JP2020002794A - 舶用内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】舶用内燃機関において、加勢するタイミングを的確に制御する。【解決手段】舶用内燃機関としてのエンジン1は、2ストローク式の主機関10と、主機関10に空気を導く吸気通路20と、吸気通路20を流れる空気を過給するように構成された排気タービン過給機40と、排気タービン過給機40へ空気を供給することにより、該排気タービン過給機40による過給に加勢するように構成された加勢装置70と、主機関10の回転数を変更するための操縦ハンドル101a、102aと、操縦ハンドル101a、102aとは独立して設けられ、乗員により操作入力を受け付けたときに、加勢装置70を作動させる押し釦201、202、203と、を備える。【選択図】図5

Description

ここに開示する技術は、舶用内燃機関に関する。
例えば特許文献1に記載されているように、船舶用の内燃機関においては、排気タービン過給機を用いることが広く知られている。具体的に、この特許文献1に記載されている内燃機関は、主機関(ディーゼル機関)と、この主機関の排気を受けるタービンを有すると共に、主機関に圧縮空気を送るコンプレッサ(インペラ)を有する排気タービン過給機とを備えた構成とされている。
ここで、前記特許文献1に記載されている内燃機関は、コンプレッサに加圧空気を補助供給するための空気源をさらに備えており、この加圧空気を以て、排気タービン過給機による過給に加勢(エアアシスト)するように構成されている。
さらに、前記特許文献1には、ディーゼル機関に関するクラッチを繋ぐために操縦ハンドルを動かしたときに、加圧空気による加勢を実行することが開示されている。
また、特許文献2には、排気タービン過給機への加勢を制御する方法の一例として、空気過剰率が1未満と判別されたとき、又は、機関回転数の時間に関する微係数が所定値よりも小さいときに、排気タービン過給機に加圧空気を補助供給することが開示されている。
同様に、特許文献3には、排気タービン過給機への加勢を制御する方法の別例として、燃料噴射量の時間に関する微係数が所定値よりも大きいときに、排気タービン過給機に加圧空気を補助供給することが開示されている。
前記特許文献1〜3に開示されている構成は、その実行条件こそ相違するものの、所定条件を満たしたときに、排気タービン過給機への加勢を自動的に開始する、という点で共通している。
特許第4250102号公報 特許第3464891号公報 特許第3464896号公報
近年、EEDIに基づいたCO2排出量の規制強化に対応するべく、船舶の大きさ(載貨重量)に対して、従来よりも低出力な内燃機関が使用される傾向にある。
しかし、低出力な内燃機関を用いた場合、その排気量が低下することから、いわゆる連続使用禁止範囲(barred speed range)を回避したり、ふくそう海域を運航したりするときに、例えば急加速しようとしても、過給機のタービンが応答良く回転せず、主機関の回転数が十分に追従しない可能性がある。
そこで、前記特許文献1〜3に記載されているように、加圧空気を補助供給することによって、排気タービン過給機による過給に加勢するように構成することが考えられるものの、本願発明者(ら)が鋭意検討を重ねた結果、加勢を実行するタイミングを制御する上で、検討の余地があることがわかった。
すなわち、ふくそう海域を運航するときのように、船舶交通が混雑しているときには、より安全な航海を実現するべく、加速時であっても、敢えて加勢をしないことが求められる場合がある。
その場合、前記特許文献1に記載されているように、操縦ハンドルの操作に伴って自動的に加勢されてしまったり、前記特許文献2又は3に記載されているように、内燃機関の運転状態に応じて自動的に加勢されてしまったりしては、乗員が望まないタイミングで加勢されてしまう可能性があるため不都合である。
ここに開示する技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、排気タービン過給機による過給に加勢するように構成された舶用内燃機関において、加勢するタイミングを的確に制御することにある。
ここに開示する技術は、舶用内燃機関に係る。この舶用内燃機関は、2ストローク式の主機関と、前記主機関に空気を導く吸気通路と、前記吸気通路を流れる空気を過給するように構成された排気タービン過給機と、前記排気タービン過給機へ空気を供給することにより、該排気タービン過給機による過給に加勢するように構成された加勢装置と、前記主機関の回転数を変更するための操縦ハンドルと、前記操縦ハンドルとは独立して設けられ、乗員により操作入力を受け付けたときに、前記加勢装置を作動させる操作部と、を備える。
この構成によれば、加勢装置は、排気タービン過給機へと空気を供給することにより、この過給機による過給に加勢する。これにより、船舶の加速時に過給機を応答良く作動させ、ひいては主機関の回転数を追従させることができる。
ここで、前記舶用内燃機関においては、操作部が操作入力を受け付けたときに、加勢装置による加勢を開始するように構成されている。この操作部は、操縦ハンドルとは独立して設けられているから、操縦ハンドルへの操作とは無関係に、加勢を開始することができる。そのことで、加勢するタイミングを的確に制御することができる。
また、前記加勢装置は、前記操作部が乗員による操作入力を受け付けたとき、所定時間にわたって前記排気タービン過給機に加勢する、としてもよい。
また、前記主機関を操縦するための複数の操縦ユニットを備え、前記操作部は、前記複数の操縦ユニットの各々に設けられている、としてもよい。
また、前記舶用内燃機関は、前記主機関から排出された排気を導く排気通路を備え、前記排気タービン過給機は、前記吸気通路に設けられたコンプレッサと、前記排気通路に設けられたタービンと、を有し、前記加勢装置は、前記コンプレッサの回転駆動に加勢するよう、該コンプレッサへ空気を供給する、としてもよい。
また、前記舶用内燃機関は、前記吸気通路における前記コンプレッサの下流側の部位と、前記排気通路における前記タービンの上流側の部位と、を接続して成るEGR通路を備える、としてもよい。
一般に、いわゆる高圧EGRシステムを備える構成を採用した場合、EGR通路を介して排気を還流させた分だけ、タービンに至る排気の流量が低下することになる。このことは、排気タービン過給機の応答性を確保するには不都合である。
前記のように、排気タービン過給機による過給に加勢をする構成は、そうした高圧EGRシステムを備えた内燃機関において、取り分け有効となる。
また、前記舶用内燃機関は、前記排気通路における前記タービンの下流側の部位に設けられ、所定温度以上で活性化する排気浄化装置を備え、前記排気通路には、前記タービンを迂回して前記排気浄化装置に至るバイパス通路が設けられている、としてもよい。
一般に、排気浄化装置を可及的速やかに暖機したり、排気浄化装置を活性状態に保持したりするために、前記のようなバイパス通路を介して排気を流通させることにより、タービンを迂回させた比較的高温の排気を排気浄化装置に導く場合がある(いわゆる抽ガス)。しかし、バイパス通路を介してタービンを迂回させた分だけ、タービンに至る排気の流量が低下することになる。このことは、排気タービン過給機の応答性を確保するには不都合である。
前記のように、排気タービン過給機による過給に加勢する構成は、そうした排気浄化装置を備えた内燃機関において、取り分け有効となる。
以上説明したように、前記舶用内燃機関によれば、加勢するタイミングを的確に制御することができる。
図1は、舶用内燃機関の概略構成を例示するシステム図である。 図2は、舶用内燃機関における推進軸系の概略構成を例示する図である。 図3は、加勢による回転数の上昇について例示する図である。 図4は、連続使用禁止範囲について例示する図である。 図5は、加勢装置の作動手順を例示するフローチャートである。 図6は、舶用内燃機関の変形例を示す図1対応図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明は例示である。図1は、舶用内燃機関(以下、単に「エンジン1」という)の概略構成を例示するシステム図である。また、図2は、エンジン1における推進軸系Sの概略構成を例示する図である。
エンジン1は、複数のシリンダ11を備えた直列多気筒式の舶用ディーゼル機関である。このエンジン1は、ユニフロー掃気式の2サイクル機関として構成されており、タンカー、コンテナ船、自動車運搬船等、大型の船舶に搭載される。図2に示すように、エンジン1の出力軸であるクランク軸19は、フライホイール(はずみ車)13及び推進軸系Sを介してプロペラ18に連結されており、エンジン1が運転することにより、その出力がプロペラ18に伝達されて船舶が推進するようになっている。
エンジン1はまた、過給機付エンジンとして構成されている。すなわち、図1に示すように、エンジン1は、複数のシリンダ11を有する主機関10と、この主機関10に接続される吸気通路20及び排気通路30とに加えて、排気通路30を流れる排気によって作動する排気タービン過給機40を備えた構成とされている。
(1)全体構成
以下、エンジン1の要部について説明する。
前述のように、主機関10は、複数のシリンダ11(図1においては、6つのシリンダ11を例示)を有している。各シリンダ11内には、ピストン(不図示)が往復動可能にそれぞれ挿入されている。各シリンダ11の内壁、シリンダヘッド(不図示)の天井面、及び、ピストンの頂面によって、シリンダ11毎に燃焼室12が区画されている。
本実施形態に係る主機関10は、空気圧を受けて始動するように構成されている。具体的に、エンジン1の主機関10には、空気圧式の始動装置50が接続されており、この始動装置50は、各シリンダ11に圧縮空気を供給するための始動弁51と、各始動弁51の開閉を管制する空気管制弁53と、圧縮空気用の管路(具体的には、主流路63aを区画する管路)への逆火を防止するフレームアレスタ52と、を備えている。
詳しくは、始動弁51は、シリンダ11毎に設けられており、後述の空気源61から各シリンダ11へと至る流路の途中(具体的には、主流路63aの下流端)に設けられている。具体的に、本実施形態に係る始動弁51は、上端側の頂面に空気が供給されるとともに、下端側に弁棒が連結された始動用ピストンを収容している。始動用ピストンの頂面に空気圧を作用させて、この始動用ピストンに連結された弁棒を押し下げることにより、始動弁51を開弁させることができる。一方、始動用ピストンの頂面に及ぶ空気圧を低下させて、弁棒を押し上げることにより、始動弁51を閉弁させることができる。始動弁51を開弁させることにより、空気源61から供給された始動用の圧縮空気(以下、「始動用空気」と呼称する)を各シリンダ11へと供給することができる。そうして、各シリンダ11におけるピストンが圧縮空気により押し下げられることにより、クランク軸19に回転運動を生じさせることができる。
図1に例示する始動弁51においては、始動用ピストンの頂面に作用する空気圧は、始動用空気とは独立した管路を通じて供給される管制用空気によって制御される。すなわち、始動弁51の内部(具体的には、始動用ピストンの頂面)に管制用空気を供給したときには、前述の弁棒が下降して始動弁51が開弁する一方、始動弁51の内部から管制用空気が排出されたときには、弁棒が上昇して始動弁51が閉弁することになる。この管制用空気の供給は、空気管制弁53によって制御される。
詳しくは、空気管制弁53は、各始動弁51に管制用空気を分配することにより、各始動弁51の開閉を管制するように構成されている。具体的に、本実施形態に係る空気管制弁53は、ヘリカル駆動歯車、回転板、歯車軸受等を備えて成る機械式の制御弁として構成されており、空気管制弁53に圧縮空気が供給されると、回転板等が動作することにより、各燃焼室12の着火順序に応じたタイミングで各始動弁51へ圧縮空気を分配する。
そうして分配された圧縮空気は、前述の管制用空気として、各始動弁51における弁棒の上下動、ひいては各始動弁51の開閉を制御することができる。
フレームアレスタ52は、いわゆる逆火防止装置であって、図1に示すように、各始動弁51の直上流に設けられている。フレームアレスタ52を設けることで、始動弁51が故障して閉弁せず、開弁状態が意図せずして維持されたときに、シリンダ11内の燃焼による火炎が圧縮空気の管路に逆流するのを防止することができる。
なお、空気源61から供給される空気は、主機関10の始動以外の用途にも用いられるようになっている。空気源61は、後述の空気圧回路60を構成している。
図1に示すように、主機関10には、燃焼室12に掃気を供給するための掃気トランク10aと、燃焼室12から既燃ガス(排気)を排出するための排気マニホールド10bとが接続されている。主機関10は、掃気トランク10aを介して吸気通路20に接続されているとともに、排気マニホールド10bを介して排気通路30に接続されている。
吸気通路20には、上流側から順に、この吸気通路20を流れる空気を過給するコンプレッサ41と、コンプレッサ41により過給された空気を冷却するように構成されたエアークーラ21とが設けられている。エアークーラ21を通過した空気は、前述の掃気トランク10aを介して燃焼室12に至る。
一方、排気通路30には、上流側から順に、コンプレッサ41に対して駆動連結されたタービン42と、排気を浄化するための尿素SCRシステム90とが設けられている。燃焼室12から排出された排気ガスは、前述の排気マニホールド10bを介して排気通路30に流入し、タービン42と、尿素SCRシステム90とを順番に通過する。
排気タービン過給機40は、吸気通路20に設けられたコンプレッサ41と、排気通路30に設けられたタービン42とを有している。コンプレッサ41とタービン42とは連結されており、互いに同期して回転する。タービン42を通過する排気ガスによってコンプレッサ41が回転駆動されると、このコンプレッサ41を通過する空気を過給することができる。
また、本実施形態に係るエンジン1は、排気を循環させるためのEGR(Exhaust Gas Recirculation)システム80を備えている。図1に示す例では、EGRシステム80は、いわゆる高圧EGRシステムとして構成されており、吸気通路20におけるコンプレッサ41の下流側の部位と、排気通路30におけるタービン42の上流側の部位と、を接続して成るEGR通路81を備えた構成とされている。このEGR通路81には、循環される排気(以下、「EGRガス」ともいう)の流れ方向の上流側から順に、EGR通路81を開閉する第1EGR弁82と、EGRガスからスート、SOx等を除去するためのEGRスクラバ83と、EGRガスを冷却するためのEGRクーラ84と、EGRガスを昇圧するためのEGRブロワ85と、EGR通路81を開閉する第2EGR弁86と、を有している。
また、本実施形態に係るエンジン1は、排気を浄化するべく、前述の尿素SCRシステム90を備えている。図1に示す例では、尿素SCRシステム90は、いわゆる低圧SCRシステムとして構成されており、排気通路30におけるタービン42の下流側の部位に設けられたSCRユニット91と、排気通路30に設けられ、タービン42を迂回してSCRユニット91に至るバイパス通路92と、バイパス通路92に設けられ、これを開閉するバイパス弁93と、を備えている。なお、SCRユニット91は、「排気浄化装置」の例示である。
詳細な図示は省略するが、SCRユニット91は、排気通路30に尿素を噴射する尿素インジェクタと、この尿素インジェクタから噴射された尿素を用いて排気を浄化するSCR(Selective Catalytic Reduction)触媒と、SCR触媒から排出された未反応のアンモニアを酸化させて浄化するスリップ触媒と、を有している。ここで、SCR触媒は、所定温度以上で活性化するように構成されており、その活性時には、尿素を加水分解してアンモニアを生成し、このアンモニアを排気中のNOxと反応(還元)させて浄化することができる。
すなわち、尿素SCRシステム90が浄化性能を発揮するためには、SCR触媒を前記所定温度以上まで暖機する必要がある。そこで、主機関10の始動直後のように、SCR触媒を十分に活性化させることが求められる場合には、バイパス弁93を開弁することにより、排気にタービン42を迂回させる。この場合、タービン42の作動に要するエネルギーを節約した分だけ、より高温の排気をSCRユニット91に導くことができる。そうして導かれた高温の排気により、SCR触媒を早期に暖機することが可能になる(いわゆる抽ガス)。また、主機関10の始動直後ばかりでなく、定常運転時(通常の運航時)であっても、SCR触媒を活性状態に保つことが求められる場合には、適宜、抽ガスが実行されるようになっている。
また、空気圧回路60は、主たる構成要素として、主機関10を始動するための圧縮空気が蓄えられた空気源61と、空気源61に空気を補充するための圧縮機62と、空気源61から主機関10(具体的には、始動装置50)へと空気を導く空気流路63と、を備えている。
空気源61は、いわゆる始動空気タンク(Starting air reservoir)として構成されており、主機関10を始動するための空気が加圧充填されている。空気源61は、主機関10の大小に応じて2つ以上の複数個(図1に示す例では2個)が設けられている。各空気源61は、図1に示すように互いに連通している。これらの空気源61は、主機関10の始動時には、空気流路63を介して始動装置50に圧縮空気を供給するように構成されている。
空気流路63は、空気源61及び始動装置50を接続して成る主流路63aと、主流路63aにおける中途の部位から分岐した第1及び第2副流路63b、63cと、を有している。さらに、主流路63aにおける、第1及び第2副流路63b、63cへの分岐部から始動装置50へ至る途中の部位には、加勢用流路71が接続されている。
空気流路63を構成する各流路のうち、主流路63aは、始動装置50へ供給される始動用空気が流通する流路である。主流路63aは、始動装置50付近にて、始動用空気を各シリンダ11に供給するための流路と、管制用空気を各始動弁51に供給するための流路と、に分岐する。前者の流路は、気筒数に応じてさらに分岐して、フレームアレスタ52と始動弁51を経由して各シリンダ11に至る。一方、後者の流路は、空気管制弁53において分岐して、各シリンダ11の始動弁51に至る。
また、第1副流路63bは、主機関10の排気弁等、主機関10を構成する各アクチュエータを制御するための空気(以下、「制御用空気」ともいう)が流通する流路であり、第2副流路63cは、船舶内で用いられる工具へ供給される空気(以下、「作業用空気」ともいう)が流通する流路である。
ここで、主流路63aにおける始動用空気の圧力は、比較的高圧(25〜30bar程度)であるのに対し、制御用空気や作業用空気は、それよりも低圧(7〜9bar程度)であることが求められる。そこで、第1及び第2副流路63b、63cには、複数の減圧弁64が設けられている。
また、各アクチュエータの錆付きを抑制するべく、制御用空気には、可能な限り水分が含まれないようにすることが求められる。そこで、第1副流路63bにおける減圧弁64の下流側には、エアドライヤ65が設けられている。
空気圧回路60は、さらに、排気タービン過給機40による過給に加勢するように構成された加勢装置70を備えている。この加勢装置70は、加勢用流路71を通じて、排気タービン過給機40のコンプレッサ41へと加勢用の空気(以下、「加勢用空気」ともいう)を供給することができる。
ここで、加勢用流路71は、空気流路63の中途から分岐して排気タービン過給機40へ至るように構成されている。詳しくは、本実施形態に係る加勢用流路71は、図1に示すように、空気流路63における第1及び第2副流路63b、63cへの分岐部よりも下流側かつ、始動装置50との接続部よりも上流側の部位から分岐する。また、加勢用流路71の下流端部は、排気タービン過給機40のコンプレッサ41に接続されている。
具体的に、加勢装置70は、前記加勢用流路71と、この加勢用流路71に設けられた種々の部材と、を有している。具体的に、加勢用流路71には、加勢用空気の流れ方向上流側から順に、例えば加勢装置70を作動させないときに加勢用流路71を遮断するための開閉弁72と、始動用空気を減圧するためのレギュレータ73と、加勢用流路71を開閉するための開閉弁74と、加勢用空気を濾過するためのエアフィルタ75と、が設けられている。
ここで、開閉弁74は、空気圧式のボール弁として構成されており、第1副流路63bを通じて供給される制御用空気によって制御されるように構成されている。このために、第1副流路63bはさらに分岐しており、分岐流路76を介して開閉弁74へ制御用空気を供給するようになっている。この分岐流路76は、第1副流路63bにおけるエアドライヤ65の下流側の部位から開閉弁74へ至る流路として構成されており、ソレノイドバルブ77によって開閉されるように構成されている。
ソレノイドバルブ77は、外部から入力される制御信号に基づいて開閉するように構成されている。ソレノイドバルブ77が開状態にあるときには、開閉弁74へ制御用空気を供給し、この開閉弁74を開弁させることができる。一方、ソレノイドバルブ77が閉状態にあるときには、開閉弁74に制御用空気を供給せず、この開閉弁74を閉状態に保持することができる。
図2に示すように、推進軸系Sは、主機関10(具体的にはクランク軸19)からプロペラ18へと動力を伝達させて、そのプロペラ18を回転させるよう構成されている。具体的に、本実施形態に係る推進軸系Sは、クランク軸19に連結され、船舶が推進する際に生じるスラスト力を受けるスラスト軸15と、船尾管に挿入され、且つプロペラ18が取り付けられて成るプロペラ軸17と、スラスト軸15及びプロペラ軸17を連結させる中間軸16と、を有している。なお、図2から見て取れるように、本実施形態に係るスラスト軸15は、クランク軸19と同様に、主機関10に内蔵されている。
よって、主機関10の各燃焼室12においてディーゼル燃料が燃焼すると、各シリンダ11に挿入されたピストンの往復動に伴ってクランク軸19が回転する。クランク軸19の回転は、フライホイール13によって円滑化されつつ、スラスト軸15、中間軸16及びプロペラ軸17に伝達してプロペラ18を回転させる。
本実施形態に係る舶用内燃機関(エンジン1)は、前述のように、大型の船舶に搭載されるように構成された大型のディーゼル機関である。そのために、このエンジン1は、主機関10を搭載して成る船舶を操縦するために、複数の操縦ユニット101、102を備えている。具体的に、複数の操縦ユニット101、102は、それぞれ、遠隔操縦システム(Remote Control System:RCS)として構成されており、船舶のブリッジBに設けられる操縦ユニット101と、エンジンルームEに設けられる操縦ユニット102と、を有している。
各操縦ユニット101、102には、主機関10における機関回転数(回転数)を変更するための操縦ハンドル101a、102aが設けられている。各操縦ハンドル101a、102aは、いわゆるテレグラフ式のレバーとして構成されており、これを操作することにより、主機関10における回転数の目標値を設定することができる。
また、フライホイール13の近傍には、このフライホイール13の回転運動をモニタすることにより、主機関10の回転数を検出する回転数センサ14が設けられている。回転数センサ14による検出結果は、ブリッジB及びエンジンルームEに設置された表示計(不図示)に表示されるようになっている。乗員は、表示計の表示内容を参照しつつ、操縦ハンドル101a、102aを操作することができる。
各操縦ハンドル101a、102aによって回転数の目標値を設定すると、その設定に対応する信号が、速度制御システム(Speed Control System:SCS)103へ送信される。速度制御システム103では、回転数の目標値を実現するのに必要な燃料量が決定され、決定された燃料量に対応する信号が燃料噴射弁等のアクチュエータに送られる。このように、操縦ハンドル101a、102aを操作することにより、主機関10の回転数を制御することができる。
また、非常時等に対応するべく、主機関10には、さらに別の操縦ユニット(不図示)が設けられている。この操縦ユニットは、遠隔操縦システムとして構成される操縦ユニット101、102とは異なり、主機関10の近傍に設置されており、乗員は、主機関10の挙動を目視しながら操作することができるようになっている。
また、ブリッジBと、エンジンルームEと、主機関10の近傍と、には、それぞれ、加勢装置70を操作するための押し釦201、202、203が設けられている。これら押し釦201、202、203は、それぞれ操縦ハンドル101a、102aとは独立した操作機器として設けられており、乗員による操作入力(具体的には、押し操作)を受け付けるように構成されている。複数の押し釦201、202、203のいずれかが操作入力を受け付けると、加勢装置70を成すソレノイドバルブ77へと制御信号を出力するようになっており、ソレノイドバルブ77は、この制御信号を受けて開弁するように構成されている。これら押し釦201、202、203は、それぞれ「操作部」を例示している。
また、各押し釦201、202、203と、ソレノイドバルブ77とを接続して成る電気回路には、タイマ204が介設されている。このタイマ204は、押し釦201、202、203が押下されてから所定の設定時間が経過すると、そのタイマ接点が切り替わることにより、ソレノイドバルブ77を閉弁させることができる。
(2)加勢装置の動作
前述の如くして構成された加勢装置70は、例えば主機関10の加速時に用いられる。
具体的に、複数の押し釦201、202、203のいずれかを押下することにより出力される制御信号をソレノイドバルブ77に入力し、これを開弁すると、分岐流路76を通じて制御用空気が開閉弁74に供給されて、この開閉弁74が開状態となる。すると、始動用空気が主流路63aから加勢用流路71へ流入し、レギュレータ73によって減圧され、かつエアフィルタ75により濾過された上で、排気タービン過給機40のコンプレッサ41に至る。コンプレッサ41に供給された加勢用空気は、コンプレッサ41の回転駆動に加勢をすることにより、排気タービン過給機40による過給を補助する。
ここで、タイマ204の設定時間が経過すると、ソレノイドバルブ77は、自動的に閉弁される。よって、本実施形態に係る加勢装置70は、所定時間(タイマ204の設定時間)にわたって、排気タービン過給機40に加勢をすることができる。
図3は、加勢による回転数の上昇を例示する図である。具体的に、図3は、時刻t0において主機関10の加速を開始したときに、加勢装置70を作動させなかった場合(図3の破線参照)と、加勢装置70を作動させた場合(図3の実線参照)とで、回転数の変化量を比較して示す図である。
図3に示すように、加勢装置70が排気タービン過給機40による過給に加勢をすることにより、船舶の加速時に、排気タービン過給機40を応答良く作動させ、ひいては主機関10の回転数を速やかに上昇させることができる。
近年、EEDIに基づいたCO2排出量の規制強化に対応するべく、船舶の大きさ(載貨重量)に対して、従来よりも低出力な内燃機関が使用される傾向にある。
しかし、低出力な内燃機関を用いた場合、その排気量が低下することから、いわゆる連続使用禁止範囲(barred speed range)を回避したり、ふくそう海域を運航したりするときに、例えば急加速しようとしても、過給機のタービンが応答良く回転せず、主機関の回転数が十分に追従しない可能性がある。
図4は、主機関10の回転数と、捩り振動応力との関係を示しており、特に、連続使用禁止範囲(以下、「バードレンジ」とも呼称する)について例示する図である。
一般に、2ストローク式のディーゼル機関のような、大型の舶用ディーゼル機関においては、ディーゼル燃料の燃焼による爆発力と、シリンダの往復運動による慣性力とが起振力となり、主機関10の推進軸系Sに捩り振動を発生させる。図4の実線に示すように、推進軸系Sに生じる捩り振動は、所定の回転数において共振に至る。周知のように、共振を引き起こす回転数は、エンジン1の構成に応じて複数にわたり存在する。このうち、エンジン1の運転に際して問題となる共振は、4−7気筒のエンジン1の場合、1節n次の捩り振動(nは気筒数)に因るものである。そうした共振を引き起こす回転数を、以下の記載では「共振回転数」と呼称するとともに、符号「r0」を付すことにする。図4に示す捩り振動応力は、この共振回転数r0において極大となる。
一般に、推進軸系Sに作用する捩り振動応力は、船級規則に定める許容応力τ1、τ2によって制限される。許容応力τ1、τ2には2種類あり、双方とも、推進軸系Sを成すスラスト軸15、中間軸16及びプロペラ軸17の種類、形状、大きさ等に基づいて定められている。
このうち、第1の許容応力τ1は、ある回転数において生じる捩り振動応力がτ1以下であれば、その回転数のまま、主機関10を連続的に使用できることを示している。対して、回転数が共振回転数r0付近にあるときのように、捩り振動応力がτ1を超えてしまうと、その回転数のままでは、推進軸系Sを疲労破壊から保護するのが困難となる。
そこで、捩り振動応力がτ1を超える可能性がある場合には、共振回転数r0の前後にバードレンジが設定され、エンジン1の回転数を変更する際には、このバードレンジを速やかに通過することが要求される。なお、詳細は省略するが、バードレンジは、共振回転数r0と、連続最大回転数に対する共振回転数r0の比率と、に基づいて設定されるようになっている。図4に示す例では、主機関10の回転数をrとすると、r1≦r≦r2の範囲がバードレンジに相当している。ここまでの説明から明らかなように。バードレンジには共振回転数r0が含まれることになる(つまり、r1≦r0≦r2)。
また、第2の許容応力τ2は、バードレンジを通過する場合であっても超えてはならない許容限度を示している。つまり、捩り振動応力が一時的にτ1を超えたとしても、τ2を超えることは許容されない。詳細は省略するが、τ2は、バードレンジを通過するときに生じる応力が、推進軸系Sに繰り返し作用することを考慮して設定されている。
このように、エンジン1、及び、このエンジン1を搭載した船舶を運用するときには、第2の許容応力τ2を超えないような設計とした上で、第1の許容応力τ1に基づいたバードレンジを可能な限り速やかに通過することが求められる。特に、後者の要求に応えるためには、可能な限り急峻に主機関10を加速させることが求められる。
また、図1に示すエンジン1のように、高圧EGRシステム(EGRシステム80)や低圧SCRシステム(尿素SCRシステム90)を備えた構成とした場合、EGR通路81を介して排気を還流させたり、バイパス通路92を介して排気にタービン42を迂回させたりした分だけ、タービン42を通過する排気の流量が低下することになる。このことは、排気タービン過給機40の応答性を確保するには不都合である。
そこで、本実施形態に係るエンジン1のように、加勢装置70により加圧空気を補助供給することによって、排気タービン過給機40による過給に加勢をするように構成することが考えられるものの、本願発明者(ら)が鋭意検討を重ねた結果、加勢を実行するタイミングを制御する上で、検討の余地があることがわかった。
すなわち、たとえバードレンジを通過する場合であったとしても、ふくそう海域を運航するときのように、船舶交通が混雑しているときには、より安全な航海を実現するべく、加速時であっても、敢えて加勢をしないことが求められる場合がある。
その場合、例えば、操縦ハンドル101a、102aの操作に伴って自動的に加勢されてしまったり、主機関10の運転状態に応じて自動的に加勢されてしまったりしては、乗員が望まないタイミングで加勢されてしまう可能性があるため不都合である。
対して、本実施形態に係るエンジン1は、操作部としての押し釦201、202、203が押し操作を受け付けたときに、加勢装置70による加勢を開始するように構成されている。押し釦201、202、203は、いずれも、操縦ハンドル101a、102aとは独立して設けられているから、操縦ハンドル101a、102aへの操作とは無関係に、加勢を開始することができる。そのことで、加勢するタイミングを的確に制御することが可能になる。
(3)加勢装置の制御例
図5は、加勢装置70の作動手順を例示するフローチャートである。
まず、乗員は、周囲の状況を確認することにより、船舶交通の混雑状況を把握する(ステップS1)。続いて、周囲の海域が混雑しておらず、且つ、バードレンジを速やかに通過しなければならない状況下においては、加勢すべきと判断する(ステップS2)。
そして、乗員が、押し釦201、202、203のいずれかを押下する(ステップS3)ことにより、加勢装置70が始動する(ステップS4)。
加勢装置70が始動すると、排気タービン過給機40のコンプレッサ41に加勢用空気が補助供給されて、コンプレッサ41の回転に加勢をすることができる(ステップS5)。加勢装置70は、タイマ204の設定時間が経過していない場合(ステップS6:NO)には、排気タービン過給機40への加勢を継続する一方、タイマ204の設定時間が経過した場合(ステップS6:YES)には、排気タービン過給機40への加勢を停止する(ステップS7)。
《他の実施形態》
前記実施形態では、空気管制弁53によって始動弁51の開閉を管制する構成について説明したが、この構成には限定されない。空気管制弁53を設ける代わりに、始動弁51の開閉を機械的に制御したり、例えば図6に示すように、電磁弁59を用いて電気的に制御してもよい。図6に示す例においては、ECU104から出力される電気信号に基づいて、始動弁51の開閉を制御することができる。
また、前記実施形態では、高圧EGRシステムとして構成されたEGRシステム80を備えた構成について例示したが、この構成には限定されない。例えば、吸気通路20におけるコンプレッサ41の上流側の部位と、排気通路30におけるタービン42の下流側の部位との間で排気を還流させるように構成されたEGRシステム(いわゆる低圧EGRシステム)を備えた構成としてもよいし、EGRシステムそのものを省略した構成としてもよい。
また、前記実施形態では、低圧SCRシステムとして構成された尿素SCRシステム90を備えた構成について例示したが、この構成には限定されない。例えば、排気通路30におけるタービン42の上流側に配置された尿素SCRシステム(いわゆる高圧EGRシステム)を備えた構成としてもよい。
また、前記実施形態では、押し釦201、202、203からソレノイドバルブ77に至る回路の途中にタイマ204が設けられていたが、この構成には限定されない。押し釦毎に、個別にタイマを設けてもよい。
1 エンジン(舶用内燃機関)
10 主機関
20 吸気通路
30 排気通路
40 排気タービン過給機
41 コンプレッサ
42 タービン
61 空気源
70 加勢装置
81 EGR通路
91 SCRユニット(排気浄化装置)
92 バイパス通路
101 操縦ユニット
101a 操縦ハンドル
102 操縦ユニット
102a 操縦ハンドル
201 押し釦(操作部)
202 押し釦(操作部)
203 押し釦(操作部)
204 タイマ

Claims (6)

  1. 2ストローク式の主機関と、
    前記主機関に空気を導く吸気通路と、
    前記吸気通路を流れる空気を過給するように構成された排気タービン過給機と、
    前記排気タービン過給機へ空気を供給することにより、該排気タービン過給機による過給に加勢するように構成された加勢装置と、
    前記主機関の回転数を変更するための操縦ハンドルと、
    前記操縦ハンドルとは独立して設けられ、乗員により操作入力を受け付けたときに、前記加勢装置を作動させる操作部と、を備える
    ことを特徴とする舶用内燃機関。
  2. 請求項1に記載された舶用内燃機関において、
    前記加勢装置は、前記操作部が乗員による操作入力を受け付けたとき、所定時間にわたって前記排気タービン過給機に加勢する
    ことを特徴とする舶用内燃機関。
  3. 請求項1又は2に記載された舶用内燃機関において、
    前記主機関を操縦するための複数の操縦ユニットを備え、
    前記操作部は、前記複数の操縦ユニットの各々に設けられている
    ことを特徴とする舶用内燃機関。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載された舶用内燃機関において、
    前記主機関から排出された排気を導く排気通路を備え、
    前記排気タービン過給機は、前記吸気通路に設けられたコンプレッサと、前記排気通路に設けられたタービンと、を有し、
    前記加勢装置は、前記コンプレッサの回転駆動に加勢するよう、該コンプレッサへ空気を供給する
    ことを特徴とする舶用内燃機関。
  5. 請求項4に記載された舶用内燃機関において、
    前記吸気通路における前記コンプレッサの下流側の部位と、前記排気通路における前記タービンの上流側の部位と、を接続して成るEGR通路を備える
    ことを特徴とする舶用内燃機関。
  6. 請求項4又は5に記載された舶用内燃機関において、
    前記排気通路における前記タービンの下流側の部位に設けられ、所定温度以上で活性化する排気浄化装置を備え、
    前記排気通路には、前記タービンを迂回して前記排気浄化装置に至るバイパス通路が設けられている
    ことを特徴とする舶用内燃機関。
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