を確認する必要がなくなってしまうからである。そして、押し順ベル2と押し順ベル4を設けた構成においては、第1特殊ベル入賞の成立する操作順序を通じて当選役を確認する必要が生じるからである。また、かかる構成においては、設定判別を行うにあたり、押し順ベル2と対応する右ストップスイッチ44→左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43の順でストップスイッチ42〜44を操作するのか、押し順ベル4と対応する右ストップスイッチ44→中ストップスイッチ43→左ストップスイッチ42の順でストップスイッチ42〜44を操作するのか、を遊技者が選択することができる。故に、遊技の単調化を抑制することが可能となる。
例えば押し順ベル2と押し順ベル4においては、「設定1」と「設定6」で当選確率が異なる一方、押し順ベル2又は押し順ベル4に当選となる確率が「設定1」と「設定6」で等しい構成とした。かかる構成とすることにより、例えば6択報知において左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44の操作順序が報知され、当該操作順序でストップスイッチ42〜44を操作してベル入賞が成立した場合に、当該ベル入賞が成立したことを以って設定判別されてしまうことを回避することが可能となる。故に、設定判別を行いたいと考える遊技者に、6択報知が行われたゲームで第1特殊ベル入賞を成立させることができる操作順序でストップスイッチ42〜44を操作するよう促すことが可能となる。例えば押し順ベル2又は押し順ベル4に当選となる確率が「設定1」と「設定6」で異なる構成とした場合には、上記操作順序が報知される頻度及び当該報知された操作順序でベル入賞が成立する頻度を通じて設定判別が可能となってしまうからである。
例えば押し順ベル2と押し順ベル3或いは押し順ベル4と押し順ベル5のように、ベル入賞を成立させることができる操作順序と第1特殊ベル入賞を成立させることができる操作順序とが共に等しい押し順ベルを設けた。かかる構成とすることにより、6択報知モード以外の有利区間においてベル入賞を成立させることができる操作順序を報知した場合に、当該報知した操作順序によって設定判別が行われてしまうことを回避することが可能となる。この結果、6択報知モードを設定判別可能な期間とすることが可能となり、遊技者に6択報知モードに移行することを期待させつつ有利区間における遊技を行わせることが可能となる。具体的に説明すると、押し順ベル2を設ける一方で押し順ベル3を設けない構成とした場合には、6択報知モード以外の有利区間において6択報知ではなく3択報知を行ったとしても、「1−−」が補助表示部65に表示されることと、押し順ベル2に当選したことと、が対応してしまうこととなり、第1特殊ベル入賞の成立有無を確認せずとも設定判別が可能となってしまうからである。かかる懸念を解消すべく、本スロットマシン10では上記したとおり押し順ベル1を設けているが、押し順ベル3を有さない構成とした場合には、上記3択報知がなされた場合に第1特殊ベル入賞の成立有無を通じて設定判別が可能な構成となってしまうため、折角用意した6択報知モードが無意味なものとなってしまうこととなる。
例えば押し順ベル2と押し順ベル3においては、「設定1」と「設定6」で当選確率が異なる一方、押し順ベル2又は押し順ベル3に当選となる確率が「設定1」と「設定6」で等しい構成とした。かかる構成とすることにより、例えば3択報知において「1−−」が補助表示部65に表示され、当該操作順序でストップスイッチ42〜44を操作してベル入賞が成立した場合に、当該ベル入賞が成立したことを以って設定判別されてしまうことを回避することが可能となる。故に、設定判別を行いたいと考える遊技者に、6択報知が行われたゲームで第1特殊ベル入賞を成立させることができる操作順序でストップスイッチ42〜44を操作するよう促すことが可能となる。例えば押し順ベル2又は押し順ベル3に当選となる確率が「設定1」と「設定6」で異なる構成とした場合には、上記操作順序が報知される頻度及び当該報知された操作順序でベル入賞が成立する頻度を通じて設定判別が可能となってしまうからである。
かかる一方、例えば押し順ベル2と押し順ベル3のように、ベル入賞を成立させることができる操作順序と第1特殊ベル入賞を成立させることができる操作順序とが共に等しい押し順ベルを設けた場合には、実際に遊技者に設定判別を行わせたい状況下において設定判別が困難なものとなってしまう可能性が考えられる。そこで本スロットマシン10では、押し順ベル2に当選した場合と、押し順ベル3に当選した場合と、で6択報知にて報知する操作順序を異ならせる構成とした。かかる構成とすることにより、遊技者に押し順ベル2と押し順ベル3のいずれに当選したのかを示唆することが可能となり、6択報知モードにおいて遊技者に設定判別を行わせることが可能となる。
さらに、6択報知モードにおいては、例えば、押し順ベル2に当選した場合と、押し順ベル4に当選した場合と、に同一の操作順序を報知する構成としたため、報知された操作順序を以って設定判別されてしまうことを回避することが可能となる。故に、設定判別を行いたいと考える遊技者に、6択報知が行われたゲームで第1特殊ベル入賞を成立させることができる操作順序でストップスイッチ42〜44を操作するよう促すことが可能となる。
有利区間において、設定判別が可能な状況においては6択報知を実行し、設定判別が不可能な状況においては3択報知を実行する構成とした。かかる構成とすることにより、操作順序の報知内容が変化することを通じて遊技者に設定判別可能か否かを把握させることが可能となる。
有利区間を、残報知ゲーム数カウンタの値が0となった場合と、有利区間において1500回の遊技が行われた場合と、有利区間における差枚数が2400に達した場合と、に終了する構成とした。そして、6択報知モードには、有利区間における差枚数が2350に達した場合に移行する構成とした。かかる構成とすることにより、遊技者が6択報知モードにおいて設定判別を行うことを躊躇してしまう機会を低減することが可能となる。例えば有利区間に移行した段階から50ゲーム行われるまでを6択報知モードとすることも可能であるが、かかる構成とした場合には、遊技者が所有メダルを3枚等の少数しか有していない可能性があり、設定判別を行いたいにも関わらず所有メダルの増加を優先せざるを得ない可能性が考えられるからである。一方、有利区間における差枚数が2350に達した場合に6択報知モードに移行する本構成においては、遊技者に2350枚のメダルを所有させた上で所有メダルの増加と設定判別とのいずれかを選択させることが可能となり、上記懸念を好適に解消することが可能となる。
有利区間において通常状態下又はRT状態下でスイカ又はチェリーに当選した場合、残報知ゲーム数カウンタの値が100増加する構成とした。かかる構成とすることにより、遊技者に6択報知モードにおいて設定判別を行うよう促すことが可能となる。6択報知モードにおいて設定判別を行った場合には、差枚数に基づく有利区間の終了条件が成立することを遅らせることが可能となり、さらにスイカ又はチェリーに当選して残報知ゲーム数カウンタの値が増加する機会を増加させることが可能となるからである。
(第2の実施の形態)
上記第1の実施の形態では、6択報知モードにおいて報知された操作順序と異なる操作順序でストップスイッチ42〜44を操作した場合に設定判別可能な構成としたが、報知された操作順序でストップスイッチ42〜44を操作した場合に設定判別可能な構成とすることも可能である。そこで本実施の形態では、かかる構成について具体的に説明する。なお、基本構成については上記第1の実施の形態と同一であるため、以下では相違点についてのみ説明する。
図26は、左リール32L,中リール32M,右リール32Rの図柄配列を示す図であり、図27は、入賞となる図柄の組合せと、入賞となった場合に付与される特典との対応関係を示す図である。
本実施の形態では、左リール32L及び右リール32Rの「ベル」図柄と、中リール32Mの「チェリー」図柄と、が中ラインL2上に並んで停止した場合、第1特殊ベル入賞として9枚のメダル払出が行われる。左リール32Lには、13番と12番の位置と、3番と2番の位置と、に「ベル」図柄と「BAR」図柄が並んで配置されており、中リール32Mには、13番と12番の位置と、3番と2番の位置と、に「チェリー」図柄と「BAR」図柄が並んで配置されており、右リール32Rには、14番と13番の位置と、4番と3番の位置と、に「ベル」図柄と「BAR」図柄が並んで配置されている。このため、上記各図柄番号の第1特殊ベル図柄によって第1特殊ベル入賞が成立する場合には、図28に示すように、下ラインL3上に各リール32L,32M,32Rの「BAR」図柄が並んで停止することとなる。
図29は、IV=4〜18の際にセットされる当選フラグと、ストップスイッチ42〜44の操作順序と成立する入賞態様との対応関係を示す説明図である。本実施の形態では、押し順ベル2〜押し順ベル5,押し順ベル7〜押し順ベル10,押し順ベル12〜押し順ベル15において、6通りの操作順序のうち1通りの操作順序にベル入賞又は第1特殊ベル入賞が成立する停止情報が設定されるようになっており、6通りの操作順序のうち1通りの操作順序にベル入賞が成立する停止情報が設定されるようになっており、他の4通りの操作順序に第2特殊ベル入賞が成立する停止情報が設定されるようになっている。
ベル入賞又は第1特殊ベル入賞が成立する停止情報について具体的に説明すると、中リール32Mには、「チェリー」図柄を中段に停止させることが可能であれば当該「チェリー」図柄が中段に停止するように、「チェリー」図柄を中段に停止させることが不可能であれば「ベル」図柄が中段に停止するように、停止情報が設定される。したがって、中リール32Mの1番〜2番、8番〜12番、18番〜20番が下段に到達している際に中ストップスイッチ43を操作した場合には、「チェリー」図柄が中段に停止して第1特殊ベル入賞が成立し、中リール32Mの3番〜7番、13番〜17番が下段に到達している際に中ストップスイッチ43を操作した場合には、「ベル」図柄が中段に停止してベル入賞が成立する。
図30は、押し順ベル1〜押し順ベル15の各役に関し、「設定1」の通常状態用抽選テーブル及びRT状態用抽選テーブルに設定されたポイント値PVと、「設定6」の通常状態用抽選テーブル及びRT状態用抽選テーブルに設定されたポイント値PVと、ベル入賞が成立するストップスイッチ42〜44の操作順序と、有利区間において報知される報知内容と、第1特殊ベル入賞が成立するストップスイッチ42〜44の操作順序と、の対応関係を示す表である。上記第1の実施の形態との相違点は、第1特殊ベル入賞の成立する操作順序のみである。
図31は、6択報知において報知したストップスイッチ42〜44の操作順序と、実際に操作されたストップスイッチ42〜44の操作順序と、において、第1特殊ベル入賞と第2特殊ベル入賞のいずれが成立するかを示す表である。図24(a)は、「設定1」の場合を示す表であり、図24(b)は、「設定6」の場合を示す表である。
6択報知において左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44の操作順序を示す「123」が報知された場合には、図30に示すとおり押し順ベル2又は押し順ベル4に当選したことを意味する。
このため、左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44の操作順序でストップスイッチ42〜44を操作するとともに中リール32Mの「チェリー」図柄を中段に停止させることが可能なタイミングで中ストップスイッチ43を操作した場合には、押し順ベル2に当選していれば第1特殊ベル入賞が成立し、押し順ベル4に当選していれば第1特殊ベル入賞が成立しない。押し順ベル2に設定されたポイント値PVは、「設定1」であれば(a)に示すように「250」であり、「設定6」であれば(b)に示すように「200」である。したがって、上記操作方法でストップスイッチ42〜44を操作した場合には、「設定1」であれば約262分の1の確率で第1特殊ベル入賞が成立し、「設定6」であれば約328分の1の確率で第1特殊ベル入賞が成立する。なお、第1特殊ベル入賞が成立しない場合については、図29に示すように、ベル入賞が成立する。
左ストップスイッチ42→右ストップスイッチ44→中ストップスイッチ43の操作順序でストップスイッチ42〜44を操作するとともに中リール32Mの「チェリー」図柄を中段に停止させることが可能なタイミングで中ストップスイッチ43を操作した場合には、押し順ベル4に当選していれば第1特殊ベル入賞が成立し、押し順ベル2に当選していれば第1特殊ベル入賞が成立しない。押し順ベル4に設定されたポイント値PVは、「設定1」であれば(a)に示すように「50」であり、「設定6」であれば(b)に示すように「100」である。したがって、上記操作方法でストップスイッチ42〜44を操作した場合には、「設定1」であれば約1310分の1の確率で第1特殊ベル入賞が成立し、「設定6」であれば約655分の1の確率で第1特殊ベル入賞が成立する。
他の操作順序でストップスイッチ42〜44を操作した場合には、第2特殊ベル入賞が成立する。
以上のとおり、6択報知において左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44の操作順序を示す「123」が報知された場合には、報知された操作順序でストップスイッチ42〜44を操作するとともに中リール32Mの「チェリー」図柄を中段に停止させることが可能なタイミングで中ストップスイッチ43を操作することにより、第1特殊ベル入賞の出現頻度によって設定判別を行うことができる。
また、左ストップスイッチ42→右ストップスイッチ44→中ストップスイッチ43の操作順序でストップスイッチ42〜44を操作するとともに中リール32Mの「チェリー」図柄を中段に停止させることが可能なタイミングで中ストップスイッチ43をした場合、すなわち、ストップスイッチ42〜44の操作順序を、最初に操作するストップスイッチを報知されたストップスイッチとし、2番目と3番目に操作するストップスイッチを報知されたストップスイッチと逆のストップスイッチとした場合についても、第1特殊ベル入賞の出現頻度によって設定判別を行うことができる。このとき、「設定1」と「設定6」において押し順ベル2と押し順ベル4のポイント値PVの差は共に「50」であるものの、第1特殊ベル入賞の成立確率に着目すると押し順ベル4の方が成立確率の差が大きくなる。したがって、「123」の報知がなされた場合には、左ストップスイッチ42→右ストップスイッチ44→中ストップスイッチ43の操作順序でストップスイッチ42〜44を操作した場合の方が、設定判別の信頼度を高めることが可能となる。
さらに、同一設定における確率に着目すると、「123」の報知がなされた場合において、左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44の操作順序で常にストップスイッチ42〜44を操作した場合には、「設定1」であれば6分の5の確率で第1特殊ベル入賞が成立し、「設定6」であれば3分の2の確率で第1特殊ベル入賞が成立する。かかる確率差に基づいて設定判別を行うことも可能である。
他の報知順序と実際の操作順序との関係についても同様の関係が成立するようになっている。
図32は、3択報知において報知したストップスイッチ42〜44の操作順序と、実際に操作されたストップスイッチ42〜44の操作順序と、において、第1特殊ベル入賞と第2特殊ベル入賞のいずれが成立するかを示す表である。図32(a)は、「設定1」の場合を示す表であり、図32(b)は、「設定6」の場合を示す表である。
3択報知において左ストップスイッチ42を最初に操作することを示す「1−−」が報知された場合には、図30に示すとおり押し順ベル1〜押し順ベル5のいずれかに当選したことを意味する。
このため、左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44の操作順序でストップスイッチ42〜44を操作するとともに中リール32Mの「チェリー」図柄を中段に停止させることが可能なタイミングで中ストップスイッチ43を操作した場合には、押し順ベル2又は押し順ベル3に当選していれば第1特殊ベル入賞が成立し、押し順ベル4又は押し順ベル5に当選していれば第1特殊ベル入賞が成立しない。押し順ベル2と押し順ベル3に設定されたポイント値PVの合算値は、「設定1」であれば(a)に示すように「300(=250+50)」であり、「設定6」であれば(b)に示すように「300(=200+100)」である。したがって、上記操作方法でストップスイッチ42〜44を操作した場合には、「設定1」と「設定6」のいずれであっても約218分の1の確率で第1特殊ベル入賞が成立する。
左ストップスイッチ42→右ストップスイッチ44→中ストップスイッチ43の操作順序でストップスイッチ42〜44を操作するとともに中リール32Mの「チェリー」図柄を中段に停止させることが可能なタイミングで中ストップスイッチ43を操作した場合には、押し順ベル4又は押し順ベル5に当選していれば第1特殊ベル入賞が成立し、押し順ベル2又は押し順ベル3に当選していれば第1特殊ベル入賞が成立しない。押し順ベル4と押し順ベル5に設定されたポイント値PVの合算値は、「設定1」であれば(a)に示すように「300(=50+250)」であり、「設定6」であれば(b)に示すように「300(=100+200)」である。したがって、右ストップスイッチ44→中ストップスイッチ43→左ストップスイッチ42の操作順序でストップスイッチ42〜44を操作した場合には、「設定1」と「設定6」のいずれであっても約218分の1の確率で第1特殊ベル入賞が成立する。
他の操作順序でストップスイッチ42〜44を操作した場合には、第2特殊ベル入賞が成立する。
以上のとおり、3択報知において左ストップスイッチ42を最初に操作することを示す「1−−」が報知された場合には、如何なる操作順序でストップスイッチ42〜44を操作したとしても、第1特殊ベル入賞の成立頻度に差異が生じないため設定判別を行うことができない。
3択報知において中ストップスイッチ43を最初に操作することを示す「−1−」が報知された場合と、3択報知において右ストップスイッチ44を最初に操作することを示す「−−1」が報知された場合と、についても同様の関係が成立するようになっている。したがって、3択報知においては、如何なる操作順序でストップスイッチ42〜44を操作したとしても、第1特殊ベル入賞の成立頻度に差異が生じないため設定判別を行うことができない。
以上詳述した本実施の形態によれば、上記第1の実施の形態において記載した効果に加えて、以下の優れた効果を奏する。
6択報知モードでは、押し順ベルに当選した場合、報知された操作順序でストップスイッチ42〜44を操作するとともに中リール32Mの「チェリー」図柄を中段に停止させることが可能なタイミングで中ストップスイッチ43を操作することにより、設定状態を判別可能な構成とした。かかる構成とすることにより、本スロットマシン10に関する遊技知識が乏しい遊技者であっても設定判別を行うことが可能となり、遊技興趣の向上を図ることが可能となる。上記第1の実施の形態においては、報知された操作順序と、第1特殊ベル入賞が成立する操作順序と、の対応関係を遊技者が把握している必要があるが、本実施の形態においては、上記対応関係の把握が不要となるからである。
中ストップスイッチ43の操作タイミングによって設定判別可能な構成としたため、例えば報知された操作順序に従ってストップスイッチ42〜44を操作すれば9枚のメダル払出が受けられる遊技性に飽きてきた遊技者に、設定判別という新たな遊技性を提供することが可能となる。故に、有利区間における遊技の単調化を好適に抑制することが可能となる。
第1特殊ベル入賞が成立した場合にベル入賞が成立した場合と等しい9枚のメダル払出を付与する構成としたため、遊技者は、有利区間において所有メダルを増加させつつ設定判別を行うことが可能となる。故に、遊技者に設定判別を行うよう促すことが可能となる。
6択報知モードでは、ストップスイッチ42〜44の操作順序を、最初に操作するストップスイッチを報知されたストップスイッチとし、2番目と3番目に操作するストップスイッチを報知されたストップスイッチと逆のストップスイッチとした場合についても、第1特殊ベル入賞の出現頻度によって設定判別を行うことができる構成とした。そして、上記操作方法で設定判別を行った場合には、報知された操作順序で設定判別を行った場合よりも信頼度が高まる構成とした。かかる構成とすることにより、遊技知識の差によって他者との差別化を図りたい遊技者の欲求を満たすことが可能となり、遊技知識に応じた設定判別を行わせることが可能となる。
なお、上述した各実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
(1)上記第1の実施の形態では、第1特殊ベル図柄と第2特殊ベル図柄が中リール32Mの「BAR」図柄のみ異なる構成としたが、かかる構成に限定されるものではなく、全リール32L,32M,32Rにおいて異なる構成としてもよい。具体的には、スイカ入賞とベル入賞のように、全リール32L,32M,32Rの入賞図柄が全く異なる構成としてもよい。上記第2の実施の形態におけるベル図柄と第1特殊ベル図柄についても同様である。
(2)上記第1の実施の形態において、例えば中リール32Mの「リプレイ」図柄に第1特殊ベル図柄としての機能を付与する構成としてもよい。かかる構成とした場合には、第1特殊ベル入賞を成立させることができる場合に、中ストップスイッチ43の操作タイミングに関わらず「リプレイ」図柄が中段に停止することとなるため、第1特殊ベル入賞の成立有無を容易に判断することが可能となる。
(3)上記各実施の形態では、設定判別可能な役として押し順ベル2〜押し順ベル5,押し順ベル7〜押し順ベル10,押し順ベル12〜押し順ベル15の12種類の役を設ける構成としたが、設定判別可能な役の種類は任意である。例えば、押し順ベル2〜押し順ベル5の4種類を設定判別可能な役として設ける、換言すれば左ストップスイッチ42を最初に操作した場合にベル入賞が成立する役を設定判別可能な役とする構成としてもよい。また、押し順ベル7と押し順ベル9の2種類を設定判別可能な役として設けてもよいし、押し順ベル7と押し順ベル8の2種類を設定判別可能な役として設けてもよい。
(4)上記各実施の形態では、押し順ベルに当選した場合、6通りの操作順序のうち2通りの操作順序でベル入賞が成立する構成としたが、6通りの操作順序のうち1通りの操作順序のみベル入賞が成立する構成としてもよいし、6通りの操作順序のうち4通りの操作順序でベル入賞が成立する構成としてもよい。
(5)上記各実施の形態では、押し順ベルの当選確率が「設定1」と「設定6」で異なる構成としたが、かかる構成に限定されるものではなく、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で異なる構成であればよい。例えば、偶数設定と奇数設定で異なる構成としてもよいし、「設定1」〜「設定4」と、「設定5」及び「設定6」と、が異なる構成としてもよい。なお、全ての設定において押し順ベルの当選確率が異なる構成としてもよいことはいうまでもない。
(6)上記第1の実施の形態では、第1特殊ベル入賞が成立した場合に1回の遊技を行うために必要なメダル数と等しい3枚のメダル払出を行う構成としたが、2枚又は1枚のメダル払出を行う構成としてもよい。また、4枚以上のメダル払出を行う構成としてもよい。上記第2の実施の形態についても同様であり、ベル入賞が成立した場合に9枚のメダル払出を行い、第1特殊ベル入賞が成立した場合に8枚以下のメダル払出を行う構成としてもよい。
(7)上記各実施の形態では、6択報知において、当選役と、報知内容と、が一義的に対応する構成としたが、当選役に基づいてベル入賞を成立させることができる操作順序をランダムに決定する構成としてもよい。
(8)上記各実施の形態では、押し順不問ベルに当選した場合に操作順序を報知しない構成としたが、押し順ベルに当選した場合と同様に操作順序を報知する構成としてもよい。
(9)上記各実施の形態では、押し順ベル1,押し順ベル6,押し順ベル11に当選した場合、3択報知と6択報知で報知内容が変化しない構成としたが、変化する構成としてもよい。
(10)上記各実施の形態では、6択報知モードに移行した場合に限って設定判別可能な構成としたが、有利区間であれば常に設定判別可能な構成としてもよい。
(11)上記各実施の形態では、有利区間において押し順ベルに当選した場合、常に操作順序が報知される構成としたが、押し順ベルに当選した場合に操作順序が報知されない、又は所定確率で操作順序が報知されるチャンスゾーンを有し、当該チャンスゾーンから常に操作順序が報知される報知ゾーンに移行する構成としてもよい。
(12)上記各実施の形態では、有利区間において1500回の遊技が行われた場合と、有利区間における差枚数が2400に達した場合と、残報知ゲーム数カウンタの値が0となった場合と、に有利区間が終了する構成としたが、残報知ゲーム数カウンタを有さない構成、すなわち、有利区間において1500回の遊技が行われた場合と、有利区間における差枚数が2400に達した場合と、に有利区間が終了する構成としてもよい。
また、残報知ゲーム数カウンタに代えて又は加えて、有利区間に移行した場合に例えば500等の2400より少ない所定値がセットされる第2差枚数カウンタを設ける構成とし、差枚数カウンタの値が第2差枚数カウンタの値に達した場合にも有利区間が終了する構成としてもよい。
上記第2差枚数カウンタを有する構成においては、有利区間における役の抽選結果に基づいて第2差枚数カウンタの値が増加し得る構成、すなわち有利区間において差枚数の上乗せが発生し得る構成とすることが望ましい。残報知ゲーム数カウンタと第2差枚数カウンタとを備える構成においては、例えばチェリーに当選した場合に残報知ゲーム数カウンタの値に100を加算する構成とし、例えばスイカに当選した場合に第2差枚数カウンタの値に100を加算する構成とする。
(13)上記各実施の形態では、有利区間における差枚数が2350枚に達した場合に6択報知モードに移行する構成としたが、これに代えて又は加えて、所定の移行条件が成立した場合に6択報知モードに移行する構成としてもよい。
例えば、有利区間において50ゲーム等の所定回数の遊技が行われる毎に10ゲーム継続する6択報知モードに移行させる。
例えば、有利区間において押し順不問ベル等の所定の役に当選した場合、移行抽選を行う構成とし、当該移行抽選に当選した場合に50ゲーム継続する6択報知モードに移行させる。
例えば、残報知ゲーム数カウンタと、上記(12)に記載の第2差枚数カウンタと、を有する構成において、第2差枚数カウンタの値に対する差枚数カウンタの値の割合が例えば90%等の所定値に達した場合、所定値未満となるまで6択報知モードに移行させる。上記第1の実施の形態にかかる構成を適用し、さらに差枚数の上乗せが発生し得る構成とした場合には、6択報知モードにおいて、設定判別を行うことで上記割合を維持しながら差枚数の上乗せが発生する機会を待つことができる。そして、差枚数の上乗せが発生した場合には、上記割合が所定値未満となって3択報知モードに復帰し、所有メダルを増加させながら6択報知モードへの移行を待つことができる。故に、設定判別を行いながら差枚数の上乗せによる所有メダルの増加を期待できるという新たな遊技性を提供することが可能となり、遊技興趣の向上を図ることが可能となる。
(14)上記各実施の形態では、演出指示処理を主制御装置101が行う構成としたが、表示制御装置81が行う構成としてもよい。かかる構成とした場合であっても、上記各実施の形態と同様の作用効果を奏することは明らかである。
(15)上記各実施の形態において、現在の遊技区間が有利区間である場合に点灯表示され、現在の遊技区間が通常区間である場合に消灯表示される表示器を、遊技者が視認可能な位置に設けてもよい。かかる表示器は、主制御装置101が制御してもよいし、表示制御装置81が制御してもよい。
(16)上記実施の形態では、有利区間に移行するとストップスイッチ42〜44の操作順序が報知され得る構成としたが、かかる構成に限定されるものではなく、所定のストップスイッチの操作タイミングが報知される構成としてもよいし、操作タイミング及び操作方法が報知される構成としてもよい。すなわち、有利区間は、ストップスイッチの指示機能が作動し得る遊技区間であればよい。なお、通常区間は、小役入賞を成立させるためのストップスイッチの指示機能が作動しない遊技区間であればよい。
(17)上記実施の形態では、有利区間に移行する場合に残区間ゲーム数カウンタに1500をセットする構成としたが、かかる構成に限定されるものではなく、有利区間における遊技回数が1500回に達した場合に有利区間を終了させる構成であればよい。
(18)上記第1の実施の形態において、6択報知モードにおいて、ベル入賞を成立させることができる操作順序と、第1特殊ベル入賞を成立させることができる操作順序と、を共に報知する構成としてもよい。但し、かかる構成とする場合には、所有メダルを増加させることができる前者の操作順序を、所有メダルが増加しない後者の操作順序よりも目立つ表記とする等の工夫を行うことが望ましい。
(19)上記実施の形態において入賞成立となる各図柄の組合せは一例であり、これら図柄の組合せに限定されるものではない。また、入賞成立となる図柄の組合せの数も任意である。
(20)上記実施の形態では、BB状態を備えたスロットマシンについて説明したが、かかる構成に限定されるものではなく、RB状態を備えたスロットマシンであってもよいし、BB状態とRB状態を共に備えたスロットマシンであってもよい。また、CB状態やMB状態等の他の遊技状態を備えたスロットマシンであってもよい。BB状態等の特別遊技状態を備えないスロットマシンであってもよい。
(21)上記実施の形態では、メダルが3枚ベットされた後に開始指令が発生したか否かを判定する構成としたが、1枚ベットされた後や2枚ベットされた後にも開始指令が発生したか否かを判定する構成としてもよいことはいうまでもない。
(22)上記実施の形態では、付与される特典として、遊技状態が移行する特典と、再遊技の特典の他に、メダルを払い出す特典を備える構成としたが、かかる構成に限定されるものではなく、遊技者に何らかの特典が付与される構成であればよい。例えば、メダルを払い出す特典に代えてメダル以外の賞品を払い出す構成であってもよい。また、現実のメダル投入やメダル払出機能を有さず、遊技者の所有するメダルをクレジット管理するスロットマシンにおいては、クレジットされたメダルの増加が特典の付与に相当する。
(23)上記実施の形態では、リールを3つ並列して備え、有効ラインとして1ラインを有するスロットマシンについて説明したが、かかる構成に限定されるものではなく、例えばリールを5つ並列して備えたスロットマシンや、有効ラインを5ライン有するスロットマシンであってもよい。
(24)上記実施の形態では、スロットマシン10について具体化した例を示したが、スロットマシンとパチンコ機とを融合した形式の遊技機に適用してもよい。即ち、スロットマシンのうち、メダル投入及びメダル払出機能に代えて、パチンコ機のような球投入及び球払出機能をもたせた遊技機としてもよい。かかる遊技機をスロットマシンに代えて使用すれば、遊技ホールでは球のみを遊技価値として取り扱うことができるため、パチンコ機とスロットマシンとが混在している現在の遊技ホールにおいてみられる、遊技価値たるメダルと球との別個の取扱による設備上の負担や遊技機設置個所の制約といった問題を解消し得る。
以下、本発明の遊技機を、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
遊技機A1.複数種の絵柄(図柄)を循環表示させる複数の循環表示手段(リール32L,32M,32R)と、
前記絵柄の循環表示を開始させるべく操作される開始操作手段(スタートレバー41、第1〜第3クレジット投入スイッチ56〜58)と、
役の抽選を行う抽選手段(主制御装置101の抽選処理機能)と、
前記絵柄の循環表示を個別に停止させるべく操作される複数の停止操作手段(ストップスイッチ42〜44)と、
前記役の抽選に当選した当選役と対応する当選絵柄が有効位置(有効ライン)に所定の組合せ(小役図柄の組合せ等)を形成して停止したことに基づいて、入賞成立として遊技者に特典を付与する特典付与手段(主制御装置101のメダル払出処理S211等)と
を備え、前記役の抽選の当選確率が異なる複数の設定状態から1の設定状態を選択可能な遊技機において、
前記役の抽選結果が所定結果(例えば押し順ベル2当選)となった場合、前記複数の停止操作手段の所定入賞(ベル入賞)を成立させることができる操作方法の1つを報知する特定報知(6択報知)を実行する特定報知実行手段(主制御装置101の6択報知機能S909、補助表示部65)を備え、
前記特定報知が実行された遊技回に、前記特定報知にて報知された操作方法と異なる操作方法であって前記所定入賞を成立させることができない特定操作方法(第1特殊ベル入賞を成立させることができる操作方法)で前記複数の停止操作手段が操作された場合、前記設定状態を推測可能な構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、役の抽選結果が所定結果となった場合、複数の停止操作手段の所定入賞を成立させることができる操作方法の1つを報知する特定報知が実行される。このとき、特定報知にて報知された操作方法と異なる操作方法であって所定入賞を成立させることができない特定操作方法で複数の停止操作手段を操作した場合には、設定状態を推測可能な構成となっている。かかる構成とすることにより、特定報知が実行された場合に、所定入賞を成立させて特典の付与を受けるのか、所定入賞の成立を諦めて設定状態を推測するのか、を遊技者に選択させることが可能となり、遊技の単調化を抑制することが可能となる。
また、本遊技機においては、例えば遊技者が意図せず操作方法を間違えてしまった場合に、遊技者が設定状態を推測しようと気持ちを切り替えることが可能となる。故に、遊技者が遊技意欲を減退させてしまう機会を低減させることが可能となる。
以上の結果、遊技興趣の向上を図ることが可能となる。
遊技機A2.上記遊技機A1において、前記役の抽選結果が前記所定結果となる確率が、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で異なる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、役の抽選結果が所定結果となる確率が、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で異なっている。かかる構成とすることにより、処理構成を複雑化させることなく特定報知が実行された遊技回に設定状態を推測可能な構成とすることが可能となる。
遊技機A3.上記遊技機A1又は遊技機A2において、前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合に、第1役(第1特殊ベル)と、第2役(第2特殊ベル)と、前記所定入賞が成立する所定役(ベル)と、に少なくとも当選となる構成とし、前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合、前記複数の停止操作手段が所定操作方法(例えば左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44)で操作されれば前記所定入賞が成立するように、前記複数の停止操作手段が前記特定操作方法(例えば右ストップスイッチ44→左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43)で操作されれば前記第1役と対応する第1入賞(第1特殊ベル入賞)が成立するように、前記複数の停止操作手段が他の操作方法で操作されれば前記第2役と対応する第2入賞(第2特殊ベル入賞)が成立するように、前記絵柄の循環表示を停止させる場合に用いる停止情報を設定する停止情報設定手段(主制御装置101の停止情報設定処理機能S311及び停止情報第2設定処理機能S411)を備え、前記特典付与手段は、前記第1入賞及び前記第2入賞が成立した場合に前記所定入賞が成立した場合よりも遊技価値の低い特典を付与することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特定報知が実行された遊技回に複数の停止操作手段を特定操作方法で操作した場合、第1入賞が成立するものの所定入賞が成立した場合よりも付与される特典の遊技価値が低くなる。かかる構成とすることにより、付与される特典の遊技価値が高いものの設定状態を推測できない所定操作方法と、設定状態は推測できるものの付与される特典の遊技価値が低い特定操作方法と、のいずれで操作するかを遊技者に選択させることが可能となり、遊技の単調化を抑制することが可能となる。
遊技機A4.上記遊技機A3において、前記役の抽選結果が前記所定役に当選となる一方で前記第1役に当選とならない規定結果(押し順不問ベル当選)となる機会が生じる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、役の抽選結果が規定結果となった場合にも所定入賞が成立し得る。かかる構成とすることにより、所定入賞が成立したことと、役の抽選結果が所定結果となったことと、が一義的に対応しない構成とすることが可能となり、設定状態を推測したいと考える遊技者に、特定報知が実行された遊技回に複数の停止操作手段を特定操作方法で操作するよう促すことが可能となる。
遊技機A5.上記遊技機A3又は遊技機A4において、前記複数の停止操作手段を第1の特定操作方法(例えば右ストップスイッチ44→左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43)で操作した場合に前記第1入賞が成立し、前記複数の停止操作手段を第1の所定操作方法(例えば左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44)で操作した場合に前記所定入賞が成立する第1所定結果(例えば押し順ベル2当選)と、前記複数の停止操作手段を第2の特定操作方法(例えば右ストップスイッチ44→中ストップスイッチ43→左ストップスイッチ42)で操作した場合に前記第1入賞が成立し、前記複数の停止操作手段を前記第1の所定操作方法で操作した場合に前記所定入賞が成立する第2所定結果(例えば押し順ベル4当選)と、を設けたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、役の抽選結果が第1所定結果となった場合と、役の抽選結果が第2所定結果となった場合と、において、複数の停止操作手段を第1の所定操作方法で操作して所定入賞が成立する事象が発生する。かかる構成とすることにより、第1の所定操作方法で所定入賞が成立したことを以って設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となり、設定状態を推測したいと考える遊技者に、特定報知が実行された遊技回に複数の停止操作手段を第1の特定操作方法又は第2の特定操作方法で操作するよう促すことが可能となる。また、特定操作方法として第1の特定操作方法と第2の特定操作方法を設けることにより、特定操作方法の多様化を図ることで遊技の単調化を抑制することが可能となる。
遊技機A6.上記遊技機A5において、前記役の抽選結果が前記第1所定結果となる確率が、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で異なる構成とするとともに、前記役の抽選結果が前記第1所定結果又は前記第2所定結果となる確率が、前記第1の設定状態と、前記第2の設定状態と、で等しくなる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で役の抽選結果が第1所定結果又は前記第2所定結果となる確率が等しくなる構成としたため、特定報知において第1の所定操作方法が報知されたことを以って設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となる。この結果、設定状態を推測したいと考える遊技者に、特定報知が実行された遊技回に複数の停止操作手段を第1の特定操作方法又は第2の特定操作方法で操作するよう促すことが可能となる。
遊技機A7.上記遊技機A3乃至遊技機A6のいずれかにおいて、遊技区間として、前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合に前記複数の停止操作手段の前記所定入賞を成立させることができる操作方法を報知し得る有利区間と、前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合に前記複数の停止操作手段の前記所定入賞を成立させることができる操作方法を報知しない通常区間と、を有し、前記有利区間において特定モード(6択報知モード)に移行させる特定モード移行手段(主制御装置101の6択報知開始機能S907)を備え、前記特定報知実行手段は、前記特定モードにおいて前記特定報知を実行することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、有利区間の特定モードにおいて特定報知が実行される構成としたため、特定モードを設定推測可能な期間とすることが可能となる。
遊技機A8.上記遊技機A7において、前記第1役と、前記第2役と、前記所定役と、第3役(例えば第5特殊ベル)と、に少なくとも当選となる第3所定結果(例えば押し順ベル7当選)と、前記第1役と、前記第2役と、前記所定役と、に少なくとも当選となる一方で前記第3役に当選とならない第4所定結果(例えば押し順ベル8当選)と、を設け、前記役の抽選結果が前記第3所定結果となった場合、前記複数の停止操作手段を第3の特定操作方法(例えば左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44)で操作すれば前記第1入賞が成立し、前記複数の停止操作手段を第3の所定操作方法(例えば中ストップスイッチ43→左ストップスイッチ42→右ストップスイッチ44)又は第4の所定操作方法(例えば中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44→左ストップスイッチ42)で操作すれば前記所定入賞が成立する構成とし、前記役の抽選結果が前記第4所定結果となった場合、前記複数の停止操作手段を前記第3の特定操作方法で操作すれば前記第1入賞が成立し、前記複数の停止操作手段を前記第3の所定操作方法又は前記第4の所定操作方法で操作すれば前記所定入賞が成立する構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技によれば、役の抽選結果が第3所定結果となった場合と、役の抽選結果が第4所定結果となった場合と、では、所定入賞を成立させることができる操作方法も第1入賞を成立させることができる操作方法も等しくなっている。かかる構成とすることにより、特定モード以外の有利区間において所定入賞を成立させることができる操作方法を報知した場合に、当該報知した操作方法によって設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となる。この結果、特定モードを設定推測可能な期間とすることが可能となり、遊技者に特定モードに移行することを期待させつつ有利区間における遊技を行わせることが可能となる。
遊技機A9.上記遊技機A8において、前記役の抽選結果が前記第3所定結果となる確率が、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で異なる構成とするとともに、前記役の抽選結果が前記第3所定結果又は前記第4所定結果となる確率が、前記第1の設定状態と、前記第2の設定状態と、で等しくなる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で役の抽選結果が第3所定結果又は第4所定結果となる確率が等しくなる構成としたため、特定モード以外の有利区間において第3の所定操作方法や第4の所定操作方法が報知されたことを以って設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となる。この結果、特定モードを設定推測可能な期間とすることが可能となり、遊技者に特定モードに移行することを期待させつつ有利区間における遊技を行わせることが可能となる。
遊技機A10.上記遊技機A8又は遊技機A9において、前記特定報知実行手段は、前記役の抽選結果が前記第3所定結果となった場合、前記第3の所定操作方法を報知する特定報知を実行し、前記役の抽選結果が前記第4所定結果となった場合、前記第4の所定操作方法を報知する特定報知を実行することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特定報知では、役の抽選結果が第3所定結果となった場合と、役の抽選結果が第4所定結果となった場合と、で異なる所定操作方法が報知される。かかる構成とすることにより、第1入賞を成立させることができる操作方法及び所定入賞を成立させることができる操作方法が等しい所定結果を設けた場合であっても、特定モードにおいて遊技者に設定状態を推測させることが可能となる。
遊技機A11.上記遊技機A10において、前記有利区間を、所定モード(3択報知モード)と、前記特定モードと、を有する構成とし、前記所定モードにおいて前記役の抽選結果が前記第3所定結果又は前記第4所定結果となった場合、前記複数の停止操作手段の前記所定入賞を成立させることができる操作方法の1つを報知する所定報知(3択報知)を実行する所定報知実行手段(主制御装置101の3択報知機能S908、補助表示部65)を備え、前記第3の所定操作方法と前記第4の所定操作方法を、最初に操作すべき停止操作手段が等しい構成とし、前記所定報知実行手段を、前記所定報知として最初に操作すべき停止操作手段を報知する一方でその後に操作すべき停止操作手段を報知しない構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、所定報知では、役の抽選結果が第3所定結果又は第4所定結果となった場合、最初に操作すべき停止操作手段のみが報知される。かかる構成とすることにより、所定モードにおいて設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となる。また、かかる構成においては、所定モードと特定モードで報知される操作内容が変化するため、かかる変化を通じて遊技者に設定推測可能か否かを把握させることが可能となる。
遊技機A12.上記遊技機A10又は遊技機A11において、前記第1役と、前記第2役と、前記所定役と、第5役(例えば第7特殊ベル)と、に少なくとも当選となる第5所定結果(例えば押し順ベル9当選)を設け、前記役の抽選結果が前記第5所定結果となった場合、前記複数の停止操作手段を第5の特定操作方法(例えば左ストップスイッチ42→右ストップスイッチ44→中ストップスイッチ43)で操作すれば前記第1入賞が成立し、前記複数の停止操作手段を前記第3の所定操作方法又は前記第4の所定操作方法で操作すれば前記所定入賞が成立する構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技によれば、特定報知で第3の所定操作方法が報知されて所定入賞が成立したとしても、役の抽選結果が第3所定結果ではなく第5所定結果であった可能性が生じる。かかる構成とすることにより、設定状態を推測したいと考える遊技者を、特定報知で第3の所定操作方法が報知された場合に、役の抽選結果が第3所定結果であったのかを確認すべく複数の停止操作手段を第3の特定操作方法で操作するよう促すことが可能となる。
遊技機A13.上記遊技機A12において、前記特定報知実行手段は、前記役の抽選結果が前記第5所定結果となった場合、前記第3の所定操作方法を報知する特定報知を実行することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、役の抽選結果が第3所定結果となった場合に加えて、役の抽選結果が第5所定結果となった場合にも第3の所定操作方法を報知する特定報知が実行される。かかる構成とすることにより、特定報知において第3の所定操作方法が報知されたことを以って設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となる。この結果、設定状態を推測したいと考える遊技者に、特定報知が実行された遊技回に複数の停止操作手段を第3の特定操作方法又は第5の特定操作方法で操作するよう促すことが可能となる。
遊技機A14.上記遊技機A12又は遊技機A13において、前記役の抽選結果が前記第3所定結果となる確率が、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で異なる構成とするとともに、前記役の抽選結果が前記第3所定結果又は前記第5所定結果となる確率が、前記第1の設定状態と、前記第2の設定状態と、で等しくなる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で役の抽選結果が第3所定結果又は第5所定結果となる確率が等しくなる構成としたため、特定モード以外の有利区間において第3の所定操作方法や第4の所定操作方法が報知されたことを以って設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となる。この結果、特定モードを設定推測可能な期間とすることが可能となり、遊技者に特定モードに移行することを期待させつつ有利区間における遊技を行わせることが可能となる。
遊技機A15.上記遊技機A10乃至遊技機A14のいずれかにおいて、前記第1役と、前記第2役と、前記所定役と、に少なくとも当選となる一方で前記第5役に当選とならない第6所定結果(例えば押し順ベル10当選)と、を設け、前記役の抽選結果が前記第6所定結果となった場合、前記複数の停止操作手段を第6の特定操作方法(例えば左ストップスイッチ42→右ストップスイッチ44→中ストップスイッチ43)で操作すれば前記第1入賞が成立し、前記複数の停止操作手段を前記第3の所定操作方法又は前記第4の所定操作方法で操作すれば前記所定入賞が成立する構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技によれば、特定報知で第4の所定操作方法が報知されて所定入賞が成立したとしても、役の抽選結果が第4所定結果ではなく第6所定結果であった可能性が生じる。かかる構成とすることにより、設定状態を推測したいと考える遊技者を、特定報知で第4の所定操作方法が報知された場合に、役の抽選結果が第4所定結果であったのかを確認すべく複数の停止操作手段を第3の特定操作方法で操作するよう促すことが可能となる。
遊技機A16.上記遊技機A15において、前記特定報知実行手段は、前記役の抽選結果が前記第6所定結果となった場合、前記第4の所定操作方法を報知する特定報知を実行することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、役の抽選結果が第4所定結果となった場合に加えて、役の抽選結果が第6所定結果となった場合にも第4の所定操作方法を報知する特定報知が実行される。かかる構成とすることにより、特定報知において第4の所定操作方法が報知されたことを以って設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となる。この結果、設定状態を推測したいと考える遊技者に、特定報知が実行された遊技回に複数の停止操作手段を第3の特定操作方法又は第6の特定操作方法で操作するよう促すことが可能となる。
遊技機A17.上記遊技機A15又は遊技機A16において、前記役の抽選結果が前記第4所定結果となる確率が、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で異なる構成とするとともに、前記役の抽選結果が前記第4所定結果又は前記第6所定結果となる確率が、前記第1の設定状態と、前記第2の設定状態と、で等しくなる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で役の抽選結果が第4所定結果又は第6所定結果となる確率が等しくなる構成としたため、特定モード以外の有利区間において第3の所定操作方法や第4の所定操作方法が報知されたことを以って設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となる。この結果、特定モードを設定推測可能な期間とすることが可能となり、遊技者に特定モードに移行することを期待させつつ有利区間における遊技を行わせることが可能となる。
遊技機A18.上記遊技機A7乃至遊技機A17のいずれかにおいて、前記特典付与手段は、前記所定入賞が成立した場合、1回の遊技に必要な遊技媒体数よりも多い遊技媒体を付与し、前記第1入賞が成立した場合、1回の遊技に必要な遊技媒体数以下の遊技媒体を付与することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、遊技者は、役の抽選結果が所定結果となった場合、所定入賞を成立させれば所有する遊技媒体を増加させることができる一方、所定入賞を成立させなければ所有する遊技媒体を増加させることができない。かかる構成とすることにより、所有する遊技媒体の増加を目指して設定状態の推測を諦めるのか、設定状態の推測を目指して所有する遊技媒体の増加を諦めるのか、を遊技者に選択させることが可能となり、遊技の単調化を抑制することが可能となる。
遊技機A19.上記遊技機A18において、前記有利区間における遊技回数が予め定めた最大回数(1500回)となった場合と、前記有利区間において遊技媒体が最も減少したときを基点として当該基点からの差枚数が予め定めた最大枚数(2400枚)に達した場合と、に前記有利区間を終了させて前記通常区間に移行させる区間移行手段(主制御装置101の通常区間移行処理機能S1003)を備え、前記特定モード移行手段は、前記差枚数が前記最大枚数より少ない特定枚数に達した場合、前記特定モードに移行させることを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、有利区間は、有利区間における遊技回数が予め定めた最大回数となった場合と、有利区間において遊技媒体が最も減少したときを基点として当該基点からの差枚数が予め定めた最大枚数に達した場合と、に終了する。そして、特定モードには、差枚数が最大枚数より少ない特定枚数に達した場合に移行する。差枚数が特定枚数に達した場合に特定モードに移行する構成とすることにより、遊技者が特定モードにおいて設定推測の選択を躊躇してしまう機会を低減することが可能となる。遊技者に特定枚数の遊技媒体を所有させた上で所有遊技媒体の増加と設定状態の推測とのいずれかを選択させることが可能となるからである。また、本遊技機においては、複数の停止操作手段を特定操作方法で操作することによって差枚数の増加を抑制しつつ設定状態の推測を行うことが可能となる。このことは、差枚数に基づく有利区間の終了条件が成立することを遅らせて、設定状態の推測を行うための試行回数を増加させることが可能であることを意味する。故に、新たな遊技性を提供することで遊技興趣の向上を図ることが可能となる。
遊技機A20.上記遊技機A18又は遊技機A19において、前記有利区間における遊技回数に基づいて前記有利区間を終了させるか否かを判別する第1判別手段と、前記有利区間において遊技媒体が最も減少したときを基点として当該基点からの差枚数に基づいて前記有利区間を終了させるか否かを判別する第2判別手段と、前記有利区間において1遊技回が終了する毎に前記差枚数を導出する差枚数導出手段と、前記第1判別手段又は前記第2判別手段が前記有利区間を終了させると判別した場合、前記有利区間を終了させて前記通常区間に移行させる第2区間移行手段と、を備え、前記特定モード移行手段は、前記第2判別手段が前記有利区間を終了させると判別する差枚数に対する前記差枚数導出手段の導出した差枚数の割合が所定割合となった場合、前記特定モードに移行させることを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、有利区間は、有利区間における遊技回数に基づいて終了する場合と、有利区間において遊技媒体が最も減少したときを基点として当該基点からの差枚数に基づいて終了する場合と、がある。そして、特定モードには、有利区間終了となる差枚数に対するそのときの差枚数の割合が所定割合となった場合に移行する。かかる構成とすることにより、遊技者に所定数の遊技媒体を所有させた上で所有遊技媒体の増加と設定状態の推測とのいずれかを選択させることが可能となる。また、本遊技機においては、複数の停止操作手段を特定操作方法で操作することによって差枚数の増加を抑制しつつ設定状態の推測を行うことが可能となる。このことは、差枚数に基づく有利区間の終了条件が成立することを遅らせて、設定状態の推測を行うための試行回数を増加させることが可能であることを意味する。故に、新たな遊技性を提供することで遊技興趣の向上を図ることが可能となる。
遊技機A21.上記遊技機A20において、前記役の抽選結果に基づいて前記第1判別手段が前記有利区間を終了させると判別する遊技回数を増加させる遊技回数増加手段を備えたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、役の抽選結果に基づいて有利区間終了となる遊技回数が増加することがある。かかる構成とすることにより、遊技者に特定モードにおいて設定状態の推測を行うよう促すことが可能となる。特定モードにおいて設定状態の推測を行った場合には、差枚数に基づく有利区間の終了条件が成立することを遅らせることが可能となり、さらに遊技回数増加手段が有利区間終了となる遊技回数を増加させる機会を増加させることが可能となるからである。
遊技機A22.上記遊技機A20又は遊技機A21において、前記役の抽選結果に基づいて前記第2判別手段が前記有利区間を終了させると判別する差枚数を増加させる差枚数増加手段を備えたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、役の抽選結果に基づいて有利区間終了となる差枚数が増加することがある。かかる構成とすることにより、遊技者に特定モードにおいて設定状態の推測を行うよう促すことが可能となる。特定モードにおいて設定状態の推測を行った場合には、差枚数に基づく有利区間の終了条件が成立することを遅らせることが可能となり、さらに差枚数増加手段が有利区間終了となる差枚数を増加させる機会を増加させることが可能となるからである。
遊技機A23.上記遊技機A18乃至遊技機A22のいずれかにおいて、前記役の抽選結果が特別役(BB)当選であって特別入賞(BB入賞)が成立した場合、遊技状態を遊技者に有利な特別遊技状態(BB状態)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置101のBB状態移行処理機能S604)を備えたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、役の抽選結果が特別役当選であって特別入賞が成立した場合、遊技状態が遊技者に有利な特別遊技状態に移行する。本構成を上記遊技機A18乃至遊技機A22のいずれかに適用することにより、遊技者に特定モードにおいて設定状態の推測を行うよう促すことが可能となる。特定モードにおいて設定状態の推測を行った場合には、有利区間の延命を図りつつ特別役に当選することを期待できるからである。故に、新たな遊技性を提供することで遊技興趣の向上を図ることが可能となる。
遊技機B1.複数種の絵柄(図柄)を循環表示させる複数の循環表示手段(リール32L,32M,32R)と、
前記絵柄の循環表示を開始させるべく操作される開始操作手段(スタートレバー41、第1〜第3クレジット投入スイッチ56〜58)と、
役の抽選を行う抽選手段(主制御装置101の抽選処理機能)と、
前記絵柄の循環表示を個別に停止させるべく操作される複数の停止操作手段(ストップスイッチ42〜44)と、
前記役の抽選に当選した当選役と対応する当選絵柄が有効位置(有効ライン)に所定の組合せ(小役図柄の組合せ等)を形成して停止したことに基づいて、入賞成立として遊技者に特典を付与する特典付与手段(主制御装置101のメダル払出処理S211等)と
を備え、前記役の抽選の当選確率が異なる複数の設定状態から1の設定状態を選択可能な遊技機において、
前記役の抽選結果が所定結果(例えば押し順ベル2当選)となった場合、前記複数の停止操作手段の所定入賞(ベル入賞)を成立させることができる操作方法の1つを報知する特定報知(6択報知)を実行する特定報知実行手段(主制御装置101の6択報知機能S909、補助表示部65)と、
前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合、前記複数の停止操作手段の前記所定入賞を成立させることができる操作方法の1つを報知する所定報知(3択報知)を実行する所定報知実行手段(主制御装置101の3択報知機能S908、補助表示部65)と
を備え、
前記特定報知が実行された遊技回に、前記所定入賞を成立させることができない特定操作方法(第1特殊ベル入賞を成立させることができる操作方法)で前記複数の停止操作手段が操作された場合、前記設定状態を推測可能な構成とし、
前記所定報知が実行された遊技回に前記設定状態を推測困難な構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、役の抽選結果が所定結果となった場合、複数の停止操作手段の所定入賞を成立させることができる操作方法の1つを報知する特定報知が実行される。このとき、所定入賞を成立させることができない特定操作方法で複数の停止操作手段を操作した場合には、設定状態を推測可能な構成となっている。かかる構成とすることにより、所定入賞を成立させて特典の付与を受けるのか、所定入賞の成立を諦めて設定状態を推測するのか、を遊技者に選択させることが可能となり、遊技の単調化を抑制することが可能となる。
また、本遊技機においては、例えば遊技者が意図せず操作方法を間違えてしまった場合に、遊技者が設定状態を推測しようと気持ちを切り替えることが可能となる。故に、遊技者が遊技意欲を減退させてしまう機会を低減させることが可能となる。
さらに、所定報知が実行された遊技回では設定状態を推測困難な構成としたため、設定状態が容易に推測されてしまうことを回避することが可能となる。
以上の結果、遊技興趣の向上を図ることが可能となる。
遊技機B2.上記遊技機B1において、前記役の抽選結果が前記所定結果となる確率が、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で異なる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、役の抽選結果が所定結果となる確率が、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で異なっている。かかる構成とすることにより、処理構成を複雑化させることなく特定報知が実行された遊技回に設定状態を推測可能な構成とすることが可能となる。
遊技機B3.上記遊技機B1又は遊技機B2において、前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合に、第1役(第1特殊ベル)と、第2役(第2特殊ベル)と、前記所定入賞が成立する所定役(ベル)と、に少なくとも当選となる構成とし、前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合、前記複数の停止操作手段が所定操作方法(例えば左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44)で操作されれば前記所定入賞が成立するように、前記複数の停止操作手段が前記特定操作方法(例えば右ストップスイッチ44→左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43)で操作されれば前記第1役と対応する第1入賞(第1特殊ベル入賞)が成立するように、前記複数の停止操作手段が他の操作方法で操作されれば前記第2役と対応する第2入賞(第2特殊ベル入賞)が成立するように、前記絵柄の循環表示を停止させる場合に用いる停止情報を設定する停止情報設定手段(主制御装置101の停止情報設定処理機能S311及び停止情報第2設定処理機能S411)を備え、前記特典付与手段は、前記第1入賞及び前記第2入賞が成立した場合に前記所定入賞が成立した場合よりも遊技価値の低い特典を付与することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特定報知が実行された遊技回に複数の停止操作手段を特定操作方法で操作した場合、第1入賞が成立するものの所定入賞が成立した場合よりも付与される特典の遊技価値が低くなる。かかる構成とすることにより、付与される特典の遊技価値が高いものの設定状態を推測できない所定操作方法と、設定状態は推測できるものの付与される特典の遊技価値が低い特定操作方法と、のいずれで操作するかを遊技者に選択させることが可能となり、遊技の単調化を抑制することが可能となる。
遊技機B4.上記遊技機B3において、前記役の抽選結果が前記所定役に当選となる一方で前記第1役に当選とならない規定結果(押し順不問ベル当選)となる機会が生じる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、役の抽選結果が規定結果となった場合にも所定入賞が成立し得る。かかる構成とすることにより、所定入賞が成立したことと、役の抽選結果が所定結果となったことと、が一義的に対応しない構成とすることが可能となり、設定状態を推測したいと考える遊技者に、特定報知が実行された遊技回に複数の停止操作手段を特定操作方法で操作するよう促すことが可能となる。
遊技機B5.上記遊技機B3又は遊技機B4において、前記複数の停止操作手段を第1の特定操作方法(例えば右ストップスイッチ44→左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43)で操作した場合に前記第1入賞が成立し、前記複数の停止操作手段を第1の所定操作方法(例えば左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44)で操作した場合に前記所定入賞が成立する第1所定結果(例えば押し順ベル2当選)と、前記複数の停止操作手段を第2の特定操作方法(例えば右ストップスイッチ44→中ストップスイッチ43→左ストップスイッチ42)で操作した場合に前記第1入賞が成立し、前記複数の停止操作手段を前記第1の所定操作方法で操作した場合に前記所定入賞が成立する第2所定結果(例えば押し順ベル4当選)と、を設けたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、役の抽選結果が第1所定結果となった場合と、役の抽選結果が第2所定結果となった場合と、において、複数の停止操作手段を第1の所定操作方法で操作して所定入賞が成立する事象が発生する。かかる構成とすることにより、第1の所定操作方法で所定入賞が成立したことを以って設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となり、設定状態を推測したいと考える遊技者に、特定報知が実行された遊技回に複数の停止操作手段を第1の特定操作方法又は第2の特定操作方法で操作するよう促すことが可能となる。また、特定操作方法として第1の特定操作方法と第2の特定操作方法を設けることにより、特定操作方法の多様化を図ることで遊技の単調化を抑制することが可能となる。
遊技機B6.上記遊技機B5において、前記役の抽選結果が前記第1所定結果となる確率が、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で異なる構成とするとともに、前記役の抽選結果が前記第1所定結果又は前記第2所定結果となる確率が、前記第1の設定状態と、前記第2の設定状態と、で等しくなる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で役の抽選結果が第1所定結果又は前記第2所定結果となる確率が等しくなる構成としたため、特定報知において第1の所定操作方法が報知されたことを以って設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となる。この結果、設定状態を推測したいと考える遊技者に、特定報知が実行された遊技回に複数の停止操作手段を第1の特定操作方法又は第2の特定操作方法で操作するよう促すことが可能となる。
遊技機B7.上記遊技機B3乃至遊技機B6のいずれかにおいて、遊技区間として、前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合に前記複数の停止操作手段の前記所定入賞を成立させることができる操作方法を報知し得る有利区間と、前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合に前記複数の停止操作手段の前記所定入賞を成立させることができる操作方法を報知しない通常区間と、を有し、前記有利区間を、所定モード(3択報知モード)と、特定モード(6択報知モード)と、を有する構成とし、前記有利区間において前記特定モードに移行させる特定モード移行手段(主制御装置101の6択報知開始機能S907)を備え、前記特定報知実行手段は、前記特定モードにおいて前記特定報知を実行し、前記所定報知実行手段は、前記所定モードにおいて前記所定報知を実行することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、有利区間の特定モードにおいて特定報知が実行される構成としたため、特定モードを設定推測可能な期間とすることが可能となる。
遊技機B8.上記遊技機B7において、前記第1役と、前記第2役と、前記所定役と、第3役(例えば第5特殊ベル)と、に少なくとも当選となる第3所定結果(例えば押し順ベル7当選)と、前記第1役と、前記第2役と、前記所定役と、に少なくとも当選となる一方で前記第3役に当選とならない第4所定結果(例えば押し順ベル8当選)と、を設け、前記役の抽選結果が前記第3所定結果となった場合、前記複数の停止操作手段を第3の特定操作方法(例えば左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44)で操作すれば前記第1入賞が成立し、前記複数の停止操作手段を第3の所定操作方法(例えば中ストップスイッチ43→左ストップスイッチ42→右ストップスイッチ44)又は第4の所定操作方法(例えば中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44→左ストップスイッチ42)で操作すれば前記所定入賞が成立する構成とし、前記役の抽選結果が前記第4所定結果となった場合、前記複数の停止操作手段を前記第3の特定操作方法で操作すれば前記第1入賞が成立し、前記複数の停止操作手段を前記第3の所定操作方法又は前記第4の所定操作方法で操作すれば前記所定入賞が成立する構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技によれば、役の抽選結果が第3所定結果となった場合と、役の抽選結果が第4所定結果となった場合と、では、所定入賞を成立させることができる操作方法も第1入賞を成立させることができる操作方法も等しくなっている。かかる構成とすることにより、特定モード以外の有利区間において所定入賞を成立させることができる操作方法を報知した場合に、当該報知した操作方法によって設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となる。この結果、特定モードを設定推測可能な期間とすることが可能となり、遊技者に特定モードに移行することを期待させつつ有利区間における遊技を行わせることが可能となる。
遊技機B9.上記遊技機B8において、前記役の抽選結果が前記第3所定結果となる確率が、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で異なる構成とするとともに、前記役の抽選結果が前記第3所定結果又は前記第4所定結果となる確率が、前記第1の設定状態と、前記第2の設定状態と、で等しくなる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で役の抽選結果が第3所定結果又は第4所定結果となる確率が等しくなる構成としたため、特定モード以外の有利区間において第3の所定操作方法や第4の所定操作方法が報知されたことを以って設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となる。この結果、特定モードを設定推測可能な期間とすることが可能となり、遊技者に特定モードに移行することを期待させつつ有利区間における遊技を行わせることが可能となる。
遊技機B10.上記遊技機B8又は遊技機B9において、前記特定報知実行手段は、前記役の抽選結果が前記第3所定結果となった場合、前記第3の所定操作方法を報知する特定報知を実行し、前記役の抽選結果が前記第4所定結果となった場合、前記第4の所定操作方法を報知する特定報知を実行することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特定報知では、役の抽選結果が第3所定結果となった場合と、役の抽選結果が第4所定結果となった場合と、で異なる所定操作方法が報知される。かかる構成とすることにより、第1入賞を成立させることができる操作方法及び所定入賞を成立させることができる操作方法が等しい所定結果を設けた場合であっても、特定モードにおいて遊技者に設定状態を推測させることが可能となる。
遊技機B11.上記遊技機B10において、前記第3の所定操作方法と前記第4の所定操作方法を、最初に操作すべき停止操作手段が等しい構成とし、前記所定報知実行手段を、前記所定報知として最初に操作すべき停止操作手段を報知する一方でその後に操作すべき停止操作手段を報知しない構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、所定報知では、役の抽選結果が第3所定結果又は第4所定結果となった場合、最初に操作すべき停止操作手段のみが報知される。かかる構成とすることにより、所定モードにおいて設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となる。また、かかる構成においては、所定モードと特定モードで報知される操作内容が変化するため、かかる変化を通じて遊技者に設定推測可能か否かを把握させることが可能となる。
遊技機B12.上記遊技機B10又は遊技機B11において、前記第1役と、前記第2役と、前記所定役と、第5役(例えば第7特殊ベル)と、に少なくとも当選となる第5所定結果(例えば押し順ベル9当選)を設け、前記役の抽選結果が前記第5所定結果となった場合、前記複数の停止操作手段を第5の特定操作方法(例えば左ストップスイッチ42→右ストップスイッチ44→中ストップスイッチ43)で操作すれば前記第1入賞が成立し、前記複数の停止操作手段を前記第3の所定操作方法又は前記第4の所定操作方法で操作すれば前記所定入賞が成立する構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技によれば、特定報知で第3の所定操作方法が報知されて所定入賞が成立したとしても、役の抽選結果が第3所定結果ではなく第5所定結果であった可能性が生じる。かかる構成とすることにより、設定状態を推測したいと考える遊技者を、特定報知で第3の所定操作方法が報知された場合に、役の抽選結果が第3所定結果であったのかを確認すべく複数の停止操作手段を第3の特定操作方法で操作するよう促すことが可能となる。
遊技機B13.上記遊技機B12において、前記特定報知実行手段は、前記役の抽選結果が前記第5所定結果となった場合、前記第3の所定操作方法を報知する特定報知を実行することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、役の抽選結果が第3所定結果となった場合に加えて、役の抽選結果が第5所定結果となった場合にも第3の所定操作方法を報知する特定報知が実行される。かかる構成とすることにより、特定報知において第3の所定操作方法が報知されたことを以って設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となる。この結果、設定状態を推測したいと考える遊技者に、特定報知が実行された遊技回に複数の停止操作手段を第3の特定操作方法又は第5の特定操作方法で操作するよう促すことが可能となる。
遊技機B14.上記遊技機B12又は遊技機B13において、前記役の抽選結果が前記第3所定結果となる確率が、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で異なる構成とするとともに、前記役の抽選結果が前記第3所定結果又は前記第5所定結果となる確率が、前記第1の設定状態と、前記第2の設定状態と、で等しくなる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で役の抽選結果が第3所定結果又は第5所定結果となる確率が等しくなる構成としたため、特定モード以外の有利区間において第3の所定操作方法や第4の所定操作方法が報知されたことを以って設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となる。この結果、特定モードを設定推測可能な期間とすることが可能となり、遊技者に特定モードに移行することを期待させつつ有利区間における遊技を行わせることが可能となる。
遊技機B15.上記遊技機B10乃至遊技機B14のいずれかにおいて、前記第1役と、前記第2役と、前記所定役と、に少なくとも当選となる一方で前記第5役に当選とならない第6所定結果(例えば押し順ベル10当選)と、を設け、前記役の抽選結果が前記第6所定結果となった場合、前記複数の停止操作手段を第6の特定操作方法(例えば左ストップスイッチ42→右ストップスイッチ44→中ストップスイッチ43)で操作すれば前記第1入賞が成立し、前記複数の停止操作手段を前記第3の所定操作方法又は前記第4の所定操作方法で操作すれば前記所定入賞が成立する構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技によれば、特定報知で第4の所定操作方法が報知されて所定入賞が成立したとしても、役の抽選結果が第4所定結果ではなく第6所定結果であった可能性が生じる。かかる構成とすることにより、設定状態を推測したいと考える遊技者を、特定報知で第4の所定操作方法が報知された場合に、役の抽選結果が第4所定結果であったのかを確認すべく複数の停止操作手段を第3の特定操作方法で操作するよう促すことが可能となる。
遊技機B16.上記遊技機B15において、前記特定報知実行手段は、前記役の抽選結果が前記第6所定結果となった場合、前記第4の所定操作方法を報知する特定報知を実行することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、役の抽選結果が第4所定結果となった場合に加えて、役の抽選結果が第6所定結果となった場合にも第4の所定操作方法を報知する特定報知が実行される。かかる構成とすることにより、特定報知において第4の所定操作方法が報知されたことを以って設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となる。この結果、設定状態を推測したいと考える遊技者に、特定報知が実行された遊技回に複数の停止操作手段を第3の特定操作方法又は第6の特定操作方法で操作するよう促すことが可能となる。
遊技機B17.上記遊技機B15又は遊技機B16において、前記役の抽選結果が前記第4所定結果となる確率が、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で異なる構成とするとともに、前記役の抽選結果が前記第4所定結果又は前記第6所定結果となる確率が、前記第1の設定状態と、前記第2の設定状態と、で等しくなる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で役の抽選結果が第4所定結果又は第6所定結果となる確率が等しくなる構成としたため、特定モード以外の有利区間において第3の所定操作方法や第4の所定操作方法が報知されたことを以って設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となる。この結果、特定モードを設定推測可能な期間とすることが可能となり、遊技者に特定モードに移行することを期待させつつ有利区間における遊技を行わせることが可能となる。
遊技機B18.上記遊技機B7乃至遊技機B17のいずれかにおいて、前記特典付与手段は、前記所定入賞が成立した場合、1回の遊技に必要な遊技媒体数よりも多い遊技媒体を付与し、前記第1入賞が成立した場合、1回の遊技に必要な遊技媒体数以下の遊技媒体を付与することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、遊技者は、役の抽選結果が所定結果となった場合、所定入賞を成立させれば所有する遊技媒体を増加させることができる一方、所定入賞を成立させなければ所有する遊技媒体を増加させることができない。かかる構成とすることにより、所有する遊技媒体の増加を目指して設定状態の推測を諦めるのか、設定状態の推測を目指して所有する遊技媒体の増加を諦めるのか、を遊技者に選択させることが可能となり、遊技の単調化を抑制することが可能となる。
遊技機B19.上記遊技機B18において、前記有利区間における遊技回数が予め定めた最大回数(1500回)となった場合と、前記有利区間において遊技媒体が最も減少したときを基点として当該基点からの差枚数が予め定めた最大枚数(2400枚)に達した場合と、に前記有利区間を終了させて前記通常区間に移行させる区間移行手段(主制御装置101の通常区間移行処理機能S1003)を備え、前記特定モード移行手段は、前記差枚数が前記最大枚数より少ない特定枚数に達した場合、前記特定モードに移行させることを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、有利区間は、有利区間における遊技回数が予め定めた最大回数となった場合と、有利区間において遊技媒体が最も減少したときを基点として当該基点からの差枚数が予め定めた最大枚数に達した場合と、に終了する。そして、特定モードには、差枚数が最大枚数より少ない特定枚数に達した場合に移行する。差枚数が特定枚数に達した場合に特定モードに移行する構成とすることにより、遊技者が特定モードにおいて設定推測の選択を躊躇してしまう機会を低減することが可能となる。遊技者に特定枚数の遊技媒体を所有させた上で所有遊技媒体の増加と設定状態の推測とのいずれかを選択させることが可能となるからである。また、本遊技機においては、複数の停止操作手段を特定操作方法で操作することによって差枚数の増加を抑制しつつ設定状態の推測を行うことが可能となる。このことは、差枚数に基づく有利区間の終了条件が成立することを遅らせて、設定状態の推測を行うための試行回数を増加させることが可能であることを意味する。故に、新たな遊技性を提供することで遊技興趣の向上を図ることが可能となる。
遊技機B20.上記遊技機B18又は遊技機B19において、前記有利区間における遊技回数に基づいて前記有利区間を終了させるか否かを判別する第1判別手段と、前記有利区間において遊技媒体が最も減少したときを基点として当該基点からの差枚数に基づいて前記有利区間を終了させるか否かを判別する第2判別手段と、前記有利区間において1遊技回が終了する毎に前記差枚数を導出する差枚数導出手段と、前記第1判別手段又は前記第2判別手段が前記有利区間を終了させると判別した場合、前記有利区間を終了させて前記通常区間に移行させる第2区間移行手段と、を備え、前記特定モード移行手段は、前記第2判別手段が前記有利区間を終了させると判別する差枚数に対する前記差枚数導出手段の導出した差枚数の割合が所定割合となった場合、前記特定モードに移行させることを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、有利区間は、有利区間における遊技回数に基づいて終了する場合と、有利区間において遊技媒体が最も減少したときを基点として当該基点からの差枚数に基づいて終了する場合と、がある。そして、特定モードには、有利区間終了となる差枚数に対するそのときの差枚数の割合が所定割合となった場合に移行する。かかる構成とすることにより、遊技者に所定数の遊技媒体を所有させた上で所有遊技媒体の増加と設定状態の推測とのいずれかを選択させることが可能となる。また、本遊技機においては、複数の停止操作手段を特定操作方法で操作することによって差枚数の増加を抑制しつつ設定状態の推測を行うことが可能となる。このことは、差枚数に基づく有利区間の終了条件が成立することを遅らせて、設定状態の推測を行うための試行回数を増加させることが可能であることを意味する。故に、新たな遊技性を提供することで遊技興趣の向上を図ることが可能となる。
遊技機B21.上記遊技機B20において、前記役の抽選結果に基づいて前記第1判別手段が前記有利区間を終了させると判別する遊技回数を増加させる遊技回数増加手段を備えたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、役の抽選結果に基づいて有利区間終了となる遊技回数が増加することがある。かかる構成とすることにより、遊技者に特定モードにおいて設定状態の推測を行うよう促すことが可能となる。特定モードにおいて設定状態の推測を行った場合には、差枚数に基づく有利区間の終了条件が成立することを遅らせることが可能となり、さらに遊技回数増加手段が有利区間終了となる遊技回数を増加させる機会を増加させることが可能となるからである。
遊技機B22.上記遊技機B20又は遊技機B21において、前記役の抽選結果に基づいて前記第2判別手段が前記有利区間を終了させると判別する差枚数を増加させる差枚数増加手段を備えたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、役の抽選結果に基づいて有利区間終了となる差枚数が増加することがある。かかる構成とすることにより、遊技者に特定モードにおいて設定状態の推測を行うよう促すことが可能となる。特定モードにおいて設定状態の推測を行った場合には、差枚数に基づく有利区間の終了条件が成立することを遅らせることが可能となり、さらに差枚数増加手段が有利区間終了となる差枚数を増加させる機会を増加させることが可能となるからである。
遊技機B23.上記遊技機B18乃至遊技機B22のいずれかにおいて、前記役の抽選結果が特別役(BB)当選であって特別入賞(BB入賞)が成立した場合、遊技状態を遊技者に有利な特別遊技状態(BB状態)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置101のBB状態移行処理機能S604)を備えたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、役の抽選結果が特別役当選であって特別入賞が成立した場合、遊技状態が遊技者に有利な特別遊技状態に移行する。本構成を上記遊技機B18乃至遊技機B22のいずれかに適用することにより、遊技者に特定モードにおいて設定状態の推測を行うよう促すことが可能となる。特定モードにおいて設定状態の推測を行った場合には、有利区間の延命を図りつつ特別役に当選することを期待できるからである。故に、新たな遊技性を提供することで遊技興趣の向上を図ることが可能となる。
遊技機C1.複数種の絵柄(図柄)を循環表示させる複数の循環表示手段(リール32L,32M,32R)と、
前記絵柄の循環表示を開始させるべく操作される開始操作手段(スタートレバー41、第1〜第3クレジット投入スイッチ56〜58)と、
役の抽選を行う抽選手段(主制御装置101の抽選処理機能)と、
前記絵柄の循環表示を個別に停止させるべく操作される複数の停止操作手段(ストップスイッチ42〜44)と、
前記役の抽選に当選した当選役と対応する当選絵柄が有効位置(有効ライン)に所定の組合せ(小役図柄の組合せ等)を形成して停止したことに基づいて、入賞成立として遊技者に特典を付与する特典付与手段(主制御装置101のメダル払出処理S211等)と
を備え、前記役の抽選の当選確率が異なる複数の設定状態から1の設定状態を選択可能な遊技機において、
遊技区間として、前記役の抽選結果が所定結果(例えば押し順ベル2当選)となった場合に前記複数の停止操作手段の所定入賞(ベル入賞)を成立させることができる操作方法を報知し得る有利区間と、前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合に前記複数の停止操作手段の前記所定入賞を成立させることができる操作方法を報知しない通常区間と、を有し、
前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合に、第1役(第1特殊ベル)と、第2役(第2特殊ベル)と、前記所定入賞が成立する所定役(ベル)と、に少なくとも当選となる構成とし、
前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合、前記複数の停止操作手段が所定操作方法(例えば左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44)で操作されれば前記所定入賞が成立するように、前記複数の停止操作手段が特定操作方法(例えば右ストップスイッチ44→左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43)で操作されれば前記第1役と対応する第1入賞(第1特殊ベル入賞)が成立するように、前記複数の停止操作手段が他の操作方法で操作されれば前記第2役と対応する第2入賞(第2特殊ベル入賞)が成立するように、前記絵柄の循環表示を停止させる場合に用いる停止情報を設定する停止情報設定手段(主制御装置101の停止情報設定処理機能S311及び停止情報第2設定処理機能S411)と、
前記有利区間における遊技回数に基づいて前記有利区間を終了させるか否かを判別する第1判別手段と、
前記有利区間において遊技媒体が最も減少したときを基点として当該基点からの差枚数に基づいて前記有利区間を終了させるか否かを判別する第2判別手段と、
前記有利区間において1遊技回が終了する毎に前記差枚数を導出する差枚数導出手段と、
前記第1判別手段又は前記第2判別手段が前記有利区間を終了させると判別した場合、前記有利区間を終了させて前記通常区間に移行させる区間移行手段と、
前記有利区間において特定モード(6択報知モード)に移行させる特定モード移行手段(主制御装置101の6択報知開始機能S907)と、
前記特定モードにおいて前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合、前記複数の停止操作手段の前記所定入賞を成立させることができる操作方法の1つを報知する特定報知(6択報知)を実行する特定報知実行手段(主制御装置101の6択報知機能S909、補助表示部65)と
を備え、
前記特典付与手段を、前記所定入賞が成立した場合、1回の遊技に必要な遊技媒体数よりも多い遊技媒体を付与し、前記第1入賞が成立した場合、1回の遊技に必要な遊技媒体数以下の遊技媒体を付与する構成とし、
前記特定報知が実行された遊技回に前記特定操作方法で前記複数の停止操作手段が操作された場合、前記設定状態を推測可能な構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特定モードにおいて役の抽選結果が所定結果となった場合、複数の停止操作手段の所定入賞を成立させることができる操作方法の1つを報知する特定報知が実行される。このとき、特定報知にて報知された操作方法と異なる操作方法であって所定入賞を成立させることができない特定操作方法で複数の停止操作手段を操作した場合には、設定状態を推測可能な構成となっている。かかる構成とすることにより、特定モードに移行した場合に、所定入賞を成立させて特典の付与を受けるのか、所定入賞の成立を諦めて設定状態を推測するのか、を遊技者に選択させることが可能となり、遊技の単調化を抑制することが可能となる。
また、本遊技機においては、例えば遊技者が意図せず操作方法を間違えてしまった場合に、遊技者が設定状態を推測しようと気持ちを切り替えることが可能となる。故に、遊技者が遊技意欲を減退させてしまう機会を低減させることが可能となる。
加えて、遊技者は、役の抽選結果が所定結果となった場合、所定入賞を成立させれば所有する遊技媒体を増加させることができる一方、所定入賞を成立させなければ所有する遊技媒体を増加させることができない。かかる構成とすることにより、所有する遊技媒体の増加を目指して設定状態の推測を諦めるのか、設定状態の推測を目指して所有する遊技媒体の増加を諦めるのか、を遊技者に選択させることが可能となり、遊技の単調化を抑制することが可能となる。
さらに、有利区間は、有利区間における遊技回数に基づいて終了する場合と、有利区間において遊技媒体が最も減少したときを基点として当該基点からの差枚数に基づいて終了する場合と、がある。また、本遊技機においては、複数の停止操作手段を特定操作方法で操作することによって差枚数の増加を抑制しつつ設定状態の推測を行うことが可能となる。このことは、差枚数に基づく有利区間の終了条件が成立することを遅らせて、設定状態の推測を行うための試行回数を増加させることが可能であることを意味する。故に、新たな遊技性を提供することで遊技興趣の向上を図ることが可能となる。
以上の結果、遊技興趣の向上を図ることが可能となる。
遊技機C2.上記遊技機C1において、前記役の抽選結果に基づいて前記第1判別手段が前記有利区間を終了させると判別する遊技回数を増加させる遊技回数増加手段を備えたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、役の抽選結果に基づいて有利区間終了となる遊技回数が増加することがある。かかる構成とすることにより、遊技者に特定モードにおいて設定状態の推測を行うよう促すことが可能となる。特定モードにおいて設定状態の推測を行った場合には、差枚数に基づく有利区間の終了条件が成立することを遅らせることが可能となり、さらに遊技回数増加手段が有利区間終了となる遊技回数を増加させる機会を増加させることが可能となるからである。
遊技機C3.上記遊技機C1又は遊技機C2において、前記役の抽選結果に基づいて前記第2判別手段が前記有利区間を終了させると判別する差枚数を増加させる差枚数増加手段を備えたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、役の抽選結果に基づいて有利区間終了となる差枚数が増加することがある。かかる構成とすることにより、遊技者に特定モードにおいて設定状態の推測を行うよう促すことが可能となる。特定モードにおいて設定状態の推測を行った場合には、差枚数に基づく有利区間の終了条件が成立することを遅らせることが可能となり、さらに差枚数増加手段が有利区間終了となる差枚数を増加させる機会を増加させることが可能となるからである。
遊技機C4.上記遊技機C1乃至遊技機C3のいずれかにおいて、前記役の抽選結果が特別役(BB)当選であって特別入賞(BB入賞)が成立した場合、遊技状態を遊技者に有利な特別遊技状態(BB状態)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置101のBB状態移行処理機能S604)を備えたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、役の抽選結果が特別役当選であって特別入賞が成立した場合、遊技状態が遊技者に有利な特別遊技状態に移行する。本構成を上記遊技機C1乃至遊技機C3のいずれかに適用することにより、遊技者に特定モードにおいて設定状態の推測を行うよう促すことが可能となる。特定モードにおいて設定状態の推測を行った場合には、有利区間の延命を図りつつ特別役に当選することを期待できるからである。故に、新たな遊技性を提供することで遊技興趣の向上を図ることが可能となる。
遊技機C5.上記遊技機C1乃至遊技機C4のいずれかにおいて、前記特定モード移行手段を、前記第2判別手段が前記有利区間を終了させると判別する差枚数に対する前記差枚数導出手段の導出した差枚数の割合が所定割合となった場合、前記特定モードに移行させる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特定モードには、有利区間終了となる差枚数に対するそのときの差枚数の割合が所定割合となった場合に移行する。かかる構成とすることにより、遊技者に所定数の遊技媒体を所有させた上で所有遊技媒体の増加と設定状態の推測とのいずれかを選択させることが可能となる。
遊技機C6.上記遊技機C1乃至遊技機C5のいずれかにおいて、前記有利区間における遊技回数が予め定めた最大回数(1500回)となった場合と、前記有利区間において遊技媒体が最も減少したときを基点として当該基点からの差枚数が予め定めた最大枚数(2400枚)に達した場合と、に前記有利区間を終了させて前記通常区間に移行させる第2区間移行手段(主制御装置101の通常区間移行処理機能S1003)を備え、前記特定モード移行手段は、前記差枚数が前記最大枚数より少ない特定枚数に達した場合、前記特定モードに移行させることを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、有利区間は、有利区間における遊技回数が予め定めた最大回数となった場合と、有利区間において遊技媒体が最も減少したときを基点として当該基点からの差枚数が予め定めた最大枚数に達した場合と、に終了する。そして、特定モードには、差枚数が最大枚数より少ない特定枚数に達した場合に移行する。差枚数が特定枚数に達した場合に特定モードに移行する構成とすることにより、遊技者が特定モードにおいて設定推測の選択を躊躇してしまう機会を低減することが可能となる。遊技者に特定枚数の遊技媒体を所有させた上で所有遊技媒体の増加と設定状態の推測とのいずれかを選択させることが可能となるからである。また、本遊技機においては、複数の停止操作手段を特定操作方法で操作することによって差枚数の増加を抑制しつつ設定状態の推測を行うことが可能となる。このことは、差枚数に基づく有利区間の終了条件が成立することを遅らせて、設定状態の推測を行うための試行回数を増加させることが可能であることを意味する。故に、新たな遊技性を提供することで遊技興趣の向上を図ることが可能となる。
遊技機C7.上記遊技機C1乃至遊技機C6のいずれかにおいて、前記役の抽選結果が前記所定結果となる確率が、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で異なる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、役の抽選結果が所定結果となる確率が、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で異なっている。かかる構成とすることにより、処理構成を複雑化させることなく特定報知が実行された遊技回に設定状態を推測可能な構成とすることが可能となる。
遊技機C8.上記遊技機C1乃至遊技機C7のいずれかにおいて、前記役の抽選結果が前記所定役に当選となる一方で前記第1役に当選とならない規定結果(押し順不問ベル当選)となる機会が生じる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、役の抽選結果が規定結果となった場合にも所定入賞が成立し得る。かかる構成とすることにより、所定入賞が成立したことと、役の抽選結果が所定結果となったことと、が一義的に対応しない構成とすることが可能となり、設定状態を推測したいと考える遊技者に、特定報知が実行された遊技回に複数の停止操作手段を特定操作方法で操作するよう促すことが可能となる。
遊技機C9.上記遊技機C1乃至遊技機C8のいずれかにおいて、前記複数の停止操作手段を第1の特定操作方法(例えば右ストップスイッチ44→左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43)で操作した場合に前記第1入賞が成立し、前記複数の停止操作手段を第1の所定操作方法(例えば左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44)で操作した場合に前記所定入賞が成立する第1所定結果(例えば押し順ベル2当選)と、前記複数の停止操作手段を第2の特定操作方法(例えば右ストップスイッチ44→中ストップスイッチ43→左ストップスイッチ42)で操作した場合に前記第1入賞が成立し、前記複数の停止操作手段を前記第1の所定操作方法で操作した場合に前記所定入賞が成立する第2所定結果(例えば押し順ベル4当選)と、を設けたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、役の抽選結果が第1所定結果となった場合と、役の抽選結果が第2所定結果となった場合と、において、複数の停止操作手段を第1の所定操作方法で操作して所定入賞が成立する事象が発生する。かかる構成とすることにより、第1の所定操作方法で所定入賞が成立したことを以って設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となり、設定状態を推測したいと考える遊技者に、特定報知が実行された遊技回に複数の停止操作手段を第1の特定操作方法又は第2の特定操作方法で操作するよう促すことが可能となる。また、特定操作方法として第1の特定操作方法と第2の特定操作方法を設けることにより、特定操作方法の多様化を図ることで遊技の単調化を抑制することが可能となる。
遊技機C10.上記遊技機C9において、前記役の抽選結果が前記第1所定結果となる確率が、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で異なる構成とするとともに、前記役の抽選結果が前記第1所定結果又は前記第2所定結果となる確率が、前記第1の設定状態と、前記第2の設定状態と、で等しくなる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で役の抽選結果が第1所定結果又は前記第2所定結果となる確率が等しくなる構成としたため、特定報知において第1の所定操作方法が報知されたことを以って設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となる。この結果、設定状態を推測したいと考える遊技者に、特定報知が実行された遊技回に複数の停止操作手段を第1の特定操作方法又は第2の特定操作方法で操作するよう促すことが可能となる。
遊技機C11.上記遊技機C1乃至遊技機C10のいずれかにおいて、前記第1役と、前記第2役と、前記所定役と、第3役(例えば第5特殊ベル)と、に少なくとも当選となる第3所定結果(例えば押し順ベル7当選)と、前記第1役と、前記第2役と、前記所定役と、に少なくとも当選となる一方で前記第3役に当選とならない第4所定結果(例えば押し順ベル8当選)と、を設け、前記役の抽選結果が前記第3所定結果となった場合、前記複数の停止操作手段を第3の特定操作方法(例えば左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44)で操作すれば前記第1入賞が成立し、前記複数の停止操作手段を第3の所定操作方法(例えば中ストップスイッチ43→左ストップスイッチ42→右ストップスイッチ44)又は第4の所定操作方法(例えば中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44→左ストップスイッチ42)で操作すれば前記所定入賞が成立する構成とし、前記役の抽選結果が前記第4所定結果となった場合、前記複数の停止操作手段を前記第3の特定操作方法で操作すれば前記第1入賞が成立し、前記複数の停止操作手段を前記第3の所定操作方法又は前記第4の所定操作方法で操作すれば前記所定入賞が成立する構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技によれば、役の抽選結果が第3所定結果となった場合と、役の抽選結果が第4所定結果となった場合と、では、所定入賞を成立させることができる操作方法も第1入賞を成立させることができる操作方法も等しくなっている。かかる構成とすることにより、特定モード以外の有利区間において所定入賞を成立させることができる操作方法を報知した場合に、当該報知した操作方法によって設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となる。この結果、特定モードを設定推測可能な期間とすることが可能となり、遊技者に特定モードに移行することを期待させつつ有利区間における遊技を行わせることが可能となる。
遊技機C12.上記遊技機C11において、前記役の抽選結果が前記第3所定結果となる確率が、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で異なる構成とするとともに、前記役の抽選結果が前記第3所定結果又は前記第4所定結果となる確率が、前記第1の設定状態と、前記第2の設定状態と、で等しくなる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で役の抽選結果が第3所定結果又は第4所定結果となる確率が等しくなる構成としたため、特定モード以外の有利区間において第3の所定操作方法や第4の所定操作方法が報知されたことを以って設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となる。この結果、特定モードを設定推測可能な期間とすることが可能となり、遊技者に特定モードに移行することを期待させつつ有利区間における遊技を行わせることが可能となる。
遊技機C13.上記遊技機C11又は遊技機C12において、前記特定報知実行手段は、前記役の抽選結果が前記第3所定結果となった場合、前記第3の所定操作方法を報知する特定報知を実行し、前記役の抽選結果が前記第4所定結果となった場合、前記第4の所定操作方法を報知する特定報知を実行することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特定報知では、役の抽選結果が第3所定結果となった場合と、役の抽選結果が第4所定結果となった場合と、で異なる所定操作方法が報知される。かかる構成とすることにより、第1入賞を成立させることができる操作方法及び所定入賞を成立させることができる操作方法が等しい所定結果を設けた場合であっても、特定モードにおいて遊技者に設定状態を推測させることが可能となる。
遊技機C14.上記遊技機C13において、前記有利区間を、所定モード(3択報知モード)と、前記特定モードと、を有する構成とし、前記所定モードにおいて前記役の抽選結果が前記第3所定結果又は前記第4所定結果となった場合、前記複数の停止操作手段の前記所定入賞を成立させることができる操作方法の1つを報知する所定報知(3択報知)を実行する所定報知実行手段(主制御装置101の3択報知機能S908、補助表示部65)を備え、前記第3の所定操作方法と前記第4の所定操作方法を、最初に操作すべき停止操作手段が等しい構成とし、前記所定報知実行手段を、前記所定報知として最初に操作すべき停止操作手段を報知する一方でその後に操作すべき停止操作手段を報知しない構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、所定報知では、役の抽選結果が第3所定結果又は第4所定結果となった場合、最初に操作すべき停止操作手段のみが報知される。かかる構成とすることにより、所定モードにおいて設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となる。また、かかる構成においては、所定モードと特定モードで報知される操作内容が変化するため、かかる変化を通じて遊技者に設定推測可能か否かを把握させることが可能となる。
遊技機C15.上記遊技機C13又は遊技機C14において、前記第1役と、前記第2役と、前記所定役と、第5役(例えば第7特殊ベル)と、に少なくとも当選となる第5所定結果(例えば押し順ベル9当選)を設け、前記役の抽選結果が前記第5所定結果となった場合、前記複数の停止操作手段を第5の特定操作方法(例えば左ストップスイッチ42→右ストップスイッチ44→中ストップスイッチ43)で操作すれば前記第1入賞が成立し、前記複数の停止操作手段を前記第3の所定操作方法又は前記第4の所定操作方法で操作すれば前記所定入賞が成立する構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技によれば、特定報知で第3の所定操作方法が報知されて所定入賞が成立したとしても、役の抽選結果が第3所定結果ではなく第5所定結果であった可能性が生じる。かかる構成とすることにより、設定状態を推測したいと考える遊技者を、特定報知で第3の所定操作方法が報知された場合に、役の抽選結果が第3所定結果であったのかを確認すべく複数の停止操作手段を第3の特定操作方法で操作するよう促すことが可能となる。
遊技機C16.上記遊技機C15において、前記特定報知実行手段は、前記役の抽選結果が前記第5所定結果となった場合、前記第3の所定操作方法を報知する特定報知を実行することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、役の抽選結果が第3所定結果となった場合に加えて、役の抽選結果が第5所定結果となった場合にも第3の所定操作方法を報知する特定報知が実行される。かかる構成とすることにより、特定報知において第3の所定操作方法が報知されたことを以って設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となる。この結果、設定状態を推測したいと考える遊技者に、特定報知が実行された遊技回に複数の停止操作手段を第3の特定操作方法又は第5の特定操作方法で操作するよう促すことが可能となる。
遊技機C17.上記遊技機C15又は遊技機C16において、前記役の抽選結果が前記第3所定結果となる確率が、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で異なる構成とするとともに、前記役の抽選結果が前記第3所定結果又は前記第5所定結果となる確率が、前記第1の設定状態と、前記第2の設定状態と、で等しくなる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で役の抽選結果が第3所定結果又は第5所定結果となる確率が等しくなる構成としたため、特定モード以外の有利区間において第3の所定操作方法や第4の所定操作方法が報知されたことを以って設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となる。この結果、特定モードを設定推測可能な期間とすることが可能となり、遊技者に特定モードに移行することを期待させつつ有利区間における遊技を行わせることが可能となる。
遊技機C18.上記遊技機C13乃至遊技機C17のいずれかにおいて、前記第1役と、前記第2役と、前記所定役と、に少なくとも当選となる一方で前記第5役に当選とならない第6所定結果(例えば押し順ベル10当選)と、を設け、前記役の抽選結果が前記第6所定結果となった場合、前記複数の停止操作手段を第6の特定操作方法(例えば左ストップスイッチ42→右ストップスイッチ44→中ストップスイッチ43)で操作すれば前記第1入賞が成立し、前記複数の停止操作手段を前記第3の所定操作方法又は前記第4の所定操作方法で操作すれば前記所定入賞が成立する構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技によれば、特定報知で第4の所定操作方法が報知されて所定入賞が成立したとしても、役の抽選結果が第4所定結果ではなく第6所定結果であった可能性が生じる。かかる構成とすることにより、設定状態を推測したいと考える遊技者を、特定報知で第4の所定操作方法が報知された場合に、役の抽選結果が第4所定結果であったのかを確認すべく複数の停止操作手段を第3の特定操作方法で操作するよう促すことが可能となる。
遊技機C19.上記遊技機C18において、前記特定報知実行手段は、前記役の抽選結果が前記第6所定結果となった場合、前記第4の所定操作方法を報知する特定報知を実行することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、役の抽選結果が第4所定結果となった場合に加えて、役の抽選結果が第6所定結果となった場合にも第4の所定操作方法を報知する特定報知が実行される。かかる構成とすることにより、特定報知において第4の所定操作方法が報知されたことを以って設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となる。この結果、設定状態を推測したいと考える遊技者に、特定報知が実行された遊技回に複数の停止操作手段を第3の特定操作方法又は第6の特定操作方法で操作するよう促すことが可能となる。
遊技機C20.上記遊技機C18又は遊技機C19において、前記役の抽選結果が前記第4所定結果となる確率が、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で異なる構成とするとともに、前記役の抽選結果が前記第4所定結果又は前記第6所定結果となる確率が、前記第1の設定状態と、前記第2の設定状態と、で等しくなる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で役の抽選結果が第4所定結果又は第6所定結果となる確率が等しくなる構成としたため、特定モード以外の有利区間において第3の所定操作方法や第4の所定操作方法が報知されたことを以って設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となる。この結果、特定モードを設定推測可能な期間とすることが可能となり、遊技者に特定モードに移行することを期待させつつ有利区間における遊技を行わせることが可能となる。
遊技機D1.複数種の絵柄(図柄)を循環表示させる複数の循環表示手段(リール32L,32M,32R)と、
前記絵柄の循環表示を開始させるべく操作される開始操作手段(スタートレバー41、第1〜第3クレジット投入スイッチ56〜58)と、
役の抽選を行う抽選手段(主制御装置101の抽選処理機能)と、
前記絵柄の循環表示を個別に停止させるべく操作される複数の停止操作手段(ストップスイッチ42〜44)と、
前記役の抽選に当選した当選役と対応する当選絵柄が有効位置(有効ライン)に所定の組合せ(小役図柄の組合せ等)を形成して停止したことに基づいて、入賞成立として遊技者に特典を付与する特典付与手段(主制御装置101のメダル払出処理S211等)と
を備え、前記役の抽選の当選確率が異なる複数の設定状態から1の設定状態を選択可能な遊技機において、
前記役の抽選結果が所定結果(例えば押し順ベル2当選)となった場合、前記複数の停止操作手段の所定入賞(ベル入賞)を成立させることが可能な操作順序の1つを報知する特定報知(6択報知)を実行する特定報知実行手段(主制御装置101の6択報知機能S909、補助表示部65)を備え、
前記特定報知が実行された遊技回に、前記特定報知にて報知された操作順序で前記複数の停止操作手段を操作するとともに前記複数の停止操作手段のうち特定停止操作手段を特定タイミングで操作する特定操作方法(第1特殊ベル入賞を成立させることができる操作方法)がなされた場合、前記設定状態を推測可能な構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、役の抽選結果が所定結果となった場合、複数の停止操作手段の所定入賞を成立させることが可能な操作順序の1つを報知する特定報知が実行される。このとき、特定報知にて報知された操作順序で複数の停止操作手段を操作するとともに複数の停止操作手段のうち特定停止操作手段を特定タイミングで操作する特定操作方法がなされた場合には、設定状態を推測可能な構成となっている。かかる構成とすることにより、特定モードに移行した場合に、遊技者に特定停止操作手段を特定タイミングで操作させることが可能となり、遊技の単調化を抑制することが可能となる。
以上の結果、遊技興趣の向上を図ることが可能となる。
遊技機D2.上記遊技機D1において、前記役の抽選結果が前記所定結果となる確率が、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で異なる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、役の抽選結果が所定結果となる確率が、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で異なっている。かかる構成とすることにより、処理構成を複雑化させることなく特定報知が実行された遊技回に設定状態を推測可能な構成とすることが可能となる。
遊技機D3.上記遊技機D1又は遊技機D2において、前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合に、第1役(第1特殊ベル)と、第2役(第2特殊ベル)と、前記所定入賞が成立する所定役(ベル)と、に少なくとも当選となる構成とし、前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合、前記複数の停止操作手段が所定操作順序(例えば左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44)で操作され、前記特定操作手段が前記特定タイミングで操作されなければ前記所定入賞が成立するように、前記複数の停止操作手段が前記所定操作順序で操作され、前記特定操作手段が前記特定タイミングで操作されれば前記第1役と対応する第1入賞(第1特殊ベル入賞)が成立するように、前記絵柄の循環表示を停止させる場合に用いる停止情報を設定する停止情報設定手段(主制御装置101の停止情報設定処理機能S311及び停止情報第2設定処理機能S411)を備え、前記特典付与手段は、前記第1入賞が成立した場合に前記所定入賞が成立した場合と遊技価値の等しい特典を付与することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特定報知が実行された遊技回に複数の停止操作手段を特定操作方法で操作した場合、所定入賞ではなく第1入賞が成立し、所定入賞が成立した場合と遊技価値の等しい特典が付与される。かかる構成とすることにより、第1入賞の成立頻度を通じて遊技者に設定状態の推測を行わせることが可能となる。
遊技機D4.上記遊技機D3において、前記役の抽選結果が前記所定役に当選となる一方で前記第1役に当選とならない規定結果(押し順不問ベル当選)となる機会が生じる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、役の抽選結果が規定結果となった場合にも所定入賞が成立し得る。かかる構成とすることにより、所定入賞が成立したことと、役の抽選結果が所定結果となったことと、が一義的に対応しない構成とすることが可能となり、設定状態を推測したいと考える遊技者に、特定報知が実行された遊技回に複数の停止操作手段を特定操作方法で操作するよう促すことが可能となる。
遊技機D5.上記遊技機D3又は遊技機D4において、前記複数の停止操作手段を第1の特定操作方法(例えば左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44の順序で第1特殊ベル図柄を狙って操作する操作方法)で操作した場合に前記第1入賞が成立し、前記複数の停止操作手段を前記第1の特定操作方法と前記特定停止操作手段を前記特定タイミングと異なるタイミングで操作する第1の所定操作方法で操作した場合に前記所定入賞が成立する第1所定結果(例えば押し順ベル2当選)と、前記複数の停止操作手段を第2の特定操作方法(例えば左ストップスイッチ42→右ストップスイッチ44→中ストップスイッチ43の順序で第1特殊ベル図柄を狙って操作する操作方法)で操作した場合に前記第1入賞が成立し、前記複数の停止操作手段を前記第1の所定操作方法で操作した場合に前記所定入賞が成立する第2所定結果(例えば押し順ベル4当選)と、を設けたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、役の抽選結果が第1所定結果となった場合と、役の抽選結果が第2所定結果となった場合と、において、複数の停止操作手段を第1の所定操作方法で操作して所定入賞が成立する事象が発生する。かかる構成とすることにより、第1の所定操作方法で所定入賞が成立したことを以って設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となり、設定状態を推測したいと考える遊技者に、特定報知が実行された遊技回に複数の停止操作手段を第1の特定操作方法で操作するよう促すことが可能となる。
遊技機D6.上記遊技機D5において、前記役の抽選結果が前記第1所定結果となる確率が、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で異なる構成とするとともに、前記役の抽選結果が前記第1所定結果又は前記第2所定結果となる確率が、前記第1の設定状態と、前記第2の設定状態と、で等しくなる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で役の抽選結果が第1所定結果又は前記第2所定結果となる確率が等しくなる構成としたため、特定報知において第1の所定操作方法が報知されたことを以って設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となる。この結果、設定状態を推測したいと考える遊技者に、特定報知が実行された遊技回に複数の停止操作手段を第1の特定操作方法で操作するよう促すことが可能となる。
遊技機D7.上記遊技機D3乃至遊技機D6のいずれかにおいて、遊技区間として、前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合に前記複数の停止操作手段の前記所定入賞を成立させることが可能な操作順序を報知し得る有利区間と、前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合に前記複数の停止操作手段の前記所定入賞を成立させることが可能な操作順序を報知しない通常区間と、を有し、前記有利区間において特定モード(6択報知モード)に移行させる特定モード移行手段(主制御装置101の6択報知開始機能S907)を備え、前記特定報知実行手段は、前記特定モードにおいて前記特定報知を実行することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、有利区間の特定モードにおいて特定報知が実行される構成としたため、特定モードを設定推測可能な期間とすることが可能となる。
遊技機D8.上記遊技機D7において、前記第1役と、前記第2役と、前記所定役と、第3役(例えば第5特殊ベル)と、に少なくとも当選となる第3所定結果(例えば押し順ベル7当選)と、前記第1役と、前記第2役と、前記所定役と、に少なくとも当選となる一方で前記第3役に当選とならない第4所定結果(例えば押し順ベル8当選)と、を設け、前記役の抽選結果が前記第3所定結果となった場合、前記複数の停止操作手段を第3の特定操作方法(例えば中ストップスイッチ43→左ストップスイッチ42→右ストップスイッチ44の順序で第1特殊ベル図柄を狙って操作する操作方法)で操作すれば前記第1入賞が成立し、前記複数の停止操作手段を前記第3の特定操作方法と前記特定停止操作手段を前記特定タイミングと異なるタイミングで操作する第3の所定操作方法、又は前記第3の所定操作方法と操作順序が異なる第4の所定操作方法で操作すれば前記所定入賞が成立する構成とし、前記役の抽選結果が前記第4所定結果となった場合、前記複数の停止操作手段を前記第3の特定操作方法で操作すれば前記第1入賞が成立し、前記複数の停止操作手段を前記第3の所定操作方法又は前記第4の所定操作方法で操作すれば前記所定入賞が成立する構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技によれば、役の抽選結果が第3所定結果となった場合と、役の抽選結果が第4所定結果となった場合と、では、所定入賞を成立させることができる操作方法も第1入賞を成立させることができる操作方法も等しくなっている。かかる構成とすることにより、特定モード以外の有利区間において所定入賞を成立させることができる操作方法を報知した場合に、当該報知した操作方法によって設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となる。この結果、特定モードを設定推測可能な期間とすることが可能となり、遊技者に特定モードに移行することを期待させつつ有利区間における遊技を行わせることが可能となる。
遊技機D9.上記遊技機D8において、前記役の抽選結果が前記第3所定結果となる確率が、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で異なる構成とするとともに、前記役の抽選結果が前記第3所定結果又は前記第4所定結果となる確率が、前記第1の設定状態と、前記第2の設定状態と、で等しくなる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で役の抽選結果が第3所定結果又は第4所定結果となる確率が等しくなる構成としたため、特定モード以外の有利区間において第3の所定操作方法や第4の所定操作方法が報知されたことを以って設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となる。この結果、特定モードを設定推測可能な期間とすることが可能となり、遊技者に特定モードに移行することを期待させつつ有利区間における遊技を行わせることが可能となる。
遊技機D10.上記遊技機D8又は遊技機D9において、前記特定報知実行手段は、前記役の抽選結果が前記第3所定結果となった場合、前記第3の所定操作方法を報知する特定報知を実行し、前記役の抽選結果が前記第4所定結果となった場合、前記第4の所定操作方法を報知する特定報知を実行することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特定報知では、役の抽選結果が第3所定結果となった場合と、役の抽選結果が第4所定結果となった場合と、で異なる所定操作方法が報知される。かかる構成とすることにより、第1入賞を成立させることができる操作方法及び所定入賞を成立させることができる操作方法が等しい所定結果を設けた場合であっても、特定モードにおいて遊技者に設定状態を推測させることが可能となる。
遊技機D11.上記遊技機D10において、前記有利区間を、所定モード(3択報知モード)と、前記特定モードと、を有する構成とし、前記所定モードにおいて前記役の抽選結果が前記第3所定結果又は前記第4所定結果となった場合、前記複数の停止操作手段の前記所定入賞を成立させることができる操作方法の1つを報知する所定報知(3択報知)を実行する所定報知実行手段(主制御装置101の3択報知機能S908、補助表示部65)を備え、前記第3の所定操作方法と前記第4の所定操作方法を、最初に操作すべき停止操作手段が等しい構成とし、前記所定報知実行手段を、前記所定報知として最初に操作すべき停止操作手段を報知する一方でその後に操作すべき停止操作手段を報知しない構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、所定報知では、役の抽選結果が第3所定結果又は第4所定結果となった場合、最初に操作すべき停止操作手段のみが報知される。かかる構成とすることにより、所定モードにおいて設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となる。また、かかる構成においては、所定モードと特定モードで報知される操作内容が変化するため、かかる変化を通じて遊技者に設定推測可能か否かを把握させることが可能となる。
遊技機D12.上記遊技機D10又は遊技機D11において、前記第1役と、前記第2役と、前記所定役と、第5役(例えば第7特殊ベル)と、に少なくとも当選となる第5所定結果(例えば押し順ベル9当選)を設け、前記役の抽選結果が前記第5所定結果となった場合、前記複数の停止操作手段を第5の特定操作方法(例えば中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44→左ストップスイッチ42の順序で第1特殊ベル図柄を狙って操作する操作方法)で操作すれば前記第1入賞が成立し、前記複数の停止操作手段を前記第3の所定操作方法又は前記第4の所定操作方法で操作すれば前記所定入賞が成立する構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技によれば、特定報知で第3の所定操作方法が報知されて所定入賞が成立したとしても、役の抽選結果が第3所定結果ではなく第5所定結果であった可能性が生じる。かかる構成とすることにより、設定状態を推測したいと考える遊技者を、特定報知で第3の所定操作方法が報知された場合に、役の抽選結果が第3所定結果であったのかを確認すべく複数の停止操作手段を第3の特定操作方法で操作するよう促すことが可能となる。
遊技機D13.上記遊技機D12において、前記特定報知実行手段は、前記役の抽選結果が前記第5所定結果となった場合、前記第3の所定操作方法を報知する特定報知を実行することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、役の抽選結果が第3所定結果となった場合に加えて、役の抽選結果が第5所定結果となった場合にも第3の所定操作方法を報知する特定報知が実行される。かかる構成とすることにより、特定報知において第3の所定操作方法が報知されたことを以って設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となる。この結果、設定状態を推測したいと考える遊技者に、特定報知が実行された遊技回に複数の停止操作手段を第3の特定操作方法で操作するよう促すことが可能となる。
遊技機D14.上記遊技機D12又は遊技機D13において、前記役の抽選結果が前記第3所定結果となる確率が、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で異なる構成とするとともに、前記役の抽選結果が前記第3所定結果又は前記第5所定結果となる確率が、前記第1の設定状態と、前記第2の設定状態と、で等しくなる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で役の抽選結果が第3所定結果又は第5所定結果となる確率が等しくなる構成としたため、特定モード以外の有利区間において第3の所定操作方法や第4の所定操作方法が報知されたことを以って設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となる。この結果、特定モードを設定推測可能な期間とすることが可能となり、遊技者に特定モードに移行することを期待させつつ有利区間における遊技を行わせることが可能となる。
遊技機D15.上記遊技機D10乃至遊技機D14のいずれかにおいて、前記第1役と、前記第2役と、前記所定役と、に少なくとも当選となる一方で前記第5役に当選とならない第6所定結果(例えば押し順ベル10当選)と、を設け、前記役の抽選結果が前記第6所定結果となった場合、前記複数の停止操作手段を第6の特定操作方法(例えば中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44→左ストップスイッチ42の順序で第1特殊ベル図柄を狙って操作する操作方法)で操作すれば前記第1入賞が成立し、前記複数の停止操作手段を前記第3の所定操作方法又は前記第4の所定操作方法で操作すれば前記所定入賞が成立する構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技によれば、特定報知で第4の所定操作方法が報知されて所定入賞が成立したとしても、役の抽選結果が第4所定結果ではなく第6所定結果であった可能性が生じる。かかる構成とすることにより、設定状態を推測したいと考える遊技者を、特定報知で第4の所定操作方法が報知された場合に、役の抽選結果が第4所定結果であったのかを確認すべく複数の停止操作手段を第3の特定操作方法で操作するよう促すことが可能となる。
遊技機D16.上記遊技機D15において、前記特定報知実行手段は、前記役の抽選結果が前記第6所定結果となった場合、前記第4の所定操作方法を報知する特定報知を実行することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、役の抽選結果が第4所定結果となった場合に加えて、役の抽選結果が第6所定結果となった場合にも第4の所定操作方法を報知する特定報知が実行される。かかる構成とすることにより、特定報知において第4の所定操作方法が報知されたことを以って設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となる。この結果、設定状態を推測したいと考える遊技者に、特定報知が実行された遊技回に複数の停止操作手段を第3の特定操作方法で操作するよう促すことが可能となる。
遊技機D17.上記遊技機D15又は遊技機D16において、前記役の抽選結果が前記第4所定結果となる確率が、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で異なる構成とするとともに、前記役の抽選結果が前記第4所定結果又は前記第6所定結果となる確率が、前記第1の設定状態と、前記第2の設定状態と、で等しくなる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で役の抽選結果が第4所定結果又は第6所定結果となる確率が等しくなる構成としたため、特定モード以外の有利区間において第3の所定操作方法や第4の所定操作方法が報知されたことを以って設定状態が推測されてしまうことを回避することが可能となる。この結果、特定モードを設定推測可能な期間とすることが可能となり、遊技者に特定モードに移行することを期待させつつ有利区間における遊技を行わせることが可能となる。
10…遊技機としてのスロットマシン、32…循環表示手段を構成すると共に周回体としてのリール、41…開始操作手段又は始動操作手段としてのスタートレバー、42〜44…停止操作手段としてのストップスイッチ、56…開始操作手段又は入力操作手段としての第1クレジット投入スイッチ、57…開始操作手段又は入力操作手段としての第2クレジット投入スイッチ、58…開始操作手段又は入力操作手段としての第3クレジット投入スイッチ、63…補助演出部又は特定演出実行手段を構成する上部ランプ、64…補助演出部又は特定演出実行手段を構成するスピーカ、65…補助演出部又は特定演出実行手段を構成する補助表示部、81…サブ制御基板又は特定演出実行手段を構成する表示制御装置、101…メイン制御基板としての主制御装置、102…抽選手段やメイン制御手段等の各種制御手段を構成するCPU。

Claims (5)

  1. 複数種の絵柄を循環表示させる複数の循環表示手段と、
    前記絵柄の循環表示を開始させるべく操作される開始操作手段と、
    役の抽選を行う抽選手段と、
    前記絵柄の循環表示を個別に停止させるべく操作される複数の停止操作手段と、
    前記役の抽選に当選した当選役と対応する当選絵柄が有効位置に所定の組合せを形成して停止したことに基づいて、入賞成立として遊技者に特典を付与する特典付与手段と
    を備え、前記役の抽選の当選確率が異なる複数の設定状態から1の設定状態を選択可能な遊技機において、
    前記役の抽選結果が所定結果となった場合、前記複数の停止操作手段の所定入賞を成立させることができる操作方法の1つを報知する特定報知を実行する特定報知実行手段と、
    前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合、前記複数の停止操作手段の前記所定入賞を成立させることができる操作方法の1つを報知する所定報知を実行する所定報知実行手段と
    を備え、
    前記特定報知が実行された遊技回に、前記所定入賞を成立させることができない特定操作方法で前記複数の停止操作手段が操作された場合、前記設定状態を推測可能な構成とし、
    前記所定報知が実行された遊技回に前記設定状態を推測困難な構成としたことを特徴とする遊技機。
  2. 遊技区間として、前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合に前記複数の停止操作手段の前記所定入賞を成立させることができる操作方法を報知し得る有利区間と、前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合に前記複数の停止操作手段の前記所定入賞を成立させることができる操作方法を報知しない通常区間と、を有し、前記有利区間を、所定モードと、特定モードと、を有する構成とし、前記有利区間において前記特定モードに移行させる特定モード移行手段を備え、前記特定報知実行手段は、前記特定モードにおいて前記特定報知を実行し、前記所定報知実行手段は、前記所定モードにおいて前記所定報知を実行することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第1役と、前記第2役と、前記所定役と、第3役と、に少なくとも当選となる第3所定結果と、前記第1役と、前記第2役と、前記所定役と、に少なくとも当選となる一方で前記第3役に当選とならない第4所定結果と、を設け、前記役の抽選結果が前記第3所定結果となった場合、前記複数の停止操作手段を第3の特定操作方法で操作すれば前記第1入賞が成立し、前記複数の停止操作手段を第3の所定操作方法又は第4の所定操作方法で操作すれば前記所定入賞が成立する構成とし、前記役の抽選結果が前記第4所定結果となった場合、前記複数の停止操作手段を前記第3の特定操作方法で操作すれば前記第1入賞が成立し、前記複数の停止操作手段を前記第3の所定操作方法又は前記第4の所定操作方法で操作すれば前記所定入賞が成立する構成としたことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記役の抽選結果が前記第3所定結果となる確率が、第1の設定状態と、第2の設定状態と、で異なる構成とするとともに、前記役の抽選結果が前記第3所定結果又は前記第4所定結果となる確率が、前記第1の設定状態と、前記第2の設定状態と、で等しくなる構成としたことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記特定報知実行手段は、前記役の抽選結果が前記第3所定結果となった場合、前記第3の所定操作方法を報知する特定報知を実行し、前記役の抽選結果が前記第4所定結果となった場合、前記第4の所定操作方法を報知する特定報知を実行することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の遊技機。
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