JP2020003575A - 検出方法、リソグラフィー方法、物品製造方法、光学装置および露光装置 - Google Patents

検出方法、リソグラフィー方法、物品製造方法、光学装置および露光装置 Download PDF

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Abstract

【課題】フォーカス位置を安定して検出するために有利な技術を提供する。【解決手段】撮像素子の撮像面に撮像対象の像を形成する光学系のフォーカス位置を検出する検出方法は、前記光学系の光軸方向における複数の位置のそれぞれに前記撮像対象が位置する状態で前記撮像素子から出力される出力信号に基づいて第1組の評価値群C1および第2組の評価値群C2を含む複数組の評価値群を得る工程と、前記複数組の評価値群に基づいて第3組の評価値群C3を得る工程と、前記第3組の評価値群C3に基づいて前記フォーカス位置を検出する工程と、を含む。【選択図】図5

Description

本発明は、検出方法、リソグラフィー方法、物品製造方法、光学装置および露光装置に関する。
半導体デバイス等の物品を製造する露光装置では、基板のショット領域に設けられたアライメントマークの位置を検出することによってショット領域と原版との位置合わせがなされる。露光装置は、アライメントマークを撮像することによってその位置を検出するアライメント検出系を備えている。高精度にアライメントマークの位置を検出するためには、ベストフォーカス状態においてアライメントマークを撮像する必要がある。アライメント検出系の物体面にアライメントマークが配置されている状態がベストフォーカス状態であり、ベストフォーカス状態からずれるとデフォーカス状態になる。アライメント検出系におけるアライメントマークのフォーカス状態は、基板をアライメント検出系の光軸方向の複数の位置に位置決めし、各位置においてアライメント検出系の撮像素子によってアライメントマークを撮像した結果に基づいて検出されうる。より具体的には、光軸方向の複数の位置のそれぞれにおける撮像素子からの出力信号から評価値(例えば、コントラスト)を算出することによって、光軸方向における位置と評価値との関係を示すカーブが得られる。そして、このカーブのピーク位置がベストフォーカス位置として検出される。このようなカーブは、評価値がコントラストである場合は、コントラストカーブと呼ばれる(特許文献1参照)。
特開2009−192271号公報
しかしながら、フォーカス位置を検出する際に、アライメントマークが形成された基板の表面状態またはアライメント検出系による撮像条件等によっては、評価値のカーブが1つのピークではなく、複数のピークを有する場合がある。また、評価値のカーブが平坦で、ピーク位置が不明確な場合もある。このような状況では、検出されるフォーカス位置が安定しない。検出されるフォーカス位置が安定しないと、アライメントマークの位置の検出結果も安定しない。
本発明は、フォーカス位置を安定して検出するために有利な技術を提供することを目的とする。
本発明の1つの側面は、撮像素子の撮像面に撮像対象の像を形成する光学系のフォーカス位置を検出する検出方法に係り、前記検出方法は、前記光学系の光軸方向における複数の位置のそれぞれに前記撮像対象が位置する状態で前記撮像素子から出力される出力信号に基づいて第1組の評価値群および第2組の評価値群を含む複数組の評価値群を得る工程と、前記複数組の評価値群に基づいて第3組の評価値群を得る工程と、前記第3組の評価値群に基づいて前記フォーカス位置を検出する工程と、を含む。
本発明によれば、フォーカス位置を安定して検出するために有利な技術が提供される。
実施形態の露光装置の構成を示す図。 アライメントマークの画像を例示する図。 コントラストカーブを例示する図。 フォーカスカーブ(a)、ZP1で撮像を行った撮像素子の出力信号(b)、ZP2で撮像を行った撮像素子の出力信号(c)を例示する図。 コントラスト(第1の評価値)、相関度(第2の評価値)および組合せ評価値(第3の評価値)のそれぞれのカーブを例示する図。 基板のショット領域の配置を例示する図。 フォーカス位置の検出範囲と評価値群のカーブとの関係を例示する図。 露光装置の動作シーケンスを例示する図。 フォーカス位置検出シーケンスの詳細を示す図。 他の相関度を説明するための図。 複数組の評価値群からフォーカス位置検出のための組合せ評価群を得る方法を説明するための図。 コントラストカーブに基づいてフォーカス位置を推定する場合に生じうる問題点(a)、および、組合せ評価値群に基づいてフォーカス位置を推定する方法(b)を説明する図。 他のフォーカス位置検出シーケンスの詳細を示す図。 半導体デバイスの全体的な製造プロセスのフローの一例を示す図。 ウエハプロセスの詳細なフローの一例を示す図。
以下、本発明に係る検出方法、露光装置および光学装置が適用された一実施形態の露光装置の構成および動作の説明を通して本発明に係る検出方法、露光装置および光学装置の構成および動作を例示的に説明する。本発明に係る検出方法は、例えば、露光装置に組み込まれたアライメント検出系等の光学装置における光学系のフォーカス位置を検出するように適用されうる。本発明に係る光学装置は、例えば、露光装置として実施されうるほか、例えば、撮像対象を拡大して撮像する顕微鏡装置として実施されうる。以下の説明では、投影光学系POの光軸に平行な方向をZ方向とするXYZ座標系によって方向を示す。XY方向は、XY平面に平行な方向を意味する。
図1は、第1実施形態の露光装置100の構成を示す図である。露光装置100は、アライメント検出系OAを使って原版(レチクル)Rと基板(ウエハ)Wとを位置合わせ(アライメント)した後に基板Wを露光する。基板Wの露光は、照明系ILによって原版Rを露光光で照明し、原版Rのパターンを投影光学系POを介して基板Wに投影することによってなされる。基板Wは、表面に感光材層を有し、露光によって該感光材層に原版Rのパターンが転写され、潜像が形成される。この潜像は、現像工程を経ることによって物理的なパターンに変換される。基板Wは、基板チャックCHによって保持される。基板チャックCHは、ステージSTGに搭載されていて、駆動機構DMによって、例えばX、Y、Z方向に駆動されうる。ステージSTGの位置は、干渉計IF等の計測器によって計測されうる。
露光装置100は、制御部HPを備えている。制御部HPは、干渉計IFによるステージSTGの位置計測結果に基づいて駆動機構DMを制御することによってステージSTGを位置決めする。制御部HPは、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Arrayの略。)などのPLD(Programmable Logic Deviceの略。)、又は、ASIC(Application Specific Integrated Circuitの略。)、又は、プログラムが組込まれた汎用又は専用のコンピュータ、又は、これらの全部または一部の組合せによって構成されうる。基板W上には、基板Wと原版Rとの位置合わせを行うために複数のマーク(アライメントマーク)MAが設けられている。マークMAは、例えば、図2(a)に例示されているように、X方向およびY方向の位置情報を有する。
露光装置100は、アライメント検出系OAを備えている。アライメント検出系OAは、基板Wに設けられたマークMAの位置(XY方向の位置)を検出する検出装置である。アライメント検出系OAを使ってマークMAの位置を検出する際には、マークMAがアライメント検出系OAの検出範囲AR内に入るように、ステージSTGが位置決めされる。
アライメント検出系OAは、例えば、照明光源LI、光学系OL、ハーフミラーMおよび撮像素子Sを含みうる。照明光学系LIから射出された照明光は、ハーフミラーMで反射され、光学系OLを介してマークMAを照明しうる。マークMAからの反射光または散乱光は、光学系OLを介して撮像素子Sの撮像面に撮像対象であるマークMAの像を形成する。撮像素子Sは、CCDイメージセンサ、CMOSイメージセンサ等のイメージセンサを含みうる。撮像素子Sは、その撮像面に形成されたマークMAの像に対応する電気的な画像信号を発生し、制御部HPに供給する。露光装置100は、撮像素子Sと、撮像素子Sの撮像面に撮像対象であるマークMAの像を形成する光学系OLを有する光学装置として理解されてもよい。
制御部HPは、アライメント計測において、アライメント検出系OAから出力される画像信号を処理することによって基板W上のマークMAの位置(XY方向の位置)を検出する。また、制御部HPは、アライメント計測において、マークMAの位置の他、干渉計IFからの情報に基づいて、基板Wに配置された複数のショット領域の配列情報を取得しうる。制御部HPは、この配列情報に基づいて、基板Wの複数のショット領域に順次に原版Rのパターンが転写されるように駆動機構DMを制御する。
アライメント検出系OA(光学系OL)のフォーカス位置の検出では、ステージSTGをZ方向(アライメント検出系OAの光軸方向)における複数の位置に位置決めしながら、該複数の位置のそれぞれでアライメント検出系OAによって撮像が行われる。これによって得られる複数の画像を評価することによって、アライメント検出系OAのフォーカス位置が決定されうる。グローバルアライメント計測においては、アライメント検出系OAを使って基板Wの複数のショット領域のマークMAの位置が検出される。個々のメントマークMAの位置の検出精度を高めるためには、個々のマークMAについてフォーカス位置(マークMAをアライメント検出系OAのフォーカス位置に配置させるためのステージSTGのZ方向の位置)が決定されるべきである。
アライメント検出系OAのフォーカス位置を決定するために使われる評価値としては、例えば、コントラストを挙げることができる。これは、コントラストが高いと、電気ノイズに代表されるランダムノイズ成分の影響が相対的に低くなり、計測再現性の向上が見込まれるためである。図2(a)にはフォーカスが合っている状態(ベストフォーカス状態)で観察されるマークMAが示され、図2(b)には、フォーカスが合っていない状態(デフォーカス状態)で観察されるマークMAが示されている。デフォーカス状態では、マークMAの輝度の最大値と最小値との差が小さく、つまり、コントラストが低い。コントラストの算出方法としては、例えば、(式1)または(式2)が代表的である。
(Lmax−Lmin)/(Lmax+Lmin) ・・・(式1)
Lmax/Lmin ・・・(式2)
ここで、Lmaxは、アライメント検出系OAの検出範囲AR内の輝度の最大値であり、Lminは、アライメント検出系OAの検出範囲AR内の輝度の最小値である。
フォーカス位置の検出では、まず、検出対象のマークMAがアライメント検出系OAの検出範囲AR内に入るように駆動機構DMによってステージSTGが駆動される。そして、駆動機構DMによってステージSTGをZ方向における複数の位置に位置決めしながら、該複数の位置のそれぞれでアライメント検出系OAの撮像素子SによるマークMAの撮像が行われる。これによって、Z方向における複数の位置にそれぞれ対応する、マークMAの複数の画像が得られる。そして、マークMAの複数の画像のそれぞれから評価値としてのコントラストが計算されうる。これにより、ステージSTG(マークMA)のZ方向における位置と撮像された画像のコントラストとの相関関係が得られる。
図3(a)は、このようにして得られる相関関係の一例を視覚的に示したものであり、図3(a)中のカーブは、コントラストカーブと呼ばれる。理想的には、コントラストカーブは、凸型のカーブである。コントラストカーブのピーク(頂点)におけるZ方向の位置は、アライメント検出系OA(光学系OL)のフォーカス位置(ベストフォーカス状態が得られるステージSTGのZ方向の位置)である。コントラストカーブの頂点におけるZ方向の位置は、例えば、頂点付近の数点を用いて重心計算を行って精密に計算することができる。
コントラストカーブが有するピークの個数が1である場合は、プロセスばらつきがあっても、ピークの位置(Z方向の位置)やコントラスト値が微小に変化するだけである。したがって、オーバーレイ精度に対する影響が少ない安定したフォーカス位置検出を行なうことができる。しかし、コントラストカーブが複数のピークを有する場合は、プロセスばらつきがあると、検出されるフォーカス位置が大きく変化しうる。例えば、アライメント検出系OAの照明σを小さくした場合のコントラストカーブは、図3(b)のようになりうる。図3(b)を参照すると、コントラストカーブが2つのピークを有する。この場合、プロセスばらつきによってショット領域毎または基板毎にマークの状態が変化し、それによって、最大値を示すピークが2つのピークの間で入れ替わりうる。そのため、ショット領域毎または基板毎に、何れのピークの位置がフォーカス位置として検出されるかが変わってしまい、マークの位置の検出時のフォーカス位置にばらつきが生じうる。
アライメント検出系OAには、光学系の組立および調整の誤差に起因して、基板WのZ方向の位置によって、検出されるマークの位置(XY方向の位置)がシフトするという問題が存在しうる。そのため、マークの位置の検出時にフォーカス位置がばらつくと、それに伴ってマークの位置の検出値もばらつきを起こし、基板W(ショット領域)と原版Rとの位置合わせ精度に大きな影響をもたらすこととなる。このばらつきを考えると、コントラストカーブが1つのピークしか持たない照明条件および検出条件でフォーカス位置の検出を行えばよい。しかし、撮像素子Sからの出力信号(画像信号)のコントラストは、プロセスによっては低い場合がある。この場合、照明σを小さくし、コントラストを上げる手法を採らなければ、高い精度でフォーカス位置の検出を行うことができない。しかし、照明σを小さくすると、複数のピークが発生する可能性がある。
そこで、以降では、フォーカス位置とマークMAを撮像する撮像素子Sの出力信号の評価値(例えば、コントラスト)との関係を示すカーブに複数のピークが発生した場合であっても、安定したフォーカス位置の検出を可能にする方法について説明する。
以下では、露光装置においてアライメント検出系OA(の光学系OL)のフォーカス位置を検出する方法について説明する。図4(a)は、複数のピークを有するコントラストカーブを例示している。図4(a)において、横軸がステージSTGのZ方向の位置、縦軸が評価値としてのコントラストを示している。なお、ステージSTGのZ方向の位置、チャックCHのZ方向の位置、基板W(マークMA)のZ方向の位置は、相互に一定の差を有するが、この差を除けば等価な情報である。したがって、ステージSTGのZ方向の位置は、チャックCHのZ方向の位置または基板W(マークMA)のZ方向の位置で読み替えられてもよい。
図4(a)において、第1のピーク位置(コントラストが第1のピークを示すときのZ方向の位置)をZP1、第2のピーク位置(コントラストが第2のピークを示すときのZ方向の位置)をZP2とする。図4(b)は、第1のピーク位置ZP1で撮像を行った撮像素子Sの出力信号WZP1であり、横軸がZ方向と直交する方向、即ち、マークMAの平面方向(図4(b)ではX方向)を示している。図4(c)は、第2のピーク位置ZP2で撮像を行った撮像素子Sの出力信号WZP2であり、横軸がZ方向と直交する方向、即ち、マークMAの平面方向(図4(c)ではX方向)を示している。
第1のピーク位置ZP1におけるコントラストと第2のピーク位置ZP2におけるコントラストとはほぼ同じである。したがって、プロセスばらつきが存在すると、第1のピーク位置ZP1をフォーカス位置として判断する場合と、第2のピーク位置ZP2をフォーカス位置として判断する場合とが発生しうる。
一方で、出力信号WZP1の形状と出力信号WZP2の形状とは互いに異なっていることが分かる。したがって、第1のピーク位置ZP1と第2のピーク位置ZP2とは、撮像素子Sの出力信号から評価値を得る方法を工夫することによって区別可能である。本実施形態では、制御部HPは、撮像素子Sの出力信号に基づいて第1組の評価値群と、第1組の評価値群とは異なる評価方法で評価された第2組の評価値群とを生成し、更に、第1組の評価値群と第2組の評価値群とに基づいて第3組の評価値群を生成する。そして、制御部HPは、第3組の評価値群に基づいてアライメント検出系OA(光学系OL)のフォーカス位置を検出する。
ここで、第1組の評価値群は、マークMAがZ方向の複数の位置のそれぞれに位置する状態で撮像素子Sによって撮像され撮像素子Sから出力される複数の出力信号にそれぞれ対応する複数の第1の評価値の集合体である。この例では、第1組の評価値群を構成する複数の第1の評価値の各々は、マークMAがZ方向の1つの位置に位置するときに撮像素子Sによって撮像され撮像素子Sから出力された出力信号から得られるコントラストである。第2組の評価値群は、マークMAがZ方向の複数の位置のそれぞれに位置する状態で撮像素子Sによって撮像され撮像素子Sから出力される複数の出力信号にそれぞれ対応する複数の第2の評価値の集合体である。第3組の評価値群は、第1組の評価値群と第2組の評価値群とから生成される複数の第3の評価値の集合体である。
本実施形態では、制御部HPは、第2組の評価値群を生成するための準備として、第1のピーク位置ZP1を、フォーカス位置を決定するために使う基準ピーク位置として決定する。そして、制御部HPは、基準ピーク位置における撮像素子Sからの出力信号(以下、「基準ピーク出力信号」ともいう)WZP1に基づいて、第2組の評価値群を算出する。
第2組の評価値群は、この例では、基準ピーク出力信号WZP1と、マークMAがZ方向の複数の位置のそれぞれに位置する状態で撮像素子Sによって撮像され撮像素子Sから出力される複数の出力信号のそれぞれと、の相関度である。つまり、この例では、第2組の評価値群を構成する複数の評価値の各々は、基準ピーク出力信号WZP1と、マークMAがZ方向の1つの位置に位置するときに撮像素子Sによって撮像され撮像素子Sから出力された出力信号と、の相関度である。この例では、第1のピーク位置ZP1を基準ピーク位置としたが、第2のピーク位置ZP2を基準ピーク位置としてもよい。複数のショット領域、および、複数の基板に関して、第1組の評価値群における複数のピークのうち同じピークを計測するために、共通の基準ピーク出力信号が使われる。基準ピーク出力信号は、相関度を算出するための基準信号として理解されうる。
相関度を算出する方法としては、基準ピーク出力信号とこれに対する相関度を求める対象の出力信号(撮像素子Sの出力信号)との差の絶対値和を算出する方法があり、この方法は、例えば(式3)で示される。相関度を算出する他の方法としては、正規化相互相関を算出する方法があり、この方法は、例えば(式4)で示される。ここで、撮像素子Sの出力信号の平面方向(例えばX方向)における出力値数(画素数)をNとする。また、基準ピーク出力信号の出力値をWZP(n)、Z方向におけるn個目の位置での出力信号(画像信号)の出力値をZPA(n)、1≦n≦N、出力値の最大値Omax、相関度をCorrとする。
・・・(式3)
・・・(式4)
相関度Corrは、ZPA(n)とWZP(n)が0以上の場合は、0≦Corr≦1となり、1に近いほど相関度が高い。
図5には、第1組の評価値群、第2組の評価値群および第3組の評価値群が例示されている。第1組の評価値群は、図4(a)と同じである。第1組の評価値群は、Z方向におけるマークMAの位置に応じて変化するコントラストのカーブC1を提供する。第2組の評価値群は、Z方向におけるマークMAの位置に応じて変化する相関度のカーブC2を提供する。カーブC1が複数のピークを有するのに対して、カーブC2は、第1のピーク位置ZP1にのみピークを有する。
本実施形態では、制御部HPは、第1組の評価値群である複数のコントラストと第2組の評価値群である複数の相関度とを組合せて第3組の評価値群である組合せ評価値群(複数の組合せ評価値)を算出する。ここで、複数組の評価値群を組合せることは、複数組の評価値群を変数とする関数の値を求めることを意味する。組合せの具体的な手法としては、Z方向の各位置における第1組の評価値(コントラスト)と第2組の評価値(相関度)とを乗算することによって第3組の評価値群を得る方法を挙げることができる。カーブC3は、Z方向の各位置における第1組の評価値(コントラスト)と第2組の評価値(相関度)とを乗算することによって第3組の評価値群によって構成されるカーブである。本実施形態におけるフォーカス位置検出では、制御部HPは、第3組の評価値群のカーブC3に基づいてフォーカス位置を決定する。
第3組の評価値群(カーブC3)における最大値と最小値との差は、第1組の評価値群(カーブC1)における最大値と最小値との差、および、第2組の評価値群(のカーブC2)における最大値と最小値との差、の少なくとも一方よりも大きいことが好ましい。他の観点では、ZP1とZP2との間の区間において、カーブC3における最大値と最小値との差は、カーブC1における最大値と最小値との差、および、カーブC2における最大値と最小値との差の少なくとも一方よりも大きいことが好ましい。更に他の観点においては、ZP1、ZP2におけるカーブC3の値の差は、ZP1、ZP2におけるカーブC1の値の差、および、ZP1、ZP2におけるカーブC2の値の差、の少なくとも一方よりも大きいことが好ましい。
フォーカス位置の検出の安定化の観点において、第3組の評価値群におけるピークの数は、第1組の評価値群におけるピークの数より小さいことが好ましい。これに加えて、第3組の評価値群におけるピークの数が第2組の評価値群におけるピークの数より小さいことが更に好ましい。あるいは、第3組の評価値群におけるピークの数は、1であることが最も好ましい。
第3組の評価値群が複数のピーク値を有し、第1組の評価値群が複数のピーク値を有する場合もありうる。このような場合は、第3組の評価値群における複数のピーク値のうち最も大きいピーク値と2番目に大きいピーク値との差が、第1組の評価値群における複数のピーク値のうち最も大きいピーク値と2番目に大きいピーク値との差より大きいことが好ましい。これに加えて、第2組の評価値群も複数のピーク値を有しうる。この場合、第3組の評価値群における複数のピーク値のうち最も大きいピーク値と2番目に大きいピーク値との差が、第2組の評価値群における複数のピーク値のうち最も大きいピーク値と2番目に大きいピーク値との差異より大きいことが好ましい。
露光装置100におけるアライメント計測では、基板Wの複数のショット領域のそれぞれに配置されたマークMAが計測される。したがって、フォーカス位置検出も複数のショット領域のそれぞれに配置されたマークMAについて実施される。図6には、基板W上に設定されたアライメント計測用の複数のショット領域S1〜S4が例示されている。
図7を参照しながらショット領域S1およびショット領域S2についてフォーカス位置の検出を行う例を説明する。まず、制御部HPは、ショット領域S1のマークMAがアライメント検出系OAの検出範囲AR内に入るように、駆動機構DMにステージSTGを駆動させる。その後、制御部HPは、図7(a)に示されたZ方向の駆動範囲W1内の複数の位置にステージSTGが位置決めされるように駆動機構DMを制御する。また、制御部HPは、駆動範囲W1内の複数の位置のそれぞれにおいて、撮像素子SにマークMAを撮像させ、撮像素子Sからの出力信号を取得する。その後、制御部HPは、駆動範囲W1内の各位置について、撮像素子Sの出力信号から第1の評価値としてコントラストを算出する。これにより、駆動範囲W1内の複数の位置のそれぞれに対応する複数の第1の評価値の集合体である第1組の評価値群が算出される。図7(b)には、第1組の評価値群としてのコントラストのカーブC4が例示されている。カーブC4には第1のピークZP3と第2のピークZP4が存在する。この例では、制御部HPは、第1のピークZP3を基準ピーク位置とする。
制御部HPは、基準ピーク位置ZP3における撮像素子Sの出力信号と駆動範囲W1内の各位置における撮像素子Sの出力信号との相関度を第2の評価値として算出する。これにより、駆動範囲W1内の複数の位置のそれぞれに対応する複数の第2の評価値の集合体である第2組の評価値群が算出される。その後、制御部HPは、第1組の評価値群と第2組の評価値群とを組合せて、第3組の評価値群である組合せ評価値群(複数の組み合せ評価値)を算出する。図7(b)には、組合せ評価値群のカーブC5が例示されている。駆動範囲W1における組合せ評価値群のカーブC5に基づいて、制御部HPは、第1のピークZP3をフォーカス位置として決定する。
次に、制御部HPは、ショット領域S2のマークMAがアライメント検出系OAの検出範囲AR内に入るように駆動機構DMにステージSTGを駆動させる。基板Wの表面は、凹凸を有し、ショット領域S1のZ方向の位置に対してショット領域S2のZ方向の位置がずれている場合がある。ショット領域S1のZ方向の位置を基準としてフォーカス計測時のステージSTGのZ方向の駆動範囲W2を決定した場合、ショット領域S2のマークMAから得られるコントラストカーブは、図7(d)のカーブC6のようになりうる。駆動範囲W2内に範囲が制限されたカーブC6は、第2のピーク位置ZP6に1つのピークを有するだけである。このような場合、カーブC6を用いてフォーカス位置を検出すると、第2のピーク位置ZP6をフォーカス位置として決定してしまうため、ショット領域S1とショット領域S2とでフォーカス位置の決定の基準が異なることになる。
一方、ショット領域S2のマークMAについての組合せ評価値群のカーブは、図7(d)のカーブC7のようになる。駆動範囲W2において、カーブC7は、単調増加していて、ピークを有しない。したがって、駆動範囲W2におけるカーブC7からフォーカス位置を検出することはできない。そこで、制御部HPは、駆動範囲を変更しフォーカス位置の検出を再実行する。再実行の結果、制御部HPは、新たな駆動範囲W3についての組合せ評価値群のカーブC7から第1のピーク位置ZP5をフォーカス位置として検出することができる。
以下、図8を参照しながら露光装置の動作シーケンスを説明する。この動作シーケンスは、制御部HPによって制御される。工程S001では、露光装置に基板(ウエハ)Wが搬入される。工程S002では、基板Wのプリアライメントが行われる。プリアライメントは、例えば、基板Wの2つのマークを不図示の低倍率のアライメントスコープの位置で検出し、この検出結果に基づいて基板Wのシフト、倍率、および、ローテーションを決定する処理である。
工程S003では、現在の処理対象の基板Wが複数の基板からなるロット中の1枚目の基板であるかどうかが判断され、1枚目の基板Wである場合には工程S004においてフォーカス位置検出が実行された後に工程S005が実行される。一方、現在の処理対象の基板Wがロット中の2枚目以降である場合には、工程S004が実行されることなく、工程S005が実行される。工程S005では、グローバルアライメントが実行される。グローバルアライメントは、高倍率のアライメント検出系OAを使って基板Wの複数のマークMAの位置(XY方向の位置)を検出し、この検出結果に基づいて基板W上の各ショット領域の位置を決定する処理である。マークMAの位置を検出する際に、マークMAがアライメント検出系OAの光学系OLの物体面にマークMAの高さが一致するように、制御部HPは、工程S004で検出されたフォーカス位置に応じて駆動機構DMにステージSTGを駆動させる。このような動作は、フォーカス動作と呼ばれる。つまり、工程S005では、マークMAをフォーカス位置に位置させるフォーカス動作を行った後に、アライメント検出系OAを使ってマークMAの位置(XY方向の位置)を検出する。
工程S006では、基板Wの複数のショット領域に対して順次に露光処理が行われ、工程S007では、基板Wが搬出される。工程S008では、ロット内の全ての基板Wに対する露光処理が終了したかどうかが判断され、ロット内の全ての基板Wに対する露光処理が終了した場合には、一連の動作シーケンスが終了する。一方、未処理の基板Wが残っている場合には、その基板Wについて工程S001〜S007が実行される。
図9には、図8の工程004(フォーカス位置検出)の詳細なシーケンスが示されている。以下、図9を参照しながらフォーカス位置検出について説明する。工程S101では、制御部HPは、フォーカス位置の検出対象のマークMAがアライメント検出系OAの検出範囲AR内に入るように、駆動機構DMにステージSTGを駆動させる。工程S102では、制御部HPは、Z方向の駆動範囲内の複数の位置にステージSTGが位置決めされるように駆動機構DMを制御する。また、工程S102では、制御部HPは、Z方向の駆動範囲内の複数の位置のそれぞれにおいて、撮像素子SにマークMAを撮像させ、撮像素子Sからの出力信号を取得する。工程S103では、制御部HPは、Z方向の駆動範囲内の各位置について、撮像素子Sの出力信号から第1の評価値としてコントラストを算出する。つまり、工程S103では、制御部HPは、Z方向の複数の位置にそれぞれ対応する複数のコントラスト(第1組の評価値群)を算出する。これにより、コントラストカーブが得られる。
工程S104では、制御部HPは、現在の処理対象の基板Wについて既に基準ピーク出力信号を取得しているかどうかを判断し、取得済の場合には工程S107に進み、未取得の場合には、工程S105に進む。基準ピーク出力信号は、基板のプロセス条件、マークMAの種類、アライメント検出系OAの照明条件に依存するため、それぞれの条件毎に取得することが望ましい。
工程S105では、制御部HPは、工程S103で得たコントラストカーブに基づいてフォーカス位置を決定する。工程S106では、制御部HPは、工程S105で決定したフォーカス位置における撮像素子Sからの出力信号を基準ピーク出力信号として保存する。工程S107では、制御部HPは、Z方向の各位置について、基準ピーク出力信号と撮像素子Sからの出力信号との相関度を、第2の評価値として、算出する。つまり、工程S107では、制御部HPは、Z方向の複数の位置にそれぞれ対応する複数の相関度(第2組の評価値群)を算出する。工程S108では、制御部HPは、Z方向の各位置について、第1組の評価値群である複数のコントラストと第2組の評価値群である複数の相関度とを組合せた組合せ評価値群(複数の組合せ評価値)を、第3組の評価値群として、算出する。工程S109では、制御部HPは、第3組の評価値群としての組合せ評価値群に基づいてフォーカス位置を決定(検出)する。工程S110では、制御部HPは、フォーカス位置の検出対象の全てのマークについてフォーカス位置の検出が終了したかどうかを判断し、未検出のマークについて工程S101〜S109を実行する。一方、フォーカス位置の検出対象の全てのマークについてフォーカス位置の検出が終了したら図8の工程S005に進む。
上記の実施形態では、フォーカス位置を検出するために、第1の評価値としてコントラスト、第2の評価値として基準ピーク位置の出力信号とZ方向の各位置の出力信号との相関度を例に挙げて説明したが、評価値としてはこれらに限定しない。フォーカス位置では反射光がより多く撮像素子Sに入射するため、撮像領域内の最大光量、あるいは、積算光量を評価値として用いることができる。また、マークの対称性、マークの凹凸の度合いなども評価値となりうる。ここに挙げた評価値のそれぞれについて、基準ピーク位置の評価値とZ方向の各位置の評価値との相関度を求めて、これを相関度に関する評価値とすることもできる。
コントラストと撮像素子Sの出力信号との相関度以外の、相関度に関する評価値の一例として、図10を用いて、マークの凹凸の度合いUnevennessを算出する方法を説明する。マークを撮像した時の撮像素子Sの出力信号SIGに対して、マークの中心から左側に計測ウィンドウWl、右側に計測ウィンドウWrをそれらが相互に対称になるように設定する。この時、左ウィンドウWlの左端の値をL1、右端の値をL2、右ウィンドウWrの左端の値をL3、右端の値をL4とすると、Unevennessは、次の式5で表される。
・・・(式5)
Unevenness>0の場合は凸形状、Unevenness<0の場合は凹形状、Unevenness=0の場合は平坦な形状であることを意味する。前述した基準ピーク位置の出力信号とZ方向の各位置の出力信号との相関度と同じように、基準ピーク位置のUnevennessとZ方向の各位置のUnevennessとの相関度を求めて、これを相関度に関する評価値とすることができる。
組合せる評価値は2つに限らず、2つ以上の評価値を組合せて、ピークが一意に決まるような評価値カーブが得られる組合せ評価値を採用可能である。評価値の組合せ方法は、評価値の数の増加に応じて増加する。そこで、これ以降では、評価値の組合せを導き出す方法について説明する。ここで説明する方法は、制御部HPによって実行されうる。
図11には、N個の評価値D1〜DNが例示されている。まず、第1組の評価値群として評価値群D1(例えば、コントラスト)を選択する。評価値群D1は、第1のピークと、第2のピークとを有し、それぞれのピーク位置(Z方向の位置)は、第1のピーク位置ZP7、第2のピーク位置ZP8である。例えば、第1のピーク位置ZP7を基準ピーク位置とすることができる。
第1組の評価値群である評価値群D1と他の(N−1)組の評価値群D2〜DNの1つとを組合せて(N−1)組の組合せ評価値群が生成されうる。そして、第1のピーク位置ZP7と第2のピーク位置ZP8との区間における(N−1)組の組合せ評価値群のそれぞれの変化量(最大値と最小値との差)が算出されうる。このとき、第1のピーク位置ZP7での組合せ評価値の方が第2のピーク位置ZP8での組合せ評価値よりも大きくなるものとする。(N−1)組の組合せ評価値群について変化量が算出され、変化量が最も大きい組合せ評価値群(その組合せ評価値を得るための2つの評価値)が選択されうる。更に、3組以上の評価値群を組合せて組合せ評価値群を得てもよい。この場合においても、第1のピーク位置ZP7と第2のピーク位置ZP8との間の区間における組合せ評価値群の変化量が最も大きい組合せ評価値群(その組合せ評価値を得るための3以上の評価値)が選択されうる。
以上を要約すると、本実施形態の検出方法は、撮像素子Sの撮像面に撮像対象としてのマークMAの像を形成する光学系OLのフォーカス位置を検出する検出方法であって、第1工程と、第2工程と、第3工程とを含む。該第1工程では、光学系OLの光軸方向であるZ方向における複数の位置のそれぞれにマークMAが位置する状態で撮像素子Sから出力される出力信号に基づいて第1組の評価値群および第2組の評価値群を含む複数組の評価値群を得る。該第2工程では、該お複数組の評価値群に基づいて第3組の評価値群を得る。該第3工程では、該第3組の評価値群に基づいて光学系OLのフォーカス位置(物体面位置)を検出する。
上記の説明では、第1組の評価値群のカーブが複数のピークを有するが、1つのピークのみ有するが、カーブのピークとその他の領域との差が小さく平坦な形状となる場合においても、組合せ評価値群による評価が有用である。このような場合においても、組合せ評価値群を利用することによって、ピークとその他の領域との差が大きくなり、フォーカス位置検出を安定して行うことができる。組合せ評価値群の選定方法は、第1組の評価値群が複数のピークを有する前述の例に従いうる。ただし、第2のピーク位置の代わりに、例えば、第1のピーク位置から一定量離れた位置が使用されうる。
本実施形態によれば、第1組の評価値群のカーブが複数のピークを有する場合や、ピークが明確ではない場合においても、検出されるフォーカス位置のばらつきを抑えることができる。
以下、第1組の評価値群と第2組の評価値群との組合せによって得られる第3組の評価値群に基づいてフォーカス位置を推定する方法を説明する。まず、図12(a)を参照しながらコントラストカーブに基づいてフォーカス位置を推定する場合に生じうる問題点を説明する。図12(a)には、第1組の評価値群(複数のコントラスト)のカーブC8が例示されている。カーブC8は、複数のピークとして第1のピークと第2のピークとを有する。第1のピーク、第2のピークのぞれぞれのZ方向の位置は、第1のピーク位置ZP9、第2のピーク位置ZP10である。このような場合において、第1のZ位置(Z方向の位置)z1におけるコントラストP1と第2のZ位置z2におけるコントラストP2が、第3のZ位置z3におけるコントラストP3と第4のZ位置z4におけるコントラストP4と同等の値をとりうる。そのため、カーブC8から回帰曲線を算出して、回帰曲線に基づいてフォーカス位置を推測しようとしても、同等のコントラストが複数個所に存在するために、2点のコントラストからはピーク位置を一意に推測することができない。このような場合は、少なくとも3つのZ位置における評価値を用いてピーク位置を推測する必要がある。
次に、図12(b)を参照しながら組合せ評価値群に基づいてフォーカス位置を推定する方法を説明する。図12(b)には、第1組の評価値群としての複数のコントラストと第2組の評価値群としての複数の相関度とを組合せて得られた第3組の評価値群としての組合せ評価値群(複数の組合せ評価値)のカーブC9が例示されている。カーブC9は、1つのピークのみを有するように複数組の評価値群を組合せて得られた組合せ評価値群の一例である。組合せ評価値群のカーブが1つのピークのみを有するかどうかは、例えば、組合せ評価値群のカーブが有する極大値の数に基づいて判断することができる。1つのピークのみを組合せ評価値群のカーブが有するように組合せ評価値群の生成方法を決定することによって、2つのZ位置に基づいてピーク位置、即ち、フォーカス位置を推定(決定)することができる。
図12(b)の例では、組合せ評価値群C9の回帰曲線C9´を算出し、回帰曲線C9´を用いて、2つの組合せ評価値、即ち、第1のZ位置z5の組合せ評価値P5と第2のZ位置z6の組合せ評価値P6とからフォーカス位置ZP11を推測することができる。組合せ評価値群C9を2次近似した回帰曲線(近似式)は、例えば、式6で表される。
P=a+az+a ・・・(式6)
ここで、Pは組合せ評価値、zはZ位置(Z方向のうち)である。係数a〜aは、あらかじめ算出した既知の値となる。第1のZ位置z5の組合せ評価値P5と第2のZ位置z6の組合せ評価値P6とを式6に当てはめると、
P5=az5+az5+a ・・・(式7)
P6=az6+az6+a ・・・(式8)
となる。なお、この段階では、第1のZ位置z5と第2のZ位置z6は回帰曲線上のどの位置にあるのかは特定できていないため、式7と式8からそれぞれの位置を特定する。z6はz5からdだけ離れた位置であるとした場合、
z6=z5+d ・・・(式9)
と表すことができる。これを式8に当てはめると、
P6=a(z5+d)+a(z5+d)+a ・・・(式10)
となる。式7と式10を解くと、
z5=(P6−P5−d・a−d・a)/2・d・a ・・・(式11)
となり、回帰曲線上のz5の位置を特定することができる。フォーカス位置ZP11は、式6の回帰曲線の極大値となるため、式6を微分した式12のP´が0となる位置、つまり式13で与えられる。
P´=2az+a ・・・(式12)
ZP11=a/2a ・・・(式13)
最終的に、式11と式13との差分Zmが第1のZ位置z5とフォーカス位置ZP11までの距離となる(式14)。
Zm=ZP11−Z5 ・・・(式14)
図13には、図9に示されたフォーカス位置検出(図8の工程004(フォーカス位置検出))の変形例が示されている。以下、図13を参照しながら変形例におけるフォーカス位置検出について説明する。工程S201では、制御部HPは、フォーカス位置の検出対象のマークMAがアライメント検出系OAの検出範囲AR内に入るように、駆動機構DMにステージSTGを駆動させる。工程S202では、制御部HPは、組み合わせ評価値のカーブの回帰曲線が算出済であるかどうかを判断し、未算出であれば工程S203に進み、算出済であれば工程S213に進む。
工程S203では、制御部HPは、Z方向の駆動範囲内の複数の位置のそれぞれにおいて、撮像素子SにマークMAを撮像させ、撮像素子Sからの出力信号を取得する。工程S204では、制御部HPは、Z方向の駆動範囲内の各位置について、撮像素子Sの出力信号から第1の評価値としてコントラストを算出する。つまり、工程S204では、制御部HPは、Z方向の複数の位置にそれぞれ対応する複数のコントラスト(第1組の評価値群)を算出する。これにより、コントラストカーブが得られる。
工程S205では、制御部HPは、工程S204で得たコントラストカーブに基づいてフォーカス位置を決定する。工程S106では、制御部HPは、工程S205で決定したフォーカス位置における撮像素子Sからの出力信号を基準ピーク出力信号として保存する。工程S207では、制御部HPは、Z方向の各位置について、基準ピーク出力信号と撮像素子Sからの出力信号との相関度を、第2の評価値として、算出する。つまり、工程S207では、制御部HPは、Z方向の複数の位置にそれぞれ対応する複数の相関度(第2組の評価値群)を算出する。工程S208では、制御部HPは、Z方向の各位置について、第1組の評価値群である複数のコントラストと第2組の評価値群である複数の相関度とを組合せた組合せ評価値群(複数の組合せ評価値)を、第3組の評価値群として、算出する。
工程S209では、制御部HPは、第3組の評価値群としての組合せ評価値群に基づいて、フォーカス位置を推測するための回帰曲線(の係数a〜a)を算出する。この回帰曲線は、Z方向(光軸方向)における撮像対象(マークMA)の位置と第3組の評価値群が有するべき値との関係を示す近似式である。
工程S202において、制御部HPが回帰曲線を算出済であると判断した場合、工程S213〜S217が実行される。工程S213では、制御部HPは、Z方向の2つの位置のそれぞれにおいて、撮像素子SにマークMAを撮像させ、撮像素子Sからの出力信号を取得する。Z方向の2つの位置は、例えば、前回計測したマークのフォーカス位置やそこから一定の距離だけ離れた位置を設定することができる。工程S201でフォーカス位置の検出対象のマークMAがアライメント検出系OAの検出範囲AR内に入るように、駆動機構DMにステージSTGを駆動させる際に、ステージSTGのZ方向の位置を該2つの位置のうちの1つに位置決めしてもよい。
工程S214では、制御部HPは、Z方向の2つの位置のそれぞれについて、撮像素子Sの出力信号から第1組の評価値群としてのコントラストを算出する。工程S215では、制御部HPは、基準ピーク出力信号とZ方向の2つの位置における撮像素子Sからの出力信号との相関度を、第2組の評価値群として、算出する。工程S216では、制御部HPは、Z方向の2つの位置について、第1組の評価値群である2つのコントラストと第2組の評価値群である2つの相関度とを組合せた2つの組合せ評価値(組合せ評価値群)を、第3組の評価値群として、算出する。工程S217では、制御部HPは、工程S216で算出した2つの第3組の評価値群と、工程S209で算出した回帰曲線(の係数a〜a)に基づいて、フォーカス位置を算出する。
工程S210では、制御部HPは、フォーカス位置の検出対象の全てのマークについてフォーカス位置の検出が終了したかどうかを判断し、未検出のマークについてフォーカス位置を検出するために工程S201に戻る。一方、フォーカス位置の検出対象の全てのマークについてフォーカス位置の検出が終了したら図8の工程S005に進む。
回帰曲線に基づいて算出されたフォーカス位置は誤差を含んでいる場合があるため、工程S217の後に、算出されたフォーカス位置の付近で再度フォーカス位置計測を行ってもよい。こうすることで、より正確なフォーカス位置を算出することができる。
以上のように、ピークが1つになるような組合せ評価値群を算出し回帰曲線によるフォーカス位置の推定を行うことで、複数のピークが存在する第1組の評価値群に比べて、より少ない評価値からフォーカス位置を推定することができる。
本発明の一実施形態に係るリソグラフィー方法は、基板Wに設けられたマークMAの位置に基づいて基板Sと原版Rとを位置合わせする位置合わせ工程と、該位置合わせ工程の後に基板Wを露光する露光工程と、該露光工程後に基板Wを現像する工程とを含みうる。該位置合わせ工程では、上記の検出方法によってアライメント検出系OAの光学系OLのフォーカス位置を検出し、撮像対象としてのマークMAを該フォーカス位置に位置させてマークMAの位置を検出する。
本発明の一実施形態に係る物品製造法は、上記のリソグラフィー方法によって基板Wの上にパターンを形成する工程と、該パターンが形成された基板Wを加工(例えば、エッチング、イオン注入)する工程とを含む。
以下、上記の露光装置を利用したデバイス製造方法を説明する。図14は、物品製造方法あるいはデバイスの全体製造方法のフローを示す図である。回路設計(S301)では半導体デバイスの回路設計を行う。レチクル作製(S302)では設計した回路パターンに基づいてレチクル(原版又はマスクとも言う)を作製する。一方、ウエハ製造(S303)ではシリコン等の材料を用いてウエハ(基板とも言う)を製造する。ウエハプロセス(S304)は前工程と呼ばれ、上記のレチクルとウエハを用いて、リソグラフィー技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。次の組立(S305)は後工程と呼ばれ、S304によって作製されたウエハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の組立工程を含む。検査(S306)ではS305で作製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これを出荷(S307)する。
図15は、上記ウエハプロセスの詳細なフローを示す図である。酸化(S401)ではウエハの表面を酸化させる。CVD(S402)ではウエハ表面に絶縁膜を成膜する。電極形成(S403)ではウエハ上に電極を蒸着によって形成する。イオン打込み(S404)ではウエハにイオンを打ち込む。CMP(S405)ではCMP工程によって絶縁膜を平坦化する。レジスト処理(S406)ではウエハに感光剤を塗布する。露光(S407)では上記の露光装置を用いて、回路パターンが形成されたマスクを介し感光剤が塗布されたウエハを露光してレジストに潜像パターンを形成する。現像(S408)ではウエハ上のレジストに形成された潜像パターンを現像してレジストパターンを形成する。エッチング(S409)ではレジストパターンが開口した部分を通してレジストパターンの下にある層又はウエハをエッチングする。レジスト剥離(S410)ではエッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによって、ウエハ上に多重に回路パターンを形成する。
以上が本発明の代表的な実施形態の一例であるが、本発明は、上記及び図面に示す実施形態に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
S:撮像素子、OL:光学系、LI:照明光源、OA:アライメント検出系、STG:XYZステージ、W:基板、MA:マーク、HP:制御部、100:露光装置

Claims (17)

  1. 撮像素子の撮像面に撮像対象の像を形成する光学系のフォーカス位置を検出する検出方法であって、
    前記光学系の光軸方向における複数の位置のそれぞれに前記撮像対象が位置する状態で前記撮像素子から出力される出力信号に基づいて第1組の評価値群および第2組の評価値群を含む複数組の評価値群を得る工程と、
    前記複数組の評価値群に基づいて第3組の評価値群を得る工程と、
    前記第3組の評価値群に基づいて前記フォーカス位置を検出する工程と、
    を含むことを特徴とする検出方法。
  2. 前記第3組の評価値群における最大値と最小値との差が、前記第1組の評価値群における最大値と最小値との差、および、前記第2組の評価値群における最大値と最小値との差の少なくとも一方より大きい、
    ことを特徴とする請求項1に記載の検出方法。
  3. 前記第3組の評価値群におけるピークの数が、前記第1組の評価値群におけるピークの数より小さい、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の検出方法。
  4. 前記第3組の評価値群におけるピークの数が、前記第2組の評価値群におけるピークの数より小さい、
    ことを特徴とする請求項3に記載の検出方法。
  5. 前記第3組の評価値群におけるピークの数が1である、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の検出方法。
  6. 前記第3組の評価値群が複数のピーク値を有し、
    前記第1組の評価値群が複数のピーク値を有し、
    前記第3組の評価値群における前記複数のピーク値のうち最も大きいピーク値と2番目に大きいピーク値との差が、前記第1組の評価値群における前記複数のピーク値のうち最も大きいピーク値と2番目に大きいピーク値との差より大きい、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の検出方法。
  7. 前記第2組の評価値群が複数のピーク値を有し、
    前記第3組の評価値群における前記複数のピーク値のうち最も大きいピーク値と2番目に大きいピーク値との差が、前記第2組の評価値群における前記複数のピーク値のうち最も大きいピーク値を2番目に大きいピーク値との差より大きい、
    ことを特徴とする請求項6に記載の検出方法。
  8. 前記第2組の評価値群は、基準信号と前記撮像素子からの出力信号との相関度を示す、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の検出方法。
  9. 前記基準信号は、前記光学系の光軸方向における前記複数の位置のそれぞれに前記撮像対象が位置する状態で前記撮像素子から出力される出力信号から選択された信号である、
    ことを特徴とする請求項8に記載の検出方法。
  10. 前記基準信号を取得する工程を更に含む、
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の検出方法。
  11. 前記第1組の評価値群は、前記撮像素子からの出力信号のコントラストを示す、
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の検出方法。
  12. 前記第3組の評価値群に基づいて前記フォーカス位置を検出する前記工程では、前記光軸方向における前記撮像対象の位置と前記第3組の評価値群が有するべき値との関係を示す近似式と、少なくとも2つの前記第3組の評価値群とに基づいて、前記フォーカス位置を検出する、
    ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の検出方法。
  13. 基板に設けられたマークの位置に基づいて前記基板と原版とを位置合わせする位置合わせ工程と、
    前記位置合わせ工程の後に前記基板を露光する露光工程と、
    前記露光工程の後に前記基板を現像する工程と、を含み、
    前記位置合わせ工程では、撮像素子と、前記撮像素子の撮像面に前記マークの像を形成する光学系とを有するアライメント検出系が使用され、
    前記位置合わせ工程は、
    前記光学系の光軸方向における複数の位置のそれぞれに前記マークが位置する状態で前記撮像素子から出力される出力信号に基づいて第1組の評価値および第2組の評価値を含む複数組の評価値を得る工程と、
    前記複数組の評価値に基づいて第3組の評価値を得る工程と、
    前記第3組の評価値に基づいて前記光学系のフォーカス位置を検出する工程と、
    前記マークを前記フォーカス位置に位置させて前記マークの位置を検出する工程と、を含む、
    ことを特徴とするリソグラフィー方法。
  14. 請求項13に記載のリソグラフィー方法によって基板の上にパターンを形成する工程と、
    前記パターンが形成された基板を加工する工程と、
    を含むことを特徴とする物品製造方法。
  15. 撮像素子と、前記撮像素子の撮像面に撮像対象の像を形成する光学系とを有する光学装置であって、
    前記光学系の光軸方向における複数の位置のそれぞれに前記撮像対象が位置する状態で前記撮像素子から出力される出力信号に基づいて第1組の評価値および第2組の評価値を含む複数組の評価値を生成し、前記複数組の評価値に基づいて第3組の評価値を生成し、前記第3組の評価値に基づいて前記光学系のフォーカス位置を検出する制御部を備える、
    ことを特徴とする光学装置。
  16. 基板を露光する露光装置であって、
    基板に設けられたマークの位置を検出する検出装置と、
    原版のパターンを前記基板に投影し前記基板を露光する投影光学系と、を備え、
    前記検出装置は、撮像素子と、前記撮像素子の撮像面に撮像対象の像を形成する光学系と、制御部と、を含み、
    前記制御部は、前記光学系の光軸方向における複数の位置のそれぞれに前記撮像対象が位置する状態で前記撮像素子から出力される出力信号に基づいて第1組の評価値および第2組の評価値を含む複数組の評価値を生成し、前記複数組の評価値に基づいて第3組の評価値を生成し、前記第3組の評価値に基づいて前記光学系のフォーカス位置を検出し、前記フォーカス位置に前記マークが配置されるようにフォーカス動作を制御する、
    ことを特徴とする露光装置。
  17. 請求項16に記載の露光装置を用いて基板の上にパターンを形成する工程と、
    前記パターンが形成された基板を加工する工程と、
    を含むことを特徴とする物品製造方法。
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