JP2020001742A - Cushioning member - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、被包装物とともに包装ケースに収納される合成樹脂製の緩衝部材に関する。 The present invention relates to a cushioning member made of synthetic resin that is housed in a packaging case together with an article to be packaged.
電子写真方式の画像形成装置には、現像装置で消費されるトナー容器が着脱可能に設けられている(特許文献1参照)。前記トナー容器が画像形成装置の容器装着部に装着されると、前記トナー容器から前記現像装置にトナーが補給可能となる。前記トナー容器内のトナーが全て消費されると、トナーが充填された新たなトナー容器に交換される。 2. Description of the Related Art In an electrophotographic image forming apparatus, a toner container consumed by a developing device is detachably provided (see Patent Document 1). When the toner container is mounted on the container mounting portion of the image forming apparatus, toner can be supplied from the toner container to the developing device. When all the toner in the toner container is consumed, the toner container is replaced with a new toner container filled with toner.
交換対象である前記トナー容器は、段ボールケース等の包装ケースに収納された状態で市場に流通している。流通過程において、包装ケースに予期せぬ衝撃や振動が加えられると、トナー容器が傷ついたり破損する場合がある。そのため、従来、トナー容器を衝撃等から保護するために、トナー容器は衝撃や振動等を吸収又は減衰することのできる緩衝部材によって保護された状態で前記包装ケースに梱包される。前記緩衝部材の一例として、発泡スチロールや、段ボール製、内部に空気が封入されたエアーパック(特許文献2参照)などによって構成されたものが知られている。 The toner container to be replaced is distributed in the market in a state of being stored in a packaging case such as a cardboard case. If an unexpected impact or vibration is applied to the packaging case during the distribution process, the toner container may be damaged or damaged. Therefore, conventionally, in order to protect the toner container from an impact or the like, the toner container is packaged in the packaging case in a state where the toner container is protected by a cushioning member capable of absorbing or attenuating the impact or vibration. As an example of the cushioning member, there is known one made of styrene foam, a cardboard made of air, and an air pack in which air is sealed (see Patent Document 2).
しかしながら、従来の緩衝部材は、複数の緩衝部材が段ボールケースなどに収納されたときの整列性及び安定性を考慮した形状に形成されていない。そのため、運搬のために複数の緩衝部材が段ボールケースなどに収納された場合、ケース内に無駄なスペースが出来、収納効率が悪くなる。また、ケース内で複数の緩衝部材が雑然とまとまりなく収納されるため、ケースから緩衝材を取り出し難い場合がある。また、ケースに緩衝部材を収納する際に安定して収納できないため、収納作業の効率が悪い。 However, conventional cushioning members are not formed in a shape that takes into account the alignment and stability when a plurality of cushioning members are stored in a cardboard case or the like. Therefore, when a plurality of cushioning members are stored in a cardboard case or the like for transportation, useless space is created in the case, and storage efficiency is deteriorated. In addition, since a plurality of cushioning members are stored in the case in a cluttered manner, it may be difficult to remove the cushioning material from the case. In addition, since the cushioning member cannot be stably stored in the case, the efficiency of the storing operation is low.
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の緩衝部材がケースに収納される場合の収納性、整列性、安定性を向上させることが可能な緩衝部材を提供することにある。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to provide a cushioning member capable of improving storage, alignment, and stability when a plurality of cushioning members are stored in a case. It is in.
本発明の一の局面に係る緩衝部材は、被包装物とともに包装ケースに収納される合成樹脂製の緩衝部材である。前記緩衝部材は、前記被包装物の一部を囲むように収容可能な収容空間を有する収容部と、前記収容部に対して予め定められた第1方向に隣接して設けられ、前記包装ケース内において前記被包装物に対する外力を緩衝可能な弾性を有する緩衝部と、を有する。前記収容部は、他の緩衝部材の前記緩衝部が前記収容空間に挿通可能なサイズの開口部を有する。前記緩衝部は、他の緩衝部材の前記開口部から前記収容空間に収容可能なサイズに形成されている。 A cushioning member according to one aspect of the present invention is a cushioning member made of a synthetic resin housed in a packaging case together with an article to be packaged. The cushioning member is provided adjacent to a housing portion having a housing space capable of housing a part of the packaged object in a predetermined first direction with respect to the housing portion, and the packaging case And a buffer portion having elasticity capable of buffering an external force on the packaged object. The housing section has an opening having a size that allows the buffer section of another buffer member to be inserted into the housing space. The buffer portion is formed in a size that can be stored in the storage space from the opening of another buffer member.
本発明によれば、複数の緩衝部材がケースに収納される場合の収納性、整列性、安定性を向上させることが可能である。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, when several buffer members are accommodated in a case, it is possible to improve the storability, alignment, and stability.
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。以下に説明される実施形態は本発明を具体化した一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings as appropriate. The embodiments described below are merely examples embodying the present invention, and do not limit the technical scope of the present invention.
図1乃至図3を参照して、トナー容器40について説明する。図1は、画像形成装置に用いられるトナー容器40(本発明の被包装物、容器の一例)を示す。トナー容器40は、画像形成装置の現像装置に補給するための流動性を有するトナー(本発明の被収容物の一例)を収容するものであり、交換可能なように、画像形成装置に着脱可能に装着される。ここで、本実施形態で例示する画像形成装置は、粉末状のトナーを含む現像剤を用いて、シート状の印刷用紙に電子写真方式に基づいて画像を印刷するものであり、例えば、プリンターや複写機、ファクシミリ、又は、これらの各機能を備えた複合機である。画像形成装置は従来周知のものであるため、ここでの詳細な説明は割愛する。なお、画像形成装置は、液状のインクを用いて、印刷用紙に画像を印刷するものであってもよい。この場合、インクを収容可能な所謂インクカートリッジ(インクタンクとも称される)が本発明の容器の一例である。
The
図1に示すように、トナー容器40は、長手方向D2に長い円筒形状に形成されている。トナー容器40は、容器本体41、カバー部材42などを有する。容器本体41の内部はトナーを収容可能な収容空間である。容器本体41の内部にトナーが収容されている。
As shown in FIG. 1, the
図2は、トナー容器40の先端部の断面図である。図2に示すように、容器本体41の長手方向D2の一方側に、トナーの流出入が可能な開口部51が形成されている。内部に収容されたトナーは、開口部51を経て後述のトナー排出口44から外部に流出可能である。開口部51は、後述の容器装着部20(図3参照)に対するトナー容器40の挿入方向D21側の端部に形成されている。容器本体41において、長手方向D2の他方側は閉塞されている。以下、トナー容器40の長手方向D2において、開口部51が設けられている側の方向を後方と称し、その反対方向を前方と称することがある。
FIG. 2 is a cross-sectional view of the distal end portion of the
図3は、トナー容器40が装着される容器装着部20を示す斜視図である。容器装着部20は、画像形成装置の内部に設けられている。容器装着部20は、4つの収容部22を有するハウジング23を備える。ハウジング23において、4つの収容部22は、幅方向D3に沿って並んでいる。ハウジング23の各収容部22に、予め定められたトナー容器40が挿入されて、装着される。図3では、一つのトナー容器40が幅方向D3の一方端の収容部22に挿入された状態が示されている。
FIG. 3 is a perspective view showing the
容器本体41は、例えばポリエチレンテレフタラート(PET樹脂)などの合成樹脂によって構成されており、ブロー成形法又はインジェクション成形法によって形成される。容器本体41の後方側の端部は後方(挿入方向D21)へ向けて先細り形状に形成されている。上述したように、容器本体41の前記挿入方向D21側の端部に開口部51が設けられている。開口部51は、断面円形状に形成されている。
The
図1及び図2に示すように、容器本体41は、内面に螺旋形状の山形リブ53を有する。山形リブ53は容器本体41の内面から容器本体41の中心へ向けて突出している。この山形リブ53は、容器本体41内のトナーを開口部51(図2参照)側へ搬送する役割を担う。
As shown in FIGS. 1 and 2, the container
容器本体41の開口部51側には、駆動伝達部43が装着されている。駆動伝達部43は、容器本体41に固定されている。駆動伝達部43は、周面にギヤが形成された環状の部材である。駆動伝達部43は、容器本体41において開口部51側の端部に嵌め入れられて、その外周面に固定されている。駆動伝達部43は、トナー容器40が容器装着部20(図3参照)に装着された状態で、画像形成装置が備えるモーターなどの駆動源から回転駆動力を受けて、トナー容器40に矢印D11の回転方向の回転駆動力を伝達する。
On the
容器本体41において、開口部51よりも前記挿入方向D21側(後方側)にカバー部材42が設けられている。カバー部材42は、開口部51を覆うものであり、容器本体41の前記挿入方向D21側の端部に取り付けられている。カバー部材42は、合成樹脂製品であり、熱可塑性を有する合成樹脂を射出成形などによって形成したものである。
In the
図2に示すように、カバー部材42は、容器本体41に取り付けられた状態で、開口部51が挿入される円筒形状の収容フレーム58を有する。収容フレーム58の内部に開口部51が挿入されており、これにより、開口部51が収容フレーム58によって覆われる。収容フレーム58は、開口部51を周方向に回動可能に支持している。このため、収容フレーム58に開口部51が挿入された状態で、容器本体41が周方向に回動可能である。
As shown in FIG. 2, the
カバー部材42は、収容フレーム58よりも前記挿入方向D21側に、内部が空洞の円筒状の基部59を有する。この基部59に、後述の連結部80が一体に形成されている。基部59の前記挿入方向D21側の端面59Aには、端面59Aから突出するアーチ状のガイド壁61が設けられている。ガイド壁61は、端面59Aの下端部の中央に設けられている。このガイド壁61によって囲まれた孔60は、収容部22(図3参照)にトナー容器40が装着されたときに、容器装着部20が備える不図示のコイルバネ(付勢部材)が挿通される部分である。
The
トナー容器40が容器装着部20(図2参照)に装着されると、カバー部材42の連結部80と、容器装着部20が備える被連結部(不図示)とが係合し、トナー容器40が容器装着部20に装着される。連結部80は、本発明の所定の連結部の一例である。連結部80が前記被連結部に係合することによって、カバー部材42は、トナー容器40の周方向に固定される。本実施形態では、トナー容器40が容器装着部20に装着された状態で、カバー部材42は前記周方向に回転できないが、容器本体41は容器装着部20内において前記周方向に回動可能に支持される。トナー容器40が容器装着部20に装着された状態で、駆動伝達部43に回転駆動力が伝達されると、容器本体41は、その回転駆動力によって矢印D11(図1参照)に示す回転方向へ回転する。このようにトナー容器40の容器本体41が回転することによって、山形リブ53により押されつつトナーが開口部51側(後方側)へ搬送される。
When the
本実施形態では、画像形成装置に不適合なトナーを有するトナー容器40が装着できないように構成されている。すなわち、画像形成装置は、装着互換性を有するトナー容器40だけを、それに対応する収容部22に装着可能に構成されている。言い換えると、各収容部22は、装着互換性を有するトナー容器40を択一的に装着可能に構成されている。このため、トナー容器40の前記挿入方向D21の先端部に連結部80が設けられており、詳細には、基部59の前記挿入方向D21側の端面59Aに、連結部80が一体に形成されている。
In the present embodiment, the image forming apparatus is configured so that the
連結部80は、絶縁体で構成された4つの互換キー81を有する。4つの互換キー81それぞれは、トナー容器40に対応する前記被連結部に係合可能な位置に設けられている。互換キー81は、端面59Aから前記挿入方向D21側へ突出する突出部材であり、先端が扁平な形状に形成されている。4つの互換キー81は、後述の突起88(図1参照)を中心とする円の円周上に配置されている。これら4つの互換キー81の配置位置は、トナー容器40の種類ごとに異なる。
The connecting
容器装着部20の各収容部22それぞれの奥側には、トナー容器40に対応した被連結部(不図示)が設けられている。トナー容器40が収容部22に挿入されて、トナー容器40の連結部80が前記被連結部に係合した場合に、トナー容器40の装着が許容される。一方、前被連結部にトナー容器40の連結部80が係合できない場合は、トナー容器40の装着が禁止される。このように、前記被連結部と連結部80とによる装着互換性を実現する構造は、一般に、非互換性構造と称されている。なお、非互換性構造についての詳細な説明は省略する。
A connected part (not shown) corresponding to the
図2に示すように、カバー部材42は、トナー排出口44(本発明の排出口の一例)を有する。トナー排出口44は、容器本体41に収容されたトナーを外側へ排出するためのものであり、カバー部材42の外周壁に設けられている。図1及び2では、トナー排出口44が下向きにされた状態が示されている。
As shown in FIG. 2, the
トナー排出口44は、カバー部材42の外周壁を貫通する矩形状の貫通孔である。カバー部材42の内部には、開口部51とトナー排出口44との間にトナー流通路45が形成されている。トナー排出口44を下側にした状態でトナー容器40が容器装着部20(図2参照)に装着されると、容器本体41の開口部51からトナー流通路45に移動したトナーは、トナー流通路45を通って下方へ案内されて、トナー排出口44に達する。そして、トナー排出口44が開放されている場合はトナー排出口44から下方外側へトナーが排出される。これにより、トナーが画像形成装置の現像装置(不図示)に補給される。一方、トナー排出口44が閉塞されている場合、トナーは排出されず、トナー流通路45がトナーで満たされた状態となる。
The
図2に示すように、カバー部材42にスライド式の開閉部材46が設けられている。開閉部材46は、プレート形状の部材であり、容器本体41の長手方向D2(本発明の第1方向に相当)へスライド可能にカバー部材42に支持されている。開閉部材46は、容器装着部20に対するトナー容器40の位置に応じて、トナー排出口44を開閉する。開閉部材46は、トナー容器40が容器装着部20に装着されると、トナー排出口44を開放する。具体的には、トナー容器40が容器装着部20に装着されると、その装着動作にともない容器装着部20から押圧力を受けて開閉部材46がトナー排出口44を開放する位置(開放位置)まで移動する。図2では、開閉部材46が開放位置に配置されて、トナー排出口44が開放された状態が示されている。トナー容器40が容器装着部20から取り外されると、その取り外し動作にともない開閉部材46は前記開放位置から後方(挿入方向D21)へ移動してトナー排出口44を閉塞する位置(閉塞位置)まで移動して、トナー排出口44を閉塞する。図2では、閉塞位置に配置された開閉部材46が破線で示されている。
As shown in FIG. 2, a slide-type opening / closing
容器装着部20には、図示しないコイルバネ(付勢部材)が設けられており、前記開放位置から前記閉塞位置までの開閉部材46の移動は、トナー容器40の取り外し動作にともない前記コイルバネが開閉部材46を相対的に後方へ移動させることにより行われる。また、トナー容器40が容器装着部20に装着されていない非装着状態である場合は、開閉部材46は前記閉塞位置を維持される。
The
図2に示すように、開閉部材46が前記閉塞位置にあるときに、開閉部材46の挿入方向D21の先端46Aは、突起88の先端から挿入方向D21側へ突出しており、トナー容器40の挿入方向D21側の先端から挿入方向D21へ突出している。
As shown in FIG. 2, when the opening / closing
また、カバー部材42は、端面59Aの中央に突起88を有する。突起88は、開閉部材46の近傍に設けられており、具体的には、図2において、開閉部材46からカバー部材42の高さサイズの半分程度の距離を上方へ隔てた位置に設けられている。突起88は、収容部22にトナー容器40が装着されたときに、容器装着部20に設けられた位置決め用の係合穴(不図示)に挿入されて係合される。これにより、収容部22に定められた装着位置にトナー容器40が位置決めされる。なお、収容部22にトナー容器40が装着されたときに前記コイルバネが圧縮されつつ孔60に挿通される。そのため、前記コイルバネのバネ力によってトナー容器40が外れないように、不図示のロック機構によって、収容部22における前記装着位置でトナー容器40はロックされる。
The
次に、図4を参照して、本発明の実施形態に係る包装体10について説明する。図4は、包装体10を示す斜視図である。包装体10は、上述のトナー容器40と、衝撃又は振動などの外力を吸収又は減衰することができる後述の緩衝部材70と、包装ケース11とを備え、トナー容器40及び緩衝部材70が包装ケース11に収納されたものである。上述した構成のトナー容器40は、図4に示すように、緩衝部材70とともに包装ケース11に収納された状態の包装体10として市場に流通している。
Next, the
図4に示すように、包装体10の包装ケース11は、トナー容器40及び緩衝部材70を収容可能な容積を有しており、直方体形状に形成されている。包装ケース11は、段ボールや厚紙などで構成されている。本実施形態では、トナー容器40の先端部に緩衝部材70が取り付けられた状態で、これら2つの部材が包装ケース11の内部に収納されている。
As shown in FIG. 4, the
次に、図5乃至図9を参照して、本実施形態に係る緩衝部材70について説明する。
Next, the cushioning
緩衝部材70は、包装体10の流通過程や運搬時に加えられた衝撃によって包装ケース11に収納されたトナー容器40が破損することを防止するためのものであり、上述したように、トナー容器40とともに包装ケース11内に収納される。言い換えると、緩衝部材70は、内部のトナー容器40が受ける衝撃や振動等の外力を吸収又は減衰させて緩衝(緩和)させるためのものである。本実施形態では、緩衝部材70は、合成樹脂によって一体成型されたものである。
The cushioning
ところで、従来の緩衝部材は、包装ケース11の内壁とトナー容器40との隙間を埋めるように配置されるものであり、そのため、包装ケース11内では、従来の緩衝部材とトナー容器40とが当接していた。とりわけ、トナー容器40に設けられたトナー排出口44を開閉するための開閉部材46に従来の緩衝部材が当接している場合、吸収又は減衰しきれなかった外力が開閉部材46に伝達し、開閉部材46とトナー排出口44との間のシールを破り、シールの隙間からトナー容器40内のトナーが外部に漏出するおそれがある。これに対して、本実施形態の緩衝部材70は、トナー容器40の開閉部材46に直接に衝撃や振動等の外力が加わらないように保護するとともに、外力を吸収又は減衰させる高い緩衝性能を実現することができる。
By the way, the conventional cushioning member is disposed so as to fill a gap between the inner wall of the
図5及び図6に示すように、緩衝部材70は、大別して、収容部71(本発明の収容部の一例)と、緩衝部72とにより構成されている。なお、以下においては、包装ケース11にトナー容器40及び緩衝部材70が収納される収納姿勢を基準にして、上下方向D31(本発明の第2方向に相当)、幅方向D32、前後方向D33(本発明の第1方向に相当)を定義する。
As shown in FIGS. 5 and 6, the cushioning
収容部71は、平坦な底板711と、底板711の幅方向D32の両端それぞれから上方へ垂直に延出する一対の側板712と、底板711の前方側の端部から上方へ垂直に延出する側板713(本発明の隔壁の一例)とを有する。収容部71は、緩衝部材70が包装ケース11に収容された状態で、包装ケース11の内壁面(底面及び内側面等)に接触可能なサイズ及び形状に形成されている。底板711は、包装ケース11の底面に接触した状態で載置される部分であり、一対の側板712は、包装ケース11の内側面に接触する部分であり、底板711及び一対の側板712が、包装ケース11内において緩衝部材70を安定させる。
The
底板711と各側板712と側板713とによって収容部71の内部に収容空間714(図5参照)が区画形成されている。包装ケース11内にトナー容器40と緩衝部材70とが収納される際に、収容空間714に、トナー容器40の先端部であるカバー部材42が収容される。より詳細には、図8に示すように、トナー排出口44及び開閉部材46が上向きにされた状態で、開閉部材46を含むカバー部材42が収容部71の収容空間714に収容される。収容空間714にカバー部材42が収容された状態で、開閉部材46は、底板711、一対の側板712、側板713によって囲まれる。本実施形態では、図8に示すように、収容部71は、開閉部材46に収容部71が直接に接触しない状態(非接触状態)で収容空間714にカバー部材42が収容される。
A housing space 714 (see FIG. 5) is defined and formed inside the
ところで、従来の緩衝部材は、複数の緩衝部材が段ボールなどで形成された直方体形状のケース97(図12参照)に収納されたときの整列性及び安定性を考慮した形状に形成されていない。そのため、運搬のために複数の緩衝部材がケース97などに収納された場合、ケース97内に無駄なスペースができ、収納効率が悪くなる。また、ケース内で複数の緩衝部材が雑然とまとまりなく収納されるため、ケース97から緩衝材を取り出し難い場合がある。また、ケース97に従来の緩衝部材を収納する際に安定して収納できないため、収納作業の効率が悪い。これに対して、本実施形態の緩衝部材70は、後述する形状となるように収容部71及び緩衝部72が形成されるため、複数の緩衝部材70がケース97に収納される場合の収納性、整列性、安定性を向上させることができる。
By the way, the conventional cushioning member is not formed in a shape considering the alignment and stability when a plurality of cushioning members are housed in a rectangular parallelepiped case 97 (see FIG. 12) formed of cardboard or the like. Therefore, when a plurality of buffer members are stored in the
収容部71は、後方側と上方側とを開放する開口部91を有する。開口部91は、一対の側板712及び側板713それぞれの上端と、一対の側板712及び底板711の後端とによって形成されている。開口部91は、緩衝部材70と同じ構造の他の緩衝部材70A(図10参照)の緩衝部72が収容空間714に挿通可能なサイズに形成されている。具体的には、開口部91の前後方向D33のサイズ、及び幅方向D32のサイズは、後述する筒部722の外径よりも大きい。
The
包装ケース11内にトナー容器40と緩衝部材70とが収納される際に、収容空間714に、トナー容器40の先端部であるカバー部材42(被包装物の一部の一例)が収容される。より詳細には、図8に示すように、トナー排出口44及び開閉部材46が上向きにされた状態で、開閉部材46を含むカバー部材42が収容部71の収容空間714に収容される。
When the
なお、収容空間714にカバー部材42が収容された状態で、一対の側板712及び側板713それぞれの上端は、カバー部材42の上部、つまり、開閉部材46よりも上側の位置に達している。したがって、トナー容器40及び緩衝部材70が包装ケース11に収納された状態で、包装ケース11の底面、側面、及び上面の各内壁面はカバー部材42に直接に接触せず、もちろん、開閉部材46にも直接に接触しない。
In a state where the
図5及び図7(B)に示すように、緩衝部材70の一対の側板712それぞれは、それらの後端部から幅方向D32の内側へ向けて突出する突出片712Aを有する。各突出片712Aの突出方向の端部には、側板712側(幅方向D32の外側)へ凹状に湾曲した湾曲部712Bが形成されている。湾曲部712Bは、突出片712Aの概ね中央に設けられている。カバー部材42が収容空間714に収容された状態で、突出片712Aの湾曲部712Bがカバー部材42の側方の外周面に当接し、カバー部材42の周方向の回転を規制する。湾曲部712Bは、カバー部材42の周方向の回転を規制する回り止めの役割を果たす。なお、突出片712Aは、収容部71において後方側の端部に設けられている。そのため、湾曲部712Bがカバー部材42に接触していても、その接触部からカバー部材42を伝って開閉部材46まで振動や衝撃などの外力が伝達しにくい。
As shown in FIG. 5 and FIG. 7B, each of the pair of
図5に示すように、底板711の幅方向D32の両端の隅部それぞれに複数の傾斜リブ715が形成されている。各傾斜リブ715は、前後方向D33に均等間隔に配置されている。傾斜リブ715は、側板712の内面から底板711の上面へ向けて斜め下方へ傾斜する三角形状に形成されている(図7(B)参照)。収容空間714にカバー部材42が収容された状態で、カバー部材42が傾斜リブ715に当接する。これにより、傾斜リブ715は、底板711から浮かした状態でカバー部材42を支持する。本実施形態では、傾斜リブ715は、収容部71の強度を補強する補強リブの役割も担っている。
As shown in FIG. 5, a plurality of
側板713の後方側の側面713A(壁面)には、当接部716(本発明の突出部の一例)が設けられている。当接部716は、側面713Aの中央付近から後方へ垂直に突出している。つまり、当接部716は、側面713Aに突設されている。包装ケース11の内部において、カバー部材42が収容空間714に収容された状態で、当接部716は、カバー部材42の突起88に当接する(図9参照)。これにより、トナー容器40と緩衝部材70とが包装ケース11に収納された収納姿勢において、側板713は、開閉部材46との間で非接触状態を維持することができる。
A contact portion 716 (an example of the protruding portion of the present invention) is provided on a
図5に示すように、収容部71の上方側の4つの隅部のうち、前方側の2つの隅部それぞれに溝部92が形成されている。溝部92は、図11に示すように、緩衝部材70と同じ構造の他の緩衝部材70A(図11参照)が上側に積み重ねられたときに、他の緩衝部材70Aの収容部71の下端部が挿入されて、互いに係合する。なお、溝部92の形状は、他の緩衝部材70Aの収容部71の下端部と係合可能な形状であれば如何なる形状でも適用可能であり、その位置や数についても同様である。
As shown in FIG. 5, a
また、図6に示すように、収容部71の下方側の4つの隅部のうち、後方側の2つの隅部それぞれに段差部94が形成されている。段差部94は、緩衝部材70と同じ構造の他の緩衝部材70Aの上側に緩衝部材70が積み重ねられたときに、他の緩衝部材70Aの収容部71の上端部が段差部94と係合する。なお、段差部94の形状は、他の緩衝部材70Aの収容部71の上端部と係合可能な形状であれば、如何なる形状でも適用可能であり、その位置や数についても同様である。
As shown in FIG. 6, a
緩衝部72は、収容部71に対して前後方向D33に隣接して設けられており、詳細には、収容部71の前方側に配置されている。緩衝部72は、収容部71の側板713に連接している。詳細には、緩衝部72は、一対の連結アーム721を介して側板713に連接している。緩衝部72は、前記収納姿勢において開閉部材46に対して直接に接触しておらず、非接触状態で収容部71に連接している。
The
緩衝部72は、開閉部材46のスライド方向(開閉方向)の外力を吸収又は減衰することができるように、同方向に弾性を有する。具体的には、緩衝部72は、開閉部材46のスライド方向に直交する上下方向D31を中心軸とする円筒形状に形成された筒部722を有する。筒部722の上下方向D31の両側は開放されている(図7(C)参照)。
The
図6に示すように、緩衝部72の筒部722には、切り欠き723(本発明の係合溝の一例)が形成されている。切り欠き723は、筒部722の外周壁に形成されており、筒部722の下端から筒部722の中心軸方向に沿って上方へ垂直に延びる細幅溝形状である。本実施形態では、筒部722の外周壁の前方側の壁面に切り欠き723が形成されている。切り欠き723は、筒部722の下端から筒部722の上下方向D31の中央付近まで達している。
As shown in FIG. 6, a cutout 723 (an example of the engagement groove of the present invention) is formed in the
また、図6及び図7(A)に示すように、緩衝部72の筒部722には、一対の切り欠き724が形成されている。一対の切り欠き724は、筒部722の外周壁に形成されており、筒部722の下端から上方へ凹む半楕円形状である。本実施形態では、筒部722の外周壁の幅方向D32の両側の方側の壁面それぞれに切り欠き724が形成されている。各切り欠き724の切り込み深さは、切り欠き723よりも浅く、切り欠き723の切り込み深さの概ね半分程度である。
As shown in FIGS. 6 and 7A, a pair of
筒部722の下端部には、3つの脚部95(本発明の支持部の一例)が設けられている。3つの脚部95は、筒部722の下端部に切り欠き723及び一対の切り欠き724が形成されることによって得られる。つまり、3つの脚部95は、筒部722の下端部において、切り欠き723及び一対の切り欠き724それぞれの間に位置する部分である。各脚部95は、緩衝部材70と同じ構造の他の緩衝部材70Aの上側に緩衝部材70が積み重ねられたときに、他の緩衝部材70Aの緩衝部72の上端に支持される。なお、脚部95の形状は、他の緩衝部材70Aの緩衝部72の上端部に支持される形状であれば如何なる形状でも適用可能であり、その位置や数についても同様である。
Three leg portions 95 (an example of a support portion of the present invention) are provided at a lower end portion of the
図10に示すように、筒部722は、他の緩衝部材70Aの収容部71の開口部91から他の緩衝部材70Aの収容空間714に収容可能なサイズに形成されている。具体的には、筒部722の外径は、一対の側板712の間の長さ、及び側板713から突出片712Aまでの長さよりも小さい。また、筒部722の上下方向D31の長さは、収容空間714の高さ、つまり、底板711から側板712の上端までの長さよりも短い。
As shown in FIG. 10, the
このように緩衝部材70が構成されているため、包装体10において、予期せぬ外力を包装ケース11に受けた場合でも、その外力が緩衝部72によって吸収又は減衰される。また、開閉部材46が収容部71に非接触状態で、カバー部材42が収容空間714に収容されているため、仮に緩衝部72から衝撃の一部が収容部71に伝達しても、開閉部材46に伝わり難い。その結果、包装ケース11に開閉部材46のスライド方向と同方向の外力が加えられたとしても、開閉部材46とトナー排出口44との間のシールを維持することができ、シールに隙間が生じることが防止できる。その結果、シールの隙間からトナー容器40内のトナーが外部に漏出することが防止される。
Since the cushioning
また、収容部71の側板713と緩衝部72とが一対の連結アーム721によって連接されているため、緩衝部72に付与された衝撃や振動等の外力が連結アーム721を通って収容部71に伝達する際に、連結アーム721によっても吸収又は減衰されるため、収容部71に外力がより伝わり難くなる。
Further, since the
また、筒部722に切り欠き723,724を形成することにより、緩衝部72において、適切な緩衝性能を発揮しうる弾性を得ることができる。なお、筒部722における弾性は、筒部722の外径や厚みによって変化するものであるが、切り欠き723,724を適宜のサイズや形状に設計することにより、筒部722に任意の弾性を持たせることができる。
Further, by forming the
また、上述したように、収容部71の開口部91が、緩衝部材70と同じ構造の他の緩衝部材70Aの緩衝部72が収容空間714に挿通可能なサイズに形成されており、筒部722が、他の緩衝部材70Aの収容部71の開口部91から他の緩衝部材70Aの収容空間714に収容可能なサイズに形成されている。このため、図10に示すように、収容部71の収容空間714内に他の緩衝部材70Aの緩衝部72を収容することができ、2つの緩衝部材70を前後方向D33に並べたときに、前後方向D33のサイズをコンパクトにすることができる。また、収容空間714に他の緩衝部材70Aの緩衝部72が収容されることにより、二つの緩衝部材70同士が連結される。これにより、図12に示すように、複数の緩衝部材70を互いに連結させた状態でケース97に収納することにより、ケース97内における各緩衝部材70を安定させることができ、また、前後に一列に整列させた状態でケース97内に各緩衝部材70収納することができる。
Further, as described above, the
また、収容部71の上方側の端部に溝部92が設けられており、筒部722の下端に脚部95が設けられているため、複数の緩衝部材70を互いに上下方向D31に積み重ねた場合でも、各緩衝部材70を上下方向D31に連結させることができる。これにより、図12に示すように、上下に配置された各緩衝部材70が前後左右にずれることなく、ケース97内に収納することができる。
Further, since the
また、上述したように収容部71及び緩衝部72が構成されているため、ケース97に緩衝部材70を収納する場合に、緩衝部材70を積み重ねやすくなり、これにより、収納時の作業性が向上する。
Further, since the
10:包装体
11:包装ケース
40:トナー容器
41:容器本体
42:カバー部材
44:トナー排出口
46:開閉部材
70:緩衝部材
71:収容部
72:緩衝部
10: Packaging 11: Packaging case 40: Toner container 41: Container main body 42: Cover member 44: Toner discharge port 46: Opening / closing member 70: Buffer member 71: Housing 72: Buffer
Claims (6)
前記被包装物の一部を囲むように収容可能な収容空間を有する収容部と、
前記収容部に対して予め定められた第1方向に隣接して設けられ、前記包装ケース内において前記被包装物に対する外力を緩衝可能な弾性を有する緩衝部と、を有し、
前記収容部は、他の緩衝部材の前記緩衝部が前記収容空間に挿通可能なサイズの開口部を有し、
前記緩衝部は、他の緩衝部材の前記開口部から前記収容空間に収容可能なサイズに形成されている緩衝部材。 A synthetic resin cushioning member housed in a packaging case together with an article to be packaged,
A storage unit having a storage space that can be stored so as to surround a part of the packaged object,
A buffer portion provided adjacent to the housing portion in a predetermined first direction and having elasticity capable of buffering an external force on the packaged object in the packaging case,
The storage section has an opening having a size that allows the buffer section of another buffer member to be inserted into the storage space,
The buffer member has a size that can be accommodated in the accommodation space from the opening of another buffer member.
前記収容空間と前記緩衝部とを前記第1方向に隔てる隔壁と、
前記隔壁において前記収容空間側の壁面に設けられ、前記壁面に垂直に突出する突出部と、を有し、
前記緩衝部は、
他の緩衝部材の前記収容空間に収容された状態で他の緩衝部材の前記突出部と係合する係合溝を有する、請求項1に記載の緩衝部材。 The housing section,
A partition separating the housing space and the buffer in the first direction;
A projection provided on a wall surface on the accommodation space side in the partition wall, and protruding perpendicular to the wall surface,
The buffer unit includes:
The cushioning member according to claim 1, further comprising an engagement groove that engages with the protruding portion of the other cushioning member while being accommodated in the accommodation space of the other cushioning member.
前記第1方向に直交する第2方向へ延出し、前記開口部を形成するとともに前記収容空間を区画する側壁を有し、
前記側壁における前記第2方向の端部は、他の緩衝部材が前記第2方向に積み重ねられたときに前記他の緩衝部材の前記収容部と係合可能な形状に形成されている、請求項1又は2のいずれかに記載の緩衝部材。 The housing section,
A side wall extending in a second direction orthogonal to the first direction, forming the opening, and defining the housing space;
The end of the side wall in the second direction is formed in a shape capable of engaging with the accommodation portion of the other cushioning member when another cushioning member is stacked in the second direction. The cushioning member according to any one of 1 and 2.
前記第1方向に直交する第2方向を中心軸とする円筒形状に形成され、前記第1方向に弾性を有する筒部を有し、
前記筒部における前記第2方向の端部には、他の緩衝部材が前記第2方向に積み重ねられたときに前記他の緩衝部材の前記緩衝部に支持される支持部が設けられている、請求項1から3のいずれかに記載の緩衝部材。 The buffer unit includes:
A cylindrical portion having a central axis in a second direction orthogonal to the first direction and having a cylindrical portion having elasticity in the first direction;
At the end of the cylindrical portion in the second direction, a support portion that is supported by the buffer portion of the other buffer member when another buffer member is stacked in the second direction is provided. The cushioning member according to claim 1.
前記第2方向を中心軸とする円筒形状に形成され、前記第1方向に弾性を有する筒部を有し、
前記係合溝は、前記筒部の外周壁において前記筒部の中心軸方向に切り欠かれた切り欠きである、請求項2に記載の緩衝部材。 The buffer unit includes:
A cylindrical portion formed in a cylindrical shape having the second direction as a central axis and having elasticity in the first direction;
The cushioning member according to claim 2, wherein the engagement groove is a notch formed in an outer peripheral wall of the cylindrical portion in a central axis direction of the cylindrical portion.
前記容器は、前記容器に形成された被収容物の排出口を開閉する前記第1方向に移動可能な開閉部材を有し、
前記収容部は、前記開閉部材を囲むように非接触状態で前記開閉部材を前記収容空間に収容可能であり、
前記緩衝部は、前記開閉部材に対して非接触状態で前記収容部に連接し、前記第1方向の前記外力を緩衝可能な弾性を有する、請求項1から5のいずれかに記載の緩衝部材。 The packaged object is a container that stores therein a container having fluidity,
The container has an opening / closing member movable in the first direction for opening and closing a discharge port of an object formed in the container,
The accommodating portion is capable of accommodating the opening / closing member in the accommodation space in a non-contact state so as to surround the opening / closing member,
The buffer member according to any one of claims 1 to 5, wherein the buffer portion is connected to the housing portion in a non-contact state with respect to the opening / closing member, and has elasticity capable of buffering the external force in the first direction. .
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