JP2020005429A - 電力変換装置及び放電制御方法 - Google Patents

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JP2020005429A JP2018123756A JP2018123756A JP2020005429A JP 2020005429 A JP2020005429 A JP 2020005429A JP 2018123756 A JP2018123756 A JP 2018123756A JP 2018123756 A JP2018123756 A JP 2018123756A JP 2020005429 A JP2020005429 A JP 2020005429A
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洋志 石渡
孝志 木下
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孝志 木下
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中為 郭
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Abstract

【課題】専用放電回路を必要としない電力変換装置及び放電制御方法を提供する。【解決手段】電力変換装置10は、入力電圧を電力変換して所定の直流電圧を出力する第1電力変換部1と、スイッチ素子21〜24を有し、前記直流電圧を電力変換して所定の電圧を出力する第2電力変換部2と、第1電力変換部1と第2電力変換部2との間に並列に接続され、前記直流電圧により電荷を蓄積するコンデンサ3と、第2電力変換部2の出力電圧を導通/遮断する開閉器4と、第1電力変換部1の停止、コンデンサ3に蓄積された電荷の放電、及び開閉器4の導通/遮断等を制御する制御部5とを備えている。制御部5は、通常運転を停止するとき、第1電力変換部1の動作を停止すると共に開閉器4を遮断した後、コンデンサ3の蓄積電荷をスイッチ素子21〜24を経由して放電させる制御を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、2つの電力変換部の間に並列に接続されたコンデンサを備え、そのコンデンサに蓄積された電荷を放電させる制御を行う電力変換装置及び放電制御方法に関するものである。
図5は、従来の電力変換装置の一例を示す回路構成図である。
この電力変換装置50は、第1電力変換部1がDC−DCコンバータ、第2電力変換部2がDC−ACインバータで構成されたパワーコンディショナ等の電源装置である。第1電力変換部1と第2電力変換部2との間を接続する正極ライン7と負極ライン8からなる直流リンク(以下「DCリンク」という。)に並列に接続され、正極ライン7及び負極ライン8間の電圧、すなわちDCリンク電圧により電荷を蓄積するコンデンサであるDCリンクコンデンサ3を備えている。DCリンクコンデンサ3を介して、直流で第1電力変換部1と第2電力変換部2間の電力の授受を行う構成になっている。図5では省略しているが、第1電力変換部1のDC−DCコンバータには直流電圧が入力する。
電力変換装置50では、通常運転を停止するため出力側の開閉器4を遮断するとき、第1電力変換部1と第2電力変換部2の動作を停止した後、この電力変換装置50の故障や危険等を防止するために、DCリンクコンデンサ3に蓄積された電荷を放電する必要がある。この場合、制御部55により、停止指令12による第1電力変換部1の停止、停止指令54による第2電力変換部2の停止と共に、遮断指令11による開閉器4の遮断を実施した後、DCリンクコンデンサ3に蓄積された電荷を放電する。従来の電力変換装置では、この放電は、専用放電回路51を用いて行っている。放電指令53により、専用放電回路51を構成するリレー51aを閉じ、直列に接続された放電抵抗51bを介して放電する。図5中の破線の矢印は放電電流の流れを示す。
従来の電力変換装置としては、特許文献1に、AC−DCコンバータとDC−ACインバータとをDCリンクコンデンサを介して接続したモータ制御装置用の電力変換装置が記載されている。特許文献2には、リレーと抵抗器を用いた放電回路によりインバータに接続されるDCリンクコンデンサの放電を行う電力変換装置が記載されている。また、特許文献3には、直流電源に接続されたコンバータとインバータとをDCリンクコンデンサを介して接続したインバータ装置において、DCリンクコンデンサの残留電荷を直流電源に供給して放電させる電力変換装置が記載されている。
特開2016−167948号公報 特開2000−78851号公報 特開2006−187085号公報
従来の電力変換装置50では、通常運転時には不要な専用放電回路51が必要であり、その分のスペースやコストが必要となる。また、専用放電回路51のリレー51aが破損や故障により駆動できなくなるリスクや、放電電流の超過により放電抵抗51bの熱破損が生ずるリスクがある。
すなわち、従来の電力変換装置50においては、DCリンクコンデンサ3の放電のため専用放電回路51が必要であり、その分のスペースやコストが必要となるのみならず、その専用放電回路51に伴う故障リスクも生じていた。
本発明の目的は、上記のような課題を解決し、専用放電回路を必要としない電力変換装置及び放電制御方法を提供することにある。
本発明の電力変換装置は、入力電圧を電力変換して所定の直流電圧を出力する第1電力変換部と、スイッチ素子を有し、前記直流電圧を電力変換して所定の電圧を出力する第2電力変換部と、前記第1電力変換部と前記第2電力変換部との間に並列に接続され、前記直流電圧により電荷を蓄積するコンデンサと、前記第2電力変換部の出力電圧を導通/遮断する開閉器と、前記第1電力変換部の停止、前記コンデンサに蓄積された電荷の放電、及び前記開閉器の導通/遮断を制御する制御部と、を備えている。
ここで、前記制御部は、通常運転を停止するとき、前記第1電力変換部の動作を停止すると共に前記開閉器を遮断した後、前記コンデンサの蓄積電荷を前記スイッチ素子を経由して放電させる制御を行うように構成されている、ことを特徴とする。
本発明の電力変換装置の放電制御方法は、入力電圧を所定の直流電圧に変換する第1電力変換部と、スイッチ素子及びフィルタ回路を有し、前記直流電圧を前記スイッチ素子によりスイッチングして交流電圧に変換した後に、前記フィルタ回路により高周波成分を除去して出力する第2電力変換部と、前記第1電力変換部と前記第2電力変換部との間に並列に接続され、前記直流電圧により電荷を蓄積するコンデンサと、前記第2電力変換部の出力電圧を導通/遮断する開閉器と、を備えた電力変換装置の放電制御方法である。
その制御手順は、前記第1電力変換部及び前記第2電力変換部を停止する第1ステップと、前記開閉器を遮断する第2ステップと、前記スイッチ素子を、所定の周波数のスイッチ駆動信号によりスイッチング制御して、前記コンデンサの蓄積電荷を、前記スイッチ素子を経由して放電させる第3ステップと、前記コンデンサの電圧を計測し、この計測結果が閾値以下か否かを判定する第4ステップと、前記第4ステップの判定結果が閾値以下のときには前記スイッチ駆動信号を停止する第5ステップと、を有する、ことを特徴とする。
本発明の電力変換装置及び放電制御方法によれば、従来の専用放電回路が不要となり、リレーや抵抗の破損のリスクを解消できる。従って、専用放電回路を必要としない電力変換装置及び放電制御方法が得られる。
図1は、本発明の実施例1における電力変換装置の回路構成図である。 図2は、本発明の実施例1における電力変換装置の通常運転を停止するときの制御方法の手順を示すフローチャートである。 図3は、本発明の実施例2における電力変換装置の回路構成図である。 図4は、本発明の実施例2における電力変換装置の通常運転を停止するときの制御方法の手順を示すフローチャートである。 図5は、従来の電力変換装置の一例を示す回路構成図である。
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1の電力変換装置の構成)
図1は、本発明の実施例1における電力変換装置の回路構成図である。
図1に示すように、本実施例1の電力変換装置10は、入力電圧を電力変換して所定の直流電圧を出力する第1電力変換部1と、その直流電圧を電力変換して所定の電圧を出力する第2電力変換部2とを備えている。さらに、第1電力変換部1と第2電力変換部2との間を接続する正極ライン7と負極ライン8からなるDCリンクに並列に接続され、正極ライン7及び負極ライン8間のDCリンク電圧により電荷を蓄積するDCリンクコンデンサ3を備えている。
第2電力変換部2の出力側には、出力電圧を導通/遮断するためのリレー等からなる開閉器4を備えている。また、第1電力変換部1の停止、DCリンクコンデンサ3に蓄積された電荷の放電、及び開閉器4の導通/遮断(オン/オフ)等を制御する制御部5を備えている。制御部5は、中央処理装置(以下「CPU」という。)を有するプロセッサ等により構成されている。さらに、本実施例1の電力変換装置10は、DCリンクコンデンサ3の電圧を測定して測定結果を出力する電圧測定手段として電圧計6を備えている。
本実施例1において、第1電力変換部1は、図1では回路構成の記載を省略しているが、直流電圧を入力して電力変換し、直流電圧を出力するDC−DCコンバータにより構成されている。
第2電力変換部2は、4つのスイッチ素子21〜24からなるスイッチング部9と、高周波成分を除去するフィルタ回路25と、を有する単相のDC−ACインバータにより構成されている。DCリンクからの入力ラインである正極ライン7及び負極ライン8とスイッチング部9の出力ライン28及び出力ライン29との間に、スイッチ素子21〜24がそれぞれブリッジ接続されている。各スイッチ素子21〜24は、例えば、MOS型電界効果トランジスタ(以下「MOSFET」という。)、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(以下「IGBT」という。)等により構成されている。また、スイッチ素子21〜24を駆動するスイッチ駆動信号13を出力するスイッチ駆動部14を備えている。スイッチング部9の出力電力は、直列に接続されたインダクタ26と並列に接続されたコンデンサ27とからなるフィルタ回路25を経由し、開閉器4を通して出力される構成になっている。
(実施例1の電力変換装置の通常運転時の動作)
図1において、第1電力変換部1に接続された正極ライン7及び負極ライン8から出力される直流電圧により、DCリンクコンデンサ3が充電される。また、コンデンサ3の両端の電圧は、電圧計6より計測されて制御部5に送信される。
第2電力変換部2において、スイッチ駆動部14は、所定のスイッチング速度でスイッチ素子21〜24をオン/オフ動作させるためのスイッチ駆動信号13をスイッチ素子21〜24にそれぞれ供給する。ここで、スイッチ駆動信号13は、高周波のパルス幅変調信号(以下「PWM信号」という。)である。スイッチ素子21〜24のオン/オフ動作により、DCリンクから入力された直流電圧が矩形波状の交流電圧信号に変換されて、出力ライン28,29より出力される。この交流電圧信号は、フィルタ回路25を経由することによりその高周波成分が除かれた単相交流電圧として、開閉器4へと出力される。
(実施例1の電力変換装置の通常運転を停止するときの動作)
図2は、本発明の実施例1における電力変換装置10の通常運転を停止するときの放電制御方法の手順を示すフローチャートである。
本実施例1の放電制御方法では、制御部5の制御により、以下のようなステップS1〜S6の手順が実施される。
通常運転を停止するとき、先ず、ステップS1として、制御部5より停止指令12を第1電力変換部1に送信し、第1電力変換部1の動作を停止する。次にステップS2として、第2電力変換部2の動作を停止するため、スイッチ駆動部14へスイッチ制御信号15を送信し、スイッチ駆動信号13の供給を停止させる。その後、ステップS3として、開閉器4を遮断(オフ)状態とする。
次に、DCリンクコンデンサ3に蓄積された電荷を放電させるため、以下の手順を実施する。
先ず、ステップS4として、第2電力変換部2のスイッチ素子21〜24を駆動するため、スイッチ駆動部14へスイッチ制御信号15を送信し、スイッチ駆動信号13の供給を開始させる。これにより、DCリンクコンデンサ3に蓄積された電荷は、スイッチ素子21〜24を経由して放電される。図1の破線の矢印は、スイッチング部9の1つの状態での放電電流の流れを示している。すなわち、スイッチ素子21とスイッチ素子24がオン状態、スイッチ素子22とスイッチ素子23がオフ状態の場合である。このときの放電電流の経路は、DCリンクコンデンサ3の正極から、正極ライン7、スイッチ素子21、出力ライン28、インダクタ26、コンデンサ27、スイッチ素子24、及び負極ライン8を順次経由して、DCリンクコンデンサ3の負極に至る経路である。
本実施例1では、各スイッチ素子21〜24を通常動作時のスイッチ駆動信号13で動作させる。このとき、放電電流の経路中で、各スイッチ素子21〜24のオン/オフの切替えに伴って発生するスイッチング損失、フィルタ回路25での損失等によってエネルギーが失われ、DCリンクコンデンサ3の電圧は徐々に低下する。
次にステップS5として、制御部5は、電圧計6から入力されるDCリンクコンデンサ3の電圧と予め定めた閾値電圧とを比較し、DCリンクコンデンサ3の電圧が閾値電圧よりも大きい場合は、スイッチ駆動部14からのスイッチ駆動信号13の供給を継続させる。制御部5は、DCリンクコンデンサ3の電圧が閾値電圧以下の場合は、ステップS6として、スイッチ駆動部14へスイッチ制御信号15を送信してスイッチ駆動信号13の供給を停止させる。
(実施例1の効果)
以上のように、本実施例1では、DCリンクコンデンサ3の蓄積電荷をスイッチ素子21〜24を経由して放電させることができる。この結果、従来の専用放電回路51が不要となり、リレー51aや抵抗51bの破損のリスクを解消できる。また、本実施例1では、通常運転時に使用するスイッチ駆動部14を利用してスイッチ素子21〜24を駆動するため、放電のために新たに付加する部品を少なくできる。
(実施例2の電力変換装置の構成)
図3は、本発明の実施例2における電力変換装置の回路構成図である。
図3に示すように、本実施例2の電力変換装置30は、入力電圧を電力変換して所定の直流電圧を出力する第1電力変換部1と、その直流電圧を電力変換して所定の電圧を出力する第2電力変換部20とを備えている。さらに、第1電力変換部1と第2電力変換部20との間を接続する正極ライン7と負極ライン8からなるDCリンクに並列に接続され、DCリンク電圧により電荷を蓄積するDCリンクコンデンサ3を備えている。第2電力変換部20の出力側には、出力電圧を導通/遮断(オン/オフ)する開閉器16を備えている。
また、第1電力変換部1の停止、DCリンクコンデンサ3に蓄積された電荷の放電、及び開閉器16の導通/遮断等を制御する制御部18を備えている。制御部18は、CPUを有するプロセッサ等により構成されている。さらに、DCリンクコンデンサ3の電圧を測定して測定結果を出力する電圧測定手段として電圧計6を備えている。
本実施例2において、第1電力変換部1は、図3では回路構成の記載を省略しているが、直流電圧を入力して電力変換し、直流電圧を出力するDC−DCコンバータにより構成されている。
第2電力変換部20は、6つのスイッチ素子31〜36からなるスイッチング部17と、高周波成分を除去するフィルタ回路40と、を有する3相のDC−ACインバータにより構成されている。DCリンクからの入力ラインである正極ライン7及び負極ライン8と、スイッチング部17の出力ライン37、出力ライン38及び出力ライン39と、の間にスイッチ素子31〜36がそれぞれブリッジ接続されている。各スイッチ素子31〜36は、例えば、MOSFET、IGBT等により構成されている。また、スイッチ素子31〜36を駆動するスイッチ駆動信号47を出力するスイッチ駆動部19を備えている。
スイッチング部17の出力側には、出力ライン37〜39にそれぞれ直列に接続されたインダクタと、出力ライン間に並列に接続されたコンデンサと、からなるフィルタ回路40を備えている。すなわち、出力ライン37にはインダクタ41及びコンデンサ42が、出力ライン38にはインダクタ43及びコンデンサ44が、出力ライン39にはインダクタ45及びコンデンサ46が、それぞれ接続され、その出力電力が開閉器16を通して出力される構成になっている。
(実施例2の電力変換装置の通常運転時の動作)
図3において、第1電力変換部1に接続された正極ライン7及び負極ライン8から出力される直流電圧により、DCリンクコンデンサ3が充電される。また、DCリンクコンデンサ3の両端の電圧は、電圧計6より計測されて制御部18に送信される。
第2電力変換部20において、スイッチ駆動部19は、所定の周波数でスイッチ素子31〜36をオン/オフ動作させるためのスイッチ駆動信号47をスイッチ素子31〜36にそれぞれ供給する。ここで、スイッチ駆動信号47は、高周波のPWM信号である。スイッチ素子31〜36のオン/オフ動作により、DCリンクから入力された直流電圧が矩形波状の交流電圧信号に変換されて、出力ライン37〜39より出力される。この交流電圧信号は、フィルタ回路40を経由することによりその高周波成分が除かれた3相交流電圧として、開閉器16へと出力される。
(実施例2の電力変換装置の通常運転を停止するときの動作)
図4は、本発明の実施例2における電力変換装置30の通常運転を停止するときの放電制御方法の手順を示すフローチャートである。
本実施例2の放電制御方法では、制御部18の制御により、以下のようなステップS11〜S17の手順が実施される。
通常運転を停止するとき、先ず、ステップS11として、制御部18より停止指令12を第1電力変換部1に送信し、第1電力変換部1の動作を停止する。次にステップS12として、第2電力変換部20の動作を停止するため、スイッチ駆動部19へスイッチ制御信号48を送信し、スイッチ駆動信号47の供給を停止させる。その後、ステップS13として開閉器16を遮断(オフ)状態とする。
次に、DCリンクコンデンサ3に蓄積された電荷を放電させるため、以下の手順を実施する。
先ず、ステップS14として、スイッチ制御信号48により、第2電力変換部20のスイッチ駆動部19に対して、スイッチ駆動信号47の周波数を通常動作時における周波数よりも高周波数化する指令を送信する。その後、ステップS15として、スイッチ素子31〜36を駆動するためのスイッチ制御信号48を、スイッチ駆動部19へ送信し、高周波数化したスイッチ駆動信号47の供給を開始させる。これにより、DCリンクコンデンサ3に蓄積された電荷は、スイッチ素子31〜36を経由して放電される。
図3の破線の矢印は、スイッチング部17の1つの状態での放電電流の流れを示している。すなわち、スイッチ素子31とスイッチ素子36がオン状態、スイッチ素子32〜35がオフ状態の場合である。このときの放電電流の経路は、DCリンクコンデンサ3の正極から、正極ライン7、スイッチ素子31、出力ライン37、インダクタ41、コンデンサ46、インダクタ45、出力ライン39、スイッチ素子36、及び負極ライン8を順次経由して、DCリンクコンデンサ3の負極に至る経路である。
本実施例2では、各スイッチ素子31〜36を通常動作時よりも高い周波数のスイッチ駆動信号47で動作させる。このとき、放電電流の経路中で、各スイッチ素子31〜36のオン/オフの切替えに伴って発生するスイッチング損失、フィルタ回路40での損失等によってエネルギーが失われ、DCリンクコンデンサ3の電圧は徐々に低下する。本実施例2においては、スイッチ駆動信号47の高周波数化によって単位時間当たりのスイッチ素子31〜36のオン/オフの切替え回数が通常よりも増加し、それに伴ってスイッチング損失も増加する。これにより、DCリンクコンデンサ3に蓄えられた電荷の減少速度が増大し、より短時間にDCリンクコンデンサ3の電圧を減少させることができる。
次にステップS16として、制御部18は、電圧計6から入力されるDCリンクコンデンサ3の電圧と予め定めた閾値電圧とを比較し、DCリンクコンデンサ3の電圧が閾値電圧よりも大きい場合は、スイッチ駆動部19からのスイッチ駆動信号47の供給を継続させる。制御部18は、DCリンクコンデンサ3の電圧が閾値電圧以下の場合は、ステップS17として、スイッチ駆動部19へスイッチ制御信号48を送信してスイッチ駆動信号47の供給を停止させる。
(実施例2の効果)
以上より、本実施例2では、実施例1と同様に、DCリンクコンデンサ3の蓄積電荷をスイッチ素子31〜36を経由して放電させることができ、従来の専用放電回路51が不要となり、リレー51aや抵抗51bの破損のリスクを解消できる。さらに、本実施例2では、スイッチ駆動信号47の高周波数化によって、より短時間にDCリンクコンデンサ3の電圧を減少させることができ、より短時間に放電動作を完了させることができる。
(実施例1、2の変形例)
本発明は、上記実施例1、2に限定されず、他の変形も可能である。この変形例としては、例えば、次の(a)〜(e)のようなものがある。
(a) 第1電力変換部1、第2電力変換部2,20は、実施例1や実施例2に限定されず、様々な回路構成が可能である。例えば、第1電力変換部1は、DC−DCコンバータ以外のAC−DCコンバータや、他の構成の直流電圧を出力する電源回路等であってもよい。第2電力変換部2,20も、DC−ACインバータ以外のDC−DCコンバータや、他の構成の直流電圧が入力される電源回路等であってもよい。
(b) 第2電力変換部2,20が有するスイッチ素子21〜24,31〜36の数は、4個又は6個以外の数であってもよい。
(c) DCリンクコンデンサ3の電圧を測定して測定結果を出力する電圧測定手段としては、電圧計6以外の手段が可能である。例えば、DCリンクコンデンサ3に並列に、所定の分割比となるような複数の分割抵抗を挿入して、その分割抵抗の電圧値を、閾値となる所定の電圧と比較することにより、放電完了の判断をしてもよい。
(d) DCリンクコンデンサ3の放電を行うときのスイッチ駆動信号13,47は、通常運転時のスイッチ素子21〜24,31〜36の駆動信号と同じPWM信号である必要はなく、スイッチング損失がより大きくなるPWM信号を選択することができる。
(e) 通常運転を停止してDCリンクコンデンサ3の放電を制御する放電制御方法は、図2、図4に示したフローチャートの手順以外の方法も可能である。
1 第1電力変換部
2,20 第2電力変換部
3 DCリンクコンデンサ
4,16 開閉器
5,18,55 制御部
6 電圧計
7 正極ライン
8 負極ライン
9,17 スイッチング部
10,20,50 電力変換装置
11 遮断指令
12,54 停止指令
13,47 スイッチ駆動信号
14,19 スイッチ駆動部
15,48 スイッチ制御信号
21〜24,31〜36 スイッチ素子
25,40 フィルタ回路
26,41,43,45 インダクタ
27,42,44,46 コンデンサ
28,29,37,38,39 出力ライン
51 専用放電回路
51a リレー
51b 放電抵抗

Claims (8)

  1. 入力電圧を電力変換して所定の直流電圧を出力する第1電力変換部と、
    スイッチ素子を有し、前記直流電圧を電力変換して所定の電圧を出力する第2電力変換部と、
    前記第1電力変換部と前記第2電力変換部との間に並列に接続され、前記直流電圧により電荷を蓄積するコンデンサと、
    前記第2電力変換部の出力電圧を導通/遮断する開閉器と、
    前記第1電力変換部の停止、前記コンデンサに蓄積された電荷の放電、及び前記開閉器の導通/遮断を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    通常運転を停止するとき、前記第1電力変換部の動作を停止すると共に前記開閉器を遮断した後、前記コンデンサの蓄積電荷を前記スイッチ素子を経由して放電させる制御を行うように構成されている、
    ことを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記コンデンサの電圧を測定して測定結果を出力する電圧測定手段を備え、
    前記制御部は、
    前記測定結果が所定の閾値以下となったときに前記放電を停止させる制御を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記制御部は、
    前記コンデンサの蓄積電荷の放電時に、前記スイッチ素子を、所定の周波数のスイッチ駆動信号により、スイッチング制御する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
  4. 前記所定の周波数は、
    通常運転時における周波数と同一、または、通常運転時における周波数よりも高い、
    ことを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 前記第2電力変換部は、
    フィルタ回路を有し、前記直流電圧を前記スイッチ素子によりスイッチングして交流電圧に変換した後に、前記フィルタ回路により高周波成分を除去して出力する単相または三相のDC−ACインバータである、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  6. 前記第1電力変換部は、
    DC−DCコンバータである、
    ことを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。
  7. 入力電圧を所定の直流電圧に変換する第1電力変換部と、
    スイッチ素子及びフィルタ回路を有し、前記直流電圧を前記スイッチ素子によりスイッチングして交流電圧に変換した後に、前記フィルタ回路により高周波成分を除去して出力する第2電力変換部と、
    前記第1電力変換部と前記第2電力変換部との間に並列に接続され、前記直流電圧により電荷を蓄積するコンデンサと、
    前記第2電力変換部の出力電圧を導通/遮断する開閉器と、
    を備えた電力変換装置の放電制御方法であって、
    前記第1電力変換部及び前記第2電力変換部を停止する第1ステップと、
    前記開閉器を遮断する第2ステップと、
    前記スイッチ素子を、所定の周波数のスイッチ駆動信号によりスイッチング制御して、前記コンデンサの蓄積電荷を、前記スイッチ素子を経由して放電させる第3ステップと、
    前記コンデンサの電圧を計測し、この計測結果が閾値以下か否かを判定する第4ステップと、
    前記第4ステップの判定結果が閾値以下のときには前記スイッチ駆動信号を停止する第5ステップと、
    を有することを特徴とする電力変換装置の放電制御方法。
  8. 前記所定の周波数は、
    通常運転時における周波数と同一、または、通常運転時における周波数よりも高い、
    ことを特徴とする請求項7に記載の電力変換装置の放電制御方法。
JP2018123756A 2018-06-28 2018-06-28 電力変換装置及び放電制御方法 Pending JP2020005429A (ja)

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