JP2020001287A - チェーンソー - Google Patents
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Abstract
【課題】バッテリを衝撃から保護することができるとともに、バッテリの放熱性を向上させることが可能な技術を提供する。【解決手段】本明細書はチェーンソーを開示する。チェーンソーは、ガイドバーの周りでソーチェーンを回転させるモータと、モータを収容する本体ハウジングと、本体ハウジングに着脱可能に取り付けられ、モータに電力を供給するバッテリと、バッテリを衝撃から保護するガードフレームと、を備える。ガードフレームは、本体ハウジングから延伸しており、バッテリが本体ハウジングに取り付けられている状態において、バッテリの露出している2個の側面によって形成される角部に沿うように設けられている。バッテリの本体ハウジングへの着脱の際に、バッテリとガードフレームが干渉しない。【選択図】図1
Description
本明細書で開示する技術は、チェーンソーに関する。
特許文献1には、チェーンソーが開示されている。そのチェーンソーは、ガイドバーの周りでソーチェーンを回転させるモータと、モータを収容する本体ハウジングと、本体ハウジングに着脱可能に取り付けられ、モータに電力を供給するバッテリと、を備えている。バッテリは、本体ハウジングに取り付けられている状態において、本体ハウジングに覆われている。特許文献1のチェーンソーでは、本体ハウジングによってモータを衝撃から保護している。
特許文献1のチェーンソーでは、バッテリが本体ハウジングによって覆われている。この場合、チェーンソーを駆動させると、バッテリの温度が上昇しやすくなる。バッテリの温度が過度に上昇すると、バッテリの品質に悪影響を及ぼす。本明細書では、バッテリを衝撃から保護することができるとともに、バッテリの放熱性を向上させることが可能な技術を提供する。
本明細書はチェーンソーを開示する。チェーンソーは、ガイドバーの周りでソーチェーンを回転させるモータと、前記モータを収容する本体ハウジングと、前記本体ハウジングに着脱可能に取り付けられ、前記モータに電力を供給するバッテリと、前記バッテリを衝撃から保護するガードフレームと、を備え、前記ガードフレームは、前記本体ハウジングから延伸しており、前記バッテリが前記本体ハウジングに取り付けられている状態において、前記バッテリの露出している2個の側面によって形成される角部に沿うように設けられており、前記バッテリの前記本体ハウジングへの着脱の際に、前記バッテリと前記ガードフレームが干渉しなくてもよい。
上記の構成によれば、バッテリを本体ハウジングで覆うことなく、ガードフレームによってバッテリを衝撃から保護することができる。ガードフレームは、露出している2個の側面によって形成される角部に沿って設けられており、バッテリを覆っていない。従って、バッテリが本体ハウジングによって覆われている場合と比較して、バッテリの放熱性が高くなる。従って、チェーンソーを駆動させたときに、バッテリの温度が過度に上昇することを抑制することができる。
また、バッテリの本体ハウジングへの着脱の際に、ガードフレームがバッテリと干渉しない。従って、作業者は、バッテリの本体ハウジングへの着脱を容易に実行することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、ガードフレームが本体ハウジングに対して締結具を介して固定されており、本体ハウジングには、ガードフレームが嵌合するガードフレーム受け溝が形成されていてもよい。
上記の構成によれば、作業者がチェーンソーを落とした場合等にガードフレームに加わる衝撃の大部分が、ガードフレーム受け溝を介して本体ハウジングに伝達され、締結具を介して本体ハウジングに伝達される衝撃が緩和される。これによって、ガードフレームや本体ハウジングの締結具近傍の箇所が損傷することを防止することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、ガードフレームの本体ハウジングに対する取り付け位置が変更可能であってもよい。
チェーンソーでは、様々な容量のバッテリが利用され得る。一般的に、高容量のバッテリのサイズは、低容量のバッテリのサイズよりも大きい。従って、例えば、低容量のバッテリのサイズに合わせて形成されている本体ハウジングに、高容量のバッテリを取り付けると、高容量のバッテリの一部が、本体ハウジングの外側に位置する。上記の構成によれば、ガードフレームの本体ハウジングに対する取り付け位置を変更することで、低容量及び高容量の両方のバッテリをガードフレームによって保護することができる。従って、チェーンソーに利用されるバッテリの容量(サイズ)に関わらず、当該バッテリをガードフレームによって保護することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、バッテリは、本体ハウジングの後部に着脱可能に取り付けられており、ガードフレームは、本体ハウジングの後端よりも後方に位置していてもよい。
上記の構成によれば、作業者がチェーンソーを落とした場合等において、チェーンソーは後方から落下する。従って、ガードフレームによってバッテリを後方からの衝撃から保護することができる。
(実施例1)
図1に示すように、本実施例のチェーンソー2は、本体4と、ガイドバー6と、ソーチェーン8を備えている。ガイドバー6は、本体4から前方に向けて突出するように本体4に取り付けられた、細長い板状の部材である。ソーチェーン8は、相互に連結された複数のカッタを備えており、ガイドバー6の周縁に沿って取り付けられている。本体4には、2個のバッテリB1、B2が取り付けられている。チェーンソー2は、バッテリB1、B2から供給される電力によって、ソーチェーン8をガイドバー6の周縁に沿って回転駆動することで、木材等の被切断物を切断する。なお、以下の説明では、本体4の長手方向を、前後方向といい、本体4に対してバッテリB1、B2を着脱させる際にバッテリB1、B2をスライドさせる方向を、左右方向といい、前後方向および左右方向に直交する方向を、上下方向という。
図1に示すように、本実施例のチェーンソー2は、本体4と、ガイドバー6と、ソーチェーン8を備えている。ガイドバー6は、本体4から前方に向けて突出するように本体4に取り付けられた、細長い板状の部材である。ソーチェーン8は、相互に連結された複数のカッタを備えており、ガイドバー6の周縁に沿って取り付けられている。本体4には、2個のバッテリB1、B2が取り付けられている。チェーンソー2は、バッテリB1、B2から供給される電力によって、ソーチェーン8をガイドバー6の周縁に沿って回転駆動することで、木材等の被切断物を切断する。なお、以下の説明では、本体4の長手方向を、前後方向といい、本体4に対してバッテリB1、B2を着脱させる際にバッテリB1、B2をスライドさせる方向を、左右方向といい、前後方向および左右方向に直交する方向を、上下方向という。
図1、図2に示すように、本体4は、左側ハウジング10と、右側ハウジング12と、サイドハンドル14と、ハンドガード16を備えている。左側ハウジング10及び右側ハウジング12は、例えば、硬質樹脂材料からなる。左側ハウジング10と右側ハウジング12によって、本体ハウジング22と、トップハンドル26が形成されている。左側ハウジング10は、本体ハウジング22とトップハンドル26の左半面の外形形状を形成しており、右側ハウジング12は、本体ハウジング22とトップハンドル26の右半面の外形形状を形成している。
本体ハウジング22は、本体4の前後方向に長手方向を有する略直方体形状の前側本体ハウジング22aと、前側本体ハウジング22aの後方上部から後方に向けて伸びる後側本体ハウジング22bを備えている。後側本体ハウジング22bの下面には、バッテリB1、B2を着脱可能な2個のバッテリ取り付け部22cが形成されている。2個のバッテリ取り付け部22cは、前後方向に並べて配置されている。バッテリB1、B2をバッテリ取り付け部22cに対して右方向にスライドさせることでバッテリB1、B2をバッテリ取り付け部22cに取り付けることができ、バッテリ取り付け部22cに取り付けられているバッテリB1、B2を左方向にスライドさせることで、バッテリB1、B2をバッテリ取り付け部22cから取り外すことができる。
図4に示すように、後側本体ハウジング22bの下方後方左面には、後述するガードフレーム40を後側本体ハウジング22bに取り付けるためのガードフレーム受容部24が形成されている。ガードフレーム受容部24は、ガードフレーム取り付け部24aと、ガードフレーム受け溝24bを備えている。ガードフレーム取り付け部24aは、前後方向に直交する面で見た時に長方形の断面を有しており、ガードフレーム受け溝24bは、前後方向に直交する面で見た時に半円形状の断面を有している。ガードフレーム取り付け部24aは、ガードフレーム受け溝24bよりも左方に突出している。ガードフレーム取り付け部24aには、ガードフレーム40を後側本体ハウジング22bに取り付けるための取り付け穴24cが形成されている。なお、後側本体ハウジング22bの下方後方右面にも、ガードフレーム40を後側本体ハウジング22bに取り付けるためのガードフレーム受容部24が形成されている。
図1に示すように、トップハンドル26は、前側本体ハウジング22aの前方上面から上方に向けて突出する略角柱形状の支持部26aと、支持部26aの後方上部から後方に向けて伸びており、後側本体ハウジング22bの上面に接続する、断面が略角柱形状の把持部26bを備えている。支持部26aの上面には、凹部26cが形成されている。凹部26cの内部には、使用者がチェーンソー2の電源のオン・オフを切替操作する電源スイッチ28と、チェーンソー2の電源のオン・オフの状態を表示する電源ランプ30が配置されている。把持部26bの前方下面には、使用者がソーチェーン8の回転駆動を操作するためのトリガスイッチ32が配置されている。把持部26bの上部には、使用者によるトリガスイッチ32の操作を許可する状態と禁止する状態の間で切り替わるトリガロックレバー34が配置されている。
サイドハンドル14は、トップハンドル26の支持部26aの上方後方左面と、前側本体ハウジング22aの下方前方左面の間を接続する略U字形状の外形形状を有している。サイドハンドル14の断面は、略円形状である。使用者は、チェーンソー2を使用する際に、右手でトップハンドル26を把持し、左手でサイドハンドル14を把持して、チェーンソー2を保持する。この状態から、使用者がトップハンドル26のトリガロックレバー34を右手の掌で押し下げると、使用者によるトリガスイッチ32の操作が許可された状態となり、使用者がトリガスイッチ32を右手の人差し指で押し上げることで、ソーチェーン8が回転駆動される。
図1〜図3に示すように、後側本体ハウジング22bのガードフレーム受容部24には、ガードフレーム40が取り付けられている。図5に示すように、ガードフレーム40は、2個の取り付け部40aと、2個の屈曲部40bと、2個の後方延伸部40cと、下方延伸部40dと、接続部40eを備えている。ガードフレーム40は、金属材料からなる。左側の各部40a〜40dと右側の各部40a〜40dは左右対称に形成されている。取り付け部40aは、平板形状を有する。取り付け部40aには、ガードフレーム40を後側本体ハウジング22bに取り付けるための取り付け穴40fが形成されている。屈曲部40bは、左右方向に屈曲しており、取り付け部40aと後方延伸部40cとを接続する。後方延伸部40c、下方延伸部40d、及び、接続部40eの断面は、略円形状である。各部40c〜40eの直径は、後側本体ハウジング22bのガードフレーム受容部24のガードフレーム受け溝24bの断面の直径と略一致する。後方延伸部40cは、屈曲部40bから後方に延伸している。下方延伸部40dは、後方延伸部40cから下方に延伸している。なお、左側の下方延伸部40dは、後方延伸部40cから、左側に傾斜しながら下方に延伸し、右側の下方延伸部40dは、後方延伸部40cから、右側に傾斜しながら下方に延伸している。接続部40eは、左右の下方延伸部40dを接続する。ガードフレーム40の取り付け部40aの取り付け穴40fと、後側本体ハウジング22bの取り付け穴24c(図4参照)と、を位置合わせし、ネジ部材S(締結具の一例)を取り付け穴40f及び取り付け穴24cに螺合させる。これにより、ガードフレーム40が後側本体ハウジング22bに取り付けられる(図1〜図3参照)。
図1に示すように、ガードフレーム40の左側の下方延伸部40dは、バッテリB2の後面及び左面によって形成される角部に沿って配置されており、右側の下方延伸部40dは、バッテリB2の後面及び右面によって形成される角部に沿って配置されている。また、接続部40eは、バッテリB2の後面及び底面によって形成される角部に沿って配置されている。図2に示すように、ガードフレーム40の下端の上下方向の位置は、バッテリB1、B2の下端よりも距離D1だけ下方に位置する。また、図3に示すように、バッテリB2の下端近傍において、ガードフレーム40の左端は、バッテリB2の左端(図3の2点鎖線)よりも左側に位置し、ガードフレーム40の右端は、バッテリB2の右端(図3の2点鎖線)よりも右側に位置する。また、図2に示すように、ガードフレーム40は、本体ハウジング22に対してバッテリB1、B2を着脱する方向、即ち、本体ハウジング20の左方には形成されていない。
図2に示すように、前側本体ハウジング22aの内部であって、前側本体ハウジング22aの右側には、モータ36が配置されている。本実施例では、モータ36は、アウタロータ型のDCブラシレスモータである。モータ36には、出力シャフト38が連結されている。出力シャフト38は、チェーンソー2の左右方向に沿って配置されている。前側本体ハウジング22aの右側において、出力シャフト38には、スプロケット(図示省略)が固定されている。スプロケットには、ガイドバー6からソーチェーン8(図1参照)が架け渡される。モータ36が駆動すると、出力シャフト38とともにスプロケットが回転し、これによってソーチェーン8がスプロケットとガイドバー6の周りを回転する。
以上のように、一実施形態に係るチェーンソー2は、図1に示すように、ガイドバー6の周りでソーチェーン8を回転させるモータ36と、モータ36を収容する本体ハウジング22と、本体ハウジング22に着脱可能に取り付けられ、モータ36に電力を供給するバッテリB2と、バッテリB2を衝撃から保護するガードフレーム40と、を備える。ガードフレーム40は、本体ハウジング22から延伸しており、バッテリB2が本体ハウジング22に取り付けられている状態において、バッテリB2の露出している2個の側面(後面と左面、後面と右面、及び、後面と底面)によって形成される角部に沿うように設けられている。バッテリB2の本体ハウジング22への着脱の際に、バッテリB2とガードフレーム40が干渉しない。上記の構成によれば、バッテリB2を本体ハウジング22で覆うことなく、ガードフレーム40によってバッテリB2を衝撃から保護することができる。ガードフレーム40は、露出している2個の側面によって形成される角部に沿って設けられており、バッテリB2を覆っていない。従って、バッテリB2が本体ハウジング22によって覆われている場合と比較して、バッテリB2の放熱性が高くなる。従って、チェーンソー2を駆動させたときに、バッテリB2の温度が過度に上昇することを抑制することができる。
また、上記の構成によれば、バッテリB2の本体ハウジング22への着脱の際に、ガードフレーム40がバッテリB2と干渉しない。従って、作業者は、バッテリB2の本体ハウジング22への着脱を容易に実行することができる。
バッテリB2を本体ハウジング22で覆うことによって、バッテリB2を衝撃から保護する場合、チェーンソー2の重量が比較的に重くなる。また、バッテリB2を覆っている部分の本体ハウジング22内に粉塵が溜まり得る。上記の構成によれば、チェーンソー2を軽量化することができるともに、バッテリB2の近傍に粉塵が溜まることを防止することができる。
一実施形態に係るチェーンソー2では、図1に示すように、ガードフレーム40が本体ハウジング22に対してネジ部材Sを介して固定されており、図4に示すように、本体ハウジング22には、ガードフレーム40が嵌合するガードフレーム受け溝24bが形成されている。上記の構成によれば、作業者がチェーンソー2を落とした場合等にガードフレーム40に加わる衝撃の大部分が、ガードフレーム受け溝24bを介して本体ハウジング22に伝達され、ネジ部材Sを介して本体ハウジング22に伝達される衝撃が緩和される。これによって、ガードフレーム40や本体ハウジング22のネジ部材S近傍の箇所が損傷することを防止することができる。
一実施形態に係るチェーンソー2では、図2に示すように、バッテリB2は、本体ハウジング22の後部に着脱可能に取り付けられており、ガードフレーム40は、本体ハウジング22の後端よりも後方に位置していてもよい。上記の構成によれば、作業者がチェーンソー2を落とした場合等において、チェーンソー2は後方から落下する。従って、ガードフレーム40によってバッテリB2を後方からの衝撃から保護することができる。
(実施例2)
本実施例のチェーンソー102は、実施例1のチェーンソー2と同様の構成を備えている。本実施例のチェーンソー102は、本体ハウジング22の後側本体ハウジング122b、ガードフレーム140が、それぞれ、実施例1の本体ハウジング22の後側本体ハウジング22b、ガードフレーム40と異なる。以下では、図6を参照して、実施例1のチェーンソー2と相違する点のみについて詳細に説明する。
本実施例のチェーンソー102は、実施例1のチェーンソー2と同様の構成を備えている。本実施例のチェーンソー102は、本体ハウジング22の後側本体ハウジング122b、ガードフレーム140が、それぞれ、実施例1の本体ハウジング22の後側本体ハウジング22b、ガードフレーム40と異なる。以下では、図6を参照して、実施例1のチェーンソー2と相違する点のみについて詳細に説明する。
図6に示すように、後側本体ハウジング122bの後面に2個のバッテリ取り付け部122cが形成されている。2個のバッテリ取り付け部122cは、上下方向に並べて配置されている。バッテリB1、B2をバッテリ取り付け部122cに対して右方向にスライドさせることでバッテリB1、B2をバッテリ取り付け部122cに取り付けることができ、バッテリ取り付け部122cに取り付けられているバッテリB1、B2を左方向にスライドさせることで、バッテリB1、B2をバッテリ取り付け部122cから取り外すことができる。
後側本体ハウジング122bには、ガードフレーム140が取り付けられている。ガードフレーム140は、2個の取り付け部140aと、2個の屈曲部140bと、2個の後方延伸部140cと、2個の左方延伸部140dと、接続部140eを備えている。上側の各部140a〜140dと下側の各部140a〜140dは上下対称に形成されている。取り付け部140aは、平板形状を有する。取り付け部140aには、ガードフレーム40を後側本体ハウジング122bに取り付けるための取り付け穴(図示省略)が形成されている。屈曲部140bは、左右方向に屈曲しており、取り付け部140aと後方延伸部140cとを接続する。後方延伸部140c、左方延伸部140d、及び、接続部140eの断面は、略円形状である。後方延伸部140cは、屈曲部140bから後方に延伸している。左方延伸部140dは、後方延伸部140cから左方に延伸している。接続部140eは、上下の左方延伸部140dを接続する。ガードフレーム140の取り付け部の取り付け穴(図示省略)と、後側本体ハウジング122bの取り付け穴(図示省略)と、を位置合わせし、ネジ部材Sを螺合させる。これにより、ガードフレーム140が後側本体ハウジング122bに取り付けられる。
ガードフレーム140の上側の後方延伸部140cは、バッテリB1の上面及び右面によって形成される角部に沿って配置され、上側の左方延伸部140dは、バッテリB1の上面及び後面によって形成される角部に沿って配置され、下側の後方延伸部140cは、バッテリB2の下面及び右面によって形成される角部に沿って配置され、下側の左方延伸部140dは、バッテリB2の下面及び後面によって形成される角部に沿って配置される。また、接続部140eは、バッテリB1の後面及び左面によって形成される角部及びバッテリB2の後面及び左面によって形成される角部に沿って配置されている。
ガードフレーム140の後端は、バッテリB1、B2の後端よりも後方に位置する。ガードフレーム140の上端は、バッテリB1の上端よりも上方に位置し、ガードフレーム140の下端は、バッテリB2の下端よりも下方に位置する。また、ガードフレーム140の左端は、バッテリB1、B2の左端よりも左方に位置する。このような構成においても、実施例1と同様の効果を奏することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
(変形例1)一実施形態に係るチェーンソー2では、ガードフレーム240の本体ハウジング22に対する取り付け位置が変更可能であってもよい。本実施形態では、図7に示すように、本体ハウジング22の後側本体ハウジング222bには、ガードフレーム受容部224が形成されている。ガードフレーム受容部224は、ガードフレーム受け溝224bを備えている。即ち、ガードフレーム240は、実施例1の取り付け部40aを有さない。ガードフレーム受け溝224bは、後側本体ハウジング222bの前部から後部に亘って形成されている。ガードフレーム受け溝224bには、複数個の取り付け穴224c〜224gが形成されている。ガードフレーム受け溝224bは、前後方向に直交する面で見た時に半円の断面形状を有する。複数個の取り付け穴224c〜224gは、前後方向において、等間隔に配置されている。
図8では、後側本体ハウジング222bの下面の2個のバッテリ取り付け部222cに、バッテリB1、B3が取り付けられている。バッテリB3は、バッテリB1、B2よりも高容量でサイズが大きいバッテリである。
図8に示すように、本実施形態のガードフレーム240は、2個の後方延伸部240cと、2個の下方延伸部240dと、接続部240eを備えている。ガードフレーム240は、取り付け部40a及び屈曲部40bを有さない点が、実施例1のガードフレーム40と異なる。後方延伸部240cには、ガードフレーム240を後側本体ハウジング222bに取り付けるための取り付け穴(図示省略)が設けられている。後方延伸部240cの前後方向における長さは、ガードフレーム受け溝224bの前後方向における長さよりも長い。下方延伸部240d及び接続部240eは、ガードフレーム40の下方延伸部40d及び接続部40eと同様の構成を備えている。後方延伸部240cの取り付け穴と、複数個の取り付け穴224c〜224gのうちの1個の取り付け穴と、を位置合わせして、ロックピン250を挿入することで、ガードフレーム240が後側本体ハウジング222bに取り付けられる。最後方の取り付け穴224gを利用してガードフレーム240を後側本体ハウジング222bに取り付けると、ガードフレーム240は、後側本体ハウジング222bの後端とガードフレーム240の後端との間の距離が距離D3となる最後方位置に固定される。また、最前方の取り付け穴224cを利用してガードフレーム240を後側本体ハウジング222bに取り付けると(図8の2点鎖線)、ガードフレーム240は、後側本体ハウジング222bの後端とガードフレーム240の後端との間の距離が距離D2となる最前方位置に固定される。
チェーンソー2では、様々な容量のバッテリが利用され得る。一般的に、高容量のバッテリのサイズは、低容量のバッテリのサイズよりも大きい。従って、図8に示すように、低容量のバッテリB1、B2のサイズに合わせて形成されている本体ハウジング22に、高容量のバッテリB3を取り付けると、高容量のバッテリB3の一部が、本体ハウジング22の外側に位置する。上記の構成によれば、ガードフレーム240の本体ハウジング22に対する取り付け位置を変更することで、低容量及び高容量の両方のバッテリをガードフレーム240によって保護することができる。従って、チェーンソー2に利用されるバッテリの容量(サイズ)に関わらず、当該バッテリをガードフレーム240によって保護することができる。
(変形例2)一実施形態に係るチェーンソー2では、ガードフレーム340の本体ハウジング22に対する取り付け位置が変更可能であってもよい。本実施形態では、図9に示すように、後側本体ハウジング322bの後方左面には、円筒形状を有する外側管350が形成されている。外側管350の後部には、ガードフレーム340を後側本体ハウジング322bに取り付けるための取り付け穴(図示省略)が形成されている。
本実施形態のガードフレーム340は、2個の後方延伸部340cと、2個の下方延伸部340dと、接続部340eを備えている。ガードフレーム340は、取り付け部40a及び屈曲部40bを有さない点が、実施例1のガードフレーム40と異なる。後方延伸部340cの前後方向における長さは、ガードフレーム受け溝324bの前後方向における長さよりも長い。後方延伸部340cには、複数個の取り付け穴340fが設けられている。後方延伸部340cは、外側管350内を前後方向に移動することができる。下方延伸部340d及び接続部340eは、実施例1のガードフレーム40の下方延伸部40d及び接続部40eと同様の構成を備えている。後方延伸部340cの最前方の取り付け穴340fを利用してガードフレーム340を後側本体ハウジング322bに取り付けると(図9の状態)、ガードフレーム340は、後側本体ハウジング322bの後端とガードフレーム340の後端との間の距離D3となる最後方位置に固定される。また、後方延伸部340cの最後方の取り付け穴340fを利用してガードフレーム340を後側本体ハウジング322bに取り付けると(図9の2点鎖線)、ガードフレーム340は、後側本体ハウジング322bの後端とガードフレーム340の後端との間の距離が距離D2となる最前方位置に固定される。本実施形態でも、変形例1と同様の効果を奏することができる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
1 :実施
2 :チェーンソー
4 :本体
6 :ガイドバー
8 :ソーチェーン
10 :左側ハウジング
12 :右側ハウジング
14 :サイドハンドル
16 :ハンドガード
22 :本体ハウジング
22a :前側本体ハウジング
22b :後側本体ハウジング
22c :バッテリ取り付け部
24 :ガードフレーム受け溝
24a :ガードフレーム取り付け部
24b :後側受け溝
24c :取り付け穴
26 :トップハンドル
26a :支持部
26b :把持部
26c :凹部
28 :電源スイッチ
30 :電源ランプ
32 :トリガスイッチ
34 :トリガロックレバー
36 :モータ
38 :出力シャフト
40 :ガードフレーム
40a :取り付け部
40b :屈曲部
40c :後方延伸部
40d :下方延伸部
40e :接続部
40f :取り付け穴
B1、B2:バッテリ
S :ネジ部材
2 :チェーンソー
4 :本体
6 :ガイドバー
8 :ソーチェーン
10 :左側ハウジング
12 :右側ハウジング
14 :サイドハンドル
16 :ハンドガード
22 :本体ハウジング
22a :前側本体ハウジング
22b :後側本体ハウジング
22c :バッテリ取り付け部
24 :ガードフレーム受け溝
24a :ガードフレーム取り付け部
24b :後側受け溝
24c :取り付け穴
26 :トップハンドル
26a :支持部
26b :把持部
26c :凹部
28 :電源スイッチ
30 :電源ランプ
32 :トリガスイッチ
34 :トリガロックレバー
36 :モータ
38 :出力シャフト
40 :ガードフレーム
40a :取り付け部
40b :屈曲部
40c :後方延伸部
40d :下方延伸部
40e :接続部
40f :取り付け穴
B1、B2:バッテリ
S :ネジ部材
Claims (4)
- ガイドバーの周りでソーチェーンを回転させるモータと、
前記モータを収容する本体ハウジングと、
前記本体ハウジングに着脱可能に取り付けられ、前記モータに電力を供給するバッテリと、
前記バッテリを衝撃から保護するガードフレームと、を備え、
前記ガードフレームは、前記本体ハウジングから延伸しており、前記バッテリが前記本体ハウジングに取り付けられている状態において、前記バッテリの露出している2個の側面によって形成される角部に沿うように設けられており、
前記バッテリの前記本体ハウジングへの着脱の際に、前記バッテリと前記ガードフレームが干渉しない、チェーンソー。 - 前記ガードフレームが前記本体ハウジングに対して締結具を介して固定されており、
前記本体ハウジングには、前記ガードフレームが嵌合するガードフレーム受け溝が形成されている、請求項1に記載のチェーンソー。 - 前記ガードフレームの前記本体ハウジングに対する取り付け位置が変更可能である、請求項1または2に記載にチェーンソー。
- 前記バッテリは、前記本体ハウジングの後部に着脱可能に取り付けられており、
前記ガードフレームは、前記本体ハウジングの後端よりも後方に位置している、請求項1から3のいずれか一項に記載のチェーンソー。
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JP2018123569A JP2020001287A (ja) | 2018-06-28 | 2018-06-28 | チェーンソー |
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